説明

呼制御装置および呼制御方法

【課題】運用処理部及び予備処理部を搭載する呼処理ブロック部単位で障害が発生した際に、呼の切断のリスクを低減する。
【解決手段】交換制御部は、特定の呼処理ブロック部に搭載される予備処理部である特定予備処理部と、特定の呼処理ブロック部以外の他の呼処理ブロック部に搭載される他の予備処理部との間で呼情報および呼の設定先を交換させる。障害検出部は、呼処理ブロック部における障害を検出する。障害検出部によって他の呼処理ブロック部における障害が検出された場合を想定する。この場合、設定先変更部は、他の呼処理ブロック部に搭載される他の予備処理部と特定予備処理部との間で交換された呼の設定先を、特定予備処理部を搭載する呼処理ブロック部に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼制御装置および呼制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、呼を制御する呼制御装置は、呼を処理する運用処理部と、運用処理部の代替として動作する予備処理部とをそれぞれ搭載する複数の呼処理ブロック部を有し、必要に応じて予備処理部の稼動を開始することにより、通信システムの信頼性を向上させていた。
【0003】
すなわち、従来の呼制御装置では、障害の発生した運用処理部に代わって予備処理部が稼動できるように、運用処理部に設定された呼に関する呼情報を予備処理部に保持させ、運用処理部及び予備処理部の間で呼情報の同期がなされる。そして、運用処理部で障害が発生した場合には、予備処理部が、運用処理部との間で同期されている呼情報を使用して、運用処理部が行なっていた呼の処理を引き継ぐ。これにより、運用処理部で障害が発生した場合でも、呼の切断が回避される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−355392号公報
【特許文献2】特開2001−119730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、運用処理部及び予備処理部を搭載する呼処理ブロック部単位で障害が発生した際に、呼の切断のリスクが高まるという問題がある。
【0006】
すなわち、上述した従来技術では、障害の発生した運用処理部から呼を引き継いだ予備処理部で更に障害が発生した場合には、予備処理部にて接続されていた呼が全て切断される。このため、運用処理部及び予備処理部を搭載する呼処理ブロック部単位で障害が発生した際に、呼の切断のリスクが高まっていた。
【0007】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、運用処理部及び予備処理部を搭載する呼処理ブロック部単位で障害が発生した際に、呼の切断のリスクを低減することができる呼制御装置および呼制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の開示する呼制御装置は、一つの態様において、複数の呼処理ブロック部と、交換制御部と、障害検出部と、設定先変更部とを備える。複数の呼処理ブロック部は、設定された呼に関する呼情報を用いて前記呼を処理する運用処理部と、前記呼情報及び前記呼の設定先を保持し、前記運用処理部の代替として動作する予備処理部とをそれぞれ搭載する。交換制御部は、特定の前記呼処理ブロック部に搭載される前記予備処理部である特定予備処理部と、特定の前記呼処理ブロック部以外の他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部との間で前記呼情報および前記呼の設定先を交換させる。障害検出部は、前記呼処理ブロック部における障害を検出する。前記障害検出部によって他の前記呼処理ブロック部における障害が検出された場合を想定する。この場合、設定先変更部は、他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部と前記特定予備処理部との間で交換された前記呼の設定先を、前記特定予備処理部を搭載する前記呼処理ブロック部に変更する。
【発明の効果】
【0009】
本願の開示する呼制御装置の一つの態様によれば、運用処理部及び予備処理部を搭載する呼処理ブロック部単位で障害が発生した際に、呼の切断のリスクを低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本実施例に係る呼制御装置の構成を示すためのブロック図である。
【図2】図2は、本実施例における呼管理テーブルの一例を示す図である。
【図3】図3は、本実施例における呼管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施例における信号の構成例を示す図である。
【図5】図5は、本実施例に係る呼制御装置による通常時同期処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、本実施例に係る呼制御装置による通常時同期処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図7】図7は、本実施例に係る呼制御装置による通常時同期処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図8】図8は、本実施例に係る呼制御装置による通常時系切替処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図9】図9は、本実施例に係る呼制御装置による通常時切替処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図10】図10は、本実施例に係る呼制御装置による呼処理部搭載時同期処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、本実施例に係る呼制御装置による呼処理部搭載時同期処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図12】図12は、本実施例に係る呼制御装置による呼処理部搭載時同期処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図13】図13は、本実施例に係る呼制御装置による障害発生時系切替処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図14】図14は、本実施例に係る呼制御装置による障害発生時系切替処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図15】図15は、本実施例に係る呼制御装置による省電力モード移行時系切替処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図16】図16は、本実施例に係る呼制御装置による省電力モード移行時系切替処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。
【図17A】図17Aは、特定の呼処理FBと他の全ての呼処理FBとの間で同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【図17B】図17Bは、特定の呼処理FBと他の全ての呼処理FBとの間で同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【図18A】図18Aは、特定の呼処理FBと省電力モードに移行する呼処理FBおよび省電力モードに移行しない呼処理FBとの間で同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【図18B】図18Bは、特定の呼処理FBと省電力モードに移行する呼処理FBおよび省電力モードに移行しない呼処理FBとの間で同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【図19A】図19Aは、同期先のリソース数に応じた同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【図19B】図19Aは、同期先のリソース数に応じた同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【図20】図20は、呼処理装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願の開示する呼制御装置および呼制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0012】
まず、本実施例に係る呼制御装置の構成を説明する。図1は、本実施例に係る呼制御装置の構成を示すためのブロック図である。図1に示す呼制御装置は、呼処理FB(Function Block)10と、呼処理FB30と、FB制御部50とを有する。なお、以下では、呼処理部FB10をFB#0と表記し、呼処理FB30をFB#1と表記することがあるものとする。また、ここでは、呼制御装置が、2個の呼処理FBを有する例を示すが、2個以上の呼処理FBを有するようにしてもよい。
【0013】
呼処理FB10は、外部IF(Interface)部11と、FB間IF部12と、運用系の呼処理部13と、予備系の呼処理部14とを有する。外部IF部11は、呼処理FB10および呼処理FB30とFB制御部50との間における通信を制御する。FB間IF部12は、呼処理FB10と呼処理FB30との間における通信を制御する。
【0014】
運用系の呼処理部13は、呼処理FB10に設定された呼に関する呼情報を用いて呼を処理する。具体的には、運用系の呼処理部13は、呼処理FB10に設定された呼に関する呼情報を記憶する呼管理テーブル13aを有し、呼管理テーブル13aを参照して呼を処理する。呼管理テーブル13aは、予備系の呼処理部14が有する呼管理テーブル14aとの間でデータを同期させる対象となるテーブルである。呼管理テーブル13aの一例を図2に示す。
【0015】
呼管理テーブル13aは、図2に示すように、ID(Identification)、設定先、Status、固定情報及び運用中情報といった項目を対応付けて呼情報として記憶する。IDは、呼処理FB10に設定された呼を一意に識別する識別情報であり、FB制御部50によって新規呼を振り分ける際に当該新規呼に付与される識別情報である。設定先は、IDで識別される呼の設定先となる呼処理FBを表す情報である。Statusは、IDで識別される呼の状態を表す情報であり、当該呼が処理中である場合には使用中となる。固定情報は、IDで識別される呼を処理するためのプロトコルで使用されるパラメータであり、例えば、タイマ値や送受信窓サイズ等の静的パラメータを指す。運用中情報は、IDで識別される呼を処理するためのプロトコルに現に使用されるパラメータであり、例えば、プロトコル状態や送受信シーケンス番号等、運用中に動的に設定されるパラメータを指す。図2の例では、呼管理テーブル13aは、呼処理FB10に設定されたID「0」の呼に関して、固定情報「a0」、運用中情報「b0」および設定先「FB#0」を対応付けて記憶する。
【0016】
予備系の呼処理部14は、呼処理FB10に設定された呼に関する呼情報および該呼の設定先を保持し、運用系の呼処理部13の代替として動作する。具体的には、予備系の呼処理部14は、呼処理FB10に設定された呼に関する呼情報を記憶する呼管理テーブル14aを有し、運用系の呼処理部13に代えて稼動を開始する旨の指示を受け付けると、呼管理テーブル14aを参照して呼を処理する。呼管理テーブル14aは、運用系の呼処理部13が有する呼管理テーブル13aとの間でデータを同期させる対象となるテーブルである。呼管理テーブル14aの一例を図3に示す。
【0017】
呼管理テーブル14aは、図3に示すように、ID、設定先、Status、固定情報及び運用中情報といった項目を対応付けて呼情報として記憶する。IDは、呼処理FB10に設定された呼を一意に識別する識別情報であり、FB制御部50によって新規呼を振り分ける際に当該新規呼に付与される識別情報である。設定先は、IDで識別される呼の設定先となる呼処理FBを表す情報である。Statusは、IDで識別される呼の状態を表す情報であり、当該呼が処理中である場合には使用中となる。固定情報は、IDで識別される呼を処理するためのプロトコルで使用されるパラメータであり、例えば、タイマ値や送受信窓サイズ等の静的パラメータを指す。運用中情報は、IDで識別される呼を処理するためのプロトコルに現に使用されるパラメータであり、例えば、プロトコル状態や送受信シーケンス番号等、運用中に動的に設定されるパラメータを指す。図3の例では、呼管理テーブル14aは、呼処理FB10に設定されたID「0」の呼に関して、固定情報「a0」および設定先「FB#0」を対応付けて記憶する。なお、予備系の呼処理部14では、呼の処理を行わないので、呼管理テーブル14aでは、運用中情報の設定はない。
【0018】
図1に戻り、呼処理FB30は、外部IF部31と、FB間IF部32と、運用系の呼処理部33と、予備系の呼処理部34とを有する。呼処理FB30は、呼処理FB10と同様の構成を有する。したがって、同様の構成要素には、末尾が同一の参照符号を付すとともに、その詳細な説明は省略する。
【0019】
FB制御部50は、外部IF部51と、制御部52とを有する。外部IF部51は、FB制御部50と呼処理FB10および呼処理FB30と間における通信を制御する。
【0020】
制御部52は、呼処理FB10および呼処理FB30に対する各種の制御を行う。制御部52は、振分制御部53と、交換制御部54と、障害検出部55と、設定先変更部56と、転送部57と、削除部58と、取得制御部59とを有する。
【0021】
振分制御部53は、呼制御装置にて制御される呼を、呼処理FB10および呼処理FB30のいずれかに振り分ける。なお、呼制御装置にて制御される呼とは、例えば、本実施例の呼制御装置に、当該呼制御装置に接続した外部装置などから制御要求があった呼などが該当する。
【0022】
例えば、振分制御部53は、新規呼を処理する旨の指示を外部装置から受け付けると、受け付けた新規呼を振り分ける呼処理FB10を選択する。そして、振分制御部53は、選択した呼処理FB10に、外部IF部51を介して新規呼の設定を指示するメッセージを送信する。なお、新規呼の設定を指示するメッセージには、該新規呼に関する呼情報および設定先の情報が含まれており、これら呼情報及び設定先の情報が、呼処理FB10の呼管理テーブル13aおよび呼管理テーブル14aに格納される。
【0023】
交換制御部54は、呼管理FB30に搭載される予備系の呼処理部34と、呼管理FB10に搭載される予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を交換させる。具体的には、交換制御部54は、運用系の呼処理部13と予備系の呼処理部14との間および予備系の呼処理部34と予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨の制御メッセージを、運用系の呼処理部13および呼処理部33に送信する。
【0024】
また、交換制御部54は、特定の呼処理FBに対して新たに搭載された呼処理部を予備系の呼処理部として認識し、認識した呼処理部に対して、他の予備系の呼処理部との間で呼情報および呼の設定先を交換するよう指示する。例えば、交換制御部54は、呼処理FB30に対して呼処理部34が新たに搭載されると、呼処理部34を予備系の呼処理部34として認識し、予備系の呼処理部34に対して、他の予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を交換するよう指示する。
【0025】
障害検出部55は、呼処理FB10または呼処理FB30における障害を検出する。例えば、障害検出部55は、呼処理FB10に搭載される運用系の呼処理部13および予備系の呼処理部14の両系に障害が発生した場合に、呼処理FB10における障害の発生を検出する。また、障害検出部55は、呼処理FB10または呼処理FB30における障害を検出すると、障害の発生が検出された旨を設定先変更部56に通知する。
【0026】
設定先変更部56は、呼処理FB10または呼処理FB30における障害の発生が検出された場合に、障害の発生が検出された呼処理FBに設定された呼の設定先を変更する。例えば、設定先変更部56は、呼処理FB10における障害の発生が検出された場合に、障害の発生が検出された呼処理FB10に搭載される呼処理部14と呼処理FB30に搭載される呼処理部34との間で交換された呼の設定先を、呼処理FB30に変更する。
【0027】
転送部57は、予備系の呼処理部が運用系の呼処理部に代わって稼動を開始する場合に、予備系の呼処理部により保持される呼情報及び呼の設定先を運用系の呼処理部へ転送する。例えば、転送部57は、予備系の呼処理部14が運用系の呼処理部13に代わって稼動を開始する場合に、予備系の呼処理部14により保持される呼情報及び呼の設定先を運用系の呼処理部13へ転送する旨の指示を予備系の呼処理部14に送信する。
【0028】
削除部58は、転送部57により転送された呼情報および呼の設定先を予備系の呼処理部から削除する。例えば、削除部58は、転送部57により予備系の呼処理部14から運用系の呼処理部13に転送された呼情報および呼の設定先を予備系の呼処理部14の呼管理テーブル14aから削除する旨の指示を予備系の呼処理部14に送信する。
【0029】
取得制御部59は、呼処理FBが省電力モードに移行する場合に、省電力モードに移行する呼処理FBに搭載される運用系の呼処理部から呼の処理に現に用いられている呼情報を取得するよう、他の呼処理FBに搭載される予備系の呼処理部に指示する。例えば、取得制御部59は、呼処理FB10が省電力モードに移行する場合に、呼処理FB10に搭載される運用系の呼処理部13から呼情報としての運用中情報を取得するよう呼処理FB30の予備系の呼処理部34に指示する。
【0030】
ここで、呼処理FB10および呼処理FB30とFB制御部50間、並びに、呼処理FB10と呼処理FB30間でやり取りされる信号の構成例について簡単に説明する。図4は、本実施例における信号の構成例を示す図である。図4に示すように、本実施例における信号は、転送先装置識別ID、転送元装置識別ID、信号識別ID、転送データサイズおよびPayloadを含む。転送先装置識別IDは、転送先となる装置(機能部)を識別するための識別子である。転送元装置識別IDは、転送元となる装置(機能部)を識別するための識別子である。信号識別IDは、Payloadに格納されているデータの識別子である。Payloadは、データの格納領域であり、例えば、呼に関する呼情報や呼の設定先の情報などのデータを格納する。
【0031】
次に、本実施例に係る呼制御装置による処理手順を説明する。なお、以下の処理手順についての説明では、呼処理FB10(FB#0)にID「0」の呼が振り分けられ、呼処理部FB30(FB#1)にID「1」の呼が振り分けられたものとして説明を行う。
【0032】
図5は、本実施例に係る呼制御装置による通常時同期処理の処理手順を示すシーケンス図である。FB制御部50は、運用系の呼処理部13と予備系の呼処理部14との間および予備系の呼処理部34と予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を指示する制御メッセージを、運用系の呼処理部13に送信する(S101)。
【0033】
そして、運用系の呼処理部13は、FB制御部50からの制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル13aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを予備系の呼処理部14に送信する(S102)。予備系の呼処理部14は、運用系の呼処理部13からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル14aに格納する。
【0034】
そして、予備系の呼処理部14は、呼管理テーブル14aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを、予備系の呼処理部34に送信する(S103)。予備系の呼処理部34は、予備系の呼処理部14からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル34aに格納する。
【0035】
また、FB制御部50は、運用系の呼処理部33と予備系の呼処理部34との間および予備系の呼処理部34と予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を指示する制御メッセージを、運用系の呼処理部33に送信する(S104)。
【0036】
そして、運用系の呼処理部33は、FB制御部50からの制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル33aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを予備系の呼処理部34に送信する(S105)。予備系の呼処理部34は、運用系の呼処理部33からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル34aに格納する。
【0037】
そして、予備系の呼処理部34は、呼管理テーブル34aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを、予備系の呼処理部14に送信する(S106)。予備系の呼処理部14は、予備系の呼処理部34からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル14aに格納する。
【0038】
図6および図7は、本実施例に係る呼制御装置による通常時同期処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。図6において、呼処理FB10(FB#0)における呼管理テーブル13aの状態が左側に示され、呼処理FB10における呼管理テーブル14aの状態が右側に示されている。呼処理FB10の呼処理部13は、FB制御部50からの制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル13aに格納された固定情報「a0」および呼の設定先「FB#0」を含む同期メッセージを予備系の呼処理部14に送信する。また、予備系の呼処理部14は、運用系の呼処理部13からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a0」および呼の設定先「FB#0」を呼管理テーブル14aに格納する。また、予備系の呼処理部14は、予備系の呼処理部34からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル14aに格納する。
【0039】
図7において、呼処理FB30(FB#1)における呼管理テーブル33aの状態が左側に示され、呼処理FB30における呼管理テーブル34aの状態が右側に示されている。予備系の呼処理部34は、予備系の呼処理部14からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a0」および呼の設定先「FB#0」を呼管理テーブル34aに格納する。また、運用系の呼処理部33は、FB制御部50からの制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル33aに格納された固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を含む同期メッセージを予備系の呼処理部34に送信する。また、予備系の呼処理部34は、運用系の呼処理部33からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル34aに格納する。
【0040】
このようにして、FB制御部50は、呼処理FB10に搭載される予備系の呼処理部14と、呼処理部FB30に搭載される予備系の呼処理部34との間で呼情報および呼の設定先を交換させる。したがって、呼処理FB10に搭載される予備系の呼処理部14は、呼処理FB30に振り分けられた呼に関する呼情報を保持し、呼処理FB30に搭載される予備系の呼処理部34は、呼処理FB10に振り分けられた呼に関する呼情報を保持することができる。
【0041】
図8は、本実施例に係る呼制御装置による通常時系切替処理の処理手順を示すシーケンス図である。FB制御部50は、呼処理FB10に搭載された予備系の呼処理部14に対して、予備系から運用系への系切り替えを指示する切替制御メッセージを送信する(S201)。そして、予備系の呼処理部14は、FB制御部50からの切替制御メッセージを受け付けると、運用系の呼処理部13に対して運用中情報の送信を指示する同期開始メッセージを送信する(S202)。
【0042】
そして、運用系の呼処理部13は、予備系の呼処理部14からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル13aに格納された運用中情報を含む運用中情報メッセージを予備系の呼処理部14に送信する(S203)。なお、この運用中情報メッセージの送信は、呼管理テーブル13aに格納された運用中情報の全てが送信されるまで繰り返される。そして、予備系の呼処理部14は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報を呼管理テーブル14aに格納する。そして、予備系の呼処理部14は、全ての運用中情報メッセージを受け付けると、同期完了メッセージを運用系の呼処理部13に送信する(S204)。そして、予備系の呼処理部14は、運用系の呼処理部13に代わって稼動を開始する旨を通知する切替完了メッセージをFB制御部50に送信する(S205)。これにより、予備系と運用系とが切り替わる。つまり、運用系の呼処理部14は、呼処理FB10に設定された呼に関する呼情報を用いて呼を処理し、予備系の呼処理部13は、運用系の呼処理部14の代替として動作する。
【0043】
そして、FB制御部50は、呼処理部14からの切替完了メッセージを受け付けると、呼処理部14により保持される呼情報及び呼の設定先を呼処理部13へ転送する旨の指示を含む他装置情報同期メッセージを呼処理部13に送信する(S206)。そして、予備系の呼処理部13は、他装置情報同期メッセージに含まれる、呼処理部14により保持される呼情報及び呼の設定先を呼処理部13へ転送する旨の指示を同期開始メッセージとして運用系の呼処理部14に転送する(S207)。
【0044】
そして、運用系の呼処理部14は、同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル14aに格納された呼情報および呼の設定先を含む呼情報メッセージを予備系の呼処理部13へ送信する(S208)。なお、この呼情報メッセージの送信は、呼管理テーブル14aに格納された呼情報および呼の設定先の全てが送信されるまで繰り返される。そして、予備系の呼処理部13は、呼情報メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル13aに格納する。そして、予備系の呼処理部13は、全ての呼情報メッセージを受け付けると、呼情報及び呼の設定先の転送を完了した旨を通知する同期完了メッセージを予備系の呼処理部14に送信する(S209)。
【0045】
そして、運用系の呼処理部14は、同期完了メッセージを受け付けると、S208で予備系の呼処理部13に転送された呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル14aから削除する(S210)。そして、予備系の呼処理部13は、呼情報及び呼の設定先の転送が完了した旨を通知する他装置情報同期完了メッセージをFB制御部50に送信する(S211)。
【0046】
図9は、本実施例に係る呼制御装置による通常時切替処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。図9において、呼処理FB10(FB#0)における呼管理テーブル13aの状態が左側に示され、呼処理FB10における呼管理テーブル14aの状態が右側に示されている。運用系の呼処理部13は、予備系の呼処理部14からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル13aに格納された運用中情報「b0」を含む運用中情報メッセージを予備系の呼処理部14に送信する。また、予備系の呼処理部14は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報「b0」を呼管理テーブル14aに格納する。また、運用系の呼処理部14は、同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル14aに格納された固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を含む呼情報メッセージを予備系の呼処理部13へ送信する。また、予備系の呼処理部13は、呼情報メッセージに含まれる固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル13aに格納する。また、運用系の呼処理部14は、同期完了メッセージを受け付けると、予備系の呼処理部13に転送された固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル14aから削除する。
【0047】
このようにして、FB制御部50は、予備系の呼処理部14が運用系の呼処理部13に代わって稼動を開始する場合に、予備系と運用系間で呼情報および呼の設定先の転送を行い、転送後の呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル14aから削除する。したがって、呼処理FB10に搭載される呼処理部14は、不要な情報を呼管理テーブル14aから削除することができ、呼管理テーブル14aの容量を低減することができる。
【0048】
図10は、本実施例に係る呼制御装置による呼処理部搭載時同期処理の処理手順を示すシーケンス図である。呼処理FB30に対して呼処理部34が新たに搭載されると(S301)、FB制御部50は、新たに搭載された呼処理部34に稼動の開始を指示する装置制御メッセージを送信する(S302)。そして、FB制御部50は、新たに搭載された呼処理部34と運用系の呼処理部33との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を指示する同期制御メッセージを、運用系の呼処理部33に送信する(S303)。
【0049】
そして、運用系の呼処理部33は、FB制御部50からの制御メッセージを受け付けると、該制御メッセージを同期開始メッセージとして呼処理部34に転送する(S304)。そして、運用系の呼処理部33は、呼管理テーブル33aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを呼処理部34に送信する(S305)。呼処理部34は、運用系の呼処理部33からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル34aに格納する。そして、呼処理部34は、呼情報および呼の設定先を同期を完了した旨を通知する同期完了メッセージを運用系の呼処理部33に送信する(S306)。そして、運用系の呼処理部33は、同期完了メッセージをFB制御部50に転送する(S307)。これにより、呼処理部34は、運用系の呼処理部33の代替として動作する予備系の呼処理部34となる。
【0050】
そして、FB制御部50は、運用系の呼処理部33からの同期完了メッセージを受け付けると、予備系の呼処理部14と予備系の呼処理部34との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を指示する他装置同期制御メッセージを呼処理部14に送信する(S308)。そして、予備系の呼処理部14は、他装置同期制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル14aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを、予備系の呼処理部34に送信する(S309)。予備系の呼処理部34は、予備系の呼処理部14からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル34aに格納する。
【0051】
そして、FB制御部50は、予備系の呼処理部14と予備系の呼処理部34との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を指示する他装置同期制御メッセージを予備系の呼処理部34に送信する(S310)。そして、予備系の呼処理部34は、他装置同期制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル14aに格納された呼情報および呼の設定先を含む同期メッセージを、予備系の呼処理部14に送信する(S311)。予備系の呼処理部14は、予備系の呼処理部34からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル14aに格納する。
【0052】
図11および図12は、本実施例に係る呼制御装置による呼処理部搭載時同期処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。図11において、呼処理FB10(FB#0)における呼管理テーブル13aの状態が左側に示され、呼処理FB10における呼管理テーブル14aの状態が右側に示されている。予備系の呼処理部34は、他装置同期制御メッセージを受け付けると、呼管理テーブル34aに格納された固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を含む同期メッセージを、予備系の呼処理部14に送信する。また、予備系の呼処理部14は、予備系の呼処理部34からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル14aに格納する。
【0053】
図12において、呼処理FB30(FB#1)における呼管理テーブル33aの状態が左側に示され、呼処理FB30における呼管理テーブル34aの状態が右側に示されている。運用系の呼処理部33は、呼管理テーブル33aに格納された固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を含む同期メッセージを呼処理部34に送信する。また、呼処理部34は、運用系の呼処理部33からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a1」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル34aに格納する。また、予備系の呼処理部34は、予備系の呼処理部14からの同期メッセージを受け付けると、該同期メッセージに含まれる固定情報「a0」および呼の設定先「FB#0」を呼管理テーブル34aに格納する。
【0054】
このようにして、FB制御部50は、呼処理FB30に新規に搭載される呼処理部34と、呼処理FB10に搭載される予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を交換させる。したがって、呼処理FB10に搭載される予備系の呼処理部14は、呼処理FB30に振り分けられた呼に関する呼情報を保持し、呼処理FB30に搭載される予備系の呼処理部34は、呼処理FB10に振り分けられた呼に関する呼情報を保持することができる。
【0055】
図13は、本実施例に係る呼制御装置による障害発生時系切替処理の処理手順を示すシーケンス図である。呼処理FB10に搭載される運用系の呼処理部13および予備系の呼処理部14の両系に障害が発生した場合に(S401およびS402)、FB制御部50は、呼処理FB10における障害の発生を検出する(S403)。
【0056】
そして、FB制御部50は、呼処理FB10における障害の発生が検出された場合に、呼処理FB30に搭載された予備系の呼処理部34に対して、予備系から運用系への系切り替えを指示する切替制御メッセージを送信する(S404)。そして、予備系の呼処理部34は、FB制御部50からの切替制御メッセージを受け付けると、運用系の呼処理部33に対して運用中情報の送信を指示する同期開始メッセージを送信する(S405)。
【0057】
そして、運用系の呼処理部33は、予備系の呼処理部34からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル33aに格納された運用中情報を含む運用中情報メッセージを予備系の呼処理部34に送信する(S406)。そして、予備系の呼処理部34は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報に含まれる運用中情報を呼管理テーブル34aに格納する。そして、予備系の呼処理部34は、全ての運用中情報メッセージを受け付けると、同期完了メッセージを運用系の呼処理部33に送信する(S407)。そして、予備系の呼処理部34は、運用系の呼処理部33に代わって稼動を開始する旨を通知する切替完了メッセージをFB制御部50に送信する(S408)。これにより、予備系と運用系とが切り替わる。つまり、運用系の呼処理部34は、呼処理FB30に設定された呼に関する呼情報を用いて呼を処理し、予備系の呼処理部33は、運用系の呼処理部34の代替として動作する。
【0058】
そして、FB制御部50は、呼処理部34からの切替完了メッセージを受け付けると、障害の発生が検出が検出された呼処理FB10に設定された呼の設定先を変更する旨を指示する呼設定先変更メッセージを呼処理部34に送信する(S409)。そして、運用系の呼処理部34は、FB制御部50からの呼設定変更メッセージを受け付けると、障害の発生が検出された呼処理FB10に搭載される呼処理部14と呼処理部34との間で交換された呼の設定先を、呼処理FB30に変更する(S410)。これにより、障害の発生が検出された呼処理FB10に設定された呼は、呼処理FB30に引き継がれる。
【0059】
そして、運用系の呼処理部34は、運用系の呼処理部34と予備系の呼処理部33との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を通知する同期開始メッセージを予備系の呼処理部33に送信する(S411)。そして、運用系の呼処理部34は、呼管理テーブル34aに格納された呼情報および呼の設定先を含む呼情報メッセージを予備系の呼処理部33に送信する(S412)。そして、予備系の呼処理部33は、呼情報メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル33aに格納する。そして、運用系の呼処理部34は、全ての呼情報メッセージを送信すると、呼情報および呼の設定先の転送を完了した旨を通知する同期完了メッセージを予備系の呼処理部33に送信する(S413)。
【0060】
図14は、本実施例に係る呼制御装置による障害発生時系切替処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。図14において、呼処理FB30(FB#1)における呼管理テーブル33aの状態が左側に示され、呼処理FB30における呼管理テーブル34aの状態が右側に示されている。運用系の呼処理部33は、予備系の呼処理部34からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル33aに格納された運用中情報「b1」を含む運用中情報メッセージを予備系の呼処理部34に送信する。また、予備系の呼処理部34は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報「b1」を呼管理テーブル34aに格納する。また、運用系の呼処理部34は、FB制御部50からの呼設定変更メッセージを受け付けると、障害の発生が検出された呼処理FB10に搭載される呼処理部14と呼処理部34との間で交換された呼の設定先「FB#0」を「FB#1」に変更する。なお、このとき、運用系の呼処理部34は、呼管理テーブル34aの運用中情報に予め定められた値である「c1」を設定する。また、運用系の呼処理部34は、呼管理テーブル34aに格納された固定情報「a0」および呼の設定先「FB#1」を含む呼情報メッセージを予備系の呼処理部33に送信する。また、予備系の呼処理部33は、呼情報メッセージに含まれる固定情報「a0」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル33aに格納する。
【0061】
このようにして、FB制御部50は、障害の発生が検出された呼処理FB10に設定された呼の設定先を、障害の発生が検出されていない呼処理FB30に変更する。これにより、障害の発生が検出された呼処理FB10に設定された呼は、呼処理FB30に引き継がれる。したがって、運用系の呼処理部13および予備系の呼処理部14を搭載する呼処理FB10の単位で障害が発生した場合でも、障害の発生した呼処理FB10に設定された呼を救済することが可能となる。
【0062】
図15は、本実施例に係る呼制御装置による省電力モード移行時系切替処理の処理手順を示すシーケンス図である。図15では、FB制御部50が、呼処理FB10を省電力モードに移行させるものとして説明を行う。FB制御部50は、呼処理FB10を省電力モードに移行する場合に、呼処理FB30に搭載された予備系の呼処理部34に対して、予備系から運用系への切り替えを指示する切替制御メッセージを送信する(S501)。そして、予備系の呼処理部34は、FB制御部50からの切替制御メッセージを受け付けると、運用系の呼処理部33に対して運用中情報の送信を指示する同期開始メッセージを送信する(S502)。
【0063】
そして、運用系の呼処理部33は、予備系の呼処理部34からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル33aに格納された運用中情報を含む運用中情報メッセージを予備系の呼処理部34に送信する(S503)。そして、予備系の呼処理部34は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報を呼管理テーブル34aに格納する。そして、予備系の呼処理部34は、全ての運用中情報メッセージを受け付けると、同期完了メッセージを運用系の呼処理部33に送信する(S504)。そして、予備系の呼処理部34は、運用系の呼処理部33に代わって稼動を開始する旨を通知する切替完了メッセージをFB制御部50に送信する(S505)。これにより、予備系と運用系とが切り替わる。つまり、運用系の呼処理部34は、呼処理FB30に設定された呼に関する呼情報を用いて呼を処理し、予備系の呼処理部33は、運用系の呼処理部34の代替として動作する。
【0064】
そして、FB制御部50は、省電力モードに移行する呼処理FB10に搭載される運用系の呼処理部13から呼の処理に現に用いられている運用中情報を取得する旨を指示する運用中情報取得指示メッセージを運用系の呼処理部34に送信する(S506)。そして、運用系の呼処理部34は、FB制御部50からの運用中情報取得指示メッセージを受け付けると、運用系の呼処理部13に対して運用中情報の送信を指示する同期開始メッセージを送信する(S507)。
【0065】
そして、運用系の呼処理部13は、運用系の呼処理部34からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル13aに格納された運用中情報を含む運用中情報メッセージを運用系の呼処理部34に送信する(S508)。そして、運用系の呼処理部34は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報を呼管理テーブル34aに格納する。そして、運用系の呼処理部34は、全ての運用中情報メッセージを受け付けると、同期完了メッセージを運用系の呼処理部13に送信する(S509)。そして、運用系の呼処理部34は、運用系の呼処理部13からの運用中情報の取得が完了した旨を通知する運用中情報取得完了メッセージをFB制御部50に送信する(S510)。
【0066】
そして、FB制御部50は、呼処理部34からの運用中情報取得完了メッセージを受け付けると、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼の設定先を変更する旨を指示する呼設定先変更メッセージを呼処理部34に送信する(S511)。そして、運用系の呼処理部34は、FB制御部50からの呼設定変更メッセージを受け付けると、省電力モードに移行する呼処理FB10に搭載される呼処理部14と呼処理部34との間で交換された呼の設定先を、呼処理FB30に変更する(S512)。これにより、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼は、呼処理FB30に引き継がれる。
【0067】
そして、運用系の呼処理部34は、運用系の呼処理部34と予備系の呼処理部33との間で呼情報および呼の設定先を同期する旨を通知する同期開始メッセージを予備系の呼処理部33に送信する(S513)。そして、運用系の呼処理部34は、呼管理テーブル34aに格納された呼情報および呼の設定先を含む呼情報メッセージを予備系の呼処理部33に送信する(S514)。そして、運用系の呼処理部34は、呼情報メッセージに含まれる呼情報および呼の設定先を呼管理テーブル33aに格納する。そして、運用系の呼処理部34は、全ての呼情報メッセージを送信すると、呼情報および呼の設定先の転送を完了した旨を通知する同期完了メッセージを予備系の呼処理部33に送信する(S515)。そして、運用系の呼処理部34は、呼設定先変更完了メッセージをFB制御部50に送信する(S516)。
【0068】
そして、FB制御部50は、運用系の呼処理部34からの呼設定先変更完了メッセージを受け付けると、運用系の呼処理部13の電源をOFFとし(S517)、予備系の呼処理部14の電源をOFFとする(S518)。
【0069】
図16は、本実施例に係る呼制御装置による省電力モード移行時系切替処理の実行時の各呼管理テーブルの状態を説明するための図である。図16において、呼処理FB30(FB#1)における呼管理テーブル33aの状態が左側に示され、呼処理FB30における呼管理テーブル34aの状態が右側に示されている。運用系の呼処理部33は、予備系の呼処理部34からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル33aに格納された運用中情報「b1」を含む運用中情報メッセージを予備系の呼処理部34に送信する。また、予備系の呼処理部34は、運用中情報メッセージを受け付けると、該運用中情報メッセージに含まれる運用中情報「b1」を呼管理テーブル34aに格納する。また、運用系の呼処理部13は、運用系の呼処理部34からの同期開始メッセージを受け付けると、呼管理テーブル13aに格納された運用中情報「b0」を含む運用中情報メッセージを運用系の呼処理部34に送信する。また、運用系の呼処理部34は、運用中情報メッセージを受け付けると、運用中情報メッセージに含まれる運用中情報「b0」を呼管理テーブル34aに格納する。また、運用系の呼処理部34は、FB制御部50からの呼設定変更メッセージを受け付けると、省電力モードに移行する呼処理FB10に搭載される呼処理部14と呼処理部34との間で交換された呼の設定先「FB#0」を「FB#1」に変更する。また、運用系の呼処理部34は、呼管理テーブル34aに格納された固定情報「a0」および呼の設定先「FB#1」を含む呼情報メッセージを予備系の呼処理部33に送信する。また、予備系の呼処理部33は、呼情報メッセージに含まれる固定情報「a0」および呼の設定先「FB#1」を呼管理テーブル33aに格納する。
【0070】
このようにして、FB制御部50は、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼の設定先を、省電力モードに移行しない呼処理FB30に変更する。これにより、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼は、呼処理FB30に引き継がれる。したがって、運用系の呼処理部13および予備系の呼処理部14を搭載する呼処理FB10が省電力モードに移行する場合でも、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼を救済することが可能となる。
【0071】
次に、本実施例に係る呼制御装置による処理手順の具体例について簡単に説明する。図17Aおよび図17Bは、特定の呼処理FBと他の全ての呼処理FBとの間で同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【0072】
FB制御部50は、特定の呼処理FBと他の全ての呼処理FBとの間で呼情報を同期させる。例えば、ID=a[1]の呼がFB#0に新規に設定される場合(図17Aの(1)および(2)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#0に設定されたID=a[1]の呼に関する呼情報を他の呼処理FB#1および呼処理FB#2に同期させる。
【0073】
そして、FB制御部50は、他の呼処理FBが省電力モードに移行する場合に、他の呼処理FBで使用中の呼情報を特定の呼処理FBに取得させた後、他の呼処理FBの電源をOFFとする。例えば、呼処理FB#1および呼処理FB#2が省電力モードに移行する場合(図17Bの(3)および(4)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#1で使用中のID=b[0]〜b[2]の呼に関する呼情報と、呼処理FB#2で使用中のID=c[1]〜c[3]の呼に関する呼情報とを呼処理FB#0に取得させる。その後、FB制御部50は、呼処理FB#1および呼処理FB#2の電源をOFFとする。
【0074】
図18Aおよび図18Bは、特定の呼処理FBと省電力モードに移行する呼処理FBおよび省電力モードに移行しない呼処理FBとの間で同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【0075】
FB制御部50は、特定の呼処理FBと省電力モードに移行する呼処理FBおよび省電力モードに移行しない呼処理FBとの間で呼情報を同期させる。例えば、ID=a[1]の呼がFB#0に新規に設定される場合(図18Aの(1)および(2)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#0に設定されたID=a[1]の呼に関する呼情報を、省電力モードに移行する呼処理FB#3および省電力モードに移行しない呼処理FB#1に同期させる。
【0076】
そして、FB制御部50は、省電力モードに移行する呼処理FBで使用中の呼情報を特定の呼処理FBの収容呼に変更した後、省電力モードに移行する呼処理FBの電源をOFFとする。例えば、呼処理FB#2および呼処理FB#3が省電力モードに移行する場合(図18Bの(3)および(4)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#2で使用中のID=c[2]の呼に関する呼情報を呼処理FB#0の収容呼に変更する。また、FB制御部50は、呼処理FB#2で使用中のID=c[1]、c[3]の呼に関する呼情報を呼処理FB#1の収容呼に変更する。また、FB制御部50は、呼処理FB#3で使用中のID=d[0]、d[2]の呼に関する呼情報を呼処理FB#0の収容呼に変更する。その後、FB制御部50は、呼処理FB#2および呼処理FB#3の電源をOFFとする。
【0077】
そして、FB制御部50は、省電力モードに移行しなかった呼処理FBどうしで呼情報を同期させる。例えば、呼処理FB#0および呼処理FB#1が省電力モードに移行しなかった場合(図18Bの(5)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#0に収容されたID=c[2]、d[0]、d[2]の呼に関する呼情報を他の呼処理FB#1に同期させる。また、FB制御部50は、呼処理FB#1に収容されたID=c[1]、c[3]の呼に関する呼情報を他の呼処理FB#0に同期させる。
【0078】
図19Aおよび図19Bは、同期先のリソース数に応じた同期が行われる場合の処理手順を説明するための図である。
【0079】
FB制御部50は、呼処理FB毎の呼の設定数(リソース数)が均等となるように、特定の呼処理FBと他の呼処理FBとの間で呼情報を同期させる。例えば、ID=a[1]の呼がFB#0に新規に設定される場合(図19Aの(1)および(2)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#0の同期先となる呼処理FBのうちリソース数が最も少ない呼処理FB#2を選択し、呼処理FB#0に設定されたID=a[1]の呼に関する呼情報を呼処理FB#2に同期させる。
【0080】
また、例えば、ID=b[2]の呼が呼処理FB#1に新規に設定される場合を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#1の同期先となる呼処理FB#0および呼処理FB#2のリソース数が同一であるため、呼処理FB#2よりも識別番号の若い呼処理FB#0を選択する。そして、FB制御部50は、呼処理FB#1に設定されたID=b[2]の呼に関する呼情報を呼処理FB#0に同期させる。
【0081】
そして、FB制御部50は、他の呼処理FBが省電力モードに移行する場合に、他の呼処理FBで使用中の呼情報を特定の呼処理FBに取得させた後、他の呼処理FBの電源をOFFとする。例えば、呼処理FB#1が省電力モードに移行する場合(図19Bの(3)および(4)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#1で使用中のID=b[0]、b[2]の呼に関する呼情報を呼処理FB#0に取得させる。また、FB制御部50は、呼処理FB#1で使用中のID=b[1]の呼に関する呼情報を呼処理FB#2に取得させる。その後、FB制御部50は、呼処理FB#1の電源をOFFとする。
【0082】
そして、FB制御部50は、省電力モードに移行しなかった呼処理FBどうしで呼情報を同期させる。例えば、呼処理FB#0および呼処理FB#2が省電力モードに移行しなかった場合(図19Bの(5)参照)を説明する。この場合、FB制御部50は、呼処理FB#0に収容されたID=a[0]、a[1]、b[0]、b[2]の呼に関する呼情報を他の呼処理FB#2に同期させる。また、FB制御部50は、呼処理FB#2に収容されたID=c[1]〜c[3]、b[1]の呼に関する呼情報を他の呼処理FB#1に同期させる。
【0083】
上述してきたように、本実施例に係る呼制御装置は、特定の呼処理FB30に搭載される予備系の呼処理部34と、他の呼処理FB10に搭載される予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を交換させる。そして、呼制御装置は、呼処理FBにおける障害の発生を検出し、呼処理FB10における障害の発生が検出された場合に、呼処理FB10に設定された呼の設定先を、障害の発生が検出されていない呼処理FB30に変更する。このため、障害の発生が検出された呼処理FB10に設定された呼を呼処理FB10に引き継がせることができる。結果として、運用処理部及び予備処理部を搭載する呼処理ブロック部単位で障害が発生した際に、呼の切断のリスクを低減することができる。
【0084】
また、本実施例によれば、呼処理FB30に対して新たに搭載された呼処理部34を予備系として認識し、認識した予備系の呼処理部34に対して、予備系の呼処理部14との間で呼情報および呼の設定先を交換するよう指示する。このため、障害の発生が検出された呼処理FB10に設定された呼を、呼処理FB30に対して新たに搭載された予備系の呼処理部34に同期させることができる。
【0085】
また、本実施例によれば、予備系の呼処理部14が運用系の呼処理部13に代わって稼動を開始する場合に、予備系と運用系間で呼情報および呼の設定先の転送を行い、転送後の呼情報および呼の設定先を呼処理部14から削除する。このため、呼処理FB10に搭載される呼処理部14は、不要な情報を呼管理テーブル14aから削除することができ、呼処理FB10の記憶容量を低減することができる。
【0086】
また、本実施例によれば、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼の設定先を、省電力モードに移行しない呼処理FB30に変更する。このため、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼を、呼処理FB30に引き継がせることができる。したがって、運用系の呼処理部13および予備系の呼処理部14を搭載する呼処理FB10が省電力モードに移行する場合でも、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼を救済することが可能となる。さらに、省電力モードに移行する呼処理FB10に設定された呼の終話を待機する必要がないため、呼処理FB10の電源をOFFとするためにかかる時間を短縮することができる。
【0087】
[ハードウェア構成]
図20は、呼処理装置のハードウェア構成図である。以上に説明した実施例に係る呼制御装置は、図20に示すようなハードウェア構成を有している。
【0088】
図20に示す呼処理装置は、FBカード110、FBカード130及びFB制御回路150を有する。FBカード110及びFBカード130は、FB制御回路150と接続されている。
【0089】
FBカード110は、IF部111、IF部112、呼処理回路113及び呼処理回路114を有する。IF部111及びIF部112は、呼処理回路113及び呼処理回路114と接続されている。呼処理回路113及び呼処理回路114は、相互に接続されている。呼処理回路113及び呼処理回路114それぞれには、図示を省略するがメモリ及びプロセッサが内蔵されている。
【0090】
IF部111、IF部112、呼処理回路113及び呼処理回路114は、例えば、図1に示した、外部IF部11、FB間IF部12、呼処理部13及び呼処理部14の機能を実現している。呼処理回路113に内蔵されたメモリは、例えば、図1に示した呼管理テーブル13aの機能を実現している。呼処理回路114に内蔵されたメモリは、例えば、図1に示した呼管理テーブル14aの機能を実現している。
【0091】
FBカード130は、IF部131、IF部132、呼処理回路133及び呼処理回路134を有する。IF部131及びIF部132は、呼処理回路133及び呼処理回路134と接続されている。呼処理回路133及び呼処理回路134は、相互に接続されている。呼処理回路133及び呼処理回路134それぞれには、図示を省略するがメモリ及びプロセッサが内蔵されている。
【0092】
IF部131、IF部132、呼処理回路133及び呼処理回路134は、例えば、図1に示した、外部IF部31、FB間IF部32、呼処理部33及び呼処理部34の機能を実現している。呼処理回路133に内蔵されたメモリは、例えば、図1に示した呼管理テーブル33aの機能を実現している。呼処理回路134に内蔵されたメモリは、例えば、図1に示した呼管理テーブル34aの機能を実現している。
【0093】
FB制御回路150は、プロセッサ151、IF部152及び記憶装置153を有する。記憶装置153は、ROM(Read Only Memory)153a及びRAM(Random Access Memory)153bを有する。IF部152及び記憶装置153は、それぞれプロセッサ151と接続されている。
【0094】
そして、プロセッサ151及び記憶装置153は、例えば、図1に示した、振分制御部53、交換制御部54、障害検出部55、設定先変更部56、転送部57、削除部58及び取得制御部59等の機能を実現する。例えば、ROM153aは、図1に示した、振分制御部53、交換制御部54、障害検出部55、設定先変更部56、転送部57、削除部58及び取得制御部59等による処理を実現する各種プログラムを記憶している。そして、プロセッサ151及び153bは、これらの各種プログラムを読み出して実行することで、上述した各機能を実現するプロセスを生成する。
【符号の説明】
【0095】
10、30 呼処理FB
11、31 外部IF部
12、32 FB間IF部
13、33 呼処理部
13a、33a 呼管理テーブル
14、34 呼処理部
14a、34a 呼管理テーブル
50 FB制御部
51 外部IF部
52 制御部
53 振分制御部
54 交換制御部
55 障害検出部
56 設定先変更部
57 転送部
58 削除部
59 取得制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された呼に関する呼情報を用いて前記呼を処理する運用処理部と、前記呼情報及び前記呼の設定先を保持し、前記運用処理部の代替として動作する予備処理部とをそれぞれ搭載する複数の呼処理ブロック部と、
特定の前記呼処理ブロック部に搭載される前記予備処理部である特定予備処理部と、特定の前記呼処理ブロック部以外の他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部との間で前記呼情報および前記呼の設定先を交換させる交換制御部と、
前記呼処理ブロック部における障害の発生を検出する障害検出部と、
前記障害検出部によって他の前記呼処理ブロック部における障害の発生が検出された場合に、他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部と前記特定予備処理部との間で交換された前記呼の設定先を、前記特定予備処理部を搭載する前記呼処理ブロック部に変更する設定先変更部と
を備えたことを特徴とする呼制御装置。
【請求項2】
前記交換制御部は、特定の前記呼処理ブロック部に対して新たに搭載された前記予備処理部を前記特定予備処理部として認識し、認識した前記特定予備処理部に対して、他の前記予備処理部との間で前記呼情報及び前記呼の設定先を交換するよう指示することを特徴とする請求項1に記載の呼制御装置。
【請求項3】
前記特定予備処理部が前記運用処理部に代わって稼動を開始する場合に、前記特定予備信号処理部により保持される前記呼情報及び前記呼の設定先を前記運用処理部へ転送する転送部と、
前記転送部により転送された前記呼情報及び前記呼の設定先を前記特定予備処理部から削除する削除部と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の呼制御装置。
【請求項4】
他の前記呼処理ブロック部が省電力モードに移行する場合に、省電力モードに移行する他の前記呼処理ブロックに搭載される他の前記運用処理部から前記呼の処理に現に用いられている前記呼情報を取得するよう前記特定予備処理部に指示する取得制御部をさらに備え、
前記設定先変更部は、
前記特定予備処理部によって前記呼情報が取得された場合に、他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部と前記特定予備処理部との間で交換された前記呼の設定先を、前記特定予備処理部を搭載する前記呼処理ブロック部に変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の呼制御装置。
【請求項5】
設定された呼に関する呼情報を用いて前記呼を処理する運用処理部と、前記呼情報及び前記呼の設定先を保持し、前記運用処理部の代替として動作する予備処理部とをそれぞれ搭載する複数の呼処理ブロック部を備えた呼制御装置により実行される呼制御方法であって、
特定の前記呼処理ブロック部に搭載される前記予備処理部である特定予備処理部と、特定の前記呼処理ブロック部以外の他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部との間で前記呼情報および前記呼の設定先を交換させ、
前記呼処理ブロック部における障害を検出し、
他の前記呼処理ブロック部における障害が検出された場合に、他の前記呼処理ブロック部に搭載される他の前記予備処理部と前記特定予備処理部との間で交換された前記呼の設定先を、前記特定予備処理部を搭載する前記呼処理ブロック部に変更する
ことを含むことを特徴とする呼制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−93729(P2013−93729A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234311(P2011−234311)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】