説明

告知放送サーバ及び告知端末

【課題】予約されたすべての放送を確実に放送することができるようにして、加入者に不利益が生じることを防止する。
【解決手段】予約された複数の放送のそれぞれの開始時刻と終了時刻または放送時間とそれぞれの放送内容を関連付けて登録した予約放送スケジュールに従って、告知放送サーバ1は開始時刻になった予約放送の放送内容を告知端末7に送信することで放送させ、そして告知放送サーバ1は放送装置6や携帯端末8から優先度の高い放送内容を受信した場合、その放送内容を割込み処理により告知端末7に送信して放送させ、前記優先度の高い放送内容の放送により中断された予約放送、または放送できなくなった予約放送が放送できる時間長を有する予約放送間の空時間帯に前記中断された予約放送、または放送できなくなった予約放送を再予約して、後で放送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用して放送を行う告知放送サーバ及び告知端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のVoIPを利用して放送を行う告知放送サーバ及び端末を備えた告知放送システムとして、例えば、特許文献1に示されるものがある。
【0003】
この告知放送システムでは、通常時は決められたスケジュールに従って加入者の端末に映像コンテンツ等の放送内容(通常の放送内容)を送信するが、告知放送サーバが防災上緊急性のある優先度の高い放送内容を受信すると、通常の放送を行っている最中であってもその優先度の高い放送内容を割込み処理により加入者の端末に送信して、端末から優先度の高い放送内容を放送するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2009−225330
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の技術においては、通常の放送内容の放送中に優先順位の高い放送内容の割込みがあると、その放送が中断されたり、あるいは次に放送すべき放送内容が放送されなくなり、結果的に放送内容の一部が放送されなかったり、あるいは放送内容のすべてが放送されず、それによって加入者に不利益が生じるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのため、本発明の告知放送サーバは、予約された複数の放送のそれぞれの開始時刻と終了時刻または放送時間とそれぞれの放送内容を関連付けて登録した予約放送スケジュールをデータベースに格納し、前記予約放送スケジュールに従って開始時刻になった予約放送の放送内容を前記データベースから読出して告知端末に送信することで放送させる告知放送サーバであって、前記予約放送スケジュールに登録された放送より優先度の高い放送内容を受信した場合、その放送内容を割込み処理により告知端末に送信して放送させ、前記予約放送スケジュールを参照して、前記優先度の高い放送内容の放送により中断された予約放送、または放送できなくなった予約放送が放送できる時間長を有する予約放送間の空時間帯に前記中断された予約放送、または放送できなくなった予約放送を再予約することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
このようにした本発明は、予約放送スケジュールに従って放送される通常の放送より優先度の高い放送の割込みにより、通常の放送の中断または取り消しが生じた場合、中断された放送または取り消された放送を、優先度の高い放送後に放送される通常の放送スケジュールの空時間帯に再予約して放送するようにしているため、予約されたすべての放送を確実に放送することができ、放送漏れがなくなるので、加入者に不利益が生じることを防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施例を示すシステム構成図
【図2】告知放送サーバの構成例を示すブロック図
【図3】予約放送スケジュールの例を示す図
【図4】放送Bを再予約した予約放送スケジュールの例を示す図
【図5】放送Bを再予約する場合の放送の流れを示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明による告知放送サーバ及び告知端末の実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は第1の実施例を示すシステム構成図で、図において1はVoIP告知放送サーバ(以下告知放送サーバ)、6は放送装置、7は告知端末、8は携帯電話等の携帯端末である。告知放送サーバ1と放送装置6は告知放送センタ内に設けられていて互いに接続されており、また告知端末7はCATV−LANやFTTH等の地域IP(Internet Protocol)網9を介して告知放送サーバ1と放送装置6に接続されている。
【0012】
告知放送サーバ1及び放送装置6は、図ではそれぞれ1台しか示していないが、システムの規模によってはそれぞれ複数台設けられる。また、告知端末7は2台のみ図示しているが、実際には多数存在し、それぞれ地域IP網9を介して告知放送サーバ1に接続される。携帯端末8についても複数存在し、各携帯端末8から告知放送サーバ1へ緊急性のある優先度の高い情報が送信されるようになっている。
【0013】
告知放送サーバ1は、放送装置6から放送の予約を受付けて、その予約放送の放送内容や放送時間等を予約放送スケジュールとして作成、登録、管理する他、放送装置6や携帯端末8から送られてくる緊急性のある放送内容、つまり予約放送の放送内容より優先度の高い放送内容を割込み処理により優先的に告知端末7に送信する機能や、割り込み処理により中断された放送内容や、放送できなかった内容を再放送させるためのスケジュール調整を行う機能を有するもので、この告知放送サーバ1の詳細については後で説明する。
【0014】
放送装置6は、オペレータが放送の予約をしたり、図示しないマイクを使ってリアルタイムに放送を行ったりする機能を有する装置で、前記マイクから入力されるオペレータの音声をデジタルデータに変換して音声データを出力する変換部、図示しないLCD等による表示部、情報入力用のキーボードやマウスなどの入力部、記憶部、制御部等を備えており、制御部は記憶部に格納された制御プログラムに基づいて装置全体の制御を行うものとなっている。尚、オペレータがマイクを使ってリアルタイムに行う放送は防災上の警報や災害状況等の緊急性のある優先度の高い放送で、オペレータの音声は告知放送サーバ1に送信され、告知放送サーバ1から告知端末7に送られて放送される。この放送は手動放送と称され、放送の際、手動放送である旨の入力(例えば、キーボードの特定キーの押下)を行うことで、告知放送サーバ1に認識させることができる。
【0015】
告知端末7は、告知放送サーバ1や放送装置6から告知放送として送信されてくる放送内容をスピーカ等の音声出力部から音声として出力する端末で、放送内容の録音、再生を行う機能も有している。この告知端末7も記憶部、制御部等を備えており、制御部は記憶部に格納された制御プログラムに基づいて端末全体の制御を行うものとなっている。
【0016】
携帯端末8は災害現場等に急行する担当員が携帯するもので、担当員が通報する防災上の警報や災害状況等の緊急性のある優先度の高い情報の音声が電波で告知放送サーバ1に送信され、告知放送サーバ1から告知端末7に送られて放送される。この放送はページング放送と称される。
【0017】
図2は告知放送サーバ1の構成例を示すブロック図で、図示したように告知放送サーバ1は制御部2と、この制御部2に接続されたデータベース(以下DB)3、記憶部4、及び受信部5を備え、制御部2は放送装置6と告知端末7にそれぞれインタフェースを介して接続されている。受信部5は携帯端末8にインタフェースを介して接続可能となっている。
【0018】
データベース(以下DB)3には、本システムを利用する加入者や放送先の情報、放送履歴、予約された放送内容の放送スケジュール、繰返して放送する放送内容の繰返し回数情報等が記憶(格納)され、また記憶部4には制御部2による放送制御を実行するための制御プログラム等や各種のソフトウェア、更には放送予約のための入力画面のデータ等が記憶(格納)されている。
【0019】
また、受信部5は携帯端末8から通信回線を介して送られてくる音声をデジタルデータに変換して制御部2に音声データを出力する。
【0020】
本実施例において制御部2は、放送装置6や告知端末7との間で制御電文等の通信を行う通信機能、本システムによる告知放送サービスを利用している加入者及び放送先を管理する加入者/放送先管理機能、放送した履歴を管理、更新すると共に、告知端末7から再放送要求があった場合には再放送を行う放送履歴管理機能、放送装置6からの放送の予約依頼を受付け、その放送内容をDB3に蓄積してスケジュール化する予約放送スケジュール作成機能、予約放送スケジュールに従って放送内容を予約された時刻に放送を実行する予約放送スケジュール実行機能、繰り返しが指定されている放送内容に対し、その情報を管理して指定された放送内容を指定回数だけ繰返しして放送を行う繰返し放送管理機能、放送装置6でオペレータが行う放送(手動放送)、予約放送、繰返し放送を制御すると共に、受信部5から送られてくる音声データを告知端末7に送信する放送制御機能を有し、これらの機能は記憶部4に記憶されたソフトウェアにより実現される。
【0021】
上述した構成の作用について説明する。
【0022】
まず、予約放送スケジュールの作成について説明する。
【0023】
告知放送センタのオペレータは 放送装置6の入力部を操作して選挙や催し物のお知らせ等、通常の放送の予約を行う。この場合、放送装置6の表示部に表示されるメニューで放送の予約を選択すると、その情報が告知サーバ1に送られ、告知サーバ1の制御部2により記憶部4から放送予約のための入力画面のデータが読み出されて放送装置6に返信される。これにより放送装置6の表示部に放送予約のための入力画面が表示されるので、オペレータはその入力画面に従って放送日(年月日)、放送開始時刻等を入力し、更にマイクを使用して放送内容を音声等で入力する。この入力された放送内容は放送装置6に設けられている変換部によりデジタルデータに変換される。
【0024】
これらのデータは予約放送データとして放送装置6から告知サーバ1に送られ、告知サーバ1の制御部2によりDB3に蓄積される。告知サーバ1の制御部2は、予め決められた期日あるいはシステム起動時等にDB3に蓄積された予約放送データを読出して、例えば一定における期間の1日毎の予約放送スケジュールを作成する。この場合、それぞれの予約放送データにおける放送内容の放送に要する放送時間を制御部2が算出すると共に、放送開始時刻と放送時間から放送終了時刻を割出し、その放送開始時刻と放送終了時刻を参照して、放送開始時刻が早い順に並べてスケジュールを組む。尚、放送開始時刻が早い予約放送データの放送終了時刻と次の予約放送データの放送開始時刻が重複するときは、重複しないように次の予約放送データの放送開始時刻を遅らせる等の調整を行うこととしてもよい。
【0025】
図3はこのようにして作成された1日分の予約放送スケジュールの例を示す図で、放送Aから放送Mまで放送終了時刻の早い順にスケジュールが組まれて登録されており、放送毎に放送日、放送開始時刻、放送終了時刻、放送内容のデータが対応付けられている。この予約放送スケジュールはDB3に格納される。尚、放送終了時刻に代えて放送時間を登録するようにしてもよい。
【0026】
次にこの予約放送スケジュールによる放送について説明する。
【0027】
告知放送サーバ1の制御部2は、予約放送スケジュールの最初の予約放送の放送開始時間、例えば図3における放送Aの放送開始時間になると、放送Aの放送内容をDB3から読出して地域IP網9を介して告知端末7にパケット送信し、告知端末7はその放送内容を受信すると、その放送内容を音声に変換してスピーカ等の音声出力部から音声として出力し、放送する。
【0028】
放送Aの放送内容の放送が終了すると、続いて放送する予約放送がある場合、その予約放送の放送内容を読み出して前記と同様に告知端末7に送信し、放送を行う。図3の例では、放送Aに続いて放送する放送Bがあるので、制御部2は放送Aの終了後、放送Aの放送内容をDB3から読出して、地域IP網9を介して告知端末7に送信し、放送を行う。前の放送終了後、続いて放送する予約放送がない場合、つまり空時間帯が挟まれる場合は、その空時間経過後、次の予約放送が行われる。図3の例では、放送Bの放送終了時刻は「9:45(9時45分)」、次の放送Cの放送開始時刻は「10:00(10時)」であるので、放送Bの放送終了から次の放送Cの放送開始まで15分の空時間帯があり、従って放送Bの放送終了から15分後に次の放送Cを放送する。同様に放送Cの放送終了から次の放送Dの放送開始まで1時間の空時間があり、従って放送Cの放送終了から1時間後に次の放送Dを放送し、以後放送M迄、放送内容の放送を行う。
【0029】
以上のように予約放送スケジュールに従って放送を行うが、告知放送サーバ1の制御部2は、例えば図3の放送Bの放送途中に放送装置6や携帯端末8から防災上の警報や災害状況等の緊急性のある優先度の高い放送内容が送られてくると、放送装置6や携帯端末8からの優先度の高い放送内容にその識別情報を付加し、割込み処理により優先度の高い放送内容を告知端末7に送信する。告知端末7は優先度の高い放送内容を付加されている識別子情報により取り込み、その優先度の高い放送内容を放送する。
【0030】
この場合、放送Bは放送内容の一部しか放送されていないので、告知サーバ1の制御部2は優先度の高い放送内容の割込み処理を行ったことで、放送Bは放送内容の一部しか放送されていないことを認識し、予約放送スケジュールを参照して、放送Bを再予約する。
【0031】
図4は放送Bを再予約した予約放送スケジュールの例を示す図、図5は放送Bを再予約する場合の放送の流れを示す図であり、9時16分から放送が開始された放送Bが放送αの割込みにより9時23分で中断されたものとし、放送αが9時23分から9時35分まで行われた場合、告知サーバ1の制御部2は放送Bの放送内容をすべて放送できる空時間帯を検索し、その空時間帯に放送Bを登録して再予約する。すなわち、放送Bの放送内容を放送するために要する時間は29分である。図3に示した予約放送スケジュールでは放送Bと放送Cとの間には本来15分の空時間帯があるが、放送αが9時23分から9時35分まで行われた場合、優先される放送(放送α)の終了または割り込まれた放送(放送B)の終了を待ってから次の放送(放送C)までの空時間を求めると15分となり、この空時間帯では放送Bの放送内容をすべて放送することはできないことになる。
【0032】
これに対して、放送Cと放送Dの間には1時間の空時間帯があり、放送Bの放送内容をすべて放送することが可能であるので、告知サーバ1の制御部2は、図4及び図5に示したように放送Bを放送Cと放送Dの間の空時間帯に再予約(再登録)する。この場合、放送開始時刻と放送終了時刻は制御部2の処理により自動的に変更され、放送開始時間になると制御部2は放送Bの放送内容を読出して告知端末7に送信し、告知端末7から放送Bの放送内容が放送される。また、放送αの放送時間が長く、放送Cの放送時間帯にまで及ぶ場合、つまり放送αの放送時間が放送Cの放送開始時刻を過ぎても終わらない場合は、制御部2は放送開始時間に放送Cが放送できないことを認識し、放送Cの放送内容をすべて放送することができる空時間帯を検索して、その検索した空時間帯に再予約する。但し、中断した放送Bや放送ができなかった放送Cを再予約する空時間帯がなかった場合は、最終の放送Mの後に再予約する。
【0033】
尚、放送内容を送信する告知端末7は、すべての告知端末7を対象とせず、例えばグループ分けして、必要なグループの告知端末7に送信するようにしてもよく、その場合は放送毎にグループを指定するデータを関連付けて予約放送スケジュールに登録し、再予約の場合もそのデータを保持するものとする。
【0034】
以上説明したように、第1の実施例では、予約放送スケジュールに従って放送される通常の放送より優先度の高い放送の割込みにより、通常の放送の中断または取り消しが生じた場合、中断された放送または取り消された放送を、優先度の高い放送後に放送される通常の放送スケジュールの空時間帯に再予約して放送するようにしているため、予約されたすべての放送を確実に放送することができ、放送漏れがなくなるので、加入者に不利益が生じることを防止できるという効果が得られる。
【実施例2】
【0035】
次に第2の実施例について説明する。この第2の実施例の構成は基本的には第1の実施例と同様であり、予約放送スケジュールの作成、登録については第1の実施例と同様に行われるが、告知放送サーバ1の制御部2は予約放送スケジュールを作成する際、予約された放送(例えば図3における放送A〜放送)毎にユニークなインデックスを付与し、DB3で管理するものとし、告知端末7には告知放送サーバ1から送られてくるインデックスを保存する機能、及び再放送ボタン(再放送指示手段)を設けたものとしている。
【0036】
次に作用について説明する。告知放送サーバ1の制御部2は予約放送スケジュールに従って予約された放送の放送内容をそのインデックスと共に告知端末7にパケット送信し、告知端末7は放送内容とインデックスを受信すると、そのインデックスを告知端末7の記憶部に保存して放送内容を放送(音声出力)する。放送内容のすべてを放送した場合は、告知端末7の記憶部に保存したインデックスを削除する。
【0037】
一方、告知放送サーバ1の制御部2は、予約された放送内容の放送途中に放送装置6や携帯端末8から防災上の警報や災害状況等の緊急性のある優先度の高い放送内容が送られてくると、第1の実施例と同様に放送装置6や携帯端末8からの優先度の高い放送内容にその識別情報を付加し、割込み処理により優先度の高い放送内容を告知端末7に送信する。告知端末7は優先度の高い放送内容を付加されている識別子情報により取込み、その優先度の高い放送内容を放送する。
【0038】
この優先度の高い放送内容の放送により中断された放送のインデックスは告知端末7の記憶部に保存され、ユーザが告知端末7の再生ボタンを押下することで再放送の指示を入力すると、告知端末7は告知放送サーバ1へ中断された放送のインデックスを告知放送サーバ1へ送信して再放送依頼をかける。
【0039】
これにより告知放送サーバ1の制御部2は告知端末7から受信したインデックスに該当する放送の放送内容をDB3から読出して告知端末7に送信し、告知端末7はその放送内容を受信すると、その放送内容を音声出力して放送する。これにより放送内容のすべてを放送した場合は、告知端末7の記憶部に保存したインデックスを削除する。
【0040】
以上説明したように第2の実施例では、告知放送サーバ1で予約放送スケジュールを作成する際、予約された放送毎にユニークなインデックスを付与して、放送と共にインデックスを告知端末7に送信し、スケジュールに従って放送される通常の放送より優先度の高い放送の割込みにより、通常の放送が中断された場合、そのインデックスを告知端末7に保存して、告知端末7の再生ボタンを押下された場合、保存したインデックスに該当する放送内容を告知放送サーバ1から告知端末7に再送信して放送するようにしているため、第1の実施例と同様に予約されたすべての放送を確実に放送することができ、放送漏れがなくなるので、加入者に不利益が生じることを防止できるという効果が得られると共に、告知放送サーバ1側で放送を再予約する処理を行う必要がなくなるため、告知放送サーバ1の負担を軽減できるという利点もある。
【符号の説明】
【0041】
1 告知放送サーバ
2 制御部
3 データベース(DB)
4 記憶部
5 受信部
6 放送装置
7 告知端末
8 携帯端末
9 地域IP網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約された複数の放送のそれぞれの開始時刻と終了時刻または放送時間とそれぞれの放送内容を関連付けて登録した予約放送スケジュールをデータベースに格納し、前記予約放送スケジュールに従って開始時刻になった予約放送の放送内容を前記データベースから読出して告知端末に送信することで放送させる告知放送サーバであって、
前記予約放送スケジュールに登録された放送より優先度の高い放送内容を受信した場合、その放送内容を割込み処理により告知端末に送信して放送させ、
前記予約放送スケジュールを参照して、前記優先度の高い放送内容の放送により中断された予約放送、または放送できなくなった予約放送が放送できる時間長を有する予約放送間の空時間帯に前記中断された予約放送、または放送できなくなった予約放送を再予約することを特徴とする告知放送サーバ。
【請求項2】
請求項1記載の告知放送サーバにおいて、
放送装置と接続すると共に、携帯端末から通信回線を介して送られてくる放送内容を受信する受信部を備え、
前記予約放送スケジュールに登録された放送より優先度の高い放送内容を前記放送装置または携帯端末から受信して、前記告知端末に送信することを特徴とする告知放送サーバ。
【請求項3】
予約された複数の放送のそれぞれの開始時刻と終了時刻または放送時間とそれぞれの放送内容とインデックスを関連付けて登録した予約放送スケジュールをデータベースに格納した告知放送サーバと接続すると共に、再放送指示手段を備え、前記告知放送サーバから前記予約放送スケジュールに従ってインデックスと共に送信されてくる予約放送の放送内容を放送する告知端末であって、
前記告知放送サーバから前記予約放送スケジュールに登録された放送より優先度の高い放送内容を受信した場合、その放送内容を放送し、この優先度の高い放送内容の放送により中断された予約放送のインデックスを保持しておき、
前記再放送指示手段により再放送の指示が入力された場合、前記インデックスを前記告知放送サーバに送信して、前記インデックスに該当する放送内容を前記告知放送サーバから受信し、放送することを特徴とする告知端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−211650(P2011−211650A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79672(P2010−79672)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】