説明

吸入器具

本発明は、連結具(4)及び連結具に連結され又は連結可能であり且つ吸入時につぶれるようになっていて、エーロゾルを中間的に貯蔵する容器(8)を有する吸入器具に関する。小出しされたエーロゾルの微粒子カウント数を増大させるため、容器(8)は、つぶれ時にその長さを少なくとも実質的に保つと共に/或いはその自由端部に向かって先細になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載の吸入器具に関する。
【0002】
本発明は、特に、比較的ゆっくりとしか広がらないスプレーミスト(エーロゾル)を生じさせる所謂ソフトミスト吸入用の吸入器具に関する。本発明との関連で説明するこの種のスプレーミストは、特に2m/s未満の速度、好ましくは1.5m/s未満の速度、最も好ましくは1m/s未満の速度(いずれの場合においても、放出ノズルから10cmの距離を置いたところで測定される)で送り出される。
【背景技術】
【0003】
噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの吸入中、微粒子の可能な限り最も高い割合を達成することが肝要であり又は望ましい。というのは、本質的に、これら微粒子だけが吸入中、肺の所望の領域に達するからである。本発明との関連で「微粒子カウント数(fine particle count )」という用語は、送り出される全量を基準として空気力学的径が5μm以下の粒子の割合を意味している。
【0004】
一般に吸入器又はネブライザに関する問題は、医薬製剤の噴霧化のトリガと呼吸を同期させなければならないということにある。これは、個人ユーザにとって困難な場合がある。特に、このような同期は、子供にとってはまさに困難であることが判明している。研究結果の示すところによれば、生成されたエーロゾルは、例えば慣れていないユーザ、又は子供によって最適には吸入されない場合が多い。
【0005】
欧州特許第1163921(B1)号明細書は、吸入の際につぶれる容器内に噴霧化された医薬製剤(エーロゾル)を中間貯蔵する吸入器具を開示している。公知の吸入器具は、容器が収納される好ましくは透明なハウジングを有する。容器は、好ましくは、実質的に細長い又は円筒形のベローとして構成され、このような容器は、吸入の際、軸方向又は長手方向につぶれる。公知の吸入器具は、エーロゾルの吸入全体を通じて吸入流れを実質的に一定に保つ調節具を有している。実験結果の示すところによれば、公知の吸入器具の微粒子カウント数は、最適ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1163921(B1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルを中間貯蔵する吸入器具であって、この吸入器具により従来技術よりも多くの又は高い微粒子カウント数を有すると共に/或いは構造が極めて簡単又は安価である吸入器具を提供するという課題に基づいてなされた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の問題は、請求項1記載の吸入器具によって解決される。有意な別の特徴は、従属形式の請求項に記載されている。
【0009】
本発明の第1の態様では、吸入の際につぶれる容器は、これはつぶれるときにその長さを少なくとも実質的に保つよう構成されている。その結果、容器は、容易につぶれることができると共に/或いは吸入若しくはつぶれの際及び/又は容器への噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの充填中、容器内に望ましい流れ条件を達成することができる。これは、吸入の際の高い微粒子カウント数をもたらす。
【0010】
本発明の第2の態様では、容器は、自由端部に向かって先細になっている。特に、容器は、一端が吸入器具の連結具に連結され又は連結可能であり、容器の他端部(自由端部)は、少なくとも実質的に扁平である。その結果、容器は、容易につぶれることができると共に/或いは吸入若しくはつぶれの際及び/又は容器への噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの充填中、容器内に望ましい流れ条件を達成することができる。これは、吸入の際の高い微粒子カウント数をもたらす。
【0011】
本発明の第3の態様では、容器は、好ましくは、自己拡張型ではないように構成されている。その結果、容器は、容易につぶれることができると共に/或いは吸入若しくはつぶれの際及び/又は容器への噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの充填中、容器内に望ましい流れ条件を達成することができる。これは、吸入の際の高い微粒子カウント数をもたらす。
【0012】
本発明の第4の態様では、容器は、その取り外し端部のところにその最大直径又は最大断面を有し、特に、その取り外し端部に向かって直径又は断面が増大している。その結果、容器は、容易につぶれることができると共に/或いは吸入若しくはつぶれの際及び/又は容器への噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの充填中、容器内に望ましい流れ条件を達成することができる。これは、吸入の際の高い微粒子カウント数をもたらす。
【0013】
本発明の第5の態様では、吸入器具は、好ましくは漏斗状に広がった連結具及び連結具に容器として連結され又は連結可能な袋だけで構成され、かくして、特に、ハウジング等は設けられない。この場合、連結具は、マウスピースを形成すると共に容器のホルダとなる。その結果、容器は、容易につぶれることができると共に/或いは吸入若しくはつぶれの際及び/又は容器への噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの充填中、容器内に望ましい流れ条件を達成することができる。これは、吸入の際の高い微粒子カウント数をもたらす。
【0014】
本発明の第6の態様では、吸入器具は、容器のための連結領域を有し、この連結領域は、漏斗状に広がっており、特に、標準の市販の袋、サンドイッチ用袋等を容器として連結領域に取り付けることができるような直径を備えている。その結果、容器は、容易につぶれることができると共に/或いは吸入若しくはつぶれの際及び/又は容器への噴霧化された医薬製剤又はエーロゾルの充填中、容器内に望ましい流れ条件を達成することができる。これは、吸入の際の高い微粒子カウント数をもたらす。
【0015】
本発明の上述の態様及び/又は以下に説明する本発明の態様及び特徴は、互いに別個独立に且つ任意所望の組み合わせで達成できる。
【0016】
提案された解決手段により、範囲の中に蓄積される有効物質の平均で高い且つ/又はばらつきの少ない内容量で有効物質の規定された吸入が可能になる。これにより、子供による取り扱いが容易になると共に/或いは適応を広げることができ又は他の医薬製剤の使用が可能である。
【0017】
本発明の別の特徴、利点、特性及び態様は、特許請求の範囲の記載及び図面を参照して行われる好ましい実施形態の以下の説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】関連の吸入器を備えた第1の実施形態としての吸入器具の概略的な断面図である。
【図2】第2の実施形態として提案される吸入装置の概略図である。
【図3】吸入装置の容器の概略図である。
【図4】容器を製作する概略的な切断パターンを示す図である。
【図5】非引張り操作状態にある好ましい実施形態としての吸入器の概略的な断面図である。
【図6】図5と比較して90°回転させた状態の引張り操作状態にある吸入器の概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図中、同一の参照符号は、同一又は類似の部分に用いられており、対応の又は類似の特性及び利点は、説明を繰り返さない場合であっても達成される。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施形態としての吸入器具1の概略的な断面図である。吸入器具1は、エーロゾル2を中間貯蔵するのに役立つ。エーロゾル2は、特に、吸入されるべき噴霧化された医薬製剤である。
【0021】
エーロゾル2は、好ましくは、エーロゾルディスペンサ、この場合、吸入器3、ネブライザ等で生じ又はもたらされ、吸入器具1中に送り出され又は計量供給される。特に好ましくは、エーロゾル2は、推進ガスを使用しないで噴霧化される医薬製剤等である。しかしながら、エーロゾル2は、推進ガス駆動方式の噴霧化又は推進ガス支援方式の噴霧化によって作られても良い。
【0022】
吸入器具1は、好ましくは、流体力学的に且つ好ましくは更に機械的にエーロゾルディスペンサ又は吸入器3等に一時的に連結可能である。図1は、吸入器具1を吸入器3への取付け状態で且つ既にエーロゾル2で満たされた状態で示している。
【0023】
吸入器具1は、図示の実施形態では、吸入の際エーロゾル2を導入し又は受け入れると共に/或いは吸入器具1が受け入れ又は中間貯蔵したエーロゾル2を特にユーザ又は患者(図示せず)に小出しするために、吸入器3又は他のエーロゾルディスペンサ若しくはネブライザ等に吸入器具1を流体力学的に且つ好ましくは更に機械的に連結する連結具4を有している。
【0024】
図示の実施形態では、連結具4は、流体を受け入れると共に/或いは小出しするための好ましくは管状の取付け部分5を有している。取付け部分5は、図示の実施形態では、好ましくは、吸入器3のマウスピース6に嵌められ又はこの中に挿入されるのが良い。特に、吸入器具1又はその連結具4若しくはその取付け部分5は、クランプ又はラッチ止め作用で吸入器3に解除可能に連結できる。しかしながら、他の設計上の解決策も採用可能である。
【0025】
図示の実施形態では、連結具4は、好ましくは、エーロゾル2のためのたった1つの入口兼用出口を有し、この場合、取付け部分5の形態をした入口兼用出口を有する。しかしながら、流入部と流出部を別々に構成しても良い。
【0026】
取付け部分5は、好ましくは、内側及び/又は外側が丸形又は長円形の形態のものである。
【0027】
エーロゾル2は、中間貯蔵のために吸入器具1の受入れチャンバ7内に収容される。
吸入器具1は、エーロゾル2を受け入れ又は中間貯蔵し或いは受入れチャンバ7(少なくともその大部分)を形成する容器8を有する。
【0028】
容器8は、好ましくは、この容器が吸入の際、即ちエーロゾル2を吸入器具1から取り出し又は受入れチャンバ7若しくは容器8から取り出したときにつぶれるよう構成されている。
【0029】
容器8は、好ましくは、柔軟性及び/又は軟質及び/又は変形可能な材料、特に紙、フィルム、適当な複合材料等で作られている。
【0030】
容器8は、好ましくは、袋として構成されている。
【0031】
容器8は、連結具4又はその取付け部分5に流体力学的に且つ好ましくは更に機械的に連結され又は連結可能である。図示の実施形態では、容器8は、連結具4によって保持されている。好ましくは、連結具4は、容器8に連結可能な連結部分9を有する。
【0032】
容器8は、好ましくは、解除可能、交換可能及び/又はクランプ可能に、最も好ましくは図示の実施形態ではリング又は固定手段10、例えばゴムバンド、Oリング、クランプリング等によって連結具4又は連結部分9に連結され又は連結可能であり、固定手段10は、例えば、容器8をクランプ可能に且つ/或いは確実にロック可能に好ましくは管状の連結部分9又は連結部分9の外周部に取り付けた状態に保持する。しかしながら、他の設計上の解決手段も又採用可能である。例えば、容器8は、クランプ作用により且つ/或いは他のなんらかの仕方で連結具4又は連結部分9に連結可能な補強縁部又は連結領域を有するのが良い。
【0033】
容器8は、好ましくは、一端部11が連結具4又はその連結部分9に連結され又は連結可能である。容器8の他端部(自由端部)11は、閉鎖されている。
【0034】
容器8は、特に好ましくは、その自由端部11が密封又は溶接シーム12によって閉鎖されている。
【0035】
容器8は、好ましくは細長い構造のものである。
【0036】
容器8は、好ましくは、これがつぶれると、これが少なくとも実質的にその長さを維持するよう構成されている。
【0037】
容器8は、好ましくは、その自由端部11に向かって先細になるよう構成されている。
【0038】
容器8は、少なくとも部分的に、特にその自由端部11のところが扁平な構造のものである。
【0039】
容器8は、好ましくは、自由端部11から連結具4に向かって増大する直径及び/又は断面を有する。
【0040】
容器8の直径又は断面は、好ましくは、連結具4又は連結部分9への取付け領域が最も大きい。
【0041】
容器8は、好ましくは、少なくとも実質的にくさび形のものである。
【0042】
容器8は、好ましくは、互いに反対側の2つの平坦な側部13を有し、これら側部は、吸入の際、即ち、エーロゾル2を吸入器具1から小出ししているときであって容器8がつぶれているときに互いに近づき又はつぶれ若しくは互いに引き寄せられる。
【0043】
図1は、容器8をつぶれ状態で、即ち、エーロゾル2(その大部分)の取り出し後の状態で破線で示している。特に、平坦な側部13は、つぶれている。平坦な側部13は又、湾曲していても良く、特に内方に凸状であるのが良い。さらに、容器8の軸方向長さ又はエーロゾル2の流入及び流出方向における容器8の長さは、ある程度減少しても良い。しかしながら、これは、本発明では容器8の長さの実質的な変化としては見なされない。むしろ、これは、容器8がつぶれているときに容器8がその長さを少なくとも実質的に保持することを意味しているものと解されたい。
【0044】
容器8のつぶれは、特にエーロゾル2が受入れチャンバ7から吸い出された結果としてのみ起こる。したがって、容器8は、エーロゾル2を可能な限り最も低い圧力低下で取り出すことができるようにするためにできるだけ容易につぶれるべきである。
【0045】
提案対象の容器8は、その形状により特に容易につぶれる。これは、微粒子カウント数を特に高くした状態でエーロゾル2の小出しを助ける。
【0046】
くさび形の形状により又は好ましくは自由端部11に向かって連続的に減少している容器8の直径及び/又は断面により、エーロゾルが受け入れられて小出しされているときにエーロゾル2が全体として移動しなければならない距離は、長さ全体にわたって実質的に一定である断面を持つ容器8の場合よりも短くなければならない。
【0047】
容器8は、連結具4へのその連結領域が実質的に長方形又は丸形であり、特に長円形又は円形の断面を有するのが良い。しかしながら、他の形状も又採用可能である。
【0048】
容器8は又、柔軟性連結領域9により連結具4に連結されても良く、連結領域の連結開口部は、オプションとして、それ自体容器8に向かってつぶれることができるのが良い。
【0049】
吸入器具1又は容器8が中間貯蔵のためにエーロゾル2を受け入れた後、エーロゾルディスペンサ又は吸入器3等は、吸入器具1から分離される。次に、ユーザ又は患者(図示せず)は、エーロゾル2を呼吸又は吸入によって吸入器具1から取り出すことができる。この目的のため、吸入器具1又は連結具4は、対応の取り外し可能なオプションを有する。この取り外し可能なオプションは、特に好ましくは、取付け部分5によって提供され、この取付け部分5は、この目的のため、例えばマウスピース等(図示せず)に連結可能であると共に/或いはそれ自体、ユーザ又は患者用のマウスピースを形成する。かくして、特に好ましくは、ユーザ又は患者は、取付け部分5を直接自分の口の中に入れて呼吸により吸入器具1又は容器8から取り出し、即ち、エーロゾル2を吸い出すことができる。
【0050】
図示の実施形態では、吸入器具1は、特に好ましくは、連結具4及び容器8並びにオプションとして固定手段10(必要ならば、又、固定手段が連結具4又は容器8の一部を成していない場合)だけで形成される。
【0051】
連結具4は、好ましくは、何回も採取をされるよう設計され、特に、極めて簡単な構造のものでありしかも特にこれが自動皿洗い機でクリーニング可能であるように容易にクリーニングでき、オプションとして、煮沸によってクリーニング可能である。
【0052】
図示の実施形態では、連結具4は、好ましくは、取付け部分5及び連結部分9を備えた一体品として、特に、射出成形コンポーネントとして形成される。しかしながら、連結具4は、幾つかの部品で構成されても良く又は解除でき又は解除できない多数のコンポーネントで構成されても良い。
【0053】
連結具4は、好ましくは、適当なプラスチックで作られる。
【0054】
吸入器具1又は連結具4は、好ましくは、取付け部分5から容器8まで又は連結部分9まで、特に漏斗状に広がっている。しかしながら、他の設計上の解決手段も又採用可能である。
【0055】
容器8は、好ましくは、1回だけ使用され又は使い捨て品として設計され、例えば、標準の市販の袋又はコーン、例えばサンドイッチ用袋等であって良い。
【0056】
吸入器具1又は連結具4は、オプションとして、図1に破線で示されているに過ぎない弁又は調節具14を有するのが良い。この弁又は調節具14は、例えば、流入及び/又は流出抵抗又は流入量及び/又は流出量を制御し又は調節すると共に/或いは一時的な閉鎖を可能にする。
【0057】
以下、図2〜図4を参照して第2の実施形態として提案する吸入器具1について説明するが、以下の説明は、本質的な差及び/又は追加の態様に焦点を合わせている。上記において与えられている注意事項及び説明は、特に補完的に又は対応した仕方でそのまま当てはまる。さらに、2つの実施形態又はこれら実施形態の個々の態様及び特徴も又、所望に応じて互いに組み合わせることができるが、互いに別個独立に、オプションとして他の異なる吸入器具にも具体化できる。
【0058】
図2は、第2の実施形態としての吸入器具1の略図である。この実施形態は、好ましくは、実質的に欧州特許第1163921(B1)号明細書の図6A又は図6Bに記載された吸入器具の実施形態に対応している。
【0059】
軸方向につぶれるベロー形容器とは対照的に、第2の実施形態としての吸入器具1は、第1の実施形態の容器8を有している。かくして、容器8は、好ましくは少なくとも実質的にくさび形であると共に/或いはこれがつぶれ時に少なくとも実質的にその長さを維持するよう構成されている。さらに、容器8は、好ましくはその自由端部11に向かって先細になっている。
【0060】
第2の実施形態としての吸入器具1は、第1の実施形態とは対照的に、特にハウジング15を有し、ハウジング15は、容器8を包囲している。ハウジング15は、好ましくは、少なくとも部分的に透明であり又は半透明であり、従って、特に容器8が拡張しているか、つぶれているか又はどの程度までつぶれているかをユーザが確かめ又は点検することができるよう容器8が見えるようになっている。
【0061】
ハウジング15は、好ましくは、一端部が連結具4に解除可能に連結され又は連結可能である。ハウジング15は、他端部又は自由端部のところにオプションとしての弁又は調節具14を有する。
【0062】
第2の実施形態では、容器8は、好ましくは、これが拡張してエーロゾル2を容器8内に入れたとき且つ/或いは容器8がエーロゾル2を容器8から取り出すことができるようつぶれたときに、空気が吸入器具1又はハウジング15から容器8を包囲している空間に出入りするよう吸入器具1又はハウジング15内に配置されている。この空気流は、好ましくは、特に好ましくはオプションとしての弁又は調節具14によって絞られると共に/或いは制御され又は調節される。しかしながら、他の設計上の解決手段も又採用可能である。
【0063】
容器8のための連結具4の連結部分9は、図2では見えず、例えば、吸入器具1の外部ハウジング部分又は連結具4若しくはハウジング15によって覆われている。
【0064】
図3は、容器8の斜視図であり、容器8は、好ましくは、特に好ましくは両側部に且つ/或いは平坦な側部13に沿って少なくとも1つの撓み、折り畳み又は曲げ縁部16を有し、この縁部は、少なくとも実質的に長手方向に且つ/或いはエーロゾル2の主流入又は流出方向に延びており、その目的は、エーロゾル2を取り出したときに、即ち、吸入時に容器8に規定されると共に/或いは容易なつぶれを可能にし又は保証することにある。
【0065】
容器8は、好ましくは、一例として図4に示されているように材料片又はブランク17で作られている。ブランク17は、例えば、大きな材料片を所定のサイズに合わせて切断することにより、図示の実施形態では、広く陰影の施された領域を切除することによって作られる。
【0066】
ブランク17は、好ましくは、長さ方向に、この場合線18に沿って且つ/或いは2つの材料片又は領域が互いに上下に位置するよう折り畳まれ、2つの材料片又は領域は、次に、長手方向縁部19及び自由端部11のところで特に糊付け、密封及び/又は溶接によって互いに接合される。
【0067】
かくして、つぶれることができる袋が容器8として形成される。容器8は、自由端部11と反対側の端部が開放設計のものであり、袋8は、この端部のところが吸入器具1又は連結具4若しくは連結部分9に解除可能に連結できる。
【0068】
かくして、容器8は、極めて簡単且つ安価な仕方で製作できる。
【0069】
測定装置を用いて行った実験結果が示すところによれば、微粒子カウント数を容器8の提案された形状又は改造によって実質的に増大させることができる。特に、微粒子カウント数を欧州特許第1163921(B1)号明細書の図6Aに示されている公知の吸入器具から始まって、試験で示されたように容器8を改造することによって50%以上増大させることができる。
【0070】
吸入器具1又は容器8は、好ましくは、特定のエーロゾル量を収容するに過ぎない。
【0071】
容器8は、好ましくは、自己拡張構造のものではない。
【0072】
以下、吸入器3の特に好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0073】
図5及び図6は、医薬製剤20を推進剤なしで噴霧化する提案対象の吸入器3を非引張り操作状態(図5)及び引張り操作状態(図6)で示している。図5及び図6は、医薬製剤20を収容した容器21を有する吸入器3を示している。
【0074】
医薬製剤20、好ましくは流体の噴霧化中、肺行きのエーロゾル(図5)が形成され、このようなエーロゾルは、ユーザ又は患者(図示せず)により吸息又は吸入可能である。通常、吸入は、患者の病気の関数として、好ましくは所定の間隔で1日に少なくとも1回であるが、特に1日に数回行われる。
【0075】
吸入器3は、医薬製剤20を収容した好ましくは挿入可能であると共にオプションとして交換可能な容器21を有する。かくして、この容器21は、噴霧化されるべき医薬製剤20のリザーバを形成している。好ましくは、容器21は、医薬製剤20の数回の投与分のための、即ち、多数回の噴霧化又は塗布を可能にするのに十分な量の医薬製剤20又は有効物質を収容している。国際公開第96/06011(A1)号パンフレットに開示されているような典型的な容器21は、約2〜10mlの量を収容する。容器21の好ましい構成に関しては、更に国際公開第00/49988(A2)号パンフレットを参照されたい。
【0076】
容器21は、好ましくは、実質的に円筒形又はカートリッジの形状をしており、吸入器3をいったん開けた後では、容器を吸入器内に下から挿入でき、オプションとして交換することができる。この容器は、好ましくは剛性又は硬質構造のものであり、医薬製剤20は、特に、容器21内に収容され、特に容器21内のつぶすことができる袋22内に収容される。
【0077】
吸入器3は、医薬製剤20を各場合に特に所定の且つオプションとして調節可能な投与量で運搬して噴霧化する運搬装置、特に圧力発生器23を更に有する。
【0078】
吸入器3又は圧力発生器23は、特に容器21のホルダ24、好ましくは手動で操作して解除できる関連のロック要素8を備えた関連の駆動ばね25(一部しか示さず)、オプションとして弁、特に逆止弁28を備えた運搬要素、好ましくは毛管の形態をした運搬管27、圧力チャンバ11及び/又は特にマウスピース6の付近に設けられた噴出ノズル30を有している。
【0079】
容器21は、ホルダ24により、特に圧締め又はラッチ止め作用により、吸入器3内に固定されていて、運搬管27が、容器21内に入り込むようになっている。ホルダ24は、容器21を交換することができるよう構成されたものであるのが良い。
【0080】
駆動ばね25を引っ張るため、ホルダ24を容器21及び運搬管27と共に図において下方に動かし、医薬製剤20又はより正確に言えば次の投与分を容器21から吸い出し、そして、これは、逆止弁28を通って圧力発生器23の圧力チャンバ11内に吸い込まれる。
【0081】
ロック要素8の作動後における次の弛緩中、圧力チャンバ11内の医薬製剤20は、駆動ばね25に加わる張力を解除することにより、逆止弁28が今や閉鎖状態にある状態で運搬管27が上方に戻されることによって、圧力下に置かれ、その結果、この運搬管27は、今や加圧ラムとして働くようになる。この圧力により、医薬製剤20が噴出ノズル30から噴出され、次に、図5に示されているように好ましくは吸入可能なエーロゾル2の状態に噴霧化される。
【0082】
ユーザ又は患者(図示せず)は、エーロゾル2を吸入することができ、その間、好ましくは供給空気(給気)が少なくとも1つの給気開口部31を通ってマウスピース6内に吸い込まれる。
【0083】
噴霧化プロセス中、容器21を駆動ばね25によってその元の位置に戻す。かくして、容器21は、引張り操作プロセス中及び噴霧化プロセス中、持ち上げ運動を行う。
【0084】
吸入器3は、特に、第1のハウジング部品(上側部品)32及びこの第1のハウジング部品に対して回転可能な内側部品33(図6)を有し、内側部品は、上側部分33a及び下側部分33bを有し(図5)、他方、特に手動操作可能又は回転可能な第2のハウジング部品(下側部品)18が、好ましくは安全クロージャ又は保持要素35によってこの内側部品33に解除自在に固定され、特にこれに嵌着又は装着されている。特に、安全クロージャ又は保持要素35は、吸入器3の偶発的な解放又は第2のハウジング部品18の取り外しが阻止されるよう構成されている。特に、第2のハウジング部品18を解除するため、保持要素35をばね力に抗して押し込まれなければならない。容器21を挿入すると共に(或いは)交換するために、第2のハウジング部分18を吸入器3から取り外すことができる。第2のハウジング部分18は好ましくは、キャップ状の下側ハウジング部品を形成すると共に/或いは容器21の下方自由端部周りに係合し又はこれに嵌まっている。
【0085】
第2のハウジング部品18を第1のハウジング部品32に対して回転させることができ、それにより、内側部品33も又回転する。このように、駆動ばね25は、ホルダ24に作用する歯車(詳細には図示せず)によって軸方向に引っ張られる。引張り操作中、容器21は、容器21が図6に示すような端位置を占めるまで軸方向下方に動かされ又はその端部が第2のハウジング部品18中に又はその端面に向かって入り込む(一段と入り込む)。この状態では、駆動ばね25又は吸入器3は、圧締めされてロックされる。
【0086】
吸入器3は、好ましくは、容器21を強制的に換気する器具を有している。
【0087】
引張り操作がまず最初に起こると、容器21は、好ましくは、そのベースが穿通され又は開かれる。特に、ハウジング部品18内に配置された軸方向に作用するばね36が容器ベース37に当たるようになり、そして穿通要素38により容器21又は接触がまず最初に行われたときに換気目的でベースに設けられている特にガス密シールを穿通する。
【0088】
強制的換気装置は、かくして、この場合、穿通要素38により形成され、穿通要素38は、ばね36により保持され又は形成される。しかしながら、他の設計上の解決策も又採用可能である。
【0089】
換気目的のための穿通の際、容器21の外側シェルのみが開かれる。医薬製剤20の入った袋22は、非損傷状態のままである。医薬製剤20が運搬管27を通って袋22から取り出されると、柔軟性袋22が潰れる。均圧のため、周囲空気が換気又は穿通開口部を通って容器21内に流入することができる。
【0090】
吸入器3を使用するためには、まず最初に、容器21を挿入しなければならない。これは、好ましくは、第2のハウジング部品18を取り外し又は引き出すことによって行われる。次に、容器21を内側部品33内に軸方向に挿入し又は押し込む。それと同時に、容器21がヘッド側端部のところで開かれ又は取り付けられる。これは、好ましくは容器21のヘッド側端部のところに設けられたシールを穿通し、次に容器21のヘッド側端部のところに設けられた隔膜を通って袋22の内部に挿入される運搬要素、即ち運搬管27によって行われる。かくして、運搬管27を介する容器21、より正確にいえば容器21内の袋22と圧力発生器23又は圧力チャンバ29との流体結合が作られる。
【0091】
次に、第2のハウジング部品18を再び押し込む。今や、初めて吸入器3を引張り操作することができる。次に、この段階において、容器21をそのベースのところで穿通要素38により穿通し、即ち上述したように強制的に換気する。
【0092】
容器21を挿入して流体結合した後であって、容器21を最初に用いる前に、吸入器3を好ましくは引張り操作し、数回作動させる。このいわゆるプライミングにより、運搬管27及び圧力発生器23内の医薬製剤20中に存在する空気が噴出ノズル30に押しのけられる。すると、吸入器3は、吸入可能な状態にある。
【0093】
スプレー又は噴霧化プロセスにより送り出される医薬製剤20の量は、好ましくは、約10μl〜50μl、より好ましくは約10μl〜20μl、最も好ましくは約15μlである。
【0094】
駆動ばね25は、好ましくは、大きなばね圧力を達成するために付勢状態で取り付けられている。即ち、提案する吸入器3では、噴霧化プロセス中における医薬製剤20の加圧及び運搬は、好ましくはばね力だけで起こり、特に、駆動ばね25の力だけで起こる。
【0095】
吸入器3は、好ましくは、圧力発生器23又は圧力チャンバ29内の医薬製剤20が送り出し中、5MPa〜60MPa、特に約10MPa〜50MPaの圧力に達するよう構成されている。特に好ましくは、医薬製剤20の送り出し又は噴霧化中、噴出ノズル30のところ又はそのノズル開口部のところでは、約5MPa〜60MPa、特に約10MPa〜30MPaの圧力に達する。次に、医薬製剤20をエーロゾル2の状態に変換し、エーロゾルの液滴は、最高20μmまで、好ましくは約3μm〜10μmの空気力学径を有する。作用又は噴霧化効果は、好ましくは噴出ノズル30によって送り出されたジェットを遮ることによって達成され又は一段と支援される。
【0096】
吸入器3は、好ましくは、エーロゾルが低速で、特に2m/秒未満、最も好ましくは約1.6m/秒以下の速度(いずれの場合も、噴出ノズル30から10cmの距離のところで測定される)で送り出されるよう構成される。かくして、吸入器3は、好ましくは、SMI(ソフトミスト吸入器)の形態をしている。低い噴出速度は、噴出ノズル30によって送り出された医薬製剤20のジェットを遮ることにより且つ/或いはばね力の適当な選択によって達成可能又は支援可能である。
【0097】
特に好ましくは、吸入器3の構成は、エーロゾル発生が0.7秒を超える期間にわたり、より好ましくは少なくとも約1秒間、特に少なくとも1.5秒間続くようなものである。かくして、回投与分を噴霧化し又は吸入器3を作動させるのに要する時間は、少なくとも約1秒であり、より好ましくは1.5秒を超える。
【0098】
本発明の開示内容を完全にすると共に吸入器3の好ましい実施形態に関し、万全を期すために、国際公開91/14468(A1)号パンフレット及び更に国際公開第97/12687(A1)号パンフレットを参照により引用し、これらの開示内容全体を本明細書の一部とする。
【0099】
自立型器具等とは対照的に、提案対象の吸入器3は、好ましくは、携帯可能であるよう設計され、特に、持ち運び可能な手持ち型器具である。
【0100】
吸入器3は、その形状が円筒形であると共に長さが9〜15cm、幅が2〜4cmという手頃なサイズなので、常時患者によって持ち運び可能である。ネブライザは、吸入可能なエーロゾル2を形成するよう小径ノズルを通って高い圧力を加えることにより規定された量の医薬製剤20を噴霧化する。
【0101】
提案対象の吸入器3は、特に純粋に機械的に動作する。しかしながら、吸入器3は、理論的には、任意他の方法によって動作可能である。特に、「運搬器具」又は「圧力発生器」という用語は、極めて広い観点で理解されなければならない。例えば、送り出し及び噴霧化に必要な圧力を又、推進ガス、ポンプ又は任意他の適当な方法により発生させることができる。
【0102】
提案対象の吸入器3は、特に、1、2回の呼吸向きに医薬製剤20の短時間の噴霧化を可能にするよう設計されている。しかしながら、このような吸入器は、長時間の噴霧化又は連続噴霧化を可能にするよう設計され又は使用されても良い。
【0103】
医薬製剤20の幾つかの好ましい成分、化合物及び/又は調合物は、以下に列記されている。
【0104】
以下に列記する化合物をこれら自体で又は組合せ状態で本発明の器具に用いることができる。以下に記載する化合物に関し、Wは、薬理学的に有効な物質であり、ベータミメティック(Betamimetic)、抗コリン作用薬、コルチコステロイド、PDE4−阻害薬、LTD4−拮抗薬、EGFR−阻害薬、ドーパミン作用薬、H1−抗ヒスタミン薬、PAF−拮抗薬及びPI3−キナーゼ阻害薬の中から(例示として)選択される。さらに、Wの2つの組合せ又は3つの組合せを組み合わせて本発明の器具に用いることができる。Wの組合せは、例えば次のようなものが考えられる。
‐Wは、抗コリン作用薬、コルチコステロイド、PDE4−阻害薬、EGFR−阻害薬又はLTD4−拮抗薬と組み合わされるベータミメティックを意味する。
‐Wは、ベータミメティック、コルチコステロイド、PDE4−阻害薬、EGFR−阻害薬又はLTD4−拮抗薬と組み合わされる抗コリン作用薬を意味する。
‐Wは、PDE4−阻害薬、EGFR−阻害薬又はLTD4−拮抗薬と組み合わされるコルチコステロイドを意味する。
‐Wは、EGFR−阻害薬又はLTD4−拮抗薬と組み合わされるPDE4−阻害薬を意味する。
‐Wは、LTD4−拮抗薬と組み合わされるEGFR−阻害薬を意味する。
【0105】
ベータミメティックとして用いられる化合物は、好ましくは、アルブテロール、アルフォルモテロール、バンブテロール、ビトルテロール、ブロクサテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、イソエタリン、イソプレナリン、レボサルブタモル、マブテロール、メルアドリン、メタプロテレノール、オルチプレナリン、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、リミテロール、リトドリン、サルメファモル、サルメテロール、ソテレノール、スルホンテロール、テルブタリン、チアラミド、トルブテロール、ジンテロール、CHF−1035、HOKU−81、KUL−1248、及び
‐3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシロキシ}−ブチル)−ベンジル−スルホナミド、
‐5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、
‐4−ヒドロキシ−7−[2−{[2−{[3−(2−フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル}エチル]−アミノ}エチル]−2(3H)−ベンゾチアゾロン、
‐1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−(1−ベンジミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、
‐1−[3−(4−メトキシベンジル−アミノ)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[4−(1−ベンジミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、
‐1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、
‐1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、
‐1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−n−ブチルオキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、
‐1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン8−イル]−2−{4−[3−(4−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアゾル−3−イル]−2−メチル−2−ブチルアミノ}エタノール、
‐5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−イソプロピルアミノブチル)−2H−1,4−ベンゾキサジン−3−(4H)−オン、
‐1−(4−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−2−t−ブチルアミノ)エタノール、
‐6−ヒドロキシ−8−{1−ヒドロキシ−2−[2−(4−メトキシ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐6−ヒドロキシ−8−{1−ヒドロキシ−2−[2−(エチル4−フェノキシ−アセテート)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐6−ヒドロキシ−8−{1−ヒドロキシ−2−[2−(4−フェノキシ−酢酸)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐8−{2−[1,1−ジメチル−2−(2,4,6−トリメチルフェニル)−エチルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−6−ヒドロキシ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐6−ヒドロキシ−8−{1−ヒドロキシ−2−[2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐6−ヒドロキシ−8−{1−ヒドロキシ−2−[2−(4−イソプロピル−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐8−{2−[2−(4−エチル−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−6−ヒドロキシ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐8−{2−[2−(4−エトキシ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−6−ヒドロキシ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐4−(4−{2−[2−ヒドロキシ−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イル)−エチルアミノ]−2−メチル−プロピル}−フェノキシ)−酪酸、
‐8−{2−[2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−6−ヒドロキシ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン、
‐1−(4−エトキシ−カルボニルアミノ−3−シアノ−5−フルオロフェニル)−2−(t−ブチルアミノ)エタノール、
‐2−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−{2−[4−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチルアミノ)−フェニル]−エチルアミノ}−エチル)−ベンズアルデヒド、
‐N−[2−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−{2−[4−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチルアミノ)−フェニル]−エチルアミノ}−エチル)−フェニル]−ホルムアミド、
‐8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−{2−[4−(6−メトキシ−ビフェニル−3−イルアミノ)−フェニル]−エチルアミノ}−エチル)−1H−キノリン−2−オン、
‐8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(6−フェネチルアミノ−ヘキシルアミノ)−エチル)−1H−キノリン−2−オン、
‐5−[2−(2−{4−[4−(2−アミノ−2−メチル−プロポキシ)−フェニルアミノ]−フェニル}−エチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、
‐[3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−5−メチル−フェニル]−ウレア、
‐4−(2−{6−[2−(2,6−ジクロロ−ベンジルオキソ)−エトキシ]−ヘキシルアミノ}−1−ヒドロキシ−エチル)−2−ヒドロキシメチル−フェノール、
‐3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−ベンジルスルホンアミド、
‐3−(3−{7−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘプチルオキシ}−プロピル)−ベンジルスルホンアミド、
‐4−(2−{6−[4−(3−シクロペンタンスルホニル−フェニル)−ブトキシ]−ヘキシルアミノ}−1−ヒドロキシ−エチル)−2−ヒドロキシメチル−フェノール、
‐N−アダマンタン−2−イル−2−(3−{2−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−プロピル}−フェニル)−アセトアミドの中から選択された化合物であり、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド(塩酸塩)、ヒドロブロミド(臭化水素酸塩)、ヒドロイオジド(沃化水素酸塩)、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ−p−トルエンスルホネートの中から選択される。
【0106】
用いられる抗コリン作用薬は、好ましくは、チオトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、オキシトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、フルトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、イプラトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、グリコピロニウム塩、好ましくはブロミド塩、トロスピウム塩、好ましくはクロリド塩、トルテロジンの中から選択された化合物である。上述の塩に関し、陽イオンは、薬理学的に有効な成分である。陰イオンとして、上述の塩は、好ましくは、クロリド、ブロミド、イオジド、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートを含むのが良く、クロリド、ブロミド、イオジド、スルヘート、メタンスルホネート、又はp−トルエンスルホネートが対イオンとして好ましい。全ての塩のうちで、クロリド、ブロミド、イオジド及びメタンスルホネートが特に好ましい。
【0107】
他の好ましい抗コリン作用薬は、次の化学式AC−1、即ち、
【化1】

の塩の中から選択され、この化学式において、X-は、単一の負の電荷を備えた陰イオン、好ましくは、フルオリド、クロリド、ブロミド、イオジド、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートの中から選択された陰イオン、好ましくは、単一の負の電荷を備えた陰イオン、特に好ましくは、フルオリド、クロリド、ブロミド、メタンスルホネート及びp−トルエンスルホネートの中から選択された陰イオン、特に好ましくはブロミドを意味し、オプションとしてこれらのラセミ化合物、エナンチオマー又は水和物を意味している。次の化学式AC−1−en、即ち、
【化2】

のエナンチオマーを含む薬理学的な組合せが特に重要であり、この化学式において、X-は、上述の意味を有するのが良い。他の好ましい抗コリン作用薬は、次の化学式AC−2、即ち、
【化3】

の塩から選択され、この化学式において、Rは、メチルかエチルかのいずれかを表し、X-は、上述の意味を有するのが良い。変形実施形態では、化学式AC−2の化合物は、次の自由塩基AC−2−base、即ち、
【化4】

の形態で存在しても良い。
【0108】
他の指定される化合物は、次の通りである。
‐トロペノール2,2−ジフェニルプロピオネートメトブロミド、
‐スコピン2,2−ジフェニルプロピオネートメトブロミド、
‐スコピン2,2−フルオロ−2,2−ジフェニルアセテートメトブロミド、
‐トロペノール2−フルオロ−2,2−ジフェニルアセテートメトブロミド、
‐トロペノール3,3′,4,4′−テトラフルオロベンジレートメトブロミド、
‐スコピン3,3′,4,4′−テトラフルオロベンジレートメトブロミド、
‐トロペノール4,4′−ジフルオロベンジレートメトブロミド、
‐スコピン4,4′−ジフルオロベンジレートメトブロミド、
‐トロペノール3,3′−ジフルオロベンジレートメトブロミド、
‐スコピン3,3′−ジフルオロベンジレートメトブロミド、
‐トロペノール9−ヒドロキシ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐トロペノール9−フルオロ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐スコピン9−ヒドロキシ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐スコピン9−フルオロ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐トロペノール9−メチル−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐スコピン9−メチル−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピンベンジレートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピン2,2−ジフェニルプロピオネートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピン9−ヒドロキシ−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピン9−メチル−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピン9−メチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピン9−ヒドロキシ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐シクロプロピルトロピンメチル4,4′−ジフルオロベンジレートメトブロミド、
‐トロペノール9−ヒドロキシ−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐スコピン9−ヒドロキシ−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐トロペノール9−メチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐スコピン9−メチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐トロペノール9−エチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐トロペノール9−ジフルオロメチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド、
‐スコピン9−ヒドロキシメチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド。
【0109】
上述の化合物は、本発明の範囲内で塩としても使用でき、この場合、メトブロミドに代えて、メト−X塩が用いられ、この場合、Xは、X-について上述した意味を有するのが良い。
【0110】
コルチコステロイドとして、ベクロメタソン(beclomethasone)、ベータメタソン(betamethasone)、ブデソニド(budesonide)、ブチキソコルト(butixocorte)、シクレソニド(ciclesonide)、デフラザコルト(deflazacorte)、デキサメタソン(dexamethasone)、エチプレドノル(etiprednole)、フルニソリド(flunisolide)、フルチカソン(fluticasone)、ロテプレドノル(loteprednole)、モメタソン(mometasone)、プレドニソロン(prednisolone)、プレドニソン(prednisone)、ロフレポニド(rofleponide)、トリアムシノロン(triamcinolone)、RPR−106541、NS−126、ST−26、及び
‐(S)−フルオロメチル 6,9−ジフルオロ−17−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボチオネート、
‐(S)−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3S−イル)6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−プロピオニルオキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボチオネート、
‐シアオメチル 6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸シアノメチルエステルの中から選択された化合物を用いることが好ましく、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる塩及びその誘導体、溶媒化合物及び(又は)水和物が用いられる。ステロイドと言った場合、これは、存在し得るステロイドの塩又はその誘導体、水和物又は溶媒化合物を含む。考えられるステロイドの塩及びその誘導体の例は、アルカリ金属、例えばナトリウム塩、カリウム塩、スルホベンゾエート、ホスフェート、イソニコチネート、アセテート、ジクロロアセテート、プロピオネート、ジヒドロゲンホスフェート、パルミテート、ピバレート又はフロエートである。
【0111】
使用できるPDE4−阻害薬は、好ましくは、エンプロフィリン、テオフィリン、ロフルミラスト、アリフロ(シロミラスト)、トフィミラスト(tofimilaste)、プマフェントリン(pumafentrine)、リリミラスト(lirimilaste)、アロフィリン(arofylline)、アチゾラム(atizorame)、D−4418、ベイ(Bay)−198004、BY343、CP−325.366、D−4396(Sch−351591)、AWD−12−281(GW−842470)、NCS−613、CDP−840、D−4418、PD−168787、T−440、T2585、V−11294A、C1−1018、CDC−801、CDC−3052、D−22888、YM−58997、Z−15370及び、
‐N−(3,5−ジクロロ−1−オキソ−ピリジン−4−イル)−4−ジフルオロメトキシ−3−シクロプロピルメトキシベンザミド、
‐(−)p−[(4aR*,10bS*)−9−エトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−8−メトキシ−2−メチルベンゾ[s][1,6]ナフチリジン−6−イル]−N,N−ジイソプロピルベンザミド、
‐(R)−(+)−1−(4−ブロモベンジル)−4−[(3−シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−2−ピロリドン、
‐3−(シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−1−(4−N′−[N−2−シアノ−S−メチル−イソチオウレイド]ベンジル)−2−ピロリドン、
‐シス[4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸]、
‐2−カルボメトキシ−4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン、
‐シス[4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オル]、
‐(R)−(+)−エチル[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−イリデン]アセテート、
‐(S)−(−)−エチル[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−イリデン]アセテート、
‐9−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−7−エチル−3(2−チエニル)−9H−ピラゾロ[3,4−c]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン、
‐9−シクロペンチル−5,6−ジヒドロ−7−エチル−3−(t−ブチル)−9H−ピラゾロ[3,4−c]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジンの中から選択された化合物であり、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物及び(又は)水和物である。本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ−p−トルエンスルホネートの中から選択される。
【0112】
用いられるLTD4−拮抗薬は、好ましくは、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、MCC−847(ZD−3523)、MN−001、MEN−91507(LM−1507)、VUF−5078、VUF−K−8707、L−733321、及び
‐1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)メチルシクロプロパン−酢酸、
‐1−(((1(R)−3(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エテニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチレチル)フェニル)プロピル)チオ)メチル)シクロプロパン−酢酸、
‐[2−[[2−(4−t−ブチル−2−チアゾリル)−5−ベンゾフラニル]オキシメチル]フェニル]酢酸の中から選択された化合物であり、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物及び(又は)水和物である。本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ−p−トルエンスルホネートの中から選択される。LTD4−拮抗薬がオプションとして形成できる塩又はその誘導体は、例えば、アルカリ金属、例えばナトリウム塩、カリウム塩、スルホベンゾエート、ホスフェート、イソニコチネート、アセテート、ジクロロアセテート、プロピオネート、ジヒドロゲンホスフェート、パルミテート、ピバレート又はフロエートを意味している。
【0113】
使用できるEGFR−阻害薬は、好ましくは、セツキシマブ(cetuximab )、トラスツズマブ(trastuzumab )、ABX−EGF、マブ(Mab)ICR−62、及び
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(N,N−ジエチルアミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(N,N−ジメチルアミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−{[4−(モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロペンチルオキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{((R)−6−メチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{[4−((R)−6−メチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−[(S)−(テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{[4−((R)−2−メトキシメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−((S)−6−メチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−[N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−アミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ)−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−[N,N−ジメチルアミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル}アミノ)−7−シクロペンチルオキシ−キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−({4−[N,N−ビス(−(2−メトキシ−エチル)−アミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−({4−[N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−アミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル}アミノ)−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−({4−[N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−アミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル}アミノ)−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−({4−[N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−N−メチル−アミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル}アミノ)−7−シクロプロピルメトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−[N,N−ジメチルアミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−[N,N−ジメチルアミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−[N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−アミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル}アミノ)−7−シクロペンチルオキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−(N−シクロプロピル−N−メチル−アミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロペンチルロキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(N,N−ジメチルアミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−[(R)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(N,N−ジメチルアミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6,7−ビス−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−7−モルフォリン−4−イル)−プロピルオキシ]−6−[ビニルカルボニル)アミノ]キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン、
‐3−シアノ−4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(N,N−ジメチルアミノ)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−エトキシ−キノリン、
‐4−{[(3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]アミノ}−6−(5−{[2−メタンスルホニル−エチル)アミノ]メチル}−フラン−2−イル)キナゾリン、
‐4−[(R)−(1−フェニル−エチル)アミノ]−6−{[4−((R)−6−メチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−{[4−(モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−({4−[N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−1−オキソ−2−ブテン−1−イル}アミノ)−7−[テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−{[4−(5,5−ジメチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)エトキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)エトキシ]−7−[(R)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−7−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)エトキシ]−6−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{2−[4−(2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−ピペリジン−1−イル]−エトキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(t−ブチルオキシカルボニル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(トランス−4−アミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(トランス−4−メタンスルホニルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−3−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(メトキシメチル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(ピペリジン−3−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−アセチルアミノ−エチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−エトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−((S)−テトラヒドロピラン−3−イルオキシ)−7−ヒドロキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{トランス−4[(ジメチルアミノ)スルホニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{トランス−4−[(モルフォリン−4−イル)カルボニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{トランス−4−[(モルフォリン−4−イル)スルホニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−アセチルアミノ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロフラン−4−イルオキシ)−7−(2−メタンスルホニルアミノ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(ピペリジン−1−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−アミノカルボニルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−{N[(テトラヒドロピラン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)スルホニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(トランス−4−エタンスルホニルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−エトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−アセチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−4−フェニル)アミノ]−6−[1−(t−ブチルオキシカルボニル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−{N−[(ピペリジン−1−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−{N−[(4−メチル−ピペリジン−1−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{シス−4−[(モルフォリン−4−イル)カルボニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−イソプロピルオキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−メチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(シス−4−[N−(2−メトキシ−アセチル)−N−メチル−アミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(シス−2,6−ジメチル−モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(2−メチル−モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(S,S)−(2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[N−メチル−N−2−メトキシエチル−アミノ]カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−エチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(2−メトキシエチル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(3−メトキシプロピル−アミノ)−カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[シス−4−(N−メタンスルホニル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[シス−4−(N−アセチル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(トランス−4−メチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[トランス−4−(N−メタンスルホニル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(トランス−4−ジメチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(トランス−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
‐4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−シアノ−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリンの中から選択された化合物であり、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ−p−トルエンスルホネートの中から選択される。
【0114】
用いられるドーパミン作用薬は、好ましくは、ブロモクリプチン(bromocriptine)、カベルゴリン(cabergoline)、アルファ−ジヒドロエルゴクリプチン(alpha-dihydroergocryptine)、リスリド(lisuride)、ペルゴリド(pergolide)、プラミペクソール(pramipexole)、ロキシンドール(roxindole)、ロピニロール(ropinirole)、タリペクソール(talipexole)、テルグリド(terguride)、ビオザン(viozane)の中から選択された化合物であり、オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ−p−トルエンスルホネートの中から選択される。
【0115】
使用できるH1−抗ヒスタミン薬は、好ましくは、エピナスチン(epinastine)、セチリジン(cetirizine)、アゼラスチン(azelastine)、フェクソフェンダジン(fexofenadine)、レボカバスチン(levocabastine)、ロラタジン(loratadine)、ミゾラスチン(mizolastine)、ケトチフェン(ketotifene)、エメダスチン(emedastine)、ジメチンデン(dimetindene)、クレマスチン(clemastine)、バミピン(bamipine)、セクスクロルフェニラミン(cexchlorpheniramine)、フェニラミン(pheniramine)、ドキシルアミン(doxylamine)、クロロフェノキサミン(chlorophenoxamine )、ジメンヒドリネート(dimenhydrinate)、ジフェンヒドラミン(diphenhydramine)、プロメタジン(promethazine)、エバスチン(ebastine)、デスロラチジン(desloratidine)、メクロジン(meclozine)の中から選択された化合物であり、オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ−p−トルエンスルホネートの中から選択される。
【0116】
また、欧州特許出願公開第1003478(A1)号明細書又はカナダ国特許出願公開第2297174(A1)号明細書に開示されている吸入可能な高分子を使用することが可能である。
【0117】
さらに、化合物は、バッカク(麦角)アルカロイド誘導体、トリプタン、CGRP−拮抗薬、ホスホジエストラーゼ−V阻害薬から成る群に由来するものであるのが良く、オプションとしてこれら化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物及び(又は)水和物である。
【0118】
バッカクアルカロイド誘導体の例は、ジヒドロエルゴタミン及びエルゴタミンである。
【符号の説明】
【0119】
1 吸入器具
2 エーロゾル
3 吸入器
4 連結具
5 連結部分
6 マウスピース
7 受入れチャンバ
8 容器
9 連結部分
10 取付け手段
11 自由端部
12 連結シーム
13 平坦な側部
14 弁又は調節具
15 ハウジング
16 縁部
17 ブランク
18 線
19 長手方向縁部
20 医薬製剤
21 容器
22 袋
23 圧力発生器
24 ホルダ
25 駆動ばね
26 ロック要素
27 運搬管
28 逆止弁
29 圧力チャンバ
30 噴出ノズル
31 供給空気開口部
32 上側ハウジング部品
33 内側部品
33a 内側部品の上側部分
33b 内側部品の下側部分
34 ハウジング部品(下側部品)
35 保持要素
36 ばね(下側ハウジング部品のばね)
37 容器ベース
38 穿通要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エーロゾル(2)の中間貯蔵のための吸入器具(1)であって、連結具及び前記連結具に連結された又は連結可能であり、吸入中、つぶれる容器(8)を有する吸入器具において、
前記容器(8)は、前記容器がつぶれているときに前記容器がその長さを少なくとも実質的に維持するよう構成されていると共に/或いは前記容器(8)は、自由端部(11)に向かって先細になっている、
ことを特徴とする吸入器具。
【請求項2】
前記容器(8)は、少なくとも部分的に平坦であるよう構成されている、
請求項1記載の吸入器具。
【請求項3】
前記容器(8)は、扁平な自由端部(11)を有する、
請求項1又は2記載の吸入器具。
【請求項4】
前記容器(8)は、前記連結具(4)に向かって増大する断面を有する、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項5】
前記容器(8)は、構造が少なくとも実質的にくさび形である、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項6】
前記容器(8)は、つぶれることができるよう長手方向に折り畳まれ又は長手方向に折り畳み可能である、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項7】
前記容器(8)は、ブランク(17)で作られている、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項8】
前記容器(8)は、柔軟性且つ/或いは軟質の材料、特にフィルム又は紙で構成され又は形成されている、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項9】
前記容器(8)は、交換可能である、
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項10】
前記容器(8)は、クランプ作用によって前記連結具(4)に連結され又は連結可能である、
請求項1ないし9のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項11】
前記容器(8)は、前記連結具(4)に解除可能に且つ/或いは交換可能に連結され又は連結可能である、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項12】
前記容器(8)は、好ましくは弾性且つ/或いは環状の取付け手段(10)、例えばゴムバンド又はOリングによって前記連結具(4)に連結可能である、
請求項1ないし11のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項13】
前記連結具(4)は、前記容器(8)に取付け可能な好ましくは管状の連結部分(9)を有する、
請求項1ないし12のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項14】
前記連結具(4)は、取付け部分(5)を有し又は取付け部分(5)を形成している、
請求項1ないし13のいずれか1項に記載の吸入器具。
【請求項15】
前記吸入器具(1)は、前記容器(8)のための好ましくは硬質のハウジング(15)を有する、
請求項1ないし14のいずれか1項に記載の吸入器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−525170(P2012−525170A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507619(P2012−507619)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際出願番号】PCT/EP2010/002315
【国際公開番号】WO2010/124795
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】