説明

含窒素複素環誘導体およびそれらを有効成分とする薬剤

一般式(I)


(式中、すべての記号は明細書に記載の通り。)で示される化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグ。
一般式(I)で示される化合物は、各種炎症性疾患(喘息、腎炎、腎症、肝炎、関節炎、慢性関節リウマチ、鼻炎、結膜炎、潰瘍性大腸炎等)、免疫疾患(自己免疫疾患の治療、移植臓器拒絶反応、免疫抑制、乾癬、多発性硬化症等)、ヒト免疫不全ウィルス感染(後天性免疫不全症候群等)、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、アレルギー性好酸球性胃腸症等)、虚血再灌流傷害の抑制、急性呼吸窮迫症候群、細菌感染に伴うショック、糖尿病、癌転移等の予防および/または治療に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

(式中、Rは水素原子、または保護されていてもよい酸性基であり、XおよびYはそれぞれ独立して結合手または主鎖の原子数1〜3のスペーサーを表わし、環Aおよび環Bは同一または異なって、さらに置換基を有していてもよい3〜15員同素環または複素環を表わし、環Dは、さらに置換基を有していてもよい3〜15員含窒素複素環を表わし、Rは(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)シアノ基、(4)保護されていてもよい水酸基、(5)置換基を有していてもよいアミノ基、(6)オキソ基、(7)置換基を有していてもよい3〜15員複素環基、または(8)=N−OR(Rは、水素原子またはC1〜4アルキルを表わす。)を表わす。)
で示される化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグ。
【請求項2】
が保護されていてもよい酸性基である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項3】
酸性基がカルボキシ、またはスルホンアミドである請求の範囲2記載の化合物。
【請求項4】
XおよびYがそれぞれ独立して、結合手、または(1)−CR−、(2)−NR−、(3)−CO−、(4)−O−、(5)−S−、(6)−SO−、(7)−SO−、(8)−C(=N−OR10)−(式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、C1−4アルキル、−OR11、またはフェニルを表わし、Rは、水素原子、C1〜4アルキル、またはフェニルを表わし、R10およびR11はそれぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキルを表わす。)から選ばれる2価基である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項5】
Xが結合手、−O−、または−CH−である請求の範囲4記載の化合物。
【請求項6】
YがC1〜3アルキレンである請求の範囲1記載の化合物。
【請求項7】
環Dが、さらに置換基を有していてもよい5〜10員含窒素複素環である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項8】
環Aおよび環Bが、同一または異なって、さらに置換基を有していてもよい5〜10員同素環または複素環である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項9】
環Aおよび環Bが、同一または異なって、さらに置換基を有していてもよい5〜6員芳香族環である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項10】


(式中、矢印は環Dとの結合位置を表わし、R51、R52およびR53はそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)置換基を有していてもよい3〜15員複素環基、(4)置換基を有していてもよいC1〜4アルコキシ基、(5)置換基を有していてもよいフェノキシ基または(6)置換基を有していてもよいベンジルオキシ基を表わす。)である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項11】
一般式(Ia)

(式中、環D1aは置換基を有していてもよいピペリジンまたはピペラジンを表わし、その他の記号は請求の範囲1の記載と同じ意味を表わす。)で示される請求の範囲1記載の化合物。
【請求項12】
(1)N−[4−(4−{[4−(ブチル{[(2,4−ジフルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]メチル}フェノキシ)フェニル]メタンスルホンアミド、
(2)N−[4−(4−{[4−(ブチル{[(6−メチル−3−ピリジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]メチル}フェノキシ)フェニル]メタンスルホンアミド、
(3)N−[4−(4−{[4−(ブチル{[(2,4−ジフルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)ピペリジン−1−イル]メチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド、
(4)N−[4−(4−{[4−(ブチル{[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]カルボニル}アミノ)ピペリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)フェニル]メタンスルホンアミド、
(5)3−[({ブチル[1−(4−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}ベンジル)ピペリジン−4−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]ベンズアミド、
(6)N−{4−[4−({4−[{[(4−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メチル)フェノキシ]フェニル}メタンスルホンアミド、
(7)5−[({ブチル[1−(4−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}ベンジル)ピペリジン−4−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]−2−フルオロベンズアミド、
(8)5−[({ブチル[1−(4−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}ベンジル)ピペリジン−4−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]−2,4−ジフルオロベンズアミド、
(9)N−[4−(4−{[4−(ブチル{[(3−シアノ−4−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)ピペリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)フェニル]メタンスルホンアミド、および
(10)N−[4−(4−{[4−(ブチル{[(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]カルボニル}アミノ)ピペリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)フェニル]メタンスルホンアミドおよびN−{4−[4−({4−[{[(4−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}(1,3−チアゾール−4−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メチル)フェノキシ]フェニル}メタンスルホンアミドからなる群から選ばれる請求の範囲1記載の化合物。
【請求項13】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグを含有してなるCCR5制御剤。
【請求項14】
CCR5拮抗剤である請求の範囲13記載のCCR5制御剤。
【請求項15】
CCR5が関与する疾患の治療および/または予防剤である請求の範囲13記載のCCR5制御剤。
【請求項16】
CCR5が関与する疾患がヒト免疫不全ウィルス感染症である請求の範囲15記載のCCR5制御剤。
【請求項17】
ヒト免疫不全ウィルス感染症が後天性免疫不全症候群である請求の範囲16記載のCCR5制御剤。
【請求項18】
CCR5が関与する疾患が免疫疾患である請求の範囲15記載のCCR5制御剤。
【請求項19】
免疫疾患が移植臓器拒絶反応である請求の範囲18記載のCCR5制御剤。
【請求項20】
CCR5が関与する疾患が炎症性疾患である請求の範囲15記載のCCR5制御剤。
【請求項21】
炎症性疾患が喘息である請求の範囲20記載のCCR5制御剤。
【請求項22】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグを含有してなる、ヒト免疫不全ウィルス感染症、免疫疾患または炎症性疾患予防および/または治療剤。
【請求項23】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項24】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグと逆転写酵素阻害薬、プロテアーゼ阻害薬、CCR2拮抗薬、CCR3拮抗薬、CCR4拮抗薬、CCR5拮抗薬、CXCR4拮抗薬、フュージョン阻害薬、HIV−1の表面抗原に対する抗体、およびHIV−1のワクチンから選択される1種または2種以上の薬とを組み合わせてなる医薬。
【請求項25】
一般式(I)

(式中、Rは水素原子、または保護されていてもよい酸性基であり、XおよびYはそれぞれ独立して結合手または主鎖の原子数1〜3のスペーサーを表わし、環Aおよび環Bは同一または異なって、さらに置換基を有していてもよい3〜15員同素環または複素環を表わし、環Dは、さらに置換基を有していてもよい3〜15員含窒素複素環を表わし、Rは(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)シアノ基、(4)保護されていてもよい水酸基、(5)置換基を有していてもよいアミノ基、(6)オキソ基、(7)置換基を有していてもよい3〜15員複素環基、または(8)=N−OR(Rは、水素原子またはC1〜4アルキルを表わす。)を表わす。)で示される請求の範囲1記載の化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるCCR5が関与する疾患の治療または予防方法。
【請求項26】
CCR5が関与する疾患の予防および/または治療剤を製造するための、一般式(I)

(式中、Rは水素原子、または保護されていてもよい酸性基であり、XおよびYはそれぞれ独立して結合手または主鎖の原子数1〜3のスペーサーを表わし、環Aおよび環Bは同一または異なって、さらに置換基を有していてもよい3〜15員同素環または複素環を表わし、環Dは、さらに置換基を有していてもよい3〜15員含窒素複素環を表わし、Rは(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)シアノ基、(4)保護されていてもよい水酸基、(5)置換基を有していてもよいアミノ基、(6)オキソ基、(7)置換基を有していてもよい3〜15員複素環基、または(8)=N−OR(Rは、水素原子またはC1〜4アルキルを表わす。)を表わす。)で示される請求の範囲1記載の化合物、その塩またはその溶媒和物、またはそのプロドラッグの使用。

【国際公開番号】WO2004/080966
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【発行日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−503613(P2005−503613)
【国際出願番号】PCT/JP2004/003333
【国際出願日】平成16年3月12日(2004.3.12)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】