説明

向上したスループットを伴う乾燥機システム

向上したスループット容量を有する遠心乾燥機であって、この向上したスループット容量は、随意でオーバーフローを伴う高角度凝集物キャッチャと、増大した脱水容量と、円筒状脱水送給シュートと、改良型ロータ設計であって、送給および脱水セクション、乾燥および伝搬セクション、ならびにペレット排出セクションの中に、位置的および構造的に改良したリフタを伴う改良型ロータ設計と、効率的な円周状有孔膜との組み合わせに起因する、遠心乾燥機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、概して、従来の乾燥機システムに勝る向上したスループット容量を有する、乾燥機システム、および乾燥の方法に関し、より具体的には、随意のオーバーフローを伴う高角度凝集物キャッチャと、増大した脱水容量のための円筒状脱水送給シュートと、位置的および構造的に改良したリフタならびに効率的な円周状有孔膜を伴う、改良したロータ設計を伴う遠心乾燥機とを組み合わせた、乾燥機システムに関する。本発明は、所望のペレットの水分含量を達成する能力を維持しながら、ペレットの入出力レートを増大する。
【背景技術】
【0002】
(2.先行技術の説明)
ポリマー材料の押出、ペレット化、および乾燥プロセスにおける、概して独立したプロセスおよび機器は、公知である。経時的に、高い乾燥容量を伴う乾燥機システムの需要が増大してきている。
【0003】
乾燥システムは、典型的に、遠心乾燥機に先立って、水とプラスチック微粒子とのスラリーを受容する、凝集物キャッチャおよび脱水機の両方を含む。凝集物キャッチャは、スラリーが脱水機に進入する前に、凝集微粒子を捕捉して、分離し、続いて排出する。次いで、脱水機は、湿潤微粒子が乾燥機に入る前に、微粒子からバルク水を分離する。大半の水が微粒子から除去されていても、微粒子はまだ表面水分を含み、表面水分は、乾燥機内のロータの回転および送風機による空気の循環によって、微粒子の上昇運動および遠心運動中に、遠心乾燥機によって除去される。
【0004】
凝集物キャッチャは、特許文献1に開示されており、流入液体の方向に対して小さい角度で、ケーシングの最上端または入口端にだけ、ブレードが取り付けられる。ブレードは、流れの方向の長さ方向に配設されて、ブレードの遠位部分における流れの中に上向きに湾曲する。ブレードの縁部と遠位端での流れの軸との間の角度は、近位端または入口端での角度よりもかなり大きい。ブレードの下端は固定されず、また、ブレード間の距離は、材料の性質と、固体物のサイズおよび性質とにいくらか依存する。ブレードの長さは、完全に流れを通って延在するのに十分なものとして開示されている。これらのブレードと、滑り落ち得る残留物を受容して排出するように設計される、角度を付けて傾斜したスクリーンとの間に、丸みのある滑らかな邪魔板を配置することができる。スクリーンは、必要に応じて、傾斜の角度を変動させることができるように、ケーシング上に旋回可能に載置することができる。
【0005】
特許文献2は、傾斜送給シュートスクリーンに取り付けられる垂直脱水セクションを含む、脱水機を開示している。垂直脱水セクションは、進入ペレット水スラリーを偏向させる固定X字形邪魔板を含み、それによって、ペレットは、スクリーン部材を遮断し、偏向させられるが、水は、通過して除去または再利用される。次いで、バルク脱水ペレットは、付加的な脱水のためのスクリーン部材を備える傾斜送給シュート上へ、垂直脱水セクションから出て下向きに通り、最終的に、大幅に脱水されたペレット塊を乾燥機の基底部の中に通す。脱水送給シュートスクリーンはまた、特許文献3、特許文献4、および特許文献5にも開示されている。
【0006】
凝集物キャッチャおよび脱水機は、特許文献6に開示されており、ペレットスラリーは、凝集物の寸法よりも小さい距離だけ離間された、下向きに傾斜した細長い棒またはロッドのグリッドを含む凝集物キャッチャの中に垂直に導入される。選択的に、ロッドは、凝集物からさらに水を偏向させるように、ロッドの基部に沿って鋸歯を伴って開示されている。システムから除去する前に凝集物をさらに脱水するために、二次凝集物キャッチャが主脱水機に接続される。ペレットスラリーは、凝集物キャッチャから円筒状脱水領域に進入し、そこで、ペレットスラリーは、円筒状アセンブリによって偏向され、該アセンブリには、その垂直高さに沿って下向き指向円錐偏向器が周期的に取り付けられる。偏向器は、ペレットスラリーをスクリーン部材へ方向転換させ、ペレットは、スクリーン部材から偏向され、水は、スクリーン部材を通過する。スクリーンに取り付けられ、下向き指向円錐偏向器の下側にあるのは、反転して取り付けられた下向き指向円錐環状リングである。これらは、付加的な衝突脱水および後続の上述のスクリーンに向かう方向転換のために、ペレットを中央に位置する円筒に向かって戻すように方向転換させる。脱水されたペレットは、脱水セクションの基部を通過して脱水機の中へ入る。
【0007】
遠心ペレット乾燥機は、従来は、垂直に配置された外側筐体と、筐体の中に配向される円筒状スクリーンと、スクリーンの中の中央に位置付けられる駆動ブレード付きロータとを含む。ロータは、水を含んだペレットまたは他の微粒子を、ブレードとの衝突によって微粒子に付与される上向きかつ接線速度で、スクリーン内を上向きに移動させ、スクリーンおよび筐体の上端から排出するために、微粒子を上向きかつ接線方向外向きに移動させてスクリーンと係合させ、水は、筐体の下端から排出される。
【0008】
乾燥機機器は、譲受人によって長年にわたり、押出およびペレット化に続く用途において導入および使用されており、例えば、特許文献3、特許文献7、特許文献2、特許文献8、特許文献5、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21、特許文献22、特許文献23、特許文献24、および特許文献25、ならびに、特許文献26、特許文献27、特許文献28、特許文献29、特許文献30を含む独国特許および出願、ならびに、特許文献31、特許文献32、特許文献33、特許文献34、特許文献35を含む欧州特許において実証されている。これらの特許および出願は、全て譲受人によって所有され、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0009】
円錐状スクリーンデバイスを使用したカスケード乾燥機は、特許文献36に開示されている。水ペレットスラリーは、乾燥機の最上部分に進入し、最上部のチャンバの中でバルク脱水が達成される。脱水されたペレットは、円錐状スクリーンを通過して一連の円錐状スクリーニングデバイスの中に入り、それによって、最上部のスクリーンは、その頂点から下向きに放射状に広がり、その直径は、エンクロージャに取り付けられる後続の上向き円錐状スクリーンよりもわずかに小さい。上向きスクリーンは、その中央に、次の一連の円錐状スクリーンまで貫通開口部を有する。乾燥を促進するために、加熱空気が、カスケード乾燥機の基部の近くに導入されて、多数の円錐状デバイスを通って上向きに移動する。
【0010】
特許文献37は、ペレットスラリーが、高速回転する円錐状スクリーンの中央領域の中に導入される、遠心型乾燥機を開示している。特許文献9は、ペレットスラリーを、ロータの内部であるが内側スクリーンに隣接する、中央領域よりも寧ろリフタ部分に導入する。特許文献38、特許文献39、特許文献40、および特許文献41は、ロータの中央を通したペレットスラリーの導入を開示しており、一方で、特許文献3、特許文献4、特許文献8、特許文献5、特許文献10、特許文献42、および特許文献43は、ロータ外部の乾燥機の基部の中への、ペレットスラリーまたは脱水されたペレット塊の側方送給の使用を開示している。特許文献4はさらに、アクセスの簡略化のために、ロータおよびスクリーンアセンブリを筐体の外で枢動させることができる、遠心乾燥機を開示している。
【0011】
接線方向ペレット出口は、遠心乾燥機内の堆積を回避するのに非常に効果的であることが知られており、例示的に、特許文献3および特許文献5に開示されている。
【0012】
円筒状または管状シェルが本質的に単一の実体である一体型ロータ、および、板が支持部に取り付けられ、その複合材がロータを形成する分割型ロータを含む、種々のロータも開示されている。一体型ロータは、特許文献8に開示されており、そこでは、円筒状中空構築物が、ウェブまたは支柱要素によって支持されることが説明されている。さらに、溶接構築物の、または正方形管系のロータが、低減された直径を有し、平衡化の問題を排除し、ボルト締め構築物のロータよりも剛体であることが開示されている。特許文献39は、同様に、スクリーン部材の内側に吊設された、細長い管状ロータパイプを開示している。特許文献3、特許文献7、特許文献9、および特許文献10は、基本的にロータを備える背板が取り付けられる、種々の支持構造要素またはスパイダの使用を開示している。
【0013】
ロータが、残りの流体から離れて、乾燥機を通して、かつ乾燥機の外へ、ペレットを効果的に持ち上げるために、種々のブレードの設計が開示されている。特許文献8は、ロータの長さに垂直に沿った基本的に長方形状の傾斜リフトブレード、および、ペレットを、ロータからペレット出口シュートを出て、乾燥装置から離れて方向転換させるように設計される、ロータの最上部分上の放射状ブレードを開示している。特許文献39は、角度のある構成でロータに固定された、基本的に長方形状として例示されるブレードの使用を開示している。これらのブレードの間は、キッカーとして説明される、ロータ軸に平行であり、その長さに沿った、線形ブレードである。L字形として開示されるスクレーパブレードは、ペレットを乾燥機から離れて外へ偏向させるように、ロータの最上部分に取り付けられる。スクレーパブレードは、角度のあるブレード、および、線形またはキッカーブレードと整合して開示されている。特許文献42は、同様に、リフタブレードと組み合わせた線形偏向器ブレードを開示し、この線形偏向器ブレードは、ロータの回転方向から見た時に、取付点から後方に角度を付けて配向されて図示されている。
【0014】
特許文献44に開示されるリフタブレードは、2つの構成部品を含み、その1つは、基本的に平面で、ロータの縦軸または垂直軸に対して垂直であり、もう1つは、基本的に三角形の構成部品であり、平面の構成部品に取り付けられ、次に高い列のブレードの平面構成部品に向かって上向きに角度が付いている。特許文献40は、基本的に、ロータの垂直高さに沿って、リフタブレードの4つの領域を識別する。ブレードの最初または最下のセクションは、基本的に、これらのブレード間に導入されるペレットスラリーに対して、それがロータの中央から送達される時に十分な開けた領域を可能にする、オーガ式の部分を形成する。ロータの第2のさらに密集した部分は、付加的な衝突を提供するために、脱水セクションの中にあり、これにより、ペレットを、スラリーの進入流体から除去して、ブレードの数が有意に低減される乾燥部分、すなわち第3の部分を通して、上方に輸送できることを確実にする。最上の、すなわち第4の部分は、大幅に乾燥したペレットを乾燥機から離れて外へ偏向させるように、ロータの垂直軸に平行に配向されるブレードを有する。第4のセクションの中以外のブレードは、好ましくは、ペレットを次の列のブレードの下側に向かって偏向させて、ペレットの品質を損なうとみなされるスクリーン上への直接的な衝突を低減するように、上向きにロータに向かう外側ブレード縁部の湾曲を可能にする、インボリュート構造である。
【0015】
従来の乾燥機の筐体は、特許文献39、特許文献4、および特許文献9に開示されているように、それぞれ、円形、正方形、および六角形を有する。同様に、特許文献9に開示されているような、ヒンジ付スクリーンから、特許文献18に開示されているような、多層スクリーンに至る、多種多様のスクリーンが利用されている。クリーンの周囲のペレットのバンディング(banding)を回避できるように、スクリーン上で使用するための偏向器または流れの攪乱器も開示されている。これらの開示は、傾斜取付具および傾斜ブロックが、スクリーン構成部品の接合部で組み込まれる、特許文献42を含む。特許文献13に開示されるように、偏向器バーは、スクリーン構成部品の非スクリーン部分に直接的に取り付けられる。特許文献19はさらに、偏向器を、スクリーン構成部品の非スクリーン部分内にエンボス加工できることを開示している。乾燥機の種々の部分は、特許文献25に開示されているように、耐摩耗性の非粘着表面処理を施すことができる。
【0016】
驚くべきことに、乾燥機システムにおけるこれらの全ての変形および試みでは、信頼性のある一貫したスループットの乾燥機、特に、凝集物キャッチャの手動または自動による容易な清浄化を損なうことなく、また、乾燥機の脱水構成部品を過出力させることなく、高スループットかつ低水分含量を有する乾燥機は、得ることが難しいままである。さらには、リフタの位置決めおよび配向の可能な影響についての言及は、ほとんど論じられていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】米国特許第2,133,974号明細書
【特許文献2】米国特許第4,447,325号明細書
【特許文献3】米国特許第3,458,045号明細書
【特許文献4】米国特許第4,476,019号明細書
【特許文献5】米国特許第4,896,435号明細書
【特許文献6】米国特許第6,063,296号明細書
【特許文献7】米国特許第4,218,323号明細書
【特許文献8】米国特許第4,565,015号明細書
【特許文献9】米国特許第5,265,347号明細書
【特許文献10】米国特許第5,638,606号明細書
【特許文献11】米国特許第6,138,375号明細書
【特許文献12】米国特許第6,237,244号明細書
【特許文献13】米国特許第6,739,457号明細書
【特許文献14】米国特許第6,807,748号明細書
【特許文献15】米国特許第7,024,794号明細書
【特許文献16】米国特許第7,171,762号明細書
【特許文献17】米国特許第7,421,802号明細書
【特許文献18】米国特許出願公開第2006/0130353号明細書
【特許文献19】米国特許出願公開第2008/0289208号明細書
【特許文献20】米国特許出願公開第2009/0062427号明細書
【特許文献21】米国特許出願公開第2009/0110833号明細書
【特許文献22】国際公開第2006/069022号
【特許文献23】国際公開第2008/113560号
【特許文献24】国際公開第2008/147514号
【特許文献25】国際公開第2009/059020号
【特許文献26】独国特許出願公開第19,53,741号明細書
【特許文献27】独国特許出願公開第28,19,443号明細書
【特許文献28】独国特許出願公開第43,30,078号明細書
【特許文献29】独国特許出願公開第93,20,744号明細書
【特許文献30】独国特許出願公開第197,08,988号明細書
【特許文献31】欧州特許出願公開第1,033,545号明細書
【特許文献32】欧州特許出願公開第1,602,888号明細書
【特許文献33】欧州特許出願公開第1,647,788号明細書
【特許文献34】欧州特許出願公開第1,650,516号明細書
【特許文献35】欧州特許出願公開第1,830,963号明細書
【特許文献36】米国特許第3,199,215号明細書
【特許文献37】米国特許第3,477,098号明細書
【特許文献38】米国特許第5,611,150号明細書
【特許文献39】米国特許第5,987,769号明細書
【特許文献40】米国特許第6,505,416号明細書
【特許文献41】米国特許第6,938,357号明細書
【特許文献42】米国特許第6,438,866号明細書
【特許文献43】米国特許出願公開第2008/0072447号明細書
【特許文献44】米国特許第3,675,697号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0018】
(発明の簡単な概要)
簡潔に説明すると、好ましい形態において、本発明は、凝集物キャッチャと、脱水機(時折、本明細書において、「流体除去セクション」、「固体液体分離器」、および/または「流体低減セクション」と称される)と、乾燥機、好ましくは、そうである必要はないが、遠心乾燥機とを備える、向上したスループットを伴う、乾燥機システムおよび乾燥方法である。「乾燥機システム」または「乾燥機」という用語は、種々の「セクション」を含むことができ、本明細書で使用する場合、時々、乾燥機がキャッチャセクション、脱水セクション、および乾燥機セクションを有する発明の説明とは対照的に、本発明は、キャッチャ、脱水機、および乾燥機の相異なる要素を備えることが理解される。当業者は、本発明を、相異なる要素を備える乾燥機システム、または種々のセクションを備える乾燥機として説明する時に、意図された識別があるのではないことを理解されるであろう。
【0019】
好ましい実施形態において、本発明は、システムおよび方法を含み、このシステムおよび方法は、単独で、または該システムもしくは方法の他の微粒子処理要素と組み合わせて、以下の新規かつ非自明な要素のうちの少なくとも1つを含む。これらの要素は、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、ロータアセンブリは、遠心乾燥機のセクションを通して微粒子を持ち上げるための複数のリフトブレードを備え、微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥し、遠心乾燥機のロータアセンブリは、微粒子が遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクション、および湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションといった、少なくとも2つのセクションを備え、湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、遠心乾燥機、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、凝集物キャッチャは、微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去し、凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、凝集物キャッチャ、
有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有する脱水機であって、脱水機は、微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去し、脱水機の偏向デバイスは、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスを備える、脱水機、および/または、
有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有する脱水機であって、脱水機は、微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去し、脱水機の脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを備える、脱水機。
【0020】
本発明の好ましい実施形態において、乾燥機システムは、微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するために提供される。乾燥機システムは、好ましくは、凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、凝集物キャッチャは、微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイス、および脱水微粒子排出シュートを有する脱水機であって、脱水機は、微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、ロータアセンブリは、遠心乾燥機のセクションを通して微粒子を持ち上げるための複数のリフトブレードを備え、微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機とを備える。
【0021】
本発明の凝集物除去グリッドは、好ましくは、50°より大きい傾斜角を有し、微粒子と流体とのスラリーの脱水機への通過を許容するが、グリッドが許容するよりも大きいサイズの凝集微粒子を回収し、それらを凝集微粒子排出シュートに向かって方向付ける。グリッドは、清浄化のために、およびグリッドのサイズ(ひいては、回収された凝集微粒子のサイズ)を調整するように交換するために、容易に除去可能である。
【0022】
別の好ましい実施形態では、凝集物除去グリッドは、微粒子と流体とのスラリーの脱水機への通過を許容するが、グリッドが許容するよりも大きいサイズの凝集微粒子を回収し、それらを凝集物オーバーフロー筐体に向かって方向付ける。
【0023】
凝集物除去グリッドの増大された傾斜は、システムの自動化を容易にし、凝集物オーバーフロー筐体は、他の微粒子処理と比較して比較的に低温で流れる熱溶融接着プロセスに対して特に魅力的である、目詰まりした状況での処理を継続できるようにする。
【0024】
本発明の脱水機デバイスは、偏向デバイスとして有用な、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスを備えることができる。円錐台形デバイスは、螺旋状に先細のフィンをさらに含むことができる。脱水機の有孔膜は、円錐台形有孔膜を備えることができる。脱水機の脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを備えることができる。流体の流れを方向転換する可動な円錐状デバイスを含む、脱水機に対するこれらの改善は、乾燥機に提供される微粒子スラリーを増大する。
【0025】
本発明の遠心乾燥機のロータアセンブリは、好ましくは、脱水微粒子排出シュートからの微粒子が遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクション、および湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションといった、少なくとも2つのセクションを備える。より好ましくは、湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない。湿潤微粒子送給セクションのリフトブレードは、有利に、少なくとも1つの螺旋状構成を形成する。湿潤微粒子送給セクションのリフトブレードは、有利に、35°より小さいブレード角を有し、乾燥セクションのブレードよりも少なくとも50%長い。したがって、本発明の遠心乾燥機のロータアセンブリは、より効率的な乾燥を促進するように、可変角度を有するオーガ式リフタおよび可変位置決めを提供する。
【0026】
本発明の別の好ましい実施形態において、微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥方法を提供する。乾燥方法は、好ましくは、微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、凝集物除去グリッドで凝集物を補足するステップであって、凝集物除去グリッドは、微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、ステップと、有孔膜内のスラリーを偏向させることによって、微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、脱水スラリーを微粒子排出シュートに排出するステップとを包含し、脱水ステップは、微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去し、また、遠心乾燥機のセクションを通して脱水微粒子を持ち上げることによって脱水微粒子を乾燥させるステップであって、微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップを包含する。
【0027】
別の好ましい実施形態では、凝集物除去グリッドは、微粒子と流体とのスラリーの脱水ステップへの通過を許容するが、グリッドが許容するよりも大きいサイズの凝集微粒子を回収し、それらを凝集微粒子オーバーフロー筐体に向かって方向付ける。
【0028】
開示されるように、好ましい実施形態において、本発明は、高角度凝集物キャッチャと、導入されたペレット流体スラリーからの高効率の流体除去と、改良型ロータであって、脱流体化ペレットの乾燥機の中への向上した送給と、微粉生成の低減を伴うより容易なペレットの乾燥との両方を与え、乾燥機およびスクリーン装置上での摩耗が少ない、改良型ロータと、ペレットの品質を犠牲にせず、かつペレットの水分含量を損なわない、より高いスループットとを備える。
【0029】
本発明の乾燥機システムは、随意に、溶融プロセスの下流で使用されることが意図されるが、これに限定されない。限定することを意図しないが、本発明の上流の溶融プロセスは、単軸または2軸スクリュー押出機、加熱素子、溶融ポンプ、混合機、容器、スクリーン交換機、歯車ポンプ、圧力ポンプ、送給機、分流器弁、およびペレタイザを、複数で、単独で、または直列で動作させることができる。
【0030】
乾燥システムは、比較的に大きい入力レートにおいて、薄片、球状、球形、円筒状、または他の幾何学形状等(ただし、これらに限定されない)、材料に対する水分除去の制御されたレベルを達成するように設計される。これは、濾過、振動濾過、遠心乾燥、強制もしくは加熱空気対流、回転乾燥、真空乾燥、または流動床によって達成することができるが、これらに限定されず、好ましくは遠心乾燥機システムであり、最も好ましくは自己清浄遠心乾燥機システムである。
【0031】
本発明によれば、上流プロセスは、輸送パイプにより乾燥機システムに接続する。輸送パイプは、ペレットと流体とのスラリーまたは濃縮スラリーを凝集物キャッチャの中に排出し、次いで、凝集物キャッチャは、排出シュートを通してペレット凝集物を捕捉し、除去し、排出する。凝集物キャッチャは、流体およびペレットの通路は許容するが、粘着した、塊状の、あるいは凝集ペレットを回収して、それらを排出シュートに向かって方向付ける、傾斜のある丸いバーグリッド、好ましくは多孔板または多孔スクリーンを含む。
【0032】
次いで、ペレットと流体とのスラリーは、随意に、および好ましくは、送給シュートによって脱水ユニットの中に通り、該送給シュートは、流体が微粉除去スクリーンの中に下向きに入り、それを通して貯水器に通ることを可能にする、1つ以上の邪魔板および/または傾斜有孔膜スクリーンを含有する、少なくとも1つの垂直または水平の有孔膜スクリーンを含む。次いで、ペレットは、脱水ユニットから、ペレット入口シュートによって遠心ペレット乾燥機の下端に排出される。好ましくは、ペレット入口シュートは、ペレットの付加的な脱水を可能にするように、全体的に多孔スクリーンで構築される。ペレットスラリーを包囲する360°の多孔スクリーンにより、ペレットスラリーがペレット入口シュートを通して進行する際、脱水能力が増大される。
【0033】
360°多孔構造のスラリー入口によって提供される脱水能力を活用するために、脱水ユニットにおいて使用されるような邪魔板を、ペレット入口シュート内に配置することができる。好ましくは、邪魔板は、ペレット入口シュート内の中央に配置される。ペレットスラリーが邪魔板と接触する時、ペレットスラリーは、ペレット入口シュートの内壁に方向転換され、そこでペレットは、スクリーンによって保持され、残りの輸送流体は、孔を通って退出する。
【0034】
驚くべきことに、乾燥機システムの中に入って通過する材料を増大するために、ペレット入口シュートが遠心乾燥機に接続する場所に最も近いロータの部分上のリフタブレードの数を低減することが有利であると分かった。好ましくは、ロータアセンブリ上の他の場所で使用されるよりも少ないリフタが、ロータアセンブリの底部で使用される。リフタは、好ましくは、着脱可能であり、リフタを、破損または摩耗した時だけでなく、生産を最適化するために、異なる角度または種々の角度のリフタが必要である時にも交換できるようにする。
【0035】
本発明のオーガ式リフタブレードアセンブリは、同様に低減した、ブレードと水平面との間の角度(時折、本明細書において「ブレード角」と称される)を伴う、低減した数のブレードを使用する。本発明の多くの構成が可能であるが、ある構成は、ロータの下部分におけるブレードの数を、他の場所で使用される数から3分の1だけ低減する。同時に、傾斜角は、例えば、45°から約25°〜30°に低減される。
【0036】
本発明は、乾燥機システムの凝集物キャッチャ、脱水機、および遠心乾燥機のそれぞれに対する改善を提供する。凝集物キャッチャに対する改善は、随意のオーバーフローを伴う高角度凝集物キャッチャを提供することを含む。本願明細書において使用する場合、「高角度」は、凝集物キャッチャの凝集物除去グリッドが、凝集物除去グリッドの最下点を横断する水平面から測定した時に、好ましくは50°より大きい傾斜で配向されることを意味する。脱水機に対する改善は、ペレットスラリーを包囲する多孔スクリーンで形成されるペレット入口シュートと、可動な1つまたは複数の錐体を有するユニットとを含む。遠心乾燥機に対する改善は、ロータ本体の上部分の大部分に沿って配設されるものとは異なる配設における、羽根またはリフタの有利な配置を含む。遠心乾燥機は、より多くの材料を受け入れて乾燥させるために最適化された、複数のリフタの構成を使用する。
【0037】
脱水ユニットに対する改善は、重力流分離器に関連し、固体−水スラリーは、円筒状スクリーンによって形成される垂直チャンバの上端部に送給され、該円筒状スクリーンは、その中央に可動な1つまたは複数の錐体を含み、該錐体は、スラリーを偏向させてスクリーンと接触させることによって、固体−水スラリーに外向きの運動量を提供し、それによって、水は、スクリーンを通過し、チャンバの中に保持される固体および残りの水は、重力によってチャンバの底部から外に通る。
【0038】
本発明の脱水錐体は、プラスチックペレット−水スラリーを脱水する際の特定の用途を有し、かなり高い流量レートで動作させた時に水の約93%が除去される。本発明の脱水錐体は、最も好ましくは、遠心ペレット乾燥機とともに使用されるが、その用途を遠心乾燥機だけに限定することを意図しない。
【0039】
今日市場で使用されている従来の遠心乾燥機は、一般的に、ロータの中へのスラリーの流れに関する共通の問題を有する。低い生成物流量レートおよび低いロータ速度において、スラリーは、ロータの中に容易に流れることができる。しかし、生成物流量レートが増大するにつれて、生成物は、容易にロータの中に流れなくなる。ロータ速度が増大するにつれて、生成物は、やはり容易にロータの中に流れなくなる。また、しばしば、乾燥機の効率、生成物流量レートをさらに増大させ、所望の出力レートを達成するために、増大した回転速度でロータを動作させることが望ましい。
【0040】
本発明による遠心ペレット乾燥機は、リフタが個々に着脱可能であるので、それらを個々に交換する能力を含み、ひいては、乾燥機を通したペレットの有利な流れを可能にするように、望ましくないリフタを異なる角度のリフタで置換することができる能力を含む。より大容量のペレットを受け入れて輸送することができる、より魅力的なペレット入口を作り出すように、個々にリフタを取り外すことが可能であるという利点がある。
【0041】
具体的には、本発明は、概して、遠心乾燥機用のオーガ式ロータアセンブリであり、このオーガ式ロータアセンブリは、所望の量のペレットおよび輸送流体が乾燥機に進入することを可能にするように、ペレット入口により多くの空間を作り出す。
【0042】
低い生成物流量レートと比較して高い生成物流量レートで運転する時、乾燥機と、ひいては、ロータおよびブレードとは、増大した速度で運転している。このブレードRPMの増加は、ペレット入口領域を通過するブレードの増大した頻度に起因して、高い生成物流量レートで運転する時に問題を生じる。高い生成物流量レートで運転することに関連した、通過ブレードの増大した頻度と生成物流量レートとにより、ペレット入口においてペレットの密集が生じる。本発明の低減した数のブレードの目的は、ペレットが、より高いレートでより効率的に、ペレット入口を通って、乾燥機の筐体の中に配向された円筒状スクリーンに進入することができるようにすることである。低減した数のブレードは、任意の所与のレートにおいて、特に、より高い生成物流量レートであっても、ブレードがペレット入口を通る頻度を低減することによって、より高い入口レートを容易にする。
【0043】
したがって、本発明の目的は、360°の脱水能力を提供する新規かつ非自明のペレット入口シュートを伴う脱水ユニットを提供することである。
【0044】
本発明の別の目的は、ペレットスラリー混合物から液体の大部分を除去するために、円錐状脱水スクリーンと、その中の中央に配置される脱水錐体との新規な組み合わせを提供することである。
【0045】
本発明の付加的な目的は、スラリーが錐体上で偏向してスクリーンの中に入る速度に影響を及ぼすように、円錐形脱水スクリーン内を垂直に移動することができる脱水錐体を提供することである。
【0046】
さらに、本発明の目的は、より高いレートでプロセス材料を受け入れる遠心乾燥機の能力を高める、新規かつ非自明の「ロータ・ツー・リフタ(rotor to lifter)」設計を、遠心乾燥機に提供することである。
【0047】
本発明のさらなる目的は、流体からロータベアリングを封止する、改善された方法を提供することである。
【0048】
本発明のなおもさらなる目的は、輸送流体からペレットを効率的に分離するための最適なスクリーン設計を、遠心乾燥機に提供することである。
【0049】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、添付図面を参照して以下の明細書を読み取ることでより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1a】図1aは、ペレット出口シュートに向かって配向される凝集物キャッチャと、脱水セクションと、送給セクションと、乾燥機セクションアセンブリに取り付けられる送風機管路とを含む乾燥機アセンブリを図示する。
【図1b】図1bは、送風機管路に向かって配向され、かつ送風機管路を部分的に覆う凝集物キャッチャと、ペレット出口シュートと、脱水セクションと、乾燥機セクションアセンブリに取り付けられる送給セクションとを含む乾燥機アセンブリを図示する。
【図2】図2は、高角度凝集物グリッドの位置と、開放位置におけるゲートとを示すように、筐体を通しての凝集物キャッチャアセンブリの側面図を図示する。
【図3】図3は、高角度凝集物グリッドの位置と、開放位置におけるゲートとを示すように、筐体を通しての凝集物キャッチャアセンブリの角度が付けられた斜視図である。
【図4】図4は、図3の凝集物キャッチャアセンブリの角度が付けられた斜視図の拡大図である。
【図4a】図4aは、凝集物キャッチャアセンブリの中のゲート上で使用するためのガスケット材料の断面図である。
【図4b】図4bは、凝集物キャッチャアセンブリの筐体上の空気流均衡化開口部に取り付けられる、可撓性フラップの拡大図である。
【図5a】図5aは、凝集物キャッチャグリッドの断面図である。
【図5b】図5bは、凝集物キャッチャグリッドのための支持アセンブリの拡大図である。
【図5c】図5cは、凝集物キャッチャグリッドの一部分の拡大断面図である。
【図6】図6は、その除去および挿入の際に使用するための、凝集物キャッチャグリッドと、板およびハンドルとを示す、凝集物キャッチャアセンブリの上面図である。
【図7】図7は、オーバーフロー取付具を伴う代替の凝集物キャッチャアセンブリ構成の図示である。
【図8】図8は、低角度の手動動作させられる構成を示す、代替の凝集キャッチャアセンブリ構成の図示である。
【図9】図9は、凝集物キャッチャグリッドのための代替の構成の角度が付けられた斜視図である。
【図10】図10は、図9の代替の構成の凝集物キャッチャグリッドの角度が付けられた斜視図の拡大図である。
【図11】図11は、凝集物キャッチャグリッド支持部のための別の代替の構成の角度が付けられた斜視図の拡大図である。
【図12】図12は、除去用凝集キャッチャグリッド支持部の角度が付けられた斜視図の拡大図である。
【図13】図13は、先行技術の脱水セクションおよび送給シュートセクションの図示である。
【図14】図14は、図13の先行技術の脱水セクションおよび送給シュートセクションの側面図である。
【図15a】図15aは、円錐台形脱水セクションにおける傾斜偏向器の断面図である。
【図15b】図15bは、円錐台形脱水セクションにおける円錐台形偏向器の断面図である。
【図15c】図15cは、円錐台形脱水セクションの中に螺旋状に角度のあるフィンを伴う円錐台形偏向器の断面図である。
【図16】図16は、脱水セクションおよび円筒状送給シュートセクションが取り付けられる、乾燥機アセンブリセクションの図示である。
【図17】図17は、円筒状送給シュートセクションと、その、乾燥機アセンブリセクションの筐体との交差部との間の接合部を図示する、図16の乾燥機アセンブリセクションの断面図である。
【図18】図18は、ロータアセンブリを示す反対側の配向における、図16の乾燥機アセンブリセクションの断面図である。
【図19】図19は、支持構造物および背板アセンブリを示す、先行技術のロータの断面図である。
【図20a】図20aは、図19からの、先行技術のロータ支持構造物の断面図である。
【図20b】図20bは、図19からの、代替の先行技術のロータ支持構造物の断面図である。
【図21】図21は、図18からの、ロータアセンブリの断面図である。
【図21a】図21aは、図21のロータアセンブリの頂部分の拡大断面図である。
【図21b】図21bは、図21のロータアセンブリの底部分の拡大断面図である。
【図22】図22は、図18からの、ロータアセンブリの図示である。
【図23】図23は、図18からの、代替のロータアセンブリの図示である。
【図24a】図24aは、図18のロータ上のブレード設計の図示である。
【図24b】図24bは、図18のロータ上の代替のブレード設計の図示である。
【図24c】図24cは、図18のロータ上の別の代替のブレード設計の図示である。
【図25】図25は、多層スクリーンの図示である。
【図26】図26は、図25の多層スクリーンの拡大図である。
【図27a】図27aは、水平要素が垂直要素に対して直角に接続される、焼結有孔膜の図示である。
【図27b】図27bは、水平要素が垂直要素に対して垂直に直角な配向で取り付けられる、図27aの有孔膜の断面図である。
【図27c】図27cは、水平要素が角度を付けて垂直要素に取り付けられる、図27aの有孔膜の断面図である。
【図27d】図27dは、水平要素が角度を付けて垂直要素に取り付けられる、焼結有孔膜の図示である。
【図27e】図27eは、図27dの配向とは反対の配向における、水平要素が角度を付けて垂直要素に取り付けられる、焼結有孔膜の図示である。
【図28a】図28aは、有孔膜の終端近くのエンボス加工された偏向器の図示である。
【図28b】図28bは、有孔膜の無孔かつ非終端部分におけるエンボス加工された偏向器の図示である。
【図29】図29は、円筒状有孔膜の一部分上のエンボス加工された偏向器の断面図である。
【図30a】図30aは、有孔膜に取り付けられた除去可能な偏向器の図示である。
【図30b】図30bは、図30aの有孔膜に取り付けられた除去可能な偏向器の断面図である。
【図31】図31は、有孔膜の接続のために有孔膜に取り付けられる偏向器アセンブリの構成部品の断面図である。
【図32】図32は、図31の偏向器アセンブリの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
(発明の詳細な説明)
本発明の好ましい実施形態が詳細に説明されるが、他の実施形態も意図されることを理解されたい。したがって、本発明は、以下の説明で述べられるか、または図面に図示される構成部品の構造および配設の詳細部にその範囲が限定されることを意図したものではない。本発明は、他の実施形態に対応することができ、様々な方法で実施または実行することが可能である。また、好ましい実施形態を説明する際に、明確にするために特定の専門用語が用いられる。
【0052】
また、明細書および添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、コンテキストが別途明確に指示していない限り、複数の指示物を含むことに留意されたい。例えば、ペレットまたはリフタという記述はまた、複数のペレットまたはリフタの処理を含むことも意図する。「an」原料または「a」成分を含有する組成物または流体という記述は、挙げられたものに加えて、それぞれ、それ以外の複数の原料またはそれ以外の複数の成分を含むことを意図する。
【0053】
また、好ましい実施形態を説明する際に、明確にするために専門用語が用いられる。各用語は、当業者によって理解されるように、その最も広義の意味を企図しており、また、類似した目的を達成するために同じような手法で動作する、全ての技術的同等物を含むことを意図する。いくつかのの例として、「ペレット」、「水」、「ペレットスラリー」、「有孔膜」、および「ロッド」という用語を以下に説明する。
【0054】
例えば、「ペレット」という用語は、マイクロペレットまたは微粒子を含むことができ、これらと相互に代替可能である。このようなペレット/マイクロペレット/微粒子は、薄片、星形、球形、従来のペレット、細断繊維、および他の形状を含む、多くの形状であることができ、その寸法が限定されることなく、規則的または不規則な形状の離散微粒子に代表される。それらはまた、円形、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形の、あるいは、断面が幾何学的、星形、または他の装飾的設計であることができ、また、第1の断面に直角な第2の断面で見た時に、同一または異なるものであることができる。好ましくは、ペレットは、主要な、または支配的な回転構成部品のために、球状からレンズ状である。
【0055】
例えば、「水」という用語は、水自体を含むだけでなく、水に添加される1つ以上の添加物が含まれる水も含む。
【0056】
例えば、「ペレットスラリー」という用語は、流体中のペレット/マイクロペレット/微粒子を含み、これは、(1つ以上の添加物が含まれる)水、または、本発明の乾燥システムに有用である1つ以上の添加物が含まれる他の輸送流体を含むことができる。
【0057】
例えば、「有孔膜」という用語は、その中に分布された開口を有する材料を含む。当業者は、有孔膜の形成の際に使用される材料が、重量、剛性等の所望の物理的特性を提供するように選択されること、また、所望の化学的特性を提供するように選択されることを理解するであろう。開口は、数および配置が異なることができ、また、円形、長円形、正方形、長方形、三角形、多角形、その他を含む、種々の形状を含むことができる。「有孔膜」は、ペレットがそこを通過することを許容する、グリッド、有孔板、またはスクリーンを含むことができ、少なくとも一部の流体は、おそらくは開口を通って逃れることができる小さい微粉または他の小サイズの材料とともに、有孔膜を通って退出する。
【0058】
例えば、「バー」、「ロッド」という用語、または類似した用語は、円形、正方形、および長方形を含む、数多くの幾何学形状の形態を含むことができ、また、中空または中実であることができる。
【0059】
範囲は、本明細書において、「約」もしくは「ほぼ」ある特定の値から、かつ/または、「約」もしくは「ほぼ」別の特定の値までのように表され得る。このような範囲が表される時、別の実施形態は、ある特定の値から、かつ/または、他の特定の値までを含む。
【0060】
「備える」または「含有する」または「含む」は、少なくとも挙げられた合成物、要素、微粒子、または方法ステップが、組成物または項目または方法の中に存在するが、他の合成物、材料、微粒子、方法ステップの存在を排除しないことを意味し、たとえ、他のそのような合成物、材料、微粒子、方法ステップが、挙げられたものと同一機能を有する場合であってもそうである。
【0061】
また、1つ以上の方法ステップの言及は、付加的な方法ステップ、または、明示的に識別されるこれらのステップの間に介在する方法ステップの存在を排除しないことも理解されたい。また、同様に、デバイスまたはシステムの中の1つ以上の構成部品の言及は、付加的な構成部品、または、明示的に識別されるこれらの構成部品の間に介在する構成部品の存在を排除しないことも理解されたい。
【0062】
図面を参照すると、図1aおよび図1bは、凝集物キャッチャ100と、送給シュート300を伴う脱水ユニット200と、遠心乾燥機400とを備える、乾燥機アセンブリ10の好ましい実施形態を図示する。乾燥機システム10は、流体低減セクションアセンブリ200および送給シュートアセンブリ300に取り付けられる凝集物キャッチャアセンブリ100を備えることができ、流体低減セクションアセンブリ200および送給シュートアセンブリ300を通して、脱流体化材料が乾燥機セクションアセンブリ400に導入され、乾燥機セクションアセンブリ400には、出口シュート900および送風機ダクト980が取り付けられる。図1aおよび図1bは、乾燥機セクションアセンブリ400との関連で凝集物キャッチャアセンブリ100の代替の配向を図示する点で異なる。図1bにおいて、凝集物キャッチャアセンブリ100の一部分は、図に示されるように、送風機980の前面にあり、これを部分的に隠している。
【0063】
図1aに関連する場合の乾燥プロセスの基本的なシーケンスは、凝集物キャッチャアセンブリ100の入口102を通した上流プロセスからのペレットスラリーの導入に続き、スラリーは、解凝集されたペレットスラリーが通過して、続いて流体低減セクションアセンブリ200の中に入ることができるようにする、凝集物除去グリッド104を通過し、流体低減セクションアセンブリ200において、ペレット対流体の比率が増大され、スラリーを効果的に濃縮する。この濃縮ペレットスラリーは、送給シュートアセンブリ300に入って通ることを続けて、さらなる流体低減が達成され、次いで、スラリーは、乾燥機セクションアセンブリ400の下部分に導入される。ペレットは、それが上向きに移動して、出口シュート900と、特定のプロセスによって必要となる後続の輸送、格納、および/または後処理とを通って乾燥機セクションアセンブリ400を出る際に、流体含量が大幅に低減される。
【0064】
図2に図示される本発明の好ましい実施形態において、凝集物キャッチャアセンブリ100は、筐体106の頂部に取付接続される入口102を備え、筐体106の頂部を通して、ペレットスラリーが凝集物除去グリッド104にわたって導入される。筐体106は、円形または正方形を含む、数多くの幾何学形状であることができ、好ましくは、凝集物除去グリッド104を囲繞する部分の形状は、出口108の方へ内向きおよび下向きに先細の長方形である。筐体106の頂部には、ハンドル112を伴う凝集物グリッド除去ドア110が、取り外し可能に、好ましくはヒンジ式に取り付けられ、凝集物グリッド除去ドア110を通して、凝集物除去グリッド104を除去することができる。ハンドル116を伴う随意のアクセスドア114もまた、筐体106の頂部に取り外し可能に、かつ/またはヒンジ式に取り付けることができる。同様に、随意の観察ポート118を筐体106に固定して取り付けることができ、その場所を例示として示すが、示される場所に限定されない。
【0065】
凝集物除去グリッド104は、凝集物グリッド除去ドア110を通過して、凝集物グリッド除去ドア110の入口から、貫通せずに、筐体106と、それに取付可能に、好ましくはボルト締めで取り付けられる凝集物オーバーフロー筐体124との接合部122まで、筐体106の側部に固定して角度を付けて取り付けられる一対の溝付きトラック120の中に挿入される。接合部122によって形成される壁は、そこを通して凝集物を除去することができるオーバーフロー開口部(図2に示さず)を有する。このオーバーフロー開口部は、オーバーフロー開口部の最上縁部にわたって固定してヒンジ式に取り付けられるゲート126によって、手動または自動で密封閉鎖することができる。制御シリンダ127は、ゲート126および凝集物オーバーフロー筐体124に取り付けられる。ゲート126の液圧式、好ましくは空気圧式の自動閉鎖は、選好的であり、スイッチによって、またはプログラム可能な論理制御(「PLC」)によって行うことができる。随意に、ゲート126の開閉は、PLCによって維持される固定時間間隔で動作させ、制御することができる。
【0066】
凝集物オーバーフロー筐体124は、正方形または円形を含む、数多くの幾何学形状であることができ、好ましくは、凝集物オーバーフロー出口128に向かって下向きおよび内向きに先細の下部分を伴う長方形である。アクセスポート130は、接合部122内のオーバーフロー開口部の領域および凝集物除去グリッド104の下部分へのアクセスの容易性を促進するように、凝集物オーバーフロー筐体124に取付接続され、好ましくはヒンジ接続される。凝集物オーバーフロー筐体124に取り付けられて、これを通過するのは、手回しクランク132を伴う一対の手動安全ロッド(1つだけ見える)であり、これは、ゲート126が開放する時に、手回しクランク132を伴う手動安全ロッドが円筒状ロッドをゲート126の下の位置に調整することにより、偶発的または時期尚早の閉鎖を防止するように、手動で回転させた時に円筒状ロッドを筐体の中にねじ切り式に移動させる。
【0067】
図3は、凝集物キャッチャアセンブリ100の好ましい実施形態を3次元的により十分に図示し、ここで、同一番号は、図2と同一の構成部品を表す。図4は、同様に番号が付され、接合部122を通してオーバーフロー開口部134がより明確に図示されるように、凝集物キャッチャアセンブリ100の一部分を配向する。制御シリンダ127のための装着ブラケット136は、垂直支持部138に取り付けて(構成されたように部分的にだけ示す)、続いて、好ましくは溶接によって、凝集物オーバーフロー筐体124に取り付けられる。
【0068】
ゲート126は、長方形フレーム142および多数の縦ブレース144によって補強された金属板140を備える。金属板140の縁部は、ガスケット材料、好ましくはシリコーンで円周方向に嵌合され、好適な留め金によって適所に保持される。図4aに断面で図示されるように、好ましいガスケット150は、金属板140の上に確実に嵌合するスロット付き部分152、および、金属板140と接合部122によって形成される壁との間に密封して嵌合する圧縮可能な円筒状中空部分154を有する。限定することを意図せずに、当業者に公知である他の好適なガスケット材料およびガスケット構成を、同程度の結果を達成するために利用することができる。
【0069】
図4に戻ると、さらに、随意に可撓性フラップ133(図4b)で覆うことができる、空気流均衡化開口部131が図示されており、その最上縁部135は、筐体106に取付接続され、好ましくはボルト締め接続される。可撓性フラップ133は、多くの可撓性材料、好ましくはポリマー、より好ましくはポリプロピレンであることができる。可撓性フラップ133は、空気流均衡化開口部131(図4bに示さず)を完全に覆って、筐体106に十分に重なり、これにより、可撓性フラップ133が開口部を通って筐体106の内側へ後ろ向きに引き込まれることを防止する。1つ以上の随意の加重支持部137を、可撓性フラップの表面にわたって水平に取付接続することができる。加重支持部137は、好ましくは、可撓性フラップを通して、長さだけが異なる第2の類似する下側バー(図示せず)にボルト締め接続されるバーを備え、それによって、下側のバーは、筐体106と接触せず、したがって、下側バーの両端部において、少なくとも筐体106上の可撓性フラップ133の重なり寸法だけ、可撓性フラップ133の幅よりも狭い。加重支持部は、多くの材料で作製することができ、好ましくは、筐体106と同じ組成物である。この可撓性フラップ133は、自由に開閉することが可能であり、アセンブリの全体を通して引き込まれる空気流に依存するものとして、圧力の均衡化を可能にする。これは、過剰な空気が無制御にプロセスの中に引き込まれることを防止する。
【0070】
図4に示され、そして図5a、図5b、および図5cに詳細に示されるように、凝集物除去グリッド104は、多数の三角形支持部162に溶接で取り付けられる、多数の縦ロッド160を備え、次に、三角形支持部162は、溝付きトラック120に沿ってその中に摺動する水平ロッド164に溶接で取り付けられる。水平ロッド164が溝付きトラック120に沿って妨害されずに摺動する空間を提供するために、最外の縦ロッド160は、角ブラケット166に溶接で取り付けられ、続いて、角ブラケット166は、隣接する三角形支持部162の側部に溶接される。乾燥機アセンブリのサイズが増大するにつれて、同様に増大する凝集物除去グリッド104の下の付加的な支持部が重要になる可能性がある。この補強を促進するように、多数の支持ロッド170(図4、および図5aに詳細を示す)が、一対の溝付きトラック120の間の筐体106の頂部、および、接合部122として形成された壁に溶接される。加えて、支持ロッド168は、多数の水平ロッド164に溶接で取り付けられる。支持ロッド170に沿った支持ロッド168の運動を容易にするために、支持ロッド168は、選好的に、図5aの断面図に図示されるように、反転させたV字角支持部である。したがって、支持ロッド168のV字部分は、幾何学的に協働する支持ロッド170のV字部分に沿って、阻害されることなく摺動する。
【0071】
凝集物除去ドア100を通した凝集物除去グリッド104の除去をより十分に促進するために(図2、図3、および図4)、凝集物除去グリッド104の最上縁部は、好ましくは溶接で、凝集物除去ドアの下側に取り付けることができる。より好ましくは、図6に図示されるように、板172を、凝集物除去グリッド104上の支持ロッド168の上端部に溶接で取り付けることができる。この板172には、少なくとも1つのハンドル174が取付接続され、少なくとも1つのハンドル174は、例えば、凝集キャッチャアセンブリ100から除去するためになど、手動で把持するか、または、クレーン等の適切なリフトデバイスに取り付けることができる。
【0072】
本発明の別の好ましい実施形態において、図7は、筐体1002を備えるオーバーフロー凝集物キャッチャアセンブリ1000を示し、筐体1002は、円形または正方形を含む、数多くの幾何学的構成であることができるが、好ましくは長方形状であり、出口1004の方へ内向きおよび下向きに先細である。筐体1002の前面には、ハンドル1008を伴うアクセスドア1006がヒンジ式に取り付けられる。ドアは、空間およびアクセスの容易性が許容する場合に、側部または頂部でヒンジ式に連結することができる。ペレットスラリーは、上記に説明されたように入口1010を通って進入し、凝集物除去グリッド1012の上を通過する。オーバーフロー筐体1014は、好ましくはボルト締めによって、筐体1002の背部に取り付けられて、図示しないオーバーフロー開口部を覆う。オーバーフロー開口部は、本明細書において以下に詳細に説明するように、有孔膜デバイスによって、随意に覆うことができる。有孔膜デバイスは、清浄化のための除去の容易性のために、スロット付き溝の中へのボルト締めまたは挿入によって、筐体1002とオーバーフロー筐体1014との間の接合部1016に取り外し可能に取り付けられることができる。代替的に、スクリーニングデバイスは、溶接によって、接合部1016に固定して取り付けることができる。この実施形態は、高レベルの凝集形成を起こし易い材料、特に粘性または粘着性のある材料に対して好適であり、それによって、凝集物の集積を許容することができ、ペレットスラリーの流れは堆積によって妨害されない。スクリーニングデバイスの選択は、オーバーフロー状態の間における目詰まりを最小化するために特に重要である。この実施形態はさらに、操作者の火傷または怪我のリスクが最小限である、低温の流体処理および手動操作に好適である。
【0073】
図8は、別の好ましい実施形態を図示し、凝集物キャッチャアセンブリ1100の比較的に単純な手動かつ低温の一実施形態を提供し、この実施形態においては、オーバーフロー筐体がなく、凝集物除去グリッド1112は、他の開示された実施形態のよりも傾斜角が大幅に低い。図に示されるように、手動の凝集物キャッチャアセンブリ1100は、筐体1102を備え、筐体1102は、円形または正方形を含む、数多くの幾何学形状であることができるが、好ましくは、出口1104に向かって内向きおよび下向きに先細の長方形である。筐体1102の前面には、空間および構成が許容すれば、側部または頂部からヒンジ連結することができる、ハンドル1108を伴うアクセスドア1106がヒンジ式に取り付けられる。上述と同様に、ペレットスラリーは、入口1110を通して導入され、低い傾斜角で凝集物除去グリッド1112を通過する。
【0074】
凝集物除去グリッド104(図2)、1012(図7)、および1112(図8)は、図8に破線1114によって示される凝集物除去グリッドの最下点を横に切断する水平面から測定した時に、0°から50°より大きい範囲の数多くの傾斜角1116とすることができる。傾斜角1116は、好ましくは約20°から50°より大きい範囲、より好ましくは約40°から50°より大きい範囲であり、最も好ましくは50°より大きい。より低い傾斜角(例えば、図8のグリッド1112について、0°から20°)は、特に手動低温流体プロセスに有用であり、蓄積する凝集物からの除去の容易化を可能にする。プロセスが手動から自動動作に移動するとき、傾斜角は、操作者の活動の必要性を最小化するように好都合に高くされる。したがって、高容量プロセスおよび/または高温プロセスにおいて、図2に例示されるように、操作者の支援を必要とせずに、凝集物の蓄積を可能にして、ゲート126の開口時に凝集物自体を一掃するように、50°より大きい傾斜角が最も好ましい。後続の、凝集物オーバーフロー筐体124の中への凝集物の放出および出口128の通過は、動作領域から離れて、蓄積した凝集物の遠隔収集および/または輸送を可能にする。続いて、出口128は、廃棄物容器、再利用品容器、または他の貯蔵所、および当業者に公知の輸送機構に接続することができる。
【0075】
代替の凝集物キャッチャアセンブリが企図される。図7は、凝集物除去グリッド1012を示し、凝集物除去グリッド1012は、その最下部分に、水平ロッド構成部品1020を垂直ロッド構成部品1022に溶接することによって形成される平坦な領域を有する。これは、粘性および粘着性調合物に共通であり得るように、より大量の凝集物の蓄積を可能にする。図9および図10は、代替の凝集物除去グリッド1212設計を示し、縦ロッド1214の最下端部は、垂直構成部品1216を形成するように、下向きに曲がった角度で曲げられるか、または好ましくは溶接される。縦ロッド1214は、多数の支持ロッド1218(図9および図10)、または三角形ブラケット1222(図11)に溶接で取り付けることができ、支持ロッド1218および三角形ブラケット1222は、同様に、水平ロッド1220(図9、図10、および図11)に溶接で取り付けられる。凝集物除去グリッド1212は、溶接によって筐体(図示の目的で透明に示される)に固定して取り付けることができ、好ましくは、多数の水平ロッド1220(図9、図10、および図11)の相補的にねじ切りされた端部の中に、ボルト1224をねじ切り式に挿入することによって、取り外し可能に取り付けられる。図12は、単純な取付方法を図示し、例えば、L字角1230は、その筐体1232の2つの壁の接合部の近くで、筐体の壁(図示の目的で透明に示される)に溶接される。このL字角の中には、水平ロッド1220が配置され、水平ロッド1220には、手動で凝集物キャッチャアセンブリに挿入またはそこから除去することができる凝集物除去グリッドを形成するように、多数の縦ロッド1214が溶接で取り付けられる。図12は、小容量、低温流体動作、または大量の凝集物が想定されない場合に有用なアセンブリを図示する。
【0076】
図11はさらに、ガスケットについての代替の構成を図示し、この構成において、長方形ガスケット1226は、アクセスドア1106のパネル1234と傾斜パネル1236との間の遮蔽を提供する。重なりガスケット1228は、傾斜板1236と背板1238との間に位置付けられ、封止フラップを形成するために、両方の板の縁部を過ぎて延在する過剰な材料を有する。ガスケット材料は、ネオプレンおよびシリコーンを含む、数多くの好適な材料であることができ、好ましくは、エチレンプロピレンジオレフィンモノマーコポリマー(「EPDM」)である。このアセンブリッジは、ボルト締め接続される。
【0077】
図13および図14は、先行技術の、凝集物キャッチャアセンブリ100が取り付けられる、流体低減セクションアセンブリ200および送給シュートアセンブリ300を図示する。筐体202内には、垂直偏向器ブレード206を円周方向に包囲する、少なくとも1つの垂直円筒状スクリーン部材または有孔膜204があり、垂直偏向器ブレード206は、半円形状または先端を切断した半円形状であり、角度を付けて傾斜され、止めねじ212(図14)を含有する少なくとも1つのカラー210で支持ロッド208に沿って取付接続される。有孔膜204の基部は、フランジ214上に嵌合して位置付けられ、フランジ214は、下向きおよび内向きに先細であり、送給シュートアセンブリ300に取り付けられる。送給シュートアセンブリは、筐体302を備え、筐体302には、その底部長さに沿って長方形有孔膜304が固定して取り付けられる。この公知のアセンブリの詳細は、本発明の譲受人によって所有される米国特許第4,447,325号に開示され、その内容は、参照によってその全体が本明細書に含まれる。送給シュートアセンブリは、入口306を通して乾燥機セクションアセンブリ400に取付接続される。
【0078】
図13、図14、および図15aに示される公知の垂直偏向器ブレード206は、図15bに図示されるように、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイス220で置換することができ、円錐台形デバイス220は、アセンブリ全体を支持ロッド226に取り外し可能に取り付けるように、止めねじ224を伴ってカラー222に溶接で接続される。随意に、図15cに示されるように、付加的な螺旋状の動きをペレットスラリーに与えて流体除去効率を向上させるために、螺旋状に先細のフィン226を円錐台形デバイス220に溶接で取り付けることができる。図15a、図15b、および図15cは、本発明のより好ましい実施形態を図示し、図13および図14の円筒状有孔膜204は、円錐台形有孔膜230で置換することができ、円錐台形有孔膜230には、平面環状円板232が溶接で取り付けられ、それによって、平面環状円板232の外径は、円錐台形有孔膜230の最大または頂部直径と同じであり、平面環状円板232の内径は、垂直偏向器ブレード206の最大直径および/または円錐台形デバイス220の最大直径もしくは底部よりも大きい。このことは、支持ロッド226または個々の偏向器ユニットを、有孔膜204または円錐台形有孔膜230から独立して除去および/または置換できるようにする。3つのこのようなユニットは、好ましくは溶接によって、取付接続されて示されており、限定することを意図せず、流体低減セクションアセンブリ200において、少なくとも1つのこのようなアセンブリッジ、および好ましくは少なくとも2つ以上のこのようなアセンブリッジが利用される。有孔膜の説明は、本明細書の以下に詳述する。円錐台形有孔膜230は、最高で90°の角度231であることができ、好ましくは、20°から90°の範囲にあり、より好ましくは、40°から90°の範囲にある。
【0079】
ここで図16を参照すると、凝集物キャッチャアセンブリを伴わない乾燥機アセンブリ10の一部分が、図1aおよび図1bと比較して異なる配向で示される。本明細書の上記に説明したように、入口102は、流体低減セクションアセンブリ200および送給シュートアセンブリ300に取付接続され、それらアセンブリを通して、脱流体化した材料は、出口シュート900が取り付けられる乾燥機セクションアセンブリ400に導入される。アクセスドア240および下部アクセスドア320は、構築の際に分離している場合は、筐体202および送給シュート筐体322に取り付けられ、好ましくは、ヒンジ取付され、そして、取り付けられたハンドル242を有する。本発明の好ましい実施形態において、フランジ214は、アダプタフランジ324に取付接続、好ましくはボルト締め接続され、続いて、アダプタフランジ324は、円筒状有孔送給シュート326に取り付けられ、好ましくはボルト締め接続され、円筒状有孔送給シュート326は、本図にはその取り付けは示されていないが、乾燥機セクションアセンブリ400の入口への随意の取り付けのために下向きに傾斜する。この特定の取付点を明確にするために、図17は、図1aからの配向において、乾燥機セクションアセンブリ400を示し、面が取付部位の近くを切り離すように乾燥機セクションアセンブリ400を通過する。したがって、円筒状有孔送給シュート326は、装着ブラケット328に溶接で取り付けられ、そして随意に、送給シュート出口330を提供するように、乾燥機セクションアセンブリ400の筐体402に取付接続、好ましくはボルト締め接続される。円筒状有孔送給シュート326の説明を本明細書の以下に詳細に述べる。
【0080】
図17の乾燥機セクションアセンブリ400用の筐体402は、数多くの幾何学形状であることができ、ここでは、限定することを意図せず、簡潔さのために長方形として図示される。筐体402は、いくつかのアクセスドア404を有することができ、アクセスドア404は、後に説明される、筐体402内に含有される有孔膜およびロータアセンブリへのアクセスの容易化のために、筐体402に取り付けられ、好ましくはヒンジ取付される。
【0081】
図18では、凝集物キャッチャアセンブリを伴わない乾燥機アセンブリ10の一部分が、乾燥機セクションアセンブリ400内にロータアセンブリ500および円周状有孔膜800が示されるように、アセンブリを切断する面で示されている。図に示されるように、本発明のより好ましい実施形態において、入口102は、流体低減セクションアセンブリ200および送給シュートアセンブリ300に取り付けられ、ここで、本発明の好ましい実施形態は、アダプタフランジ324に接続されるフランジ214を含み、続いて、アダプタフランジ324は、筐体402の内部のスクリーン入口802において有孔膜800への入口に取り付けるために下向きに傾斜する、円筒状有孔送給シュート326に取り付けられる。
【0082】
図14の有孔膜304および図18の円筒状有孔送給シュート326の傾斜角231は、それぞれの送給シュートの交差部で、筐体402に対して直角に描かれた破線332から測定した時に、90°より小さく、好ましくは、約20°から約70°、より好ましくは、約30°から約60°である。
【0083】
図18のロータアセンブリ500は、分節型、一体型、およびそれらの組み合わせであることができる。図19、図20a、および図20bに図示されるように、分節型ロータは、ハブ504に溶接で取り付けられる支持アセンブリ502を備え、ハブ504は、軸508(図19)に取り外し可能かつ調整可能に取り付けるために、少なくとも1つの止めねじ506を含有する。支持アセンブリ502は、当業者に公知である数多くの設計および幾何学形状であることができ、限定することを意図せずに、図20aには例示的に十角形として、図20bには角度を付けた十角形として示される。支持アセンブリ502は、様々な数および平面配向に対する角度において、支柱、ブレース、および構造構成部品508を備え、これらは、ハブ504および円周状取付構成部品510に溶接で取り付けられ、これらの構造は当業者に公知であるので、概して例示目的であると識別される。これらの支持アセンブリ502には、背板512がボルト締めで取り付けられ、背板512には、取付接続、ボルト締め、および/または溶接で、角度を付けて配向したブレード514が取り付けられる。
【0084】
中実ロータアセンブリ500(図21)は、円周方向に一様に幾何学的な、好ましくは円筒状のロータ520を備え、ロータ520には、好ましくは溶接によって、角度を付けて配向されるブレード522が取り付けられる。環状円板524は、円板の外径がロータ520の直径と少なくとも同じであるように、ロータ520の頂部に溶接される。環状円板524の内径は、それが溶接で取り付けられる上部ハブ構成部品526の外径と同じである。多数の内部環状円板528は、付加的な構造的支持を提供するように、ロータ520の内周に溶接で取り付けられ、それによって、内径は、軸530の直径よりもかなり大きい。先細ブッシュ532は、軸530上に配置され、上部ハブ構成部品526に挿入され、図21aにより詳細に示されるように、ロータ520と軸530との同時かつ同期の回転を確実にするために、嵌合および固定するように調整される。ロータ520は、多数の構成部品、選好的には円筒状構成部品から組み立てることができ、それらは溶接で取り付けられる。内部環状円板528は、随意に、限定することを意図せずに、補強の目的で、これらの溶接部および多数の他の場所に対して、内部に配置することができる。
【0085】
図21において、また図21bの詳細において、本明細書において以下に詳細に述べるように、環状円板534は、少なくとも、該円板がその周りに回転する基部構造体の最小垂直寸法と同じくらい最下縁部から離れた距離536で、ロータ520の内側に溶接で取り付けられる。先細ブッシュ538は、軸530上に配置され、下部ハブ構成部品540内に挿入され、ロータ520と軸530との同時かつ同期の回転を確実にするために、嵌合および固定するように調整される。先細ブッシュ538と円周状ロックカラー542との間には、下部ロータブッシュ支持構成部品の可能な不具合を防止するように付加的な支持を提供する、円筒状スペーサ544がある。ロックカラー542は、軸530の周りで円周方向に刻まれた溝546に嵌合する。
【0086】
図21bにさらに図示されるように、随意に、環状円板534の上側には、環548がロータ530の周りで円周方向に載置され、環状円板534に溶接で取り付けられる。必要に応じて付加的な構造的支持を提供するように、環548には、環に垂直に配向される多数のフィン550を溶接で取り付けることができる。乾燥機セクションアセンブリ400の回転領域内の潜在的な汚染物の除去を容易にする、随意の偏向器フィン552を、環状円板534の下に溶接で取り付けることができる。これらのフィン552は、配置の角度において数多くの幾何学形状であることができ、選好的には、回転の方向に向かってねじれ角度を伴う三角形である。フィン552のねじれ角度は、環状円板534の垂直面に対して決定される場合、90°以下であることができる。好ましくは、ねじれ角度は、約20°から最高で90°、より好ましくは、ねじれ角度は、少なくとも40°から最高で90°である。
【0087】
図18に戻ると、軸530は、中実ロータアセンブリ500の下に延在して、二部品支持構造物554aおよび554bを通過し、その後者は、点線554cによって示されるように、上向きおよびロータ自体の内側に延在する。図21および図21bに説明される距離536は、少なくとも最上の構成部品554bの高さに等しい距離として定義され、図18に図示される点線554cの位置的に上側に偶発的に配置される。この二部品支持構造物の周りには、本明細書の以下に詳述するように、有孔膜800の基部が確実に嵌合する。軸530は、二部品支持構造物554aおよび554bから、基板556、ベアリング558を通して、被駆動滑車560を通過するように下向きに延在する。被駆動滑車は、ベルト562によってモータ570の駆動軸566上の駆動滑車564に取り付けられる。限定することを意図せずに、モータ570はまた、軸の頂部に駆動可能に接続することができ、また、当業者によって理解されるように、軸に直接的かつ共線的に取り付けることができる。乾燥機のサイズが増大するにつれて、トルクもまた増大するので、共線的直接駆動は、問題を含む可能性があり、したがって、駆動および被駆動機構が好ましい。同様に、増大したサイズは、増大した重量を与え、したがって、図18に図示されるモータ570は、より好ましい構成である。
【0088】
ベルト562は、チェーン、または、平ベルト、丸ベルト、Vベルト、ロータリベルトもしくはチェーンベルト、コグベルトもしくはタイミングベルト等を含むベルトであることができ、駆動機構と被駆動機構との間の望ましくない滑りまたはバックラッシュを回避するために、コグベルトを使用することが好ましい。より好ましくは、コグベルトは、滑りを起こし難く、通常の使用において、最小の伸びまたは膨張とともに、化学的耐性がある。最も好ましくは、コグベルトは、滑りを伴わず、また膨張を伴わずに、高トルク負荷の下で低速において、駆動機構から被駆動機構への運動の再現性のある変換を提供する。
【0089】
本発明の好ましい実施形態によれば、ロータアセンブリ500上およびその周りでの、最も好ましくは中実ロータ構成内における、ブレード522の位置決めおよび配向は、乾燥プロセス全体の効率を決定する際に非常に重要である。よって、図22のロータアセンブリ500は、考察のために、任意で4つの領域に分けられている。湿潤ペレット送給セクション602は、送給シュートアセンブリ300(図18)から脱液ペレットを受容し、ほぼ水平からより螺旋状に垂直にペレットの流れを方向転換して、ブレード522との衝突に対して追加的な速度を提供する一方で、ブレード522および有孔膜800との同じ衝突を通して、残留流体の除去をさらに容易にする。乾燥機の中に湿潤ペレットを送給することが可能であることは、乾燥プロセスのこの領域を検討する際に重要な関心事項である。湿潤ペレット送給セクション602に続いて、残留流体低減セクション604があり、ペレット上の表在または表面の液体は、有孔膜800と組み合わせて、ブレード522との衝突によって効果的に除去される。
【0090】
入口から、湿潤ペレット送給セクション602を通して、および残留流体低減セクション604を通して、ペレット上の流体がさらに大幅に低減されるにつれて、乾燥ペレットは、乾燥セクション606を通過するように伝搬し、乾燥セクション606において、特定の材料について達成可能な最終的な水分量が達成される。次に、乾燥ペレットは、排出セクション608によって促進されるように乾燥機から出るように方向転換されて、図1a、図1b、図16、および図17に図示されるように、ペレット出口シュート900を通って退出する。
【0091】
したがって、ペレットの乾燥は、乾燥プロセスにおける滞留時間、乾燥機器の効率、ペレットの化学的組成、ペレットの温度、乾燥機器の中で維持される温度、乾燥機器を通る空気流、ペレットの衝突の頻度および有効性、ペレットが通過しなければならない乾燥機器の異なる部分において生じる異なる水分レベル、ならびに、ペレットから除去される流体の性質および化学作用によって影響を受ける。重要なことに、ロータの設計は、これらの変数の全てをどのように確信的に修正して、乾燥プロセスから退出する乾燥ペレットに影響を及ぼすことができるのかが重要である。
【0092】
典型的な従来のロータリは、ロータにわたって転写される水平軸に対して45°の角度でブレードを配置する。ペレットの滞留時間を延長するために、角度を低くすることができ、これにより、より少ない持ち上げを提供し、乾燥機を通した垂直上昇を減速する。
【0093】
乾燥機の中への送給を容易にするために、ロータの高い回転速度を伴う、入口に多数のブレードが存在する多くの場合において、ペレットが、乾燥機の中への進入から効果的にブロックされることを発見した。また、ブレードの角度には、不正確に位置付けられた場合に、ペレットのブレードに当たる衝突角度が、ペレットが乾燥から出て送給シュートアセンブリ内に戻ることを潜在的に拒絶し得るという問題があることも発見した。衝突回数は、より多くのブレードを使用すること、およびそれらをより接近して位置付けることによって大幅に高めることができ、このことは、薄片材料または小径または実質的にマイクロペレットと同様に、ペレット塊および/またはペレットサイズが減少するほど特に重要である。
【0094】
さらに、ブレードの下位階層の後縁部の、ブレードの次の階層の前縁部に対する近接性が、不適切に間隔を置いた場合、間隙を残す可能性があり、その間隙を通して、内側スクリーンに沿った水平面の周りでのバンディングが問題になり得ることを見出した。ブレードの形状もまた、乾燥プロセスを通したペレットの移行に影響を与える。流体が、ペレットから効果的に除去され、かつスクリーンに衝突してプロセスから効率的に除去される角度もまた重要である。また、ロータが45°の角度で平面を通過することも、その面に沿って位置的にさらに上またはさらに後ろの位置に対する、ブレードの配向を変化させ、したがって、その面に沿ったブレードの運動は、全体的なプロセスのスループットレートおよび乾燥効率に可変かつ有意な影響を及ぼすことも分かった。ブレードとスクリーンの壁との間の空間の幅、ならびに、出口シュートに近いブレードの幅および配向も重要である。
【0095】
したがって、図22に図示される本発明の好ましい実施形態において、湿潤ペレット送給セクション602は、ブレードの、少なくとも1つの螺旋状構成、好ましくは少なくとも2つの螺旋状構成を実質的に形成する、低減した数のブレードを有し、このような構成において、前縁部を通して水平に描かれる面の上側の後縁部の傾斜によって画定されるブレード角は、45°以下、好ましくは、45°より小さく、最も好ましくは35°より小さい。湿潤ペレット送給セクション602の螺旋状ブレード610は、アセンブリの他の部分におけるブレードよりも長くすることができ、好ましくは、少なくとも1.25倍の長さであり、より好ましくは、少なくとも1.5倍の長さである。外側縁部から、取付縁部を通して描かれる面までのブレードの角度は、0°から±20°の範囲にあることができ、好ましくは0°からマイナス20°である。螺旋の中で位置的に最下のブレードは、好ましくは、アセンブリを通して上向きに漸進的に螺旋状に進むものよりも、前縁部を通る面に関連する後縁部のより低い角度にあって、取付縁部を通る面に対する外側縁部に関連する最下のブレードの角度は、好ましくは0°から40°未満であって、最も好ましくは0°から30°未満である。
【0096】
残留流体を含む材料の最大の塊が、螺旋状ブレード610に直接的に衝突するので、該ブレードには、角度のある少なくとも1つの支持部612を提供することができ、角度のある支持部612は、好ましくは溶接で、螺旋状ブレード610の下側に垂直に取り付けられ、かつ、好ましくは溶接で、角度を付けてロータ520に取り付けられる。ロータ520に関する角度は、角度のある支持部612が、ロータ自体の面に対して垂直に配向され、かつ、ロータの面へのその取り付けの際に角度を付けて配置されるようなものであり、これによって、その取り付けは、同じブレードの前縁部を通して描かれる面に対する、ブレードの後縁部から見た場合のブレードが傾斜する角度で、螺旋状ブレード610との直角度を保持する。好ましくは、少なくとも2つの角度のある支持部612が、好ましくは溶接で、各螺旋状ブレード610に取り付けられる。
【0097】
ここで、図22に示されるロータ520の残留流体低減セクション604を参照すると、同じブレードの前縁部を通して描かれる面に対する、ブレード614の後縁部のブレード角は、湿潤ペレット送給セクション602のブレード角と同じ、好ましくはより急峻であることができ、また、乾燥セクション606のブレード角と同じであることができる。ここで、特定の材料からの流体除去は、より問題があるか、または付加的な滞留時間を必要とし、湿潤ペレット送給セクション602におけるブレード角は、有効な持ち上げを低減し、ひいては、乾燥機のこのセクションの中でのペレットの衝突回数および残留時間を増大するように、低くすることができる。
【0098】
流体の滞留時間および/または有効な低減を向上させるために、好ましくは、ブレード614の角度は、ブレード610の角度よりも大きく、乾燥セクション606の中のブレード616の角度よりも小さい。付加的な衝突は、ブレード614の連続する列の間の距離618が低減されるように、湿潤ペレット送給セクション602の中により多数のブレード614を配置することによって達成することができる。同様に、衝突回数を効果的に増大させるために、ロータ520へのブレード614の取付部を通して描かれる面に対するブレード614の外側縁部の角度を増大することが使用され得る。好ましくは、この角度は、0°から少なくとも20°である。代替的に、外側縁部および/または後縁部は、ブレード614の本体に対して湾曲させることができるが、これは、構成部品のますます複雑な曲線の製造および組み立てを再現的に制御する際に導入される増大する困難性のため、好ましくは回避される。随意に、螺旋状ブレード610について上記に説明されたように、必要に応じて、支持部をブレード614に追加することができる。
【0099】
本明細書において上述のように、乾燥セクション606の中のブレード616は、湿潤ペレット送給セクション602の中のブレード614の角度と同じ角度であることができ、ここで、検討の角度は、同じブレードの前縁部を通して描かれる面に対する、ブレードの後縁部の角度である。好ましくは、ブレード616のこの角度は、ブレード614の角度と少なくとも同じであり、より好ましくはそれよりも大きい。より多くの滞留時間が必要であると考えられるならば、角度を低減することができる。代替的に、および随意に、乾燥セクション606の下部分におけるブレード616の角度は、乾燥プロセスを通してペレットを迅速に乾燥させて、最終的に乾燥プロセスから出ることのより素早い加速を促進するために、同じセクション内の漸進的により高所のブレードの角度とは異なることができる。加えて、ブレード間の距離、ブレードの外側縁部の湾曲、ブレードの後縁部の湾曲、およびブレードの前縁部の湾曲は、必要に応じて、乾燥セクション606の異なる部分において異なることができる。好ましくは、構築の容易性のために、乾燥セクション606にわたる変形の数を最小化し、最も好ましくは、ブレード、角度、および湾曲は、領域にわたって一様である。
【0100】
粘性、粘着性がある傾向があり、かつ接着を起こし易い材料については、乾燥セクション606の上部乾燥セクション607におけるブレード幅を低減することが有利である。好ましくは、ブレード幅は、乾燥セクション606の残余部のブレード616よりも、少なくとも5%狭く、より好ましくは、ブレード幅は少なくとも10%狭く、最も好ましくは、少なくとも20%狭い。何らかの理論に束縛されることを意図せずに、このことは、乾燥機の上部領域における、開けた、非衝突領域を効果的に増大させ、ひいては、微粒子間の衝突の可能性およびエネルギー性を低減する。
【0101】
図22の排出セクション608は、ブレード620を備え、ブレード620は、ペレットが乾燥機の上方に螺旋状に移動するようにペレットを方向転換することを意図し、それによって、ペレットは、乾燥機から水平に出て、ペレット出口シュート900の領域の中に伝搬される(図1aを参照)。ブレード620は、少なくともブレード614およびブレード616の角度であり、好ましくは、これらのブレードの角度よりも大きい角度である。最も好ましくは、同じブレードの最下縁部の角度に対するブレード620の最上縁部の角度は、少なくとも45°であり、なおもさらに好ましくは、この角度は、少なくとも70°であり、最も好ましくは、少なくとも80°以上である。ブレード620は、それらが、ブレードの先行する列の後縁部に直に隣接するように、好ましくは、図22に示されるように、ブレードの先行する列の中の隣接するブレードの後縁部の間にあるように、ロータ520の周囲に位置付けることができる。ブレード620の幅は、ロータと環状円板524の最外縁部との間の距離622を超えてはならず、好ましくは、その距離622より小さい。随意に、ブレード620は、アセンブリから省略することができる。ブレード620は、好ましくは溶接で、ロータ520に取付接続されて、随意に、好ましくは溶接によって、環状円板524に取り付けることができる。ブレード620は、先行する列において、ブレード616と整合し、ブレード616の後縁部およびブレード620の最下縁部は、随意に、溶接で取り付けることができる。
【0102】
ロータアセンブリ500のそれぞれのセクションは、ロータ上での多数の均整のとれた配設であることができる。好ましくは、湿潤ペレット送給セクション602は、図18に示されるように、筐体402の内側のスクリーン入口802の最上部の高さと同じ高さであり、残留流体低減セクション604は、乾燥セクション606の高さの少なくとも1/10であり、排出セクション608は、出口シュート900への出口902(図17)の高さと同じ高さである。ブレード616の幅が上部乾燥セクション607において低減される場合、そのセクションの好ましい高さは、ロータ520の高さの少なくとも1/5である。
【0103】
図22の螺旋状ブレード610ならびにブレード614、616、および620は、数多くの幾何学形状であることができ、好ましくは、図24a、図24b、および図24cに図示される変形四辺形である。取付縁部630は、ロータ520(図22)の半径に合致し、ここでは、異なるサイズの乾燥機の半径は異なるので、図示を簡単にするために線として図示される。後縁部632は、長さが前縁部634以下であり、外側縁部636の長さは、後縁部632および前縁部634の相対的な長さに依存する。図24aにおいて、後縁部632、前縁部634、および外側縁部636は、全て、ほぼ直線であり、ほぼ角をなした交差部をもたらす。図24bにおいて、角638および角640は、角度を低減するように丸みが付けられ、図24cにおいて、外側縁部642は、その長さに沿って丸みが付けられる。種々の領域における種々のブレードは、類似した設計であることができるが、好ましくは、それらの場所のそれぞれ異なる目的に役立つように、異なる設計である。
【0104】
図22に戻ると、ブレードの相対的な位置決めは、ロータ520上での数多くの配設であることができ、好ましくは、示されるように、残留流体低減セクション604および乾燥セクション606の中のブレードの製造を容易化するために、ロータの軸に対して垂直に位置する平行面内に整合する列の中、および、ロータの軸と整合する平行線内の段の中にある。ある列の中のブレードの後縁部は、好ましくは、次に高い列の中のブレードの前縁部に対して最も近く垂直に近接し、ある列の中のブレードの後縁部を通して描かれる面は、次に高い列の中のブレードの前縁部を通して描かれる同じ面内にある必要はない。同様に、段の中のブレードの後縁部によって形成される垂直面は、隣接する段の中のブレードの前縁部によって形成される同じ垂直面内にある必要はない。湿潤ペレット送給セクション602の中の最上の螺旋状ブレード610の後縁部は、好ましくは、残留流体低減セクション604の中の最下ブレードの前縁部に対して最も近く近接するが、それらは、必ずしも共平面ではない。図23の代替の構成において、ロータアセンブリ500の、同じ番号が付された、全ての同じセクションの中のブレードは、ほぼ同じ形状およびサイズであり、ブレードの全ての列は、ロータ520の軸に対して垂直に配向される平行面内にあり、ブレードの段は、ロータ520の軸と整合する平行線内にある。上記に論じたように、湿潤ペレット送給セクション602の中のブレード610は、本明細書において上記に説明したように、螺旋状ブレード610(図22)のために、少なくとも1つの支持部612を有することが好ましい。
【0105】
多数の円筒状スクリーン部材または図13の有孔膜204を含む多数の有孔膜、図14の長方形の有孔膜304、図15a、図15b、および図15cの円錐台形有孔膜230、図16、図17、および図18の円筒状有孔送給シュート326、および多数の円周状有孔膜800、ならびに任意の多数のそれらは、構成物における少なくとも1つの層であることができる。有孔膜のサイズ、組成、および寸法は、生成されるペレットに適応すべきであり、穿孔したもの、パンチ孔を開けたもの、穴を貫通させたもの、編んだもの、または当業者に公知の別の構成であることができ、構造、組成、および方式が同じまたは異なるものであることができる。ペレットの直径のサイズが減少するにつれて、好ましくは、有孔膜は、同じまたは異なる組成、設計、およびサイズであることができる、2つ以上の層で構成される。多層有孔膜は、本発明の譲受人によって所有される米国特許出願公開第20060130353号に説明されており、その内容は、参照によってその全体が本明細書において開示される。図25は、続いて図26にも詳細に示される、例示的な3層有孔膜804を図示し、この3つの層は、外側支持層806と、随意の中間層808と、内層810とを含む。有孔膜は、当業者によって適切に理解される、ラッチ、締め具、ボルト、および他の機構によって、固定して取り付けられる。
【0106】
組成的に、有孔膜は、成形プラスチックまたはワイヤ強化プラスチックで構成することができ、また組成的に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミドもしくはナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、または同様に、遠心ペレット乾燥機の動作の際に想定される化学的および物理的条件の下でその構造的完全性を維持することが可能である、不活性材料であることができる。好ましくは、有孔膜は、分離および後続の乾燥のための開けた領域を提供するように円形、長円形、正方形、長方形、三角形、多角形、または他の構造であることができる開口部を形成するために、穿孔した、パンチ孔を開けた、穴を貫通させた、またはスロット付きの金属板を備えることができ、また、適切な流体除去、送給シュート、および乾燥アセンブリッジにおいて緊密かつ位置的に嵌合するように輪郭形成する(例示的に、円筒状に)のに十分な、アセンブリ全体の構造的完全性および可撓性を維持するのに好適な厚さである。金属板は、好ましくは、厚さが18ゲージから24ゲージであり、最も好ましくは、20から24ゲージである。金属は、組成的に、アルミニウム、銅、鋼、ステンレス鋼、ニッケル合金鋼、または同様に、乾燥プロセスの構成部品に対して不活性の非反応性材料であることができる。好ましくは、金属は、ステンレス鋼であり、最も好ましくは、等級304または等級316のステンレス鋼、および、乾燥作業を受ける化学的プロセスによって環境的に必要とされるそれらの低炭素当量鋼である。
【0107】
代替的に、そして、より好ましくは、有孔膜は、ワイヤ、ロッド、またはバーで構成され、螺旋状に、角度を付けて、または直交して積み重ねて、あるいは織り合されて、そして、適所に溶接、ろう付け、抵抗溶接、さもなくば接着した、組み立てられた構造またはスクリーンであることができる。ワイヤ、ロッド、またはバーは、上記に説明されたプラスチックに組成的に類似するプラスチックもしくはワイヤ強化プラスチックであることができ、または、上述のように同様かつ組成的に記述される金属であることができ、また、幾何学的に、円形、長円形、正方形、長方形、三角形もしくは楔形、多角形、および当業者に公知である他の幾何学構造であることができる。有孔膜の幅を横断するワイヤ、ロッド、またはバーは、縦方向でのワイヤ、ロッド、またはバーと、あるいは別様に当業者に公知のものと、寸法的に同じか、または異なることができる。図27a、b、c、d、およびeは、焼結有孔膜812を図示し、矢印814が構造をわたる好ましい流れの方向を示す。図27aにおいて、表面ロッド816は、支持ロッド818に対して垂直に配向されるが、図27dおよび図27eでは、表面ロッド816は、支持ロッド818に対して角度を付けて配向される。円筒状構造において、図27dおよび図27eは、表面ロッド816の異なるように巻いた螺旋状の配向を図示することを理解されたい。図27bは、支持ロッドに垂直に取付接続される表面ロッド816を示し、限定することを意図せずに三角形として例示的に示されるが、図27cは、表面ロッドの縁部が流れの方向の中に角度を付けて傾転されるような角度で取り付けられる表面ロッド816を図示する。図27a、d、およびeにおいて、支持ロッド818に対する表面ロッド816の角度は、好ましくは0°から±30°、および好ましくは0°から±15°である。表面ロッド816の頂部の平面と、表面ロッド816の上流最上縁部から描かれる、支持ロッド818に垂直な垂直線とによって形成される逃げ角は、30°より大きいが90°より小さく、好ましくは、45°から90°の間である。表面ロッドの縁部間の距離820は、適切な有孔膜によって保持されるように、ペレットの最小寸法よりも狭くなければならない。
【0108】
図18の有孔膜800から離れてのペレットの偏向を促進するために、隆起領域が有孔膜の内面上に導入されるように、有孔膜の無孔領域の中に隆起したプロファイルをエンボス加工することが知られており、これは、本発明の譲受人によって所有される米国特許出願公開第20080289208号に開示されており、この米国出願は、参照によってその全体が本明細書に含まれる。これは、図28aおよび図28bに図示されており、図28aにおいて、隆起エンボス加工領域830は、有孔膜800の無孔終端部に配置され、図28bにおいて、隆起エンボス加工領域830は、有孔膜800の無孔中央部分の中にある。図29はさらに、これを、円筒状有孔膜800の一部分について図示し、隆起エンボス加工領域830は、有孔膜800とロータ520との間の開けた境域の中に延在する。矢印832は、ロータ520の回転方向を示し、矢印834は、隆起エンボス加工領域830に遭遇するペレットの偏向を示す。
【0109】
代替的に、同じく本発明の譲受人によって所有され、参照によってその全体が本明細書に含まれる、米国特許第6,739,457号の開示に従って、図30aに図示されるように、偏向器バー850を、有孔膜800の無孔部分に取り付けることができる。これは、図30bにより良好に詳述されており、有孔膜800の無孔部分上の支持部852のアセンブリッジが、ボルト856およびナット858を利用して傾斜偏向器構成部品854に取り付けられることにより、偏向器アセンブリッジを形成し、それによって、スクリーンの周りの流れが、矢印860で図示されるように、スクリーンから離れるように偏向される。
【0110】
図31に図示される本発明の好ましい実施形態において、傾斜偏向器構成部品862は、有孔膜800構成部品の終端部に溶接で取り付けられ、また、同じまたは異なる有孔膜800の別の終端部に取り付けられる相補的に傾斜した偏向器構成部品864に取り外し可能にボルト締めで取り付けられ、それによって、2つの終端部は、有孔膜の内側領域の中を対称的に指す角度部分とボルト締め接続される。対称性によって、有孔膜は、配向に対する懸念を伴わずに結合することができ、同様に、図に示されるように、有孔膜の寿命を最大化するように逆にすることができる。有孔膜構成部品の配向性に特異性がある場合だけ、これが制約となるであろう。アセンブリは、図32に3次元的に図示され、有孔膜の取付場所だけを参照番号800によって図示する。
【0111】
図1aおよび図1bに少しの間戻ると、いくつかの流体低減アセンブリッジを流体低減セクションアセンブリ200の中で使用することができ、また数多くの組み合わせで使用することができる。また、流体の低減が選好的でない場合、流体低減アセンブリッジは取り外し可能であり、有孔膜構成部品は、同等の、または相当する非有孔構成部品の組み込みによって効果的に排除することができることを理解されよう。同様に、いくつかの送給シュートアセンブリッジを、多数の組み合わせで送給シュートアセンブリ300の中で使用することができ、これもまた、同等の、または相当する非有孔構成部品の組み込みによって効果的に排斥することができる。図18において、連続的な円筒状有孔膜が、乾燥機セクションアセンブリ400の垂直部全体を通して形成されるように、少なくとも1つの円周状有孔膜800、好ましくは多数の円周状有孔膜を、プロセスの中で使用することができる。好ましい実施形態において、有孔膜の最下部セクションは、本明細書の上記に説明されたように、送給シュートアセンブリ300から入口802に取付接続、好ましくはボルト締め接続される。代替的に、円周状有孔膜800の少なくとも1つの上部構成部品は、処理を促進するために、同等の円周状無孔構成部品と置換することができる。特に粘着性または接着性の材料が処理される場合における、これらの無孔同等物または比較的に同等の構造は、不可欠な検討事項である。
【0112】
乾燥機アセンブリ10の全体を通して、摩耗を起こし易く、かつ問題のある堆積領域といった、類似の検討事項のうち、図1aおよび図1bは、本発明の譲受人によって所有され、参照によってその全体が本明細書に含まれる、国際公開第WO2009/059020号に従って、表面処理を行うことができる。本明細書において説明される表面処理は、少なくとも1つ以上のプロセスを含むことができ、それらの包括的かつ例示的なものは、清浄化、脱脂、エッチング、下塗り、粗化、グリットブラスト、サンドブラスト、ピーニング、ピックリング、酸洗浄、塩基洗浄、窒化、浸炭窒化、電気めっき、無電解めっき、高速塗布を含む火炎スプレー、溶射、プラズマスプレー、焼結、浸漬被覆、粉末被覆、真空蒸着、化学気相蒸着、物理気相蒸着、スパッタリング技術、スプレー被覆、ロール被覆、ロッド被覆、押出、回転成形、スラッシュ成形、および、熱硬化、放射線硬化および/または光開始硬化技術を利用する反応被覆、窒化、浸炭窒化、リン酸処理、ならびに、表面上への1つ以上の層の形成である。層は、類似した組成、異なる組成、および、多層構成におけるそれらの多数の組み合わせとすることができる。
【0113】
装置の構成部品の組成は、好ましくは金属であり、組成的に、アルミニウム、銅、鋼、ステンレス鋼、ニッケル合金鋼、または同様に、乾燥プロセスの構成部品に対して不活性の非反応性材料であることができる。好ましくは、金属は、ステンレス鋼であり、最も好ましくは、等級304または等級316のステンレス鋼、および、乾燥作業を受ける化学的プロセスによって環境的に必要とされるそれらの低炭素当量鋼である。
【0114】
上流プロセスは、流体下ペレット化、再利用洗浄および処理、流体熱処理、洗浄、すすぎ等を受ける、溶融および押出プロセスを含むことができ、ペレットは、スラリーを形成するように流体媒質の中に含有される。流体媒質は、流体であることができ、好ましくは不燃性であり、容易に蒸発することができ、最も好ましくは水である。流体媒質は、当業者に公知である添加物および加工助剤を含有することができる。流体媒質はまた、遠心プロセスを受ける時にかなりの量が低減され、それによって、すすぎ、抽出等の付加的な下流プロセスに対してより有用となる、適度に揮発性の材料であることができる。
【0115】
本明細書で説明されるペレットは、薄片、顆粒、および粉末を含むことができ、円形、長円形、正方形、長方形、六角形、五角形、球形、レンズ形を含む、多数の幾何学形状であることができるが、これに限定されず、不規則形状であることもできる。ペレット組成物は、限定することを意図せずに、ポリマー、充填ポリマー、反応性ポリマー、架橋可能なポリマー、ポリマー調合物、再利用可能なもの、ワックス、アスファルト、接着剤、ガムベースおよびガムベース調合物、有機固体、無機固体等を含むことができる。ペレットは、サイズまたはスループットレートが限定されず、また、有孔膜は、所望の微粒子範囲に対する過度の損失を防止するのに十分小さい微粒子サイズでなければならないことを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記微粒子を持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機を備え、
前記遠心乾燥機の前記ロータアセンブリは、前記微粒子が前記遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクションと、前記湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、前記湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、乾燥機システム。
【請求項2】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも1つの螺旋状構成を形成している、請求項1に記載の乾燥機システム。
【請求項3】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有する、請求項1に記載の乾燥機システム。
【請求項4】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有し、前記乾燥セクションのブレードよりも少なくとも50%長い、請求項1に記載の乾燥機システム。
【請求項5】
前記リフトブレードの少なくとも一部分は、取り外し可能に取り付けられている、請求項1に記載の乾燥機システム。
【請求項6】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
前記微粒子から水分を乾燥させるための乾燥機と
を備え、
前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、乾燥機システム。
【請求項7】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
前記微粒子から水分を乾燥させるための乾燥機と
を備え、
前記脱水機の前記偏向デバイスは、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスを含む、乾燥機システム。
【請求項8】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
前記微粒子から水分を乾燥させるための乾燥機と、
を備え、
前記脱水機の前記脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを含む、乾燥機システム。
【請求項9】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記微粒子を持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機と
を備え、
前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、乾燥機システム。
【請求項10】
前記凝集物除去グリッドは、前記微粒子と流体とのスラリーの前記脱水機への通過を許容するが、前記グリッドが許容するよりも大きいサイズの凝集微粒子を回収し、前記回収された凝集微粒子を凝集微粒子排出シュートに向かって方向付ける、請求項9に記載の乾燥機システム。
【請求項11】
前記凝集物除去グリッドは、前記微粒子と流体とのスラリーの前記脱水機への通過を許容するが、前記グリッドが許容するよりも大きいサイズの凝集微粒子を回収し、前記回収された凝集微粒子を凝集物オーバーフロー筐体に向かって方向付ける、請求項9に記載の乾燥機システム。
【請求項12】
前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集微粒子は、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、自動開閉手段を有する、請求項11に記載の乾燥機システム。
【請求項13】
前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集微粒子は、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、手動で操作される開閉手段を有する、請求項11に記載の乾燥機システム。
【請求項14】
前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集微粒子は、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、ゲートを備える開閉手段を有する、請求項11に記載の乾燥機システム。
【請求項15】
前記微粒子と流体とのスラリーは、微粒子と水とのスラリーを含む、請求項9に記載の乾燥機システム。
【請求項16】
ペレタイザをさらに備え、前記ペレタイザは、ペレットの形態における微粒子を形成する、請求項9に記載の乾燥機システム。
【請求項17】
ペレタイザをさらに備え、前記ペレタイザは、マイクロペレットの形態における微粒子を形成する、請求項9に記載の乾燥機システム。
【請求項18】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記微粒子を持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機と
を備え、
前記脱水機の前記偏向デバイスは、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスを含む、乾燥機システム。
【請求項19】
前記脱水機の前記偏向デバイスの前記下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスは、螺旋状に先細のフィンを含む、請求項18に記載の乾燥機システム。
【請求項20】
前記脱水機の前記有孔膜は、円錐台形有孔膜を含む、請求項18に記載の乾燥機システム。
【請求項21】
前記脱水機の前記偏向デバイスの前記下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスは、螺旋状に先細のフィンを含み、前記脱水機の前記有孔膜は、円錐台形有孔膜を含む、請求項18に記載の乾燥機システム。
【請求項22】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記微粒子を持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機と
を備え、
前記脱水機の前記脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを含む、乾燥機システム。
【請求項23】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記微粒子を持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機と
を備え、
前記遠心乾燥機の前記ロータアセンブリは、前記脱水微粒子排出シュートからの微粒子が前記遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクションと、前記湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、前記湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、乾燥機システム。
【請求項24】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも1つの螺旋状構成を形成している、請求項23に記載の乾燥機システム。
【請求項25】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有する、請求項23に記載の乾燥機システム。
【請求項26】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有し、前記乾燥セクションのブレードよりも少なくとも50%長い、請求項23に記載の乾燥機システム。
【請求項27】
前記リフトブレードの少なくとも一部分は、取り外し可能に取り付けられている、請求項23に記載の乾燥機システム。
【請求項28】
微粒子と流体とのスラリーの形態における微粒子から表面水分を除去するための乾燥機システムであって、前記乾燥機システムは、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水微粒子排出シュートとを有し、前記微粒子と流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
スクリーン内に位置付けられる微粒子リフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記微粒子を持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機と
を備え、
前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有し、
前記脱水機の前記偏向デバイスは、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスを含み、
前記脱水機の前記脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを含み、
前記遠心乾燥機の前記ロータアセンブリは、前記脱水微粒子排出シュートからの微粒子が前記遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクションと、前記湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、前記湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、乾燥機システム。
【請求項29】
ペレット化システムであって、前記ペレット化システムは、
ペレットと流体とのスラリーを形成する水中ペレタイザと、
凝集物除去グリッドを有する凝集物キャッチャであって、前記凝集物キャッチャは、前記ペレットと流体とのスラリーからペレット凝集物を除去する、凝集物キャッチャと、
脱水機であって、前記脱水機は、有孔膜内の少なくとも1つの偏向デバイスと、脱水ペレット排出シュートとを有し、前記ペレットと流体とのスラリーからバルク流体を除去する、脱水機と、
スクリーン内に位置付けられるペレットリフトロータアセンブリを有する遠心乾燥機であって、前記ロータアセンブリは、前記遠心乾燥機のセクションを通して前記ペレットを持ち上げるために、複数のリフトブレードを備え、前記ペレットは、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、遠心乾燥機と
を備え、
前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有し、
前記脱水機の前記偏向デバイスは、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスを含み、
前記脱水機の前記脱水ペレット排出シュートは、円筒状有孔脱水ペレット排出シュートを含み、
前記遠心乾燥機の前記ロータアセンブリは、前記脱水ペレット排出シュートからのペレットが前記遠心乾燥機に進入する湿潤ペレット送給セクションと、前記湿潤ペレット送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、前記湿潤ペレット送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、ペレット化システム。
【請求項30】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
湿った微粒子を提供するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記湿った微粒子を持ち上げることによって、前記微粒子から水分を乾燥させるステップであって、前記湿った微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
前記遠心乾燥機は、ロータアセンブリを備え、前記ロータアセンブリは、前記湿った微粒子が前記遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクションと、前記湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、
前記遠心乾燥機のセクションを通して湿った微粒子を持ち上げるステップは、リフトブレードを使用するステップを包含し、
前記湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項31】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも1つの螺旋状構成を形成している、請求項30に記載の乾燥させる方法。
【請求項32】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有する、請求項30に記載の乾燥させる方法。
【請求項33】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有し、前記乾燥セクションのブレードよりも少なくとも50%長い、請求項30に記載の乾燥させる方法。
【請求項34】
前記リフトブレードの少なくとも一部分は、取り外し可能に取り付けられている、請求項30に記載の乾燥させる方法。
【請求項35】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を捕捉するステップと、
前記微粒子から水分を乾燥させるステップと
を包含し、
微粒子凝集物を捕捉するステップは、凝集物キャッチャの中に凝集物除去グリッドを提供するステップを包含し、前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項36】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
前記微粒子から水分を乾燥させるステップと
を包含し、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップは、有孔膜内の下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスで、前記微粒子と流体とのスラリーを偏向させるステップを包含する、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項37】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
前記脱水された微粒子を脱水微粒子排出シュートへ輸送するステップと、
前記微粒子から水分を乾燥させるステップと
を包含し、
前記脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを含む、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項38】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を捕捉するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げることによって、前記脱水された微粒子を乾燥させるステップであって、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
微粒子凝集物を捕捉するステップは、凝集物キャッチャの中に凝集物除去グリッドを提供するステップを包含し、前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項39】
前記凝集微粒子を凝集微粒子排出シュートへ輸送するステップをさらに包含する、請求項38に記載の乾燥させる方法。
【請求項40】
前記凝集微粒子を凝集物オーバーフロー筐体に輸送するステップをさらに包含する、請求項38に記載の乾燥させる方法。
【請求項41】
前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集微粒子は、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、自動開閉手段を有する、請求項40に記載の乾燥させる方法。
【請求項42】
前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集微粒子は、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、手動で操作される開閉手段を有する、請求項40に記載の乾燥させる方法。
【請求項43】
前記微粒子と流体とのスラリーは、微粒子と水とのスラリーを含む、請求項38に記載の乾燥させる方法。
【請求項44】
材料をペレットの形態にある微粒子にペレット化するステップをさらに包含する、請求項38に記載の乾燥させる方法。
【請求項45】
材料をマイクロペレットの形態にある微粒子にペレット化するステップをさらに包含する、請求項38に記載の乾燥させる方法。
【請求項46】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を捕捉するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げることによって、前記脱水された微粒子を乾燥させるステップであって、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップは、有孔膜内の下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスで、前記微粒子と流体とのスラリーを偏向させるステップを包含する、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項47】
前記下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスは、螺旋状に先細のフィンを含む、請求項46に記載の乾燥させる方法。
【請求項48】
前記有孔膜は、円錐台形有孔膜を含む、請求項46に記載の乾燥させる方法。
【請求項49】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を捕捉するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
前記脱水された微粒子を脱水微粒子排出シュートへ輸送するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げることによって、前記脱水された微粒子を乾燥させるステップであって、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
前記脱水微粒子排出シュートは、円筒状有孔脱水微粒子排出シュートを含む、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項50】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を捕捉するステップと、
前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
前記脱水された微粒子を脱水微粒子排出シュートへ輸送するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げることによって、前記脱水された微粒子を乾燥させるステップであって、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
前記遠心乾燥機は、ロータアセンブリを備え、前記ロータアセンブリは、前記脱水微粒子排出シュートからの微粒子が前記遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクションと、前記湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、
前記遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げるステップは、リフトブレードを使用するステップを包含し、
前記湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項51】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも1つの螺旋状構成を形成している、請求項50に記載の乾燥させる方法。
【請求項52】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有する、請求項50に記載の乾燥させる方法。
【請求項53】
前記湿潤微粒子送給セクションの前記リフトブレードは、少なくとも2つの螺旋状構成を形成し、35°より小さいブレード角を有し、前記乾燥セクションのブレードよりも少なくとも50%長い、請求項50に記載の乾燥させる方法。
【請求項54】
前記リフトブレードの少なくとも一部分は、取り外し可能に取り付けられている、請求項50に記載の乾燥させる方法。
【請求項55】
微粒子を乾燥させる方法であって、前記方法は、
微粒子と流体とのスラリーを提供するステップと、
凝集物キャッチャの中の凝集物除去グリッドで、前記微粒子と流体とのスラリーから微粒子凝集物を捕捉するステップであって、前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、ステップと、
前記凝集微粒子を凝集物オーバーフロー筐体に輸送するステップであって、前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集微粒子は、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、開閉手段を有する、ステップと、
円錐台形有孔膜内に螺旋状に先細のフィンを含む、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスで、前記微粒子と流体とのスラリーを偏向させることによって、前記微粒子と流体とのスラリーを脱水するステップと、
前記脱水された微粒子を円筒状有孔脱水微粒子排出シュートに輸送するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げることによって、前記脱水された微粒子を乾燥させるステップであって、前記微粒子は、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
前記遠心乾燥機は、ロータアセンブリを備え、前記ロータアセンブリは、前記脱水微粒子排出シュートからの微粒子が前記遠心乾燥機に進入する湿潤微粒子送給セクションと、前記湿潤微粒子送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、
前記遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水された微粒子を持ち上げるステップは、リフトブレードを使用するステップを包含し、
前記湿潤微粒子送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、微粒子を乾燥させる方法。
【請求項56】
ペレットの製造方法であって、前記製造方法は、
水中ペレタイザでペレットと流体とのスラリーを提供するステップと、
凝集物キャッチャの中の凝集物除去グリッドで、前記ペレットと流体とのスラリーからペレット凝集物を捕捉するステップであって、前記凝集物除去グリッドは、50°より大きい傾斜角を有する、ステップと、
前記凝集ペレットを凝集物オーバーフロー筐体に輸送するステップであって、前記凝集物キャッチャは、オーバーフロー開口部を有し、前記回収された凝集ペレットは、前記オーバーフロー開口部を通って前記凝集物オーバーフロー筐体に進入することができ、前記オーバーフロー開口部は、開閉手段を有する、ステップと、
円錐台形有孔膜内に螺旋状に先細のフィンを含む、下向きおよび外向きに先細の円錐台形デバイスで、前記ペレットと流体とのスラリーを偏向させることによって、前記ペレットと流体とのスラリーを脱水するステップと、
前記脱水されたペレットを円筒状有孔脱水ペレット排出シュートに輸送するステップと、
遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水されたペレットを持ち上げることによって、前記脱水されたペレットを乾燥させるステップであって、前記ペレットは、概して、それが各セクションを通して持ち上げられる時に乾燥する、ステップと
を包含し、
前記遠心乾燥機は、ロータアセンブリを備え、前記ロータアセンブリは、前記脱水ペレット排出シュートからのペレットが前記遠心乾燥機に進入する湿潤ペレット送給セクションと、前記湿潤ペレット送給セクションの上側に位置する乾燥セクションとの、少なくとも2つのセクションを備え、
前記遠心乾燥機のセクションを通して前記脱水されたペレットを持ち上げるステップは、リフトブレードを使用するステップを包含し、
前記湿潤ペレット送給セクションの所与の長さあたりのリフトブレードの数は、前記乾燥セクションの同じ長さあたりのリフトブレードの数より少ない、ペレットの製造方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【図15c】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20a】
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【図20b】
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【図21】
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【図21a】
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【図21b】
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【図22】
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【図23】
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【図24a】
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【図24b】
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【図24c】
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【図25】
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【図26】
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【図27a−27e】
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【図28a】
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【図28b】
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【図29】
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【図30a】
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【図30b】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2012−501262(P2012−501262A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525294(P2011−525294)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/055769
【国際公開番号】WO2010/028074
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(500092365)ガラ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】Gala Industries, Inc.
【Fターム(参考)】