説明

受信装置

【課題】電力の消費を抑えること。
【解決手段】受信装置1は、少なくとも1つがコード拡散された送信データ信号に対し、サブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号を受信するアンテナ2と、サブキャリア変調に用いたサブキャリアsc1と拡散コードcs1とを用いて得られるRF相関信号rfc1を無線信号に乗ずる乗算器5と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スペクトル拡散通信の1つである符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)は、携帯電話の通信や高速データ通信等において、限られた周波数の中でより多くのチャネルを生成することができる通信方式として注目されている。このCDMA通信システムにおける2つの通信ユニット間での通信は、通信チャネルの周波数帯上で送信データ信号を固有の拡散コードにより拡散して行われる。
【0003】
図7は、コード拡散方式における受信装置の例を示す図である。
受信装置70では、受信アンテナ71により受信された通信信号を、バンドパスフィルタ72を通過させることで、通信チャネルの周波数帯の信号を取り出し、ローノイズアンプ(LNA:Low Noise Amplifier)73で増幅する。そして、乗算器74でその増幅された信号に局部周波数fLを持つ信号Lo1を乗算することで、キャリア周波数fRから中間周波数fMに落とす。乗算した結果、周波数は、fR−fLとfR+fLになり、更にバンドパスフィルタ75を通過させて、中間周波数fM=fR−fLの信号76が生成される。
【0004】
その後、第二の局部周波数Lo2のπ/2ずれた信号を、乗算器77、78で乗算することで、直交検波(直交復調)が行われる。すなわち、送信側で直交変調が行われた通信信号に対して、π/2ずれた第二の局部周波数Lo2を持つ信号を乗算することで、ベースバンド周波数のI成分の信号とQ成分の信号とが生成される。
【0005】
それぞれの信号は、AD(Analog-Digital)コンバータ79、80によりデジタル信号に変換されて、DSP(Digital Signal Processor)81に入力される。DSP81では、コード拡散されたベースバンドの信号が、拡散コードにより逆拡散(コード相関)され、そして、元の送信されたデジタル信号に戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−313006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
無線通信ネットワークでは、多くのノード間で無線通信が行われているので、エア中を飛び交う様々な無線信号の中から、自己宛の無線信号を取得しなければならない。このため、従来の受信機では、受信フロントエンド側(RF(Ratio Frequency)インタフェース側)で通過帯域幅を広くとって、通過帯域幅に収まる無線信号のすべてを受信し、その後、検波処理側で検波を行うことにより、自己宛の無線信号を取得(分離)する構成としていた。
【0008】
例えば、図7に示す回路においても、バンドパスフィルタ72の通過帯域幅を広くとることにより、使用可能な帯域幅の多くを使って広帯域多重通信を行い、後段のDSP81で相関検波が実行されている。
【0009】
従来ではこのような受信機構成であったため、受信フロントエンドに位置する通過帯域フィルタから、相関検波器に至るまでの各構成素子に対して、広いダイナミックレンジを持つことが要求されていた。
【0010】
例えば、図7においては、バンドパスフィルタ72の出力段からDSP81の入力段までに配置される、LNA73、乗算器74、ADコンバータ79、80に対して、広いダイナミックレンジを持つことが要求されることになる。
【0011】
ダイナミックレンジの拡大は、識別可能な信号の最小値および最大値を大きくすることになるので、電力消費がその分増加することになる。このように、従来の受信機では、構成要素のダイナミックレンジが大きいために、消費電力が高いといった問題があった。
【0012】
なお、CDMA方式の受信装置を例にして説明したが、CDMA方式以外の受信装置にも同様の問題がある。
1つの側面では、本発明は、電力の消費を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、開示の受信装置が提供される。この受信装置は、受信部と乗算部とを有している。
受信部は、少なくとも1つがコード拡散された送信データ信号に対し、サブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号を受信する。乗算部は、サブキャリア変調に用いたサブキャリアの少なくとも1つと拡散コードとを用いて得られる相関信号を無線信号に乗ずる。
【発明の効果】
【0014】
1態様では、電力の消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施の形態の受信装置を示す図である。
【図2】第2の実施の形態の受信装置を示す図である。
【図3】第2の実施の形態の受信装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図4】比較例の受信装置を示す図である。
【図5】第3の実施の形態の送信装置を示す図である。
【図6】第3の実施の形態の受信装置を示す図である。
【図7】コード拡散方式における受信装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施の形態の受信装置を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の受信装置を示す図である。
【0017】
受信装置1は、アンテナ2により受信されたRF信号を、バンドパスフィルタ3を通過させることで通信チャネルの周波数帯の信号を取り出す。このRF信号は、少なくとも1つのサブチャネルがコード拡散された送信データ信号に対し、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式でサブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号である。
【0018】
また、受信装置1は、サブキャリア変調に用いたサブキャリアsc1、sc2のうち(サブキャリアsc1、sc2は直交している)、サブキャリアsc1との相関を示す拡散コードcs1を乗算器(ミキサ)4で乗算することによりRF相関信号rfc1を得る。なお、乗算器4は、相関信号生成部の一例である。
【0019】
その後、受信装置1は、取り出した通信チャネルの周波数帯の信号と、RF相関信号rfc1とを乗算器5で乗算することによってRF相関をとる積分器6は、乗算器5からの出力信号を積分処理して、該出力信号を電圧信号に変換し、不要な周波数成分を抑制して、信号rx2を出力する。
【0020】
また、受信装置1は、取り出した通信チャネルの周波数帯の信号とサブキャリアsc2とを乗算器7で乗算することにより信号rx1を得る。図1の例では、信号rx1の生成にはRF相関信号の乗算を施していない。
【0021】
このように、受信装置1では、受信機の前段部で検波処理を行う構成した。これにより、検波器の一部を構成する乗算器5の出力側に接続された積分器6で相関利得が得られるので、例えばLNA等が省略または簡素化できる。また、検波器以降のダイナミックレンジを小さくすることができるので、消費電力を小さくすることができる。
【0022】
以下、第2の実施の形態において、開示の受信装置をより具体的に説明する。
<第2の実施の形態>
図2は、第2の実施の形態の受信装置を示す図である。
【0023】
受信装置10は、逆拡散コードcss1、css2を時分割した信号とサブキャリアsc1とを乗算器11で乗算することによりサブキャリアsc1を変調したRF相関信号rfc11を生成する。
【0024】
また、受信装置10は、逆拡散コードcss3とサブキャリアsc2とを乗算器12で乗算することにより、サブキャリアsc2を変調したRF相関信号rfc12を生成する。生成したRF相関信号rfc11、rfc12は、1つのサブチャネルを用いて送信されたコード拡散多重された2つの信号を受信側で時分割して受信するために用いられる。
【0025】
また、受信装置10は、アンテナ13により受信されたRF信号を、バンドパスフィルタ14を通過させることで通信チャネルの周波数帯の信号を取り出す。
図3は、第2の実施の形態の受信装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【0026】
図3では、1データあたり、4チップ時間または3チップ時間で通信する様子を示している。なお、チップは、拡散に用いるデータのビットを示している。また、図3の斜線部は、値が不定である区間を示している。
【0027】
受信装置10は、タイミングクロックt1、L1およびタイミングクロックt2、L2で積分器15、16と同期化回路17、18を駆動する。
具体的には、受信装置10は、取り出した通信チャネルの周波数帯の信号とRF相関信号rfc11とを乗算器19で乗算することによってRF相関をとり、積分器15で相関値をタイミングクロックt1が立ち上がる時間(図3では4チップ時間)分積分することにより信号(積分された相関値)rx11aを得る。同期化回路17は、タイミングクロックL1が立ち上がる時間に積分器15の信号rx11aの正負を判別して信号rx11を得る。すなわち、同期化回路17は、信号rx11aが正である場合、1を出力する。また、信号rx11aが負である場合、−1を出力する。
【0028】
また、受信装置10は、取り出した通信チャネルの周波数帯の信号とRF相関信号rfc12とを乗算器20で乗算することによってRF相関をとり、積分器16で相関値を3チップ分時間分積分することにより信号rx12aを得る。同期化回路18は、タイミングクロックL2が立ち上がる時間に積分器16の信号rx12aの正負を判別して信号rx12を得る。すなわち、同期化回路18は、信号rx12aが正である場合、1を出力する。また、信号rx12aが負である場合、−1を出力する。
【0029】
DSP21は、信号rx11、rx12の強度や電力を計算する。
次に、受信されたRF信号が、直交位相変調信号である場合の信号rx12を詳しく説明する。アンテナ13により受信されるRF信号xrは、次式(1)で表すことができる。
【0030】
【数1】

【0031】
ここで、nは、サブキャリア数を示す。Cakはサブキャリア周波数を示す。
また、RF相関信号rfc12は、次式(2)で表すことができる。
【0032】
【数2】

【0033】
ここで、Caは、キャリアを示す。mは、受信したいサブキャリア番号を示す。
信号rx12aは、RF信号xrにRF相関信号rfc12を乗じ、シンボル期間Tだけ積分したものであるから次式(3)で表すことができる。
【0034】
【数3】

【0035】
式(3)を計算すると、信号rx12aは、式(4)で表すことができる。
【0036】
【数4】

【0037】
ここでAは、振幅を示す。
また、例えば信号rx12の電力Prは、次式(5)で表すことができる。
【0038】
【数5】

【0039】
また、例えば信号rx12の強度Irは、次式(6)で表すことができる。ここで式(5)におけるrx12a*は、信号rx12の複素共役である。
【0040】
【数6】

【0041】
受信装置10によれば、乗算器19、20で乗算した信号が積分器15、16によって積分されることにより、相関利得が早い段階で得られる。従って、消費電力を抑制することができる。
【0042】
また、サブキャリアsc1、逆拡散コードcss1〜css3を与えることにより、通信方式からFDMA(Frequency Division Multiple Access)、CDMA、TMDA(Time Division Multiple Access)を適宜選択し、また、これらを組み合わせて受信することができる。
【0043】
また、RF相関信号rfc11は、ソフトハンドオフまたはrake受信に用いることができる。
図4は、比較例の受信装置を示す図である。
【0044】
図4に示す受信装置90は、アンテナ91により受信されたRF信号を、バンドパスフィルタ92を通過させることで通信チャネルの周波数帯の信号を取り出す。そして、受信装置90は、乗算器93にて取り出した信号と相関信号を乗算することによってコード逆拡散を行う。その後、受信装置90は、乗算器94にてローカル信号と乗算することにより検波を行い、積分器95にて積分処理を施すことにより相関利得を取得している。しかしながら、受信装置90においては、乗算器93から積分器95に至る経路の信号は、リニア・ダイナミックレンジとなる。また、バンドパスフィルタ92から積分器95に至る経路には2つの乗算器93、94が存在するため、雑音の付加が大きい。
【0045】
受信装置10は、この受信装置90と比較して、消費電力および雑音の付加を抑制することができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態の受信装置について説明する。
【0046】
以下、第3の実施の形態の受信装置について、前述した第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
まず、第3の実施の形態の受信装置に信号を送信する送信装置を説明する。
【0047】
図5は、第3の実施の形態の送信装置を示す図である。
図5(a)〜(c)に示す送信装置20a〜20cは、OFDMまたはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)のサブチャネルの一部または全部を送信する送信装置である。以下、OFDMのサブチャネルを送信する場合を例に説明する。第3の実施の形態の受信装置を含む通信システムには、3種類の送信装置20a〜20cが混在することができる。
【0048】
送信装置20aは、OFDMのサブチャネルのうち、コード拡散されていないサブチャネルdc1〜dcLと、コード拡散多重化することにより得られるサブチャネルcdma1−1〜cdma1−mを逆フーリエ変換器(iFFT)21aにより逆フーリエ変換することによりOFDM相関信号を得る。送信装置20aは、得られたOFDM相関信号に乗算器22aを用いてキャリアのi成分を乗じる。また、送信装置20aは、得られたOFDM相関信号に乗算器23aを用いてキャリアのq成分を乗じる。送信装置20aは、得られた信号を加算してバンドパスフィルタ24aに通す。バンドパスフィルタ24aに通して得られた信号を増幅器25aにより増幅してアンテナ26aから出力する。
【0049】
また、送信装置20bは、サブチャネルのすべてをコード拡散多重化することにより得られるサブチャネルcdma2−1〜cdma2−nを逆フーリエ変換器(iFFT)21bにより逆フーリエ変換することによりOFDM相関信号を得る。送信装置20bは、得られたOFDM相関信号に乗算器22bを用いてキャリアのi成分を乗じる。また、送信装置20bは、得られたOFDM相関信号に乗算器23bを用いてキャリアのq成分を乗じる。送信装置20bは、得られた信号を加算してバンドパスフィルタ24bに通す。バンドパスフィルタ24bに通して得られた信号を増幅器25bにより増幅してアンテナ26bから出力する。
【0050】
図5(c)に示す送信装置20cは、サブチャネルの1つを使用する相関送信機の1つを示している。送信装置20cは、サブチャネルcdma3に乗算器21cを用いてキャリア成分を乗じる。送信装置20cは、得られた信号をバンドパスフィルタ22cに通す。バンドパスフィルタ22cに通して得られた信号を増幅器23cにより増幅してアンテナ24cから出力する。
【0051】
CDMAのチップレートはOFDMのデータレートに等しいのでサブチャネルの周波数占有帯域幅が広がることはない。
図6は、第3の実施の形態の受信装置を示す図である。
【0052】
選択部11aは、受信するOFDMのサブチャネル1〜(n)毎に活性化する逆拡散コードcss1〜css(n)を選択する。選択部11aは、k番目の逆拡散コードcssを示す逆拡散コードcss(k)に1を与えることでサブチャネル(k)を活性化してそのサブチャネルの情報を受信または検知することができる。また、選択部11aは、サブチャネル(k)を使わない場合、逆拡散コードcss(k)に0を与えてこのサブチャネルを不活性とする。選択部11aにより選択された逆拡散コードは、逆フーリエ変換器12aにより逆フーリエ変換される。これにより、OFDM相関信号が得られる。
【0053】
受信装置10aは、得られたOFDM相関信号に乗算器13a、14aを用いてキャリアのi成分およびq成分を乗じることにより周波数変換(アップコンバージョン)してRF相関信号rfc3を得る。
【0054】
また、受信装置10aは、アンテナ15aにより受信されたRF信号を、バンドパスフィルタ16aを通過させることで通信チャネルの周波数帯の信号を取り出し、増幅器17aで増幅する。受信装置10aは、乗算器18a、19aを用いて得られたRF相関信号rfc3と、増幅器から出力された信号とを乗算する。その後、得られた乗算値を、積分器30a、31aを用いて一定期間積分する。積分器30a、31aから出力された各信号は、ADコンバータ32a、33aによりデジタル信号に変換される。その後、位相回転補正部(ROT)34aにより、送信側と受信側のサブキャリア位相差の分を回転して位相補正が施される。これにより信号rx3が得られる。
【0055】
この位相補正が施された信号rx3は、積分器30a、31aから出力された信号をrx12aとすると、前述した式(4)を用いて次式(7)で表すことができる。
【0056】
【数7】

【0057】
第3の実施の形態の受信装置10aによれば、第2の実施の形態の受信装置10と同様の効果が得られる。
また、受信装置10aによれば、逆拡散コードcss(k)に1を与えてサブチャネル(k)毎の電力を測定することができる。また、選択部11aにより、活性化する逆拡散コードcss(k)をベースバンド(復号直後の信号)で任意に選択することができる。また、サブキャリアも自由に選択することができる。
【0058】
また、第3の実施の形態の受信装置10aによれば、RFID(Radio Frequency Identification)、センサーネット、M2M(Machine-to-Management)通信に適用して収容ノードを増やすことができる。また、OFDM/OFDMAのサブチャネル間を受信側で自在に分割したり統合したりできる。従来の受信回路のダイナミックレンジで制限されていた収容ノード数を超えて適宜増やすことができるため、通信の即時性が向上する。他方、通信チャネル/サブチャネルの獲得のためのトランザクションが減るため高速な通信が要求されるノード間の通信には広い帯域幅を提供できる。
【0059】
以上、本発明の受信装置を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
【0060】
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
以上の第1〜第3の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0061】
(付記1) 少なくとも1つがコード拡散された送信データ信号に対し、サブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号を受信する受信部と、
前記サブキャリア変調に用いたサブキャリアの少なくとも1つと拡散コードとを用いて得られる相関信号を前記無線信号に乗ずる乗算部と、
を有することを特徴とする受信装置。
【0062】
(付記2) 前記サブキャリアの少なくとも1つと前記拡散コードとを乗算して前記相関信号を生成する相関信号生成部をさらに有することを特徴とする付記1記載の受信装置。
【0063】
(付記3) 前記相関信号生成部で得られた信号を直交位相変調することを特徴とする付記2記載の受信装置。
(付記4) 前記乗算部から出力された信号をシンボル期間積分する積分部をさらに有することを特徴とする付記1記載の受信装置。
【0064】
(付記5) 前記積分部から出力された信号の電力または強度を計算する計算部を備えることを特徴とする付記4記載の受信装置。
(付記6)少なくとも1つがコード拡散された送信データ信号に対し、サブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号を受信する受信部と、
前記サブキャリア変調に用いたサブキャリアに対応する拡散コードを逆フーリエ変換する変換部と、
前記変換部が出力する信号と前記無線信号とを乗算する乗算部と、
を有することを特徴とする受信装置。
【0065】
(付記7) 選択された前記拡散コードを前記変換部に出力する選択部をさらに有することを特徴とする付記6記載の受信装置。
(付記8) 前記サブキャリアの少なくとも一部を使用することを特徴とする付記6または7に記載の受信装置。
【符号の説明】
【0066】
1、10、10a 受信装置
2、13 アンテナ
3、14 バンドパスフィルタ
4、5、7、11、12、13a、14a、18a、19、19a、20、21c、22a、22b、23a、23b 乗算器
6、15、16 積分器
11a 選択部
12a、21a、21b 逆フーリエ変換器
17、18 同期化回路
20a〜20c 送信装置
dc1〜dcL、cdma1−1〜cdma1−m、cdma2−1〜cdma2−n、cdma3 サブチャネル
cs1 拡散コード
css1、css2 逆拡散コード
sc1、sc2 サブキャリア
rfc1、rfc11、rfc12 RF相関信号
rx1、rx2、rx3 信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つがコード拡散された送信データ信号に対し、サブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号を受信する受信部と、
前記サブキャリア変調に用いたサブキャリアの少なくとも1つと拡散コードとを用いて得られる相関信号を前記無線信号に乗ずる乗算部と、
を有することを特徴とする受信装置。
【請求項2】
前記サブキャリアの少なくとも1つと前記拡散コードとを乗算して前記相関信号を生成する相関信号生成部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
【請求項3】
前記相関信号生成部で得られた信号を直交位相変調することを特徴とする請求項2記載の受信装置。
【請求項4】
前記乗算部から出力された信号をシンボル期間積分する積分部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
【請求項5】
少なくとも1つがコード拡散された送信データ信号に対し、サブキャリア変調され、無線周波数に変調されて送信された無線信号を受信する受信部と、
前記サブキャリア変調に用いたサブキャリアに対応する拡散コードを逆フーリエ変換する変換部と、
前記変換部が出力する信号と前記無線信号とを乗算する乗算部と、
を有することを特徴とする受信装置。
【請求項6】
選択された前記拡散コードを前記変換部に出力する選択部をさらに有することを特徴とする請求項5記載の受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−98892(P2013−98892A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242013(P2011−242013)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)