説明

受容体チロシンキナーゼの阻害剤としてのピラゾール誘導体

【課題】Trk(トロポミオシン関連キナーゼ)活性阻害に有用な新規な化合物の提供。
【解決手段】式(I)のピラゾール誘導体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
Aは、直結合又はC1−2アルキレンであり;ここで前記C1−2アルキレンは、1以上のR22により随意に置換されてよく;
環Cは、カルボシクリル又はヘテロシクリルであり;
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより独立して選択され;ここでRおよびRは、互いに独立して、1以上のRにより炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、Rより選択される基により随意に置換されてよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより選択され;ここでRは、1以上のR10により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R11より選択される基により随意に置換されてよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−
(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより選択され;ここでRは、1以上のR12により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R13より選択される基により随意に置換されてよく;
は、水素又は随意に置換されるC1−6アルキルであり;ここで前記随意の置換基は、1以上のR14より選択され;
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより独立して選択され;ここでRおよびRは、互いに独立して、1以上のR15により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R16より選択される基により随意に置換されてよく; 又は、RおよびRは、それらが付くピリミジン結合と一緒に、5若しくは6員炭素環式環又は5若しくは6員複素環式環を形成し、ここで前記環は、式(I)のピリミジンへ縮合し;ここで、生じる二環式環の二重結合は、該二環式環の全体でさらに非局在化してよく;そしてここで前記炭素環式環又は複素環式環は、1以上のR17により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記複素環式環が−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R18より選択される基により随意に置換されてよく;
nは、0、1、2又は3であり;ここでRの意義は、同じでも異なってもよく;
、R10、R12、R14、R15、R17、及びR22は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより独立して選択され;ここで、R、R10、R12、R14、R15、R17、及びR22は、互いに独立して、1以上のR19により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R20より選択される基により随意に置換されてよく;
、R11、R13、R16、R18、及びR20は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル、及びフェニルスルホニルより独立して選択され;ここで、R、R11、R13、R16、R18及びR20は、互いに独立して、1以上のR21により炭素上で随意に置換されてよく;
19およびR21は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6
アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0〜2である)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより独立して選択され;ここでR19およびR21は、互いに独立して、1以上のR23により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R24より選択される基により随意に置換されてよく;
23は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、又はN−メチル−N−エチルスルファモイルより選択され;そして
24は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル、及びフェニルスルホニルより選択される]の化合物、又はその医薬的に許容される塩[但し、前記化合物は:
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(2−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(2−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−ブロモ−N−[1−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−[1−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)エチル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)エチル]−2,4−ピリミジンジアミン;又は
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(2−ピリジニル)エチル]−2,4−ピリミジンジアミン
ではない]。
【請求項2】
Aが直結合である、請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
環Cが、フェニル、チエニル、ピリジル、チアゾリルである、請求項1又は2のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
が、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、N,N−(C1−6アルキル
アミノ、C1−6アルキルS(O)(ここでaは、0である)、又はカルボシクリルより選択され;ここでRは、1以上のRにより炭素上で随意に置換されてよく;ここでRは、ハロ又はカルボシクリルより選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項5】
が水素である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項6】
がC1−6アルキルより選択され;ここでRは、1以上のR10により炭素上で随意に置換されてよく;
10が、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、C1−6アルコキシ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、又はヘテロシクリルより選択され;ここでR10は、1以上のR19により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R20より選択される基により随意に置換されてよく;
19がヒドロキシ又はC1−6アルコキシより選択され;
20がC1−6アルキルより選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
が、ハロ、ニトロ、C1−6アルキル、又はC1−6アルコキシより選択され;ここでRは、1以上のR12により炭素上で随意に置換されてよく;そしてR12は、ハロより選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項8】
が、水素又は随意に置換されるC1−6アルキルであり;ここで前記随意の置換基は、1以上のR14より選択され;そしてR14は、ヒドロキシより選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項9】
およびRが、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−6アルキル、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルコキシカルボニル、又はヘテロシクリルより独立して選択され;ここでRおよびRは、互いに独立して、1以上のR15により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R16より選択される基により随意に置換されてよく;
又は、RおよびRは、それらが付くピリミジン結合と一緒に、6員炭素環式環又は5若しくは6員複素環式環を形成し、ここで前記環は、式(I)のピリミジンへ縮合し;ここで、生じる二環式環の二重結合は、該二環式環の全体でさらに非局在化してよく;そしてここで前記炭素環式環又は複素環式環は、1以上のR17により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記複素環式環が−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R18より選択される基により随意に置換されてよく;
15が、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−6アルコキシ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルより選択され;ここでR15は、1以上のR19により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R20より選択される基により随意に置換されてよく;
17が、ハロ、C1−6アルキル、又はC1−6アルコキシより選択され;ここでR17は、1以上のR19により炭素上で随意に置換されてよく;
16がC1−6アルキルより選択され;
18がC1−6アルカノイルより選択され;
19が、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、又はヘテロシクリルより選択され;そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、その窒素は、R24より選択される基により随意に置換されてよく;
20がC1−6アルキルより選択され;そして
24がC1−6アルキルより選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項10】
nが0又は1である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項11】
式(I)(請求項1に図示する):[式中:
Aは、直結合であり;
環Cは、フェニル、チエニル、ピリジル、チアゾリルであり;
は、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、トリフルオロメチル、シクロプロピルメチル、ベンジル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、sec−ブトキシ、ジメチルアミノ、メチルチオ、又はシクロプロピルより選択され;
は、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、カルボキシメチル、アミノメチル、メトキシメチル、モルホリノメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1−カルボキシエチル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、アセトアミドメチル、2−[N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アミノ]エチル、2−[N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル、2−(N−メチルカルバモイル)エチル、2−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]エチル、2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、2−モルホリノエチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、又は2−(1−メチルピペラジン−4−イル)エチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチルより選択され;
は、フルオロ、ニトロ、トリフルオロメチル、又はメトキシより選択され;
は、水素であり;
は、水素、メチル、又は2−ヒドロキシエチルであり;
およびRは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、N−エチルカルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル、モルホリノ、ピロリジニル、又はピペラジニルより独立して選択され;ここでRおよびRは、互いに独立して、1以上のR15により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ピペラジニルは、R16より選択される基により窒素上で随意に置換されてよく;
又は、RおよびRは、それらが付くピリミジンと一緒に、キナゾリニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、チエノ[3,4−d]ピリミジニル、ピリド[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジニル、又は5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジニルより選択される二環式環を形成し;そしてここで前記二環式環は、1以上のR17により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジニル、又は5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジニルは、R18より選択される基により窒素上で随意に置換されてよく;
15は、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、エトキシ、ジメチルアミノ、フェニル、ピロリジニル、ピペラジニル、又はモルホリノより選択され;ここでR15は、1以上のR19により炭素上で随意に置換されてよく;そしてここで前記ピペラジニルは、R20より選択される基により窒素上で随意に置換されてよく;
16は、メチルより選択され;
17は、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、エトキシ、又はプロポキシより選択され;ここでR17は、1以上のR19により炭素上で随意に置換されてよく;
18は、アセチルより選択され;
19は、フルオロ、ヒドロキシ、メトキシ、ピペラジニル、ピロリジニル、又はモルホリノより選択され;そしてここで前記ピペラジニルは、R24より選択される基により窒素上で随意に置換されてよく;
20は、メチルより選択され;
24は、メチルより選択され;
nは、0又は1である]の化合物、又はその医薬的に許容される塩[但し、前記化合物は:
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(2−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(2−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)プロピル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)エチル]−2,4−ピリミジンジアミン;
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(3−ピリジニル)エチル]−2,4−ピリミジンジアミン;又は
5−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[1−(2−ピリジニル)エチル]−2,4−ピリミジンジアミン
ではない]。
【請求項12】
(2R)−2−({4−[(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)エタノール;
5−ブロモ−N−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
(2R)−2−({5−クロロ−4−[(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)エタノール;
(2R)−2−({5−クロロ−4−[(3−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)エタノール;
(3S)−3−({5−クロロ−4−[(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−(4−フルオロフェニル)−N−メチルプロパンアミド;
2−({5−クロロ−2−{[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−[(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}アミノ)プロパン−1,3−ジオール;
2−[(5−クロロ−6−[(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]−2−{[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}ピリミジン−4−イル)アミノ]プロパン−1,3−ジオール;
5−クロロ−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[(1S)−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミン;
(2R)−2−({4−[(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7−フルオロキナゾリン−2−イル}アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)エタノール;及び
2−[(5−クロロ−6−[(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−2−{[(1R)−1−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ}ピリミジン−4−イル)アミノ]プロパン−1,3−ジオール
より選択される式(I)(請求項1に図示する)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩を製造する方法であって:
方法a)式(II):
【化2】

[式中、Lは置換可能基である]のピリミジンの式(III):
【化3】

のピラゾールアミンとの反応、又は
方法b)式(IV):
【化4】

[式中、Lは置換可能基である]のピリミジンを式(V):
【化5】

の化合物と反応させること;
方法c)式(VI):
【化6】

の化合物を式(VII):
【化7】

[式中、Xは酸素原子であり、qは1であるか、又はXは窒素原子であり、qは2である;そして、式中、それぞれのR20は、独立して、C1−6アルキル基を表す]の化合物と反応させること;又は
方法d)式(VIII):
【化8】

の化合物をヒドラジンと反応させること;又はその後必要ならば:
i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること;
ii)あらゆる保護基を除去すること;
iii)医薬的に許容される塩を生成することを含む、前記方法。
【請求項14】
医薬品として使用の請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項15】
Trk活性の阻害に使用の医薬品の製造における、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の使用。
【請求項16】
癌の治療又は予防に使用の医薬品の製造における、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の使用。
【請求項17】
抗増殖効果の産生に使用の医薬品の製造における、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の使用。
【請求項18】
Trk活性を阻害する方法であって、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を当該処置の必要な宿主へ投与することを含んでなる、前記方法。
【請求項19】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を投与することを含んでなる、癌の治療又は予防の方法。
【請求項20】
抗増殖効果を、当該処置の必要な、ヒトのような温血動物において産生する方法であって、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を前記動物へ投与することを含む、前記方法。
【請求項21】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤と一緒に含んでなる医薬組成物。
【請求項22】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤と一緒に含んでなる、Trk活性の阻害に使用の医薬組成物。
【請求項23】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤と一緒に含んでなる、癌の治療又は予防に使用の医薬組成物。
【請求項24】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤と一緒に含んでなる、ヒトのような温血動物における抗増殖効果の産生に使用の医薬組成物。
【請求項25】
Trk活性の阻害に使用の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項26】
癌の治療又は予防に使用の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項27】
抗増殖効果の産生に使用の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項28】
前記癌が、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、頚部癌、ユーイング腫瘍、神経芽細胞腫、カポシ肉腫、卵巣癌、乳癌、結直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、腎癌、リンパ腫、白血病、中枢及び末梢神経系の腫瘍、黒色腫、線維肉腫、及び骨肉腫より選択される、請求項16、19、23、又は26に記載の方法又は使用。

【公開番号】特開2012−82198(P2012−82198A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−243454(P2011−243454)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【分割の表示】特願2006−540576(P2006−540576)の分割
【原出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】