説明

台間機

【課題】遊技客の操作利便性を向上させることを課題とする。
【解決手段】CRユニットでは、LEDで構成された操作キー301〜315を本体前面部に形成し、これら操作キー301〜315のLEDの表示制御を行うように構成することとしたので、たとえ遊技機が液晶演出を引き立たせるため等の理由から薄暗い場所に設置された場合であっても、たとえば各操作キー301〜315のLEDの一部または全部を発光させれば、操作部11に対する遊技客の視認性を向上させ、操作部11の位置把握を支援することができるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を提供する遊技機の台間に併設されるとともに、遊技客による入力操作を受け付ける複数の操作キーが本体前面部に設けられ、該操作キーに対する入力操作に応答して当該操作キーに関連付けられた処理要求に対応する機能を実行する台間機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ遊技やパチスロ遊技を提供する遊技店においては、パチンコ機やパチスロ機などの台間に併設される台間機にてパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体の貸し出しを行っており、このような台間機としては、投入された記録媒体(例えば、プリペイドカードなど)の価値に基づいて遊技媒体を貸し出す記録媒体処理装置(以下、「CRユニット」と称す)が広く配設されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
そして、かかるCRユニットには、遊技媒体の貸出要求を行う「貸出ボタン」、プリペイドカードの返却要求を行う「返却ボタン」、会員情報の閲覧要求を行う「情報ボタン」、予め登録処理された遊技客によって預け入れられた貯玉/貯メダルの再貸出し要求(再プレイ要求)を行う「再プレイボタン」や暗証番号の入力に用いる「テンキー」などの各種操作キーからなる操作部が設けられており、この操作部に対する入力操作に応答して、「遊技媒体の貸し出し」、「プリペイドカードの返却」、「会員情報の表示制御」、「遊技媒体の再貸出し」や「会員認証」など各操作キーに対応した処理が行われる。
【0004】
【特許文献1】特開2003−047758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来技術(特許文献1)では、液晶演出を引き立たせるため等の理由から薄暗い場所に設置される遊技機に併設されることが多いので、遊技客は操作部の位置を把握することができず、遊技客の操作利便性を損なってしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、遊技客の操作利便性を向上させることができる台間機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明に係る台間機は、遊技を提供する遊技機の台間に併設されるとともに、遊技客による入力操作を受け付ける複数の操作キーが本体前面部に設けられ、該操作キーに対する入力操作に応答して当該操作キーに関連付けられた処理要求に対応する機能を実行する台間機であって、発光部が内蔵される複数の操作キーが形成された操作手段と、前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示制御を行う表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明に係る台間機は、上記の発明において、前記操作手段は、前記入力操作時に発揮される機能がそれぞれ異なる処理要求に対応する複数の操作キーが形成されるものであって、前記表示制御手段は、前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示態様を前記入力操作時に発揮される機能ごとに区別して表示するように制御することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明に係る台間機は、上記の発明において、前記遊技客のうち予め登録処理された遊技客に付与される会員用記録媒体またはその他の記録媒体を当該台間機に受け入れる記録媒体受入手段と、前記記録媒体受入手段により前記会員用記録媒体が受け入れられているか否かを検知する受入可否検知手段とをさらに備え、前記表示制御手段は、前記受入可否検知手段によって前記会員用記録媒体の受入が検知されたか否かによって前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示態様をそれぞれ区別して表示するように制御することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明に係る台間機は、上記の発明において、遊技店の係員対応を要する台間機の機器異常及びその機器異常の緊急度を検知する機器異常検知手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記機器異常検知手段によって前記台間機の機器異常が検知された場合に、前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示態様を当該機器異常の緊急度ごとに区別して表示するように制御することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明に係る台間機は、上記の発明において、前記表示制御手段は、前記操作手段を形成する複数の操作キーの発光部のうち、当操作過程にて操作対象となる操作キーの発光部のみ表示態様を区別して表示するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、発光部が内蔵される複数の操作キーを操作部として本体前面部に形成し、これら操作キーの表示制御を行うこととしたので、台間機の操作部の位置把握を支援することができ、遊技客の操作利便性を向上させることが可能な台間機が得られるという効果を奏する。
【0013】
また、本発明によれば、操作部を形成する各操作キーの発光部の表示態様を入力操作時に発揮される機能ごとに区別して表示するように制御することとしたので、操作しようとする目的の操作キー及びそれ以外の操作キーを明確に判別させることができ、操作キーの誤操作を防止することが可能な台間機が得られるという効果を奏する。
【0014】
また、本発明によれば、遊技客のうち予め登録処理された遊技客に付与される会員用記録媒体またはその他の記録媒体を当該台間機に受け入れ、会員用記録媒体を受け入れているか否かを検知し、会員用記録媒体の受入を検知したか否かによって操作部を形成する各操作キーの発光部の表示態様をそれぞれ区別して表示するように制御することとしたので、遊技席に着座している遊技客が会員であるか或いは非会員であるかを係員に容易に判別させることができ、係員によるゴト行為の監視を効果的に支援することが可能な台間機が得られるという効果を奏する。
【0015】
また、本発明によれば、遊技店の係員対応を要する台間機の機器異常及びその機器異常の緊急度を検知し、台間機の機器異常を検知した場合に、操作部を形成する各操作キーの発光部の表示態様を当該機器異常の緊急度ごとに区別して表示するように制御することとしたので、遊技店の係員に対応作業の優先順位を的確に決定させることができ、係員の業務効率を向上させることが可能な台間機が得られるという効果を奏する。
【0016】
また、本発明によれば、操作部を形成する複数の操作キーの発光部のうち、当操作過程にて操作対象となる操作キーの発光部のみ表示態様を区別して表示するように制御することとしたので、当操作過程にて目的となる操作キーのみを的確に把握させることができ、正しい操作を行うように誘導案内することが可能な台間機が得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下の添付図面を参照して、本発明に係る台間機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る台間機(本実施例では、遊技媒体の貸出し機能に加え、遊技用記録媒体の読取機能を備える「カード処理ユニット」を例に挙げて説明する)を実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2として説明する。
【実施例1】
【0018】
以下の実施例1では、本実施例1に係るカード処理ユニット(以下、「CRユニット」と称す)のCRユニットの構成および処理の流れを順に説明する。なお、本実施例では、本発明をパチンコ遊技を対象とする遊技システムに適用する例を説明するが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた遊技システム又はパチスロ遊技のみを対象とする遊技システムにも本発明を同様に適用することができる。
【0019】
[CRユニットの構成]
前述したように、本実施例1に係るCRユニット10の構成を説明するが、ここでは、本実施例1に係るCRユニット10の外観構成を説明してから内部構成を説明する。図1は、実施例1に係るCRユニット10の外観を示した正面図である。同図に示すように、CRユニット10は、縦長の直方体型の筐体として構成したもので、その本体部前面の上寄りには、下方に向かって順に、状態表示ランプ101、リモコン受光部102及び紙幣挿入口103が付設されている。
【0020】
状態表示ランプ101は、当該CRユニット10の機器状態が警告状態にあるか否かを点灯色の切換えによって表すランプであり、例えば、「緑点灯」により警告状態にない旨を表し、「赤点灯」により警告状態にある旨を表す。
【0021】
リモコン受光部102は、リモコン(図示せず)から照射される赤外線を受光するものであり、リモコンから照射される赤外線を通じてCRユニット10に対する各種操作(例えば、遊技店の係員によりプリペイドカードPCの補充操作及び回収操作など)を受け付ける。また、紙幣挿入口103は、高額紙幣(例えば、「一万円」、「五千円」や「二千円」などの紙幣)を含む各種紙幣を挿入するための挿入口である。
【0022】
また、本体部前面の中央部には、7SEG表示部104、モードランプ105及び操作部11が設けられており、さらに、本体部前面の下寄りには、プリペイドカードPCや会員カードMCなどの各種カードを受け入れるためのカード挿入口107が設けられている。
【0023】
7SEG表示部104は、7セグメントのLEDから形成される表示部であり、当該CRユニット10のランニング表示を行うものである。例えば、挿入紙幣の金額、プリペイドカードPCの残度数、貯(玉)数、再プレイ回数やポイントを表示したり、或いは、専用のリモコンによってプリペイドカードPCの補充操作又は回収操作が行われている場合には、補充すべき枚数又は回収すべき枚数を表示したりする。
【0024】
モードランプ105は、7SEG表示部104にてどのモードの情報が表示されているかを表示するものである。例えば、「残度数」、「貯数」、「再プレイ回数」または「ポイント」のうちいずれの情報を7SEG表示部104に表示しているかを該当ランプを点灯させることで表す(図2参照)。
【0025】
操作部11は、遊技客による入力操作で各種処理要求(コマンド)を受け付ける操作キー群である。例えば、図2に示すように、テンキー301〜310の押下操作により会員認証を行うための暗証番号の入力を受け付けたり、取消ボタンの押下操作により前段階での入力操作の取消要求を受け付けたり、再P(再プレイ)ボタン312の押下操作により再プレイ要求を受け付けたり、貸出ボタン313の押下操作により玉貸し要求を受け付けたり、返却ボタン314の押下操作により挿入中のカードの返却要求を受け付けたり、また、情報ボタン315の押下操作により7SEG表示部104における閲覧情報(すなわち、「残度数」、「貯数」、「再プレイ回数」または「ポイント」)の切替要求を受け付けたりする。
【0026】
ここで、本実施例1に係るCRユニット10は、上述した先行技術と同様、パチンコ遊技を提供する遊技機の台間に併設されるとともに、遊技客による入力操作を受け付ける操作キー301〜315が本体前面部に設けられ、該操作キー301〜315に対する入力操作に応答して当該操作キーに関連付けられたコマンドに対応する機能を実行するものであるが、LEDで構成された操作キー301〜315を本体前面部に形成し、これら操作キー301〜315のLEDの表示制御を行う点に特徴がある。
【0027】
すなわち、かかるCRユニット10が併設される遊技機全般(パチスロ機も含む)は、液晶演出を引き立たせるため等の理由から薄暗い場所に設置されることが多く、液晶演出等の光を自ら発する遊技機はともかく、遊技客がその遊技機の横に併設されるCRユニット10の操作部11の位置を把握するのは困難であるので、各操作キー301〜315のLEDを発光させることで、CRユニット10の操作部11の位置把握を支援し、もって遊技客の操作利便性を向上させることができるようにしている。
【0028】
続いて、図1に示したCRユニット10の内部構成について説明する。図3は、図1に示したCRユニット10の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このCRユニット10は、操作部11と、表示部12と、CR機用IF部13aと、通信制御部13bと、BVユニット部14と、カードリーダ(C/R)15と、カード収納部16と、搬送/繰出機構部17と、制御部18とを備える。
【0029】
操作部11は、図2に示した操作キー301〜315の総称であり、遊技客から入力操作を受け付けた操作キーに関連付けられたコマンドを受け付けるものであるが、すでに説明したように、各操作キー301〜315にはLED(light-emitting diode)11aが内蔵されており、後述する表示制御部18cによる要請に基づいて各種の表示態様(例えば、消灯、点滅または点灯、さらに、点滅または点灯の場合にはその発光色で表現される態様)を取る。
【0030】
表示部12は、状態表示ランプ101、リモコン受光部102、7SEG表示部104及びモードランプ105などの総称である。なお、本実施例1では、遊技客による入力操作を受け付けることを本来の機能とする操作部11は表示機能を兼務するが、その他の表示部との混同を避けるためにかかる表示部12には含めないこととする。
【0031】
CR機用IF部13aは、専らCRパチンコ機40とのデータ授受を司るインターフェース部である。なお、本実施例1では、「CR機」であるCRパチンコ機40に接続される例を説明するが、「現金機」のパチンコ機に併設され、そのパチンコ機にノズルなどの遊技媒体の誘導機構を通じてパチンコ玉を投出するタイプのCRユニットにも同様に適用することができる。
【0032】
通信制御IF部13bは、当該CRユニット10とCRパチンコ機40を除く他の店内機器(例えば、プリペイドカード管理T/C20、会員管理T/C25などの装置)とのデータ授受を司るインターフェース部である。なお、このプリペイドカード管理T/C20は、プリペイドカードPCに記録される識別情報(プリペイドカードID)に対応付けて残度数を記憶管理する管理装置であり、また、会員管理T/C25は、会員カードMCに記憶される識別情報(会員ID)に対応付けて暗証番号、残度数、貯玉数、再プレイ回数や遊技店のポイントを記憶管理する管理装置である。このように、本実施例に係る会員カードMCには、各種会員機能に加えてプリペイド機能が付加されている。
【0033】
BVユニット部14は、紙幣挿入口103に挿入された紙幣の金種を識別する紙幣識別機であり、識別した挿入紙幣の金種を制御部18に出力する。なお、挿入紙幣が偽造紙幣である場合には、当該紙幣を返却する。
【0034】
カードリーダ(C/R)15は、カード挿入口107に挿入されたプリペイドカードPCや会員カードMCなどの各種カードに記録された情報を読み込むカードリーダである。具体的には、これら各種カードからプリペイドカードPCのプリペイドカードIDや会員カードMCの会員IDを読み取り、該読み取った情報を制御部18に出力する。
【0035】
カード収納部16は、残度数が価値付けられていないプリペイドカードPCを収納する収納部であり、遊技客がプリペイドカードPCを持参していなくとも現金により遊技可能にするため、事前に複数枚のプリペイドカードPCを収納したものである。例えば、遊技客によって紙幣が挿入されると、複数枚のプリペイドカードのうちの一枚がC/R15の位置に繰り出され、現金による度数価値付けの対象とされる。
【0036】
搬送/繰出機構部17は、各種カードの搬送/繰出を行う機構部である。具体的には、カード挿入口107から挿入されたプリペイドカードPCをC/R15及びカード収納部16に搬送したり、また、カード収納部16に収納された内蔵プリペイドカードをC/R15及びカード挿入口107に繰り出したりする。
【0037】
制御部18は、CRユニット10の全体制御を司る制御部であり、既存のものと同様のものとしては、カード情報管理部18a及び貸出し処理部18bを備え、また、特に本発明に関連するものとしては、表示制御部18cを備える。
【0038】
このうち、カード情報管理部18aは、当該CRユニット10にて利用されるプリペイドカードPC及び会員カードMCの情報を管理する処理部である。具体的には、カード種別を区別するためのコードやカード種類によって異なるカードIDの桁数などに基づいて、受入中のカードがプリペイドカードPCであるのか、或いは会員カードMCであるのかを区別し、カード種別に対応する管理装置(すなわち、プリペイドカード管理T/C20または会員管理T/C25)と協働して、以下で説明するようなカードに関する各種処理を行っている。
【0039】
例えば、カード情報管理部18aは、プリペイドカード管理T/C20と協働して、カード収納部16に内蔵されるプリペイドカードPCに挿入紙幣の金額を価値付けたり、パチンコ玉の貸出対価として挿入中のプリペイドカードPCから所定数の度数(例えば、1回の貸出操作で貸し出される度数を「10度数」とする)を減算徴収したり、また、カード挿入口107を介してプリペイドカードを受け入れた場合には、C/R15を通じて読み取ったプリペイドカードIDに対応する残度数を問合せて取得したりもする。
【0040】
また、カード情報管理部18aは、会員管理T/C25と協働して、カード挿入口107を介して会員カードMCを受け入れた場合には、C/R15を通じて読み取った会員IDに対応する残度数、貯玉数、再プレイ回数及び/又はポイント数の問合せを暗証番号による会員認証を経て取得したり、挿入中の会員カードMCに挿入紙幣の金額を価値付けたり、現貯玉数から引落し分の個数(例えば、「250玉」)を減算徴収したり、また、プリペイドカードPCと同様、パチンコ玉の貸出対価として挿入中の会員カードMCから所定数の度数(例えば、1回の貸出操作で貸し出される度数を「10度数」とする)を減算徴収したりする。
【0041】
貸出し処理部18bは、パチンコ玉の貸出し処理及び貯玉の再貸出し処理を行う処理部である。例えば、貸出ボタン313の押下操作を受け付けた場合には、カード情報管理部18aによって挿入中のプリペイドカードPCの残度数が減算された後に、CRパチンコ機40に減算分(10度数分)の玉投出指示を行い、CRパチンコ機40から貸し玉を投出させる。また、再Pボタン312の押下操作を受け付けた場合には、カード情報管理部18aによって挿入中の会員カードMCの貯玉が減算された後に、CRパチンコ機40に減算分(250玉=10度数分)の玉投出指示を行い、CRパチンコ機40から貯玉を投出させる。なお、CRパチンコ機40及びCRユニット10間のインターフェースでは、貸出し処理部18bからの1度の玉投出指示に対してCRパチンコ機40が一定個数の投出を行うように規定されており、玉貸し又は再プレイの際には、全投出数に相当する回数の玉投出指示をCRパチンコ機40に行うことによって貸し玉又は貯玉を投出させる。
【0042】
表示制御部18cは、表示部12の表示制御を行うことを基本とする処理部である。例えば、プリペイドカードPCが挿入中である場合には、その残度数を7SEG表示部104に表示させ、また、会員カードが挿入中である場合には、あらかじめ情報ボタン315の操作で定められた表示項目、すなわち会員カードMCに価値付けられた残度数、貯(玉)数、再プレイ回数またはポイントを7SEG表示部104に表示させる。
【0043】
さらに、本実施例1に係る表示制御部18cでは、操作部11のLED11aの表示制御を行う。具体的には、操作部11を形成する各操作キーのLED11aの表示態様を入力操作時に発揮される機能ごとに区別して表示するように制御する。例えば、図4の左側に示すように、玉貸し要求を受け付ける貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、カードの返却要求を受け付ける返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させ、それ以外の操作キー(すなわち、テンキーボタン301〜310、取消ボタン311、再Pボタン312及び情報ボタン315)のLEDを「青色」に点灯させる。
【0044】
すなわち、CRパチンコ機40に正対して着席する遊技客は、斜め上方向からCRユニット10の操作部11を見下ろすことになり、また、CRユニット10の設置箇所がCRパチンコ機40の台間という狭いスペースに制約されているので、操作部11の位置を把握していても目的とする操作キーを判別しにくく、操作キーの誤操作を行いがちである。
【0045】
そのため、操作部11のLED11aの表示態様を機能ごとに区別表示することで、操作しようとする目的の操作キー及びそれ以外の操作キーを明確に判別させることができ、操作キーの誤操作を防止することができるようにしている。
【0046】
また、表示制御部18cは、操作部11を形成する操作キー301〜315のLEDのうち、当操作過程にて操作対象となる操作キーのLEDのみ表示態様を区別して表示するように制御するようにしている。例えば、図4に示すように、カード収納部16に内蔵されるプリペイドカードPCに挿入紙幣の金額が価値付けられた場合もしくは当該CRユニット10に残度数が存在するプリペイドカードPCが受け入れられた場合には、当操作過程ではプリペイドカードPCの返却要求もしくは玉貸し要求しか行われないので、すべての操作キーが機能別に区別表示された状態から、貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させ、それ以外の操作キーのLEDを消灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる。
【0047】
さらに、表示制御部18cは、遊技客による入力操作が複数手順にわたって行われた後に始めて実行される機能について遊技客が操作を行う場合には、先に説明した動作を連続して行い、それぞれの操作過程にて操作対象となる操作キーのみ表示態様を区別して表示するように制御することで、遊技客に対して『操作案内』を行う。
【0048】
例えば、図5に示すように、当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられた場合には、「暗証番号」を規定桁数について入力する操作過程(1)、規定桁数を入力された「暗証番号」を会員認証に用いてよいか否かの確認入力を受け付ける操作過程(2)、及び、会員本人と確認された後に会員特有のコマンドを受け付ける操作過程(3)という3つの操作過程が生まれることになる。
【0049】
このうち、操作過程(1)の時点では、「暗証番号」の入力操作が行われる蓋然性が高いので、すべての操作キーが機能別に区別表示された状態から、テンキーボタン301〜310のLED及び情報ボタン315を「青色」に点灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる。なお、この時点では、入力操作された「暗証番号」が取り消される可能性ならびに会員カードMCの返却操作が為される可能性もあるので、取消ボタン311及び返却ボタン314のLEDも点灯させるようにしてもよい。
【0050】
続いて、操作過程(2)の時点では、規定桁数を入力された「暗証番号」を会員認証に用いることを決定するために「決定ボタン」に相当する貸出ボタン313が入力操作されるか、もしくは規定桁数を入力された「暗証番号」を取り消す取消ボタン311が入力操作される蓋然性が高いので、テンキーボタン301〜310及び情報ボタン315が「青色」に点灯された状態から、テンキーボタン301〜310及び情報ボタン315を消灯させるとともに、貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、取消ボタン311のLEDを「青色」に点灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる。なお、ここでも同様に、返却ボタン314のLEDも点灯させるようにしてもよい。
【0051】
そして、操作過程(3)の時点では、会員特有のコマンド、すなわち再プレイ要求を行う再Pボタン312、玉貸し要求を行う貸出ボタン313または会員カードMCの返却要求を行う返却ボタン314のいずれかの操作キーが入力操作される蓋然性が高いので、貸出ボタン313のLEDが「緑色」、そして取消ボタン311のLEDが「青色」に点灯された状態から、再Pボタン312のLEDを「青色」に点灯させ、さらに、返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる。
【0052】
このように、複数手順にわたって操作が行われた後に始めて実行される機能について遊技客による入力操作が行われる場合に、それぞれの操作過程にて操作対象となる操作キーのみ表示態様を区別して表示するように制御することで、それぞれの操作過程にて目的となる操作キーのみを的確に把握させることができ、複数手順にわたる煩雑な操作が行われる場合でも正しい操作を行うように誘導することができるようにしている。
【0053】
なお、本実施例1では、操作キーのLEDが点灯または消灯されているかを問わず、操作入力を受け付けた際にはその操作が実行されることとするが、誤操作を防止するために消灯されている操作キーのみ非通電状態にしたり、入力操作を受け付けても無視することで、消灯されている操作キーに対する入力操作を無効化してもかまわない。
【0054】
[処理の流れ]
次に、本実施例1に係るCRユニット10の各種処理の流れを説明する。なお、ここでは、操作部11を形成するLED11aの(1)表示制御処理を説明してから、この表示制御処理において会員カードMCを受け入れた場合に行われる(2)操作案内処理を説明する。
【0055】
(1)表示制御処理
前述したように、ここでは、図6を用いて、本実施例1に係る操作部11を形成するLED11aの表示制御処理を説明する。図6は、実施例1に係る操作部11を形成するLED11aの表示制御処理の手順を示すフローチャートである。この「表示制御処理」は、CRユニット10の電源がON状態である限り、再帰的に行われる処理である。
【0056】
図6に示すように、表示制御部18cは、基本的(例えば。現金(紙幣)、プリペイドカードPCまたは会員カードMCを受け入れていない場合)には、操作部11を形成する各操作キーのLED11aの表示態様を入力操作時に発揮される機能ごとに区別して表示するように制御する(ステップS601)。例えば、図4の左側に示すように、玉貸し要求を受け付ける貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、カードの返却要求を受け付ける返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させ、それ以外の操作キーのLEDを「青色」に点灯させる。
【0057】
ここで、カード収納部16に内蔵されるプリペイドカードPCに挿入紙幣の金額が価値付けられた場合もしくは当該CRユニット10に残度数が存在するプリペイドカードPCが受け入れられた場合(ステップS602肯定またはステップS603肯定)には、表示制御部18cは、貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させ、それ以外の操作キーのLEDを消灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる(ステップS604)。その後、返却ボタン314の入力操作を受け付けるまで(ステップS605肯定)、貸出ボタン313のLED及び返却ボタン314のLEDのみを点灯させる。
【0058】
一方、当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられた場合(ステップS606肯定)には、表示制御部18cは、詳細は図7を用いて後述するが、「暗証番号」の入力操作の受付、その入力確認の受付、会員特有のコマンドの受付などの各操作過程を誘導案内する『操作案内処理』を行う(ステップS607)。
【0059】
(2)操作案内処理
次に、図7を用いて、本実施例1に係る操作案内処理を説明する。図7は、実施例1に係る操作案内処理の手順を示すフローチャートである。この「操作案内処理」は、当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられた場合(ステップS606)に行われる処理である。
【0060】
図7に示すように、当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられると、表示制御部18cは、この操作過程では「暗証番号」の入力操作が行われる蓋然性が高いので、すべての操作キーが機能別に区別表示された状態から、テンキーボタン301〜310のLEDのみを「青色」に点灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる(ステップS701)。
【0061】
そして、テンキーボタン301〜310の入力操作を通じて、規定桁数の「暗証番号」が入力されると(ステップS702肯定)、表示制御部18cは、規定桁数を入力された「暗証番号」を会員認証に用いることの確認が行われるので、テンキーボタン301〜310のみが「青色」に点灯された状態から、貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、取消ボタン311のLEDを「青色」に点灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる(ステップS703)。
【0062】
続いて、貸出ボタン311(この場合、「決定ボタン」のコマンドを指す)の入力操作を受け付けると(ステップS704肯定)、入力された「暗証番号」が正当なものであれば(ステップS705肯定)、表示制御部18cは、その後の操作過程では会員特有のコマンドが入力操作される蓋然性が高いので、貸出ボタン313のLEDが「緑色」、そして取消ボタン311のLEDが「青色」に点灯された状態から、再Pボタン312のLEDを「青色」に点灯させ、貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、さらに、返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させた状態に操作部11のLED11aの表示態様を変化させる(ステップS706)。なお、取消ボタン311の入力操作を受け付けた場合、或いは入力された「暗証番号」が正当なものでなければ(ステップS704否定またはステップS705否定)、ステップS701の処理から繰り返し行うが、特に、不正な「暗証番号」が所定回数入力された時には、すべての操作キー301〜315のLEDを「赤色」に点灯させるなど、不正な行為が行われている可能性がある旨を遊技店の係員に報知するようにしてもよい。
【0063】
その後、返却ボタン314の入力操作を受け付けるまで(ステップS707肯定)、表示制御部18cは、ステップS706にて説明したように、再Pボタン312のLEDを「青色」に点灯させ、貸出ボタン313のLEDを「緑色」に点灯させ、さらに、返却ボタン314のLEDを「赤色」に点灯させる。
【0064】
上述してきたように、本実施例1に係るCRユニット10によれば、LEDで構成された操作キー301〜315を本体前面部に形成し、これら操作キー301〜315のLEDの表示制御を行うように構成したので、CRユニット10の操作部11の位置把握を支援することができ、遊技客の操作利便性を向上させることが可能である。
【0065】
さらに、本実施例1に係るCRユニット10によれば、操作部11のLED11aの表示態様を機能ごとに区別表示するように構成したので、操作しようとする目的の操作キー及びそれ以外の操作キーを明確に判別させることができ、操作キーの誤操作を防止することが可能である。
【0066】
また、本実施例1に係るCRユニット10によれば、複数手順にわたって操作が行われた後に始めて実行される機能について遊技客による入力操作が行われる場合に、それぞれの操作過程にて操作対象となる操作キーのみ表示態様を区別して表示するように制御するように構成したので、それぞれの操作過程にて目的となる操作キーのみを的確に把握させることができ、複数手順にわたる煩雑な操作が行われる場合でも正しい操作を行うように誘導案内することが可能である。
【実施例2】
【0067】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0068】
(1)会員/非会員の区別表示
例えば、遊技店においては、店内でのゴト行為(遊技機に対する不正行為)が行われていることが問題になっているが、かかるゴト行為を行う不正者の大半が一般の遊技客(非会員)であるので、ゴト行為を監視する上で、係員が遊技席に着座している遊技客が会員であるか或いは非会員であるかを把握することは極めて重要である。
【0069】
このような課題に対応するために、本発明では、カード情報管理部18aにより当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられていると検知されたケースとそれ以外のケースとによって操作部11を形成する操作キー301〜315のLEDの表示態様をそれぞれ区別して表示するように制御するようにしてもよい。例えば、当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられている場合(会員が着座している場合)には、操作部11のLED11aすべてを「黄色」に点灯させ、当該CRユニット10に会員カードMCが受け入れられていない場合(非会員が着座している場合)には、操作部11のLED11aすべてを消灯させる。
【0070】
すなわち、これによって、遊技席に着座している遊技客が会員であるか或いは非会員であるかを係員に容易に判別させることができ、係員によるゴト行為の監視を効果的に支援することが可能になる。また、遊技店内における複数のCRユニット10にて同様の区別表示を行えば、係員に自分がゴト行為を監視すべき非会員の遊技客を俯瞰的に報知でき、ゴト行為を行う可能性が低い会員に過度の監視労力を割くことを抑制し、係員によるゴト行為の監視効率を飛躍的に高めることが可能になる。さらに、かかる会員/非会員の区別表示を行えば、会員と非会員との間で各種対応を差別化することができ、遊技客の囲い込みに効果的に寄与することが可能になる。
【0071】
(2)会員ランクによる区別表示
また、本発明では、会員カードMCの受入可否によって遊技席に着座している会員/非会員を区別表示するだけでなく、さらに、会員の中でも区別表示を行うようにしてもよい。すなわち、遊技店においては、ポイント数、来店回数や遊技投資額などによって会員のランク分けが行われているケースが多いので、たとえば会員が「ブロンズ」、「シルバー」、「ゴールド」というようにランク分けされていた場合には、図8に示すように、非会員である遊技客が着座している場合には、操作部11のLED11aを消灯させ、会員ランクが「ブロンズ」である会員が着座している場合には、操作部11のLED11aを「黄色」に点灯させ、会員ランクが「シルバー」である会員が着座している場合には、操作部11のLED11aを「緑色」に点灯させ、そして、会員ランクが「ゴールド」である会員が着座している場合には、操作部11のLED11aを「赤色」に点灯させるというように区別表示する。
【0072】
すなわち、これによって、会員の中でも遊技店に対する貢献度が高い会員と低い会員との間で各種対応を差別化することができ、遊技客の囲い込みにより効果的に寄与することが可能になる。
【0073】
(3)操作履歴に応じた区別表示
また、本発明では、会員の操作履歴に応じた学習機能を付加するようにしてもよい。例えば、会員によって押下される各操作キー301〜315の操作頻度を記憶しておき、貸出ボタン313の操作頻度よりも再Pボタン312の操作頻度の方が所定値(例えば、8割)以上高ければ、貯玉残高/貯メダル残高がある場合に限り、貸出ボタン313のLEDを消灯させ、再Pボタン312のLEDのみを点灯させたり、一方、貸出ボタン313の操作頻度の方が所定値以上高ければ、貯玉残高/貯メダル残高があっても、再Pボタン312のLEDを消灯させ、貸出ボタン313のLEDのみを点灯させるようにしてもよい。
【0074】
これによって、貯玉残高/貯メダル残高が残っている状況では貸玉/貸メダルを借り受けない会員が貸出ボタン313を誤操作してしまう事態や、貯玉残高/貯メダル残高が残っていたとしても貯玉/貯メダルを遊技に使用しない会員が再Pボタン312を誤操作してしまう事態、すなわち会員が普段使用しない操作キーを誤操作してしまう事態を防止することが可能になる。
【0075】
(4)機器異常に関する緊急度の区別表示
また、上記した実施例1では、操作キー301〜315それぞれに関連付けられた機能を明確に表すための区別表示を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CRユニット10の機器状態を表す区別表示を行うようにしてもよい。
【0076】
例えば、CRユニット10の機器異常を検知した場合に、操作部11を形成する操作キー301〜315のLEDの表示態様を当該機器異常の緊急度ごとに区別して表示するように制御する。具体的には、実施例1では、CRパチンコ機に併設されるCRユニット10について説明したが、パチスロ機に併設された場合を想定して一例を挙げると、たとえばCRユニット10が貸メダルを貯留するメダルホッパを備えており、その貯留量の不足度合をどれほど迅速な係員対応が必要かを表す緊急度1〜4(この場合、数字が大きいほど、緊急度が高いこととする)の4つに分けた時、緊急度1の場合には、操作部11のLED11aを「黄色」に点灯させ、緊急度2の場合には、操作部11のLED11aを「黄色」に点滅させ、緊急度3の場合には、操作部11のLED11aを「赤色」に点灯させ、また、緊急度4の場合には、操作部11のLED11aを「赤色」に点滅させるという区別表示を行う。
【0077】
すなわち、これによって、遊技店の係員に対応作業の優先順位を的確に決定させることができ、係員の業務効率を向上させることが可能になる。なお、ここでは、メダルのニアエンプティ及びエンプティなどのホッパエラーについて例示したが、BVユニット部14における紙幣の識別エラーや紙幣のニアフルまたはフルなどの他の機器異常についても同様に区別表示を行うことができる。
【0078】
(5)個人情報のマスキング
また、本発明では、会員認証に用いる「暗証番号」の入力操作など個人情報に関する操作が行われる場合には、操作者の個人情報が周辺の遊技客に漏洩しないように、操作者が入力操作した操作キーをマスキングする表示制御を行うようにしてもよい。例えば、暗証番号入力時には、各テンキーボタン301〜310のLEDを無作為に点灯(または点滅)させる動作を繰り返すことで、操作者の指先がどの操作キーを操作しているかを判別しにくくし、操作者が入力操作した操作キー(暗証番号)が周辺の遊技客に特定されることを防止することができる。
【0079】
(6)その他
また、上記した実施例1では、機能の区別表示、操作対象となる操作キーの区別表示を、また、本実施例2では、上記した(1)〜(5)の区別表示を主に個別に行う実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、LEDの消灯、点滅、点灯、さらに、点滅または点灯させる場合には発光色で上記した区別対象の組合せを表現するようにしてもよい。
【0080】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0081】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0082】
以上のように、本発明に係る台間機は、遊技客の操作利便性を向上させることができる台間機に適している。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】実施例1に係るCRユニット10の外観を示した正面図である。
【図2】図1に示したCRユニット10の操作部11の拡大図である。
【図3】図1に示したCRユニット10の内部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】操作部11を形成するLED11aの表示態様の一例を示す図である。
【図5】操作部11を形成するLED11aの表示態様の一例を示す図である。
【図6】実施例1に係る操作部11を形成するLED11aの表示制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施例1に係る操作案内処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】応用例を説明するための説明図である。
【図9】応用例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0084】
10 CRユニット(カード処理ユニット)
11 操作部
11a LED
12 表示部
13a CR機用IF部
13b 通信制御IF部
14 BVユニット部
15 カードリーダ(C/R)
16 カード収納部
17 搬送/繰出機構部
18 制御部
18a カード情報管理部
18b 貸出し処理部
18c 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を提供する遊技機の台間に併設されるとともに、遊技客による入力操作を受け付ける複数の操作キーが本体前面部に設けられ、該操作キーに対する入力操作に応答して当該操作キーに関連付けられた処理要求に対応する機能を実行する台間機であって、
発光部が内蔵される複数の操作キーが形成された操作手段と、
前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示制御を行う表示制御手段と
を備えたことを特徴とする台間機。
【請求項2】
前記操作手段は、前記入力操作時に発揮される機能がそれぞれ異なる処理要求に対応する複数の操作キーが形成されるものであって、
前記表示制御手段は、前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示態様を前記入力操作時に発揮される機能ごとに区別して表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の台間機。
【請求項3】
前記遊技客のうち予め登録処理された遊技客に付与される会員用記録媒体またはその他の記録媒体を当該台間機に受け入れる記録媒体受入手段と、
前記記録媒体受入手段により前記会員用記録媒体が受け入れられているか否かを検知する受入可否検知手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記受入可否検知手段によって前記会員用記録媒体の受入が検知されたか否かによって前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示態様をそれぞれ区別して表示するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の台間機。
【請求項4】
遊技店の係員対応を要する台間機の機器異常及びその機器異常の緊急度を検知する機器異常検知手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記機器異常検知手段によって前記台間機の機器異常が検知された場合に、前記操作手段を形成する各操作キーの発光部の表示態様を当該機器異常の緊急度ごとに区別して表示するように制御することを特徴とする請求項1、2または3に記載の台間機。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記操作手段を形成する複数の操作キーの発光部のうち、当操作過程にて操作対象となる操作キーの発光部のみ表示態様を区別して表示するように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の台間機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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