説明

可溶性エフェクターBR43x2およびその使用方法

【課題】可溶性の、分泌された腫瘍壊死因子レセプターポリペプチド、前記ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、および関係する組成物および方法が開示される。
【解決手段】ポリペプチドは、他の腫瘍壊死因子レセプター、例えば、トランスメンブランアクチベーターおよびCAML−インターラクター(TACI)に対して相同的である、1つのシステインに富んだ反復を含んでなる。ポリペプチドは、リガンド、アゴニストおよびアンタゴニストを検出するために使用することができる。ポリペプチドは、また、B細胞の活性化をモジュレートするために使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物におけるztnf4活性を阻害する方法において、
a) BR43x2の細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
b) TACIの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
c) BCMAの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
d) 配列番号10の配列を含んでなるポリペプチド;
e) 配列番号2のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
f) 配列番号4のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
g) 配列番号6のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
h) 配列番号8のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
i) 配列番号10のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
k) 配列番号4のポリペプチド;
l) 配列番号6のアミノ酸残基1〜166のアミノ酸残基;および
m) 配列番号8のアミノ酸残基1〜150のアミノ酸残基;
から成る群から選択されるある量の化合物を哺乳動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項2】
前記化合物がペプチド結合により結合された第1部分と第2部分とから成る融合タンパク質であり、前記第1部分が
a) 配列番号8の配列を含んでなるポリペプチド;
b) 配列番号2のアミノ酸残基25〜58を含んでなるポリペプチド;
c) 配列番号6のアミノ酸残基34〜66を含んでなるポリペプチド;
d) 配列番号6のアミノ酸残基71〜104を含んでなるポリペプチド;
e) 配列番号6のアミノ酸残基25〜104を含んでなるポリペプチド;
f) 配列番号8のアミノ酸残基8〜37を含んでなるポリペプチド;
g) 配列番号8のアミノ酸残基41〜88を含んでなるポリペプチド;
h) 配列番号8のアミノ酸残基8〜88を含んでなるポリペプチド;
から成る群から選択されるポリペプチドを含んでなり、そして
前記第2部分が他のポリペプチドを含んでなる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1部分が、
a) 配列番号2のアミノ酸残基59〜120;
b) 配列番号6のアミノ酸残基105〜166;および
c) 配列番号8のアミノ酸残基89〜150;
から成る群から選択されるポリペプチドをさらに含んでなる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1部分が、
a) BR43x2の細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
b) TACIの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;および
c) BCMAの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
から成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1部分が、
a) 配列番号4のポリペプチド;
b) 配列番号6のアミノ酸残基1〜154;および
c) 配列番号8のアミノ酸残基1〜48;
から成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2部分が免疫グロブリン重鎖定常領域である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記抗体または抗体フラグメントが、
a) ポリクローナル抗体;
b) ネズミモノクローナル抗体;
c) 上記b)に由来するヒト化抗体;および
d) ヒトモノクローナル抗体;
から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体フラグメントが、F(ab’)、F(ab)、Fab’、Fab、Fv、scFv、および最小認識ユニットから成る群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記哺乳動物が霊長類である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ztnf4活性がBリンパ球に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ztnf4活性が活性化Bリンパ球に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ztnf4活性が休止Bリンパ球に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ztnf4活性が抗体産生に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記抗体産生が自己免疫疾患に関連する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記自己免疫疾患が、全身性エリテマトーデス、重症筋無力症、多発性硬化症、または慢性関節リウマチである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ztnf4活性がぜん息、気管支炎または気腫に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ztnf4活性が末期腎不全に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記ztnf4活性が腎臓病に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記腎臓病が糸球体腎炎、脈管炎、腎炎または腎盂腎炎である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記腎臓病が腎臓新形成、多発性骨髄腫、リンパ腫、軽鎖神経疾患またはアミロイドーシスに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記ztnf4活性がエフェクターT細胞に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ztnf4活性が免疫応答の緩和に関連する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ztnf4活性が免疫抑制に関連する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記免疫抑制が移植片拒絶、移植片対宿主病または炎症に関連する、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記活性が自己免疫疾患に関連する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記自己免疫疾患がインスリン依存性真性糖尿病または膠原病である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ztnf4活性が炎症に関連する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記炎症が関節の疼痛、腫脹、貧血、または敗血症性ショックである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合を阻害する方法において、
a) BR43x2の細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
b) TACIの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
c) BCMAの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
d) 配列番号10の配列を含んでなるポリペプチド;
e) 配列番号2のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
f) 配列番号4のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
g) 配列番号6のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
h) 配列番号8のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
i) 配列番号10のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
j) 配列番号18のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
k) 配列番号20のポリペプチドに特異的に結合する抗体または抗体フラグメント;
k) 配列番号4のポリペプチド;
l) 配列番号6のアミノ酸残基1〜166のアミノ酸残基;および
m) 配列番号8のアミノ酸残基1〜150のアミノ酸残基;
から成る群から選択されるある量の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項30】
前記化合物がペプチド結合により結合された第1部分と第2部分とから成る融合タンパク質であり、前記第1部分が
a) 配列番号8の配列を含んでなるポリペプチド;
b) 配列番号2のアミノ酸残基25〜58を含んでなるポリペプチド;
c) 配列番号6のアミノ酸残基34〜66を含んでなるポリペプチド;
d) 配列番号6のアミノ酸残基71〜104を含んでなるポリペプチド;
d) 配列番号6のアミノ酸残基25〜104を含んでなるポリペプチド;
f) 配列番号8のアミノ酸残基8〜37を含んでなるポリペプチド;
g) 配列番号8のアミノ酸残基41〜88を含んでなるポリペプチド;
h) 配列番号8のアミノ酸残基8〜88を含んでなるポリペプチド;
から成る群から選択されるポリペプチドを含んでなり、そして
前記第2部分が他のポリペプチドを含んでなる、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1部分が、
a) 配列番号2のアミノ酸残基59〜120;
b) 配列番号6のアミノ酸残基105〜166;および
c) 配列番号8のアミノ酸残基89〜150;
から成る群から選択されるポリペプチドをさらに含んでなる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1部分が、
a) BR43x2の細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
b) TACIの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;および
c) BCMAの細胞外ドメインを含んでなるポリペプチド;
から成る群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記第1部分が、
a) 配列番号4のポリペプチド;
b) 配列番号6のアミノ酸残基1〜154;および
c) 配列番号8のアミノ酸残基1〜48;
から成る群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記第2部分が免疫グロブリン重鎖定常領域である、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記抗体または抗体フラグメントが、
a) ポリクローナル抗体;
b) ネズミモノクローナル抗体;
c) 上記b)に由来するヒト化抗体;および
d) ヒトモノクローナル抗体;
から成る群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記抗体フラグメントが、F(ab’)、F(ab)、Fab’、Fab、Fv、scFv、および最小認識ユニットから成る群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合がBリンパ球に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項38】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が活性化Bリンパ球に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項39】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が休止Bリンパ球に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項40】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が抗体産生に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項41】
前記抗体産生が自己免疫疾患に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項42】
前記自己免疫疾患が、全身性エリテマトーデス、重症筋無力症、多発性硬化症、または慢性関節リウマチである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンドの結合がぜん息、気管支炎または気腫に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項44】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が末期腎不全に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項45】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が腎臓病に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項46】
前記腎臓病が糸球体腎炎、脈管炎、腎炎または腎盂腎炎である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記レセプター−リガンド結合が腎臓新形成、多発性骨髄腫、リンパ腫、軽鎖神経疾患またはアミロイドーシスに関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項48】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合がエフェクターT細胞に関連する、請求項29に記載の方法。
【請求項49】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が免疫応答の緩和に関連する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記レセプター−リガンド結合が免疫抑制に関連する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記免疫抑制が移植片拒絶、移植片対宿主病または炎症に関連する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記活性が自己免疫疾患に関連する、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記自己免疫疾患がインスリン依存性真性糖尿病または膠原病である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記BR43x2、TACIまたはBCMAのレセプター−リガンド結合が炎症に関連する、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記炎症が関節の疼痛、腫脹、貧血、または敗血症性ショックである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
配列番号2のポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド分子。
【請求項57】
配列番号1の単離されたポリヌクレオチド分子。
【請求項58】
下記の作用可能に連鎖された因子:
転写プロモーター;
請求項56に記載のポリヌクレオチド分子;および
転写ターミネーター;
を含んでなる発現ベクター。
【請求項59】
前記ポリヌクレオチド分子に作用可能に連鎖された分泌レセプター−リガンドの結合配列をさらに含んでなる、請求項58に記載の発現ベクター。
【請求項60】
前記培養された細胞が前記ポリヌクレオチドセグメントによりコードされる前記ポリペプチドを発現する、請求項58に記載の発現ベクターが導入された培養された細胞。
【請求項61】
ポリペプチドを産生する方法において、
請求項58に記載の発現ベクターが導入された細胞を培養し;
これにより前記細胞は前記ポリヌクレオチド分子によりコードされる前記ポリペプチドを発現し;そして
前記発現されたポリペプチドを回収する;
ことを含んでなる方法。
【請求項62】
配列番号2の配列を有する単離されたポリペプチド。
【請求項63】
薬学上許容されるビヒクルと組み合わせた、請求項62に記載のポリペプチド。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5E】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−1550(P2012−1550A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−173965(P2011−173965)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【分割の表示】特願2000−592413(P2000−592413)の分割
【原出願日】平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願人】(505222646)ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド (72)
【Fターム(参考)】