説明

吸水防止層形成方法

【課題】コンクリート体に効率的に吸水防止層を形成できる吸水防止層形成方法を提供する。
【解決手段】吸水防止層2を形成する浸透性吸水防止材3をコンクリート体1の表面に塗布する。コンクリート体1の少なくとも浸透性吸水防止材3を塗布した部分を遮蔽体4によって覆う。コンクリート体1に浸透性吸水防止材3による吸水防止層2を形成した後、コンクリート体1から遮蔽体4を外す。このように、浸透性吸水防止材3を塗布した後に、浸透性吸水防止材3を塗布した部分を遮蔽体4で覆うことにより、浸透性吸水防止材3の揮発を抑制でき、浸透性吸水防止材3を有効にコンクリート体1内部まで深く浸透できるので、コンクリート体1に効率的に吸水防止層2を形成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート体の表面に形成される吸水防止層の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート体に形成された吸水防止層は、前記コンクリート体の表層に形成されて前記コンクリート体に吸水防止性能および撥水性能を付与し、前記コンクリート体への水分の浸透を防止できる。
【0003】
したがって、例えばアルカリ骨材反応や凍結融解、塩分浸透等の水分による不具合を防止でき、さらに、前記吸水防止層によって水分を弾くことができるので、前記コンクリート体の表面における例えば藻類や地衣類、かび等の汚れの発生や付着を防止できる。
【0004】
そして、アルキルアルコキシシランおよびポリオルガノシロキサンを有効成分としかつこの有効成分を水系媒体中に75重量%以上の量で含有するシラン・シロキサン系浸透性吸水防止材を、一回塗りまたは重ね塗りで前記コンクリート体の表面に塗布し、前記コンクリート体の表層部に高密度なシリコン系の吸水防止性能を有する吸水防止層を形成することにより、前記コンクリート体の耐水性、耐凍害性を改善したコンクリートの改善方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−60283号公報(第2−4頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1のコンクリートの改善方法では、コンクリート体に所定の浸透深さの吸水防止層を形成するために、100〜300g/mの浸透性吸水防止材を塗布する必要があり、塗布量が100g/mより少ないと、前記コンクリート体に十分な吸水防止性能を付与するための均一な前記吸水防止層を形成できない。また、300g/mを超えて前記浸透性吸水防止材を塗布すると、乾燥に長時間かかり、前記浸透性吸水防止材が揮発してしまう。
【0006】
したがって、前記浸透性吸水防止材を300g/mより多い塗布量で塗布し、より浸透深さの深い前記吸水防止層を形成して、前記コンクリート体の吸水防止性能および撥水性能を向上させるためには、100〜200g/mの前記浸透性吸水防止材を重ね塗りしなければならない。
【0007】
そして、前記浸透性吸水防止材を重ね塗りするには、先に塗布した浸透性吸水防止材を乾燥させてから再び前記浸透性吸水防止材を塗布しなければならず、前記浸透性吸水防止材を乾燥させるには、気温20℃で90分以上静置する必要があり、効率的に前記吸水防止層を形成できない問題が考えられる。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、コンクリート体に効率的に吸水防止層を形成できる吸水防止層形成方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載された吸水防止層形成方法は、吸水防止層を形成する浸透性吸水防止材をコンクリート体の表面に塗布し、前記コンクリート体の少なくとも前記浸透性吸水防止材が塗布された部分を遮蔽体によって覆い、前記コンクリート体に前記浸透性吸水防止材による吸水防止層が形成された後、前記コンクリート体から前記遮蔽体を外すものである。
【0010】
請求項2に記載された吸水防止層形成方法は、請求項1に記載された吸水防止層形成方法において、浸透性吸水防止材は、シラン、シロキサン、シランおよびシロキサンの複合物のいずれかから形成されたシリコン系浸透性吸水防止材であることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載された吸水防止層形成方法は、請求項1または2に記載された吸水防止層形成方法において、遮蔽体は、フィルム体またはシート体であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載された発明によれば、浸透性吸水防止材をコンクリート体の表面に塗布した後、前記コンクリート体の少なくとも前記浸透性吸水防止材が塗布された部分を遮蔽体によって覆うことにより、前記浸透性吸水防止材の揮発を抑制して、この浸透性吸水防止材を有効に前記コンクリート体内部まで深く浸透させ、前記コンクリート体に効率的に吸水防止層を形成できる。
【0013】
請求項2に記載された発明によれば、浸透性吸水防止材として、シラン、シロキサン、シランおよびシロキサンの複合物のいずれかから形成されたシリコン系浸透性吸水防止材を使用することにより、コンクリート体に高密度な吸水防止層を形成できる。
【0014】
請求項3に記載された発明によれば、遮蔽体として、フィルム体またはシート体を使用することにより、浸透性吸水防止材の揮発をより確実に抑制し、この浸透性吸水防止材をより有効に前記コンクリート体内部まで深く浸透できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について図1および図2を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1(a)乃至(c)は、コンクリート体1の吸水防止層2の形成工程を示す断面図であり、まず、図1(a)に示されるように、コンクリートを養生し硬化させたコンクリート体1の表面に吸水防止層2を形成する浸透性吸水防止材3を50〜500g/mの範囲で例えばスプレーやローラ等によって塗布する。
【0017】
ここで、コンクリート体1とは、コンクリートを養生し硬化させたものであり、例えば、コンクリート壁体や橋架等のコンクリート構造物、電柱や高欄等のコンクリート製品、遠心成形を行った密度の高いコンクリート製品や既設のコンクリート構造物等である。
【0018】
そして、図1(b)に示されるように、コンクリート体1の少なくとも浸透性吸水防止材3が塗布された部分に遮蔽体4を密着させるように覆う。
【0019】
コンクリート体1の浸透性吸水防止材3が塗布された部分を遮蔽体4によって覆うことにより、浸透性吸水防止材3の揮発を抑制し、浸透性吸水防止材3を有効にコンクリート体1内部まで浸透させ、吸水防止層2を効率的に形成できる。
【0020】
コンクリート体1の浸透性吸水防止材3が塗布された部分を遮蔽体4によって覆う際には、コンクリート体1に遮蔽体4を密着させて覆うことにより、浸透性吸水防止材3の揮発をより抑制できるので好ましいが、遮蔽体4を密着させることに限定はされず、密着させずにコンクリート体1の浸透性吸水防止材3が塗布された部分に被せるように覆うだけでもよい。
【0021】
吸水防止層2を形成する際の浸透性吸水防止材3の塗布量は、50〜500g/mの範囲であれば、遮蔽体4を覆うことにより、確実にコンクリート体1に浸透性吸水防止材3を浸透できるので好ましい。
【0022】
ここで、塗布量が50g/mより少ないと、浸透性吸水防止材3がコンクリート体1に均一に塗布できず塗布むらが発生してしまう。また、500g/mより多いと浸透性吸水防止材3の乾燥に時間がかかってしまい効率的に形成できず、専用の設備を使用することにより乾燥時間を短縮できるが、製造コストが高騰してしまう。
【0023】
浸透性吸水防止材3としては、シラン、シロキサン、シランおよびシロキサンの複合物のいずれかから形成されたシリコン系の浸透性吸水防止材3を使用することにより、コンクリート体1に高密度な吸水防止層2を形成できるので好ましい。特に、例えばシランおよびシロキサンの複合物から形成されたマジカルリペラー(登録商標)を使用すると、マジカルリペラー(登録商標)はペースト状であるので、周囲への飛散や液垂れが生じ難く、塗布量の管理も容易なので施工性が良好であり、また、吸水防止層2形成後のコンクリート体1の外観が殆ど変化しないので好ましい。
【0024】
遮蔽体4は、フィルム体またはシート体にすることにより、コンクリート体1の少なくとも浸透性吸水防止材3が塗布された部分を遮蔽体4によって覆う際に、遮蔽体4をコンクリート体1に巻きつけたり、貼着したりでき、確実に浸透性吸水防止材3の塗布部分を覆った状態を保持できるので好ましい。
【0025】
また、遮蔽体4は、非通気性を有するファイル体またはシート体であることが好ましく、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の遮蔽体4とすることにより、合成樹脂は非通気性を有するので揮発しようとする浸透性吸水防止材3が遮蔽体4を通過し難く、浸透性吸水防止材3の揮発を確実に抑制でき、浸透性吸水防止材3がより有効にコンクリート体1内部まで深く浸透できるので好ましい。しかし、合成樹脂等の非通気性を有する素材には限定されず、例えば紙や布、金属にコーティングを施して通気性を抑えた状態にしたもの等でもよい。
【0026】
図1(c)に示されるように、コンクリート体1に浸透性吸水防止材3による吸水防止層2が形成された後、遮蔽体4をコンクリート体1から外す。
【0027】
吸水防止層2は、浸透性吸水防止材3を塗布することによりコンクリート体1の表層に浸透性吸水防止材3が浸透して形成された浸透層であり、コンクリート体1に吸水防止性能と撥水性能とを付与して水分の浸透を防止する。
【0028】
なお、コンクリート体1では、吸水防止層2の浸透深さに若干ばらつきが発生している。これは、図2に示されるように、コンクリート体1を形成するコンクリートには骨材5が含まれており、この骨材5には、浸透性吸水防止材3が浸透し難く、骨材5がある部分では吸水防止層2の形成が浅くなるためである。
【0029】
しかしながら、この吸水防止層2の浸透深さのばらつきは若干であり、この程度のばらつきであれば、コンクリート体1に形成された吸水防止層2の吸水防止性能には影響を与えないので問題ない。
【0030】
また、既設のコンクリート体1に浸透性吸水防止材3を塗布すると、コンクリート体1の表面に形成された微細な傷6の周囲に浸透性吸水防止材3が浸透するので、傷6の周囲にも吸水防止層2が形成され、傷6の中に水分が浸入することを防止でき、コンクリート体1に形成された傷6の周囲を保護できる。
【0031】
次に、上記第1の実施の形態の作用および効果を説明する。
【0032】
コンクリート体1での吸水防止層2の形成に際しては、コンクリートを養生し乾燥させたコンクリート体1の表面に浸透性吸水防止材3を50〜500g/m塗布する。
【0033】
そして、コンクリート体1の少なくとも浸透性吸水防止材3を塗布した部分を遮蔽体4によって覆う。
【0034】
コンクリート体1の表層に吸水防止層2が形成された後、遮蔽体4をコンクリート体1から外す。
【0035】
コンクリート体1の浸透性吸水防止材3を塗布した部分に遮蔽体4を覆うことにより、コンクリート体1に塗布された浸透性吸水防止材3の揮発を抑制でき、浸透性吸水防止材3を有効にコンクリート体1に浸透できる。
【0036】
したがって、浸透性吸水防止材3をコンクリート体1内部までより深く浸透させることができ、コンクリート体1に吸水防止層2を効率的に形成できる。
【0037】
なお、この吸水防止層形成方法で形成した吸水防止層2の浸透深さは、従来の方法で形成したものと比較すると、約1.2〜1.6倍であり、また、従来の方法により形成されたものと同等の浸透深さの吸水防止層2を形成する場合は、浸透性吸水防止材3の塗布量を約6割に抑えられる。
【0038】
このように、コンクリート体1に効率的に吸水防止層2を形成できるので重ね塗りを行う必要がなく、従来の吸水防止層形成方法と比較して、例えば浸透性吸水防止材3の塗布時間の短縮や塗布量の減量等が可能となり、作業効率を向上できる。
【0039】
また、コンクリート体1の少なくとも浸透性吸水防止材3が塗布された部分を遮蔽体4で覆うだけであるので、作業が容易であり、製造工程上の負荷になり難い。
【0040】
さらに、遮蔽体4は、他の用途に用いられているものをそのまま用いることができるので、専用の遮蔽体4を用意する必要がなく、製造コストの高騰を抑制できる。
【0041】
コンクリート体1としてのコンクリート製品に吸水防止層形成方法で吸水防止層2を形成する場合は、コンクリート製品に浸透性吸水防止材3を塗布後、コンクリート製品全体を遮蔽体4で覆うと、遮蔽体4で覆った状態でそのまま保管でき、このように保管することにより、シート養生の効果が得られ、コンクリート体1の過度の乾燥を防止できるとともに、コンクリート体1の保管中での汚れの付着を防止でき、コンクリート体1の吸水防止層2形成後の作業工程を簡略化できる。
【0042】
浸透性吸水防止材3として、大小2種類の異なるシリコン分子により構成されたシランおよびシロキサンの複合物から形成されたシリコン系の浸透性吸水防止材3を使用することにより、分子径が小さいシリコン分子にてコンクリート体1の外表面より内部に吸水防止性の浸透層を形成でき、分子径の大きいシリコン分子にて浸透層の最上部に撥水性をそなえるメッシュ状のシラン・シロキサン結合層を形成できるので、コンクリート体1に高密度な吸水防止層2を形成できる。
【0043】
遮蔽体4として、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の遮蔽体4を用いることにより、揮発しようとする浸透性吸水防止材3が遮蔽体4を通過し難いので、浸透性吸水防止材3の揮発を確実に抑制し、浸透性吸水防止材3をより有効にコンクリート体1内部まで深く浸透させて、より効率的に吸水防止層2を形成できる。
【0044】
また、例えば電柱等のコンクリート体1を設置した際に、あるいは、設置後のコンクリート体1に傷6が形成された場合に、この吸水防止層形成方法を用いてメンテナンスを行うようにしてもよい。
【実施例】
【0045】
コンクリート強度(f´ck=50N/mm)のコンクリートを蒸気養生後、材齢7日(σ7=4050N/mm)のコンクリート体1を試験体とし、浸透性吸水防止材3を100g/mまたは200g/m塗布し、そのまま静置したものと、浸透性吸水防止材3を塗布した部分をポリエチレン系合成樹脂の遮蔽体4によって覆ったものとで、吸水防止層2の浸透深さの計測を行った。
【0046】
試験体番号1は、浸透性吸水防止材3を100g/m塗布後、従来と同様にそのまま静置したものである。
【0047】
試験体番号2は、浸透性吸水防止材3を100g/m塗布後、塗布部分をポリエチレン系合成樹脂製の遮蔽体4にて覆ったものである。
【0048】
試験体番号3は、浸透性吸水防止材3を200g/m塗布後、従来と同様にそのまま静置したものである。
【0049】
試験体番号4は、浸透性吸水防止材3を200g/m塗布後、塗布部分をポリエチレン系合成樹脂製の遮蔽体4にて覆ったものである。
【0050】
なお、コンクリート体1に浸透性吸水防止材3を浸透させる場合は、コンクリートに含まれる骨材により浸透深さに若干のばらつきが生じるので、今回の計測では平均値を浸透深さとした。
【0051】
表1に、吸水防止層2の浸透深さ測定の結果を示す。
【0052】
【表1】

【0053】
表1に示されるように、浸透性吸水防止材3を100g/m塗布後、そのまま静置した試験体番号1の吸水防止層2の浸透深さは、2.25mmであった。
【0054】
浸透性吸水防止材3を100g/m塗布後、この塗布部分をポリエチレン系合成樹脂製の遮蔽体4にて覆った試験体番号2の吸水防止層2の浸透深さは、3.60mmであった。
【0055】
浸透性吸水防止材3を200g/m塗布後、そのまま静置した試験体番号3の吸水防止層2の浸透深さは、3.02mmであった。
【0056】
浸透性吸水防止材3を100g/m塗布後、この塗布部分をポリエチレン系合成樹脂製の遮蔽体4にて覆った試験体番号4の吸水防止層2の浸透深さは、4.15mmであった。
【0057】
このように、浸透性吸水防止材3を100g/m塗布した場合または200g/m塗布した場合のいずれも、塗布部分をポリエチレン系合成樹脂製の遮蔽体4にて覆った方が吸水防止層2の浸透深さが深い。
【0058】
これは、ポリエチレン系合成樹脂製の遮蔽体4によって浸透性吸水防止材3の揮発が抑制され、浸透性吸水防止材3が有効にコンクリート体1に浸透したからである。
【0059】
したがって、コンクリート体1の少なくとも浸透性吸水防止材3を塗布した部分を、遮蔽体4にて覆うことにより、浸透性吸水防止材3を有効にコンクリート体1内部まで深く浸透させ、効率的に吸水防止層2を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】(a)乃至(c)は、本発明に係る吸水防止層形成方法の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る吸水防止層形成方法により形成されたコンクリート体を示す断面図である。
【符号の説明】
【0061】
1 コンクリート体
2 吸水防止層
3 浸透性吸水防止材
4 遮蔽体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸水防止層を形成する浸透性吸水防止材をコンクリート体の表面に塗布し、
前記コンクリート体の少なくとも前記浸透性吸水防止材が塗布された部分を遮蔽体によって覆い、
前記コンクリート体に前記浸透性吸水防止材による吸水防止層が形成された後、前記コンクリート体から前記遮蔽体を外す
ことを特徴とする吸水防止層形成方法。
【請求項2】
浸透性吸水防止材は、
シラン、シロキサン、シランおよびシロキサンの複合物のいずれかから形成されたシリコン系浸透性吸水防止材である
ことを特徴とする請求項1記載の吸水防止層形成方法。
【請求項3】
遮蔽体は、
フィルム体またはシート体である
ことを特徴とする請求項1または2記載の吸水防止層形成方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−73695(P2009−73695A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−244371(P2007−244371)
【出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(000228660)日本コンクリート工業株式会社 (50)
【出願人】(501165628)株式会社ティ・エス・プランニング (7)
【Fターム(参考)】