説明

可撓性包装及び製造方法

引裂きによって開封可能であるように設計された可撓性容器の構築のための壁材は、容器の壁を形成するための可撓性フィルムを提供し、壁フィルムよりも大きい耐引裂き性を有する引裂きバリア要素を提供し、該要素をフィルム上又はフィルム内に配置して該フィルム上に引裂き経路を画定し、該要素を該フィルムに固定することによって形成される。次いで、フィルムは、対向した後壁及び前壁を有する可撓性壁で囲まれた容器を形成するように配置され、その結果、引裂き経路が、壁の上縁部の少なくとも一部分から離隔され、引裂きをストリップ間に画定された経路だけに制限することによって容器の開封を容易にする。引裂きバリア・ストリップは、適切な接着剤を用いてフィルム上に固定されるように配置することができ、又は壁材のラミネート層間に埋め込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引裂きによる開封が意図された可撓性包装ユニット(包装単体)、並びに引裂きによる開封を制御する手段に関する。本発明は、可撓性包装ユニットを、引裂きによる該ユニットの制御可能な開封を容易にするように構築する方法を提供する。さらに、本発明は、その制御可能な開封を容易にする引裂き制御手段を組み込んだ、可撓性包装ユニットを提供する。
【背景技術】
【0002】
ビニール袋やパウチのような可撓性容器の開封を制御できることは、特に、内容物がこぼれると散乱する可能性がある場合、消費者にとって重要である。引裂き可能な包装ユニットの引裂きの方向を制御する手段は、既に提案されている。米国特許5186543号では、対向した両側壁上にそれぞれ配置された案内ストリップと、容器の先端に配置された引裂きストリップとを有する、易開封性の可撓性容器が開示されている。引裂きストリップから各案内ストリップまで、各壁上に画定された、対向する引裂き部が延びている。消費者が引裂きストリップを掴んで一方の側から他方の側へと引くときには、引裂きは、これらの部位だけに制限される。この発明の欠点は、構造に特殊な引裂きストリップを設け、且つ組み込まなければならないことである。
【0003】
欧州特許EP0471220号は、引裂きが容易な薄壁部分を有するパウチを開示しており、該薄壁部分が、壁面を構成するプラスチック・フィルム内に糸(strings)を組み込んでおり、この糸を引いて該パウチを開封可能である。この発明の欠点も、特殊な要素、この場合には糸を設けるという要件であり、それがその製造の複雑さを増大させている。
【0004】
EP0325993号は、平行なミシン目によって画定される引裂きストリップを有する袋を記載している。ミシン目は、袋内部の密封の完全性を維持するために、シーリング(密閉)・ストリップによって裏打ちされている。やはりこの発明も、製造の複雑さを増大させるという欠点を有する。
【0005】
EP0423456号は、袋を再密閉可能にするジッパー手段と、最初の開封を容易にする引裂きストリップとを有する袋を開示している。引裂きストリップは、袋の先端のところで内外に配置することができる。望まれない、ジッパー要素に向かう引裂きの伝播の防止は、壁のフィルムを補強し、且つ引裂きが下方のジッパー要素に到達しないようにするために、各ジッパー要素に拡張ベース部分を設けることによって達成される。この発明は、製造のための材料要件をさらに増加させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
単純であり、それでも最初の引裂きが望ましくない方向若しくは部位に伝播するのを防ぐ手段を有する、袋又は他の可撓性容器の構築が必要とされている。
【0007】
本発明の利点は、引裂きストリップを具備しない構造で、引裂きがその中に限られる境界の定まった引裂き部位を有する容器を提供することである。引裂き可能な部位に制限を設け、且つそのような部位全体を容器の壁内に画定することによって、引裂きが容器の上縁部に伝播して途切れ、口が完全に開かないままとなる問題が回避される。
【0008】
本発明の利点は、引裂きが容器の上縁部に伝播するのを防ぐバリア(障壁)手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様によれば、内部空間を画定するようにそれらの縁部付近で合わせてシール(密封)された、対向した前壁及び後壁と、対向した壁上又は壁内のストリップがほぼ一致して、対応する引裂き経路を画定するように、各壁の表面に付けられた又は各壁内に配置された1対の引裂き制限ストリップ(細長片)とを含む可撓性容器が提供される。
【0010】
引裂き制限作用をもつように、ストリップは、壁よりもかなり大きい耐引裂き性を有する。
【0011】
本発明の好ましい一形態では、各対のストリップが約0.1mm〜約6mm離隔され、好ましくは約1mm〜2mm、さらに好ましくは約1.2mm〜1.8mm離隔される。
【0012】
本発明の他の好ましい一形態では、各対のストリップが互いにほぼ平行になるように配置される。
【0013】
一実施例では、ストリップがシール可能なストリップを含む。
【0014】
一実施例では、ストリップが自己接着性である。
【0015】
本発明の他の好ましい一形態では、ストリップが幅約1mm〜約5mmであり、好ましくは約1.5mm〜2.5mmである。
【0016】
さらに本発明によれば、ストリップすべてを壁の外表面上に配置することができる。或いは、ストリップすべてが壁の内表面上に配置される。一実施例では、1対のストリップが内壁表面上に配置され、他が外壁表面上に配置される。他の実施例では、各対の一方のストリップが内表面上に配置され、他方のストリップが各壁の外表面上に配置される。壁がラミネート材で構成される場合、壁材を構成する複数のラミネート材間の表面上にくるように、ストリップを配置することができる。
【0017】
好ましい諸実施例では、ストリップの厚さが約12〜100ミクロンの範囲、好ましくは約20〜50ミクロンの範囲である。
【0018】
さらに本発明によれば、ストリップがポリプロピレン(PP)製である。或いは、ストリップをポリエチレン(PET)製にすることもできる。
【0019】
本発明の第2の態様によれば、それぞれが上縁部を有する対向した後壁及び前壁を有する、可撓性壁で囲まれた容器であって、該壁が各上縁部付近で合わせてシールされて、それらの間に内部空間を画定しており、前記容器がさらに、各壁上又は各壁内に設けられた、それらの上縁部の少なくとも一部分から離隔するように配置された引裂き経路を画定する、引裂きバリア手段を含む容器が提供される。
【0020】
本発明の好ましい一形態では、引裂き経路が、耐引裂き性のある、対を成す離隔されたバリア・ストリップによって画定される。
【0021】
本発明の第3の態様によれば、可撓性壁で囲まれた容器を製造する方法は、第1及び第2のフィルムを提供する工程と、引裂きバリア材をストリップの形態で提供する工程と、ほぼ一致する引裂き経路を各フィルム上で画定するように、対を成すストリップである引裂きバリア材を各フィルムに適用する工程と、ほぼ一致する引裂き経路を各壁上に含む容器を形成するように、フィルムを対向させて配置する工程とを含む。
【0022】
本発明は、さらに、シール可能な袋を製造する方法であって、可撓性フィルムを提供し、そのフィルムを、それぞれの前壁及び後壁によって境界された内部空間を画定する容器に成形する工程と、境界された引裂き経路を前壁及び後壁それぞれの上で画定するように、壁に引裂きバリア・ストリップを付ける工程とを含む方法を提供する。
【0023】
本発明のすべての実施例では、引裂きバリアは、この引裂きバリアを付ける可撓性フィルムよりも、耐引裂き性がかなり大きい。
【実施例】
【0024】
本発明は、引裂き可能なフィルム、例えば、プラスチック材料若しくはラミネートのフィルムで作製された可撓性包装ユニットの対向する壁上に、ほぼ一致する引裂き経路の画定をもたらす。引裂き経路は、内容物の入手を望む消費者による制御可能な形での容器の開封を容易にするように設計されている。開封のための引裂きの伝播を規定の経路だけに制限することによって、よりきれいな開口が得られ、こぼれ、無駄(waste)、及び散乱の可能性が低減される。包装ユニットは、パウチ容器や袋などにすることができる。
【0025】
引裂き経路は、容器壁の表面に、又は壁を構成するラミネート材中のシートに、対を成すバリア・ストリップの形態で引裂き制限要素を適用することによって画定される。ストリップを、互いにほぼ平行にすることが好ましい。バリア・ストリップは、容器の内表面又は外表面に任意の組合せで適用することができる。好ましい一実施例では、ストリップすべてが対応する位置で外表面に適用される。ただし、ストリップを対向する内表面に適用することもできる。或いは、1対を内表面に適用し、他を対向する壁の外表面に適用することもできる。一実施例では、対の一方のストリップを外表面に適用し、その相手のストリップを同じ壁の内表面に適用することができる。壁がラミネート材で構築される場合、1つ又は複数のストリップをラミネート内の隣接層間に配置することができる。
【0026】
ストリップが、約0.1mm〜約6mm離隔されることが好ましく、約1mm〜約2mm離隔されることがさらに好ましい。特に好ましい一実施例では、ストリップが約1.3mm〜約1.8mm離隔される。
【0027】
各対のストリップ間の間隔を狭めることによって、また、対の位置決めを対向する壁上で一致させることによって、対向する壁上の引裂き経路がほぼ正確に重なり合った、完璧に近い引裂きラインを達成することができる。
【0028】
ストリップは、シール可能な、好ましくは自己接着性の、引裂きテープで構成される。望ましくは、各ストリップを幅約1mm〜5mmの範囲、好ましくは約1.5mm〜約2.5mmの範囲にすることができる。望ましくは、ストリップは、厚さ約12ミクロン〜100ミクロンの範囲、好ましくは約20ミクロン〜約50ミクロンの範囲である。ストリップ厚、ストリップ幅、ストリップ・テープ材の等級などの因子は、容器がそれから製作されるフィルムの耐引裂き性に比べて、ストリップの耐引裂き性を決定する。
【0029】
容器がレトルト処理される、又はある形態の熱処理にさらされる場合、ストリップがポリエステル又はポリエチレン(PET)製であることが好ましい。容器が乾燥製品の収容を目的としたものであり、レトルト処理過程にさらされない場合、容器を好都合にはポリプロピレン(PP)テープから作製することができる。ただし、当該技術分野で公知の他の適切なテープ材と同様に、ポリエステル・テープを使用することもできる。
【0030】
パウチは、好都合には、ドイパック(doypack)タイプのパウチ、又は3方若しくは4方シール・パウチにすることができる。ただし、他のパウチ構成を使用することもできる。パウチ材は、PP、PET、並びに、PP、金属化フォイル、例えば、アルミニウム・フォイル(Alu)、ポリ−アクリルアミド(PA)、PET、紙のような繊維シート、及びPEのうちの2つ以上を含むラミネートにすることができる。レトルト製品用途では、PET/Alu/PPの3層ラミネート、乾燥製品用途では、PET/PP又はPP/PEにすることが好ましい。製品用途及び加工、並びに適用されるべき引裂き制限ストリップに比べて必要とされる耐引裂き性の程度に応じて、他の層を追加することができる。
【0031】
引裂きの開始を容易にするために、容器壁の縁部に切込みを形成することができる。或いは、対向した壁が合わせてシールされる適切な場所に、穴をあけることもできる。容器の気密の完全性を維持するために、切込み又は穴は、その縁部周りでシールされる。切込み又は開けられた穴の両側に、引裂き制限テープ・ストリップを付けることができる。
【0032】
図1に示した可撓性容器10は、上縁部18、20に近接した領域16で合わせてシールされた対向する壁12、14を有する。領域16の下方には、上縁部18、20から離隔して、壁12、14に外部から適用されたバリア・ストリップ22、24がある。バリア・ストリップ22、24から離隔して、第2のバリア・ストリップ26、28がある。これで、上側バリア・ストリップと下側バリア・ストリップとの間に、引裂き部30、32が画定される。引裂き部での引裂きの開始を容易にするために、切込み34が設けられる。引裂き部30、32内で引裂き36が開始されると、それは、バリア・ストリップによって画定された該引裂き部内で伝播するしかなく、そこから外れることがない。このように、引裂きの方向及び範囲が制御可能になる。
【0033】
図2は、本発明による、バリア・ストリップがそれに適用されるラミネート壁部分の一実施例の断面図を示す。類似の数字は、図1に見られるのと類似の特徴を示すために適用される。この実施例では、引裂きバリア・ストリップ22、24、26、及び28が、壁12及び14の内部に配置され、アルミニウム・フォイル38及びポリプロピレン40の隣接層の間に置かれている。アルミニウム・フォイル38の上には、ポリエチレンPETの外層42が付けられる。これらの層は、ヒート・シール44のところで合わせてシールされる。
【0034】
図3は、バリア・ストリップ22、24、26、及び28が、容器外部に置かれ、層42のポリエチレン外表面に自己接着テープとして付けられている、他の例示的な一実施例を示す。
【0035】
本発明の引裂き可能な可撓性容器のための壁材は、アルフォイル(alufoil)とポリエチレンとのラミネートなど、容器の壁を形成するための可撓性フィルムを提供し、壁フィルムよりもかなり大きい耐引裂き性を有する引裂きバリア要素、例えば、ポリプロピレン・テープを提供し、該要素をフィルム上に配置して該フィルム上に引裂き経路を画定し、該要素をフィルムに固定することによって製造することができる。ストリップの形態のバリア要素は、接着剤を用いてフィルムに接着することができ、又はフィルムに熱接合することができる。
【0036】
図4は、図1の袋を形成する際に使用するためのラミネート可撓性シート材フォイルを製造する方法を示す。図示した例示的な実施例では、壁12、14が、ポリエチレン・フィルム44上にフォイル42を含むラミネート・シートで構築される。引裂きバリアは、フォイル42に適用されたポリエチレン・ストリップ22、26を含む。フォイルが金属化されていることが好ましく、例えば、アルミニウム・フォイル(「アルフォイル(alufoil)」)にすることができる。
【0037】
好ましい一実施例では、コンベヤ・システムを用いてラミネート・シート40が移動されるにつれて、バリア・ストリップは、ポリエステルのものになり、任意で、それらの上に押し出されるポリプロピレンの層46によって覆われる。図2では、押出しホッパー48を用いてポリプロピレン層46が塗布される。層46の凹凸50は、該層を矯正ロール52の下に通すことによって平滑化される。ストリップ上の接着剤は、リール内で供給される自己接着性材料である。適用には、高温処理は必要ではなく、フィルムを巻き解きながらテープを巻き解くことによる単純な接触によって実施される。ストリップ及びその付与装置は、英国ノッティンガム(Nottingham)のPP Payne社から入手可能である。
【0038】
本発明の利点は、側縁部から反対側の側縁部までにせよ、上縁部から側縁部までにせよ、側縁部から上縁部の規定の部分までにせよ、1つの縁部から他の縁部まで通じる境界の定まった経路に沿って、容器の対向壁の両方で信頼性の高い案内された引裂きをもたらすことである。
【0039】
他の利点は、パッケージ及び引裂き経路を画定する案内ストリップすべてがレトルト処理可能なことである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1A】本発明の可撓性容器の一実施例の側面図である。
【図1B】図1Aの線A−A’に沿った容器の断面図である。
【図2】本発明の代替実施例の側面図である。
【図3】本発明の他の代替実施例の側面図である。
【図4】本発明による容器の製造プロセスの略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向した前壁および後壁であって、内部空間を画定するようにそれら壁の縁部付近で合わせてシールされた前壁及び後壁と、1対の引裂き制限ストリップであって、前記対向した壁上でほぼ一致して、各表面に沿って対応する引裂き経路を画定するように、前記各壁の表面に付けた前記1対の引裂き制限ストリップとを含む可撓性容器。
【請求項2】
前記各対のストリップが約0.1mmから約6mm離隔される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記各対のストリップが約1mmから2mm離隔される、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記各対のストリップが約1.2mmから1.8mm離隔される、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記各対のストリップが互いにほぼ平行になるように配置される、前記請求項のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記ストリップがシール可能なストリップを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記ストリップが自己接着性である、請求項1から5までのいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記ストリップが幅約1mmから約5mmである、前記請求項のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記ストリップが幅約1.5mmから2.5mmである、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記壁がラミネート材を含む、前記請求項のいずれか一項に記載の容器。
【請求項11】
前記ストリップすべてが前記壁の外表面上に配置される、前記請求項のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記ストリップすべてが前記壁の内表面上に配置される、請求項1から10までのいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
1対のストリップが内壁表面上に配置され、他が外壁表面上に配置される、請求項1から10までのいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記ラミネート材内部に配置された1対のストリップを有する、請求項10に記載の容器。
【請求項15】
それぞれが上縁部を有する対向した後壁及び前壁を備えた、可撓性壁で囲まれた容器であって、前記壁が、前記各上縁部付近で合わせてシールされて、それらの間に内部空間を画定しており、この容器がさらに、各壁上又は各壁内に設けられた、前記上縁部の少なくとも一部分から離隔するように配置された引裂き経路を画定する、引裂きバリア手段を有する容器。
【請求項16】
前記引裂きバリア手段が、前記壁の材料よりも耐引裂き性の高い材料から製造される、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
前記引裂き経路が、前記後壁及び前壁を横切って端から端まで延びる、請求項1に記載の容器。
【請求項18】
前記引裂き経路が、壁の一端から前記上縁部まで延びる、請求項15又は16に記載の容器。
【請求項19】
前記又は各要素がラミネート壁内の隣接層間に配置される、請求項15から18までのいずれか一項に記載の容器。
【請求項20】
引裂き可能な可撓性容器のための壁材を形成する方法であって、前記容器の壁を形成するための可撓性フィルムを提供する工程と、
前記壁フィルムよりも実質的に大きい耐引裂き性を有する引裂きバリア要素を提供する工程と、
前記要素を前記フィルム上に配置して、前記フィルム上に引裂き経路を画定する工程と、
前記要素を前記フィルムに固定する工程とを含む方法。
【請求項21】
シール可能な袋を製造する方法であって、可撓性フィルムを提供し、そのフィルムを、それぞれの前壁及び後壁によって境界の定まった内部空間を画定する容器に成形する工程と、境界の定まった引裂き経路を前記前壁及び後壁それぞれの上で画定するように、前記壁に引裂きバリア・ストリップを付ける工程とを含む方法。
【請求項22】
互いにほぼ平行になるように配置された1対のストリップを付ける工程を含んでおり、前記ストリップが前記可撓性フィルムよりも実質的に大きい耐引裂き性を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ストリップが約0.1mmから約6mm離隔するように配置される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
可撓性壁で囲まれた容器を製造する方法であって、第1及び第2のフィルムを提供する工程と、引裂きバリア材をストリップの形態で提供する工程と、ほぼ一致する引裂き経路を各フィルム上で画定するように、対を成すストリップである前記引裂きバリア材を前記各フィルムに付ける工程と、ほぼ一致する引裂き経路を各壁上に含む容器を形成するように、前記フィルムを対向させて配置する工程とを含む方法。
【請求項25】
約0.1mmから約6mm離隔するように前記対を成すストリップを付ける工程を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記フィルムがアルフォイルとポリエチレンとのラミネートを含む、請求項24又は25に記載の方法。
【請求項27】
前記ストリップが、ポリエステル、ポリエチレン、又はポリプロピレンのテープを含む、請求項24から26までのいずれか一項に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−502753(P2007−502753A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523600(P2006−523600)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【国際出願番号】PCT/EP2004/009251
【国際公開番号】WO2005/016781
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】