説明

可変側溝ブロックおよび可変側溝ブロック用の型枠

【課題】 天壁の開口部周縁に枠体を有する可変側溝ブロックにつき、簡単な型枠構造で、生産性を高めることができる、可変側溝ブロックを提供する。
【解決手段】 可変側溝ブロック1は、門型形状であって、天壁3に開口部4が設けられる。この可変側溝ブロック1は、コンクリートからなるブロック本体11と、開口部4の周縁を構成して側溝蓋を載置可能な枠体12とを有する。そこで、この可変側溝ブロック1は、コンクリート成形の型枠20により、上下の向きがそのままで(つまり、門型の姿勢で)成形されて、天壁3の上面3aが、型枠20から開放された成形頂面Tとなる。そして、枠体12は、型枠20を構成する内型21により下から支持されるよう、下方に露出する被支持部12aを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、天壁の開口部周縁に枠体を有する可変側溝ブロック、および、その可変側溝ブロックを成形する型枠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天壁の開口部周縁に枠体を有する可変側溝ブロックとしては、例えば、特許文献1とか2に記載のものがあった。ところで、一般に可変側溝ブロックは、その天壁部の仕上がりを美麗にするために、コンクリート成形にあたって、設置状態とは上下を逆にした状態で、すなわち、逆門型で成形された。
【0003】
【特許文献1】特許第2676295号公報
【0004】
【特許文献2】特許第2764707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このようして成形された可変側溝ブロックを脱型する際には、その可変側溝ブロックを吊上げる前に、中子(内型)を取り除く必要があり、このため作業の手数が増えて、生産性がよくなかった。また、脱型の際に中子(内型)を取り除く必要がない型枠も提案されたが、その構造が複雑となっていた。
【0006】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、天壁の開口部周縁に枠体を有する可変側溝ブロックにつき、簡単な型枠構造で、生産性を高めることができる、可変側溝ブロックおよび可変側溝ブロック用の型枠を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る可変側溝ブロックおよび可変側溝ブロック用の型枠は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る可変側溝ブロックは、左右の側壁と、これら側壁をその上端部において連結する天壁と、その天壁に設けられた開口部とを備えて、前記側壁間が下に開放された、コンクリート成形されてなる可変側溝ブロックである。この可変側溝ブロックは、コンクリートからなるブロック本体と、前記開口部の周縁を構成して側溝蓋を載置可能な枠体とを有する。そこで、この可変側溝ブロックは、前記コンクリート成形の型枠により、上下の向きがそのままで成形されて、前記天壁の上面が、前記型枠から開放された成形頂面となっており、かつ、前記枠体は、前記型枠を構成する内型により下から支持されるよう、下方に露出する被支持部を有する。
【0008】
この可変側溝ブロックは、コンクリート成形にあたって、天壁の開口部の周縁を構成する枠体が、その被支持部部分で、型枠の内型によって下から支持されて、上下の向きがそのままで成形される。こうして、可変側溝ブロックが、上下の向きがそのままで成形されることから、内型を残したままの状態で脱型することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明に係る可変側溝ブロックは、請求項1に記載の可変側溝ブロックにおいて、前記成形頂面は、前記コンクリート成形においてこて仕上げされた、こて仕上げ面からなる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明に係る可変側溝ブロックは、請求項1または2に記載の可変側溝ブロックにおいて、前記枠体は、左右に位置して前記天壁の上面を越えて上方に突出する第1の縦板部と、前後に位置して前記天壁の上面を越えて上方に突出する第2の縦板部と、前記第1の縦板部の下部側から左右方向における内側に延びて前記側溝蓋を掛け渡すようにして載置可能な横板部とを備える。
【0011】
また、請求項4に記載の発明に係る可変側溝ブロックは、請求項3に記載の可変側溝ブロックにおいて、前記被支持部は、少なくとも前記横板部の先端部分からなる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明に係る可変側溝ブロック用の型枠は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の可変側溝ブロックを成形する型枠であって、前記可変側溝ブロックを、上下の向きをそのままで成形すべく、前記側壁の下面を形成する台枠と、前記側壁の外面および端面並びに前記天壁の端面を形成する外型と、その外型の内側に配備されて前記側壁の内面および前記天壁の下面を形成する内型とを備える。そして、この型枠は、前記被支持部が前記内型により下から支持された前記枠体を、上から抑える抑え部材を有する。
【0013】
この型枠によると、可変側溝ブロックに設けられる枠体は、その被支持部部分で、型枠の内型によって下から支持され、抑え部材によって上から抑えられて、型枠に確実に固定される。そして、この型枠では、可変側溝ブロックが、上下の向きがそのままで成形されることから、内型を残したままの状態で脱型することができる。
【0014】
また、請求項6に記載の発明に係る可変側溝ブロック用の型枠は、請求項3または4に記載の可変側溝ブロックを成形する型枠であって、前記可変側溝ブロックを、上下の向きをそのままで成形すべく、前記側壁の下面を形成する台枠と、前記側壁の外面および端面並びに前記天壁の端面を形成する外型と、その外型の内側に配備されて前記側壁の内面および前記天壁の下面を形成する内型とを備える。そして、この型枠は、前記被支持部が前記内型により下から支持された前記枠体を、上から抑える抑え部材を有する。この抑え部材は、左右の前記横板部に渡されて、それら横板部を上から抑えるものである。
【0015】
この型枠によると、可変側溝ブロックに設けられる枠体は、その被支持部部分で、型枠の内型によって下から支持され、抑え部材によって上から抑えられて、型枠に確実に固定される。そして、このとき、抑え部材は、左右の横板部に渡されて、それら横板部を抑えるので、コンクリートを打設する際に、この抑え部材が邪魔になることがない。また、この型枠では、可変側溝ブロックが、上下の向きがそのままで成形されることから、内型を残したままの状態で脱型することができる。
【0016】
また、請求項7に記載の発明に係る可変側溝ブロック用の型枠は、請求項6に記載の型枠において、前記抑え部材は、前記内型に、上下方向に延びる軸心回りに回動可能に支持されて、前記横板部と上下方向において対面する第1回動位置と、前記横板部を含む前記枠体と上下方向において対面しない第2回動位置との間を回動可能である。
【0017】
また、請求項8に記載の発明に係る可変側溝ブロック用の型枠は、請求項7に記載の型枠において、前記軸心を形成すべく、前記抑え部材に設けられた孔を貫通して、前記内型に設けられた雌ねじに螺合する操作ボルトを備え、その操作ボルトは、前記孔の周縁部分を上から押圧する鍔部を有する。
【0018】
また、請求項9に記載の発明に係る可変側溝ブロック用の型枠は、請求項5ないし8のいずれか1項に記載の型枠において、前記内型には、その内型上で前記枠体が前後左右に移動しないように、前記枠体に係合する位置決め部材が設けられている。これにより、内型上に枠体を配置する際に、枠体に位置決め部材を係合させることで、枠体を、所定の位置に容易に配置することができる。
【0019】
また、請求項10に記載の発明に係る可変側溝ブロック用の型枠は、左右の側壁と、これら側壁をその上端部において連結する天壁と、その天壁に設けられた開口部とを備えて、前記側壁間が下に開放された可変側溝ブロックであって、コンクリートからなるブロック本体と、前記開口部の周縁を構成して側溝蓋を載置可能な枠体とを有する可変側溝ブロックを、上下の向きをそのままでコンクリート成形する型枠である。この型枠は、前記側壁の下面を形成する台枠と、前記側壁の外面および端面並びに前記天壁の端面を形成する外型と、その外型の内側に配備されて前記側壁の内面および前記天壁の下面を形成するとともに頂部にて前記枠体を支持する内型とを備える。
【0020】
この型枠によると、可変側溝ブロックに設けられる枠体は、型枠の内型によって支持される。そして、この型枠では、可変側溝ブロックが、上下の向きがそのままで成形されることから、内型を残したままの状態で脱型することができる。
【0021】
また、請求項11に記載の発明に係る可変側溝ブロックは、請求項10に記載の型枠を用いてコンクリート成形してなる、前記ブロック本体と前記枠体とを有する可変側溝ブロックである。
【発明の効果】
【0022】
この発明に係る可変側溝ブロックおよび可変側溝ブロック用の型枠によれば、天壁の開口部周縁に枠体を有する可変側溝ブロックにつき、その可変側溝ブロックが、上下の向きがそのままで成形されて、内型を残したままの状態で脱型することができるため、内型の脱着が不要となり、簡単な型枠構造で、生産性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、この発明に係る可変側溝ブロックおよび可変側溝ブロック用の型枠を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図11は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、可変側溝ブロックである。20は、前記可変側溝ブロック1を成形する、可変側溝ブロック用の型枠である。
【0025】
可変側溝ブロック1は、図1〜図3に示すように、左右の側壁2、2と、これら側壁2、2をその上端部において連結する天壁3と、その天壁3に設けられた開口部4とを備えて、前記側壁2、2間が下に開放された、コンクリート成形されてなる可変側溝ブロックである。ここにおいて、可変側溝ブロック1は、コンクリートからなるブロック本体11と、前記開口部4の周縁を構成して側溝蓋(図示せず)を載置可能な枠体12とを有する。
【0026】
この可変側溝ブロック1は、コンクリート成形の型枠20により、上下の向きがそのままで(つまり、門型の姿勢で)成形されて、天壁3の上面3aが、型枠20から開放された成形頂面Tとなっている。この成形頂面Tは、前記コンクリート成形においてこて仕上げされた、こて仕上げ面からなる。そして、前記枠体12は、型枠20を構成する内型21により下から支持されるよう、下方に露出する被支持部12aを有する。
【0027】
詳細には、枠体12は、例えば、鋼製からなり、前記天壁3の上面3aを越えて上方に突出する。より詳細には、枠体12は、左右に位置して天壁3の上面3aを越えて上方に突出する第1の縦板部12b、12bと、前後に位置して天壁3の上面3aを越えて上方に突出する第2の縦板部12c、12cと、前記第1の縦板部12b、12bの下部側から左右方向における内側に延びて側溝蓋を掛け渡すようにして載置可能な横板部12d、12dとを備える。図示実施の形態においては、第1の縦板部12bと横板部12dとは、それらが一体に形成されたアングル材からなる。そして、第2の縦板部12cは、平板材からなる。そこで、枠体12は、これらアングル材と平板材とが、例えば溶接により互いに接合されることで、一体化される。
【0028】
また、枠体12における前記被支持部12aは、少なくとも横板部12dの先端部分からなる。図示実施の形態においては、被支持部12aは、横板部12dの先端部分である第1の被支持部121と(図2参照)、第2の縦板部12cの下端である第2の被支持部122とからなる(図3参照)。
【0029】
そして、以上の構成からなる可変側溝ブロック1は、施工にあたって、路面等に埋設されると、開口部4は、コンクリート蓋とかグレーチング等の側溝蓋で塞がれ、天壁3の上面3aには、化粧板とかレンガ等の、化粧材、舗装材が載置されたり、道路舗装の舗装部が延長形成されたりする。
【0030】
型枠20は、図4に示すように、可変側溝ブロック1を、上下の向きをそのままで(つまり、門型の姿勢で)成形すべく、側壁2の下面2aを形成する台枠22と、側壁2の外面2bおよび端面2c並びに天壁3の端面3bを形成する外型23(詳細には、側壁2の外面2bを形成する側板23aと、側壁2の端面2cおよび天壁3の端面3bを形成する妻板23b)と、その外型23の内側に配備されて側壁2の内面2dおよび天壁3の下面3cを形成する、縦断面略逆U字形の前記内型21とを備える。そして、内型21は、幅方向の寸法を縮めたり拡げたりすることが可能となっているとともに、頂部にて、前記枠体12(詳細には、前記被支持部12a)を支持する。また、型枠20は、前記被支持部12aが内型21により下から支持された枠体12を、上から抑える抑え部材24を有する。
【0031】
詳細には、この抑え部材24は、左右の横板部12d、12dに渡されて、それら横板部12d、12dを上から抑える。そして、抑え部材24は、内型21に、上下方向に延びる軸心L回りに回動可能に支持されて、横板部12dと上下方向において対面する第1回動位置(図5、図6において、実線で示す。)と、横板部12dを含む枠体12と上下方向において対面しない第2回動位置(図5、図6において、二点鎖線で示す。)との間を回動可能となっている。具体的には、型枠20は、前記軸心Lを形成すべく、抑え部材24に設けられた孔24aを貫通して、内型21に設けられた雌ねじ(図示実施の形態においては、内型21に固定されたナット21bにおける雌ねじ)に螺合する操作ボルト25を備える(図7参照)。そして、操作ボルト25は、抑え部材24における孔24aの周縁部分を上から押圧する鍔部25aを有し、また、上端には、手で操作されるハンドル25bを有している。すなわち、抑え部材24は、孔24aを貫通する操作ボルト25を軸として回動可能となる。そして、ナット21b(雌ねじ)に螺合する操作ボルト25を下方に進むように回動操作することで、操作ボルト25の鍔部25aが、抑え部材24における孔24aの周縁部分を上から押圧し、その押圧された抑え部材24が、横板部12d(枠体12)を上から抑える。
【0032】
ところで、内型21には、図6に示すように、その内型21上で枠体12が前後左右に移動しないように、枠体12に係合する位置決め部材としての位置決め突起21c、21cが設けられている。図示実施の形態においては、これら位置決め突起21c、21cは、枠体12の内周面のコーナー部分4箇所にそれぞれ係合するように設けられている。また、内型21には、抑え部材24が前記第1の回動位置に位置するときに、その抑え部材24が前記第2の回動位置とは反対側に回動しないように制止するストッパー21dが設けられている。なお、内型21は、支柱26によって、台枠22上に保持される。
【0033】
次に、この型枠20を用いて可変側溝ブロック1を成形する手順を、順を追って説明する。まず、図5〜図7に示すように、型枠20を組み立て、枠体12を型枠20の内型21の上に固定する。この枠体12の固定にあたっては、抑え部材24を前記第2回動位置に位置させた状態で(図5、図6において、二点鎖線で示す。)、枠体12を内型21に載せる。このとき、枠体12に位置決め突起21c、21cを係合させるようにして、枠体12の被支持部12aを内型21に当接させる。そして、抑え部材24を前記第1回動位置まで回動し(図5、図6において、実線で示す。)、操作ボルト25を、ナット21b(雌ねじ)に対して、締付け側に回動して、下方に移動させる。こうして、内型21によって下から支持された枠体12を、操作ボルト25を介して、抑え部材24で上から抑えることにより、枠体12は、内型21に固定される。次に、図8に示すように、型枠20内に配筋し(図示せず)、コンクリート1aを打設する。そして、その打設したコンクリート1aが固化して、可変側溝ブロック1が成形された後に、脱型する。この脱型にあたっては、始めに、図9および図10に示すように、側板23aと妻板23bを、成形された可変側溝ブロック1から離すとともに、内型21を可変側溝ブロック1に対して縁切りする。さらに、操作ボルト25を、ナット21b(雌ねじ)に対して、緩め側に回動して、上方に移動させ、抑え部材24を前記第2回動位置まで回動する。そして、図11に示すように、可変側溝ブロック1を吊り上げて、脱型を完了する。
【0034】
次に、以上の構成からなる可変側溝ブロック1および可変側溝ブロック用の型枠20の作用効果について説明する。この可変側溝ブロック1は、コンクリート成形にあたって、天壁3の開口部4の周縁を構成する枠体12が、その被支持部12a部分で、型枠20の内型21によって下から支持されて、上下の向きがそのままで(つまり、門型の姿勢で)成形される。こうして、可変側溝ブロック1が、上下の向きがそのままで成形されることから、内型21を残したままの状態で脱型することができる。そして、このように、天壁3の開口部4周縁に枠体12を有する可変側溝ブロック1につき、その可変側溝ブロック1が、上下の向きがそのままで成形されて、内型21を残したままの状態で脱型することができるため、内型21の脱着が不要となり、簡単な型枠構造で、生産性を高めることができる。
【0035】
また、内型21上に枠体12を配置する際に、枠体12に位置決め突起21cを係合させることで、枠体12を、所定の位置に容易に配置することができる。そして、枠体12は、その被支持部12a部分で、型枠20の内型21によって下から支持され、抑え部材24によって上から抑えられる。そのため、枠体12は、型枠20に確実に固定される。このとき、抑え部材24は、枠体12における左右の横板部12d、12dに渡されて、それら横板部12d、12dを抑える。このため、コンクリートを打設する際に、この抑え部材24が邪魔になることがない(図5、図6参照)。
【0036】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、可変側溝ブロック1において、枠体12は、天壁3の上面3aを越えて上方に突出しているが、上方に突出しなくともよい。
【0037】
また、枠体12における被支持部12aは、横板部12dの先端部分である第1の被支持部121と、第2の縦板部12cの下端である第2の被支持部122とからなるが、それら、第1の被支持部121と第2の被支持部122との、いずれか一方からなっていてもよく、また、その他の部分からなってもよい。また、枠体12は、鋼製でなくともよく、例えば、コンクリート製であってもよい。
【0038】
また、型枠20において、抑え部材24は、左右の横板部12d、12dに渡されてそれら横板部12d、12dをまとめて上から抑えるようになっているが、左右それぞれの横板部12d、12dを別々に上から抑えるものであってもよい。また、抑え部材24は、横板部12dを抑えるものでなくとも、第1の縦板部12bとか第2の縦板部12cとかを抑えるものであってもよい。
【0039】
また、型枠20における内型21には、位置決め突起21cが、枠体12の内周面のコーナー部分に係合するように設けられているが、例えば、横板部12dに切欠きを形成し、その切欠きに係合するように位置決め突起等の位置決め部材を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の一実施の形態の、可変側溝ブロックの斜視図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】同じく、図2におけるB−B線による断面図である。
【図4】同じく、型枠の模式的な分解斜視図である。
【図5】同じく、成形における、第1番目の手順を説明する、模式的な斜視図である。
【図6】同じく、模式的な平面図である。
【図7】同じく、図6におけるC−C線による模式的な断面図である。
【図8】同じく、成形における、第2番目の手順を説明する、図7相当図である。
【図9】同じく、成形における、第3番目の手順を説明する、模式的な斜視図である。
【図10】同じく、図7相当図である。
【図11】同じく、成形における、第4番目の手順を説明する、図7相当図である。
【符号の説明】
【0041】
1 可変側溝ブロック
2 側壁
2a 下面
2b 外面
2c 端面
2d 内面
3 天壁
3a 上面
3b 端面
3c 下面
4 開口部
11 ブロック本体
12枠体
12a 被支持部
121 第1の被支持部(被支持部)
12b 第1の縦板部
12c 第2の縦板部
12d 横板部
T 成形頂面
20 型枠
21 内型
21b ナット(雌ねじ)
21c 位置決め突起(位置決め部材)
23 外型
24 抑え部材
24a 孔
25 操作ボルト
25a 鍔部
L 軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の側壁と、これら側壁をその上端部において連結する天壁と、その天壁に設けられた開口部とを備えて、前記側壁間が下に開放された、コンクリート成形されてなる可変側溝ブロックであって、
コンクリートからなるブロック本体と、前記開口部の周縁を構成して側溝蓋を載置可能な枠体とを有し、
前記コンクリート成形の型枠により、上下の向きがそのままで成形されて、前記天壁の上面が、前記型枠から開放された成形頂面となっており、かつ、前記枠体は、前記型枠を構成する内型により下から支持されるよう、下方に露出する被支持部を有することを特徴とする、可変側溝ブロック。
【請求項2】
前記成形頂面は、前記コンクリート成形においてこて仕上げされた、こて仕上げ面からなることを特徴とする請求項1に記載の、可変側溝ブロック。
【請求項3】
前記枠体は、左右に位置して前記天壁の上面を越えて上方に突出する第1の縦板部と、前後に位置して前記天壁の上面を越えて上方に突出する第2の縦板部と、前記第1の縦板部の下部側から左右方向における内側に延びて前記側溝蓋を掛け渡すようにして載置可能な横板部とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の、可変側溝ブロック。
【請求項4】
前記被支持部は、少なくとも前記横板部の先端部分からなることを特徴とする請求項3に記載の、可変側溝ブロック。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の可変側溝ブロックを成形する型枠であって、
前記可変側溝ブロックを、上下の向きをそのままで成形すべく、前記側壁の下面を形成する台枠と、前記側壁の外面および端面並びに前記天壁の端面を形成する外型と、その外型の内側に配備されて前記側壁の内面および前記天壁の下面を形成する内型とを備え、
前記被支持部が前記内型により下から支持された前記枠体を、上から抑える抑え部材を有することを特徴とする、可変側溝ブロック用の型枠。
【請求項6】
請求項3または4に記載の可変側溝ブロックを成形する型枠であって、
前記可変側溝ブロックを、上下の向きをそのままで成形すべく、前記側壁の下面を形成する台枠と、前記側壁の外面および端面並びに前記天壁の端面を形成する外型と、その外型の内側に配備されて前記側壁の内面および前記天壁の下面を形成する内型とを備え、
前記被支持部が前記内型により下から支持された前記枠体を、上から抑える抑え部材を有し、この抑え部材は、左右の前記横板部に渡されて、それら横板部を上から抑えることを特徴とする、可変側溝ブロック用の型枠。
【請求項7】
前記抑え部材は、前記内型に、上下方向に延びる軸心回りに回動可能に支持されて、前記横板部と上下方向において対面する第1回動位置と、前記横板部を含む前記枠体と上下方向において対面しない第2回動位置との間を回動可能であることを特徴とする請求項6に記載の、可変側溝ブロック用の型枠。
【請求項8】
前記軸心を形成すべく、前記抑え部材に設けられた孔を貫通して、前記内型に設けられた雌ねじに螺合する操作ボルトを備え、その操作ボルトは、前記孔の周縁部分を上から押圧する鍔部を有することを特徴とする請求項7に記載の、可変側溝ブロック用の型枠。
【請求項9】
前記内型には、その内型上で前記枠体が前後左右に移動しないように、前記枠体に係合する位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の、可変側溝ブロック用の型枠。
【請求項10】
左右の側壁と、これら側壁をその上端部において連結する天壁と、その天壁に設けられた開口部とを備えて、前記側壁間が下に開放された可変側溝ブロックであって、コンクリートからなるブロック本体と、前記開口部の周縁を構成して側溝蓋を載置可能な枠体とを有する可変側溝ブロックを、上下の向きをそのままでコンクリート成形する型枠であって、
前記側壁の下面を形成する台枠と、前記側壁の外面および端面並びに前記天壁の端面を形成する外型と、その外型の内側に配備されて前記側壁の内面および前記天壁の下面を形成するとともに頂部にて前記枠体を支持する内型とを備えてなる、可変側溝ブロック用の型枠。
【請求項11】
請求項10に記載の型枠を用いてコンクリート成形してなる、前記ブロック本体と前記枠体とを有する可変側溝ブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−163690(P2008−163690A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−356626(P2006−356626)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(501002149)有限会社ダラーニ (4)
【Fターム(参考)】