説明

周囲情報記録システムおよび周囲情報記録方法

【課題】携帯電話などの移動通信端末を用いて、車両の衝突事故の前後の周囲の状況を記録することができる周囲情報記録システムおよび周囲情報記録方法を提供する。
【解決手段】カメラ6は、周囲の画像の入力を連続して実行し、入力された画像を充電器2へ送信する。加速度センサ20は、衝撃を検出する。第2の制御部26は、衝撃を検出するまでは、受信した画像を外部メモリ28にエンドレス方式で記録する。第2の制御部26は、衝撃を検出した後は、外部メモリ28内にある衝撃を検出した第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像が上書きされないように保護するとともに、第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像を外部メモリ28に記録した後、外部メモリ28への記録を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲情報記録システムおよび周囲情報記録方法に関し、特に、車両に設置されて、車両内または車両外の周囲の画像および/または音声を記録する周囲情報記録システムおよび周囲情報記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車を運転中に発生した事故の状況を事後に調査するために、ドライブレコーダが市販化され、タクシーや運送用トラックなどに装備されている。
【0003】
ところで、専用のドライブレコーダは、価格が高い上に、ドライブレコード以外の機能を備えないために、一般車両への普及が遅れている。そこで、携帯電話にドライブレコード機能を持たせたシステムが提案されている。
【0004】
たとえば、特許文献1には、カメラ機能を搭載した携帯電話を車両用携帯電話スタンドに設置し、急ブレーキまたは衝突の衝撃を検知すると、携帯電話のシャッターボタンを作動させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−094792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、衝撃があったときに、携帯電話のシャッターボタンを作動させるので、事故の発生前の画像が記録されない。そのため、事故の発生原因を特定することができないなどの問題がある。
【0007】
それゆえに、本発明の目的は、携帯電話などの移動通信端末を用いて、車両の衝突事故の前後の周囲の状況を記録することができる周囲情報記録システムおよび周囲情報記録方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、移動通信端末と、移動通信端末と着脱可能に接続される保持装置とを備えた周囲情報記録システムであって、移動通信端末は、周囲の画像および/または音声を入力するための入力部と、第1のデータ入出力端子と、入力部を指示して、画像および/または音声の入力を連続して実行させ、入力された画像および/または音声を第1のデータ入出力端子から保持装置へ送信する第1の制御部とを備え、保持装置は、衝撃を検出する検出部と、第1のデータ入出力端子と接続可能な第2のデータ入出力端子と、メモリと、第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声をメモリに記録する第2の制御部とを備え、第2の制御部は、衝撃を検出するまでは、第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声をメモリにエンドレス方式で記録し、衝撃を検出した後は、メモリ内にある衝撃を検出した第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声が上書きされないように保護するとともに、第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像および/または音声をメモリに記録した後、メモリへの記録を停止する。
【0009】
好ましくは、移動通信端末は、音声を出力するスピーカを備え、第2の制御部は、衝撃を検出した場合に、衝撃があったことを通知する制御信号を第2のデータ入出力端子から送信し、第1の制御部は、第1のデータ入出力端子から制御信号を受信した場合には、スピーカから警告音を発生させる。
【0010】
本発明は、移動通信端末と、移動通信端末と着脱可能に接続される保持装置とを備えた周囲情報記録システムであって、移動通信端末は、周囲の画像および/または音声を入力する入力部と、第1のデータ入出力端子と、第1のメモリと、入力部を指示して、画像および/または音声の入力を連続して実行させ、入力された画像および/または音声を、第1のメモリへ記録するか、または第1のデータ入出力端子から保持装置へ送信する第1の制御部とを備え、保持装置は、衝撃を検出する検出部と、第1のデータ入出力端子と接続可能な第2のデータ入出力端子と、第2のメモリと、第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声を第2のメモリに記録する第2の制御部とを備え、第2の制御部は、衝撃を検出するまでは、第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声を第2のメモリにエンドレス方式で記録し、第2の制御部は、衝撃を検出した後は、衝撃があったことを通知する制御信号を第2のデータ入出力端子から送信し、その後、第2のメモリ内にある衝撃が検出された第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声を第2のデータ入出力端子から送信し、第1の制御部は、制御信号を受信するまでは、画像および/または音声を、第1のデータ入出力端子から保持装置へ送信し、第1の制御部は、制御信号を受信した後は、第1のデータ入出力端子を通じて受信した第1の期間の画像および/または音声を第1のメモリに記録して上書きされないように保持するとともに、制御信号を受信した第3の時点から、第3の時点から第2の所定時間だけ経過した第4の時点までの第2の期間において、画像および/または音声を第1のメモリに記録した後、第1のメモリへの記録を停止する。
【0011】
好ましくは、第1の制御部は、第1のデータ入出力端子から制御信号を受信した場合には、スピーカから警告音を発生させる。
【0012】
好ましくは、第1の制御部は、第1のメモリに記録された画像および/または音声を含むメールを所定の宛先へ自動送信する。
【0013】
本発明は、移動通信端末と、移動通信端末と着脱可能に接続される保持装置とを備えた周囲情報記録システムであって、移動通信端末は、周囲の画像および/または音声を入力するための入力部と、第1のデータ入出力端子と、入力部を指示して、画像および/または音声の入力を連続して実行させ、入力された画像および/または音声を第1のデータ入出力端子から保持装置へ送信する第1の制御部とを備え、保持装置は、ユーザの指示を受付ける操作入力部と、第1のデータ入出力端子と接続可能な第2のデータ入出力端子と、メモリと、第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声をメモリに記録する第2の制御部とを備え、第2の制御部は、操作入力部を通じてワンタイム方式での記録の指示があるまでは、受信した画像および/または音声をメモリにエンドレス方式で記録し、操作入力部を通じてワンタイム方式での記録の指示があった後には、メモリ内にある指示があった第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声が上書きされないように保護し、さらに第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像および/または音声をメモリに記録した後、メモリへの記録を停止する。
【0014】
好ましくは、保持装置は、さらに、ドライブレコード用プログラムを記録するためのプログラム用メモリを備え、第2の制御部は、ドライブレコード用プログラムを第2のデータ入出力端子から送信し、移動通信端末が第1のデータ入出力端子で受信したドライブレコード用プログラムを実行することによって、第1の制御部の機能を実現される。
【0015】
好ましくは、移動通信端末は、第1の電源端子と、第1の電源端子で電力を受けて、移動通信端末の内部の装置に給電する第1の電源部とを備え、保持装置は、第1の電源端子と接続可能な第2の電源端子と、第1の電源端子から電力を外部へ供給する第1の電源部と備える。
【0016】
本発明は、移動通信端末の第1のデータ入出力端子と、保持装置の第2のデータ入出力端子とを接続することによって周囲情報を記録する方法であって、移動通信端末が、周囲の画像および/または音声の入力を連続して実行し、入力された画像および/または音声を第1のデータ入出力端子から保持装置へ送信するステップと、保持装置が、衝撃を検出するステップと、保持装置が、衝撃を検出するまでは、第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声をメモリにエンドレス方式で記録するステップと、保持装置が、衝撃を検出した後は、メモリ内にある衝撃を検出した第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声が上書きされないように保護するとともに、第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像および/または音声をメモリに記録した後、メモリへの記録を停止するステップとを備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、携帯電話などの移動通信端末を用いて、車両の衝突事故の前後の周囲の状況を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態の周囲情報記録システムの概観を表わす図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の周囲情報記録システムの構成を表わす図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施形態の周囲情報記録システムの構成を表わす図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(概観)
図1は、本発明の実施形態の周囲情報記録システムの概観を表わす図である。
【0020】
図1(a)は、周囲情報記録システムを一方向から見た図である。図1(b)は、周囲情報記録システムを他方向から見た図である。
【0021】
図1(a)および(b)を参照して、充電器2は、携帯電話1を保持する。充電器2は、ケーブル46を介して車両のシガレットライタソケットの電源に接続される。また、携帯電話1のカメラ6によって、カメラ6の前方の周囲が撮影される。
【0022】
(構成)
図2は、本発明の第1の実施形態の周囲情報記録システムの構成を表わす図である。
【0023】
携帯電話1は、第1の電源部18と、第1の制御部10と、内部メモリ8と、無線部4と、カメラ6と、スピーカ12と、マイク14と、操作部16と、液晶表示部17と、第1の電源端子43と、第1のデータ入出力端子41を備える。
【0024】
第1の電源部18は、電源端子から入力される充電器2からの電力を、携帯電話1内の各構成要素へ供給する。
【0025】
内部メモリ8は、ドライブレコード用プログラムなどを記憶する。
無線部4は、電話による通信およびメールの送受信を行なう。
【0026】
カメラ6は、前方の周囲を撮影して画像データを生成する。カメラ6は、連続撮影時には、たとえば、1秒ごとに1フレームの割合で連続撮影する。
【0027】
スピーカ12は、通話時などに、相手側から受信した音声を出力する。
マイク14は、通話時などに、ユーザの音声を入力する。
【0028】
操作部16は、キーボタンやタッチパネルなどからなり、ユーザからの操作入力を受付ける。
【0029】
液晶表示部17は、受信したメールの内容、およびメール作成画面などを表示する。
第1のデータ入出力端子41は、第2のデータ入出力端子42と接続可能であり、充電器2との間でデータの授受を行なう。
【0030】
第1の電源端子43は、第2の電源端子44と接続可能であり、充電器2から供給される電力を第1の電源部18へ送る。
【0031】
第1の制御部10は、内部プログラムに記憶されたドライブレコード用プログラムを実行することによって、その機能が実現される。
【0032】
充電器2は、第2の電源部24と、外部メモリ28と、加速度センサ20と、第2の制御部26と、内部メモリ22と、第2の電源端子44と、第2のデータ入出力端子42とを備える。
【0033】
第2の電源部24は、車内のシガレットライタソケットの電源と接続され、第2の電源端子44を通じて、携帯電話1に電力を供給する。
【0034】
外部メモリ28は、携帯電話1のカメラ4から出力された画像データを記録する。
加速度センサ20は、衝撃の大きさを表わす加速度を検出する。
【0035】
第2の制御部26は、加速度が所定値未満の場合には、書込みアドレスが終点に達した時点でそのアドレスを始点に戻すエンドレス方式によって、携帯電話1から送られてくる画像データを外部メモリ28に記録する。第2の制御部26は、加速度が所定値以上となった後には、ワンタイム方式によって、携帯電話1から送られてくる画像データを外部メモリ28に記録する。
【0036】
内部メモリ22は、第2の制御部26の制御のためのデータなどを記憶する。
第2のデータ入出力端子42は、第1のデータ入出力端子41と接続可能であり、携帯電話1との間でデータの授受を行なう。
【0037】
第2の電源端子44は、第1の電源端子43と接続可能であり、電力を携帯電話1へ送る。
【0038】
(動作)
図3は、本発明の第1の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【0039】
図3を参照して、まず、ユーザが、車内に設置された充電器2の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41とを接続すると、充電器2の第2の制御部26は、接続を検知して(ステップS101でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて自装置のIDを携帯電話1へ出力する(ステップS102)。
【0040】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、第1のデータ入出力端子41を通じてIDを受信すると、受信したIDが充電器2のIDであることを識別する(ステップS103)。
【0041】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、内部メモリ8内のドライブレコード用プログラムを実行することによって、次ステップ以降の機能を実現する(ステップS104)。
【0042】
次に、第1の制御部10からの指示によって、携帯電話1のカメラ6は、連続的に周囲を撮影して画像データの生成を開始する。このとき、ユーザが、カメラ6の向きを車内の内側に設定した場合には、車内が撮影され、カメラ6の向きを車内の外側に設定した場合には、車外が撮影される(ステップS105)。
【0043】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、生成された画像データの第1のデータ入出力端子41を通じた送信を開始する(ステップS106)。
【0044】
次に、充電器2の第2の制御部26は、第2のデータ入出力端子42を通じて画像データの受信を開始する(ステップS107)。
【0045】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、マナーモードに設定されており、かつ電話の着信があった場合には(ステップS108でYES)、充電器2に対して着信によるバイブレーションがあったことを知らせる第1の制御信号を第1のデータ入出力端子41を通じて送信する(ステップS109)。
【0046】
充電器2の第2の制御部26は、加速度センサ20から出力される加速度が所定値未満であり、または第1の制御信号を既に受信している場合には(ステップS110でNO)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にエンドレス方式で記録する(ステップS111)。
【0047】
一方、充電器2の第2の制御部26は、加速度センサ20から出力される加速度が所定値以上であり、かつ第1の制御信号を未だ受信していない場合には(ステップS110でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にワンタイム方式で記録する。すなわち、充電器2の第2の制御部26は、外部メモリ28内にある加速度が所定値以上となった第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間(たとえば15秒)だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像データを上書きされないように保護し、さらに第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間(たとえば15秒)だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像データを外部メモリ28に記録した後、外部メモリ28への記録を停止する(ステップS112)。
【0048】
充電器2の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41との接続が分断されると、(ステップS113、S114でYES)、充電器2および携帯電話1は、処理を終了する。
【0049】
以上のように、第1の実施形態の周囲情報記録システムによれば、加速度センサによって衝撃が検出される前は、携帯電話で生成された周囲の画像データがエンドレス方式で充電器に記録され、衝撃が検出された後には、衝撃の前の所定時間内の画像データを保持するとともに、衝撃の後の所定時間の画像データが充電器に記録される。これによって、衝撃の前後の周囲の状況を充電器に記録することができる。
【0050】
[第2の実施形態]
本発明の実施形態は、第1の実施形態と以下の点で相違する。
【0051】
充電器2の内部メモリ22が、ドライブレコード用プログラムを記憶し、充電器2と携帯電話1が接続されると、充電器2から携帯電話1へドライブレコード用プログラムが転送される。
【0052】
また、加速度が所定値以上なった後には、第1の制御部10は、所定時間のカメラ6の画像を携帯電話1内の内部メモリ8に記録するとともに、第2の制御部26は、所定時間前の画像データを携帯電話1へ返送する。
【0053】
(動作)
図4は、本発明の第2の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【0054】
図4を参照して、まず、ユーザが、車内に設置された充電器2の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41とを接続すると、充電器2の第2の制御部26は、接続を検知して(ステップS201でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて内部メモリ22に記憶されているドライブレコーダモード用プログラムを携帯電話1へ出力する(ステップS202)。
【0055】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、第1のデータ入出力端子41を通じてドライブレコーダモード用プログラムを受信すると、内部メモリ8へ記憶する(ステップS203)。
【0056】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、内部メモリ8内のドライブレコード用プログラムを実行することによって、次ステップ以降の機能を実現する(ステップS204)。
【0057】
次に、第1の制御部10からの指示によって、携帯電話1のカメラ6は、連続的に周囲を撮影して画像データの生成を開始する。このとき、ユーザが、カメラ6の向きを車内の内側に設定した場合には、車内が撮影され、カメラ6の向きを車内の外側に設定した場合には、車外が撮影される(ステップS205)。
【0058】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、生成された画像データの第1のデータ入出力端子41を通じた送信を開始する(ステップS206)。
【0059】
次に、充電器2の第2の制御部26は、第2のデータ入出力端子42を通じて画像データの受信を開始する(ステップS207)。
【0060】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、マナーモードに設定されており、かつ電話の着信があった場合には(ステップS208でYES)、充電器2に対して着信によるバイブレーションがあったことを知らせる第1の制御信号を第1のデータ入出力端子41を通じて送信する(ステップS209)。
【0061】
充電器2の第2の制御部26は、加速度センサ20から出力される加速度が所定値未満であり、または第1の制御信号を既に受信している場合には(ステップS210でNO)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にエンドレス方式で記録する(ステップS211)。
【0062】
一方、充電器2の第2の制御部26は、加速度センサ20から出力される加速度が所定値以上であり、かつ第1の制御信号を未だ受信していない場合には(ステップS210でYES)、衝撃があったことを通知する第2の制御信号を第2のデータ入出力端子42を通じて送信する(ステップS212)。
【0063】
次に、充電器2の第2の制御部26は、外部メモリ28内にある加速度が所定値以上となった第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間(たとえば15秒)だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像データを第2のデータ入出力端子42を通じて送信する(ステップS213)。
【0064】
携帯電話1の第1の制御部10は、第1のデータ入出力端子41を通じて、第2の制御信号を受信すると(ステップS214でYES)、スピーカ12から警告音を出力させる(ステップS215)。
【0065】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、第1のデータ入出力端子41を通じて受信した第1の期間の画像データを受信して、内部メモリ8に記録するともに、それを上書きされないように保持する(ステップS216)。
【0066】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、第2の制御信号を受信した第3の時点から、第3の時点から第2の所定時間(たとえば15秒)だけ経過した第4の時点までの第2の期間において、入力された画像データを送信せずに、内部メモリ8に記録した後、カメラ6による連続撮影を終了させ、内部メモリ8への記録を停止する(ステップS217)。
【0067】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、メール送信プログラムを起動し、内部メモリ8に記録された第1の期間および第2の期間の画像データを含むメールを所定の宛先へ自動送信する(ステップS218)。
【0068】
充電器2の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41との接続が分断されると、(ステップS219、S220でYES)、充電器2および携帯電話1は、処理を終了する。
【0069】
以上のように、第2の実施形態の周囲情報記録システムによれば、加速度センサによって衝撃が検出される前は、携帯電話1で撮影されてできる画像がエンドレス方式で充電器に記録され、衝撃が検出された後には、衝撃の前の所定時間内の画像データが携帯電話に返送されて保持されるとともに、衝撃の後の所定時間の画像データが携帯電話1に記録される。これによって、衝撃の前後の周囲の状況を携帯電話に記録することができる。
【0070】
[第3の実施形態]
本発明の実施形態が、第1の実施形態と相違する点は、以下である。
【0071】
すなわち、本発明の実施形態では、マナーモードに設定されている場合には、着信があったときに加速度センサ20が反応しないように、マナーモードを解除して、携帯電話1がバイブレーションしないようにする。
【0072】
(動作)
図5は、本発明の第3の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【0073】
図5を参照して、まず、ユーザが、車内に設置された充電器2の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41とを接続すると、充電器2の第2の制御部は、接続を検知して(ステップS301でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて自装置のIDを携帯電話1へ出力する(ステップS302)。
【0074】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、第1のデータ入出力端子41を通じてIDを受信すると、受信したIDが充電器2のIDであることを識別する(ステップS303)。
【0075】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、内部メモリ8内のドライブレコード用プログラムを実行することによって、次ステップ以降の機能を実現する(ステップS304)。
【0076】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、携帯電話1がマナーモードに設定されている場合には(ステップS305でYES)、マナーモードを解除する(ステップS306)。
【0077】
次に、第1の制御部10からの指示によって、携帯電話1のカメラ6は、連続的に周囲を撮影して画像データの生成を開始する。このとき、ユーザが、カメラ6の向きを車内の内側に設定した場合には、車内が撮影され、カメラ6の向きを車内の外側に設定した場合には、車外が撮影される(ステップS307)。
【0078】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、生成された画像データの第1のデータ入出力端子41を通じた送信を開始する(ステップS308)。
【0079】
次に、充電器2の第2の制御部26は、第2のデータ入出力端子42を通じて画像データの受信を開始する(ステップS309)。
【0080】
充電器2の第2の制御部26は、加速度センサ20から出力される加速度が所定値未満である場合には(ステップS310でNO)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にエンドレス方式で記録する(ステップS311)。
【0081】
一方、充電器2の第2の制御部26は、加速度センサ20から出力される加速度が所定値以上である場合には(ステップS310でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にワンタイム方式で記録する。すなわち、充電器2の第2の制御部26は、外部メモリ28内にある加速度が所定値以上となった第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間(たとえば15秒)だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像データを上書きされないように保護し、さらに第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間(たとえば15秒)だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像データを外部メモリ28に記録した後、外部メモリ28への記録を停止する(ステップS312)。
【0082】
充電器2の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41との接続が分断されると、(ステップS313、S314でYES)、充電器2および携帯電話1は、処理を終了する。
【0083】
以上のように、第3の実施形態の周囲情報記録システムによれば、マナーモードに設定されている場合には、マナーモードを解除して、携帯電話が着信によってバイブレーションしないようにするので、携帯電話のマナーモードによるバイブレーションを、事故による衝撃と誤って判断するのを防止することができる。
【0084】
[第4の実施形態]
図6は、本発明の第4の実施形態の周囲情報記録システムの構成を表わす図である。
【0085】
図6の周囲情報記録システムが、図2の周囲情報記録システムと相違する点は、以下である。
【0086】
すなわち、図6の周囲情報記録システムは、加速度センサ20に代えて、操作スイッチ51を備える。
【0087】
操作スイッチ51がオフの場合には、エンドレス方式でカメラ6の画像が記録される。操作スイッチ51がオンにされると、ワンタイム方式でカメラ6の画像が記録される。
【0088】
(動作)
図7は、本発明の第4の実施形態の周囲情報記録システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【0089】
図7を参照して、まず、ユーザが、車内に設置された充電器52の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41とを接続すると、充電器52の第2の制御部26は、接続を検知して(ステップS401でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて自装置のIDを携帯電話1へ出力する(ステップS402)。
【0090】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、第1のデータ入出力端子41を通じてIDを受信すると、受信したIDが充電器52のIDであることを識別する(ステップS403)。
【0091】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、内部メモリ8内のドライブレコード用プログラムを実行することによって、次ステップ以降の機能を実現する(ステップS404)。
【0092】
次に、第1の制御部10からの指示によって、携帯電話1のカメラ6は、連続的に周囲を撮影して画像データの生成を開始する。このとき、ユーザが、カメラ6の向きを車内の内側に設定した場合には、車内が撮影され、カメラ6の向きを車内の外側に設定した場合には、車外が撮影される(ステップS405)。
【0093】
次に、携帯電話1の第1の制御部10は、生成された画像データの第1のデータ入出力端子41を通じた送信を開始する(ステップS406)。
【0094】
次に、充電器52の第2の制御部26は、第2のデータ入出力端子42を通じて画像データの受信を開始する(ステップS407)。
【0095】
充電器52の第2の制御部26は、操作スイッチ51を通じてユーザからワンタイム方式での記録の変更指示を受けていない場合には(ステップS408でNO)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にエンドレス方式で記録する(ステップS409)。
【0096】
一方、充電器52の第2の制御部26は、操作スイッチ51を通じてユーザからワンタイム方式での記録の変更指示を受けた場合にはステップS408でYES)、第2のデータ入出力端子42を通じて受信した画像データを外部メモリ28にワンタイム方式で記録する。すなわち、充電器52の第2の制御部26は、外部メモリ28内にある加速度が所定値以上となった第1の時点から、第1の時点から第1の所定時間(たとえば15秒)だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像データを上書きされないように保護し、さらに第1の時点から、第1の時点から第2の所定時間(たとえば15秒)だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、受信した画像データを外部メモリ28に記録した後、外部メモリ28への記録を停止する(ステップS409)。
【0097】
充電器52の第2のデータ入出力端子42と携帯電話1の第1のデータ入出力端子41との接続が分断されると、(ステップS411、S412でYES)、充電器52および携帯電話1は、処理を終了する。
【0098】
以上のように、第4の実施形態の周囲情報記録システムによれば、加速度センサを用いなくても、ユーザの指示によって、エンドレス方式での記録からワンタイム方式での記録に変更することができる。
【0099】
(変形例)
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
【0100】
(1) 転送機能
本発明の実施形態では、加速度が所定値以上となるまで、または、操作スイッチがオンとなるまでは、カメラでの画像は、充電器の外部メモリに記録することとしたが、これに限定するものではない。
【0101】
カメラの画像を充電器の外部メモリに転送せずに、常に、携帯電話側の内部メモリに記録するものとしてもよい。
【0102】
(2) 音声記録
本発明の実施形態では、事故の状況を事後に調査するためにカメラの画像データを記録するものとしたが、画像データに代えて、または画像データとともに音声データを記録するものとしてもよい。
【0103】
(3) メーラ
本発明の第2の実施形態では、メール送信プログラムを起動し、内部メモリに記録された第1の期間および第2の期間の画像データ(事故前後の画像データ)を含むメールを所定の宛先へ自動送信することとしたが、これに限定するものではない。
【0104】
たとえば、ユーザによる操作部16からの指示にしたがって、第1の制御部が、メール作成プログラム(メーラ)を起動し、ユーザが、宛先とメール文を入力し、添付データとして内部メモリに記録された事故前後の画像データを指定することによって、メールが作成されて、ユーザが送信を指定することによって、作成されたメールが送信されるものとしてもよい。
【0105】
(4) 加速度センサ
本発明の第1〜第3の実施形態では、加速度センサによって衝撃があったことを検出したが、これに限定するものではない。たとえば、衝撃によって、携帯電話の電源端子と充電器の電源端子の接続が切断された場合には、充電器から充電電流が供給されなくなることを利用して、携帯電話における充電器からの充電電流の大きさを測定し、この充電電流の大きさが所定値以下となった場合に、衝撃があったことを検出するような検出部を設けてもよい。
【0106】
(5) 充電器
本発明の実施形態では、携帯電話を保持するとともに、カメラの画像データを記録するクレードルとして、充電器を用いたが、これに限定するものではなく、電力を供給する機能を有しないものであってもよい。
【0107】
(6) ドライブモード
ユーザが、ドライブモードにおいて、実行、または実行を停止する機能を予め設定しておき、携帯電話を充電器に接続したときに、携帯電話がこのドライブモードに設定されるものとしてもよい。たとえば、ユーザは、ドライブモードにおいて、着信があったときには、バイブレーション、光、画像、および音声による通知を一切行なわないように設定することができるようにしてもよい。
【0108】
(7) 携帯電話への通知
本発明の第1、第3、第4の実施形態では、加速度が所定値以上となったことを充電器から携帯電話に通知しなかったが、通知することとしてもよく、携帯電話は、通知を受けた後、カメラによる撮影を終了することとしてもよい。
【0109】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0110】
1 携帯電話、2,52 充電器、4 無線部、6 カメラ、8 内部メモリ、10 第1の制御部、12 スピーカ、14 マイク、16 操作部、17 液晶表示部、18 電源部、20 加速度センサ、22 内部メモリ、24 電源部、26 第2の制御部、28 外部メモリ、46 ケーブル、51 操作スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末と、前記移動通信端末と着脱可能に接続される保持装置とを備えた周囲情報記録システムであって、
前記移動通信端末は、
周囲の画像および/または音声を入力するための入力部と、
第1のデータ入出力端子と、
前記入力部を指示して、前記画像および/または音声の入力を連続して実行させ、前記入力された画像および/または音声を前記第1のデータ入出力端子から前記保持装置へ送信する第1の制御部とを備え、
前記保持装置は、
衝撃を検出する検出部と、
前記第1のデータ入出力端子と接続可能な第2のデータ入出力端子と、
メモリと、
前記第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声を前記メモリに記録する第2の制御部とを備え、
前記第2の制御部は、前記衝撃を検出するまでは、前記第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声を前記メモリにエンドレス方式で記録し、
前記衝撃を検出した後は、前記メモリ内にある前記衝撃を検出した第1の時点から、前記第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声が上書きされないように保護するとともに、前記第1の時点から、前記第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、前記受信した画像および/または音声を前記メモリに記録した後、前記メモリへの記録を停止する、周囲情報記録システム。
【請求項2】
前記移動通信端末は、
音声を出力するスピーカを備え、
前記第2の制御部は、前記衝撃を検出した場合に、衝撃があったことを通知する制御信号を前記第2のデータ入出力端子から送信し、
前記第1の制御部は、前記第1のデータ入出力端子から前記制御信号を受信した場合には、スピーカから警告音を発生させる、請求項1記載の周囲情報記録システム。
【請求項3】
移動通信端末と、前記移動通信端末と着脱可能に接続される保持装置とを備えた周囲情報記録システムであって、
前記移動通信端末は、
周囲の画像および/または音声を入力する入力部と、
第1のデータ入出力端子と、
第1のメモリと、
前記入力部を指示して、前記画像および/または音声の入力を連続して実行させ、前記入力された画像および/または音声を、前記第1のメモリへ記録するか、または前記第1のデータ入出力端子から前記保持装置へ送信する第1の制御部とを備え、
前記保持装置は、
衝撃を検出する検出部と、
前記第1のデータ入出力端子と接続可能な第2のデータ入出力端子と、
第2のメモリと、
前記第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声を前記第2のメモリに記録する第2の制御部とを備え、
前記第2の制御部は、前記衝撃を検出するまでは、前記第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声を前記第2のメモリにエンドレス方式で記録し、
前記第2の制御部は、前記衝撃を検出した後は、衝撃があったことを通知する制御信号を前記第2のデータ入出力端子から送信し、その後、前記第2のメモリ内にある前記衝撃が検出された第1の時点から、前記第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声を前記第2のデータ入出力端子から送信し、
前記第1の制御部は、前記制御信号を受信するまでは、前記画像および/または音声を、前記第1のデータ入出力端子から前記保持装置へ送信し、
前記第1の制御部は、前記制御信号を受信した後は、前記第1のデータ入出力端子を通じて受信した前記第1の期間の画像および/または音声を前記第1のメモリに記録して上書きされないように保持するとともに、前記制御信号を受信した第3の時点から、前記第3の時点から第2の所定時間だけ経過した第4の時点までの第2の期間において、前記画像および/または音声を前記第1のメモリに記録した後、前記第1のメモリへの記録を停止する、周囲情報記録システム。
【請求項4】
前記第1の制御部は、前記第1のデータ入出力端子から前記制御信号を受信した場合には、スピーカから警告音を発生させる、請求項3記載の周囲情報記録システム。
【請求項5】
前記第1の制御部は、前記第1のメモリに記録された画像および/または音声を含むメールを所定の宛先へ自動送信する、請求項3または4記載の周囲情報記録システム。
【請求項6】
移動通信端末と、前記移動通信端末と着脱可能に接続される保持装置とを備えた周囲情報記録システムであって、
前記移動通信端末は、
周囲の画像および/または音声を入力するための入力部と、
第1のデータ入出力端子と、
前記入力部を指示して、前記画像および/または音声の入力を連続して実行させ、前記入力された画像および/または音声を前記第1のデータ入出力端子から前記保持装置へ送信する第1の制御部とを備え、
前記保持装置は、
ユーザの指示を受付ける操作入力部と、
前記第1のデータ入出力端子と接続可能な第2のデータ入出力端子と、
メモリと、
前記第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声をメモリに記録する第2の制御部とを備え、
前記第2の制御部は、前記操作入力部を通じてワンタイム方式での記録の指示があるまでは、前記受信した画像および/または音声を前記メモリにエンドレス方式で記録し、
前記操作入力部を通じてワンタイム方式での記録の指示があった後には、前記メモリ内にある前記指示があった第1の時点から、前記第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声が上書きされないように保護し、さらに前記第1の時点から、前記第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、前記受信した画像および/または音声を前記メモリに記録した後、前記メモリへの記録を停止する、周囲情報記録システム。
【請求項7】
前記保持装置は、さらに、
ドライブレコード用プログラムを記録するためのプログラム用メモリを備え、
前記第2の制御部は、前記ドライブレコード用プログラムを前記第2のデータ入出力端子から送信し、
前記移動通信端末が前記第1のデータ入出力端子で受信した前記ドライブレコード用プログラムを実行することによって、前記第1の制御部の機能を実現される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の周囲情報記録システム。
【請求項8】
前記移動通信端末は、
第1の電源端子と、
前記第1の電源端子で電力を受けて、前記移動通信端末の内部の装置に給電する第1の電源部とを備え、
前記保持装置は、
第1の電源端子と接続可能な第2の電源端子と、
前記第1の電源端子から電力を外部へ供給する第1の電源部とを備えた、請求項1〜7のいずれか1項に記載の周囲情報記録システム。
【請求項9】
移動通信端末の第1のデータ入出力端子と、保持装置の第2のデータ入出力端子とを接続することによって周囲情報を記録する方法であって、
前記移動通信端末が、周囲の画像および/または音声の入力を連続して実行し、前記入力された画像および/または音声を前記第1のデータ入出力端子から前記保持装置へ送信するステップと、
前記保持装置が、衝撃を検出するステップと、
前記保持装置が、前記衝撃を検出するまでは、前記第2のデータ入出力端子で受信した画像および/または音声をメモリにエンドレス方式で記録するステップと、
前記保持装置が、前記衝撃を検出した後は、前記メモリ内にある前記衝撃を検出した第1の時点から、前記第1の時点から第1の所定時間だけ遡った第2の時点までの第1の期間の画像および/または音声が上書きされないように保護するとともに、前記第1の時点から、前記第1の時点から第2の所定時間だけ経過した第3の時点までの第2の期間において、前記受信した画像および/または音声を前記メモリに記録した後、前記メモリへの記録を停止するステップとを備えた、周囲情報記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−97169(P2011−97169A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−246728(P2009−246728)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】