説明

可動部材を鎖錠しかつ速やかに解錠する装置

【課題】 可動部材を鎖錠しかつ速やかに解錠する装置を、簡単に高い精度で組立てかつ構成できるようにする。
【解決手段】 ケース(7,11)が、操作器(1)又は電磁石に形状を合わされる輪郭を持ち、この輪郭内に操作器(1)又は電磁石が動かないようにかつ移動しないように保持され、ケース内に爪拘束機構のすべての爪の支持個所が形成され、これらの支持個所の周りに爪が限られた範囲で回転可能に支持され、これらの支持個所に爪が取付けられ、ケース(7,11)が、ケースに取付けられるか又はこれと一体に形成されるプラグ(5)に操作器(1)又は電磁石を接続する接続部分を持ち、プラグ(5)が外部接続手段に個々に合わされ、ケース(7,11)が、鎖錠爪(4)に係合可能な部材の係合用切欠き(13)を持っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可動部材を鎖錠しかつ速やかに解錠する装置であって、操作器又は突き棒を持つ電磁石、及び一方では操作器又は突き棒にまた他方では可動部材に連絡又は伝動結合される爪拘束機構から構成され、爪拘束機構の爪が枠固定の軸線の周りに回転運動可能であり、定置的に取付け可能で可動部材に関係するケース内に装置構成部分が設けられ、装置が駆動電子装置を選択的に含んでいるものに関する。
【背景技術】
【0002】
このような装置は例えばドイツ連邦共和国特許出願第19821594号明細書及び欧州特許出願公開第1488965号明細書に記載されている。
【0003】
このような装置は、高速運動する部材特に安全部材の始動に用いられる。衝突の場合又は快適解錠の際例えば自動車のロールバー、頭支え、バンパ、ベルト緊張器、座席調節、座席解錠、又は自動車の車体部分例えば機関覆い、荷物室蓋、幌、扉等の始動のための使用が公知である。ドイツ連邦共和国特許第19821544号明細書から、爪拘束機構の構成部分を取付け具に取付けることが公知である。操作器は電磁石により形成され、センサ又は開閉器を介して駆動されるので、適当なパルス又は信号により電磁石接触子の突き棒が電磁石から出て、爪拘束機構に作用し、それにより爪拘束機構により保持される部材が釈放されて、予荷重をかけられているばねの力又は外力の作用で適当に移動することができる。
【0004】
欧州特許出願公開第1488965号明細書から、爪拘束機構と操作器を、閉じた箱として形成できるモジュール内に設けることが公知である。
【0005】
公知の構成では、機能部材をケース内に個々に設けて取付けることが必要であり、これには高い組立て費用と高い組立て精度が伴う。なぜならば、組立て精度は、個々の部品がケース内にどの程度精確にどんな公差で取付けられるかに関係するからである。更に操作器の電気的接触はケース内でそれぞれ個々に行われるので、異なる使用目的に対してケース内の異なる接続装置が使用可能でなければならないからである。
【0006】
顧客に特有なプラグを持つ操作器特に電磁石を製造することも普通なので、各顧客又は使用目的に対して、プラグを持つ異なる操作器を製造せねばならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この従来技術から出発して本発明の基礎になっている課題は、高い精度で簡単に組立てかつ構成できる最初にあげた種類の装置を提供し、個々の機能部分が交換可能であり、すべての機能部分が1つのケース内にあり、外部電源等のための個々の接続部がケース外に設けられているようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するため、ケースが、操作器又は電磁石に形状を合わされる輪郭を持ち、この輪郭内に操作器又は電磁石が動かないようにかつ移動しないように保持され、ケース内に爪拘束機構のすべての爪の支持個所が形成され、これらの支持個所の周りに爪が限られた範囲で回転可能に支持され、これらの支持個所に爪が取付けられ、ケースが、ケースに取付けられるか又はこれと一体に形成されるプラグに操作器又は電磁石を接続する接続部分を持ち、プラグが外部接続手段に個々に合わされ、ケースが、鎖錠爪に係合可能な部材の係合用切欠きを持っていることが、提案される。
【0009】
ケースが操作器又は電磁石に形状を合わされた輪郭を持っていることにより、適当な部材をケースの輪郭内へ挿入することができるので、ケース内における規則正しい精確な配置が直ちに保証され、そのために別の手段を必要としない。無器用な取扱いから生じることがある不精確さは、それにより回避される。更にケース内に爪拘束機構のすべての爪の支持個所が形成されているので、個々の誤差が生じることなしに、爪拘束機構の爪の配置も簡単に極めて精確に行うことができる。更にケースに取付けられるか又は一体に形成されるプラグと操作器との電気接続及び配線も標準に従って行われるので、あらゆる利用のために同じ操作器を使用することができ、顧客の要求に応じてケース及びケース側のプラグのみを個々に製造すればよい。
【0010】
形成の際ケース及び場合によってはプラグのみが、個々の使用目的又は顧客の希望に合わされる。ケース内に設けられる部材は常に同じに形成することができ、ケース内に適当な設置場所が設けられている。
【0011】
公知のようにケースは、鎖錠爪と係合可能な部材がはまる切欠きを持っている。装置により、こじんまりした構造単位を形成しかつこの構造単位の機能部分を交換可能な解錠システムが使用可能になる。
【0012】
公知のように、爪拘束機構が、操作器により直接操作可能な操作爪、操作爪及び鎖錠爪と伝動結合される戻り止め爪、及び戻り止め止め爪及び鎖錠すべき部材と伝動結合される鎖錠爪を持っているようにしている。
【0013】
特に好ましい展開では、操作爪及び戻り止め爪用の支持個所が、ケースに取付けられるか又は一体に形成されるピンにより形成されている。
【0014】
適当なピン等がケースに取付けられ、特に一体に形成されていることによって、ピンを配置しかつ取付ける際の公差が回避される。なぜならば、特にピンを一体に形成すると、ピンの配置と操作器を収容する輪郭の形成との間に公差が生じないからである。
【0015】
更に鎖錠爪用の支持個所が、支持個所においてケースを貫通するピンにより形成され、このピンが、可動部材が設けられている素子の部分である部材の枠固定構成部分に取付けられるか又は支持されているのが、特に好ましい。
【0016】
この構成により、ピンが適当な部材に取付けの際力を引受けかつシステムの調節の機能を引受けることができる。装置に設けられる適当な部材は、ピンの端部を支持するか又は取付けることができる適当な凹所又は受入れ部を持っている。これによりシステム全体が、動かすべき部材に関して調節され、更にシステムへの力の導入が実質的にほぼ独占的にこのピンにおいて行われ、ケース部分又は装置の他の部材を介しては行われない。
【発明が解決しようとする別の課題】
【0017】
更に好ましくはケースが上部及び下部から成り、両方の部分が互いに結合可能、鎖錠可能、係止可能、溶接可能又は接着可能であり、その間にすべての機能部分を包囲している。
【課題を解決するための手段】
【0018】
ケース部分が、少なくとも1つの密封片を設けることにより密封されるケースを形成し、鎖錠爪の端部がある切欠きのみが外部へ開いており、鎖錠爪に係合可能な部材がこの切欠きへはまることができる。
【0019】
このような配置は、とりわけ異物及び/又は液体の侵入に対して高度の保護が要求される時に、必要かつ有益である。
【0020】
事情によっては、操作器又は電磁石の取付け板のみが、操作器又は電磁石を包囲する範囲においてハウジング部分の間に設けられている密封片により、外部に対して密封されている時にも充分である。
【0021】
製造を更に簡単にするため、操作器をプラグに接続する接続部分が、ケースに形成されるか又はケースへ挿入される接触子、打抜き格子、ケーブル、剛性又は可撓回路担体等の通電に適した素子により形成されている。回路担体は特に印刷回路の形に形成されている。
【0022】
更にケースが形状なしの材料から製造される部分から成っているようにすることができる。
【0023】
例えばケースをプラスチックから射出成形するか、又は注型材料から注型することができる。もちろん適当なケースを鋼から打抜くか又は変形することも可能である。
【0024】
更にケース内に、診断のためセンサ又は開閉器用の輪郭を与えられた取付け板が設けられ、この取付け板にセンサ又は開閉器が適当にはめられて固定的に保持され、センサ又は開閉器が、爪拘束機構の爪の1つにより操作可能であるか、影響可能であり、かつ電子部品に連結されているようにすることもできる。
【0025】
操作爪と鎖錠爪との間にばねが設けられて、装置が荷重をかけられて始動されない場合予荷重をかけられている。
【0026】
ばねとして例えばコイルばね又はねじりばねを使用することができる。操作爪及び鎖錠爪にそれぞればねを付属させることも可能で、ばねは例えばケース部分に支持されて、操作器が給電されない場合爪をその位置に固定するか、又は操作器の給電後爪を再びその初期位置へ戻す。
【0027】
更にケースが取付け素子用の連結板又は受入れ部を持ち、それによりケースが枠に固定して包囲する構成素子に取付け可能である。
【0028】
ケース内に始動電子装置用の取付け板を設けることもできる。
【0029】
顧客の希望に応じて装置を個々に形成するため、場合によっては一体に形成される顧客特有の接続プラグを持つ適当なケースを製造しさえすればよい。その場合このケースへ、爪拘束機構の標準化された部材及び操作器等の部分を挿入することができる。適当な寸法の設定及び操作器を収容するため輪郭の範囲に連絡片を設けることにより、異なる寸法の操作器を組込み、確実な位置に保持することも可能である。異なる解錠要求に対して、この装置を速やかに合わせることができる。なぜならば非常に多くの同じ部分が使用され、機能部分が標準化されているからである。通常のように装置は可逆的に解錠可能である。従来の装置では、装置は、個々の取付けを含めてそれぞれの構造空間に速やかに合わせることができる。なぜならば、場合によっては接続プラグを持つケースのみを個々に製造すればよく、機能素子は標準化された部材だからである。本発明によるモジュール原理により、開発費を低くすることができ、例えば1つの操作器形成を種々の顧客のために使用でき、同じ全自動製造ラインで組立てることができる。需要者は、速やかに取付けられる「ブラック・ボックス」解錠装置を受取る。システムの力の導入は、鎖錠すべき部材を介して鎖錠爪及び鎖錠爪を支持するピンへ行われ、このピンは車体部分等に取付けられかつ保持されているので、包囲する部材へ直接力導入が行われる。それに反してケース及び装置の他の構成部分の荷重は無視できる。
【0030】
本発明の実施例が図面に示されており、以下に詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図面には、可動部材を鎖錠しかつ速やかに解錠する装置が示されている。このような装置は、特に衝突の場合又は快適解錠の際自動車のロールバー、頭支え、バンパ、ベルト緊張器、座席調節装置、解錠装置等のような安全部材の鎖錠及び解錠に用いられる。装置は、操作器1特に突き棒1aを持つ電磁石と、突き棒1aにより操作可能な操作爪2及びこの操作爪により通常使用位置に鎖錠されかつ衝突の場合又は快適解錠の際操作爪2により釈放される戻り止め爪3を持つ爪拘束機構から成り、戻り止め爪3は通常使用位置において鎖錠爪4を鎖錠し、快適解錠の際又は衝突の際操作器1により操作される位置で鎖錠爪を釈放するので、戻り止め爪3は、操作ばね等の力を受けて始動位置へ移動せしめられている。鎖錠爪4は口を持ち、この口の中に拘束すべき部材の弓形片、ピン等が保持される。爪2ないし4は枠固定軸線の周りに回転運動可能である。すべての構成部分は、半殻11及びこの半殻を覆う別の半殻7から成るケース内に設けられている。両方のケース半殻7,11は、操作器1に形状を合わされた輪郭を持ち、この輪郭内に操作器1が動かないようにかつ移動しないように保持されている。
【0032】
ハウジング輪郭は、例えば図1に示すように、ケースの適当な形成により規定することができる。ケースには、爪拘束機構のすべての爪2ないし4用の支持個所が形成され、これらの支持個所の周りに、爪2ないし4が限られた範囲で回転可能に支持されている。更に爪2ないし4は適当な支持個所に取付けられている。更にケース内に接続部分が設けられ、これらの接続部分により操作器1が、ケースに取付けられるか又はこれと一体に形成されるプラグ5に接続されている。プラグ5は、ケース半殻と同様に、顧客の希望に応じる個別部材として形成されている。ケース内に設けられる素子は、ケースの形状及びプラグ5の構成とは無関係にそれぞれ同じ部分であるので、モジュール構造による多量製造が可能である。更にケースは切欠き13を持ち、鎖錠爪4の鎖錠端部がこの切欠きを通って操作可能であり、かつ/又は鎖錠爪4に係合する鎖錠すべき素子をこの切欠きへはめることができる。
【0033】
操作爪2用支持個所及び戻り止め爪3用支持個所は、なるべくケースに一体に形成されるピン14及び15により形成されている。これらのピンはケース半殻に一体に形成されており、他方のケース半殻がピン端部用の適当な受入れ部を持っている。この配置により、操作器1と操作爪2及び戻り止め爪3との精確な対応が行われるので、組立ての際精確な調節が簡単に行われる。
【0034】
鎖錠爪4の支持個所は、ケースを支持個所で貫通するピン12により形成され、このピンはケースの両側から突出し、例えば自動車の枠固定構成部分に取付けられるか又は支持されている。これにより装置を適当な自動車等に取付ける際、装置を調節することが簡単に可能であり、更に車体構造等への力伝達が直接ピン12を介して行われるので、始動力又は鎖錠力によって装置が損傷されることはない。
【0035】
ケースの両方の半殻7,11は、例えば拘束可能に互いに結合されている。更に両方の半殻7,11の継ぎ目に密封片等を設けることができ、密封片はピン12を包囲する範囲にも設けられている(密封片10)ので、切欠き13の範囲を除いて、ケースへの塵埃又は湿気の侵入が阻止されている。
【0036】
事情によっては、操作器特に電磁石の取付け板のみが、操作器を包囲する範囲でケース部分の間に設けられる密封片により外部に対して密封されていても、充分である。
【0037】
更にケース半殻7,11はセンサ又は開閉器9のために輪郭のある取付け板を持ち、このセンサ又は開閉器が、これに形状を合わされる取付け板により、正しい位置で確実に保持されている。更に操作爪2と鎖錠爪4との間にばね8も設けられ、鎖錠爪4を適当な自動車部材により鎖錠する際、このばね8により、図面に示されている初期位置へ操作爪2の戻しが行われる。図1及び2において、ばね8はコイルばねである。図3では、ばね8はねじりばねである。
【0038】
本発明は実施例に限定されず、開示の範囲内で多様に変更可能である。
【0039】
明細書及び/又は図面に開示されている個々の特徴及びその組合わせは、本発明にとって重要なものとみなされている。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】 装置の第1実施例をケースの開かれた状態において斜視図で示す。
【図2】 変形例を斜視図で示す。
【図3】 別の変形例を斜視図で示す。
【図4】 変形例をケースの閉じられた状態で示す。
【符号の説明】
【0041】
1 操作器
1a 突き棒
2 阻止爪
3 戻り止め爪
4 鎖錠爪
5 プラグ
7,11 ケース
13 切欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動部材を鎖錠しかつ速やかに解錠する装置であって、操作器(3)又は突き棒(1a)を持つ電磁石、及び一方では操作器(1)又は突き棒(1a)にまた他方では可動部材に連結又は伝動結合される爪拘束機構から構成され、爪拘束機構の爪が枠固定の軸線の周りに回転運動可能であり、定置的に取付け可能で可動部材に関係するケース内に装置構成部分が設けられ、装置が駆動電子装置を選択的に含んでいるものにおいて、ケース(7,11)が、操作器(1)又は電磁石に形状を合わされる輪郭を持ち、この輪郭内に操作器(1)又は電磁石が動かないようにかつ移動しないように保持され、ケース内に爪拘束機構のすべての爪の支持個所が形成され、これらの支持個所の周りに爪が限られた範囲で回転可能に支持され、これらの支持個所に爪が取付けられ、ケース(7,11)が、ケースに取付けられるか又はこれと一体に形成されるプラグ(5)に操作器(1)又は電磁石を接続する接続部分を持ち、プラグ(5)が外部接続手段に個々に合わされ、ケース(7,11)が、鎖錠爪(4)に係合可能な部材の係合用切欠き(13)を持っていることを特徴とする、装置。
【請求項2】
爪拘束機構が、操作器(1)により直接操作可能な操作爪(2)、操作爪(2)及び鎖錠爪(4)と伝動結合される戻り止め爪(3)、及び戻り止め爪(3)及び鎖錠すべき部材と伝動結合される鎖錠爪(4)を持っていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
操作爪(2)及び戻り止め爪(3)用の支持個所が、ケース(7,11)に取付けられるか又は一体に形成されるピン(14,15)により形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
鎖錠爪(4)用の支持個所が、支持個所においてケース(7,11)を貫通するピン(12)により形成され、このピン(12)が、可動部材が設けられている素子の部分である部材の枠固定構成部分に取付けられるか又は支持されていることを特徴とする、請求項1〜3の1つに記載の装置。
【請求項5】
ケース(7,11)が上部及び下部から成り、両方の部分が互いに結合可能、鎖錠可能、係止可能、溶接可能又は接着可能であり、その間にすべての機能部分を包囲していることを特徴とする、請求項1〜4の1つに記載の装置。
【請求項6】
ケース部分(7,11)が、少なくとも1つの密封片(10)を設けることにより密封されるケースを形成し、鎖錠爪(4)の端部がある切欠き(13)のみが外部へ開いており、鎖錠爪(4)に係合可能な部材がこの切欠き(13)へはまることができることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
操作器(1)又は電磁石の取付け板のみが、操作器(1)又は電磁石を包囲する範囲においてハウジング部分(7,11)の間に設けられている密封片により、外部に対して密封されていることを特徴とする、請求項1〜5の1つに記載の装置。
【請求項8】
操作器(1)をプラグ(5)に接続する接続部分が、ケース(7,11)に形成されるか又はケースへ挿入される接触子、打抜き格子、ケーブル、剛性又は可撓回路担体等の通電に適した素子により形成されていることを特徴とする、請求項1〜7の1つに記載の装置。
【請求項9】
ケース(7,11)が形状なしの材料から製造される部分から成っていることを特徴とする、請求項1〜8の1つに記載の装置。
【請求項10】
ケース(7,11)内に、診断のためセンサ又は開閉器(9)用の輪郭を与えられた取付け板が設けられ、この取付け板にセンサ又は開閉器(9)が適当にはめられて固定的に保持され、センサ又は開閉器(9)が、爪拘束機構の爪の1つにより操作可能であるか、影響可能であり、かつ1つ又は複数の電子部品に連結されていることを特徴とする、請求項1〜9の1つに記載の装置。
【請求項11】
操作爪(2)と鎖錠爪(4)との間にばね(8)が設けられて、装置が荷重をかけられて始動されない場合予荷重をかけられていることを特徴とする、請求項1〜10の1つに記載の装置。
【請求項12】
ケース(7,11)が取付け素子用の連結板(6)又は受入れ部を持ち、それによりケースが枠に固定して包囲する構成素子に取付け可能であることを特徴とする、請求項1〜11の1つに記載の装置。
【請求項13】
ケース(7,11)内に駆動電子装置用取付け板が設けられていることを特徴とする、請求項1〜12の1つに記載の装置。
【請求項14】
操作器(1)を駆動電子装置に電気接続する接続部分が、ケース(7,11)に形成されるか又は挿入される打抜き格子又は剛性又は可撓性回路担体又はケーブル又は通電に適した他の素子により形成されていることを特徴とする、請求項13に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−299797(P2006−299797A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114988(P2006−114988)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(506132898)トーマス・マグネーテ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング (2)
【氏名又は名称原語表記】Thomas Magnete GmbH
【Fターム(参考)】