説明

口腔ブラシおよびその製造方法

【課題】ブラシ部材を柄の先端部に確実に固定可能な口腔ブラシを提供する。
【解決手段】口腔ブラシ10の柄11はプラスチックで細長い円筒形状に形成された本体12を有し、挿通部13が筒中空部によって構成されている。本体12の先端部には引出口14が開設され、引出口14と反対側の部位には柄側係合爪15が突設されている。柄11とバンド17とはバンド17の一端が本体12の係合爪15の外側の端面に連結されて一体成形され、バンド17の接続部付近にはバンド側係合爪18が突設されている。バンド17を四本のブラシ部材20に巻き掛け、バンド17の自由端末を挿通部13に挿通して引出口14から引き出し、バンド側係合爪18を柄側係合爪15に係合させる。四本のブラシ部材20は略球体形状で柄11の先端にバンド17によって結束されるので、ブラシ部材が凍って弾性力を喪失しても、ブラシ部材が柄から脱落することはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔ブラシおよびその製造方法に関し、特に、高齢者や障害者および寝たきりの患者等の口腔の清掃やマッサージに利用して有効なものに関する。
【背景技術】
【0002】
医師や歯科医師および介護者が高齢者や障害者および寝たきりの患者等(以下、高齢者等という。)の口腔内を清掃したり、高齢者等が自分の口腔内を清掃したりする際に、棒状の柄の先端部に吸水体であるスポンジからなるブラシ部材を取り付けた口腔ブラシが使用される場合、がある。
この口腔ブラシは、口腔内の清掃に使用される場合だけでなく、所謂アイスマッサージに使用される場合もある。アイスマッサージとは、吸水体であるスポンジからなるブラシ部材に吸水した水分を凍らせて、その凍らせたブラシ部材を高齢者等の頬に当てて刺激を与えて口を開かせたり、口蓋弓や舌根部、咽頭後壁等を刺激(マッサージ)することにより、食べ物を飲み込まずに嚥下反射(ゴックン)を起こさせる方法、である。
【0003】
従来のこの種の口腔ブラシとしては、吸水体であるスポンジが直方体形状や円柱形状および多角柱形状に形成されてなるブラシ部材の一端面に切り込みを深く形成し、この切り込みに棒形状に形成された柄の先端部を挿入して挟み込み力や係合部によって形状結合させることにより、ブラシ部材を柄の先端部に固定した口腔清掃用スポンジブラシ、がある。例えば、特許文献1参照。
【特許文献1】特開2002−306513公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した口腔清掃用スポンジブラシにおいては、スポンジからなるブラシ部材が柄の先端部に挿入によって固定されているに過ぎないために、例えば、スポンジからなるブラシ部材が凍って弾性力を喪失した際に、ブラシ部材が柄から抜けてしまうという問題点がある。
【0005】
スポンジから成るブラシ部材の柄の先端部からの抜けを防止するために、ブラシ部材と柄との挿入接触面間を接着剤によって接着することが、考えられる。
しかし、口腔ブラシは高齢者等の口腔内に挿入されるために、接着剤の毒性等の弊害を配慮する必要がある。
しかも、口腔ブラシをアイスマッサージに使用する際に、スポンジから成るブラシ部材が凍った際に、接着剤の接着力が低下し、ブラシ部材の弾性力の喪失とあいまって、ブラシ部材が柄から抜け易くなるという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、ブラシ部材を柄の先端部に確実に固定することができる口腔ブラシおよびその口腔ブラシの合理的な製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る口腔ブラシは、吸水体からなるブラシ部材が柄の先端にバンドによって結束されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る口腔ブラシの製造方法は、吸水体からなるブラシ部材が柄の先端にバンドによって結束されている口腔ブラシの製造方法であって、
前記柄の少なくとも一部に挿通部を形成しておき、前記ブラシ部材に巻き掛けた前記バンドの少なくとも一部を前記柄の挿通部に挿通させて前記柄に固定し、前記ブラシ部材を前記柄の先端に前記バンドによって結束することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
前記した口腔ブラシによれば、ブラシ部材が柄の先端にバンドによって結束されているので、例えば、ブラシ部材が凍って弾性力を喪失した状態であっても、ブラシ部材が柄から脱落することはない。
【0010】
前記した口腔ブラシの製造方法によれば、ブラシ部材に巻き掛けたバンドの端末部を柄の挿通部に挿通して固定することにより、ブラシ部材を柄の先端に容易かつ確実に結束することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0012】
本実施の形態において、本発明に係る口腔ブラシは、高齢者等の口腔を清掃したり、所謂アイスマッサージに使用したりするのに好適なものとして構成されている。
図1および図2に示されているように、本実施の形態に係る口腔ブラシ10は、棒形状に形成された柄11を備えており、柄11の先端にはスポンジ等の吸水体からなるブラシ部材20がバンド17によって結束されている。
【0013】
図3および図4に示されているように、柄11はポリプロピレン(PT)やポリエチレン(PE)のようなプラスチック(塑性材料)が使用されて細長い円筒形状に形成された本体12を備えている。本体12にはバンド17の一方の端末部を挿通するための挿通部13が筒中空部によって構成されている。本体12の一端部(以下、先端部とする。)における筒壁には、引出口14が挿通部13の内外を連通させるように開設されており、引出口14は挿通部13に挿通されたバンド17の端末部を容易に引き出すことができるように設定されている。
【0014】
図4に示されているように、本体12の先端開口部の筒壁の内周面における引出口14と180度反対側の部位には、平面視が長方形で略平板形状の係合爪15が引出口14の側に向けて直角に突設されている。係合爪15の自由端部には返し部16が挿通部13の内方向に屈曲するように形成されている。
【0015】
図3および図4に示されているように、本実施の形態においては、柄11とバンド17とは同一の塑性材料が使用されて射出成形法によって一体成形されている。すなわち、本体12の係合爪15の外側の端面における固定端部には、バンド17の一端が一体的に連結されている。バンド17は断面が略半円形の細長い紐形状に形成されており、射出成形法の便宜上、本体12との接続部位を起点として180度彎曲されている。
バンド17の長さはブラシ部材20を結束し、かつ、柄11の挿通部13に挿通して引出口14から引き出すことが容易に可能な寸法に設定されている。なお、成形材料の節約の観点からは、バンド17の長さは短い方が好ましい。
バンド17の太さは柄11の係合爪15の先端面と本体12の筒壁内周面との隙間を容易に挿通可能な寸法に設定されている。なお、バンド17の挿通し易さや、バンド17によるブラシ部材20の結束のし易さの観点からは、バンド17の太さは細い方が好ましい。しかし、バンド17の機械的強度(引っ張り強さ)や係合力の観点からは、バンド17の太さは太い方が好ましい。
【0016】
図3および図4に示されているように、バンド17の接続部位から所定の距離だけ離れた部位における柄11の係合爪(以下、柄側係合爪という。)15に連続する側の主面には、三本の係合爪(以下、バンド側係合爪という。)18が互いに隣り合うように配列されて突設されている。ブラシ部材20の結束時に、三本のバンド側係合爪18はいずれかが柄側係合爪15に係合するように設定されている。
【0017】
図5および図6に示されているように、本実施の形態に係る口腔ブラシ10においては、四本のブラシ部材20が使用されている。四本のブラシ部材20は吸水体であるウレタンスポンジが使用されて、同一形状の直方体形状に形成されている。ブラシ部材20の横幅は約6mmに、高さは約8mmに、長さは約25mmにそれぞれ設定されている。ブラシ部材20を構成するウレタンスポンジの素材グレードとしては、微粒タイプや超微粒タイプのものを使用することが好ましい。これにより、優れた吸水性や保水性および表面水分抑制特性が得られるとともに、清掃時やアイスマッサージに際して適度な柔軟性ないし弾性力が得られる。
例えば、このブラシ部材20はウレタンスポンジを厚さが約8mmのシートとして成形し、このシートを約6mmの横幅で約25mmの長さに切断することにより、簡単かつ大量に製造することができる。
【0018】
次に、以上のように構成された柄11、バンド17および四本のブラシ部材20による本実施の形態に係る口腔ブラシの製造方法における組立方法を説明する。
【0019】
図5に示されているように、四本のブラシ部材20は長さ方向の前後両端を揃えられて外径が大きい一本の直方体形状に纏められる。
続いて、図6に示されているように、バンド17の中間部が四本のブラシ部材20の中間部に柄11との接続部位を起点にして巻き掛けられる。巻き掛けられたバンド17の自由端末は、柄11の先端開口の柄側係合爪15と本体12の筒壁内周面との隙間から挿入されて挿通部13に挿通され、引出口14から引き出される。
引出口14から引き出したバンド17の自由端末を四本のブラシ部材20の柔軟性ないし弾性力に抗して引くと、柔軟性ないし弾性力に富んだ四本のブラシ部材20は、図1および図2に示されているように、バンド17が巻き掛けられた中間部が縮径することにより、外観が略球体形状になる。この球体形状の直径は、約25mmになる。
【0020】
図2に示されているように、バンド17を充分に引っ張ると、バンド側係合爪18のいずれかが柄側係合爪15に挿通部13の内側から係合した状態になる。この状態で、バンド17への引っ張り力を解除すると、バンド17には四本のブラシ部材20の柔軟性ないし弾性の復帰力がバンド17を挿通部13から引き抜く方向に常時加わるために、バンド側係合爪18は柄側係合爪15に係合した状態を維持することになる。これにより、四本のブラシ部材20は略球体形状を維持した状態で、柄11の先端にバンド17によって結束された状態になる。
【0021】
その後、引出口14から引き出したバンド17の端末部を切断または切断せずに、図2に示されているように、引出口14に挿入する。
以上のようにして、図1および図2に示されている口腔ブラシ10が製造されたことになる。
【0022】
次に、以上のように製造され構成された本実施の形態に係る口腔ブラシ10の使用方法の一例およびその作用効果を説明する。
【0023】
医師や歯科医師および介護者が高齢者等の口腔内を清掃する場合には、医師や歯科医師および介護者が口腔ブラシ10の柄11の基端部を把持して、口腔ブラシ10のブラシ部材20を高齢者等の口腔内に挿入し、柄11を操作してブラシ部材20を動かすことにより、口腔内を適宜に清掃する。
高齢者等が自分の口腔内を清掃したりする場合には、自分で口腔ブラシ10の柄11の基端部を把持して、口腔ブラシ10のブラシ部材20を自分の口腔内に挿入し、柄11を操作してブラシ部材20を動かすことにより、口腔内を適宜に清掃する。
【0024】
このような口腔内の清掃に際しては、本実施の形態に係る口腔ブラシ10のブラシ部材20は略球体形状に形成されていることにより、口腔内に挿入し易くし、かつ、転がし易くなるために、口腔内を快適かつ能率よく清掃することができる。
しかも、略球体形状のブラシ部材20は四本の直方体形状のブラシ部材20によって形成されていることにより、複数個の角部が形成されているために、歯間等の狭い場所であっても、このブラシ部材20の複数個の角部を利用して適正かつ能率よく清掃することができる。
【0025】
なお、ブラシ部材20の略球体形状の直径が約25mmであると、ブラシ部材20を口腔内に挿入し易く、かつ、転がし易い。但し、ブラシ部材20の略球体形状の直径の大きさは、約25mmに限定されるものではない。また、ブラシ部材20の略球体形状の直径の大きさが複数規格の口腔ブラシ10を用意してもよい。
【0026】
ちなみに、このような口腔内の清掃に際しては、ウレタンスポンジからなるブラシ部材20を水や薬液等の洗浄液を含ませてもよい。
この場合には、本実施の形態に係るブラシ部材20は優れた吸水性や保水性を備えているので、洗浄液を充分に含ませることができる。
また、歯の治療等に際して、唾液や潤滑水(冷却水)および所謂セメントのような薬剤等を吸い取る場合には、ウレタンスポンジからなるブラシ部材20は乾燥した状態で使用してもよい。
本実施の形態に係るブラシ部材20は優れた吸水性や保水性を備えているために、唾液等を能率よく吸水することができる。また、本実施の形態に係るブラシ部材20は複数個の角部を備えているために、歯間等の狭い場所の唾液や薬剤等であっても、効率よく吸い取ることができる。
【0027】
本実施の形態に係る口腔ブラシ10が所謂アイスマッサージに使用される場合には、予め、吸水体であるウレタンスポンジからなるブラシ部材20に水や薬液等を含ませて、冷凍庫等によってブラシ部材20に含まされた水分を凍らせる。
【0028】
ところで、ブラシ部材20のウレタンスポンジは含んだ水分が凍ると、柔軟性ないし弾性力を喪失するために、ブラシ部材20は柄11から脱落し易くなる。
しかし、本実施の形態においては、ブラシ部材20は柄11にバンド17によって結束されているので、ウレタンスポンジが柔軟性ないし弾性力を喪失した状態になったとしても、ブラシ部材20は柄11から脱落することはない。すなわち、バンド17のブラシ部材20の結束部位の直径がブラシ部材20の最大径よりも遥かに小さいために、ウレタンスポンジが柔軟性ないし弾性力を喪失した状態になっても、ブラシ部材20がバンド17の結束部位を潜り抜ける可能性は全くない。
【0029】
ここで、バンド17は水や薬液等が凍る温度(例えば、0℃〜−10℃程度)において柔軟性ないし弾性力を充分に維持することができるプラスチックによって成形することが好ましい。
すなわち、通例、プラスチック(塑性材料)は低温下では柔軟性ないし弾性力が低下し脆弱になることにより、折損し易くなる。冷凍庫で冷却されて脆弱になったバンド17がブラシ部材20の結束部位において折損すると、柄11にバンド17によって結束されたブラシ部材20は柄11から脱落することになってしまう。そのため、バンド17は冷凍庫で冷却される温度下においては、柔軟性ないし弾性力を充分に維持することにより、折損が発生しない状態を維持する必要がある。
ちなみに、本実施の形態においては、バンド17は一端部が柄11に連結されて柄11に一体成形されるので、柄11も同質のプラスチックによって成形されることになる。
【0030】
アイスマッサージに際して、医師や歯科医師および介護者はブラシ部材20が凍らされた口腔ブラシ10の基端部を把持して、口腔ブラシ10のブラシ部材20を高齢者等の頬に当てて刺激を与えて口を開かせたり、口蓋弓や舌根部、咽頭後壁等を刺激(マッサージ)することにより、食べ物を飲み込まずに嚥下反射(ゴックン)を起こさせる。
【0031】
ところで、複数本の口腔ブラシをトレイ等に並べて置き、そのトレイを冷凍庫等に収納してブラシ部材20を凍らせると、隣接するブラシ部材20、20同士がくっついてしまう場合がある。
しかし、本実施の形態に係るブラシ部材20は略球体形状を呈していることにより、隣接するブラシ部材20、20同士の接触面積が小さくなるので、隣接するブラシ部材20、20同士がくっついてしまう場合は殆ど起こらない。
たとえ、くっついた場合であっても、くっついた面積が小さいために、くっついたブラシ部材20、20同士を容易かつ破損を伴わずに引き剥がすことができる。
また、ブラシ部材20は柄11にバンド17によって縮径した状態で結束されているので、ブラシ部材20がバンド17の結束部位から抜け出ることはない。
【0032】
本実施の形態に係る口腔ブラシの製造方法によれば、次の効果が得られる。
【0033】
1) 柄11の本体12にバンド17の一端を連結して柄11とバンド17とをプラスチックによって一体成形することにより、部品点数を低減することができるとともに、バンド17の一端を柄11に固定しなくて済むために、組付工数を低減することができ、口腔ブラシ10の製造コストを低減することができる。
【0034】
2) 柄11の本体12にバンド17によって連結することにより、バンド17をブラシ部材20に巻き掛けて自由端末を柄11の挿通部13に挿通し、バンド側係合爪18を柄側係合爪15に係合させることにより、ブラシ部材20を柄11の先端にバンド17によって結束することができるので、組立作業を簡単化することができ、口腔ブラシ10の製造コストをより一層低減することができる。
【0035】
3) ブラシ部材20を柄11にバンド17によって結束することにより、接着剤等を使用せずにブラシ部材20を柄11に固定することができるので、組付工数を低減することができるばかりでなく、接着剤使用による毒性等の弊害を未然に回避することができる。
【0036】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0037】
例えば、バンド17は柄11に一体的に成形するに限らず、柄11とは別体に形成してもよい。
バンド17を柄11と別体に形成した場合には、バンド17の中間部をブラシ部材20に巻き掛けた後に、バンド17の両端末部を柄11の一端開口から挿入して挿通部13である筒中空部を挿通し、他端開口から引き出して溶着等によって固定してもよい。
また、バンド17はプラスチックによって一体成形するに限らず、ナイロン製の糸や紐、ステンレス鋼等の錆びずに衛生的な金属製のワイヤ等によって形成してもよい。
【0038】
バンド17を挿通する挿通部13は本体12の全長にわたって形成するに限らず、本体12の一端部だけに形成してもよい。
【0039】
柄側係合爪15と本体12の内周面との間でバンド17を挟み込んでバンド17を固定することができるので、バンド側係合爪18は省略することができる。
さらには、バンド17を柄11の挿通部13の摩擦力によって固定することができるので、柄側係合爪15およびバンド側係合爪18は省略することができる。
【0040】
バンド17および柄11をプラスチックを使用してそれぞれ形成した場合には、バンド17を柄11に溶着して固定してもよい。
【0041】
ブラシ部材20は四本を使用して構成するに限らず、一本ないし三本、さらには五本以上使用して構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態である口腔ブラシを示す斜視図である。
【図2】同じく口腔ブラシを示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のc−c線に沿う側面断面図である。
【図3】柄を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は側面図である。
【図4】(a)は図3(b)のIV−IV線に沿う側面断面図、(b)は平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である口腔ブラシの製造方法を示す組立前の斜視図である。
【図6】同じく組立途中を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
10…口腔ブラシ、11…柄、12…本体、13…挿通部、14…引出口、15…柄側係合爪、16…返し部、17…バンド、18…バンド側係合爪、20…ブラシ部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸水体からなるブラシ部材が柄の先端にバンドによって結束されていることを特徴とする口腔ブラシ。
【請求項2】
前記バンドの一端部が前記柄の先端部に連結されており、前記バンドの他端部が前記柄に固定されていることを特徴とする口腔ブラシ。
【請求項3】
吸水体からなるブラシ部材が柄の先端にバンドによって結束されている口腔ブラシの製造方法であって、
前記柄の少なくとも一部に挿通部を形成しておき、前記ブラシ部材に巻き掛けた前記バンドの少なくとも一部を前記柄の挿通部に挿通させて前記柄に固定し、前記ブラシ部材を前記柄の先端に前記バンドによって結束することを特徴とする製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−167277(P2006−167277A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−365921(P2004−365921)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(593198935)株式会社オーラルケア (2)
【Fターム(参考)】