説明

受容体再構築物、ならびにこれを用いる疾病検査法

【課題】汎用的な変性LDL検出アッセイおよびAGE検出アッセイにおいて使用するための安定な検出用分子を提供すること。
【解決手段】特定の配列を含むC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体と、該核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において90位および107位のアミノ酸配列は、特定の配列番号における対応するアミノ酸を保持しかつ天然型LOX−1の活性を示すアミノ酸配列、および、それを用いた疾病の検出方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体であって、該C型レクチン様ドメインポリペプチドは、
(A1)配列番号2に示されるアミノ酸配列;
(A2)配列番号2に示されるアミノ酸配列において、90位および107位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含み、かつ天然型LOX−1の活性を示す、アミノ酸配列;および
(A3)配列番号1に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において90位および107位のアミノ酸は、配列番号2における対応するアミノ酸を保持し、かつ天然型LOX−1の活性を示す、アミノ酸配列;
(B1)配列番号6に示されるアミノ酸配列;
(B2)配列番号6に示されるアミノ酸配列において、104位および121位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型LOX−1の活性を示すアミノ酸配列;および
(B3)配列番号5に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において104位および121位のアミノ酸は、配列番号6における対応するアミノ酸を保持し、かつ天然型LOX−1の活性を示す、アミノ酸配列;
(C1)配列番号8に示されるアミノ酸配列;
(C2)配列番号8に示されるアミノ酸配列において、172位および189位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型LOX−1の活性を示すアミノ酸配列;および
(C3)配列番号7に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において172位および189位のアミノ酸は、配列番号8における対応するアミノ酸を保持し、かつ天然型LOX−1の活性を示す、アミノ酸配列;
からなる群より選択される配列を含む、C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項2】
前記置換は、保存的置換である、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項3】
前記(A1)〜(C3)に示されるアミノ酸配列において、配列番号4の144位、155位、172位、243位、256位、264位に対応するシステインが保持されている、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド。
【請求項4】
前記欠失は、配列番号2、6および8において、以下の部分:
配列番号4の268位〜271位までのアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列のうちのいずれか1〜6個のアミノ酸の欠失;
配列番号4の200位〜205位までのアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列のうちのいずれかのアミノ酸の欠失;
配列番号4の143位に対応するアミノ酸の欠失;または
これらの任意の組み合わせ
である、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項5】
(A1)〜(A3)において、前記付加は、配列番号4の61位〜142位から選択される任意の連続する1〜82個のアミノ酸配列の付加である、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項6】
前記付加は、フレキシブルなリンカー配列もしくはその反復配列、またはLDL受容体関連タンパク質(LRP)のEGF反復配列(上皮増殖因子受容体様システインリッチドメイン)を含む配列の付加である、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項7】
前記リンカー配列は、Gly-Gly-Ser、配列番号15、配列番号16に示されるアミノ酸配列である、請求項7に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項8】
前記天然型LOX−1の活性は、変性LDLの認識能である、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項9】
タグ配列をさらに有する、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項10】
前記タグ配列は、配列番号17、配列番号18、または配列番号19である、請求項9に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項11】
標識をさらに含む、請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項12】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の二量体。
【請求項13】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の多量体。
【請求項14】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体がジスルフィド結合によって結合されている、二量体。
【請求項15】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む、変性LDL検出剤。
【請求項16】
前記C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体は乾燥形態のものである、請求項15に記載の検出剤。
【請求項17】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体および基材を含む、変性LDL検出用デバイス。
【請求項18】
前記C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体は乾燥形態のものである、請求項17に記載の検出用デバイス。
【請求項19】
前記基材は、ビーズ、金粒子、プレート、試験管、チップ、磁性粒子、膜、繊維、スライドガラス、金属薄膜、フィルター、チューブ、ボール、ダイアモンド様炭素被膜ステンレスである、請求項17に記載の検出用デバイス。
【請求項20】
前記ビーズは、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、ナイロン樹脂、天然樹脂、プラスチック、ゼラチン、シリカゲル、金属、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、アガロース、ポリアミノ酸、セルロース、ハイドロキシアパタイト、ポリエチレン、ポリスルフォン、ポリプロピレン、セルロースアセテート、ポリメチルメタクリレート、セルロースジアセテート、メチレンビニルアルコールから作製されるビーズを含む、請求項19に記載の検出用デバイス。
【請求項21】
被験体のサンプル中の変性LDLを検出する方法であって、該方法は、
(A)被験体から単離されたサンプルを提供する工程;
(B)該サンプルと、以下:
(1)請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体;
(2)請求項12もしくは14に記載の該C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の二量体;
(3)請求項13に記載の該C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の多量体;
(4)請求項15に記載の変性LDL検出剤;または
(5)請求項16に記載の変性LDL検出用デバイス、
のうちのいずれかとを接触させて、該C型レクチン様ドメインポリペプチドと該変性LDLとの複合体を形成させる工程;および
(C)該複合体を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項22】
(B’)抗体と接触させて、3成分複合体を形成する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記抗体は、抗ApoB抗体、抗OxLDL抗体、抗MDA−LDL抗体、抗アクロレイン(ACR)抗体、抗クロトンアルデヒド(CRA)抗体、抗マロンジアルデヒド(MDA)抗体、抗4−ヒドロキシノネナール(HNE)抗体、抗ヘキサノイルリジン(HEL)抗体からなる群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記サンプルは、LDLを含む体液である、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記LDLを含む体液は、血液、血清、血漿、髄液、漿膜腔液、肺胞洗浄液である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記変性LDLは、酸化LDL、マロンジアルデヒド化LDL、アセチル化LDL、アクロレイン修飾LDL、ノネナール修飾LDL、ヘキサノイル化LDL、サクシニル化LDL、または糖化LDLから選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記複合体を検出する工程は、光学的に検出する工程、物理的に検出する工程または化学的に検出する工程を包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む、変性LDL検出用キット。
【請求項29】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む変性LDL検出剤と、該変性LDL検出剤と変性LDLとの複合体を検出するための手段と、を備える、変性LDL検出システム。
【請求項30】
前記検出手段は、光学的検出手段、物理的検出手段または化学的検出手段を包含する、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記光学的検出手段は、分光光度計、蛍光発色セルソーター(FACS)、比色計、蛍光光度計、化学発光検出器、電気化学発光検出器、イメージアナライザー、または顕微鏡を包含する、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記物理的検出手段は、電気検出、表面プラズモン共鳴、水晶発振マイクロバランス、または熱測定を包含する、請求項30に記載のシステム。
【請求項33】
前記化学的検出手段は、質量分析、または高速液体クロマトグラフィーを包含する、請求項30に記載のシステム。
【請求項34】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む、動脈硬化診断剤。
【請求項35】
変性LDLによって引き起こされる疾患の診断を支援する方法であって、該方法は、
(A)該疾患に罹患していると疑われる被験体から単離されたサンプルを提供する工程;
(B)該疾患に罹患していないコントロール被験体から単離されたサンプルを提供する工程;
(C)該サンプルと、以下:
(1)請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体;
(2)請求項11もしくは13に記載の該C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の二量体;
(3)請求項12に記載の該C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の多量体;
(4)請求項14に記載の変性LDL検出剤;
(5)請求項17に記載の変性LDL検出用デバイス;または
(6)請求項34に記載の動脈硬化診断剤、
のうちのいずれかとを接触させて、該C型レクチン様ドメインポリペプチドと該変性LDLとの複合体を形成させる工程;および
(D)該複合体を検出する工程、
(E)該被験体から単離されたサンプル中の複合体の量と、該コントロール被験体から単離されたサンプル中の複合体の量とを比較して、該被験体中の変性LDLの該コントロール被験体に対する相対値を算出する工程、
を包含する、方法。
【請求項36】
(C’)抗体と接触させて、3成分複合体を形成する工程をさらに包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記抗体は、抗ApoB抗体、抗OxLDL抗体、抗MDA−LDL抗体、抗アクロレイン(ACR)抗体、抗クロトンアルデヒド(CRA)抗体、抗マロンジアルデヒド(MDA)抗体、抗4−ヒドロキシノネナール(HNE)抗体、抗ヘキサノイルリジン(HEL)抗体からなる群より選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記変性LDLにより引き起こされる疾患は、動脈硬化症、虚血性心疾患、脳血管障害、大動脈瘤、腎梗塞、高脂血症、および全身性エリテマトーデス(SLE)のような自己免疫疾患からなる群より選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記虚血性心疾患は、心筋梗塞、または狭心症を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記脳血管障害は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、または一過性脳虚血発作を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
請求項1に記載のC型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体の、変性LDLにより引き起こされる疾患の診断のための医薬の製造のための使用。
【請求項42】
C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体を製造する方法であって、
A)C型レクチン様ドメインポリペプチドを細菌宿主細胞で封入体として生産する工程;および
B)該封入体を界面活性剤とサイクロアミロースでリフォールディングして、該C型レクチン様ドメインポリペプチド−界面活性剤結合複合体を得る工程、
を包含する方法。
【請求項43】
後期糖化反応生成物レセプター(RAGE)様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体であって、該RAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体は、
(P1)配列番号12に示されるアミノ酸配列;
(P2)配列番号12に示されるアミノ酸配列において、92位および95位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(P3)配列番号11に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位および95位のアミノ酸は、配列番号12における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(Q1)配列番号14に示されるアミノ酸配列;
(Q2)配列番号14に示されるアミノ酸配列において、92位、95位、206位および250位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(Q3)配列番号13に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位、95位、206位および250位のアミノ酸は、配列番号14における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(R1)配列番号37に示されるアミノ酸配列;
(R2)配列番号37に示されるアミノ酸配列において、92位、95位および206位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(R3)配列番号36に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位、95位および206位のアミノ酸は、配列番号37における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(S1)配列番号39に示されるアミノ酸配列;
(S2)配列番号39に示されるアミノ酸配列において、92位、95位および206位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(S3)配列番号38に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位、95位および206位のアミノ酸は、配列番号39における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(T1)配列番号41に示されるアミノ酸配列;
(T2)配列番号41に示されるアミノ酸配列において、14位、17位、128位および172位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(T3)配列番号40に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において14位、17位、128位および172位のアミノ酸配列は、配列番号41における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(U1)配列番号43に示されるアミノ酸配列;
(U2)配列番号43に示されるアミノ酸配列において、92位および95位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(U3)配列番号42に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位および95位のアミノ酸は、配列番号43における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(V1)配列番号45に示されるアミノ酸配列;
(V2)配列番号45に示されるアミノ酸配列において、92位および95位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(V3)配列番号44に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位および95位のアミノ酸は、配列番号45における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(W1)配列番号47に示されるアミノ酸配列;
(W2)配列番号47に示されるアミノ酸配列において、92位および95位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(W3)配列番号46に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位および95位のアミノ酸は、配列番号47における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
(X1)配列番号49に示されるアミノ酸配列;
(X2)配列番号49に示されるアミノ酸配列において、92位および95位以外のアミノ酸位置で1または数個の置換、付加および/または欠失を含む、天然型RAGEの活性を示すアミノ酸配列;および
(X3)配列番号48に示される核酸配列と相補的な核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列によってコードされるアミノ酸配列であって、該コードされるアミノ酸配列において92位および95位のアミノ酸は、配列番号49における対応するアミノ酸を保持している、アミノ酸配列;
からなる群より選択される配列を含む、RAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項44】
前記置換は、保存的置換である、請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項45】
前記(P1)〜(X3)に示されるアミノ酸配列において、配列番号10のアミノ酸配列における38位、99位、144位、208位、259位および301位に対応するシステイン残基が保持されている、請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項46】
前記欠失は、配列番号12、14、37、39、41、43、45、47および49において、配列番号10の1位〜37位に対応するアミノ酸配列におけるいずれかのアミノ酸の欠失である、請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項47】
前記付加は、配列番号10の1位〜22位から選択される任意の連続する1〜22個のアミノ酸配列のN末端側への付加、配列番号10の121位〜404位から選択される任意の連続する1〜284個のアミノ酸の付加、あるいはフレキシブルなリンカー配列もしくはその反復配列、またはLDL受容体関連タンパク質(LRP)のEGF反復配列(上皮増殖因子受容体様システインリッチドメインを含む配列の付加である、請求項43に記載のポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項48】
前記リンカー配列は、Gly-Gly-Ser、配列番号15、配列番号16に示されるアミノ酸配列である、請求項47に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項49】
前記天然型RAGEの活性は、AGEの認識能である、請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項50】
タグ配列をさらに有する、請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項51】
前記タグ配列は、配列番号17、配列番号18、または配列番号19である、請求項50に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体。
【請求項52】
請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む、後期糖化反応生成物(AGE)検出剤。
【請求項53】
前記RAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体は乾燥形態のものである、請求項52に記載の検出剤。
【請求項54】
請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体および基材を含む、AGE検出用デバイス。
【請求項55】
前記RAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体は乾燥形態のものである、請求項54に記載の検出用デバイス。
【請求項56】
前記基材は、ビーズ、金粒子、プレート、試験管、チップ、磁性粒子、膜、繊維、スライドガラス、金属薄膜、フィルター、チューブ、ボール、ダイアモンド様炭素被膜ステンレスを含む、請求項54に記載の検出用デバイス。
【請求項57】
前記ビーズは、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、ナイロン樹脂、天然樹脂、プラスチック、ゼラチン、シリカゲル、金属、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、アガロース、ポリアミノ酸、セルロース、ハイドロキシアパタイト、ポリエチレン、ポリスルフォン、ポリプロピレン、セルロースアセテート、ポリメチルメタクリレート、セルロースジアセテート、メチレンビニルアルコールから作製されるビーズを含む、請求項56に記載の検出用デバイス。
【請求項58】
AGEを検出する方法であって、該方法は、
(A)被験体から単離されたサンプルを提供する工程;
(B)該サンプルと、以下:
(1)請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体;
(2)請求項52に記載のAGE検出剤;または
(3)請求項54に記載のAGE検出用デバイス、
のうちのいずれかとを接触させて、該ポリペプチドと該AGEとの複合体を形成させる工程;および
(C)該複合体を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項59】
(B’)抗体と接触させて、3成分複合体を形成する工程をさらに包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記抗体は、抗HbA1c抗体、抗AGE抗体および抗カルボキシメチルリジン抗体からなる群より選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記サンプルは、タンパク質を含む体液である、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
前記タンパク質を含む体液は、血液、血清、血漿、髄液、漿膜腔液、関節液、肺胞洗浄液、涙液または尿を含む体液である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記AGEは糖化タンパク質である、請求項58に記載の方法。
【請求項64】
前記複合体を検出する工程は、光学的に検出する工程、物理的に検出する工程または化学的に検出する工程を包含する、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む、AGE検出用キット。
【請求項66】
請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含むAGE検出剤と該AGE検出剤とAGEとの複合体を検出するための手段とを備える、AGE検出システム。
【請求項67】
前記検出手段は、光学的検出手段、物理的検出手段または化学的検出手段を包含する、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記光学的検出手段は、分光光度計、FACS、比色計、蛍光光度計、化学発光検出器、電気化学発光検出器、イメージアナライザー、または顕微鏡を包含する、請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
前記物理的検出手段は、電気検出、表面プラズモン共鳴、水晶発振マイクロバランス、または熱測定を包含する、請求項67に記載のシステム。
【請求項70】
前記化学的検出手段は、質量分析、または高速液体クロマトグラフィーを包含する、請求項67に記載のシステム。
【請求項71】
請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体を含む、糖尿病性血管障害診断剤。
【請求項72】
AGEにより引き起こされる疾患の診断を支援する方法であって、該方法は、
(A)糖尿病性血管障害に罹患していると疑われる被験体から単離されたサンプルを提供する工程;
(B)糖尿病性血管障害に罹患していないコントロール被験体から単離されたサンプルを提供する工程;
(C)該サンプルと、以下:
(1)請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体;
(2)請求項52に記載のAGE検出剤;
(3)請求項54に記載のAGE検出用デバイス;または
(4)請求項71に記載の糖尿病性血管障害診断剤、
のうちのいずれかとを接触させて、該RAGE様ポリペプチドと該AGEとの複合体を形成させる工程;および
(D)該複合体を検出する工程、
(E)該被験体から単離されたサンプル中の複合体の量と、該コントロール被験体から単離されたサンプル中の複合体の量とを比較して、該被験体中のAGEの該コントロール被験体に対する相対値を算出する工程、
を包含する、方法。
【請求項73】
(C’)抗体と接触させて、3成分複合体を形成する工程をさらに包含する、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記抗体は、抗HbA1c抗体、抗AGE抗体および抗カルボキシメチルリジン抗体からなる群より選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記AGEにより引き起こされる疾患は、糖尿病、糖尿病性血管障害、細小血管症、および大血管障害からなる群より選択される、請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記細小血管症は、腎症、網膜症、または神経症を含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記大血管障害は、虚血性心疾患、脳血管疾患、または閉塞性動脈硬化症を含む、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
請求項43に記載のRAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体質の、AGEにより引き起こされる疾患の診断剤の製造のための使用。
【請求項79】
RAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体を製造する方法であって、
A)RAGE様ポリペプチドを細菌宿主細胞で封入体として生産する工程;および
B)該封入体を界面活性剤とサイクロアミロースでリフォールディングして、RAGE様ポリペプチド−界面活性剤結合複合体を得る工程、
を包含する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【公開番号】特開2009−108037(P2009−108037A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251868(P2008−251868)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)「国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成19年度 独立行政法人科学技術振興機構 革新技術開発研究事業、産業技術力強化法第19条の適用を受けるもの)」
【出願人】(501203344)独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (827)
【出願人】(000000228)江崎グリコ株式会社 (187)
【Fターム(参考)】