説明

含水物の乾燥方法及びコンポスト製造方法

【課題】塊ができにくく、嫌気化しにくい含水物の乾燥方法、塊ができにくく、嫌気化しにくく、また含水率10%程度でも粒状を維持し飛散しにくいコンポスト製造方法を提供する。
【解決手段】上部に含水物を導入する導入口2と排気口3を備え、下方に空気供給口5を備えた乾燥槽1内で含水物を乾燥する方法において、前記空気供給口5から圧力空気を供給して前記含水物を層状に浮遊させる工程と、層状の含水物の層を破壊させる工程とを有することを特徴とする含水物の乾燥方法、及び、上部にコンポスト原料の投入口と排気口を備え、内部には所定高さの仕切り壁によって画定された一次発酵槽と二次発酵槽を少なくとも配置してなり、該一次発酵槽と二次発酵槽の下方には空気供給口を備えたコンポスト製造装置において、前記空気供給口から圧力空気を供給して前記コンポスト原料を層状に浮遊させる工程と、層状のコンポスト原料の層を破壊させる工程とを有することを特徴とするコンポスト製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は含水物の乾燥方法及びコンポスト製造方法に関し、詳しくは、塊ができにくく、嫌気化しにくく、また含水率10%程度でも粒状を維持し飛散しにくい含水物乾燥方法及びコンポスト製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下水処理場や農村集落排水処理場などから発生した汚泥は、脱水処理した後、焼却されていたが、近年の資源リサイクル化の背景下で、コンポストとして農作物肥料や公園植物肥料などに再利用されている。
【0003】
特許文献1には、完熟した高品質のコンポストを簡単で且つ耐用性の高い設備でしかも低コストで製造できる有機性廃棄物のコンポスト化装置が提案されている。
【0004】
本出願人らは、この特許文献1に記載の技術を実用化に向けて研究を重ねる過程で、空気供給方式に改善の余地が残っていることがわかった。
【0005】
即ち、特許文献1では、コンポスト槽の下方から連続的な乾燥用加温空気と断続的な圧力空気を供給しているが、圧力供給量が少ないとショートパスして空気が十分コンポスト原料に充当できず、嫌気化するおそれがある。
【0006】
また供給量が多いと攪拌・破壊効果は高いが、コンポスト槽の上壁にコンポスト原料が衝突すると固まり部ができてしまう問題があった。また破壊効果が優れているがゆえに製品となる含水率10%程度のコンポストの場合には、粉状になってしまい飛散しやすく、包装作業の障害になるおそれがあった。
【0007】
更に本出願人らは、特許文献1の技術を含水物の乾燥に適用した場合においても、上記と同様の問題が起こり得ることを見出した。
【特許文献1】特開2003−47941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、塊ができにくく、嫌気化しにくい含水物の乾燥方法を提供することを課題とする。
【0009】
また本発明の他の課題は、塊ができにくく、嫌気化しにくく、また含水率10%程度でも粒状を維持し飛散しにくいコンポスト製造方法を提供することにある。
【0010】
更に本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
【0012】
(請求項1)
上部に含水物を導入する導入口と排気口を備え、下方に空気供給口を備えた乾燥槽内で含水物を乾燥する方法において、
前記空気供給口から圧力空気を供給して前記含水物を層状に浮遊させる工程と、層状の含水物の層を破壊させる工程とを有することを特徴とする含水物の乾燥方法。
【0013】
(請求項2)
排気口に自動開閉弁を設け、該自動開閉弁を層状の含水物の層を破壊させる工程の開始後に閉状態から開状態に変更することを特徴とする請求項1記載の含水物の乾燥方法。
【0014】
(請求項3)
上部にコンポスト原料の投入口と排気口を備え、内部には所定高さの仕切り壁によって画定された一次発酵槽と二次発酵槽を少なくとも配置してなり、該一次発酵槽と二次発酵槽の下方には空気供給口を備えたコンポスト製造装置において、
前記空気供給口から圧力空気を供給して前記コンポスト原料を層状に浮遊させる工程と、層状のコンポスト原料の層を破壊させる工程とを有することを特徴とするコンポスト製造方法。
【0015】
(請求項4)
排気口に自動開閉弁を設け、該自動開閉弁を層状の前記コンポスト原料の層を破壊させる工程の開始後に閉状態から開状態に変更することを特徴とする請求項3記載のコンポスト製造方法。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によると、層浮遊と層破壊の効果的な組み合わせによって、乾燥物の塊ができにくく、また層浮遊後に層破壊を行っているので、空気が十分に行き渡るので、嫌気化するおそれがない。
【0017】
請求項2記載の発明によると、層を破壊させる工程の開始後に排気口の自動開閉弁を閉状態から開状態に変更することにより、乾燥過程で生じる臭気成分を効果的に収集除去できる。
【0018】
請求項3記載の発明によると、層浮遊と層破壊の効果的な組み合わせによって、得られる完熟堆肥に塊ができにくい効果があり、また層浮遊後に層破壊を行っているので、空気が十分に行き渡るので、嫌気化するおそれがなく、更に完熟堆肥の含水率は10%程度であっても粒状を維持しているので、袋詰め作業がスムーズに行く効果がある。
【0019】
請求項4記載の発明によると、層を破壊させる工程の開始後に排気口の自動開閉弁を閉状態から開状態に変更することにより、コンポスト製造過程で生じる臭気成分を効果的に収集除去できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0021】
(含水物の乾燥方法)
図1〜図4は含水物の乾燥方法を実施する装置の一例を示す断面図である。
【0022】
図1において、1は含水物を乾燥する方形状又は円筒状の乾燥槽である。乾燥槽1の底部には、所謂デッドスペースをなくすために傾斜部10を設け、円錐状又は角錐状に形成されることが好ましい。傾斜部10の下方には空間部11が形成されている。空間部11にはヒーター12が設けられている。ヒーター12は傾斜部10の裏面に固着しておくと熱伝導効果が向上して好ましい。
【0023】
2は乾燥槽1の上部に設けられる含水物の導入口である。3は乾燥槽1の上部に設けられる排気口であり、導入口2とは離れた位置に形成される。排気口3には自動開閉弁4が設けられている。
【0024】
5は乾燥槽1の底部から空気を導入するための1又は2以上の空気供給管であり、圧力空気供給の為のコンプレッサー(図示せず)及び加温空気供給の為の送風機(図示せず)に接続されている。この空気供給管5から空気供給口50を介して供給される加温空気は温度制御可能に構成されることが好ましく、乾燥温度を上昇させる上では図示しないヒーターによって加熱された空気が供給されるように制御されることが好ましい。
【0025】
図1の状態は、導入口2から含水物Aが乾燥槽1内に導入された状態を示している。この図1の状態で、空気供給管口50から圧力空気を供給する。前記空気供給口50から圧力空気が供給されると、乾燥槽1内の含水物Aは層状に浮遊する(図2参照)。
【0026】
図2に示すように、含水物Aを層状に浮遊させるには、空気供給口50から供給される空気の流速を制御することによって可能となる。
【0027】
制御方法は、図5に示すように、空気供給開始から時間tまでの間に乾燥槽1における流速をvまで増加させる。この流速がvになるまでは含水物は層状に浮遊している。
【0028】
本発明の制御において、時間tは2〜3sec程度が好ましく、vは1.5〜2m/m/secが好ましい。
【0029】
上記の時間tを越えると、流速はvのまま維持するが、含水物の層は破壊され、図3の状態になる。図3は含水物が中央部で層破壊された状態を示している。この図3に示す状態(層破壊状態)で、流速v1で空気が供給されると、この空気は攪拌に寄与する。また攪拌強度は含水物が乾燥槽1の上部天井に衝突しない範囲で任意に決定される。
【0030】
乾燥に必要な空気温度は、50〜120℃の範囲が好ましい。
【0031】
圧力空気による攪拌と加温空気による乾燥を所定時間継続した後、空気供給を停止すると、図4のように乾燥物Bが得られる。
【0032】
本態様では、層浮遊と層破壊の効果的な組み合わせによって、乾燥物Bの塊ができにくく、また層浮遊後に層破壊を行っているので、空気が十分に行き渡るので、嫌気化するおそれがない。
【0033】
本発明では、上記の図2の浮遊層形成状態から図3の層破壊状態に至り、攪拌・乾燥を継続する過程で、含水物から水分が蒸発し、その水分(ミスト)の中に臭気成分(例えばアンモニア等)を含む場合には、その臭気成分を収集除去する手段を採用することが好ましい。
【0034】
本発明における好ましい態様としては、排気口3に設けた自動開閉弁4を作動させて、排気口3から臭気成分を排出し、別途処理する方法を採用でき、更に好ましくは、層状の含水物の層を破壊させる工程の終了後に自動開閉弁4を閉状態から開状態に変更することにより臭気成分を効果的に除去出来る。
【0035】
図5の例で説明すると、時間t後には含水物の層が破壊させる工程が終了するので、時間t経過後に自動開閉弁4を閉状態から開状態に変更すればよい。
【0036】
本態様における含水物の乾燥前の水分含有率は、50〜85%の範囲であり、乾燥後の水分含有率は、10〜30%の範囲である。
【0037】
本態様において、乾燥対象となる含水物は、下水処理場や農村集落排水処理場などから発生した汚泥を脱水した脱水汚泥、コンポストを製造する過程で乾燥を必要とするコンポスト原料、コンポスト化過程で得られる半熟堆肥、その他乾燥を必要とする有機性廃棄物などが挙げられる。
【0038】
なお、図2〜図4において、図1と同一の符号の部位は同一の構成であるので、説明を省略する。
【0039】
(コンポスト製造方法)
次に、図6に基づいて、本発明のコンポスト製造方法の一例について説明する。
【0040】
図6において、100はコンポスト製造装置本体である。コンポスト製造装置本体100の形態は特に限定されず、方形状又は円筒状のいずれでもよい。
【0041】
コンポスト製造装置本体100の内部には所定高さの仕切り壁101、102によって画定された一次発酵槽103、104、二次発酵槽105を配置している。
【0042】
仕切り壁101、102の高さは、一次発酵槽103、104、二次発酵槽105の容量、滞留日数等により決定される。一次発酵槽103、104、二次発酵槽105の各々の数は図示の数に限定されない。
【0043】
一次発酵槽103の底部には、所謂デッドスペースをなくしてコンポストの嫌気化を防止するために傾斜部106が設けられ、コンポスト製造装置本体100の下方は円錐状又は角錐状に形成されることが好ましい。一次発酵槽104の底部にも、同様に傾斜部107が設けられ、二次発酵槽105の底部にも、同様に傾斜部108が設けられる。
【0044】
傾斜部106、107、108の下方には空間部109、110、111が形成され、空間部109、110、111には各々ヒーター112、113、114が設けられている。ヒーター112、113、114は傾斜部106、107、108の裏面に固着しておくと熱伝導効果が向上して好ましい。
【0045】
本態様において、ヒーター112、113、114をコンポスト原料と直接接触しないように配置すると、ヒーター112、113、114の異常過熱による不測の火災発生を防止出来る。
【0046】
115はコンポスト製造装置本体100の上部に設けられるコンポスト原料の導入口である。116はコンポスト製造装置本体100の上部に設けられる排気口であり、導入口115とは離れた位置に形成される。排気口116には自動開閉弁117が設けられている。
【0047】
なお図示しないが、コンポスト原料の導入口115にもコンポスト原料の導入を制御するための自動開閉弁を設けることも好ましい。コンポスト原料の導入の制御は、一次発酵槽103、104の原料界面信号をトリガーとすることが出来る。
【0048】
一次発酵槽103、104の底部には、空気を導入するための1又は2以上の空気供給管118、119が各々配設され、圧力空気供給の為のコンプレッサー(図示せず)及び加温空気供給の為の送風機(図示せず)に接続されている。
【0049】
なお、空気供給管の本数は格別図示に限定されるわけでなく、送風量や送風圧等に応じて適宜増加することが出来る。また空気供給管118、119から空気供給口120、121を介して供給される加温空気は温度制御可能に構成されることが好ましく、良好なコンポストを製造する上では図示しないヒーターによって加熱された空気が供給されるように制御されることが好ましい。
【0050】
二次発酵槽105の底部にも同様に、空気を導入するための1又は2以上の空気供給管122が配設され、圧力空気供給の為のコンプレッサー(図示せず)及び加温空気供給の為の送風機(図示せず)に接続されている。また空気供給管122から空気供給口123を介して供給される加温空気は温度制御可能に構成されることが好ましく、良好なコンポストを製造する上では図示しないヒーターによって加熱された空気が供給されるように制御されることが好ましい。
【0051】
本発明のコンポスト製造方法の一態様において、一次発酵槽103、104と二次発酵槽105の両方において、空気供給口120、121あるいは123から圧力空気を供給してコンポスト原料を層状に浮遊させる工程と、層状のコンポスト原料の層を破壊させる工程とを有することを特徴とする。
【0052】
コンポスト原料を層状に浮遊させる工程と、層状のコンポスト原料の層を破壊させる工程に関しては、前述の図1〜図5において説明した方法を採用できる。
【0053】
図6の一次発酵槽103、104にコンポスト原料Aを導入口115から受け入れる。受け入れ終了後は導入口115を閉める。受け入れた時点では図1の状態にある。この図1の状態で、空気供給管口120、121から圧力空気を供給する。
【0054】
圧力空気が供給されると、コンポスト製造装置本体1内のコンポスト原料Aは層状に浮遊する(図2参照)。図2に示すように、コンポスト原料Aを層状に浮遊させるには、空気供給口120、121から供給される空気の流速を制御することによって可能となる。
【0055】
制御方法は、図5に示すように、空気供給開始から時間tまでの間にコンポスト製造装置本体1における流速をvまで増加させる。この流速がvになるまではコンポスト原料は層状に浮遊している。
【0056】
本発明の制御において、時間tは2〜3sec程度が好ましく、vは1.5〜2m/m/secが好ましい。
【0057】
上記の時間tを越えると、流速はvのまま維持するが、コンポスト原料の層は破壊され、図3の状態になる。図3はコンポスト原料が中央部で層破壊された状態を示している。この図3に示す状態(層破壊状態)で、流速v1で空気が供給されると、この加温空気は切返しに寄与する。好気性微生物の活発な活動を支援する意味でも切返しは重要である。
【0058】
また切返し強度はコンポスト原料がコンポスト製造装置本体1の上部天井に衝突しない範囲で任意に決定される。
【0059】
所定時間切返しを行った後、圧力空気供給を停止し、加温空気の連続的供給により乾燥・熟成を行う。この切返しと熟成を交互に行う。
【0060】
本発明では、一次発酵槽104においても同様に切返しと熟成を行うことにより、そして好気性微生物の作用(反応)により一次発酵が行われる。
【0061】
二つの一次発酵槽103、104の間の仕切壁101は低いので、爆発的な層破壊が起こると、一次発酵槽103の原料の一部は一次発酵槽104に移送され、その逆に一次発酵槽104の原料の一部は一次発酵槽103に移送され、互いに混合する現象が起きるため槽毎の熟成偏差は生じない。
【0062】
一次発酵槽104の原料は、爆発的な層破壊によって、一部は二次発酵槽105に送られる。二次発酵槽105においては一次発酵槽104の半熟堆肥を完熟堆肥にする。なお、二次発酵槽105に送られた分は一次発酵槽103、104で減量しているので、その分を導入口115から原料補給することも好ましい。
【0063】
二次発酵槽105においても、前述の一次発酵槽103、104におけると同様に、層浮遊と層破壊により、好気性微生物の反応を良好な状態に維持し、切返し、熟成を繰り返し行う。これにより完熟堆肥が得られる。
【0064】
本発明で得られる完熟堆肥は、層浮遊と層破壊の効果的な組み合わせによって、塊ができにくい。
【0065】
また層浮遊後に層破壊を行っているので、空気が十分に行き渡るので、嫌気化するおそれがない。また槽低部の傾斜構造を付加すると、デッドスペースがないので更に嫌気化防止に寄与する。
【0066】
また本発明より得られる完熟堆肥の含水率は10%程度であるが、そのような含水率でも粒状を維持できる。即ち本発明の方法では、層破壊を採用しても、堆肥原料を装置本体100の天井壁まで衝突させないので、粉状にならない。衝突させると堆肥は粉状になることは本発明者が実験確認している。従って、粒状を維持しているので、製品取出口124から製品としてコンポストを取り出し袋詰めする際に、袋詰め作業がスムーズに行える効果がある。
【0067】
次に、本発明において、コンポスト製造の際の臭気防止対策について説明する。
【0068】
本発明では、図6の装置を用いてコンポストを製造する際に、原料によっては、コンポスト化反応において、メチルメルカプタンなどの硫黄化合物、メチルアミン類などの窒素化合物及び酢酸、プロピオン酸などの低級脂肪酸等が生成される場合がある。
【0069】
本発明では、上記の図2の浮遊層形成状態から図3の層破壊状態に至る過程で、コンポスト原料から水分(ミスト)が蒸発し、そのミストの中に臭気成分を含む場合には、その臭気成分を収集除去する。
【0070】
本発明における好ましい態様としては、排気口116に設けた自動開閉弁117を作動させて、排気口116から臭気成分を排出し、別途処理する方法を採用でき、更に好ましくは、層状のコンポスト原料の層を破壊させる工程の終了後に自動開閉弁117を閉状態から開状態に変更することによる臭気成分を効果的に除去出来る。
【0071】
図5の例で説明すると、時間t後にはコンポスト原料の層が破壊させる工程が開始するので、時間t経過後に自動開閉弁117を閉状態から開状態に変更すればよい。
【0072】
本態様において、コンポスト原料は、下水処理場や農村集落排水処理場などから発生した汚泥を脱水した脱水汚泥、コンポスト化過程で得られる半熟堆肥、その他コンポスト原料となる物質(例えば炊事場から出る野菜・魚介などのくずのような家庭厨芥や産業厨芥、農産物芥、動物糞芥などの生物有機性廃棄物など)などが挙げられる。
【0073】
更に、本態様において、一次発酵槽104と二次発酵槽105の間の仕切壁102の上部には、高さと角度を変更可能なガイド102Aを設けることも出来る。かかるガイド102Aによって、一次発酵槽104の堆肥を二次発酵槽105に移行させる量を制御できるし、また二次発酵槽105の完熟堆肥が一次発酵槽104に逆流するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】含水物の乾燥方法を実施する装置の一例を示す断面図
【図2】含水物の乾燥方法を実施する装置の一例を示す断面図
【図3】含水物の乾燥方法を実施する装置の一例を示す断面図
【図4】含水物の乾燥方法を実施する装置の一例を示す断面図
【図5】供給空気の制御方法の一例を示す図
【図6】本発明のコンポスト製造方法の一例を示す断面図
【符号の説明】
【0075】
1:乾燥槽
10:傾斜部
11:空間部
12:ヒーター
2:導入口
3:排気口
4:自動開閉弁
5:空気供給管
50:空気供給口
100:コンポスト製造装置本体
101、102:仕切り壁
103、104:一次発酵槽
105:二次発酵槽
106、107、108:傾斜部
109、110、111:空間部
112、113、114:ヒーター
115:導入口
116:排気口
117:自動開閉弁
118、119:空気供給管
120、121:空気供給口
122:空気供給管
123:空気供給口
102A:ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に含水物を導入する導入口と排気口を備え、下方に空気供給口を備えた乾燥槽内で含水物を乾燥する方法において、
前記空気供給口から圧力空気を供給して前記含水物を層状に浮遊させる工程と、層状の含水物の層を破壊させる工程とを有することを特徴とする含水物の乾燥方法。
【請求項2】
排気口に自動開閉弁を設け、該自動開閉弁を層状の含水物の層を破壊させる工程の開始後に閉状態から開状態に変更することを特徴とする請求項1記載の含水物の乾燥方法。
【請求項3】
上部にコンポスト原料の投入口と排気口を備え、内部には所定高さの仕切り壁によって画定された一次発酵槽と二次発酵槽を少なくとも配置してなり、該一次発酵槽と二次発酵槽の下方には空気供給口を備えたコンポスト製造装置において、
前記空気供給口から圧力空気を供給して前記コンポスト原料を層状に浮遊させる工程と、層状のコンポスト原料の層を破壊させる工程とを有することを特徴とするコンポスト製造方法。
【請求項4】
排気口に自動開閉弁を設け、該自動開閉弁を層状の前記コンポスト原料の層を破壊させる工程の開始後に閉状態から開状態に変更することを特徴とする請求項3記載のコンポスト製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−218384(P2006−218384A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−33636(P2005−33636)
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【出願人】(500352856)株式会社創建 (2)
【Fターム(参考)】