説明

告知放送システム

【課題】 告知放送の送信時に放送者が端末側に対し告知放送を録音させるかどうかを選択可能な告知放送システムを提供すること。
【解決手段】 告知放送の伝送機能を備えたセンタ装置3と、センタ装置3からの告知放送を受信する告知放送受信機16とを接続して構成した告知放送システムにおいて、センタ装置3は告知放送に録音可否データを付加する制御部4と、録音可否データが付加された告知放送を告知放送受信機16に送信する告知放送送信部12を有し、告知放送受信機16は受信した告知放送の音声情報を出力する出力手段と、告知放送の音声情報を録音する録音手段30とを有し、録音手段30は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に告知放送の音声情報を録音する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センタから端末に対して各種の告知放送を行う告知放送システムに関し、特に端末における告知放送の録音可否をセンタで選択可能な告知放送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、集合住宅や戸建て住宅で用いられる告知放送システムは、告知放送の伝送機能を有するセンタ装置と、端末側である各集合住宅に設けられる告知放送受信機とを例えばCATV線路を利用して接続して構成されていた。そして、センタ側から端末側に向けて各種の告知放送を行うようにしていた。告知放送には天災や火災等の非常時の避難や防災についての緊急性を有する緊急放送や、連絡や催し物の案内等に関するものであって緊急性を要しない一般告知放送、更には学校別・サークル別の連絡などグループを選別して告知放送を行うグループ告知放送等の種類がある。
【0003】
また、告知放送受信機には告知放送の録音機能が備えられており、端末加入者が告知放送時に留守の場合であっても、告知放送を録音しておくことで告知放送を聞くことができる。このような告知放送システムとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
【特許文献1】特開平9−8753号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、録音再生機能を有する受信機であっても、録音可能な放送数は限られており、例えば最大3放送だとすると、それ以上の放送があったときは古いものを消去して録音することになる。したがって、既に重要な告知放送が録音されている場合であっても最大録音放送数を超えてしまうと、新規の重要性を有しない告知放送を録音するために重要告知放送が消去されてしまう。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、重要度の低い告知放送を録音するために重要度の高い告知放送が消去されることを防止することができる告知放送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る告知放送システムは、告知放送の伝送機能を備えたセンタ装置と、該センタ装置からの告知放送を受信する告知放送受信機とを接続して構成した告知放送システムにおいて、
上記センタ装置は上記告知放送に告知放送の音声情報の録音可否を示す録音可否データを付加する制御部と、該制御部により上記録音可否データが付加された告知放送を上記告知放送受信機に送信する告知放送送信部とを有し、
上記告知放送受信機は受信した告知放送の音声情報を出力する出力手段と、上記告知放送の音声情報を録音する録音手段とを有し、該録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に上記告知放送の音声情報を録音することを特徴として構成されている。
【0007】
また、本発明に係る告知放送システムは、上記告知放送受信機は自己の属するグループを記憶したグループ記憶部を有し、上記センタ装置の制御部は上記告知放送受信機のグループ毎に上記録音可否データを設定すると共に、当該設定された録音可否データを告知放送に付加して上記告知放送送信部から上記告知放送受信機に送信することを特徴として構成されている。
【0008】
さらに、本発明に係る告知放送システムは、上記センタ装置の制御部は上記告知放送に告知放送の音声情報の保存期間を示す保存期間データを付加して上記告知放送送信部から上記告知放送受信機に送信し、上記告知放送受信機の録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に上記告知放送の音声情報を録音すると共に、上記保存設定データにより設定された期間の経過時に当該告知放送の音声情報を消去することを特徴として構成されている。
【0009】
さらにまた、本発明に係る告知放送システムは、上記センタ装置の制御部は上記告知放送に告知放送の重要度を示す種別データを付加して上記告知放送送信部から上記告知放送受信機に送信し、上記告知放送受信機は上記録音手段により上記告知放送の音声情報が録音される音声メモリを有し、上記録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合であって、上記音声メモリに空きがない場合、受信した告知放送よりも重要度が低い告知放送が録音されていれば、その告知放送の音声情報を消去して受信した告知放送の音声情報を録音することを特徴として構成されている。
【0010】
そして、本発明に係る告知放送システムは、上記告知放送受信機は上記録音手段により録音された告知放送をその重要度が高い順に再生する再生手段を有してなることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る告知放送システムによれば、センタ装置は告知放送に録音可否データを付加する制御部と、録音可否データが付加された告知放送を送信する告知放送送信部とを有し、告知放送受信機は告知放送の音声情報を出力する出力手段と、告知放送の音声情報を録音する録音手段とを有し、録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に告知放送の音声情報を録音することにより、放送者が告知放送の送信前に放送内容の重要度を考慮して録音の可否を選択することができるので、重要度の低い告知放送を行う場合には録音禁止を示す録音可否データを付加することで、既に録音されている重要告知放送が消去されることを防止することができる。
【0012】
また、本発明に係る告知放送システムによれば、告知放送受信機は自己の属するグループを記憶したグループ記憶部を有し、センタ装置の制御部は告知放送受信機のグループ毎に録音可否データを設定すると共に、当該設定された録音可否データを告知放送に付加して告知放送送信部から告知放送受信機に送信することにより、地域毎や端末設置場所の種別毎などのグループ毎の録音可否設定をより詳細に容易に行うことができる。
【0013】
さらに、本発明に係る告知放送システムによれば、告知放送受信機の録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に告知放送の音声情報を録音すると共に、保存設定データにより設定された期間の経過時に当該告知放送の音声情報を消去することにより、録音を許可する告知放送をその重要度に合わせて保存期間を設定することができるので、録音放送数が限られているメモリを効率よく使用することができる。
【0014】
さらにまた、本発明に係る告知放送システムによれば、告知放送受信機の録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合であって、音声メモリに空きがない場合、受信した告知放送よりも重要度が低い告知放送が録音されていれば、その告知放送の音声情報を消去して受信した告知放送の音声情報を録音することにより、告知放送の録音を許可する場合であっても、より重要な告知放送が既に録音されている場合には上書きされないので、重要告知放送が消去されることを確実に防止することができる。
【0015】
そして、本発明に係る告知放送システムによれば、告知放送受信機は録音手段により録音された告知放送をその重要度が高い順に再生する再生手段を有してなることにより、重要な緊急告知放送から確認することができるので、利用者の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施形態について図面に添って詳細に説明する。図1は本実施形態における告知放送システムの構成を示すブロック図である。まず、本実施形態におけるシステム構成について説明する。1は信号線としての伝送線路であり、この実施例にあってはCATVシステムの同軸ケーブルを利用しており、このためセンタ側にはヘッドエンド2が設けられ、ヘッドエンド2よりテレビ信号を端末側に伝送している。伝送線路1上には、伝送信号を増幅するために適宜、伝送信号増幅器29が設けられている。ヘッドエンド2側となるセンタ側にはセンタ装置3が設けられ、伝送線路1の端末側には分岐器15の分岐端子を介して複数の告知放送受信機16、16が接続される。
【0017】
センタ装置3はデータ処理及びデータ伝送制御を行う制御部4と、各告知放送受信機16に告知放送を送信する告知放送送信部12とから構成される。制御部4には放送信号の設定入力を行うディスプレイ9、プリンタ10及びキーボード11等が接続される。制御部4はマイク13やBGM源33による音声信号を告知放送送信部12に送信し、この音声信号は告知放送送信部12でFM変調される。告知放送送信部12からの出力はヘッドエンド2を介して伝送線路1に与えられる。ここで、制御部4はマイク13やBGM源33による音声信号の他、テープレコーダ等による音響装置からの放送信号を送信することもできる。あるいは、キーボード11から入力されディスプレイ9に表示される文字データを符号化して放送信号として送出することもできる。さらに、ディスプレイ9を介して入力される映像によるイメージデータに適当な符号化を施して放送信号として送信することもできる。
【0018】
図2は制御部4から送信される告知放送のフレーム構成を示したものである。制御部4から送信される告知放送は、告知放送受信機16のスピーカ25にて放送される音声情報と、告知放送受信機16が告知放送の音声情報を制御するための制御情報とから構成される。告知放送の制御情報には告知放送の対象となるアドレスデータと、告知放送の種類を示すデータと、告知放送の音声情報の録音可否を示す録音可否データと、放送開始/終了データが含まれる。
【0019】
制御部4からは、最初に放送開始の制御情報を送信し、続いて音声情報、最後に放送終了の制御情報を送信する。制御情報の設定はキーボード11の操作により行われ、告知放送の対象となる端末のアドレス指定と、送信する告知放送が緊急告知放送であるか一般告知放送であるかの放送種別の設定と、送信する告知放送を告知放送受信機16において録音させるかどうかの録音設定を行う。
【0020】
アドレス設定には、全加入端末を放送対象とする全端末一斉指定と、サービス地域やマンション等のグループ単位でブロック分けしたグループ指定と、個別に加入端末を指定する個別指定とがある。グループ指定の場合には、キーボード11によりグループアドレスを入力することにより行う。そして、放送種別においては緊急告知放送のほうが一般告知放送よりも重要度が高く、対象端末指定においては重要度の高い順に全端末一斉指定、グループ指定、個別指定であることから、放送種別及び対象端末の設定により告知放送をその重要度で分類することができる。すなわち、告知放送の制御情報には告知放送の重要度を示す種別データが含まれる。
【0021】
録音設定は上述のアドレス指定された告知放送受信機16に対して告知放送を録音するか否かをキーボード11により録音可否データとして入力することで行う。録音を許可する場合には、当該告知放送をどれだけの期間保存させるか設定することができる。保存期間設定は、例えば保存日数等をキーボード11の操作により保存期間データとして入力することにより行う。また、保存期間を設定しないことで録音した告知放送を消去しないようにすることもできる。
【0022】
そして、告知放送の開始もしくは終了時刻をカレンダー回路37から読み出し、告知放送の音声情報の最初もしくは最後に音声にて送信する。放送時刻は音声ではなく、データとして送ってもよい。なお、このカレンダー回路37は告知放送受信機16側で持っていてもよい。
【0023】
図3は告知放送の送信処理について示したフローチャートである。告知放送の送信処理は、図3のフローチャートに従って行われる。この図に示すように、まず制御部4はキーボード11の操作で、もしくは予め設定しておいた告知放送の送信時刻がきて告知放送モードとされたか否かを判断する(TS1)。そしてキーボード11入力に従って、告知放送を緊急告知放送であるか一般告知放送であるかの種別設定を行う(TS2)。次に、告知放送の対象となる告知放送受信機16のアドレス指定を行う(TS3)。この放送対象となる端末アドレスの設定は、キーボード11により入力することで行う。
【0024】
次にTS3において指定された告知放送受信機16に対して告知放送を録音させるか否かの設定を行う(TS4)。録音設定は録音許可または録音禁止のどちらかを選択することにより行われる。ここで、録音禁止を選択入力した場合には、放送開始データの設定は終了し、TS7の音声情報設定を行う。
【0025】
録音許可を選択入力した場合には告知放送の保存期間設定を行い(TS5)、放送開始データの設定は終了する。放送開始データの設定が終了すると、続いてマイク13やBGM源33により音声情報の入力を行う(TS6)。次に、放送対象となる端末アドレスとストップ信号とからなる放送終了データを設定し(TS7)、告知放送の設定が終了する。告知放送の設定が終了すると告知放送受信機16に送信され(TS8)、センタ装置3側の送信処理が終了する。
【0026】
本実施形態では告知放送受信機16に送信する告知放送の制御情報に予め録音可否を設定することとしたので、放送者が放送する内容を考慮して告知放送を各告知放送受信機16に録音させるかどうかを選択することができる。すなわち、重要性を有しないと思われる告知放送には録音禁止を選択設定することにより告知放送受信機16に既に録音されている告知放送が消去されることはない。また、アドレス設定をグループ指定した場合には、そのグループ毎に録音可否を設定することができるので、グループの地域や設置場所の種類に応じてきめ細かい設定ができ、また設定操作が容易である。なお、キーボート11等を使ってグループ毎に録音の要否を予め決定しておけば、告知放送を送信する際に、グループアドレスを選択すると自動的に録音可否が設定されるので、設定操作が容易となる。さらに告知放送の種別毎に予め録音要否の初期選択値を設定しておいてもよい。
【0027】
また、制御部4は一般電話回路網50にも接続されており、一般家庭電話、携帯電話等の電話機51から放送日時、告知内容、放送グループ等を事前に登録することによって、指定した時間に自動的に告知放送を行うことができる。
【0028】
次に伝送線路1の端末に設けられる告知放送受信機16について説明する。図4に告知放送受信機16のブロック図を示す。この図に示すように、告知放送受信機16はセンタ装置3から送信された告知放送を受信復調する復調部22と、この復調した告知放送に含まれる制御情報に基づき制御するマイコン17が設けられる。マイコン17は自端末の個別アドレスを記憶した個別記憶部18と、自己の属するグループのグループアドレスを記憶したグループ記憶部19とを有している。そして、復調部22で復調された音声情報の出力手段として、音声情報を増幅する音声アンプ24と、スピーカ25を有し、音声アンプ24の前段にはスピーカ25からの音量を調整するための音量調整部28が備えられる。
【0029】
また、告知放送受信機16は、受信した告知放送の音声情報を記憶する音声メモリ31と、音声メモリ31に告知放送を記憶させる録音手段30とを有している。録音手段30は復調部22から出力される告知放送の音声情報を録音データに変換して音声メモリ31に記憶させる録音処理を行う。
【0030】
センタ装置3からの告知放送は全加入端末に送信される。そして、告知放送受信機16のマイコン17は告知放送の制御情報に指定された端末アドレスが個別記憶部18又はグループ記憶部19に記憶されている個別アドレス又はグループアドレスと一致する場合に自端末が放送対象であると判断する。すなわち、マイコン17は受信した告知放送の制御情報から自端末が放送対象として指定されているか否かを判別し、指定されていれば、出力手段に音声情報出力の指令信号を出力すると共に録音手段30に録音動作の指令信号を出力する。
【0031】
また、復調部22にて復調された制御情報は、マイコン17に設けられたメモリ39に記憶され、音声メモリ31の音声情報と対応が保持され、告知放送の再生、録音、消去に使用される。
【0032】
図5は告知放送受信機における告知放送処理を示したフローチャートである。この図に示すようにマイコン17は、まず受信した告知放送に自端末が放送対象として指定されているか否かを判断する(RS1)。そして、指定されている場合には告知放送の制御情報に含まれる録音可否データから告知放送の録音可否を判別する(RS2)。そして、録音可否データが録音許可を示す場合には音声メモリ31に空きがあるか否か判別し(RS3)、音声メモリ31に空きがある場合には、出力手段及び録音手段30に制御信号を出力し、音声情報をスピーカ25にて放送出力すると共に音声メモリ31に音声情報を録音し(RS4)、空きがない場合には放送出力を行うと共に音声メモリ31に音声情報を上書き録音する(RS5)。RS2において録音可否データが録音禁止を示す場合には放送出力のみを行い(RS6)、音声メモリ31には録音しない。
【0033】
すなわち、マイコン17は告知放送の制御情報に含まれる録音可否データが録音許可を示す場合には受信した音声情報を放送出力すると共に音声メモリ31に録音又は上書き録音し、録音許可データが録音禁止を示す場合には音声情報の放送出力のみを行い音声メモリ31には録音しない。そして、マイコン17は録音された告知放送の音声情報を保存期間データにより設定された期間の経過時に消去する。
【0034】
またRS5の動作において、告知放送の制御情報に含まれる種別データを比較し、新規の告知放送よりも重要度が低い告知放送が録音されている場合には、その告知放送を消去して新規の告知放送を録音し、新規の告知放送よりも重要度が低い告知放送が音声メモリ31に録音されていなければ新規の告知放送を録音しないようにしてもよい。これにより、録音可否データが録音許可を示す場合であっても、既に音声メモリ31に録音されているより重要な告知放送が消去されることを防止することができる。
【0035】
また、マイコン17には告知放送の出力を切り替える音声切替部36が接続されている。音声切替部36はマイコン17により制御されて、復調部22で受信した告知放送の出力と音声メモリ31に記憶されている告知放送の再生出力とを切り替えることができる。
【0036】
また、マイコン17には音声メモリ31における告知放送の録音状態を知らせるための告知ランプが接続されている。告知ランプは緊急告知放送用の緊急告知ランプ35と一般告知放送用の一般告知ランプ34が備えられている。また、マイコン17には、音声メモリ31に記憶された告知放送の音声情報を再生出力させるための再生スイッチ38が接続されている。
【0037】
一般告知ランプ34もしくは緊急告知ランプ35は告知放送の録音中は点灯し、告知放送の録音が終了すると点滅状態に切り替えられる。そして、録音された告知放送を再生するための再生スイッチ38が押された場合に消灯する。したがって、一般告知ランプ34もしくは緊急告知ランプ35は、告知放送の受信録音が再生スイッチ38の操作で確認されない限り点滅状態を保つため、端末利用者が留守の間に告知放送があった場合でも、告知放送があったことを容易に知ることができる。
【0038】
録音されている告知放送を再生させる再生スイッチ38が押されると、再生手段であるマイコン17は音声メモリ31に記憶された告知放送をその重要度の高い順に選択し、スピーカ25から再生する。すなわち端末利用者は、重要な緊急告知放送等から聞くことができるので、未確認の告知放送を確認するための時間を長くとれない場合等に便利である。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれら実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、告知放送の送信処理は、まず放送開始データを送信して告知放送受信機16を音声情報の受信及び出力が可能な状態とし、マイク13やBGM源33により直接告知放送を行い、告知放送の終了時に放送終了データを送信することによって告知放送を終了させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態における告知放送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】センタ装置からの告知放送のフレーム構成図である。
【図3】告知放送の設定を示すフローチャートである。
【図4】告知放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】告知放送受信機における告知放送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1 伝送線路
3 センタ装置
4 制御部
12 告知放送送信部
16 告知放送受信機
17 マイコン
18 個別記憶部
19 グループ記憶部
22 復調部
24 音声アンプ
25 スピーカ
28 音量調整部
30 録音手段
31 音声メモリ
38 再生スイッチ
39 メモリ
50 一般電話回路網
51 電話機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
告知放送の伝送機能を備えたセンタ装置と、該センタ装置からの告知放送を受信する告知放送受信機とを接続して構成した告知放送システムにおいて、
上記センタ装置は上記告知放送に告知放送の音声情報の録音可否を示す録音可否データを付加する制御部と、上記録音可否データが付加された告知放送を上記告知放送受信機に送信する告知放送送信部とを有し、
上記告知放送受信機は受信した告知放送の音声情報を出力する出力手段と、上記告知放送の音声情報を録音する録音手段とを有し、該録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に上記告知放送の音声情報を録音することを特徴とする告知放送システム。
【請求項2】
上記告知放送受信機は自己の属するグループを記憶したグループ記憶部を有し、上記センタ装置の制御部は上記告知放送受信機のグループ毎に上記録音可否データを設定すると共に、当該設定された録音可否データを告知放送に付加して上記告知放送送信部から上記告知放送受信機に送信することを特徴とする請求項1記載の告知放送システム。
【請求項3】
上記センタ装置の制御部は上記告知放送に告知放送の音声情報の保存期間を示す保存期間データを付加して上記告知放送送信部から上記告知放送受信機に送信し、上記告知放送受信機の録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合に上記告知放送の音声情報を録音すると共に、上記保存設定データにより設定された期間の経過時に当該告知放送の音声情報を消去することを特徴とする請求項1または2記載の告知放送システム。
【請求項4】
上記センタ装置の制御部は上記告知放送に告知放送の重要度を示す種別データを付加して上記告知放送送信部から上記告知放送受信機に送信し、上記告知放送受信機は上記録音手段により上記告知放送の音声情報が録音される音声メモリを有し、上記録音手段は受信した告知放送に付加された録音可否データが録音許可を示す場合であって、上記音声メモリに空きがない場合、受信した告知放送よりも重要度が低い告知放送が録音されていれば、その告知放送の音声情報を消去して受信した告知放送の音声情報を録音することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の告知放送システム。
【請求項5】
上記告知放送受信機は上記録音手段により録音された告知放送をその重要度が高い順に再生する再生手段を有してなることを特徴とする請求項4記載の告知放送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−279386(P2006−279386A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−93786(P2005−93786)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000003403)ホーチキ株式会社 (792)
【Fターム(参考)】