説明

吸収性物品

【課題】開口を有する吸収性シート部材とバックシートとを重ねた吸収性物品において、開口近傍におけるシート間の厚さ方向の距離を大きく維持するとともに開口近傍の部位を着用者に密着させる。
【解決手段】吸収性物品1では、吸収性シート部材20の後部吸収コア222とバックシート23との間に後部ポケット27が形成され、開口25の両側に側部ポケット28が形成される。開口25の両側にてコア被覆シート22に接合される弾性部材29が収縮することにより、各側部ポケット28において吸収性シート部材20のコア被覆シート22およびバックシート23が着用者側へと大きく立ち上がり、後部吸収コア222が着用者側へと持ち上げられる。これにより、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離を大きく維持するとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者に密着させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、使い捨ておむつ等の吸収性物品では、水分を多く含む軟便が排泄された場合に、軟便が着用者と吸収性物品との間で広がって着用者の肌に広範囲に亘って付着することを防止するため、様々な提案が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1の使い捨て着用物品では、着用者の肛門に対向する開口が中央に形成されたシート状のライナが、バックシート上に固定された半剛性吸収体の着用者側に半剛性吸収体の後胴周域に対向して設けられており、ライナの開口を通過した軟便を、ライナと半剛性吸収体との間の空間に収容することにより、着用者に対する軟便の付着防止が図られている。特許文献1では、ライナの開口周縁に沿って弾性部材をライナに接合することにより開口状態を維持し、開口の幅方向の両側にて長手方向に伸びる弾性部材をライナに接合することにより、ライナを半剛性吸収体から離れるように持ち上げる技術が開示されている。
【0004】
特許文献2の使い捨ておむつでは、幅方向の両側において長手方向に伸びるとともに着用者に向けて立ち上がる一対の側壁部の頂縁間(すなわち、着用者側の両端部の間)にシート状の頂面部が設けられており、吸収コア、一対の側壁部、および、吸収コアと離間しつつ対向する頂面部により空洞部が形成され、頂面部に形成された開口を通過した排泄物が当該空洞部に収容される。特許文献2の使い捨ておむつでは、好ましくは捲縮している合成繊維や発泡ウレタンシート等の軟質の発泡プラスチックシートにより形成されたパッド部材を、頂面部の開口の周囲に設けることにより、頂面部の開口が着用者の肛門等からずれてしまうことを抑制する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−300940号公報
【特許文献2】特許第3406205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の使い捨て着用物品では、ライナが2枚のシートを積層した薄いシートであるため、着用者の体圧等によりライナが半剛性吸収体に当接してしまい、ライナと半剛性吸収体との間の空間が押しつぶされて軟便等を収容することができないおそれがある。また、着用者の動きによりライナが捩れてしまい、開口が着用者の肛門等からずれてしまう可能性もある。
【0006】
特許文献2の使い捨ておむつでも同様に、頂面部が開口の周囲を除いて薄いシートとされるため、着用者の体圧等により頂面部と吸収コアとが当接してしまい、空洞部が押しつぶされて軟便等を収容することができないおそれがある。また、特許文献2の使い捨ておむつでは、側壁部および頂面部の外面が疎水性(好ましくは疎水性かつ不透液性)とされるため、開口が肛門等から僅かでもずれると、開口を通過しなかった排泄物が頂面部に沿って前後に広がってしまい、着用者の肌に広範囲に亘って付着することとなる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、開口近傍における吸収性シート部材とバックシートとの間の厚さ方向の距離を大きく維持し、また、吸収性シート部材の開口近傍の部位を着用者に密着させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、バックシートと、前記バックシート上に重ねられて前記バックシートに接合され、着用者の股間部に対向する開口を有する吸収性シート部材とを備え、前記吸収性シート部材が、前記着用者の腹側に配置される前部吸収コアと、前記着用者の背側に配置される後部吸収コアと、前記前部吸収コアおよび前記後部吸収コアを被覆するとともに前記前部吸収コアと前記後部吸収コアとの間に前記開口が形成された透液性のコア被覆シートと、前記前部吸収コアおよび前記後部吸収コアが並ぶ方向である長手方向に垂直な幅方向の両側にて前記長手方向に伸びるとともに前記コア被覆シートに接合される一対の弾性部材とを備え、前記一対の弾性部材が、少なくとも前記開口の前記幅方向の外側から前記後部吸収コアに重なる位置まで設けられ、収縮することにより前記後部吸収コアを前記前部吸収コアに向かって引き寄せ、前記開口の前記幅方向の両側において、前記コア被覆シートの前記幅方向の端部が前記バックシートに接合されるとともに前記一対の弾性部材の前記幅方向の外側において前記コア被覆シートの前記バックシートに対向する面が前記バックシートと非接合とされることにより、前記コア被覆シートと前記バックシートとの間に側部ポケットが形成され、前記吸収性シート部材の前記後部吸収コアの周囲のうち前記開口から前記一対の弾性部材の前記幅方向の外側までの部位を除く部位が前記バックシートと接合されることにより、前記後部吸収コアと前記バックシートとの間に後部ポケットが形成される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記後部吸収コアの前記開口近傍の部位において前記後部吸収コアの幅が、前記前部吸収コアに近づくに従って漸次減少する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品であって、前記一対の弾性部材が、前記開口近傍において前記後部吸収コアの前記幅方向の外側に位置する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記前部吸収コアと前記後部吸収コアとが前記長手方向において離間している。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記一対の弾性部材の前記後部吸収コアと重なる部位が、前記後部吸収コアの前記バックシート側に配置される。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記一対の弾性部材が、前記後部吸収コアから前記前部吸収コアに重なる位置まで前記長手方向に伸びており、前記吸収性シート部材の前記前部吸収コアの周囲のうち前記開口から前記一対の弾性部材の前記幅方向の外側までの部位を除く部位が前記バックシートと接合されることにより、前記前部吸収コアと前記バックシートとの間に前部ポケットが形成される。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記バックシートが、撥水性または不透液性の外装シートと、前記外装シート上に積層された親水性シートとを備える。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記バックシートが、撥水性または不透液性の外装シートと、前記外装シート上に設けられた高吸収性樹脂層とを備える。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記バックシートの前記幅方向の両側において前記長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対の側壁部をさらに備える。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の吸収性物品であって、着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられる補助吸収具である。
【発明の効果】
【0018】
本発明では、開口近傍における吸収性シート部材とバックシートとの間の厚さ方向の距離を大きく維持することができるとともに吸収性シート部材の開口近傍の部位を着用者に密着させることもできる。
【0019】
請求項2ないし6の発明では、側部ポケットにおける吸収性シート部材とバックシートとの間の厚さ方向の距離をより大きくすることができるとともに吸収性シート部材の開口近傍の部位を着用者により密着させることもできる。また、請求項6の発明では、排泄物の収容力をさらに向上することもできる。
【0020】
請求項7の発明では、排泄物の水分をバックシート上にて迅速に拡散させて後部ポケットの内部空間へと容易に導くことができる。また、請求項8の発明では、排泄物の水分をバックシート上にて固定することにより着用者への排泄物の付着を抑制することができる。さらに、請求項9の発明では、排泄物が脚周りから漏出することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品1を広げた状態にて示す平面図である。吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である使い捨ておむつ等の内側に取り付けられ、着用者からの軟便等の排泄物を受ける補助吸収具である。図1では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
【0022】
図1に示すように、吸収性物品1は、平面視において略矩形状である略シート状の本体部2、および、本体部2の幅方向の両側(すなわち、図1中の左右方向の両側であり、後述する吸収性シート部材20の幅方向の両側でもある。)において幅方向に垂直な長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対の側壁部3を備える。吸収性物品1では、側壁部3に設けられた弾性部材31が収縮することにより、本体部2の側方において側壁部3が着用者側に向かって起立し、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。
【0023】
側壁部3としては、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)が利用される。また、弾性部材31としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられる。
【0024】
本体部2の図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「中間部202」と呼ぶ。
【0025】
図2および図3はそれぞれ、吸収性物品1を、図1中に示す後方部203のA−Aの位置、および、中間部202のB−Bの位置にて、吸収性物品1の長手方向(すなわち、図1中の上下方向)に垂直な面で切断した断面図であり、図4は、吸収性物品1を図1中に示すC−Cの位置にて吸収性物品1の幅方向に垂直な面で切断した断面図である。なお、吸収性物品1では、前方部201の構造は後方部203の構造とほぼ同様であり、前方部201の長手方向に垂直な断面図は図2と同様である。
【0026】
図1ないし図4に示すように、本体部2は、バックシート23、および、バックシート23上(すなわち、バックシート23の着用者側)に重ねられて周縁部においてバックシート23に接合される吸収性シート部材20を備える。吸収性シート部材20の長手方向のおよそ中央には、図1、図3および図4に示すように、着用者の股間部に対向する開口25が形成されており、開口25の幅は、吸収性物品1の幅よりも小さくされる。バックシート23は、吸収性シート部材20の開口25から露出して着用者の股間部に直接対向する中央露出領域235を有する。
【0027】
図1および図4に示すように、吸収性シート部材20は、吸収性物品1の着用時に着用者の腹側に配置される前部吸収コア212、前部吸収コア212と長手方向において離間するとともに着用者の背側に配置される後部吸収コア222、並びに、前部吸収コアおよび後部吸収コア222のそれぞれの上面および下面(すなわち、前部吸収コアおよび後部吸収コア222のそれぞれの着用者側およびバックシート23側)を被覆する透液性のコア被覆シート22を備える。図1中では、前部吸収コア212および後部吸収コア222の輪郭を太い破線にて描いている。
【0028】
図1に示すように、後部吸収コア222の開口25側のエッジ、および、開口25の後部吸収コア222側のエッジは長手方向に関して凹状となっており、前部吸収コア212の開口25側のエッジ、および、開口25の前部吸収コア212側のエッジも長手方向に関して凹状となっている。また、後部吸収コア222の開口25側のエッジ、および、開口25の後部吸収コア222側のエッジは、幅方向の中央において両側の部位よりも大きく凹状となって前部吸収コア212から大きく離れている。換言すれば、後部吸収コア222の開口25側のエッジ、および、開口25の後部吸収コア222側のエッジでは、幅方向の中央における曲率半径が他の部位の曲率半径よりも小さい。
【0029】
図2および図4に示すように、コア被覆シート22は、前部吸収コア212および後部吸収コア222のそれぞれの上面を覆う第1被覆シート2201、並びに、前部吸収コア212および後部吸収コア222のそれぞれの下面を覆う第2被覆シート2202を備える。コア被覆シート22では、前部吸収コアと後部吸収コア222との間に上述の開口25が形成され、コア被覆シート22の前部吸収コア212を覆う部位と後部吸収コア222を覆う部位とは、開口25の幅方向の両側にて連続している。
【0030】
吸収性シート部材20は、また、図1ないし図3に示すように、開口25の幅方向の両側にて長手方向(すなわち、前部吸収コア212および後部吸収コア222が並ぶ方向)に伸びる一対の弾性部材29を備える。弾性部材29としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、本実施の形態では、各弾性部材29は2本のポリウレタン糸を有する。弾性部材29は、少なくとも開口25の幅方向の外側から後部吸収コア222に重なる位置まで設けられ、本実施の形態では、図1に示すように、後部吸収コア222に重なる位置から前部吸収コア212に重なる位置まで長手方向に伸びている。
【0031】
図1および図2に示すように、弾性部材29の後部吸収コア222と重なる部位は、後部吸収コア222のバックシート23側にて後部吸収コア222とコア被覆シート22の第2被覆シート2202との間に配置され、伸張状態にて第2被覆シート2202および後部吸収コア222に接合される。また、弾性部材29の前部吸収コア212と重なる部位は、弾性部材29の後部吸収コア222と重なる部位と同様に、前部吸収コア212のバックシート23側にて前部吸収コア212と第2被覆シート2202との間に配置され、第2被覆シート2202および前部吸収コア212に伸張状態にて接合される。
【0032】
弾性部材29の前部吸収コア212と後部吸収コア222との間の部位は、図3に示すように、コア被覆シート22の第1被覆シート2201と第2被覆シート2202との間において開口25近傍に配置され、第1被覆シート2201および第2被覆シート2202に伸張状態にて接合される。図1に示す吸収性物品1では、一対の弾性部材29が収縮することにより、後部吸収コア222が前部吸収コア212に向かって引き寄せられ、前部吸収コア212が後部吸収コア222に向かって引き寄せられることにより、前方部201および後方部203が着用者に沿うように変形する。
【0033】
上述のように、前部吸収コア212および後部吸収コア222は長手方向に関して離間しているため、開口25の幅方向の両側の領域(一対の弾性部材29の幅方向の外側の領域を含む。)には、前部吸収コア212および後部吸収コア222は存在しない。
【0034】
図1に示すように、本体部2の長手方向の両端部近傍では、後部吸収コア222の幅は本体部2の幅にほぼ等しくされ、前部吸収コア212の幅も本体部2の幅にほぼ等しくされる。また、吸収性シート部材20では、後部吸収コア222の開口25近傍の部位において、後部吸収コア222の幅が開口25および前部吸収コア212に近づくに従って漸次減少し、前部吸収コア212の開口25近傍の部位において、前部吸収コア212の幅が開口25および後部吸収コア222に近づくに従って漸次減少する。開口25近傍では、一対の弾性部材29が、前部吸収コア212および後部吸収コア222の外側に位置する。
【0035】
前部吸収コア212および後部吸収コア222はそれぞれ、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成され、コア被覆シート22を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
【0036】
コア被覆シート22の第1被覆シート2201および第2被覆シート2202は透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して前部吸収コア212および後部吸収コア222へと移動させる。コア被覆シート22として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、コア被覆シート22として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。
【0037】
バックシート23は、図2および図3に示すように、本体部2の幅方向の両側において着用者側へと折り返され、前部吸収コア212および後部吸収コア222のそれぞれの幅方向の端部を覆いつつ、コア被覆シート22の着用者側にてコア被覆シート22の幅方向の端部にホットメルト接着剤等により接合される。また、一対の側壁部3は、バックシート23の幅方向の両側にホットメルト接着剤等により接合される。
【0038】
吸収性物品1では、図3に示すように、開口25の幅方向の両側かつ一対の弾性部材29の幅方向の外側において、コア被覆シート22のバックシート23に直接的に対向する面(すなわち、間に介在物が存在しない状態で対向する面)がバックシート23と非接合とされる。これにより、開口25の幅方向の両側において、コア被覆シート22とバックシート23との間に一対の側部ポケット28が形成される。
【0039】
バックシート23は、図2ないし図4に示すように、撥水性または不透液性の外装シート231、外装シート231上(すなわち、外装シート231の着用者側)に設けられた非常に薄い吸収シート233、並びに、外装シート231および吸収シート233上(すなわち、外装シート231および吸収シート233の着用者側)に積層された親水性シート232を備える。
【0040】
外装シート231としては、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用され、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すのを防止する。外装シート231にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
【0041】
吸収シート233は、2枚のシート、および、当該2枚のシートの間に設けられた高吸収性樹脂層を備え、高吸収性樹脂層は、SAP等の粒状の吸水性ポリマーをホットメルト接着剤により2枚のシートに固定することにより形成される。2枚のシートとしては、親水性繊維より形成される不織布、親水処理した疎水性繊維より形成される不織布、あるいは、ティッシュ等が利用される。高吸収性樹脂層(すなわち、粒状の吸水性ポリマー)は、上記2枚のシートの間で長手方向に伸びるストライプ状に配置される。換言すれば、長手方向に伸びる複数の高吸収性樹脂層のそれぞれの間に、吸水性ポリマーが存在しない領域が設けられる。そして、吸水性ポリマーが存在しない領域において2枚のシートが接合されることにより、複数の高吸収性樹脂層がそれぞれ封止される。なお、吸収シート233に代えて、SAP等の粒状の吸水性ポリマーを外装シート231上に散布し、ホットメルト接着剤等により外装シート231に接着することにより、高吸収性樹脂層が外装シート231上に直接形成されてもよい。また、親水性シート232としては、好ましくは、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)、あるいは、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された親水性の不織布が利用される。
【0042】
本体部2では、図1に示す吸収性シート部材20の後部吸収コア222の周囲のうち開口25から一対の弾性部材29の幅方向の外側までの部位(本実施の形態では、後部吸収コア222の周囲のうち、開口25のエッジを含むとともに当該エッジから本体部2の幅方向の両端部におよそ至る部位)が、図4に示すようにバックシート23の着用者側の面と非接合とされ、後部吸収コア222の周囲のうち当該非接合とされる部位を除く部位がバックシート23と接合されることにより、後部吸収コア222とバックシート23との間(すなわち、吸収性シート部材20の後部吸収コア222に対応する部位とバックシート23との間)に後部ポケット27が形成される。
【0043】
また、図1に示す吸収性シート部材20の前部吸収コア212の周囲のうち開口25から一対の弾性部材29の幅方向の外側までの部位(本実施の形態では、前部吸収コア212の周囲のうち、開口25のエッジを含むとともに当該エッジから本体部2の幅方向の両端部におよそ至る部位)が、図4に示すようにバックシート23の着用者側の面と非接合とされ、前部吸収コア212の周囲のうち当該非接合とされる部位を除く部位がバックシート23と接合されることにより、前部吸収コア212とバックシート23との間(すなわち、吸収性シート部材20の前部吸収コア212に対応する部位とバックシート23との間)に前部ポケット26が形成される。図1に示す吸収性物品1では、前部ポケット26および後部ポケット27は、一対の側部ポケット28と連続している。
【0044】
吸収性物品1では、着用者から排泄された軟便等の排泄物が、開口25を介してバックシート23へと向かい、バックシート23の中央露出領域235にて受けられる。中央露出領域235にて受けられた排泄物は、後部ポケット27、側部ポケット28および前部ポケット26の内部空間へと移動して収容される。
【0045】
上述のように、吸収性物品1では、開口25の両側において伸張状態にてコア被覆シート22に接合される一対の弾性部材29が設けられており、弾性部材29が長手方向に収縮することにより、図3に示すように、一対の側部ポケット28のそれぞれにおいて、吸収性シート部材20のコア被覆シート22がバックシート23と共に着用者側へと大きく立ち上がる。また、弾性部材29の収縮により、図2および図4に示すように、後部吸収コア222がバックシート23から離れるように(すなわち、後部ポケット27における後部吸収コア222とバックシート23との厚さ方向の距離が大きくなるように)着用者側へと持ち上げられる。
【0046】
これにより、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離を大きく維持することができるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者に密着させることもできる。その結果、排泄物を側部ポケット28および後部ポケット27に確実に収容して保持することができ、排泄物が広がって着用者の肌に広範囲に亘って付着することが防止される。このように、吸収性物品1は、排泄物が広い範囲に広がってしまうことを防止することができるため、使い捨ておむつ等の外装物品の内側にて着用者の肌の比較的狭い範囲を覆うとともに容易に交換可能な補助吸収具に特に適している。
【0047】
吸収性物品1では、一対の弾性部材29が開口25の幅方向における近傍に配置されることにより、一対の側部ポケット28のそれぞれにおいて、吸収性シート部材20のコア被覆シート22がバックシート23と共に着用者側へとより大きく立ち上がる。これにより、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離をより大きくすることができるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者にさらに密着させることもできる。
【0048】
吸収性物品1では、本体部2の前方部201において、吸収性シート部材20とバックシート23との間に前部ポケット26が形成されることにより、排泄物の収容力が向上される。その結果、排泄時に後部ポケット27および側部ポケット28に収容されなかった排泄物を前部ポケット26に収容することにより、あるいは、吸収性物品1の交換時に後部ポケット27から流出した排泄物を前部ポケット26に収容することにより、排泄物が着用者の肌に付着することがさらに抑制される。
【0049】
また、後部吸収コア222から前部吸収コア212に亘って設けられる一対の弾性部材29が収縮することにより、前部吸収コア212がバックシート23から離れるように(すなわち、前部ポケット26における前部吸収コア212とバックシート23との厚さ方向の距離が大きくなるように)着用者側へと持ち上げられる。これにより、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離をより大きくすることができるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者にさらに密着させることもできる。
【0050】
図1に示す吸収性物品1では、上述のように、後部吸収コア222の開口25近傍の部位において、後部吸収コア222の幅が開口25および前部吸収コア212に近づくに従って漸次減少する。これにより、各側部ポケット28が、開口25近傍から後部吸収コア222の外側において後方部203に向かって長手方向に広がり、弾性部材29の収縮により着用者側へと立ち上がるコア被覆シート22およびバックシート23の面積が大きくなる。その結果、コア被覆シート22およびバックシート23が着用者側へとより大きく立ち上がり、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離をより大きくすることができるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者にさらに密着させることもできる。
【0051】
同様に、前部吸収コア212の開口25近傍の部位において、前部吸収コア212の幅が開口25および後部吸収コア222に近づくに従って漸次減少することにより、各側部ポケット28が、開口25近傍から前部吸収コア212の外側において前方部201に向かって長手方向に広がり、その結果、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離がさらに大きくなるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位が着用者にさらに密着する。
【0052】
また、一対の弾性部材29が、開口25近傍において後部吸収コア222および前部吸収コア212の幅方向の外側に位置することにより、各側部ポケット28において、弾性部材29の収縮力が十分に発揮されてコア被覆シート22およびバックシート23が着用者側へとより大きく立ち上がる。その結果、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離がさらに大きくなるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位が着用者により一層密着する。
【0053】
吸収性物品1では、前部吸収コア212と後部吸収コア222とが長手方向において離間しており、開口25の幅方向の両側の領域には、前部吸収コア212および後部吸収コア222は存在しない。これにより、開口25の幅方向の両側において、吸収性シート部材20の柔軟性が他の部位に比べて向上され、コア被覆シート22およびバックシート23が着用者側へとより大きく立ち上がる。その結果、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離をより大きくすることができるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者にさらに密着させることもできる。
【0054】
上述のように、一対の弾性部材29の後部吸収コア222と重なる部位は、後部吸収コア222のバックシート23側に配置されており、これにより、後部吸収コア222がバックシート23からより大きく離れるように着用者側へと持ち上げられる。その結果、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離をより大きくすることができるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位を着用者にさらに密着させることもできる。また、一対の弾性部材29の前部吸収コア212と重なる部位が前部吸収コア212のバックシート23側に配置されることにより、前部吸収コア212がバックシート23からより大きく離れるように着用者側へと持ち上げられるため、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離がさらに大きくなるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位が着用者により一層密着する。
【0055】
吸収性物品1のバックシート23では、撥水性または不透液性の外装シート231の着用者側に親水性シート232が積層されることにより、バックシート23の中央露出領域235にて受けた排泄物の水分をバックシート23上にて長手方向に迅速に拡散させ、後部ポケット27および前部ポケット26の内部空間へと容易に導くことができる。また、外装シート231の着用者側に吸収シート233が設けられることにより、排泄物の水分をバックシート23上にて固定することができるため、着用者の肌への排泄物の付着がさらに抑制される。
【0056】
吸収性物品1では、本体部2の幅方向の両側に一対の側壁部3が形成されることにより、後部ポケット27、側部ポケット28および前部ポケット26に収容されなかった排泄物が、着用者の脚周りから漏出することを防止することができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【0058】
一対の弾性部材29の後部吸収コア222と重なる部位は、後部吸収コア222に直接的に接合される必要はなく、例えば、第2被覆シート2202として2枚の不織布が積層された部材が利用される場合、弾性部材29は、当該2枚の不織布の間に配置されて後部吸収コア222に間接的に接合されてよい。弾性部材29の前部吸収コア212に重なる部位も、同様に、前部吸収コア212に間接的に接合されてもよい。
【0059】
弾性部材29の後部吸収コア222と重なる部位は、後部吸収コア222の着用者側に配置されてもよく、後部吸収コア222が複数のコア部材が積層された積層体である場合には、コア部材とコア部材との間に配置されてもよい(一対の弾性部材29の前部吸収コア212と重なる部位においても同様)。
【0060】
吸収性シート部材20では、コア被覆シート22は1枚のシート部材とされてもよく、この場合、当該シート部材の前部吸収コア212および後部吸収コア222の着用者側を覆う部位が第1被覆シート2201に相当し、前部吸収コア212および後部吸収コア222のバックシート23側を覆う部位が第2被覆シート2202に相当する。また、コア被覆シート22は、少なくとも前部吸収コア212および後部吸収コア222の着用者側を覆っていればよい。
【0061】
吸収性シート部材20では、前部吸収コア212と後部吸収コア222とが、開口25の幅方向の両側において連続するように設けられてもよく、前部吸収コア212および後部吸収コア222をまとめて吸収コアと呼ぶと、開口25は、本体部2の中間部202において吸収コアに形成された貫通穴となる。一対の弾性部材29は、開口25の幅方向の両側において当該吸収コアと重なっていてもよく、この場合であっても、一対の弾性部材29の幅方向の外側においてコア被覆シート22のバックシート23に直接的に対向する面がバックシート23と非接合とされることにより、弾性部材29の収縮により側部ポケット28が大きく形成される。その結果、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート23との間の厚さ方向の距離が大きく維持されるとともに吸収性シート部材20の開口25近傍の部位が着用者に密着する。
【0062】
バックシート23は、少なくとも撥水性または不透液性の外装シート231を備えていればよく、親水性シート232および吸収シート233のいずれか一方または両方が省略されてもよい。
【0063】
開口25の平面視における形状は図1に示す形状には限定されず、また、前部吸収コア212および後部吸収コア222の幅も必ずしも開口25近傍において漸次減少する必要はない。例えば、図5に示す吸収性物品1aのように、開口25aの平面視における形状が略楕円形とされてもよく、前部吸収コア212および後部吸収コア222の幅は一定とされてもよい。吸収性物品1aでは、開口25a近傍において一対の弾性部材29と前部吸収コア212および後部吸収コア222が重なっており、また、吸収性シート部材20の長手方向における開口25aに対応する部位(すなわち、吸収性シート部材20の長手方向において開口25aが存在する部位であり、開口25aと一対の弾性部材29との間の部位を含む。)には吸収コアは存在しない。なお、吸収性物品1aでは、平面視において略矩形状の前部吸収コア212および後部吸収コア222の幅が互いに等しくされるが、例えば、前部吸収コア212の幅が後部吸収コア222の幅よりも小さくされてもよい。
【0064】
図1に示す吸収性物品1では、例えば、後部ポケット27および側部ポケット28にて排泄物を確実に収容できる場合には、前部ポケット26は設けられなくてもよい。この場合、吸収性シート部材20の前部吸収コア212に対応する部位が、およそ全面に亘ってバックシート23に接合される。
【0065】
吸収性物品1の構造は、外装物品の内側に取り付けられる補助吸収具以外にも、例えば、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつや、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して着用するオープンタイプの使い捨ておむつに適用されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品の平面図である。
【図2】吸収性物品の断面図である。
【図3】吸収性物品の断面図である。
【図4】吸収性物品の断面図である。
【図5】吸収性物品の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0067】
1,1a 吸収性物品
3 側壁部
20 吸収性シート部材
22 コア被覆シート
23 バックシート
25,25a 開口
26 前部ポケット
27 後部ポケット
28 側部ポケット
29 弾性部材
212 前部吸収コア
222 後部吸収コア
231 外装シート
232 親水性シート
233 吸収シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
バックシートと、
前記バックシート上に重ねられて前記バックシートに接合され、着用者の股間部に対向する開口を有する吸収性シート部材と、
を備え、
前記吸収性シート部材が、
前記着用者の腹側に配置される前部吸収コアと、
前記着用者の背側に配置される後部吸収コアと、
前記前部吸収コアおよび前記後部吸収コアを被覆するとともに前記前部吸収コアと前記後部吸収コアとの間に前記開口が形成された透液性のコア被覆シートと、
前記前部吸収コアおよび前記後部吸収コアが並ぶ方向である長手方向に垂直な幅方向の両側にて前記長手方向に伸びるとともに前記コア被覆シートに接合される一対の弾性部材と、
を備え、
前記一対の弾性部材が、少なくとも前記開口の前記幅方向の外側から前記後部吸収コアに重なる位置まで設けられ、収縮することにより前記後部吸収コアを前記前部吸収コアに向かって引き寄せ、
前記開口の前記幅方向の両側において、前記コア被覆シートの前記幅方向の端部が前記バックシートに接合されるとともに前記一対の弾性部材の前記幅方向の外側において前記コア被覆シートの前記バックシートに対向する面が前記バックシートと非接合とされることにより、前記コア被覆シートと前記バックシートとの間に側部ポケットが形成され、
前記吸収性シート部材の前記後部吸収コアの周囲のうち前記開口から前記一対の弾性部材の前記幅方向の外側までの部位を除く部位が前記バックシートと接合されることにより、前記後部吸収コアと前記バックシートとの間に後部ポケットが形成されることを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記後部吸収コアの前記開口近傍の部位において前記後部吸収コアの幅が、前記前部吸収コアに近づくに従って漸次減少することを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
請求項2に記載の吸収性物品であって、
前記一対の弾性部材が、前記開口近傍において前記後部吸収コアの前記幅方向の外側に位置することを特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記前部吸収コアと前記後部吸収コアとが前記長手方向において離間していることを特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記一対の弾性部材の前記後部吸収コアと重なる部位が、前記後部吸収コアの前記バックシート側に配置されることを特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記一対の弾性部材が、前記後部吸収コアから前記前部吸収コアに重なる位置まで前記長手方向に伸びており、
前記吸収性シート部材の前記前部吸収コアの周囲のうち前記開口から前記一対の弾性部材の前記幅方向の外側までの部位を除く部位が前記バックシートと接合されることにより、前記前部吸収コアと前記バックシートとの間に前部ポケットが形成されることを特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記バックシートが、
撥水性または不透液性の外装シートと、
前記外装シート上に積層された親水性シートと、
を備えることを特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記バックシートが、
撥水性または不透液性の外装シートと、
前記外装シート上に設けられた高吸収性樹脂層と、
を備えることを特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記バックシートの前記幅方向の両側において前記長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対の側壁部をさらに備えることを特徴とする吸収性物品。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の吸収性物品であって、
着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられる補助吸収具であることを特徴とする吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−273830(P2009−273830A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130632(P2008−130632)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】