説明

吸収性物品のパッケージ

【課題】複数の吸収性物品と、これを収納する包装からなるパッケージを提供すること。
【解決手段】複数の吸収性物品と、再び閉じることができる包装とからなるパッケージである。包装は、中空の内部と、該内部の中に延びる開口部と、開口部を覆うためのフラップと、フラップを閉位置に取り外し可能に保持するためにポケット及び/又はフラップに配置された閉鎖部とを有する可撓性のポケットを含む。閉鎖部は、ポケットの内部から物品を継続的に取り出したときの継続的な閉鎖の際に、ポケットの内部に残っている物品に包装を適合させるために、フラップをポケット上の異なる位置に配置できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にパッケージに関し、より詳細には、吸収性物品のためのパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
パンティライナ、婦人用ナプキン及びタンポンのような吸収性物品は、必要とされるときまで、ハンドバッグ、バックパック、及びブリーフケースに入れて持ち運ぶことが多い。典型的には、該物品は、こうした入れ物の中に無造作に入れられる。不運にも、こうした入れ物は、該物品に常に衛生的な環境を与えるものではなく、このため該物品が汚れ及び/又は損傷することがある。さらに、該物品は、入れ物の中で散乱して、必要な時に見つけるのが困難となることがある。
【0003】
従来、一度にいくつもの吸収性物品を収容するために専用にデザインされたポーチが普及していた。これらのポーチは、物品同士の接触を減らし、潜在的には非衛生的な環境であるが、必要な時に物品を見つけやすくする。ポーチは、厚手のビニールのような耐久性のある材料から作成されるので、再使用することができるが、再使用するにはその時々にポーチを詰め替えする必要がある。さらに、ポーチは、永く使用すると非衛生的となることが多く、きれいにするか、又は捨てる及び取り替えることを必要とする。
【0004】
これらの問題を回避するために、或る人は、物品を収納するために透明なプラスチック製のサンドイッチ・バッグを使用する。これらのバッグは、普通は物品のために衛生的な環境を維持し、必要な時に該物品を見つけやすくする。このバッグはその時々に詰め替えする必要があるが、容易に使い捨てすること及び取り替えることができ、これにより、永く使用することによって引き起こされる幾つかの懸念及び不便さが減少する。しかしながら、このバッグは透明なので、バッグの中身が見えてしまう。或るユーザはもっと目立たない包装を所望する。したがって、目立たず、使い捨てすることができ、一度に幾つもの物品を収容するために経済的に再び閉じることができるパッケージに対する必要性がある。
【0005】
上述の必要性に見合う包装の1つの形式は、物品を収納するためのポケットと、必要なときに該ポケットから物品を取り出すための開口部とを含む。さらに、パッケージは、開口部を選択的に覆うためのフラップを含む。フラップは、開口部を覆うときに該フラップをポケットに対して保持するための接着式の閉鎖部を有する。接着式の閉鎖部及び/又はフラップは、物品が必要とされるときに開口部の覆いを外すためにポケットからフラップを分離する際に、識別する及び/又はつかむのが困難な場合があることが知られている。したがって、直ちに識別することができ、包装を開閉するときに容易につかむことができるフラップを備える包装に対する必要性がある。
【0006】
さらに、ポケット又は開口部が小さ過ぎる場合には、包装から物品を取り出すのが困難になることが知られている。しかしながら、ポケットが大き過ぎると、包装の見栄えが悪くなったりかさばることがあり、物品がポケットの中で乱雑になる場合がある。さらに、開口部が大き過ぎると、物品があまりにも簡単にポケットから出てしまう。したがって、適切なサイズのポケットと開口部を備える包装に対する必要性がある。
さらに、幾つかの包装のサイズは、ハンドバッグ、バックパック又はブリーフケースに入れて持ち運ぶのに適しているが、一般的な小売のために経済的なサイズにされていない。さらに、包装は、消費者が使用するために適切な耐久性をもつが、これは小売場所への流通のために十分な耐久性ではない。したがって、幾つかの実用パッケージを保持するサイズにされた耐久性のある親包装に対する必要性がある。
【発明の開示】
【0007】
手短に述べると、本発明の装置は、複数の吸収性物品と再び閉じることができる包装とからなるパッケージである。包装は、可撓性のポケットを含み、該ポケットは、複数の吸収性物品を収容するサイズ及び形状にされた中空の内部と、ポケットの中空の内部の中に延び、かつ該ポケットの中空の内部から複数の物品の少なくとも1つを取り出せるようにする開口部とを備える。包装はまた、ポケットに取り付けられ、複数の吸収性物品をポケットの中空の内部に保持するために開口部を覆うように適合されたフラップを含む。フラップは、開口部から物品を取り出せるようにするために、該フラップによって開口部が実質的に遮られない開位置と、物品をポケットの中に保持し、物品が開口部から出て行くのを防ぐために、該フラップが開口部とポケットの外側領域を覆う閉位置との間で選択的に動かすことができる。さらに、包装は、フラップを閉位置に取り外し可能に保持するために、ポケット及び/又はフラップの上に配置される閉鎖部を含む。閉鎖部は、ポケットの内部から物品を継続的に取り出したときの連続的な閉鎖の際に、ポケットの内部に残っている物品に包装を適合させるために、フラップをポケット上の異なる位置に配置できるようにする。
【0008】
本発明の別の態様においては、包装は、可撓性のポケットと、開口部と、フラップと、フラップを閉位置に取り外し可能に保持するためにポケット及び/又はフラップ上に配置される接着式の閉鎖部とを含む。
本発明の更に別の態様においては、包装は、フラップを閉位置に取り外し可能に保持するためにフラップ上に配置された接着式の閉鎖部を含む。閉鎖部は、フラップの一部をつかんで、該閉鎖部を剥離することなくポケットから分離できるようにするために、フラップの遠位縁から間隔をおいて配置される。
【0009】
別の態様においては、本発明の装置は、スタック状に構成される予め選択された複数の吸収性物品を有するパッケージを含む。吸収性物品の各々は、他の物品に対してほぼ一様な幅、長さ、及び厚さをもつ。パッケージはさらに、可撓性のポケットを備える包装を含み、該可撓性のポケットは、予め選択された数の物品を収容するときに、物品の幅と長さと厚さとの積に物品の数をかけたものの約2倍より小さく、かつ物品の幅と長さと厚さとの積に物品の数をかけたものの約1倍より大きい体積をもつ中空の内部ポケットを少なくとも部分的に定める。
【0010】
さらに別の態様においては、フラップとポケットは、予め選択された数の物品を収容するときに、物品の幅と長さと厚さとの積に物品の数をかけたものの約2倍より小さい体積をもつ中空の内部を定める。
本発明のさらに別の態様においては、ポケットは、物品がそこから取り出されるときに物品の幅の約2倍より小さい幅を有し、かつ予め選択された数の物品を収容するときに物品の幅の約1倍より大きい幅を有する中空の内部を少なくとも部分的に定める。
さらに別の態様においては、フラップ及びポケットは、予め選択された数の物品を収容するときに物品の幅の少なくとも約2倍より小さい幅を有する中空の内部を定める。
【0011】
別の態様においては、ポケットは、物品がそこから取り出されるときに物品の長さの約2倍より小さい長さを有し、かつ予め選択された数の物品を収容するときに物品の長さの約1倍より大きい長さを有する中空の内部を少なくとも部分的に定める。
さらに別の態様においては、フラップ及びポケットは、物品がそこから取り出されるときに物品の長さの少なくとも約2倍より小さい長さを有する中空の内部を定める。
【0012】
さらに別の態様においては、開口部は、ポケットが物品を収容するときに、物品の幅の約2倍より小さく且つ物品の幅の約1倍より大きい幅を有する。
さらに別の態様においては、開口部は、ポケットが予め選択された数の物品を収容するときに物品の幅と厚さとの積に物品の数をかけたものの約2倍より小さく、かつ物品の幅と厚さとの積に物品の数をかけたものの約1倍より大きい面積をもつ。
本発明の別の態様は、フラップの縁の視覚識別性を向上させるために、ポケットからフラップの縁を見分けるための視覚指示部を含む、少なくとも1つのフラップ及びポケットに向けられる。
【0013】
本発明のさらに別の態様においては、親パッケージは、複数の実用パッケージを含む。実用パッケージの各々は、複数の吸収性物品と実用包装とを含む。実用包装は、複数の吸収性物品を収容するサイズ及び形状にされた中空の内部と、ポケットの中空の内部の中に延び、ポケットの中空の内部から複数の物品の少なくとも1つを取り出せるようにするサイズ及び形状にされた再び閉じることができる開口部を有する可撓性のポケットを含む。親パッケージはまた、複数の実用パッケージを取り囲む取り外し可能な親包装を含み、該親包装は、複数の実用パッケージを収容するサイズ及び形状にされた中空の内部を有する。
【0014】
最終的な態様においては、本発明は、陰唇間パッドの取替えを衛生的な状態に維持し、必要とされるときに衛生的な状態で使用するために直ちに入手できるようにする手法で、パッドの取替えを衛生的な状態で持ち運ぶための陰唇間パッドのパッケージを含む。パッケージは、レセプタクルとレセプタクルの中のパッドの取替えとを含む。レセプタクルは、必要とされるときに使用するために、そこからパッドを取り出すことができる開口部を有する。さらに、レセプタクルは、開口部を閉鎖するための再び閉じることができる閉鎖部を有する。閉鎖部は、パッドを衛生的な状態で持ち運ぶために、及びパッドを取り出した後にレセプタクルの中に残ったパッドを衛生的な状態で継続して持ち運ぶために閉鎖される。
本発明の他の特徴は、ある程度明らかとなり、以下にある程度説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
幾つかの図面を通して、対応する参照特徴は対応する部分を示す。
次に、図面、具体的には図1を参照すると、従来の個々にラップされた吸収性物品が、全体を符号20で示されている。図1に示された吸収性物品20は、全体を24で示すラップ材によって取り囲まれたパンティライナ22であるが、本発明は、婦人用ナプキン、タンポン、陰唇間パッド、その他の婦人用ケア製品、成人用ケア製品、幼児用ケア製品及び乳児用ケア製品といった他の吸収性物品20にも適用可能であることが当業者には分かるであろう。さらに、当業者であれば、図示された物品20は個々にラップされているが、該物品は本発明の範囲から逸脱することなく、ラップされなくてもよいことが分かるであろう。
【0016】
図1に示されたパンティライナ22は、通常の手法で2回折り畳まれて、ほぼ平たいほぼ矩形の物品を与える。折り畳まれたパンティライナ22は、本発明の範囲を逸脱することなく他のサイズをもつこともできるが、一実施形態においては、折り畳まれたライナは、約50ミリメートルの幅、約70ミリメートルの長さ、及び約5ミリメートルの厚さをもつ。パンティライナ22は、本発明の範囲から逸脱することなく、折り畳まれなくても良い及び/又は矩形にされなくても良いことも想定されている。
【0017】
ラップ材24は、本発明の範囲から逸脱することなく他の方法で作ることもできるが、一実施形態においては、ラップ材は、両側の側縁32、34と、両側の端縁36、38を有する矩形のシート30を含む。側縁32、34の間に延びるシート30の第1の折り目40がラップ材24の底部を形成し、側縁の間で第1の折り目にほぼ平行に上に延びるシートの第2の折り目42がラップ材の上部を形成する。第1の折り目40は、後部46からラップ材24の中央部44を分離し、第2の折り目42は、ラップ材の前部48から中央部を分離する。中央部44の側縁32、34が後部46に接合され、前部48の側縁が中央部に接合されて、ラップ材の両側部が形成される。端縁36に隣接するシート30のマージン50は、端縁38に隣接するシートのマージン52に重なる。前部48の側縁32、34を、後部46に接合することが望ましい場合があることも想定されている。
【0018】
矩形のシート30の側縁32、34は、本発明の範囲を逸脱することなく他の方法で(例えば接着剤やヒートシールによって)接合することもできるが、一実施形態においては、側縁マージンは、図示のような通常の機械的留め付け手段によって接合される。ラップされた物品20は、本発明の範囲から逸脱することなく他のサイズにすることもできるが、一実施形態においては、物品は、約75ミリメートルの幅54と、約75ミリメートルの長さ56と、約5ミリメートルの厚さ58(図4)をもつ。さらに、物品の寸法20は、本発明の範囲から逸脱することなく物品によって違っていてもよいが、一実施形態においては、寸法はほぼ一様である。さらに、寸法は、本発明の範囲から逸脱することなく、与えられた物品の間で違っていても良いし、不変であっても良い。ラップ材24は、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料から作ることもできるが、一実施形態においては、ラップ材は、約38ミクロンの厚さをもつ低密度ポリエチレンシート材料から作られる。ラップ材24は、本発明の範囲から逸脱することなく接着剤か又は他の閉鎖部(図示せず)を備えることができることも想定されている。
【0019】
図2−図4に示されるように、本発明の実用パッケージは、全体を符号60で示されている。パッケージ60は、通常は、複数の吸収性物品20(図4)と、全体を62で示す再び閉じることができる包装とからなる。前述のように、物品20は、本発明の範囲から逸脱することなく折り畳まれても折り畳まれなくても良く、個々にラップされてもされなくても良いことが想定されている。物品20は、本発明の範囲から逸脱することなく他の方法で配置することもできるが、一実施形態においては、物品は、図4に示されるように面と面が合わさった状態のスタック状に配置される。パッケージ60は、エンドユーザの都合のために選択された多数の物品20を含む。例えば、パッケージ60は、約1週間又はそれ以下にわたる物品の取替えを与えるために、約8より少ない吸収性物品20を含むことができる。パッケージ60は、通常の1週間の労働日数(すなわち5日)にわたる物品の取替えを与えるために、約5個の吸収性物品20を含むことが望ましいことも想定されている。
【0020】
包装62は、可撓性のポケット64を含む。ポケット64は、図4に示すように、予め選択された数の吸収性物品20を収容するサイズ及び形状にされた中空の内部66を有する。開口部68は、ポケット64の中空の内部66の中に延びる。開口部68は、ポケット64の中空の内部66から複数の物品20の少なくとも1つを取り出せるようにするサイズ及び形状にされる。さらに、包装62は、ポケット64に取り付けられ、開口部68を覆ってポケット64の中空の内部66の中の複数の物品20を保持するように適合されたフラップ70を含む。フラップ70は、開口部から物品を取り出せるようにするために、該フラップによって開口部がほぼ遮られない図3に示されるような開位置と、物品をポケットの中に保持し、物品が開口部から出て行かないようにするために、該フラップが開口部とポケット64の外側領域72(図3)を覆う図2に示されるような閉位置との間で選択的に動かすことができる。一実施形態においては、フラップ70は、ほぼ矩形であり、ほぼ直線の遠位縁74を有する。しかしながら、フラップ70は、本発明の範囲から逸脱することなく半円形又は三角形といった形状にしてもよいことが当業者には明らかであろう。
【0021】
図3に示すように、閉鎖部76は、フラップを閉位置に取り外し可能に保持するために、フラップ70の内面78上に配置される。閉鎖部76は、フラップ70上に配置する代わりに又はそれに加えて、ポケット64の外部領域72上に配置できることも想定されている。閉鎖部76は、ポケットの内部66から物品20を継続的に取り出したときの継続的な閉鎖の際に、ポケットの内部に残っている物品に包装62を適合させるために、フラップ70をポケット64上の異なる位置に配置できるようにすることが好ましい。本発明の範囲から逸脱することなく他の閉鎖部76を使用することもできるが、一実施形態においては、閉鎖部は、フラップ70を閉位置に取り外し可能に保持することができる通常の取り外し可能なホットメルト接着剤か又は取り外し可能な両面テープのような接着材料である。
【0022】
閉鎖部76は、本発明の範囲から逸脱することなく他の位置に配置することもできるが、一実施形態においては、閉鎖部は、フラップの自由部分をつかんでポケット64から分離して、フラップをとらえて閉鎖部を外せるようにするために、フラップ70の遠位縁74から間隔をおいて配置される。閉鎖部76は、フラップ70の遠位縁74から少なくとも約4ミリメートルの距離80だけ間隔をおいて配置されることが望ましい場合があることも想定されている。距離80は、約16ミリメートルとされることが望ましい場合があることも想定されている。
【0023】
閉鎖部76は、本発明の範囲から逸脱することなく他の形状をもつこともできるが、一実施形態においては、閉鎖部は、包装フラップ70の遠位縁74にほぼ平行に延びる接着材料の細長いストリップである。一実施形態においては、接着材料のストリップは、全長に沿って実質的に連続しており、途切れがないが、他の実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく長さに沿って不連続な及び/又は途切れのある接着材料を有しても良いことが想定されている。さらに、ストリップは、フラップ70の実質的に幅全体82にわたって延びて、これによりフラップの角部84がポケット64の付近の定位置に保持されることが望ましいことも想定されている。細長いストリップは、本発明の範囲から逸脱することなく他の幅を有しても良いが、一実施形態においては、ストリップは、約20ミリメートルより小さく約2ミリメートルより大きい幅86をもつ。ストリップの幅86は、約7ミリメートルとされることが望ましい場合がある。
【0024】
包装62は、本発明の範囲から逸脱することなく他の方法で作ることもできるが、図5に示された一実施形態においては、包装は、両側の側縁92、94と両側の端縁96、98とを有する矩形のシート90を含む。側縁92、94の間に延びる第1の折り目100が包装62の底部を形成し、側縁の間で第1の折り目にほぼ平行に上に延びる第2の折り目102(図2)が包装の上部を形成する。第1の折り目100は、後部106から包装62の中央部104を分離する。中央部104と後部106が、包装62のポケット64を形成する。第2の折り目102は、包装62の前部108から中央部104を分離する。包装62の前部108がフラップ70を形成する。第2の折り目102は、本発明の範囲から逸脱することなく他の位置に配置することもできるが、一実施形態においては、第2の折り目は、開口部68の近傍に、及び前部108の上端の近傍(すなわち、シート90の縁98の近傍)に配置される。中央部104は、側縁92、94に沿って対応する後部106に接合されて、包装62の両側の側部を形成する。中央部104と後部106は、本発明の範囲から逸脱することなく他の方法で(例えば接着剤か又は機械的留め付けによって)接合することもできるが、一実施形態においては、これらは通常のヒートシールによって接合される。包装62は、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料から作ることもできるが、一実施形態においては、包装は、ポリエチレンを約80%、及び他のポリオレフィンを約20%含み、約45ミクロンの厚さを有し、中国上海所在のShanghai Zihua Enterprise Company,Limitedから入手可能な材料のようなヒートシール可能なポリマーシート材料から作られる。包装62は、本発明の範囲から逸脱することなく、コート紙、織成材料、非織成材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、コポリマー、押し出しポリマー、熱成形ポリマー、及び/又は厚紙から作ることができることも想定されている。一実施形態においては、ポケット64は、実質的にガセットが付いていないが、別の実施形態においては、ポケットの側部は、ほぼ平らなボタンの付いた包装62を与える通常のガセット(図示せず)を含む。
【0025】
包装62の内部66はフラップ70によって定められるが、ポケット64は、本発明の範囲から逸脱することなく他のサイズをもつこともでき、内部は、予め選択された数の物品20を収容するときに、物品の幅54と長さ56と厚さ58との積に物品の数をかけたものの約2倍より小さく、かつ物品の幅54と長さ56と厚さ58との積に物品の数をかけたものの約1倍より大きい体積をもつことが望ましい場合がある。上述のように、物品20の数は、エンドユーザの都合によって選択される。例えば、パッケージ60は、通常の1週間の労働日数(すなわち5日)にわたる物品の取替えを与えるために、約5つの吸収性物品20を含むことが望ましいことも想定されている。さらに、内部66は、物品が取り出されて図5に示されるようにポケット64が平らになったときに、物品の幅54の約2倍より小さい幅を有し、予め選択された数の物品を収容したときに、物品の幅の約1倍より大きい幅を有することが望ましい。一実施形態においては、物品20が取り出されたときの中空の内部66の幅は、物品の幅の約1.2倍である。同様に、内部66は、物品が取り出されてポケット64が平らになったときに、物品の長さ56の約2倍より小さい長さを有し、予め選択された数の物品を収容したときに、物品の長さの約1倍より大きい長さを有することが望ましい場合がある。一実施形態においては、物品20が取り出されたときの中空の内部66の長さは、物品の長さ56の約1.2倍である。さらに、一実施形態においては、開口部68は、ポケット62が物品20を収容したときに、物品の幅54の約2倍より小さく物品の幅54の約1倍より大きい幅を有する。開口部の幅は、物品の幅54の約1.2倍とすることが望ましい場合がある。一実施形態においては、開口部68は、ポケットが予め選択された数の物品20を収容したときに、物品の幅54と厚さ58との積に物品の数を掛けたものの約2倍より小さく、かつ物品の幅と厚さとの積に物品の数をかけたものの約1倍より大きい面積をもつ。
【0026】
図2に示されるように、フラップ70及び/又はポケット64は、ポケットからフラップの縁74を見分けるために、全体を110で示す視覚指示部を含むことが望ましい場合がある。指示部110は、フラップをつかんで開位置に向けて動かすときに、フラップ70の縁74の視覚的な識別性を改善する。視覚指示部110は、フラップ70及びポケット64上の視覚的に対比のある表面処理を含む。本発明の範囲を逸脱することなく他の視覚的に対比のある表面処理を使用することもできるが、一実施形態においては、視覚的に対比のある表面処理は、外表面すなわちフラップ70の外面112の少なくとも一部の第1の色と、ポケット64の外表面114の少なくとも一部の第2の色とを含む。さらに、色のうちの一方は包装材料の原材料の色で、他方の色は、包装62上に印刷されることが望ましい場合がある。例えば、包装62の原材料の色が白である場合には、フラップ70の下側の縁マージン116と両側の側部マージン118は、実質的に背景色や文字のような印刷なしにして、フラップの中央部が対比色(例えば青)の印刷を含むようにすることができる。マージン116、118は、図面の仮想の線によって描写される。縁マージン116、118は、本発明の範囲から逸脱することなく他の幅を有することもできるが、一実施形態においては、縁マージンは、約15ミリメートルより小さい幅120をもつことができる。縁マージンの幅120は、約4ミリメートルとされることが望ましい場合がある。フラップ70の縁マージン116、118からの印刷を省くことに加えて、ポケット64の側部マージン(仮想の線によって描写される)は、側部がヒートシールされるときに印刷の色が変退色することを防ぐために、実質的に印刷されないことが望ましい場合がある。さらに、フラップ70及び/又はポケット64は、フラップの縁の触知判別性を改善するために、ポケットからフラップの縁74を判別するための触知できる指示部(図示せず)を含むことが望ましい場合がある。触知できる指示部は、フラップ70及び/又はポケット64の外表面上のテキスチャー化された(例えばローレット切り)部分とすることができることも想定されている。
【0027】
親パッケージは、図6に全体を130で示されている。親パッケージ130は、上述のような複数の実用パッケージ60を含む。さらに、親パッケージ130は、実用パッケージ60を取り囲む取り外し可能な親包装132を含む。親包装132は、実用パッケージを収容するサイズ及び形状にされた中空の内部を有する。親包装は、外表面上に印刷(図示せず)を有することができることも想定されている。さらに、実用パッケージ60は、親包装132の内部で1つ又はそれ以上のスタック状に配置できることも想定されている。例えば、実用パッケージ60は、図6に示されるような2つのスタック状に配置するか、又は図7に示されるような1つのスタック状に配置することができる。親パッケージ130は、本発明の範囲から逸脱することなく異なる数の実用パッケージ60を含むこともできるが、図示された実施形態においては、親パッケージは、約12より少ない実用パッケージを含む。例えば、親パッケージ130は、図6に示されるように約10の実用パッケージ60を含むか、又は図7に示されるように約9の実用パッケージを含むことができる。さらに、親包装132の1つ又はそれ以上の側部は、包装に平らな側部を与えるために、通常のガセット134を含むことが望ましい場合がある。親包装132は、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料から作ることもできるが、一実施形態においては、親包装は、通常の包装方法を用いて、約45ミクロンの厚さをもつポリエチレンシート材料から作られる。
【0028】
実用パッケージ60は、本発明の範囲から逸脱することなく別の構成をとり得ることも想定されている。例えば、図8に示されるように、フラップ70を包装62のポケット64に対して閉位置に保持するために、通常の接着式タブ閉鎖部140を使用することができる。図9に示される別の実施形態は、フラップ70がほぼ三角形の構成であり、破りやすい穿孔142によって最初にポケット64に接合されることを除いては、図8のものと類似している。
【0029】
図10及び図11の図面を参照すると、陰唇間パッドが、全体を符号150で示されている。本発明によって包装することができる陰唇間パッドの例示的なものであるパッド150は、通常は、前述の米国特許第4,595,392号及び第4,673,403号に開示されたタイプのものであり、これらの特許は引用によりここに組み入れられる。一実施形態においては、パッド150は、ほぼ楕円形であり、横方向突出部152を有する。当業者であれば分かるように、陰唇間パッドは、本発明の範囲から逸脱することなく他の形状をとることもできる。一実施形態のパッド150は、液体不透過性層156(例えばプラスチックフィルム)上の吸収性材料の層154のラミネートを含むが、不透過性層なしのものを含む他の構成を有するパッドも考慮されている。図12及び図13に示すように、一実施形態においては、パッド150は、158で示されるように長軸上で半分に折り畳まれ、図14及び図15に示すように、縦方向シーム162及び端部シール164を有する細長くほぼ平たいシールされた衛生的なパッケージ160の中に個々にラップされる。別の実施形態においては、パッケージ160は、シールされなくてもよいし、全て省略されても良いことが想定されている。さらに、パッド150は、本発明の範囲から逸脱することなく折り畳まれなくても良いことが想定されている。パッケージ160は、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料から作ることもできるが、一実施形態においては、パッケージは、ヒートシール可能なプラスチックフィルムから作られ、別の実施形態においては、パッケージは紙から作られる。シーム162及びシール164は、ヒートシールすること、機械的にシールすること、又は接着剤結合することのような通常のプロセスのいずれかによって作ることができる。さらに、パッド150は、厚紙裏当て165を有するパッケージ160の中にシールすることができる。
【0030】
図16及び図17に示されるように、本発明の第4実施形態のパッケージは、全体を符号166で示される。パッケージ166は、陰唇間パッド150の取替え168を収容し、該取替え168は、各々のシールされた衛生的なパッケージ160の中に個々にラップされ、必要な時に使用するために直ちに入手可能である。パッケージ166は、通常は、シールされたパッケージ160の中のパッド150を必要な時に使うためにそこから取り出すことができる口又は開口部172(特に図19参照)を有するレセプタクル170(例えばポケット)を含む。レセプタクル170は、開口部172を閉じるための再閉鎖可能なフラップ179を有する。フラップ174は、パッド150が取り出された後に、レセプタクル170の中の残りのパッドを必要とされるまで保持するために、閉じることができる。
【0031】
レセプタクル170は、側部180及び182と底部184で接合され、開口部172を定めるために上部において互いから自由にされる前壁176及び後壁178を有するバッグからなる。後壁178と一体にされたフラップ174は、開口部172の上に折り畳まれ、これにより前壁176の上に重なる。フラップ174は、接着剤か又は機械的閉鎖部186によって前壁176に取り外し可能に付着される。レセプタクル176は、折り目184に沿って折り畳まれた細長い矩形のブランクから形成されて、前壁176及び後壁178を形成する。一実施形態においては、ブランクは、ポリエチレンフィルムのようなプラスチックフィルムである。別の実施形態においては、ブランクは、不織材料か又は不織ラミネート及びフィルムラミネートである。折り目184は、レセプタクル170の底部を構成する。前壁176及び後壁178は、両側部においてヒートシール180s及び182sによって互いにシールされ、バッグの開口部172を定めるために上部において互いから自由にされる。バッグがそれから作られるプラスチックフィルム(例えばポリエチレン)は、バッグの中に包装されたパッドを隠すために着色する(例えば青)ことによってほぼ不透明にされる。一実施形態においては、閉鎖部186は、フラップを取り外し可能に付着するための両面テープのような感圧接着剤のスポット194である。別の実施形態(図示せず)においては、閉鎖部186は、レセプタクル170に沿って側部から側部まで延びる感圧接着剤のストライプを含む。パッド150のパッケージ160(例えば約3個から約6個までの数)は、垂直方向に配置されて、レセプタクル170の開口部172から底部184まで延びる。別の実施形態においては、パッド150は、レセプタクル170の側部から側部まで水平方向に配置できることが想定されている。レセプタクル170は、本発明の範囲から逸脱することなく他の寸法をもつことができるが、一実施形態においては、レセプタクルは、側部から側部までで測定された約10.8cmの全体幅と、開口部172から底部184までで測定された約9.5cmから約14.0cmまでの間の全体高さとをもつ。さらに、この一実施形態のフラップ174は、レセプタクル170の幅に一致する幅と、約5.1cmの高さをもつ。本発明の第4実施形態のパッケージ166は、第1、第2及び第3実施形態のパッケージについて上述した種々の特徴を含むことができることが想定されている。
【0032】
したがって、パッド150の取替え168は、衛生的な状態で持ち運ぶことができる。レセプタクル170(フラップ174を含む)は不透明なので、中身は見えず、これにより目立たないように持ち運ぶことができる。パッド150は、フラップ184を後ろに(図18及び図19に示される解放状態まで)引っ張って、レセプタクル170を開けて、シールされたパッケージ160を取り出し、パッケージを破いて中に入っているパッド150を出すことにより、必要な時に衛生的な状態で使用するために直ちに入手することができる。破って開けられたパッケージ160は捨てられる。フラップ174は、閉鎖部186の使用によって、バッグを再び閉じるためにレセプタクル170の前壁176に再び付着させることができる。
【0033】
図20及び図21は、全体を196で示された本発明のパッケージの第5実施形態を示す。第5実施形態のパッケージ196もまた、不透明なプラスチック製のレセプタクル198を含み、該レセプタクル198は、ヒートシールされた側部シームによって側部204及び206で接合された前壁200及び後壁202を有し、底部及び開口部210のための折り目208を有する。フラップ174及び閉鎖部186の代わりに、レセプタクル198には、前壁200及び後壁202を横切って開口部210に隣接して延びる通常のプレス嵌め部材212及び214(すなわち通常の相互鎖錠可能なプラスチック・チャネル)が設けられる。レセプタクル198は、パッド150の複数のパッケージ160(例えば3から6まで)を保持する。図示された実施形態においては、パッケージ160は、底部208からプレス嵌め部材212、214のすぐ下の隣接する開口部210まで垂直方向に延びるが、パッケージは側部から側部まで水平方向に延びてもよいことも想定されている。プレス嵌め部材212、214は、プラスチック製のバッグ上に通常用いられるものであり、更に詳細には説明しない。レセプタクル198は、本発明の範囲から逸脱することなく他の寸法をもつこともできるが、一実施形態においては、レセプタクルは、側部から側部までで測定された約10.8cmの全体幅と、開口部210から底部208までで測定された約9.5cmから約14.0cmまでの間の全体高さを有する。
【0034】
図22及び図23は、全体を216で示す本発明のパッケージの第6実施形態を示す。第6実施形態のパッケージ216は、大部分において、通常のスライド式ファスナ部材218及び220(プレス嵌め部材212及び214ではない)と通常のスライド式ファスナ222の使用以外は第5実施形態のパッケージ196と同じである。部材218、220及びスライド式ファスナ222は、プラスチックバッグ上に通常用いられるようなものであり、更に詳細には説明しない。第6実施形態のパッケージ216のレセプタクルは、本発明の範囲から逸脱することなく他の寸法をもつこともできるが、一実施形態においては、レセプタクルは、側部から側部までで測定された約9.5cmから約14.0cmまでの全体幅と、開口部から底部までで測定された約10.8cmの全体高さとをもつ。
【0035】
図24−図26は、全体を230で示す本発明のパッケージの第7実施形態を示す。第7実施形態のパッケージ230は、札入れの形態であり、各々が他方の開口部に面する開口部232m、234mをもつ2つのポケット232及び234を有する。パッケージ230は、開口部232m、234mが内側になるように半分に折り畳むことができる。パッド150のパッケージ160は、ポケットの中にストックされる。パッケージ230は、不透明のプラスチックフィルムの細長い矩形の外側壁236と、外側壁の片側から他方の側まで外側壁の内面242を横切って外側壁の端部から内向きに延びる該フィルムの内側壁238及び240とを含む。各内側壁238、240は、外側壁236の中央より短く終わり、これによりパッド収容ポケットの開口部232m、234mを形成する。
【0036】
更なる詳細においては、レセプタクル230は、不透明なプラスチックフィルムの細長い矩形のブランクを備え、その一部は、244、246で示されるように折り畳まれて、内側壁238、240を形成する。折り目244、246は、ポケットの底部232、234を形成する。内側壁238、240を形成する折り畳まれた端部は、248及び250で示されるように両側で、外側壁236を構成する折り目244、246の間のブランク部分にヒートシールされる。ポケット232、234の開口部は、図26に示されるようにその上でレセプタクルを折り畳むことができる外側壁236の中央において、折り線Fの両側に延びる。レセプタクル230は、外側壁236にヒートシールされ、かつその上に感圧接着剤のスポット(又はストライプ)254を有するタブ252によって閉じた状態に保持される。或いは、図27に示されるように、スポット(又はストライプ)254は、内側壁の一方、例えば内側壁240に適用して、第8実施形態のパッケージを形成することができる。第7及び第8実施形態のパッケージ230のポケット232、234は、本発明の範囲から逸脱することなく他の寸法をもつこともできるが、一実施形態においては、ポケットは、側部から側部までで測定された約9.5cmから約14.0cmまでの間の全体幅と、各開口部から各底部までで測定された約6.3cmから約8.9cmまでの間の全体高さを有する。
【0037】
陰唇間パッドのパッケージは、陰唇間パッドを含むように上述されたが、パッケージは、他の婦人用ケア製品及びそれに関連する取替えを含み得ることが当業者であれば分かるであろう。例えば、パッケージは、陰唇間パッドの取替えと、タンポン及び/又はパンティライナの取替えを収容することができる。パッケージに収容できる関連する取替えは、拭取り材及び/又はティッシュを含む。さらに、パッケージは、本発明の範囲から逸脱することなく1つ以上のサイズの陰唇間パッドを含み得ることが想定されている。
【0038】
上記のことから見て、本発明の幾つかの目的が達成され、他の有利な結果が得られることが分かるであろう。
本発明の要素又はそれらの好ましい実施形態を説明するときに、不定冠詞、定冠詞及び「前記」は、1つ又はそれ以上の要素があるということを意図している。「備える」、「含む」、及び「有する」という用語は、包含的なものであることを意図しており、記載した要素以外にも別の要素がありうることを意味する。
上述の解釈において本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更を行うことができ、上述の説明又は添付の図面に示す内容の全ては、例示として解釈されるべきであり、限定的意味を有するものではないことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】取り外し可能なラップ材によって取り囲まれた従来技術のパンティライナの正面図である。
【図2】閉位置にあるパッケージのフラップが示されている本発明の実用パッケージの正面図である。
【図3】開位置にあるフラップが示されている実用パッケージの正面図である。
【図4】フラップが開位置にある実用パッケージの平面図である。
【図5】実用パッケージの空の包装の正面図である。
【図6】中に入っている実用パッケージを示すために部分的に切り取られた状態の、本発明の第1実施形態の親パッケージの正面図である。
【図7】中に入っている実用パッケージを示すために部分的に切り取られた状態の、本発明の第2実施形態の親パッケージの正面図である。
【図8】本発明の第2実施形態の実用パッケージの正面図である。
【図9】本発明の第3実施形態の実用パッケージの正面図である。
【図10】詳細を示すために部分的に切り取られた状態の、本発明によって包装できるような陰唇間パッドの平面図である。
【図11】陰唇間パッドの縁の図である。
【図12】折り畳まれたパッドを示す平面図である。
【図13】図12の線13−13の平面に沿って見た断面である。
【図14】折り畳まれたパッドを収容する衛生的な包装の正面図である。
【図15】図14の線15−15の平面に沿って見た断面である。
【図16】中に包装されたパッドが破線で示されている閉じられた状態の本発明の第4実施形態のパッケージの正面図である。
【図17】図16の線17−17の平面に沿って見た断面である。
【図18】開かれた状態の図16のパッケージの正面図である。
【図19】図18の線18−18の平面に沿って見た断面である。
【図20】中に包装されたパッドが破線で示されている本発明の第5実施形態のパッケージの正面図である。
【図21】図20の線21−21の平面に沿って見た断面である。
【図22】中に包装されたパッドが破線で示されている本発明の第6実施形態のパッケージの正面図である。
【図23】図22の線23−23の平面に沿って見た断面である。
【図24】中に包装されたパッドが破線で示されている、開かれた状態の本発明の第7実施形態のパッケージの正面図である。
【図25】図24の線25−25の平面に沿って見た断面である。
【図26】開かれた状態の図24のパッケージの正面図である。
【図27】中に包装されたパッドが破線で示されている、開かれた状態の本発明の第8実施形態のパッケージの正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタック状に配置される予め選択された複数の吸収性物品と、
包装袋と、
からなるパッケージであって、
前記吸収性物品の各々は個々にラップされ、前記ラップされた吸収性物品の各々は、前記複数の吸収性物品の中の他の吸収性物品に対してほぼ一様な幅を有し、前記包装袋は、前記スタック状に配置された複数の吸収性物品を収容し、かつ前記吸収性物品の少なくとも1つをそこから取り出せるようにするために、前記ラップされた吸収性物品の幅に等しいか又はそれより大きい幅をもつ再び閉じることができる開口部を有する可撓性のポケットと、近位端で前記ポケットに接続されたフラップと、前記ポケット及びフラップの少なくとも一方に関連し、前記ポケット及びフラップの他方を閉位置に取り外し可能に取り付けて前記開口部から前記吸収性物品が出て行くのを防ぐための閉鎖部とを含み、前記フラップは、前記開口部を通して前記ポケットから前記吸収性物品を取り出せるようにするための開位置と、該フラップが前記開口部を覆って前記吸収性物品が出て行くのを防ぐ閉位置との間で選択的に動かすことができ、前記ポケットは、そこから前記物品が取り出されたときに前記物品の幅の約2倍より小さく、かつ前記予め選択された数の吸収性物品を収容したときに前記吸収性物品の幅の約1倍より大きい幅を有する中空内部を少なくとも部分的に定めることを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
前記中空内部の幅は、そこから前記吸収性物品が取り出されたときに前記吸収性物品の幅の約1.2倍であることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
スタック状に配置される予め選択された複数の吸収性物品と、包装袋とからなるパッケージであって、
前記吸収性物品の各々は、個々にラップされ、かつ前記複数の物品の中の他の物品に対してほぼ一様な幅を有し、前記包装袋が、
前記吸収性物品の少なくとも1つをそこから取り出せるようにするサイズ及び形状にされた開口部を有する、前記吸収性物品を収容するための可撓性のポケットと、
前記ポケットに取り付けられ、前記複数の吸収性物品を前記ポケットの中に保持するために前記開口部を覆うように適合されたフラップと、
前記フラップを閉位置に取り外し可能に保持するために、前記ポケットと前記フラップのうちの少なくとも1つの上に配置された接着式の閉鎖部と、
を含み、前記フラップは、前記開口部から前記吸収性物品の少なくとも1つを取り出せるようにするために、該フラップによって前記開口部が実質的に遮られない開位置と、前記吸収性物品を前記ポケットの中に保持し、前記吸収性物品が前記開口部から出て行くのを防ぐために、該フラップが前記開口部と前記ポケットの外側領域を覆う閉位置との間で選択的に動かすことができ、前記フラップ及びポケットは、前記予め選択された数の物品を収容するときに、前記物品の幅の約2倍より小さい幅を有する中空内部を定めることを特徴とするパッケージ。
【請求項4】
前記中空内部の幅は、そこから前記物品が取り出されたときに前記物品の幅の約1.2倍であることを特徴とする請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
スタック状に配置される予め選択された複数の吸収性物品と、包装袋とからなるパッケージであって、
前記吸収性物品の各々は個々にラップされ、前記ラップされた吸収性物品の各々は、前記複数の吸収性物品の中の他の吸収性物品に対してほぼ一様な幅及び長さを有し、
前記包装袋が、前記吸収性物品の少なくとも1つをそこから取り出せるようにするために、前記ラップされた吸収性物品の幅に等しいか又はそれより大きい幅を有する再び閉じることができる開口部をもつ、前記吸収性物品を収容する可撓性のポケットと、近位端で前記ポケットに接続されたフラップと、前記ポケット及びフラップの少なくとも一方に関連し、前記ポケット及びフラップの他方を閉位置に取り外し可能に取り付けて前記開口部から前記吸収性物品が出て行くのを防ぐための閉鎖部とを含み、前記フラップは、前記開口部を通して前記ポケットから前記吸収性物品を取り出せるようにするための開位置と、該フラップが前記開口部を覆って前記吸収性物品が出て行くのを防ぐ閉位置との間で選択的に動かすことができ、前記ポケットは、そこから前記物品が取り出されたときに前記物品の長さの約2倍より小さく、かつ前記予め選択された数の物品を収容したときに前記物品の長さの約1倍より大きい長さを有する中空内部を少なくとも部分的に定めることを特徴とするパッケージ。
【請求項6】
前記中空の内部の長さは、そこから前記物品が取り出されたときに、前記物品の長さの約1.2倍であることを特徴とする請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
スタック状に配置される予め選択された複数の吸収性物品と、包装袋とからなるパッケージであって、
前記吸収性物品の各々は、個々にラップされ、かつ前記複数の吸収性物品の中の他の吸収性物品に対してほぼ一様な長さを有し、前記包装袋が、
前記物品の少なくとも1つをそこから取り出せるようにするサイズ及び形状にされた開口部を有する、前記吸収性物品を収容するための可撓性のポケットと、
前記ポケットに取り付けられ、前記複数の吸収性物品を前記ポケットの中に保持するために前記開口部を覆うように適合されたフラップと、
前記フラップを閉位置に取り外し可能に保持するために、前記ポケットと前記フラップのうちの少なくとも1つの上に配置された接着式の閉鎖部と、
を含み、前記フラップは、前記開口部から前記物品の少なくとも1つを取り出せるようにするために、該フラップによって前記開口部が実質的に遮られない開位置と、前記物品を前記ポケットの中に保持し、前記物品の少なくとも1つが前記開口部から出て行くのを防ぐために、該フラップが前記開口部と前記ポケットの外側領域を覆う閉位置との間で選択的に動かすことができ、前記フラップ及びポケットは、そこから前記物品を取り出したときに、前記物品の長さの約2倍より小さい長さを有する中空内部を定めることを特徴とするパッケージ。
【請求項8】
前記中空の内部の長さは、そこから前記物品が取り出されたときに前記物品の長さの約1.2倍であることを特徴とする請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
スタック状に配置される予め選択された複数の吸収性物品と、
包装袋と、
からなるパッケージであって、
前記吸収性物品の各々は個々にラップされ、かつ前記複数の物品の中の他の物品に対してほぼ一様な幅を有し、
前記包装袋が、前記物品の少なくとも1つをそこから取り出せるようにするサイズ及び形状にされた開口部をもつ、前記吸収性物品を収容するための可撓性のポケットと、近位端で前記ポケットに取り付けられたフラップと、前記ポケット及びフラップの少なくとも一方に関連し、前記ポケット及びフラップの他方を閉位置に取り外し可能に取り付けて前記開口部から前記吸収性物品が出て行くのを防ぐための閉鎖部とを含み、
前記フラップは、前記開口部を通して前記ポケットから前記吸収性物品を取り出せるようにするための開位置と、該フラップが前記開口部を覆って前記吸収性物品が出て行くのを防ぐ閉位置との間で選択的に動かすことができ、前記開口部は、前記ポケットに前記吸収性物品を収容したときに、前記吸収性物品の幅の約2倍より小さく前記物品の幅の約1倍より大きい幅を有することを特徴とするパッケージ。
【請求項10】
前記開口部の幅は、そこから前記物品が取り出されたときに、前記物品の幅の約1.2倍の幅であることを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
スタック状に配置される予め選択された複数の吸収性物品と、
包装袋と、
からなるパッケージであって、
前記吸収性物品の各々は、個々にラップされ、かつ前記複数の吸収性物品の中の他の吸収性物品に対してほぼ一様な幅と、他の吸収性物品に対してほぼ一様な厚さとを有し、
前記包装袋が、前記吸収性物品の少なくとも1つをそこから取り出せるようにするサイズ及び形状にされた開口部をもつ、前記吸収性物品を収容するための可撓性のポケットと、近位端で前記ポケットに取り付けられたフラップと、前記ポケット及びフラップの少なくとも一方に関連し、前記ポケット及びフラップの他方を閉位置に取り外し可能に取り付けて前記吸収性物品が前記開口部から出て行くのを防ぐための閉鎖部とを含み、
前記フラップは、前記開口部を通して前記ポケットから前記吸収性物品を取り出せるようにするための開位置と、該フラップが前記開口部を覆って前記吸収性物品が出て行くのを防ぐ閉位置との間で選択的に動かすことができ、前記開口部は、前記ポケットに前記予め選択された数の吸収性物品を収容したときに、前記吸収性物品の幅と厚さとの積に該吸収性物品の数を掛けたものの約2倍より小さく、かつ前記積に物品の数を掛けたものの約1倍より大きい面積を有することを特徴とするパッケージ。
【請求項12】
少なくとも1つの吸収性物品と、包装袋とからなるパッケージであって、前記包装袋が、
前記吸収性物品を収容するサイズ及び形状にされた中空内部をもつ可撓性のポケットと、
前記ポケットの中空内部の中に延び、前記ポケットの中空内部から前記物品を取り出せるようにするサイズ及び形状にされた開口部と、
前記ポケットに取り付けられ、前記吸収性物品を前記ポケットの中空内部に保持するために前記開口部を覆うように適合されたフラップと、
を含み、
前記フラップは、前記開口部から前記吸収性物品の少なくとも1つを取り出せるようにするために、該フラップによって前記開口部が実質的に遮られない開位置と、前記吸収性物品を前記ポケットの中に保持し、前記開口部から前記吸収性物品が出て行くのを防ぐために、該フラップが前記開口部と前記ポケットの外側領域を覆う閉位置との間で選択的に動かすことができ、
前記フラップ及びポケットのうちの少なくとも1つは、前記フラップの縁の視覚判別性を高めるために、前記ポケットから前記フラップの縁を見分けるための視覚指示部を含み、前記視覚指示部は、前記フラップ及びポケット上の視覚的に対比のある表面処理からなり、該表面処理は、前記フラップの少なくとも両側の縁マージンの第1色と、前記ポケットの外表面の少なくとも一部の第2色とを含み、前記第1色は、約15ミリメートルより小さい幅を有することを特徴とするパッケージ。
【請求項13】
前記第1色が、前記包装袋の原材料の色であり、前記第2色が、前記包装袋上に印刷されたことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記包装の原材料の色が白であることを特徴とする請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記第1色を有する前記フラップの前記縁マージンが、前記フラップの下縁マージンであることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記第1色を有する前記下縁マージンが、約15ミリメートルより小さい幅を有することを特徴とする請求項15に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記第1色を有する前記下縁マージンが、約4ミリメートルより小さい幅を有することを特徴とする請求項15に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記第1色を有する前記側縁マージンが、約4ミリメートルより小さい幅を有することを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記フラップが、前記第2色を含むことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記包装袋が、両側の側縁と前記側縁の間に延びる第1の折り目とを有する矩形のシートからなり、各側縁は、前記第1の折り目によって分離される前部と後部とを有し、前記第1の折り目は前記ポケットの底部を形成し、前記側縁の各々の前部は、前記側縁の各々の対応する後部に接合されて、これにより前記ポケットの両側部が形成され、前記シートの前記側縁に対応する側部マージンは、実質的に印刷なしであることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記シートが、ヒートシール可能なポリマーシートであることを特徴とする請求項20に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記シートが、前記側縁の間で前記第1の折り目にほぼ平行に上に延びる第2の折り目を有し、前記第2の折り目が、前記フラップを前記ポケットから分離し、前記フラップの縁マージンが実質的に印刷なしであることを特徴とする請求項20に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記実質的に印刷なしのフラップの縁マージンが、前記フラップの下縁マージンを含むことを特徴とする請求項22に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記包装袋が、前記フラップを前記閉位置に取り外し可能に保持するために、前記ポケットと前記フラップのうちの少なくとも一方に配置された閉鎖部を含むことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記閉鎖部は、前記フラップの一部をつかんで該閉鎖部を剥離することなく前記ポケットから分離できるようにするために、前記フラップの遠位縁から間隔をおいて配置されることを特徴とする請求項24に記載のパッケージ。
【請求項26】
前記ポケットの前記中空の内部が、前記物品を含む複数の吸収性物品を収容するサイズ及び形状にされたことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項27】
前記複数の吸収性物品がスタック状に配置されたことを特徴とする請求項26に記載のパッケージ。
【請求項28】
前記吸収性物品が婦人用ケア製品であることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項29】
前記婦人用ケア製品がパンティライナであることを特徴とする請求項28に記載のパッケージ。
【請求項30】
前記婦人用ケア製品が陰唇間パッドであることを特徴とする請求項28に記載のパッケージ。
【請求項31】
前記フラップと前記ポケットのうちの少なくとも一方が、前記フラップの触覚判別性を高めるために、前記ポケットから前記フラップの縁を判別するための触覚指示部を含むことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項32】
前記触覚指示部が、前記フラップ及びポケットの少なくとも一方の外表面のテキスチャー化された部分を含むことを特徴とする請求項31に記載のパッケージ。
【請求項33】
前記テキスチャー化された部分が、前記フラップの外表面のローレット切りされた部分であることを特徴とする請求項32に記載のパッケージ。
【請求項34】
少なくとも1つの吸収性物品と包装袋とからなるパッケージであって、前記包装袋が、
前記吸収性物品を収容するサイズ及び形状にされた中空内部をもつ可撓性のポケットと、
前記ポケットの中空内部の中に延び、前記ポケットの中空内部から前記物品を取り出せるようにするサイズ及び形状にされた開口部と、
前記ポケットに取り付けられ、前記吸収性物品を前記ポケットの中空内部に保持するために前記開口部を覆うように適合されたフラップと、
を含み、
前記フラップは、前記開口部から前記物品の少なくとも1つを取り出せるようにするために、該フラップによって前記開口部が実質的に遮られない開位置と、前記物品を前記ポケットの中に保持し、前記開口部から前記物品の少なくとも1つが出て行くのを防ぐために、該フラップが前記開口部と前記ポケットの外側領域を覆う閉位置との間で選択的に動かすことができ、
前記フラップは、長さ、幅、自由縁、及び前記自由縁から内側に前記フラップの幅及び長さの両方より短い距離だけ延びる自由縁マージンを有し、
前記フラップはさらに、前記ポケットの少なくとも一部の色とは異なる色を有する着色部分からなる視覚指示部を含み、前記着色部分は、細長く、かつ前記フラップが閉位置にあるときに前記ポケットから前記フラップの自由縁を視覚的に判別するために、前記フラップの前記縁マージンの内側で前記フラップの自由縁に沿って延びる長さを有することを特徴とするパッケージ。
【請求項35】
前記着色部分が連続的であることを特徴とする請求項34に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記着色部分がべた一色であることを特徴とする請求項35に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記縁マージンが側縁マージンと下縁マージンを含み、前記着色部分が前記下縁マージンに沿って延びることを特徴とする請求項34に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記縁マージンが側縁マージンと下縁マージンを含み、前記着色部分が前記側縁マージンに沿って延びることを特徴とする請求項37に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記着色部分が前記縁マージンに一致されて、前記縁マージン全体が着色されることを特徴とする請求項34に記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−40507(P2009−40507A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258502(P2008−258502)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【分割の表示】特願2002−542318(P2002−542318)の分割
【原出願日】平成13年11月15日(2001.11.15)
【出願人】(597085132)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】