説明

告知情報に関するユニキャストデータ配信方法

【課題】
告知情報のユニキャスト配信において、配信サーバの負荷を軽減し、安定なシステム運用を提供すること。
【解決手段】
複数の配信サーバからIPネットワークを介して複数の情報端末に対し告知情報をユニキャスト配信するデータ配信方法であって、a)配信制御サーバが、前記告知情報を配信すべき前記情報端末の数に応じて各情報端末を前記配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、各グループごとに前記複数の配信サーバのうちの1つを割り当てることによって、前記告知情報を受信するために自端末が接続すべき特定の配信サーバを予め決定するステップ、b)前記決定に基づき、前記告知情報の配信に先立って、前記配信制御サーバから前記IPネットワークを介して配信開始通知を各情報端末に一斉送信することにより、前記接続すべき特定の配信サーバを予め各情報端末に通知するステップ、c)各情報端末は、前記配信制御サーバから送信された前記配信開始通知を受信し、該配信開始通知に基づいて指定された配信サーバに接続するステップ、および、d)各配信サーバは、各情報端末からの接続に基づき該情報端末に前記告知情報をユニキャスト配信するステップ
からなることを特徴とするデータ配信方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、告知情報を配信する配信サーバ、その配信を制御する配信制御サーバ、及びIPネットワークを介して配信された告知情報を受信する複数の情報端末を用いる、ユニキャスト配信によるデータ配信方法、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
市町村などの地域ネットワークでは、例えば行政相談や健康相談などの通常の告知情報のほか、大雨、洪水や地震等の緊急を要する告知情報等を住民等に対して伝達することが求められている。そして、情報通信技術の進展に伴い、従来の回覧板或いは屋外に設置されたスピーカーの放送による防災無線などに加え、インターネット網やCATV網等のIPネットワークを介した情報伝達手段も利用され始めている。例えば、地域ネットワークで用いられる場合には、役所などに設置した告知放送サーバから出される各種の告知情報を、IPネットワークを介して各家庭に設置されたパーソナルコンピューター等の情報端末に配信する方法が挙げられる。
【0003】
このようなIPネットワークを介した告知情報の配信方法としては、ユニキャスト配信やマルチキャスト配信を用いることが考えられる。ユニキャスト配信では、受信側の個々の情報端末(クライアント)が情報データを保持している配信サーバに直接アクセスし、配信サーバはアクセスを認識して情報端末に直接データを送信する、いわゆる1対1通信となる。一方、マルチキャストプロトコルを用いるマルチキャスト配信(例えば、マルチキャストIPアドレスを用いる方法など)では、受信側の情報端末と配信サーバが直接通信するものではなく、各情報端末はネットワーク上に配置されたルータを通して配信要求を送信し、配信サーバが情報データを送信すると、ルータが当該データをコピーし、全ての情報端末に同一のデータを届けるというものである。
【0004】
これまで、マルチキャスト配信を告知放送に用いることが既に試みられている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−368807号公報
【特許文献2】特開2005−184700号公報しかしながら、マルチキャスト配信では、ネットワーク上の全てのルータ及び情報端末をマルチキャストに対応させる必要があり、また、セキュリティーやネットワーク安定性等の信頼性の面でも実用的に問題がある。一方、ユニキャスト配信は、広く普及しており転送経路等の問題はないが、上記のように1対1通信であるため、複数の情報端末に同時に情報データを配信する際には、配信サーバ及びネットワーク帯域への負荷が増大し、ネットワーク障害やシステム障害の危険性があるという問題がある。
【0006】
これに対し、ユニキャスト配信におけるサーバへの負荷を分散および軽減するための手段として、ロードバランサ等の外部機器を用いることも考えられる。しかしながら、ロードバランサによる負荷分散は、常にサーバへのセッション数を監視し、次に接続してきたセッションを接続数の少ないサーバに割り振るというものであるため、通常時のセッションは無いが配信が開始された瞬間に多数のセッションが同時に発生する告知放送の場合には、ロードバランサの振り分け処理が正常動作できないおそれがあり、このような告知放送への適用には好ましいとはいえない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、告知情報のユニキャスト配信において、配信サーバの負荷を軽減し、安定なシステム運用を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するため、本発明者は、告知情報を配信すべき情報端末の数および配信サーバの数に基づいて情報端末をグループ分けし、1台の配信サーバが配信を担当する情報端末数を動的に均等分配し、かつ、実際の告知情報の配信の前に予め接続する配信サーバを各端末に通知するという手段を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、一つの態様において、本発明は、複数の配信サーバからIPネットワークを介して複数の情報端末に対し告知情報をユニキャスト配信するデータ配信方法であって、a)配信制御サーバが、前記告知情報を配信すべき前記情報端末の数に応じて各情報端末を前記配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、各グループごとに前記複数の配信サーバのうちの1つを割り当てることによって、前記告知情報を受信するために各情報端末が接続すべき特定の配信サーバを予め決定するステップ、b)前記決定に基づき、前記告知情報の配信に先立って、前記配信制御サーバから前記IPネットワークを介して配信開始通知を各情報端末に一斉送信することにより、前記接続すべき特定の配信サーバを予め各情報端末に通知するステップ、c)各情報端末は、前記配信制御サーバから送信された前記配信開始通知を受信し、該配信開始通知に基づいて指定された配信サーバに接続するステップ、および、d)各配信サーバは、各情報端末からの接続に基づき該情報端末に前記告知情報をユニキャスト配信するステップ、からなることを特徴とするデータ配信方法に関する。
【0010】
このような構成とすることにより、ロードバランサ等の外部機器を用いる場合とは異なり、情報端末の接続時に始めて接続先の配信サーバを決定するのではなく、配信開始通知によって予め接続すべき特定の配信サーバが指定される。従って、各情報端末は、予め指定された配信サーバに接続するだけであり、一方、配信サーバも予め特定されたグループの情報端末、すなわち最大数が事前に判明している情報端末からの接続に応じて告知情報を配信するという単純な動作となるため、配信サーバの台数及び能力に応じて適切な負荷分散を行うことができ、安定なデータ配信が可能となる。
【0011】
また、用いられる配信サーバ台数は、告知情報の配信対象となる情報端末の台数、すなわちユーザーの規模に応じて適宜選択することができる。また、配信サーバのCPUの性能、ハードディスク容量についても、当該技術分野における当業者であれば適宜選択できるものである。
【0012】
本発明において配信される告知情報は、音声情報、文字情報、画像情報、またはそれらの組み合わせからなることができる。
【0013】
また、更なる態様では、本発明に係るデータ配信方法は、前記情報端末から前記IPネットワークを介してエンコードサーバに接続することにより、該情報端末のユーザーが前記告知情報を作成するとともに、該エンコードサーバにおいてリアルタイムでエンコード処理を行うステップ、および、前記エンコードサーバが、前記エンコード処理された告知情報を前記配信サーバに送出するステップをさらに含むことを特徴とする。これにより、情報端末の任意のユーザーが、当該情報端末を用いて音声等の告知情報をエンコードサーバに送信し、ダイレクトに告知情報のエンコード処理を行うことができるため、高品質な音声の録音が可能となる。
【0014】
また、別の態様において、本発明は、複数の配信サーバからIPネットワークを介して複数の情報端末に対し告知情報をユニキャスト配信するデータ配信システムであって、前記告知情報を配信すべき前記情報端末の数に応じて各情報端末を前記配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、各グループごとに前記複数の配信サーバのうちの1つを割り当てることによって、前記告知情報を受信するために各情報端末が接続すべき特定の配信サーバを予め決定する機能を有する配信制御サーバを備え、前記配信制御サーバは、前記告知情報の配信の前に、当該配信の開始通知を各情報端末に一斉送信することにより、前記決定に基づき各情報端末が接続すべき特定の配信サーバを予め各情報端末に通知する手段を備え、前記情報端末は、前記通知により指定された特定の配信サーバに対して配信要求を送信し、前記配信サーバからの前記告知情報を受信する手段を備え、および、前記配信サーバは、前記情報端末からの要求に基づき前記割り当てられた情報端末のグループに対して前記告知情報をユニキャスト配信する手段を備えることを特徴とするデータ配信システムに関する。当該システムを用いることにより、上記本発明に係るデータ配信方法を実施することができる。
【0015】
また、更なる態様では、本発明に係るデータ配信システムは、前記情報端末のユーザーが前記IPネットワークを介して前記情報端末から発信した告知情報を録音または録画し、リアルタイムでエンコード処理を行った後、該エンコード処理された告知情報を前記配信サーバに送出するエンコードサーバをさらに備えることを特徴とする。エンコードサーバを備えることにより、情報端末の任意のユーザーが当該情報端末を用いて音声等の告知情報をエンコードサーバに送信し、ダイレクトに告知情報のエンコード処理を行うことができるため、高品質な音声の録音が可能となる。エンコードサーバは複数備えることもでき、好ましくは、2台備えることができる。これにより、1台が録音中の場合には、自動的に未使用の別のサーバに振り分けて受信することができる。情報端末がテレビ電話の場合には、通常の通話と同様に、電話機を用いてユーザーが告知情報を作成することができ、マイク等他の機器が不要である点で有利である。
【0016】
また、更なる態様では、本発明に係るデータ配信方法およびシステムは、前記配信制御サーバが、前記配信サーバとともに前記告知情報を各情報端末にユニキャスト配信を行う機能をさらに有することを特徴とする。このように、配信制御サーバが、告知情報を配信する機能を併せ持つことによって、必要となる配信サーバの台数を少なくさせることができる。
【0017】
また、更なる態様では、本発明に係るデータ配信方法およびシステムは、前記配信制御サーバが故障により停止した場合には、前記複数の配信サーバの1つを新たな配信制御サーバとして動作させることを特徴とする。仮に配信制御サーバが何らかのトラブル等で故障或いはその機能を遂行できなった場合でも、正常稼動している他の配信サーバに配信制御サーバの機能を割り当てることにより、システム全体の作動が停止することを回避することが可能となり、配信機能等の継続が確保される。
【0018】
また、更なる態様では、本発明に係るデータ配信方法およびシステムは、前記告知情報が、マルチビットレートでエンコード処理されることを特徴とする。マルチビットレートとは、音声や映像のデータについて、通常品質のデータと低品質で容量の少ないデータの複数のビットレートを1つのファイルに統合する機能のことであり、これを用いることによって、ネットワーク帯域が十分に確保できない場合でも、配信自体を停止させるのではなく、配信サーバが自動的に低品質のデータの配信に切り替えることによって、継続して安定な配信を行うことが可能となる。本発明においては、好ましくは、2種類のビットレートを有するデータを1つのファイルに統合される。これは、本発明において配信される告知情報が、音声情報、画像情報、またはそれらの組み合わせ、特に、音声を伴う映像の場合に好ましい。
【0019】
また、更なる態様では、本発明に係るデータ配信方法およびシステムは、前記情報端末がテレビ電話であることを特徴とする。
【0020】
さらに、別の態様において、本発明は、上記データ配信方法又はユニキャストデータ配信システムに用いるための情報端末に関する。好ましくは、当該情報端末はテレビ電話である。
【0021】
さらに、別の態様において、本発明は、複数の情報端末とIPネットワークを介して接続されて、告知情報を配信する機能を備えるサーバ装置であって、前記告知情報の配信の前に、前記告知情報を配信する対象となる前記情報端末の数に応じて各情報端末を配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、前記配信サーバのそれぞれに対し前記告知情報を配信すべきグループを割り当てることによって、配信における負荷分散を制御する機能を備えることを特徴とするサーバ装置に関する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、複雑なネットワークプロトコルを用いることなく比較的簡便なシステム構成によって配信サーバにおける負荷を軽減し、かつ、ネットワーク帯域を圧迫することを回避することが可能となる。当該負荷分散機能は、接続時に始めて接続先の配信サーバを決定するロードバランサを用いる場合とは異なり、予め接続すべき特定の配信サーバを決定し、これを各情報端末に配信開始通知によって、各情報端末は予め指定された配信サーバに接続するという単純な動作を行うため安定なデータ配信が可能となるだけでなく、配信サーバの台数及び能力に応じて適切な負荷分散を行うこともできる。
【0023】
従って、本発明は、複数の情報端末に同時に情報データを配信する際に配信サーバやネットワーク帯域への負荷が増大するという従来のユニキャスト配信におけるデメリットを解消しつつ、告知情報の配信におけるユニキャスト配信の特性を生かした安定なシステム運用を提供することができるという優れた効果を奏する。
【0024】
さらに、エンコードサーバを備えることにより、情報端末の任意のユーザーが当該情報端末を用いて音声等の告知情報をエンコードサーバに送信し、ダイレクトに告知情報のエンコード処理を行うことができるため、高品質な音声の録音が可能となる。特に、情報端末がテレビ電話の場合には、通常の通話と同様に、電話機を用いてユーザー自身が告知情報を作成することができるという点でも優れている
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係るデータ配信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデータ配信システムの詳細構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るデータ配信方法を示す図である。
【図4】本発明の別の実施形態に係るデータ配信方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本発明に係るデータ配信システムについて説明する。図1は、本発明に係るデータ配信システムの概略構成を示すブロック図である。この図において1は、データ配信が扱う告知情報(音声告知情報、文字告知情報、画像情報等)を伝送するネットワークである。このネットワーク1は、例えばインターネット網、CATV網、自治体の地域イントラネット網等の通信回線から構成される。このネットワーク1には、配信される告知放送情報が入力され、これをエンコード処理するエンコードサーバ10、配信を制御する配信制御サーバ20、該告知情報を受信する複数の情報端末40および告知情報を各情報端末40に配信する配信サーバ30がそれぞれ接続されている。
【0027】
[データ配信システムの構成]:
概略的には上述したように構成されたデータ配信システムに関し、図2に示す機能ブロック図を用いてより詳細に説明する。
【0028】
エンコードサーバ10は、告知情報を取り込み、これらの告知情報を配信サーバ30に転送する告知情報入力手段の役割を担うものであり、告知情報を該エンコードサーバ10の内部に取り込む入力部11を備えている。具体的にこの入力部11は、特に図示しないが音声告知情報をアナログデータとして取り込むマイクや、文字や画像の告知情報を作成するキーボード及びディスプレイ等を設けて構成され、これらによって、告知放送を行う者が、告知情報として情報端末40に配信されることとなる告知情報コンテンツをエンコードサーバ10の端末上で直接作成することができる。また、エンコードサーバ10には、情報端末40においてから告知情報コンテンツを受信する受信部12を備えている。これによって、エンコードサーバ上のみならず、情報端末40を用いてユーザー自身が告知情報を作成することができる。例えば、情報端末40がテレビ電話の場合、市役所等のエンコードサーバが設置されている場所からでなくとも、緊急時等において、担当者の自宅に設置された情報端末40から直接、他の情報端末40の群に配信すべき告知情報を作成或いは録音等を行うことが可能となる。
【0029】
当該エンコードサーバ10は、複数台で構成されることが好ましい。例えば、第1のエンコードサーバは、上記マイク、キーボード、ディスプレイを備えたものとし、告知情報コンテンツを当該サーバ端末上で直接作成・録音等し、エンコードする機能に限定しつつ、第2のエンコードサーバ10には、情報端末40においてユーザが作成した告知情報コンテンツのみをエンコードする機能に限定することができる。かかる役割分担を行うことによって、エンコードサーバ10の負担を分散することができるという利点がある。また、これら複数のエンコードサーバ10は、それぞれ内部に同一のアプリケーション群を有し、同一動作が可能とすることで、機器故障等の際の代替利用を行うこともできる。
【0030】
さらに、上記第2のエンコードサーバを複数台とすることもより好ましい。かかる場合には、例えば、複数の情報端末40から告知情報コンテンツを受信することができるとともに、サーバ障害時における運用停止等の事態を回避することができる。この場合、情報端末40からのテレビ電話の発信は、情報端末40の発信先自動振分け機能により、未通話のエンコードサーバ10が自動的に選択されるとともに、障害発生時も自動的に正常稼動のエンコードサーバ10が選択されるという態様も可能である。
また、エンコードサーバ10には、入力部11から入力された、或いは、情報端末40から受信した告知情報コンテンツをデジタルデータに変換(エンコード)する処理部13、およびこの処理部13で変換されたデジタルデータ(告知情報)を保存する保存部14が設けられている。当該保存部14に保存された告知情報コンテンツをネットワーク1に送出する通信インタフェース15が設けられており、このようにして、得られたデジタルデータ(告知情報)は、ネットワーク1を介して配信サーバ30(及び、配信制御サーバ20も情報端末40への配信を担う態様の場合には、当該配信制御サーバ)に転送されるようになっている。ここで、前述のとおり、告知情報は、マルチビットレートでエンコード処理されることが好ましい。
【0031】
さらに、エンコードサーバ10の入力部を用いて、告知情報の配信スケジュールを設定することができる。当該配信スケジュールは、後述のように、その後、配信制御サーバ20に送信され、当該配信制御サーバ20において管理される。
【0032】
次に、配信制御サーバー20は、告知情報の配信を制御するとともに、配信の開始を情報端末40に通知する役割を担うものである。配信制御サーバ20は、上記エンコードサーバ10において設定された配信スケジュールを受信する受信部を備え、スケジュール管理部22において当該スケジュールを管理する。また、配信制御サーバ20は、後述のとおり、告知情報の配信における配信サーバの負荷分散を実行する負荷分散制御部23を有する。
【0033】
そして、上記スケジュール管理に基づき、配信を開始すべき時間になった場合には、配信通知送信手段24によって、配信開始メッセージを作成し、各情報端末40に対して当該配信開始通知を送信する。配信サーバ30には、ネットワーク1を介してエンコードサーバ10から配信スケジュールや告知情報を受信し、
および各情報端末40に配信開始通知を送信する通信インタフェース25が設けられている。この配信制御サーバ20は、例えばパソコンなどに組み込まれるアプリケーションソフトとして構成してもよい。さらに、配信制御サーバ20は、後述の配信サーバ30と同様の告知放送配信機能を併せもつこともでき、これにより必要となる配信サーバの台数を低減させることができる。
【0034】
次に、配信サーバ30は、エンコードサーバ10から転送された告知情報を、ネットワーク1を介して複数の情報端末(クライアント)40に配信する役割を担うものである。図では、2つしか示していないが、配信サーバ30は所望により複数台を設けることができる。この配信サーバ30には、エンコードサーバ10から送出される告知情報データを受信する告知情報受信手段31が設けられている。
【0035】
配信サーバ30には、この告知情報受信手段31が受信処理した告知放送データを保持する告知情報データベース32が設けられている。この告知情報データベース32に保持された告知情報は、告知情報送信手段33によって情報端末40に所定のタイミングで送出されるようになっている。また、配信サーバ30には、ネットワーク1を介してエンコードサーバ10および各情報端末40とで上述した告知情報を授受する通信インタフェース34が設けられている。
【0036】
なお、配信制御サーバ20が故障等により停止した場合には、例えば、サーバの管理者が、リモート管理用のツール等を用いて各サーバの役割を切り替えることによって、当該故障した配信制御サーバ20に換えて、配信サーバ30の1つを新たな配信制御サーバとして動作させることができる。
【0037】
配信サーバ30
一方、情報端末40は、配信サーバ30からネットワーク1を介して配信される告知情報を受信して該告知情報を受信する受信者に告知情報を通知する役割を担っている。この情報端末40には、ネットワーク1を介して配信サーバ30と告知情報の受け渡しを行う通信インタフェース41が設けられている。
【0038】
また、情報端末40には、配信サーバ30から送出される告知情報データを受信する告知情報受信手段42、及び、この告知情報受信手段42が受信処理した告知放送データを保持する告知情報データベース43が設けられている。そして、当該告知情報は、スピーカ及び/又はディスプレイ等を備える出力部44によってユーザに対して出力される。
【0039】
当該情報端末40は、好ましくはテレビ電話であり、その場合、ネットワーク1を介して他の通信端末とテレビ電話通信を行うテレビ電話インタフェース45が設けられている。
【0040】
[配信処理のフロー]:
次に、このように構成されたデータ配信システムによるの告知放送の配信処理のフローについて、図3及び図4を参照しながら以下に説明する。
【0041】
図3に示した配信処理フローは、告知情報のコンテンツを予めエンコードサーバ10及び配信サーバ30に保存・蓄積させておき、事前に定められて所望の日時スケジュールにおいて情報端末40に配信する態様である(スケジュール配信型)。以下のA〜Fの処理によって、配信が行われる。
【0042】
A)告知情報データの作成
上記のとおり、告知放送を行う者が、エンコードサーバ10の端末上で、或いは、情報端末40を介して、文字データ等を作成、又は、音声や映像を録音・録画する。録音等された音声等のコンテンツは、エンコードサーバ10の処理部13においてエンコード処理によりアナログからデジタルへ変換され、告知情報データとして保存部14に保存される。
【0043】
B)告知情報データの転送
得られた告知情報データは、当該データを自動的に配信制御サーバ20及び配信サーバ30に転送される(配信サーバ30が複数の場合は、全ての配信サーバ30に転送される)。ここで、データの転送は、代表的には、FTP(ファイル転送プロトコル)を用いることができる。
【0044】
C)配信スケジュールの登録
告知放送を行う者が、エンコードサーバ10の端末上で、告知情報をいつ配信するかのスケジュールの登録を行う。また、情報端末40のユーザーが告知放送を行う場合には、当該情報端末40の画面上でスケジュール登録を行うこともできる。登録されたスケジュールは、配信制御サーバ20に転送され、スケジュール管理部22に登録される。
【0045】
D)配信スケジュールの管理
配信制御サーバ20のスケジュール管理部22において、登録されたスケジュールを管理する。当該管理は、当該技術分野において通常用いられる手段、例えば、適切なアプリケーションソフト等で行うことができる。
【0046】
E)配信開始通知の送信
スケジュール登録で設定された日時に至った後、配信制御サーバ20では、負荷分散制御部23において、後述するとおり、配信サーバ30の台数、配信先の情報端末40の台数等に応じて配信における負荷分散を計算し、開始通知送信手段24において配信開始通知メッセージを作成し、各情報端末40に送信する。当該送信は、マルチキャスト伝送又はユニキャスト伝送により実行され、配信サーバ30の告知情報保存場所を示すアドレス情報等を通知するものである。
【0047】
F)告知情報配信
情報端末40は、上記配信開始通知にて通知されたアドレスの配信サーバ30に接続を行い、これにより、配信サーバ30は当該情報端末40に対して告知情報を配信する。情報端末40は、告知情報を受信し、出力部44においてこれを出力する。当該配信は、ユニキャスト伝送、好ましくは、http(HyperText Transfer Protocol)を用いたユニキャスト伝送により実行される。以上により、一連の告知情報配信が終了する。
【0048】
当該スケジュール配信型の態様は、例えば、自治体や地域ネットワーク等において、各情報端末40のユーザである住民にイベントの開催予定、行政相談、或いは議会等での決定事項の事後的な連絡を行う場合など、非緊急時或いは定期的な告知に用いる場合に好適である。
【0049】
次に、図4に示した配信処理フローは、告知情報のコンテンツの録音や録画を行うと同時に、リアルタイムで情報端末40に配信する態様である(リアルタイム配信型)。以下のa〜fの処理によって、配信が行われる。なお、ここでは主に、告知情報が音声情報、画像情報、或いはそれらの組み合わせの場合を想定して例示する。
【0050】
a)告知情報データの録音等の準備
告知放送を行う者が、エンコードサーバ10の端末上で、或いは、情報端末40を介してエンコードサーバ10に、音声や映像を告知情報として録音・録画を開始するための準備を行う。
【0051】
b)告知情報データの録音等の開始
録音等が開始されると、エンコードサーバ10は、配信制御サーバ20に対して、リアルタイム配信を開始する旨の通知を行う。当該通知は、http等により実行される。
【0052】
c)配信開始通知
配信制御サーバ20では、負荷分散制御部23において、後述するとおり、配信サーバ30の台数、配信先の情報端末40の台数等に応じて配信における負荷分散を計算し、開始通知送信手段24において配信開始通知メッセージを作成し、各情報端末40に送信する。当該送信は、マルチキャスト伝送又はユニキャスト伝送により実行され、配信サーバ30の告知情報保存場所を示すアドレス情報等を通知するものである。
【0053】
d)告知情報のエンコード処理
エンコードサーバ10の処理部13において、録音等が行われている告知情報をリアルタイムでエンコード処理し、当該告知情報をリアルタイムで配信制御サーバ20にストリーム配信する。
【0054】
e)配信制御サーバ20による中継
配信制御サーバ20は、上記エンコードサーバ10より受信した告知情報を、そのまま全ての配信サーバ30に中継を行う。
【0055】
f)配信サーバ30による中継
情報端末40は、上記配信開始通知にて通知されたアドレスの配信サーバ30に接続を行い、これにより、配信サーバ30は、上記配信制御サーバ20より受信した告知情報を当該情報端末40に中継を行う。情報端末40は、告知情報を受信し、出力部44においてこれを出力する。以上により、一連の告知情報配信が終了する。
【0056】
上記処理d〜fにおけるデータ配信は、ユニキャスト伝送、好ましくは、http(HyperText Transfer Protocol)を用いたユニキャスト伝送により実行される。によって実行される。
【0057】
当該リアルタイム配信型の態様は、例えば、自治体や地域ネットワーク等において、例えば大雨、洪水や地震等の災害情報などの緊急時における告知情報を速やかに各情報端末40のユーザである住民に伝達する場合に好適である。
【0058】
[負荷分散の制御、及び接続先配信サーバの制御]:
上述のとおり、配信制御サーバ20の負荷分散制御部23では、告知情報の配信開始に先立って、予め配信サーバ30の負荷分散の計算を行う。具体的には、具体的には、告知情報を配信すべき情報端末40の数に応じて各情報端末を配信サーバ30の数に対応する複数のグループに分けると共に、各グループごとに複数の配信サーバ30のうちの1つを割り当てることによって、告知情報を受信するために自端末が接続すべき特定の配信サーバ30が予め決定される。
【0059】
例えば、情報端末40がテレビ電話の場合には、以下のような負荷分散決定手順となる(配信サーバを5台設ける場合)。
【0060】
1.均等割り付けの仕組み
各端末に設定されている「電話番号」の下2桁を用いて、全端末を100のグループに分ける。サーバ上では、このグループ00の台数、02の台数、03の台数、04〜99の台数を算出し、以下、3.のロジックでそれぞれを5台の配信サーバに均等に割り振る。
【0061】
2.均等割り付け処理手順
A.配信対象の端末数を5等分し、1台のサーバに割り当てる平均値を求める。
【0062】
B.グループ00〜99までのグループ分けした情報を、台数の大きな順でソートを行う。
【0063】
C.Bでソートした値の最初の5件は、大きな順から、無作為に5台の配信サーバへセットする。
【0064】
D.それ以降は、割り当て値の小さな配信サーバ、かつ平均値を越えていない配信サーバを対象とし、ソートした次の大きな数値をセットする。
【0065】
E.D.を繰り返す。
【0066】
3.計算結果例
【表1】

【0067】
次いで、当該負荷分散の算定結果に基づいて、配信制御サーバ20の開始通知送信手段23において、各情報端末40に送信すべき配信開始通知メッセージが作成される。上記の配信サーバを5台設ける場合を例に、配信開始通知メッセージの具体例を以下に説明する。
【0068】
典型的なメッセージフォーマットは、
【表2】

【0069】
のように形式であり、1カラム目は、配信モードを表している。すなわち、01:音声告知、02:映像告知(ビデオ)、03:文字画像告知、99:サーバ情報通知を示している。2カラム目以降は、上記で00〜99までのグループ分けされた100グループの情報端末40が、各グループごとに5台の配信サーバ30のうちのどの配信サーバに接続すべきかを表している数字である。例えば、2カラム目は00の端末グループが接続する配信サーバ番号、3カラム目は01の端末グループが接続先する配信サーバ番号、4カラム目は02の端末グループが接続する配信サーバ番号というように、計100グループの接続先配信サーバ番号をグループ番号順にカンマ区切りで、1レコードのメッセージとして表示している。従って、配信開始通知メッセージを受け取った情報端末40は、自分の端末の電話番号の下2桁から、接続すべき配信サーバ30を認識することができ、その配信サーバに対して接続を行うことになる(例えば、上記メッセージの場合、電話番号の下3桁が"04"の端末は、メッセージ列の6カラム目となり、番号"03"に該当するサーバ3号機に対して接続を行うことを認識できる)。
【0070】
これにより、各情報端末40が、配信サーバ30へ接続する際は、上記メッセージフォーマットの1カラム目に表示されれいる配信モードに合せて情報の取得を要求し、配信サーバ30は当該配信モードに合わせて配信を行う。
【0071】
また、同様に配信開始通知メッセージによって、上記の接続指定に加えて、接続すべき配信サーバ30のIPアドレスを併せて通知することができる。その場合、上述のとおり1カラム目の配信モードは、99(サーバ情報通知)が用いられる。例えば、メッセージフォーマットは、
【表3】

【0072】
のような形式であり、2カラム目以降に、配信サーバ30の1号機から順番にそれぞれのIPアドレスが表示される(上記の場合、1号機:122.215.70.100、2号機:122.215.70.101、3号機:122.215.70.102ということが情報端末40において認識される)。
【0073】
なお、当該IPアドレスを通知するメッセージが配信制御サーバ20から送信されるのは、サーバ故障やサーバの追加などで、サーバ構成が変更になった際のみであり、通常は、情報端末40は、一度IPアドレスの情報を受け取るとファイルに保存して記憶しておくため、常にIPアドレスの情報を通知せずとも、上記の配信サーバ30の番号の情報のみでそれぞれの接続先サーバを判断することができる。
【0074】
[テレビ電話通信と告知放送の受信制御]:
本発明における好ましい態様では、情報端末40はテレビ電話であるが、かかる場合において、情報端末40は、テレビ電話が使用中であるかどうかを判定する機能を有することができる。
【0075】
当該判定に基づき、告知情報が画面表示を伴うものである場合、すなわち、画像情報及び文字情報を含む場合には、緊急の告知情報(リアルタイム配信の場合など)については、テレビ電話の利用中であっても、強制的に当該告知情報を表示する。音声情報はスピーカーから出力され、一方、画面表示はテレビ電話通話画面の上を覆って表示される。一方、告知情報が画面表示を伴うものであっても、緊急のものでない場合(スケジュール配信の場合など)には、テレビ電話の利用が優先され、告知情報を出力しないという設定が可能である。
【0076】
また、告知情報が音声情報のみからなる場合には、緊急時の告知か否かにかかわらず、告知情報をスピーカから出力することを優先させる設定が可能である。
【0077】
かくして上述したように構成した本発明に係るデータ配信システムおよびデータ配信方法によれば、配信サーバ30は、告知情報をネットワークを介して複数の情報端末40に送出する告知情報送信手段33を具備したものとなっている。この告知情報送信手段33は、ネットワーク1を介して各情報端末40に告知情報を負荷分散処理させたうえでユニキャスト伝送するので、該告知情報の送出によりネットワーク1の帯域を圧迫することなく、効率的な告知情報データの配信を達成することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 ネットワーク
10 エンコードサーバ
11 入力部
12 受信部
13 処理部
14 保存部
15 通信インターフェース
20 配信制御サーバ
21 受信部
22 スケジュール管理部
23 負荷分散制御部
24 開始通知送信手段
25 通信インターフェース
30 配信サーバ
31 告知情報受信手段
32 告知情報データベース
33 告知情報送信手段
34 通信インタフェース
40 情報端末
41 通信インタフェース
42 告知情報保存手段
43 告知情報保存データベース
44 出力部
45 テレビ電話インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の配信サーバからIPネットワークを介して複数の情報端末に対し告知情報をユニキャスト配信するデータ配信方法であって、
a)配信制御サーバが、前記告知情報を配信すべき前記情報端末の数に応じて各情報端末を前記配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、各グループごとに前記複数の配信サーバのうちの1つを割り当てることによって、前記告知情報を受信するために各情報端末が接続すべき特定の配信サーバを予め決定するステップ、
b)前記決定に基づき、前記告知情報の配信に先立って、前記配信制御サーバから前記IPネットワークを介して配信開始通知を各情報端末に一斉送信することにより、前記接続すべき特定の配信サーバを予め各情報端末に通知するステップ、
c)各情報端末は、前記配信制御サーバから送信された前記配信開始通知を受信し、該配信開始通知に基づいて指定された配信サーバに接続するステップ、および、
d)各配信サーバは、各情報端末からの接続に基づき該情報端末に前記告知情報をユニキャスト配信するステップ
からなることを特徴とするデータ配信方法。
【請求項2】
前記情報端末から前記IPネットワークを介してエンコードサーバに接続することにより、該情報端末のユーザーが前記告知情報を作成するとともに、該エンコードサーバにおいてリアルタイムでエンコード処理を行うステップ、および、
前記エンコードサーバが、前記エンコード処理された告知情報を前記配信サーバに送出するステップ
をさらに含む、請求項1に記載のデータ配信方法。
【請求項3】
前記配信制御サーバが、前記配信サーバとともに前記告知情報を各情報端末にユニキャスト配信を行う機能をさらに有する、請求項1または2に記載のデータ配信方法。
【請求項4】
前記配信制御サーバが故障により停止した場合には、前記複数の配信サーバの1つを新たな配信制御サーバとして動作させることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ配信方法。
【請求項5】
前記告知情報が、音声情報、文字情報、画像情報、またはそれらの組み合わせからなる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータ配信方法。
【請求項6】
前記告知情報が、マルチビットレートでエンコード処理される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ配信方法。
【請求項7】
前記情報端末がテレビ電話である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ配信方法。
【請求項8】
複数の配信サーバからIPネットワークを介して複数の情報端末に対し告知情報をユニキャスト配信するデータ配信システムであって、
前記告知情報を配信すべき前記情報端末の数に応じて各情報端末を前記配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、各グループごとに前記複数の配信サーバのうちの1つを割り当てることによって、前記告知情報を受信するために各情報端末が接続すべき特定の配信サーバを予め決定する機能を有する配信制御サーバを備え、
前記配信制御サーバは、前記告知情報の配信の前に、当該配信の開始通知を各情報端末に一斉送信することにより、前記決定に基づき各情報端末が接続すべき特定の配信サーバを予め各情報端末に通知する手段を備え、
前記情報端末は、前記通知により指定された特定の配信サーバに対して配信要求を送信し、前記配信サーバからの前記告知情報を受信する手段を備え、および
前記配信サーバは、前記情報端末からの要求に基づき前記割り当てられた情報端末のグループに対して前記告知情報をユニキャスト配信する手段を備える
ことを特徴とするデータ配信システム。
【請求項9】
前記情報端末のユーザーが前記IPネットワークを介して前記情報端末から発信した告知情報を録音または録画し、リアルタイムでエンコード処理を行った後、該エンコード処理された告知情報を前記配信サーバに送出するエンコードサーバをさらに備える、請求項8に記載のデータ配信システム。
【請求項10】
前記配信制御サーバが、前記配信サーバとともに前記告知情報を各情報端末にユニキャスト配信する機能をさらに有する、請求項8または9に記載のデータ配信システム。
【請求項11】
前記配信制御サーバが故障により停止した場合には、前記複数の配信サーバの1つを新たな配信制御サーバとして動作させることを特徴とする、請求項8乃至10のいずれか1項に記載のデータ配信システム。
【請求項12】
前記告知情報が、音声情報、文字情報、画像情報、またはそれらの組み合わせからなる、請求項8乃至11のいずれか1項に記載のデータ配信システム。
【請求項13】
前記告知情報が、マルチビットレートでエンコード処理される、請求項8乃至12のいずれか1項に記載のデータ配信システム。
【請求項14】
前記情報端末がテレビ電話である、請求項8乃至13のいずれか1項に記載のデータ配信システム。
【請求項15】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデータ配信方法、又は、請求項8乃至14のいずれか1項に記載のデータ配信システムに用いるための情報端末。
【請求項16】
テレビ電話である、請求項15に記載の情報端末。
【請求項17】
複数の情報端末とIPネットワークを介して接続されて、告知情報を配信する機能を備えるサーバ装置であって、
前記告知情報の配信の前に、前記告知情報を配信する対象となる前記情報端末の数に応じて各情報端末を配信サーバの数に対応する複数のグループに分けると共に、前記配信サーバのそれぞれに対し前記告知情報を配信すべきグループを割り当てることによって、配信における負荷分散を制御する機能を備えることを特徴とするサーバ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−98769(P2013−98769A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240218(P2011−240218)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(504088382)株式会社コトブキソリューション (1)
【Fターム(参考)】