説明

呼び出しランプおよび遊技機用システム

【課題】 遊技者が快適に遊技を行うことができるとともに、店員等の管理者の手間および作業時間を低減することが可能な呼び出しランプおよび遊技機用システムを提供する。
【解決手段】 呼び出しランプのCPUにより計測される遊技時間が、例えば3時間となったときに、オーダーメニュー選択画面がオーダーメニュー部101aに表示される。遊技者によりワンタッチメニュー部のワンタッチメニュー選択ボタンによりワゴンサービスが選択されると、当該ワゴンサービスのオーダー確定画面がオーダーメニュー部101aに表示される。そして、遊技者がワンタッチメニュー選択ボタンにより例えば「はい」を選択し、ワンタッチメニュー決定ボタンを操作することにより当該注文を確定すると、当該ワゴンサービスが問い合わせ中であることがオーダーメニュー部101aに表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機ごとに設置される呼び出しランプおよび遊技機用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機またはパチスロ機には呼び出しランプと呼ばれる表示ランプが設置される。
【0003】
このような呼び出しランプは、例えばパチンコ機またはパチスロ機に故障が発生した場合、両替をしたい場合ならびに食べ物および飲み物等の注文をしたい場合に店員を呼び出すための呼び出しスイッチが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
遊技者が上記呼び出しスイッチを押下すると、呼び出しランプに設けられているランプが点灯または点滅する。ここで、遊技者による呼び出しスイッチの押下により、所定の信号が例えば管理室のホストコンピュータに送信される。
【0005】
ランプが点灯または点滅している呼び出しランプの付近に店員がいる場合には、店員はランプの点灯または点滅を視認することにより遊技者の元へ向かう。
【0006】
一方、店員が例えば管理室にいる場合には、ホストコンピュータを確認することにより、呼び出しスイッチが押下された呼び出しランプを把握することができる。それにより、店員は呼び出しスイッチを押下した遊技者の元へ向かうことができる。
【特許文献1】特開2001−29541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の呼び出しランプにおいては、以下の様な手間および作業時間がかかる。
【0008】
遊技者が呼び出しランプの呼び出しスイッチを押下すると、店員は呼び出しスイッチを押下した遊技者の元へ向かわなければならない。そして、遊技者は訪れた店員に要望を伝える。例えば、この要望が飲み物の注文である場合には、遊技者から要望を聞いた店員は、飲み物を準備して、再び遊技者の元へ向かわなければならない。
【0009】
このように、遊技者の要望を満たすまでにかかる時間が大変長くなるとともに、手間および作業時間もかかる。また、店員による遊技場内の複数回の行き来により、遊技者は遊技に集中できず、遊技を快適に行うことができない場合もある。
【0010】
本発明の目的は、遊技者が快適に遊技を行うことができるとともに、店員等の管理者の手間および作業時間を低減することが可能な呼び出しランプおよび遊技機用システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の発明に係る呼び出しランプは、遊技機と別個に構成されかつ遊技機に設置されるとともにコンピュータに接続される呼び出しランプであって、複数のサービスを表示する表示部と、表示部に表示された複数のサービスのうち1または複数のサービスを選択するためのサービス選択手段と、サービス選択手段により選択された1または複数のサービスに基づく情報をコンピュータに送信する通信手段とを含むものである。
【0012】
本発明に係る呼び出しランプにおいては、複数のサービスが表示部により表示される。表示部により表示された複数のサービスのうち1または複数のサービスがサービス選択手段により選択される。また、サービス選択手段により選択された1または複数のサービスに基づく情報が通信手段によりコンピュータに送信される。
【0013】
このような構成により、遊技者が呼び出しランプのサービス選択手段を操作することによって、遊技者の所望のサービスに基づく情報が通信手段によりコンピュータに送信される。それにより、上記サービスが店員に迅速に認識される。これにより、遊技者からの上記サービスを認識した店員は、即座に準備を始め、遊技者にサービスを迅速に提供することができる。したがって、遊技者の要望を満たすまでにかかる時間が短縮されるとともに、店員の手間および作業時間も十分に低減される。また、店員が複数回にわたり遊技場内を行き来することがなくなるので、遊技者は快適に遊技を行うことが可能となる。
【0014】
呼び出しランプは、遊技の継続時間を測定する測定手段をさらに含み、表示部は、測定手段により測定された継続時間に基づいて複数のサービスを表示してもよい。
【0015】
この場合、遊技者の遊技時間が測定手段により測定され、測定手段により測定される遊技時間に基づいて、複数のサービスが表示部により表示される。それにより、遊技者は、所望のサービスを選択することができ、気分転換を図ることができる。
【0016】
呼び出しランプは、遊技成績を算出する算出手段をさらに含み、表示部は、算出手段により算出された遊技成績に基づいて複数のサービスを表示してもよい。
【0017】
この場合、遊技成績が算出手段により算出され、算出手段により算出された遊技成績に基づいて、複数のサービスが表示部により表示される。例えば、遊技成績が好ましくない場合に、上記複数のサービスが表示される。それにより、遊技者は、気分転換を図ることができる。
【0018】
コンピュータは、通信手段から情報を受信した後に、サービスの準備を開始することを示す信号を通信手段に送信し、表示部は、通信手段によりサービスの準備を開始することを示す信号を受信した後に、サービスの準備の開始を示す表示を行ってもよい。
【0019】
この場合、コンピュータにより通信手段からの情報が受信された後に、サービスの準備を開始することを示す信号がコンピュータにより通信手段に対して送信される。そして、通信手段によりサービスの準備を開始することを示す信号が受信された後に、サービスの準備の開始を示す表示が表示部により行われる。それにより、遊技者は、店員がサービスに対応してくれていることを容易に認識することができる。
【0020】
呼び出しランプは、表示部によりサービスの準備の開始を示す表示が行われる際に、点灯または点滅する表示ランプをさらに含んでもよい。
【0021】
この場合、遊技者は、店員がサービスに対応してくれていることをさらに容易に認識することができる。特に、遊技者による遊技への集中度が高い場合に、表示ランプによる上記表示は遊技者に認識され易くなる。
【0022】
第2の発明に係る遊技機用システムは、遊技機に接続される遊技機用システムであって、遊技機と別個に構成されかつ遊技機に設置されるとともにコンピュータに接続される呼び出しランプと、呼び出しランプを管理するコンピュータとを備え、呼び出しランプは、複数のサービスを表示する表示部と、表示部に表示された複数のサービスのうち1または複数のサービスを選択するためのサービス選択手段と、サービス選択手段により選択された1または複数のサービスに基づく情報をコンピュータに送信する通信手段とを含むものである。
【0023】
本発明に係る遊技機用システムにおいては、複数のサービスが表示部により表示される。表示部により表示された複数のサービスのうち1または複数のサービスがサービス選択手段により選択される。また、サービス選択手段により選択された1または複数のサービスに基づく情報が通信手段によりコンピュータに送信される。
【0024】
このような構成により、遊技者が呼び出しランプのサービス選択手段を操作することによって、遊技者の所望のサービスに基づく情報が通信手段によりコンピュータに送信される。それにより、上記サービスが店員に迅速に認識される。これにより、遊技者からの上記サービスを認識した店員は、即座に準備を始め、遊技者にサービスを迅速に提供することができる。したがって、遊技者の要望を満たすまでにかかる時間が短縮されるとともに、店員の手間および作業時間も十分に低減される。また、店員が複数回にわたり遊技場内を行き来することがなくなるので、遊技者は快適に遊技を行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、遊技者の要望を満たすまでにかかる時間が短縮されるとともに、店員の手間および作業時間も十分に低減される。また、店員が複数回にわたり遊技場内を行き来することがなくなるので、遊技者は快適に遊技を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本実施の形態に係る呼び出しランプおよびこれを用いた遊技機用サービスシステムについて図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態に係る呼び出しランプは、遊技機ごとに取り付けられる。
【0027】
図1は、本実施の形態に係る呼び出しランプを遊技機に取り付けた状態を示す斜視図である。
【0028】
図1に示すように、複数の島1には、複数の遊技機200がそれぞれ設けられている。
【0029】
複数の島1は、パチスロホール等の遊技場内に設置される。複数の遊技機200のぞれぞれの上部には、呼び出しランプ100が取り付けられている。なお、遊技機200は、パチスロ遊技機であってもよく、パチンコ遊技機であってもよい。本実施の形態では、遊技機200がパチスロ遊技機である場合について説明する。
【0030】
各呼び出しランプ100は、対応する遊技機200の動作状況および履歴データ等を表示するとともに、パチスロホールの宣伝広告および外部企業の宣伝広告等の画像コンテンツを表示する。
【0031】
図2は、本実施の形態に係る呼び出しランプ100を用いたシステムの構成を示す模式図である。
【0032】
図2に示すように、各島1には、それぞれコントロールユニット300が設けられている。
【0033】
コントロールユニット300は、島1内の複数の呼び出しランプ100に接続される。複数の遊技機200は、それぞれ対応する呼び出しランプ100に接続される。
【0034】
ホストコンピュータ500は、各島1のコントロールユニット300に有線または無線で接続される。また、ホストコンピュータ500は、インターネット600を経由して情報配信会社のサーバ700に接続される。
【0035】
また、ホストコンピュータ500は、呼び出しランプ100に表示させる画像コンテンツの画像データをサーバ700からダウンロードして記憶するとともに、呼び出しランプ100に実行させる表示プログラムおよびランプ制御プログラム等を予め記憶している。
【0036】
また、画像データをホストコンピュータ500で作成および編集することにより任意の画像データを呼び出しランプ100に送信することが可能である。これにより、呼び出しランプ100に遊技場独自のお知らせを表示することができる。
【0037】
さらに、ホストコンピュータ500は、各コントロールユニット300に、送信先の呼び出しランプ100を指定するとともに表示プログラム、ランプ制御プログラムおよび画像データ等を送信する。
【0038】
ここで、本実施の形態では、上記ホストコンピュータ500と同様に、ワンタッチホストコンピュータ500aが、各島1内のコントロールユニット300に有線または無線で接続されるとともに、インターネット600を経由して情報配信会社のサーバ700に接続される。
【0039】
通常、ホストコンピュータ500は、例えば建物の2階にある事務所内に設置され、ワンタッチホストコンピュータ500aは、1階のパチスロホール内に設置される。
【0040】
このように、パチスロホール内にワンタッチホストコンピュータ500aが設置されていることにより、パチスロホール内で業務を遂行する店員は、遊技者からの後述の注文を迅速に認識することができる。
【0041】
コントロールユニット300は、ホストコンピュータ500から与えられた表示プログラム、ランプ制御プログラムおよび画像データ等を指定された呼び出しランプ100に送信する。
【0042】
呼び出しランプ100は、予め記憶している表示プログラム、画像データ等またはコントロールユニット300から与えられる表示プログラムおよび画像データ等に基づいて所定の画像を表示する。
【0043】
また、呼び出しランプ100は、リモコン400から無線送信される指示に基づいて画像を表示する。
【0044】
さらに、呼び出しランプ100は、予め記憶しているランプ制御プログラムまたはコントロールユニット300から与えられるランプ制御プログラムに基づいてランプの点灯および点滅動作を制御する。
【0045】
呼び出しランプ100には、遊技機200からその動作状況等の情報が与えられる。呼び出しランプ100は、遊技機200の動作状況に基づいて、遊技機200の履歴データを記憶する。
【0046】
呼び出しランプ100は、記憶した履歴データおよび遊技機200から与えられた動作状況等の情報(以下、台情報と呼ぶ)をコントロールユニット300に与える。
【0047】
コントロールユニット300は、各呼び出しランプ100から与えられる各遊技機200の台情報をホストコンピュータ500に与える。ホストコンピュータ500は、各呼び出しランプ100の台情報を記憶する。
【0048】
図3は、本実施の形態に係る呼び出しランプ100の正面図である。
【0049】
図3に示すように、呼び出しランプ100は、液晶表示パネル101、スイッチ部102、リモコン受光部103、右ランプ部104、左ランプ部105、操作部122およびワンタッチメニュー部123を含む。
【0050】
本実施の形態では、上記液晶表示パネル101として、例えばカラー液晶表示パネルが用いられる。なお、各種表示を行うために、上記液晶表示パネル101の代わりに、例えばLED(発光ダイオード)等を用いた他の表示パネルを用いてもよい。
【0051】
スイッチ部102は、解除ボタン102aおよび設定ボタン102b〜102fを含む。右ランプ部104は複数のLED104aを含み、左ランプ部105は複数のLED105aを含む。
【0052】
液晶表示パネル101は、遊技機200の台情報およびパチスロホールが提供する各種サービス情報を表示する。
【0053】
また、液晶表示パネル101は、台情報として、その液晶表示パネル101に接続される遊技機200の台情報のみならず、他の遊技機200の台情報、パチスロホール全体の台情報の集計結果、各島1の台情報の集計結果など、任意の台情報、詳細な情報、その加工情報を表示することができる。
【0054】
なお、上記サービス情報とは、パチスロホールが遊技者に供給する各種サービスの内容を示す情報である。
【0055】
サービス情報には、イベント企画、新台コーナ(パチスロホールに新規に導入された遊技機のコーナ)、レディースコーナ(女性専用遊技機のコーナ)、遊技機200の使用方法(遊び方)、店内飲食販売等がある。
【0056】
上記イベント企画としては、過去最高獲得枚数の更新イベント、過去最高大当り回数の更新イベント、一列最短大当り発生イベント、スタート回数はまりイベント、タイムサービスイベント等がある。
【0057】
また、液晶表示パネル101は、パチスロホールの宣伝広告、外部企業の宣伝広告等を表示する。
【0058】
液晶表示パネル101は、動画および静止画のいずれか一方または両方をカラー表示することができる。液晶表示パネル101に表示される内容は、コントロールユニット300およびリモコン400から与えられる指示に基づいて切り替わる。
【0059】
また、液晶表示パネル101は、液晶表示パネル101の表示内容を設定する複数の設定情報ボタンを表示する。
【0060】
ここで、本実施の形態においては、液晶表示パネル101内には、オーダーメニュー部101aが設けられている。このオーダーメニュー部101aの一方の側方には、例えば遊技成績に関する情報等の表示を設定および変更するための操作部122が設けられ、他方の側方には、当該オーダーメニュー部101aの表示を設定および変更するためのワンタッチメニュー部123が設けられている。オーダーメニュー部101aおよびワンタッチメニュー部123の詳細については後述する。
【0061】
設定スイッチ102b〜102fは、液晶表示パネル101に表示される複数の設定情報ボタンにそれぞれ対応して配置される。設定スイッチ102b〜102fの操作により、液晶表示パネル101の表示内容が切り替わる。
【0062】
液晶表示パネル101は、タッチパネル式の液晶表示パネルでもよい。その場合、設定スイッチ102b〜102fが必要なくなり、呼び出しランプ100のスペースを有効に活用することができる。
【0063】
リモコン受光部103は、リモコン400からの赤外線または電波からなる無線信号を受け取る。
【0064】
複数のLEDランプ104a,105aは、コントロールユニット300からの指示、スイッチ部102の操作およびリモコン400からの指示により個別に点灯または点滅する。
【0065】
また、複数のLEDランプ104a,105aは、呼び出しランプ100または遊技機200が故障等した場合、遊技機200から得られるビッグボーナス等の情報に応じた信号を受け取った場合等に点滅する。
【0066】
解除スイッチ102aは、呼び出しランプ100または遊技機200の故障等によるLEDランプ104a,105aの点滅を解除するために用いられる。
【0067】
図4は、呼び出しランプ100の制御系を示すブロック図である。
【0068】
図4に示すように、呼び出しランプ100は、CPU(中央演算処理装置)110、データメモリ111、ワークメモリ112、プログラム/画像メモリ113、画像キャッシュメモリ114、バックライト駆動部115、インタフェース部116、通信ポート117、スイッチ入力インタフェース部118、LED制御部119、停電監視回路120、リセット回路121、操作部122およびワンタッチメニュー部123を含む。
【0069】
上記操作部122は、十字キー122aと決定キー122bとにより構成され、ワンタッチメニュー部123は、ワンタッチメニューボタン123aとワンタッチメニュー選択ボタン123bとワンタッチメニュー決定ボタン123cとにより構成されている。遊技者は、例えば十字キー122aにより遊技成績に関する情報を選択し、決定キー122bにより当該情報の表示を確定することできる。なお、ワンタッチメニューボタン123a、ワンタッチメニュー選択ボタン123bおよびワンタッチメニュー決定ボタン123cの詳細については後述する。
【0070】
プログラム/画像メモリ113は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなり、表示プログラム、ランプ制御プログラムおよび画像データを記憶する。
【0071】
ワークメモリ112は、例えばSRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)からなり、必要に応じてプログラム/画像メモリ113から表示プログラム、ランプ制御プログラムおよび画像データが読込まれる。データメモリ111は、例えばFRAM(フェロエレクトリックランダムアクセスメモリ)からなり、遊技機200の履歴データを記憶する。
【0072】
CPU110は、プログラム/画像メモリ113に記憶された表示プログラムおよび画像データに基づいて液晶表示パネル101に表示させる表示データを作成し、画像キャッシュメモリ114に与える。
【0073】
画像キャッシュメモリ114は、CPU110から与えられた表示データを一時的に格納し、液晶表示パネル101に表示データを与える。
【0074】
液晶表示パネル101は、画像キャッシュメモリ114から与えられる表示データにより、遊技機200の動作状況および遊技機200の履歴データ等の台情報、各種イベント企画、パチスロホールの宣伝広告および外部企業の宣伝広告等を表示する。
【0075】
バックライト駆動部115は、CPU110からの指示により、液晶表示パネルのバックライトを駆動する。インタフェース部116は、遊技機200と呼び出しランプ100とを相互に接続する。
【0076】
通信ポート117は、コントロールユニット300と呼び出しランプ100とを相互に接続する。リモコン受光部103は、リモコン400から与えられる無線信号をCPU110に与える。
【0077】
CPU110は、スイッチ入力インタフェース部118を経由して遊技者によるスイッチ部102、操作部122およびワンタッチメニュー部123の操作に基づく指示を受け取る。さらに、CPU110は、LED制御部119を制御して、右ランプ部104および左ランプ部105の動作を制御する。
【0078】
停電監視回路120は、呼び出しランプ100への電源供給が途絶えた場合に、使用者による電源オフであるか停電による電源オフであるか判別する。
【0079】
呼び出しランプ100への電源供給が途絶えた時点から所定時間より長い期間呼び出しランプ100に再度電源が供給されなければ、停電監視回路120は、使用者による電源オフであると判別する。この場合、再度呼び出しランプ100の電源がオンされると、CPU110は日付の更新を行う。
【0080】
一方、呼び出しランプ100への電源供給が途絶えた時点から所定時間以内に呼び出しランプ100に再度電源が供給されれば、停電監視回路120は、停電が発生したことを判別する。この場合、CPU110は日付の更新を行わない。したがって、遊技機200の履歴データを正確に蓄積することが可能である。
【0081】
リセット回路121は、CPU110にエラーが発生した場合にCPU110をリセットする。それにより、呼び出しランプ100の誤動作が防止される。
【0082】
また、リセット回路121は、呼び出しランプ100の電源がオンされてから所定時間CPU110のリセットを継続する。それにより、呼び出しランプ100の電源電圧が安定してからCPU110が動作を開始する。これにより、呼び出しランプ100の誤動作が防止される。
【0083】
ワンタッチメニュー部123は、図3で上述した液晶表示パネル101のオーダーメニュー部101aにおいて、以下に示すような画面を表示させ、所定の設定および変更する場合に、遊技者により操作される。
【0084】
図5は、液晶表示パネル101のオーダーメニュー部101aに複数の所定の画面が表示されている状態を示す模式図である。
【0085】
遊技者によりワンタッチメニュー部123のワンタッチメニューボタン123aが操作されると、図5(a)に示すように、図示しない通常画面に代わり、オーダーメニュー選択画面が表示される。
【0086】
この場合、例えば、目押し、玉箱、ワゴンサービス、食事休憩、ひざかけおよびおしぼり等のオーダーメニュー選択画面が表示される。なお、遊技者によりワンタッチメニューボタン123aが再びまたは三度操作されることにより、上記とは異なるサービスのオーダーメニュー選択画面が表示され、その後、遊技者により再度ワンタッチメニューボタン123aが操作されることにより、オーダーメニュー部123の表示が図示しない通常画面に戻る。
【0087】
例えば、遊技者がワンタッチメニュー部123のワンタッチメニュー選択ボタン123bによりワゴンサービスを選択し、ワンタッチメニュー決定ボタン123cにより当該ワゴンサービスの注文を決定すると、図5(b)に示すような当該ワゴンサービスのオーダー確定画面がオーダーメニュー部101aに表示される。
【0088】
そして、遊技者がワンタッチメニュー選択ボタン123bにより例えば「はい」を選択し、ワンタッチメニュー決定ボタン123cを操作することにより当該注文を確定すると、図5(c)に示すように、当該ワゴンサービスが問い合わせ中であることがオーダーメニュー部101aに表示される。この場合、上記注文を示す信号がコントロールユニット300を介してワンタッチホストコンピュータ500aに与えられる。なお、図5(b)において、遊技者がワンタッチ選択ボタン123bにより「いいえ」を選択し、ワンタッチメニュー決定ボタン123cを操作した場合には、オーダーメニュー部101aには、図5(a)のオーダーメニュー選択画面が表示される。
【0089】
その後、店員は、ワンタッチホストコンピュータ500aにより遊技者からの上記注文を確認すると、当該注文への対応の開始を示す信号を、遊技者が使用する遊技機200に対応する呼び出しランプ100のCPU110に送信する。それにより、図5(d)に示すように、オーダーメニュー部101aに例えば「ただ今お伺いします」という表示が行われる。これと同時に、呼び出しランプ100の右ランプ部104および左ランプ部105が点灯または点滅する。それにより、遊技者は、店員が対応してくれていることを容易に認識することができる。
【0090】
ここで、本実施の形態では、遊技者の遊技時間を呼び出しランプ100のCPU110により計測してもよい。例えば、CPU110により計測される遊技時間が3時間となったときに、上述の図5(a)に示す画面がオーダーメニュー部101aに表示される。それにより、遊技者は、所望の注文を選択することができ、気分転換を図ることができる。
【0091】
また、本実施の形態では、呼び出しランプ100のCPU110は、遊技者の遊技成績(例えば、出玉率等)に基づいて、上記のように、図5(a)に示す画面をオーダーメニュー部101aに表示させてもよい。この場合、例えば、遊技成績が好ましくない場合に、図5(a)に示す画面がオーダーメニュー部101aに表示される。それにより、遊技者は、気分転換を図ることができる。
【0092】
本実施の形態では、オーダーメニュー部101aには、上述したように、オーダーメニュー選択画面が表示されるだけでなく、以下のような内容を表示させることも可能である。以下、これについて説明する。
【0093】
図6は、オーダーメニュー部101aにおける他の表示内容の例を示す模式図である。
【0094】
図6(a)に示すように、1または複数の島1に配置された複数の遊技機200について、機種別にランキングをオーダーメニュー部101aに表示させることができる。例えば、図6(a)においては、ベスト3の遊技機200の台番、これらの台番の遊技機200における獲得枚数、ビッグボーナス回数およびレギュラーボーナス回数がそれぞれ表示されている。このような構成により、遊技者は、島1に制限されず、機種別のランキング情報を得ることができる。
【0095】
また、図6(b)に示すように、例えば「7月1日、新装OPEN!新台入替30台!!」という店のインフォメーションをオーダーメニュー部101aに表示させることができる。
【0096】
図7は、オーダーメニュー部101aにおけるさらに他の表示内容の例を示す模式図である。
【0097】
磁石を用いて不正行為が行われ、異常が発生した場合には、図7(a)に示すような内容がオーダーメニュー部101aに表示される。この場合、遊技機200に例えば磁力センサ(図示せず)が設けられ、この磁力センサにより磁石による不正行為が検知される。
【0098】
また、不正な手段により遊技機200内に異常な電波が発生した場合には、図7(b)に示すような内容がオーダーメニュー部101aに表示される。この場合、遊技機200に例えば異常な周波数を検出するセンサ(図示せず)が設けられる。
【0099】
また、一般的に、一定周期の振動を発生する体感器を使用することにより、遊技者は、ほぼ一定周期で遊技機200のレバーまたはストップボタン(共に図示せず)を操作することが可能となり、不正に遊技を行う場合がある。
【0100】
上記のように、体感器による不正行為が行われると、図7(c)に示すような内容がオーダーメニュー部101aに表示される。この場合、遊技機200には体感器から出力される低周波数を検出するセンサ(図示せず)、または上記一定周期を測定するカウンタ(図示せず)が設けられる。
【0101】
ここで、遊技機200は、一般的に、各種回路および制御装置等を収納する本体部(図示せず)と、遊技領域が配設された遊技盤を備えるとともに開閉可能に設けられた前枠(図示せず)とを有する。この前枠には、遊技者が遊技領域を視認できるように、例えばガラスからなるガラス枠(図示せず)が開閉可能に設けられている。
【0102】
上記のような構成において、上記前枠またはガラス枠が解錠された場合に、図7(d)に示すような内容がオーダーメニュー部101aに表示される。
【0103】
なお、上述の図7(a)〜図7(d)に示すオーダーメニュー部101aにおける表示とともに、呼び出しランプ100の右ランプ部104および左ランプ部105を点灯させてもよい。それにより、店員は、点灯している右ランプ部104および左ランプ部105に気付き、その後、オーダーメニュー部101aを視認することにより、表示内容を迅速に把握することが可能となる。
【0104】
また、画像データをホストコンピュータ500で作成および編集することにより任意の画像データを呼び出しランプ100に送信することが可能である。それにより、新規に考えられた不正行為に対応する表示内容をオーダーメニュー部101aに表示することが可能である。
【0105】
(本実施の形態における効果)
本実施の形態においては、遊技者が呼び出しランプ100のワンタッチメニュー部123を操作することにより、遊技者の所望の注文が、店員に迅速に認識される。遊技者からの注文を認識した店員は、即座に準備を始め、遊技者にサービスを迅速に提供することができる。それにより、遊技者の要望を満たすまでにかかる時間が短縮されるとともに、店員の手間および作業時間も十分に低減される。また、店員が複数回にわたりパチスロホール内を行き来することがなくなるので、遊技者は快適に遊技を行うことが可能となる。
【0106】
(請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係)
本実施の形態においては、ホストコンピュータ500またはワンタッチホストコンピュータ500aがコンピュータに相当し、右ランプ部104および左ランプ部105が表示ランプに相当し、オーダーメニュー部101aが表示部に相当し、ワンタッチメニュー部123がサービス選択手段に相当し、通信ポート117およびコントロールユニット300が通信手段に相当し、CPU110が測定手段および算出手段に相当する。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明に係る呼び出しランプは、パチスロ機等の遊技機における情報を表示するため等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本実施の形態に係る呼び出しランプを遊技機に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る呼び出しランプを用いたシステムの構成を示す模式図である。
【図3】本実施の形態に係る呼び出しランプの正面図である。
【図4】呼び出しランプの制御系を示すブロック図である。
【図5】液晶表示パネルのオーダーメニュー部に複数の所定の画面が表示されている状態を示す模式図である。
【図6】オーダーメニュー部における他の表示内容の例を示す模式図である。
【図7】オーダーメニュー部におけるさらに他の表示内容の例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0109】
1 島
100 呼び出しランプ
101 液晶表示パネル
101a オーダーメニュー部
102 スイッチ部
104 右ランプ部
105 左ランプ部
104a,105a LEDランプ
110 CPU
111 データメモリ
112 ワークメモリ
113 プログラム・画像メモリ
114 画像キャッシュメモリ
116 インタフェース部
117 通信ポート
118 スイッチ入力インタフェース部
119 LED制御部
122 操作部
122a 十字キー
122b 決定キー
123 ワンタッチメニュー部
123a ワンタッチメニューボタン
123b ワンタッチメニュー選択ボタン
123c ワンタッチメニュー決定ボタン
200 遊技機
300 コントロールユニット
400 リモコン
500 ホストコンピュータ
500a ワンタッチホストコンピュータ
501 表示画面
502 コンテンツ選択部
503 台選択ボタン
504 表示位置選択ボタン
600 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機と別個に構成されかつ前記遊技機に設置されるとともにコンピュータに接続される呼び出しランプであって、
複数のサービスを表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記複数のサービスのうち1または複数のサービスを選択するためのサービス選択手段と、
前記サービス選択手段により選択された1または複数のサービスに基づく情報を前記コンピュータに送信する通信手段とを含むことを特徴とする呼び出しランプ。
【請求項2】
遊技の継続時間を測定する測定手段をさらに含み、
前記表示部は、前記測定手段により測定された前記継続時間に基づいて前記複数のサービスを表示することを特徴とする請求項1記載の呼び出しランプ。
【請求項3】
遊技成績を算出する算出手段をさらに含み、
前記表示部は、前記算出手段により算出された前記遊技成績に基づいて前記複数のサービスを表示することを特徴とする請求項1または2記載の呼び出しランプ。
【請求項4】
前記コンピュータは、前記通信手段から前記情報を受信した後に、サービスの準備を開始することを示す信号を前記通信手段に送信し、
前記表示部は、前記通信手段により前記サービスの準備を開始することを示す信号を受信した後に、前記サービスの準備の開始を示す表示を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の呼び出しランプ。
【請求項5】
前記表示部により前記サービスの準備の開始を示す表示が行われる際に、点灯または点滅する表示ランプをさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の呼び出しランプ。
【請求項6】
遊技機に接続される遊技機用システムであって、
前記遊技機と別個に構成されかつ前記遊技機に設置されるとともにコンピュータに接続される呼び出しランプと、
前記呼び出しランプを管理するコンピュータとを備え、
前記呼び出しランプは、
複数のサービスを表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記複数のサービスのうち1または複数のサービスを選択するためのサービス選択手段と、
前記サービス選択手段により選択された1または複数のサービスに基づく情報を前記コンピュータに送信する通信手段とを含むことを特徴とする遊技機用システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−352(P2007−352A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−183652(P2005−183652)
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
【出願人】(000101204)アサヒ電機株式会社 (8)
【Fターム(参考)】