説明

同時糖化発酵反応の効率を改善するための方法

本開示は、第1の態様では、反転型β−キシロシダーゼ酵素を使用して副産物の生成を減少させること、及び発酵生成物の収率を増加させることを目的とし、並びに第2の態様では、同時糖化発酵反応時に、保持型β−キシロシダーゼ酵素を使用して、アルキル−β−キシロピラノシド化合物の生成を改良することを目的とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
発酵微生物を少なくとも1つ、キシラン含有バイオマスを少なくとも1つ、セルラーゼを少なくとも1つ、ヘミセルラーゼを少なくとも1つ、及び反転型β−キシロシダーゼを少なくとも1つ含む完全発酵培地を、発酵生成物の生成に好適な期間及び条件下で培養することを包含する、同時糖化発酵(SSF)の方法。
【請求項2】
前記完全発酵培地が、前記反転型β−キシロシダーゼを含まない対照発酵培地が生成する短鎖アルキル−β−キシロピラノシド(「AXP」)の量よりも、前記完全発酵培地が生成するAXPの量が少なくなるように、有効な量の前記反転型β−キシロシダーゼを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記完全発酵培地が、前記反転型β−キシロシダーゼを含まない対照発酵培地が生成するAXPよりも、前記完全発酵培地が生成するAXPが少なくとも40パーセント減少するように、有効な量の前記反転型β−キシロシダーゼを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記完全発酵培地が、前記反転型β−キシロシダーゼを含まない対照発酵培地が生成するAXPよりも、前記完全発酵培地が生成するAXPが少なくとも50パーセント減少するように、有効な量の前記反転型β−キシロシダーゼを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記完全発酵培地が、前記反転型β−キシロシダーゼを含まない対照発酵培地が生成するAXPよりも、前記完全発酵培地が生成するAXPが少なくとも60パーセント減少するように、有効な量の前記反転型β−キシロシダーゼを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記完全発酵培地が、前記反転型β−キシロシダーゼを含まない対照発酵培地が生成するAXPよりも、前記完全発酵培地が生成するAXPが少なくとも70パーセント減少するように、有効な量の前記反転型β−キシロシダーゼを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記AXPが、メチル−β−キシロピラノシド(MXP)、エチル−β−キシロピラノシド(EXP)、プロピル−β−キシロピラノシド(PXP)、又はブチル−β−キシロピラノシド(BXP)である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記完全発酵培地が、前記反転型β−キシロシダーゼを含まない対照発酵培地の培養から得られる前記発酵生成物の収率と比較して、前記発酵生成物の収率を増加させるのに有効な量の前記反転型β−キシロシダーゼを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記発酵生成物の収率が少なくとも1%増加する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記発酵生成物の収率が少なくとも2%増加する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記発酵生成物の収率が少なくとも3%増加する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記発酵生成物の収率が少なくとも5%増加する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記発酵生成物の収率が少なくとも7.5%増加する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記発酵生成物の収率が少なくとも10%増加する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記発酵生成物がアルコールである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記アルコールがメタノール、エタノール、プロパノール、プロパン−1,3−ジオール、又はブタノールである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記反転型β−キシロシダーゼがGH43ファミリー酵素である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記反転型β−キシロシダーゼが、Fv43D、Pf43A、Fv43E、Fv43B、Af43A、Fo43A、Gz43A又はXynB3ポリペプチドである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記Fv43Dポリペプチドが、配列番号2、又は配列番号2の残基21〜350に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記Pf43Aポリペプチドが、配列番号8、又は配列番号8の残基21〜455に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記Fv43Eポリペプチドが、配列番号10、又は配列番号10の残基19〜530に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記Fv43Bポリペプチドが、配列番号12、又は配列番号12の残基17〜574に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記Af43Aポリペプチドが、配列番号14、又は配列番号14の残基15〜558に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記Fo43Aポリペプチドが、配列番号24、又は配列番号24の残基21〜348に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記Gz43Aポリペプチドが、配列番号22、又は配列番号22の残基19〜340に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記XynB3ポリペプチドが、配列番号25に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
前記反転型β−キシロシダーゼが、前記キシラン含有バイオマス中のキシラン1グラム当たり0.3mg〜10mgの濃度で、前記完全発酵培地中に存在する、請求項17〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記反転型β−キシロシダーゼが、前記キシラン含有バイオマス中のキシラン1グラム当たり0.4mg〜10mgの濃度で存在する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記反転型β−キシロシダーゼが、前記キシラン含有バイオマス中のキシラン1グラム当たり0.3mg〜3mgの濃度で存在する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
連続式、バッチ式、又はフェドバッチ式SSFプロセスとして実施される、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記完全発酵培地を調製する工程を更に含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記完全発酵培地を調製する工程が、(a)前記発酵微生物、(b)前記キシラン含有バイオマス、(c)前記セルラーゼ、(d)前記ヘミセルラーゼ、(e)前記反転型β−キシロシダーゼ、及び(f)(a)〜(e)の1つ以上又はすべてを含まない培地、を混合すること含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記セルラーゼが、全セルラーゼ調製物の形態で存在する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記全セルラーゼ調製物が、ヘミセルラーゼを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記全セルラーゼ調製物が、糸状菌の培養から得られる培養ブロスである、請求項33又は34に記載の方法。
【請求項36】
前記糸状菌がトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記トリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)が、前記天然β−キシロシダーゼ遺伝子が欠失する又は不活性化するように遺伝子操作された、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記発酵微生物が真菌である、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記真菌がサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)酵母である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記発酵微生物がバクテリアである、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記バクテリアがザイモモナス・モビリス(Zymomonas mobilis)である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記キシラン含有バイオマスが、トウモロコシ茎葉、バガス、モロコシ、大きな根茎のある多年生草本(giant reed)、エレファントグラス(elephant grass)、茅、杉、麦わら、スイッチグラス、広葉樹パルプ、又は針葉樹パルプである、請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記キシラン含有バイオマスがスラリーである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記キシラン含有バイオマスが前処理された、請求項42又は43に記載の方法。
【請求項45】
前記発酵生成物を回収する工程を更に含む、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記完全発酵培地が、モル基準において、分子量基準において、又はモル基準及び分子量基準の両方において、保持型β−キシロシダーゼの量よりも多い反転型β−キシロシダーゼの量を含む、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記完全発酵培地中の前記反転型β−キシロシダーゼ対前記保持型β−キシロシダーゼの比が、モル基準において、分子量基準において、又はモル基準及び分子量基準の両方において、少なくとも2:1である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記天然β−キシロシダーゼ遺伝子を欠失する、又は検出可能なβ−キシロシダーゼ活性を有さないように遺伝子操作された、トリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項49】
遺伝子組換えによりGH43ファミリー酵素を発現するよう遺伝子操作された、請求項48に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項50】
遺伝子組換えによりFv43D、Pf43A、Fv43E、Fv43B、Af43A、Fo43A、Gz43A、又はXynB3ポリペプチドを発現するよう遺伝子操作された、請求項48に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項51】
前記Fv43Dポリペプチドが、配列番号2、又は配列番号2の残基21〜350に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項49又は50に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項52】
前記Pf43Aポリペプチドが、配列番号8、又は配列番号8の残基21〜445に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項53】
前記Fv43Eポリペプチドが、配列番号10、又は配列番号10の残基19〜530に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項54】
前記Fv43Bポリペプチドが、配列番号12、又は配列番号12の残基17〜574に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項55】
前記Af43Aポリペプチドが、配列番号14、又は配列番号14の残基15〜558に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項56】
前記Fo43Aポリペプチドが、配列番号24、又は配列番号24の残基21〜348に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項57】
前記Gz43Aポリペプチドが、配列番号22、又は配列番号22の残基19〜340に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項58】
前記XynB3ポリペプチドが、配列番号25に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項51に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項59】
前記セルラーゼ調製物の生成を得られる条件下で、請求項49〜58のいずれか一項に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞を培養することを含む、セルラーゼ調製物の生成方法。
【請求項60】
前記セルラーゼ調製物を回収することを更に含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
請求項59又は60に記載の方法を実施することで得られるセルラーゼ調製物。
【請求項62】
請求項49〜58のいずれか一項に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞を培養することで生成される培養ブロス。
【請求項63】
前記バイオマスと、請求項61に記載のセルラーゼ調製物を接触させることを含む、バイオマス糖化方法。
【請求項64】
前記バイオマスと、請求項62に記載の培養ブロスを接触させることを含む、バイオマス糖化方法。
【請求項65】
発酵微生物を少なくとも1つ、キシラン含有バイオマスを少なくとも1つ、セルラーゼを少なくとも1つ、ヘミセルラーゼを少なくとも1つ、及び反転型β−キシロシダーゼを少なくとも1つ含む、組成物。
【請求項66】
前記反転型β−キシロシダーゼがGH43ファミリー酵素である、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
前記反転型β−キシロシダーゼが、Fv43D、Pf43A、Fv43E、Fv43B、Af43A、Fo43A、Gz43A又はXynB3ポリペプチドである、請求項65に記載の組成物。
【請求項68】
前記Fv43Dポリペプチドが、存在する場合、配列番号2、又は配列番号2の残基21〜350に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項69】
前記Pf43Aポリペプチドが、存在する場合、配列番号8、又は配列番号8の残基21〜445に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項70】
前記Fv43Eポリペプチドが、存在する場合、配列番号10、又は配列番号10の残基19〜530に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項71】
前記Fv43Bポリペプチドが、存在する場合、配列番号12、又は配列番号12の残基17〜574に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項72】
前記Af43Aポリペプチドが、存在する場合、配列番号14、又は配列番号14の残基15〜558に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項73】
前記Fo43Aポリペプチドが、存在する場合、配列番号24、又は配列番号24の残基21〜348に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項74】
前記Gz43Aポリペプチドが、存在する場合、配列番号22、又は配列番号22の残基19〜340に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項75】
前記XynB3ポリペプチドが、存在する場合、配列番号25に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項66又は67に記載の組成物。
【請求項76】
前記キシラン含有バイオマスが、トウモロコシ茎葉、バガス、モロコシ、大きな根茎のある多年生草本(giant reed)、エレファントグラス(elephant grass)、茅、杉、麦わら、スイッチグラス、広葉樹パルプ、又は針葉樹パルプである、請求項65〜75のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項77】
前記発酵微生物が真菌又はバクテリアである、請求項65〜76のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項78】
前記真菌がサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)酵母である、請求項77に記載の組成物。
【請求項79】
前記バクテリアがザイモモナス・モビリス(Zymomonas mobilis)である、請求項77に記載の組成物。
【請求項80】
前記セルラーゼが全セルラーゼ調製物の形態で存在する、請求項65〜79のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項81】
前記全セルラーゼ調製物が、ヘミセルラーゼを含む、請求項80に記載の組成物。
【請求項82】
前記組成物が、保持型β−キシロシダーゼを実質的に含まず、又は検出可能な保持型β−キシロシダーゼ活性を有さない、請求項65〜81のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項83】
請求項65〜82のいずれか一項に記載の組成物を一定期間培養することを含む、発酵生成物の生成方法。
【請求項84】
前記発酵生成物がアルコールである、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記アルコールがメタノール、エタノール、プロパノール、プロパン−1,3−ジオール、又はブタノールである、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
発酵微生物を少なくとも1つ、キシラン含有バイオマスを少なくとも1つ、セルラーゼを少なくとも1つ、ヘミセルラーゼを少なくとも1つ、及び保持型β−キシロシダーゼを少なくとも1つ含む完全発酵培地を、アルキル−β−キシロピラノシド(「AXP」)の生成に好適な期間及び条件下で培養することを包含する、同時糖化発酵(SSF)の方法。
【請求項87】
前記完全発酵培地が、保持型β−キシロシダーゼを含まない、又はより少量で含む対照発酵培地が生成するAXPよりも多く前記完全発酵培地がAXPを生成するのに有効な量の前記保持型β−キシロシダーゼを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記AXPが、メチル−β−キシロピラノシド(MXP)、エチル−β−キシロピラノシド(EXP)、プロピル−β−キシロピラノシド(PXP)、又はブチル−β−キシロピラノシド(BXP)である、請求項86又は87に記載の方法。
【請求項89】
前記保持型β−キシロシダーゼが、GH3、GH30、GH31、GH39、GH52、GH54、又はGH116ファミリー酵素である、請求項86〜88のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
前記保持型β−キシロシダーゼが、XlnD、Fv30A、Fv30B、Fv39A、Fv39B、又はXynBポリペプチドである、請求項86〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記XlnDポリペプチドが、配列番号40、又は配列番号40の残基18〜804に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記Fv30Aポリペプチドが、配列番号42、又は配列番号42の残基20〜537に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
前記Fv30Bポリペプチドが、配列番号44、又は配列番号44の残基25〜485に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項94】
前記Fv39Aポリペプチドが、配列番号46、又は配列番号46の残基20〜439に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項95】
前記Fv39Bポリペプチドが、配列番号48、又は配列番号48の残基19〜456に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項96】
前記XynBポリペプチドが、配列番号50に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項97】
前記XylAポリペプチドが、配列番号52、又は配列番号52の残基19〜705に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項98】
前記Xyl1ポリペプチドが、配列番号54に相当するアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項90に記載の方法。
【請求項99】
連続式、バッチ式、又はフェドバッチ式SSFプロセスとして実施される、請求項86〜98のいずれか一項に記載の方法。
【請求項100】
前記完全発酵培地を調製する工程を更に含む、請求項86〜99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
前記完全発酵培地を調製する工程が、(a)前記発酵微生物、(b)前記キシラン含有バイオマス、(c)前記セルラーゼ、(d)前記ヘミセルラーゼ(e)前記保持型β−キシロシダーゼ、及び(f)(a)〜(e)の1つ以上又はすべてを含まない培地、を混合すること含む、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記セルラーゼが、全セルラーゼ調製物の形態で存在する、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記全セルラーゼ調製物が、ヘミセルラーゼを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記全セルラーゼ調製物が、糸状菌の培養から得られる培養ブロスである、請求項102又は103に記載の方法。
【請求項105】
前記糸状菌がトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記トリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)が、天然保持型β−キシロシダーゼ遺伝子を過剰発現させる、又は外来保持型β−キシロシダーゼ遺伝子を発現させるよう遺伝子操作された、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記発酵微生物が真菌又はバクテリアである、請求項86〜106のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項108】
前記キシラン含有バイオマスが、トウモロコシ茎葉、バガス、モロコシ、大きな根茎のある多年生草本(giant reed)、エレファントグラス(elephant grass)、茅、杉、麦わら、スイッチグラス、広葉樹パルプ、又は針葉樹パルプである、請求項86〜107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
前記キシラン含有バイオマスが前処理された、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記AXP化合物を回収する工程を更に含む、請求項86〜108のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記完全発酵培地が、モル基準において、分子量基準において、又はモル基準及び分子量基準の両方において、反転型β−キシロシダーゼよりも多い量の保持型β−キシロシダーゼを含む、請求項86〜110のいずれか一項に記載の方法。
【請求項112】
天然β−キシロシダーゼ遺伝子が過剰発現される、又は外来β−キシロシダーゼ遺伝子を発現されるように遺伝子操作された、トリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項113】
遺伝子組換えによりGH3、GH30、GH31、GH39、GH52、GH54、又はGH116ファミリー酵素を発現するよう遺伝子操作された、請求項112に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項114】
遺伝子組換えによりXlnD、Fv30A、Fv30B、Fv39A、Fv39B、XynB、XylA、又はXyl1ポリペプチドを発現するよう遺伝子操作された、請求項112に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞。
【請求項115】
前記セルラーゼ調製物の生成を得られる条件下で、請求項112〜114のいずれか一項に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞を培養することを含む、セルラーゼ調製物生成の方法。
【請求項116】
前記セルラーゼ調製物を回収することを更に含む、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
請求項115又は116に記載の方法を実施することで得られるセルラーゼ調製物。
【請求項118】
請求項112〜114のいずれか一項に記載のトリコデルマ・リーゼイ(T. reesei)細胞を培養することで生成される培養ブロス。
【請求項119】
前記バイオマスと、請求項117に記載のセルラーゼ調製物を接触させることを含む、バイオマス糖化方法。
【請求項120】
前記バイオマスと、請求項118に記載の培養ブロスを接触させることを含む、バイオマス糖化方法。
【請求項121】
発酵微生物を少なくとも1つ、キシラン含有バイオマスを少なくとも1つ、セルラーゼを少なくとも1つ、ヘミセルラーゼを少なくとも1つ、及び保持型β−キシロシダーゼを少なくとも1つを含む、組成物。
【請求項122】
前記保持型β−キシロシダーゼが、GH3、GH30、GH31、GH39、GH52、GH54、又はGH116ファミリー酵素である、請求項121に記載の組成物。
【請求項123】
前記反転型β−キシロシダーゼが、XlnD、Fv30A、Fv30B、Fv39A、Fv39B、XynB、XylA、又はXyl1ポリペプチドである、請求項121に記載の組成物。
【請求項124】
前記キシラン含有バイオマスが、トウモロコシ茎葉、バガス、モロコシ、大きな根茎のある多年生草本(giant reed)、エレファントグラス(elephant grass)、茅、杉、麦わら、スイッチグラス、広葉樹パルプ、又は針葉樹パルプである、請求項121〜123のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項125】
前記発酵微生物が真菌又はバクテリアである、請求項121〜124のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項126】
前記セルラーゼが全セルラーゼ調製物の形態で存在する、請求項121〜125のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項127】
前記全セルラーゼ調製物が、ヘミセルラーゼを含む、請求項126に記載の組成物。
【請求項128】
前記組成物が、反転型β−キシロシダーゼを実質的に含まず、又は検出可能な反転型β−キシロシダーゼ活性を有さない、請求項121〜127のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項129】
請求項121〜128のいずれか一項に記載の組成物を一定期間培養することを含む、AXP化合物の生成方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【公表番号】特表2013−515482(P2013−515482A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546088(P2012−546088)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/061082
【国際公開番号】WO2011/079048
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(509240479)ダニスコ・ユーエス・インク (81)
【Fターム(参考)】