説明

周波数チャネル推定データ生成器

【課題】受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する際の処理負荷等を削減することができる周波数チャネル推定データ生成器30を提供する。
【解決手段】本発明の周波数チャネル推定データ生成器30は、既知のプリアンブル信号をずらしながら、異なる複数の遅延タイミングにおいて、受信信号と当該プリアンブル信号との相関値を算出する相関器31と、それぞれの遅延タイミングにおける相関値の電力を算出する電力算出部33と、1フレームの期間において、算出された相関値の電力の中で最大値を特定し、特定した最大値の所定割合を閾値として算出する閾値算出部34と、算出された相関値の電力の中で、前記閾値以上の電力となる相関値を特定する相関値特定部35と、特定された相関値について、時間周波数変換を行うことにより周波数チャネル推定データを生成する時間周波数変換部36とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する周波数チャネル推定データ生成器に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、受信信号と既知のプリアンブル信号との相関値を算出し、算出した相関値をフーリエ変換して、伝送路等化を行うための伝送路特性データを算出する伝送路特性推定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−241804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に開示されている伝送路特性推定装置では、既知のプリアンブル信号のタイミングをずらしながら、受信信号と当該プリアンブル信号との相関値を算出するため、1フレーム毎に算出される相関値は、既知のプリアンブル信号をずらしたタイミングの個数(例えばK個)分になる。そして、上記伝送路特性推定装置では、1フレーム毎に、K個全ての相関値をフーリエ変換して伝送路特性データを算出している。
【0005】
しかし、実際の通信環境では、K個のタイミング全てにおいて遅延波の相関値が算出されることは少なく、ほとんどの場合、その中でフレームの先頭に近い数個のタイミングにおいて高い相関値が算出され、これらの相関値が、最終的に算出される伝送路特性データにとって支配的となる。そして、それ以外のタイミングにおいて算出される相関値は、最終的に算出される伝送路特性データに対してほとんど影響を与えない場合が多い。
【0006】
上記特許文献1に開示されている伝送路特性推定装置では、1フレーム毎に、K個全ての相関値をフーリエ変換して伝送路特性データを算出しているため、処理負荷や消費電力を削減することが難しい。
【0007】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する際の処理負荷や消費電力を削減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
例えば、本発明は、受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する周波数チャネル推定データ生成器であって、
予め定められたプリアンブル信号をずらしながら、異なる複数の遅延タイミングにおいて、受信信号と当該プリアンブル信号との相関値を算出する相関器と、
それぞれの遅延タイミングにおける相関値の電力を算出する相関電力算出部と、
予め定められた期間において、前記相関電力算出部によってそれぞれの遅延タイミング毎に算出された相関値の電力の中で最大値を特定し、特定した最大値の所定割合を閾値として算出する閾値算出部と、
前記相関電力算出部によってそれぞれの遅延タイミングにおいて算出された相関値の電力の中で、前記閾値算出部によって算出された閾値以上の電力となる相関値を特定する相関値特定部と、
それぞれの遅延タイミングにおける相関値の中で、前記相関値特定部によって特定された相関値について時間周波数変換を行うことにより前記周波数チャネル推定データを生成する時間周波数変換部と
を備えることを特徴とする周波数チャネル推定データ生成器を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する際の処理負荷や消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信システム10の構成を示すシステム構成図である。
【図2】周波数チャネル推定データ生成器30の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】時間周波数変換の対象とする相関値の特定過程の一例を説明するための概念図である。
【図4】時間周波数変換部36に含まれる回路ブロックを説明するための概念図である。
【図5】時間周波数変換の対象とする相関値の特定過程の他の例を説明するための概念図である。
【図6】周波数チャネル推定データ生成器30の機能構成の他の例を説明するためのブロック図である。
【図7】相関値保持部37が保持するデータの構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システム10の構成を示すシステム構成図である。無線通信システム10は、基地局11および受信機20を備える。受信機20は、アンテナ21、スイッチ22、GI除去部23、FFT処理部24、周波数等化器25、復調復号部26、データ処理部27、および周波数チャネル推定データ生成器30を有する。本実施形態において、受信機20は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式により変調された信号を受信する。
【0013】
スイッチ22は、アンテナ21を介して受信した信号のうち、プリアンブル信号の部分を周波数チャネル推定データ生成器30へ送り、それ以外の部分をGI除去部23へ送る。周波数チャネル推定データ生成器30は、スイッチ22から供給されたプリアンブル信号を用いて、受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成し、生成した周波数チャネル推定データを周波数等化器25に供給する。
【0014】
GI除去部23は、スイッチ22から供給された信号からGI(Guard Intrval)の信号を除去し、ヘッダおよびペイロードを含む信号をFFT処理部24へ送る。FFT処理部24は、GI除去部23から受け取った受信信号をFFT(Fast Fourier Transform)処理することで周波数データに変換する。
【0015】
周波数等化器25は、FFT処理部24によって変換された周波数データを、周波数チャネル推定データ生成器30から供給された周波数チャネル推定データに基づいて補正し、補正後の周波数データを復調復号部26へ送る。復調復号部26は、周波数等化器25から受け取った周波数データを復調および復号し、復号した受信データをデータ処理部27へ送る。データ処理部27は、復調復号部26から受け取った受信データを用いて、所定の処理を実行する。
【0016】
図2は、周波数チャネル推定データ生成器30の機能構成の一例を示すブロック図である。周波数チャネル推定データ生成器30は、相関器31、信号生成部32、電力算出部33、閾値算出部34、相関値特定部35、および時間周波数変換部36を有する。
【0017】
信号生成部32は、予め定められたプリアンブル信号CCを生成する。相関器31は、信号生成部32によって生成されたプリアンブル信号CCを、OFDMシンボル1つあたり例えばK個の異なる複数の遅延タイミングにずらしながら、それぞれの遅延タイミングにおいて、スイッチ22を介して供給された信号Srと当該プリアンブル信号CC(k)との相関値Cr(k)を算出する。そして、相関器31は、算出したK個の相関値Cr(k)を、電力算出部33および時間周波数変換部36へ出力する。
【0018】
ここで、相関値Cr(k)を下記算出式(1)のように定義する。
r(k)=Rr(k)+jIr(k) ・・・(1)
【0019】
なお、kは1からKの値をとる自然数である。また、Rr(k)は相関値の実数部を表わし、Ir(k)は相関値の虚数部を表わす。
【0020】
電力算出部33は、相関器31から受け取ったK個の相関値Cr(k)それぞれについて、下記の算出式(2)を用いて相関電力Pr(k)を算出し、算出したK個の相関電力Pr(k)を閾値算出部34および相関値特定部35へ出力する。
r(k)=Rr2(k)+Ir2(k) ・・・(2)
【0021】
閾値算出部34は、電力算出部33によって算出されたK個の相関電力Pr(k)の中で最大の相関電力Pr(k0)を特定し、特定した最大の相関電力Pr(k0)の所定割合を閾値Tとして算出し、算出した閾値Tを相関値特定部35へ出力する。本実施形態において、閾値算出部34は、最大の相関電力Pr(k0)の例えば1/10の相関電力を閾値Tとして算出する。
【0022】
ここで、例えば図3に示すように、1つのOFDMシンボル期間において、電力算出部33によってK個の相関電力Pr(k)が算出された場合、閾値算出部34は、最大の相関電力Pr(k0)としてPr(3)を特定する。そして、閾値算出部34は、Pr(3)の1/10の相関電力を閾値Tとして算出する。
【0023】
相関値特定部35は、電力算出部33によって算出されたK個の相関電力Pr(k)のそれぞれについて、閾値算出部34によって算出された閾値T以上の相関電力の遅延タイミングの番号(例えば、相関電力Pr(k)であればk)を特定する。そして、相関値特定部35は、K個のフラグF(k)において、閾値T以上の相関電力の遅延タイミングの番号に対応するフラグF(k)に1をセットし、それ以外の番号のフラグF(k)に0をセットする。そして、相関値特定部35は、値をセットしたK個のフラグF(k)を時間周波数変換部36に供給する。
【0024】
ここで、例えば図3に示した例では、相関値特定部35は、閾値算出部34によって算出された閾値T以上の相関電力Pr(k)として、Pr(1)〜Pr(4)の4つを特定し、フラグF(1)〜F(4)に1をセットし、フラグF(5)〜F(K)に0をセットしたK個のフラグF(k)を時間周波数変換部36に供給する。
【0025】
時間周波数変換部36は、相関器31から出力されたK個の相関値Cr(k)の中で、相関値特定部35によって特定された相関値Cr(k)について、時間周波数変換を行うことにより周波数チャネル推定データDeを生成し、生成した周波数チャネル推定データDeを周波数等化器25へ出力する。
【0026】
本実施例において、時間周波数変換部36は、例えば図4に示すように、K個の相関値Cr(k)のそれぞれについて、乗算部360kおよびセレクタ361kを含む回路ブロックを有する。
【0027】
k番目の乗算部360kは、相関値特定部35から供給されたk番目のフラグF(k)の値が1の場合に、k番目の相関値Cr(k)について乗算を行い、その結果をセレクタ361へ出力する。一方、相関値特定部35から供給されたk番目のフラグF(k)の値が0の場合、k番目の乗算部360kは動作を停止する。
【0028】
k番目のセレクタ361kは、相関値特定部35から供給されたk番目のフラグF(k)の値が1の場合に、k番目の乗算部360kの乗算結果を内部の演算ブロックへ出力する。一方、相関値特定部35から供給されたk番目のフラグF(k)の値が0の場合、k番目のセレクタ361kは、k番目の乗算部360kの乗算結果に代えて、0の乗算結果を示す信号を内部の演算ブロックへ出力する。
【0029】
ここで、高い電力の相関値Cr(k)は、周波数チャネル推定データに対して影響が大きいが、低い電力の相関値Cr(k)は、周波数チャネル推定データに対して影響が小さい。そのため、低い電力の相関値Cr(k)の値を0に置き換えて算出された周波数チャネル推定データと、全ての相関値Cr(k)の値を用いて算出された周波数チャネル推定データとは、それほど大きな差は生じない。
【0030】
しかし、相関値Cr(k)を0に置き換えるだけでは、時間周波数変換において、当該相関値Cr(k)に対応する乗算器が動作するため、処理負荷や消費電流の削減を実現することはできない。そこで、本実施形態では、時間周波数変換において、低い電力の相関値Cr(k)に対応する乗算器を停止すると共に、当該乗算器の乗算結果を0に置き換えることで処理負荷や消費電流の削減を実現している。
【0031】
また、本実施形態において、閾値算出部34は、最も大きい相関電力Pr(k0)の所定割合を閾値Tとして算出するため、例えば図3に示したように、受信信号の品質が良く、高い値を示す相関電力Pr(3)が存在する場合には、閾値T未満となる低い値を示す相関電力Pr(5)〜Pr(K)が比較的多く存在することになる。
【0032】
しかし、周波数チャネル推定データDeの演算結果に対しては、高い値を示す相関電力Pr(1)〜(4)が支配的となるため、低い値を示す相関電力Pr(5)〜Pr(K)を0で置き換えたとしても、相関電力Pr(1)〜Pr(K)の値を全て用いて周波数チャネル推定データDeを算出した場合に比べて、周波数チャネル推定データDeの精度の劣化を低く抑えることができる。
【0033】
これに対して、例えば図5に示すように、受信信号がマルチパスを多く含み品質も悪い場合、相対的に最も大きい相関電力Pr(2)はそれほど高い値とはならない場合がある。この場合、当該相関電力Pr(2)の所定割合となる閾値Tは、図3に示した場合に比べて低い値となるため、当該閾値T以上の相関電力Pr(k)となる相関電力Pr(1)〜(7)は、図3に比べても、比較的多く存在することになる。
【0034】
そのため、時間周波数変換部36は、より多くの相関値Cr(1)〜(7)を用いて、周波数チャネル推定データDeを算出することができるため、周波数チャネル推定データ生成器30の処理負荷や消費電流を削減する効果は低くなるものの、周波数チャネル推定データDeの精度が高まる方向に働き、周波数チャネル推定データ生成器30としての性能を高く保つことができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0036】
上記説明から明らかなように、本実施形態の周波数チャネル推定データ生成器30によれば、受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する際の処理負荷や消費電力を削減することができる。
【0037】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0038】
例えば、上記した実施形態では、OFDM方式により変調された信号を受信する場合の周波数チャネル推定データの生成方法について説明したが、本発明はこれに限られず、受信信号の周波数ひずみを補正する周波数等化処理を用いる通信であれば、有線通信・無線通信を問わず適用することができる。
【0039】
また、本発明における周波数チャネル推定データ生成器30の構成は図2に示した構成に限られず、例えば図6に示すような構成であってもよい。図6に示す例において、周波数チャネル推定データ生成器30は、相関器31、信号生成部32、電力算出部33、閾値算出部34、相関値特定部35、時間周波数変換部36、および相関値保持部37を有する。なお、以下に説明する点を除き、図6において、図2と同じ符号を付した構成は、図2における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
【0040】
相関値保持部37は、例えば図7に示すように、それぞれのOFDMシンボル期間毎に、それぞれの遅延タイミングを示す番号370に対応付けて、当該遅延タイミングにおいて算出された相関値Cr(k)の実部371および虚部372、ならびに、当該相関値Cr(k)を時間周波数変換部36において時間周波数変換に用いるか否かを示すフラグ373を保持する。
【0041】
相関器31は、算出したk番目の相関値Cr(k)において、遅延タイミングを示す番号であるkに対応付けて、相関値Cr(k)の実部Rr(k)および虚部Ir(k)を相関値保持部37に格納する。
【0042】
電力算出部33は、相関値保持部37に格納されているK個の相関値Cr(k)それぞれについて相関電力Pr(k)を算出し、算出したK個の相関電力Pr(k)を閾値算出部34および相関値特定部35へ出力する。
【0043】
相関値特定部35は、電力算出部33によって算出されたK個の相関電力Pr(k)のそれぞれについて、閾値算出部34によって算出された閾値T以上の相関電力Pr(k)の遅延タイミングの番号に対応付けて相関値保持部37に格納されているフラグF(k)に1をセットし、当該閾値T未満の相関電力Pr(k)の遅延タイミングの番号に対応付けて相関値保持部37に格納されているフラグF(k)に0をセットする。
【0044】
時間周波数変換部36は、相関値保持部37に格納されているK個の実部Rr(k)および虚部Ir(k)の中で、フラグF(k)に1がセットされている実部Rr(k)および虚部Ir(k)を特定し、特定した実部Rr(k)および虚部Ir(k)について時間周波数変換を行うことにより周波数チャネル推定データDeを生成する。
【0045】
なお、本実施形態においても、時間周波数変換部36は、0がセットされているフラグF(k)に対応付けられている実部Rr(k)および虚部Ir(k)については、当該実部Rr(k)および虚部Ir(k)に対応する乗算部を停止すると共に、当該乗算部の乗算結果を0に置き換える。
【符号の説明】
【0046】
10・・・無線通信システム、11・・・基地局、20・・・受信機、21・・・アンテナ、22・・・スイッチ、23・・・GI除去部、24・・・FFT処理部、25・・・周波数等化器、26・・・復調復号部、27・・・データ処理部、30・・・周波数チャネル推定データ生成器、31・・・相関器、32・・・信号生成部、33・・・電力算出部、34・・・閾値算出部、35・・・相関値特定部、36・・・時間周波数変換部、360・・・乗算部、361・・・セレクタ、37・・・相関値保持部、370・・・番号、371・・・実部、372・・・虚部、373・・・フラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信信号の周波数ひずみを再現する周波数チャネル推定データを生成する周波数チャネル推定データ生成器であって、
予め定められたプリアンブル信号をずらしながら、異なる複数の遅延タイミングにおいて、受信信号と当該プリアンブル信号との相関値を算出する相関器と、
それぞれの遅延タイミングにおける相関値の電力を算出する相関電力算出部と、
予め定められた期間において、前記相関電力算出部によってそれぞれの遅延タイミング毎に算出された相関値の電力の中で最大値を特定し、特定した最大値の所定割合を閾値として算出する閾値算出部と、
前記相関電力算出部によってそれぞれの遅延タイミングにおいて算出された相関値の電力の中で、前記閾値算出部によって算出された閾値以上の電力となる相関値を特定する相関値特定部と、
それぞれの遅延タイミングにおける相関値の中で、前記相関値特定部によって特定された相関値について時間周波数変換を行うことにより前記周波数チャネル推定データを生成する時間周波数変換部と
を備えることを特徴とする周波数チャネル推定データ生成器。
【請求項2】
請求項1に記載の周波数チャネル推定データ生成器であって、
前記相関値特定部は、
前記相関電力算出部によってそれぞれの遅延タイミングにおいて算出された相関値の電力の中で、前記閾値算出部によって算出された閾値以上の電力となる相関値の遅延タイミングを示す情報を前記時間周波数変換部に通知し、
前記時間周波数変換部は、
それぞれの遅延タイミング毎に当該遅延タイミングにおける相関値を入力とする乗算器を有し、予め定められた期間において、前記相関値特定部から通知された遅延タイミング以外の遅延タイミングの相関値について、当該相関値を入力とする乗算器を停止させると共に、当該乗算器の出力を0に置き換えることを特徴とする周波数チャネル推定データ生成器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の周波数チャネル推定データ生成器であって、
前記閾値算出部は、
予め定められた期間において、前記相関電力算出部によってそれぞれの遅延タイミング毎に算出された相関値の電力の中で最大値を特定し、特定した最大値の1/10を閾値として算出することを特徴とする周波数チャネル推定データ生成器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−195842(P2012−195842A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−59482(P2011−59482)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】