説明

口腔ケア用品パック

【課題】改良された口腔ケア用品パックを提供する。
【解決手段】口腔ケア用品パックであって、同時に開くことができ、パック内に含まれるアイテムへのアクセスが容易なパックを提供する。口腔ケア用品パックは、2つ以上のフレキシブルパッケージを含む。これらのフレキシブルパッケージは、横(並列)に配置することができる。1つのフレキシブルパッケージは、外側パッケージを形成する別のフレキシブルパッケージ内に実質的に位置する内側パッケージであり得る。内側パッケージは、内側パッケージの内部空間を乾燥状態に保ちながら外側パッケージの内部空間内に液体を放出し得るように構成された一体型バーストポーチを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔衛生を実施することが困難な一時的または恒久的な障害がある患者の口腔清掃を行うための口腔ケアデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
一時的または恒久的に個人が簡便な方法で口腔衛生を実施することができない状況は、数多く存在する。1つの特定の問題は、病院の救命救急医療患者並びに呼吸のために人工呼吸器を必要とする病院の患者及び老人ホームの入所者によって提起される。そのような患者は、一般的に歩くかまたは別な方法でトイレに移動することができないだけでなく、多くの場合、口腔を清潔に保つために一般に用いられる歯ブラシ及び他の口腔衛生用具を持つことができない。
【0003】
これらの問題のせいで、多くの患者の口腔衛生は、看護師/介護者によって、または看護師/介護者の助けを借りて行わなければならない。そのような患者個々人に対する口腔衛生は、ただでさえ慌ただしい日常業務の中で行われなければならず、従って、利便性及び使いやすさが重要である。
【0004】
口腔衛生は、一般に、口腔スワブ、口腔ケア用品及び/または吸引器の使用を伴う。口腔ケア用のスワブは通常、単回使用向けに設計されている。典型的な口腔ケア用のスワブ及び口腔ケア用のサクションスワブは、ジョージア州ロズウェルのキンバリー・クラーク・グローバル・セールス社(Kimberly-Clark Global Sales, Inc.)を含む多くの会社から入手可能である。そのようなスワブは通常、患者に対する処置を行う前に口腔ケア溶液に浸漬されている。例えば、スワブは、口腔ケアに用いられる前に口腔ケア溶液の入った様々な容器に既に浸けられている。他の例では、密封バッグの中に1若しくは複数のスワブとバーストポーチ(burst pouch)とが含まれているので、使用前にスワブをパッケージから出さないうちにスワブを浸漬することができ、結果的にスワブを口腔ケア溶液の容器に浸けるステップを省くことができる。例えば、米国特許第5,378,226号明細書(特許文献1)を参照されたい。
【0005】
スワブに口腔ケア溶液を浸漬させるためのそのようなパッケージは、種々の利点を有する一方で、口腔湿潤液(マウスモイスチャライザ)を塗布するために様々なスワブが用いられることが一般的であるので、その目的のために、別に容器またはキットが与えられていた。
【0006】
この問題に対処するための1つの試みは、例えば米国特許第5,709,866号明細書(特許文献2)に開示されている。該文献には、一方はスワブ浸漬液、他方は口腔湿潤液を供給する、縦(直列)に配置された2つの密封バッグまたはポーチ(小袋)が教示されている。すなわち、2つのバッグは、端と端を接して並べられており、全体として、開いた時に水平位置に配置されるように設計されている。第1の密封バッグには、1対の口腔ケア用サクションスワブと、バーストポーチとが含まれており、バーストポーチ内にはスワブ浸漬液が入っている。第1の密封バッグは、バッグの両側端部から離間されている第1のミシン目線からアクセスされる。第2の密封バッグには、口腔湿潤液のみを保持する密封ポーチが含まれており、口腔湿潤液は第1のバッグ内の口腔ケア用サクションスワブに浸される。第2の密封バッグの内容物は、第2のミシン目線または端部シールからアクセスされ、端部シールは、第2のバッグを端部シールにおいて開封できるように形成されている。
【0007】
そのような配置の1つの欠点は、全てのスワブが単一パッケージ内(すなわち、第1の密封バッグ内)にあり、その結果、バーストポーチが破壊されたときに全部の在中物(すなわち、全てのスワブ)に液体が染み込んでしまうことである。別の欠点は、パッケージの取り出し構成である。バッグの両側端部から離間されているミシン目線では、両手でミシン目線を開くかまたは破壊する必要があり、内容物の取扱い及びミシン目付き開封部からの内容物の取り出しも両手で行う必要がある。さらに、第1のバッグ及び第2のバッグは縦(直列)に配置されているので、各バッグは別々の動作で順に開封されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,378,226号明細書
【特許文献2】米国特許第5,709,866号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、2つ以上の個別のアイテムへの簡易かつ容易な取り出しアクセスを提供するような口腔ケア用品パックに対するニーズがあるが、それは満たされていない。それに加えて、別々のパッケージ内のアイテムにアクセスするために、迅速に、確実にかつ容易に開くことができるような口腔ケア用品パックに対するニーズもあるが、それも満たされていない。一部のアイテムを選択的に浸漬または浸潤するがそれ以外は浸漬または浸潤させず、その一方で各アイテムへの簡単かつ容易な取り出しアクセスを提供するような口腔ケア用品パックに対するニーズもある。さらに、一部のアイテムのみを選択的に浸漬または浸潤するがそれ以外は浸漬または浸潤させず、その一方で別々のパッケージ内のアイテムへの迅速、簡単かつ確実なアクセスを提供するような口腔ケア用品パックに対するニーズもある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ここで議論した困難及び問題点に対処するため、本発明は、口腔ケア用品パックであって、同時に開くことができ、パック内に含まれるアイテムへのアクセスが容易なパックを提供する。口腔ケア用品パックは、2つ以上のフレキシブルパッケージを含む。これらのフレキシブルパッケージは、横(並列)に(例えば、隣り合わせに)配置することができる。本発明の或る態様によれば、1つのフレキシブルパッケージは、外側パッケージを形成する別のフレキシブルパッケージ内に実質的に位置する内側パッケージであり得る。
【0011】
各フレキシブルパッケージは、上部部分、中央部分、下部部分、内部空間及び外面を有する。各フレキシブルパッケージは、任意選択で正面及びその反対側の裏面を含むことができる。各フレキシブルパッケージは、上部部分に位置するかまたは上部部分に隣接する脆弱部を含む。脆弱部は、一連のミシン目、切り込み溝(スコア)またはフレキシブルパッケージの脆弱部分、開封帯などであってよい。
【0012】
各フレキシブルパッケージの内部空間内には、少なくとも1つの口腔ケア用品が配置されている。これらのフレキシブルパッケージは、その中に含まれるアイテムのサイズ及び形状に実質的に対応していることが望ましい。各口腔ケア用品は、上部、下部及び中央を画定する本体を有することが望ましい。各口腔ケア用品の上部は、各フレキシブルパッケージの対応する上部部分に向けられているべきである。すなわち、ユーザによって最初に把持されるであろう口腔ケア用品の端部は、フレキシブルパッケージの被開封部分に向けられているべきである。口腔ケア用品は、口腔ケア用アプリケータスワブ、口腔ケア用サクションスワブ、歯科用スワブ、吸引歯ブラシ、口腔咽頭カテーテルまたはヤンカーカテーテルから選択することができる。各パッケージは、異なるサイズまたは異なる機能を有するアイテムを含むことが望ましい。例えば、一方のパッケージに口腔ケア用アプリケータスワブを含め、他方のパッケージに口腔ケア用サクションスワブを含めることができる。
【0013】
少なくとも1つの結合手段が、2つ以上のフレキシブルパッケージの脆弱部が互いに隣接しかつ上部部分が互いに整合されるように、かつ実質的に一体型のパックになるように、フレキシブルパッケージ同士を結合する。フレキシブルパッケージの脆弱部及び上部部分をそのように構成すると、フレキシブルパッケージを開くための力を脆弱部に加えることによってこれらのパッケージを同時に開くことができ、任意選択で、これらのフレキシブルパッケージの上部部分を取り除くことができる。フレキシブルパッケージの上部部分が開かれたときに、これらのフレキシブルパッケージの中央部分は同時に下部部分に向かって軸線方向に変位するように構成されており、それにより、口腔ケア用品の少なくとも上部が露出されるので、ユーザはそれらを容易に把持することができる。
【0014】
各フレキシブルパッケージの少なくとも一部の領域は、透明または少なくとも半透明であることが望ましい。パッケージの内容物が見えるようにパッケージの大部分が透明であることが望ましいが、内容物、情報表示(indicia)、マークなどが見えるように、パッケージの選択された部分が透明であってもよい。
【0015】
本発明の或る態様によれば、2つ以上のフレキシブルパッケージのうちの1つ以上は、任意選択でバーストポーチを包含することができ、バーストポーチは、少なくとも1つのフレキシブルパッケージの内部空間内に放出されるべき液体を含んでいる。本発明の別の態様によれば、フレキシブルパッケージの一方が、外側パッケージを形成する他方のフレキシブルパッケージ内に実質的に位置する内側パッケージであり得るような構成において、一方または両方のフレキシブルパッケージにバーストポーチを包含することができる。内側パッケージは、内側パッケージの内部空間を乾燥状態に保ちながら外側パッケージの内部空間内に液体を放出し得るように構成された一体型バーストポーチを含み得ることが望ましい。バーストポーチ内に収容される液体は、任意の従来の口腔ケア液体であってよく、それには、口腔ケア用清浄液、抗歯垢形成液、口腔デブライドメント用溶液(oral debridement solution)、洗口液(マウスウォッシュ)、保湿液、歯磨剤、歯磨き粉または歯磨き液、及びその組合せが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
バーストポーチは、情報表示及び/または指示を含むことができ、フレキシブルパッケージの少なくとも一部は、情報表示及び/または指示が見えるように実質的に透明であることが望ましいであろう。例えば、内側パッケージのバーストポーチは、情報表示及び/または指示を含むことができ、外側パッケージの少なくとも一部は、情報表示及び/または指示が見えるように実質的に透明であり得る。
【0017】
本発明は、内部空間を画定するフレキシブルな外側パッケージと、実質的に外側パッケージ内に含まれるフレキシブルな内側パッケージとを含み、内側パッケージが内部空間を画定するような、口腔ケア用品パックを含む。内側パッケージは、内側パッケージと一体化したバーストポーチをさらに含む。バーストポーチは、液体を収容しており、内側パッケージの内部空間を乾燥状態に保ちながら液体を外側パッケージの内部空間内に放出し得るように構成されている。
【0018】
各パッケージの内部空間内には、少なくとも1つの口腔ケア用品が配置されている。内部及び外側パッケージは、その中に含まれるアイテムのサイズ及び形状に実質的に対応していることが望ましい。各パッケージには脆弱部が設けられている。脆弱部は、各パッケージの内部空間に通じる開封部を作るように構成されている。
【0019】
少なくとも1つの結合手段が、両フレキシブルパッケージの脆弱部が互いに隣接しかつ上部部分が互いに整合されるように、かつ実質的に一体型のパックになるように、フレキシブルパッケージ同士を結合する。フレキシブルパッケージの脆弱部及び上部部分をそのように構成すると、フレキシブルパッケージを開くための力を脆弱部に加えることによって両フレキシブルパッケージを同時に開くことができ、任意選択で、両フレキシブルパッケージの上部部分を取り除くことができる。フレキシブルパッケージの上部部分が開かれたときに、両フレキシブルパッケージの中央部分は同時に下部部分に向かって軸線方向に変位するように構成されており、それにより、口腔ケア用品の少なくとも上部が露出されるので、ユーザはそれらを容易に把持することができる。
【0020】
定義
【0021】
本明細書において、以下の用語は、文脈が異なる意味を要求するか、あるいは異なる意味が示されていない限り、特定の意味を有し、また、他に指定のない限り、単数形は一般的には複数形を含み、複数形は一般的には単数形を含む。
【0022】
本明細書において、「含む」、「含んでいる」なる語及び語根「含む」からの他の派生語は、任意の定められた機能、要素、整数、ステップ、または構成部品の存在を規定する非限定的な用語であるものとし、1若しくは複数の他の機能、要素、整数、ステップ、構成部品、またはそれらの群の存在または追加を排除する意図はない。同様に、「包含する」及び「有する」なる語及びその派生語は、「含む」なる語として翻訳されることが意図されており、任意の記載されている特徴、要素、整数、ステップ、または構成部品の存在を明確に述べるが、1若しくは複数の他の特徴、要素、整数、ステップ、構成部品、またはそれらの群の存在または追加を除外しないような非制限的な語であることを意味している。
【0023】
本明細書において、「結合する」なる語は、2つのものを連結する、接続する、締結する、関連付ける、結ぶ、(接着剤により)接着する、若しくは一体的にまたは間に入って1つに結びつけることを含むが、これらに限定されるものではない。
【0024】
本明細書において、「構成する」または「構成」なる語及びその派生語は、特定の用途または使用を視野に入れて、設計、配置、構築、または形成することを意味する。例えば:起伏の多い地形のために構成された軍用車両;システムのパラメータを設定することによってコンピュータを構成した。
【0025】
本明細書において、「実質的な」または「実質的に」なる語は、何かが大きな範囲または程度;かなりの量または多くの量までなされることを指す。例えば、本明細書中において「実質的に」覆われるという文脈で用いられる「実質的に」は、或る物体が少なくとも70%覆われることを意味する。
【0026】
本明細書において、「整合する」、「整合された」及び/または「整合」なる語は、直線上にある複数の物体の配置または位置が持つ空間特性を指す。
【0027】
本明細書において、同じ意味で用いられる「方向(幾何学的配置)」または「位置」なる語は、何かが置かれている場所または置かれ方の空間特性を指す。例えば「時計の針の位置」。
【0028】
本明細書において、「約」なる語は、記載されている数若しくは記載または暗示されている範囲の±10パーセントである量を指す。
【0029】
これらの用語は、明細書の残りの部分において追加の言葉によって定義され得る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】例示的な口腔ケア用品パックを構成するフレキシブルパッケージの正面図。
【図2】例示的な口腔ケア用品パックの側面図。
【図3】例示的な口腔ケア用品パックの斜視図。
【図4】例示的な口腔ケア用品パックの詳細を示す斜視図。
【図5】例示的な口腔ケア用品パックの詳細を示す斜視図。
【図6】例示的な口腔ケア用品パックの或る態様を示す側面図。
【図7】例示的な口腔ケア用品パックを構成するフレキシブルパッケージの正面図。
【図8】例示的な口腔ケア用品パックの詳細を示す斜視図。
【図9】例示的な口腔ケア用品パックの詳細を示す斜視図。
【図10】例示的な口腔ケア用品パックの詳細を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
ここで、図面を参照すると、図面において本発明の様々な構成要素に対して符号が付され、かつ本発明について、当業者が本発明を作ることができかつ使用できるように説明がなされる。以下の説明は、本発明の原理の単なる例にすぎず、添付の特許請求範囲を狭くするものと見なされるべきではないことを理解されたい。
【0032】
ここで図1を参照すると、口腔ケア用品パック100であって、同時に開くことができ、パック内に含まれるアイテムへのアクセスが容易なパック100の種々の構成要素の図が示されている。口腔ケア用品パック100は、第1のフレキシブルパッケージ102及び第2のフレキシブルパッケージ104を含むが、3つ以上のフレキシブルパッケージも考えられる。これらのフレキシブルパッケージは、図2〜図5に概略的に示されているように、横(並列)に(例えば、隣り合わせに)配置することができる。代替的及び/または追加的に、フレキシブルパッケージは、図6及び図8〜図10に概略的に示されているように、フレキシブルパッケージのうちの2つ以上が入れ子(1つのパッケージが別の1つのパッケージの中に入っている)になっているような、異なる並列構成で配置してもよい。
【0033】
第1のフレキシブルパッケージ102は、上部部分106と、中央部分108と、下部部分110と、内部空間112と、外面114とを有する。第2のフレキシブルパッケージ104は、上部部分116と、中央部分118と、下部部分120と、内部空間122と、外面124とを有する。各フレキシブルパッケージは、任意選択で正面及び裏面を含むことができる。例えば、第1のフレキシブルパッケージ102は正面126及びその反対側の裏面128を有することができ、第2のフレキシブルパッケージ104は正面130及びその反対側の裏面132を有することができる。各フレキシブルパッケージは、上部部分に位置するかまたは上部部分に隣接する脆弱部を含む。例えば、第1のフレキシブルパッケージ102は、上部部分106に位置するかまたは上部部分106に隣接する脆弱部134を有することができ、第2のフレキシブルパッケージ104は、上部部分116に位置するかまたは上部部分116に隣接する脆弱部138を有することができる。脆弱部は、一連のミシン目、切り込み溝またはフレキシブルパッケージの脆弱部分、開封帯など、またはその組合せであってよい。パッケージの端部同士を従来技術によってヒートシールまたは結合させることができる(そのようなシールが必要とされ得る場合)。例えば、従来のヒートシール「S」または他の従来の密封技術を用いて下端部及び上端部同士をシールすることができる。1若しくは複数の側部シールが必要な場合、従来のヒートシールまたは他の従来の密封技術を用いて1若しくは複数の側部をシールすることができる。
【0034】
各フレキシブルパッケージの内部空間内に少なくとも1つの口腔ケア用品が配置される。1若しくは複数のシールを除いてパッケージを作製した後に、フレキシブルパッケージ内に口腔ケア用品を配置することができる。また、2枚のシート状材料の間に口腔ケア用品を挟み、シート状材料の端部同士をシールすることによってフレキシブルパッケージを作製するなどして、口腔ケア用品の周りにフレキシブルパッケージを形成することができると考えられる。口腔ケア用品は、口腔ケア用アプリケータスワブ、口腔ケア用サクションスワブ、歯科用スワブ、吸引歯ブラシ、口腔咽頭カテーテルまたはヤンカーカテーテルから選択されることができる。各パッケージは、異なるサイズまたは異なる機能を有するアイテムを含むことが望ましい。これらのフレキシブルパッケージは、その中に含まれるアイテムのサイズ及び形状に実質的に対応していることが望ましい。
【0035】
例えば、第1のフレキシブルパッケージ102は口腔ケア用アプリケータスワブ140を有することができ、第2のフレキシブルパッケージ104は口腔ケア用サクションスワブ142を有することができる。口腔ケア用アプリケータスワブ140は、上部144、下部146及び中央148を画定する本体を有する。口腔ケア用アプリケータスワブ140の上部144は、望ましくは、第1のフレキシブルパッケージ102の対応する上部部分106に向けられているべきである。すなわち、パッケージから取り出すためにユーザが把持することになる口腔ケア用アプリケータスワブの端部は、フレキシブルパッケージの被開封部分に向けられているべきである。口腔ケア用サクションスワブ142は、上部150、下部152及び中央154を画定する本体を有する。口腔ケア用サクションスワブ142の上部150は、第2のフレキシブルパッケージ104の対応する上部部分116に向けられているべきである。すなわち、パッケージから取り出すためにユーザが把持することになる口腔ケア用サクションスワブの端部は、フレキシブルパッケージの被開封部分に向けられているべきである。
【0036】
少なくとも1つの結合手段156が、フレキシブルパッケージ102及び104の脆弱部134及び138が互いに隣接しかつ上部部分106及び116が互いに整合されるように、かつ実質的に一体型のパック158になるように、フレキシブルパッケージ102及び104を実質的に一体型パックになるように結合する。結合手段156は、脆弱部134及び138より上の上部部分106及び116に設けることができ、かつ/または例えば中央部分108及び118などの他の位置に設けることもできる。結合手段156は、フレキシブルパッケージ102及び104の上端部同士すなわち上部部分106及び116をヒートシールする形態を取ることができる。代替的及び/または追加的に、結合手段156は、例えば、ヒートシーリング、ヒートボンディング、熱溶接、接着接合、粘着性タック、テープ留めなど種々の技術を用いて、フレキシブルパッケージ102及び104の側部同士及び/または中央部分108及び118を結合することができる。例えば、粘着ラベルまたは粘着ステッカーを単独で、または他の技術と組み合わせて用いて、フレキシブルパッケージ102及び104の1若しくは複数の部分を結合することができると考えられる。
【0037】
ここで図4を参照すると、フレキシブルパッケージ102及び104の脆弱部134及び138が互いに隣接しかつかつ上部部分106及び116が互いに整合されている構成では、フレキシブルパッケージを開くための力(例えば、引裂力、剪断力、引張力など)を脆弱部に加えることによってこれらのパッケージを同時に開くことができ、任意選択で、これらのフレキシブルパッケージの上部部分を取り除くことができる。フレキシブルパッケージの上部部分を完全に取り除くことが望ましいであろう。その場合、完全に取り外し可能な部分片を作り出すために、脆弱部が各パッケージを完全に側部から側部までまたは上部から側部まで横断して延在しているべきである。また、開かれたときにこれらのフレキシブルパッケージの上部部分を付着したままにすることが望ましいこともある。その場合、両パッケージにおいて、脆弱部のない、互いに重なり合うかまたは隣接する区域を作り出し、力を加えたときに脆弱部でパッケージの上部部分を分離するがパッケージにおいて脆弱部のない区域では分離しないようにするために、脆弱部が各パッケージに部分的にのみ横断して延在するようにしてもよい。
【0038】
ここで図5を参照すると、フレキシブルパッケージの上部部分106及び116が開かれたときに、フレキシブルパッケージ102及び104の中央部分108及び118は、同時に下部部分110及び120に向かって軸線方向に(矢印「A」の方向に沿って)変位するように構成されており、それにより、口腔ケア用品の少なくとも上部144及び150が露出されるので、ユーザはそれらを容易に把持することができる。説明を簡単にするために、フレキシブルパッケージ102及び104は、全ての図(すなわち、図1〜図10)において、透明なものとして示されている。一方または両方のフレキシブルパッケージの所定の部分、区域または領域を不透明及び/または半透明にすることができると考えられる。内容物、情報表示、マークなどが見えるように、各フレキシブルパッケージの少なくとも一部の領域が透明または少なくとも半透明であることが望ましい。
【0039】
ここで、図6の側面図を参照すると、フレキシブルパッケージ102及び104のうちの一方または両方は、少なくとも1つのフレキシブルパッケージの内部空間内に放出されるべき液体162を収容しているバーストポーチ160を任意選択で包含することができる。例えば、第2のフレキシブルパッケージ104はバーストポーチ160を含むことができ、第1のフレキシブルパッケージ102にはそのようなバーストポーチがなくてもよい。あるいは、フレキシブルパッケージ102及び104がともにバーストポーチ160を含んでいてもよい。図6は、第1のフレキシブルパッケージ102が第2のフレキシブルパッケージ104内に入れ子にされてすなわち包含されている構成を示す側面図を示している。すなわち、第1のフレキシブルパッケージ102は、外側パッケージ104Bを形成する第2のフレキシブルパッケージ104内に実質的に位置する内側パッケージ102Bであり得る。この構成では、両パッケージの脆弱部134及び138は互いに隣接し、上部部分106及び116は互いに整合されているので、フレキシブルパッケージを開くための力(例えば、引裂力、剪断力、引張力など)を脆弱部に加えることによって両パッケージを同時に開くことができ、任意選択で両フレキシブルパッケージの両上部部分を取り除くことができる。バーストポーチ160には、情報表示164及び/または指示を付することができ、フレキシブルパッケージ102B及び104Bの少なくとも一部は、情報表示164及び/または指示が見えるように実質的に透明であることが望ましいであろう。例えば、外側パッケージ104Bのバーストポーチ160には、如何にバーストポーチ160を破裂させるかまたは破壊して液体162を放出させるかに関する情報表示164及び/または指示を付することができ、外側パッケージ104Bの少なくとも一部は、情報表示164及び/または指示が見えるように実質的に透明であり得る。バーストポーチ160内に含まれる液体162は、任意の従来の口腔ケア液体であってよく、それには、口腔ケア用清浄液、抗歯垢形成液、口腔デブライドメント用溶液、洗口液、保湿液、歯磨剤、歯磨き粉または歯磨き液、及びその組合せが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0040】
図6に概略的に示されているように、本発明の或る態様は、内部空間を画定するフレキシブルな外側パッケージと、実質的に外側パッケージ内に含まれるフレキシブルな内側パッケージを含み、内側パッケージが内部空間を画定するような、口腔ケア用品パックを含む。本発明の或る態様によれば、内側パッケージは、内側パッケージと一体化したバーストポーチをさらに含むことができる。本発明のさらに別の態様によれば、バーストポーチは、液体を収容しており、内側パッケージの内部空間を乾燥状態に保ちながら外側パッケージの内部空間内に液体を放出し得るように構成されている。
【0041】
ここで図7を参照すると、口腔ケア用品パック200であって、同時に開くことができ、パック内に含まれるアイテムへのアクセスが容易なパック200の種々の構成要素の図が示されている。口腔ケア用品パック200は、フレキシブルな外側パッケージ204内に含まれるフレキシブルな内側パッケージ202を含むが、3つ以上のフレキシブルパッケージも考えられる。例えば、外側パッケージ内に2つ以上の内側パッケージが含まれてもよい。代替的及び/または追加的に、図2〜図5に概略的に示されているように、内側パッケージを外側パッケージ内に含めることができ、該外側パッケージを第2の外側パッケージ(またはさらに多くの外側パッケージ)に結合することができる。第2の外側パッケージ(またはさらに多くの外側パッケージ)は、任意選択で1若しくは複数の内側パッケージを含み得ると考えられる。
【0042】
内側フレキシブルパッケージ202は、上部部分206と、中央部分208と、下部部分210と、内部空間212と、外面214とを有する。内側フレキシブルパッケージ202はまた、内側フレキシブルパッケージと一体化したバーストポーチ260を含む。バーストポーチ260は、液体262を収容しており、任意選択で、液体を放出させるようにバーストポーチを機能させるすなわち破壊するための情報表示及び/または指示264を含むことができる。別に形成されたバーストポーチを従来の接合または結合技術によって内側パッケージに結合することによって、バーストポーチを内側パッケージと一体化させることができる。代替的及び/または追加的に、内側パッケージの製造中に内側パッケージの一部としてバーストポーチを形成することができる。例えば、内側パッケージを、両側部及び底部がシールされた中空管状体(tubular blank)として形成することができる。中空管状体を所定量の液体で満たし、液体の充填ラインにおいて、より強力かつより頑丈なシールを用いて再びシールすることができる。バーストポーチを機能させるために圧力が加えられたとき、液体は、より強力かつより頑丈なシールではなく、ポーチの底部のシールを優先的に破損させ、それによって内部ポーチの内部への液体流入を防止する。その他の製造及び結合技術も考えられ、それらを当業者は利用できるであろう。
【0043】
外側フレキシブルパッケージ204は、上部部分216と、中央部分218と、下部部分220と、内部空間222と、外面224とを有する。各フレキシブルパッケージは、任意選択で正面及びその反対側の裏面を含むことができる。各フレキシブルパッケージは、上部部分に位置するかまたは上部部分に隣接する脆弱部を含む。例えば、内側フレキシブルパッケージ202は、上部部分206に位置するかまたは上部部分206に隣接する脆弱部234を有することができ、外側フレキシブルパッケージ204は、上部部分216に位置するかまたは上部部分216に隣接する脆弱部238を有することができる。
【0044】
上記したように、脆弱部は、一連のミシン目、切り込み溝またはフレキシブルパッケージの脆弱部分、開封帯など、またはその組合せであってよい。パッケージの端部同士を従来技術によってヒートシールまたは結合させることができる(そのようなシールが必要とされ得る場合)。例えば、従来のヒートシール「S」または他の従来のシーリング技術を用いて下端部同士及び上端部同士並びに/または側部同士をシールすることができる。
【0045】
既に概略的に説明したように、各フレキシブルパッケージの内部空間内には、少なくとも1つの口腔ケア用品が配置されている。口腔ケア用品は、口腔ケア用アプリケータスワブ、口腔ケア用サクションスワブ、歯科用スワブ、吸引歯ブラシ、口腔咽頭カテーテル、ヤンカーカテーテルから選択することができる。各パッケージは、異なるサイズまたは異なる機能を有するアイテムを含むことが望ましい。これらのフレキシブルパッケージは、その中に含まれるアイテムのサイズ及び形状に実質的に対応していることが望ましい。
【0046】
例えば、内側フレキシブルパッケージ202は口腔ケア用アプリケータスワブ240を有することができ、外側フレキシブルパッケージ204は口腔ケア用サクションスワブ242を有することができる。口腔ケア用アプリケータスワブ240は、上部244、下部246及び中央248を画定する本体を有する。口腔ケア用アプリケータスワブ240の上部244は、望ましくは、内側フレキシブルパッケージ202の対応する上部部分206に向けられているべきである。すなわち、パッケージから取り出すためにユーザが把持することになる口腔ケア用アプリケータスワブの端部は、フレキシブルパッケージの被開封部分に向けられているべきである。口腔ケア用サクションスワブ242は、上部250、下部252及び中央254を画定する本体を有する。口腔ケア用サクションスワブ242の上部250は、外側フレキシブルパッケージ204の対応する上部部分216に向けられているべきである。すなわち、パッケージから取り出すためにユーザが把持することになる口腔ケア用サクションスワブの端部は、フレキシブルパッケージの被開封部分に向けられているべきである。
【0047】
図8を参照すると、少なくとも1つの結合手段256が、入れ子になったフレキシブルな内側パッケージ202及び外側パッケージ204を、両パッケージの脆弱部234及び238が互いに隣接しかつ上部部分206及び216が互いに整合されるように、かつ実質的に一体型のパック258になるように結合する。結合手段256は、脆弱部234及び238より上の上部部分206及び216に設けることが望ましく、かつ/または結合手段は、例えば中央部分208及び218など他の位置に設けてもよい。結合手段は、脆弱部234及び238より上でフレキシブルパッケージの上端部同士すなわち上部部分同士をヒートシールする形態を取ることができる。代替的及び/または追加的に、結合手段は、接着剤、粘着ラベル、ヒートシールなどを含む上記技術を用いて、フレキシブルパッケージの側部同士及び/または中央部分同士及び/または他の部分同士を結合する形態を取ることができる。
【0048】
フレキシブルパッケージの脆弱部234及び238が互いに隣接しかつ上部部分206及び216が互いに整合されるように構成すると、フレキシブルパッケージを開くための力(例えば、引裂力、剪断力、引張力など)を脆弱部に加えることによって両フレキシブルパッケージを同時に開くことができ、任意選択で両フレキシブルパッケージの上部部分を取り除くことができる。バーストポーチ260を破壊するかまたは破損させて液体262を放出させるための圧力または力を加えることによって、バーストポーチ260を機能させる。液体262は、図9に概略的に示されているように、内側パッケージ202の内部空間212及びその内容物(例えば、口腔ケア用アプリケータスワブ240)の方に行かずに、外側パッケージ204の下部220へ流れて口腔ケア用サクションスワブ242の下部252を浸漬または浸潤させる。これは、フレキシブルパッケージを開く前に行われることが望ましい。
【0049】
図9及び図10を参照すると、フレキシブルパッケージ202及び204の上部部分206及び216が開かれたときに、フレキシブルパッケージの中央部分208及び218は同時に下部部分210及び220に向かって軸線方向に(矢印「A」の方向に沿って)変位するように構成されており、それにより、口腔ケア用品の少なくとも上部244及び250が露出されるので、ユーザはそれらを容易に把持することができる。
【0050】
従って、本発明は、2つ以上の個別のアイテムへの簡易かつ容易な取り出しアクセスを提供するような口腔ケア用品パックを提供する。以上のように、複数のフレキシブルパッケージを結合して一体型物品にしたものは、一方の手で容易に把持することができ、他方の手で複数のフレキシブルパッケージの上部部分を同時に開き、その後、パッケージの中央部分を下部部分に向けて軸線方向に変異させることで、容易かつ自由に片手で内容物を取り出すことができる。さらに、本発明は、別々のパッケージ内のアイテムにアクセスするために、迅速に、確実にかつ容易に開くことができるとともに、一部のアイテムを選択的に浸漬または浸潤するがそれ以外は浸漬または浸潤させず、その一方で各アイテムへの簡単かつ容易な取り出しアクセスを提供するような、口腔ケア用品パックを提供する。さらに、一部のアイテムを選択的に浸漬または浸潤するがそれ以外は浸漬または浸潤させず、その一方で別々のパッケージ内のアイテムへの迅速、簡単かつ確実なアクセスを提供するような口腔ケア用品パックを提供する。本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなしに様々な変更をなすことができることは、当業者に明らかであろう。添付の特許請求の範囲は、そのような変更形態及びそれらの機能的均等物を対象に含めるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔ケア用品パックであって、
各々が上部部分、中央部分、下部部分、内部空間、外面及び、前記上部部分に隣接した脆弱部を有し、少なくとも一部の領域が透明であるような、2つ以上のフレキシブルパッケージと、
各々が、上部、下部及び中央を画定する本体を有し、前記上部が前記各フレキシブルパッケージの対応する上部部分に向けられた状態で前記各フレキシブルパッケージの前記内部空間内に配置された、少なくとも1つの口腔ケア用品と、
前記フレキシブルパッケージの前記脆弱部が互いに隣接しかつ前記上部部分が互いに整合されるように、かつ実質的に一体型のパックになるように、前記フレキシブルパッケージ同士を結合する少なくとも1つの結合手段とを含み、
前記フレキシブルパッケージの前記上部部分が、前記脆弱部に力を加えることによって同時に開くように構成されており、前記上部部分が開かれると、前記フレキシブルパッケージの前記中央部分が、同時に前記下部部分に向かって軸線方向に変位するように構成されていることにより、前記口腔ケア用品の少なくとも前記上部が露出されるようにしたことを特徴とするパック。
【請求項2】
前記フレキシブルパッケージが、該パッケージの中に含まれる前記アイテムに、サイズ及び形状において実質的に対応していることを特徴とする請求項1に記載のパック。
【請求項3】
前記2つ以上のフレキシブルパッケージのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの前記フレキシブルパッケージの前記内部空間に放出されるべき液体を収容しているバーストポーチをさらに包含していることを特徴とする請求項1に記載のパック。
【請求項4】
前記2つ以上のフレキシブルパッケージのうちの一方が、外側パッケージを形成する他方のフレキシブルパッケージ内に実質的に位置する内側パッケージをなすことを特徴とする請求項1に記載のパック。
【請求項5】
前記内側パッケージが、前記内側パッケージの前記内部空間を乾燥状態に保ちながら前記外側パッケージの前記内部空間内に液体を放出し得るように構成された一体型バーストポーチを含むことを特徴とする請求項4に記載のパック。
【請求項6】
前記パッケージの一方が口腔ケア用アプリケータスワブを含み、他方が口腔ケア用サクションスワブを含むことを特徴とする請求項4に記載のパック。
【請求項7】
前記内側パッケージの前記バーストポーチに情報表示が付されており、該情報表示が見えるように前記外側パッケージが実質的に透明であることを特徴とする請求項4に記載のパック。
【請求項8】
前記バーストポーチ内に収容されている前記液体が、口腔ケア用清浄液、抗歯垢形成液、口腔デブライドメント用溶液、洗口液、保湿液、歯磨剤、歯磨き粉または歯磨き液、及びその組合せから選択されたものであることを特徴とする請求項3に記載のパック。
【請求項9】
各口腔ケア用品が、互いに異なるサイズまたは機能を有することを特徴とする請求項1に記載のパック。
【請求項10】
前記脆弱部が、ミシン目を含む領域であることを特徴とする請求項1に記載のパック。
【請求項11】
口腔ケア用品パックであって、
上部部分、中央部分、下部部分、内部空間、外面及び、前記上部部分に隣接した脆弱部を有し、少なくとも一部の領域が透明であるようなフレキシブルな外側パッケージと、
前記外側パッケージ内に含まれ、上部部分、中央部分、下部部分、内部空間、外面及び、前記上部部分に隣接する脆弱部を有し、少なくとも一部の領域が透明であるようなフレキシブルな内側パッケージと、
前記両フレキシブルパッケージの少なくとも一方の前記内部空間内に放出されるべき液体を収容するバーストポーチと、
各々が、上部、下部及び中央を画定する本体を有し、前記上部が前記各フレキシブルパッケージの対応する上部部分に向けられた状態で前記各フレキシブルパッケージの前記内部空間内に配置された、少なくとも1つの口腔ケア用品と、
前記両フレキシブルパッケージの前記脆弱部が互いに隣接しかつ前記上部部分が互いに整合されるように、かつ実質的に一体型のパックになるように、前記両フレキシブルパッケージを結合する少なくとも1つの結合手段とを含み、
前記両フレキシブルパッケージの前記上部部分が、同時に開くように構成されており、前記両上部部分が開かれると、前記両フレキシブルパッケージの前記中央部分が、同時に前記下部部分に向かって軸線方向に変位するように構成されていることにより、前記口腔ケア用品の少なくとも前記上部が露出されるようにしたことを特徴とするパック。
【請求項12】
前記内部及び外側パッケージが、該パッケージの中に含まれる前記アイテムに、サイズ及び形状において実質的に対応していることを特徴とする請求項11に記載のパック。
【請求項13】
前記バーストポーチが、前記内側パッケージと一体化しており、前記内側パッケージの前記内部空間を乾燥状態に保ちながら前記外側パッケージの前記内部空間内に前記液体を放出し得るように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のパック。
【請求項14】
前記内側パッケージが口腔ケア用アプリケータスワブを含み、前記外側パッケージが口腔ケア用サクションスワブを含むことを特徴とする請求項11に記載のパック。
【請求項15】
前記内側パッケージの前記バーストポーチに情報表示が付されており、該情報表示が見えるように前記外側パッケージが実質的に透明であることを特徴とする請求項11に記載のパック。
【請求項16】
前記バーストポーチ内に収容されている前記液体が、口腔ケア用清浄液、抗歯垢形成液、口腔デブライドメント用溶液、洗口液、保湿液、歯磨剤、歯磨き粉または歯磨き液、及びその組合せから選択されたものであることを特徴とする請求項11に記載のパック。
【請求項17】
口腔ケア用品パックであって、
内部空間を画定するフレキシブルな外側パッケージと、
前記外側パッケージ内に含まれ、内部空間を画定するフレキシブルな内側パッケージと、
前記内側パッケージと一体化しており、液体を含み、前記内側パッケージの前記内部空間を乾燥状態に保ちながら前記外側パッケージの前記内部空間内に前記液体を放出し得るように構成されているバーストポーチと、
前記各パッケージの前記内部空間内に配置され、そのサイズ及び形状に前記外側及び内側パッケージのサイズ及び形状が実質的に対応しているような、少なくとも1つの口腔ケア用品と、
各パッケージに設けられ、各パッケージの内部空間に通じる開封部を作るように構成されている脆弱部と、
前記両フレキシブルパッケージの前記脆弱部が互いに隣接するように、かつ実質的に一体型のパックになるように、前記両パッケージを結合する少なくとも1つの結合手段とを含み、
前記両パッケージが、前記脆弱部に力を加えることによって同時に開くように構成されており、開かれると、前記両パッケージの前記中央部分が、同時に前記下部部分に向かって軸線方向に変位するように構成されていることにより、前記口腔ケア用品の少なくとも前記上部が露出されるようにしたことを特徴とするパック。
【請求項18】
前記内側パッケージが口腔ケア用アプリケータスワブを含み、前記外側パッケージが口腔ケア用サクションスワブを含むことを特徴とする請求項17に記載のパック。
【請求項19】
前記内側パッケージの前記バーストポーチに情報表示が付されており、該情報表示が見えるように前記外側パッケージが実質的に透明であることを特徴とする請求項17に記載のパック。
【請求項20】
前記バーストポーチ内に収容されている前記液体が、口腔ケア用清浄液、抗歯垢形成液、口腔デブライドメント用溶液、または洗口液から選択されたものであることを特徴とする請求項17に記載のパック。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2013−516207(P2013−516207A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546524(P2012−546524)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055483
【国際公開番号】WO2011/080621
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】