説明

呼吸に適したガスのプロファイルされた供給形態での加湿のための方法及び装置

【課題】患者の選択可能なプロファイルに従って呼吸の快適さを改良することを目的としている。
【解決手段】呼吸に適したガスを使用者に供給するための方法及び装置は、様々な湿度プロファイルに従ってガスを加湿するように調整可能である加湿ユニット(28)を含み、ガスは、例えば治療セッション中に、様々な湿度レベルで使用者に供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸に適したガスを使用者に供給するための方法及び装置に関する。
【0002】
この出願は、2004年8月10日に出願された米国仮特許出願第60/599864号の利益を伴っており、その全体が参照として本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
閉鎖性睡眠中無呼吸(OSA)のような呼吸器疾患の患者のために現在製造されている多くの加湿器は、大きく、嵩ばり、大量の保管水を有し、例えば口から息が漏れることによって生じる場合のある乾燥のような医療に関するほとんどの不快さを治療している。口からの漏れ又はその点に関するいずれの漏れも、加湿されたガスを外気に開放し、必要とされる患者の気道を迂回する。高度な連続的加湿を必要とするそれらの医療条件を含むこれらの激しい要求は、600mL程度の水を保有する加湿装置を必要とする場合がある。このことは、持続性気道陽圧(CPAP)装置、換気装置、患者用空気呼吸システム、又はガス供給システムの全体的な大きさ及び嵩を増大させる。
【0004】
患者がこれらの病的な漏れを示さず、又は単に低レベルの加湿のみを求めている場合には、患者はたぶん、治療セッションの終わりの時点で水が残留している不必要に大きすぎる保存器を有しているだろう。
【0005】
また、通常の患者に対して許容できるレベルまで快適さをほんの少しだけ改良するために、比較的少量の加湿だけを必要とする実質的に多くの患者がいる。これらの患者には、例えば、冬の寒い月の間、従来の加湿器(ResMed社のHumid Aire(登録商標)又はFisher&Paykel社のHClOO)を使用してその患者の気道を通じる空気の流れによって乾燥することがある気道に、暖かさ及び/又は湿気を加えることによって、少しだけではあるが実質的な快適さを得ている人を含むことができる。
【0006】
現状の加湿器は通常、最悪の、よって相当の加湿要求を要求する不快さを充足するように設計されている。これらのシステムは、望ましくない乾燥及び冷たい空気に対して”快適”なレベルの改良を求めているだけのOSAの患者の実質的な人口に対する“やりすぎ(overkill)”と考えられる場合がある。
【0007】
現状及び従来の加湿システムは通常、使用者によって設定され、外気の温度及び湿度に依存した連続的な加湿のレベルを供給する。また、温度センサ及び/又は湿度又は流量センサのような複数のセンサアレイを使用して加湿レベルを調整することができ、効率を最大化する、及び/又は、圧力又は空気流量と同調させるシステムがある。これらの従来のシステムは、この業界において“レインアウト”として知られる結露(例えば、冷たい空気は少量の湿気しか担持しない)を軽減若しくは除去しながら最大量の湿気を供給することを可能とすることによって、加湿器の性能を最大化することができる。しかし、これらのタイプのセンサーシステムは、複雑であるとともに経費がかかり、また、大量の水を消費する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0055597号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、上述の従来技術の加湿器の少なくとも1つの欠点に対処するための必要性が業界において展開されてきた。
【発明の効果】
【0010】
本発明の1つの特徴は、(小さな液体保管容量しか必要としない)効率的な方法で、患者の必要に応じて供給される液体(例えば、水、コア蒸気など)を消費/供給しつつ、十分かつ快適なレベルの加湿を供給しながら、従来の加湿器の大きさ及び設計の制限を改良することであり、これはまた、手動で選択可能及び/又はプログラム可能、半自動的、及び/又は自動的な供給プロファイルであっても良い。
【0011】
本発明の別の特徴は、呼吸の快適さに対する限られた改善を求める患者を補助することに関している。しかし、この目的とするところは、従来の連続的な加温式加湿器を置き換えることではなく、特定の患者により好適な追加的な選択肢を提供することである。
【0012】
本発明のまた別の特徴は、患者に加湿されたガスのプロファイルされた供給を提供する。
【0013】
本発明のまた別の特徴は、“割り当て(rationing)”という形態の最大化された効率での水の使用によって、必要とされる水または液体の容量を削減することである。
【0014】
本発明の別の特徴は、一の実施形態において、患者の選択可能なプロファイルに従って呼吸の快適さを改良することを目的としている。
【0015】
これらの、及び他の特徴は、後述の詳細な説明に記載されているか、又は後述の詳細な説明から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態によるブロアの図である。
【図2】患者の治療セッションに対する湿度プロファイルの例を示すグラフである。
【図3】患者の治療セッションに対する湿度プロファイルの例を示すグラフである。
【図4】本発明の代替的な実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態によるブロア10を図解的に示している。ブロア10は通常、ブロアモータ14を支持するためのハウジング12を含んでおり、呼吸に適したガスを圧縮し、ブロア10の出口導管20に接続された空気供給導管18を介して、患者インターフェース16(例えばマスク)に供給する。ブロア10は、1つ以上の押しボタンと好ましくは表示装置とを有する制御パネル22を含んでいる。ブロア10は、圧力センサ24を含み、ResMed社から商業的に入手可能な1つ以上の制御アルゴリズムに従ったブロアの制御のために、信号を制御装置26(例えば中央演算装置CPU)に提供している。
【0018】
ブロア10は、選択的に着脱可能な加湿ユニット28を有して任意的に設けられ、加湿ユニット28は、小型容器30と、ブロア10に連通する一以上の導管32、34とを含んでいる。加湿ユニット28は、その全体が参照によって組み込まれる特許文献1に詳述されているような構造を有することができる。加湿ユニット28は、例えば導管32、34がブロア10に取り付けられた場合には、コントローラ26と通信状態にある。
【0019】
一の実施形態においては、加湿ユニット28の操作及び/又は性能は、患者の特定の加湿要求に合わせるように誂えられているか、又はプロファイルされている。これはより効率的な水の使用に帰着し、小型容器30の容量を削減することを可能としている。例えば、小型容器30の容量は、400mL以下、例えば20mL〜400mL又はより好ましくは50mL〜200mLとすることができる。勿論、体積容量は、用途に応じてもっと大きく又は小さくすることができる。この体積の削減によって、ブロア加湿器及び/又はアセンブリの大きさを縮小することができ、よって設計の制限を取り除き、例えば患者の搬送中のブロアの移動を容易化している。
【0020】
プロファイルは断続的であってもよく、又は患者の選択可能なプロファイルに従って、又は治療セッションの周囲環境条件の選択可能な又は半自動的/自動的な典型的なプロファイルに従ってプロファイルされていても良い。
【0021】
別の実施形態は、治療セッションの行程に亘る部屋の温度に従って供給プロファイルを修正することができる。装置は時間に対する温度を測定することができ、効率的な液体/水の使用を維持するために、プロファイルにどのような調整が望ましいかを予測することができる。
【0022】
また別の実施形態においては、プロファイルは治療の設定された時間に亘り変化することができる。例えば、8時間の治療セッションの間、プロファイルは治療の開始時に始まり、セッションの終わり又は装置の設定された時間の終わりのいずれかまで継続する。
【0023】
上述の形態は、平均室温の監視、又は数時間、数日、数週間又は数ヶ月の期間に亘る温度変化のモニタリングのような、他の実施形態と組み合わせて使用することができることは明らかであり、プロファイルは対応して修正することができる。
【0024】
例えば、プロファイルは、通常の寝室が日の出によって暖かくなる前に温度が安定する傾向にある朝の早い時間までは涼しい傾向にあるということを認識することができる。本発明の一の簡単な形状における別のプロファイルは、夜の行程中は徐々に湿度レベルを減少させることができるように使用することができる。
【0025】
また、実施形態において、本発明は睡眠セッションの所定の期間が過ぎるまで供給を延期することができる。例えば、CPAPの場合における患者は、乾燥した気道では(治療セッションのはじめには)なかなか眠らない傾向にある。彼らの気道は、遅れて、例えばたぶん夜中になって一時間ほど遅れて乾燥していく。OSAにおいて8時間以上のセッションで使用される従来の加湿器と比べると、この特徴だけで加湿器の水の容積を8分の1削減することができる。
【0026】
遅延の特徴を実施する場合、バルブ35a及び35bを空気の経路を変更するように使用することができ、バイパス導管35cを介して加湿器ユニット28をバイパスする。空気の経路が図1に破線の矢印36で図示されている。バルブ35a及び35bは、閉じられたときに、ブロア10内のガス導管のそれぞれの壁部の一部分を形成する。
【0027】
一の好ましい実施形態における本発明は、夜間の治療単位の間、スイッチの入り切りを繰り返すことができる。これらの繰り返しは、多くの間隔及び様々な継続期間をいくつかのコンピュータ化された電気的制御を使用して、規則的、不規則的、又は別な方法でコントロールすることができる。スイッチを切ることは、必ずしも完全にスイッチを切る必要はなく、ほとんど加湿が必要されていない期間に温度を下げることができれば良い。前述のように、このことは水の使用を削減するが、また、結果的にエネルギー(電力)消費の削減及び/又は運転経費の削減につながる。例えば、加湿ユニット28は、水の容積を熱するための加熱要素を含むことができる。加熱要素は、コントローラ26を介して制御することができる。
【0028】
また、使用者の手動選択可能な形態が可能である。例えば、図2及び3に示すように、使用者は、ダイアル又は押しボタンの記号の形態でブロア10又は加湿ユニット28の中に一体化することのできる矩形波形又は正弦波形を含むメニューから、加湿装置を設定することができる。次いで、装置は、治療セッションに亘って変化するこれらプロファイルに従って空気を所定のレベルまで加湿する。繰り返しが湿度上昇で始まる正弦波形の設定の場合には、加湿器のレベルは、治療セッションの中ほどまでの間に徐々に最大値まで上昇し、治療セッションの終了時まで徐々に減少する。プロファイルは対称形であっても良いし非対称形であってもよい。また、上述した遅延の特徴が、矩形波形及び/又は正弦波形と結合して使用され、湿度は治療が始まった後に加えられても良い。
【0029】
また、加湿器が要求と同時の加湿を提供する場合、このプロファイルは、治療セッション全体に亘るよりも呼吸毎に患者に適用することができる。
【0030】
上述のこれらのプロファイルは、波形/曲線、及び/又は階段上のいかなる組み合わせ若しくは変型とすることができる。また、プロファイルを自動化し、外部環境条件を学習するようにしても良い。例えば、温度センサ40(図1)によって、一年の季節に亘る室温の変化をモニターし、プロファイルをさらに改良して最大の水/液体の使用及び効率を得ることができる。例えば、寒い月の間は、加湿プロファイルによってより長い加湿期間(スイッチが入っている又はより高い加熱サイクルの間)ではあるが高すぎるレベルではない加湿を可能とし、結露を軽減し患者の快適さを最大化する。
【0031】
別の実施形態は、使用者が装置の性能の助けを借りて最適な加湿プロファイルを提供する、“ファジーロジック”の形式を含むことができ、効率的な液体/水の使用を維持しつつ、患者に最適な快適さを提供する。この例においては、患者は起き上がり、3つのボタンのうちの1つを押すか、又はダイアルの設定を選択し、加湿のレベルが“適当”、“低すぎる”又は“高すぎる”であったかどうかを表示させることができる。次いで、装置は、認知された患者の快適さのレベルに従って供給を再プロファイルすることができる。この場合、実際にプロファイルする作業のほとんどが自動化されている。
【0032】
本発明のまた別の実施形態は、加湿の2つの肯定的な特徴を考慮し、追加的な利点を提供している。現状の技術は患者の呼吸用空気を暖めている。暖かい空気は、特に外気温度が比較的低い場合には呼吸するのにより快適であると考えられている。第2に、加湿器は呼吸用空気に湿度を与えている。本発明は、湿度レベルを空気の温度の湿度レベルとは異なる割合にプロファイルすることができる。例えば、既述の正弦波形の設定の例によれば、装置は治療セッションの中ほどでは最小の加湿を行いながら呼吸用空気を暖かく維持することができる。しかし、湿度は温度とは相対的に独立したレベルで増加させることができる。例えば、湿度は、波形プロファイルのピークにおける温度よりもより増加させることができる。このこともまた、患者によって、患者の快適さの要求に従って選択され得る。
【0033】
患者が装置を置き換える、又は新しい型式にアップグレードしようとするので、上述のいずれの実施形態も、”学習した”ロジックを記憶保存媒体又は無線通信(例えば”ブルートゥース”技術)によって移転する能力を有することができ、ロジックは物理学者、他の使用者、又はそれ以外の人によって使用され得る。コントローラ26は、メモリー26aを含むことができ、データの保存/移転を容易化している。
【0034】
本発明のより機械化された実施形態においては、加湿された空気が呼吸用空気の主流に入っていくのを制御する単純なバルブを、機械的なリンクによって制御することができる。例えば、図4に示すように、回転するカム42が、バルブ46を、機械的結合部48を介して制御するようにプロファイルされ、よって加湿されたガスの導管49(図1における導管34であっても良い)を通じた段階的供給を生じさせている。カムのプロファイルは、カムのローブの頂点が最も大きなバルブの開口部、よって最も高い加湿レベルに向かって移動するようにすることができる。カム42は、一の治療セッションに1回、回転するように設計することができる。カムのローブの形状は、供給プロファイルを決定する。また、バイメタル構造のばねが、リフトを修正し(温度が低下するにつれて加湿を低下させるように通常はリフトを減少させる)、よって一種の機械的な温度補償部を形成するために付加されることもできる。
【0035】
上述の実施形態に対してさらに、プロファイルは使用者によって機械的に調節可能であっても良い。例えば、カムのローブの周縁の周りの選択可能な複数のピンが押し入れられ又は押し出されて、どのくらいの期間及びどの程度バルブをリフトさせるかを修正することができる。
【0036】
別の実施形態においては、本発明はまた、治療セッションが中断された場合に加湿器を止めるスイッチ又はセンサ装置を組み込むことができる。例えば、OSAの患者はトイレに行くために夜中に起きることがある。上記の特徴は、特に気流生成器が止まった場合に、さらに水の消費を削減し、また空気供給パイプ中の結露を防止するように設計される(ResMed社のSmart Stop(登録商標)の特徴)。この特徴はまた、患者が再び眠るときに患者が結露状態で呼吸することを防止し、患者の快適さを改善している。
【0037】
本発明のまた別の実施例は、マスクの”レインアウト“センサ50を含み、従来技術のような湿度センサの使用を必要としない。赤外線発光体及び検知器はコントローラ26と通信状態にあり、例えば、マスクインターフェースの底部又は結露が玉状又は水溜り状になりそうなところに配置されている。並列した発光体/検知器の前のマスクフレームの壁部は赤外線光に対して透過性を有している。普通の条件の下では、検知器は赤外線光を検知しない。大量の水が発光体/検知器の前で生成する(結露)と、光は反射して検知器に戻り、結露を知らせる。また、装置は別のタイプの可視光又は不可視光の発光体/検知器の組み合わせを使用することができる。
【0038】
本発明に適用された上述の特徴は、”レインアウト”に反応して加湿を低下させる又は
過熱することができ、又は別様に前述した加湿供給プロファイルを修正し患者の快適さを
改善することができる。また、”レインアウト“を確認することによって、上述の特徴は、外気温度が低下している、又は供給される空気の加熱が現状のレベルの湿度を維持するためには低すぎるという、装置のコントロールに情報を提供することができる。
【0039】
下記の一以上の利点を、本発明の好ましい実施形態によって実現することができる。
− 小さく、保存又は運搬が容易な加湿器
− 誂える(プロファイルされる)、又は使用者によって設定することができ、使用者の状況、必要、又は快適性に対する希望に合う装置
− 非効率的な“パスオーバ”の(加熱機能のない)加湿器と、フル機能の加熱機能を有し、最も乾燥した気道の病気を治療するための加湿器との間のギャップを橋渡しするプロファイル加湿器
− 患者が寒い部屋が結露の増加の原因となると気づくだけで、患者自身が装置を高湿度の設定に調整したのであるから“レインアウト”又は結露に対して潜在的にほとんど不平は無いこと。
− 患者の治療のコントロール、修正及び微調整の能力
− 必要のないときに、湿度の供給を最小化することによる、水の使用及び必要とされる保存容積の削減と、それによる装置の大きさの削減。
− 快適さに対する期待値を満足するために設計面から妥協できる余地がほとんどない、OSA市場のための技術者に対する、大きさの制限の軽減。
− 一方では流量生成器は既にその大きさを削減され、他方で、加湿器は次世代の流量生成器より大きくなくとも、ほぼ同じ大きさであること。
このコンセプトによって、使用者は潜在的により軽く、移動しやすいより小型の寸法であるという感覚を持つ。
【0040】
本発明は、現在最も現実的であり好ましい実施形態と考えられるものに関して記載されてきたが、本発明が開示された実施形態に限られるものではなく、逆に、本発明の精神と技術的範囲内に含まれる様々な変型及び同等の構成を包含しようとするものであることが理解されるであろう。例えば、本発明の上述の好ましい喫し形態は、OSAを治療するため、又はガス呼吸システムに使用されるいかなる加湿装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
10・・・ブロア
12・・・ハウジング
14・・・ブロアモータ
16・・・患者インターフェース
18・・・空気供給導管
20・・・出口導管
22・・・コントロールパネル
24・・・圧力センサ
26・・・コントローラ
26a・・・メモリー
28・・・加湿ユニット
30・・・小型容器
32、34、49・・・導管
35a、35b、46・・・バルブ
35c・・・バイパス導管
42・・・回転カム
48・・・機械的結合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
持続性気道陽圧(CPAP)をもたらす加圧された呼吸に適したガスを供給するように構成されたブロワーに結合されるように構成された加湿器であって、
所定量の水を保持するように構成された小型容器と、
前記所定量の水を加熱するための加熱要素と、
室温を測定する温度センサと、
時間をモニターし、所定治療セッションの少なくとも一部に時間を与えるための適時選択手段と、
コントローラと、
を備え、前記コントローラは、所定治療セッション間の湿度プロファイルを提供するために前記加熱要素を制御するように構成されており、
前記湿度プロファイルは、前記治療セッション全体に亘って前記所定量の水の効果的な利用を保つために測定された前記室温及び前記時間に応じて決定されることを特徴とする加湿器。
【請求項2】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッション間の所定時間帯に前記加熱要素の入り切りの繰り返しを含むことを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項3】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッションのはじめに、前記加熱素子をつけるのを所定時間帯遅らせること含むことを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項4】
前記所定時間が1時間であることを特徴とする請求項3に記載の加湿器。
【請求項5】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッションの間、湿度レベルを下げ、また、初期湿度レベルが、前記室温及び前記適時選択手段に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項6】
前記室温が、前記湿度プロファイルを決定するために複数の前記治療セッションに亘って測定されることを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項7】
前記湿度プロファイルが、1回以上前の治療セッションに測定された前記室温から決定されることを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項8】
前記湿度プロファイルが、現在の前記治療セッションで測定された前記室温及び前記適時選択手段に対応して変化することを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
【請求項9】
前記適時選択手段が、前記全治療セッションに亘って時間をモニターし、かつ記録することを特徴とする請求項1〜8に記載の加湿器。
【請求項10】
前記タイミング手段が、各前記治療セッションのはじめに、所定時間値からカウントダウンすることを特徴とする請求項1〜9に記載の加湿器。
【請求項11】
前記所定時間値が、前記治療セッション時間の平均長さであることを特徴とする請求項10に記載の加湿器。
【請求項12】
前記治療セッション時間の平均長さが、複数の先の前記治療セッションから決定されることを特徴とする請求項11に記載の加湿器。
【請求項13】
前記湿度プロファイルが、前記小型容器が所定治療セッション間の前記所定量の水以上を使用することを防ぐように決定されることを特徴とする請求項1〜12に記載の加湿器。
【請求項14】
患者に持続性気道陽圧(CPAP)治療を供給する装置であって、
加圧された呼吸に適したガスの供給をもたらすように構成されたブロアと、
前記加圧された呼吸に適したガスの供給を前記患者に送達するように構成された患者インターフェースと、
前記ブロアと前記患者インターフェースとの間の空気供給導管と、
加湿ユニットと、
を備え、前記加湿ユニットは、小型容器と、前記ブロアに連通する少なくとも1つの導管と、を含み、前記加湿ユニットは、湿度プロファイルに従って加圧された呼吸に適したガスを加湿するように構成され、前記湿度プロファイルは、所定治療セッション中に前記湿度を変化させる設定を備えることを特徴とする装置。
【請求項15】
メニューから前記湿度プロファイルを選択可能にする制御パネルをさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記メニューが、正弦波湿度プロファイル、矩形波湿度プロファイル、及びこれらを組み合わせたプロファイルの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記湿度プロファイルが、周囲条件の変化に応じて前記湿度を変化させるように構成されることを特徴とする請求項14〜16に記載の装置。
【請求項18】
前記周囲条件が、温度と湿度との少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッション中に前記加湿ユニットの入り切りを繰り返すように構成されることを特徴とする請求項14〜18に記載の装置。
【請求項20】
前記入り切りの繰り返しが、前記治療セッションを通して定期的に起こるように構成されることを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記入り切りの繰り返しが、前記治療セッションを通して不定期的に起こるように構成さることを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記切りの繰り返しが、供給される前記湿度のレベルが、前記入りの繰り返し中に与えられた前記湿度のレベルと比較して低いときは、所定期間であることを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッションのはじめに、湿度の供給を所定期間遅らせるように構成されることを特徴とする請求項14〜22に記載の装置。
【請求項24】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッションを通して供給される湿度のレベルを徐々に減少させるように構成されることを特徴とする請求項14〜23に記載の装置。
【請求項25】
前記湿度プロファイルが、前記治療セッションの所定期間のみ加湿されるように構成されることを特徴とする請求項14〜24に記載の装置。
【請求項26】
前記加湿ユニットが、前記ブロアに連通する2つの導管を備え、一方の前記導管は前記加湿ユニットに前記加圧された呼吸に適したガスを供給するように配置され、他方の前記導管は前記空気供給導管への供給のために加湿された前記加圧された呼吸に適したガスを前記ブロアに送り戻すように配置されることを特徴とする請求項14〜25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記ブロアが、前記加湿ユニットのバイパス手段に前記加圧された呼吸に適したガスの通路を迂回するための迂回手段をさらに含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記迂回手段が、前記加湿ユニットの前記2つの導管を閉じるための一対のバルブを含み、前記加圧された呼吸に適したガスが前記加湿ユニットに侵入することを防ぐことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記患者インターフェースが、結露を検出するセンサをさらに備えることを特徴とする請求項14〜28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記センサが、赤外線発光体及び/又は検知器を含むことを特徴とする請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記湿度プロファイルが、前記センサによって検知された結露のレベルに応じて前記呼吸に適したガスの前記温度を調整するように構成されることを特徴とする請求項29又は30に記載の装置。
【請求項32】
前記小型容器が、20ml〜400mlの範囲の容量を有することを特徴とする請求項14〜31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記小型容器が、50ml〜200mlの範囲の容量を有することを特徴とする請求項32に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−240174(P2011−240174A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192458(P2011−192458)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【分割の表示】特願2007−525125(P2007−525125)の分割
【原出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【出願人】(500046450)レスメド・リミテッド (192)
【氏名又は名称原語表記】RESMED LTD