説明

口腔用組成物

【課題】ヘスペリジン類を配合し、かつヘスペリジンの分散安定性及び口腔内における拡散性に優れた口腔用組成物の提供。
【解決手段】キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムから選ばれる一種以上とセルロース系増粘剤を配合した組成物にヘスペリジン類を配合することにより、口腔用組成物におけるヘスペリジンの分散安定性を高め、かつ使用し易く、口腔内での拡散性が良好になり、ヘスペリジンを鼓形空隙や歯の歯茎の境目などの口腔内の隅々に到達させることが可能となる口腔用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘスペリジン類を配合し、かつ使用性に優れた口腔用組成物に関する。より詳細には、キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる一種以上とセルロース系増粘剤を配合する口腔用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘスペリジンは再石灰化促進効果などの優れた機能を有することから口腔用組成物に配合し、応用することが望まれている。ヘスペリジンは水への溶解性が低いため、効果を十分に得られるだけの量のヘスペリジンを口腔用組成物に配合する場合、ほとんど組成物に溶解できないことから、ヘスペリジンは分散させた状態で配合することとなる。このような分散系組成物を開発する場合においては、気温変化が大きい日本の気候を考慮したうえで、使用時や流通における使用性や安定性を満足させることが必要である。また、特に齲蝕が発生し易い鼓形空隙(歯と歯の隙間)や歯の歯茎付近などに、ヘスペリジンを残留させるため、ヘスペリジン粒子を口腔内で素早く十分に拡散させかつ目的部位に付着、残留させる必要がある。
【0003】
従来より、組成物の分散安定性を高める場合、水溶性高分子などの増粘剤を配合し組成物の粘度を高めたり、分散質と分散媒の比重差を小さくするなどの工夫が行なわれている。例えば、寒天、ジェランガムなどの多糖類などの水溶液に架橋剤を添加しゲル化しながら剪断することで分散安定性の良い組成物を得る方法(特許文献1)、特定の比容積を有する研磨剤を特定量配合し、分散剤の配合量と組成物の粘度を特定範囲にすることで、分散安定性の良い組成物を得る方法(特許文献2)などが提案されている。しかしながら、これらの工夫を以ってしても前記条件を満足することができず、未だ十分に満足できる解決策は見い出されていない。
【0004】
【特許文献1】特開2005−104966号公報
【特許文献2】特開平10−167940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ヘスペリジン類の分散安定性が高く、かつ使用し易く、口腔内での拡散性、残留性が良好な口腔用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムから選ばれる一種以上とセルロース系増粘剤を配合した組成物にヘスペリジンを配合することで、ヘスペリジンの分散安定性が高く、かつ使用し易く、口腔内での拡散性、残留性が良好な口腔用組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、特に以下の項1〜4の口腔用組成物を提供するものである。
項1.キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる一種以上、セルロース系増粘剤およびヘスペリジン類を配合したことを特徴とする口腔用組成物。
項2.30℃における粘度が10000〜65000mPa・sであることを特徴とする項1に記載の口腔用組成物。
項3.キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる一種以上を0.2〜2質量%配合したことを特徴とする項1又は2の何れか1項に記載の口腔用組成物。
項4.セルロース系増粘剤を0.5〜3質量%配合したことを特徴とする項1〜3の何れか1項に記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の口腔用組成物は、キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムから選ばれる一種以上とセルロース系増粘剤を配合した組成物にヘスペリジン類を配合することにより、口腔用組成物におけるヘスペリジンの分散安定性を高め、かつ使用し易く、口腔内での拡散性、残留性が良好になり、ヘスペリジンを鼓形空隙(歯と歯の隙間)や歯の歯茎の境目などの口腔内の隅々にヘスペリジンを到達させることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に用いるヘスペリジン類は、ヘスペリジンおよびその糖付加物を意味する。ヘスペリジンとは、ヘスペレチン(5,7,3’−トリヒドロキシ−4’−メトキシフラバノン)の7位の水酸基にルチノース(L−ラムノシル−(α1→6)−D−グルコース)がβ結合したもののことである。このヘスペリジンは、フラバノン類の一種であり、温州ミカン(Citrus unshiu)やオレンジ(Citrus aurantium L)等の柑橘類の外皮から公知の方法により抽出・単離されたものを用いることができる。また、和光純薬工業株式会社、浜理薬品工業株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から購入することもできる。また、精製されたヘスペリジンを用いなくとも、ミカン果皮等の原料から精製する途中の粗精製品を用いてもよいし、ミカン果皮等の原料をすり潰す、あるいは凍結乾燥粉砕するなどしてそのまま利用してもよい。ヘスペリジンの糖付加物としては、例えば、ヘスペリジンにグルコース、マルトース、フルクトース、ラムノース、ラクトース等の糖が結合したヘスペリジン糖付加物が挙げられる。これらヘスペリジン糖付加物は、東洋精糖株式会社(商品名「αG−ヘスペリジン PA−T」)等として購入することができる。かかるヘスペリジン類は、通常、本発明の口腔用組成物の全量に対して0.005〜0.5質量%配合することができ、好ましくは、0.01〜0.5質量%、さらに好ましくは0.05〜0.3質量%配合できる。
【0010】
本発明に用いるキサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムは、何れか一方を単独で使用しても併用してもよい。かかるキサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムは、本発明の口腔用組成物の全量に対して0.2〜5質量%配合する事ができ、好ましくは0.2〜3質量%、更に好ましくは0.2〜2質量%、最も好ましくは0.5〜2質量%配合することができる。
【0011】
本発明に用いるセルロース系増粘剤は、口腔用組成物に使用されるものであれば特に限定されない。具体的には、メチルセルロース、ヒロドキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、結晶セルロースなどが挙げられる。この中でも、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが好ましく、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースがより好ましく、カルボキシメチルセルロースが最も好ましい。また、カルボキシメチルセルロースは、通常口腔用組成物に使用されるものであれば特に限定されるものでは無いが、エーテル化度が0.45〜2.0であり、そのなかでも0.6〜1.8が好ましく、0.8〜1.6がさらに好ましく、1.0〜1.4が最も好ましい。かかるセルロース系増粘剤は、本発明の口腔用組成物の全量に対して0.1〜5質量%配合する事ができ、好ましくは0.2〜3質量%、更に好ましくは0.5〜2質量%、最も好ましくは1〜2質量%配合することができる。
【0012】
本発明の口腔用組成物の粘度は、特に限定されるものではないが、10000〜65000mPa・sが好ましく、10000〜35000mPa・sがさらに好ましく、12000〜25000mPa・sが口腔内における組成物の拡散がさらに良好になるため最も好ましい。なお、本明細書における粘度値は、30℃における値である。測定装置としてはB型回転型粘度計を用い、スピンドルおよび測定回転数については、粘度計の指示値が約20〜約80の範囲に入る組み合わせを採用する。粘度値については、粘度計の指示値に各条件に応じた係数を乗じて得ることが出来る。
【0013】
本発明の口腔用組成物のpHは、通常pH3〜10、好ましくはpH4〜9、より好ましくはpH5〜8である。測定は、公知の方法に基づいて行い、本明細書におけるpH値は25℃における値である。
【0014】
本願において、「分散」とは、溶液中に固体が浮遊する状態をいう。「ヘスペリジンを分散させた」とは、組成物中にヘスペリジン固体が浮遊する状態を言い、ヘスペリジンが分散している組成物の外観は半透明若しくは若干の曇りを認める。したがって、本願技術にかかる口腔用組成物は、澄明ではなく、若干の曇りを認める外観ないし半透明の外観となる。なお、ヘスペリジンの水への溶解度は2mg/100mlであることから、通常、0.002質量%以上のヘスペリジンを配合した場合、溶解できないヘスペリジンは固体状態で組成物中に存在することになる。固体の浮遊の有無については、拡大鏡や顕微鏡を使用すれば容易に確認できる。本願でいう「分散安定性が良い」とは、浮遊している固体粒子が組成物中で偏在しないことをいう。偏在の有無については外観を目視することで容易に判断できる。
【0015】
本発明の口腔用組成物は、特に限定するものではないが、歯磨剤(液体歯磨、液状歯磨等)、洗口剤、マウススプレー剤、口腔内塗布剤、フォーム剤、クリーム剤、口腔用ジェル剤、歯牙塗布剤、口腔乾燥防止剤等として用いることができる。このなかでも、ヘスペリジンを口腔内の隅々にまで十分に到達させ、残留させることのできる液状およびジェル状の剤形が好ましい。例えば液体歯磨剤、液状歯磨剤、洗口剤、マウススプレー剤、口腔ジェル剤、口腔内塗布剤、口腔乾燥防止剤などが好ましく、その中でも液状歯磨剤、洗口剤、口腔内塗布剤が最も好ましい。
【0016】
本発明の口腔用組成物は、セルロース系増粘剤、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウムおよびヘスペリジンの他に、本発明の効果を損なわない範囲であれば、通常、口腔用組成物に配合し得る下記成分をさらに配合してもよい。
【0017】
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤または両性界面活性剤を配合することができる。具体的には、ノニオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、硫酸エステル塩、α―オレフィンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アシル化メチルタウリン塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、酢酸ベタイン型活性剤、イミダゾリン型活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0018】
湿潤剤としては、例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビット、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールエタノール等を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】
研磨剤としては、例えば、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂等を用いることができる。これらの研磨剤は単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0020】
香味剤としては、例えばメントール、カルボン酸、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、シトロネール、α−テルピネオール、メチルアセテート、シトロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、ピメント油などの香料を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0021】
甘味剤としては、例えばサッカリン、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビアエキス、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、ソウマチン、アスパルチルフェニルアラニンメチルエステル、メトキシシンナミックアルデヒド、パラチノース、パラチニット、エリスリトール、マルチトール、キシリトール、ラクチトールなどが挙げられる。これら甘味剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0022】
pH調整剤としては、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、グルコン酸、マレイン酸、アスパラギン酸、コハク酸、グルクロン酸、フマル酸、グルタミン酸、アジピン酸、およびこれらの塩や、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウムなどが挙げられる。これらの成分は単独または2種以上を組合せて本発明の口腔用組成物に含ませることができる。これらpH調整剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0023】
保存剤としては、例えばメチルパラベン、プロピルパラベンなどのパラベン類、安息香酸ナトリウムなどの安息香酸塩などが挙げられる。これらの保存剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0024】
増粘剤としては、セルロース系増粘剤、キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウム以外のものであり、例えば、ジェランガムなどの微生物産生高分子、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラギーナン、デキストリンなどの天然高分子または天然ゴム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子などが挙げられる。これら増粘剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0025】
薬効成分としては、殺菌剤、抗炎症剤、血行促進剤、抗プラスミン剤、出血改善剤、組織修復剤、再石灰化剤、その他、水溶性溶媒で抽出された植物抽出物、クロロフィル、塩化ナトリウム、カロペプタイド、亜鉛化合物、ヒノキチオールなどが挙げられ、これらを単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【実施例】
【0026】
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下特に断りのない限り「%」は「質量%」を示す。
【0027】
ヘスペリジンを分散させた口腔用組成物の評価
表1に示す処方に従って液状の口腔用組成物(実施例及び比較例)を調製し、ヘスペリジンの分散安定性評価、塗布具を用いた使用性評価を行った。ヘスペリジンの分散安定性評価は、約120ml容の円筒瓶に組成物を約100ml充填し、55℃、1週間放置した時点での外観を目視で観察することで行なった。評価は下記に示した基準に従った。また、塗布具を用いた使用性評価は、各口腔用組成物をチューブ(φ約21mm、長さ約12cm、吐出口径φ約4.5mm)に充填し、市販のハブラシ(ブラシ部35mm×9mm、植毛パターン(ハブラシ長軸方向3列、垂直方向9列)のブラシ面上に前記チューブから約3cmの長さで口腔用組成物を搾り出し、下顎の顎モデルに対してバス法による塗布を行なった。塗布は各部について1回とし、塗布時間は60秒とした。塗布後に、下顎モデルの各鼓形空隙および歯の歯茎付近におけるヘスペリジンの付着状況を目視観察にて評価した。評価は下記に示した基準に従った。口腔用組成物の評価は、総合評価として表した。総合評価の基準を下記にします。以上の評価結果は表1に示す。

ヘスペリジンの分散安定性評価の評価基準
均一な外観を呈する ○
上記以外 ×

ブラシ体を用いた使用性評価の評価基準
口腔用組成物が均一に広がり、
かつ鼓形空隙に浸透が確認できる ◎
口腔用組成物の塊をほとんど残さず広がり
多くの鼓形空隙に浸潤が確認できる ○
上記以外 ×

総合評価
分散安定性が○、使用性評価が◎の場合 ◎
分散安定性が○、使用性評価が○の場合 ○
上記以外 ×
【0028】
【表1】

【0029】
表1に示したとおり、キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる一種以上およびカルボキシメチルセルロース,またはヒドロキシエチルセルロースを配合した口腔用組成物は、優れた評価結果が得られた。また、本願発明の口腔用組成物における組成物の粘度は40000mPa・s以上の場合、それ以下の粘度のものよりも使用性評価が劣ることがわかった。

【0030】
処方例1
常法に従って、液状歯磨剤を調製した。
成 分 配合量(%)
ソルビット液(60%) 20.0
濃グリセリン 15.0
ポリエチレングリコール 4.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.8
キサンタンガム 0.3
フッ化ナトリウム 0.21
硝酸カリウム 5.0
還元パラチノース 10.0
ヘスペリジン 0.1
無水クエン酸 0.05
クエン酸三ナトリウム 0.2
グリセリン脂肪酸エステル 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.3
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
香料 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0

【0031】
処方例2
常法に従って、口腔ジェル剤を調製した。
成 分 配合量(%)
ソルビット液(60%) 20.0
濃グリセリン 8.0
キシリトール 10.0
カルボキシメチルセルロース
(エーテル化度:1.00〜1.06) 2.0
キサンタンガム 0.2
アルギン酸ナトリウム 0.2
プロピレングリコール 2.0
塩化セチルピリジニウム 0.05
塩酸ピリドキシン 0.12
アスコルビン酸ナトリウム 0.1
ヘスペリジン 0.1
無水クエン酸 0.05
クエン酸三ナトリウム 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.4
香料 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0

【0032】
処方例3
常法に従って、口腔内塗布剤を調製した。
成 分 配合量(%)
ソルビット液(60%) 20.0
濃グリセリン 15.0
還元パラチノース 10.0
プロピレングリコール 3.0
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−
(トリメチルアンモニオ)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 2.0
アルギン酸ナトリウム 0.5
塩化セチルピリジニウム 0.05
グリチルリチン酸ジカリウム 0.15
リン酸一水素ナトリウム 0.1
リン酸二水素ナトリウム 0.25
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
サッカリンナトリウム 0.1
香料 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる一種以上、セルロース系増粘剤およびヘスペリジン類を配合したことを特徴とする口腔用組成物。
【請求項2】
30℃における粘度が10000〜65000mPa・sであることを特徴とする請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
キサンタンガムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる一種以上を0.2〜2質量%配合したことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
セルロース系増粘剤を0.5〜3質量%配合したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の口腔用組成物。

【公開番号】特開2012−56870(P2012−56870A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200730(P2010−200730)
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(000106324)サンスター株式会社 (200)
【Fターム(参考)】