説明

味質改善剤

【課題】クランベリー果実成分の味質(酸味)を改善し、日常的かつ継続的にクランベリー果実成分の摂取を可能にする味質改善剤を提供する。
【解決手段】本発明の味質改善剤は、クランベリー果実成分のための味質改善剤であって、D−マンノースを含有することを特徴とする。上記のD−マンノースは、植物のヘミセルロース由来であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、D−マンノースを含有することを特徴とするクランベリー果実成分の味質改善剤、および該味質改善剤を含有する味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物に関する。さらに、本発明は、該組成物を含有する飲食品、経口摂取用医薬品および飼料に関する。
【背景技術】
【0002】
尿路感染症は、尿道、膀胱、腎臓など尿の通り道(尿路)が、細菌に感染して炎症を起こす病気であり、膀胱炎、尿道炎、腎盂炎などの総称である。尿路感染症の症状としては、頻尿、排尿痛、尿の混濁、残尿感、膀胱付近の不快感などが挙げられる。尿路感染症に罹患した場合は、平均6.1日の症状の持続期間、平均2.4日の日常活動の制限、平均1.2日の就業制限、平均0.4日の臥床などが発生し、日常生活に影響を受けることが知られている(非特許文献1)。
【0003】
尿路感染症は、最も頻繁に起こる細菌感染症の一つであり、特に女性での罹患率が高いものである。例えば、米国では、一生涯において、女性の尿路感染症の罹患率は60%であると報告されている。尿路感染症のなかでも、急性膀胱炎は約半数が1年以内に再発すると言われている(非特許文献2)。
【0004】
尿路感染症に対する治療法は、ニューキノロン系薬剤等の抗生物質の投与が一般的である(非特許文献1)。しかしながら、このような抗生物質を使用する際には、副作用、耐性菌の発現が問題となっていた。また、薬事法の改正により、このような抗生物質の使用には処方箋が必要になったため、予防的な摂取や、長期間の摂取といったような日常的な摂取が不可能である場合があった。また、尿路感染症は、本来は診察を受けるべき疾患であるが、泌尿器科を訪れるのをためらい自然治癒を選択する場合もあった。
【0005】
クランベリーは、ツツジ科に属する常緑低木の総称のことで、その果実はソース、ジャム、ジュースなどに利用される。クランベリーの果実には、その効果が報告され欧米では民間療法の一つとして利用されている尿路感染症予防効果の他、ピロリ菌の感染予防効果、虫歯予防効果、腎結石予防効果などの各種効果が期待されている。例えば、尿路感染症予防効果においては、その作用機序ははっきりとは分かってはいないが、以下のように報告されている。つまり、果実中に含まれるキナ酸が体内で代謝され馬尿酸として尿中に排出され尿を酸性にし、膀胱炎の主要原因菌である大腸菌の増殖を阻害、あるいは殺菌するためとする報告がある。
【0006】
しかしながら、クランベリーの果実は独特の酸味が強く、大量に摂取することや継続的に摂取することが難しいという問題点があった。そのため、クランベリー果実の味質を改善することが求められていた。
【0007】
一方、D−マンノースは、細胞表面の糖鎖の構成成分であり、細胞間のコミュニケーションに重要な役割を担うものである。さらに、D−マンノースが大腸菌やサルモネラ菌等の有害細菌の腸管への定着を阻害することが見出されている(例えば、特許文献1など)。また、本発明者らは、D−マンノースを摂取した場合に、尿路感染症を予防改善する効果があることを、特願2010−67106号で見出している。しかしながら、D−マンノースがクランベリー果実成分の味質を改善することは、これまで知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−38064号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】日本感染症学会・日本化学療法学会編集、協和企画社出版、「抗菌薬使用の手引き」、2001年
【非特許文献2】土屋紀子、「クランベリージュースの効用」、Yamanashi nursing journal、4巻1号、2005年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、こうした背景から、クランベリー果実成分の味質(酸味)を改善し、日常的かつ継続的にクランベリー果実成分の摂取を可能にする味質改善剤を提供することにある。また、本発明の他の目的は、クランベリー果実成分が含有されていても、その味質が改善されているため、長期間において、日常的および予防的に摂取可能であるクランベリー果実成分含有組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、このような課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、D−マンノース(特に、パーム核またはココヤシから得られるD−マンノース)が、クランベリー果実成分の独特の酸味を改善することを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)D−マンノースを含有することを特徴とする、クランベリー果実成分の味質改善剤。
(2)D−マンノースが、植物のヘミセルロース由来であることを特徴とする(1)の味質改善剤。
(3)植物のヘミセルロースが、マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナンから選ばれる少なくとも一つを構成成分とすることを特徴とする(1)または(2)の味質改善剤。
(4)ヘミセルロースを含有する植物が、パーム、ココヤシ、コンニャクイモから選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする(2)または(3)の味質改善剤。
(5)D−マンノースが、植物のヘミセルロースを加水分解することにより得られたものであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかの味質改善剤。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の味質改善剤およびクランベリー果実成分を含有することを特徴とする味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物。
(7)乾物換算でクランベリー果実成分1質量部に対し、D−マンノースを0.1〜20質量部を含んでなることを特徴とする(6)のクランベリー果実成分含有組成物。
(8)(6)または(7)のクランベリー果実成分含有組成物を含有することを特徴とする飲食品。
(9)(6)または(7)のクランベリー果実成分含有組成物を含有することを特徴とする経口摂取用医薬品。
(10)(6)または(7)のクランベリー果実成分含有組成物を含有することを特徴とする飼料。
【発明の効果】
【0012】
本発明の味質改善剤はクランベリー果実成分の味質を改善させるという顕著な効果を有する。そのため、日常的かつ継続的に、クランベリー果実成分を摂取することが可能となる。さらに、本発明の味質改善剤およびクランベリー果実成分を含有する味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物は、クランベリー果実成分が本来有している機能、例えば尿路感染症予防改善効果を損なうことなく、クランベリー果実成分の味質(酸味)を改善し得るという顕著な効果を奏する。そのため、該クランベリー果実成分含有組成物は、尿路感染症予防改善剤としても、長期間において予防的に使用されることが可能である。さらに、該クランベリー果実成分含有組成物を含有する飲食品、経口摂取用医薬品または飼料を摂取することにより、ヒトや動物の尿路感染症等を予防改善しうるという顕著な効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明においては、D−マンノースを用いることにより、クランベリー果実成分独特の味質を、効果的に改善することができることが初めて見出された。すなわち、本発明の味質改善剤は、クランベリー果実成分の味質改善を目的として、D−マンノースを含有するものである。
【0014】
D−マンノースは六単糖の一種である。D−マンノースは、多糖の形で自然界に広く存在し、なかでも、植物のヘミセルロースに多く存在する。本発明において植物のヘミセルロースとは、植物細胞壁に含まれるセルロースを除いた水不溶の多糖類をいう。
【0015】
本発明で用いられるD−マンノースを得る方法は特に制限されず、植物ヘミセルロースや微生物多糖を加水分解して得る方法、グルコースまたはフルクトースを酵素あるいは化学的に異性化して得る方法、マンニトールを酸化して得る方法などが挙げられる。なかでも、植物ヘミセルロースを加水分解して得られるD−マンノースを用いることが、安全性およびコストの観点から、最も好ましい。植物ヘミセルロースを加水分解する場合には、酸、アルカリ、酵素を用いて加水分解したり、高温高圧の環境下で加水分解したりすることができる。このうち、副産物が少ない点、加水分解工程における設備の制限が少ない点、および環境への負荷が少ない点で、酵素を用いて加水分解し、D−マンノースを得ることが最も好ましい。
【0016】
植物のヘミセルロースとしては、特に限定されず、マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナン等を構成成分としたものが挙げられる。このうち、D−マンノースを容易に精製しうる観点から、マンナン、グルコマンナンがより好ましい。さらに、D−マンノースを多く含有する観点から、マンナンが最も好ましい。
【0017】
植物のヘミセルロースを加水分解してD−マンノースを得る際に、マンナンを用いる場合において、マンナンの原料としては、特に限定されないが、パーム(アブラヤシ)、ココヤシ、ゾウゲヤシ、コーヒー、サイハイラン、コンニャクイモ等が挙げられる。なかでも、味質の改善度の観点、およびマンナンを多く含有するといった観点から、パーム核が最も好ましい。
【0018】
植物のヘミセルロースを加水分解するためには、例えば、パーム核ミール、ココヤシ、コーヒー豆、グアー豆(グアーガム)、コンニャクイモなどの植物のヘミセルロースに、マンナナーゼ、ガラクトマンナナーゼなどの酵素を作用させ、例えば、20〜70℃で、2〜72時間処理することが挙げられる。
【0019】
上記のような手段で得られたD−マンノースは、液状組成物であり、通常多くの不純物が含まれている。本発明の味質改善剤においては、該液状組成物をそのまま用いても良いが、摂取量が多くなりすぎない観点、また、クランベリー果実成分の味質改善の観点から、精製して純度を高めたもの、あるいは固形状としたものを使用してもよい。D−マンノースを精製したり、固形状としたりするためには、固液分離、樹脂精製、膜精製、濃縮、噴霧乾燥、凍結乾燥、晶析等の公知の技術を用いることができる。
【0020】
本発明の味質改善剤における、D−マンノースの含有量は、固形分に換算して50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。D−マンノース含有量が50質量%未満であると、味質改善効果に乏しい場合がある。
【0021】
本発明の味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物は、上述の味質改善剤およびクランベリー果実成分を含有してなるものである。D−マンノースを含有する味質改善剤、およびクランベリー果実成分を組み合わせて用いることにより、日常的かつ継続的にクランベリー果実成分を摂取することが可能となる。そのため、後述するように、例えば尿路感染症予防改善効果などのクランベリー果実成分が本来有している機能を効果的にヒトや動物に対して発揮することが可能となる。
【0022】
本発明に用いられるクランベリー果実成分とは、ヨーロッパ、北アメリカ両大陸を原産とする小果樹であるクランベリーの果実成分である。具体的には、アメリカのウィンスコンシン州の原産でツツジ科スノキ属マクロカルポン種(Vaccinium macrocarpon)、あるいはオキソコカス種(Vaccinium oxycoccus)の樹高約20cm程度の果樹で、品種名はクラウリー(Crowley)、スティーブンス(Stevens)、ベンレアー(Benlear)、ピルグリム(Pilgrim)、アーリーブラック(Early black)、バークマン(Bergman)などのクランベリー果実を含むものである。
【0023】
クランベリー果実成分は、前述のように尿路感染予防に効果が見られる他、ピロリ菌の感染予防効果、虫歯予防効果、腎結石予防効果が期待されている。そのため、本願発明の味質改善剤を用いることにより、後述するように、例えば尿路感染症予防改善効果などのクランベリー果実成分が本来有している機能を効果的にヒトや動物に対して発揮することが可能となる。
【0024】
本発明において、クランベリー果実成分を得る方法は特に限定されるものでなく、公知の技術を適宜用いることができる。すなわち、粉砕、破砕、摩砕、細断、抽出、固液分離、濃縮、滅菌、蒸発乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等の技術を単独あるいは2つ以上を組み合わせて、クランベリー果実成分を得ればよい。
【0025】
本発明に用いられるクランベリー果実成分の形態は特に限定されるものではない。クランベリー果実成分と水分を含有する液状組成物は摂取量が多くなってしまうため、凍結乾燥や噴霧乾燥を経て得られた固形状組成物が好ましい。
【0026】
本発明の味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物(以下、単に組成物と称する場合がある)における、クランベリー果実成分とD−マンノースとの含有割合は、固形分換算でクランベリー果実成分1質量部に対し、Dーマンノースを0.1〜20質量部を含有することが好ましく、0.5〜10質量部を含有することがより好ましい。Dーマンノースの含有量がこの範囲を下回ると、味質改善効果がほとんど得られなくなる場合がある。一方、Dーマンノースの含有量がこの範囲を上回ると、例えば尿路感染予防改善効果などのクランベリーが本来有している機能を得るために、大量の該組成物を摂取することが必要となり、コストや摂取容易性の点で不利となる場合がある。
【0027】
本発明の組成物におけるクランベリー果実成分の含有量は、固形分換算で2質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましい。クランベリー果実成分の含有量が2質量%未満であると、前述のように、尿路感染症予防改善効果などのクランベリー果実成分が本来有している機能を発揮し難い場合がある。
【0028】
本発明の組成物において、上記のクランベリー果実成分の含有量の根拠は、1日に摂取するクランベリー果実成分の量に存する。すなわち、1日に摂取するクランベリー果実成分の含有量が、固形分換算で10mg〜2gとなるように、さらには100mg〜1gとなるように、本発明の該組成物を調製することが好ましい。
【0029】
上述のように、本発明の組成物は、D−マンノースとクランベリー果実成分とを同時に含有するものである。したがって、D−マンノース、クランベリー果実成分を各々単独で含有する場合よりも少量の摂取量で、クランベリー果実成分が本来有している機能、例えば尿路感染症予防改善効果を発現させることができる。例えば、尿路感染症予防改善効果の観点からは、D−マンノースおよびクランベリー果実成分の含有量の合計を500mg以下とすることができる。それに対して、D−マンノースを単独で用いた場合には、その含有量が500mgを超えるものでないと、上記の効果を発現させることができない。また、クランベリー果実成分を単独で用いた場合には、その含有量が100mgを超えるものでないと上記の効果を発現させることができず、このような場合は、クランベリーの酸味が非常に強いものとなる。
【0030】
本発明の味質改善剤および組成物は、本発明の効果を損なわない限り、薬学分野において公知慣用な担体を用いることにより、製剤化し、種々の剤形とすることができる。剤形としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、丸剤等の固形製剤;溶液剤、懸濁剤、乳剤などの液体製剤が挙げられる。なかでも、服用しやすさの観点から、細粒剤、散剤とすることが好ましい。
【0031】
固形製剤を調製する場合に用いられる担体としては、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、着色剤等が挙げられる。
【0032】
賦形剤としては、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット、デキストリン、デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デキストラン、プルラン、無水ケイ酸、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等が挙げられる。
【0033】
結合剤としては結晶セルロース、白糖、マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、水、エタノール等が挙げられる。
【0034】
崩壊剤としてはデンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、結晶セルロース等が挙げられる。滑沢剤としてはステアリン酸およびその金属塩、タルク、ホウ酸、脂肪酸ナトリウム塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、無水ケイ酸等が挙げられる。矯味矯臭剤としては白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。
【0035】
液体製剤を調製する場合に用いられる担体としては、緩衝剤、安定化剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。緩衝剤としてはクエン酸塩、コハク酸塩等が挙げられる。安定化剤としてはレシチン、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロースが挙げられる。矯味矯臭剤としては、上記の経口用固形製剤を調製する際に用いられる矯味矯臭剤と同様のものが挙げられる。
【0036】
また、本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、乳酸菌製剤などの、他の薬効を有する薬剤を含有していてもよい。それにより、尿路感染症予防改善効果などのクランベリー果実成分が本来有している効果をより向上させたりすることができる。
【0037】
本発明の組成物を摂取する方法は、特に限定されないが、経口投与により摂取することが好ましい。経口投与することにより、簡便に摂取でき、かつ、本発明のクランベリー果実成分の味質改善効果を十分発揮することが可能となる。
【0038】
経口投与するためには、例えば、上記した担体等を該組成物に添加した後、公知慣用の方法により、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ゲル状、ペースト状、乳状、懸濁状、液状等の経口投与に適した形態に成形すればよい。例えば、該組成物を含有する経口摂取用医薬品の形態として、経口投与に付することが好ましい。
【0039】
また、本発明の組成物には、D−マンノースの味質改善効果を補強することを目的として、本発明の効果を損なわない範囲で、糖類、糖アルコール類、塩類、油脂類、アミノ酸類、有機酸類、果汁、野菜汁、香料、アルコール類、グリセリン等を含有することができる。
【0040】
また、本発明の組成物を、既存の飲料又は食品に含有させることにより飲食品とし、経口投与に付してもよい。既存の飲料又は食品としては、例えば、うどんやパスタ等の加工麺;ハム・ソーセージ等の食肉加工食品;かまぼこ・ちくわ等の水産加工食品;バター・粉乳・醗酵乳等の乳加工品;ゼリー・アイスクリーム等のデザート類;パン類、菓子類、調味料類等の加工食品;および、清涼飲料水、アルコール飲料類、果汁飲料、野菜汁飲料、乳飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料等の飲料などが挙げられる。
【0041】
本発明の組成物を既存の飲料又は食品に含有させることにより飲食品とする場合は、該組成物の形態は特に限定されない。例えば、飲料、グミ、キャンデーなどにおいては液体状の該組成物を、錠剤、顆粒、カプセルなどにおいては粉末状の該組成物として用いることができる。
【0042】
本発明の組成物は、ヒトに対してだけではなく、動物に対しても、高い味質改善効果を発現しうるものである。従って、本発明の該組成物は動物の飼料に含有され、経口投与に付されてもよい。
【0043】
本発明の飲食品、経口摂取用医薬品または飼料においては、クランベリー果実成分の含有量が、一日の摂取量として10mg〜2gとなるように、さらには100mg〜1gとなるように、該組成物が含有されていることが好ましい。クランベリー果実成分の含有量がこの範囲を下回ると、尿路感染症予防改善効果などのクランベリー果実成分が本来有している効果が期待できない場合がある。一方、この範囲を上回ると更なる効果は望めず、摂取量が多すぎて服用困難になる等の問題が生じる恐れがある。
【0044】
本発明の飲食品、経口摂取用医薬品または飼料においては、クランベリー果実成分1質量部に対し、D−マンノースが0.1〜10質量部となるように含有されていることが好ましい。D−マンノースの比率がこの範囲を下回ると、味質改善効果がほとんど得られない場合がある。一方、D−マンノースの比率がこの範囲を上回ると、尿路感染症予防改善効果などのクランベリー果実成分が本来有している効果を得るために大量に摂取しなければならない場合があり、コストや摂取容易性の点で不利となる場合がある。
【0045】
本発明の該組成物、飲食品、経口摂取用医薬品または飼料をヒトや動物に摂取させることにより、クランベリー果実成分が本来有している機能、例えば高い尿路感染症予防改善効果を発現させることができる。
【実施例】
【0046】
以下、実施例および比較例によって、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0047】
なお、実施例中、D−マンノースの定量分析は、以下の方法により行った。すなわち、高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、示差屈折率検出器を用いて検出した。
カラム:Aminex HPX−87P(300mmL.×7.8mmI.D.)
移動相:水
流速:0.6ml/分
カラム温度:60℃
【0048】
(実施例1)味質改善剤の調製
パーム核を粉砕、圧搾することにより得られたパーム核ミール1kgに、マンナナーゼ(新日本化学社製、商品名「スミチームAC」)5g、水5Lおよびシュウ酸20gを加え、60℃で48時間反応させ、酵素失活させた。その後、珪藻土50gを添加して、濾紙を用いて吸引濾過を行い、清澄な濾液を得た。得られた濾液を強酸性陽イオン交換樹脂(三菱化学社製、樹脂名「ダイヤイオンSK1B」)に通液させ、次いで、弱塩基性陰イオン交換樹脂(三菱化学社製、樹脂名「ダイヤイオンWA10」)に通液させてイオン性物質を除去した後、エバポレーターで減圧濃縮を行い、D−マンノースを46質量%(固形分中に70質量%)含有する味質改善剤を430g得た。
【0049】
(比較例1)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、全体として100mlになるように水を加え、比較例1の飲料を調製した。
【0050】
(実施例2)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を0.25g添加した。すなわち、(D−マンノース):(クランベリー果実成分)が、0.046:1(質量比)となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例2の飲料を調製した。
【0051】
(実施例3)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を0.5g添加した。すなわち、(D−マンノース):(クランベリー果実成分)が、0.092:1となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例3の飲料を調製した。
【0052】
(実施例4)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を1g添加した。すなわち、(D−マンノース):(クランベリー果実成分)が、0.184:1となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例4の飲料を調製した。
【0053】
(実施例5)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を2.5g添加した。すなわち、(D−マンノース):クランベリー果実成分)が、0.46:1となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例5の飲料を調製した。
【0054】
(実施例6)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を5g添加した。すなわち、(D−マンノース):クランベリー果実成分)が、0.92:1となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例6の飲料を調製した。
【0055】
(実施例7)
5gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を10g添加した。すなわち、(D−マンノース):クランベリー果実成分)が、1.84:1となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例7の飲料を調製した。
【0056】
(味質改善試験1)
調製した飲料(比較例1、実施例2〜7)を、被験者5名に試飲させ、飲みやすさの評価を行った。
評価は、以下の5段階で行った。
+2:非常に飲みやすい
+1:飲みやすい
0:どちらでもない
−1:飲みにくい
−2:非常に飲みにくい
評価結果を表1に示す。
【0057】
【表1】

【0058】
表1より明らかなように、クランベリー果実成分にD−マンノースを含む味質改善剤を添加することにより、クランベリー果実成分の味質が改善されることが確認された。特に、クランベリー果実成分1質量部に対し、D−マンノースの比率が0.1質量部以上を含有する場合においては、D−マンノースの味質改善効果が顕著に発現することが確認された。
【0059】
(比較例2)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、全体として100mlになるように水を加え、比較例2の飲料を調製した。
【0060】
(実施例8)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を1g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の質量部比率が、1:0.46となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例8の飲料を調製した。
【0061】
(実施例9)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を2g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の質量部比率が、1:0.92となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例9の飲料を調製した。
【0062】
(実施例10)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を4g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の比率が、1:1.84となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例10の飲料を調製した。
【0063】
(実施例11)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を10g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の比率が、1:4.6となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例11の飲料を調製した。
【0064】
(実施例12)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を20g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の比率が、1:9.2となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例12の飲料を調製した。
【0065】
(実施例13)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を40g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の比率が、1:18.4となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例13の飲料を調製した。
【0066】
(味質改善試験2)
調製した飲料(比較例2、実施例8〜13)を、被験者5名に試飲させ、飲みやすさの評価を行った。
評価は、以下の5段階で行った。
+2:非常に飲みやすい
+1:飲みやすい
0:どちらでもない
−1:飲みにくい
−2:非常に飲みにくい
評価結果を表2に示す。
【0067】
【表2】

【0068】
表2より明らかなように、クランベリー果実成分にD−マンノースを含む味質改善剤を添加することにより、クランベリー果実成分の味質を改善する効果が確認された。特に、クランベリー果実成分1質量部に対し、D−マンノースの比率が10質量部以内である場合は、D−マンノースの味質改善効果が顕著であることが確認された。
【0069】
(実施例14)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、実施例1で得られた味質改善剤を5g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の質量部比率が、1:2.3となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例14の飲料を調製した。
【0070】
(実施例15)
2gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)に、白樺由来のマンノースである市販の精製D−マンノース(Swanson社製、純度98.5%以上)を2.3g添加した。すなわち、(クランベリー果実成分):(D−マンノース)の比率が、1:2.3となるように添加して、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。その後、全体として100mlになるように、該組成物に水を加え、実施例15の飲料を調製した。
【0071】
(味質改善試験3)
実施例14および15にて調製した飲料を、被験者5名に試飲させ、飲みやすさの評価を行った。
評価は、以下の5段階で行った。
+2:非常に飲みやすい
+1:飲みやすい
0:どちらでもない
−1:飲みにくい
−2:非常に飲みにくい
評価結果を表3に示す。
【0072】
【表3】

【0073】
表3より明らかなように、パーム核から得られたD−マンノースを含む味質改善剤は、白樺から得られたD−マンノースを用いた味質改善剤よりも、味質改善効果がより高いものであった。
【0074】
(尿路感染症改善試験1)
30人の膀胱炎再発頻度の高い女性被験者を10人1群とし、A群、B群およびC群の3群にわけた。
A群10人には、実施例1で得られた味質改善剤2.2g(D−マンノースの摂取量:1.0g)を水100mlに溶解させた飲料を、経口により摂取させた。B群10人には、500mgのクランベリー果汁粉末(クランベリー果実成分:50%含有)[クランベリー果汁(乾燥重量換算)の摂取量:250mg]を水100mlに溶解させた飲料を経口により摂取させた。C群10人には、2.2gの実施例1で得られた味質改善剤(D−マンノースの摂取量:1.0g)と500mgのクランベリー果汁粉末(クランベリー果実成分50%含有)[クランベリー果汁(乾燥重量換算)の摂取量:250mg]を配合して得られた該組成物を、水100mlに溶解させた飲料を経口により摂取させた。3か月間摂取を継続し、膀胱炎の再発頻度変化を調べた。
【0075】
評価は、摂取開始以前と摂取開始以後とを比較することにより、以下の5段階で行った。
+2:膀胱炎がほとんど発症しなくなった
+1:膀胱炎がやや発症しにくくなった
0:変化が無かった
−1:膀胱炎がやや発症しやすくなった
−2:膀胱炎が発症しやすくなった
評価結果を表4に示す。なお、本試験中A群で1名、B群で3名、C群で1名試験を途中で中止した。B群の脱落者はすべてクランベリーの味が合わなかったためであった。
【0076】
【表4】

【0077】
表4から明らかなように、クランベリー果実成分に、D−マンノースを含有する味質改善剤を含有させても、クランベリー果実成分が本来有する尿路感染症予防改善剤としての効果を抑制することなく、さらにはD−マンノースやクランベリー果実成分を各々単独で摂取する場合よりも、尿路感染症予防改善効果が相乗的に増すことがわかった。そのため、クランベリー果実成分を単独で摂取する場合よりも、摂取量を低減させることができ、継続的な摂取が容易であることがわかった。
【0078】
(実施例16)
20gのクランベリー果汁粉末(Ocean Spray Cranberries社製、製品名「50MX Cranberry Powder」、クランベリー果実成分50%含有)を、実施例1で得られた味質改善剤150gに加え、味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物を得た。さらに、該組成物に水30gを加えて、D−マンノースとクランベリー果実成分を含有する(D−マンノースの含有割合:31質量%、クランベリー果汁の含有割合:5.0質量%)飲料を得ることができた。
【0079】
(実施例17)
ドリンク剤の調製
実施例16で得られた組成物 1500mg
アスコルビン酸(BASF武田ビタミン社製、商品名「L−アスコルビン酸」ビタミンC) 500mg
L−システイン塩酸塩(協和発酵バイオ社製、商品名「L−システイン塩酸塩協和」) 50mg
塩酸ピリドキシン(BASF武田ビタミン社製、商品名「ビタミンB6」) 40mg
リボフラビン(BASF武田ビタミン社製、「商品名リボフラビンFP」) 10mg
ビオチン(DSMニュートリション社製、商品名「ビオチン(結晶)」) 0.05mg
アスパルテーム(味の素ヘルシーサプライ社製、商品名「PAL SWEET DIET」) 5mg
クエン酸(磐田化学工業社製、商品名「クエン酸(結晶)」) 100mg
レモンフレーバー(パイオニア企画社製、商品名「レモンエッセンス」) 0.2ml
上記の成分を精製水に溶解し、200mlのドリンク剤を調製することができた。
【0080】
(実施例18)
ソフトカプセルの調製
実施例16で得られた該組成物 200mg
オリーブオイル(サミット製油社製、商品名「エクストラバージンオリーブオイル」) 250mg
グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン社製、商品名「ポエムS」) 25mg
ミツロウ(三木化学工業社製、商品名「ビースワックス」) 25mg
上記の成分をゼラチンでコーティングし、全体として600mgのソフトカプセルを得ることができた。
【0081】
(実施例19)
キャンデーの調製
砂糖300g、水飴250g、実施例2で得られた該組成物100gに水を加えて加熱溶解し、150℃にて平鍋で煮詰めた。その後、冷却盤に移して冷却させ、さらに混練した。この混練物を、スタンピング成型機(ミハマ製作所社製、商品名「スタンピングマシンMPM30」)を用いて成型し、質量4gのキャンデーを120個得ることができた。
【0082】
(実施例20)
飼料の調製
実施例16で得られた該組成物 10g
黄色トウモロコシ(カーギル社製) 690g
大豆粕(兼松社製) 160g
魚粉(兼松社製) 27g
アルファルファミール(兼松社製) 20g
炭酸カルシウム(関東化学社製) 65g
リン酸カルシウム(東洋電化社製、商品名「エイティーン」) 20g
食塩(赤穂化成社製、商品名「赤穂の天塩」) 3g
ビタミン・ミネラル・アミノ酸プレミックス(コーキン化学社製、商品名「アミノスター」) 5g
上記の成分をブレンダーにてよく混合し、鶏用の飼料1kgを調製することができた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
D−マンノースを含有することを特徴とする、クランベリー果実成分の味質改善剤。
【請求項2】
D−マンノースが、植物のヘミセルロース由来であることを特徴とする請求項1記載の味質改善剤。
【請求項3】
植物のヘミセルロースが、マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナンから選ばれる少なくとも一つを構成成分とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の味質改善剤。
【請求項4】
ヘミセルロースを含有する植物が、パーム、ココヤシ、コンニャクイモから選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の味質改善剤。
【請求項5】
D−マンノースが、植物のヘミセルロースを加水分解することにより得られたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の味質改善剤。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の味質改善剤およびクランベリー果実成分を含有することを特徴とする味質が改善されたクランベリー果実成分含有組成物。
【請求項7】
乾物換算でクランベリー果実成分1質量部に対し、D−マンノースを0.1〜20質量部を含んでなることを特徴とする請求項6記載のクランベリー果実成分含有組成物。
【請求項8】
請求項6または請求項7記載のクランベリー果実成分含有組成物を含有することを特徴とする飲食品。
【請求項9】
請求項6または請求項7記載のクランベリー果実成分含有組成物を含有することを特徴とする経口摂取用医薬品。
【請求項10】
請求項6または請求項7記載のクランベリー果実成分含有組成物を含有することを特徴とする飼料。

【公開番号】特開2012−170342(P2012−170342A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32696(P2011−32696)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000004503)ユニチカ株式会社 (1,214)
【Fターム(参考)】