取引処理装置
【課題】振込取引において、振込先金融機関または支店名の頭文字を選択する際に、読みが特殊な金融機関名および支店名の選択が容易な取引処理装置を実現する。
【解決手段】ATMは、読み方の難易度によって定義されるカナ表示優先コードと、支店の地域によって定義される店舗地域コードを有し、金融機関情報を保持する銀行情報ファイルを受信し、ATMの記憶部に保持されるATM地域コードを有する。ATMにおける振込取引時に、利用者の必要に応じて、振込先支店名をフリガナ表示する。ここで表示されるフリガナ表示された支店名の表示順は、支店名フリガナ表示優先コードと、ATMおよび振込先の地域により、表示の有無及び表示優先度が決定する。これにより取引処理装置の設置場所を考慮した支店名のフリガナ表示を行うことで、振込先支店名の選択が容易になる。
【解決手段】ATMは、読み方の難易度によって定義されるカナ表示優先コードと、支店の地域によって定義される店舗地域コードを有し、金融機関情報を保持する銀行情報ファイルを受信し、ATMの記憶部に保持されるATM地域コードを有する。ATMにおける振込取引時に、利用者の必要に応じて、振込先支店名をフリガナ表示する。ここで表示されるフリガナ表示された支店名の表示順は、支店名フリガナ表示優先コードと、ATMおよび振込先の地域により、表示の有無及び表示優先度が決定する。これにより取引処理装置の設置場所を考慮した支店名のフリガナ表示を行うことで、振込先支店名の選択が容易になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便局、銀行等の金融機関、店舗、街角に設置され、利用者の希望する取引を処理する取引処理装置、さらには、利用者の希望する金融機関に振込処理を行なうことが可能な取引処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
取引処理装置を利用して、利用者が振込処理を行なう場合、従来は、振込取引内の、振込情報入力において、支店名の頭文字を選択させ、その次に支店名を選択させる方式によって、振込先の金融機関、さらには支店名を抽出出来るように表示案内を行なうことで対応していた。また、公知文献によれば、振込み処理における振込先を抽出させるための誘導方法として、以下の技術が開示されている。振込処理において、金融機関コードを利用してカナ名を自動的に決定することにより、振込先の誤りの発生を防止する。金融機関名及び支店名から構成される金融機関情報を用いて、振込情報の中の金融機関コードに対応した正しい金融機関名及び支店名を検索することで振込先の指定誤りの発生を防ぐ事が可能である。(特許文献1参照)。
【0003】
また振込処理の、金融機関名または支店名の選択において、正しい読み方が分からなくとも、金融機関名または支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」を指定することにより、該当する金融機関名または支店名の一覧を表示し、選択を可能とすることで、顧客の選択を容易にする事ができる。これは、金融機関名または支店名の頭文字に限定せず、指定された文字が含まれる金融機関名または支店名の一覧を表示するものである(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−274340号公報
【特許文献2】特開平9−212713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」では金融機関コードに対応した金融機関名・支店名を抽出・表示をする。
【0006】
金融機関毎に膨大な数の支店が存在しているため、支店名の頭文字を選択させ、該当する支店名を抽出する、という方式を採用することで、支店名選択に対する操作を効率化している。
【0007】
しかし、選択したい支店名の読み方が特殊であるケースなど、支店名の頭文字の読み方が特定できないなど、上記方式で振込先の支店名を頭文字から選択することが困難な場合があり、利用者1人当たりの取引時間が増加し、ATMの行列を引き起こす要因の一つとなっている、という問題点があった。
【0008】
この問題に対し、「特許文献2」では、金融機関または支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」を利用する事により、複数の読み方がある漢字や、難しい漢字の含まれる支店名検索を容易にしている。しかし頭文字の「読み」は、漢字に慣れ親しんでいない外国人等にとっては選択する事が困難であり、「画数」は、画数を数え間違えた場合に支店名を探す事が困難であり、「部首」の判別は、会意文字の場合は、判別する事が難しい場合が多い。例えば、「吠」の部首は「犬」で、「鳴」の部首は「鳥」だと判別することは難しい。また支店名の頭文字を選択させる画面から利用者がキーを押下することにより、支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」のいずれかを、利用者に選択させる画面に遷移する。そしてその画面において、支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」を選択後に、選択した支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」のいずれかが含まれる支店名が表示される。このように支店名の頭文字を選択するための画面から直接支店名を選択する画面に遷移しないため、一人当たりの操作時間の増加が見込まれる。
【0009】
本発明の目的は、どのような利用者にとっても読み方が分からない金融機関名または支店名を容易に、素早く発見することが出来る取引処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の目的を達成する為に、本発明は、利用者の操作に従って振込取引を行い、通信網を介して接続された上位装置との間で、銀行情報を管理する銀行情報ファイル等を通信する通信手段を有した取引処理装置であって、該自動取引装置は、利用者による入力操作を受け、金融取引に必要な情報を取引画面に表示する入力部を有する操作表示部と、該操作表示部に該取引画面の表示、切り換えを行う機能制御部と、プログラム等の各種情報を記憶させる記憶部を有し、該操作表示部は、利用者の要求に応じ、キーを押下する事により、フリガナ付きの振込先金融機関名または支店名が表示されるフリガナ付き金融機関名または支店名表示画面を表示するように構成したことにある。
【0011】
上述のように構成したことで、前記振込取引の振込先の支店名の頭文字選択時に支店名の頭文字が不明な場合、支店名頭文字選択画面の支店名フリガナ表示キーを押下する事によって、フリガナ付支店名表示画面に遷移可能であり、遷移先の前記フリガナ付支店名表示画面には、読み方が特殊な支店名などが表示され、支店名を用意に選択する事が出来る。
【0012】
また、上述のように振込取引の支店名の頭文字選択時に、該フリガナ付き支店名表示画面に遷移するだけではなく、取引選択画面からも該支店名フリガナ表示キーを押下することによってフリガナ付支店名を参照する事も可能である。また支店名だけでなく、金融機関選択においてもこの方式で行うことが可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、固有名の正しい読み方が分からない場合において、カナ表記をすることにより、利用者にとっての利便性が大幅に向上する取引処理装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】取引処理装置と上位装置との概要図。
【図2】取引処理装置と上位装置の内部構成図。
【図3】銀行情報ファイル14の内部構成図。
【図4】カナ表示優先コードテーブル例。
【図5】店舗地域コードテーブル例。
【図6】カナ表示付支店名押下回数テーブル例。
【図7】振込取引におけるフリガナ付支店名表示画面表示のフロー図。
【図8】支店名表示順決定処理を示すフロー図。
【図9】カナ表示優先コード順フリガナ付支店名表示処理を示すフロー図。
【図10】銀行情報ファイル内の支店名並び替え図。
【図11】ATM地域コード設定画面。
【図12】支店名頭文字選択画面(支店名フリガナ表示キー追加)。
【図13】フリガナ付支店名表示画面1。
【図14】取引選択画面(支店名フリガナ表示キー追加)。
【図15】フリガナ付支店名表示画面2。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から図15を参照して、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、銀行システムなどの金融機関システムに採用される例えばATM(Automatated Tellers Machine)のような自動取引装置に関する。
【0016】
まず、図1は本発明の実施形態に係る前記取引処理装置、および該装置と通信網を介して接続された上位装置の外観図を示し、図2は図1に示される取引処理装置、および上位装置の内部構成図を示す。 取引処理装置1は、現金の出金や入金取引等を行う機能を持ち、回線接続部9により上位装置10の回線接続部12に接続されている。この取引処理装置1は、利用者の要求する種々の取引を自動的に実行する装置であって、それらの取引に関する操作案内(ガイダンス)、アナウンス情報などを画面に表示し、利用者が指で押下した入力を受け付け、検出する操作部3を有する。なお、この操作部3はタッチパネル等により構成された入力兼表示部(入力表示部とも言う)が望ましく、様々な情報を表示画面に表示する。この表示画面に含まれる色々な項目への押下も勿論検知する。
【0017】
取引処理装置1の取引時に使用されるキャッシュカード等の挿入、排出動作、或いはカードに付加された磁気ストライプ情報(MS:Magnetic Stripe)の読取り又は書込み機能(磁気ヘッド、磁気読書部)およびカードエンボス部分のイメージの読取り機能を有するカード機構部4と、取引した内容を印字部により明細票に印字し、装置内から排出する明細票機構部4とを有する。図1に示すようにカード機構部と明細票機構部とはカード及び明細票を同時に利用者に渡せるように、同ユニット上に設けられるのが望ましい。更に、種々の取引時に使用される通帳の挿入、排出やその通帳への印字部による印字動作や通帳に貼付された磁気ストライプ情報を磁気ヘッドにて読取るなどの処理を実行する通帳機構部5も有する。
【0018】
他に取引処理装置1は、紙幣又は硬貨(媒体)の入金又は出金機能、媒体の鑑別や媒体の搬送、収納を実行する紙幣入出金機構部6、硬貨入出金機構部7、プログラム等の各種情報を記憶する記憶部8を備える。そして、これら各部は制御部2によってその処理が制御される。
【0019】
一方、取引処理装置と接続する上位装置10は、取引処理装置の回線接続部9と接続し、取引処理装置とのデータの送信又は受信を行う回線接続部12と、利用者の口座情報や振込情報等に係わる各種情報を記憶、保存するファイル部13と、ファイル部13に含まれる複数のファイルのうち、特に銀行情報ファイル14を制御する銀行情報ファイル制御部15と、これら各部を制御する上位装置制御部11(単に制御部とも言う)とを有する。
【0020】
図2のファイル部13は磁気ディスクや光ディスクなどのハードによって構成されており、各種のデータが記憶された記憶装置(記憶部、記憶手段とも言う)であって、その内部の銀行情報ファイル14の詳細について図3に基づいて説明する。
【0021】
図3は銀行情報ファイル14を示し、全国銀行協会に加入している銀行の情報を記憶しているファイルである。図3のように銀行情報ファイルは、金融機関情報ファイル1000、と支店情報ファイル1001の2つのファイルから構成されている。金融機関情報ファイル1000は、金融機関コードや金融機関名等の金融機関情報を有しているファイルであり、支店情報ファイルは店舗名頭文字1002、店舗名(漢字)1003、店舗名(カナ)1004を有している。本案では支店情報ファイル内にカナ表示優先コード1005、店舗地域コード1006、フリガナ付支店名押下回数1007を追加し、定義する。
【0022】
図4は、カナ表示優先コード1005の説明をした図であり、例としてカナ表示優先コード2000=3、カナ表示優先コード2000=2、カナ表示優先コード2000=1、カナ表示優先コード2000=0、の4つの値の内一つが設定され、右部はコードの意味2001を記述している。カナ表示優先コード2000は、金融機関名または、支店名の読み方の難易度により優先度を決定し、3(表示優先度高),2(表示優先度中),1(表示優先度低),0(カナ表示なし)の順に並べられる。カナ表示優先コード2000=3、2、1の場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)に支店名が表示される。
【0023】
またカナ表示優先コード2000に0(カナ表示なし)が設定される場合は、支店名をフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示しない。
【0024】
図5は、図3の店舗地域コード1006を説明した表であり、コードに対応する地域名2003が記載されている。例として、00:北海道、01:青森県、02:岩手県、・・・、46:沖縄県のような、2バイトの10進数のコードを設定する。
【0025】
図6は、図3のフリガナ付支店名押下回数1007を説明した表であり、フリガナ付支店名表示画面(図13)において、フリガナ表示された支店名を押下する毎に1ずつ加算する。フリガナ付支店名押下回数1007が一定の回数以上になった支店は、フリガナ付支店名表示画面(図12)を表示して、フリガナ付支店名を確認するニーズがあるので、その支店名のカナ表示優先コードに1を加算することにより、表示優先度を高くする。
【0026】
図7は振込取引のフローを示し、取引処理装置の操作部3は取引選択画面を表示し、利用者は表示されている選択キーの中から「振り込みキー」を選択することで取引を開始する(S100)。
【0027】
利用者は、取引選択画面より取引を選択(S101)後、表示部3に表示された案内に従いカードまたは、通帳とカードの挿入操作を、カード機構部4,通帳機構部5で行い(S102)、続けて表示部3に表示された暗証入力画面において暗証番号の入力を行う(S103)。次に表示部3に表示された金融機関から振込先金融機関を選択する(S104)。
【0028】
次に表示部3に支店名頭文字選択画面(図12)が表示される(S105)。本案では支店名頭文字選択画面(図12)に支店名フリガナ表示キーを追加することにより、支店名フリガナ表示キー押下有無により以降の処理は分岐する(S106)。支店名フリガナ表示キーを押下しない(支店名頭文字キーを押下する)場合は、表示部3に表示されている支店名の頭文字を押下し(S107)、上位装置の銀行情報ファイル14を回線接続部12から取引処理装置の回線接続部9へ受信し(S108)、表示部3に支店名選択画面が表示され(S109)、支店名を選択する(S110)。これは従来の処理と同じである。
【0029】
次に支店名フリガナ表示キーを押下した場合は、上位装置10の銀行情報ファイル14を回線接続部12から取引処理装置の回線接続部9へ受信する(S111)。そして支店名フリガナ表示キー押下(S106)が取引処理装置1の立ち上げ後1度目に行なわれたかどうかで処理が分岐する(S112)。支店名フリガナ表示キー押下が取引処理装置1の立ち上げ後1度目の処理であった場合には、銀行情報ファイル14内の情報を並び替え、支店名表示順決定処理を行う(S113)(詳細は図8で説明を行う)。
【0030】
取引処理装置1の立ち上げ後1度でも支店名表示順決定処理(S113)が行われている場合には、並び替え実施後の銀行情報ファイル並び替え版を取引処理装置1内に保持しているため、それを使用し以降の処理を実行する。
【0031】
次に(S113)で並び替えた銀行情報ファイル並び替え版を用いてカナ表示優先コード2000順に支店名をフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示するフリガナ付支店名表示処理を行なう(S114)(詳細は図9で説明を行う)。
【0032】
その後、振込情報を表示部3から入力し(S115)、カード、通帳、明細票等の媒体を放出し(S116)、振込取引が終了となる。
【0033】
図8は、図7において支店名フリガナ表示キー押下が取引処理装置1の立ち上げ後1度目に行われた場合のみ実施する、支店名表示順決定処理(S113)の処理内容について記載している。
【0034】
まずATM地域コード設定画面(図11)で設定したATM地域コードを取得する(S200)。
【0035】
次に銀行情報ファイル14内のカナ表示優先コード2000(S201)、カナ表示優先コード2000内に設定された店舗地域コード2002(S202)、フリガナ付支店名押下回数2004の値B(S203)を取得する。次にカナ表示優先コードアップ閾値Cを記憶部8から取得する(S204)。フリガナ付支店名押下回数2004がカナ表示優先コードアップ閾値Cを超えると、支店のカナ表示優先コード2000の値に1を加算する。
【0036】
I店目の支店名において、上記B、Cが、B>Cとなるか否かで処理が分岐する(S205)。B>Cとなる場合は、フリガナ付支店名押下回数が一定の閾値を超えた状態を表す。この場合は、フリガナ付支店名カナ表示画面(図13)にて特定の支店名が一定回数選択されているので、利用者にとって読み方が分からない支店名であると想定される。よってこの場合は、この支店名のカナ表示優先コード2000に1を加算し(S206)、表示優先度を上げる。ただし、カナ表示優先コード2000=3の場合は3以上の値が存在しないため行わない。またB>Cではない時はカナ表示優先コード2000の値は変更しない。
【0037】
制御部2において、店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致しているかチェックする(S207)。一致・不一致により処理が分岐するので、まず不一致の場合を記載する。
【0038】
店舗地域コード2002と、ATM地域コードが不一致の支店名はカナ表示優先コード2000を変更しない。
【0039】
次に店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致している支店名は、カナ表示優先コード2000に最も表示優先度の低い定義値“1”を代入する事により、フリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する優先度を下げる(S208)。
【0040】
(S201)〜(S208)の処理を行った金融情報ファイル14内の支店は、銀行情報ファイル14内の最後の支店かどうかで処理が分岐する(S209)。最初に、処理を行っている支店が、銀行情報ファイル14内の最後の支店でない場合について説明を行う。この場合は、再び(S201)〜(S208)を行う。次に処理を行っている支店が、銀行情報ファイル14内の最後の支店である場合は、銀行情報ファイルをカナ表示優先コード2000の順で並び替える(S210)。そして銀行情報ファイル並び替え版が完成する(S211)。またこの銀行情報ファイル並び替え版を取引処理装置の記憶部8に記憶し(S212)、図9のフリガナ表示画面表示処理で使用する。
【0041】
銀行情報ファイル並び替え版は従来の銀行情報ファイル14と違い、支店名の読みの難易度による優先度や、ATM設置地域と振込先地域、フリガナ付支店名表示画面での支店名押下回数が考慮された並びとなっている、銀行情報ファイル並び替え版である。詳細は図10で説明をする。
【0042】
図9は銀行情報ファイル並び替え版を用いたフリガナ表示画面表示処理を示しており、まず図8で作成した銀行情報ファイル並び替え版を取得する(S300)。この銀行情報ファイル並び替え版内のカナ表示優先コード2000≧1の支店名数をAと決定し(S301)、フリガナ付支店名表示画面(図12)に表示できる支店名数をX店と決定する(S302)。
【0043】
次にカナ表示優先コード2000≧1の支店名数Aがフリガナ付支店名表示画面に表示可能な支店名数Xより多いか、それ以下かで以降の処理が分岐する(S303)。最初にこのA>Xではない場合(A≦X)について説明を行う。この場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)に、カナ表示優先コード2000≧1の支店を全て表示可能である。銀行情報ファイル並び替え版からカナ表示優先コード2000≧1の支店名を全て抽出し(S304)、銀行情報ファイル並び替え版の先頭から順にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する(S305)。表示されたフリガナ付支店名表示画面(図13)にて利用者に対し支店名選択を促し、支店名キー押下か否かを判定する。(S306)。利用者が支店名キーを押下した場合は、フリガナ付支店名押下回数2004に1を加算する(S307)。この値が、(S204)の閾値Cを超えると、カナ表示優先コード2000の値に1を加算する。
【0044】
次に(S303)においてA>Xの場合について説明する。この場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)に、カナ表示優先コード2000≧1の支店を全て表示可能ではない。よって銀行情報ファイル並び替え版より、カナ表示優先コード2000≧1のコードから値が大きい支店名をX店抽出する(S308)。そしてこの抽出した支店名を銀行情報ファイル並び替え版の先頭から順にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する(S309)。銀行情報ファイル並び替え版内のカナ表示優先コード2000≧1の支店名数Aと今回表示した支店名数Xの差をYとする(S310)。
【0045】
次にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示された支店名を表示部3から選択するか否かで以降の処理が分岐する(S311)。利用者が支店名キーを押下した場合は、支店名キーを押下するとフリガナ付支店名押下回数2004に1を加算する(S312)。
【0046】
次に利用者がフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示された次画面キーを、表示部3から押下するか否かで以降の処理が分岐する(S313)。次画面へキーを押下しなかった場合は(取消キーを押下)、フリガナ表示画面表示処理を終了する。
【0047】
次に利用者が次画面へキーを押下した場合は、Y<Xであるか、否かで以降の処理が分岐する(S314)。最初にY<Xでない場合(Y≧X)の処理について説明する。Y<Xでないとは、まだ表示されていないカナ表示優先コード2000≧1の支店数Yが、フリガナ付支店名表示画面(図13)に表示できる支店名数Xより多いことを表している。
よってこの場合は(S308)〜(S313)の処理を実施し、先ほど表示した支店名を除いた、カナ表示優先コード2000≧1の支店名数Xをフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する。次にY<Xの場合の処理について説明する。Y<Xであるとは、まだ表示されていないカナ表示優先コード2000≧1の支店名数Yが、フリガナ付支店名表示画面(図13)に表示できる支店名数Xより少ないことを表している。この場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)にまだ表示されていないかつ、カナ表示優先コード2000≧1の支店名を全て表示することが可能である。まずカナ表示優先コード2000≧1の支店名を全て抽出し(S315)、抽出した支店名をフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する(S316)。次にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示されている支店名キーを表示部3より押下するか、否かを判定する(S317)。利用者が支店名キーを押下した場合は、フリガナ付支店名押下回数2004に1を加算する(S318)。
【0048】
(S307)、(S312)、(S318)で更新したフリガナ付支店名押下回数2004の情報を記憶部8に記憶し、閉局処理などで上位装置10内の銀行情報ファイル14に送信する。送信した情報を元に銀行情報ファイル制御部15が銀行情報ファイル14内のフリガナ付支店名押下回数2004を更新する。
【0049】
図10は、図8の(S212)の銀行情報ファイル14をカナ表示優先コード2000の値により並び替えたものであり、店舗ファイル内にあるカナ表示優先コード2000の値が大きい支店から順に並べる。例では、銀行情報ファイル14をカナ表示優先コード2000が3の支店名を一番上、カナ表示優先コード2000が2の支店名をカナ表示優先コード2000が3の支店名の下に、カナ表示優先コード2000が1の支店名をカナ表示優先コード2000が2の支店名の下に並び替えを実施する。ここで店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致している支店名は、カナ表示優先コード2000=1の下に並び替える。次にカナ表示優先コード2000が0の支店名を店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致している支店名の下に並び替える。それにより(S207)で並び替えた銀行情報ファイル並び替え版が完成する。
【0050】
図11は取引処理装置の係員画面からATM地域コードを入力する画面例である。この画面から、2桁のATM地域コードを入力し、記憶部8に記憶させる。
【0051】
図12は、利用者が本取引処理装置を用いて振り込み処理を行なう場合の操作部3の操作画面であり、特に振込先である支店名を抽出させる操作画面の一例である。これは支店名頭文字選択画面であり、既存の支店名頭文字選択画面に支店名フリガナ表示キーとそのキーの説明を図上部のボックス内に追加し、支店名フリガナ表示キーを押下すると、図13に遷移する。
【0052】
図13は図12おいて支店名フリガナ表示選択時に表示される画面であり、支店名をフリガナ表示した画面である。この画面に表示される支店名は図9のフロー図により決定される。「戻る」キーは図12の支店名頭文字画面に戻る場合に押下し、「前へ戻る」キーは、支店名の候補が複数に分けて表示される場合に、前の画面の支店名を確認する際に押下し、「次へ進む」キーは、支店名の候補が複数に分けて表示される場合に、次の画面の支店名を確認する際に押下する。
【0053】
まず漢字の難易度による支店名の表示優先度をカナ表示優先コード2000に設定することにより、読み方が特殊な支店名の難易度順に表示され、さらにATM設置地域と振込先支店の地域が一致した場合に表示優先度を下げる処理及び、フリガナ付支店名押下回数2004の押下回数が一定以上の場合に表示優先度を上げる処理を行うことにより、フリガナ付支店名表示画面において利用者が知りたい振込先の支店名のカナ表示の表示順が早くなり、見つける事が容易に出来る。
【0054】
また別の実施の形態として、図14のように、取引選択画面(いらっしゃい画面)に支店名フリガナ表示キーを追加することにより、振込先金融機関選択後、図15のフリガナ付支店名表示画面に遷移し、支店名のフリガナ表示を確認するような形態を採ってもよい。さらに図15のフリガナ付支店名表示画面にて支店名を選択することにより振込取引への遷移を行う方式も考えられる。
【0055】
図14の支店名フリガナ表示キーをフリガナ表示キーに変更し、押下後に、取引選択をすることにより、振込取引だけでなくその他取引において、読み方が特殊な固有名称にフリガナ表示をする形態にすることも可能である。
【0056】
優先度により表示順を決定する方式は、支店名選択以外の、たとえば金融機関選択においても行うことができ、金融機関選択を容易に行うことが出来る。
【0057】
本実施例では、支店名のふりがな表記タイミングとして、図12では支店名の頭文字入力画面で、さらには、図14においては、取引種別選択画面で、支店名のふりがな表記を行なう押下ボタンを付加した例で説明したが、本実施形態に限るものでなく、ふりがなの表記タイミングは別処理の表示画面であって本発明の実施可能範囲内である。さらには、表記方法においても、利用者がボタン選択してふりがな表記を表示する構成例で説明したが、実施例とは異なる表示構成であっても問題ない。また、表記内容においても、支店名におけるふりがなの表記を行う構成で説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、金融機関名、さらには、取引処理全体を通して、取引画面に表示される固有名が分かり辛いケースで、そのふりがなを表記する構成全てを考慮した発明である。
【符号の説明】
【0058】
1…取引処理装置、2…制御部、3…操作部、4…カード機構部・明細票機構部、5…通帳機構部、6…紙幣入出金機構部、7…硬貨入出金機構部、8…記憶部、9…回線接続部、10…上位装置、11…上位装置制御部、12…回線接続部、13…振込情報ファイル制御部、14…銀行情報ファイル、15…銀行情報ファイル制御部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便局、銀行等の金融機関、店舗、街角に設置され、利用者の希望する取引を処理する取引処理装置、さらには、利用者の希望する金融機関に振込処理を行なうことが可能な取引処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
取引処理装置を利用して、利用者が振込処理を行なう場合、従来は、振込取引内の、振込情報入力において、支店名の頭文字を選択させ、その次に支店名を選択させる方式によって、振込先の金融機関、さらには支店名を抽出出来るように表示案内を行なうことで対応していた。また、公知文献によれば、振込み処理における振込先を抽出させるための誘導方法として、以下の技術が開示されている。振込処理において、金融機関コードを利用してカナ名を自動的に決定することにより、振込先の誤りの発生を防止する。金融機関名及び支店名から構成される金融機関情報を用いて、振込情報の中の金融機関コードに対応した正しい金融機関名及び支店名を検索することで振込先の指定誤りの発生を防ぐ事が可能である。(特許文献1参照)。
【0003】
また振込処理の、金融機関名または支店名の選択において、正しい読み方が分からなくとも、金融機関名または支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」を指定することにより、該当する金融機関名または支店名の一覧を表示し、選択を可能とすることで、顧客の選択を容易にする事ができる。これは、金融機関名または支店名の頭文字に限定せず、指定された文字が含まれる金融機関名または支店名の一覧を表示するものである(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−274340号公報
【特許文献2】特開平9−212713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」では金融機関コードに対応した金融機関名・支店名を抽出・表示をする。
【0006】
金融機関毎に膨大な数の支店が存在しているため、支店名の頭文字を選択させ、該当する支店名を抽出する、という方式を採用することで、支店名選択に対する操作を効率化している。
【0007】
しかし、選択したい支店名の読み方が特殊であるケースなど、支店名の頭文字の読み方が特定できないなど、上記方式で振込先の支店名を頭文字から選択することが困難な場合があり、利用者1人当たりの取引時間が増加し、ATMの行列を引き起こす要因の一つとなっている、という問題点があった。
【0008】
この問題に対し、「特許文献2」では、金融機関または支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」を利用する事により、複数の読み方がある漢字や、難しい漢字の含まれる支店名検索を容易にしている。しかし頭文字の「読み」は、漢字に慣れ親しんでいない外国人等にとっては選択する事が困難であり、「画数」は、画数を数え間違えた場合に支店名を探す事が困難であり、「部首」の判別は、会意文字の場合は、判別する事が難しい場合が多い。例えば、「吠」の部首は「犬」で、「鳴」の部首は「鳥」だと判別することは難しい。また支店名の頭文字を選択させる画面から利用者がキーを押下することにより、支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」のいずれかを、利用者に選択させる画面に遷移する。そしてその画面において、支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」を選択後に、選択した支店名の頭文字の「読み」、「画数」、「部首」のいずれかが含まれる支店名が表示される。このように支店名の頭文字を選択するための画面から直接支店名を選択する画面に遷移しないため、一人当たりの操作時間の増加が見込まれる。
【0009】
本発明の目的は、どのような利用者にとっても読み方が分からない金融機関名または支店名を容易に、素早く発見することが出来る取引処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の目的を達成する為に、本発明は、利用者の操作に従って振込取引を行い、通信網を介して接続された上位装置との間で、銀行情報を管理する銀行情報ファイル等を通信する通信手段を有した取引処理装置であって、該自動取引装置は、利用者による入力操作を受け、金融取引に必要な情報を取引画面に表示する入力部を有する操作表示部と、該操作表示部に該取引画面の表示、切り換えを行う機能制御部と、プログラム等の各種情報を記憶させる記憶部を有し、該操作表示部は、利用者の要求に応じ、キーを押下する事により、フリガナ付きの振込先金融機関名または支店名が表示されるフリガナ付き金融機関名または支店名表示画面を表示するように構成したことにある。
【0011】
上述のように構成したことで、前記振込取引の振込先の支店名の頭文字選択時に支店名の頭文字が不明な場合、支店名頭文字選択画面の支店名フリガナ表示キーを押下する事によって、フリガナ付支店名表示画面に遷移可能であり、遷移先の前記フリガナ付支店名表示画面には、読み方が特殊な支店名などが表示され、支店名を用意に選択する事が出来る。
【0012】
また、上述のように振込取引の支店名の頭文字選択時に、該フリガナ付き支店名表示画面に遷移するだけではなく、取引選択画面からも該支店名フリガナ表示キーを押下することによってフリガナ付支店名を参照する事も可能である。また支店名だけでなく、金融機関選択においてもこの方式で行うことが可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、固有名の正しい読み方が分からない場合において、カナ表記をすることにより、利用者にとっての利便性が大幅に向上する取引処理装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】取引処理装置と上位装置との概要図。
【図2】取引処理装置と上位装置の内部構成図。
【図3】銀行情報ファイル14の内部構成図。
【図4】カナ表示優先コードテーブル例。
【図5】店舗地域コードテーブル例。
【図6】カナ表示付支店名押下回数テーブル例。
【図7】振込取引におけるフリガナ付支店名表示画面表示のフロー図。
【図8】支店名表示順決定処理を示すフロー図。
【図9】カナ表示優先コード順フリガナ付支店名表示処理を示すフロー図。
【図10】銀行情報ファイル内の支店名並び替え図。
【図11】ATM地域コード設定画面。
【図12】支店名頭文字選択画面(支店名フリガナ表示キー追加)。
【図13】フリガナ付支店名表示画面1。
【図14】取引選択画面(支店名フリガナ表示キー追加)。
【図15】フリガナ付支店名表示画面2。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から図15を参照して、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、銀行システムなどの金融機関システムに採用される例えばATM(Automatated Tellers Machine)のような自動取引装置に関する。
【0016】
まず、図1は本発明の実施形態に係る前記取引処理装置、および該装置と通信網を介して接続された上位装置の外観図を示し、図2は図1に示される取引処理装置、および上位装置の内部構成図を示す。 取引処理装置1は、現金の出金や入金取引等を行う機能を持ち、回線接続部9により上位装置10の回線接続部12に接続されている。この取引処理装置1は、利用者の要求する種々の取引を自動的に実行する装置であって、それらの取引に関する操作案内(ガイダンス)、アナウンス情報などを画面に表示し、利用者が指で押下した入力を受け付け、検出する操作部3を有する。なお、この操作部3はタッチパネル等により構成された入力兼表示部(入力表示部とも言う)が望ましく、様々な情報を表示画面に表示する。この表示画面に含まれる色々な項目への押下も勿論検知する。
【0017】
取引処理装置1の取引時に使用されるキャッシュカード等の挿入、排出動作、或いはカードに付加された磁気ストライプ情報(MS:Magnetic Stripe)の読取り又は書込み機能(磁気ヘッド、磁気読書部)およびカードエンボス部分のイメージの読取り機能を有するカード機構部4と、取引した内容を印字部により明細票に印字し、装置内から排出する明細票機構部4とを有する。図1に示すようにカード機構部と明細票機構部とはカード及び明細票を同時に利用者に渡せるように、同ユニット上に設けられるのが望ましい。更に、種々の取引時に使用される通帳の挿入、排出やその通帳への印字部による印字動作や通帳に貼付された磁気ストライプ情報を磁気ヘッドにて読取るなどの処理を実行する通帳機構部5も有する。
【0018】
他に取引処理装置1は、紙幣又は硬貨(媒体)の入金又は出金機能、媒体の鑑別や媒体の搬送、収納を実行する紙幣入出金機構部6、硬貨入出金機構部7、プログラム等の各種情報を記憶する記憶部8を備える。そして、これら各部は制御部2によってその処理が制御される。
【0019】
一方、取引処理装置と接続する上位装置10は、取引処理装置の回線接続部9と接続し、取引処理装置とのデータの送信又は受信を行う回線接続部12と、利用者の口座情報や振込情報等に係わる各種情報を記憶、保存するファイル部13と、ファイル部13に含まれる複数のファイルのうち、特に銀行情報ファイル14を制御する銀行情報ファイル制御部15と、これら各部を制御する上位装置制御部11(単に制御部とも言う)とを有する。
【0020】
図2のファイル部13は磁気ディスクや光ディスクなどのハードによって構成されており、各種のデータが記憶された記憶装置(記憶部、記憶手段とも言う)であって、その内部の銀行情報ファイル14の詳細について図3に基づいて説明する。
【0021】
図3は銀行情報ファイル14を示し、全国銀行協会に加入している銀行の情報を記憶しているファイルである。図3のように銀行情報ファイルは、金融機関情報ファイル1000、と支店情報ファイル1001の2つのファイルから構成されている。金融機関情報ファイル1000は、金融機関コードや金融機関名等の金融機関情報を有しているファイルであり、支店情報ファイルは店舗名頭文字1002、店舗名(漢字)1003、店舗名(カナ)1004を有している。本案では支店情報ファイル内にカナ表示優先コード1005、店舗地域コード1006、フリガナ付支店名押下回数1007を追加し、定義する。
【0022】
図4は、カナ表示優先コード1005の説明をした図であり、例としてカナ表示優先コード2000=3、カナ表示優先コード2000=2、カナ表示優先コード2000=1、カナ表示優先コード2000=0、の4つの値の内一つが設定され、右部はコードの意味2001を記述している。カナ表示優先コード2000は、金融機関名または、支店名の読み方の難易度により優先度を決定し、3(表示優先度高),2(表示優先度中),1(表示優先度低),0(カナ表示なし)の順に並べられる。カナ表示優先コード2000=3、2、1の場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)に支店名が表示される。
【0023】
またカナ表示優先コード2000に0(カナ表示なし)が設定される場合は、支店名をフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示しない。
【0024】
図5は、図3の店舗地域コード1006を説明した表であり、コードに対応する地域名2003が記載されている。例として、00:北海道、01:青森県、02:岩手県、・・・、46:沖縄県のような、2バイトの10進数のコードを設定する。
【0025】
図6は、図3のフリガナ付支店名押下回数1007を説明した表であり、フリガナ付支店名表示画面(図13)において、フリガナ表示された支店名を押下する毎に1ずつ加算する。フリガナ付支店名押下回数1007が一定の回数以上になった支店は、フリガナ付支店名表示画面(図12)を表示して、フリガナ付支店名を確認するニーズがあるので、その支店名のカナ表示優先コードに1を加算することにより、表示優先度を高くする。
【0026】
図7は振込取引のフローを示し、取引処理装置の操作部3は取引選択画面を表示し、利用者は表示されている選択キーの中から「振り込みキー」を選択することで取引を開始する(S100)。
【0027】
利用者は、取引選択画面より取引を選択(S101)後、表示部3に表示された案内に従いカードまたは、通帳とカードの挿入操作を、カード機構部4,通帳機構部5で行い(S102)、続けて表示部3に表示された暗証入力画面において暗証番号の入力を行う(S103)。次に表示部3に表示された金融機関から振込先金融機関を選択する(S104)。
【0028】
次に表示部3に支店名頭文字選択画面(図12)が表示される(S105)。本案では支店名頭文字選択画面(図12)に支店名フリガナ表示キーを追加することにより、支店名フリガナ表示キー押下有無により以降の処理は分岐する(S106)。支店名フリガナ表示キーを押下しない(支店名頭文字キーを押下する)場合は、表示部3に表示されている支店名の頭文字を押下し(S107)、上位装置の銀行情報ファイル14を回線接続部12から取引処理装置の回線接続部9へ受信し(S108)、表示部3に支店名選択画面が表示され(S109)、支店名を選択する(S110)。これは従来の処理と同じである。
【0029】
次に支店名フリガナ表示キーを押下した場合は、上位装置10の銀行情報ファイル14を回線接続部12から取引処理装置の回線接続部9へ受信する(S111)。そして支店名フリガナ表示キー押下(S106)が取引処理装置1の立ち上げ後1度目に行なわれたかどうかで処理が分岐する(S112)。支店名フリガナ表示キー押下が取引処理装置1の立ち上げ後1度目の処理であった場合には、銀行情報ファイル14内の情報を並び替え、支店名表示順決定処理を行う(S113)(詳細は図8で説明を行う)。
【0030】
取引処理装置1の立ち上げ後1度でも支店名表示順決定処理(S113)が行われている場合には、並び替え実施後の銀行情報ファイル並び替え版を取引処理装置1内に保持しているため、それを使用し以降の処理を実行する。
【0031】
次に(S113)で並び替えた銀行情報ファイル並び替え版を用いてカナ表示優先コード2000順に支店名をフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示するフリガナ付支店名表示処理を行なう(S114)(詳細は図9で説明を行う)。
【0032】
その後、振込情報を表示部3から入力し(S115)、カード、通帳、明細票等の媒体を放出し(S116)、振込取引が終了となる。
【0033】
図8は、図7において支店名フリガナ表示キー押下が取引処理装置1の立ち上げ後1度目に行われた場合のみ実施する、支店名表示順決定処理(S113)の処理内容について記載している。
【0034】
まずATM地域コード設定画面(図11)で設定したATM地域コードを取得する(S200)。
【0035】
次に銀行情報ファイル14内のカナ表示優先コード2000(S201)、カナ表示優先コード2000内に設定された店舗地域コード2002(S202)、フリガナ付支店名押下回数2004の値B(S203)を取得する。次にカナ表示優先コードアップ閾値Cを記憶部8から取得する(S204)。フリガナ付支店名押下回数2004がカナ表示優先コードアップ閾値Cを超えると、支店のカナ表示優先コード2000の値に1を加算する。
【0036】
I店目の支店名において、上記B、Cが、B>Cとなるか否かで処理が分岐する(S205)。B>Cとなる場合は、フリガナ付支店名押下回数が一定の閾値を超えた状態を表す。この場合は、フリガナ付支店名カナ表示画面(図13)にて特定の支店名が一定回数選択されているので、利用者にとって読み方が分からない支店名であると想定される。よってこの場合は、この支店名のカナ表示優先コード2000に1を加算し(S206)、表示優先度を上げる。ただし、カナ表示優先コード2000=3の場合は3以上の値が存在しないため行わない。またB>Cではない時はカナ表示優先コード2000の値は変更しない。
【0037】
制御部2において、店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致しているかチェックする(S207)。一致・不一致により処理が分岐するので、まず不一致の場合を記載する。
【0038】
店舗地域コード2002と、ATM地域コードが不一致の支店名はカナ表示優先コード2000を変更しない。
【0039】
次に店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致している支店名は、カナ表示優先コード2000に最も表示優先度の低い定義値“1”を代入する事により、フリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する優先度を下げる(S208)。
【0040】
(S201)〜(S208)の処理を行った金融情報ファイル14内の支店は、銀行情報ファイル14内の最後の支店かどうかで処理が分岐する(S209)。最初に、処理を行っている支店が、銀行情報ファイル14内の最後の支店でない場合について説明を行う。この場合は、再び(S201)〜(S208)を行う。次に処理を行っている支店が、銀行情報ファイル14内の最後の支店である場合は、銀行情報ファイルをカナ表示優先コード2000の順で並び替える(S210)。そして銀行情報ファイル並び替え版が完成する(S211)。またこの銀行情報ファイル並び替え版を取引処理装置の記憶部8に記憶し(S212)、図9のフリガナ表示画面表示処理で使用する。
【0041】
銀行情報ファイル並び替え版は従来の銀行情報ファイル14と違い、支店名の読みの難易度による優先度や、ATM設置地域と振込先地域、フリガナ付支店名表示画面での支店名押下回数が考慮された並びとなっている、銀行情報ファイル並び替え版である。詳細は図10で説明をする。
【0042】
図9は銀行情報ファイル並び替え版を用いたフリガナ表示画面表示処理を示しており、まず図8で作成した銀行情報ファイル並び替え版を取得する(S300)。この銀行情報ファイル並び替え版内のカナ表示優先コード2000≧1の支店名数をAと決定し(S301)、フリガナ付支店名表示画面(図12)に表示できる支店名数をX店と決定する(S302)。
【0043】
次にカナ表示優先コード2000≧1の支店名数Aがフリガナ付支店名表示画面に表示可能な支店名数Xより多いか、それ以下かで以降の処理が分岐する(S303)。最初にこのA>Xではない場合(A≦X)について説明を行う。この場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)に、カナ表示優先コード2000≧1の支店を全て表示可能である。銀行情報ファイル並び替え版からカナ表示優先コード2000≧1の支店名を全て抽出し(S304)、銀行情報ファイル並び替え版の先頭から順にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する(S305)。表示されたフリガナ付支店名表示画面(図13)にて利用者に対し支店名選択を促し、支店名キー押下か否かを判定する。(S306)。利用者が支店名キーを押下した場合は、フリガナ付支店名押下回数2004に1を加算する(S307)。この値が、(S204)の閾値Cを超えると、カナ表示優先コード2000の値に1を加算する。
【0044】
次に(S303)においてA>Xの場合について説明する。この場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)に、カナ表示優先コード2000≧1の支店を全て表示可能ではない。よって銀行情報ファイル並び替え版より、カナ表示優先コード2000≧1のコードから値が大きい支店名をX店抽出する(S308)。そしてこの抽出した支店名を銀行情報ファイル並び替え版の先頭から順にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する(S309)。銀行情報ファイル並び替え版内のカナ表示優先コード2000≧1の支店名数Aと今回表示した支店名数Xの差をYとする(S310)。
【0045】
次にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示された支店名を表示部3から選択するか否かで以降の処理が分岐する(S311)。利用者が支店名キーを押下した場合は、支店名キーを押下するとフリガナ付支店名押下回数2004に1を加算する(S312)。
【0046】
次に利用者がフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示された次画面キーを、表示部3から押下するか否かで以降の処理が分岐する(S313)。次画面へキーを押下しなかった場合は(取消キーを押下)、フリガナ表示画面表示処理を終了する。
【0047】
次に利用者が次画面へキーを押下した場合は、Y<Xであるか、否かで以降の処理が分岐する(S314)。最初にY<Xでない場合(Y≧X)の処理について説明する。Y<Xでないとは、まだ表示されていないカナ表示優先コード2000≧1の支店数Yが、フリガナ付支店名表示画面(図13)に表示できる支店名数Xより多いことを表している。
よってこの場合は(S308)〜(S313)の処理を実施し、先ほど表示した支店名を除いた、カナ表示優先コード2000≧1の支店名数Xをフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する。次にY<Xの場合の処理について説明する。Y<Xであるとは、まだ表示されていないカナ表示優先コード2000≧1の支店名数Yが、フリガナ付支店名表示画面(図13)に表示できる支店名数Xより少ないことを表している。この場合はフリガナ付支店名表示画面(図13)にまだ表示されていないかつ、カナ表示優先コード2000≧1の支店名を全て表示することが可能である。まずカナ表示優先コード2000≧1の支店名を全て抽出し(S315)、抽出した支店名をフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示する(S316)。次にフリガナ付支店名表示画面(図13)に表示されている支店名キーを表示部3より押下するか、否かを判定する(S317)。利用者が支店名キーを押下した場合は、フリガナ付支店名押下回数2004に1を加算する(S318)。
【0048】
(S307)、(S312)、(S318)で更新したフリガナ付支店名押下回数2004の情報を記憶部8に記憶し、閉局処理などで上位装置10内の銀行情報ファイル14に送信する。送信した情報を元に銀行情報ファイル制御部15が銀行情報ファイル14内のフリガナ付支店名押下回数2004を更新する。
【0049】
図10は、図8の(S212)の銀行情報ファイル14をカナ表示優先コード2000の値により並び替えたものであり、店舗ファイル内にあるカナ表示優先コード2000の値が大きい支店から順に並べる。例では、銀行情報ファイル14をカナ表示優先コード2000が3の支店名を一番上、カナ表示優先コード2000が2の支店名をカナ表示優先コード2000が3の支店名の下に、カナ表示優先コード2000が1の支店名をカナ表示優先コード2000が2の支店名の下に並び替えを実施する。ここで店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致している支店名は、カナ表示優先コード2000=1の下に並び替える。次にカナ表示優先コード2000が0の支店名を店舗地域コード2002と、ATM地域コードが一致している支店名の下に並び替える。それにより(S207)で並び替えた銀行情報ファイル並び替え版が完成する。
【0050】
図11は取引処理装置の係員画面からATM地域コードを入力する画面例である。この画面から、2桁のATM地域コードを入力し、記憶部8に記憶させる。
【0051】
図12は、利用者が本取引処理装置を用いて振り込み処理を行なう場合の操作部3の操作画面であり、特に振込先である支店名を抽出させる操作画面の一例である。これは支店名頭文字選択画面であり、既存の支店名頭文字選択画面に支店名フリガナ表示キーとそのキーの説明を図上部のボックス内に追加し、支店名フリガナ表示キーを押下すると、図13に遷移する。
【0052】
図13は図12おいて支店名フリガナ表示選択時に表示される画面であり、支店名をフリガナ表示した画面である。この画面に表示される支店名は図9のフロー図により決定される。「戻る」キーは図12の支店名頭文字画面に戻る場合に押下し、「前へ戻る」キーは、支店名の候補が複数に分けて表示される場合に、前の画面の支店名を確認する際に押下し、「次へ進む」キーは、支店名の候補が複数に分けて表示される場合に、次の画面の支店名を確認する際に押下する。
【0053】
まず漢字の難易度による支店名の表示優先度をカナ表示優先コード2000に設定することにより、読み方が特殊な支店名の難易度順に表示され、さらにATM設置地域と振込先支店の地域が一致した場合に表示優先度を下げる処理及び、フリガナ付支店名押下回数2004の押下回数が一定以上の場合に表示優先度を上げる処理を行うことにより、フリガナ付支店名表示画面において利用者が知りたい振込先の支店名のカナ表示の表示順が早くなり、見つける事が容易に出来る。
【0054】
また別の実施の形態として、図14のように、取引選択画面(いらっしゃい画面)に支店名フリガナ表示キーを追加することにより、振込先金融機関選択後、図15のフリガナ付支店名表示画面に遷移し、支店名のフリガナ表示を確認するような形態を採ってもよい。さらに図15のフリガナ付支店名表示画面にて支店名を選択することにより振込取引への遷移を行う方式も考えられる。
【0055】
図14の支店名フリガナ表示キーをフリガナ表示キーに変更し、押下後に、取引選択をすることにより、振込取引だけでなくその他取引において、読み方が特殊な固有名称にフリガナ表示をする形態にすることも可能である。
【0056】
優先度により表示順を決定する方式は、支店名選択以外の、たとえば金融機関選択においても行うことができ、金融機関選択を容易に行うことが出来る。
【0057】
本実施例では、支店名のふりがな表記タイミングとして、図12では支店名の頭文字入力画面で、さらには、図14においては、取引種別選択画面で、支店名のふりがな表記を行なう押下ボタンを付加した例で説明したが、本実施形態に限るものでなく、ふりがなの表記タイミングは別処理の表示画面であって本発明の実施可能範囲内である。さらには、表記方法においても、利用者がボタン選択してふりがな表記を表示する構成例で説明したが、実施例とは異なる表示構成であっても問題ない。また、表記内容においても、支店名におけるふりがなの表記を行う構成で説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、金融機関名、さらには、取引処理全体を通して、取引画面に表示される固有名が分かり辛いケースで、そのふりがなを表記する構成全てを考慮した発明である。
【符号の説明】
【0058】
1…取引処理装置、2…制御部、3…操作部、4…カード機構部・明細票機構部、5…通帳機構部、6…紙幣入出金機構部、7…硬貨入出金機構部、8…記憶部、9…回線接続部、10…上位装置、11…上位装置制御部、12…回線接続部、13…振込情報ファイル制御部、14…銀行情報ファイル、15…銀行情報ファイル制御部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融取引に必要な取引情報を表示する表示部と、
利用者の希望する金融取引を前記表示部の表示案内を受けて取引処理する取引処理装置において、
前記表示部には、前記利用者の入力操作を受け付ける入力操作部を有し、
前記金融取引の取引処理中に、前記表示部で表示した表示画面上に固有名が表示された場合、
前記入力操作部を介して、該固有名に対応した振り仮名表記を前記画面上に表示させることを特徴とする取引処理装置。
【請求項2】
前記入力操作部は、
前記振り仮名表記を前記画面に表示させるキー押下部を設け、
前記利用者が前記キー押下部を押下した時に、前記固有名に対応した前記振り仮名表記を前記画面に表示させる請求項1記載の取引処理装置。
【請求項3】
前記金融取引は、少なくとも振込取引を含む請求項1記載の取引処理装置。
【請求項4】
前記金融取引は、少なくとも金融機関名、該金融機関の支店名の一つを含む請求項1記載の取引処理装置。
【請求項5】
前記取引処理装置は、通信手段を介して上位ホストと接続され、
該上位ホストから前記通信手段を介して少なくとも前記金融取引を行なう金融機関情報を入手し、前記金融機関情報から金融機関名情報を抽出する抽出手段と、
該抽出手段で抽出した金融機関名情報の読み方が特殊であるか、否かを判定する判定手段と、を有し、
該判定手段で判定した結果、特殊であると判定した金融機関名情報に優先順位を設け、該優先順位に基づいて前記金融機関名情報に対応した振り仮名表記を前記画面上に表示させることを特徴とする請求項1〜4記載の取引処理装置。
【請求項6】
前記金融機関情報は、
少なくとも該金融機関毎の店舗情報を含み、
前記金融機関名情報は、
少なくとも該金融機関毎の支店名情報、或いは店舗名情報を含む
請求項5記載の取引処理装置。
【請求項7】
前記優先度は、
前記金融機関情報内に設けた前記振り仮名表記に対する優先コード、及び前記店舗名情報毎に対応した店舗地域コードを基に決定する請求項5又は6記載の取引処理装置。
【請求項8】
前記取引処理装置は、
さらに、該取引処理装置を設置するATM地域コードを有し、
前記ATM地域コードと前記店舗地域コードとを比較する比較手段と、
該比較手段で比較した結果、一致した場合、前記金融機関名情報に設けた優先順位を引き下げることを特徴とする請求項1〜6記載の取引処理装置。
【請求項9】
前記取引処理装置は、
さらに、前記ATM地域コードを入力させる入力手段を有し、
該取引処理装置設置時に、前記入力手段を用いて、前記ATM地域コードを入力させる請求項8記載の取引処理装置。
【請求項10】
前記金融機関情報は、
さらに、前記画面に前記振り仮名表記された表示回数が所定の回数を超えたか否かを判別する判別手段を有し、
該判別手段で前記表示回数が、前記所定の回数を超えた場合に、前記金融機関名情報に設けた優先順位を引き上げることを特徴とする請求項1〜9記載の取引処理装置。
【請求項11】
前記取引処理装置は、
さらに、前記所定の回数を入力させる入力手段を有し、
該取引処理装置設置時に、前記入力手段を用いて、前記所定の回数を入力させる請求項10記載の取引処理装置。
【請求項1】
金融取引に必要な取引情報を表示する表示部と、
利用者の希望する金融取引を前記表示部の表示案内を受けて取引処理する取引処理装置において、
前記表示部には、前記利用者の入力操作を受け付ける入力操作部を有し、
前記金融取引の取引処理中に、前記表示部で表示した表示画面上に固有名が表示された場合、
前記入力操作部を介して、該固有名に対応した振り仮名表記を前記画面上に表示させることを特徴とする取引処理装置。
【請求項2】
前記入力操作部は、
前記振り仮名表記を前記画面に表示させるキー押下部を設け、
前記利用者が前記キー押下部を押下した時に、前記固有名に対応した前記振り仮名表記を前記画面に表示させる請求項1記載の取引処理装置。
【請求項3】
前記金融取引は、少なくとも振込取引を含む請求項1記載の取引処理装置。
【請求項4】
前記金融取引は、少なくとも金融機関名、該金融機関の支店名の一つを含む請求項1記載の取引処理装置。
【請求項5】
前記取引処理装置は、通信手段を介して上位ホストと接続され、
該上位ホストから前記通信手段を介して少なくとも前記金融取引を行なう金融機関情報を入手し、前記金融機関情報から金融機関名情報を抽出する抽出手段と、
該抽出手段で抽出した金融機関名情報の読み方が特殊であるか、否かを判定する判定手段と、を有し、
該判定手段で判定した結果、特殊であると判定した金融機関名情報に優先順位を設け、該優先順位に基づいて前記金融機関名情報に対応した振り仮名表記を前記画面上に表示させることを特徴とする請求項1〜4記載の取引処理装置。
【請求項6】
前記金融機関情報は、
少なくとも該金融機関毎の店舗情報を含み、
前記金融機関名情報は、
少なくとも該金融機関毎の支店名情報、或いは店舗名情報を含む
請求項5記載の取引処理装置。
【請求項7】
前記優先度は、
前記金融機関情報内に設けた前記振り仮名表記に対する優先コード、及び前記店舗名情報毎に対応した店舗地域コードを基に決定する請求項5又は6記載の取引処理装置。
【請求項8】
前記取引処理装置は、
さらに、該取引処理装置を設置するATM地域コードを有し、
前記ATM地域コードと前記店舗地域コードとを比較する比較手段と、
該比較手段で比較した結果、一致した場合、前記金融機関名情報に設けた優先順位を引き下げることを特徴とする請求項1〜6記載の取引処理装置。
【請求項9】
前記取引処理装置は、
さらに、前記ATM地域コードを入力させる入力手段を有し、
該取引処理装置設置時に、前記入力手段を用いて、前記ATM地域コードを入力させる請求項8記載の取引処理装置。
【請求項10】
前記金融機関情報は、
さらに、前記画面に前記振り仮名表記された表示回数が所定の回数を超えたか否かを判別する判別手段を有し、
該判別手段で前記表示回数が、前記所定の回数を超えた場合に、前記金融機関名情報に設けた優先順位を引き上げることを特徴とする請求項1〜9記載の取引処理装置。
【請求項11】
前記取引処理装置は、
さらに、前記所定の回数を入力させる入力手段を有し、
該取引処理装置設置時に、前記入力手段を用いて、前記所定の回数を入力させる請求項10記載の取引処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−65132(P2013−65132A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202561(P2011−202561)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
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