説明

同報無線システムおよび子局装置

【課題】 親局装置からのより簡便な遠隔操作によって各子局装置から拡声する音声の音量を変更することができる同報無線システムおよび子局装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 情報を拡声通報する複数の子局装置20と、各子局装置20に対して無線を用いて情報を同時に送信する親局装置10と、を有する同報無線システムであって、親局装置10には、
子局装置20が拡声通報する音量を通報毎に指定し、無線を用いて前記音量の指定に係る情報を送信する指定音量送信手段を備え、各子局装置20には、自らの子局装置20から拡声する音量の制限音量を記憶する制限音量設定記憶部26と、指定音量送信手段により指定された指定音量と制限音量設定記憶部26に記憶される制限音量とを比較して拡声音量を決定する拡声音量決定手段25と、を備えることを特徴とする同報無線システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同報無線システムにおける子局装置から音声を拡声する場合の音量制御に関する。
【背景技術】
【0002】
同報無線システムは、市役所や村役場などに設置される親局装置から、公民館や公園等に設置される、ある程度の範囲の地域に向けて主に音声で情報を通報する複数の子局装置や、民家の屋内に設置される戸別受信機へ無線で通信するシステムである。このような同報無線システムは、防災情報や行政情報等を市区町村から住民への伝達に用いられている。
【0003】
このような同報無線システムの子局装置から地域に向けての通報は、屋外に設置されたトランペットスピーカ等にて音声出力(拡声)され、その拡声の音量は、親局装置から通報毎に指定され、親局にて指定された音量で全ての子局装置から通報される。すなわち、子局装置から拡声される音量は、子局装置の設置場所や設置環境に依らずに同じ音量であることを示す。子局装置の設置場所は、静かな地域や民家に接近した場所や騒音が大きい場所等様々であり、子局装置の設置場所によっては、例えば、親局装置が指定した音量では大きすぎるため、該当子局装置毎に現地で音量を下げる調整が必要になり、子局装置が設置されている現地へ出向いて調整するため、調整完了まで時間がかかるという問題がある。
【0004】
このような問題を解決するための技術として、例えば、特許文献1が知られている。この特許文献1に記載の技術によれば、それぞれの子局装置から拡声する音量を親局装置で制御することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−157488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1の段落0027乃至段落0031によると、音量の設定をグループ毎に設定し、親局装置では、操作者がどの子局装置にどのような音量の情報を送信するかをグループの番号で選択し、そのグループの番号を子局装置に送信し、子局装置はそのグループの番号に対応する音量でスピーカを鳴動させるようにしている。そのため、操作者が子局装置毎に音量を選択する操作が煩雑である。
【0007】
本発明は、親局装置からのより簡便な遠隔操作によって各子局装置から拡声する音声の音量を変更することができる同報無線システムおよび子局装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明による同報無線システムは、情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同時に送信する親局装置と、を有する同報無線システムであって、前記親局装置には、子局装置が拡声通報する音量を通報毎に指定し、無線を用いて前記音量の指定に係る情報を送信する指定音量送信手段を備え、前記各子局装置には、自らの子局装置から拡声する音量の制限音量を記憶する制限音量設定記憶部と、前記指定音量送信手段により指定された指定音量と、前記制限音量設定記憶部に記憶される制限音量とを比較して拡声音量を決定する拡声音量決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明による子局装置は、情報を拡声通報する複数の子局装置と、子局装置が拡声通報する音量を通報毎に指定し、無線を用いて前記音量の指定に係る情報を送信する指定音量送信手段を備え、各子局装置に対して無線を用いて情報を同時に送信する親局装置と、を有する同報無線システムの子局装置であって、自らの子局装置から拡声する音量の制限音量を記憶する制限音量設定記憶部と、前記指定音量送信手段により指定された指定音量と、前記制限音量設定記憶部に記憶される制限音量とを比較して拡声音量を決定する拡声音量決定手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明による同報無線システムおよび子局装置によれば、親局装置からのより簡便な遠隔操作によって各子局装置から拡声する音声の音量を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施の形態に係る同報無線システムを示したブロック図。
【図2】本発明の実施例1に係る子局装置を示したブロック図。
【図3】本発明の実施例1に係る親局装置が指定した音量と子局装置に設定されている最大音量設定とに基づいて拡声される音量の関係の例を示した図。
【図4】本発明の実施例1に係る子局装置における音量制御を行うフローチャート。
【図5】本発明の実施例1に係る子局装置における最大音量設定を行うフローチャート。
【図6】本発明の実施例2に係る子局装置を示したブロック図。
【図7】本発明の実施例2に係る親局装置が指定した音量と子局装置に設定されている最小音量設定とに基づいて拡声される音量の関係の例を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態を示す同報無線システムを示した図である。
同報無線システムは、親局装置10および親局装置10から受信した音声情報を拡声して周囲へ通報する複数の子局装置20を有する。同報無線システムによっては、親局装置10から送信された電波を子局装置20へ中継する中継局装置30や、家屋内に設置されて親局装置10からの電波または中継局装置30を介しての電波を受信して、家屋内で親局装置10から送信された情報を再生する戸別受信機40を有する場合もある。
【0014】
この同報無線システムは、市役所や村役場などの自治体から住民に対して情報を通報するのに用いられ、主に災害等が発生した場合などの緊急時の情報伝達手段に用いられる。この他、お昼や夕刻などの定時に時間を報知するために音楽やチャイムを鳴らすなど、緊急時以外の同報無線システムの使用方法は各自治体によって様々である。このように様々な使用方法があるため、親局装置10からの通報毎に、子局装置20から拡声する音量を指定するようになっている。例えば、緊急事態を告げる通報の場合は音量を大きくし、時間を報知するための音楽やチャイムの場合は音量を小さくする等である。また、同報無線システムは、親局装置10から全ての子局装置20へ同時に通報するだけでなく、一部の子局装置20への通報というように地域を限定しての通報や、一つの子局装置20への通報も行うことができるようになっている。
【0015】
このような同報無線システムが有する親局装置10には、操作者が音声を入力するマイクや、子局装置から拡声される音声の音量を指定するために必要な情報を入力するキーボードやマウス、若しくはタッチパネルなどのユーザーインタフェース等が備えられる操作卓11、および操作卓11にて入力された各種情報を中継局装置30または子局装置20若しくは戸別受信機40へ向けて無線信号として送信する親局無線装置12を備える。
【0016】
この親局装置10は、操作者が操作卓11にて子局装置20から拡声される音声の音量を指定し、通報する情報である音声を図示しないマイクに入力すると、入力された音声を全ての子局装置20および戸別受信機40に対して無線信号として送信するようになっている。
【0017】
次に、図2を参照して同報無線システムが有する子局装置20について説明する。図2は、子局装置20の機能を示す機能ブロック図である。
子局装置20は、親局装置10から送信された無線信号を受信する受信部21、拡声する音声を制御する音声制御部22、音声制御部22で制御されて拡声する音声を増幅する音声増幅部23、音声増幅部23で増幅された音声を拡声する例えばトランペットスピーカ等が用いられる拡声部24、受信部21および音声制御部22を制御する制御部25、および自らの子局装置20から拡声する音声の最大音量を記憶しておく最大音量設定記憶部26を有する。子局装置20から拡声する音声の音量が、例えば音量が「大」、「中」、「小」の3段階および「拡声しない」という4種類である場合、最大音量設定記憶部26には、「解除」、「中」、「小」、「拡声しない」の何れかが記憶されるようになっている。
【0018】
子局装置20は、受信部21で無線信号を受信すると、制御部25は、その無線信号に含まれる親局装置10で指定された音量情報と最大音量設定記憶部26に記憶されている最大音量とを比較して、実際にどの音量で拡声部24から通報するかを決定する。例えば、無線信号には「大」という音量の指定が含まれ、最大音量設定記憶部26に「中」という音量が記憶されている場合には、制御部25は、親局装置10にて指定された音量が、最大音量設定記憶部26に記憶されている音量よりも大きいため、自らの子局装置20で拡声する最大の音量である「中」の音量で拡声することを決定する。
【0019】
制御部25にて実際に拡声する音声の音量が決定されると、音声制御部22は、制御部25で決定された音量に基づいて音声増幅部23を制御し、制御部25で決定された音量で拡声されるようにする。音声増幅23で増幅された音声は、拡声部24から拡声される。
【0020】
このような、親局装置10にて指定された音量、最大音量設定記憶部26に記憶されている音量、および実際に子局装置20にて拡声される音声の音量の関係を図3に示す。
子局装置20の最大音量設定記憶部26に「解除」と記憶されている場合、親局装置10にて指定された音量が「大」、「中」、「小」の何れであっても親局装置10にて指定された音量で拡声される。また、最大音量設定記憶部26に「中」と記憶されている場合、親局装置10にて指定された音量が「大」および「中」の場合には、「中」の音量で拡声され、親局装置10にて「小」の音量が指定されれば、子局装置20では「小」の音量で拡声される。さらに、最大音量設定記憶部26に「小」と記憶されている場合、親局装置10にて指定された音量が「大」、「中」、「小」の何れであっても子局装置20から拡声される音量は「小」となる。
【0021】
ここで、図4を参照して子局装置20が行う通報の処理について説明する。図4は、子局装置20が、親局装置10から送信された情報を受信して、親局装置10で指定した音量と、自らの子局装置20の最大音量設定記憶部26に記憶された音量とを比較して実際に拡声部24から拡声する音量を決定し、決定した音量で拡声する処理を示したフローチャートである。
【0022】
まず、拡声通報の呼出信号を受信したか否かを判断し(S11)、拡声通報の呼出し信号を受信していないと判断した場合は、受信するまで待機する。拡声通報の呼出信号を受信したと判断した場合には、その拡声通報の呼出信号が自らの子局装置20へ向けたものであるか否かを、その拡声通報の呼出信号のヘッダに含まれる宛先を参照して判断する(S12)。自らの子局装置20へ向けたものでないと判断した場合は、拡声部24にて拡声する音量を「拡声しない」と決定する(S13)。
【0023】
一方、自らの子局装置20へ向けたものであると判断すると、その拡声通報の呼出信号に含まれる親局装置10にて指定した指定音量を判断する(S14)。指定音量を判断すると、その指定音量と自らの子局装置20の最大音量設定記憶部26に記憶されている音量とを比較して、拡声部24にて拡声する音量を決定する(S15)。音量を決定すると、拡声する音声データを受信したか否かを判断する(S16)。音声データを受信していないと判断した場合は、受信するまで待機する。このとき、タイマを設定して所定時間経過後に、処理を終了するようにしてもよい。
【0024】
音声データを受信したと判断した場合は、ステップS13またはステップS15にて決定した拡声音量で拡声通報を実行する(S17)。拡声通報を実行後、終了信号を受信したか否かを判断し(S18)、受信していないと判断した場合は、ステップS17に戻り、次に受信した音声データを決定した拡声音量で拡声通報を実行することを繰り返す。ステップS18にて終了信号を受信したと判断した場合は、処理を終了する。
【0025】
このように、各子局装置20の最大音量設定記憶部26に、自らの子局装置20で拡声する最大音量を記憶しておき、親局装置10にて指定した指定音量とこの最大音量とを比較することにより、各子局装置20の設置場所に合わせた音量で拡声することができる。特に、静かな地域に子局装置20が設置されている場合に、必要以上に大きな音量での通報を行うことがなくなるという有利な効果がある。また、このように子局装置20を構成したことにより、親局装置10で通報毎に行う音量指定は、全ての子局装置20に対して同じであるため、音量指定の操作が簡略化され、親局装置10にて操作する操作者の利便性を高めることができる。
【0026】
ここまでは、図4では子局装置20の最大音量設定記憶部26に、自らの子局装置20で拡声する最大音量を記憶しておき、この最大音量を用いて拡声音量を決定し、拡声通報する処理について説明した。この最大音量設定記憶部26に記憶されている最大音量は、例えば、試験期間中の学校の近隣に設置された子局装置20は、試験期間中の時間のみ「拡声しない」または「小」の音量に設定し、試験終了後は、最大音量設定を「解除」とするように変更することが求められる。そこで、最大音量設定記憶部26に記憶された最大音量を親局装置10から遠隔操作して変更する場合の子局装置20が行う処理について説明する。
【0027】
図5は、親局装置10から遠隔操作により、子局装置20に設定された最大音量を変更する場合の子局装置20の処理を示したフローチャートである。
まず、最大音量設定信号を受信したか否かを判断し(S21)最大音量設定信号を受信していないと判断した場合には、受信するまで待機する。最大音量設定信号を受信したと判断した場合には、最大音量設定信号により指定された最大音量を判断し(S22)、最大音量設定記憶部26に記憶されている最大音量を、指定された最大音量に変更する(S23)。
【0028】
このように、親局装置10からの遠隔操作によって子局装置20に設定された最大音量を変更するようにしたことにより、一時的に最大音量設定を変更したい場合にその変更を容易に行うことができる。
【実施例2】
【0029】
実施例1では、閑静な住宅街や試験期間中の学校の付近等、ある一定以上の音量で通報を行わないようにする同報無線システムについて説明したが、ここでは、実施例1とは逆に、子局装置20が設置された周囲の騒音がひどく、「小」の音量等比較的小さい音量で通報されても、通報の内容を聞き取ることが困難な場合等に、ある一定以上の音量で通報を行うようにする同報無線システムについて説明する。
【0030】
同報無線システムの構成については、実施例1と同様であるため同じ符号を付して説明を省略する。また、子局装置20の構成を図6に示すが、受信部21、音声制御部22、23、制御部25の構成は実施例1と同様であるため同じ符号を付して説明を省略する。
【0031】
実施例1では、子局装置20が最大音量を記憶する最大音量設定記憶部26を有していたが、この最大音量設定記憶部26の代わりに、設定した音量以下の音量で通報を行わないようにする、すなわち、音量の下限を設定する最小音量設定記憶部27を有するようにした。制御部25は、親局装置20により指定された指定音量と、最小音量設定記憶部27に記憶された最小音量とを比較し、指定音量が最小音量よりも小さい場合には最小音量で拡声するように設定し、指定音量が最小音量と同じ若しくは大きい場合には指定音量で拡声するように拡声音量を決定する。
【0032】
このような、親局装置10にて指定された音量、最小音量設定記憶部27に記憶されている音量、および実際に子局装置20にて拡声される音声の音量の関係を図7に示す。
子局装置20の最小音量設定記憶部27に「大」と記憶されている場合、親局装置10にて指定された音量が「大」、「中」、「小」の何れであっても子局装置20から拡声される音量は「大」となる。また、子局装置20の最小音量設定記憶部27に「中」と記憶されている場合、親局装置10にて指定された音量が「大」の場合には「大」の音量で拡声され、「中」および「小」の場合には、「中」の音量で拡声される。さらに、最小音量設定記憶部27に「解除」と記憶されている場合、親局装置10にて指定された音量が「大」、「中」、「小」の何れであっても親局装置10にて指定された音量で拡声される。
【0033】
次に、子局装置20が行う処理について説明する。
子局装置20が行う通報の処理は、実施例1で説明した図4における「最大音量」を「最小音量」と読み替えた処理と同様の処理である。また、親局装置10からの遠隔操作により、子局装置20に設定された最大音量を変更する場合の子局装置20の処理についても、実施例1で説明した図5における「最大音量」を「最小音量」と読み替えた処理と同様のである。
【0034】
このように、各子局装置20の最小音量設定記憶部27に、自らの子局装置20で拡声する最小音量を記憶しておき、親局装置10にて指定した指定音量とこの最小音量とを比較することにより、各子局装置20の設置場所に合わせた音量で拡声することができる。特に、騒音が激しい地域に子局装置20に設置された場合に、一定以上の音量で拡声することができるため、効果的である。また、このように子局装置20を構成したことにより、親局装置10で通報毎に行う音量指定は、全ての子局装置20に対して同じであるため、音量指定の操作が簡略化され、親局装置10にて操作する操作者の利便性を高めることができる。さらに、親局装置10からの遠隔操作によって子局装置20に設定された最小音量を変更するようにしたことにより、一時的に最小音量設定を変更したい場合にその変更を容易に行うことができる。
【0035】
なお、本発明は、以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、緊急通報の場合は、最大音量設定記憶部26に設定された音量に関わらず、「大」の音量で通報する機能をさらに備えるようにしてもよい。また、音量は、「大」、「中」、「小」の3段階および「拡声しない」を例示したが、これらに限定されるものではなく、4段階やそれ以上の段階に分けた音量にしてもよい。さらに、子局装置20は、実施例1では最大音量設定記憶部26を有し、実施例2では最小音量設定記憶部27を有することを説明したが、同報無線システムは、最大音量設定記憶部26を有する子局装置20と最小音量設定記憶部27を有する子局装置20とが混在していてもよい。
【符号の説明】
【0036】
10…親局無線装置、11…操作卓、12…親局装置、20…子局装置、21…受信部、22…音声制御部、23…音声増幅部、24…拡声部、25…制御部、26…最大音量設定記憶部、27…最小音量設定記憶部、30…中継局装置、40…戸別受信機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同時に送信する親局装置と、を有する同報無線システムであって、
前記親局装置には、
子局装置が拡声通報する音量を通報毎に指定し、無線を用いて前記音量の指定に係る情報を送信する指定音量送信手段を備え、
前記各子局装置には、
自らの子局装置から拡声する音量の制限音量を記憶する制限音量設定記憶部と、
前記指定音量送信手段により指定された指定音量と、前記制限音量設定記憶部に記憶される制限音量とを比較して拡声音量を決定する拡声音量決定手段と、
を備えることを特徴とする同報無線システム。
【請求項2】
前記親局装置には、各子局装置が備える制限音量設定記憶部に記憶された制限音量の変更を子局装置毎に指定し、無線を用いて前記制限音量の変更に係る情報を送信する制限音量変更送信手段をさらに備え、
前記各子局装置には、前記制限音量変更手段により送信された前記制限音量の変更に係る情報に基づき、前記制限音量設定記憶部に記憶された制限音量を変更する制限音量変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の同報無線システム。
【請求項3】
前記制限音量は、最大音量であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同報無線システム。
【請求項4】
前記制限音量は、最小音量であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同報無線システム。
【請求項5】
情報を拡声通報する複数の子局装置と、子局装置が拡声通報する音量を通報毎に指定し、無線を用いて前記音量の指定に係る情報を送信する指定音量送信手段を備え、各子局装置に対して無線を用いて情報を同時に送信する親局装置と、を有する同報無線システムの子局装置であって、
自らの子局装置から拡声する音量の制限音量を記憶する制限音量設定記憶部と、
前記指定音量送信手段により指定された指定音量と、前記制限音量設定記憶部に記憶される制限音量とを比較して拡声音量を決定する拡声音量決定手段と、
を備えることを特徴とする子局装置。
【請求項6】
情報を拡声通報する複数の子局装置と、子局装置が拡声通報する音量を通報毎に指定し、無線を用いて前記音量の指定に係る情報を送信する指定音量送信手段と、各子局装置の制限音量の変更を子局装置毎に指定し、無線を用いて前記制限音量の変更に係る情報を送信する制限音量変更送信手段とを備え、各子局装置に対して無線を用いて情報を同時に送信する親局装置と、を有する同報無線システムの子局装置であって、
自らの子局装置から拡声する音量の制限音量を記憶する制限音量設定記憶部と、
前記指定音量送信手段により指定された指定音量と、前記制限音量設定記憶部に記憶される制限音量とを比較して拡声音量を決定する拡声音量決定手段と、
前記制限音量変更手段により送信された前記制限音量の変更に係る情報に基づき、前記制限音量設定記憶部に記憶された制限音量を変更する制限音量変更手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の子局装置。
【請求項7】
前記制限音量は、最大音量であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の子局装置。
【請求項8】
前記制限音量は、最小音量であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の子局装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−268074(P2010−268074A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115896(P2009−115896)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】