可動スプレイ・ヘッド及び固定ベース並びにミニチュア電動ポンプを含む小出しデバイス
本発明は、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス(10)に係る。このパッケージング及び小出しデバイスは:出口部材(18)に供給する少なくとも一つのコンテナ(16)を有する可動スプレイ・ヘッド(12)と;第二のコンテナ(20)を有する、少なくとも一つの固定ベース(14)と;を含んでいて、第二のコンテナは、結合手段(22)を介して、上記の第一のコンテナ(16)に接続されることが可能であり、それによって、少なくとも前記可動スプレイ・ヘッドの中に製品を再充填するために、製品が、前記固定ベース(14)の中の第二のコンテナ(20)から、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の第一のコンテナ(16)へ、移送されることが可能である。本発明の特徴は、電力供給手段(140)により電力が供給され且つコントロール手段(142)によりコントロールされるミニチュア電動ポンプ(24)(移送ポンプと呼ばれる)が、第一のコンテナ(16)と第二のコンテナ(20)の間に配置され、製品が前記結合手段(22)の中を通って移送されることを可能にするところにある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス(dispositif de conditionnement et de distribution)に係る。
【0002】
本発明は、より特に、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイスに係り、このデバイスは、出口部材に供給する少なくとも一つの第一の液溜めを有する可動スプレイ・ヘッドと、第二の液溜めを有する少なくとも一つの固定ベースと、を有していて、この固定ベースは、結合手段を介して、可動スプレイ・ヘッドの第一の液溜めに接続されることが可能であり、前記可動スプレイ・ヘッドが製品で再び満たされることを、少なくとも可能にするために、製品が固定ベースの第二の液溜めから、可動スプレイ・ヘッドの第一の液溜めへ移送されることを可能にする。
【背景技術】
【0003】
このタイプのデバイスの多くの例が、知られている。
このタイプのデバイスの大半において、第二の液溜めは、加圧された噴射ガスの圧力に曝され、そして、弁システムが、第二の液溜めと第一の液溜めとの間に挿入されている。固定ベースに対して可動スプレイ・ヘッドを結合することより、製品が移送されることが可能になる。
【0004】
このデザインは、幾らかのガスが第二の液溜めの中に残っているときのみに、デバイスを作動させることが可能であると言う弱点を有している。第二の液溜めの中へのガスの供給が途絶えたときには、第一の液溜めを充填することが不可能になる。
【0005】
更に、そのようなデバイスの使用は、液体製品に限定され、クリーム状の製品に適用されることが可能でない。その理由は、噴射ガスが、クリーム状の製品を、それを放出するための十分に高い圧力に曝すことができないからである。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、以上において説明されたタイプのデバイスを提供することにより、この弱点を克服する。このデバイスは、第二の液溜めと第一の液溜めとの間に挿入されたミニチュア電動移送ポンプを有し、この移送ポンプは、それが固定ベースに結合されたときに、取り外し可能なスプレイ・ヘッドを再充填する。
【0007】
この目的のために、本発明は、以上において説明されたタイプのデバイスを提案し、このデバイスは、電力供給手段により電力が供給され且つコントロール手段によりコントロールされるミニチュア電動ポンプ(移送ポンプと呼ばれる)が、第一の液溜めと第二の液溜めとの間に挿入され、製品が前記結合手段の中を通って移送されることを可能にする。
【0008】
本発明の他の特徴によれば:
− 前記電動移送ポンプは、前記可動スプレイ・ヘッドの第一のケーシングの中に収容されている;
− 前記移送ポンプは、前記固定ベースの第二のケーシングの中に収容される。
【0009】
− 前記結合手段は、相補的な二方向結合要素を有していて、前記二つの方向は、一方では、第一の液溜めに、第二の液溜めの、第二の液溜めのための第二の対応する製品レベルの下側に配置された部分を接続することが可能な第一の方向を有し、そして、もう一方では、第二の液溜めに、第一の液溜めのための第一の対応する製品レベルの上方に開くダクト(オーバーフローおよび/またはベントダクトと呼ばれる)を接続することが可能な第二の方向を有している。
【0010】
− 前記結合要素は、前記可動スプレイ・ヘッドの取り外しに対応する閉じられた第一の形態(この形態では、前記二方向が同時に閉じられる)と、前記可動スプレイ・ヘッド及び前記固定ベースの結合に対応する開かれた第二の形態(この形態では、前記二方向が同時に開かれる)との間で、移動することが可能である。
【0011】
− 各方向は、対応する電気的に駆動される弁により、選択的に開かれまたは閉じられことが可能である。
【0012】
− 前記結合要素は、メス部材と、実質的に円筒形の中間スプールと、実質的に円筒形のオス部材と、を有している。
【0013】
−− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドにより支持され、その内側のボアの中に、スプレイ・ヘッドの第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部、及び、スプレイ・ヘッドの第二のダクトの径方向の端部が開いていて、前記第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部は、第一の方向に関係していて、第一の液溜めに接続され、前記第二のダクトの径方向の端部は、第二の、オーバーフロー方向に関係していて、第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で、第一の液溜めに接続されている。前記メス部材は、そのボアと連絡する少なくとも一つの導入開口部を有している。
【0014】
−− 前記実質的に円筒形の中間スプールは、スライド可能に取り付けられ、且つ、前記メス部材のボアの中にリターン・スプリングにより弾性的に戻される。前記スプールは、静止状態と結合状態との間で、移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールがメス部材のボアの中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールがスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの端部を塞ぎ、これに対して、結合状態では、当該スプールが、前記リターン・スプリングの作用に抗して押し付けられて、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの端部の遮蔽を取り除く。
【0015】
−− 前記実質的に円筒形のオス部材は、その直径が、導入開口部の直径以下であって、その中を、第二の液溜めの、第二の対応するレベルの下側で第二の液溜めに接続された第一のベース・ダクト、及び、第二の液溜めに接続された第二のベース・ダクトが通っている。第二のベース・ダクトの端部は、前記オス部材の周囲で径方向に開かれている。前記オス部材は、ボアの中に開口するスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの端部の遮蔽を取り除くために、リターン・スプリングの作用に抗してスプールを押し付けるために、そしてその後で、前記二方向を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクトの径方向の端部をスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部の上に開かせるために、前記メス部材の開口の中に導入されることが可能である。
【0016】
− 前記メス部材は、管状のスリーブの形状を有していて、この管状のスリーブの形状は、大きい直径の第一の内側の部分と、より小さい直径の第二の内側の部分と、を有している;
−− 前記大きい直径の第一の内側の部分の中に、管状のスプールが、スプールの中に収容され且つスリーブの横方向の端部壁を押すリターン・スプリングにより弾性的に戻される;
−− 前記より小さい直径の第二の内側の部分は、第一の部分とともに、管状のスプールの環状のフランジが接触するように構成されたショルダー面の境界を定める。
【0017】
− 前記結合要素は、メス部材と、実質的に円筒形の中間スプールと、を有している。
【0018】
−− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドにより支持され、その内側のボアの中に、少なくともスプレイ・ヘッドの第一のダクトの径方向の端部と、スプレイ・ヘッドの第二のダクトの径方向の端部とが、開かれ、前者は、第一の方向に関係していて、第一の液溜めに接続され、後者は、第二の、オーバーフロー方向に関係していて、第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で第一の液溜めに接続されている。前記メス部材は、そのボアと連絡する少なくとも一つの導入開口部を有している。
【0019】
−− 前記実質的に円筒形の中間スプールは、スライド可能に取り付けられ、且つメス部材のボアの中で弾性的に戻される。前記スプールは、その中を実質的に長手方向に通過する第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトを有していて、それぞれが、スプールの一方の端部でメス部材の内側のボアの中に径方向に開口する端部(内側の端部と呼ばれる)と、スプールの反対側の端部で、前記スプールの解放された横方向の面の中に軸方向に開口する外側の端部と、を有している。前記スプールは、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールがメス部材のボアの中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールがスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプールが、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部の遮蔽を取り除くために、且つ第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの径方向の内側の端部が、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部と一致することを可能にするために、リターン・スプリングの作用に抗して押し付けられる。
【0020】
−− 実質的に円筒形のオス部材は、その直径が、導入開口部の直径以下であって、その中を、第一の軸方向のベース・ダクト及び第二の軸方向のベース・ダクトが通っている。第一の軸方向のベース・ダクトは、第二の液溜めのための第二の対応するレベルの下側で第二の液溜めに接続され、第二の軸方向のベース・ダクトは、第二の液溜めに接続され、その軸方向の端部は、前記オス部材の解放された横方向の面の中に開かれている。前記オス部材は、リターン・スプリングの作用に抗してスプールを押し付けるために、且つそれと同時に、前記二方向を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクトの端部が、スプールの第一のダクト及び第二のダクト外側の端部の上に開くことを生じさせるために、オス部材の横方向の面がスプールの横方向の面に作用するように、メス部材の開口の中に導入されることが可能である。
【0021】
− 前記メス部材は、管状のスリーブの形状を有していて、この管状のスリーブの形状は、小さい直径の第一の内側の部分と、大きい直径の第二の内側の部分と、小さい直径の第三の内側の部分と、を有している;
−− 前記小さい直径の第一の内側の部分の中に、第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの内側の端部を有するスプールの第一の部分がスライド可能に取り付けられる;
−− 前記大きい直径の第二の内側の部分の中で、管状のスプールの環状のフランジが、リターン・スプリングにより弾性的に戻され、このリターン・スプリングは、スプールの周りに収容され且つスリーブの第一及び第二の内側の部分により境界を定められたショルダー面を押す;
−− 前記小さい直径の第三の内側の部分は、第二の部分と共に、管状のスプールの環状のフランジが接触するように構成されたショルダー面の境界を定める。
【0022】
− 前記メス部材を形成するスリーブは、第一の液溜めの中に伸び、第一の内側の部分は、径方向の孔を有していて、この径方向の孔は、前記第一の液溜めの中に開かれ、またはその代わりに、液溜めに接続されたポンプと連絡し、且つ第一の方向に対応するスプレイ・ヘッドの第一のダクトを構成する。内側の軸方向のカウンターボアは、スリーブの横方向の端部壁の中に形成され且つ第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で開口するチューブと連絡する孔と連絡して、第二の、オーバーフロー方向に対応する、スプレイ・ヘッドの第二のダクトを形成する。
【0023】
− 前記固定ベースは、スプレイ・ヘッドの少なくとも一部を補足するハウジングを有していて、前記相補的な二方向結合要素は、スプレイ・ヘッドの壁と固定ベースのハウジングの端部壁との間に挿入される。
【0024】
− 前記結合要素は、メス部材と、実質的に円筒形の中間スプールと、実質的に円筒形のオス部材と、を有している。
【0025】
−− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドの上側の横方向の壁により支持され、その実質的に縦方向の内側のボアの中に、スプレイ・ヘッドの第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部と、スプレイ・ヘッドの第二のダクトの軸方向の端部と、スプレイ・ヘッドの第三のダクトの一方の端部とが、開いている。前記スプレイ・ヘッドの第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部は、第一の方向に関係していて、第一の液溜めに接続され、前記スプレイ・ヘッドの第二のダクトの軸方向の端部は、第二の、ベント方向に対応していて、第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で第一の液溜めに接続され、前記スプレイ・ヘッドの第三のダクトの一方の端部は、第二の、ベント方向に関係していて、外気と連絡する状態にある。前記メス部材は、そのボアと連絡する少なくとも一つの導入開口部を有している。
【0026】
−− 前記実質的に円筒形の中間スプールは、メス部材のボアの中にスライド可能に取り付けられ且つその中で弾性的に戻される。前記スプールは、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクトを有していて、この第一の中間ダクトは、スプールの一方の端部でメス部材の内側のボアの中に径方向に開口する端部(内側の端部と呼ばれる)、及び、スプールの反対側の端部で前記スプールの解放された横方向の面の中に径方向に開口する端部(外側の端部と呼ばれる)を有している。
【0027】
前記スプールは、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第二の中間ダクトを有していて、この第二の中間ダクトは、スプールの一方の端部でメス部材の内側のボアの中に軸方向に開き且つメス部材のボアの中に収容されたフロートにより閉じられることが可能な端部(内側の端部と呼ばれる)、及び、前記スプールの中間部分の中に径方向に開口する、いわゆる中間端部を有している。
【0028】
前記スプールは、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であって、静止状態に、当該スプールが、リターン・スプリングによりメス部材のボアの中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、スプレイ・ヘッドの第一のダクトの内側の端部、及び、第二の、ベント方向に対応するスプレイ・ヘッドの第三のダクト端部を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプールは、リターン・スプリングの作用に抗して押し付けられ、第一の中間ダクト部の内側の端部と第二の中間ダクトの中間端部とが、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第三のダクトの端部と一致することを可能にする。
【0029】
−− 前記実質的に円筒形のオス部材は、その直径が、導入開口部の直径以下であって、その中を、軸方向のベース・ダクトが通っていて、この軸方向のベース・ダクトは、第二の液溜めのための第二の対応するレベルの下側で第二の液溜めに接続され、その軸方向の端部は、前記オス部材の解放された横方向の面の中に開かれている。前記オス部材は、メス部材の開口の中に導入されることが可能であり、それによって、オス部材の横方向の面が、リターン・スプリングの作用に抗してスプールを押し付けるために、スプールの横方向の面に作用し、それと同時に、前記二方向を開くために、第一のベース・ダクトの端部が、スプールの第一のダクトの外側の端部の上に開かれる。
【0030】
− 前記メス部材は、内側のスリーブと、内側のスリーブと同軸の外側のスリーブと、蓋と、を有している;
−− 前記内側のスリーブは、その中で、管状のスプールが、前記メス部材の横方向の端部壁を押すリターン・スプリングにより弾性的に戻され、且つ、その中に、フロートが前記スプリングと同軸に収容されている;
−− 前記外側のスリーブは、そのカウンターボアが、内側のスリーブと共に、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第三のダクトの境界を定め、且つ、この外側のスリーブは、前記メス部材の横方向の端部壁を有している;
−− 前記蓋は、内側のスリーブ及び外側のスリーブ共に、管状のスプールのショルダー面が接触するように構成されたショルダー面の境界を定め、且つ、この蓋は、スプールの直径の減らされた第二の部分の通過を可能にするように構成された導入開口部を形成する孔を有していて、この第二の部分の自由端は、スプールの横方向の面を構成し、この横方向の面の上に、前記オス部材の横方向の面が作用することが可能である。
【0031】
− 内側のスリーブ及び外側のスリーブの少なくとも一部は、第一の液溜めの中に伸びている。前記一部は、径方向の孔を有していて、この径方向の孔は、前記第一の液溜めの中に開き、またはその代わりに、前記液溜めに接続されたポンプと連絡し、且つ、第一の方向に対応するスプレイ・ヘッドの第一のダクトを構成する。前記一部は、軸方向の孔を有していて、この軸方向の孔は、外側のスリーブの横方向の端部壁の中に形成され、且つ、第一の液溜めと連絡し、第二の、ベント方向に対応するスプレイ・ヘッドの第二のダクトを形成する。
【0032】
− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドの水平方向の上側の壁により支持されている;
− 前記スプレイ・ヘッドは、第一の液溜めのネックの中に収容されたスプレイ・ポンプを有し、前記メス部材は、前記ポンプ及び前記メス部材の両方に共通のサポートの中で前記ネックの中に収容されている。
【0033】
− 前記移送ポンプは、圧電タイプのミニチュア・ポンプである;
− 前記電力供給手段は、電池を有していて、特に、リチウム電池タイプのミニチュア電池を有している;
− 前記電力供給手段は、電源手段により再充電されることが可能な蓄電池を有している;
− 前記電力供給手段は、自律性を有し、特に、光起電性のパネル、またはその代わりに、ダイナモ・タイプの電流の手動発電機、を有している。
【0034】
− 前記蓄電池は、直接的にまたは変圧器を介して、電気ネットワークに接続されることが可能であり、特に、プラグおよび/または専用のベース・ステイション介して、家庭用AC電源ネットワークに接続されることが可能であり、またはその代わりに、シガレット・ライター・タイプの出口を介して、自動車のオン・ボードDC電気ネットワークに接続されることが可能であり、またはその代わりに、いわゆる“USB”シリアル・コネクターを介して、パーソナル・コンピュータのシリアル周辺DC電力に接続されている供給回路に接続されることが可能である。
【0035】
− 前記コントロール手段は、電力供給手段をコントロールするスイッチを有している;
− 前記コントロール手段は、スイッチを形成する電子的な回路を有している;
− スイッチを形成する電子的な回路のトリガリングは、光電電池の停止によりもたらされる;
− スイッチを形成する電子的な回路のトリガリングは、相補的な二方向結合要素の結合によりもたらされる。
【0036】
− 前記スプレイ・ヘッド、またはその代わりに、前記固定ベースは、ミニチュア移送ポンプ、前記ポンプのための電力供給手段、及び、前記ポンプをコントロールする手段を収容するケーシングを有している;
− このケーシングは、対応する液溜めの上に取り付けられたキャップからなる;
− 前記ポンプは、ケーシングに固定された中間要素により支持されている;
− 前記ポンプは、ケーシングの内壁に固定されている。
【0037】
− 圧電タイプのミニチュア・ポンプは、少なくとも一つの可変ボリューム・チャンバを有していて、この可変ボリューム・チャンバに、製品が、一方向弁を形成する第一のメンブレンを介して送り込まれ、そして、この可変ボリューム・チャンバから、製品が、一方向弁を形成する第二のメンブレンを介して放出される。前記可変ボリューム・チャンバは、少なくとも一つの固定壁、及び、前記チャンバのボリュームを変化させるために、圧電アクチュエータにより動かされることが可能な一つの可動メンブレン、を有している。
【0038】
− 前記可動スプレイ・ヘッドは、第一の液溜めと出口部材の間に挿入された、ミニチュア電動スプレイ・ポンプを、特に、圧電タイプのミニチュア電動スプレイ・ポンプを有していて、このミニチュア電動スプレイ・ポンプは、可動スプレイ・ヘッドのための電力供給手段により電力が供給され、且つ、コントロール手段を介してコントロールされる。
【0039】
− 前記スプレイ・ポンプのための電力供給手段は、充電可能な蓄電池を有していて、この蓄電池は、結合手段を介して固定ベースの充電可能な蓄電池を再充電するために使用される電源に接続されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1A】図1Aは、本発明に基づくデバイスの第一の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図1B】図1Bは、本発明に基づくデバイスの第一の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図2A】図2Aは、本発明に基づくデバイスの第二の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図2B】図2Bは、本発明に基づくデバイスの第二の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図3A】図3Aは、本発明に基づくデバイスの第三の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図3B】図3Bは、本発明に基づくデバイスの第三の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図4A】図4Aは、本発明に基づくデバイスの第四の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図4B】図4Bは、本発明に基づくデバイスの第四の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図5A】図5Aは、結合手段の第一の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは静止状態で示されている。
【図5B】図5Bは、結合手段の第一の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは充填状態で示されている。
【図6A】図6Aは、結合手段の第二の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは静止状態で示されている。
【図6B】図6Bは、結合手段の第二の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは充填状態で示されている。
【図7】図7は、本発明に基づくデバイスの第五の実施形態を示していて、ローミング状態で示され、且つ静止状態にある結合手段を有している。
【図8】図8は、本発明に基づくデバイスの第四の実施形態の斜視図であって、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図9A】図9Aは、結合手段の第三の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは静止状態で示されている。
【図9B】図9Bは、結合手段の第三の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは充填状態で示されている。
【図10A】図10Aから10Cは、本発明において使用されるポンプの概略断面図であって、連続して示され、図10Aは、液体または半液体製品の静止の状態で示されている。
【図10B】本発明において使用されるポンプの概略断面図であって、図10Bは、液体または半液体製品の吸入の状態で示されている。
【図10C】本発明において使用されるポンプの概略断面図であって、図10Cは、液体または半液体製品の送出しの状態で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の更なる特徴及び利点は、以下に続く詳細な説明を読むことにより、明らかになるであろう。その理解のために、添付図面が参照される。
【0042】
以下に続く説明の中で、同一の参照符号は、同一のまたは同様な機能を実行する部品を示している。
【0043】
図1Aから4Bは、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス10を示していて、このデバイスは、可動スプレイ・ヘッド12と、固定ベース14と、を有している。
【0044】
既知のやり方で、このデバイス10は、出口部材18に供給する少なくとも一つの第一の液溜め16を有する可動スプレイ・ヘッド12を有している。このデバイス10はまた、第二の液溜め20を有する少なくとも固定ベース14を有していて、この第二の液溜めは、結合手段22により可動スプレイ・ヘッド12の第一の液溜め16に接続されることが可能であって、製品が、固定ベース14の中の第二の液溜め20から、可動スプレイ・ヘッド12の中の第一の液溜め16へ、移送されることを可能にし、それによって、前記可動スプレイ・ヘッド12が製品で再び満たされることを、少なくとも可能にする。
【0045】
固定ベース14の液溜め20は、このようにして、可動スプレイ・ヘッド12の液溜め16が再充填されることを可能にするように構成される。
【0046】
しかしながら、ここで留意すべきことは、固定ベース14の液溜め20が、同様に、それ自体、適切なデバイス(図示されていない)を使用して再充填されることも可能であると言うことである。
【0047】
従来から、このタイプのデバイスにおいて、第二の液溜め20は、加圧された噴射ガスの圧力に曝され、弁システムは、第二の液溜め20と第一の液溜め16との間に挿入されている。固定ベース14へ可動スプレイ・ヘッド12を結合することにより、製品が移送されることを可能にする。
【0048】
このデザインは、ガスがまだ第二の液溜め20の中に残っているときにのみ、デバイスが機能することが可能であると言う弱点を有している。一旦、第二の液溜め20の中のガスの供給が途絶えた場合には、第一の液溜め16を充填することが不可能になる。
【0049】
更に、そのようなデバイスの使用は、液体製品に限定され、半液体またはクリーム状の製品に適用されることが可能でない。
【0050】
この弱点を取り除くために、本発明は、以上において説明されたタイプのデバイスを提案し、このデバイスは、製品を移送するために電動ポンプ24が使用されるデバイス10を有している。
【0051】
この目的のために、本発明は、以上において説明されたタイプのデバイス10を提案し、このデバイスの特徴は、ミニチュア電動ポンプ24(移送ポンプと呼ばれる)が、第一の液溜め16及び第二の液溜め20の間に挿入されていて、製品を結合手段22の中を通って移送するところにある。
【0052】
図1A及び1Bが示しているように、デバイス10第一の実施形態によれば、ポンプは、可動スプレイ・ヘッド12の第一のケーシング26の中に収容される。
【0053】
代替案として、図2Aから4Bに示されているように、移送ポンプ24は、固定ベースの第二のケーシング28の中に収容される。
【0054】
本発明によれば、結合手段22は、相補的な二方向34,36結合要素30,32を有していて、前記二つの方向34,36は、一方では第一の方向34を、もう一方では第二の方向36を有していて、第一の方向34は、第一の液溜め16に、第二の液溜め20の、第二の液溜め20のための第二の対応する製品レベル“N2”の下側に配置された部分を接続することが可能であり、第二の方向36は、第二の液溜め20に、第一の液溜め16のための第一の対応する製品レベル“N1”の上方に開くダクト38(オーバーフローおよび/またはベントダクトと呼ばれる)を接続することが可能である。
【0055】
この形態は、好ましくは、第一の液溜め16のオーバーフローを引き起こすことなく、第一の液溜め16が第二の液溜め20から充填されることを可能にする。
【0056】
この形態はまた、好ましくも、ボリュームの膨張に対して十分な配慮が払われることを可能にし、そのような膨張は、アルコールを含む製品(かなりの膨張を生ずることがあり、その結果として温度上昇を生ずることがある)の場合に必要になる。
【0057】
好ましくは、結合要素30,32は、可動スプレイ・ヘッド12の取り外しに対応する閉じられた第一の形態と、可動スプレイ・ヘッド12と固定ベース14との結合に対応する開かれた第二の形態との間で、移動することが可能であって、第一の形態では、図1A,2A,3A及び4Aに示されているように、前記二方向34,36が同時に閉じられ、第二の形態では、図1B,2B,3B及び4Bに示されているように、前記二方向34,36が同時に開かれる。
【0058】
結合手段22の一つの実施形態によれば(図に示されていない)、各方向34,36は、対応する電気的に駆動される弁により、選択的に開かれまたは閉じられることが可能である。
【0059】
例えば、各方向34,36は、一対の電気的に駆動される弁を有していても良く、そのそれぞれが、相補的な結合要素30,32の内の一つにより支持される。相補的な結合要素30,32を結合することにより、各方向の二つの電気的に駆動される弁が同時に開かれ、それにより、各方向34,36を開く。
【0060】
しかしながら、結合手段22は、好ましくは機械的なものである。
【0061】
図1A,1B,2A,2Bのデバイスの第一または第二の実施形態に対応する、結合手段22の第一の実施形態は、図5Aに静止状態で示され、図5Bに充填状態で示されいている。
【0062】
結合手段22のこの実施形態において、前記結合手段22は、メス部材30を有していて、このメス部材30は、可動スプレイ・ヘッド12により支持され、このメス部材の内側のボア40の中に、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の少なくとも一つの径方向の端部42、及びスプレイ・ヘッド12の第二のダクト48の径方向の端部46が、開かれていて、上記少なくとも一つの径方向の端部42は、第一の方向34に関係し、第一の液溜め16に接続され、上記径方向の端部46は、第二の、オーバーフロー方向36に関係し、第一の液溜め16のための第一の対応するレベル“N1”の上方で、第一の液溜め16に接続されている。
【0063】
メス部材30は、そのボア40と連絡する少なくとも一つの導入開口部50を有している。
【0064】
結合要素22はまた、実質的に円筒形の中間スプール52を有していて、この中間スプールは、スライド可能に取り付けられ、且つリターン・スプリング53によりメス部材30のボア40の中で弾性的に戻される。前記スプール52は、図5Aに示された静止状態と、図5Bに示された結合状態との間で、移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールが、メス部材30のボア40の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の端部42,46を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプール52が、リターン・スプリング53の作用に抗して押し付けられて、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の端部42,46の遮蔽を取り除く。
【0065】
結合要素22は、最後に、実質的に円筒形のオス部材32を有していて、その直径は、導入開口部50の直径以下であって、その中を、第一のベース・ダクト54、及び第二のベース・ダクト56が通っていて、第一のベース・ダクト54は、先に図1A及び1Bの中に示されているように、第二の液溜め20のための第二の対応するレベル“N2”の下側で第二の液溜め20に接続され、第二のベース・ダクト56は、第二の液溜め20に接続され、それらのダクトのそれぞれの端部58,60は、前記オス部材32の周囲で径方向に開かれ、前記オス部材32は、ボア50の中に開口するスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の端部42,46の遮蔽を取り除くために、リターン・スプリング53の作用に抗してスプール52を押し付けるために、次いで、前記二方向34,36を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクト54,56の径方向の端部が、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部58,60の上に開くこと生じさせるために、メス部材30の開口50の中に導入されることが可能である。
【0066】
中間スプール52のメス部材30の、及びオス部材32の、何れの実施形態も、先に説明されたように、本発明の正確な実現のために適切であることがある。
【0067】
しかしながら、好ましくは、メス部材は、特に、管状のスリーブ30の形状を有していて、この管状のスリーブ30は、大きい直径の第一の内側の部分62、及び、より小さい直径の第二の内側の部分66、を有していて、第一の内側の部分62の中に、管状のスプール52が、スプール52の中に収容されリターン・スプリング53により弾性的に戻され、且つ、このリターン・スプリングは、スリーブ30の横方向の端部壁64を押し、これに対して、第二の内側の部分66は、第一の部分62と共に、ショルダー面68の境界を定め、このショルダー面68に対して、管状のスプール52の環状のフランジ70が接触するように構成されている。
【0068】
図1A,1B,2A,2B及び7のデバイスの第一または第二の実施形態に対応する、結合手段22の第二の実施形態は、図6Aに静止状態で示され、図6Bに充填状態で示されている。
【0069】
結合手段22のこの実施形態において、前記結合手段22は、メス部材30を有していて、このメス部材30は、可動スプレイ・ヘッド12により支持され、その内側のボア40の中に、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の少なくとも径方向の端部42、及びスプレイ・ヘッド12の第二のダクト48の径方向の端部46が開いていて、径方向の端部42は、第一の方向34に関係していて、第一の液溜め16に接続され、径方向の端部46は、第二の、オーバーフロー方向36に関係していて、第一の液溜め16のための第一の対応するレベル“N1”の上方で第一の液溜め16に接続され、前記メス部材30は、そのボア40と連絡する少なくとも一つの導入開口部50を有している。
【0070】
結合要素22はまた、実質的に円筒形の中間スプール52を有していて、この中間スプール52は、スライド可能に取り付けられ且つメス部材30のボア40の中で弾性的に戻される。
【0071】
スプール52は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト72及び第二の中間ダクト74を有していて、各中間ダクトは、端部76,78(内側の端部と呼ばれる)及び外側の端部82,84を有していて、上記の端部76,78は、スプール52の一方の端部80で、メス部材30の内側のボア40の中に径方向に開口し、これに対して、上記の外側の端部82,84は、スプール52の反対側の端部86で、前記スプール52の解放された横方向の面88の中に、軸方向に開口している。
【0072】
スプール52は、図6A及び7に示された静止状態と、図6Bに示された結合状態との間で、移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールが、スプリング53によりメス部材30のボア40の中で弾性的に戻され、且つこの静止状態で、当該スプールがスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部42,46を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部42,46の遮蔽を取り除くために、且つ、第一の中間ダクト72及び第二の中間ダクト74の径方向の内側の端部76,78が、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部42,46と一致することを可能にするために、スプール52が、リターン・スプリング53の作用に抗して押し付けられる。
【0073】
結合要素22は、最後に、実質的に円筒形のオス部材32を有していて、その直径は、導入開口部50の直径以下であって、その中を、第一の軸方向のベース・ダクト54及び第二の軸方向のベース・ダクト56が通っていて、第一の軸方向のベース・ダクト54は、先に図1A及び1Bの中に示されていたように、第二の液溜め20のための第二の対応するレベル“N2”の下側で第二の液溜め20に接続され、これに対して、第二の軸方向のベース・ダクト56は、第二の液溜め20に接続され、それらのベース・ダクトのそれぞれの軸方向の端部58,60は、前記オス部材32の解放された横方向の面90の中に開かれている。前記オス部材32は、メス部材30の開口50の中に導入されることが可能であり、それによって、リターン・スプリング53の作用に抗してスプール52を押し付けるために、且つそれと同時に前記二方向34,36を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクト54,56の端部が、スプール52の第一のダクト及び第二のダクト72,74の外側の端部82,84の上に開かれる)ために、オス部材32の横方向の面90がスプール52の横方向の面88に作用するようになる。
【0074】
中間スプール52のメス部材30の、及びオス部材32の、何れの実施形態も、先に説明されたように、本発明の正確な実現のために適切であることがある。
【0075】
しかしながら、好ましくは、メス部材は、管状のスリーブ30の形状を有していて、この管状のスリーブ30は、小さい直径の第一の内側の部分62、大きい直径の第二の内側の部分63、及び、小さい直径の第三の内側の部分66を有している。
【0076】
− 前記小さい直径の第一の内側の部分62の中に、第一の中間ダクト72及び第二の中間ダクト74の内側の端部76,78を有するスプール52の第一の部分92が、スライド可能に取り付けられている。
【0077】
− 前記大きい直径の第二の内側の部分63の中に、管状のスプール52の環状のフランジ94が、リターン・スプリング53により弾性的に戻され、このリターン・スプリング53は、スプール52の周りに収容され、且つ、スリーブの第一及び第二の内側の部分62,63により境界を定められたショルダー面64を押す。
【0078】
− 前記小さい直径の第三の内側の部分66は、第二の部分63と共に、管状のスプール52の環状のフランジ94と接触するように構成されたショルダー面68の境界を定める。
【0079】
図1A,1B,2A,2及び7のデバイスの第一または第二の実施形態に対応する、結合手段22のこれらの第一及び第二の実施形態のそれぞれにおいて、メス部材を形成するスリーブ30は、第一の液溜め16の中に伸びている。
【0080】
スプレイ・ヘッド12の中または固定ベース14の中での、ポンプ24の配置によれば、第一の内側の部分62は、径方向の孔44を有していて、この孔は、前記第一の液溜め16の中に直接的に開かれ、またはその代わりに、液溜め16に接続されたポンプ24と連絡し、且つこの孔は、第一の方向34に対応するスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44を構成する。
【0081】
第一の内側の部分62はまた、孔94と連絡する第二のダクト48を形成する内側の軸方向のカウンターボアを有していて、この孔は、スリーブ30の横方向の端部壁96の中に形成され、且つ、第一の液溜めのための第一の対応するレベル“N1”の上方に開口するチューブ38と連絡して、スプレイ・ヘッドの第二のダクト48(第二の、オーバーフロー方向36に対応する)を形成する。
【0082】
好ましくは、図1A,2A,2B及び2Cに示されている、デバイス10の第一及び第二の実施形態において、固定ベース14は、スプレイ・ヘッド12の少なくとも一部100を補足するハウジング98を有している。それに加えて、相補的な二方向結合要素30,32が、スプレイ・ヘッド12の部分100の壁102と、固定ベース14のハウジング98の端部壁104との間に挿入される。
【0083】
このようにして、メス部材30は、壁102により支持され、他方、オス部材は、ハウジング98の端部104により支持される。
【0084】
結合手段22の第三の実施形態は、図3A及び3Bのデバイスの第三の実施形態に関係していて、図8,9A及び9Bに静止状態で示され、図6Bに充填状態で示されている。
【0085】
結合手段22のこの実施形態において、前記結合要素22は、メス部材30を有していて、このメス部材30は、可動スプレイ・ヘッド12の上側の横方向の壁106により支持され、且つ、その実質的に縦方向の内側のボア40の中に、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の少なくとも一つの径方向の端部42、スプレイ・ヘッド12の第二のダクト48の軸方向の端部46、及びスプレイ・ヘッド12の第三のダクト49の一方の端部47が開いている。上記の少なくとも一つの径方向の端部42は、第一の方向34に関係していて、第一の液溜め16に接続され、これに対して、上記の軸方向の端部46は、第二の、ベント方向36に関係していて、第一の液溜め16のための第一の対応するレベルの上方で第一の液溜め16に接続され、また、上記の一方の端部47は、第二の、ベント方向36に関係していて、外気と連絡する状態にある。
【0086】
メス部材30は、そのボア40と連絡する少なくとも一つの導入開口部50を有している。
【0087】
結合要素22は、実質的に円筒形の中間スプール52を有していて、この中間スプール52は、メス部材30のボア40の中にスライド可能に取り付けられ、且つその中でスプリング53により弾性的に戻される。
【0088】
スプール52は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト72を有していて、この第一の中間ダクト72は、スプール52の一方の端部80で、端部76(内側の端部と呼ばれる)、及び、端部82(外側の端部と呼ばれる)を有している。上記の端部76は、メス部材30の内側のボア40の中に径方向に開口し、上記の端部82は、スプール52の反対側の端部86で、前記スプール52解放された横方向の面88の中に径方向に開口している。外側の端部82は、特に、スプール52の周囲に形成された環状の溝の中に開かれ、このスプール52は、円筒形であって、端部76でスプール52と内側で連絡している。
【0089】
スプール52は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第二の中間ダクト74を有していて、この第二の中間ダクト74は、端部78(内側の端部と呼ばれる)、及び、いわゆる中間端部84を有している。上記の端部78は、スプール52の一方の端部80で、メス部材の内側のボア40の中に軸方向に開かれ、且つ、メス部材30のボア40の中に収容されたフロート108により閉じられることが可能であり、これに対して、上記の端部84は、前記スプール52の中間部分11の中に径方向に開口している。
【0090】
中間端部84は、特に、スプール52の周囲に形成された環状の溝の中に開かれ、且つ端部78でスプール52と内側で連絡している。
【0091】
スプール52は、静止状態(図9Aに示されている)と、結合状態(図9Bに示された)との間で、移動することが可能であって、静止状態に、当該スプールが、スプリング53によりメス部材30のボア40の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の内側の端部42(第一の方向34に関係している)、及びスプレイ・ヘッドの第三のダクト49の端部47(第二の、ベント方向36に関係している)を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプール52が、リターン・スプリング53の作用に抗して押し付けられて、第一の中間ダクト72の内側の端部76及び第二の中間ダクト74の中間端部84が、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト及び第三のダクト44,49の端部と一致することを可能にする。
【0092】
図9Aに示されているように、結合要素22は、最後に、実質的に円筒形のオス部材32を有していて、その直径は、導入開口部50の直径以下であって、その中を、軸方向のベース・ダクト54が通っている。このベース・ダクトは、第二の液溜め20のための第二の対応するレベルの下側で第二の液溜め20に接続され、このベース・ダクトの軸方向の端部58は、前記オス部材32の解放された横方向の面90の中に開かれている。前記オス部材32は、メス部材30の開口50の中に導入されることが可能であり、それによって、リターン・スプリング53の作用に抗してスプール52を押し付けるために、オス部材32の横方向の面90がスプール52の横方向の面88に作用するようになり、それと同時に、前記二方向34,36を開くために、第一のベース・ダクト54の端部58が、スプール52の第一の中間ダクト72の外側の端部82の上に開くことを生じさせるようになっている。
【0093】
図8に示されているように、メス部材30は、内側のスリーブ112を有していて、この内側のスリーブ112の中に、管状のスプール52がリターン・スプリング53により弾性的に戻される。このリターン・スプリング53は、メス部材30の横方向の端部壁116を押し、且つこの内側のスリーブ112の中に、フロート108が前記スプリング53と同軸に収容される。
【0094】
メス部材30はまた、内側のスリーブ112と同軸の、外側のスリーブ118を有していて、そのカウンターボア120,122は、内側のスリーブとともに、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト及び第三のダクト44,49の境界を定め、且つ、端部面116を有している。
【0095】
メス部材30は、最後に、蓋124を有していて、この蓋124は、内側のスリーブ112及び外側のスリーブ118と共に、ショルダー面126の境界を定める。このショルダー面に対して管状のスプール52のショルダー面128が接触するように構成され、且つこのショルダー面は、スプールの直径の減らされた第二の部分66の通過を可能にするように構成された導入開口部を形成する孔50を有していて、この第二の部分66の自由端は、スプール52の横方向の面88を構成し、その上にオス部材90の横方向の面が作用することが可能である。
【0096】
好ましくは、内側のスリーブ112及び外側のスリーブ118の少なくとも一部が、第一の液溜め16の中に伸び、この部分は、径方向の孔を有している。この孔は、前記第一の液溜め16の中に開かれ、またはその代わりに、ポンプ24と連絡する液溜め16に接続され、且つこの径方向の孔は、第一の方向34に対応するスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44を構成する。
【0097】
この部分はまた、軸方向の孔を有していて、この軸方向の孔は、外側のスリーブ118の横方向の端部壁116の中に形成され、且つ、第一の液溜め16と連絡して、スプレイ・ヘッド12の第二のダクト48(第二の、ベント方向36に対応している)を形成する。
【0098】
この実施形態において、メス部材30は、図3A及び3B,8,及び9A及び9Bに示されているように、可動スプレイ・ヘッド12の水平方向の上側の壁106により支持されている。
【0099】
代替案として、もし、スプレイ・ヘッドが、第一の液溜め16のネック136の中に収容されたスプレイ・ポンプ134を有している場合には、メス部材は、同様に、好ましくは、図4A及び4Bに示されているように、ポンプ134及びメス部材の両方に共通のサポート137の中の前記ネック136の中に収容されても良い。
【0100】
スプレイ・ポンプ134は、機械的なポンプであっても良く、あるいは、この説明の中で後に示されるように、電動ポンプであっても良い。
【0101】
図1A及び1Bの中に詳細に示されているように、本発明の好ましい実施形態において、スプレイ・ヘッド12のケーシング26,28、またはその代わりに、固定ベース14は、ミニチュア移送ポンプ24、前記ポンプのための電力供給手段140、及び前記ポンプをコントロールするための手段142を収容する。
【0102】
このようにして、図1A,1Bに示された、本発明の第一の実施形態の場合に、これらの要素を収容するのは、スプレイ・ヘッドのケーシング26であり、これに対して、図2Aから4Bに示された、本発明の第二から第四の実施形態の場合には、これらの要素(図示されていない)を収容するのは、固定ベースのケーシング28である。
【0103】
ここで留意すべきことは、この構成は、本発明を限定するものではなく、本発明は、関係する電気的な接点の数を減らすために、一つ且つ同一のケーシング26または28の中に、ポンプ24、電力供給手段140、及びコントロール手段142を結合することを、とりわけ狙っていると言うことである。
【0104】
それにも拘わらず、ポンプ24、その電力に接続されている供給手段140、及びそのコントロール手段は、スプレイ・ヘッドと固定ベースとの間に、別のやり方で配置されても良く、電気的な接続は、その場合、結合手段22を介して行われる。
【0105】
本発明の好ましい実施形態において、ポンプ24は、圧電タイプのポンプである。
そのような圧電ポンプは、図10Aから10Cの中に概略的に示されている。
既知のやり方で、圧電ポンプ24は、入口ノズル146及び出口ノズル148が設けられたケーシング144を有している
ケーシング144の内側に、可変ボリューム・チャンバ150があり、このボリューム・チャンバ150は、少なくとも一つの固定壁152及び一つの可動メンブレン154を有していて、この可動メンブレン154は、チャンバのボリューム150の変化を生じさせるために、圧電アクチュエータ156により動かされることが可能である。
【0106】
製品は、一方向弁を形成する第一のメンブレン158により、可変ボリューム・チャンバ150に送り込まれることが可能であり、そして、一方向弁を形成する第二のメンブレン160により、チャンバ150から放出されることが可能である。
【0107】
圧電アクチュエータ156が定められた周波数の電流に曝されたとき、圧電アクチュエータ156は、移動して、可動メンブレン154を、図10Bに示された第一の形態に変形させることが可能であり、この第一の形態において、可変ボリューム・チャンバ150のボリュームが増大され、且つ、製品が、このようにして、入口ノズル146及び第一の弁を形成するメンブレン158の中を通って送り込まれることが可能である。
【0108】
圧電アクチュエータ156はまた、可動メンブレン154が第二の形態を占めるように、移動されることが可能であり、この第二の形態において、図10Cに示されているように、可変ボリューム・チャンバ150のボリュームが減少する。チャンバ150の中に含まれる製品は、それ故に、第二のメンブレン160及び出口ノズル148の中を通って放出される。
【0109】
更に、そのようなポンプ24は、一般的に直列に配置された一つまたはそれ以上のチャンバ150を有していても良い。
【0110】
本発明の正確な実現のために、好ましくは、市販されている圧電ポンプが使用され、前記ポンプは、好ましくは、直列に配置された二つのチャンバ150を有していて、小さいサイズ及び低い電力消費の利点を有している。
【0111】
このようにして、そのようなポンプは、200ミリワット未満の電力消費で、2グラムの重量に対して、最大で30ミリメータのスペースを占めることがある。
【0112】
そのようなポンプは、100Hzの周波数の正弦波電流に曝されたとき、550ミリバール(550hPa)の圧力で、毎分6ミリリットルの送出しを実現することが可能である。
【0113】
もちろん、同様に市販されている単一のチャンバのポンプを使用することも可能である。
【0114】
電気的に駆動されるポンプ24の手段140を作り出すための手立ては、様々に考えられる。
【0115】
本発明の第一の実施形態によれば、電力供給手段140は、電池を有していて、例えば、リチウム電池タイプのミニチュア電池を有している。
【0116】
そのようなタイプの電池は、固定ベース14の液溜め20が再充填されるようにデザインされていないときに、本発明に基づくデバイス10に特に適している。そのような場合には、電池の寿命は、固定ベース14の液溜め20の全量を、スプレイ・ヘッド12の液溜め16に移送するために、ポンプ24により消費される全電力に、多かれ少なかれ、対応する。
【0117】
電力供給手段140他の実施形態によれば、図1Aに示されているように、電力供給手段140は、少なくとも一つの電力源(図示されていない)から充電可能な蓄電池を有していても良い。
【0118】
電力供給手段140の第一の実施形態によれば、電力供給手段140は、代替案として、光起電性のパネル(図示されていない)を有していても良く、この光起電性のパネルは、好ましくは、スプレイ・ヘッドのまたは固定ベース14の外側の表面の上に取り付けられ、それによって、デバイス10が使用されていないときに、蓄電池34が再充電されることを可能にする。
【0119】
電力供給手段140は、ダイナモ・タイプの電流の手動発電機(図示されていない)を有していても良く、この手動発電機は、スプレイ・ヘッド12のまたは固定ベース14のケーシング26または28の中に組み込まれることが可能であって、蓄電池140が再充電されることを可能にする。
【0120】
この場合に、理解されなければならないことは、蓄電池140が再充電されることを可能にするために、問題のケーシング26または28が、発電機を収容するスペース(図示されていない)、及び、前記発電機を作動させるための折り畳み式クランキング・ハンドルまたはトリガー(図示されていない)を組み込むようにデザインされなければならないと言うことである。
【0121】
第二の実施形態によれば、電力供給手段が蓄電池140のであるとき、この蓄電池140は、特に既存の電気ネットワークに接続される。
【0122】
例えば、電気ネットワークは、家庭用AC電源供給ネットワークからなる。
【0123】
この場合には、デバイス10の充電可能な蓄電池140を、前記家庭用電気的な電源に接続された変圧器に接続することにより、充電可能な蓄電池140が、再充電されることが可能である。
【0124】
この目的のために、ソケット(図示されていない)が、例えば、蓄電池を受け入れるケーシング26または28の表面の上に設けられても良い。このソケットは、変圧器のプラグ・コレクタを受け入れるように構成されることになる。
【0125】
代替案として、電気ネットワークは、自動車DCオン・ボード電気ネットワークであっても良く、充電可能な蓄電池140は、その場合、前記自動車のオン・ボード電気ネットワークに接続されるように構成されたシガレット・ライター・タイプのプラグ(図示されていない)に接続される。
【0126】
最後に、電気ネットワークは、パーソナル・コンピュータのシリアル周辺DC電力に接続されている供給回路であっても良く、その場合には、デバイス10は、パーソナル・コンピュータの対応するUSBポートの中に挿入されるように構成された“USB”シリアル・コネクターと呼ばれるものを有していても良く、それによって、充電可能な蓄電池140が再充電されることが可能になる。
【0127】
本発明の好ましい実施形態において、図1A,1Bに示されているように、コントロール手段142は、電力供給手段140をコントロールするスイッチを有している。
【0128】
これは、特にケーシング26または28の表面から突出するプッシュ・ボタン・タイプのスイッチである。
【0129】
スイッチ142は、プッシュ・ボタン162を有している、このプッシュ・ボタン162は、スピンドル164の上で摺動するように取り付けられ且つスプリング166により弾性的に戻される。このプッシュ・ボタン162は、他の端子(図示されていない)と接触することが可能な端子に固定されて、ポンプ24の電力に接続されている供給回路を閉じる。
【0130】
代替案として、コントロール手段142は、固定ベースのケーシング28の上に配置された光電電池に対応するスイッチを形成する電子的な回路(図示されていない)を有していても良い。
【0131】
電池は、ユーザーの手によって押されたときに閉じられるように、ケーシング28の外側の表面の上に取り付けられても良く、あるいは、先に説明されたように、より効果的に、固定ベース14の中のスペース98のボトム104の中に配置される。
【0132】
電池170の停止は、ポンプ24への電力の供給をトリガーする電子的な回路を作動させる。
【0133】
代替案として、電子的な回路168は、相補的な二方向結合要素30,32として作られた接点に関係付けられても良い。これらの二つの要素30,32の結合は、固定ベースの上でのスプレイ・ヘッドの静止との組み合わせで、ポンプ24への電力の供給をトリガーする電子的な回路168を作動させる。
【0134】
ここで、当然に、留意すべきことは、コントロール手段142の他の形態が、本発明の範囲を限定すること無しに考えられるということであって、例えば、ボイス・コントロールまたは近接検知コントロールは、肌に付けられる化粧品を容器に詰めるために使用されるデバイスの場合に、特別な利点を有している。その場合には、ユーザーの肌の近接を検知することにより、製品14の小出しを開始させることが可能である。
【0135】
先に示されているように、ポンプ24が、スプレイ・ヘッドの中、または固定ベースの中の何れかに収容されるかに依存して、スプレイ・ヘッド12のケーシング26、またはその代わりに固定ベース14のケーシング28が、ミニチュア移送ポンプ24、前記ポンプのための電力供給手段140、及び前記ポンプをコントロールするためのコントロール手段142を収容することになる。
【0136】
ケーシング26または28は、それ故に、対応する液溜め16または20を収容する従来のケーシングであることが可能である。
【0137】
代替案として(図示されていない)、ケーシング26または28は、液溜め16または20の上に取り付けられたキャップから構成されても良い。
【0138】
最もシンプルな本発明の実施形態において、ポンプ24は、ケーシングの内壁に固定された26,28である。
【0139】
しかしながら、好ましくは、ポンプ24は、ケーシング26,28に固定された中間要素(図示されていない)により支持される。この要素は、前記ポンプ24のための電力供給手段140、及び、前記ポンプをコントロールするためのコントロール手段142を有していても良く、それによって、デバイス10が組み立てられるとき、これらの要素の全てが、それらを受け入れるように構成された単一の要素として取り付けられることが可能になる。
【0140】
好ましくは、本発明の代替形状(図示されていない)によれば、可動スプレイ・ヘッド12は、同様に、ミニチュア電動スプレイ・ポンプ、好ましくは圧電ポンプを有していても良く、このポンプは、第一の液溜め16と出口部材18との間に挿入される、可動スプレイ・ヘッドのための電力供給手段により電力が供給され(図示されていない)、且つ、対応するコントロール手段(図示されていない)によりコントロールされる。
【0141】
この電動スプレイ・ポンプは、製品を噴射するためのみに構成された独立のポンプであっても良く、あるいは、単純に、移送ポンプからなっていても良く、この移送ポンプは、デバイス10の第一の実施形態に対応する図1A及び1Bが示すように、可動スプレイ・ヘッド12の第一のケーシング26の中に収容される。そのような場合に、ポンプ24は、移送及び噴射機能の両者を実行する。
【0142】
同様に、ここで留意すべきことは、図2Aから4Bに示された第二の実施形態の場合に、固定ベースの第二のケーシング28の中に収容された移送ポンプ24が、スプレイ機能を実行しても良いと言うことである。固定ベースのケーシング28は、その場合、同様に、出口部材(図示されていない)が設けられて、スプレイ・ヘッド及び固定ベースが独立に使用されることを可能にする。
【0143】
ここで留意すべきことは、この形態において、スプレイ・ヘッド12のスプレイ・ポンプのための電力供給手段は、充電可能な蓄電池を有していて、この蓄電池は、固定ベース14の充電可能な蓄電池140を再充電するために使用される電源に、結合手段30,32を介して接続されることが可能である。
【0144】
本発明は、それ故に、スプレイ・ヘッド12を有する液体または半液体製品のためのパッケージング・デバイスを、非常にシンプルなやり方で提供することを可能にし、このスプレイ・ヘッド12は、それを再充填/再充電するために、任意に、固定ベース14の上に取り付けられあるいはそれから取り外されることが可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス(dispositif de conditionnement et de distribution)に係る。
【0002】
本発明は、より特に、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイスに係り、このデバイスは、出口部材に供給する少なくとも一つの第一の液溜めを有する可動スプレイ・ヘッドと、第二の液溜めを有する少なくとも一つの固定ベースと、を有していて、この固定ベースは、結合手段を介して、可動スプレイ・ヘッドの第一の液溜めに接続されることが可能であり、前記可動スプレイ・ヘッドが製品で再び満たされることを、少なくとも可能にするために、製品が固定ベースの第二の液溜めから、可動スプレイ・ヘッドの第一の液溜めへ移送されることを可能にする。
【背景技術】
【0003】
このタイプのデバイスの多くの例が、知られている。
このタイプのデバイスの大半において、第二の液溜めは、加圧された噴射ガスの圧力に曝され、そして、弁システムが、第二の液溜めと第一の液溜めとの間に挿入されている。固定ベースに対して可動スプレイ・ヘッドを結合することより、製品が移送されることが可能になる。
【0004】
このデザインは、幾らかのガスが第二の液溜めの中に残っているときのみに、デバイスを作動させることが可能であると言う弱点を有している。第二の液溜めの中へのガスの供給が途絶えたときには、第一の液溜めを充填することが不可能になる。
【0005】
更に、そのようなデバイスの使用は、液体製品に限定され、クリーム状の製品に適用されることが可能でない。その理由は、噴射ガスが、クリーム状の製品を、それを放出するための十分に高い圧力に曝すことができないからである。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、以上において説明されたタイプのデバイスを提供することにより、この弱点を克服する。このデバイスは、第二の液溜めと第一の液溜めとの間に挿入されたミニチュア電動移送ポンプを有し、この移送ポンプは、それが固定ベースに結合されたときに、取り外し可能なスプレイ・ヘッドを再充填する。
【0007】
この目的のために、本発明は、以上において説明されたタイプのデバイスを提案し、このデバイスは、電力供給手段により電力が供給され且つコントロール手段によりコントロールされるミニチュア電動ポンプ(移送ポンプと呼ばれる)が、第一の液溜めと第二の液溜めとの間に挿入され、製品が前記結合手段の中を通って移送されることを可能にする。
【0008】
本発明の他の特徴によれば:
− 前記電動移送ポンプは、前記可動スプレイ・ヘッドの第一のケーシングの中に収容されている;
− 前記移送ポンプは、前記固定ベースの第二のケーシングの中に収容される。
【0009】
− 前記結合手段は、相補的な二方向結合要素を有していて、前記二つの方向は、一方では、第一の液溜めに、第二の液溜めの、第二の液溜めのための第二の対応する製品レベルの下側に配置された部分を接続することが可能な第一の方向を有し、そして、もう一方では、第二の液溜めに、第一の液溜めのための第一の対応する製品レベルの上方に開くダクト(オーバーフローおよび/またはベントダクトと呼ばれる)を接続することが可能な第二の方向を有している。
【0010】
− 前記結合要素は、前記可動スプレイ・ヘッドの取り外しに対応する閉じられた第一の形態(この形態では、前記二方向が同時に閉じられる)と、前記可動スプレイ・ヘッド及び前記固定ベースの結合に対応する開かれた第二の形態(この形態では、前記二方向が同時に開かれる)との間で、移動することが可能である。
【0011】
− 各方向は、対応する電気的に駆動される弁により、選択的に開かれまたは閉じられことが可能である。
【0012】
− 前記結合要素は、メス部材と、実質的に円筒形の中間スプールと、実質的に円筒形のオス部材と、を有している。
【0013】
−− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドにより支持され、その内側のボアの中に、スプレイ・ヘッドの第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部、及び、スプレイ・ヘッドの第二のダクトの径方向の端部が開いていて、前記第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部は、第一の方向に関係していて、第一の液溜めに接続され、前記第二のダクトの径方向の端部は、第二の、オーバーフロー方向に関係していて、第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で、第一の液溜めに接続されている。前記メス部材は、そのボアと連絡する少なくとも一つの導入開口部を有している。
【0014】
−− 前記実質的に円筒形の中間スプールは、スライド可能に取り付けられ、且つ、前記メス部材のボアの中にリターン・スプリングにより弾性的に戻される。前記スプールは、静止状態と結合状態との間で、移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールがメス部材のボアの中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールがスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの端部を塞ぎ、これに対して、結合状態では、当該スプールが、前記リターン・スプリングの作用に抗して押し付けられて、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの端部の遮蔽を取り除く。
【0015】
−− 前記実質的に円筒形のオス部材は、その直径が、導入開口部の直径以下であって、その中を、第二の液溜めの、第二の対応するレベルの下側で第二の液溜めに接続された第一のベース・ダクト、及び、第二の液溜めに接続された第二のベース・ダクトが通っている。第二のベース・ダクトの端部は、前記オス部材の周囲で径方向に開かれている。前記オス部材は、ボアの中に開口するスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの端部の遮蔽を取り除くために、リターン・スプリングの作用に抗してスプールを押し付けるために、そしてその後で、前記二方向を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクトの径方向の端部をスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部の上に開かせるために、前記メス部材の開口の中に導入されることが可能である。
【0016】
− 前記メス部材は、管状のスリーブの形状を有していて、この管状のスリーブの形状は、大きい直径の第一の内側の部分と、より小さい直径の第二の内側の部分と、を有している;
−− 前記大きい直径の第一の内側の部分の中に、管状のスプールが、スプールの中に収容され且つスリーブの横方向の端部壁を押すリターン・スプリングにより弾性的に戻される;
−− 前記より小さい直径の第二の内側の部分は、第一の部分とともに、管状のスプールの環状のフランジが接触するように構成されたショルダー面の境界を定める。
【0017】
− 前記結合要素は、メス部材と、実質的に円筒形の中間スプールと、を有している。
【0018】
−− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドにより支持され、その内側のボアの中に、少なくともスプレイ・ヘッドの第一のダクトの径方向の端部と、スプレイ・ヘッドの第二のダクトの径方向の端部とが、開かれ、前者は、第一の方向に関係していて、第一の液溜めに接続され、後者は、第二の、オーバーフロー方向に関係していて、第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で第一の液溜めに接続されている。前記メス部材は、そのボアと連絡する少なくとも一つの導入開口部を有している。
【0019】
−− 前記実質的に円筒形の中間スプールは、スライド可能に取り付けられ、且つメス部材のボアの中で弾性的に戻される。前記スプールは、その中を実質的に長手方向に通過する第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトを有していて、それぞれが、スプールの一方の端部でメス部材の内側のボアの中に径方向に開口する端部(内側の端部と呼ばれる)と、スプールの反対側の端部で、前記スプールの解放された横方向の面の中に軸方向に開口する外側の端部と、を有している。前記スプールは、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールがメス部材のボアの中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールがスプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプールが、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部の遮蔽を取り除くために、且つ第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの径方向の内側の端部が、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第二のダクトの径方向の端部と一致することを可能にするために、リターン・スプリングの作用に抗して押し付けられる。
【0020】
−− 実質的に円筒形のオス部材は、その直径が、導入開口部の直径以下であって、その中を、第一の軸方向のベース・ダクト及び第二の軸方向のベース・ダクトが通っている。第一の軸方向のベース・ダクトは、第二の液溜めのための第二の対応するレベルの下側で第二の液溜めに接続され、第二の軸方向のベース・ダクトは、第二の液溜めに接続され、その軸方向の端部は、前記オス部材の解放された横方向の面の中に開かれている。前記オス部材は、リターン・スプリングの作用に抗してスプールを押し付けるために、且つそれと同時に、前記二方向を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクトの端部が、スプールの第一のダクト及び第二のダクト外側の端部の上に開くことを生じさせるために、オス部材の横方向の面がスプールの横方向の面に作用するように、メス部材の開口の中に導入されることが可能である。
【0021】
− 前記メス部材は、管状のスリーブの形状を有していて、この管状のスリーブの形状は、小さい直径の第一の内側の部分と、大きい直径の第二の内側の部分と、小さい直径の第三の内側の部分と、を有している;
−− 前記小さい直径の第一の内側の部分の中に、第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの内側の端部を有するスプールの第一の部分がスライド可能に取り付けられる;
−− 前記大きい直径の第二の内側の部分の中で、管状のスプールの環状のフランジが、リターン・スプリングにより弾性的に戻され、このリターン・スプリングは、スプールの周りに収容され且つスリーブの第一及び第二の内側の部分により境界を定められたショルダー面を押す;
−− 前記小さい直径の第三の内側の部分は、第二の部分と共に、管状のスプールの環状のフランジが接触するように構成されたショルダー面の境界を定める。
【0022】
− 前記メス部材を形成するスリーブは、第一の液溜めの中に伸び、第一の内側の部分は、径方向の孔を有していて、この径方向の孔は、前記第一の液溜めの中に開かれ、またはその代わりに、液溜めに接続されたポンプと連絡し、且つ第一の方向に対応するスプレイ・ヘッドの第一のダクトを構成する。内側の軸方向のカウンターボアは、スリーブの横方向の端部壁の中に形成され且つ第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で開口するチューブと連絡する孔と連絡して、第二の、オーバーフロー方向に対応する、スプレイ・ヘッドの第二のダクトを形成する。
【0023】
− 前記固定ベースは、スプレイ・ヘッドの少なくとも一部を補足するハウジングを有していて、前記相補的な二方向結合要素は、スプレイ・ヘッドの壁と固定ベースのハウジングの端部壁との間に挿入される。
【0024】
− 前記結合要素は、メス部材と、実質的に円筒形の中間スプールと、実質的に円筒形のオス部材と、を有している。
【0025】
−− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドの上側の横方向の壁により支持され、その実質的に縦方向の内側のボアの中に、スプレイ・ヘッドの第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部と、スプレイ・ヘッドの第二のダクトの軸方向の端部と、スプレイ・ヘッドの第三のダクトの一方の端部とが、開いている。前記スプレイ・ヘッドの第一のダクトの少なくとも一つの径方向の端部は、第一の方向に関係していて、第一の液溜めに接続され、前記スプレイ・ヘッドの第二のダクトの軸方向の端部は、第二の、ベント方向に対応していて、第一の液溜めのための第一の対応するレベルの上方で第一の液溜めに接続され、前記スプレイ・ヘッドの第三のダクトの一方の端部は、第二の、ベント方向に関係していて、外気と連絡する状態にある。前記メス部材は、そのボアと連絡する少なくとも一つの導入開口部を有している。
【0026】
−− 前記実質的に円筒形の中間スプールは、メス部材のボアの中にスライド可能に取り付けられ且つその中で弾性的に戻される。前記スプールは、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクトを有していて、この第一の中間ダクトは、スプールの一方の端部でメス部材の内側のボアの中に径方向に開口する端部(内側の端部と呼ばれる)、及び、スプールの反対側の端部で前記スプールの解放された横方向の面の中に径方向に開口する端部(外側の端部と呼ばれる)を有している。
【0027】
前記スプールは、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第二の中間ダクトを有していて、この第二の中間ダクトは、スプールの一方の端部でメス部材の内側のボアの中に軸方向に開き且つメス部材のボアの中に収容されたフロートにより閉じられることが可能な端部(内側の端部と呼ばれる)、及び、前記スプールの中間部分の中に径方向に開口する、いわゆる中間端部を有している。
【0028】
前記スプールは、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であって、静止状態に、当該スプールが、リターン・スプリングによりメス部材のボアの中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、スプレイ・ヘッドの第一のダクトの内側の端部、及び、第二の、ベント方向に対応するスプレイ・ヘッドの第三のダクト端部を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプールは、リターン・スプリングの作用に抗して押し付けられ、第一の中間ダクト部の内側の端部と第二の中間ダクトの中間端部とが、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第三のダクトの端部と一致することを可能にする。
【0029】
−− 前記実質的に円筒形のオス部材は、その直径が、導入開口部の直径以下であって、その中を、軸方向のベース・ダクトが通っていて、この軸方向のベース・ダクトは、第二の液溜めのための第二の対応するレベルの下側で第二の液溜めに接続され、その軸方向の端部は、前記オス部材の解放された横方向の面の中に開かれている。前記オス部材は、メス部材の開口の中に導入されることが可能であり、それによって、オス部材の横方向の面が、リターン・スプリングの作用に抗してスプールを押し付けるために、スプールの横方向の面に作用し、それと同時に、前記二方向を開くために、第一のベース・ダクトの端部が、スプールの第一のダクトの外側の端部の上に開かれる。
【0030】
− 前記メス部材は、内側のスリーブと、内側のスリーブと同軸の外側のスリーブと、蓋と、を有している;
−− 前記内側のスリーブは、その中で、管状のスプールが、前記メス部材の横方向の端部壁を押すリターン・スプリングにより弾性的に戻され、且つ、その中に、フロートが前記スプリングと同軸に収容されている;
−− 前記外側のスリーブは、そのカウンターボアが、内側のスリーブと共に、スプレイ・ヘッドの第一のダクト及び第三のダクトの境界を定め、且つ、この外側のスリーブは、前記メス部材の横方向の端部壁を有している;
−− 前記蓋は、内側のスリーブ及び外側のスリーブ共に、管状のスプールのショルダー面が接触するように構成されたショルダー面の境界を定め、且つ、この蓋は、スプールの直径の減らされた第二の部分の通過を可能にするように構成された導入開口部を形成する孔を有していて、この第二の部分の自由端は、スプールの横方向の面を構成し、この横方向の面の上に、前記オス部材の横方向の面が作用することが可能である。
【0031】
− 内側のスリーブ及び外側のスリーブの少なくとも一部は、第一の液溜めの中に伸びている。前記一部は、径方向の孔を有していて、この径方向の孔は、前記第一の液溜めの中に開き、またはその代わりに、前記液溜めに接続されたポンプと連絡し、且つ、第一の方向に対応するスプレイ・ヘッドの第一のダクトを構成する。前記一部は、軸方向の孔を有していて、この軸方向の孔は、外側のスリーブの横方向の端部壁の中に形成され、且つ、第一の液溜めと連絡し、第二の、ベント方向に対応するスプレイ・ヘッドの第二のダクトを形成する。
【0032】
− 前記メス部材は、可動スプレイ・ヘッドの水平方向の上側の壁により支持されている;
− 前記スプレイ・ヘッドは、第一の液溜めのネックの中に収容されたスプレイ・ポンプを有し、前記メス部材は、前記ポンプ及び前記メス部材の両方に共通のサポートの中で前記ネックの中に収容されている。
【0033】
− 前記移送ポンプは、圧電タイプのミニチュア・ポンプである;
− 前記電力供給手段は、電池を有していて、特に、リチウム電池タイプのミニチュア電池を有している;
− 前記電力供給手段は、電源手段により再充電されることが可能な蓄電池を有している;
− 前記電力供給手段は、自律性を有し、特に、光起電性のパネル、またはその代わりに、ダイナモ・タイプの電流の手動発電機、を有している。
【0034】
− 前記蓄電池は、直接的にまたは変圧器を介して、電気ネットワークに接続されることが可能であり、特に、プラグおよび/または専用のベース・ステイション介して、家庭用AC電源ネットワークに接続されることが可能であり、またはその代わりに、シガレット・ライター・タイプの出口を介して、自動車のオン・ボードDC電気ネットワークに接続されることが可能であり、またはその代わりに、いわゆる“USB”シリアル・コネクターを介して、パーソナル・コンピュータのシリアル周辺DC電力に接続されている供給回路に接続されることが可能である。
【0035】
− 前記コントロール手段は、電力供給手段をコントロールするスイッチを有している;
− 前記コントロール手段は、スイッチを形成する電子的な回路を有している;
− スイッチを形成する電子的な回路のトリガリングは、光電電池の停止によりもたらされる;
− スイッチを形成する電子的な回路のトリガリングは、相補的な二方向結合要素の結合によりもたらされる。
【0036】
− 前記スプレイ・ヘッド、またはその代わりに、前記固定ベースは、ミニチュア移送ポンプ、前記ポンプのための電力供給手段、及び、前記ポンプをコントロールする手段を収容するケーシングを有している;
− このケーシングは、対応する液溜めの上に取り付けられたキャップからなる;
− 前記ポンプは、ケーシングに固定された中間要素により支持されている;
− 前記ポンプは、ケーシングの内壁に固定されている。
【0037】
− 圧電タイプのミニチュア・ポンプは、少なくとも一つの可変ボリューム・チャンバを有していて、この可変ボリューム・チャンバに、製品が、一方向弁を形成する第一のメンブレンを介して送り込まれ、そして、この可変ボリューム・チャンバから、製品が、一方向弁を形成する第二のメンブレンを介して放出される。前記可変ボリューム・チャンバは、少なくとも一つの固定壁、及び、前記チャンバのボリュームを変化させるために、圧電アクチュエータにより動かされることが可能な一つの可動メンブレン、を有している。
【0038】
− 前記可動スプレイ・ヘッドは、第一の液溜めと出口部材の間に挿入された、ミニチュア電動スプレイ・ポンプを、特に、圧電タイプのミニチュア電動スプレイ・ポンプを有していて、このミニチュア電動スプレイ・ポンプは、可動スプレイ・ヘッドのための電力供給手段により電力が供給され、且つ、コントロール手段を介してコントロールされる。
【0039】
− 前記スプレイ・ポンプのための電力供給手段は、充電可能な蓄電池を有していて、この蓄電池は、結合手段を介して固定ベースの充電可能な蓄電池を再充電するために使用される電源に接続されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1A】図1Aは、本発明に基づくデバイスの第一の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図1B】図1Bは、本発明に基づくデバイスの第一の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図2A】図2Aは、本発明に基づくデバイスの第二の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図2B】図2Bは、本発明に基づくデバイスの第二の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図3A】図3Aは、本発明に基づくデバイスの第三の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図3B】図3Bは、本発明に基づくデバイスの第三の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図4A】図4Aは、本発明に基づくデバイスの第四の実施形態を示していて、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図4B】図4Bは、本発明に基づくデバイスの第四の実施形態を示していて、結合された状態と呼ばれる状態で示されている。
【図5A】図5Aは、結合手段の第一の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは静止状態で示されている。
【図5B】図5Bは、結合手段の第一の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは充填状態で示されている。
【図6A】図6Aは、結合手段の第二の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは静止状態で示されている。
【図6B】図6Bは、結合手段の第二の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは充填状態で示されている。
【図7】図7は、本発明に基づくデバイスの第五の実施形態を示していて、ローミング状態で示され、且つ静止状態にある結合手段を有している。
【図8】図8は、本発明に基づくデバイスの第四の実施形態の斜視図であって、ローミング状態と呼ばれる状態で示されている。
【図9A】図9Aは、結合手段の第三の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは静止状態で示されている。
【図9B】図9Bは、結合手段の第三の実施形態を示していて、本発明に基づくデバイスの第一または第二の実施形態に関係し、これは充填状態で示されている。
【図10A】図10Aから10Cは、本発明において使用されるポンプの概略断面図であって、連続して示され、図10Aは、液体または半液体製品の静止の状態で示されている。
【図10B】本発明において使用されるポンプの概略断面図であって、図10Bは、液体または半液体製品の吸入の状態で示されている。
【図10C】本発明において使用されるポンプの概略断面図であって、図10Cは、液体または半液体製品の送出しの状態で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の更なる特徴及び利点は、以下に続く詳細な説明を読むことにより、明らかになるであろう。その理解のために、添付図面が参照される。
【0042】
以下に続く説明の中で、同一の参照符号は、同一のまたは同様な機能を実行する部品を示している。
【0043】
図1Aから4Bは、液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス10を示していて、このデバイスは、可動スプレイ・ヘッド12と、固定ベース14と、を有している。
【0044】
既知のやり方で、このデバイス10は、出口部材18に供給する少なくとも一つの第一の液溜め16を有する可動スプレイ・ヘッド12を有している。このデバイス10はまた、第二の液溜め20を有する少なくとも固定ベース14を有していて、この第二の液溜めは、結合手段22により可動スプレイ・ヘッド12の第一の液溜め16に接続されることが可能であって、製品が、固定ベース14の中の第二の液溜め20から、可動スプレイ・ヘッド12の中の第一の液溜め16へ、移送されることを可能にし、それによって、前記可動スプレイ・ヘッド12が製品で再び満たされることを、少なくとも可能にする。
【0045】
固定ベース14の液溜め20は、このようにして、可動スプレイ・ヘッド12の液溜め16が再充填されることを可能にするように構成される。
【0046】
しかしながら、ここで留意すべきことは、固定ベース14の液溜め20が、同様に、それ自体、適切なデバイス(図示されていない)を使用して再充填されることも可能であると言うことである。
【0047】
従来から、このタイプのデバイスにおいて、第二の液溜め20は、加圧された噴射ガスの圧力に曝され、弁システムは、第二の液溜め20と第一の液溜め16との間に挿入されている。固定ベース14へ可動スプレイ・ヘッド12を結合することにより、製品が移送されることを可能にする。
【0048】
このデザインは、ガスがまだ第二の液溜め20の中に残っているときにのみ、デバイスが機能することが可能であると言う弱点を有している。一旦、第二の液溜め20の中のガスの供給が途絶えた場合には、第一の液溜め16を充填することが不可能になる。
【0049】
更に、そのようなデバイスの使用は、液体製品に限定され、半液体またはクリーム状の製品に適用されることが可能でない。
【0050】
この弱点を取り除くために、本発明は、以上において説明されたタイプのデバイスを提案し、このデバイスは、製品を移送するために電動ポンプ24が使用されるデバイス10を有している。
【0051】
この目的のために、本発明は、以上において説明されたタイプのデバイス10を提案し、このデバイスの特徴は、ミニチュア電動ポンプ24(移送ポンプと呼ばれる)が、第一の液溜め16及び第二の液溜め20の間に挿入されていて、製品を結合手段22の中を通って移送するところにある。
【0052】
図1A及び1Bが示しているように、デバイス10第一の実施形態によれば、ポンプは、可動スプレイ・ヘッド12の第一のケーシング26の中に収容される。
【0053】
代替案として、図2Aから4Bに示されているように、移送ポンプ24は、固定ベースの第二のケーシング28の中に収容される。
【0054】
本発明によれば、結合手段22は、相補的な二方向34,36結合要素30,32を有していて、前記二つの方向34,36は、一方では第一の方向34を、もう一方では第二の方向36を有していて、第一の方向34は、第一の液溜め16に、第二の液溜め20の、第二の液溜め20のための第二の対応する製品レベル“N2”の下側に配置された部分を接続することが可能であり、第二の方向36は、第二の液溜め20に、第一の液溜め16のための第一の対応する製品レベル“N1”の上方に開くダクト38(オーバーフローおよび/またはベントダクトと呼ばれる)を接続することが可能である。
【0055】
この形態は、好ましくは、第一の液溜め16のオーバーフローを引き起こすことなく、第一の液溜め16が第二の液溜め20から充填されることを可能にする。
【0056】
この形態はまた、好ましくも、ボリュームの膨張に対して十分な配慮が払われることを可能にし、そのような膨張は、アルコールを含む製品(かなりの膨張を生ずることがあり、その結果として温度上昇を生ずることがある)の場合に必要になる。
【0057】
好ましくは、結合要素30,32は、可動スプレイ・ヘッド12の取り外しに対応する閉じられた第一の形態と、可動スプレイ・ヘッド12と固定ベース14との結合に対応する開かれた第二の形態との間で、移動することが可能であって、第一の形態では、図1A,2A,3A及び4Aに示されているように、前記二方向34,36が同時に閉じられ、第二の形態では、図1B,2B,3B及び4Bに示されているように、前記二方向34,36が同時に開かれる。
【0058】
結合手段22の一つの実施形態によれば(図に示されていない)、各方向34,36は、対応する電気的に駆動される弁により、選択的に開かれまたは閉じられることが可能である。
【0059】
例えば、各方向34,36は、一対の電気的に駆動される弁を有していても良く、そのそれぞれが、相補的な結合要素30,32の内の一つにより支持される。相補的な結合要素30,32を結合することにより、各方向の二つの電気的に駆動される弁が同時に開かれ、それにより、各方向34,36を開く。
【0060】
しかしながら、結合手段22は、好ましくは機械的なものである。
【0061】
図1A,1B,2A,2Bのデバイスの第一または第二の実施形態に対応する、結合手段22の第一の実施形態は、図5Aに静止状態で示され、図5Bに充填状態で示されいている。
【0062】
結合手段22のこの実施形態において、前記結合手段22は、メス部材30を有していて、このメス部材30は、可動スプレイ・ヘッド12により支持され、このメス部材の内側のボア40の中に、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の少なくとも一つの径方向の端部42、及びスプレイ・ヘッド12の第二のダクト48の径方向の端部46が、開かれていて、上記少なくとも一つの径方向の端部42は、第一の方向34に関係し、第一の液溜め16に接続され、上記径方向の端部46は、第二の、オーバーフロー方向36に関係し、第一の液溜め16のための第一の対応するレベル“N1”の上方で、第一の液溜め16に接続されている。
【0063】
メス部材30は、そのボア40と連絡する少なくとも一つの導入開口部50を有している。
【0064】
結合要素22はまた、実質的に円筒形の中間スプール52を有していて、この中間スプールは、スライド可能に取り付けられ、且つリターン・スプリング53によりメス部材30のボア40の中で弾性的に戻される。前記スプール52は、図5Aに示された静止状態と、図5Bに示された結合状態との間で、移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールが、メス部材30のボア40の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の端部42,46を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプール52が、リターン・スプリング53の作用に抗して押し付けられて、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の端部42,46の遮蔽を取り除く。
【0065】
結合要素22は、最後に、実質的に円筒形のオス部材32を有していて、その直径は、導入開口部50の直径以下であって、その中を、第一のベース・ダクト54、及び第二のベース・ダクト56が通っていて、第一のベース・ダクト54は、先に図1A及び1Bの中に示されているように、第二の液溜め20のための第二の対応するレベル“N2”の下側で第二の液溜め20に接続され、第二のベース・ダクト56は、第二の液溜め20に接続され、それらのダクトのそれぞれの端部58,60は、前記オス部材32の周囲で径方向に開かれ、前記オス部材32は、ボア50の中に開口するスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の端部42,46の遮蔽を取り除くために、リターン・スプリング53の作用に抗してスプール52を押し付けるために、次いで、前記二方向34,36を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクト54,56の径方向の端部が、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部58,60の上に開くこと生じさせるために、メス部材30の開口50の中に導入されることが可能である。
【0066】
中間スプール52のメス部材30の、及びオス部材32の、何れの実施形態も、先に説明されたように、本発明の正確な実現のために適切であることがある。
【0067】
しかしながら、好ましくは、メス部材は、特に、管状のスリーブ30の形状を有していて、この管状のスリーブ30は、大きい直径の第一の内側の部分62、及び、より小さい直径の第二の内側の部分66、を有していて、第一の内側の部分62の中に、管状のスプール52が、スプール52の中に収容されリターン・スプリング53により弾性的に戻され、且つ、このリターン・スプリングは、スリーブ30の横方向の端部壁64を押し、これに対して、第二の内側の部分66は、第一の部分62と共に、ショルダー面68の境界を定め、このショルダー面68に対して、管状のスプール52の環状のフランジ70が接触するように構成されている。
【0068】
図1A,1B,2A,2B及び7のデバイスの第一または第二の実施形態に対応する、結合手段22の第二の実施形態は、図6Aに静止状態で示され、図6Bに充填状態で示されている。
【0069】
結合手段22のこの実施形態において、前記結合手段22は、メス部材30を有していて、このメス部材30は、可動スプレイ・ヘッド12により支持され、その内側のボア40の中に、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の少なくとも径方向の端部42、及びスプレイ・ヘッド12の第二のダクト48の径方向の端部46が開いていて、径方向の端部42は、第一の方向34に関係していて、第一の液溜め16に接続され、径方向の端部46は、第二の、オーバーフロー方向36に関係していて、第一の液溜め16のための第一の対応するレベル“N1”の上方で第一の液溜め16に接続され、前記メス部材30は、そのボア40と連絡する少なくとも一つの導入開口部50を有している。
【0070】
結合要素22はまた、実質的に円筒形の中間スプール52を有していて、この中間スプール52は、スライド可能に取り付けられ且つメス部材30のボア40の中で弾性的に戻される。
【0071】
スプール52は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト72及び第二の中間ダクト74を有していて、各中間ダクトは、端部76,78(内側の端部と呼ばれる)及び外側の端部82,84を有していて、上記の端部76,78は、スプール52の一方の端部80で、メス部材30の内側のボア40の中に径方向に開口し、これに対して、上記の外側の端部82,84は、スプール52の反対側の端部86で、前記スプール52の解放された横方向の面88の中に、軸方向に開口している。
【0072】
スプール52は、図6A及び7に示された静止状態と、図6Bに示された結合状態との間で、移動することが可能であり、静止状態に、当該スプールが、スプリング53によりメス部材30のボア40の中で弾性的に戻され、且つこの静止状態で、当該スプールがスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部42,46を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部42,46の遮蔽を取り除くために、且つ、第一の中間ダクト72及び第二の中間ダクト74の径方向の内側の端部76,78が、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44及び第二のダクト48の径方向の端部42,46と一致することを可能にするために、スプール52が、リターン・スプリング53の作用に抗して押し付けられる。
【0073】
結合要素22は、最後に、実質的に円筒形のオス部材32を有していて、その直径は、導入開口部50の直径以下であって、その中を、第一の軸方向のベース・ダクト54及び第二の軸方向のベース・ダクト56が通っていて、第一の軸方向のベース・ダクト54は、先に図1A及び1Bの中に示されていたように、第二の液溜め20のための第二の対応するレベル“N2”の下側で第二の液溜め20に接続され、これに対して、第二の軸方向のベース・ダクト56は、第二の液溜め20に接続され、それらのベース・ダクトのそれぞれの軸方向の端部58,60は、前記オス部材32の解放された横方向の面90の中に開かれている。前記オス部材32は、メス部材30の開口50の中に導入されることが可能であり、それによって、リターン・スプリング53の作用に抗してスプール52を押し付けるために、且つそれと同時に前記二方向34,36を開くために、第一のベース・ダクト及び第二のベース・ダクト54,56の端部が、スプール52の第一のダクト及び第二のダクト72,74の外側の端部82,84の上に開かれる)ために、オス部材32の横方向の面90がスプール52の横方向の面88に作用するようになる。
【0074】
中間スプール52のメス部材30の、及びオス部材32の、何れの実施形態も、先に説明されたように、本発明の正確な実現のために適切であることがある。
【0075】
しかしながら、好ましくは、メス部材は、管状のスリーブ30の形状を有していて、この管状のスリーブ30は、小さい直径の第一の内側の部分62、大きい直径の第二の内側の部分63、及び、小さい直径の第三の内側の部分66を有している。
【0076】
− 前記小さい直径の第一の内側の部分62の中に、第一の中間ダクト72及び第二の中間ダクト74の内側の端部76,78を有するスプール52の第一の部分92が、スライド可能に取り付けられている。
【0077】
− 前記大きい直径の第二の内側の部分63の中に、管状のスプール52の環状のフランジ94が、リターン・スプリング53により弾性的に戻され、このリターン・スプリング53は、スプール52の周りに収容され、且つ、スリーブの第一及び第二の内側の部分62,63により境界を定められたショルダー面64を押す。
【0078】
− 前記小さい直径の第三の内側の部分66は、第二の部分63と共に、管状のスプール52の環状のフランジ94と接触するように構成されたショルダー面68の境界を定める。
【0079】
図1A,1B,2A,2及び7のデバイスの第一または第二の実施形態に対応する、結合手段22のこれらの第一及び第二の実施形態のそれぞれにおいて、メス部材を形成するスリーブ30は、第一の液溜め16の中に伸びている。
【0080】
スプレイ・ヘッド12の中または固定ベース14の中での、ポンプ24の配置によれば、第一の内側の部分62は、径方向の孔44を有していて、この孔は、前記第一の液溜め16の中に直接的に開かれ、またはその代わりに、液溜め16に接続されたポンプ24と連絡し、且つこの孔は、第一の方向34に対応するスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44を構成する。
【0081】
第一の内側の部分62はまた、孔94と連絡する第二のダクト48を形成する内側の軸方向のカウンターボアを有していて、この孔は、スリーブ30の横方向の端部壁96の中に形成され、且つ、第一の液溜めのための第一の対応するレベル“N1”の上方に開口するチューブ38と連絡して、スプレイ・ヘッドの第二のダクト48(第二の、オーバーフロー方向36に対応する)を形成する。
【0082】
好ましくは、図1A,2A,2B及び2Cに示されている、デバイス10の第一及び第二の実施形態において、固定ベース14は、スプレイ・ヘッド12の少なくとも一部100を補足するハウジング98を有している。それに加えて、相補的な二方向結合要素30,32が、スプレイ・ヘッド12の部分100の壁102と、固定ベース14のハウジング98の端部壁104との間に挿入される。
【0083】
このようにして、メス部材30は、壁102により支持され、他方、オス部材は、ハウジング98の端部104により支持される。
【0084】
結合手段22の第三の実施形態は、図3A及び3Bのデバイスの第三の実施形態に関係していて、図8,9A及び9Bに静止状態で示され、図6Bに充填状態で示されている。
【0085】
結合手段22のこの実施形態において、前記結合要素22は、メス部材30を有していて、このメス部材30は、可動スプレイ・ヘッド12の上側の横方向の壁106により支持され、且つ、その実質的に縦方向の内側のボア40の中に、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の少なくとも一つの径方向の端部42、スプレイ・ヘッド12の第二のダクト48の軸方向の端部46、及びスプレイ・ヘッド12の第三のダクト49の一方の端部47が開いている。上記の少なくとも一つの径方向の端部42は、第一の方向34に関係していて、第一の液溜め16に接続され、これに対して、上記の軸方向の端部46は、第二の、ベント方向36に関係していて、第一の液溜め16のための第一の対応するレベルの上方で第一の液溜め16に接続され、また、上記の一方の端部47は、第二の、ベント方向36に関係していて、外気と連絡する状態にある。
【0086】
メス部材30は、そのボア40と連絡する少なくとも一つの導入開口部50を有している。
【0087】
結合要素22は、実質的に円筒形の中間スプール52を有していて、この中間スプール52は、メス部材30のボア40の中にスライド可能に取り付けられ、且つその中でスプリング53により弾性的に戻される。
【0088】
スプール52は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト72を有していて、この第一の中間ダクト72は、スプール52の一方の端部80で、端部76(内側の端部と呼ばれる)、及び、端部82(外側の端部と呼ばれる)を有している。上記の端部76は、メス部材30の内側のボア40の中に径方向に開口し、上記の端部82は、スプール52の反対側の端部86で、前記スプール52解放された横方向の面88の中に径方向に開口している。外側の端部82は、特に、スプール52の周囲に形成された環状の溝の中に開かれ、このスプール52は、円筒形であって、端部76でスプール52と内側で連絡している。
【0089】
スプール52は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第二の中間ダクト74を有していて、この第二の中間ダクト74は、端部78(内側の端部と呼ばれる)、及び、いわゆる中間端部84を有している。上記の端部78は、スプール52の一方の端部80で、メス部材の内側のボア40の中に軸方向に開かれ、且つ、メス部材30のボア40の中に収容されたフロート108により閉じられることが可能であり、これに対して、上記の端部84は、前記スプール52の中間部分11の中に径方向に開口している。
【0090】
中間端部84は、特に、スプール52の周囲に形成された環状の溝の中に開かれ、且つ端部78でスプール52と内側で連絡している。
【0091】
スプール52は、静止状態(図9Aに示されている)と、結合状態(図9Bに示された)との間で、移動することが可能であって、静止状態に、当該スプールが、スプリング53によりメス部材30のボア40の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト44の内側の端部42(第一の方向34に関係している)、及びスプレイ・ヘッドの第三のダクト49の端部47(第二の、ベント方向36に関係している)を塞ぎ、これに対して、結合状態では、スプール52が、リターン・スプリング53の作用に抗して押し付けられて、第一の中間ダクト72の内側の端部76及び第二の中間ダクト74の中間端部84が、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト及び第三のダクト44,49の端部と一致することを可能にする。
【0092】
図9Aに示されているように、結合要素22は、最後に、実質的に円筒形のオス部材32を有していて、その直径は、導入開口部50の直径以下であって、その中を、軸方向のベース・ダクト54が通っている。このベース・ダクトは、第二の液溜め20のための第二の対応するレベルの下側で第二の液溜め20に接続され、このベース・ダクトの軸方向の端部58は、前記オス部材32の解放された横方向の面90の中に開かれている。前記オス部材32は、メス部材30の開口50の中に導入されることが可能であり、それによって、リターン・スプリング53の作用に抗してスプール52を押し付けるために、オス部材32の横方向の面90がスプール52の横方向の面88に作用するようになり、それと同時に、前記二方向34,36を開くために、第一のベース・ダクト54の端部58が、スプール52の第一の中間ダクト72の外側の端部82の上に開くことを生じさせるようになっている。
【0093】
図8に示されているように、メス部材30は、内側のスリーブ112を有していて、この内側のスリーブ112の中に、管状のスプール52がリターン・スプリング53により弾性的に戻される。このリターン・スプリング53は、メス部材30の横方向の端部壁116を押し、且つこの内側のスリーブ112の中に、フロート108が前記スプリング53と同軸に収容される。
【0094】
メス部材30はまた、内側のスリーブ112と同軸の、外側のスリーブ118を有していて、そのカウンターボア120,122は、内側のスリーブとともに、スプレイ・ヘッド12の第一のダクト及び第三のダクト44,49の境界を定め、且つ、端部面116を有している。
【0095】
メス部材30は、最後に、蓋124を有していて、この蓋124は、内側のスリーブ112及び外側のスリーブ118と共に、ショルダー面126の境界を定める。このショルダー面に対して管状のスプール52のショルダー面128が接触するように構成され、且つこのショルダー面は、スプールの直径の減らされた第二の部分66の通過を可能にするように構成された導入開口部を形成する孔50を有していて、この第二の部分66の自由端は、スプール52の横方向の面88を構成し、その上にオス部材90の横方向の面が作用することが可能である。
【0096】
好ましくは、内側のスリーブ112及び外側のスリーブ118の少なくとも一部が、第一の液溜め16の中に伸び、この部分は、径方向の孔を有している。この孔は、前記第一の液溜め16の中に開かれ、またはその代わりに、ポンプ24と連絡する液溜め16に接続され、且つこの径方向の孔は、第一の方向34に対応するスプレイ・ヘッド12の第一のダクト44を構成する。
【0097】
この部分はまた、軸方向の孔を有していて、この軸方向の孔は、外側のスリーブ118の横方向の端部壁116の中に形成され、且つ、第一の液溜め16と連絡して、スプレイ・ヘッド12の第二のダクト48(第二の、ベント方向36に対応している)を形成する。
【0098】
この実施形態において、メス部材30は、図3A及び3B,8,及び9A及び9Bに示されているように、可動スプレイ・ヘッド12の水平方向の上側の壁106により支持されている。
【0099】
代替案として、もし、スプレイ・ヘッドが、第一の液溜め16のネック136の中に収容されたスプレイ・ポンプ134を有している場合には、メス部材は、同様に、好ましくは、図4A及び4Bに示されているように、ポンプ134及びメス部材の両方に共通のサポート137の中の前記ネック136の中に収容されても良い。
【0100】
スプレイ・ポンプ134は、機械的なポンプであっても良く、あるいは、この説明の中で後に示されるように、電動ポンプであっても良い。
【0101】
図1A及び1Bの中に詳細に示されているように、本発明の好ましい実施形態において、スプレイ・ヘッド12のケーシング26,28、またはその代わりに、固定ベース14は、ミニチュア移送ポンプ24、前記ポンプのための電力供給手段140、及び前記ポンプをコントロールするための手段142を収容する。
【0102】
このようにして、図1A,1Bに示された、本発明の第一の実施形態の場合に、これらの要素を収容するのは、スプレイ・ヘッドのケーシング26であり、これに対して、図2Aから4Bに示された、本発明の第二から第四の実施形態の場合には、これらの要素(図示されていない)を収容するのは、固定ベースのケーシング28である。
【0103】
ここで留意すべきことは、この構成は、本発明を限定するものではなく、本発明は、関係する電気的な接点の数を減らすために、一つ且つ同一のケーシング26または28の中に、ポンプ24、電力供給手段140、及びコントロール手段142を結合することを、とりわけ狙っていると言うことである。
【0104】
それにも拘わらず、ポンプ24、その電力に接続されている供給手段140、及びそのコントロール手段は、スプレイ・ヘッドと固定ベースとの間に、別のやり方で配置されても良く、電気的な接続は、その場合、結合手段22を介して行われる。
【0105】
本発明の好ましい実施形態において、ポンプ24は、圧電タイプのポンプである。
そのような圧電ポンプは、図10Aから10Cの中に概略的に示されている。
既知のやり方で、圧電ポンプ24は、入口ノズル146及び出口ノズル148が設けられたケーシング144を有している
ケーシング144の内側に、可変ボリューム・チャンバ150があり、このボリューム・チャンバ150は、少なくとも一つの固定壁152及び一つの可動メンブレン154を有していて、この可動メンブレン154は、チャンバのボリューム150の変化を生じさせるために、圧電アクチュエータ156により動かされることが可能である。
【0106】
製品は、一方向弁を形成する第一のメンブレン158により、可変ボリューム・チャンバ150に送り込まれることが可能であり、そして、一方向弁を形成する第二のメンブレン160により、チャンバ150から放出されることが可能である。
【0107】
圧電アクチュエータ156が定められた周波数の電流に曝されたとき、圧電アクチュエータ156は、移動して、可動メンブレン154を、図10Bに示された第一の形態に変形させることが可能であり、この第一の形態において、可変ボリューム・チャンバ150のボリュームが増大され、且つ、製品が、このようにして、入口ノズル146及び第一の弁を形成するメンブレン158の中を通って送り込まれることが可能である。
【0108】
圧電アクチュエータ156はまた、可動メンブレン154が第二の形態を占めるように、移動されることが可能であり、この第二の形態において、図10Cに示されているように、可変ボリューム・チャンバ150のボリュームが減少する。チャンバ150の中に含まれる製品は、それ故に、第二のメンブレン160及び出口ノズル148の中を通って放出される。
【0109】
更に、そのようなポンプ24は、一般的に直列に配置された一つまたはそれ以上のチャンバ150を有していても良い。
【0110】
本発明の正確な実現のために、好ましくは、市販されている圧電ポンプが使用され、前記ポンプは、好ましくは、直列に配置された二つのチャンバ150を有していて、小さいサイズ及び低い電力消費の利点を有している。
【0111】
このようにして、そのようなポンプは、200ミリワット未満の電力消費で、2グラムの重量に対して、最大で30ミリメータのスペースを占めることがある。
【0112】
そのようなポンプは、100Hzの周波数の正弦波電流に曝されたとき、550ミリバール(550hPa)の圧力で、毎分6ミリリットルの送出しを実現することが可能である。
【0113】
もちろん、同様に市販されている単一のチャンバのポンプを使用することも可能である。
【0114】
電気的に駆動されるポンプ24の手段140を作り出すための手立ては、様々に考えられる。
【0115】
本発明の第一の実施形態によれば、電力供給手段140は、電池を有していて、例えば、リチウム電池タイプのミニチュア電池を有している。
【0116】
そのようなタイプの電池は、固定ベース14の液溜め20が再充填されるようにデザインされていないときに、本発明に基づくデバイス10に特に適している。そのような場合には、電池の寿命は、固定ベース14の液溜め20の全量を、スプレイ・ヘッド12の液溜め16に移送するために、ポンプ24により消費される全電力に、多かれ少なかれ、対応する。
【0117】
電力供給手段140他の実施形態によれば、図1Aに示されているように、電力供給手段140は、少なくとも一つの電力源(図示されていない)から充電可能な蓄電池を有していても良い。
【0118】
電力供給手段140の第一の実施形態によれば、電力供給手段140は、代替案として、光起電性のパネル(図示されていない)を有していても良く、この光起電性のパネルは、好ましくは、スプレイ・ヘッドのまたは固定ベース14の外側の表面の上に取り付けられ、それによって、デバイス10が使用されていないときに、蓄電池34が再充電されることを可能にする。
【0119】
電力供給手段140は、ダイナモ・タイプの電流の手動発電機(図示されていない)を有していても良く、この手動発電機は、スプレイ・ヘッド12のまたは固定ベース14のケーシング26または28の中に組み込まれることが可能であって、蓄電池140が再充電されることを可能にする。
【0120】
この場合に、理解されなければならないことは、蓄電池140が再充電されることを可能にするために、問題のケーシング26または28が、発電機を収容するスペース(図示されていない)、及び、前記発電機を作動させるための折り畳み式クランキング・ハンドルまたはトリガー(図示されていない)を組み込むようにデザインされなければならないと言うことである。
【0121】
第二の実施形態によれば、電力供給手段が蓄電池140のであるとき、この蓄電池140は、特に既存の電気ネットワークに接続される。
【0122】
例えば、電気ネットワークは、家庭用AC電源供給ネットワークからなる。
【0123】
この場合には、デバイス10の充電可能な蓄電池140を、前記家庭用電気的な電源に接続された変圧器に接続することにより、充電可能な蓄電池140が、再充電されることが可能である。
【0124】
この目的のために、ソケット(図示されていない)が、例えば、蓄電池を受け入れるケーシング26または28の表面の上に設けられても良い。このソケットは、変圧器のプラグ・コレクタを受け入れるように構成されることになる。
【0125】
代替案として、電気ネットワークは、自動車DCオン・ボード電気ネットワークであっても良く、充電可能な蓄電池140は、その場合、前記自動車のオン・ボード電気ネットワークに接続されるように構成されたシガレット・ライター・タイプのプラグ(図示されていない)に接続される。
【0126】
最後に、電気ネットワークは、パーソナル・コンピュータのシリアル周辺DC電力に接続されている供給回路であっても良く、その場合には、デバイス10は、パーソナル・コンピュータの対応するUSBポートの中に挿入されるように構成された“USB”シリアル・コネクターと呼ばれるものを有していても良く、それによって、充電可能な蓄電池140が再充電されることが可能になる。
【0127】
本発明の好ましい実施形態において、図1A,1Bに示されているように、コントロール手段142は、電力供給手段140をコントロールするスイッチを有している。
【0128】
これは、特にケーシング26または28の表面から突出するプッシュ・ボタン・タイプのスイッチである。
【0129】
スイッチ142は、プッシュ・ボタン162を有している、このプッシュ・ボタン162は、スピンドル164の上で摺動するように取り付けられ且つスプリング166により弾性的に戻される。このプッシュ・ボタン162は、他の端子(図示されていない)と接触することが可能な端子に固定されて、ポンプ24の電力に接続されている供給回路を閉じる。
【0130】
代替案として、コントロール手段142は、固定ベースのケーシング28の上に配置された光電電池に対応するスイッチを形成する電子的な回路(図示されていない)を有していても良い。
【0131】
電池は、ユーザーの手によって押されたときに閉じられるように、ケーシング28の外側の表面の上に取り付けられても良く、あるいは、先に説明されたように、より効果的に、固定ベース14の中のスペース98のボトム104の中に配置される。
【0132】
電池170の停止は、ポンプ24への電力の供給をトリガーする電子的な回路を作動させる。
【0133】
代替案として、電子的な回路168は、相補的な二方向結合要素30,32として作られた接点に関係付けられても良い。これらの二つの要素30,32の結合は、固定ベースの上でのスプレイ・ヘッドの静止との組み合わせで、ポンプ24への電力の供給をトリガーする電子的な回路168を作動させる。
【0134】
ここで、当然に、留意すべきことは、コントロール手段142の他の形態が、本発明の範囲を限定すること無しに考えられるということであって、例えば、ボイス・コントロールまたは近接検知コントロールは、肌に付けられる化粧品を容器に詰めるために使用されるデバイスの場合に、特別な利点を有している。その場合には、ユーザーの肌の近接を検知することにより、製品14の小出しを開始させることが可能である。
【0135】
先に示されているように、ポンプ24が、スプレイ・ヘッドの中、または固定ベースの中の何れかに収容されるかに依存して、スプレイ・ヘッド12のケーシング26、またはその代わりに固定ベース14のケーシング28が、ミニチュア移送ポンプ24、前記ポンプのための電力供給手段140、及び前記ポンプをコントロールするためのコントロール手段142を収容することになる。
【0136】
ケーシング26または28は、それ故に、対応する液溜め16または20を収容する従来のケーシングであることが可能である。
【0137】
代替案として(図示されていない)、ケーシング26または28は、液溜め16または20の上に取り付けられたキャップから構成されても良い。
【0138】
最もシンプルな本発明の実施形態において、ポンプ24は、ケーシングの内壁に固定された26,28である。
【0139】
しかしながら、好ましくは、ポンプ24は、ケーシング26,28に固定された中間要素(図示されていない)により支持される。この要素は、前記ポンプ24のための電力供給手段140、及び、前記ポンプをコントロールするためのコントロール手段142を有していても良く、それによって、デバイス10が組み立てられるとき、これらの要素の全てが、それらを受け入れるように構成された単一の要素として取り付けられることが可能になる。
【0140】
好ましくは、本発明の代替形状(図示されていない)によれば、可動スプレイ・ヘッド12は、同様に、ミニチュア電動スプレイ・ポンプ、好ましくは圧電ポンプを有していても良く、このポンプは、第一の液溜め16と出口部材18との間に挿入される、可動スプレイ・ヘッドのための電力供給手段により電力が供給され(図示されていない)、且つ、対応するコントロール手段(図示されていない)によりコントロールされる。
【0141】
この電動スプレイ・ポンプは、製品を噴射するためのみに構成された独立のポンプであっても良く、あるいは、単純に、移送ポンプからなっていても良く、この移送ポンプは、デバイス10の第一の実施形態に対応する図1A及び1Bが示すように、可動スプレイ・ヘッド12の第一のケーシング26の中に収容される。そのような場合に、ポンプ24は、移送及び噴射機能の両者を実行する。
【0142】
同様に、ここで留意すべきことは、図2Aから4Bに示された第二の実施形態の場合に、固定ベースの第二のケーシング28の中に収容された移送ポンプ24が、スプレイ機能を実行しても良いと言うことである。固定ベースのケーシング28は、その場合、同様に、出口部材(図示されていない)が設けられて、スプレイ・ヘッド及び固定ベースが独立に使用されることを可能にする。
【0143】
ここで留意すべきことは、この形態において、スプレイ・ヘッド12のスプレイ・ポンプのための電力供給手段は、充電可能な蓄電池を有していて、この蓄電池は、固定ベース14の充電可能な蓄電池140を再充電するために使用される電源に、結合手段30,32を介して接続されることが可能である。
【0144】
本発明は、それ故に、スプレイ・ヘッド12を有する液体または半液体製品のためのパッケージング・デバイスを、非常にシンプルなやり方で提供することを可能にし、このスプレイ・ヘッド12は、それを再充填/再充電するために、任意に、固定ベース14の上に取り付けられあるいはそれから取り外されることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス(10)であって、
可動スプレイ・ヘッド(12)と、少なくとも一つの固定ベース(14)と、ミニチュア電動ポンプ(24)と、を有していて、
前記可動スプレイ・ヘッド(12)は、出口部材(18)に供給する、少なくとも一つの第一の液溜め(16)を有し、
前記少なくとも一つの固定ベース(14)は、第二の液溜め(20)を有し、この第二の液溜めは、結合手段(22)を介して、可動スプレイ・ヘッド(12)の第一の液溜め(16)に接続されことが可能であり、前記可動スプレイ・ヘッド(12)が製品で再び満たされることを少なくともを可能にするために、製品が、固定ベース(14)の第二の液溜め(20)から、可動スプレイ・ヘッド(12)の第一の液溜め(16)へ、移送されることを可能にし、
前記ミニチュア電動ポンプ(24)は、移送ポンプと呼ばれ、電力供給手段(140)により電力が供給され且つコントロール手段(142)によりコントロールされ、且つ、第一液溜め(16)と第二の液溜め(20)との間に挿入されて、製品が前記結合手段(22)の中を通って移送されることを可能にする、
パッケージング及び小出しデバイスにおいて、
前記結合手段(22)は、相補的な二方向(34,36)結合要素(30,32)を有していて、
前記二方向(34,36)は、
一方では、第一の液溜め(16)に、第二の液溜め(20)の、第二の液溜め(20)のための第二の対応する製品レベル(N2)の下側に配置された部分を接続することが可能な、第一の方向(34)を有し、
そして、もう一方では、第二の液溜め(20)に、第一の液溜め(16)のための第一の対応する製品レベル(N1)の上方に開く、オーバーフローおよび/またはベントダクトと呼ばれるダクト(38)を接続することが可能な、第二の方向(36)を有していること、
を特徴とするパッケージング及び小出しデバイス。
【請求項2】
下記特徴を有する請求項1に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(30,32)は、前記二方向(34,36)が同時に閉じられ、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の取り外しに対応する閉じられた第一の形態と、前記二方向(34,36)が同時に開けられ、前記可動スプレイ・ヘッド(12)と前記固定ベース(14)の結合に対応する開かれた第二の形態との間で、移動することが可能である。
【請求項3】
下記特徴を有する請求項1または2に記載のデバイス(10)、
各方向(34,36)は、対応する電気的に駆動される弁により選択的に開かれまたは閉じられることが可能である。
【請求項4】
下記特徴を有する請求項2に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(30,32)は、メス部材(30)と、実質的に円筒形の中間スプール(52)と、実質的に円筒形のオス部材(32)と、を有していて:
− 前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)により支持され、且つ、その内側のボア(40)の中に、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)の少なくとも一つの径方向の端部(42)、及び、前記スプレイ・ヘッド(12)の第二のダクト(48)の径方向の端部(46)が開き、
前記少なくとも一つの径方向の端部(42)は、第一の方向(34)に対応していて、第一の液溜め(16)に接続され、
前記径方向の端部(46)は、第二の、オーバーフロー方向(36)に対応していて、前記第一の液溜め(16)のための第一の対応するレベル(N1)の上方で第一の液溜め(16)に接続され、
前記メス部材(30)は、そのボア(40)と連絡する少なくとも一つの導入開口部(50)を有し;
− 前記実質的に円筒形の中間スプール(52)は、前記メス部材(30)のボア(40)の中にスライド可能に取り付けられ、その中でリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、
前記スプール(52)は、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であって、
静止状態に、当該スプールが前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の端部(42,46)を塞ぎ、
結合状態で、前記スプール(52)が前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して押し付けられて、前記スプレイ・ヘッドの第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の端部(42,46)の遮蔽を取り除き;
− 前記実質的に円筒形のオス部材(32)は、その直径が、前記導入開口部(50)の直径以下であって、この開口部の中を、第二の液溜め(20)のための第二の対応するレベル(N2)の下側で第二の液溜め(20)に接続された第一のベース・ダクト(54)、及び、第二の液溜め(20)に接続された第二のベース・ダクト(56)が通っていて、それらの端部(58,60)は、前記オス部材(32)の周囲で径方向に開き、
前記オス部材(32)は、前記ボア(50)の中に開口する前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の端部(42,46)の遮蔽を取り除くために、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して前記スプール(52)を押し付けるために、次いで、前記二方向(34,36)を開けるために、第一のベース・ダクト(54)及び第二のベース・ダクト(56)の径方向の端部を、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(58,60)の上に開かせるために、前記メス部材(30)の開口(50)の中に導入されることが可能である。
【請求項5】
下記特徴を有する請求項1から4の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材は、管状のスリーブ(30)の形状を有し、この管状のスリーブは、大きい直径の第一の内側の部分(62)、及び、より小さい直径の第二の内側の部分(66)を有していて:
− 第一の内側の部分(62)の中に、前記管状のスプール(52)が、前記スプール(52)の中に収容され且つ前記スリーブ(30)の横方向の端部壁(64)を押すリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、
− 第二の内側の部分(66)は、第一の部分(62)と共に、前記管状のスプール(52)の環状のフランジ(70)が接触するように構成されたショルダー面(68)の境界を定める。
【請求項6】
下記特徴を有する請求項2に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(22)は、メス部材(30)と、実質的に円筒形の中間スプール(52)と、実質的に円筒形のオス部材(32)と、を有していて:
− 前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)により支持され、
このメス部材の内側のボアの中に、第一の方向(34)に対応し、第一の液溜め(16)に接続された、少なくとも前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)の径方向の端部(42)、及び、第二の、オーバーフロー方向(36)に対応し、第一の液溜め(16)のための第一の対応するレベル(N1)の上方で第一の液溜め(16)に接続された、前記スプレイ・ヘッド(12)の第二のダクト(48)の径方向の端部(46)、が開き
前記メス部材(30)は、そのボア(40)と連絡する少なくとも一つの導入開口部(50)を有していて;
− 前記実質的に円筒形の中間スプール(52)は、前記メス部材(30)のボア(40)の中にスライド可能に取り付けられ且つその中で弾性的に戻され、
前記スプール(52)は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト(72)及び第二の中間ダクト(74)を有し、
それぞれのダクトは、内側の端部と呼ばれ、前記メス部材(30)の内側のボア(40)の中へ、前記スプール(52)の一方の端部で径方向に開口する、端部(76,78)と、前記スプール(52)の解放された横方向の面(88)の中へ、前記スプール(52)の反対側の端部(86)で軸方向に開口する外側の端部(82,84)と、を有し、
前記スプール(52)は、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であって、
静止状態に、当該スプールがスプリング(52)により前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、前記スプールが、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(42,44)を塞ぎ、且つ、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(42,46)の遮蔽を取り除き、
これに対して、結合状態では、第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの径方向の内側の端部(76,78)が、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(42,46)と一致することを可能にするために、前記スプール(52)が前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して押し付けられ;
− 前記実質的に円筒形のオス部材(32)は、その直径が、前記導入開口部(50)の直径以下であって、この開口部の中を、第一の軸方向のベース・ダクト(54)及び第二の軸方向のベース・ダクト(56)が通っていて、
第一の軸方向のベース・ダクト(54)は、第二の液溜め(20)のための第二の対応するレベル(N2)の下側で、第二の液溜め(20)に接続され、第二の軸方向のベース・ダクト(56)は、第二の液溜め(20)に接続され、それらの軸方向の端部(58,60)は、前記オス部材(32)の解放された横方向の面(90)の中に開き、
前記オス部材(32)は、前記メス部材(30)の開口(50)の中に導入されることが可能であり、それにより、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して前記スプール(52)を押し付けるために、且つそれと同時に、前記二方向(34,36)開けるために、第一のベース・ダクト(54)及び第二のベース・ダクト(56)の端部が、前記スプール(52)の第一のダクト(72)及び第二のダクト(74)の外側の端部の上に開くことを生じさせるために、前記オス部材(32)の横方向の面(90)が、前記スプール(52)の横方向の面(88)に作用するようになっている。
【請求項7】
下記特徴を有する請求項1から6の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材は、管状のスリーブ(30)の形状を有し、この管状のスリーブは、小さい直径の第一の内側の部分(62)と、大きい直径の第二の内側の部分(63)と、小さい直径の第三の内側の部分(66)と、を有していて:
− 前記小さい直径の第一の内側の部分(62)の中に、第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの内側の端部(76,78)を有する前記スプール(52)の第一の部分(92)が、スライド可能に取り付けられ;
− 前記大きい直径の第二の内側の部分(63)の中で、前記管状のスプール(52)の環状のフランジ(94)がリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、
このリターン・スプリング(53)は、前記スプール(52)の周りに収容され、且つ前記スリーブの第一の内側の部分(62)及び第二の内側の部分(63)により境界を定められたショルダー面(64)を押し;
− 前記小さい直径の第三の内側の部分(66)は、第二の部分(62)とともに、前記管状のスプールの環状のフランジ(94)が接触するように構成されたショルダー面(68)の境界を定める。
【請求項8】
下記特徴を有する請求項5または7に記載のデバイス(10)、
前記スリーブ(30)は、第一の液溜め(16)の中に伸びるメス部材を形成し、
第一の内側の部分(62)は、径方向の孔(44)と、内側の軸方向のカウンターボア(48)と、を有していて、
前記径方向の孔は、前記第一の液溜め(16)の中に開き、またはその代わりに、前記液溜め(16)に接続されたポンプ(24)と連絡し、且つ、この孔は、第一の方向(34)に対応する前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)を構成し、
前記内側の軸方向のカウンターボア(48)は、前記スリーブ(30)の横方向の端部壁(96)の中に形成された孔(94)と連絡し、この孔は、第一の液溜めのための第一の対応するレベル(N1)の上方に開口するチューブ(38)と連絡し、第二の、オーバーフロー方向(36)に対応する、前記スプレイ・ヘッドの第二のダクト(48)を形成する。
【請求項9】
下記特徴を有する請求項4から8の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記固定ベースは、前記スプレイ・ヘッドの少なくとも一部(100)を補足するハウジング(98)を有し、
前記相補的な二方向結合要素(320,32)は、前記スプレイ・ヘッドの壁(102)と、前記固定ベース(14)のハウジング(98)の端部壁(104)との間に、挿入されている。
【請求項10】
下記特徴を有する請求項2に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(22)は、メス部材(30)と、実質的に円筒形の中間スプール(52)と、実質的に円筒形のオス部材(32)と、を有していて:
− 前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の上側の横方向の壁(106)により支持され、このメス部材の、実質的に縦方向の内側のボア(40)の中に、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)の少なくとも一つの径方向の端部(42)、前記スプレイ・ヘッドの第二のダクト(48)の軸方向の端部(46)、及び、前記スプレイ・ヘッド(12)の第三のダクト(49)の一方の端部(47)が開き、
前記少なくとも一つの径方向の端部(42)は、第一の方向(34)に対応していて、第一の液溜め(16)に接続され、
前記軸方向の端部(46)は、第二の、ベント方向(36)に対応していて、第一の液溜め(16)のための第一の対応するレベル(N1)の上方の第一の液溜め(16)に接続され、
前記一方の端部(47)は、第二の、ベント方向(36)に関係していて、外気と連絡する状態にあり、
前記メス部材(30)は、そのボア(40)と連絡する少なくとも一つの導入開口部(50)を有し;
− 前記実質的に円筒形の中間スプール(52)は、スライド可能に取り付けられ、且つ前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、
前記スプール(52)は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト(72)を有し、
この第一の中間ダクトは、内側の端部と呼ばれ、前記メス部材(30)の内側のボア(40)の中に、前記スプール(52)の一方の端部(80)で径方向に開口する端部(76)と、外側の端部(82)と呼ばれ、前記スプール(52)の解放された横方向の面(88)の中へ、前記スプール(52)の反対側の端部(86)で径方向に開口する端部と、を有し、
前記スプール(52)は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第二の中間ダクト(74)を有し、
この第二の中間ダクトは、内側の端部と呼ばれ、前記メス部材の内側のボア(40)の中に、前記スプールの一方の端部(80)で軸方向に開き、且つ、前記メス部材のボア(40)の中に収容されたフロート(108)により閉じられることが可能である端部(78)、及び、前記スプール(52)の中間部分(110)の中に径方向に開口する、いわゆる中間端部(84)を有し、
前記スプール(52)は、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であり、
静止状態に、前記スプールが前記リターン・スプリング(53)により前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、第一の方向(34)に対応する、前記スプレイ・ヘッドの第一のダクト(44)の内側の端部(42)、及び第二の、ベント方向(36)に対応する、前記スプレイ・ヘッドの第三のダクト(49)の端部(47)を塞ぎ、
結合状態では、前記スプール(52)が、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して押し付けられて、第一の中間ダクト(72)の内側の端部(76)、及び第二の中間ダクト(74)の中間端部(84)が、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第三のダクト(49)の端部と一致することを可能にし;
− 前記実質的に円筒形のオス部材(32)は、その直径が、前記導入開口部(50)の直径以下であって、この開口部の中を、第二の液溜め(20)のための第二の対応するレベル(N2)の下側で第二の液溜め(20)に接続された、軸方向のベース・ダクト(54)が通り、
この開口部の軸方向の端部(58)は、前記オス部材(32)の解放された横方向の面(90)の中に開き、
前記オス部材は、前記メス部材(30)の開口(50)の中に導入されることが可能であり、それによって、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して前記スプール(52)を押し付けるために、前記オス部材(32)の横方向の面(90)が、前記スプール(52)の横方向の面(88)に作用し、且つそれと同時に、前記二方向(34,36)開けるために、第一のベース・ダクト(54)の端部(58)を、前記スプール(52)の第一のダクト(72)の外側の端部(82)の上で開かせる。
【請求項11】
下記特徴を有する請求項1から10の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材(30)は、内側のスリーブ(112)と、この内側のスリーブ(112)と同軸の外側のスリーブ(118)と、蓋(124)と、を有していて:
− 前記内側のスリーブ(112)の中で、前記管状のスプール(52)が、前記メス部材(30)の横方向の端部壁(116)を押すリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、且つ、前記内側のスリーブの中に、前記フロート(108)が、前記スプリング(53)と同軸に収容され;
− 前記外側のスリーブ(118)のカウンターボア(120,122)は、前記内側のスリーブ(112)とともに、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第三のダクト(49)の境界を定め、且つ、前記外側のスリーブは、前記メス部材(30)の横方向の端部壁(116)を有し;
− 前記蓋(124)は、前記内側のスリーブ及び外側のスリーブ(112,118)とともに、前記管状のスプール(52)のショルダー面(128)が接触するように構成されたショルダー面(126)の境界を定め、且つ、前記蓋(124)は、前記スプールの直径の減らされた第二の部分(66)の通過を可能にするように構成された導入開口部を形成する孔(50)を有していて、前記スプールの自由端は、前記オス部材(90)の横方向の面がその上に作用することが可能な、前記スプール(52)の横方向の面(88)を構成する。
【請求項12】
下記特徴を有する請求項1から11の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記内側のスリーブ(112)及び外側のスリーブ(118)の少なくとも一部は、第一の液溜め(16)の中に伸び、
前記一部は、径方向の孔を有していて、この径方向の孔は、前記第一の液溜め(16)の中に開き、またはその代わりに、第一の液溜め(16)に接続されたポンプ(24)と連絡し、且つ、この径方向の孔は、第一の方向(34)に対応する前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)を構成し、且つ、
前記一部は、軸方向の孔を有していて、この軸方向の孔は、前記外側のスリーブ(118)の横方向の端部壁(116)の中に形成され、且つ、第一の液溜め(16)と連絡して、第二の、ベント方向(36)に対応する、前記スプレイ・ヘッド(12)の第二のダクト(48)を形成する。
【請求項13】
下記特徴を有する請求項10から12の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の水平方向の上側の壁(132)により支持されている。
【請求項14】
下記特徴を有する請求項4から8及び10から12の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記スプレイ・ヘッド(12)は、第一の液溜め(16)のネック(136)の中に収容されたスプレイ・ポンプ(134)を有し、
前記メス部材(30)は、前記ポンプ(134)及び前記メス部材(30)の両方に共通のサポート(137)の中で、前記ネック(136)の中に収容されている。
【請求項15】
下記特徴を有する請求項1から14の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記移送ポンプ(24)は、圧電タイプのミニチュア・ポンプである。
【請求項16】
下記特徴を有する請求項1から15の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記電動移送ポンプ(24)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の第一のケーシング(26)の中に収容されている。
【請求項17】
下記特徴を有する請求項1から15の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記電動移送ポンプ(24)は、前記固定ベース(14)の第二のケーシング(28)の中に収容されている。
【請求項18】
下記特徴を有する請求項14または15に記載のデバイス(10)、
前記電力供給手段(140)は、電池、特にリチウム電池タイプのミニチュア電池を有している。
【請求項19】
下記特徴を有する請求項14または15に記載のデバイス(10)、
前記電力供給手段(140)は、電源手段により再充電されることが可能な蓄電池を有している。
【請求項20】
下記特徴を有する請求項1から19の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記電力供給手段(140)は、自律性を有し、特に、光起電性のパネル、またはその代わりに、ダイナモ・タイプの電流の手動発電機を有している。
【請求項21】
下記特徴を有する請求項19に記載のデバイス(10)、
前記蓄電池(140)は、直接的にまたは変圧器を介して、電気ネットワークに接続されることが可能であり、
特に、プラグおよび/または専用のベース・ステイションを介して、家庭用AC電源ネットワークに接続されることが可能であり、
またはその代わりに、シガレット・ライター・タイプの出口を介して、自動車のオン・ボードDC電気ネットワークに接続されることが可能であり、
またはその代わりに、いわゆる“USB”シリアル・コネクターを介して、パーソナル・コンピュータのシリアル周辺DC電力に接続されている供給回路に接続されることが可能である。
【請求項22】
下記特徴を有する請求項1から21の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記コントロール手段(142)は、前記電力供給手段(140)をコントロールするスイッチ(162,164,165,166,167)を有している。
【請求項23】
下記特徴を有する請求項1から22の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記コントロール手段(142)は、スイッチを形成する電子的な回路(168)を有している。
【請求項24】
下記特徴を有する請求項1から23の何れか1項に記載のデバイス(10)、
スイッチを形成する前記電子的な回路(168)のトリガリングは、光電電池(170)の停止によりもたらされる。
【請求項25】
下記特徴を有する請求項1から24の何れか1項に記載のデバイス(10)、
スイッチを形成する前記電子的な回路(168)のトリガリングは、前記相補的な二方向結合要素(30,32)の結合によりもたらされる。
【請求項26】
下記特徴を有する請求項1から25の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記スプレイ・ヘッド(12)、またはその代わりに、前記固定ベース(14)は、前記ミニチュア移送ポンプ(24)、前記ポンプのための前記電力供給手段(140)、及び、前記ポンプをコントロールするための手段(142)を収容するケーシング(26,28)を有している。
【請求項27】
下記特徴を有する請求項1から26の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記ケーシング(26,28)は、対応する液溜め(16,20)の上に取り付けられたキャップからなる。
【請求項28】
下記特徴を有する請求項26または27に記載のデバイス(10)、
前記ポンプ(24)は、前記ケーシング(26,28)に固定された中間要素により支持されている。
【請求項29】
下記特徴を有する請求項26または27に記載のデバイス(10)、
前記ポンプ(24)は、前記ケーシング(26,28)の内壁に固定されている。
【請求項30】
下記特徴を有する請求項15に記載のデバイス(10)、
圧電タイプの前記ミニチュア・ポンプ(24)は、少なくとも一つの可変ボリューム・チャンバ(150)を有していて、
この可変ボリューム・チャンバに、製品が、一方向弁を形成する第一のメンブレン(158)を介して送り込まれ、且つ、この可変ボリューム・チャンバから、製品が、一方向弁を形成する第二のメンブレン(160)を介して放出され、
この可変ボリューム・チャンバ(150)は、当該チャンバ(150)のボリュームの変化を生じさせるために、少なくとも一つの固定壁(152)、及び、圧電アクチュエータ(156)により動かされることが可能な一つの可動メンブレン(154)を有している。
【請求項31】
下記特徴を有する請求項1から30の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記可動スプレイ・ヘッド(12)は、第一の液溜め(16)と前記出口部材(18)との間に挿入される、ミニチュア電動スプレイ・ポンプを、特に、圧電タイプのミニチュア電動スプレイ・ポンプを有していて、
このミニチュア電動スプレイ・ポンプに、前記可動スプレイ・ヘッドのための電力供給手段により電力が供給され、且つ、このミニチュア電動スプレイ・ポンプは、コントロール手段を介してコントロールされる。
【請求項32】
請求項19との組み合わせで考えられた請求項1から31の何れか1項に記載のデバイス(10)であって、
前記スプレイ・ポンプのための電力供給手段が、前記固定ベース(14)の充電可能な蓄電池(140)を再充電するために使用される電源に、前記結合手段(30,32)を介して接続されることが可能な充電可能な蓄電池を有している。
【請求項1】
液体または半液体製品のためのパッケージング及び小出しデバイス(10)であって、
可動スプレイ・ヘッド(12)と、少なくとも一つの固定ベース(14)と、ミニチュア電動ポンプ(24)と、を有していて、
前記可動スプレイ・ヘッド(12)は、出口部材(18)に供給する、少なくとも一つの第一の液溜め(16)を有し、
前記少なくとも一つの固定ベース(14)は、第二の液溜め(20)を有し、この第二の液溜めは、結合手段(22)を介して、可動スプレイ・ヘッド(12)の第一の液溜め(16)に接続されことが可能であり、前記可動スプレイ・ヘッド(12)が製品で再び満たされることを少なくともを可能にするために、製品が、固定ベース(14)の第二の液溜め(20)から、可動スプレイ・ヘッド(12)の第一の液溜め(16)へ、移送されることを可能にし、
前記ミニチュア電動ポンプ(24)は、移送ポンプと呼ばれ、電力供給手段(140)により電力が供給され且つコントロール手段(142)によりコントロールされ、且つ、第一液溜め(16)と第二の液溜め(20)との間に挿入されて、製品が前記結合手段(22)の中を通って移送されることを可能にする、
パッケージング及び小出しデバイスにおいて、
前記結合手段(22)は、相補的な二方向(34,36)結合要素(30,32)を有していて、
前記二方向(34,36)は、
一方では、第一の液溜め(16)に、第二の液溜め(20)の、第二の液溜め(20)のための第二の対応する製品レベル(N2)の下側に配置された部分を接続することが可能な、第一の方向(34)を有し、
そして、もう一方では、第二の液溜め(20)に、第一の液溜め(16)のための第一の対応する製品レベル(N1)の上方に開く、オーバーフローおよび/またはベントダクトと呼ばれるダクト(38)を接続することが可能な、第二の方向(36)を有していること、
を特徴とするパッケージング及び小出しデバイス。
【請求項2】
下記特徴を有する請求項1に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(30,32)は、前記二方向(34,36)が同時に閉じられ、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の取り外しに対応する閉じられた第一の形態と、前記二方向(34,36)が同時に開けられ、前記可動スプレイ・ヘッド(12)と前記固定ベース(14)の結合に対応する開かれた第二の形態との間で、移動することが可能である。
【請求項3】
下記特徴を有する請求項1または2に記載のデバイス(10)、
各方向(34,36)は、対応する電気的に駆動される弁により選択的に開かれまたは閉じられることが可能である。
【請求項4】
下記特徴を有する請求項2に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(30,32)は、メス部材(30)と、実質的に円筒形の中間スプール(52)と、実質的に円筒形のオス部材(32)と、を有していて:
− 前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)により支持され、且つ、その内側のボア(40)の中に、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)の少なくとも一つの径方向の端部(42)、及び、前記スプレイ・ヘッド(12)の第二のダクト(48)の径方向の端部(46)が開き、
前記少なくとも一つの径方向の端部(42)は、第一の方向(34)に対応していて、第一の液溜め(16)に接続され、
前記径方向の端部(46)は、第二の、オーバーフロー方向(36)に対応していて、前記第一の液溜め(16)のための第一の対応するレベル(N1)の上方で第一の液溜め(16)に接続され、
前記メス部材(30)は、そのボア(40)と連絡する少なくとも一つの導入開口部(50)を有し;
− 前記実質的に円筒形の中間スプール(52)は、前記メス部材(30)のボア(40)の中にスライド可能に取り付けられ、その中でリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、
前記スプール(52)は、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であって、
静止状態に、当該スプールが前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の端部(42,46)を塞ぎ、
結合状態で、前記スプール(52)が前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して押し付けられて、前記スプレイ・ヘッドの第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の端部(42,46)の遮蔽を取り除き;
− 前記実質的に円筒形のオス部材(32)は、その直径が、前記導入開口部(50)の直径以下であって、この開口部の中を、第二の液溜め(20)のための第二の対応するレベル(N2)の下側で第二の液溜め(20)に接続された第一のベース・ダクト(54)、及び、第二の液溜め(20)に接続された第二のベース・ダクト(56)が通っていて、それらの端部(58,60)は、前記オス部材(32)の周囲で径方向に開き、
前記オス部材(32)は、前記ボア(50)の中に開口する前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の端部(42,46)の遮蔽を取り除くために、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して前記スプール(52)を押し付けるために、次いで、前記二方向(34,36)を開けるために、第一のベース・ダクト(54)及び第二のベース・ダクト(56)の径方向の端部を、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(58,60)の上に開かせるために、前記メス部材(30)の開口(50)の中に導入されることが可能である。
【請求項5】
下記特徴を有する請求項1から4の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材は、管状のスリーブ(30)の形状を有し、この管状のスリーブは、大きい直径の第一の内側の部分(62)、及び、より小さい直径の第二の内側の部分(66)を有していて:
− 第一の内側の部分(62)の中に、前記管状のスプール(52)が、前記スプール(52)の中に収容され且つ前記スリーブ(30)の横方向の端部壁(64)を押すリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、
− 第二の内側の部分(66)は、第一の部分(62)と共に、前記管状のスプール(52)の環状のフランジ(70)が接触するように構成されたショルダー面(68)の境界を定める。
【請求項6】
下記特徴を有する請求項2に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(22)は、メス部材(30)と、実質的に円筒形の中間スプール(52)と、実質的に円筒形のオス部材(32)と、を有していて:
− 前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)により支持され、
このメス部材の内側のボアの中に、第一の方向(34)に対応し、第一の液溜め(16)に接続された、少なくとも前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)の径方向の端部(42)、及び、第二の、オーバーフロー方向(36)に対応し、第一の液溜め(16)のための第一の対応するレベル(N1)の上方で第一の液溜め(16)に接続された、前記スプレイ・ヘッド(12)の第二のダクト(48)の径方向の端部(46)、が開き
前記メス部材(30)は、そのボア(40)と連絡する少なくとも一つの導入開口部(50)を有していて;
− 前記実質的に円筒形の中間スプール(52)は、前記メス部材(30)のボア(40)の中にスライド可能に取り付けられ且つその中で弾性的に戻され、
前記スプール(52)は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト(72)及び第二の中間ダクト(74)を有し、
それぞれのダクトは、内側の端部と呼ばれ、前記メス部材(30)の内側のボア(40)の中へ、前記スプール(52)の一方の端部で径方向に開口する、端部(76,78)と、前記スプール(52)の解放された横方向の面(88)の中へ、前記スプール(52)の反対側の端部(86)で軸方向に開口する外側の端部(82,84)と、を有し、
前記スプール(52)は、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であって、
静止状態に、当該スプールがスプリング(52)により前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、前記スプールが、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(42,44)を塞ぎ、且つ、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(42,46)の遮蔽を取り除き、
これに対して、結合状態では、第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの径方向の内側の端部(76,78)が、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第二のダクト(48)の径方向の端部(42,46)と一致することを可能にするために、前記スプール(52)が前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して押し付けられ;
− 前記実質的に円筒形のオス部材(32)は、その直径が、前記導入開口部(50)の直径以下であって、この開口部の中を、第一の軸方向のベース・ダクト(54)及び第二の軸方向のベース・ダクト(56)が通っていて、
第一の軸方向のベース・ダクト(54)は、第二の液溜め(20)のための第二の対応するレベル(N2)の下側で、第二の液溜め(20)に接続され、第二の軸方向のベース・ダクト(56)は、第二の液溜め(20)に接続され、それらの軸方向の端部(58,60)は、前記オス部材(32)の解放された横方向の面(90)の中に開き、
前記オス部材(32)は、前記メス部材(30)の開口(50)の中に導入されることが可能であり、それにより、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して前記スプール(52)を押し付けるために、且つそれと同時に、前記二方向(34,36)開けるために、第一のベース・ダクト(54)及び第二のベース・ダクト(56)の端部が、前記スプール(52)の第一のダクト(72)及び第二のダクト(74)の外側の端部の上に開くことを生じさせるために、前記オス部材(32)の横方向の面(90)が、前記スプール(52)の横方向の面(88)に作用するようになっている。
【請求項7】
下記特徴を有する請求項1から6の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材は、管状のスリーブ(30)の形状を有し、この管状のスリーブは、小さい直径の第一の内側の部分(62)と、大きい直径の第二の内側の部分(63)と、小さい直径の第三の内側の部分(66)と、を有していて:
− 前記小さい直径の第一の内側の部分(62)の中に、第一の中間ダクト及び第二の中間ダクトの内側の端部(76,78)を有する前記スプール(52)の第一の部分(92)が、スライド可能に取り付けられ;
− 前記大きい直径の第二の内側の部分(63)の中で、前記管状のスプール(52)の環状のフランジ(94)がリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、
このリターン・スプリング(53)は、前記スプール(52)の周りに収容され、且つ前記スリーブの第一の内側の部分(62)及び第二の内側の部分(63)により境界を定められたショルダー面(64)を押し;
− 前記小さい直径の第三の内側の部分(66)は、第二の部分(62)とともに、前記管状のスプールの環状のフランジ(94)が接触するように構成されたショルダー面(68)の境界を定める。
【請求項8】
下記特徴を有する請求項5または7に記載のデバイス(10)、
前記スリーブ(30)は、第一の液溜め(16)の中に伸びるメス部材を形成し、
第一の内側の部分(62)は、径方向の孔(44)と、内側の軸方向のカウンターボア(48)と、を有していて、
前記径方向の孔は、前記第一の液溜め(16)の中に開き、またはその代わりに、前記液溜め(16)に接続されたポンプ(24)と連絡し、且つ、この孔は、第一の方向(34)に対応する前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)を構成し、
前記内側の軸方向のカウンターボア(48)は、前記スリーブ(30)の横方向の端部壁(96)の中に形成された孔(94)と連絡し、この孔は、第一の液溜めのための第一の対応するレベル(N1)の上方に開口するチューブ(38)と連絡し、第二の、オーバーフロー方向(36)に対応する、前記スプレイ・ヘッドの第二のダクト(48)を形成する。
【請求項9】
下記特徴を有する請求項4から8の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記固定ベースは、前記スプレイ・ヘッドの少なくとも一部(100)を補足するハウジング(98)を有し、
前記相補的な二方向結合要素(320,32)は、前記スプレイ・ヘッドの壁(102)と、前記固定ベース(14)のハウジング(98)の端部壁(104)との間に、挿入されている。
【請求項10】
下記特徴を有する請求項2に記載のデバイス(10)、
前記結合要素(22)は、メス部材(30)と、実質的に円筒形の中間スプール(52)と、実質的に円筒形のオス部材(32)と、を有していて:
− 前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の上側の横方向の壁(106)により支持され、このメス部材の、実質的に縦方向の内側のボア(40)の中に、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)の少なくとも一つの径方向の端部(42)、前記スプレイ・ヘッドの第二のダクト(48)の軸方向の端部(46)、及び、前記スプレイ・ヘッド(12)の第三のダクト(49)の一方の端部(47)が開き、
前記少なくとも一つの径方向の端部(42)は、第一の方向(34)に対応していて、第一の液溜め(16)に接続され、
前記軸方向の端部(46)は、第二の、ベント方向(36)に対応していて、第一の液溜め(16)のための第一の対応するレベル(N1)の上方の第一の液溜め(16)に接続され、
前記一方の端部(47)は、第二の、ベント方向(36)に関係していて、外気と連絡する状態にあり、
前記メス部材(30)は、そのボア(40)と連絡する少なくとも一つの導入開口部(50)を有し;
− 前記実質的に円筒形の中間スプール(52)は、スライド可能に取り付けられ、且つ前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、
前記スプール(52)は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第一の中間ダクト(72)を有し、
この第一の中間ダクトは、内側の端部と呼ばれ、前記メス部材(30)の内側のボア(40)の中に、前記スプール(52)の一方の端部(80)で径方向に開口する端部(76)と、外側の端部(82)と呼ばれ、前記スプール(52)の解放された横方向の面(88)の中へ、前記スプール(52)の反対側の端部(86)で径方向に開口する端部と、を有し、
前記スプール(52)は、その中を実質的に長手方向に通過する状態で、第二の中間ダクト(74)を有し、
この第二の中間ダクトは、内側の端部と呼ばれ、前記メス部材の内側のボア(40)の中に、前記スプールの一方の端部(80)で軸方向に開き、且つ、前記メス部材のボア(40)の中に収容されたフロート(108)により閉じられることが可能である端部(78)、及び、前記スプール(52)の中間部分(110)の中に径方向に開口する、いわゆる中間端部(84)を有し、
前記スプール(52)は、静止状態と結合状態との間で移動することが可能であり、
静止状態に、前記スプールが前記リターン・スプリング(53)により前記メス部材(30)のボア(40)の中で弾性的に戻され、且つ、この静止状態で、当該スプールが、第一の方向(34)に対応する、前記スプレイ・ヘッドの第一のダクト(44)の内側の端部(42)、及び第二の、ベント方向(36)に対応する、前記スプレイ・ヘッドの第三のダクト(49)の端部(47)を塞ぎ、
結合状態では、前記スプール(52)が、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して押し付けられて、第一の中間ダクト(72)の内側の端部(76)、及び第二の中間ダクト(74)の中間端部(84)が、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第三のダクト(49)の端部と一致することを可能にし;
− 前記実質的に円筒形のオス部材(32)は、その直径が、前記導入開口部(50)の直径以下であって、この開口部の中を、第二の液溜め(20)のための第二の対応するレベル(N2)の下側で第二の液溜め(20)に接続された、軸方向のベース・ダクト(54)が通り、
この開口部の軸方向の端部(58)は、前記オス部材(32)の解放された横方向の面(90)の中に開き、
前記オス部材は、前記メス部材(30)の開口(50)の中に導入されることが可能であり、それによって、前記リターン・スプリング(53)の作用に抗して前記スプール(52)を押し付けるために、前記オス部材(32)の横方向の面(90)が、前記スプール(52)の横方向の面(88)に作用し、且つそれと同時に、前記二方向(34,36)開けるために、第一のベース・ダクト(54)の端部(58)を、前記スプール(52)の第一のダクト(72)の外側の端部(82)の上で開かせる。
【請求項11】
下記特徴を有する請求項1から10の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材(30)は、内側のスリーブ(112)と、この内側のスリーブ(112)と同軸の外側のスリーブ(118)と、蓋(124)と、を有していて:
− 前記内側のスリーブ(112)の中で、前記管状のスプール(52)が、前記メス部材(30)の横方向の端部壁(116)を押すリターン・スプリング(53)により弾性的に戻され、且つ、前記内側のスリーブの中に、前記フロート(108)が、前記スプリング(53)と同軸に収容され;
− 前記外側のスリーブ(118)のカウンターボア(120,122)は、前記内側のスリーブ(112)とともに、前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)及び第三のダクト(49)の境界を定め、且つ、前記外側のスリーブは、前記メス部材(30)の横方向の端部壁(116)を有し;
− 前記蓋(124)は、前記内側のスリーブ及び外側のスリーブ(112,118)とともに、前記管状のスプール(52)のショルダー面(128)が接触するように構成されたショルダー面(126)の境界を定め、且つ、前記蓋(124)は、前記スプールの直径の減らされた第二の部分(66)の通過を可能にするように構成された導入開口部を形成する孔(50)を有していて、前記スプールの自由端は、前記オス部材(90)の横方向の面がその上に作用することが可能な、前記スプール(52)の横方向の面(88)を構成する。
【請求項12】
下記特徴を有する請求項1から11の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記内側のスリーブ(112)及び外側のスリーブ(118)の少なくとも一部は、第一の液溜め(16)の中に伸び、
前記一部は、径方向の孔を有していて、この径方向の孔は、前記第一の液溜め(16)の中に開き、またはその代わりに、第一の液溜め(16)に接続されたポンプ(24)と連絡し、且つ、この径方向の孔は、第一の方向(34)に対応する前記スプレイ・ヘッド(12)の第一のダクト(44)を構成し、且つ、
前記一部は、軸方向の孔を有していて、この軸方向の孔は、前記外側のスリーブ(118)の横方向の端部壁(116)の中に形成され、且つ、第一の液溜め(16)と連絡して、第二の、ベント方向(36)に対応する、前記スプレイ・ヘッド(12)の第二のダクト(48)を形成する。
【請求項13】
下記特徴を有する請求項10から12の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記メス部材(30)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の水平方向の上側の壁(132)により支持されている。
【請求項14】
下記特徴を有する請求項4から8及び10から12の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記スプレイ・ヘッド(12)は、第一の液溜め(16)のネック(136)の中に収容されたスプレイ・ポンプ(134)を有し、
前記メス部材(30)は、前記ポンプ(134)及び前記メス部材(30)の両方に共通のサポート(137)の中で、前記ネック(136)の中に収容されている。
【請求項15】
下記特徴を有する請求項1から14の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記移送ポンプ(24)は、圧電タイプのミニチュア・ポンプである。
【請求項16】
下記特徴を有する請求項1から15の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記電動移送ポンプ(24)は、前記可動スプレイ・ヘッド(12)の第一のケーシング(26)の中に収容されている。
【請求項17】
下記特徴を有する請求項1から15の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記電動移送ポンプ(24)は、前記固定ベース(14)の第二のケーシング(28)の中に収容されている。
【請求項18】
下記特徴を有する請求項14または15に記載のデバイス(10)、
前記電力供給手段(140)は、電池、特にリチウム電池タイプのミニチュア電池を有している。
【請求項19】
下記特徴を有する請求項14または15に記載のデバイス(10)、
前記電力供給手段(140)は、電源手段により再充電されることが可能な蓄電池を有している。
【請求項20】
下記特徴を有する請求項1から19の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記電力供給手段(140)は、自律性を有し、特に、光起電性のパネル、またはその代わりに、ダイナモ・タイプの電流の手動発電機を有している。
【請求項21】
下記特徴を有する請求項19に記載のデバイス(10)、
前記蓄電池(140)は、直接的にまたは変圧器を介して、電気ネットワークに接続されることが可能であり、
特に、プラグおよび/または専用のベース・ステイションを介して、家庭用AC電源ネットワークに接続されることが可能であり、
またはその代わりに、シガレット・ライター・タイプの出口を介して、自動車のオン・ボードDC電気ネットワークに接続されることが可能であり、
またはその代わりに、いわゆる“USB”シリアル・コネクターを介して、パーソナル・コンピュータのシリアル周辺DC電力に接続されている供給回路に接続されることが可能である。
【請求項22】
下記特徴を有する請求項1から21の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記コントロール手段(142)は、前記電力供給手段(140)をコントロールするスイッチ(162,164,165,166,167)を有している。
【請求項23】
下記特徴を有する請求項1から22の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記コントロール手段(142)は、スイッチを形成する電子的な回路(168)を有している。
【請求項24】
下記特徴を有する請求項1から23の何れか1項に記載のデバイス(10)、
スイッチを形成する前記電子的な回路(168)のトリガリングは、光電電池(170)の停止によりもたらされる。
【請求項25】
下記特徴を有する請求項1から24の何れか1項に記載のデバイス(10)、
スイッチを形成する前記電子的な回路(168)のトリガリングは、前記相補的な二方向結合要素(30,32)の結合によりもたらされる。
【請求項26】
下記特徴を有する請求項1から25の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記スプレイ・ヘッド(12)、またはその代わりに、前記固定ベース(14)は、前記ミニチュア移送ポンプ(24)、前記ポンプのための前記電力供給手段(140)、及び、前記ポンプをコントロールするための手段(142)を収容するケーシング(26,28)を有している。
【請求項27】
下記特徴を有する請求項1から26の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記ケーシング(26,28)は、対応する液溜め(16,20)の上に取り付けられたキャップからなる。
【請求項28】
下記特徴を有する請求項26または27に記載のデバイス(10)、
前記ポンプ(24)は、前記ケーシング(26,28)に固定された中間要素により支持されている。
【請求項29】
下記特徴を有する請求項26または27に記載のデバイス(10)、
前記ポンプ(24)は、前記ケーシング(26,28)の内壁に固定されている。
【請求項30】
下記特徴を有する請求項15に記載のデバイス(10)、
圧電タイプの前記ミニチュア・ポンプ(24)は、少なくとも一つの可変ボリューム・チャンバ(150)を有していて、
この可変ボリューム・チャンバに、製品が、一方向弁を形成する第一のメンブレン(158)を介して送り込まれ、且つ、この可変ボリューム・チャンバから、製品が、一方向弁を形成する第二のメンブレン(160)を介して放出され、
この可変ボリューム・チャンバ(150)は、当該チャンバ(150)のボリュームの変化を生じさせるために、少なくとも一つの固定壁(152)、及び、圧電アクチュエータ(156)により動かされることが可能な一つの可動メンブレン(154)を有している。
【請求項31】
下記特徴を有する請求項1から30の何れか1項に記載のデバイス(10)、
前記可動スプレイ・ヘッド(12)は、第一の液溜め(16)と前記出口部材(18)との間に挿入される、ミニチュア電動スプレイ・ポンプを、特に、圧電タイプのミニチュア電動スプレイ・ポンプを有していて、
このミニチュア電動スプレイ・ポンプに、前記可動スプレイ・ヘッドのための電力供給手段により電力が供給され、且つ、このミニチュア電動スプレイ・ポンプは、コントロール手段を介してコントロールされる。
【請求項32】
請求項19との組み合わせで考えられた請求項1から31の何れか1項に記載のデバイス(10)であって、
前記スプレイ・ポンプのための電力供給手段が、前記固定ベース(14)の充電可能な蓄電池(140)を再充電するために使用される電源に、前記結合手段(30,32)を介して接続されることが可能な充電可能な蓄電池を有している。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【公表番号】特表2013−503790(P2013−503790A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527345(P2012−527345)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063028
【国際公開番号】WO2011/026969
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(512057312)
【氏名又は名称原語表記】MAITRISE ET INNOVATION
【住所又は居所原語表記】ZA de la Tresorerie−Rue Courtine−27100 Val de Reuil, France
【出願人】(512057323)
【氏名又は名称原語表記】ABN CONCEPT
【住所又は居所原語表記】5 rue Denis Poisson−ZAC d’Archevilliers−28000 Chartres−France
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063028
【国際公開番号】WO2011/026969
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(512057312)
【氏名又は名称原語表記】MAITRISE ET INNOVATION
【住所又は居所原語表記】ZA de la Tresorerie−Rue Courtine−27100 Val de Reuil, France
【出願人】(512057323)
【氏名又は名称原語表記】ABN CONCEPT
【住所又は居所原語表記】5 rue Denis Poisson−ZAC d’Archevilliers−28000 Chartres−France
【Fターム(参考)】
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