説明

口腔内で負圧を生成する口部装置及びその方法

【課題】口腔内で負圧を生成する口部装置及びその方法を提供する。
【解決手段】本発明は鼾及び睡眠時無呼吸症を除去或いは治療する口部装置及びその方法を提供し、それは、ミニタイプ口部インターフェースにより負圧を口腔内に形成する。このミニタイプインターフェースは口としっかりと接続されて患者の睡眠期間の口からの分離が防止される。この負圧は患者の舌を上部口蓋に引き寄せ、また軟口蓋を前方に引き寄せる。舌と軟組織を前方に動かすことで、咽頭部分に接近する上部気道の流通が保持され、睡眠時の呼吸障害が防止される。この負圧は唇部を内側に引き寄せて口を閉じさせ、空気が外界より口腔内に進入しないようにし、並びにこの負圧は軟口蓋を引っ張って舌の後部表面と接触させ経鼻呼吸チューブを通り空気が口腔に進入するのを防止するシールを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の睡眠時無呼吸症(Obstructive Sleep Apnea,OSA)患者及び鼾患者の上気道閉塞を解消するシステム及び方法に係り、特に、口腔内にあって負圧を発生するための口部装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
睡眠時無呼吸症(OSA)は、一種の、患者が吸気期間に気道が重複して陥没する症状であり、睡眠時の気道閉塞を形成し得る。吸気期間に肺及び気道の気圧は下がる。仮にこの時刻に、上気道の筋肉活動が低下すると、気道は陥没する傾向がある。気道閉塞の前に、気道は狭くなり、患者は鼾をかき始める。鼾は患者が陥没する気道に対抗しようとする一種の現象である。患者によって、これらの障害は気道の異なる位置に発生し得るが、咽喉と鼻咽が二種類のよく見られる位置である。
【0003】
中度から重度の睡眠時無呼吸症の患者は、日中、眠気、倦怠感、及び集中力の欠如等を感じる。これらの即刻性の問題のほか、研究によると睡眠時無呼吸症の患者は比較的多くの医療資源を使用し、医療行為が失効する危険が高く、最終的には死亡率を引き上げる。
【0004】
全ての例を考慮するならば、重度睡眠時無呼吸症の患者の死亡率は3倍から6倍になると予測される。睡眠時無呼吸症はまた多くの心血管疾病、例えば循環高血圧(Systemic hypertension)及びある程度の肺高血圧に隠されている。睡眠時無呼吸症は心筋梗塞、脳血管疾病及び心拍不整の危険を増加させ得る。
【0005】
睡眠時無呼吸症患者は夜間睡眠状態が中断されるために、日中過多の睡眠をとることになり、また、集中力欠如となりやすい。患者の神経識別機能が低下することで患者の日中の機能が損なわれる。彼らはまた、ミスを犯し、交通事故を発生し得る。このため、睡眠時無呼吸症が治療されなければ、厳重なマイナスの結果がもたらされ得る。
【0006】
睡眠時無呼吸症患者に対して、現在数種類の治療方式がある。口部装置(Oral appliance)は、中度の睡眠時無呼吸症の治療に用いられるが、それらは通常良好には作用せず且つ患者の歯肉及び歯を損傷し得る。
【0007】
睡眠時無呼吸症を治療する手術もあるが、このような手術動作は侵入式に属し、高額で痛みを有し、回復に通常6カ月を要する。
【0008】
成人の中度から重度の睡眠時無呼吸症に対する最も一般的な治療方法は、CPAP(Constant Positive Airway PressureMachine,陽圧呼吸器)を採用する方法である。CPAPはマスク、ポンプ及び加湿器で構成される。CPAPは連続して高圧空気を患者の鼻道に送り込み、患者に睡眠期間に気道の流通を確保させる。
【0009】
CPAPは相当に有効であるが、不快な副作用、例えば喉の乾燥及び鼻道のつまりを引き起し得る。CPAPを使用する患者は、早朝に腫脹及び頭痛を感じ得る。CPAPはまた使用者及びその家族にうるささと不快感を感じさせる。CPAPは現在第一線の、及び優れた治療方式であるが、その引き起こす厳重な副作用はその適応性を低くしている。
【0010】
現在の一種の改良された方法は、患者の口腔内に負圧を提供し、負圧により患者の舌及び軟口蓋を前方に引き寄せることで、気道の流通を維持する方法である。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3がある。
【0011】
しかし、理論上は実行可能であっても、これらの周知の技術はいずれも大型の構造を使用して歯牙に固定するか、或いは、舌を保持、位置決めする。さらに、負圧は直接に舌の軟組織に加えられて、舌を口腔内において定位に保持する。このような方法は、口腔内において多くの空間を占有し、歯牙、歯肉及び軟組織の不快感及び損傷を引き起し得る。また、比較的大きな装置の存在は、過多の唾液分泌物と吐き気を引き起こす。
【0012】
このような方法のその他の主要な欠点は、これらの口腔装置、トゥースキャップによる手術解剖は、特殊な技術員により各患者に対してカスタマイズした口腔インターフェースを提供する必要があることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第5957133号明細書
【特許文献2】米国特許出願第2005/0166928号明細書
【特許文献3】米国特許出願第2006/0096600号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の一つの目的は、睡眠時無呼吸症と鼾の治療のために選択できる改良された装置と方法を提供することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、快適に便利に使用できるミニタイプの装置と方法を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに別の目的は、不快感、過多の唾液分泌物を引き起こしたり、吐き気を催させる口腔部位との接触を形成したりしない装置と方法を提供することにある。
【0017】
本発明のまた別の目的は、容易に実施でき且つ患者の睡眠期間中の気道の流通を有効に維持できる装置と方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
請求項1の発明は、口部装置において、
使用者の唇の中間部位に貼り付けられて幅が口部の開口幅より小さい中間接着部材と、 上唇及び又は下唇付近の区域にそれぞれ貼り付けられる上側及び又は下側延伸部位と、 口部の局部を開放させられる未被覆区域と、
を包含したことを特徴とする、口部装置としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の口部装置において、該接着部材は通気絆創膏とされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項3の発明は、口部装置において、
使用者の上唇の少なくとも一部に貼り付けられる上接着部材と、
使用者の下唇の少なくとも一部に貼り付けられる下接着部材と、
該上接着部材と該下接着部材を連接し並びに該上接着部材と該下接着部材の距離調整に用いられるコネクタと、
を包含したことを特徴とする、口部装置としている。
請求項4の発明は、請求項3記載の口部装置において、気流導管をさらに包含し、該気流導管は第1開口端部と第2開口端部を具え、該第1開口端部は該上接着部材と該下接着部材のいずれか一方に接続され、該第1開口端部は該使用者の口腔内部に伸入し、該第2開口端部は負圧源に連通することを特徴とする、口部装置としている。
請求項5の発明は、請求項3記載の口部装置において、該コネクタは、機械式コネクタ、マグネット式コネクタ、摩擦結合式コネクタ、粘着式コネクタ、非粘着式コネクタ、及びフック式コネクタのいずれかとされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項6の発明は、請求項5記載の口部装置において、該機械式コネクタは、雄コネクタと雌コネクタを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項7の発明は、請求項6記載の口部装置において、該雄コネクタは複数の雄コネクタを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項8の発明は、請求項5記載の口部装置において、該摩擦結合式コネクタは、突出部と凹部を包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項9の発明は、請求項8記載の口部装置において、該突出部は複数の突塊を包含し、該凹部は複数の凹溝を包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項10の発明は、請求項5記載の口部装置において、該非粘着式コネクタはデュアルロック(dual lock)或いは面ファスナーとされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項11の発明は、請求項5記載の口部装置において、該コネクタはフック式コネクタとされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項12の発明は、請求項11記載の口部装置において、該フック式コネクタはリング部とフック部を包含し、該フック部は少なくとも一つのフックを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項13の発明は、請求項4記載の口部装置において、該上接着部材と該下接着部材のいずれか一方が導管連結開口を包含し、該気流導管の該第1開口端部が該導管連結開口を通り、該上接着部材或いは該下接着部材のいずれかに接続され、並びに該気流導管が該導管連結開口に沿って上下にスライド可能とされたことを特徴とする、口部装置としている。
請求項14の発明は、請求項3記載の口部装置において、該コネクタは固定部材と連接部を包含し、該固定部材は該上接着部材に設置され、該連接部は第1端点と第2端点を具え、該第1端点は該固定部材に接続されたことを特徴とする、口部装置としている。
請求項15の発明は、請求項14記載の口部装置において、伸縮部材をさらに包含し、該伸縮部材は該連接部の該第2端点に接続され、並びに該上接着部材と該下接着部材の間の距離の調整に用いられることを特徴とする、口部装置としている。
請求項16の発明は、請求項15記載の口部装置において、該伸縮部材は従動式伸縮部材或いは主動式伸縮部材とされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項17の発明は、請求項14記載の口部装置において、該上接着部材と該下接着部材を接続するための延伸部材をさらに包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項18の発明は、請求項16記載の口部装置において、気流導管をさらに包含し、該気流導管は第1開口端部と第2開口端部を具え、該第1開口端部は該下接着部材に接続され、該第1開口端部は該使用者の口腔内部に伸入し、該第2開口端部は負圧源に連通することを特徴とする、口部装置としている。
請求項19の発明は、請求項18記載の口部装置において、該従動式伸縮部材は該気流導管に設置されることを特徴とする、口部装置としている。
請求項20の発明は、請求項16記載の口部装置において、該従動式伸縮部材は固定式伸縮部材とされ、該連接部は伸縮式連接部とされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項21の発明は、請求項16記載の口部装置において、該従動式伸縮部材はピストン式伸縮部材、アコーディオン式伸縮部材、マグネット式伸縮部材、バネ式伸縮部材、板バネ式伸縮部材、及び引張りバネ式伸縮部材のいずれかとされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項22の発明は、請求項18記載の口部装置において、連接導管をさらに包含し、該連接部はこの連接導管を介して該主動式伸縮部材に接続されて使用者の顔部との接触が防止されることを特徴とする、口部装置としている。
請求項23の発明は、請求項22記載の口部装置において、該連接導管が該気流導管に設置され、且つ該連接導管が該気流導管と一体成形されることを特徴とする、口部装置としている。
請求項24の発明は、請求項16記載の口部装置において、該主動式伸縮部材がコントローラーとアクチュエーターを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項25の発明は、請求項14記載の口部装置において、使用者の身体状況を検出するための身体状況センサーをさらに包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項26の発明は、請求項25記載の口部装置において、該連接部は検出機能を有し且つ該身体状況センサーに電気的に接続されることを特徴とする、口部装置としている。
請求項27の発明は、請求項18記載の口部装置において、該連接部と該気流導管は液体保存装置を介して該主動式伸縮部材と該負圧源に接続されることを特徴とする、口部装置としている。
請求項28の発明は、請求項27記載の口部装置において、該液体保存装置は連接器、別の気流導管、別の連接部及び液体タンクを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項29の発明は、請求項28記載の口部装置において、該液体保存装置はさらに圧力センサー或いは湿度センサーを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項30の発明は、請求項14記載の口部装置において、該固定部材は、機械式コネクタ、マグネット式コネクタ、摩擦結合式コネクタ、粘着式コネクタ、非粘着式コネクタ、及びフック式コネクタのいずれかとされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項31の発明は、請求項30記載の口部装置において、該機械式コネクタはアンカーブロックとアンカーシートを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項32の発明は、請求項30記載の口部装置において、該機械式コネクタは、雄コネクタと雌コネクタを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項33の発明は、請求項30記載の口部装置において、該雄コネクタは複数の雄コネクタを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項34の発明は、請求項30記載の口部装置において、該摩擦結合式コネクタは、突出部と凹部を包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項35の発明は、請求項30記載の口部装置において、該非粘着式コネクタはデュアルロック(dual lock)或いは面ファスナーとされることを特徴とする、口部装置としている。
請求項36の発明は、請求項30記載の口部装置において、該フック式コネクタはリング部とフック部を包含し、該フック部は少なくとも一つのフックを包含することを特徴とする、口部装置としている。
請求項37の発明は、鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法に係り、
上接着部材を使用者の上唇部の少なくとも一部分に接着し、
下接着部材を該使用者の下唇部の少なくとも一部分に接着し、
コネクタを用いて該上接着部材と該下接着部材を連接し並びに該上接着部材と該下接着部材の間の距離を調整して該使用者の口を閉じて口部の呼吸を減少することを特徴とする、鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法としている。
請求項38の発明は、請求項37記載の鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法に係り、
1本の流体チューブを該上接着部材或いは該下接着部材に固定し、並びに該流体チューブの両端を、負圧源と口腔に接続し、
負圧を口腔中に発生させて、上気道の流通を維持することを特徴とする、鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法としている。
請求項39の発明は、口腔内に負圧を形成する方法において、
使用者の口の上唇部と下唇部の相対距離を測定し、
該使用者の口が開いているか否かを判断し、すなわち、該相対距離が第1距離と等しいかそれより大きいとき、該使用者の口が開いていると判断し、該相対距離が第2距離と等しいかそれより小さいとき、該使用者の口が閉じていると判断し、
該使用者の口が開いていると判断されたとき、アクチュエーターを起動して連接部を牽引させ、該相対距離が該第2距離に等しくなるか或いはそれより小さくなるようにし、そのうち、該連接部は該上唇部と該下唇部の該相対距離を調整するのに用い、
気体吸い出しを起動して該使用者の口腔内の空気を吸い出すことを特徴とする、口腔内に負圧を形成する方法としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明は一種の鼾及び睡眠時無呼吸症を除去或いは治療する口部装置(oral apparatus)及びその方法を提供する。それは、ミニタイプ口部インターフェースにより負圧を口腔内に形成する。このミニタイプインターフェースは口としっかりと接続されて患者の睡眠期間に、患者の上下の唇を閉じ合わせられないようにする。
【0020】
このミニタイプ口部インターフェースはが装置が負圧を形成する前に自動的に口を閉じさせるメカニズムを提供すると共に、ある状況で、口を開く必要がある時(例えば、咳やくしゃみ、欠伸をする時など)には、患者が口を開けるようにする。
【0021】
この負圧は、患者の舌を上部口蓋に引き寄せ、また軟口蓋を前方に引き寄せる。舌と軟組織を前方に動かすことで、咽頭部分に接近する上部気道の流通が保持され、睡眠時の呼吸障害が防止される。
【0022】
この負圧は唇部を内側に引き寄せて口を閉じさせ、空気が外界より口腔内に進入しないようにする。この負圧はまた、軟口蓋を引っ張って舌の後部表面と接触させ、経鼻呼吸チューブを通り空気が口腔に進入するのを防止するシールを形成する。
【0023】
本発明の口腔内に負圧を形成する方法は、該口部装置を負圧源に接続し且つ自動的に患者の口が開かれているかを判断するか、或いは患者の睡眠期間およびその他の状況を観測し、患者の口が開いていることを検出した場合、主動的に口を閉じさせ並びに口が開くのを防止し、且つ必要時のみにポンプを起動して患者の口腔内部の空気を抜き取り、非常に高性能で、静かで、快適で、且つ患者にとって使用しやすい方法である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1A】本発明の口部装置の第1実施例の正面図である。
【図1B】本発明の第1実施例の絆創膏の変化例表示図である。
【図1C】本発明の第1実施例の絆創膏の変化例表示図である。
【図1D】本発明の第1実施例の絆創膏の変化例表示図である。
【図1E】本発明の第1実施例の絆創膏の変化例表示図である。
【図1F】本発明の第1実施例のまた別の変化例表示図を示し、そのうち、絆創膏は通気絆創膏(breathable adhesive tape)である。
【図2A】本発明の口部装置の第2実施例の正面図である。
【図2B】本発明の口部装置の第2実施例の正面図である。
【図3A】本発明の口部装置の第3実施例の正面図である。
【図3B】本発明の口部装置の第3実施例の正面図である。
【図4A】本発明の口部装置の第4実施例の正面図である。
【図4B】本発明の口部装置の第4実施例の正面図である。
【図5A】本発明の口部装置の第5実施例の正面図である。
【図5B】本発明の口部装置の第5実施例の正面図である。
【図5C】本発明の第5実施例の口部装置の変化実施例の正面図である。
【図5D】本発明の第5実施例の口部装置の変化実施例の背面図である。
【図5E】本発明の第5実施例の口部装置の変化実施例の断面図である。
【図6A】本発明の口部装置の第6実施例の正面図である。
【図6B】本発明の口部装置の第6実施例の正面図である。
【図7A】本発明の口部装置の第7実施例の正面図である。
【図7B】本発明の口部装置の第7実施例の正面図である。
【図8A】本発明の口部装置の第8実施例の正面図である。
【図8B】本発明の口部装置の第8実施例の正面図である。
【図9A】本発明の口部装置の第9実施例の正面図である。
【図9B】本発明の口部装置の第9実施例の正面図である。
【図9C】本発明の第9実施例の変化実施例の正面図である。
【図10A】本発明の口部装置の第9実施例の連接部の該従動式伸縮部材との接続表示図である。
【図10B】本発明の口部装置の第9実施例の従動式伸縮部材の変化実施例表示図である。
【図10C】本発明の口部装置の第9実施例の従動式伸縮部材の変化実施例表示図である。
【図10D】本発明の口部装置の第9実施例の従動式伸縮部材の変化実施例表示図である。
【図10E】本発明の口部装置の第9実施例の従動式伸縮部材の変化実施例表示図である。
【図10F】本発明の口部装置の第9実施例の従動式伸縮部材の変化実施例表示図である。
【図10G】本発明の口部装置の第9実施例の従動式伸縮部材の変化実施例表示図である。
【図11A】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図11B】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図11C】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図11D】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図11E】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図11F】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図11G】本発明の口部装置の第9実施例の固定部材の変化実施例表示図である。
【図12A】本発明の口部装置の第10実施例の正面図である。
【図12B】本発明の口部装置の第10実施例の正面図である。
【図12C】本発明の図12A中の連接部の主動式伸縮部材との接続表示図である。
【図12D】本発明の図12A中の連接部の主動式伸縮部材との接続表示図である。
【図13A】本発明の第10実施例の口部装置がCPAPに用いられた正面図である。
【図13B】本発明の第10実施例の口部装置がCPAPに用いられた正面図である。
【図13C】本発明の図13A中の気流導管の主動式伸縮部材との接続表示図である。
【図13D】本発明の図13A中の気流導管の主動式伸縮部材との接続表示図である。
【図14A】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14B】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14C】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14D】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14E】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14F】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14G】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図14H】本発明の図13A中の固定部材の変化例表示図である。
【図15A】本発明の図11Aの口部装置分解後の構造図である。
【図15B】本発明の図11Aの口部装置結合後の、且つ口が閉じるときの構造図である。
【図15C】本発明の図11Aの口部装置結合後の、且つ口が開くときの構造図である。
【図15D】本発明の図11Aの口部装置の延伸部材を設けた構造図である。
【図16】本発明の図11Aの口部装置の身体状況センサーを設けた構造図である。
【図17】本発明の図11Aの口部装置の液体保存装置を設けた構造図である。
【図18】本発明の図17の液体保存装置の分解図である。
【図19】本発明の図17の液体保存装置の断面図である。
【図20】本発明の図17の液体保存装置にさらにフィルターバルブと圧力センサー或いは湿度センサーを設けた構造図である。
【図21】本発明の口腔内に負圧を自動的に発生させる方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1Aは本発明の口部装置の第1実施例の正面図である。該口部装置は気流導管100及び絆創膏(adhesive tape)110を包含する。該絆創膏110は異なる厚さと弾性を有する。該絆創膏110は例えば、シリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成される。該気流導管100の第1開口端部は該絆創膏110に接続され並びに患者の口腔内に伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に連通する。
【0026】
該絆創膏110は一時的に使用者の皮膚及び該気流導管100に接着されて、該気流導管100を固定し並びに使用者の口を閉じた状態に保持する。該絆創膏110は該気流導管100付近の唇区域のみに位置し、全体の口を完全には被覆せず、これにより使用者に唇の未被覆区域120により口を開く能力を保留させる。唇の未被覆区域120は該絆創膏110の引張り力の助けにより閉じられる。
【0027】
一旦、該絆創膏110と該気流導管100が物理的に接続されると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させる。
【0028】
図1B、図1C、図1D及び図1Eは本発明の第1実施例の絆創膏の各種変化例である。そのうち、絆創膏は、その他の異なる形状、例えば絆創膏111、112、113及び114のように設計可能であり、これにより絆創膏の口の上での固着力が強化されて、使用者の口が開くのを防止する。使用者が口を開く必要がある時は、絆創膏110により被覆されていない未被覆区域120により口を開くことができる。
【0029】
図1Fは本発明の第1実施例のまた別の変化例を示し、そのうち、絆創膏115は通気絆創膏(breathable adhesive tape)であり、気孔アレイを有して唇の面積を被覆する。未被覆区域120及び絆創膏115の気孔は使用者が必要時に口より空気を吸入できるようにする。
【0030】
図2Aは本発明の口部装置の第2実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材210と下接着部材220を包含する。該上接着部材210は導管連結開口240を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口240を通り、該上接着部材210に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0031】
該気流導管100は該導管連結開口240に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材210間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材210及び該下接着部材220は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材210及び該下接着部材220は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材210及び該下接着部材220はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0032】
該口部装置は機械式コネクタ230が該上接着部材210と該下接着部材220の間に設置されて、該使用者の唇の厚さに応じて、該上接着部材210及び該下接着部材220の距離を調整して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0033】
該上接着部材210と該下接着部材220は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該機械式コネクタ230により該上接着部材210及び該下接着部材220の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。
【0034】
図2Bを参照されたい。該機械式コネクタ230は雌コネクタ(female connector)231と雄コネクタ(male connector)232を包含する。該雌コネクタ231は該上接着部材210に位置し、該雄コネクタ232は該下接着部材220に位置する。該雌コネクタ231と該雄コネクタ232は接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは釈放する。
【0035】
口の開口が該上接着部材210及び該下接着部材220により封じられないため、該雌コネクタ231と該雄コネクタ232が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該機械式コネクタ230を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0036】
一旦気流導管100が該上接着部材210に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0037】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0038】
図3Aは本発明の口部装置の第3実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材310と下接着部材320を包含する。該上接着部材310は導管連結開口340を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口340を通り、該上接着部材310に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0039】
該気流導管100は該導管連結開口340に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材310間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材310及び該下接着部材320は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材310及び該下接着部材320は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材310及び該下接着部材320はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0040】
該口部装置は機械式コネクタ330が該上接着部材310と該下接着部材320の間に設置されて、該使用者の唇の厚さに応じて、該上接着部材310及び該下接着部材320の距離を調整して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0041】
該上接着部材310と該下接着部材320は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該機械式コネクタ330により該上接着部材310及び該下接着部材320の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。
【0042】
図3Bを参照されたい。該機械式コネクタ330は雌コネクタ(female connector)331と雄コネクタ(male connector)332を包含する。該雌コネクタ331は該上接着部材310に位置し、該雄コネクタ332は該下接着部材320に位置する。該雌コネクタ331と該雄コネクタ332は接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは釈放する。
【0043】
該雄コネクタ332は複数の、同じ雄コネクタを具え、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0044】
口の開口が該上接着部材310及び該下接着部材320により封じられないため、該雌コネクタ331と該雄コネクタ332が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該機械式コネクタ330を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0045】
一旦気流導管100が該上接着部材310に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0046】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0047】
図4Aは本発明の口部装置の第4実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材410と下接着部材420を包含する。該上接着部材410は導管連結開口440を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口440を通り、該上接着部材410に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0048】
該気流導管100は該導管連結開口440に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材410間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材410及び該下接着部材420は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材410及び該下接着部材420は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材410及び該下接着部材420はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0049】
該口部装置はマグネット式コネクタ430を具え、該マグネット式コネクタ430は、該上接着部材410及び該下接着部材420の距離を調整或いは制御して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0050】
該上接着部材410と該下接着部材420は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該マグネット式コネクタ430により該上接着部材410及び該下接着部材420の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。
【0051】
図4Bを参照されたい。該マグネット式コネクタ430は第1磁石部431と第2磁石部432を包含する。該第1磁石部431は該上接着部材410内部に設置され、該第2磁石部432は該下接着部材420内部に設置される。該第1磁石部431と該第2磁石部432は磁気吸着力により接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは釈放する。
【0052】
該第2磁石部432はストリップ状とされて無限の接合点を有し、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0053】
口の開口が該上接着部材410及び該下接着部材420により封じられないため、該第1磁石部431と該第2磁石部432が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該マグネット式コネクタ430を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0054】
一旦気流導管100が該上接着部材410に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0055】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0056】
図5Aは本発明の口部装置の第5実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材510と下接着部材520を包含する。該上接着部材510は導管連結開口540を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口540を通り、該上接着部材510に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0057】
該気流導管100は該導管連結開口540に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材510間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材510及び該下接着部材520は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材510及び該下接着部材520は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材510及び該下接着部材520はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0058】
該口部装置は摩擦結合式コネクタ530を具え、該摩擦結合式コネクタ530は、該上接着部材510及び該下接着部材520の距離を調整或いは制御して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0059】
該上接着部材510と該下接着部材520は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該摩擦結合式コネクタ530により該上接着部材510及び該下接着部材520の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。
【0060】
図5Bを参照されたい。該摩擦結合式コネクタ530は突出部531と凹部532を包含する。該突出部531は該上接着部材510に位置し、該凹部532は該下接着部材520に位置する。該突出部531と該凹部532は接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは開放させる。
【0061】
該突出部531が該凹部532に嵌入する時、両者間の摩擦力により該上接着部材510と該下接着部材520が固定される。該突出部531が該凹部532の異なる位置に嵌入することにより、構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0062】
使用者の口の開口が該上接着部材510及び該下接着部材520により封じられないため、該突出部531と該凹部532が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該摩擦結合式コネクタ530を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0063】
一旦気流導管100が該上接着部材510に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0064】
図5C、図5D、図5Eは第5実施例の口部装置の変化実施例の正面図、背面図、及び断面図である。この口部装置は、上接着部材510’、下接着部材520’、及び摩擦結合式コネクタ530’を包含し、該摩擦結合式コネクタ530’は、突出部531’と周期性構造を具えた凹部532’を包含する。
【0065】
該突出部531’は複数の凸塊を具え、該周期性構造を具えた凹部532’は複数の凹溝を具え該凹溝はこれら凸塊と相互に嵌合可能である。該突出部531’は該上接着部材510’に位置し、該周期性構造を具えた凹部532’は該下接着部材520’に位置し、該突出部531’と該周期性構造を具えた凹部532’が接合及び分離することにより、口が閉じ合わされるか釈放される。該突出部531’が一部分の該周期性構造を具えた凹部532’に嵌入する時、両者の間の摩擦力により該上接着部材510’と該下接着部材520’が固定される。該突出部531’が該周期性構造を具えた凹部532’の異なる位置に嵌入することにより、構造上の弾性が獲得される。
【0066】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0067】
図6Aは本発明の口部装置の第6実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材610と下接着部材620を包含する。該上接着部材610は導管連結開口640を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口640を通り、該上接着部材610に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0068】
該気流導管100は該導管連結開口640に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材610間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材610及び該下接着部材620は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材610及び該下接着部材620は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材610及び該下接着部材620はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0069】
該口部装置は粘着式コネクタ630を具え、該粘着式コネクタ630は、該上接着部材610及び該下接着部材620の距離を調整或いは制御して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0070】
該上接着部材610と該下接着部材620は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該粘着式コネクタ630により該上接着部材610及び該下接着部材620の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。
【0071】
図6Bを参照されたい。該粘着式コネクタ630は第1粘着部631と第2粘着部632を包含する。該第1粘着部631は該上接着部材610に位置し、該第2粘着部632は該下接着部材620に位置する。該第1粘着部631と該第2粘着部632は接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは釈放する。
【0072】
該第1粘着部631と該第2粘着部632は異なる位置に接合可能であり、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0073】
口の開口が該上接着部材610及び該下接着部材620により封じられないため、該第1粘着部631と該第2粘着部632が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該粘着式コネクタ630を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0074】
一旦気流導管100が該上接着部材610に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0075】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0076】
図7Aは本発明の口部装置の第7実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材710と下接着部材720を包含する。該上接着部材710は導管連結開口740を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口740を通り、該上接着部材710に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0077】
該気流導管100は該導管連結開口740に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材710間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材710及び該下接着部材720は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材710及び該下接着部材720は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材710及び該下接着部材720はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0078】
該口部装置は非粘着式コネクタ730を具え、該非粘着式コネクタ730は、該上接着部材710及び該下接着部材720の距離を調整或いは制御して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0079】
該上接着部材710と該下接着部材720は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該非粘着式コネクタ730により該上接着部材710及び該下接着部材720の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。該非粘着式コネクタ730はデュアルロック(dual lock)スナップ或いは面ファスナーとされ得る。
【0080】
図7Bを参照されたい。該非粘着式コネクタ730が面ファスナーとされた例において、該非粘着式コネクタ730は繊毛部731とフック部732を包含する。該繊毛部731は該上接着部材710に位置し、該フック部732は該下接着部材720に位置する。該繊毛部731と該フック部732は接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは釈放する。該繊毛部731と該フック部732は異なる位置に接合可能であり、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0081】
口の開口が該上接着部材710及び該下接着部材720により封じられないため、該繊毛部731と該フック部732が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該非粘着式コネクタ730を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0082】
一旦気流導管100が該上接着部材710に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0083】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0084】
図8Aは本発明の口部装置の第8実施例の正面図である。該口部装置は上接着部材810と下接着部材820を包含する。該上接着部材810は導管連結開口840を有する。気流導管100の第1開口端は該導管連結開口840を通り、該上接着部材810に接続され並びに該第1開口端部は使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0085】
該気流導管100は該導管連結開口840に沿って上下にスライド可能で、これにより口の開口と該上接着部材810間の距離の差異に応じて調整可能である。該上接着部材810及び該下接着部材820は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材810及び該下接着部材820は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材810及び該下接着部材820はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0086】
該口部装置はフック式コネクタ830を具え、該フック式コネクタ830は、該上接着部材810及び該下接着部材820の距離を調整或いは制御して口を閉じ合わせるのに用いられる。
【0087】
該上接着部材810と該下接着部材820は口の開口から離れた唇区域のみに設置されて使用者が口を開けられるようにしている。該フック式コネクタ830により該上接着部材810及び該下接着部材820の引張り力が補助されて、唇が閉じられる。
【0088】
図8Bを参照されたい。該フック式コネクタ830はリング部831とフック部832を包含する。該フック部832は複数のフックを包含する。該リング部831は該上接着部材810に位置し、該フック部832は該下接着部材820に位置する。該リング部831と該フック部832のいずれか一つのフックと接合及び分離して口を閉じ合わせる或いは開放する。該リング部831が異なる位置のフックと接合可能であり、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0089】
口の開口が該上接着部材810及び該下接着部材820により封じられないため、該リング部831と該フック部832が接合された時に、使用者は口より空気を吸入できる。使用者はまた一時的に手動で該フック式コネクタ830を分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0090】
一旦気流導管100が該上接着部材810に接続され並びに該使用者の口腔内部に伸入し且つ気流導管100が該負圧源に連通させられると、該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0091】
本実施例は陽圧呼吸装置、口腔装置、トゥースキャップ或いはその他の睡眠時無呼吸症治療法と結合可能で、口呼吸を防止できる。
【0092】
図9Aと図9Bは本発明の口部装置の第9実施例の正面図である。図9Aは使用者の口が閉じられた時の表示図であり、図9Bは使用者の口が開けられた時の表示図である。この口部装置は、上接着部材910、下接着部材920、固定部材930、連接部940、及び従動式伸縮部材950を包含する。
【0093】
該上接着部材910及び該下接着部材920は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材910及び該下接着部材920は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材910及び該下接着部材920はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0094】
該固定部材930は該上接着部材910に設置且つ固定され、該従動式伸縮部材950は該上接着部材910に設置且つ固定される。該連接部940は二つの端点を具え、該二つの端点はそれぞれ該固定部材930及び該従動式伸縮部材950に接続される。
【0095】
図10Aを参照されたい。図10Aは図9A及び図9B中の連接部940の該従動式伸縮部材950との接続表示図である。そのうち、従動式伸縮部材950は固定式伸縮部材とされて該連接部940は伸縮式連接部とされる。該固定式伸縮部材は固定部品9501を包含し、該固定部品9501は該固定式伸縮部材中に固定され、すなわち、該固定部品9501は該固定式伸縮部材中の対応位置に固定されて固定位置は変更されない。該伸縮式連接部940は伸縮弾性を有する。
【0096】
図9A及び図9Bに示されるように、開始状態の時、該伸縮式連接部940の長さは該使用者の口を閉じさせる。使用者が口を開く必要がある時(例えば、せき、くしゃみ、或いは欠伸の時)、上唇と下唇はそれぞれ該固定部材930と該従動式伸縮部材950を介して引張り力を該伸縮式連接部940に与え、伸縮式連接部940を引き伸ばし、これにより該固定部材930と該伸縮式連接部940の距離が大きくなり、すなわち、使用者の口が開かれる。
【0097】
使用者が、例えばくしゃみをした後に、上唇と下唇は該固定部材930と該従動式伸縮部材950を介してそれ以上引張り力を伸縮式連接部940に与えないため、伸縮式連接部940はそれ自身の材質の関係から、自動的に開始状態の長さに戻り、すなわち、伸縮式連接部940は固定部材930と該従動式伸縮部材950を介して回復力を上唇と下唇に与えて使用者の口を閉じさせる。
【0098】
本発明の第9実施例中、該連接部940と該従動式伸縮部材950は異なる変化例を有し得て、該使用者が口を開ける必要がある時に、口を開くことができ、使用者が口を開く必要がない時、該口部装置は口を閉じさせることができる。
【0099】
図10Bを参照されたい。図10Bは本発明の第9実施例の該連接部940と該従動式伸縮部材950の変化例を示す。そのうち、該従動式伸縮部材950はピストン式伸縮部材とされる。該ピストン式伸縮部材は内部にシリンダー9502を包含し、該シリンダー9502内にプランジャー9503が設けられる。該連接部940は固定長さを有し並びに該プランジャー9503に接続されている。
【0100】
図9Aと図9Bを共に参照されたい。開始状態時、該プランジャー9503の位置と該連接部940の長さにより、使用者は口は閉じ合わされる。このとき、該プランジャー9503は平衡位置を維持し、並びに該シリンダー9502内部は左右二つの閉じた区間に区画される。
【0101】
使用者が口を開く必要があるとき(たとえば、せき、くしゃみ、欠伸など)、図10Bの方向を参照されたいが、該連接部940は該プランジャー9503を左向きに引張り、このとき、右側の閉じた区間9504の圧力は下がり左側の閉じた区間の圧力が高くなり、該固定部材930と該ピストン式伸縮部材950の距離が大きくなり、該使用者の口を開くことができる。
【0102】
使用者がたとえばくしゃみを終えた後、該連接部940はそれ以上プランジャー9503を左側に引っ張らないため、このときプランジャー9503の形成する左側の閉じた区間の圧力は高まり、右側の閉じた区間9504の圧力は下降し、強制的に該プランジャー9503がもとの平衡位置に回復させられ、該連接部940が右向きに引き戻されて開始状態に戻り、これにより使用者の口が閉じられる。
【0103】
図10Cを参照されたい。図10Cは本発明の第9実施例の該連接部940と該従動式伸縮部材950の別の変化例を示す。そのうち、該従動式伸縮部材950はアコーディオン式伸縮部材とされる。該アコーディオン式伸縮部材は内部にアコーディオン状伸縮部品9505を包含し、該連接部940は固定長さを有し並びに該アコーディオン状伸縮部品9505に接続されている。
【0104】
図9Aと図9Bを共に参照されたい。開始状態時、該アコーディオン状伸縮部品9505の一端の位置と該連接部940の長さにより、使用者は口は閉じ合わされる。使用者が口を開く必要があるとき(たとえば、せき、くしゃみ、欠伸など)、図10Cの方向を参照されたいが、該連接部940は該アコーディオン状伸縮部品9505を左向きに引張り、このとき、該固定部材930と該アコーディオン式伸縮部材950の距離が大きくなり、使用者は口を開くことができる。
【0105】
使用者がたとえばくしゃみを終えた後、該連接部940はそれ以上アコーディオン状伸縮部品9505の一端を左側に引っ張らないため、このとき該アコーディオン状伸縮部品9505の開始状態の体積に戻る傾向により、該連接部940が右向きに引き戻されて開始状態に戻り、これにより使用者の口が閉じられる。
【0106】
図10Dを参照されたい。図10Dは本発明の第9実施例の該連接部940と該従動式伸縮部材950のまた別の変化例を示す。そのうち、該従動式伸縮部材950は磁石式伸縮部材とされる。該磁石式伸縮部材は第1磁石9506と二つの第2磁石9507を包含する。該連接部940は固定長さを有し並びに該第1磁石9506に接続されている。
【0107】
図9Aと図9Bを共に参照されたい。開始状態時、該第1磁石9506の位置と該連接部940の長さにより、使用者は口は閉じ合わされる。使用者が口を開く必要があるとき(たとえば、せき、くしゃみ、欠伸など)、図10Dの方向を参照されたいが、該連接部940は該第1磁石9506を左向きに引張り、このとき、該固定部材930と該磁石式伸縮部材の距離が大きくなり、使用者は口を開くことができる。
【0108】
使用者がたとえばくしゃみを終えた後、該連接部940はそれ以上第1磁石9506を左側に引っ張らず、前述の二つの第2磁石9507が該第1磁石9506を右に押し戻して開始状態に戻し、これにより使用者の口が閉じられる。
【0109】
図10Eを参照されたい。図10Eは本発明の第9実施例の該連接部940と該従動式伸縮部材950のさらに別の変化例を示す。そのうち、該従動式伸縮部材950はバネ式伸縮部材とされる。該バネ式伸縮部材は固定部品9508とバネ9509を包含する。該バネ9509は第1端点と第2端点を具え、そのうち、第1端点は該連接部940に接続され、該第2端点は該固定部品9508に接続されている。該連接部940は固定長さを有する。
【0110】
図9Aと図9Bを共に参照されたい。開始状態時、該バネ9509の第1端点位置と該連接部940の長さにより、使用者は口は閉じ合わされる。使用者が口を開く必要があるとき(たとえば、せき、くしゃみ、欠伸など)、図10Eの方向を参照されたいが、該連接部940は該バネ9509の第1端点を左向きに引張り、このとき、該固定部材930と該バネ式伸縮部材の距離が大きくなり、使用者は口を開くことができる。
【0111】
使用者がたとえばくしゃみを終えた後、該連接部940はそれ以上該バネ9509の第1端点を左側に引っ張らず、該バネ9509の開始状態の長さに戻る傾向、すなわち、該バネ9509の該第1端点がもとの位置に回復する傾向により、該連接部940が右向きに引き戻されて開始状態に戻り、これにより使用者の口が閉じられる。
【0112】
図10Fを参照されたい。図10Fは本発明の第9実施例の該連接部940と該従動式伸縮部材950のさらにまた別の変化例を示す。そのうち、該従動式伸縮部材950は板バネ式伸縮部材とされる。該板バネ式伸縮部材は板バネ9510を包含する。該板バネ9510は第1端点と第2端点を有する。そのうち、該第1端点は該連接部940に接続され、該第2端点は該板バネ式伸縮部材の下方内表面に固定される。該連接部940は固定長さを有する。
【0113】
図9Aと図9Bを共に参照されたい。開始状態時、該板バネ9510の第1端点位置と該連接部940の長さにより、使用者は口は閉じ合わされる。使用者が口を開く必要があるとき(たとえば、せき、くしゃみ、欠伸など)、図10Fの方向を参照されたいが、該連接部940は該板バネ9510の第1端点を左向きに引張り、このとき、該固定部材930と該板バネ式伸縮部材の距離が大きくなり、使用者は口を開くことができる。
【0114】
使用者がたとえばくしゃみを終えた後、該連接部940はそれ以上該板バネ9510の第1端点を左側に引っ張らず、該板バネ9510の開始状態に戻る傾向、すなわち、該板バネ9510の該第1端点がもとの位置に回復する傾向により、該連接部940が右向きに引き戻されて開始状態に戻り、これにより使用者の口が閉じられる。
【0115】
図10Gを参照されたい。図10Gは本発明の第9実施例の該連接部940と該従動式伸縮部材950のさらにまた別の変化例を示す。そのうち、該従動式伸縮部材950は引張りバネ式伸縮部材とされる。該引張りバネ式伸縮部材は引張りバネ9511を包含する。該連接部940は固定長さを有し、該引張りバネ9511の一端に接続される。
【0116】
図9Aと図9Bを共に参照されたい。開始状態時、該引張りバネ9511の一端の位置と該連接部940の長さにより、使用者は口は閉じ合わされる。使用者が口を開く必要があるとき(たとえば、せき、くしゃみ、欠伸など)、図10Gの方向を参照されたいが、該連接部940は該引張りバネ9511の一端を左向きに引張り、このとき、該固定部材930と該引張りバネ式伸縮部材の距離が大きくなり、使用者は口を開くことができる。
【0117】
使用者がたとえばくしゃみを終えた後、該連接部940はそれ以上該引張りバネ9511の一端を左側に引っ張らず、該引張りバネ9511の開始状態に戻る傾向、すなわち、該引張りバネ9511の一端がもとの位置に回復する傾向により、該連接部940が右向きに引き戻されて開始状態に戻り、これにより使用者の口が閉じられる。
【0118】
再び図9Aを参照されたい。該口部装置はさらに気流導管100を包含し、該気流導管100の第1開口端は該下接着部材920に接続され並びに該第1開口端が使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源(図示せず)に接続される。
【0119】
該負圧源は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0120】
該口部装置はさらに気流導管固定部材960を包含する。該気流導管固定部材は該気流導管100を該下接着部材920に固定するのに用いられる。注意が必要であることは、該従動式伸縮部材950は該気流導管100或いは該下接着部材920に設置され得ることである。本発明の好ましい実施例において、該固定部材930の設計は該上接着部材910と該下接着部材920を分離させ得る(後の説明を参照されたい)。これにより、該口部装置はさらに、図9Cに示されるように、延伸部材980を包含し得て、該延伸部材980は該上接着部材910と該下接着部材920を接続するのに用いられ、これにより該上接着部材910と該下接着部材920が分離しないようにしてそのうちの一方を無くすのを防止する。
【0121】
図11Aを参照されたい。図11Aは図9A中の該固定部材930が機械式コネクタとされた表示図である。該機械式コネクタはアンカーブロック(anchoring block)9301とアンカーシート(anchoring seat)9302を包含する。該アンカーシート9302は該上接着部材910に設置且つ固定され、該アンカーブロック9301は該連接部940に接続される。該アンカーシート9302と該アンカーブロック9301は相互に結合及び分離可能であり、図11Aに示されるように、これにより、使用者は一時的に手動で該機械式コネクタを分離して使用者が水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作を行なえるようにする。
【0122】
図11Bを参照されたい。図11Bは図9A中の該固定部材930がマグネット式コネクタとされた表示図である。該マグネット式コネクタは第1磁石部9303と第2磁石部9304を包含する。該第1磁石部9303は該上接着部材910に設置且つ固定され、該第2磁石部9304は該連接部940に接続される。該第1磁石部9303と該第2磁石部9304は磁気吸着力により相互に結合及び分離可能であり、これにより、使用者は一時的に手動で該マグネット式コネクタを分離して使用者が水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作を行なえるようにする。
【0123】
該第1磁石部9303はストリップ状とされて無限の接合点を有し、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0124】
図11Cを参照されたい。図11Cは図9A中の該固定部材930が別の機械式コネクタとされた表示図である。該機械式コネクタは雄コネクタ9305と雌コネクタ9306を包含する。該雄コネクタ9305該上接着部材910に設置且つ固定され、該雌コネクタ9306は該連接部940に接続される。該雄コネクタ9305と該雌コネクタ9306は相互に接合及び分離して、これにより使用者はまた一時的に手動で該機械式コネクタを分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0125】
このほか、該雄コネクタ9305は複数の同じ雄コネクタを有し、これにより構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0126】
図11Dを参照されたい。図11Dは図9A中の該固定部材930が摩擦結合式コネクタとされた表示図である。該摩擦結合式コネクタは凹部9307と突出部9308を包含する。該凹部9307は該上接着部材910に設置且つ固定され、該突出部9308は該連接部940に接続される。該突出部9308が該凹部9307に嵌入するとき、該凹部9307と該突出部9308は摩擦力により相互に接合及び分離可能で、これにより、使用者は手動で一時的に該摩擦結合式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0127】
このほか、該突出部9308が該凹部9307の異なる位置に嵌入可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0128】
図11Eを参照されたい。図11Eは図9A中の該固定部材930が粘着式コネクタとされた表示図である。該粘着式コネクタは第1粘着部9309と第2粘着部9310を包含する。該第1粘着部9309は該上接着部材910に設置且つ固定され、該第2粘着部9310は該連接部940に接続される。該第1粘着部9309と該第2粘着部9310は相互に接合(粘着)及び分離可能で、これにより、使用者は手動で一時的に該粘着式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0129】
このほか、該第1粘着部9309と該第2粘着部9310は異なる位置に接合可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0130】
図11Fを参照されたい。図11Fは図9A中の該固定部材930が非粘着式コネクタとされた表示図である。該非粘着式コネクタはデュアルロック(dual lock)スナップ或いは面ファスナーとされ得る。該非粘着式コネクタが面ファスナーとされた例において、該非粘着式コネクタはフック部9311と繊毛部9312を包含する。該フック部9311は該上接着部材910に設置且つ固定され、該繊毛部9312は該連接部940に接続される。該フック部9311と該繊毛部9312は相互に接合及び分離可能であり、これにより、使用者は手動で一時的に該非粘着式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。該フック部9311と該繊毛部9312は異なる位置に接合可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0131】
図11Gを参照されたい。図11Gは図9A中の該固定部材930がフック式コネクタとされた表示図である。該フック式コネクタはフック部9313とリング部9314を包含する。そのうち、該フック部9313は複数のフックを具えている。該フック部9313は該上接着部材910に設置且つ固定され、該リング部9314は該連接部940に接続される。該リング部9314は該フック部9313のうち、任意のフックと相互に接合及び分離可能であり、これにより、使用者は手動で一時的に該フック式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。該リング部9314及び該フック部9313が異なる位置に接合可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0132】
図12Aと図12Bは本発明の口部装置の第10実施例の正面図である。そのうち図12Aは使用者の口が閉じられた時の表示図であり、図12Bは使用者の口が開けられた時の表示図である。この口部装置は、上接着部材1210、下接着部材1220、固定部材1230、連接部1240、及び主動式伸縮部材1250を包含する(図12Cのとおり)。
【0133】
該上接着部材1210及び該下接着部材1220は異なる厚さと弾性を有し得る。該上接着部材1210及び該下接着部材1220は、例えばシリコーン樹脂、弾性プラスチック或いは接着材料を塗布したその他のパッド材料で形成され得る。該上接着部材1210及び該下接着部材1220はそれぞれ一時的に使用者の上下の唇付近の皮膚に接着される。
【0134】
該固定部材1230は該上接着部材1210に設置且つ固定される。該連接部1240は二つの端点を具え、該二つの端点はそれぞれ該固定部材1230及び該主動式伸縮部材1250に接続される。
【0135】
図12C及び図12Dを参照されたい。図12C及び図12Dは該連接部1240の該主動式伸縮部材1250との接続表示図である。そのうち、図12Cは使用者が口を閉じたときの表示図、図12Dは使用者が口を開けたときの表示図である。該主動式伸縮部材1250はコントローラー1251とアクチュエーター1252を包含する。
【0136】
該連接部1240は連接点1253で該主動式伸縮部材1250の該アクチュエーター1252に接続される。該使用者或いは医療関係者が該コントローラー1251により該アクチュエーター1252を制御して該連接部1240を内向きに引張り、力を上唇に加えると、使用者の唇はこれにより閉じられる(図12A及び図12Cのとおり)。
【0137】
或いは、該コントローラー1251により該アクチュエーター1252を制御して該連接部1240を外向きに押して、力を上唇に加えることで、使用者の唇を開かせることができる。
【0138】
注意するべきことは、本発明の第10実施例中、内向きに引っ張る或いは外向きに押して該固定部材1230と該主動式伸縮部材1250の距離を調整することにより、使用者の口を閉じさせるか開かせることができることである。
【0139】
次に、図12Aを参照されたいが、本発明の第10実施例において、該口部装置はさらに連接導管1270を包含する。該連接部1240は該連接導管1270を介して該主動式伸縮部材1250に接続されることで、該使用者の顔部との接触或いは摩擦が防止される。
【0140】
さらに、該口部装置は連接導管固定部材1260を包含し、該連接導管固定部材1260は該連接導管1270を該下接着部材1220に固定するのに用いられる。
【0141】
図13A及び図13Bは図12A及び図12Bの口部装置がCPAPに用いられた正面図である。該口部装置はさらに気流導管100を包含し、該気流導管100の第1開口端は該下接着部材1220に接続され並びに該第1開口端が使用者の口腔内部へと伸入する。該気流導管100の第2開口端部は負圧源1290に接続される。
【0142】
該負圧源1290は該使用者の口腔内より空気を抜き取り並びに口腔内に負圧環境を発生して舌、軟口蓋及びその他の軟組織を前向きに引き寄せて、気道の流通を維持させ、気道の閉塞及び鼾を緩和する。
【0143】
本発明の好ましい実施例において、該負圧源1290は該主動式伸縮部材1250と一体に整合され得る。且つ図13C及び図13Dに示されるように、該コントローラー1251は該負圧源1290に接続されて該負圧源1290を起動或いは停止させる。
【0144】
さらに、図13Aと図13Bに示されるように、該連接導管1270と該気流導管は一体成形可能であり、さらに、該気流導管固定部材1260により該気流導管100が該下接着部材1220に固定される。
【0145】
本発明の好ましい実施例において、該固定部材1230の設計は、該上接着部材1210と該下接着部材1220を分離させ(後の説明参照)、これにより、該口部装置はさらに延伸部材を包含し得て(図9Cに示される延伸部材980)、該延伸部材は該上接着部材1210と該下接着部材1220を連接するのに用いられ、これにより、該上接着部材1210と該下接着部材1220の分離を防止し、そのうちの一方が無くなるのを防止する。
【0146】
さらに図21に図13Aから図13Dを合わせて参照されたい。図21は本発明の第10実施例の口腔内に負圧を自動的に発生させる方法のフローチャートである。該固定部材1230は該上接着部材1210に設置且つ固定される。該連接部1240は二つの端点を具え、これら端点はそれぞれ該固定部材1230と該連接点1253に接続されている。
【0147】
このほか、該アクチュエーター1252が該連接点1253を内向きに引っ張るとき(すなわち、該連接部1240を内向きに引っ張るとき)、該使用者の口は閉じられ、該アクチュエーター1252が該連接点1253を外向きに押すとき(すなわち該連接部1240を外向きに押すとき)、該使用者の口は開かれる。
【0148】
上述したことから分かるように、該連接点1253と該アクチュエーター1252の相対距離は、使用者の上唇部と下唇部の相対距離に対応し、該連接点1253と該アクチュエーター1252の相対距離dがある距離d1に等しいかそれより大きいとき、すなわちd≧d1のとき、該使用者の口が開くことを代表し、該連接点1253と該アクチュエーター1252の相対距離dがある距離d2に等しいかそれより小さいとき、すなわちd≦d2のとき、該使用者の口が閉じることを代表する。
【0149】
本発明の実施例において、該コントローラー1251或いはその他の外部部品は該連接点1253と該アクチュエーター1252の相対距離d、すなわち、該使用者の上唇部と下唇部の相対距離を検出できる(ステップ2001)。
【0150】
これにより、該使用者の口が開いているか否かを判断する(ステップ2002)。
【0151】
使用者の口が開いていれば、すなわち、d≧d1が検出されれば、該コントローラー1251は該負圧源1290を制御して気体吸い出しを停止させ(ステップ2003)、並びに該アクチュエーター1252を起動して該連接部1240を内向きに引張り、該使用者の口を、閉じさせる(ステップ2004)。
【0152】
d≦d2が検出されると、気体吸い出しを再起動する(ステップ2005)。
【0153】
使用者の口が閉じていれば、d≦d2が検出され、すなわち、該コントローラー1251は該負圧源1290が空気を現在気体を吸い出しているかを判断する(ステップ2006)。
【0154】
該負圧源1290が現在気体を吸い出していなければ、該コントローラー1251が該負圧源1290を起動する(ステップ2005)。
【0155】
上述のフローにより、該使用者の口を閉じた状態に確保し、並びに自動的に口腔内に負圧を発生する。
【0156】
上述したように、本発明の第9及び第10実施例において、該固定部材930、1230の設計により、該上接着部材210、1210と該下接着部材920、1220を分離させることができ、これにより、該使用者は一時的に主動で該固定部材930、1230を分離して、水を飲む、話をする、或いはその他の動作を行うことができる。
【0157】
図14Aを参照されたい。図14Aは図13A中の該固定部材1230が機械式コネクタとされた表示図である。該機械式コネクタはアンカーブロック(anchoring
block)1401とアンカーシート(anchoring seat)1402を包含する。該アンカーシート1402は該上接着部材1210に設置且つ固定され、該アンカーブロック1401は該連接部1240に接続される。該アンカーシート1402と該アンカーブロック1401は相互に結合及び分離可能であり、図11Bに示されるように、これにより、使用者は一時的に手動で該機械式コネクタを分離して使用者が水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作を行なえるようにする。
【0158】
図14Cを参照されたい。図14Cは図13A中の該固定部材1230がマグネット式コネクタとされた表示図である。該マグネット式コネクタは第1磁石部1403と第2磁石部1404を包含する。該第1磁石部1403は該上接着部材1210に設置且つ固定され、該第2磁石部1404は該連接部1240に接続される。該第1磁石部1403と該第2磁石部1404は磁気吸着力により相互に結合及び分離可能であり、これにより、使用者は一時的に手動で該マグネット式コネクタを分離して使用者が水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作を行なえるようにする。
【0159】
該第1磁石部1403はストリップ状とされて無限の接合点を有し、これにより構造上の弾性を獲得し、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0160】
図14Dを参照されたい。図14Dは図13A中の該固定部材1230が別の機械式コネクタとされた表示図である。該機械式コネクタは雄コネクタ1405と雌コネクタ1406を包含する。該雄コネクタ1405該上接着部材1210に設置且つ固定され、該雌コネクタ1406は該連接部1240に接続される。該雄コネクタ1405と該雌コネクタ1406は相互に接合及び分離して、これにより使用者はまた一時的に手動で該機械式コネクタを分離し、水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0161】
このほか、該雄コネクタ1405は複数の同じ雄コネクタを有し、これにより構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0162】
図14Eを参照されたい。図14Eは図13A中の該固定部材1230が摩擦結合式コネクタとされた表示図である。該摩擦結合式コネクタは凹部1407と突出部1408を包含する。該凹部1407は該上接着部材1210に設置且つ固定され、該突出部1408は該連接部1240に接続される。該突出部1408が該凹部1407に嵌入するとき、該凹部1407と該突出部1408は摩擦力により相互に接合及び分離可能で、これにより、使用者は手動で一時的に該摩擦結合式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0163】
このほか、該突出部1408が該凹部1407の異なる位置に嵌入可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0164】
図14Fを参照されたい。図14Fは図13A中の該固定部材1230が粘着式コネクタとされた表示図である。該粘着式コネクタは第1粘着部1409と第2粘着部1410を包含する。該第1粘着部1409は該上接着部材1210に設置且つ固定され、該第2粘着部1410は該連接部1240に接続される。該第1粘着部1409と該第2粘着部1410は相互に接合(粘着)及び分離可能で、これにより、使用者は手動で一時的に該粘着式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。
【0165】
このほか、該第1粘着部1409と該第2粘着部1410は異なる位置に接合可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0166】
図14Gを参照されたい。図14Gは図13A中の該固定部材1230が非粘着式コネクタとされた表示図である。該非粘着式コネクタはデュアルロック(dual lock)スナップ或いは面ファスナーとされ得る。該非粘着式コネクタが面ファスナーとされた例において、該非粘着式コネクタはフック部1411と繊毛部1412を包含する。該フック部1411は該上接着部材1210に設置且つ固定され、該繊毛部1412は該連接部1240に接続される。該フック部1411と該繊毛部1412は相互に接合及び分離可能であり、これにより、使用者は手動で一時的に該非粘着式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。該フック部1411と該繊毛部1412は異なる位置に接合可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0167】
図14Hを参照されたい。図14Hは図13A中の該固定部材1230がフック式コネクタとされた表示図である。該フック式コネクタはフック部1413とリング部1414を包含する。そのうち、該フック部1413は複数のフックを具えている。該フック部1413は該上接着部材1210に設置且つ固定され、該リング部1414は該連接部1240に接続される。該リング部1414は該フック部1413のうち、任意のフックと相互に接合及び分離可能であり、これにより、使用者は手動で一時的に該フック式コネクタを分離して水を飲んだり、話したり、或いはその他の動作をしたりできる。該リング部1414及び該フック部1413が異なる位置に接合可能であることにより、構造上の弾性が獲得され、使用者の唇の厚さに応じて調整が行え、使用者に、使用者が必要とし且つ快適な唇の閉じ合わせの強さを獲得させる。
【0168】
さらに本発明の口部装置の構造図をご理解いただくため、図15A、図15B、及び図15Cを参照されたい。図15Aは図14の口部装置の分解の構造図である。図15Bは図14の口部装置の結合後の、且つ口が閉じられたときの構造図である。図15Cは図14の口部装置の結合後の、且つ口が開けられたときの構造図である。上述したように、該口部装置はさらに延伸部材1280を包含し得て、図15Dに示されるように、該延伸部材1280は該上接着部材1210と該下接着部材1220を連接して、該上接着部材1210と該下接着部材1220を分離しないようにしてそのうち一方が無くなるのを防止する。
【0169】
図16Aを参照されたい。図16Aは図14Aの口部装置の身体状況センサーを具えた変化例である。該口部装置は身体状況センサー1610を包含して該使用者の身体状況、たとえば患者の鼻道から吐き出される気流形態を検出して、患者が正常に呼吸しているか、呼吸困難状態か、呼吸が停止しているかなどを判断する。
【0170】
好ましい実施例では、該連接部1240は検出機能を有し且つ該身体状況センサー1610に電気的に接続され、該身体状況センサー1610が検出した身体状況の信号を信号コネクタ1620により医療システム(図示せず)或いは該コントローラー1251に伝送する。好ましい実施例では、該身体状況センサー1610は該アンカーブロック1401に結合並びに設置される。
【0171】
図17を参照されたい。図17は図14Aの口部装置に液体保存装置を接続した変化例を示す。該連接部1240及び該気流導管100は液体保存装置1700を介して該主動式伸縮部材1250(本図には未表示)と該負圧源1290(本図には未表示)に接続される。
【0172】
該液体保存装置1700は液体タンク、連接器1740、気流導管1760、及び連接部1770を包含する。そのうち、該液体タンクは、上蓋1710、下蓋1730及び吸収体1720を包含し、且つ該気流導管1760は該負圧源1290に接続され、該連接部1770は該主動式伸縮部材1250に接続される。
【0173】
図18を参照されたい。図18は図17の液体保存装置1700の分解図である。該気流導管100は該液体タンクの一端に接続されることで、該気流導管1760に接続され、該連接部1240は、該連接器1740に接続されることで、該連接部1770に接続される。すなわち、該気流導管100は該気流導管1760を介して該負圧源1290に接続され、該連接部1240は該連接部1770に接続されることで、該主動式伸縮部材1250に接続される。
【0174】
好ましい実施例において、該液体保存装置1700はさらに、連接導管1270と同様の連接導管1750を有し、該連接部1770を保護する。図19を参照されたい。図19は該液体保存装置1700の結合と分解断面図である。
【0175】
図20を参照されたい。図20は本発明の液体保存装置の別の変化例表示図である。該液体保存装置1700はさらにフィルターバルブ2040を包含する。該液体タンク中に吸い込まれた唾液或いは水が満タンになると、該フィルターバルブ2040が閉じて気体吸い出しを停止する。本発明の該液体タンク中に唾液或いは水が満タンまで吸い出されたかの判断は、該気流導管1760中の圧力或いは湿度により判断される。該液体保存装置1700は圧力センサー2010が該気流導管1760内に設置され得て、これにより該気流導管1760中の圧力が測定され、並びに別の連接導管2030中の検出線2020により外部システム或いは該コントローラー1251に伝送される。
【0176】
別の実施例では、該液体保存装置1700はさらに湿度センサーが該圧力センサー2010の代わりに該気流導管1760内に設けられ、該気流導管1760中の湿度を測定し、並びに別の連接導管2030中の検出線2020により外部システム或いは該コントローラー1251に伝送される。
【0177】
以上述べたことは、本発明の実施例にすぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本発明の権利のカバーする範囲内に属するものとする。
【符号の説明】
【0178】
100 気流導管
110、111、112、113、114、115 絆創膏
120 未被覆区域
210、310、410、510、510’、610、710、810、910、1210 上接着部材
220、320、420、520、520’、620、720、820、920、1220 下接着部材
230、330 機械式コネクタ
430 マグネット式コネクタ
530、530’ 摩擦結合式コネクタ
630 粘着式コネクタ
730 非粘着式コネクタ
830 フック式コネクタ
231 雌コネクタ
232 雄コネクタ
331、1406、9306 雌コネクタ
332、1405、9305 雄コネクタ
431、1403、9303 第1磁石部
432、1404、9304 第2磁石部
531、531’、1408、9308 突出部
532、532’、1407、9307 凹部
1409、9309 第1粘着部
1410、9310 第2粘着部
1412、9312 繊毛部
1411、9311 フック部
1414、9314 リング部
1413、9313 フック部
930、1230 固定部材
940、1240 連接部
950 伸縮部材
9501 固定部品
9502 シリンダー
9503 プランジャー
9504 閉じた区域
9505 アコーディオン状伸縮部品
9506 第1磁石
9507 第2磁石
9508 固定部品
9509 バネ
9510 板バネ
9511 引張りバネ
960 気流導管固定部材
980、1280 延伸部材
1401、9301 アンカーブロック
1402、9302 アンカーシート
1240 連接部
1250 主動式伸縮部材
1251 コントローラー
1252 アクチュエーター
1253 連接点
1260 連接導管固定部材
1270 連接導管
1290 負圧源
1610 身体状況センサー
1620 信号コネクタ
1700 液体保存装置
1710 上蓋
1720 吸収体
1730 下蓋
1740 連接器
1750 連接導管
1760 気流導管
1770 連接部
2010 圧力センサー
2020 検出線
2030 連接導管
2040 フィルターバルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部装置において、
使用者の唇の中間部位に貼り付けられて幅が口部の開口幅より小さい中間接着部材と、 上唇及び又は下唇付近の区域にそれぞれ貼り付けられる上側及び又は下側延伸部位と、 口部の局部を開放させられる未被覆区域と、
を包含したことを特徴とする、口部装置。
【請求項2】
請求項1記載の口部装置において、該接着部材は通気絆創膏とされることを特徴とする、口部装置。
【請求項3】
口部装置において、
使用者の上唇の少なくとも一部に貼り付けられる上接着部材と、
使用者の下唇の少なくとも一部に貼り付けられる下接着部材と、
該上接着部材と該下接着部材を連接し並びに該上接着部材と該下接着部材の距離調整に用いられるコネクタと、
を包含したことを特徴とする、口部装置。
【請求項4】
請求項3記載の口部装置において、気流導管をさらに包含し、該気流導管は第1開口端部と第2開口端部を具え、該第1開口端部は該上接着部材と該下接着部材のいずれか一方に接続され、該第1開口端部は該使用者の口腔内部に伸入し、該第2開口端部は負圧源に連通することを特徴とする、口部装置。
【請求項5】
請求項3記載の口部装置において、該コネクタは、機械式コネクタ、マグネット式コネクタ、摩擦結合式コネクタ、粘着式コネクタ、非粘着式コネクタ、及びフック式コネクタのいずれかとされることを特徴とする、口部装置。
【請求項6】
請求項5記載の口部装置において、該機械式コネクタは、雄コネクタと雌コネクタを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項7】
請求項6記載の口部装置において、該雄コネクタは複数の雄コネクタを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項8】
請求項5記載の口部装置において、該摩擦結合式コネクタは、突出部と凹部を包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項9】
請求項8記載の口部装置において、該突出部は複数の突塊を包含し、該凹部は複数の凹溝を包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項10】
請求項5記載の口部装置において、該非粘着式コネクタはデュアルロック(dual
lock)或いは面ファスナーとされることを特徴とする、口部装置。
【請求項11】
請求項5記載の口部装置において、該コネクタはフック式コネクタとされることを特徴とする、口部装置。
【請求項12】
請求項11記載の口部装置において、該フック式コネクタはリング部とフック部を包含し、該フック部は少なくとも一つのフックを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項13】
請求項4記載の口部装置において、該上接着部材と該下接着部材のいずれか一方が導管連結開口を包含し、該気流導管の該第1開口端部が該導管連結開口を通り、該上接着部材或いは該下接着部材のいずれかに接続され、並びに該気流導管が該導管連結開口に沿って上下にスライド可能とされたことを特徴とする、口部装置。
【請求項14】
請求項3記載の口部装置において、該コネクタは固定部材と連接部を包含し、該固定部材は該上接着部材に設置され、該連接部は第1端点と第2端点を具え、該第1端点は該固定部材に接続されたことを特徴とする、口部装置。
【請求項15】
請求項14記載の口部装置において、伸縮部材をさらに包含し、該伸縮部材は該連接部の該第2端点に接続され、並びに該上接着部材と該下接着部材の間の距離の調整に用いられることを特徴とする、口部装置。
【請求項16】
請求項15記載の口部装置において、該伸縮部材は従動式伸縮部材或いは主動式伸縮部材とされることを特徴とする、口部装置。
【請求項17】
請求項14記載の口部装置において、該上接着部材と該下接着部材を接続するための延伸部材をさらに包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項18】
請求項16記載の口部装置において、気流導管をさらに包含し、該気流導管は第1開口端部と第2開口端部を具え、該第1開口端部は該下接着部材に接続され、該第1開口端部は該使用者の口腔内部に伸入し、該第2開口端部は負圧源に連通することを特徴とする、口部装置。
【請求項19】
請求項18記載の口部装置において、該従動式伸縮部材は該気流導管に設置されることを特徴とする、口部装置。
【請求項20】
請求項16記載の口部装置において、該従動式伸縮部材は固定式伸縮部材とされ、該連接部は伸縮式連接部とされることを特徴とする、口部装置。
【請求項21】
請求項16記載の口部装置において、該従動式伸縮部材はピストン式伸縮部材、アコーディオン式伸縮部材、マグネット式伸縮部材、バネ式伸縮部材、板バネ式伸縮部材、及び引張りバネ式伸縮部材のいずれかとされることを特徴とする、口部装置。
【請求項22】
請求項18記載の口部装置において、連接導管をさらに包含し、該連接部はこの連接導管を介して該主動式伸縮部材に接続されて使用者の顔部との接触が防止されることを特徴とする、口部装置。
【請求項23】
請求項22記載の口部装置において、該連接導管が該気流導管に設置され、且つ該連接導管が該気流導管と一体成形されることを特徴とする、口部装置。
【請求項24】
請求項16記載の口部装置において、該主動式伸縮部材がコントローラーとアクチュエーターを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項25】
請求項14記載の口部装置において、使用者の身体状況を検出するための身体状況センサーをさらに包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項26】
請求項25記載の口部装置において、該連接部は検出機能を有し且つ該身体状況センサーに電気的に接続されることを特徴とする、口部装置。
【請求項27】
請求項18記載の口部装置において、該連接部と該気流導管は液体保存装置を介して該主動式伸縮部材と該負圧源に接続されることを特徴とする、口部装置。
【請求項28】
請求項27記載の口部装置において、該液体保存装置は連接器、別の気流導管、別の連接部及び液体タンクを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項29】
請求項28記載の口部装置において、該液体保存装置はさらに圧力センサー或いは湿度センサーを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項30】
請求項14記載の口部装置において、該固定部材は、機械式コネクタ、マグネット式コネクタ、摩擦結合式コネクタ、粘着式コネクタ、非粘着式コネクタ、及びフック式コネクタのいずれかとされることを特徴とする、口部装置。
【請求項31】
請求項30記載の口部装置において、該機械式コネクタはアンカーブロックとアンカーシートを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項32】
請求項30記載の口部装置において、該機械式コネクタは、雄コネクタと雌コネクタを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項33】
請求項30記載の口部装置において、該雄コネクタは複数の雄コネクタを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項34】
請求項30記載の口部装置において、該摩擦結合式コネクタは、突出部と凹部を包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項35】
請求項30記載の口部装置において、該非粘着式コネクタはデュアルロック(dual lock)或いは面ファスナーとされることを特徴とする、口部装置。
【請求項36】
請求項30記載の口部装置において、該フック式コネクタはリング部とフック部を包含し、該フック部は少なくとも一つのフックを包含することを特徴とする、口部装置。
【請求項37】
鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法に係り、
上接着部材を使用者の上唇部の少なくとも一部分に接着し、
下接着部材を該使用者の下唇部の少なくとも一部分に接着し、
コネクタを用いて該上接着部材と該下接着部材を連接し並びに該上接着部材と該下接着部材の間の距離を調整して該使用者の口を閉じて口部の呼吸を減少することを特徴とする、鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法。
【請求項38】
請求項37記載の鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法に係り、
1本の流体チューブを該上接着部材或いは該下接着部材に固定し、並びに該流体チューブの両端を、負圧源と口腔に接続し、
負圧を口腔中に発生させて、上気道の流通を維持することを特徴とする、鼾と睡眠時無呼吸症の緩和方法。
【請求項39】
口腔内に負圧を形成する方法において、
使用者の口の上唇部と下唇部の相対距離を測定し、
該使用者の口が開いているか否かを判断し、すなわち、該相対距離が第1距離と等しいかそれより大きいとき、該使用者の口が開いていると判断し、該相対距離が第2距離と等しいかそれより小さいとき、該使用者の口が閉じていると判断し、
該使用者の口が開いていると判断されたとき、アクチュエーターを起動して連接部を牽引させ、該相対距離が該第2距離に等しくなるか或いはそれより小さくなるようにし、そのうち、該連接部は該上唇部と該下唇部の該相対距離を調整するのに用い、
気体吸い出しを起動して該使用者の口腔内の空気を吸い出すことを特徴とする、口腔内に負圧を形成する方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図11G】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図14F】
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【図14G】
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【図14H】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−152417(P2011−152417A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12707(P2011−12707)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(511022030)▲らい▼▲美▼醫療器材股▲ふん▼有限公司 (1)