説明

可搬容器を形成するための一体型運搬基部および形状化部およびスリップ枠形成部

この発明は、ばら荷用可搬容器(20)を生産するための方法に関する。袋(48)が、袋の一部を取囲むスリップ枠形成部(24)の形成部開口部(78)を介して置かれる。袋は供給源(50)からばら荷を受ける。ストレッチラップ(38)を径方向に底部支持部(56)およびスリップ枠形成部の一部のまわりに配置して、まず可搬容器を形成する。袋におけるばら荷の充填レベルに応答して、スリップ枠形成部および底部支持部の少なくとも一方は、他方に関して移動する。充填中、スリップ枠形成部は、袋におけるばら荷の充填レベルを取囲む位置に維持される。充填レベルが袋内において増すにつれ、先に配置されたストレッチラップの部分を、スリップ枠形成部から解放して、ストレッチラップの追加の部分がスリップ枠形成部のまわりに配置されるなか、袋の充填された部分を絞り、袋内のばら荷を動かないように集める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
この出願は、2008年6月5日に提出された、「可搬容器を形成するための一体型運搬基部および形状化部およびスリップ枠形成部(UNITARY TRANSPORTER BASE AND SHARPER AND SLIP FRAME FORMER FOR FORMING A TRANSPORTABLE CONTAINER)」に対する米国暫定特許出願連続番号第61/059,027号の恩恵を主張し、その全体をここに引用により援用する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
この発明は流動性ばら荷用可搬容器に関し、より特定的には、一体型運搬基部およびスリップ枠形成部を伴う可搬容器を形成し形状化する方法に関する。
【0003】
2.先行技術の説明
ばら荷の粒状充填生産物の運搬に対して利用される典型的な容器は、非効率的で、あまり大きな容量を有さず、これらの容器を充填し取り扱うのに大量の手作業を必要とすることがしばしばである。
【0004】
Dayらに対する米国特許第1,590,086号には、ばら荷用容器を取囲むための可動ケージを有するパッカーが開示されている。このケージは開いた位置とパッキング位置との間を移動する。パッキング位置にあるときは、ばら荷が容器に供給され、ケージの形状をとる。容器が満たされると、ケージを開いた位置に移動して、ばら荷の容器に対するアクセスを可能にする。Dayらの特許のケージはパッキング位置において容器を取囲む2ピースケージである。
【0005】
Nettekovenらに対する米国特許第2,676,739号には、ばら荷の容器を取囲み、ばら荷の容器がパッキング中に破裂するのを防ぐよう、ジャケットまたはケージを担持する台を有する袋充填機が開示されている。ジャケットは、ばら荷が容器内に入れられるなか、台とともに下方向に移動する。容器内のばら荷の重量により、台およびジャケットは下方向に移動する。
【0006】
Nagelに対する米国特許第1,649,362号には、弾性容器内において緩い材料を圧縮する方法が開示されている。Nagelの特許には、圧縮部材の対を用いて、容器の両側に下方向に向けられたワイピング圧力をかけることが開示されている。
【0007】
Cardwellらに対する米国特許第3,944,070には、物品の荷重がかけられるプラスチックパレットと、パレットおよび品物に巻かれる伸縮可能な熱可塑性フィルムの層とを有するパッケージが開示されている。Cardwellの特許には、複数の物品、たとえば袋などが、パレットの上にいくつかの層に積まれるシステムが開示されている。伸縮フィルムの層を、次いで、加重をかけられたパレットのまわりに巻き、パッケージを安定させる。
【0008】
Eckertらに対する米国特許第4,930,632号には、有害な液体を保存するためのプラスチックから形成された封じ込めトレイが開示されている。この封じ込めトレイは、封じ込め領域を規定する直立周壁部を含む。底部壁部は、フォークリフトアームを受けるための複数の横断チャネルを有する。台部材が封じ込めトレイ内に置かれ、台部材の高さは十分であり、平坦な台は、その上側縁部において、封じ込めトレイの側壁部の上側縁部より上において垂直方向に支持される。台は、パレット化された有害な化学物質の加重を受けて支持するための基部を提供する。
【0009】
Handlemanらに対する米国特許第4,234,273号には、流動化可能な材料の荷を運搬、保存および充填解除するための容器が開示されている。この容器は、連続する、外方向に突出するフランジを有する。管状袋をこのフランジの上に配置し、フープクランプを用いて管状袋をパレットに固定する。パレットは、リフト装置のリフト歯を受けるよう間隔をとられた脚部を有する。通気弁を設けて、容器内の圧力を、荷の流動化中において、予め定められた圧力範囲内に維持して、容器の充填解除中において、形状および構造を維持し、流動化空気の流れを制限することなく、しかしながら過剰な圧力が袋にかけられるのを防ぐ。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明の概要および利点
この発明は、ばら荷用可搬容器を製造するための方法に関する。開いた頂部および閉じた基部を有する袋を、少なくとも1つの壁部を有するスリップ枠形成部により規定される形成部開口部を介して置く。スリップ枠形成部は袋の一部を取囲む。袋の閉じた基部は底部支持部または運搬基部近くに配置され、袋の開いた頂部は供給源近くに配置される。袋に供給源から開いた頂部を介してばら荷を充填する。まず可搬容器を形成するよう、ストレッチラップをストレッチラッピング装置から径方向に底部支持部および少なくとも1つの形成部壁部の一部のまわりに配置する。袋におけるばら荷の充填レベルを充填センサで監視する。スリップ枠形成部および底部支持部の少なくとも一方を、充填センサにより判断される袋におけるばら荷の充填レベルに応答して、スリップ枠形成部および底部支持部の他方に関して垂直方向に移動させる。スリップ枠形成部および底部支持部が互いに対して相対的に移動するにつれ、袋の充填された部分はスリップ枠形成部と底部支持部との間において露出される。充填中、スリップ枠形成部は、袋におけるばら荷の充填レベルを取囲むよう或る位置に維持される。充填レベルが袋において増すなか、袋の充填された部分を絞り、袋内のばら荷を動かないように集めるよう、先に配置されたストレッチラップの部分をスリップ枠形成部から解放する。先に配置されたストレッチラップの部分がスリップ枠形成部の少なくとも1つの壁部を解放するなか、ばら荷を受けるために可搬容器を維持するよう、ストレッチラップの追加の部分をスリップ枠形成部の少なくとも1つの壁部の一部のまわりに配置する。
【0011】
図面の詳細な説明
この発明の他の利点は、添付の図面と関連付けて考慮されるとき、以下の詳細な記載を参照することにより、よりよく理解され、容易に評価される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の例示的運搬基部の側面図である。
【図2】図1に示される例示的運搬基部の平面図である。
【図3】この発明の別の例示的運搬基部の平面図である。
【図4】この発明の例示的スリップ枠形成部の斜視図である。
【図5】この発明の別の例示的スリップ枠形成部の斜視図である。
【図6】スリップ枠形成部および運搬基部を用いるこの発明に従う例示的包装/梱包システムの斜視図である。
【図7】図6に示される包装/梱包システムから製造される可搬容器の斜視図である。
【図8】スリップシートを伴うパレットおよびスリップ枠形成部を用いるこの発明に従う例示的包装/梱包システムの斜視図である。
【図9】図8に示される包装/梱包システムから製造される可搬容器の斜視図である。
【図10】スリップ枠形成部および運搬基部を用いるこの発明に従う例示的包装/梱包システムの側面図である。
【図11】運搬基部のみを用いるこの発明に従う例示的包装/梱包システムの側面図である。
【図12】この発明に従って可搬容器を形成する例示的方法を示すフローチャートである。
【図13】この発明に従って可搬容器を形成する別の例示的方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
例示的実施例の詳細な説明
この明細書および特許請求の範囲にわたり、「ばら荷」という語はこの発明を用いて包装/梱包され得る広範囲の生産物の省略表現である。この発明は、ばら包装/梱包可能な任意の物資を包装/梱包することにおいて利用性を見出す。これらのものは、大きなばら包装/梱包物および小さなばら包装/梱包物を包含し得る。より小さなばら荷の例は、種、米、穀物、野菜、果物のような農作物、ファインケミカルズ、医薬品、原料化学物質、肥料などの化学生産物、プラスチック樹脂ペレット、プラスチック部品、不合格プラスチック部品、機械加工されたプラスチック部品のようなプラスチック製品、小麦のような穀類および穀類生産物、あらゆる種類のさまざまな機械加工された部品、ウッドチップのような木製品、造園材料、ピートモス、ダート、砂、砂利、岩ならびにセメントを含むが、それらに限定はされない。この発明は、さらに、加工調理済み食品、特に、冷凍魚、冷凍チキン、他の冷凍肉および肉製品などの加工食品、テキスタイル、衣類、履物類などの製造品、プラスチック玩具、プラスチック半部品、金属部品、柔らかい玩具、ぬいぐるみなどの玩具、および他の玩具および玩具製品を含むが、それらに限定はされない、より大きなばら荷のばら包装/梱包において利用性を見出す。これらの種類の生産物/製品および同様のばら包装/梱包される生産物/製品のすべてが、この明細書および特許請求の範囲において、この「ばら荷」という語によって包含されることが意図される。
【0014】
図面を参照して、同じ番号はいくつかの図においては対応の部分を示し、一体型運搬基部22およびスリップ枠形成部24により形成され形状化される流動性ばら荷用可搬容器20およびその形成方法が概して示される。
【0015】
一体型運搬基部22およびスリップ枠形成部24は、任意の数の包装/梱包システム26とともに動作するよう適合されてよいが、この発明の例示的実施例を、以下に論じられる例示的包装/梱包システム26参照して説明する。
【0016】
例示的実施例においては、包装/梱包システム26は、枠基部30から間隔をおかれる上側支持部28を有する枠を含む。少なくとも1つの支持柱32が枠基部30と上側支持部28との間を延在する。上側支持部28、枠基部30またはそれらの両方は、支持柱32に沿って垂直に可動であってもよい。上側支持部28は、ばら荷が通って供給されてもよい支持開口部34を規定する。
【0017】
上側回転テーブルを包装/梱包システム26の上側支持部28内に取付けてもよい。下側回転テーブルを包装/梱包システム26の枠基部30内に取付けてもよい。上側回転テーブルおよび下側回転テーブルは静止型でもよく、回転可能でもよい。上側回転テーブルおよび下側回転テーブルの回転は、それらが一致して回転するよう同期されてもよい。上側回転テーブルおよび下側回転テーブルの同期回転は、ばら荷の一様な分散を可能にする。
【0018】
包装/梱包システム26はストレッチラップ38を可搬容器20に適用するための従来のストレッチラッピング装置36を含んでもよい。ストレッチラップ38は当該技術分野において公知の任意のストレッチラップ38であり得、ロール状外側ラップ40、ストレッチ袋42および熱収縮フィルム44を含むが、それらに限定はされない。例示的実施例では、ストレッチラッピング装置36は、ロール状外側ラップ40がラップヘッド基部上に固定されたラップヘッドを含む。外側ラップ40は好ましくは高い密着係数を有するラップであるが、外側ラップ40は当該技術分野において公知のさまざまなストレッチラップフィルムのうちの任意のものであってもよい。ラップヘッドは、支持柱32と平行に走る案内ロッド46に沿って垂直に可動であり、案内ロッド46において、モータまたは当該技術分野において公知の任意のほかの機構によって上下動されてもよい。ラップヘッドは、さらに、包装/梱包システム26のまわりを径方向に可動であってもよい。この実施例では、枠基部30と上側支持部28との間に位置決めされる可搬容器20は静止状態であり、ラップヘッドは、外側ラップ40を可搬容器20のまわりに径方向に適用するよう、垂直方向および可搬容器20のまわりにおいて径方向の両方に可動である。
【0019】
可撓性の袋48は、上側支持部28と枠基部30との間におかれて、供給源50からばら荷を受ける。可撓性の袋48は開いた頂部52および閉じた基部54を含む。例示的実施例では、開いた頂部52は、開いた状態で、上側支持部28の支持開口部34および供給源50近くに固定され、閉じた基部54は枠基部30近くに位置決めされる。ばら荷は、供給源50から支持開口部34を通って、可撓性の袋48の開いた頂部52に供給されて、可搬容器20を形成する。供給源50は、コンベア、ホッパ、または当該技術分野において公知の任意の他の供給源50であってもよい。
【0020】
閉じた基部54は袋48状に形成され得、または袋48は連続する管状のロールであり得、閉じた基部54は、管状のロールを折り重ねるかまたは管状のロールを束ねることによって形成され得る。加えて、連続する管状のロールは、さらに、連続する管状のロールは、後でばら荷をおろすときに吐出口として用いられ得る管状のロールのある長さ部分をねじって縛ることにより閉じた基部54を形成してもよい。袋48は、好ましくは、まちのついた袋48であり、任意の食品基準材料、たとえば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、食品基準ポリマー、ナイロン、または当該技術分野において公知の任意の他の食品基準材料から形成され得る。
【0021】
可撓性の袋48は、上側支持部28と枠基部30との間に固定される。ある例示的実施例では、袋クリップ55が、上側支持部28から下方向に延在し、開いた頂部52から下に約50〜100インチのところで袋48に取付けられる。十分な長さが残るので、袋48の開いた頂部52は折り重ねられた位置に移動されることができ、袋48は、ばら荷が袋48に追加された後に外側ラップ40で封止され得る。この特定の実施例では、袋48は、開いた頂部52は上側支持部28の支持開口部34に近接して固定され、一方、閉じた基部54は開いた頂部52から垂直方向に間隔をとられ、底部支持部56において枠基部30に隣接して位置決めされる状態で、立位にある。袋48が充填されるなか、外側ラップ40は袋48のまわりに、袋48の充填レベルの僅かに下の高さのところで螺旋上に巻かれて、可搬容器20を形成する。
【0022】
代替的実施例では、袋48は、上側支持部28近くにおいて、束ねられた態様で保持される。ばら荷は、関節式供給源50を用いて袋48の開いた頂部52に供給される。袋48が充填されるなか、外側ラップ40は袋48のまわりに、袋48の充填レベルの僅かに下の高さのところで螺旋上に巻かれて、可搬容器20を形成し、上側支持部28は、関節式供給源50の端部のように、垂直方向に上方向に移動される。上側支持部28は、歯車機構または当該技術分野において公知の他の機構によって移動されてもよい。
【0023】
別の代替的実施例では、枠基部30およびその上に配置される底部支持部56は、垂直方向に可動である。この実施例では、袋48の充填の初期段階において、底部支持部56は上側支持部28近くの位置に置かれる。袋48が充填されるにつれ、底部支持部56は下方向に移動して、追加のばら荷に対応する。このような包装/梱包システム26の利点は、脆弱な製品/生産物が、短い距離で供給源50から袋48内に落ちるという点である。枠基部30の移動は、鋏台脚、油圧ピストン、空気圧ピストン、歯車機構、または当該技術分野において公知の任意の他の機構を含む、さまざまな機構のうちの任意のものによって達成され得る。
【0024】
包装/梱包システム26は、袋48におけるばら荷の高さを監視する充填センサ58を含んでもよい。充填センサ58は、超音波送信機および受信機、または当該技術分野において公知の任意の他のセンサであってもよい。充填センサ58によって判断される、可搬容器20におけるばら荷の高さに基づいて、上側支持部28または枠基部30は、追加のばら荷に対応するよう移動される。加えて、充填センサ58によって判断される、可搬容器20におけるばら荷の高さに基づいて、ストレッチラッピング装置36を制御して、外側ラップ40を可搬容器20に適用する。
【0025】
袋48の閉じた基部54は底部支持部56に置かれる。底部支持部56は、パレット60およびスリップシート62、または当該技術分野において公知の任意の他の支持装置であってもよい。例示的実施例では、底部支持部56は一体型運搬基部22であり、袋48の閉じた基部54は一体型運搬基部22に置かれる。一体型運搬基部22は、供給源50より下において、枠基部30上に置かれる。運搬基部22は、成形されたプラスチックから形成されるが、当該技術分野において公知の任意のプロセスによって製造されてもよく、当該技術分野において公知の任意の他の材料から形成されてもよい。運搬基部22は、円形でもよく、方形でもよく、当該技術分野において公知の任意の他の形状であってもよい。可搬容器20の形状は、運搬基部22の形状によって決められる。たとえば、円形の運搬基部22は円形の可搬容器20を形成することになり、方形の運搬基部22は方形の可搬容器20を形成することになる。
【0026】
任意の形状の運搬基部22を用いてもよいが、方形の運搬基部22は、方形の可搬容器20をもたらす結果となり、好ましい形状である。方形の可搬容器20は、複数の可搬容器20が出荷トラックにおいて隣同士に置かれる際に、最も大きい空間量が利用されることを可能にする。円形の運搬基部22は、円形の可搬容器20をもたらす結果となり,円形の可搬容器20が出荷トラックにおいて隣同士に置かれる際に、空所または無駄な空間が生ずることになる。
【0027】
運搬基部22は、底部64、および周縁を底部64から壁部端部68に延在する少なくとも1つの壁部66を有する。少なくとも1つの壁部66は、可搬容器20の最初の形状化を助ける形状化領域67を規定する。複数の耳部が壁部端部68から径方向に外方向に延在して、外側縁部またはへり70を形成する。耳部は、運搬基部22に関して、外側ラップ40の位置を維持する。ばら荷が運搬基部22において袋48に追加されると、外側ラップ40は、外側ラップ40を円形の運搬基部22に巻きつけることによって、運搬基部22に固定される。袋48におけるばら荷の高さが増すにつれ、外側ラップ40は、ストレッチラッピング装置36によって、ばら荷の高さより下の予め定められた高さにおいて、螺旋状に巻かれる。
【0028】
例示的実施例では、運搬基部22の底部64は約48インチの直径または幅を有し、壁部66は8インチの高さを有する。これらの寸法は、例示的なものに過ぎず、運搬基部22は、どのような形状、直径、幅または高さを有してもよい。直径または幅および高さは可搬容器20の所望の形状およびサイズに基づいて調整されてもよい。
【0029】
運搬基部22は、運搬基部22の底部64から上方向に延在する少なくとも1対の凹部72を含み、フォークリフトがばら荷の可搬容器20を持上げて移動させることができる。例示的実施例では、少なくとも1対の凹部72は、運搬基部22に成形される。凹部72は運搬装置の歯によって係合され、運搬装置は可搬容器20を供給源50から離れるように運搬する。
【0030】
運搬基部22は、さらに、内方向に延在する複数のノッチ74を含んでもよい。ノッチ74は、運搬基部22の底部64および壁部66の内表面から内方向に延在する。ノッチ74は運搬基部22の内表面上に非一様な表面を呈し、ばら荷は運搬基部22の内表面に直接一致しないことになり、ばら荷を運搬基部22から除去する際に問題となるかもしれない。
【0031】
袋48は、運搬基部22と供給源50との間に置かれる。袋48の閉じた底部64は、運搬基部22の形状化領域67内に置かれ、袋48の開いた頂部52は、供給源50に近接しておかれる。袋48は開いた頂部52を介して供給源50からばら荷を供給される。ばら荷は、最初は、形状化領域67の形状にしたがう。ばら荷が袋48に追加されるにつれ、運搬基部22の壁部66によって規定される形状化領域67が、まず、可搬容器20を形作る。ばら荷の高さが上がるにつれ、外側ラップ40は、ストレッチラッピング装置36によって、ばら荷の下の予め定められた高さにおいて、螺旋状に巻かれる。ばら荷は運搬基部22の最初の形状を維持したがることになる。過去においては、可搬容器20はパレット60上に置かれ、それに固定され、スリップシート62を含んだ。パレット60は、可搬容器20の充填中において、下側回転テーブルの上に載り、フォークリフトが、必要に応じて、可搬容器20を持上げて運搬するのを可能にする。パレット60は重く、出荷トラックにおいて空間を必要とする。典型的には、パレット60は、重量が70ポンド以上であり、標準表面寸法が40インチ×48インチであり、6インチの高さを必要とする。運搬基部22は、ばら荷がより効果的に梱包/包装され、可搬容器20に形成され、次いで出荷されるのを可能にする。
【0032】
まとめると、ばら荷はまず形状化領域67の形状に一致することになる。ばら荷が袋48に追加されるにつれ、運搬基部22の壁部66によって規定される形状化領域67が、まず、可搬容器20を形成し、形作る。袋48におけるばら荷の充填レベルは、袋48を充填する間、充填センサによって監視される。ストレッチラップ38の一部は、運搬基部22の壁部66および径方向に延在するへり70のまわり、ならびに袋48の一部のまわりにおいて、袋48のばら荷の充填レベルの下の高さにおいて、配置される。袋48がばら荷で充填されると、運搬基部22は、袋48におけるばら荷の充填レベルに応答して、供給源50関して垂直方向に移動する。例示的実施例では、供給源50は、袋48におけるばら荷の充填レベルに応答して、静止している運搬基部22に関して、上方向に移動する。別の実施例では、運搬基部22は、袋48におけるばら荷の充填レベルに応答して、静止している供給源50に関して、下方向に移動する。袋48がばら荷で充填されると、ストレッチラップ38の追加の部分が袋48のまわりに配置される。ストレッチラップ38は、ばら荷の充填レベルの下の高さに維持され、運搬基部22の形状を維持し、袋48を絞り、袋48に入れられたばら荷を動かないように集める。運搬基部22がまずばら荷を形作り、ストレッチラップ38は、袋48におけるばら荷の高さが増すなか、運搬基部22の形状を維持する。例示的実施例では、ストレッチラップ38は、運搬基部22および袋48のまわりにおいて螺旋状に配置されるストレッチラップ38ロールからの外側ラップ40であるが、ストレッチ袋42および熱収縮フィルム44を含むが、それらに限定はされない、当該技術分野において公知の任意のストレッチラップ38を用いてもよい。
【0033】
例示的実施例は、さらに、可搬容器20を形作り形成するスリップ枠形成部24を含む。スリップ枠形成部24は可搬容器20の所望の形状に基づいて選択され、円形、方形、または当該技術分野において公知の任意の他の形状であってもよい。可搬容器20の形状はスリップ枠形成部24の形状によって決まる。たとえば、円形のスリップ枠形成部24は円形の可搬容器20を形成することになり、方形のスリップ枠形成部24は方形の可搬容器20を形成することになる。
【0034】
例示的実施例では、スリップ枠形成部24は、形成部開口部78を規定する外表面を有する少なくとも1つの形成部壁部76を含む。形成部壁部76は高さが約6〜15インチであり、金属、プラスチック、または当該技術分野において公知の任意の他の材料から形成されてもよい。形成部壁部76の構成は、形成部開口部78が、可搬容器20が形成される所望の形状であるように、構成される。たとえば、方形形状の可搬基部が所望される場合、スリップ枠形成部24は、方形に形状化された開口部を規定するよう互いに固定された形成部壁部76を含む。円形形状の可搬基部が所望される場合、スリップ枠形成部24は、円形に形状化された開口部を規定するよう形状化された連続する形成部壁部76を含む。例示的実施例では、形成部壁部76は、スリップ枠形成部24の底部からスリップ枠形成部24の頂部に延在する連続する外表面を有する。
【0035】
スリップ枠形成部24はパレット60およびスリップシート62とともに用いられてもよく、運搬基部22に加えて用いられてもよい。スリップ枠形成部24が運搬基部22とともに用いられるとき、スリップ枠形成部24は、典型的には、可搬容器20を形成する際において運搬基部22の所望の形状を保持するよう、運搬基部22と同じ形状であることになる。例示的実施例では、スリップ枠形成部24は1つの連続する形成部壁部76を含み、運搬基部22は1つの連続する壁部66を含み、1つの連続する形成部壁部76により規定される形成部開口部78の形状および運搬基部22の1つの連続する形成部壁部66により規定される形状化領域67は円形である。別の例示的実施例では、スリップ枠形成部24は複数の形成部壁部76を含み、運搬基部22は複数の壁部66を含み、形成部壁部76により規定される形成部開口部78の形状および運搬基部22の壁部66により規定される形状化領域67は方形である。
【0036】
スリップ枠形成部24は、袋48を形成部開口部78を通して置く前に、垂直方向に運搬基部22より上に置かれる。スリップ枠形成部24は、形成部開口部78を規定する少なくとも1つの形成部壁部76を含み、運搬基部22より上に垂直方向に置かれる。運搬基部22は、周縁を規定する底部64、および該周縁から上方向に延在して形状化領域67を規定する少なくとも1つの壁部66を含む。スリップ枠形成部24の形状および底部支持部56は異なり得る一方、形成部開口部78の形状は例示的実施例では形状化領域67の形状に対応する。ストレッチラッピング装置36からのストレッチラップ38は、まず可搬容器20を形成するよう、底部支持部56およびスリップ枠形成部24の少なくとも1つの形成部壁部76の一部のまわりにおいて径方向に配置される。
【0037】
スリップ枠形成部24は上側支持部28に固定される。スリップ枠形成部24は、ばら荷の高さが袋48の充填中において上方向に移動して可搬容器20を形成するなか、その位置を可搬容器20のばら荷の高さに関して保持する。例示的実施例では、スリップ枠形成部24は、ばら荷の高さが袋48の充填中において上方向に移動して可搬容器20を形成するなか、上側支持部28とともに上方向に移動する。別の例示的実施例では、スリップ枠形成部24は上側支持部28に固定され、枠基部30が垂直方向に下方向に移動するなか、静止状態のままである。袋48が充填されると、枠基部30は下方向に移動されて追加のばら荷に対応し、したがって、ばら荷の高さはスリップ枠に対して一定のままである。
【0038】
例示的実施例では、ストレッチラップ38は、底部支持部56およびスリップ枠形成部24の少なくとも1つの形成部壁部76の一部のまわりにおいて螺旋状に配置されるストレッチラップ38ロールから適用される外側ラップ40である。外側ラップ40の追加の部分をスリップ枠形成部24の少なくとも1つの壁部66の一部のまわりに螺旋状に配置して、先に配置された外側ラップ40の部分がスリップ枠形成部24の少なくとも1つの壁部66から解放されるなか、可搬容器20の形状を維持する。
【0039】
可搬容器20を固定するよう用いられる外側ラップ40は、スリップ枠形成部24の外表面に重なり、スリップ枠形成部24の形状を維持する。スリップ枠形成部24の外表面を変化させて、可搬容器20のばら荷の高さが増すなか、スリップ枠形成部24が外側ラップ40から容易に引き離されるようにしてもよい。スリップ枠形成部24の外表面、特に形成部壁部76の角部または下方向に延在するアーム80を、テフロン(登録商標)コーティング、くぼみのついた表面、またはスリップ枠形成部24と外側ラップ40との間の摩擦量を低減するための当該技術分野において公知の任意の他の方法によって変化させてもよい。代替的実施例では、形成部壁部76は、形成部基部82から下方向に延在するアーム80を有する形成部基部82を含む。この実施例はスリップ枠形成部24の外表面を減少させ、スリップ枠形成部24と外側ラップ40との間の摩擦量を減少させる。
【0040】
スリップ枠形成部24および底部支持部56の少なくとも一方は、袋48におけるばら荷の充填レベルに応答して、スリップ枠形成部24および底部支持部56の他方に関して垂直方向に移動する。この移動は、袋48がばら荷で充填されるにつれ、スリップ枠形成部24と底部支持部56との間において袋48の充填部分を露出させる。例示的実施例では、スリップ枠形成部24は、袋48におけるばら荷の充填レベルに応答して、静止している底部支持部56に関して、垂直方向に上方向に移動する。代替的例示的実施例では、底部支持部56は、袋におけるばら荷の充填レベルに応答して、静止しているスリップ枠形成部24に関して、垂直方向に下方向に移動する。スリップ枠形成部24は、袋48におけるばら荷の充填レベルを取囲む位置に維持される。先に配置されたストレッチラップ38の部分は、スリップ枠形成部24から解放されて、袋48の充填された部分を絞り、スリップ枠形成部24が底部支持部56に関して移動するなか、袋48内のばら荷を動かないように集める。ストレッチラップ38の追加の部分が、スリップ枠形成部24の一部のまわりに配置され、先に配置されたストレッチラップ38の部分が、スリップ枠形成部24の少なくとも1つの壁部66を解放するなか、ばら荷を受けるために可搬容器20を維持する。
【0041】
外側ラップ40はフープ力を発生させ、それは緩やかな絞りをばら荷にかけ、それらを支持し固定することを助ける。このフープ力は、可搬容器20の袋48に荷積めされるばら荷の要素間の制御可能な接触を促進し、それによってばら荷の構成要素間のブリッジングを促進することにより、ばら荷を安定させる。たとえば、荷積めされるばら荷がパフまたはフレーク状のばら荷シリアルであるとき、フープ力はシリアル片間のブリッジングを促進し、それによってシリアル片間の相対的な動きを低減し、シリアルを袋48の中で動けないようにする。外側ラップ40が袋48に適用される程度を調整することにより、フープ力を、可搬容器20に挿入されるばら荷の種類に調整し得る。フープ力は非常にコンパクトで剛性の可搬容器20を可能にし、それはばら荷が可搬容器20内で移動したり衝突するのを許さない。
【0042】
可搬容器20は、ばら荷によっては、閉じられ得、または開いたままにされ得る。たとえば、あるばら荷、たとえば木片、砂、砂利、および他のばら荷などは、可搬容器20が閉じられることを必要とはしないかもしれない。そのような例では、外側ラップ40は、ばら荷のまわりにおいて上方向に適用されて、ばら荷を固定して可搬容器20を形成するであろう。代替的に、可搬容器20は、可搬容器20の頂部の音波または熱溶着、袋48を折り重ねてそれを少なくとも1つの外側ラップ40の追加の層で固定して可搬容器20の頂部の頂部を閉じること、プラスチックのプルタイで可搬容器20の頂部を閉じること、ワイヤまたはロープで可搬容器20の頂部を閉じること、クランプで可搬容器20の頂部を閉じること、および当該技術分野において公知の任意の他の閉鎖手段を含む、当該技術分野において公知のさまざまな手段のうちの任意の態様で閉じられてもよいが、それらに限定されるものではない。
【0043】
可搬容器20は、さらに、運搬基部22、スリップシート62、またはカードボードもしくはプラスチックの平坦なシートを可搬容器20の上に置くことによって閉じられてもよい。運搬基部22、スリップシート62、または平坦なシートを可搬容器20の上に置いた後、可搬容器20は追加の外側ラップ40で巻かれて、運搬基部22、スリップシート62、または平坦なシートを可搬容器20の上において固定する。
【0044】
代替的実施例では、ストレッチラッピング装置36は、ストレッチ管またはストレッチ袋42を外側ラップ40のかわりに適用して、可搬容器20を形成してもよい。ストレッチ袋42は好ましくは高い密着係数を有するストレッチラップ38であるが、ストレッチ袋42は当該技術分野において公知のさまざまなストレッチラップ38フィルムのうちの任意のものであってもよい。ストレッチ袋42は、ストレッチ袋42を伸張させて大きな直径を有する開口部を規定するキャリヤに、束ねられた態様で固定される。この大きな直径は、充填前にストレッチ袋42を径方向に伸張させ、実質的に充填レベルにまで充填した後、ストレッチ袋42の伸張された部分を袋48の充填レベルの僅かに下の高さにおいて解放することにより、低減される。このキャリヤは、ストレッチ袋42を充填前に径方向に伸張させる伸張装置を含む。
【0045】
可撓性の袋48は、ストレッチ袋42が可撓性の袋48を取囲むように、ストレッチ袋42の大きな直径の開口部を介して置かれる。可撓性の袋48がばら荷を供給源50から受けると、ストレッチ袋42の予め定められた長さが、可搬容器20に関し、袋48の充填レベルの僅かに下の高さで、解放される。充填プロセス中、ストレッチ袋42の予め定められた長さは、充填速度に基づいて選択され得る。たとえば、ストレッチ袋42の、より大きな長さが、速い充填速度に応答して解放され得る。代替的に、その長さは、ばら荷の密度に基づいて選択され得る。たとえば、ストレッチ袋42の、より大きな長さが、より高いばら荷の密度に応答して解放され得る。ストレッチ袋42は、束ねられた向きから増分的に解放され得るか、または連続的に解放され得る。
【0046】
例示的実施例では、可撓性の袋48の閉じた基部54は運搬基部22の近くに配置される。ストレッチ袋42はキャリヤから解放され、運搬基部22の壁部66においてより小さい充填直径にまで低減される。運搬基部22のへり70は、ストレッチ袋42の位置を、運搬基部22に関して維持する。可撓性の袋48は、可撓性の袋48の開いた頂部52を介して、複数のばら荷を充填される。ストレッチ袋42の開口部は、袋48の充填レベルの僅かに下の高さにおいて、より小さい充填直径にまで低減される。ストレッチ袋42の開口部は、可撓性の袋48の充填中において充填レベルが上昇するにつれ、袋48の充填レベルの僅かに下の高さにおいて、より小さい充填直径にまで低減される。ばら荷が袋48に追加されると、運搬基部22の壁部66が、まず可搬容器20を形作る。ばら荷の高さが上昇するにつれ、ストレッチ袋42は解放され、より小さな直径に低減されて、可搬容器20を形成する。ばら荷は、運搬基部22の初期形状を維持したがることになる。
【0047】
代替的実施例では、スリップ枠形成部24はパレット60およびスリップシート62実施例または運搬基部22とともに用いられてもよい。可撓性の袋48の閉じた基部54は、枠基部30上において、運搬基部22またはスリップシート62近くに配置される。ストレッチ袋42はキャリヤから解放され、運搬基部22の壁部66またはスリップシート62においてより小さな充填レベルにまで低減される。スリップ枠形成部24は、最初、運搬基部22から間隔をおかれる。ばら荷が袋48に追加されるにつれ、運搬基部22はまず袋48を形作る。スリップ枠形成部24は運搬基部22の形状を保持し、袋48を可搬容器20に形作り続けることになる。ストレッチ袋42の開口部は、可搬容器20の充填中において充填レベルが上昇するにつれ、実質的にスリップ枠形成部24においてより小さい充填直径にまで低減される。上で論じたように、スリップ枠形成部24は、テフロン(登録商標)コーティングまたはくぼみのついた表面を、特に、形成部壁部76の角部または下方向に延在するアーム80上に含んでもよい。テフロン(登録商標)コーティングは、スリップ枠形成部24がばら荷の高さに応答して枠基部30に関して移動するなか、スリップ枠形成部24がストレッチ袋42から容易に引き離されることを可能にする。
【0048】
充填レベルにおいてストレッチ袋42の伸張された部分を解放することによる、ストレッチ袋42のスリップ枠形成部24での低減は、フープ力を発生させ、それは緩やかな絞りをばら荷にかけ、それらを支持し固定することを助ける。このフープ力は、ストレッチ袋42に荷積めされるばら荷の要素間の制御可能な接触を促進し、それによってばら荷の構成要素間のブリッジングを促進することにより、ばら荷を安定させる。
【0049】
代替的実施例では、ストレッチラッピング装置36は熱収縮フィルム44を外側ラップ40またはストレッチ袋42のかわりに適用して、可搬容器20を形成してもよい。熱収縮フィルム44は好ましくは高い密着係数を有するストレッチラップ38であるが、熱収縮フィルム44は当該技術分野において公知のさまざまなストレッチラップ38フィルムのうちの任意のものであってもよい。熱収縮フィルム44は、熱収縮フィルム44を伸張させて大きな直径を有する開口部を規定するキャリヤに、束ねられた態様で固定される。この発明により提供される装置は、熱収縮フィルム44の大きな直径を小さな充填直径に収縮させる収縮装置を含む。収縮装置は、熱収縮フィルム44をばら荷の充填レベルの僅かに下の高さにおいて直接加熱して、大きな直径を小さな充填直径に収縮させるヒータを含む。好ましくは、収縮装置は、充填レベルの±12インチ内に保持される。
【0050】
可撓性の袋48は、熱収縮フィルム44が可撓性の袋48を取囲むように、熱収縮フィルム44の大きな直径の開口部を介して置かれる。可撓性の袋48がばら荷を供給源50から受けると、熱収縮フィルム44の予め定められた長さが、可搬容器20に関し、袋48の充填レベルの僅かに下の高さで、解放される。充填プロセス中、熱収縮フィルム44の予め定められた長さは、充填速度に基づいて選択され得る。たとえば、熱収縮フィルム44の、より大きな長さが、速い充填速度に応答して解放され得る。代替的に、その長さは、ばら荷の密度に基づいて選択され得る。たとえば、熱収縮フィルム44の、より大きな長さが、より高いばら荷の密度に応答して解放され得る。熱収縮フィルム44は、束ねられた向きから増分的に解放され得るか、または連続的に解放され得る。
【0051】
例示的実施例では、可撓性の袋48の閉じた基部54は運搬基部22の近くに配置される。熱収縮フィルム44はキャリヤから解放され、運搬基部22の壁部66においてより小さい充填直径にまで低減される。運搬基部22のへり70は、熱収縮フィルム44の位置を、運搬基部22に関して維持する。可撓性の袋48は、可撓性の袋48の開いた頂部52を介して、複数のばら荷を充填される。径方向に可撓性の熱収縮フィルム44の開口部は、袋48の充填レベルの僅かに下の高さにおいて、より小さい充填直径にまで低減される。熱収縮フィルム44の大きな直径の開口部は、可撓性の袋48の充填中において充填レベルが上昇するにつれ、袋48の充填レベルの僅かに下の高さにおいて、より小さい充填直径にまで低減される。ばら荷が袋48に追加されると、運搬基部22の壁部66が、まず可搬容器20を形作り続けることになる。ばら荷の高さが上昇するにつれ、熱収縮フィルム44は解放され、より小さな直径に低減されて、可搬容器20を形成する。ばら荷は、運搬基部22の初期形状を維持したがることになる。
【0052】
代替的実施例では、スリップ枠形成部24はパレット60およびスリップシート62実施例または運搬基部22とともに用いられてもよい。可撓性の袋48の閉じた基部54は、枠基部30上において、運搬基部22またはスリップシート62近くに配置される。熱収縮フィルム44はキャリヤから解放され、運搬基部22の壁部66またはスリップシート62においてより小さな充填レベルにまで低減される。スリップ枠形成部24は、最初、運搬基部22から間隔をおかれる。ばら荷が袋48に追加されるにつれ、運搬基部22はまず袋48を形作る。スリップ枠形成部24は運搬基部22の形状を保持し、袋48を可搬容器20に形成し続ける。熱収縮フィルム44の開口部は、可撓性の可搬容器20の充填中において充填レベルが上昇するにつれ、実質的にスリップ枠形成部24においてより小さい充填直径にまで低減される。上で論じたように、スリップ枠形成部24は、テフロン(登録商標)コーティングまたはくぼみのついた表面を、特に、形成部壁部76の角部または下方向に延在するアーム80上に含んでもよい。テフロン(登録商標)コーティングは、スリップ枠形成部24がばら荷の高さに応答して枠基部30に関して移動するなか、スリップ枠形成部24が熱収縮フィルム44から容易に引き離されることを可能にする。
【0053】
充填レベルにおいて熱収縮フィルム44の伸張された部分を解放することによる、熱収縮フィルム44のスリップ枠形成部24での低減は、フープ力を発生させ、それは緩やかな絞りをばら荷にかけ、それらを支持し固定することを助ける。このフープ力は、熱収縮フィルム44に荷積めされるばら荷の要素間の制御可能な接触を促進し、それによってばら荷の構成要素間のブリッジングを促進することにより、ばら荷を安定させる。
【0054】
上記の発明は、関連の法的基準に従って記載され、したがって、この記載は、例示的なものであり、性質的に限定的ではない。記載される実施例に対する変形および修正が当業者には明らかとなり、この発明の範囲内に入る。従って、この発明にあたえられる法的保護範囲は特許請求の範囲を検討することによりのみ判断され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばら荷用可搬容器を製造するための方法であって、
開いた頂部および閉じた基部を有する袋を、少なくとも1つの壁部を有するスリップ枠形成部により規定される形成部開口部を介して置くステップを含み、前記スリップ枠形成部は、前記閉じた基部が底部支持部近くに配置され、前記開いた頂部が前記閉じた基部から垂直方向に間隔をおかれかつ供給源近くに配置される状態で、前記袋の一部を取囲み、前記方法はさらに、
前記袋に前記供給源から前記開いた頂部を介してばら荷を充填するステップと、
まず前記可搬容器を形成するよう、ストレッチラップをストレッチラッピング装置から径方向に前記底部支持部および前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの形成部壁部の一部のまわりに配置するステップと、
前記袋を充填する間、前記袋における前記ばら荷の充填レベルを充填センサで監視するステップと、
前記袋がばら荷で充填されるにつれ、前記スリップ枠形成部と前記底部支持部との間において前記袋の充填部分を露出させるよう、前記スリップ枠形成部および前記底部支持部の少なくとも一方を、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルに応答して、前記スリップ枠形成部および前記底部支持部の他方に関して垂直方向に移動させるステップとを含み、前記スリップ枠形成部は、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルを取囲むよう或る位置に維持され、前記方法はさらに、
前記スリップ枠形成部および前記底部支持部の前記少なくとも一方が前記スリップ枠形成部および前記底部支持部の前記他方に関して移動するなか、前記袋の充填された部分を絞り、前記袋内のばら荷を動かないように集めるよう、先に配置されたストレッチラップの部分を前記スリップ枠形成部から解放するステップと、
先に配置されたストレッチラップの部分が前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部を解放するなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器を維持するよう、ストレッチラップの追加の部分を前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部の一部のまわりに配置するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記底部支持部は、形状化領域を規定するよう、周縁を規定する底部と、前記周縁から上方向に壁部端部まで延在する少なくとも1つの壁部とを有する運搬基部である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記運搬基部は、リフト運搬装置の歯が入ることを可能にするよう、前記運搬基部の前記底部から上方向に延在する少なくとも1対の凹部を含み、前記方法はさらに、
前記凹部を運搬装置の歯と係合するステップと、
前記可搬容器を前記供給源から離れるように運搬するステップとを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記袋を形成部開口部を通して置く前に、前記スリップ枠形成部を垂直方向に前記運搬基部より上に置くステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記スリップ枠形成部を置くステップは、形状化領域を規定するよう周縁を規定する底部と前記周縁から上方向に延在する少なくとも1つの壁部とを有する運搬基部より垂直方向に上に、形成部開口部を規定する少なくとも1つの形成部壁部を有するスリップ枠形成部を置くステップとしてさらに規定され、前記形成部開口部の形状は、前記形状化領域の形状に対応する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記スリップ枠形成部は1つの連続する形成部壁部を含み、前記運搬基部は1つの連続する壁部を含み、前記形成部開口部の形状および前記運搬基部は円形である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記スリップ枠形成部は複数の形成部壁部を含み、前記運搬基部は複数の壁部を含み,前記形成部開口部の形状および前記運搬基部は方形である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記スリップ枠形成部および前記底部支持部の少なくとも一方が前記スリップ枠形成部および前記底部支持部の他方に対して移動するなか、前記形成部開口部の形状を維持するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ストレッチラップを配置するステップは、まず前記可搬容器を形成するよう外側ラップをストレッチラップロールから前記底部支持部および前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの形成部壁部の一部のまわりにおいて螺旋状に適用するステップとしてさらに規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ストレッチラップの追加の部分を配置するステップは、先に配置された外側ラップの部分が前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部を解放するなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器を維持するよう前記外側ラップの追加の部分を前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部の一部のまわりに螺旋状に適用するステップとしてさらに規定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ストレッチラップを配置するステップは、ストレッチ袋をキャリヤ上における大きな直径から前記底部支持部および前記スリップ枠形成部におけるより小さな充填直径にまで低減することにより、まず前記可搬容器を形成するよう、前記ストレッチ袋を前記キャリヤから径方向に前記底部支持部および前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの形成部壁部の一部のまわりに適用するステップとしてさらに規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ストレッチラップの追加の部分を配置するステップは、先に配置された前記ストレッチ袋の部分が前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部を解放するなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器を維持するよう、前記ストレッチ袋を前記キャリヤ上における大きな直径から前記スリップ枠形成部におけるより小さな充填直径にまで低減することにより、前記ストレッチ袋の追加の部分を前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部の一部のまわりに径方向に適用するステップとしてさらに規定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ストレッチラップを配置するステップは、熱収縮フィルムをキャリヤ上における大きな直径から前記底部支持部および前記スリップ枠形成部におけるより小さな充填直径にまで低減するよう前記熱収縮フィルムを加熱することにより、まず前記可搬容器を形成するよう、前記熱収縮フィルムを前記キャリヤから径方向に前記底部支持部および前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの形成部壁部の一部のまわりに適用するステップとしてさらに規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ストレッチラップの追加の部分を配置するステップは、先に配置された前記熱収縮フィルムの部分が前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部を解放するなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器を維持するよう、前記熱収縮フィルムを前記キャリヤ上における大きな直径から前記スリップ枠形成部におけるより小さな充填直径にまで低減するよう前記熱収縮フィルムを加熱することにより、前記熱収縮フィルムの追加の部分を前記スリップ枠形成部の前記少なくとも1つの壁部の一部のまわりに径方向に適用するステップとしてさらに規定される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記垂直方向に移動させるステップは、前記袋がばら荷で充填されるなか、前記スリップ枠形成部と前記底部支持部との間において前記袋の充填部分を露出させるよう、前記スリップ枠形成部を、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルに応答して、静止状態の底部支持部に関して垂直方向に上方向に移動させるステップとしてさらに規定され、前記スリップ枠形成部は、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルを取囲むよう或る位置に維持される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記垂直方向に移動させるステップは、前記袋がばら荷で充填されるなか、前記スリップ枠形成部と前記底部支持部との間において前記袋の充填部分を露出させるよう、前記底部支持部を、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルに応答して、静止状態のスリップ枠形成部に関して垂直方向に下方向に移動させるステップとしてさらに規定され、前記スリップ枠形成部は、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルを取囲むよう或る位置に維持される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記底部支持部は、パレット上に配置されるスリップシートである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
請求項1のプロセスから形成されるばら荷用可搬容器。
【請求項19】
運搬基部を伴うばら荷用可搬容器を形成するための方法であって、前記運搬基部は、周縁と、前記運搬基部の前記周縁から上方向に、径方向に延在するへりを有する壁部端部まで延在する壁部とを有し、前記上方向に延在する壁部の内表面は、形状化領域を規定し、さらに、リフト運搬装置の歯が入るよう前記運搬基部の底部から上方向に延在する少なくとも1対の凹部を有し、前記方法は、
前記運搬基部を供給源より下に置くステップと、
袋を、開いた頂部および閉じた基部が前記運搬基部と前記供給源との間にある状態で、置くステップとを含み、前記閉じた底部は前記運搬基部の前記形状化領域内に配置され、前記開いた頂部は前記供給源近くに配置され、前記方法はさらに、
前記供給源から前記開いた頂部を介して前記袋に、前記形状化領域の形状に従うばら荷を充填するステップと、
前記袋を充填する間、前記袋における前記ばら荷の充填レベルを監視するステップと、
まず前記可搬容器を形成するよう、ストレッチラップの一部を前記運搬基部の前記壁部および前記径方向に延在するへりならびに前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さの前記袋の部分のまわりに配置するステップと、
前記袋がばら荷で充填されるなか、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルに応答して、前記運搬基部を前記供給源に関して垂直方向に移動させるステップと、
前記袋を充填する間、前記袋のまわりにストレッチラップの追加の部分を配置するステップとを含み、前記ストレッチラップは、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルが増すなか、前記ばら荷の前記充填レベルより下の高さに維持され、前記運搬基部の形状を維持し、前記袋を絞り、前記袋に入れられたばら荷を動かないように集める、方法。
【請求項20】
前記ストレッチラップを配置するステップは、まず前記可搬容器を形成するよう、外側ラップをストレッチラップロールから前記運搬基部および前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルより下の高さにおける前記袋の一部のまわりにおいて螺旋状に適用するステップとしてさらに規定される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ストレッチラップの追加の部分を配置するステップは、前記ばら荷の前記充填レベルが増すなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器の形状を維持するよう、前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さで前記袋の一部のまわりに前記外側ラップの追加の部分を螺旋状に適用するステップとしてさらに規定される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ストレッチラップを配置するステップは、まず前記可搬容器を形成するよう、ストレッチ袋をキャリヤ上における大きな直径から前記運搬基部および前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおけるより小さな充填直径にまで低減することにより、前記ストレッチ袋を前記キャリヤから径方向に前記運搬基部および前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおける前記袋の部分のまわりに適用するステップとしてさらに規定される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記ストレッチラップの追加の部分を配置するステップは、前記ばら荷の前記充填レベルが増すなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器の形状を維持するよう、前記ストレッチ袋を前記キャリヤ上における大きな直径から前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおけるより小さな充填直径にまで低減することにより、前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおける前記袋の部分のまわりに径方向に前記ストレッチ袋の追加の部分を適用するステップとしてさらに規定される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ストレッチラップを配置するステップは、まず前記可搬容器を形成するよう、熱収縮フィルムをキャリヤ上における大きな直径から前記底部支持部および前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおけるより小さな充填直径にまで低減するよう前記熱収縮フィルムを加熱することにより、前記熱収縮フィルムを前記キャリヤから径方向に前記運搬基部および前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおける前記袋の部分のまわりに適用するステップとしてさらに規定される、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記ストレッチラップの追加の部分を配置するステップは、前記ばら荷の前記充填レベルが増すなか、ばら荷を受けるために前記可搬容器の形状を維持するよう、前記熱収縮フィルムを前記キャリヤ上における大きな直径から前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおけるより小さな充填直径にまで低減するよう前記熱収縮フィルムを加熱することにより、前記袋に置けるばら荷の前記充填レベルより下の高さにおける前記袋の部分のまわりに径方向に前記熱収縮フィルムの追加の部分を適用するステップとしてさらに規定される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記垂直方向に移動させるステップは、前記供給源を、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルに応答して、静止状態の運搬基部に関して垂直方向に上方向に移動させるステップとしてさらに規定される、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記垂直方向に移動させるステップは、前記運搬基部を、前記袋における前記ばら荷の前記充填レベルに応答して、静止状態の供給源に関して垂直方向に下方向に移動させるステップとしてさらに規定される、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
請求項19のプロセスから形成されるばら荷用可搬容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−522750(P2011−522750A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512675(P2011−512675)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/046351
【国際公開番号】WO2009/149316
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(500217094)ケロッグ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】