説明

吹出口装置

【課題】 グリッド式システム天井の各モジュールにおいて、一つでモジュール全体に気流を均等に到達させて、配設個数を抑えられ、低コストで空気調和システムを構築できる吹出口装置を提供する。
【解決手段】 吹出口本体における矩形開口断面の開口部に、調和空気の気流を複数の方向にそれぞれ案内する気流案内手段を配設して、モジュール80の所定の隅部85近傍位置から、この隅部85を挟まないモジュールの各辺83、84に向けて放射状に気流を進ませ、モジュール80における三つの隅部86、87、88と吹出口装置1とに囲まれた領域90に、吹出気流を拡散させる状態を得ることから、一つの吹出口からモジュール80のほぼ全域に気流を均等に拡散させて空気調和を実現でき、一モジュールに一つの吹出口を配置すれば足りることとなり、空気調和のコストを抑えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和対象空間に調和空気を吹出して空気調和を行う吹出口装置に関し、特に、グリッド式システム天井用の吹出口装置に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和設備において、ダクトを通じて送られる調和空気を空気調和対象の室内空間に吹出す吹出口装置は、室内空間への調和空気の到達しやすさ等を考慮して天井に配設されることが多い。こうした吹出口装置を配設される天井が、ビル内のオフィス空間等のように、天井パネルや照明器具等を一つのシステムとして、共通の線状に連続する支持枠で支持して構成される、いわゆるシステム天井である場合には、吹出口装置も、支持枠に取付けられてシステム天井の一部をなす構造のものが採用される。
【0003】
システム天井では、線状に配置された支持枠に沿って天井材や吹出口を配設する関係上、吹出口その他の取付け、取外しは支持枠に沿った一列分で取扱う必要があり、対象物である吹出口のみ取扱って着脱等行うような簡略な対応で済ませることができないという問題があった。このため、近年では、天井における吹出口を含む各種天井ユニットをより細かい単位でレイアウト可能にする、グリッド式のシステム天井の使用頻度が増大している。
【0004】
従来のグリッド式のシステム天井(以降、グリッド天井と呼称)では、天井パネルや照明器具等を一つのシステムとして共通の格子(グリッド)状に組合わされた支持枠で支持しており、吹出口装置は、照明器具等他の機器と合わせて、一つのグリッドに収められる形で支持枠に取付けられ、天井の一部をなしている。そして、吹出口装置は、照明器具等他の天井配設機器との組合わせの関係で、室内空間に面するその開口部分は、一般に矩形(長方形)となっている。このような従来のグリッド天井用の吹出口装置の例として、特開2002−310493号公報に開示されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−310493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のグリッド天井は、複数のグリッドからなる正方形の基本モジュールを部屋の広さに応じて複数並べて組合わされて、一部屋の天井として形成されている。また、室内空間では、グリッド天井の一又は複数のモジュールを一区画として間仕切りが設けられる場合もあり、照明器具等他の天井配設機器との組合わせで用いられるグリッド天井用の吹出口装置は、グリッド天井のモジュールごとに配設されるのが一般的である。
【0007】
このため、グリッド天井の場合、一モジュール単位で吹出口から居住域各部へ吹出気流が均等に到達することが望まれている。しかし、グリッド天井の場合、モジュールにおいて均等に分散配置される複数の照明器具のいずれかとの組合せで吹出口装置が配置される関係上、吹出口装置がモジュールの中央、すなわち、室内空間や間仕切りで仕切られた区画の中央に位置することは少なく、天井に吹出口が偏在した状態とならざるを得ない。
【0008】
こうした偏った配置となる吹出口として、従来から天井で一般的に用いられる、四方向吹出しの角型吹出口装置を採用した場合、一モジュールの範囲で吹出口からの気流が到達しない領域が生じ、また、壁や間仕切りに近い側の吹出しにおいては、居住域でのドラフトを招くなど、気流の拡散性能に難があり、モジュール全体に均等に気流を到達させるには少なくとも二つの吹出口が必要となり、高コストとなってしまうという課題を有していた。
【0009】
また、グリッド天井の場合、室内空気を室外に取出すための吸込口は、照明器具の脇にスリット状の開口部として設けられ、利用されるケースが多かった。しかしながら、こうした吸込口と従来の吹出口装置を併用した場合、吹出口装置100からの気流が吸込口54のある側にも向うことから(図13参照)、吹出された調和空気の一部が直接吸込口に入って空気調和に寄与しない状態となり、室内の空気調和の効率を低下させる、いわゆるショートサーキットが問題となっていた。
【0010】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、グリッド式システム天井の各モジュールにおいて、一つでモジュール全体に気流を均等に到達させて、配設個数を抑えられ、低コストで空気調和システムを構築できる吹出口装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る吹出口装置は、複数のグリッドを有する基本のモジュールを一又は複数組合わせてなるグリッド式のシステム天井に配設され、空気調和対象となる空間に上流側から供給された調和空気を天井に沿って略水平に吹出す、グリッド式のシステム天井用吹出口装置において、当該吹出口装置が、天井をなす各モジュールごとに一つ、モジュールの所定の隅部近傍に配置され、ダクトと接続されて調和空気を供給される略筒状のネック部と、前記調和空気が通過する矩形開口断面の開口部を取囲んだ略箱状体として形成され、前記ネック部を経由した調和空気を空気調和対象空間へ吹出す吹出口本体と、当該吹出口本体内側の前記開口部に配設されて調和空気の吹出す方向を所定の向きに案内する一又は複数の気流案内手段とを備えてなり、当該気流案内手段が、気流を案内する向きが異なる複数の案内領域を有し、又は複数の気流案内手段ごとに気流を案内する向きを個別に設定され、モジュールの四つの外辺部が、前記所定の隅部を挟む第一の辺及び第二の辺と、前記吹出口本体の開口部長辺方向と平行な第一の辺に対し平行となる第三の辺と、前記吹出口本体の開口部長辺方向と直交する第二の辺に対し平行となる第四の辺とされ、前記気流案内手段のうち前記第二の辺に最も近い案内領域、又は前記第二の辺に最も近い気流案内手段からは、前記第三の辺に向けて気流が案内され、前記気流案内手段のうち前記第四の辺に最も近い案内領域、又は前記第四の辺に最も近い気流案内手段からは、前記第四の辺に向けて気流が案内され、前記気流案内手段のうち前記開口部長辺方向の中間の案内領域、又は前記開口部長辺方向の中間の気流案内手段からは、前記第二の辺に最も近い案内領域又は前記第二の辺に最も近い気流案内手段の気流を案内する方向と、前記第四の辺に最も近い案内領域又は前記第四の辺に最も近い気流案内手段の気流を案内する方向との間の、一又は複数の所定方向へ気流が案内され、前記気流案内手段の各案内領域又は各気流案内手段で案内された吹出気流が、モジュールにおける、前記所定の隅部を除くモジュールの三つの隅部と吹出口装置とに囲まれた領域で、吹出口装置を中心に放射状に進行しつつ、合成気流となって拡散するものである。
【0012】
このように本発明によれば、吹出口本体における矩形開口断面の開口部に、調和空気の気流を複数の方向にそれぞれ案内する気流案内手段を配設して、モジュールの所定の隅部近傍位置から、この隅部を挟まないモジュールの各辺に向けて放射状に気流を進ませ、モジュールにおける三つの隅部と吹出口装置とに囲まれた広範囲の領域に、開口部からの吹出気流を拡散させる状態を得ることにより、モジュールにおいて吹出口からの気流の到達しない部位が生じにくく、一つの吹出口からモジュールのほぼ全域に気流を均等に拡散させて空気調和を実現でき、一モジュールに一つの吹出口を配置すれば足りることとなり、空気調和のコストを抑えられる。また、吹出口を照明器具等の天井配設機器との組合わせで、モジュールの中央でない箇所に配設される状態としても空気調和上の問題が生じにくく、こうした天井配設機器との組合わせ配置を従来同様採用でき、気流拡散性能の関係で唯一の吹出口をやむを得ずモジュール中央等に単独配置として天井のデザインを損うような事態も避けられる。
【0013】
さらに、本発明によれば、吹出口を照明器具と組合せて設ける構成で、且つ照明器具の脇に吸込口が設けられる場合でも、吹出口からの吹出気流の向きを限定的に設定して、吸込口に直接向う気流を生じさせないことから、ショートサーキットの発生及びそれに伴う空気調和の効率低下を抑えることができる。
【0014】
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記気流案内手段が、矩形又は方形状の外枠を有して、前記吹出口本体の開口部を開口部長辺方向に少なくとも三つ以上に区画する状態で複数配設され、各気流案内手段は、気流を所定の向きに案内する複数の略板状の羽根を、それぞれ前記外枠内を横断する配置で、気流案内方向に並べて取付けられてなるものである。
【0015】
このように本発明によれば、気流案内手段を吹出口本体の開口部長辺方向に並べて複数配設すると共に、各気流案内手段には複数の羽根を並べて配置し、各気流案内手段ごとに羽根の並び方向に気流を案内して、モジュール各部に吹出気流を均等に拡散させることにより、気流案内手段ごとに羽根の向きで気流案内方向を適宜設定して、確実にモジュールの各部に気流を到達させる状態とすることができ、簡略な気流案内構造でモジュール全域に対し適切に空気調和を実行できる。
【0016】
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記気流案内手段の複数の羽根が、羽根の気流案内方向と平行な向きとなる薄板状の連結体で相互に連結固定されるものである。
【0017】
このように本発明によれば、気流案内手段の各羽根を連結体で互いに連結、固定し、複数の羽根を一体化することにより、気流案内手段の外枠内を横断する細長い羽根の強度を高めることができ、吹出気流によって羽根が振動し異音が発生するといった事態を回避でき、固定状態の羽根で問題なく確実に気流を案内できると共に、気流案内方向と平行な連結体も羽根と共に気流を案内するものとして作用し、気流の案内性能を高めて、気流案内手段より上流側における偏流等の流れの影響も受けにくくすることができる。
【0018】
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記気流案内手段が、前記吹出口本体の開口部を開口部短辺方向にも複数区画する配置で複数配設され、複数の気流案内手段に挟まれた前記開口部の短辺方向中央位置で開口部全体を横断する状態で起立配設される仕切板を備え、当該仕切板が、前記気流案内手段の羽根より吹出口本体内方へ突出する起立高さとされるものである。
【0019】
このように本発明によれば、複数の気流案内手段に挟まれた状態で吹出口本体の開口部を横断して配設される仕切板が、気流案内手段の羽根高さを超えて吹出口本体内方へ起立、突出し、吹出口本体の開口部における調和空気の流れに影響を与えることにより、吹出口本体の開口部を上から下に進んで気流案内手段に向う調和空気の気流を、この気流の持つ速度成分のうち上下方向と直交する横方向成分を仕切板の抵抗で弱めて、気流がスムーズに下降して気流案内手段に向い、この気流が気流案内手段で適切に案内されて空気調和対象空間に達する状態とすることができ、気流案内手段より上流側における偏流等の流れの影響も確実に抑制して、羽根による気流の案内制御性を向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の天井取付状態底面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の一部切欠正面図及び一部切欠右側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置における化粧グリル取外し状態の拡大底面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の一モジュールにおける水平方向の気流到達状態説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の一モジュールにおける水平及び垂直方向の気流到達状態説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の天井配置状態及び気流到達状態説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る他の吹出口装置の天井取付状態底面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る他の吹出口装置の一部切欠正面図及び一部切欠右側面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置における化粧グリル取外し状態の拡大底面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る吹出口装置の天井取付状態底面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る吹出口装置の一モジュールにおける水平方向の気流到達状態説明図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る吹出口装置における化粧グリル取外し状態の拡大底面図である。
【図13】従来の吹出口装置の天井取付状態底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置を前記図1ないし図6に基づいて説明する。
前記各図において本実施形態に係る吹出口装置1は、複数のグリッドを有する基本の正方形のモジュール80を一又は複数組合わせてなるグリッド式のシステム天井50に配設され、空気調和対象となる室内空間に調和空気を天井50に沿って略水平に吹出す吹出口装置であり、天井50をなす各モジュール80ごとに一つ、モジュール80の所定の隅部85近傍に配置されるものである。
【0022】
この吹出口装置1は、詳細には、天井50内でダクト51と接続されて調和空気を供給される筒状のネック部10と、矩形開口断面の開口部21を取囲んだ略箱状体として形成され、ネック部10と連結して空気調和対象の室内空間における天井50に配設される吹出口本体20と、この吹出口本体20内側の開口部21に配設されて調和空気の吹出す方向を複数の向きに案内する気流案内手段31、32、33、34、35、36、37、38と、複数の気流案内手段に挟まれた前記開口部21の短辺方向中央位置で開口部21全体を横断する状態で起立配設される仕切板25と、吹出口本体20の開口部21及び各気流案内手段31〜38を覆う大きさの略板状体で形成され、調和空気を通過させる孔41を多数穿設されて吹出口本体20の室内側端部に配設される化粧グリル40とを備える構成である。
【0023】
この吹出口装置1を隅部85に一つ取付けられ、天井50をなすモジュール80は、6×6=36のグリッドを組合わされてなる正方形となっており、このモジュール80の等長の四つの外辺部は、前記所定の隅部85を挟む第一の辺81及び第二の辺82と、前記吹出口本体20の開口部21長辺方向と平行な第一の辺81に対し平行となる第三の辺83と、前記吹出口本体20の開口部21長辺方向と直交する第二の辺82に対し平行となる第四の辺84とからなる。
【0024】
前記ネック部10は、略楕円形、より厳密には長軸方向端部の半円形部分に挟まれた中間部分の外縁を直線状とする長円形の開口断面形状とされる筒体であり、吹出口本体20の側面に一体に連結されて吹出口本体と共に天井50に配設され、調和空気供給用のダクト51と接続される構成である。
【0025】
このネック部10が長円形の開口断面形状を有することに伴い、従来の円形開口断面形状であるネック部の場合と比べて、吹出口本体開口部21の長辺方向の端部にもネック部10の開口を十分に近付けることができ、こうした従来はネック部から離れて調和空気の気流が到達しにくかった箇所にも、調和空気を到達させやすい仕組みである。
【0026】
前記吹出口本体20は、調和空気の通過する矩形開口断面の開口部21を取囲む、金属等の強度の高い材質製の略箱状体として形成され、天井50に格子状に組立配設されたグリッド式システム天井用の公知の支持枠52に照明器具53など他の天井配設機器と共に支持される構成である(図1参照)。
【0027】
この吹出口本体20は、上部側面に一体に連結するネック部10を通じてダクト51からの調和空気を開口部21に導入し、空気調和対象の室内空間に面する下部から、調和空気を気流案内手段31〜38による案内を経て、室内空間に吹出す仕組みである。
【0028】
略箱状をなす吹出口本体20の室内空間側の端部には、開口部21に対する外側方向に突出する額縁部22が形成される構成である。この額縁部22は、内方の開口部21とは反対側となる外方へ所定幅突出する部分を周方向へ連続させて略鍔状とし、さらにその最外周部分を上方へ起立状態とした形状とされる構成である。この額縁部22が、前記公知の取付用プレート53を介して、あるいは直接、支持枠52に取付けられることで、吹出口本体20は天井50に固定される仕組みである。
【0029】
前記気流案内手段31、32、33、34、35、36、37、38は、矩形状の外枠30を有し、気流案内用の複数の略板状の羽根30aを、それぞれ前記外枠30内を横断する配置で、平行に並べて取付けられてなるものであり、矩形の開口部21を長辺方向に四つ、短辺方向に二つ、それぞれ等しく分割して生じた八つの区画にそれぞれ配置されて、吹出口本体20内側の開口部21における室内空間寄り位置に配設される構成である。
【0030】
各羽根30aは、細長い矩形状の薄板を、長手方向に直交する断面形状が湾曲して全体に丸みを帯びた形状となるように形成されたものであり、板状の外枠30に長手方向両端部を固定されて複数配設され、羽根30a同士の平行に複数並んだ並び方向を気流案内方向とされる。また、各羽根30aは、羽根30aの気流案内方向と平行な向きとなる薄板状の連結体30bで、羽根中間位置を相互に連結固定され、羽根同士を一体化される構成である。
【0031】
各気流案内手段31〜38において、気流案内方向、すなわち、平行に並ぶ複数の羽根30aの並ぶ向きは、気流案内手段31〜38ごとに独立した設定とされ、気流案内手段31〜38ごとに異ならせる他、必要に応じて一又は複数を同じ気流案内方向として形成するようにしてもかまわない。本実施形態の例では、気流案内手段31、32の気流案内方向を同一とし、またこれらと別に、気流案内手段34、35の気流案内方向を同一のものとしている。
【0032】
具体的には、モジュール80の第二の辺82に最も近い気流案内手段31、32からは、前記第三の辺83に向けて気流が案内される。すなわち、第一の気流案内手段31では、羽根30aの並ぶ方向が開口部21短辺方向と平行(羽根30aの長手方向が開口部21長辺方向と同じ)になっており、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第三の辺83のうち第二の辺82に近い部位に向って気流が吹出すこととなる。また、第二の気流案内手段32も前記第一の気流案内手段31と羽根30aの配置構成が同じであり、前記同様に気流が吹出す。
【0033】
続いて、第三の気流案内手段33では、羽根30aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに20°傾いた向きとなっており、前記第一及び第二の気流案内手段31、32からの吹出方向とは、20°ずれた向きへの吹出しとなる。この第三の気流案内手段33では、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第三の辺83の中間部位辺りに向って気流が吹出す。
【0034】
第四の気流案内手段34では、羽根30aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに30°傾いた向きとなっており、前記第三の気流案内手段33からの吹出方向とは10°ずれた向きへの吹出しとなる。この第四の気流案内手段34では、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第三の辺83のうちその中間部位より第四の辺84側に寄った部位辺りに向って気流が吹出す。
【0035】
第五の気流案内手段35では、羽根30aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに30°傾いた向きとなっており、前記第四の気流案内手段34からの吹出しと略同じ向きへの吹出しとなる。この第五の気流案内手段35では、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第三の辺83の中間部位より第四の辺84側に寄った部位辺りに向って気流が吹出す。
【0036】
第六の気流案内手段36では、羽根30aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに40°傾いた向きとなっており、前記第四及び第五の気流案内手段34、35からの吹出方向とは10°ずれた向きへの吹出しとなる。この第四の気流案内手段34では、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第三の辺83と第四の辺84の交わる部位辺りに向って気流が吹出す。
【0037】
そして、モジュール80の第四の辺84に最も近い気流案内手段37、38からは、第四の辺84に向けて気流が案内される。
すなわち、第七の気流案内手段37では、羽根30aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに60°傾いた向きとなっており、前記第六の気流案内手段36からの吹出方向とは20°ずれた向きへの吹出しとなる。この第七の気流案内手段37では、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第四の辺84の中間部位辺りに向って気流が吹出すこととなる。
【0038】
また、第八の気流案内手段38では、羽根30aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに120°傾いた向きとなっており、前記第七の気流案内手段37からの吹出方向とは60°ずれた向きへの吹出しとなる。この第八の気流案内手段38では、開口部21から羽根30a間を通って、モジュール80の第四の辺84と第一の辺81の交わる部位辺りに向って気流が吹出すこととなる。
【0039】
これらモジュール80の第四の辺84に最も近い気流案内手段37、38による気流案内方向、及び前記第二の辺82に最も近い気流案内手段31、32による気流案内方向に対して、前記開口部21の長辺方向の中間に位置する各気流案内手段33、34、35、36の場合、上記で示したように、これらの気流案内手段33、34、35、36による気流が、気流案内手段31、32の気流案内方向と気流案内手段37、38の気流案内方向との間に挟まれる、所定の四方向に案内される関係となっている。
【0040】
これら気流案内手段31〜38が、各気流案内手段31〜38ごとに気流を案内する向きを個別に設定され、各気流案内手段31〜38で案内された吹出気流が、モジュール80における、前記所定の隅部85を除くモジュールの三つの隅部86、87、88と吹出口装置1とに囲まれた領域90で、吹出口装置1を中心に放射状に進行することで、それぞれの吹出気流が相互に誘引等の影響を及して合成気流となり、前記領域90で単独の吹出気流の到達範囲より広い範囲に拡散していくこととなる。
【0041】
前記仕切板25は、吹出口本体20の開口部21の長辺方向寸法と略同じ長さの略板状体で形成され、開口部21の短辺方向中央位置で複数の気流案内手段31〜38に挟まれた状態で気流案内手段31〜38と一体に配設されるものである。この仕切板25は、一体に取付けられる気流案内手段31〜38を補強する役割を果す一方、気流案内手段31〜38の羽根30aより上下方向寸法を大とされて起立状態で配設され、羽根30aより吹出口本体内方へ突出していることで、吹出口本体20内の気流、特に、ネック部10から吹出口本体20の開口部21に流入する気流の偏流等を抑えて安定化し、吹出口本体20内の気流を適切に気流案内手段31〜38側へ案内する機能を有している。
【0042】
前記化粧グリル40は、調和空気を抵抗なく通過させられる大きさの多数の孔41を所定の規則的配置で穿設される略板状体であり、吹出口本体20の開口部21及び気流案内手段31〜38を覆い隠すようにして、吹出口本体20の室内側端部に取付けられるものである。この化粧グリル40の孔41は十分な大きさで多数穿設され、化粧グリル40は開口率を大きく設定されていることから、内側の気流案内手段31〜38を室内側から見えにくくしつつ、気流案内手段31〜38で案内される調和空気の気流の吹出しに影響を与えることはない。
【0043】
次に、前記構成に基づく吹出口装置における気流吹出状態について説明する。ダクト51から供給された調和空気は、吹出口装置1のネック部10を通じてスムーズに吹出口本体20の開口部21へ進行し、矩形状の開口部21の室内空間側に位置する気流案内手段31〜38に到達する。
【0044】
気流案内手段31〜38に達した調和空気は、各気流案内手段31〜38における羽根30a間の開放部分を通過しながら、それぞれ所定方向に並んだ羽根30aに案内されて、この羽根30aの並んだ方向に進み、さらに化粧グリル40の孔41を経て、室内空間に吹出す。
【0045】
この時、各気流案内手段31〜38における羽根30aの配置に従って、モジュール80の第二の辺82に最も近い気流案内手段31、32では、気流が第三の辺83のうち第二の辺82に近い部位に向うように案内する。また、第四の辺84に最も近い気流案内手段37、38では、気流が第四の辺84の中間部位辺りや第四の辺84と第一の辺81の交わる部位辺りに向うように案内する。さらに、前記開口部21の長辺方向の中間に位置する各気流案内手段33、34、35、36では、気流案内手段31、32の気流案内方向と気流案内手段37、38の気流案内方向との間となる各方向にそれぞれ気流が向うように案内する。
【0046】
こうして、吹出方向の異なる各気流が、モジュール80における吹出口装置1と三つの隅部86、87、88とに囲まれた領域90において、吹出口装置1を中心に放射状に進行する状態が得られ、気流同士が相互に影響を与えながら一群の合成気流となって拡散することで、前記領域90に気流が均等に配分され、モジュール80の範囲の室内空間全域に吹出気流が拡散する状態となる。
【0047】
これにより、モジュール80の隅部85近傍に偏って配設された吹出口からも、調和空気の気流をモジュール80の範囲の全域にわたって到達させることができ、室内空間に対する空気調和を均一に実行することができる。
【0048】
また、化粧グリル40の孔41を経て室内空間に吹出された調和空気の気流は、室内空気に対して吹出口を覆って遮蔽するような状態となっており、調和空気の気流吹出しに伴って誘引される室内空気が吹出口の化粧グリルなど表面部に接近することはなく、こうした誘引空気の接触による吹出口の汚染を防止できる。
【0049】
このように、本実施形態に係る吹出口装置においては、吹出口本体20における矩形開口断面の開口部21に、調和空気の気流を複数の方向にそれぞれ案内する気流案内手段31〜38を配設して、モジュール80の所定の隅部85近傍位置から、この隅部85を挟まないモジュールの各辺83、84に向けて放射状に気流を進ませ、モジュール80の三つの隅部86、87、88と吹出口装置1とに囲まれた広範囲の領域90に、開口部21からの吹出気流を拡散させる状態を得ることから、モジュール80において吹出口からの気流の到達しない部位が生じにくく、一つの吹出口からモジュール80のほぼ全域に気流を均等に拡散させて空気調和を実現でき、一モジュールに一つの吹出口を配置すれば足りることとなり、空気調和のコストを抑えられる。また、吹出口を照明器具等の天井配設機器との組合わせで、モジュール80の中央でない箇所に配設される状態としても空気調和上の問題が生じにくく、こうした天井配設機器との組合わせ配置を従来同様採用でき、気流拡散性能の関係で唯一の吹出口をやむを得ずモジュール中央等に単独配置として天井のデザインを損うような事態も避けられる。
【0050】
なお、前記実施形態に係る吹出口装置においては、気流案内手段31〜38の室内空間側に孔形状が図1に示すような長円形となる化粧グリル40を配設する構成としているが、これに限らず、図7に示すように、化粧グリル40の孔41形状を方形状としたり、矩形や六角形などの他の多角形、円や楕円等、他の孔形状としてもかまわない。この他、化粧グリル等を設けず、室内空間側に気流案内手段が露出状態となっている構成とすることもでき、化粧グリルの孔通過に伴って気流が何らかの影響を受ける可能性を完全に排除して、気流案内手段による案内機能を最大限に発揮させられることとなる。
【0051】
また、前記実施形態に係る吹出口装置においては、ネック部10を、吹出口本体20の側面に開口を横向きとして配設する構成としているが、これに限らず、図8に示すように、吹出口本体20の上面にネック部10をその開口を上向きとして配設する構成とすることもでき、前記実施形態同様、ネック部10が長円形の開口断面形状を有することに伴い、吹出口本体開口部21の長辺方向の端部にもネック部10の開口を十分に近付けて、調和空気を到達させやすくすることとなる。
【0052】
(本発明の第2の実施形態)
前記第1の実施形態に係る吹出口装置においては、八つの気流案内手段31〜38が、吹出口本体20の矩形状の開口部21を長辺方向に四つ、短辺方向に二つ、それぞれ等しく分割して生じた八つの区画にそれぞれ配置されてなり、各気流案内手段31〜38ごとに調和空気の気流をそれぞれ所定の方向に案内する構成としているが、この他、気流案内手段が、吹出口本体20の開口部21を開口部長辺方向に少なくとも三つ以上に区画する状態で配設されるようであれば、開口部に八つ以外の複数の気流案内手段を配設する構成とすることもでき、前記第1の実施形態同様、モジュール80の前記第二の辺82に最も近い気流案内手段、前記第四の辺84に最も近い気流案内手段、及び前記開口部長辺方向の中間の気流案内手段が、それぞれの気流案内手段ごとに気流を案内する向きを設定され、各気流案内手段で案内された吹出気流が、モジュール80における、吹出口に近い隅部85を除くモジュールの三つの隅部86、87、88と吹出口装置とに囲まれた領域90で、吹出口装置を中心に放射状に進行して、前記領域90に気流を均等に拡散することができる。
【0053】
例えば、図9に示すように、四つの気流案内手段61、62、63、64が、吹出口本体20の矩形状の開口部21を長辺方向に等しく四分割して生じた四つの区画にそれぞれ配置される構成とすることもでき、この場合、モジュール80の第二の辺82に最も近い第一の気流案内手段61では、前記第三の辺83に向けて気流が案内され、第四の辺84に最も近い第四の気流案内手段64では、第四の辺84に向けて気流が案内される。そして、前記開口部長辺方向の中間の第二、第三の気流案内手段62、63では、第一の気流案内手段61の気流案内方向と第四の気流案内手段64の気流案内方向との間となる各方向に向けてそれぞれ気流が案内されることとなる。
【0054】
より具体的には、第一の気流案内手段61では、羽根60aの並ぶ方向が開口部21短辺方向と平行(羽根60aの長手方向が開口部21長辺方向と同じ)になっており、開口部21から羽根60a間を通って、モジュール80の第三の辺83のうち第二の辺82に近い部位に向って気流が吹出すこととなる。
【0055】
また、第二の気流案内手段62では、羽根60aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに40°傾いた向きとなっており、前記第一の気流案内手段61からの吹出方向とは40°ずれた向きへの吹出しとなる。この第二の気流案内手段62では、開口部21から羽根60a間を通って、モジュール80の第三の辺83のうちその中間部位より第四の辺84側に寄った部位辺りに向って気流が吹出す。
【0056】
また、第三の気流案内手段63では、羽根60aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに60°傾いた向きとなっており、前記第二の気流案内手段62からの吹出方向とは20°ずれた向きへの吹出しとなる。この第三の気流案内手段63では、開口部21から羽根60a間を通って、モジュール80の第四の辺84のうちその中間部位より第三の辺83に近い部位に向って気流が吹出す。
【0057】
さらに、第四の気流案内手段64では、羽根60aの並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに90°傾いた向きとなっており、前記第三の気流案内手段63からの吹出方向とは30°ずれた向きへの吹出しとなる。この第四の気流案内手段64では、開口部21から羽根60a間を通って、モジュール80の第四の辺84のうちその中間部位より第一の辺81に近い部位に向って気流が吹出すこととなる。
【0058】
このような気流案内手段61、62、63、64で吹出気流を適切に案内し、気流が吹出口装置を中心に放射状に進行する状態とすることで、前記第1の実施形態同様、モジュール80における、吹出口に近い隅部85を除くモジュールの三つの隅部86、87、88と吹出口装置とに囲まれた領域90に、気流が均等に配分され、モジュール80の範囲の室内空間全域に吹出気流が拡散する状態となる。
【0059】
(本発明の第3の実施形態)
前記第1の実施形態に係る吹出口装置は、天井50に格子状に組立配設されたグリッド式システム天井用の支持枠52に、照明器具53と共に支持される構成としているが、この他、図10、図11に示すように、照明器具53の脇に吸込口54が設けられる、すなわち、吹出口と照明器具53との間にさらに吸込口54が介在する配置状態で、支持枠52に支持される構成とすることもできる。
【0060】
この場合、調和空気の気流をそれぞれ所定の方向に案内する気流案内手段が、モジュール80における、吹出口に近い隅部85を除くモジュールの三つの隅部86、87、88と吹出口装置とに囲まれた領域90で、吹出口装置を中心に吹出気流を放射状に進行させて、領域90に気流を均等に拡散させる一方で、吸込口のある側には気流を向わせないことで、調和空気が吸込口に直接入っていくのを防止し、ショートサーキットの発生とそれに伴う空気調和の効率低下を確実に抑えることができる。
【0061】
なお、前記各実施形態に係る吹出口装置においては、複数の気流案内手段を設けて気流の案内方向を複数設定する構成としているが、これに限らず、図12に示すように、一つの気流案内手段70のみ配設し、この気流案内手段70における複数の羽根70aを、羽根の部位ごとに気流の案内方向を連続的に変化させる形状とすることで、気流案内手段70に気流案内方向の異なる複数の領域71、72、73、74を設定し、気流が吹出口装置を中心に放射状に進行する状態を得られる構成とすることもでき、開口部に羽根以外の気流に対する障害物となるものをほとんど配置せずに済むことで、気流を複数の方向へよりスムーズに案内できる。
【0062】
また、前記各実施形態に係る吹出口装置において、気流案内手段の羽根は固定状態とされる構成であるが、この他、風量が少なくなった際に、気流案内手段の羽根間流路を狭くして吹出方向を変えないようにしつつ風速を速くし、案内される気流の到達範囲を風量変化の前後で変えない構成とすることもでき、吹出す調和空気の風量に関わりなく気流の到達範囲を確保して空気調和状態を維持できる。
【符号の説明】
【0063】
1、100 吹出口装置
10 ネック部
20 吹出口本体
21 開口部
22 額縁部
25 仕切板
30a 羽根
30b 連結体
31、32、33、34 気流案内手段
35、36、37、38 気流案内手段
40 化粧グリル
41 孔
50 天井
51 ダクト
52 支持枠
53 照明器具
54 吸込口
60a 羽根
61、62、63、64 気流案内手段
70 気流案内手段
70a 羽根
71、72、73、74 領域
80 モジュール
81、82、83、84 辺
85、86、87、88 隅部
90 領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のグリッドを有する基本のモジュールを一又は複数組合わせてなるグリッド式のシステム天井に配設され、空気調和対象となる空間に上流側から供給された調和空気を天井に沿って略水平に吹出す、グリッド式のシステム天井用吹出口装置において、
当該吹出口装置が、天井をなす各モジュールごとに一つ、モジュールの所定の隅部近傍に配置され、
ダクトと接続されて調和空気を供給される略筒状のネック部と、
前記調和空気が通過する矩形開口断面の開口部を取囲んだ略箱状体として形成され、前記ネック部を経由した調和空気を空気調和対象空間へ吹出す吹出口本体と、
当該吹出口本体内側の前記開口部に配設されて調和空気の吹出す方向を所定の向きに案内する一又は複数の気流案内手段とを備えてなり、
当該気流案内手段が、気流を案内する向きが異なる複数の案内領域を有し、又は複数の気流案内手段ごとに気流を案内する向きを個別に設定され、
モジュールの四つの外辺部が、前記所定の隅部を挟む第一の辺及び第二の辺と、前記吹出口本体の開口部長辺方向と平行な第一の辺に対し平行となる第三の辺と、前記吹出口本体の開口部長辺方向と直交する第二の辺に対し平行となる第四の辺とされ、
前記気流案内手段のうち前記第二の辺に最も近い案内領域、又は前記第二の辺に最も近い気流案内手段からは、前記第三の辺に向けて気流が案内され、
前記気流案内手段のうち前記第四の辺に最も近い案内領域、又は前記第四の辺に最も近い気流案内手段からは、前記第四の辺に向けて気流が案内され、
前記気流案内手段のうち前記開口部長辺方向の中間の案内領域、又は前記開口部長辺方向の中間の気流案内手段からは、前記第二の辺に最も近い案内領域又は前記第二の辺に最も近い気流案内手段の気流を案内する方向と、前記第四の辺に最も近い案内領域又は前記第四の辺に最も近い気流案内手段の気流を案内する方向との間の、一又は複数の所定方向へ気流が案内され、
前記気流案内手段の各案内領域又は各気流案内手段で案内された吹出気流が、モジュールにおける、前記所定の隅部を除くモジュールの三つの隅部と吹出口装置とに囲まれた領域で、吹出口装置を中心に放射状に進行しつつ、合成気流となって拡散することを
特徴とする吹出口装置。
【請求項2】
前記請求項1に記載の吹出口装置において、
前記気流案内手段が、矩形又は方形状の外枠を有して、前記吹出口本体の開口部を開口部長辺方向に少なくとも三つ以上に区画する状態で複数配設され、各気流案内手段は、気流を所定の向きに案内する複数の略板状の羽根を、それぞれ前記外枠内を横断する配置で、気流案内方向に並べて取付けられてなることを
特徴とする吹出口装置。
【請求項3】
前記請求項2に記載の吹出口装置において、
前記気流案内手段の複数の羽根が、羽根の気流案内方向と平行な向きとなる薄板状の連結体で相互に連結固定されることを
特徴とする吹出口装置。
【請求項4】
前記請求項2又は3に記載の吹出口装置において、
前記気流案内手段が、前記吹出口本体の開口部を開口部短辺方向にも複数区画する配置で複数配設され、
複数の気流案内手段に挟まれた前記開口部の短辺方向中央位置で開口部全体を横断する状態で起立配設される仕切板を備え、
当該仕切板が、前記気流案内手段の羽根より吹出口本体内方へ突出する起立高さとされることを
特徴とする吹出口装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−92305(P2013−92305A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234781(P2011−234781)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【出願人】(000164553)空研工業株式会社 (28)
【出願人】(591219429)空調技研工業株式会社 (22)
【Fターム(参考)】