説明

可動ブラケット

【課題】電柱上での絶縁範囲を十分に広くとることができ、作業を高圧活線近接作業として取り扱わなくて済む可動ブラケットを提供する。
【解決手段】可動ブラケット(100)全体を電柱に取り付けるための可動ブラケット取付金具(101、103、105、102、104、106など)と、トロリー線(122)を直接支持するトロリー線支持構造体(120など)と、該可動ブラケット取付金具(105、106など)と該トロリー線支持構造体(120など)との橋渡しを行う複数のパイプ材(107、108)と、トロリー線支持構造体(120など)と該可動ブラケット取付金具(105、106など)と間の絶縁を行うがいし(113、114)とからなる可動ブラケット(100)において、該可動ブラケット取付金具(105、106など)と該がいし(113、114)とを直接接触させないように該がいし(113、114)を配置することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トロリー線を吊架するために用いられる可動ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トロリー線の架設方法として、電車パンタグラフの局部摩耗を防止するために、電柱の外側からトロリー線を支持するタイプの可動ブラケットと、電柱側からトロリー線を支持するタイプの可動ブラケットとの2種類を用いて、トロリー線をジグザグ状に架設する方法が知られている。このような2種類の可動ブラケットについては、例えば、特許文献1(特開平6−211074号公報)に開示されている。特許文献1に記載の可動ブラケットのうちの電柱側からトロリー線トロリー線を支持するタイプの可動ブラケットは、電柱3から絶縁碍子1、2を介して前方に延びる水平主管6と斜状主管7の水平前部7bとにより水平部9を構成し、この水平部9に、支持金具7を水平方向の位置が調整できるように取り付けると共に、この支持金具7の下部に、トロリー線bを支持した曲線引き留金具cを引留める引手金具20を取り付け、かつ、支持金具7の上部に吊架線aを保持する保持部18を設けて成るものである。
【特許文献1】特開平6−211074号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
トロリー線の架設などの鉄道工事はその特異性から施工可能時間が限られることが多く、ほとんどの場合、夜間停電による短い時間の中での作業となる。しかしながら、この短い停電時間では時間的余裕がなく、施工において高圧活線近接作業をせざるおえない状況が発生することが多々ある。このような状況下での作業は言うまでもなく危険であり、できる限り高圧活線近接作業は避けるべきである。
【0004】
労働安全衛生規則第342条では、高圧活線近接作業を「労働者が高圧の充電電路に接触し、または、当該充電電路に対して頭上距離が300mm以内、または躯側距離もしくは足下距離が600mm以内に接近することにより感電の危険が生ずるおそれのあるとき、当該充電電路に絶縁用防具を装着するか、当該作業に従事する労働者に絶縁用保護具を着用させなければならない」としており、安全に対する必要最低限の基準として定めている。
【0005】
高圧活線近接作業として作業を行う場合、感電の危険性があるばかりか、絶縁用保護具を着用するため作業能率が低下する。また、たとえ活線部分までの離隔距離が600mm程度あったとしても、手を伸ばせば届く範囲であり、非常に危険であることは言うまでもない。
【0006】
ところが、従来の可動ブラケットにおいては、電柱3の元に絶縁碍子1、2を有するものであり、この可動ブラケットはその構造上、停電による作業ができない場合、電柱3上での作業が高圧活線近接作業となってしまい危険を要する。これは、従来の可動ブラケットの絶縁碍子1、2が、根付から直接接続されているためであり、活線部分から電柱3までの距離は500mm程度となっている。
【0007】
このように従来の可動ブラケット関連のトロリー線の架設などの作業においては、電柱上での絶縁範囲を十分に広くとることができず、作業を高圧活線近接作業として取り扱わなければならない、という問題があった。
【0008】
また、このような高圧活線近接作業に従事する作業員は保護具を着用する必要があり、このような保護具を着用した場合、作業員の作業効率は大幅に減少する、という問題もあった。
【0009】
また、路面電車などの場合には、可動ブラケットにおける活線部分と樹木や他の構造物が近接するようなケースがあり、安全上好ましくない、という問題点もあった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上のような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、可動ブラケット全体を電柱に取り付けるための可動ブラケット取付金具と、トロリー線を直接支持するトロリー線支持構造体と、該可動ブラケット取付金具と該トロリー線支持構造体との橋渡しを行う複数のパイプ材と、トロリー線支持構造体と該可動ブラケット取付金具と間の絶縁を行うがいしとからなる可動ブラケットにおいて、該可動ブラケット取付金具と該がいしとを直接接触させないように該がいしを配置することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の可動ブラケットにおいて、該パイプ材は、一部が略弓状に形成され弓状部を有し、該弓状部の両端に該がいしが設けられることを特徴する。この請求項2において特定される可動ブラケットが、実施形態において示す第1可動ブラケットである。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の可動ブラケットにおいて、該パイプ材が該がいしを介して連結されることを特徴とする。この請求項3において特定される可動ブラケットが、実施形態において示す第2可動ブラケットである。
【0013】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3に記載の可動ブラケットにおいて、該電柱から該がいしまでの水平方向距離が該電柱から該トロリー線までの水平方向距離の1/3以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の可動ブラケットによれば、電柱上での絶縁範囲を十分に広くとることができ、作業を高圧活線近接作業として取り扱わなくて済むようになる。このため、作業員は保護具を着用する必要がなくなり、安全上の向上のみならず、作業員の作業効率も向上する。
【0015】
また、停電時間の少ない区間においても、電柱上の作業を停電時間外に行うことが可能となり、作業に余裕を持つことができるようになる。
【0016】
また、本発明の可動ブラケットは、樹木や他の構造物が極度に接近するような、隔離距離がとりにくい、例えば、路面電車の架線支持への適用などにも非常に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る第1可動ブラケットを示す図であり、図2は、本発明の実施の形態に係る第2可動ブラケットを示す図である。図1に示される第1可動ブラケット及び図2に示される第2可動ブラケットは共に、電柱に取り付けられて、トロリー線とテンションロットが張られている状態を示している。なお、本実施形態においては、第1可動ブラケット、第2可動ブラケットが取り付けられている電柱は断面矩形状のものについて説明するが、第1可動ブラケット、第2可動ブラケットを取り付けることができる電柱は断面矩形状のものに限らず、断面円形状のものなども取り付けられることは言うまでもない。
【0018】
図1において、10は電柱、100は第1可動ブラケット、101は上部コの字ボルト、102は下部コの字ボルト、103は電柱用上部可動ブラケット取付金具、104は電柱用下部可動ブラケット取付金具、105は上部用根付金具、106は下部用根付金具、107は上部テンションパイプ、108は下部主パイプ、109は六角ボルト、110はテンションパイプ取付用鋼板、111は振止装置取付用鋼板、112は振止装置取付用鋼板、113はポリマーがいし、114はポリマーがいし、115はターンバックル、116は六角ボルト、117は振止スパン線ロット、118は振止金具取付用尻手金具、119は六角ボルト、120は振止金具、121はイヤー、122はトロリー線、123はがいし金具、124は六角ボルト、125はポリマーがいし、127はテンションロット、をそれぞれ示している。
【0019】
また、図2において、200は第2可動ブラケット、201は上部コの字ボルト、202は下部コの字ボルト、203は電柱用上部可動ブラケット取付金具、204は電柱用下部可動ブラケット取付金具、205は上部用根付金具、206は下部用根付金具、207は上部可動ブラケット接続パイプ、208は下部可動ブラケット接続パイプ、209は接続上下パイプ用補強パイプ、210は補強パイプ取付用コの字ボルト、211は補強パイプ取付用コの字ボルト、212は六角ボルト、213は六角ボルト、214はポリマーがいし、215は六角ボルト、216は六角ボルト、217はポリマーがいし、218は上部用可動ブラケット主パイプ、219は下部用可動ブラケット主パイプ、220は曲線引引手金具取付用コの字ボルト、221は曲線引引手金具、222は六角ボルト、223は曲線引金具、224はイヤー、225はトロリー線、226は吊ロット取付金具、227はテンションロットをそれぞれ示している。
【0020】
本実施形態において、電柱10は断面四角形状のものが用いられる。第1可動ブラケット100は、ヒンジ状の上部用根付金具105及び下部用根付金具106を中心として、紙面の前後方向に可動性があるように構成されている。また、第1可動ブラケット100は、電柱10の外側からトロリー線(トロリー線122)を支持するタイプの可動ブラケットである。
【0021】
第1可動ブラケット100は、主として上部テンションパイプ107、下部主パイプ108や、トロリー線を吊架するためのトロリー線支持構造体、トロリー線回りの活線部分と電柱10側とを絶縁するための絶縁構造部(がいし)から構成されている。ここで、トロリー線を吊架するためのトロリー線支持構造体とは、振止金具120のこととする。
【0022】
電柱10は断面四角形状のものが用いられているので、第1可動ブラケット100を支持するためのボルトは、上部コの字ボルト101、下部コの字ボルト102などの四角ボルトが利用される。
【0023】
電柱用上部可動ブラケット取付金具103は、上部コの字ボルト101と電柱10を締結するとともに、上部用根付金具105と連結される構造となっている。同様に、電柱用下部可動ブラケット取付金具104は、下部コの字ボルト102と電柱10を締結するとともに、下部用根付金具106と連結される構造となっている。
【0024】
上部用根付金具105は、上部テンションパイプ107を連結するとともに、そのヒンジ構造で第1可動ブラケット100全体を紙面の前後に可動することができるような構造となっている。同様に、下部用根付金具106は、下部主パイプ108を連結するとともに、そのヒンジ構造で第1可動ブラケット100全体を紙面の前後に可動することができるような構造となっている。
【0025】
上部テンションパイプ107は、第1可動ブラケット100上部側の主材となるテンションパイプであり、上部用根付金具105と連結されていない端部は、下部主パイプ108に設けられたテンションパイプ取付用鋼板110と連結される。
【0026】
下部主パイプ108は、下部用根付金具106に取り付けられる可動ブラケット1の下部を構成する主材(主パイプ)であり、その一部は図示するように、略弓状に形成され弓状部を有する形状となっている。
【0027】
下部主パイプ108の弓状部の両端部には、振止装置取付用鋼板111(下部主パイプ108と一体物)を介してポリマーがいし113が、振止装置取付用鋼板112(下部主パイプ108と一体物)を介してポリマーがいし114が、それぞれ接続される。
【0028】
ポリマーがいし113及びポリマーがいし114は、振止スパン線ロット117を吊架するために、下部主パイプ108の一部に形成された弓状部の両端に図示するように配置されている。
【0029】
振止スパン線ロット117の一端は、ターンバックル115を介して、ポリマーがいし113と鋼製の六角ボルト109で連結される。振止スパン線ロット117のもう一端は、ポリマーがいし114と鋼製の六角ボルト116で連結される。
【0030】
振止スパン線ロット117の所定位置には、振止金具取付用尻手金具118及び六角ボルト119が利用され、トロリー線122を支持する支持構造体である振止金具120が、止着されている。振止金具120の一端に設けられたイヤー121によって、トロリー線122を支持する構造となっている。
【0031】
下部主パイプ108の弓状部の略中間の地点には、調整Uボルトであるがいし金具123及び六角ボルト124によって、ポリマーがいし125が取り付けられる。
【0032】
テンションロット127は、ポリマーがいし125の126で示される端部に挟持され、トロリー線122を吊架する構成となっている。
【0033】
次に、図2に示される第2可動ブラケット200について説明する。第2可動ブラケット200も、ヒンジ状の上部用根付金具205及び下部用根付金具206を中心として、紙面の前後方向に可動性があるように構成されている。また、電柱10側からトロリー線(トロリー線122)を支持するタイプの可動ブラケットである。
【0034】
第2可動ブラケット200は、主として上部可動ブラケット接続パイプ207は、下部可動ブラケット接続パイプ208、上部可動ブラケット接続パイプ207、下部可動ブラケット接続パイプ208や、トロリー線を吊架するためのトロリー線支持構造体、トロリー線回りの活線部分と電柱10側とを絶縁するための絶縁構造部(がいし)から構成されている。ここで、トロリー線を吊架するためのトロリー線支持構造体とは、曲線引金具223のこととする。
【0035】
電柱10は断面四角形状のものが用いられているので、第2可動ブラケット200を支持するためのボルトは、上部コの字ボルト201、下部コの字ボルト202などの四角ボルトが利用される。
【0036】
電柱用上部可動ブラケット取付金具203は、上部コの字ボルト201と電柱10を締結するとともに、上部用根付金具205と連結される構造となっている。同様に、電柱用下部可動ブラケット取付金具204は、下部コの字ボルト202と電柱10を締結するとともに、下部用根付金具206と連結される構造となっている。
【0037】
上部用根付金具205は、上部可動ブラケット接続パイプ207と連結するとともに、そのヒンジ構造で第2可動ブラケット200全体を紙面の前後に可動することができるような構造となっている。同様に、下部用根付金具206は、下部可動ブラケット接続パイプ208と連結するとともに、そのヒンジ構造で第2可動ブラケット200全体を紙面の前後に可動することができるような構造となっている。
【0038】
図示するように、上部可動ブラケット接続パイプ207と下部可動ブラケット接続パイプ208との間には、接続上下パイプ用補強パイプ209が介装され、第2可動ブラケット200の強度を確保ししている。接続上下パイプ用補強パイプ209は、上部可動ブラケット接続パイプ207とは補強パイプ取付用コの字ボルト210によって、下部可動ブラケット接続パイプ208とは補強パイプ取付用コの字ボルト211によって締結される。
【0039】
上部可動ブラケット接続パイプ207の上部用根付金具205と連結されていない方の端部には、鋼製の六角ボルト212を介してポリマーがいし214が、また、下部可動ブラケット接続パイプ208の下部用根付金具206と連結されていない方の端部には、鋼製の六角ボルト215を介してポリマーがいし217が、それぞれ連結される。
【0040】
ポリマーがいし214の上部可動ブラケット接続パイプ207と連結されていない方の端部には、鋼製の六角ボルト213を介して上部用可動ブラケット主パイプ218が接続される。
【0041】
また、ポリマーがいし217の下部可動ブラケット接続パイプ208と連結されていない方の端部には、鋼製の六角ボルト216を介して下部用可動ブラケット主パイプ219が接続される。
【0042】
上部用可動ブラケット主パイプ218と下部用可動ブラケット主パイプ219とは一体物であるが、わかりやすいように別の構造物として説明する。
【0043】
下部用可動ブラケット主パイプ219の図示するような所定の位置に、曲線引引手金具221が曲線引引手金具取付用コの字ボルト220を利用して取り付けられる。曲線引引手金具221の一端には、ステンレスボルトである六角ボルト222が利用され、トロリー線225を支持する支持構造体である曲線引金具223が連結される。曲線引金具223の一端に設けられたイヤー224によって、トロリー線225を支持する構造となっている。
【0044】
下部用可動ブラケット主パイプ219の図示するような所定の位置には、吊ロット取付金具226が設けられ、テンションロット227が配されるようになっている。このテンションロット127は、トロリー線225を吊架する構成となっている。
【0045】
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態に係る第1可動ブラケットにおいて、絶縁構造物であるポリマーがいしが設けられる位置について説明する。図3において、電柱10からポリマーがいし113での水平方向距離をA1とし、電柱10からトロリー線122までの水平方向距離をB1とする。本発明の可動ブラケット100においては、電柱10から図示するような活線部分までの距離を確保するための条件として、少なくともA1/B1≧1/3となるような条件に設定する。図3に示す可動ブラケット100においては、A1/B1≧1/2となっており、先の条件が満たされている。先の条件によって、電柱10、ポリマーがいし113、トロリー線122の配置関係を決定することによって、作業時の絶縁距離を十分確保することができる。
【0046】
また、図4を参照して、本発明の実施の形態に係る第2可動ブラケットにおいて、絶縁構造物であるポリマーがいしが設けられる位置について説明する。図4において、電柱10からポリマーがいし217での水平方向距離をA2とし、電柱10からトロリー線225までの水平方向距離をB2とする。本発明の可動ブラケット200においても、電柱10から図示するような活線部分までの距離を確保するための条件としては、少なくともA2/B2≧1/3となるような条件に設定する。図4に示す可動ブラケット200においては、A2/B2≧2/5となっており、先の条件が満たされている。以上のような条件を満たす電柱10、ポリマーがいし113、トロリー線122の配置関係を決定することによって、作業時の絶縁距離を十分確保することができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態にかかる可動ブラケットによれば、電柱上での絶縁範囲を十分に広くとることができ、作業を高圧活線近接作業として取り扱わなくて済むようになる。このため、作業員は保護具を着用する必要がなくなり、安全上の向上のみならず、作業員の作業効率も向上する。
【0048】
また、本発明の実施の形態にかかる可動ブラケットによれば、停電時間の少ない区間においても、電柱上の作業を停電時間外に行うことが可能となり、作業に余裕を持つことができるようになる。
【0049】
また、本発明の可動ブラケットは、樹木や他の構造物が極度に接近するような、隔離距離がとりにくい、例えば、路面電車の架線支持への適用などにも非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係る第1可動ブラケットを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る第2可動ブラケットを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る第1可動ブラケットにおけるがいしの配置を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る第2可動ブラケットにおけるがいしの配置を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
10・・・電柱、100・・・第1可動ブラケット、101・・・上部コの字ボルト、102・・・下部コの字ボルト、103・・・電柱用上部可動ブラケット取付金具、104・・・電柱用下部可動ブラケット取付金具、105・・・上部用根付金具、106・・・下部用根付金具、107・・・上部テンションパイプ、108・・・下部主パイプ、109・・・六角ボルト、110・・・テンションパイプ取付用鋼板、111・・・振止装置取付用鋼板、112・・・振止装置取付用鋼板、113・・・ポリマーがいし、114・・・ポリマーがいし、115・・・ターンバックル、116・・・六角ボルト、117・・・振止スパン線ロット、118・・・振止金具取付用尻手金具、119・・・六角ボルト、120・・・振止金具、121・・・イヤー、122・・・トロリー線、123・・・がいし金具、124・・・六角ボルト、125・・・ポリマーがいし、127・・・テンションロット、200・・・第2可動ブラケット、201・・・上部コの字ボルト、202・・・下部コの字ボルト、203・・・電柱用上部可動ブラケット取付金具、204・・・電柱用下部可動ブラケット取付金具、205・・・上部用根付金具、206・・・下部用根付金具、207・・・上部可動ブラケット接続パイプ、208・・・下部可動ブラケット接続パイプ、209・・・接続上下パイプ用補強パイプ、210・・・補強パイプ取付用コの字ボルト、211・・・補強パイプ取付用コの字ボルト、212・・・六角ボルト、213・・・六角ボルト、214・・・ポリマーがいし、215・・・六角ボルト、216・・・六角ボルト、217・・・ポリマーがいし、218・・・上部用可動ブラケット主パイプ、219・・・下部用可動ブラケット主パイプ、220・・・曲線引引手金具取付用コの字ボルト、221・・・曲線引引手金具、222・・・六角ボルト、223・・・曲線引金具、224・・・イヤー、225・・・トロリー線、226・・・吊ロット取付金具、227・・・テンションロット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動ブラケット全体を電柱に取り付けるための可動ブラケット取付金具と、トロリー線を直接支持するトロリー線支持構造体と、該可動ブラケット取付金具と該トロリー線支持構造体との橋渡しを行う複数のパイプ材と、トロリー線支持構造体と該可動ブラケット取付金具と間の絶縁を行うがいしとからなる可動ブラケットにおいて、該可動ブラケット取付金具と該がいしとを直接接触させないように該がいしを配置することを特徴とする可動ブラケット。
【請求項2】
該パイプ材は、一部が略弓状に形成され弓状部を有し、該弓状部の両端に該がいしが設けられることを特徴する請求項1に記載の可動ブラケット。
【請求項3】
該パイプ材が該がいしを介して連結されることを特徴とする請求項1に記載の可動ブラケット。
【請求項4】
該電柱から該がいしまでの水平方向距離が該電柱から該トロリー線までの水平方向距離の1/3以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の可動ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−201346(P2008−201346A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−42123(P2007−42123)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(591048830)日本電設工業株式会社 (21)
【出願人】(591064656)日本架線工業株式会社 (5)