説明

受付管理装置

【課題】訪問者個人を特定し得る画像情報を管理することにより、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る受付管理装置を提供する。
【解決手段】バッジ印刷システム1は、コンピュータ10とテープ印刷装置50を有する。施設に訪れた訪問者に対応する来客データが来客データ記憶領域15Aに存在しない場合、CPU12は、来客受付画面80に入力された情報と、CCDカメラ20により撮影された来客画像情報を含む来客データを、来客データ記憶領域15Aに登録し、当該来客データに基づく入場許可証115を発行する。訪問者に対応する来客データが来客データ記憶領域15Aに存在する場合、CPU12は、当該来客データを構成する来客画像情報の有効保存期間を判定する。有効保存期間を超過していた場合、CPU12は、当該訪問者の来客画像情報を再取得し、再取得した来客画像を含む入場許可証115を発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設等に対する訪問者の入場・退場を受け付け、訪問者の入退場を管理する受付管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設等に対する訪問者の入退場の受付、管理に関する技術として、種々の発明がなされている。このような技術の一つとして、特許文献1に記載された個人認証カード発行装置に関する発明が知られている。
【0003】
特許文献1記載の個人認証カード発行装置は、施設の受付に設置される。そして、当該個人認証カード発行装置は、予め入力された情報、或いは、その場で入力された情報に基づいて、個人認証カードを発行する。当該個人認証カードは、訪問者個人の特有の情報が書き込まれた磁気記録部を有する。又、個人認証カード発行装置は、個人認証カードの発行に際し、入力された訪問者の個人情報を可視情報として印刷する。これにより、当該特許文献1記載の個人認証カード発行装置は、訪問者個人を特定し得る個人認証カードを発行することにより、施設に対する訪問者の入退場を管理し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06−131507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、訪問者個人を特定するための情報は、氏名等の書誌的な情報と、訪問者の容姿等を示す画像情報(例えば、顔写真等の画像情報)を含み得る。氏名等の情報のみでは、実際に訪問した者を確実に特定することは困難である。従って、来客の入退場を管理する上では、書誌的情報と、画像情報の両者を併用することが望ましく、個人認証カードにおいても、両者が記録されていることが望ましい。
【0006】
この点、訪問者の容姿等は、日時の経過に伴い変化する蓋然性が高い。訪問者個人を特定する上では、訪問者の容姿の変化にも対応する必要がある。又、訪問者個人を特定する画像情報は、プライバシー保護の観点から、長期間保存しておくことが禁じられる場合がある(例えば、フランスにおけるプライバシーに関する法律等)。
【0007】
本明細書は、訪問者個人を特定し得る画像情報を管理することにより、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る受付管理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る受付管理装置は、施設に訪れた訪問者個人を示す個人情報を入力するための個人情報入力手段と、当該訪問者の人相を含む訪問者画像情報を取得する撮影手段と、現在日時を計時する計時手段と、前記撮影手段による訪問者画像情報を取得した際の計時手段の結果に基づく撮影日時情報を、当該訪問者画像情報に付加する付加手段と、前記個人情報と、前記訪問者画像情報と、前記撮影日時情報を含み、当該訪問者個人を識別し得る訪問者情報を、個人別に記憶する訪問者情報記憶手段と、施設に訪れた訪問者に対応する訪問者情報を、前記訪問者情報記憶手段から検索する検索手段と、前記検索手段により訪問者に対応する訪問者情報が前記訪問者情報記憶手段から抽出された場合に、前記計時手段の計時結果が示す現在日時と、当該訪問者情報に含まれる撮影日時情報と、当該訪問者情報に係る訪問者画像情報に設定されている有効期間と、に基づいて、現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間内であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間内であると判定された場合に、訪問者情報記憶手段に記憶されている当該訪問者画像情報と、前記個人情報とを用いて、許可証データを生成する第1制御手段と、前記判定手段により現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間外であると判定された場合に、前記撮影手段による当該訪問者に係る訪問者画像情報の再取得を要求する撮影要求手段と、前記撮影手段により前記訪問者画像情報の再取得が行われた場合に、再取得された訪問者画像情報と、前記個人情報とを用いて、許可証データを生成する第2制御手段と、生成された許可証データに基づいて、当該施設に対する入場許可証を印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
当該受付管理装置は、前記検索手段により訪問者に対応する訪問者情報が前記訪問者情報記憶手段から抽出された場合に、現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間内であれば、訪問者情報記憶手段に記憶されている当該訪問者画像情報と、前記個人情報とを用いて、許可証データを生成し、入場許可証を印刷する。そして、前記検索手段により訪問者に対応する訪問者情報が前記訪問者情報記憶手段から抽出された場合に、現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間外であれば、当該受付管理装置は、新たに当該訪問者に係る訪問者画像情報の再取得を要求する。そして、当該受付管理装置は、撮影手段により訪問者画像情報が再取得された場合に、再取得された訪問者画像情報と、前記個人情報とを用いて、許可証データを生成し、入場許可証を印刷する。これにより、当該受付管理装置は、少なくとも有効期間内の訪問者画像を含む入場許可証を発行し得る。これにより、当該入場許可証の訪問者画像により訪問者個人を容易かつ確実に特定し得るので、当該受付管理装置は、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る。
【0010】
そして、請求項2記載の受付管理装置は、請求項1記載の受付管理装置であって、ユーザの操作に基づいて、前記受付管理装置の運用態様に基づく運用条件を設定する運用条件設定手段と、前記撮影手段により取得された訪問者画像情報に対して、前記運用条件設定手段により設定された運用条件に基づく有効期間を設定する有効期間設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
当該受付管理装置は、運用条件設定手段よりユーザ所望の運用条件を設定することができ、設定された運用条件に基づく有効期間に従って、訪問者画像情報を管理し得る。従って、当該受付管理装置は、訪問者画像情報の有効期間をユーザ所望の運用に従って管理することができ、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る。
【0012】
又、請求項3記載の受付管理装置は、請求項2記載の受付管理装置であって、前記運用条件設定手段は、ユーザの操作に基づいて、当該受付管理装置の運用環境に基づく環境項目条件を、前記運用条件として設定し、前記有効期間設定手段は、前記撮影手段により取得された訪問者画像情報に対して、前記運用条件として設定された環境項目条件に基づく有効期間を設定することを特徴とする。
【0013】
当該受付管理装置は、当該受付管理装置の運用環境に応じた運用条件を設定することができ、設定された運用条件に基づく有効期間に従って、訪問者画像情報を管理し得る。従って、当該受付管理装置は、訪問者画像情報の有効期間を、当該受付管理装置の運用環境(例えば、設置されている場所等)に従って管理することができ、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る。
【0014】
そして、請求項4記載の受付管理装置において、請求項2又は請求項3記載の受付管理装置であって、前記運用条件設定手段は、ユーザの操作に基づいて、前記個人情報を構成する詳細項目情報に基づく詳細項目条件を、前記運用条件として設定し、前記有効期間設定手段は、前記撮影手段により取得された訪問者画像情報に対して、前記運用条件として設定された詳細項目条件に基づく有効期間を設定することを特徴とする。
【0015】
当該受付管理装置は、訪問者の個人情報に含まれる詳細項目情報に応じた運用条件を設定することができ、設定された運用条件に基づく有効期間に従って、訪問者画像情報を管理し得る。従って、当該受付管理装置は、訪問者画像情報の有効期間を、訪問者の個人情報に含まれる詳細項目情報(例えば、訪問者の所属等)に従って柔軟に管理することができ、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係るバッジ印刷システムの説明図である。
【図2】バッジ印刷システムを構成するテープ印刷装置の外観図である。
【図3】バッジ印刷システムを構成するテープ印刷装置の側断面図である。
【図4】バッジ印刷システムを構成するコンピュータの制御系を示すブロック図である。
【図5】バッジ印刷システムを構成するテープ印刷装置の制御系を示すブロック図である。
【図6】コンピュータで実行されるメイン制御プログラムのフローチャートである。
【図7】来客受付画面の一表示例を示す説明図(1)である。
【図8】管理条件設定処理プログラムのフローチャートである。
【図9】管理条件設定画面の表示例を示す説明図である。
【図10】管理条件の詳細設定時に表示される画面の表示例を示す説明図である。
【図11】画像更新管理処理プログラムのフローチャートである。
【図12】有効保存期間特定テーブルの例を示す説明図である。
【図13】来客画像更新処理プログラムのフローチャートである。
【図14】来客受付画面の一表示例を示す説明図(2)である。
【図15】画像が更新された入場許可証の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る受付管理装置を、バッジ印刷システム1に具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
本実施形態に係るバッジ印刷システム1は、工場施設や建物等の施設の受付に設置されている。そして、バッジ印刷システム1は、当該施設に対する訪問者の入退場を管理するとともに、訪問者に対して、入場許可証115(図15参照)を発行する。
【0019】
先ず、本実施形態に係るバッジ印刷システム1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るバッジ印刷システム1の構成を示す説明図である。
【0020】
図1に示すように、バッジ印刷システム1は、コンピュータ10と、テープ印刷装置50により構成されている。コンピュータ10は、液晶ディスプレイ16と、キーボード17と、マウス18と、CCDカメラ20と、を有している。そして、テープ印刷装置50は、通信ケーブルを介して、コンピュータ10と接続されている。当該テープ印刷装置50は、コンピュータ10から送信された許可証データに基づいて、入場許可証115を印刷出力する。
【0021】
次に、テープ印刷装置50の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図2は、テープ印刷装置50の外観図である。そして、図3は、テープ印刷装置50の側断面図である。
【0022】
図2、図3に示すように、テープ印刷装置50は、樹脂製の本体筐体51と、上カバー54と、を備えている。本体筐体51は、ロールシートホルダ収納部53を有している。ロールシートホルダ収納部53は、ロールシートホルダ52を収納する。図3に示すように、ロールシートホルダ収納部53は、位置決め凹部53Aを当該ロールシートホルダ収納部53の底面に有している。位置決め凹部53Aは、ロールシートホルダ52の底部と当接し、当該ロールシートホルダ52を所定位置に位置決めする。
【0023】
ロールシートホルダ52は、被記録媒体である所定幅のロールシート52Aを巻回状態で保持している。このロールシート52Aは、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(所謂、サーマルペーパー)や、該感熱シートの片面に粘着剤を介して離形紙が貼り合わされた長尺状の無定長ロールシートである。
【0024】
上カバー54は、透明樹脂によって、側面視略半円形状に形成されている。当該上カバー54は、ロールシートホルダ収納部53の上方を覆うように、本体筐体51後側上端縁部に開閉自在に取り付けられている。
【0025】
又、本体筐体51の前面には、フロントカバー55が配設されている。フロントカバー55には、シート排出口55Aが形成されている。シート排出口55Aは、印刷されたロールシート52Aを本体筐体51の外部に排出する。そして、操作部56が、フロントカバー55のシート排出口55A上方に形成されている。操作部56は、電源ボタン、カットボタン、フィードボタンを含む。
【0026】
図3に示すように、本体筐体51は、サーマルヘッド57と、プラテンローラ58と、制御基板59と、カッターユニット70と、を内部に収容している。サーマルヘッド57は、列設された複数の発熱素子を有している。当該サーマルヘッド57は、ロールシートホルダ52から引き出されたロールシート52Aの下方に位置する。そして、前記複数の発熱素子は、ロールシート52Aの印刷面に面している。プラテンローラ58は、ロールシートホルダ52から引き出されたロールシート52Aを介して、サーマルヘッド57と対向する位置に配設されている。当該プラテンローラ58は、後述するシート搬送モータ72の駆動に従って回転駆動し、ロールシート52Aをシート排出口55Aへ搬送する。
【0027】
ここで、ロールシート52Aは、サーマルヘッド57と、プラテンローラ58により押圧挟持される。当該テープ印刷装置50は、この状態でサーマルヘッド57における各発熱素子の発熱態様を制御することにより、ロールシート52Aに所望の印刷を施し得る。
【0028】
カッターユニット70は、固定刃と、可動刃と、切断用モータ70Aを有している。カッターユニット70は、切断用モータ70Aの駆動により、可動刃を切断刃に向けて移動させる。従って、カッターユニット70は、可動刃と切断刃の間に位置するロールシート52Aを、切断し得る。そして、切断されたロールシート52Aは、シート排出口55Aから本体筐体51外部へ排出される。
【0029】
図3に示すように、制御基板59は、ロールシートホルダ収納部53の下方に配設されている。制御基板59は、後述する制御部61、切断用モータ駆動回路71、搬送モータ駆動回路73、ヘッド駆動回路74、通信用I/F75を有している。
【0030】
次に、バッジ印刷システム1を構成するコンピュータ10の制御系構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、コンピュータ10の制御系を示すブロック図である。
【0031】
図4に示すように、コンピュータ10は、制御部11、HDD15、液晶ディスプレイ16、キーボード17、マウス18、通信用I/F19、CCDカメラ20を有している。制御部11は、CPU12、ROM13、RAM14を有している。CPU12は、コンピュータ10全体を制御し、コンピュータ10における動作に関する全てのデータを管理する。
【0032】
ROM13は、起動プログラムや、各種アプリケーションプログラムを格納している。即ち、ROM13は、後述するメイン制御プログラム(図6参照)、管理条件設定処理プログラム(図8参照)、画像更新管理処理プログラム(図11参照)、来客画像更新処理プログラム(図13参照)を格納している。
【0033】
RAM14は、CPU12が種々の制御を実行する際に、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。RAM14は、テンプレート記憶領域14Aと、ラベルデータ記憶領域14Bを有している。テンプレート記憶領域14Aは、許可証データを生成する際に用いるテンプレートを記憶している。当該テンプレートは、入場許可証115印刷時における種々の項目データ(例えば、発行番号、訪問者氏名、会社名、訪問日時、訪問者写真画像、訪問先、担当者氏名)の配置を規定する。ラベルデータ記憶領域14Bは、テープ印刷装置50により印刷されるラベルデータを記憶する。後述する許可証データは、ラベルデータ記憶領域14Bに一度記憶される。
【0034】
そして、HDD15は、オペレーティングシステム(OS)を格納している記憶装置である。当該HDD15は、制御部11に接続されている。又、当該HDD15は、各種アプリケーションソフトウェアを必要に応じて格納する。各種アプリケーションソフトウェアは、テープ印刷装置3や外部の電子機器に対してデータの送受信を行うための通信用プロトコル、ブラウザや当該OSにて実行可能なワープロソフト、施設への訪問者を管理する受付管理ソフト等を含む。
【0035】
そして、HDD15は、来客データ記憶領域15Aを有している。来客データ記憶領域15Aは、訪問客個人を特定する個人情報(例えば、氏名等のテキスト情報や、来客画像情報)を含む来客データを記憶している。又、当該来客データ記憶領域15Aは、予約リストデータ、入場許可リストデータ、退出者リストデータ、来客リストデータを記憶している。これらのリストデータは、来客データ記憶領域15Aに格納されている来客データに基づいて生成される。予約リストデータは、当該バッジ印刷システム1が設置された施設に対する訪問予約者を管理する際に用いられる。入場許可リストデータは、当該施設への入場を許可された入場許可者を管理する際に用いられる。退出者リストデータは、当該施設からの退出した退出者の履歴を管理する際に用いられる。来客履歴リストデータは、一定期間内に当該施設に入場した入場許可者の入場履歴を示す。
【0036】
液晶ディスプレイ16は、当該液晶ディスプレイ16に接続されている制御部11の制御に基づいて、種々の画像を表示する。当該液晶ディスプレイ16は、後述する来客受付画面80(図7、図14参照)、管理条件設定画面95(図9参照)、管理指定条件詳細画面100(図10(A)参照)、環境条件詳細画面105(図10(B)参照)、来客条件詳細画面110(図10(C)参照)を表示する。
【0037】
キーボード17、マウス18は、制御部11に種々の指示を入力する際に、用いられる。キーボード17、マウス18は、夫々、制御部11と接続されている。従って、コンピュータ10は、キーボード17、マウス18の操作により、入力された指示に従った制御を行い得る。即ち、ユーザは、キーボード17、マウス18を操作することにより、来客データの入力、来客画像の撮影、管理条件の設定等を行い得る。
【0038】
通信用I/F19は、通信用ケーブルを介した外部機器(例えば、テープ印刷装置50)とのデータ通信を行うインターフェイスである。従って、後述する許可証データは、当該通信用I/F19を介して、テープ印刷装置50へ送信される。
【0039】
CCDカメラ20は、被写体の画像データを取得する撮影装置である。当該CCDカメラ20は、制御部11に接続されている。従って、ユーザがマウス18等により撮影操作を行うと、制御部11は、CCDカメラ20により、訪問者の顔写真に相当する画像を撮影し、来客画像情報を取得し得る。
【0040】
次に、バッジ印刷システム1を構成するテープ印刷装置50の制御系について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、テープ印刷装置50の制御系を示すブロック図である。
【0041】
図5に示すように、テープ印刷装置50は、制御部61を有している。制御部61は、CPU62、ROM63、RAM64、EEPROM65、CG−ROM66を有している。
【0042】
CPU62は、テープ印刷装置50における制御の中枢を司る中央演算装置である。CPU62は、ROM63に格納されている制御プログラムを実行する。ROM63は、テープ印刷装置50における各種制御プログラムや制御テーブルを記憶している。RAM64は、CPU62による演算結果等を一時的に記憶する。又、RAM64は、印刷バッファやワーク領域を有している。
【0043】
EEPROM65は、テープ印刷装置50に対する電源供給が遮断された場合であっても記憶内容を保持する記憶装置である。当該EEPROM65は、テープ印刷装置50における各種ユーザ設定の内容等を記憶する。CG−ROM66は、各文字に対応するドットパターンデータを記憶している。文字を印刷する場合に、制御部61は、当該文字に対応するドットパターンデータをCG−ROM66から読み出し、当該ドットパターンをロールシート52A上に印刷する。
【0044】
そして、制御部61は、切断用モータ駆動回路71、搬送モータ駆動回路73、ヘッド駆動回路74、通信用I/F75と接続されている。切断用モータ駆動回路71は、カッターユニット70を構成する切断用モータ70Aと接続されている。当該切断用モータ駆動回路71は、切断用モータ70Aを駆動制御する際に用いられる。搬送モータ駆動回路73は、シート搬送モータ72と接続されている。当該搬送モータ駆動回路73は、シート搬送モータ72を駆動制御する際に用いられる。ヘッド駆動回路74は、サーマルヘッド57と接続されている。当該ヘッド駆動回路74は、サーマルヘッド57の発熱態様を制御する際に用いられる。
【0045】
通信用I/F75は、外部装置とテープ印刷装置50の間におけるデータ通信を行う際に用いられるインターフェイスである。従って、テープ印刷装置50は、通信用ケーブル、通信用I/F75を介して、コンピュータ10から許可証データを受信し、当該許可証データに基づいて、入場許可証115を印刷し得る。
【0046】
次に、本実施形態に係るコンピュータ10で実行されるメイン制御プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、メイン制御プログラムのフローチャートである。尚、以下の説明に際し、バッジ印刷システム1を構成するコンピュータ10の液晶ディスプレイ16には、来客受付画面80が表示されているものとする。
【0047】
ここで、液晶ディスプレイ16に表示される来客受付画面80について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図7は、来客受付画面80の一表示例を示す説明図である。
【0048】
図7に示すように、来客受付画面80は、入力ウィンドウ81と、リスト表示ウィンドウ86を有している。入力ウィンドウ81は、来客情報を構成する種々の詳細情報の入力に用いられる。そして、リスト表示ウィンドウ86は、来客データ記憶領域15Aの記憶内容に基づいて生成された種々のリスト(例えば、予約リスト、退出者リスト等)の内容を表示する。
【0049】
そして、入力ウィンドウ81は、来客個人情報入力部82と、ホスト情報入力部83と、画像撮影ボタン85と、を有している。来客個人情報入力部82は、訪問者個人を特定する来客個人情報の入力に用いられる。図7等に示すように、来客個人情報入力部82は、敬称、姓、名、会社名、身分証明番号、到着予定日時、出発予定日、訪問目的、行先、伝言等の種々の入力欄を有している。これらの入力欄に入力された情報は、当該訪問者に係る来客データを構成する。
【0050】
又、入力ウィンドウ81は、画像撮影ボタン85を有している。当該画像撮影ボタン85は、CCDカメラ20による訪問者の顔写真に対応する画像データを撮影する際に操作される。画像撮影ボタン85の操作により撮影された画像データは、来客画像情報に相当し、当該訪問者に係る来客データを構成する。
【0051】
そして、ホスト情報入力部83は、当該訪問者に応対するホスト(例えば、当該施設の従業員等)を特定するホスト情報の入力に用いられる。ホスト情報入力部83は、担当者名、所属部署、電話番号等の詳細情報に関する入力欄を有している。ホスト情報入力部83に入力されたホスト情報は、当該ホストに対応する訪問者の来客データを構成する。
【0052】
図7に示すように、リスト表示ウィンドウ86は、情報リスト表示部87と、表示内容切換部88と、日時表示部89を有している。情報リスト表示部87は、来客データ記憶領域15Aに記憶されている各種リストデータの内容を表示する。従って、情報リスト表示部87は、予約リスト、入場許可リスト、退出者リストの何れかの内容を表示する。表示内容切換部88は、表示内容切換部88は、情報リスト表示部87に表示されるリストの内容を切り変える際に操作される。日時表示部89は、制御部11を構成するCPU12のクロックにより計時した現在日時を表示する。
【0053】
又、来客受付画面80は、プレビューボタン90、バッジ印刷ボタン91、駐車許可証印刷ボタン92、認証印刷ボタン93を有している。プレビューボタン90は、後述する許可証データに基づいて印刷される入場許可証115に関する印刷プレビューを表示する際に操作される。バッジ印刷ボタン91は、許可証データに基づいて、入場許可証115の印刷を実行する際に操作される。駐車許可証印刷ボタン92は、当該施設における駐車場への駐車を許可する駐車許可証を印刷する際に操作される。認証印刷ボタン93は、訪問者の当該施設への入場を認証すると同時に、入場許可証115を印刷する際に操作される。
【0054】
再び図6に戻り、メイン制御プログラムについて説明する。S1においては、CPU12は、条件設定操作が行われたか否かを判断する。条件設定操作は、来客受付画面80を構成するツールバーに対し、マウス18等の操作である。条件設定操作が行われた場合(S1:YES)、CPU12は、S2に処理を移行する。一方、条件設定操作が行われなかった場合(S1:NO)、CPU12は、S3に処理を移行する。
【0055】
S2では、CPU12は、管理条件設定処理を実行する。具体的には、CPU12は、管理条件設定処理プログラムを実行し、来客画像情報の有効期間に関する管理条件を設定する。管理条件設定処理の詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。管理条件設定処理を終了すると、CPU12は、S3に処理を移行する。
【0056】
S3に移行すると、CPU12は、来客情報検索処理を実行する。来客情報検索処理(S3)では、CPU12は、まず、ユーザによる入力操作に基づいて、訪問者に関する検索条件を設定する。この時、ユーザは、訪問者を特定し得る情報(例えば、訪問者の氏名や所属等)を聴取し、聴取した内容に関する入力操作を行う。その後、CPU12は、設定された検索条件に基づいて、来客データ記憶領域15Aに記憶されている来客データから、当該検索条件に該当する来客データを検索する。来客情報検索処理を終了すると、CPU12は、S4に処理を移行する。
【0057】
S4においては、CPU12は、来客情報検索処理の検索結果に基づいて、来客履歴情報があるか否かを判断する。来客履歴情報は、来客情報検索処理により検索条件に一致して抽出された当該訪問者に関する来客データである。又、来客履歴情報は、以前に当該施設に対する入場許可を得ていることを意味する。来客履歴情報が存在する場合(S4:YES)、CPU12は、S7に処理を移行する。一方、来客履歴情報が存在しない場合(S4:NO)、CPU12は、S5に処理を移行する。
【0058】
S5では、CPU12は、来客詳細情報入力処理を実行する。来客履歴情報が来客データ記憶領域15Aに存在しないので、来客詳細情報入力処理(S5)では、ユーザは、訪問者に対して、入力ウィンドウ81における各入力欄に関する質問(例えば、当該訪問者の氏名、所属、担当者名等に関する質問)を行い、聴取した内容に基づく入力操作を行う。入力ウィンドウ81を構成する入力欄に入力された情報は、当該訪問者に係る来客詳細情報を構成する。尚、来客詳細情報は、来客データの一部を構成する。来客詳細情報入力処理を終了すると、CPU12は、S6に処理を移行する。
【0059】
尚、この時、ユーザは、画像撮影ボタン85に対する撮影操作を行う。CPU12は、当該撮影操作に基づきCCDカメラ20を制御し、当該訪問者の顔写真を示す画像データを撮影する。そして、CPU12は、撮影した訪問者の顔写真に係る画像データ(即ち、来客画像情報)を、来客詳細情報として入力する。この時、CPU12は、来客画像情報を撮影した日時を示す撮影日時情報を、当該来客画像情報に関連付ける。
【0060】
S6に移行すると、CPU12は、来客情報登録処理を実行する。具体的には、CPU12は、来客詳細情報入力処理(S5)で入力された来客詳細情報に基づいて、来客データを生成し、当該来客データを来客データ記憶領域15Aに登録する。尚、この時、CPU12は、来客詳細情報として、来客画像情報、訪問者氏名が含まれていない場合には、来客データを生成することなく、S5に処理を戻す。来客情報登録処理を終了すると、CPU12は、S12に処理を移行する。
【0061】
S7においては、CPU12は、訪問者情報読出処理を実行する。来客履歴情報が来客データ記憶領域15Aに存在するので、CPU12は、来客情報検索処理(S3)で抽出された来客データを来客データ記憶領域15Aから読み出す。即ち、CPU12は、当該訪問者に係る来客データを来客データ記憶領域15Aから読み出す。そして、CPU12は、読み出した来客データを構成する来客詳細情報(例えば、当該訪問者の氏名等)を、入力ウィンドウ81における夫々に対応する入力欄に入力する。訪問者情報読出処理を終了すると、CPU12は、S8に処理を移行する。
【0062】
S8では、CPU12は、画像更新管理処理を実行する。具体的には、CPU12は、画像更新管理処理プログラムを実行し、管理条件設定処理(S2)で設定された管理条件に基づく有効期間に従って、当該訪問者に係る来客画像情報の更新の是非に関する処理を行う。画像更新管理処理の詳細については、後に図面を参照しつつ説明する。画像更新管理処理を終了すると、CPU12は、S9に処理を移行する。
【0063】
S9に移行すると、CPU12は、画像更新管理処理(S8)の処理結果に基づいて、当該訪問者に係る来客画像情報の更新が必要であるか否かを判断する。具体的には、CPU12は、後述する更新必要フラグがRAM14にセットされているか否かに基づいて、当該判断処理を行う。来客画像情報の更新が必要である場合(S9:YES)、CPU12は、S10に処理を移行する。一方、来客画像情報の更新が必要でない場合(S9:NO)、CPU12は、S12に処理を移行する。
【0064】
S10においては、CPU12は、来客画像更新処理を実行する。具体的には、CPU12は、来客画像更新処理プログラムを実行し、当該訪問者に係る来客画像情報を更新に関する処理を行う。来客画像更新処理については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。来客画像更新処理を終了すると、CPU12は、S11に処理を移行する。
【0065】
S11では、CPU12は、来客画像更新処理(S10)において、当該訪問者に係る来客画像情報が更新されたか否かを判断する。当該訪問者に係る来客画像情報が更新されている場合(S11:YES)、CPU12は、S12に処理を移行する。一方、当該訪問者に係る来客画像情報が更新されていない場合(S11:NO)、CPU12は、そのままメイン制御プログラムを終了する。
【0066】
S12に移行すると、CPU12は、許可証データ生成処理を実行する。許可証データ生成処理(S12)では、CPU12は、所定期間内に撮影された来客画像情報を含む来客データと、テンプレート記憶領域14Aのテンプレートに基づいて、許可証データを生成する。具体的には、CPU12は、来客データを構成する来客詳細情報を、当該テンプレートに基づく所定位置に配置・合成することにより、許可証データ(即ち、画像データ)を生成する。許可証データ生成処理を終了すると、CPU12は、S13に処理を移行する。
【0067】
S13においては、CPU12は、許可証印刷処理を実行する。許可証印刷処理(S13)では、CPU12は、生成した許可証データと、印刷実行信号を、テープ印刷装置50へ送信する。許可証データと印刷実行信号を受信すると、テープ印刷装置50のCPU62は、ロールシート52Aに対して、当該許可証データに基づく印刷を施す。そして、バッジ印刷システム1は、許可証データに基づく印刷が施されたロールシート52Aをカッターユニット70で切断することにより、訪問者に対して、入場許可証115(図15参照)を提供する。許可証印刷処理を終了すると、CPU12は、S14に処理を移行する。
【0068】
S14では、CPU12は、来客認証処理を実行する。来客認証処理(S14)では、CPU12は、当該訪問者に係る来客データに対して、入場を許可したことを意味する情報を付加して、来客データ記憶領域15Aに再度登録する。来客認証処理を終了すると、CPU12は、メイン制御プログラムを終了する。
【0069】
次に、S2で実行される管理条件設定処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図8は、管理条件設定処理プログラムのフローチャートである。
【0070】
S21においては、CPU12は、管理条件設定画面95を液晶ディスプレイ16に表示し、当該管理条件設定画面95に対する操作を受け付ける。管理条件設定画面95は、来客画像情報の有効保存期間に関する管理条件を設定するための画面である。管理条件設定画面95を液晶ディスプレイ16に表示し、操作の受付を開始すると、CPU12は、S22に処理を移行する。
【0071】
ここで、管理条件設定画面95について、図9を参照しつつ詳細に説明する。図9に示すように、管理条件設定画面95は、管理指定条件ボタン96A、環境条件ボタン96B、来客条件ボタン96C、決定ボタン97を含んでいる。管理指定条件ボタン96A〜来客条件ボタン96Cは、夫々チェックボックスにより構成されている。各チェックボックスにチェックを入れることにより、当該チェックボックスに対応する管理条件が有効となる。決定ボタン97は、管理指定条件、環境条件、来客条件の夫々に関する有効・無効の設定を有効にする際に操作される。
【0072】
管理指定条件ボタン96Aは、管理条件の一種である管理指定条件に関する設定の有効・無効を設定する際に操作される。管理指定条件は、当該バッジ印刷システム1を運用に関し、ユーザが任意に設定可能な管理条件である。例えば、管理指定条件は、当該バッジ印刷システム1が設置される国、バッジ印刷システム1の用途、バッジ印刷システム1が設置される施設のセキュリティーレベル等の条件を含んでいる。
【0073】
環境条件ボタン96Bは、管理条件の一種である環境条件に関する設定の有効・無効を設定する際に操作される。環境条件は、当該バッジ印刷システム1の環境に係る管理条件である。例えば、当該環境条件は、当該バッジ印刷システム1による受付処理時の日時等の条件を含む。
【0074】
来客条件ボタン96Cは、管理条件の一種である来客条件に関する設定の有効・無効を設定する際に操作される。来客条件は、来客データを構成する来客詳細情報に係る管理条件である。例えば、来客条件は、訪問者の所属、訪問者の年齢、訪問先、訪問者の国籍等の条件を含む。
【0075】
S22では、CPU12は、管理指定条件がONであるか否かを判断する。即ち、CPU12は、管理指定条件ボタン96Aに対するON操作が行われたか否かを判断する。管理指定条件がONである場合(S22:YES)、CPU12は、S23に処理を移行する。一方、管理指定条件がOFFである場合(S22:NO)、CPU12は、S24に処理を移行する。
【0076】
S23に移行すると、CPU12は、管理指定条件に関する詳細設定を受け付ける。具体的には、CPU12は、管理指定条件詳細画面100を液晶ディスプレイ16に表示し、管理指定条件に含まれる詳細条件の設定を受け付ける。管理指定条件に関する詳細設定を終了すると、CPU12は、S24に処理を移行する。
【0077】
ここで、管理指定条件詳細画面100について、図10(A)を参照しつつ詳細に説明する。図10(A)に示すように、管理指定条件詳細画面100は、設置国条件ボタン101A、用途条件ボタン101B、受付モード条件ボタン101C、セキュリティーレベル条件ボタン101Dを有している。
【0078】
設置国条件ボタン101Aは、設置国条件の有効・無効を設定にする際に操作される。設置国条件は、当該バッジ印刷システム1が設置される国に基づく管理条件を意味する。第1詳細条件リスト102Aは、設置国条件ボタン101A近傍に設けられている。第1詳細条件リスト102Aは、所謂ドロップダウンリストにより構成されており、国名(例えば、日本、アメリカ、フランス)を列挙している。従って、ユーザは、設置国条件ボタン101A、第1詳細条件リスト102Aを操作することで、バッジ印刷システム1が設置される国を管理指定条件に設定し得る。
【0079】
用途条件ボタン101Bは、用途条件の有効・無効を設定する際に操作される。用途条件は、当該バッジ印刷システム1の使用用途に基づく管理条件を意味する。用途条件ボタン101Bの近傍には、第2詳細条件リストが設けられている。第2詳細条件リストは、ドロップダウンリストにより構成され、種々の用途(例えば、会社受付、学校受付、地域行事受付、展示会受付、セミナー受付等)を列挙する。
【0080】
受付モード条件ボタン101Cは、受付モード条件の有効・無効を設定する際に操作される。受付モード条件は、バッジ印刷システム1が設置された受付の状態に基づく管理条件を意味する。受付モード条件ボタン101Cの近傍には、第3詳細条件リストが設けられている。第3詳細条件リストは、ドロップダウンリストにより構成され、種々の受付モード(例えば、通常モード、セルフチェックインモード等)を列挙する。尚、セルフチェックインモードとは、受付係が不在である場合に、訪問者自身が自らバッジ印刷システム1の操作を行うモードである。
【0081】
セキュリティーレベル条件ボタン101Dは、セキュリティーレベル条件の有効・無効を設定する際に操作される。セキュリティーレベル条件は、当該バッジ印刷システム1が設置された施設のセキュリティーレベルに基づく管理条件を意味する。第4詳細条件リスト102Dは、所謂ドロップダウンリストにより構成されており、セキュリティーレベル(例えば、レベル(1)、レベル(2)…等)を列挙している。従って、ユーザは、セキュリティーレベル条件ボタン101D、第4詳細条件リスト102Dを操作することで、バッジ印刷システム1が設置される施設のセキュリティーレベルに応じた管理条件を管理指定条件に設定し得る。
【0082】
そして、管理指定条件詳細画面100は、詳細決定ボタン103を有している。詳細決定ボタン103は、設置国条件ボタン101A〜セキュリティーレベル条件ボタン101D等による詳細設定の設定内容を確定する際に操作される。従って、詳細決定ボタン103が操作されると、CPU12は、S23を終了する。尚、管理指定条件詳細画面100においては、ユーザは、設置国条件〜セキュリティーレベル条件の4種類の内、一の詳細条件のみを設定し得る。
【0083】
S24においては、CPU12は、環境条件がONであるか否かを判断する。即ち、CPU12は、環境条件ボタン96Bに対するON操作が行われたか否かを判断する。環境条件がONである場合(S24:YES)、CPU12は、S25に処理を移行する。一方、環境条件がOFFである場合(S24:NO)、CPU12は、S26に処理を移行する。
【0084】
S25では、CPU12は、環境条件に関する詳細設定を受け付ける。具体的には、CPU12は、環境条件詳細画面105を液晶ディスプレイ16に表示し、環境条件に含まれる詳細条件の設定を受け付ける。環境条件に関する詳細設定を終了すると、CPU12は、S26に処理を移行する。
【0085】
ここで、環境条件詳細画面105について、図10(B)を参照しつつ詳細に説明する。図10(B)に示すように、環境条件詳細画面105は、来客時刻条件ボタン106A、OS設定国条件ボタン106Bを有している。
【0086】
来客時刻条件ボタン106Aは、来客時刻条件の有効・無効を設定する際に操作される。来客時刻条件は、訪問者が訪れた時刻に基づく管理条件を意味する。そして、OS設定国条件ボタン106Bは、OS設定国条件の有効・無効を設定する際に操作される。OS設定国条件は、コンピュータ10のOS(オペレーティングシステム)における国に関する設定に基づく管理条件を意味する。
【0087】
そして、環境条件詳細画面105は、詳細決定ボタン107を有している。詳細決定ボタン107は、来客時刻条件ボタン106A、OS設定国条件ボタン106Bによる詳細設定の設定内容を確定する際に操作される。従って、詳細決定ボタン107が操作されると、CPU12は、S25を終了する。尚、環境条件詳細画面105においては、ユーザは、来客時刻条件とOS設定国条件の何れか一の詳細条件のみを設定し得る。
【0088】
S26に移行すると、CPU12は、来客条件がONであるか否かを判断する。即ち、CPU12は、来客条件ボタン96Cに対するON操作が行われたか否かを判断する。来客条件がONである場合(S26:YES)、CPU12は、S27に処理を移行する。一方、来客条件がOFFである場合(S26:NO)、CPU12は、S28に処理を移行する。
【0089】
S27においては、CPU12は、来客条件に関する詳細設定を受け付ける。具体的には、CPU12は、来客条件詳細画面110を液晶ディスプレイ16に表示し、来客条件に含まれる詳細条件の設定を受け付ける。来客条件に関する詳細設定を終了すると、CPU12は、S28に処理を移行する。
【0090】
ここで、来客条件詳細画面110について、図10(C)を参照しつつ詳細に説明する。図10(C)に示すように、来客条件詳細画面110は、来客所属条件ボタン111A、来客年齢条件ボタン111B、来客訪問先条件ボタン111C、来客国籍条件ボタン111Dを有している。
【0091】
来客所属条件ボタン111Aは、来客所属条件の有効・無効を設定する際に操作される。来客所属条件は、来客データに係る訪問者の所属(例えば、勤務先企業名、部署、派遣社員、納入業者等)に基づく管理条件を意味する。そして、来客年齢条件ボタン111Bは、来客年齢条件の有効・無効を設定する際に操作される。来客年齢条件は、来客データに係る訪問者の年齢(例えば、年齢層等)に基づく管理条件を意味する。来客訪問先条件ボタン111Cは、来客訪問先条件の有効・無効を設定する際に操作される。来客訪問先条件は、来客データに係る訪問者が訪ねた訪問先(例えば、会議室、設計室、講堂等)に基づく管理条件を意味する。来客国籍条件ボタン111Dは、来客国籍条件の有効・無効を設定する際に操作される。来客国籍条件は、来客データに係る訪問者の国籍(例えば、日本国籍、アメリカ国籍等)に基づく管理条件を意味する。
【0092】
そして、来客条件詳細画面110は、詳細決定ボタン112を有している。詳細決定ボタン112は、来客所属条件ボタン111A〜来客国籍条件ボタン111Dによる詳細設定の設定内容を確定する際に操作される。従って、詳細決定ボタン112が操作されると、CPU12は、S27を終了する。尚、来客条件詳細画面110においては、ユーザは、来客所属条件〜来客国籍条件の4種類の内、一の詳細条件のみを設定し得る。
【0093】
S28では、CPU12は、設定完了操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU12は、管理条件設定画面95を構成する決定ボタン97に対する操作が行われたか否かを判断する。設定完了操作が行われた場合(S28:YES)、CPU12は、現在の管理条件の設定内容をRAM14に格納する。その後、CPU12は、管理条件設定処理プログラムを終了し、S3に処理を移行する。一方、設定完了操作が行われていない場合(S28:NO)、CPU12は、S22に処理を戻す。これにより、CPU12は、管理指定条件ボタン96A〜来客条件ボタン96C等に対する操作を、再び受け付ける。
【0094】
続いて、S8で実行される画像更新管理処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図11は、画像更新管理処理プログラムのフローチャートである。
【0095】
S31においては、CPU12は、対象画像の経過期間を算出する。対象画像とは、S7で読み出された当該訪問者に係る来客データを構成する来客画像情報を意味する。具体的には、CPU12は、まず、現在日時を示す現在日時情報を取得し、対象画像に係る来客画像情報に対応する撮影日時情報を取得する。そして、CPU12は、現在日時情報が示す現在日時と、取得した撮影日時情報が示す撮影日時の差に基づいて、対象画像の経過期間を算出する。従って、対象画像の経過期間は、対象画像に係る来客画像情報が来客データ記憶領域15Aに登録されてから現在までの経過期間を意味する。対象画像の経過期間をRAM14に格納した後、CPU12は、S32に処理を移行する。
【0096】
S32では、CPU12は、RAM14に格納されている管理条件の設定内容に基づいて、管理指定条件が有効であるか否かを判断する。管理指定条件が有効である場合(S32:YES)、CPU12は、S33に処理を移行する。一方、管理指定条件が無効である場合(S32:NO)、CPU12は、S36に処理を移行する。
【0097】
S33に移行すると、CPU12は、有効保存期間特定処理を実行する。有効保存期間特定処理(S33)では、CPU12は、管理条件の設定内容に基づいて、有効保存期間を特定する。具体的には、CPU12は、まず、設定されている管理指定条件の詳細条件に基づいて、当該詳細条件に係る有効保存期間特定テーブル(例えば、図12参照)を特定する。そして、CPU12は、当該詳細条件における設定内容(例えば、設置国の設定等)を取得する。その後、CPU12は、特定した有効保存期間特定テーブルと、取得した詳細条件における設定内容に基づいて、対象画像の有効保存期間を特定する。対象画像の有効保存期間を特定した後、CPU12は、S34に処理を移行する。
【0098】
有効保存期間特定処理(S33)について、具体例をもって説明する。この具体例の場合、設置国条件が管理指定条件の詳細条件として設定されているものとする。そして、当該具体例におけるバッジ印刷システム1は、「イギリス」に設置されている設定であるものとする。上述したように、CPU12は、設置国条件に係る有効保存期間特定テーブル(図12(A)参照)を特定する。そして、CPU12は、設置国条件の設定内容「イギリス」を取得する。図12(A)に示すように、設置国条件に係る有効保存期間特定テーブルにおいては、設置国毎に、有効保存期間が規定されている。従って、この具体例の場合、CPU12は、当該対象画像に係る有効保存期間を「1週間」に特定する。
【0099】
S34においては、CPU12は、期間照合処理を実行する。期間照合処理(S34)では、CPU12は、S31で取得した対象画像の経過期間と、有効保存期間特定処理(S33)で特定した有効保存期間とを照合する。即ち、CPU12は、現在日時が特定された有効保存期間内であるか否かを照合する。そして、照合結果をRAM14に格納すると、CPU12は、S35に処理を移行する。
【0100】
S35では、CPU12は、期間照合処理(S34)の照合結果に基づいて、対象画像が有効保存期間を超過しているか否かを判断する。有効保存期間を超過している場合(S35:YES)、CPU12は、S44に処理を移行する。一方、有効保存期間を超過していない場合(S35:NO)、CPU12は、S36に処理を移行する。
【0101】
S36に移行すると、CPU12は、RAM14に格納されている管理条件の設定内容に基づいて、環境条件が有効であるか否かを判断する。環境条件が有効である場合(S36:YES)、CPU12は、S37に処理を移行する。一方、環境条件が無効である場合(S36:NO)、CPU12は、S40に処理を移行する。
【0102】
S37においては、CPU12は、有効保存期間特定処理を実行する。有効保存期間特定処理(S37)では、CPU12は、管理条件の設定内容と、現在のバッジ印刷システム1を取り巻く環境に基づいて、有効保存期間を特定する。具体的には、CPU12は、まず、設定されている環境条件の詳細条件に基づいて、当該詳細条件に係る有効保存期間特定テーブル(例えば、図12参照)を特定する。そして、CPU12は、当該詳細条件における設定内容を取得する。その後、CPU12は、特定した有効保存期間特定テーブルと、バッジ印刷システム1を取り巻く環境状況に基づいて、対象画像の有効保存期間を特定する。対象画像の有効保存期間を特定した後、CPU12は、S38に処理を移行する。
【0103】
有効保存期間特定処理(S37)について、具体例をもって説明する。この具体例の場合、来客時刻条件が環境条件の詳細条件として設定されているものとする。上述したように、CPU12は、来客時刻条件に係る有効保存期間特定テーブル(図12(B)参照)を特定する。そして、CPU12は、対象画像に係る来客データを構成する「来客時刻情報」を取得する。この具体例の場合、対象画像に係る来客時刻情報は「15:38」を示すものとする。図12(B)に示すように、来客時刻条件に係る有効保存期間特定テーブルは、来客時刻を4段階に区分している。そして、来客時刻条件に係る有効保存期間特定テーブルにおいては、来客時刻の区分毎に、有効保存期間が規定されている。従って、この具体例の場合、CPU12は、当該対象画像に係る有効保存期間を「1ヶ月間」に特定する。
【0104】
S38では、CPU12は、期間照合処理を実行する。期間照合処理(S38)では、CPU12は、S31で取得した対象画像の経過期間と、有効保存期間特定処理(S37)で特定した有効保存期間とを照合する。即ち、CPU12は、現在日時が特定された有効保存期間内であるか否かを照合する。そして、照合結果をRAM14に格納すると、CPU12は、S39に処理を移行する。
【0105】
S39に移行すると、CPU12は、期間照合処理(S38)の照合結果に基づいて、対象画像が有効保存期間を超過しているか否かを判断する。有効保存期間を超過している場合(S39:YES)、CPU12は、S44に処理を移行する。一方、有効保存期間を超過していない場合(S39:NO)、CPU12は、S40に処理を移行する。
【0106】
S40においては、CPU12は、RAM14に格納されている管理条件の設定内容に基づいて、来客条件が有効であるか否かを判断する。来客条件が有効である場合(S40:YES)、CPU12は、S41に処理を移行する。一方、来客条件が無効である場合(S40:NO)、CPU12は、そのまま画像更新管理処理プログラムを終了し、S9に処理を移行する。
【0107】
S41では、CPU12は、有効保存期間特定処理を実行する。CPU12は、管理条件の設定内容と、対象画像に係る来客データの来客詳細情報に基づいて、有効保存期間を特定する。具体的には、CPU12は、まず、設定されている来客条件の詳細条件に基づいて、当該詳細条件に係る有効保存期間特定テーブル(例えば、図12参照)を特定する。そして、CPU12は、対象画像に係る来客データから、当該詳細条件に対応する来客詳細情報の内容を取得する。その後、CPU12は、特定した有効保存期間特定テーブルと、取得した来客詳細情報の内容に基づいて、対象画像の有効保存期間を特定する。対象画像の有効保存期間を特定した後、CPU12は、S42に処理を移行する。
【0108】
有効保存期間特定処理(S41)について、具体例をもって説明する。この具体例の場合、来客所属条件が来客条件の詳細条件として設定されているものとする。そして、対象画像に係る来客データは、「派遣社員」を示す来客所属情報を、来客詳細情報として有するものとする。上述したように、CPU12は、来客所属条件に係る有効保存期間特定テーブル(図12(C)参照)を特定する。そして、CPU12は、対象画像に係る来客データから、来客所属情報「派遣社員」を取得する。図12(C)に示すように、来客所属条件に係る有効保存期間特定テーブルにおいては、来客の所属種別毎に、有効保存期間が規定されている。従って、この具体例の場合、CPU12は、当該対象画像に係る有効保存期間を「1年間」に特定する。
【0109】
S42に移行すると、CPU12は、期間照合処理を実行する。期間照合処理(S42)では、CPU12は、S31で取得した対象画像の経過期間と、有効保存期間特定処理(S41)で特定した有効保存期間とを照合する。即ち、CPU12は、現在日時が特定された有効保存期間内であるか否かを照合する。そして、照合結果をRAM14に格納すると、CPU12は、S43に処理を移行する。
【0110】
S43においては、CPU12は、期間照合処理(S42)の照合結果に基づいて、対象画像が有効保存期間を超過しているか否かを判断する。有効保存期間を超過している場合(S43:YES)、CPU12は、S44に処理を移行する。一方、有効保存期間を超過していない場合(S43:NO)、CPU12は、そのまま画像更新管理処理プログラムを終了し、S9に処理を移行する。
【0111】
S44では、CPU12は、対象画像に係る来客画像情報が管理指定条件、環境条件、来客条件等に基づく有効保存期間を超過していることに基づいて、更新必要フラグをRAM14にセットする。更新必要フラグは、対象画像に係る来客画像情報が更新(再取得)する必要があることを示す。更新必要フラグをセットした後、CPU12は、画像更新管理処理プログラムを終了し、S9に処理を移行する。
【0112】
次に、S10で実行される来客画像更新処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図13は、来客画像更新処理プログラムのフローチャートである。
【0113】
S51においては、CPU12は、撮影ボタン表示処理を実行する。撮影ボタン表示処理(S51)では、CPU12は、来客受付画面80を構成する画像撮影ボタン85の表示態様を変更する。具体的には、CPU12は、画像撮影ボタン85の表示サイズを変更すると共に、当該画像撮影ボタン85の輪郭線を強調表示する(図14参照)。撮影ボタン表示処理を終了すると、CPU12は、S52に処理を移行する。
【0114】
尚、撮影ボタン表示処理(S51)の実行時の来客受付画面80においては、入力ウィンドウ81内の顔写真の画像は、対象画像に係る来客データに含まれる来客画像情報に基づく。即ち、有効保存期間を超過した来客画像情報の内容が表示されている。例えば、図14に示す例の場合、「Thomas Duncan」氏の顔写真は、有効保存期間を超過した、古い画像である。
【0115】
S52では、CPU12は、撮影操作が行われたか否かを判断する。撮影操作は、画像撮影ボタン85に対する操作を意味する。撮影操作が行われた場合(S52:YES)、CPU12は、S53に処理を移行する。一方、撮影操作が行われなかった場合(S52:NO)、CPU12は、S54に処理を移行する。
【0116】
S53に移行すると、CPU12は、画像更新登録処理を実行する。画像更新登録処理(S53)では、CPU12は、まず、画像撮影ボタン85による撮影操作に基づいて、CCDカメラ20を用いて、訪問者の顔写真に相当する画像データを取得する。そして、CPU12は、対象画像に係る来客データを構成する来客画像情報を、新たに取得した訪問者の画像データに更新する。画像更新登録処理を終了すると、CPU12は、来客画像更新処理プログラムを終了し、S11に処理を移行する。
【0117】
S54においては、CPU12は、入力情報取消処理を実行する。入力情報取消処理(S54)では、CPU12は、S7で入力ウィンドウ81を構成する入力欄に入力された入力内容を消去する。入力情報取消処理を終了すると、CPU12は、来客画像更新処理プログラムを終了し、S11に処理を移行する。
【0118】
このように、本実施形態に係るバッジ印刷システム1は、訪問者に係る来客画像情報が有効保存期間を超過している場合、CCDカメラ20により来客画像情報を再取得し、当該訪問者に係る来客データの来客画像情報を再取得した来客画像情報に更新する(S53)。この場合、当該バッジ印刷システム1は、更新された来客画像情報を含む来客データに基づいて、許可証データを生成し、入場許可証115を発行する(S13)。ここで、図15に示す入場許可証115は、更新された来客画像情報を含む来客データに基づいて発行されている。図15に示す「Thomas Duncan」氏の顔写真は、図14に示す以前の顔写真と髭の有無の点で異なる。従って、当該バッジ印刷システム1は、来客の容姿の変化にも柔軟に対応することができる。これにより、当該バッジ印刷システム1は、来客を容易に特定することができ、来客の入退場の管理をより高い精度で行い得る。
【0119】
以上、説明したように、本実施形態に係るバッジ印刷システム1は、訪問者個人を特定し得る来客データを用いて、入場許可証115を発行する(S13)。ここで、当該訪問者に係る来客データが来客データ記憶領域15Aに格納されている場合は、バッジ印刷システム1は、来客データ記憶領域15Aに格納されている来客データを用いて、入場許可証115を発行する。この時、当該来客データを構成する来客画像情報が有効保存期間を超過していた場合(S9:YES)、当該バッジ印刷システム1は、CCDカメラ20による来客画像情報の再取得を要求する(S51)。そして、当該訪問者に係る来客画像情報が再取得された場合、バッジ印刷システム1は、再取得された最新の来客画像情報を含む来客データに基づいて、入場許可証115を発行する。
【0120】
従って、当該バッジ印刷システム1は、できるだけ現在の状況に近い来客画像情報に係る画像を含む入場許可証115を提供することができる。入場許可証115における訪問者の顔写真が現在の状況に近くなることで、警備員や受付係は、当該訪問者が入場を許可された者であることを容易かつ確実に特定しうる。この結果、当該バッジ印刷システム1は、訪問者の入退場の管理を高い精度で行い得る。
【0121】
又、当該バッジ印刷システム1は、ユーザ所望の管理条件を任意に設定することができる。そして、当該バッジ印刷システム1は、設定された管理条件に応じて、来客画像情報の有効保存期間を設定する。この結果、バッジ印刷システム1は、当該バッジ印刷システム1の運用態様に応じて、来客画像情報の有効保存期間を変更することができ、柔軟な運用に対応し得る。
【0122】
そして、当該バッジ印刷システム1は、当該バッジ印刷システム1が取り巻く環境条件、管理指定条件に応じて、来客画像情報の有効保存期間を設定する。つまり、バッジ印刷システム1は、バッジ印刷システム1の運用環境に柔軟に対応し得る。例えば、設置される国等によりプライバシー保護の意識(例えば、法規制)が異なる場合であっても、当該バッジ印刷システム1は、設置される国に応じた運用に対応し得る。
【0123】
更に、当該バッジ印刷システム1は、施設に訪れる訪問者に係る来客条件に応じて、来客画像情報の有効保存期間を設定する。つまり、バッジ印刷システム1は、当該施設に訪れる訪問者個々の状況に応じた運用を行い得る。例えば、当該施設に訪れる頻度や所属に応じて有効保存期間を設定し得るため、当該バッジ印刷システム1は、より円滑な来客の入退場の管理を行い得る。
【0124】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、管理指定条件、環境条件、来客条件を設定し得る態様であったが、この態様に限定するものではない。即ち、更に、管理条件の態様を追加するように構成することも可能である。
【0125】
又、本実施形態においては、管理指定条件、環境条件、来客条件を構成する詳細条件の内、それぞれについて、一の詳細条件のみ設定し得るように構成していたが、この態様に限定するものではない。本発明は、管理指定条件、環境条件、来客条件について、夫々、複数の詳細条件を設定するように構成することも可能である。
【符号の説明】
【0126】
1 バッジ印刷システム
10 コンピュータ
11 制御部
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 HDD
15A 来客データ記憶領域
16 液晶ディスプレイ
17 キーボード
18 マウス
20 CCDカメラ
50 テープ印刷装置
57 サーマルヘッド
80 来客受付画面
81 入力ウィンドウ
82 来客個人情報入力部
85 画像撮影ボタン
86 リスト表示ウィンドウ
95 管理条件設定画面
115 入場許可証

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に訪れた訪問者個人を示す個人情報を入力するための個人情報入力手段と、
当該訪問者の人相を含む訪問者画像情報を取得する撮影手段と、
現在日時を計時する計時手段と、
前記撮影手段による訪問者画像情報を取得した際の計時手段の結果に基づく撮影日時情報を、当該訪問者画像情報に付加する付加手段と、
前記個人情報と、前記訪問者画像情報と、前記撮影日時情報を含み、当該訪問者個人を識別し得る訪問者情報を、個人別に記憶する訪問者情報記憶手段と、
施設に訪れた訪問者に対応する訪問者情報を、前記訪問者情報記憶手段から検索する検索手段と、
前記検索手段により訪問者に対応する訪問者情報が前記訪問者情報記憶手段から抽出された場合に、前記計時手段の計時結果が示す現在日時と、当該訪問者情報に含まれる撮影日時情報と、当該訪問者情報に係る訪問者画像情報に設定されている有効期間と、に基づいて、現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間内であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間内であると判定された場合に、訪問者情報記憶手段に記憶されている当該訪問者画像情報と、前記個人情報とを用いて、許可証データを生成する第1制御手段と、
前記判定手段により現在日時が当該訪問者画像情報に係る有効期間外であると判定された場合に、前記撮影手段による当該訪問者に係る訪問者画像情報の再取得を要求する撮影要求手段と、
前記撮影手段により前記訪問者画像情報の再取得が行われた場合に、再取得された訪問者画像情報と、前記個人情報とを用いて、許可証データを生成する第2制御手段と、
生成された許可証データに基づいて、当該施設に対する入場許可証を印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする受付管理装置。
【請求項2】
請求項1記載の受付管理装置であって、
ユーザの操作に基づいて、前記受付管理装置の運用態様に基づく運用条件を設定する運用条件設定手段と、
前記撮影手段により取得された訪問者画像情報に対して、前記運用条件設定手段により設定された運用条件に基づく有効期間を設定する有効期間設定手段と、
を備えることを特徴とする受付管理装置。
【請求項3】
請求項2記載の受付管理装置であって、
前記運用条件設定手段は、
ユーザの操作に基づいて、当該受付管理装置の運用環境に基づく環境項目条件を、前記運用条件として設定し、
前記有効期間設定手段は、
前記撮影手段により取得された訪問者画像情報に対して、前記運用条件として設定された環境項目条件に基づく有効期間を設定する
ことを特徴とする受付管理装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3記載の受付管理装置であって、
前記運用条件設定手段は、
ユーザの操作に基づいて、前記個人情報を構成する詳細項目情報に基づく詳細項目条件を、前記運用条件として設定し、
前記有効期間設定手段は、
前記撮影手段により取得された訪問者画像情報に対して、前記運用条件として設定された詳細項目条件に基づく有効期間を設定する
ことを特徴とする受付管理装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−237814(P2010−237814A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−82938(P2009−82938)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】