説明

受信装置、報知制御方法、およびプログラム

【課題】地震動警報情報などの警報情報を受信したときの報知動作に関する設定を行うことができるようにする。
【解決手段】受信装置1においては、ISDB−T規格のAC信号によって伝送されてくる地震動警報情報が受信される。地震動警報情報を受信したときに地震に関する情報を報知するための動作である報知動作に関する設定をユーザは行うことができるようになされている。例えば、報知動作のオン/オフ、地震に関する情報を画面表示によって報知するか、音声出力によって報知するか、報知対象地域を設定することが可能とされる。地震動警報情報が受信された場合、予め設定されている内容に従って報知動作が行われる。本発明は、デジタル放送を受信する受信装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置、報知制御方法、およびプログラムに関し、特に、地震動警報情報などの警報情報を受信したときの報知動作に関する設定を行うことができるようにした受信装置、報知制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送の変調方式として、多数の直交搬送波を用い、各搬送波をPSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)で変調する直交周波数分割多重方式(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式)が提案されている。
【0003】
OFDM方式は、多数のサブキャリアで伝送帯域全体を分割するため、サブキャリア1波あたりの帯域は狭くなり、伝送速度は遅くなるが、トータルの伝送速度は従来の変調方式と変わらないという特徴を有している。
【0004】
また、OFDM方式は、多数のサブキャリアが並列に伝送されるために、シンボル速度が遅くなるという特徴を有している。そのため、1シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、これにより、マルチパスによる影響を受けにくくすることができるという特徴もOFDM方式は有している。
【0005】
さらに、複数のサブキャリアにデータが割り当てられることから、OFDM方式は、逆フーリエ変換を変調時に行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより送信回路を構成することができ、フーリエ変換を復調時に行うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより受信回路を構成することができるという特徴を有している。
【0006】
以上のような特徴から、OFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上デジタル放送に適用されることが多い。OFDM方式を採用した地上デジタル放送の規格としては、例えば、ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)といった規格がある。
【0007】
ISDB−T規格では、変調波の伝送制御に関する付加情報、または地震動警報情報を伝送するため、204ビットの情報を一単位としたAC信号を、OFDMシンボル中の所定のサブキャリアで伝送することが規定されている。AC信号は、放送に関する付加情報信号である。
【0008】
AC信号は差動BPSK変調されている。差動BPSK変調は、伝送するデータ列を差動符号化し、差動符号化した後の情報(0,1)を、それぞれ(+4/3,0)、(-4/3,0)の信号点を持つ複素信号(I信号、Q信号)にする変調方式である。
【0009】
図1は、AC(Auxiliary Channel)信号を示す図である。
【0010】
図1において、各情報の下に付している数字は、AC信号の先頭を基準として、各情報が何ビット目の情報であるのかを表す。各情報の横方向の長さはビット数に比例していない。
【0011】
図1の上段に示すように、204ビットの情報で一単位とされたAC信号は、先頭から順に、1ビットの差動変調の基準信号、3ビットの構成識別、200ビットの、変調波の伝送制御に関する付加情報、または地震動警報情報から構成される。
【0012】
基準信号は、差動復調の基準振幅及び基準位相となる信号である。
【0013】
構成識別は、AC信号の構成を識別するための信号である。構成識別の000,010,011,100,101,111は、変調波の伝送制御に関する付加情報が伝送されていることを表し、001,110は、地震動警報情報が伝送されていることを表す。構成識別が001,110の時、それに続く200ビットで地震動警報情報が伝送される。
【0014】
なお、地震動警報情報は、No.0のセグメントのACキャリアで伝送される。ISDB−T規格のデジタル放送で用いられる周波帯域全体はNo.0からNo.12までの13のセグメントに分割されており、セグメント毎に、AC信号を伝送するキャリア(ACキャリア)が規定されている。
【0015】
200ビットの地震動警報情報は、13ビットの同期信号、2ビットの開始/終了フラグ、2ビットの更新フラグ、3ビットの信号識別、88ビットの地震動警報詳細情報、10ビットのCRC、および82ビットのパリティビットから構成される。
【0016】
同期信号は、地震動警報情報の先頭位置を示す情報である。具体的には、構成識別が001の時、W0="1010111101110"が、また、構成識別が110の時、W0の反転ワードであるW1="0101000010001"がフレーム単位で交互に挿入される。
【0017】
開始/終了フラグは、「地震動警報詳細情報あり」のとき00、「地震動警報詳細情報なし」のとき11である。
【0018】
更新フラグは、開始/終了フラグが00の場合に伝送される一連の地震動警報詳細情報の内容に変更が生じる毎に1ずつ増加し、信号識別や地震動情報が更新されたことを受信機に通知する。
【0019】
信号識別は、それに続く地震動警報詳細情報の種別を識別するために使用する信号である。
【0020】
信号識別の000は「地震動警報詳細情報 該当地域あり」を表し、001は「地震動警報詳細情報 該当地域なし」を表す。「地震動警報詳細情報 該当地域あり」は、放送区域内に地震動警報の対象地域があることを意味し、「地震動警報詳細情報 該当地域なし」は、放送区域内に地震動警報の対象地域がないことを意味する。
【0021】
また、信号識別の010は「地震動警報詳細情報の試験信号 該当地域あり」を表し、011は「地震動警報詳細情報の試験信号 該当地域なし」を表す。111は「地震動警報詳細情報なし(放送事業者識別)」を表す。信号識別の100,101,110は未定義である。
【0022】
信号識別が000,001,010,011のうちのいずれかである時、地震動警報情報を送出する現在時刻情報の情報、地震動警報の対象地域を示す情報、地震動警報の震源に関する情報が地震動警報詳細情報として伝送される。
【0023】
また、信号識別が111の時、放送事業者識別が地震動警報詳細情報として伝送され、100,101,110のうちのいずれかである時、ALL1が地震動警報詳細情報として伝送される。
【0024】
CRCは、AC信号の先頭を基準として22ビット目から112ビット目について生成多項式より生成されたCRC符号である。
【0025】
パリティビットは、AC信号の先頭を基準として18ビット目から122ビット目について差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(187,107)により生成された誤り訂正符号である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0026】
【非特許文献1】STD-B31<http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B31v1_8.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
このように、地震の発生を早期に伝達するためにISDB-T規格においては地震動警報情報が伝送されるが、地震動警報情報を受信したときの報知動作をどのようにして行うかについては規格化されていない。
【0028】
地震動警報情報を受信した受信装置による報知動作を工夫することにより、ユーザに対してより優れたサービスを提供することができるものと考えられる。
【0029】
例えば、自分のいる地域だけでなく、親戚などがいる遠方の地域において地震が発生したときにもそのことが知らされれば、安否を確認するなどの対応を迅速にとることが可能となり便利である。遠方において発生した地震についてまで発生直後に知る必要はないが、テレビジョン番組やインターネットのニュースサイトを見るまで数時間気付かないこともある。
【0030】
また、震源が離れている場合、地震が実際に到達するまでにその危険の程度がわかれば、危険の程度に応じて避難するなどの対応をとることができ便利である。さらに、地震が到達するまでの時間が正確にわかれば便利である。
【0031】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、地震動警報情報などの警報情報を受信したときの報知動作に関する設定を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明の一側面の受信装置は、警報情報を受信する受信手段と、ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定を行う設定手段と、前記警報情報が受信された場合、前記設定手段による設定に従って前記報知動作を制御する制御手段とを備える。
【0033】
前記設定手段には、前記報知動作を行うか否かを設定させることができる。
【0034】
前記設定手段には、警報の内容を画面表示で報知する前記報知動作を行うことと、音声で報知する前記報知動作を行うことのうちの少なくともいずれかを設定させることができる。
【0035】
前記設定手段には、番組の放送が行われているチャンネルの中から受信チャンネルを設定させ、前記制御手段には、警報の内容を画面表示で報知する前記報知動作を行うことが設定されている場合において、前記警報情報が受信されたとき、前記受信チャンネルで放送されている番組の映像とともに、警報の内容を表す情報を画面に表示させることができる。
【0036】
前記設定手段には、番組の放送が行われているチャンネルの中から受信チャンネルを設定させ、前記制御手段には、警報の内容を音声で報知する前記報知動作を行うことが設定されている場合において、前記警報情報が受信されたとき、前記受信チャンネルで放送されている番組の映像を画面に表示させるとともに、警報の内容を表す音声を出力させることができる。
【0037】
振動を発生する発生手段をさらに設けることができる。この場合、前記設定手段には、前記発生手段が発生する振動によって地震の発生を報知する前記報知動作を行うか否かを設定させることができる。
【0038】
前記設定手段には、地域を設定させ、前記制御手段には、前記警報情報が受信された場合において、前記警報情報に含まれる、警報の対象地域を表す対象地域情報により表される地域が、前記設定手段により設定された地域を含むとき、前記設定手段による設定に従って前記報知動作を行わせることができる。
【0039】
前記設定手段には、複数の地域を設定させるとともに、前記報知動作に関する設定を地域毎に行わせ、前記制御手段には、地域毎の設定に従って前記報知動作を行わせることができる。
【0040】
前記警報情報は、地震動警報情報であるようにすることができる。
【0041】
前記設定手段には、前記受信装置の位置を設定させ、前記制御手段には、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震源位置に基づいて、前記設定手段により設定された位置に地震が到達するまでの時間を計算し、計算した時間に従って前記報知動作を制御させることができる。
【0042】
現在位置を測定する測位手段をさらに設けることができる。この場合、前記制御手段には、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震源位置に基づいて、前記測位手段により測定された位置に地震が到達するまでの時間を計算し、計算した時間に従って前記報知動作を制御させることができる。
【0043】
前記設定手段には、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度を設定させ、前記制御手段には、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行わせることができる。
【0044】
前記設定手段には、前記警報情報が受信された場合、震度を設定するか否かをユーザに選択させ、震度を設定することが選択された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震度を、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度として設定させることができる。
【0045】
震度を測定する測定手段をさらに設けることができる。この場合、前記設定手段には、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度を設定させ、前記制御手段には、前記測定手段により測定された震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行わせることができる。
【0046】
前記制御手段には、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合において、前記測定手段により測定された震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行わせることができる。
【0047】
震度を測定する測定機器から出力された信号を受信する信号受信手段をさらに設けることができる。この場合、前記設定手段には、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度を設定させ、前記制御手段には、前記信号受信手段により受信された信号により表される震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行わせることができる。
【0048】
本発明の一側面の報知制御方法は、警報情報を受信し、ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定を行い、前記警報情報を受信した場合、設定に従って前記報知動作を制御するステップを含む。
【0049】
本発明の一側面のプログラムは、警報情報を受信し、ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定を行い、前記警報情報を受信した場合、設定に従って前記報知動作を制御するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0050】
本発明の一側面においては、警報情報が受信され、ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定が行われる。また、前記警報情報が受信された場合、設定に従って前記報知動作が制御される。
【発明の効果】
【0051】
本発明によれば、地震動警報情報などの警報情報を受信したときの報知動作に関する設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】AC信号を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の受信部の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の地震動警報情報復号回路の構成例を示すブロック図である。
【図5】コントローラの機能構成例を示すブロック図である。
【図6】受信装置の設定処理について説明するフローチャートである。
【図7】報知動作に関する設定の例を示す図である。
【図8】受信装置の他の設定処理について説明するフローチャートである。
【図9】受信装置の報知処理について説明するフローチャートである。
【図10】受信装置の他の報知処理について説明するフローチャートである。
【図11】受信装置のさらに他の報知処理について説明するフローチャートである。
【図12】地震到達までの時間に応じて変化する画像の例を示す図である。
【図13】受信装置の報知処理について説明するフローチャートである。
【図14】受信装置の他の報知処理について説明するフローチャートである。
【図15】受信システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図16】受信システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図17】受信システムの第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図18】コンピュータの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
[受信装置の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。
【0054】
受信装置1は、据え置き型のテレビジョン受像機やワンセグメント放送対応の携帯機器などの、例えばISDB−T規格のデジタル放送を受信可能な機器である。放送局から送信された放送波はアンテナ11において受信され、受信信号が受信部12に供給される。
【0055】
受信部12は、所定の伝送チャネルを選局し、復調処理を行うことによって、"0"、"1"のデジタル信号を取り出す。また、受信部12は、復調した情報の誤り訂正を行い、放送局から送信されたTSパケットを取得する。TSパケットには、映像、音声などのデータが含まれる。映像や音声のデータを格納したTSパケットはMPEGデコード部13に供給される。
【0056】
また、受信部12は、AC信号によって地震動警報情報が伝送されてきた場合、地震動警報情報を復号し、コントローラ16に出力する。地震動警報情報の供給は、例えば、I2Cのレジスタ12Aに書き込まれた地震動警報情報がコントローラ16により読み出されることによって行われる。
【0057】
MPEGデコード部13は、受信部12から供給されたTSパケットをデコードすることによって画像データと音声データを抽出し、画像データを画像重畳部14に、音声データを図示せぬ音声処理回路にそれぞれ出力する。音声処理回路においては音声データに対して所定の処理が行われ、画像の表示にあわせてスピーカ17から音声が出力される。
【0058】
画像重畳部14は、MPEGデコード部13からデータが供給された画像と、コントローラ16から供給された情報を重ね合わせ、地震に関する情報が重ね合わせられた画像のデータを表示部15に出力する。画像重畳部14は、地震に関する情報がコントローラ16から供給されない場合、MPEGデコード部13から供給された画像データをそのまま表示部15に出力する。
【0059】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などのディスプレイである。表示部15は、画像重畳部14から供給されたデータに基づいて、地震に関する情報が重ね合わせられた画像などの各種の画像を表示する。
【0060】
コントローラ16は、リモートコントローラ受光部18から供給された情報に基づいて、受信装置1の全体の動作を制御する。
【0061】
例えば、コントローラ16は、受信部12のレジスタ12Aから地震動警報情報を読み出した場合、地震動警報情報の内容に応じて、地震に関する情報を画像重畳部14に出力し、画像に重ねて表示させる。また、コントローラ16は、地震に関する情報を画面表示ではなく音によってユーザに報知する場合、地震に関する情報をユーザに報知するための音データをスピーカ17に出力し、警報音や音声を出力させる。
【0062】
また、コントローラ16は、地震に関する情報をユーザに報知する動作(報知動作)を行う前に、報知動作に関する設定をユーザによる操作に基づいて行う。地震動警報情報を受信したときの報知動作は、ユーザにより予め設定されていた内容に従って行われる。報知動作に関する設定の詳細については後述する。
【0063】
スピーカ17は、コントローラ16から供給されたデータに基づいて、地震に関する情報をユーザに報知するための音声やサイレン音などの音を出力する。
【0064】
リモートコントローラ受光部18は、リモートコントローラから送信された信号を受信し、ユーザの操作の内容を表す情報をコントローラ16に出力する。報知動作に関する設定は例えばリモートコントローラを用いて行われる。
【0065】
GPS(Global Positioning System)センサ19は、現在位置を測定し、現在位置を表す位置情報をコントローラ16に出力する。
【0066】
地震動測定部20は、受信装置1の設置位置において生じた揺れを地震動として測定し、測定した地震動の程度(震度)を表す震度情報をコントローラ16に出力する。地震動測定部20から出力された震度情報により表される震度の階級は、例えば日本における気象庁が定める震度の階級と同じである。
【0067】
例えば、地震動測定部20は地震動センサであり、震度を測定する。また、地震動測定部20は、受信装置1が設置されている建物に設けられる地震動センサからの信号を受信し、震度を測定する。前者の場合、地震動測定部20は震度を測定する測定手段として機能し、後者の場合、地震動測定部20は外部のセンサからの信号を受信し、受信した信号に基づいて震度を測定する信号受信手段として機能する。
【0068】
振動発生部21は、コントローラ16による制御に従って振動を発生する。振動発生部21は、例えば受信装置1がワンセグメント放送対応の携帯機器である場合に設けられる。
【0069】
図3は、図2の受信部12の構成例を示すブロック図である。
【0070】
受信部12は、チューナ31、BPF32、A/D変換回路33、デジタル直交復調回路34、FFT演算回路35、キャリア復調回路36、誤り訂正回路37、同期/フレーム検出回路38、伝送制御情報復号回路39、および地震動警報情報復号回路40から構成される。アンテナ11から出力されたOFDM信号である受信信号はチューナ31に供給される。
【0071】
チューナ31は、乗算回路31Aおよび局部発振器31Bからなり、アンテナ11から供給されたRF信号に周波数変換を施し、IF信号を生成する。生成されたIF信号はBPF(Band Pass Filter)32に供給される。
【0072】
BPF32は、IF信号に対してフィルタリングを施し、A/D変換回路33に出力する。
【0073】
A/D変換回路33は、A/D変換を施すことによってIF信号をデジタル化し、デジタル直交復調回路34に出力する。
【0074】
デジタル直交復調回路34は、所定の周波数(搬送波周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号をFFT演算回路35に出力する。デジタル直交復調回路34から出力されたベースバンド信号は、直交復調された結果、実軸成分と虚軸成分とを含んだ複素信号となる。
【0075】
FFT演算回路35は、1つのOFDMシンボルの信号から有効シンボル長分の信号を抜き出し、抜き出した信号に対してFFT演算を行う。すなわち、FFT演算回路は、1つのOFDMシンボルからガードインターバル長分の信号を除き、残った信号に対してFFTを行う。
【0076】
FFT演算回路35によりFFTが行われることによって抽出された、各サブキャリアに変調されていた信号は実軸成分と虚軸成分とから構成される複素信号である。FFT演算回路35により抽出された信号は、キャリア復調回路36と同期/フレーム検出回路38に供給される。
【0077】
キャリア復調回路36は、FFT演算回路35から出力された、各サブキャリアから復調された信号に対してキャリア復調を行う。具体的には、キャリア復調回路36は、差動変調信号(DQPSK信号)に対する差動復調処理と、同期変調信号(QPSK、16QAM、64QAM信号)に対する等化処理を行い、それらの処理によって得られた信号を誤り訂正回路37に出力する。
【0078】
誤り訂正回路37は、送信側でインターリーブされている信号に対してデインターリーブ処理を施し、デンパンクチャ、ビタビ復号、拡散信号除去、RS復号等の処理を施し、復号データを出力する。誤り訂正回路37から出力された復号データはMPEGデコード部13に供給される。
【0079】
同期/フレーム検出回路38は、デジタル直交復調回路34からFFT演算回路35に供給されたベースバンドのOFDM信号、FFT演算回路35により各サブキャリアから復調された信号に基づいて各種の同期処理を行う。例えば、同期/フレーム検出回路38は、同期処理を行うことによってOFDMシンボルの境界を検出し、FFTの範囲とそのタイミングを指定する情報をFFT演算回路35に出力する。
【0080】
また、同期/フレーム検出回路38は、FFT演算回路35により復調された信号の所定のサブキャリアから伝送制御情報であるTMCC信号を抽出し、TMCC信号の同期信号を検出してOFDMフレームの境界を検出する。同期/フレーム検出回路38は、検出したOFDMフレームの境界位置を表すフレーム同期信号を、TMCC信号とともに伝送制御情報復号回路39に出力する。
【0081】
同期/フレーム検出回路38は、FFT演算回路35により復調された信号の所定のサブキャリアからAC信号を抽出し、AC信号の同期信号を検出してOFDMフレームの境界を検出する。同期/フレーム検出回路38は、検出したOFDMフレームの境界位置を表すフレーム同期信号を、AC信号とともに地震動警報情報復号回路40に出力する。
【0082】
伝送制御情報復号回路39は、同期が確保されたTMCC信号に含まれるTMCC情報に対して、差集合巡回符号による誤り訂正を施す。また、伝送制御情報復号回路39は、誤り訂正を施したTMCC情報をキャリア復調回路36に出力し、キャリア復調回路36における処理を制御する。
【0083】
地震動警報情報復号回路40は、同期が確保されたAC信号に含まれる地震動警報情報に対して、差集合巡回符号による誤り訂正を施し、さらに、CRC符号によるCRCを行う。地震動警報情報復号回路40は、誤り訂正とCRCを施した地震動警報情報を出力する。地震動警報情報復号回路40から出力された地震動警報情報は図2のレジスタ12Aに書き込まれる。
【0084】
図4は、図3の地震動警報情報復号回路40の構成例を示すブロック図である。
【0085】
地震動警報情報復号回路40は、差動復調回路51、ビット判定回路52、差集合巡回符号復号回路53、およびCRC回路54から構成される。
【0086】
差動復調回路51は、複素信号として入力されたAC信号を差動復調し、元の情報ビットに対応した信号点の複素信号を生成する。差動復調回路51により差動復調された信号はビット判定回路52に供給される。
【0087】
ビット判定回路52は、差動復調された信号に基づいてビット判定を行う。すなわち、ビット判定回路52は、差動復調された信号のIQ平面上の信号点から、変調されている値が"0"と"1"のうちのいずれのビット値であるのかを判定し、一方のビット値を出力する。ビット判定回路52からは、ビットストリーム化されたAC信号が出力されることになる。ビット判定回路52から出力されたAC信号は、差集合巡回符号復号回路53に供給される。
【0088】
差集合巡回符号復号回路53は、同期/フレーム検出回路38から供給されたフレーム同期信号に基づいて、AC信号のフレームの先頭を検出する。差集合巡回符号復号回路53は、AC信号を構成する最後のビットである204ビット目まで受信した後、82ビットのパリティビットとして地震動警報情報に含まれる差集合巡回符号を用いて誤り訂正を行う。差集合巡回符号復号回路53は、誤り訂正を施した地震動警報情報をCRC回路54に出力する。
【0089】
また、差集合巡回符号復号回路53は、誤り訂正の成否を表す誤り訂正成否信号を出力する。誤り訂正成否信号は、誤り訂正に成功すれば"OK"を示し、失敗すれば"NG"を示す。
【0090】
CRC回路54は、地震動警報情報に含まれる10ビットのCRC符号を用いてCRCを行い、CRCの成否を表すCRC成否信号と、地震動警報情報を出力する。CRC成否信号は、CRCに成功すれば"OK"を示し、失敗すれば"NG"を示す。
【0091】
図5は、コントローラ16の機能構成例を示すブロック図である。
【0092】
図5に示すように、コントローラ16においては設定部61、地震動警報情報受信部62、および報知制御部63が実現される。図5に示す構成のうちの少なくとも一部は、所定のプログラムがコントローラ16により実行されることによって実現される。
【0093】
設定部61は、リモートコントローラ受光部18から供給された信号に基づいて報知動作に関する設定を行う。設定部61は内部にメモリを有しており、報知動作に関する設定の内容を表す設定情報を記憶する。設定部61のメモリに記憶された設定情報は報知制御部63により読み出される。
【0094】
地震動警報情報受信部62は、受信部12のレジスタ12Aに記憶されている情報を読み出して受信するポーリングを所定の周期で行う。地震動警報情報受信部62は、レジスタ12Aに記憶された地震動警報情報を読み出し、報知制御部63に出力する。
【0095】
報知制御部63は、地震動警報情報受信部62から地震動警報情報が供給されたとき、設定部61に記憶されている設定情報により表される設定の内容に従って報知動作を制御する。
【0096】
[報知動作の設定]
図6のフローチャートを参照して、報知動作に関する設定を行う受信装置1の処理について説明する。
【0097】
この処理は、報知動作に関する設定を行うことがユーザにより指示されたときに開始される。報知動作に関する設定は、例えば受信装置1の初回起動時に、チャンネルの設定とともに行われる。
【0098】
ステップS1において、設定部61は、報知動作に関する設定に用いられるメニュー画面を表示部15に表示させる。ユーザは、表示部15に表示されたメニュー画面を見ながらリモートコントローラを操作し、各種の設定を行う。
【0099】
ステップS2において、設定部61は、リモートコントローラ受光部18から供給された信号を受信し、ユーザの操作に応じて報知動作に関する設定を行い、設定情報を記憶する。設定を終了することが指示されたとき、処理は終了される。
【0100】
図7は、報知動作に関する設定の例を示す図である。
【0101】
図7に示すように、1つ目の設定項目として、報知動作のオン/オフを設定することが可能とされる。報知動作のオンは、地震動警報情報が受信された場合に報知動作を行うことを表し、報知動作のオフは、地震動警報情報が受信された場合でも報知動作を行わないことを表す。
【0102】
2つ目の設定項目として、地震に関する情報を画面表示によって報知するか、音声出力によって報知するかを設定することが可能とされる。画面表示による報知とともに、音声出力による報知が行われるように設定することができるようにしてもよい。地震に関する情報を画面表示によって報知することが設定されている場合、報知制御部63は、地震動警報情報に基づいて、地震の発生時刻(現在時刻情報により表される、地震動警報情報の送出時刻)、震源位置、地震の対象地域などを表す文字や画像が表示部15に表示させる。例えば地図の画像が表示され、震源位置や対象地域が地図上で表される。
【0103】
一方、地震に関する情報を音声出力によって報知することが設定されている場合、報知制御部63は、地震動警報情報に基づいて、地震の発生時刻、震源位置、地震の対象地域などを報知する音声やサイレン音をスピーカ17から出力させる。
【0104】
サイレン音の種類を設定することができるようにしてもよい。サイレン音の種類には、一定周期で出力するもの、地震の到達が近づくにつれて発生周期(間隔)を徐々に狭くするもの、地震の到達が近づくにつれて周波数を徐々に高くするものなどがある。携帯電話機の着信音と同じような音がサイレン音として出力されるようにしてもよい。
【0105】
3つ目の設定項目として、地震に関する情報を画面表示によって報知する場合の受信チャンネルを設定することが可能とされる。受信チャンネルは、テレビジョン番組の放送に使われているチャンネルの中から選択される。地震に関する情報を画面表示によって報知することが設定されている場合において、地震動警報情報が受信されたとき、報知制御部63は、設定されたチャンネルの受信を開始させ、放送中の番組の映像とともに、上述したような地震に関する情報としての文字や画像を表示部15に表示させる。
【0106】
4つ目の設定項目として、地震に関する情報を音声出力によって報知する場合の受信チャンネルを設定することが可能とされる。地震に関する情報を音声出力によって報知することが設定されている場合において、地震動警報情報が受信されたとき、報知制御部63は、上述したような地震に関する情報としての音声やサイレン音をスピーカ17から出力させる。また、報知制御部63は、設定されたチャンネルの受信を開始させ、放送中の番組の映像を表示部15に表示させる。
【0107】
地震に関する情報を報知するために番組を受信する必要はないが、地震が発生した場合、通常、番組内で被害状況の報道などが行われる。番組の受信が自動的に開始されるようにすることによって、ユーザは、番組の受信を開始させる操作を自ら行うことなく、番組内で報道される地震の情報を確認することができる。地震動警報情報が受信された後、所定の時間だけ番組の受信が自動的に開始されるように設定することができるようにしてもよい。
【0108】
5つ目の設定項目として、バイブレータ動作のオン/オフを設定することが可能とされる。この設定は、例えば受信装置1が携帯機器である場合に用意される。バイブレータ動作のオンは、地震動警報情報が受信された場合に振動を発生して報知動作を行うことを表し、バイブレータ動作のオフは、地震動警報情報が受信された場合でも振動を発生しないことを表す。
【0109】
6つ目の設定項目として、報知対象地域を設定することが可能とされる。報知対象地域は、例えば、設定部61により表示された地域名の一覧の中から選択される。地震動警報情報が受信された場合において、地震動警報情報の対象地域(該当地域)の中に、報知対象地域として設定された地域が含まれている場合、報知制御部63は、他の設定に従って報知動作を行う。
【0110】
報知対象地域として、例えば、受信装置1の設置位置を含む地域だけでなく、複数の地域の設定が可能とされる。また、地域毎に、報知動作のオン/オフ、画面表示で報知するか、音声出力で報知するか等の他の設定を行うことが可能とされる。
【0111】
複数の地域のそれぞれに優先順位を設定することができるようにしてもよい。例えば、地震動警報情報の対象地域の中に、報知対象地域として設定された地域が複数含まれる場合、報知制御部63は、優先順位の高い順に、各地域についての報知動作を行う。
【0112】
これにより、ユーザは、地震動警報情報の対象地域に受信装置1の設置位置を含む地域が含まれる場合にはサイレン音で緊急性のあることを認知させるような報知動作を行わせることができる。また、ユーザは、受信装置1の設置位置を含む地域以外の地域が含まれる場合にはサイレン音より穏やかな電子音で地震の発生を知らせるような報知動作を行わせることができる。
【0113】
6つ目の設定項目として、受信装置1の位置を設定することが可能とされる。受信装置1の位置は、例えば、地震到達までの時間を計算するために用いられる。地震動警報情報には、地震の発生時刻と震源位置(緯度・経度・深度)の情報が含まれる。地震動の伝播速度は3〜7km/sであるため、震源位置から受信装置1の位置までの距離を伝搬速度で割ることによって、地震動が到達するまでのある程度の時間を予測することが可能になる。
【0114】
受信装置1の位置の設定は、設定部61により表示された入力欄に住所を入力することによって、あるいは、地域の一覧から選択することによって行われる。GPSセンサ19による測位結果に基づいて位置の設定が行われるようにしてもよい。
【0115】
7つ目の設定項目として、報知動作を行うか否かの判断の基準(閾値)となる震度を設定することが可能とされる。この設定は、震度の情報が地震動警報情報に含まれる場合に用意される。将来的には、AC信号によって伝送されてくる地震動警報情報に、震度の情報が含まれるようになることも考えられる。
【0116】
報知制御部63は、地震動警報情報が受信された場合において、地震動警報情報に含まれる情報により表される震度が閾値の震度以上であるとき、報知動作を行い、閾値の震度以上でないとき、報知動作を行わない。
【0117】
これにより、ユーザは、受信装置1の設置されている建物が、築年数が長い建物である場合や耐震/免震能力が低い建物である場合には閾値の震度を低く設定しておき、弱い地震でも報知動作が行われるようにすることができる。また、ユーザは、受信装置1の設置されている建物が、築年数が短い建物である場合や耐震/免震能力が高い建物である場合には閾値の震度を高く設定しておき、弱い地震では報知動作が行われないようにすることができる。
【0118】
震度毎に報知動作の内容を設定することができるようにしてもよい。これにより、ユーザは、例えば、地震動警報情報に含まれる情報により表される震度が震度5である場合にはサイレン音を出力して報知動作を行い、震度4である場合には画面表示によって報知動作を行うといったような設定を行うことが可能になる。
【0119】
ここで、図8のフローチャートを参照して、報知動作を行うか否かの判断の閾値となる震度を設定する受信装置1の処理について説明する。
【0120】
この処理は、地震動警報情報が受信部12において受信され、レジスタ12Aに記憶されたときに開始される。すなわち、図8の処理は、地震が発生した後に開始される処理である。なお、地震動警報情報には震度の情報が含まれるものとする。
【0121】
ステップS21において、地震動警報情報受信部62は、地震動警報情報を受信する。
【0122】
ステップS22において、設定部61は、今の揺れで報知動作を行うように設定するか否かを問い合わせるメッセージを表示部15に表示する。ユーザは、メッセージを確認して、次に同じ程度の揺れの地震が発生した場合に報知動作を行うか否かを、リモートコントローラを操作して選択することができる。
【0123】
今の揺れで報知動作を行うことが選択された場合、ステップS23において、設定部61は、地震動警報情報に含まれる震度の情報を記憶し、震度を設定する。このようにして震度が設定された場合、その解除が震度の設定と同様にして行われるようにしてもよい。例えば、地震動警報情報を受信することに応じて今の揺れで報知動作を行うように設定するか否かを問い合わせるメッセージが表示された場合において、報知動作を行わないように設定することがユーザにより選択されたとき、そのことを表す情報が記憶され、それまでの設定(所定の震度で報知動作を行うことの設定)が設定部61により解除される。
【0124】
以上の処理により、ユーザは、実際に体験した揺れを基準として、報知動作を行うか否かを設定することが可能になる。
【0125】
地震動測定部20により測定された震度が、報知動作を行うか否かの判断の閾値となる震度として設定されるようにしてもよい。この場合、設定部61は、ステップS23の処理として、地震動測定部20により測定された震度の情報を記憶し、震度を設定することになる。
【0126】
以上のような設定に従って行われる報知動作の例について説明する。各報知動作は、報知動作のオン/オフの設定がオンである場合に行われる。
【0127】
[報知動作の例1]
図9のフローチャートを参照して、受信装置1の報知処理について説明する。
【0128】
この処理は、地震動警報情報が受信部12において受信され、レジスタ12Aに記憶されたときに開始される。図10、図11、図13を参照して説明する処理についても同様である。
【0129】
ステップS31において、地震動警報情報受信部62は、地震動警報情報を受信する。
【0130】
ステップS32において、報知制御部63は、設定部61に記憶されている設定情報を読み出し、地震に関する情報を画面表示によって報知することが設定されている場合、地震の発生時刻などの情報を表示部15に表示する。また、報知制御部63は、地震に関する情報を音声出力によって報知することが設定されている場合、地震の発生時刻などの音声や、サイレン音をスピーカ17から出力させる。
【0131】
受信チャンネルの設定が行われている場合、設定されたチャンネルの受信が開始され、表示部15には、放送中の番組の映像も表示される。
【0132】
これにより、ユーザは、自分で設定したとおりに、画面表示によって、または音声出力によって地震に関する情報を確認することができる。
【0133】
[報知動作の例2]
図10のフローチャートを参照して、受信装置1の他の報知処理について説明する。
【0134】
ここでは、報知対象地域として、受信装置1の設置位置を含む地域と、受信装置1の設置位置を含む地域以外の2つの地域である設定地域1,2が設定されている場合について説明する。
【0135】
ステップS41において、地震動警報情報受信部62は、地震動警報情報を受信する。
【0136】
ステップS42において、報知制御部63は、設定部61に記憶されている設定情報を読み出し、受信装置1の設置位置を含む地域が、地震動警報情報の対象地域に含まれるか否かを判定する。
【0137】
受信装置1の設置位置を含む地域が地震動警報情報の対象地域に含まれるとステップS42において判定した場合、ステップS43において、報知制御部63は基本報知動作を行う。ここでは、基本報知動作として、受信装置1の設置位置を含む地域用の設定に従って報知動作が行われる。上述したように、どのような報知動作が行われるようにするかをユーザは報知対象地域毎に設定可能である。
【0138】
一方、受信装置1の設置位置を含む地域が地震動警報情報の対象地域に含まれないとステップS42において判定した場合、ステップS44において、報知制御部63は、設定地域1が地震動警報情報の対象地域に含まれるか否かを判定する。
【0139】
設定地域1が地震動警報情報の対象地域に含まれるとステップS44において判定した場合、ステップS45において、報知制御部63は、設定地域1用の設定に従って報知動作を行う。
【0140】
設定地域1が地震動警報情報の対象地域に含まれないとステップS44において判定した場合、ステップS46において、報知制御部63は、設定地域2が地震動警報情報の対象地域に含まれるか否かを判定する。
【0141】
設定地域2が地震動警報情報の対象地域に含まれるとステップS46において判定した場合、ステップS47において、報知制御部63は、設定地域2用の設定に従って報知動作を行う。
【0142】
設定地域2が地震動警報情報の対象地域に含まれないとステップS46において判定した場合、ステップS48において、報知制御部63は、待機して報知動作を行わない。ステップS48において報知動作が行われなかった場合、または、ステップS43,S45,S47のいずれかにおいて報知動作が行われた場合、処理は終了される。
【0143】
これにより、ユーザは、受信装置1の設置位置を含む地域以外の地域で地震が発生した場合でも、そのことを確認することができる。また、ユーザは、複数の報知対象地域についてそれぞれ同じ報知動作が行われるようにしたり、異なる報知動作が行われるようにしたりすることができる。
【0144】
なお、受信装置1の位置を含む地域が地震動警報情報の対象地域に含まれるか否かのステップS42の判定については、GPSセンサ19の測位結果に基づいて行われるようにすることが可能である。この場合、GPSセンサ19により測定された位置が地震動警報情報の対象地域に含まれるか否かがステップS42において判定され、含まれると判定された場合、ステップS43において基本報知動作が行われる。
【0145】
[報知動作の例3]
図11のフローチャートを参照して、受信装置1のさらに他の報知処理について説明する。
【0146】
ステップS61において、地震動警報情報受信部62は、地震動警報情報を受信する。
【0147】
ステップS62において、報知制御部63は、設定部61に記憶されている設定情報を読み出し、受信装置1の位置と、地震動警報情報に含まれる情報により表される震源位置に基づいて地震到達までの時間を予測する。
【0148】
ステップS63において、報知制御部63は、地震到達までの時間に応じて報知動作を制御する。
【0149】
図12は、地震到達までの時間に応じて変化する画像の例を示す図である。
【0150】
図12に示す地図は、受信装置1内に予め用意されている画像データに基づいて表示部15に表示される。図12の左側の地図上の位置P1は震源位置であり、地震動警報情報に含まれる情報により特定される。また、位置P2は受信装置1の位置であり、設定情報により特定される。
【0151】
円A1は、S波(主要動)の到達範囲を表す。円A1の範囲は、S波の伝播速度が約3km/sであることと、地震動警報情報に含まれる情報により表される地震の発生時刻と、受信装置1が管理する現在時刻に基づいて特定される。震源位置である位置P1を中心として、地震の発生時刻から現在時刻までの時間に約3km/sの伝播速度を乗算して得られた距離に対応する地図上の範囲が円A1の範囲になる。
【0152】
円A2は、P波(初期微動)の到達範囲を表す。円A2の範囲は、P波の伝播速度が約7km/sであることと、地震動警報情報に含まれる情報により表される地震の発生時刻と、受信装置1が管理する現在時刻に基づいて特定される。震源位置である位置P1を中心として、地震の発生時刻から現在時刻までの時間に約7km/sの伝播速度を乗算して得られた距離に対応する地図上の範囲が円A2の範囲になる。
【0153】
報知制御部63は、図12の左側に示すような地図を表示することによって、地震到達までの時間をユーザに報知する。円A1,A2の大きさは時間の経過に伴って大きくなるようにして表示される。ユーザは、円A1,A2の範囲が広がっていく様子から、地震到達までの時間を視覚的に確認することが可能になる。
【0154】
また、報知制御部63は、図12の左側の地図を表示させるとき、地震が到達するまでの時間を報知する「あと8秒で地震がきます」などの音声をスピーカ17から出力させる。
【0155】
図12の右側は、左側の地図の表示時刻から7秒経過後の地図の状態を示す。図12の右側の地図においては、左側の地図と較べて、円A1,A2の範囲が広くなっている。図12の右側の状態の地図を見ることによって、ユーザはもうすぐ地震が到達することを確認することができる。
【0156】
報知制御部63は、図12の右側の地図を表示させるとき、地震が到達するまでの時間を報知する「あと1秒で地震がきます」などの音声をスピーカ17から出力させる。
【0157】
地震が到達するまでの時間をカウントダウン形式で表示したり、音声で出力したりするようにしてもよい。
【0158】
[報知動作の例4]
図13のフローチャートを参照して、受信装置1の報知処理について説明する。この処理は、震度の情報が地震動警報情報に含まれる場合の処理である。
【0159】
ステップS71において、地震動警報情報受信部62は、地震動警報情報を受信する。
【0160】
ステップS72において、報知制御部63は、設定部61に記憶されている設定情報を読み出し、地震動警報情報に含まれる情報により表される震度が、報知動作を行うか否かの判断の閾値として設定された震度以上か否かを判定する。
【0161】
地震動警報情報に含まれる情報により表される震度が閾値の震度以上であるとステップS72において判定した場合、ステップS73において、報知制御部63は報知動作を行う。震度毎に報知動作の内容が設定されている場合、ここでは、地震動警報情報に含まれる情報により表される震度に応じた内容の報知動作が行われる。
【0162】
ステップS73において報知動作が行われた場合、または、地震動警報情報に含まれる情報により表される震度が閾値の震度以上ではないとステップS72において判定された場合、処理は終了される。
【0163】
これにより、ユーザは、受信装置1の設置されている建物の状況と地震の状況に応じて、緊急性のある場合にのみ報知動作を行わせることが可能になる。
【0164】
[報知動作の例5]
図14のフローチャートを参照して、受信装置1の報知処理について説明する。
【0165】
ステップS81において、地震動測定部20は震度を測定する。
【0166】
ステップS82において、報知制御部63は、設定部61に記憶されている設定情報を読み出し、地震動測定部20により測定された震度が、報知動作を行うか否かの判断の閾値として設定された震度以上か否かを判定する。
【0167】
地震動測定部20により測定された震度が閾値の震度以上であるとステップS82において判定した場合、ステップS83において、報知制御部63は、地震動警報情報が地震動警報情報受信部62により受信されたか否かを判定する。例えば、閾値以上の震度が地震動測定部20により測定されてから、所定の時間が経過するまでの間に地震動警報情報が受信された場合、地震動警報情報が地震動警報情報受信部62により受信されたとして判定される。
【0168】
地震動警報情報が地震動警報情報受信部62により受信されたとステップS83において判定した場合、ステップS84において、報知制御部63は報知動作を行う。
【0169】
ステップS84において報知動作が行われた場合、ステップS82において地震動測定部20により測定された震度が閾値以上ではないと判定された場合、またはステップS83において地震動警報情報が受信されていないと判定された場合、処理は終了される。
【0170】
地震動測定部20により測定される揺れは、受信装置1が設置されている建物において生じた揺れであって、その原因が地震でない場合もある。受信装置1が設置されている建物が幹線道路沿いにある場合や電車の線路沿いにある場合、地震以外の揺れが地震動測定部20により測定されることがある。
【0171】
このように、受信装置1内、あるいは受信装置1の外部に設けられた地震動センサにより揺れが検出され、かつ、同じタイミングで地震動警報情報が放送波によって伝送されてきた場合に報知動作が行われるようにすることにより、地震動センサの出力だけに基づいて地震が発生したか否かを判定して報知動作を行う場合に較べて誤った報知を減らすことが可能になる。
【0172】
[変形例]
上述した各種の設定は組み合わせて用いることが可能である。報知対象地域毎に、報知動作を行うか否かの判断の閾値となる震度を設定したり、さらに、その震度毎に報知動作の内容を変えたりすることも可能である。
【0173】
以上においては、AC信号を用いて地震動警報情報が伝送される場合について説明したが、地震動警報情報以外の警報情報が伝送される場合に同様にして報知動作の設定が行われ、設定された内容に従って報知動作が行われるようにしてもよい。警報情報には、台風などの気象に関する情報、津波に関する情報が含まれる。
【0174】
[受信システムに適用した例]
図15は、受信部12を適用した受信システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0175】
図15の受信システムは、取得部101、伝送路復号処理部102、および情報源復号処理部103から構成される。
【0176】
取得部101は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、CATV網、インターネットその他のネットワーク等の図示せぬ伝送路を介して信号を取得し、伝送路復号処理部102に供給する。図3の受信部12は例えば取得部101に含まれる。
【0177】
伝送路復号処理部102は、取得部101が伝送路を介して取得した信号に対して、誤り訂正を含む伝送路復号処理を施し、その結果得られる信号を情報源復号処理部103に供給する。
【0178】
情報源復号処理部103は、伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元の情報に伸張し、送信対象のデータを取得する処理を含む情報源復号処理を施す。
【0179】
すなわち、取得部101が伝送路を介して取得した信号には、画像や音声等のデータ量を少なくするために、情報を圧縮する圧縮符号化が施されていることがある。その場合、情報源復号処理部103は、伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理等の情報源復号処理を施す。
【0180】
なお、取得部101が伝送路を介して取得した信号に圧縮符号化が施されていない場合、情報源復号処理部103では、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理は行われない。ここで、伸張処理としては、例えば、MPEGデコード等がある。また、情報源復号処理には、伸張処理の他、デスクランブル等が含まれることがある。
【0181】
図15の受信システムは、例えば、デジタルテレビジョン放送を受信するテレビチューナ等に適用することができる。なお、取得部101、伝送路復号処理部102、および情報源復号処理部103は、それぞれ、1つの独立した装置(ハードウェア(IC(Integrated Circuit)等))、又はソフトウェアモジュール)として構成することが可能である。
【0182】
また、取得部101、伝送路復号処理部102、および、情報源復号処理部103については、それらの3つのセットを1つの独立した装置として構成することが可能である。取得部101と伝送路復号処理部102とのセットを1つの独立した装置として構成することも可能であるし、伝送路復号処理部102と情報源復号処理部103とのセットを1つの独立した装置として構成することも可能である。
【0183】
図16は、受信部12を適用した受信システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0184】
図16に示す構成のうち、図15に示す構成と対応する構成については、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0185】
図16の受信システムの構成は、取得部101、伝送路復号処理部102、および情報源復号処理部103を有する点で図15の構成と共通し、出力部111が新たに設けられている点で図15の構成と相違する。
【0186】
出力部111は、例えば、画像を表示する表示装置や音声を出力するスピーカであり、情報源復号処理部103から出力される信号としての画像や音声等を出力する。すなわち、出力部111は、画像を表示し、あるいは、音声を出力する。
【0187】
図16の受信システムは、例えば、デジタル放送としてのテレビジョン放送を受信するTVや、ラジオ放送を受信するラジオ受信機等に適用することができる。
【0188】
なお、取得部101において取得された信号に圧縮符号化が施されていない場合、伝送路復号処理部102が出力する信号が、直接、出力部111に供給される。
【0189】
図17は、受信部12を適用した受信システムの第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0190】
図17に示す構成のうち、図15に示す構成と対応する構成については同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0191】
図17の受信システムの構成は、取得部101、および伝送路復号処理部102を有する点で図15の構成と共通し、情報源復号処理部103が設けられておらず、記録部121が新たに設けられている点で図15の構成と相違する。
【0192】
記録部121は、伝送路復号処理部102が出力する信号(例えば、MPEGのTSのTSパケット)を、光ディスクや、ハードディスク(磁気ディスク)、フラッシュメモリ等の記録(記憶)媒体に記録する(記憶させる)。
【0193】
以上のような図17の受信システムは、テレビジョン放送を録画するレコーダ機器等に適用することができる。
【0194】
なお、情報源復号処理部103を設け、情報源復号処理部103で情報源復号処理が施された後の信号、すなわち、デコードによって得られる画像や音声を記録部121で記録するようにしてもよい。
【0195】
[コンピュータの構成]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0196】
図18は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0197】
CPU(Central Processing Unit)151、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)153は、バス154により相互に接続されている。
【0198】
バス154には、さらに、入出力インタフェース155が接続されている。入出力インタフェース155には、キーボード、マウスなどよりなる入力部156、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部157が接続される。また、入出力インタフェース155には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部158、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部159、リムーバブルメディア161を駆動するドライブ160が接続される。
【0199】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU151が、例えば、記憶部158に記憶されているプログラムを入出力インタフェース155及びバス154を介してRAM153にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0200】
CPU151が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア161に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部158にインストールされる。
【0201】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0202】
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0203】
1 受信装置, 11 アンテナ, 12 受信部, 13 MPEGデコード部, 14 画像重畳部, 15 表示部, 16 コントローラ, 17 スピーカ, 18 リモートコントローラ受光部, 19 GPSセンサ, 20 地震動測定部, 21 震動発生部, 61 設定部, 62 地震動警報情報受信部, 63 報知制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警報情報を受信する受信手段と、
ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定を行う設定手段と、
前記警報情報が受信された場合、前記設定手段による設定に従って前記報知動作を制御する制御手段と
を備える受信装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記報知動作を行うか否かを設定する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記設定手段は、警報の内容を画面表示で報知する前記報知動作を行うことと、音声で報知する前記報知動作を行うことのうちの少なくともいずれかを設定する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項4】
前記設定手段は、番組の放送が行われているチャンネルの中から受信チャンネルを設定し、
前記制御手段は、警報の内容を画面表示で報知する前記報知動作を行うことが設定されている場合において、前記警報情報が受信されたとき、前記受信チャンネルで放送されている番組の映像とともに、警報の内容を表す情報を画面に表示させる
請求項3に記載の受信装置。
【請求項5】
前記設定手段は、番組の放送が行われているチャンネルの中から受信チャンネルを設定し、
前記制御手段は、警報の内容を音声で報知する前記報知動作を行うことが設定されている場合において、前記警報情報が受信されたとき、前記受信チャンネルで放送されている番組の映像を画面に表示させるとともに、警報の内容を表す音声を出力させる
請求項3に記載の受信装置。
【請求項6】
振動を発生する発生手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記発生手段が発生する振動によって地震の発生を報知する前記報知動作を行うか否かを設定する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項7】
前記設定手段は、地域を設定し、
前記制御手段は、前記警報情報が受信された場合において、前記警報情報に含まれる、警報の対象地域を表す対象地域情報により表される地域が、前記設定手段により設定された地域を含むとき、前記設定手段による設定に従って前記報知動作を行う
請求項1に記載の受信装置。
【請求項8】
前記設定手段は、複数の地域を設定するとともに、前記報知動作に関する設定を地域毎に行い、
前記制御手段は、地域毎の設定に従って前記報知動作を行う
請求項7に記載の受信装置。
【請求項9】
前記警報情報は、地震動警報情報である
請求項1に記載の受信装置。
【請求項10】
前記設定手段は、前記受信装置の位置を設定し、
前記制御手段は、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震源位置に基づいて、前記設定手段により設定された位置に地震が到達するまでの時間を計算し、計算した時間に従って前記報知動作を制御する
請求項9に記載の受信装置。
【請求項11】
現在位置を測定する測位手段をさらに備え、
前記制御手段は、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震源位置に基づいて、前記測位手段により測定された位置に地震が到達するまでの時間を計算し、計算した時間に従って前記報知動作を制御する
請求項9に記載の受信装置。
【請求項12】
前記設定手段は、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度を設定し、
前記制御手段は、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行う
請求項9に記載の受信装置。
【請求項13】
前記設定手段は、前記警報情報が受信された場合、震度を設定するか否かをユーザに選択させ、震度を設定することが選択された場合、前記警報情報に含まれる情報により表される震度を、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度として設定する
請求項12に記載の受信装置。
【請求項14】
震度を測定する測定手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度を設定し、
前記制御手段は、前記測定手段により測定された震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行う
請求項9に記載の受信装置。
【請求項15】
前記制御手段は、地震動警報情報である前記警報情報が受信された場合において、前記測定手段により測定された震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行う
請求項14に記載の受信装置。
【請求項16】
震度を測定する測定機器から出力された信号を受信する信号受信手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記報知動作を行うか否かの判断の基準となる震度を設定し、
前記制御手段は、前記信号受信手段により受信された信号により表される震度が、前記設定手段により設定された震度以上であるとき、前記報知動作を行う
請求項9に記載の受信装置。
【請求項17】
警報情報を受信し、
ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定を行い、
前記警報情報を受信した場合、設定に従って前記報知動作を制御する
ステップを含む報知制御方法。
【請求項18】
警報情報を受信し、
ユーザによる操作に応じて、前記警報情報が受信されたときの報知動作に関する設定を行い、
前記警報情報を受信した場合、設定に従って前記報知動作を制御する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−239296(P2011−239296A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110418(P2010−110418)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】