説明

可聴情報に関連する地図情報を変更するナビゲーション装置及び方法

ナビゲーション装置を介してユーザへと地図情報を提供する方法及び装置が開示される。少なくとも1つの実施形態においてこの方法は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する工程と、経路に関連する可聴情報を生成する工程と、可聴情報が少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される少なくとも1つのアイコンを変更する工程と、を含む。少なくとも1つの実施形態において、ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置が開示される。このナビゲーション装置は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する表示装置と、経路に関連する可聴情報を生成する出力装置と、可聴情報が少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される1つのアイコンを変更するプロセッサと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は概して可搬ナビゲーション装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、伝統的に乗物での使用の領域で、例えば車、バイク、トラック、ボートなどにおいて用いられてきた。代わりに、もしこのようなナビゲーション装置が可搬であれば、ナビゲーション装置はさらに乗物間で移動可能であり、また乗物の外で、例えば歩行移動のために使用可能であり、あるいはこの双方が可能である。
【0003】
これらの装置は典型的には、ナビゲーション装置の初期位置と、選択された/入力された移動目的地(終了位置)とに基づいて、移動経路を生成するように作られている。なお、初期位置は装置へと入力され得るが、伝統的にはナビゲーション装置内のGPS受信機からのGPS位置決定を介して計算される。経路のナビゲーションにおいて補助するために、地図情報は、ナビゲーション装置のユーザへと、移動経路に沿って視覚的に出力される。
【発明の概要】
【0004】
本発明者らは、経路に沿ってユーザに指示をする、距離指示を含む可聴情報は、視覚的地図情報と組み合わせてユーザに知覚されることが難しいことを発見した。したがって本発明者らは本明細書において、少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置の出力装置から生成された可聴情報に関連する場合に、視覚的地図情報を含むアイコンを変更する、方法、装置、及びコンピュータ読み取り可能な媒体のうちの少なくとも1つを創案した。この方法においてユーザは、経路に沿ってユーザに指示をする視覚情報と可聴情報との組み合わせを受け取る。
【0005】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置を介してユーザへと地図情報を提供する方法が開示される。この方法は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する工程と、前記経路に関連する可聴情報を生成する工程と、前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更する工程と、を含むことを特徴とする。
【0006】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置が開示される。このナビゲーション装置は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する表示装置と、前記経路に関連する可聴情報を生成する出力装置と、前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更するプロセッサと、を備える。
【0007】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置が開示される。このナビゲーション装置は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する手段と、前記経路に関連する可聴情報を生成する手段と、前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更する手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明は、以下の図面の助けをもって説明される実施形態の例を用いて、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。
【図2】本願の実施形態のナビゲーション装置の電子構成要素の一例を示すブロック図である。
【図3】本願の一実施形態のサーバ、ナビゲーション装置、及びそれらの間の接続の一例を示すブロック図である。
【図4A】、
【図4B】図2のナビゲーション装置の一実施形態の一実施例の、斜視図である。
【図5】本願に従って変更された建物を含む表示例を説明する。
【図6】強調された建物を含む表示例を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書で用いられる用語は、特定の形態を説明することのみを目的としており、本発明を制限することは意図していない。本明細書で用いられる時、単数形”a”、”an”、及び”the”は、その文脈が他に明確に示されていない限り、複数形も含むことが意図されている。さらに、「含む(includes及び/又はincluding)」という用語は、本明細書で用いられる時には、述べられた特徴、整数、工程、動作、要素又は構成要素の存在を特定するために使われるが、他の1以上の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、又は以上からなる群の存在又は追加を排除しないことが理解されるだろう。
【0011】
図面に示される例としての実施形態を説明する際に、明確にする目的のために特定の用語が用いられる。しかしながら、本発明の明細書の開示が選択された特定の用語に限定されることは意図されていない。また、それぞれの特定の要素は同様の方法で動作する全ての技術的均等物を含むことが理解されるだろう。
【0012】
類似の参照番号がいくつかの図を通して同一の又は対応する部分を示す図面を参照して、以下で本願の例としての実施形態が説明される。類似の番号は、全体を通して類似の要素を示す。本明細書で用いられる時、「及び/又は(and/or)」との用語は、1以上の関連して列挙された項目のうちの任意のもの、及び全ての組み合わせを含む。
【0013】
図1は、本願の実施形態のナビゲーション装置を含むナビゲーション装置により使用可能な全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。そのようなシステムは周知であり、種々の目的に使用される。一般に、GPSは、連続的な位置、速度、時間及びいくつかの例においては方向情報を無数のユーザに対して判定できる衛星無線ナビゲーションシステムである。
【0014】
以前はNAVSTARとして周知であったが、GPSは極めて正確な軌道で地球と共に動作する複数の衛星を使用する。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は、それらの場所を任意の数の受信装置に中継できる。
【0015】
GPSデータを受信する能力を特別に備える装置がGPS衛星信号に対する無線周波数の走査を開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、装置は、複数の異なる従来の方法のうちの1つを用いて、その衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、装置は、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号の走査を継続する(尚、位置は、通常は2つの信号のみでは判定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号から判定することもできる)。幾何学的三角測量を実現する場合、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行われる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信装置は、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0016】
図1に示すように、GPSシステム全体を参照番号100で示す。複数の衛星120は、地球124の周囲の軌道上にある。各衛星120の軌道は、他の衛星120の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期であることが多い。本願の一実施形態のナビゲーション装置において利用可能なGPS受信機140は、種々の衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を受信するように示される。
【0017】
各衛星120から連続的に送信されるスペクトル拡散信号160は、極めて正確な原子時計を用いて達成される非常に正確な周波数標準を利用する。各衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機140が三角測量によりその2次元位置を計算するために、GPS受信機140は少なくとも3つの衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を取得することが当業者には理解される。更なる信号を取得すると、全部で4つの衛星120から信号160を取得する結果となり、これによってGPS受信機140は、その3次元位置を周知の方法で計算できる。
【0018】
図2は、本願の一実施形態のナビゲーション装置200の電子構成要素の一例を、ブロック構成要素の形式で示すブロック図である。尚、ナビゲーション装置200のブロック図は、ナビゲーション装置の全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を代表するにすぎない。
【0019】
ナビゲーション装置200は、筐体(不図示)内に位置付けられる。筐体は、入力装置220及び表示画面240に接続されるプロセッサ210を含む。入力装置220は、キーボード装置、音声入力装置、タッチパネル、及び情報を入力するために利用される他の任意の周知の入力装置のうちの少なくとも1つを含むことができ、表示画面240は、例えばLCDディスプレイ等の任意の種類の表示画面を含むことができる。本願の少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示画面240は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む一体型入力表示装置に一体化され、その場合、ユーザは、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタンのうちの1つを操作するために、表示画面240の一部分に接触するだけでよい。
【0020】
更に、他の種類の出力装置250は可聴出力装置を含むことができるが、これに限定されない。出力装置250がナビゲーション装置200のユーザに対して可聴情報を生成できるため、同様に、入力装置240は入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができると理解される。
【0021】
ナビゲーション装置200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力装置240に動作可能に接続され且つ入力装置240から入力情報を受信するように設定される。また、プロセッサ210は、情報を出力するために、表示画面240及び出力装置250のうちの少なくとも一方に出力接続245を介して動作可能に接続される。更に、プロセッサ210は、接続235を介してメモリ230に動作可能に接続され、接続275を介して入出力(I/O)ポート270との間で情報を送受信するように更に構成される。この場合、I/Oポート270は、ナビゲーション装置200の外部のI/O装置280に接続可能である。外部I/O装置270は、例えばイヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更に、I/O装置280への接続は、例えばハンズフリー動作と音声起動動作との少なくとも一方のため、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、並びに/あるいは例えば移動電話への接続のためのカーステレオユニット等の他の任意の外部装置への有線接続又は無線接続であってもよい。この場合、移動電話接続は、例えばナビゲーション装置200とインターネット又は他の任意のネットワークとの間のデータ接続を確立するためと、例えばインターネット又は他の任意のネットワークを介するサーバへの接続を確立するためとの少なくとも一方のために使用されてもよい。
【0022】
ナビゲーション装置200は、少なくとも1つの実施形態において、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する移動装置400(移動電話、PDA、及び移動電話技術を用いる任意の装置のうちの少なくとも1つ等)を介して、サーバ302との「モバイル」ネットワーク接続を確立してもよい。そうして、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置400は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体時、及び車載走行時の少なくとも一方において移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立される。
【0023】
例えばインターネット410を使用して、移動装置400(サービスプロバイダを介する)とサーバ302等の別の装置との間にネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われうる。これは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含む。移動装置400は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。
【0024】
そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、GPRSはインターネットへの接続方法である)を介して行われうる。
【0025】
更に、ナビゲーション装置200は、移動装置400とのデータ接続を完成し、例えば既存のBluetooth技術を介して周知の方法でインターネット410及びサーバ302とのデータ接続を最終的に完成する。この場合、例えばデータプロトコルは、GSM規格に対するデータプロトコル規格であるGSRM等の任意の数の規格を利用できる。
【0026】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自身の中に、自身の移動電話技術を含んでもよい(例えばアンテナを含み、この場合ナビゲーション装置200の内部アンテナがさらに代わりに用いられてもよい)。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上述のような内部構成要素を含むことができ、且つ/又は例えば必要な移動電話技術とアンテナとの少なくとも一方を備える挿入可能なカードを含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、任意の移動装置400の方法と同様の方法で、例えばインターネット410を介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。
【0027】
GRPS電話設定の場合、移動電話の機種、製造業者等の多様な範囲に関して正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。以前の又は後に続く任意の実施形態において議論される方法によって、この情報のために格納されたデータは更新されうる。
【0028】
図2は、接続255を介するプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間の動作可能な接続を更に示す。この場合、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機であってもよい。参照番号250で示されるアンテナ及び受信機は、図示のために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に位置する構成要素であってもよく、アンテナは、例えばGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0029】
更に、図2に示す電子構成要素が従来の方法で電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるだろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の異なる構成が本願の範囲内で考えられる。例えば、1つの実施形態において、図2に示す構成要素は、有線接続と無線接続との少なくとも一方等を介して互いに通信状態にあってもよい。従って、本願のナビゲーション装置200の範囲は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200を含む。
【0030】
更に、図2のポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200は、例えば自動車又は船舶等の電動車両に周知の方法で接続されるか又は「ドッキング」される。その場合、そのようなナビゲーション装置200は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーションとして使用するために、ドッキング場所から取り外し可能である。
【0031】
図3は、本願の一実施形態の汎用通信チャネル318を介する、本願のサーバ302及びナビゲーション装置200の一例を示すブロック図である。通信チャネル318を介する接続が本発明のサーバ302とナビゲーション装置200との間に確立される場合、本願のサーバ302及びナビゲーション装置200は通信可能である(尚、そのような接続は、移動装置を介するデータ接続、インターネットを介するパーソナルコンピュータを介する直接接続等である)。
【0032】
サーバ302は、図示しない他の構成要素に加えて、メモリ306に動作可能に接続され且つ有線又は無線接続314を介して大容量データ記憶装置312に動作可能に更に接続されるプロセッサ304を含む。更に、プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーション装置200と情報の送受信を行うために、送信機308及び受信機310に動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号及び又は他の伝搬信号を含んでもよい。送信機308及び受信機310は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計されてもよい。尚、送信機308及び受信機310の機能は、信号送受信機に組み合わされてもよい。
【0033】
サーバ302は、大容量記憶装置312に更に接続される(又は、大容量記憶装置312を含む)。尚、大容量記憶装置312は、通信リンク314を介してサーバ302に結合されてもよい。大容量記憶装置312は、ナビゲーションデータ及び地図情報のストアを含む。また、大容量記憶装置312は、サーバ302とは別個の装置であってもよく、サーバ302に組み込まれてもよい。
【0034】
ナビゲーション装置200は、通信チャネル318を介してサーバ302と通信するように構成され、図2に関して上述したように、プロセッサ、メモリ等を含み、更に、通信チャネル318を介して信号及び/又はデータを送出する送信機320及び受信する受信機322を含む。尚、これらの装置は、サーバ302以外の装置と通信するためにも使用される。更に、送信機320及び受信機322は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計され、送信機320及び受信機322の機能は、単一の送受信機に組み合わされてもよい。
【0035】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアは、プロセッサ304に命令を提供し、サーバ302がナビゲーション装置200にサービスを提供できるようにする。サーバ302により提供される1つのサービスは、ナビゲーション装置200からの要求の処理及び大容量データ記憶装置312からナビゲーション装置200へのナビゲーションデータの送信を含む。本願の少なくとも1つの実施形態に従って、サーバ302により提供される別のサービスは、所望のアプリケーションに対する種々のアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理及びナビゲーション装置200へのこれらの計算の結果の送出を含む。
【0036】
一般に、通信チャネル318は、ナビゲーション装置200とサーバ302とを接続する伝搬媒体又はパスを表す。本願の少なくとも1つの実施形態に従って、サーバ302及びナビゲーション装置200の双方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機及び通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機を含む。
【0037】
通信チャネル318は、特定の通信技術に限定されない。更に、通信チャネル318は、単一の通信技術に限定されない。すなわち、チャネル318は、種々の技術を使用する複数の通信リンクを含んでもよい。例えば、少なくとも1つの実施形態に従って、通信チャネル318は、電気通信、光通信、及び電磁通信のうちの少なくとも1つ等のためのパスを提供するように構成されることができる。そのため、通信チャネル318は、電気回路、ワイヤ及び同軸ケーブル等の電気導体、光ファイバケーブル、コンバータ、無線周波数(rf)波、大気、空間等のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。更に、少なくとも1つの様々な実施形態に従えば、通信チャネル318は例えば、ルータ、リピータ、バッファ、送信機及び受信機等の中間装置を含むことができる。
【0038】
本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、例えば通信チャネル318は、電話及びコンピュータネットワークを含む。更に、少なくとも1つの実施形態に従うと、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波周波数、赤外線通信等の無線通信に適応できてもよい。更に、少なくとも1つの実施形態に従うと、通信チャネル318は衛星通信に適応できる。
【0039】
通信チャネル318を介して送信される通信信号は、所定の通信技術に必要とされるか又は望まれる信号を含むが、それらに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM)等のセルラ通信技術において使用されるように構成されてもよい。デジタル信号及びアナログ信号の双方が通信チャネル318を介して送信できる。本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、これらの信号は、通信技術にとって望ましい変調信号、暗号化信号、及び圧縮信号のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0040】
大容量データ記憶装置312は、所望のナビゲーション・アプリケーションのための十分なメモリを含む。大容量データ記憶装置312の典型例は、例えばハードドライブのような磁気データ記憶媒体、例えばCD−Romのような光学記憶媒体、例えばフラッシュメモリのような電荷データ記憶媒体、分子メモリ等を含んでもよい。
【0041】
本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、サーバ302は、無線チャネルを介してナビゲーション装置200によりアクセス可能なリモートサーバを含む。本願の少なくとも1つの他の実施形態に従うと、サーバ302は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)等に位置するネットワークサーバを含んでもよい。
【0042】
本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、サーバ302は、デスクトップ又はラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、通信チャネル318は、パーソナルコンピュータとナビゲーション装置200との間に接続されるケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、ナビゲーション装置200とサーバ302との間に接続されて、サーバ302とナビゲーション装置200との間にインターネット接続を確立してもよい。あるいは、インターネットを介してナビゲーション装置200をサーバ302に接続するために、移動電話又は他のハンドヘルド装置がインターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0043】
ナビゲーション装置200は、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を与えられてもよい。情報は、ユーザがナビゲーション装置200をサーバ302に接続する場合に周期的に更新されてもよく、且つ/又は例えば無線移動接続装置及びTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーション装置200との間に接続がより継続して又は頻繁に確立される場合に更に動的に更新されてもよい。多くの動的計算のために、サーバ302内のプロセッサ304が大量の処理要求を処理するために使用されてもよい。しかし、ナビゲーション装置200のプロセッサ210も同様に、多くの場合においてはサーバ302への接続に関係なく、多くの処理及び計算を処理できる。
【0044】
サーバ302に接続された大容量記憶装置312は、ナビゲーション装置200自身上で管理されることが可能なものよりもより多くの、地図などを含む、地図製作的なデータ及び経路データのボリュームを含むことができる。サーバ302は例えば、経路に沿って移動するナビゲーション装置200の装置の大部分を、処理アルゴリズムのセットを用いて処理しても良い。さらに、メモリ312に格納された地図製作データ及び経路データが、もともとはナビゲーション装置200によって受信された信号(例えばGPS信号)に基づいて動作することもできる。
【0045】
本願の図2に示す様に、本願の一実施形態のナビゲーション装置200はプロセッサ210、入力装置220、及び表示画面240を含む。少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示画面240は、例えばタッチパネルスクリーンを介して情報(直接入力、メニュー選択など)を入力すること及び情報を表示することとの両方を可能にするために、一体型入力表示装置に統合される。このようなスクリーンは、当業者には周知のものであるように、例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。更に、ナビゲーション装置200は、例えばオーディオ入力/出力装置などの、更なる任意の入力装置220と更なる任意の出力装置240との少なくとも一方を有しても良い。
【0046】
図4A及び図4Bは、ナビゲーション装置200の一実施形態の一実施例の斜視図を示している。図4Aに示すように、ナビゲーション装置200は、一体型入力表示装置290(例えばタッチパネル画面)と図2の他の構成要素(内蔵GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220などを含むがこれに限定されない)を含むユニットであっても良い。
【0047】
ナビゲーション装置200は、アーム292上に備え付けられても良い。このアーム292は、大きな吸着カップ294を用いて、車両のダッシュボード/窓/等に固定されても良い。このアーム292は、ナビゲーション装置200がドッキング可能なドッキングステーションの一例である。
【0048】
図4Bに示すように、ナビゲーション装置200は、例えば、アーム292に対してナビゲーション装置292をスナップ接続することで、ドッキングステーションのアーム292にドッキング若しくは接続することができる(これは単なる一例で、他に考え得るドッキングステーションへの接続の代替案は、本願の範疇内である)。図4Bにおける矢印で示すように、ナビゲーション装置200は、アーム292上で回転可能である。ナビゲーション装置200とドッキングステーションとの間の接続を解除するためには、例えば、ナビゲーション装置200上のボタンを押下すればよい(これは単なる一例で、他に考え得るドッキングステーションからの分離の代替案は、本願の範疇内である)。
【0049】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置200を介してユーザへと地図情報を提供する方法が開示される。この方法は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する工程と、前記経路に関連する可聴情報を生成する工程と、前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更する工程と、を含むことを特徴とする。
【0050】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置200が開示される。このナビゲーション装置200は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する表示装置240と、前記経路に関連する可聴情報を生成する出力装置250と、前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更するプロセッサ210と、を備える。
【0051】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置200が開示される。このナビゲーション装置200は、少なくとも1つのアイコンと所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する手段と、前記経路に関連する可聴情報を生成する手段と、前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更する手段と、を備えることを特徴とする。
【0052】
図5〜6は、本願の実施形態例を説明する。
【0053】
図5に示されるように、可搬ナビゲーション装置200の表示装置240に表示される表示画面例500が説明される。表示画面例500は、建物502及び経路504を含む地図情報を描く。経路504は、開始位置(例えばGPSを介して得られた可搬ナビゲーション装置200の現在位置)と、所望の(例えばユーザによって入力又は選択された)目的地との間である。この地図情報はまた、様々な建物、道路、及び水路を含む。経路504に沿ってユーザが進むと、ユーザが経路504に沿って進むことを確実にするために、様々な間隔をもって可聴情報が提供されうる。表示画面例500に示されるように、この経路は建物502の後ろでの右折506を含む。ユーザが右折506に向かって進むと、ユーザに「建物の後で左折」するように指示する可聴情報が、出力デバイス250によって生成される。この可聴情報は建物502に関連するものであるから、プロセッサ210は表示のために建物502を変更する。このように、経路502に沿って進む際に、ユーザはナビゲーション装置200から視覚情報と可聴情報との双方を受け取る。
【0054】
表示画面例500において、表示のために建物502を変更することは、緑線508で建物502の輪郭を引き立たせることを含む(緑は単なる例としての色であり、それゆえ本発明の実施形態が緑色に限定されるものと考えられるべきではないことに留意する)。建物502の正確な表現と、緑色の輪郭508とに基づいて、ユーザは表示画面例500内の建物502を、ユーザの実際の視野内の建物と同一視することができるだろう。このようにユーザは、「建物の後で左折」という可聴情報をよりよく理解するために、輪郭を引き立たされた建物502によって、可聴情報を実際の建物と関連づけることができる。
【0055】
本願の他の実施形態においては、この変更には、異なる輪郭の形と異なる色との少なくとも一方を用いることが含まれうるが、これに限定されるわけではないことが、理解されるべきである。例えば建物は、囲み、四角形、円、楕円、など(すなわち、建物の形には関連しないかもしれない規則的な形)によって輪郭を引き立たされてもよい。さらにこの変更は、他の地図情報と予めプログラムされた設定とユーザの好みとのうちの少なくとも1つに応じて、輪郭の太さと色との少なくとも一方を変更すること(その結果、聞き取れるように伝えられる建物又は他のオブジェクトに、他の表示されている建物との区別を生じさせること)を含むが、これには限られない。さらにまた、本願の他の実施形態においてこの変更は、輪郭を異なる形式(例えば、破線、点線の輪郭など)に変更することを含むが、これには限られない。
【0056】
本願の少なくとも1つの実施形態において、表示のためにアイコンを変更することは、アイコンを強調すること、彩色すること、光らせること、及び影をつけることのうちの少なくとも1つを含むが、これには限られない。図6に示されるように、表示例600における地図情報は、病院602、大通り604、及び経路606を含む。ユーザが経路606に沿って進むにつれて、可聴情報は「大通りに沿って進んで病院を過ぎる」ようにユーザに指示するかもしれない。ナビゲーション装置200によって可聴情報が生成されると、ナビゲーション装置200のプロセッサ210は次に、例えば図6に示されるように建物602を強調することによって、表示される建物602を変更するように始動される。プロセッサを始動するか、あるいはプロセッサを指示することは、例えば表示されたアイコンと出力される可聴情報との間の関連又は相関に基づいていてもよい(この関連又は相関は、例えばメモリ230に格納/フラグされている、近づいている情報の可聴出力の指示が表示されたアイコンに関連することを認識した際にプロセッサ210によって決定される、又はこの双方である)。一度始動されると、病院602の強調が次に、プロセッサ210によって既知の方法で達成されうる。このように、ユーザは強調された病院602と、この病院を過ぎて進むという可聴指示とを関連づけることができる。ユーザが病院602を過ぎて進む時に、続く地図情報が病院602を含む場合に(続く可聴情報に再び関連しない限り)病院602は強調されないように、病院602の強調はプロセッサ201によって取り除かれうる。
【0057】
この特定の実施形態において、表示例600の地図情報に含まれる他の建物と比較して相対的にわずかに明るい色変更によって病院602は強調される。このように病院602は、表示例600に含まれる地図情報への変更はほとんどなしに、可聴情報と関連付けられうる。本願の他の実施形態において、ナビゲーション装置に表示される他の地図情報の実装と、予めプログラムされた設定と、ユーザの好みとのうちの少なくとも1つに依存して、強調の程度と色との少なくとも一方は異なっていてもよいことが理解されるべきである。例えば、表示例600の代わりの実施例において、病院602は相対的により暗い色変更によって強調されてもよい。
【0058】
本願の少なくとも1つの実施形態において、表示されるアイコンの変更は、アイコンをアニメーションさせることを含んでもよい。アイコンをアニメーションさせることは、そのアイコンに関連する可聴情報がナビゲーション装置200の出力装置250から生成される時に、アイコンに動きを加えることを含んでもよい。例えば、お気に入りの場所を示すアイコンが星であってもよく、このアイコンに関連する可聴情報がナビゲーション装置200の出力装置250から生成される時に、この星はそしてアニメーションされてもよい。アイコンをアニメーションさせるようにプロセッサ210を始動させる又はあるいは指示することは、例えば出力される可聴情報との関連(例えばメモリ230に格納される)に基づいていてもよいが、一度始動されると、病院602のアニメーションはプロセッサ210によって既知の方法で達成されうる。
【0059】
この星のアニメーションは、例えばこの星をお気に入りの場所の上で回転させることを含んでもよい。本願の他の実施形態において、特定のアイコンについて適切な、他の形式のアニメーションが含まれてもよいことが理解されるべきである。例えば、旗は「風に揺れる」ように見えるようにアニメーションされてもよい。
【0060】
本願の少なくとも1つの実施形態において、表示装置240に表示される地図情報に含まれるアイコンを変更することは、そのアイコンを表示上で光らせるように変更することと点滅させるように変更することとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えばプロセッサ210は、出口車線に関連する可聴情報がナビゲーション装置200の出力装置250から生成される場合、(既知の方法で)光らせ、点滅させ、又はこの双方をさせるように、この出口車線を示すアイコンの表示を制御してもよい。この光らせることは、この出口車線に、その本来の色に相対的にわずかに明るい又は相対的にわずかに暗い影で、繰り返し色をつけ及び色をつけなくすることを含んでもよい。他の例では、表示されるアイコンを変更することは、アイコンに色をつけるというよりも、アイコンを点滅させることを含んでもよい。
【0061】
本願の少なくとも1つの実施形態において、アイコンを変更することは、プロセッサ210がアイコンをある大きさにすること(sizing)(又は表示されるサイズを変化させること)を含んでもよい。アイコンをある大きさにすることには、ナビゲーション装置200の出力装置250から生成されたアイコンに可聴情報が関連する時に、表示されるアイコンをプロセッサ210が(既知の方法で)相対的に大きく又は相対的に小さくすることを含んでもよい。例えば、アイコンに関連する可聴情報と組み合わせて、表示されるランドマークのアイコンはあるパーセント(例えば約10−20%)だけプロセッサ210によって拡大されてもよい。ランドマークの大きさを増加させることにより、可聴情報に含まれる次の1以上の指示において助けとなるように、ユーザは拡大されたランドマークと可聴情報とを関連づけるかもしれない。他の例においては、ランドマークのさらなる詳細が見えうるように、ランドマークを取り囲む地図情報の大きさが所定のパーセント(例えば約10−20%)だけ縮小されてもよい。このように、ランドマークについてのさらなる詳細が表示され、ユーザが現実のランドマークを特定し、このランドマークに関連する可聴情報に含まれる1以上の指示に正しく従う可能性を高くしうる。本願の他の実施形態において、ナビゲーション装置200に表示される地図情報と、予めプログラムされた設定と、ユーザの好みとのうちの1以上に応じて、異なる割合の大きさにすることが採用されてもよいことが、理解されるべきである。
【0062】
プロセッサ210によって表示のために変更されるアイコンは、地図情報によって表される区域の実際の、移動における内容を含む、任意のオブジェクトを表してもよい。オブジェクトは例えば、移動における内容、興味のある点若しくは視野内の他のオブジェクト、又は可搬ナビゲーション装置200によって表示される経路に関する情報を含んでもよい。移動の内容は例えば、開始点、現在位置、所望の目的地、経路に沿った任意の点(例えば休憩所)、道路の種類(例えば高速道路、自転車道、など)、道路の部分(例えば出口傾斜路、ロータリー、など)、交通機器(例えば信号機、交通カメラ、標識、など)、橋、トンネル、線路、電車軌道、水の種類(例えば海、海洋、湖、川、運河、水路、など)、又は他の任意のもの、のうちの任意の1以上を含むが、これらには限られない。
【0063】
興味のある点は、人間が有用又は興味があるものと考えるかもしれない位置、場所、及びイベントのうちの少なくとも1つとして一般的に理解されるかもしれない。例えば興味のある点は、ユーザがよく知るようになるのに十分な、独特の大きさ、形、及び位置のうちの少なくとも1つを含んでもよい、地図情報内の任意のオブジェクトを含んでもよいがこれらには限られない、ランドマークを含んでもよい。ランドマークは個人的なもの(例えば家、友達/家族の家、お気に入りの場所、又はユーザにとって特別の興味がある他のオブジェクト)であってもよいし、一般的なもの(例えば有名な大聖堂)であってもよい。さらに、興味のある点は例えば、役所、山頂、屋外駐車場、ガレージ駐車場、ガソリン/ガススタンド、鉄道駅、休憩所、空港、車の販売業者、カジノ、教会、映画館、町の中心、会社、コンサートホール、裁判所庁舎、カルチャーセンター、展示センター、フェリーターミナル、国境検問所、ゴルフコース、病院/診療所、ホテル、モテル、観光地、峠、博物館、アートギャラリー、オペラハウス、オペラ劇場、礼拝所、郵便局、運送会社、車レンタル施設、レストラン、店、ショッピングモール、ショッピングセンター、スタジアム、スポーツアリーナ、劇場、観光案内所、動物園、スポーツセンター、警察署、消防署、大使館、単科大学又は総合大学、現金引き出し機、浜辺、アイススケートリンク、テニスコート、水上スポーツ、医師、歯科医師、獣医師、夜の歓楽街、遊園地、図書館、車修理/ガレージ、薬局、眺めのよい景色、水泳プール、ワイナリー、蒸留所、キャンプ場、公園と保養地、コンベンションセンター、レジャーセンター、マリーナ、ヨットハーバー、郵便番号、立法府、弁護士、法務官、カウンセラー、などのうちの任意の1つを含んでもよいが、これらには限られない。興味のある点はユーザから受信されてもよいし、ナビゲーション装置200と関連づけられたメモリに格納される、予めプログラムされるか日常的にプログラムされるかの少なくとも一方であるカタログに含まれていてもよいし、この双方であってもよい。
【0064】
本願の少なくとも1つの実施形態において、地図情報に含まれるアイコンは三次元表示されてもよい。図5を参照すると、地図情報に含まれる建物502は、視野内の実際の建物の三次元表現の例である。三次元建物502は、関連する可聴情報に基づいて、緑色の線508で輪郭を引き立たされる。本願の少なくとも1つの実施形態において、アイコンは二次元であってもよく、可聴情報がこの二次元アイコンに関連する場合に、その後に変更されてもよいことが理解されるべきである。
【0065】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置200を介してユーザに地図情報を提供する方法は、所望の目的地を表す入力と選択との少なくとも一方を受信する工程を含んでもよい。続けてナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200の現在位置と、この所望の目的地との間の経路を、計画又は決定してもよい。本願のいくつかの実施形態において、最短の経路、最速の経路、又はユーザへと提供される経路に影響を与えるかもしれない他の選択肢を選択するように、ユーザはさらに促されてもよい。例えばナビゲーション装置200は、最短の経路を好むことを示すユーザ入力を受け取ってもよく、ナビゲーション装置200はナビゲーション装置200の現在位置と所望の目的地との間の最短の距離を含む経路を表示してもよい。この例において最短の経路は、最速の経路よりもより多くの横通り(相対的に制限速度が低い)を含んでもよく、最速の経路はより多くの高速道路(相対的に制限速度が高い)を含んでもよい。
【0066】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置200を介してユーザに地図情報を提供する方法は、経路に基づいて少なくとも1つのアイコンに関連する可聴情報を生成する工程を含んでもよい。ナビゲーション装置200が表示装置240上に経路を表示する時、ナビゲーション装置200はまた、ユーザを経路に沿って指示するために、既知の方法で可聴情報を生成してもよい。この可聴情報は、経路に関連するように動的に生成されてもよい。ナビゲーション装置200が、経路に基づいてアイコンに対する参照を含む可聴情報を生成する場合、互いに関連する/関連付けられたアイコンは、そのアイコン及びそのアイコンに相当する彼/彼女の視野内の物体へとユーザの注意を引くために、上述の少なくとも1つの実施形態の方法によって、プロセッサ210によって表示のために変更されてもよい。このように、ユーザはナビゲーション装置200から視覚情報と可聴情報との双方を受け取る。1つの例においては、プロセッサ210は少なくとも1つのアイコンに関連する可聴情報を生成する。本願の他の少なくとも1つの実施形態において可聴情報は、ナビゲーション装置200によって生成されるというよりもむしろ、ローカルに又はリモートに格納されている予め処理されたデータベースから取得されてもよい。
【0067】
上記で議論された本願の実施形態は、ナビゲーション装置200を含み、これは携帯ナビゲーション装置である。しかし、上記で説明した実施形態と方法と装置とは、このようなものにはとどまらない。上記で説明した態様、実施形態、方法、及び装置は更に、車両に統合されているナビゲーション装置にも適用されることができる。このようなナビゲーション装置は、たとえば、車両のダッシュボード又は他の部分に統合されてもよい。そのような車両は、限定はされないが、自動車、トラック、ボート、自動二輪車、などが含まれる。当業者には理解されるように、少なくとも一つの実施形態では、このように車両に統合されているナビゲーション装置は、図5〜6に関して記述されている方法の様々な態様を実行するように使用されてもよい。よって、簡潔にするためにも、さらなる説明は省略する。
【0068】
さらに前述の方法の何れもが、プログラムの形で実現されることもできる。このプログラムはコンピュータが読み取り可能な媒体上に格納されてもよく、コンピュータ装置(プロセッサを含む装置)上で実行された場合に、前述の方法のうち任意のものを実行するように構成される。従って、記憶媒体又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、情報を格納するように構成され、任意の上述の実施形態の方法を実行するため、データ処理機能又はコンピュータ装置と協力するように構成される。
【0069】
記憶媒体は、コンピュータ装置の本体の中に設置された内蔵媒体であってもよいし、あるいはコンピュータ装置の本体から分離できるように配置された取り外し可能な媒体であってもよい。内蔵媒体の例には例えばROMやフラッシュメモリのような書き換え可能な不揮発性メモリ及びハードディスクが含まれるが、それらには限定されない。取り外し可能な媒体の例には、例えばCD−ROMやDVDのような光学記憶媒体と、例えばMOのような光磁気記憶媒体と、フロッピー(登録商標)ディスク、カセットテープ、取り外し可能なハードディスクを含むがそれらに限定されない磁気記憶媒体と、メモリカードを含むがそれに限定されない組み込まれた書き換え可能な不揮発性メモリを備える媒体と、ROMカセットを含むがそれに限定されない組み込まれたROMを備える媒体と、等が含まれるがそれらには限定されない。さらに、例えば属性情報のような格納された画像に関する各種の情報が、どんな他の形で格納されてもよいし、他の方法で提供されてもよい。
【0070】
更に、上記の少なくとも1つの実施形態の方法は、プロセッサ(例えば、サーバ302のプロセッサ304と、ナビゲーション装置200のプロセッサ210との少なくとも一方)によって実行される場合に、プロセッサにそれぞれの方法を実行させる命令の順序を表す、搬送波又は伝搬信号中に実現されるコンピュータデータ信号として実現されてもよい。少なくとも1つの他の実施形態において、上記で提供された少なくとも1つの方法は、例えばプロセッサ又は他のコンピュータ装置によって実行された場合にそれぞれの方法を実行するための、前述のメモリ装置のうちの1つのようなコンピュータが読み取り可能な又はコンピュータがアクセス可能な媒体に含まれる命令のセットとして上記実現されてもよい。変形実施形態において媒体は、磁気媒体、電子媒体、光学媒体等であってもよい。
【0071】
当業者なら本開示を読めば理解するであろうが、ナビゲーション装置200の電子構成要素と、サーバ302の構成要素との少なくとも一方は、コンピュータハードウェア回路として、コンピュータが読み取り可能なプログラムとして、または両者の組み合わせとして、実現されることができる。
【0072】
本願の実施形態のシステムおよび方法は、本願の教示に従う少なくとも1つの方法を実行するための、プロセッサ上で動作可能なソフトウェアを含む。当業者なら、ソフトウェアプログラムの中にある機能を実行するためのコンピュータを利用したシステムにおいて、コンピュータが読み取り可能な媒体からソフトウェアプログラムが起動されうるやり方を、本開示を読んで把握すると理解するであろう。当業者であればさらに、本願の方法のうち少なくとも1つを実装して実行するように設計されたソフトウェアプログラムを作成するのに使用されうる各種のプログラミング言語を理解するであろう。
【0073】
プログラムは、JAVA(登録商標)、Smalltalk、C++等を含むがそれらに限定されないオブジェクト指向言語を用いて、オブジェクト指向で構築されてもよいし、プログラムは、COBAL、C等を含むがそれらに限定されない手続き型言語を用いて手続き指向で構築されてもよい。ソフトウェアコンポーネントは、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)と、レポート・プロシージャ・コール(RPC)を含むがこれには限定されないプロセス間通信技術と、コモン・オブジェクト・リクエスト・ブローカ・アーキテクチャ(CORBA)と、コンポーネント・オブジェクト・モデル(COM)と、ディストリビューテッド・コンポーネント・オブジェクト・モデル(DCOM)と、ディストリビューテッド・システム・オブジェクト・モデル(DSOM)と、遠隔メソッド呼出し(RMI)と、を含むがそれらには限定されない、当業者によく知られているどんな数の方法によってでも通信することができる。しかし、当業者なら本願の開示を読めば理解するであろうが、本願の教示は特定のプログラミング言語又は環境に限定されない。
【0074】
ナビゲーション装置200に関して、精度、プロセッサの速さ、及びユーザとの対話の容易さ等を向上させることに関して、上記のシステム、装置、及び方法が、限定することなく一例として説明された。
【0075】
さらに、本開示および添付の請求の範囲内で、例となる様々な実施形態の要素と機能との少なくとも一方が、相互に組み合わされたり、及び/又は相互に代用されたりしてもよい。
【0076】
さらに、本願の上述した機能およびその他の例示する機能はいずれも、装置、方法、システム、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラム製品の形で実装されてよい。例えば、上述の方法は、図面に示された方法を行うための任意の構造を含むがそれに限定されないシステム又は装置の形で実装されてもよい。
【0077】
例となる実施形態がこのように説明されたが、同じものが様々に変形されうることは明らかであろう。そのような変形は、本発明の精神及び範囲からの逸脱とはみなされるべきではなく、当業者には明らかであろうそのような変形はすべて、以下の請求の範囲内に含まれることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置を介してユーザへと地図情報を提供する方法であって、
少なくとも1つのアイコンと、所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する工程と、
前記経路に関連する可聴情報を生成する工程と、
前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアイコンを変更する前記工程には、表示される前記少なくとも1つのアイコンを、強調すること、彩色すること、輪郭を引き立たせること、明るさを変えること、及び影を付けることのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアイコンを変更する前記工程には、表示される前記少なくとも1つのアイコンを点滅させることと大きさを変えることとのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアイコンを変更する前記工程には、表示される前記少なくとも1つのアイコンをアニメーションさせることを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアイコンが、移動の内容と、興味のある点とのうちの少なくとも1つを表すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアイコンが、前記経路に沿った複数のアイコンを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記経路に基づいて、前記少なくとも1つのアイコンに関連する可聴情報を生成する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記所望の目的地を表す、入力と選択との少なくとも一方を受信する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのアイコンが三次元表示されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置であって、
少なくとも1つのアイコンと、所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する表示装置と、
前記経路に関連する可聴情報を生成する出力装置と、
前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更するプロセッサと、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、前記少なくとも1つのアイコンを変更するために、前記プロセッサは、前記少なくとも1つのアイコンを、強調すること、影を付けること、彩色すること、明るさを変えること、及び輪郭を引き立たせること、のうちの少なくとも1つをするように前記表示を制御することを含むことを特徴とする、請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアイコンが、興味のある点と、移動の内容とのうちの少なくとも1つを表すことを特徴とする、請求項11に記載のナビゲーション装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのアイコンが三次元表示されることを特徴とする、請求項11に記載のナビゲーション装置。
【請求項14】
前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、前記少なくとも1つのアイコンを変更するために、前記プロセッサは、前記少なくとも1つのアイコンを、点滅させること、大きさを変えること、及びアニメーションさせることのうちの少なくとも1つをするように前記表示を制御することを含むことを特徴とする、請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記経路に基づいて、前記少なくとも1つのアイコンに関連する可聴情報の生成を制御することを特徴とする、請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項16】
可搬ナビゲーション装置であることを特徴する、請求項15に記載のナビゲーション装置。
【請求項17】
乗物へと統合されていることを特徴とする、請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項18】
ユーザへと地図情報を提供するナビゲーション装置であって、
少なくとも1つのアイコンと、所望の目的地への経路とを含む地図情報を表示する手段と、
前記経路に関連する可聴情報を生成する手段と、
前記可聴情報が前記少なくとも1つのアイコンに関連する場合、表示される前記少なくとも1つのアイコンを変更する手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのアイコンが、前記経路に沿った複数のアイコンを含むことを特徴とする、請求項18に記載のナビゲーション装置。
【請求項20】
前記変更する手段は、前記少なくとも1つのアイコンを、強調すること、点滅させること、彩色すること、明るさを変えること、アニメーションさせること、輪郭を引き立たせること、影を付けること、及び大きさを変えることのうちの少なくとも1つによって前記少なくとも1つのアイコンを変更することを特徴とする、請求項18に記載のナビゲーション装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのアイコンが、興味のある点と、移動の内容とのうちの少なくとも1つを表すことを特徴とする、請求項20に記載のナビゲーション装置。
【請求項22】
前記所望の目的地を示す入力と選択との少なくとも一方を受信する手段をさらに備えることを特徴とする、請求項21に記載のナビゲーション装置。
【請求項23】
前記経路に基づいて、前記少なくとも1つのアイコンに関連する可聴情報を生成する手段をさらに備えることを特徴とする、請求項22に記載のナビゲーション装置。
【請求項24】
乗物へと統合されていることを特徴とする、請求項18に記載のナビゲーション装置。
【請求項25】
可搬ナビゲーション装置であることを特徴とする、請求項18に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−524975(P2011−524975A)
【公表日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510836(P2011−510836)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際出願番号】PCT/EP2008/004598
【国際公開番号】WO2009/143872
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.Bluetooth
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】