呼吸器合胞体ウイルスにおける機能的突然変異
本発明は、弱毒化表現型を有し、ウイルスP、M2−1、および/またはM2−2タンパク質における1つもしくはそれ以上の突然変異のほか、かかるウイルスおよびかかるウイルスをコードする核酸を含んで成る生きた弱毒化ワクチンを含んで成る組換え呼吸器合胞体ウイルスを提供する。組換えRSV P、M2−1、およびM2−2タンパク質が記載されている。弱毒化組換えRSVを製造する方法、およびパラミクソウイルス科の組換えウイルスを利用する中和抗体を定量化する方法も提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
弱毒化表現型を有し、かつリンタンパク質(P)を含んで成り、前記リンタンパク質が少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項2】
前記リンタンパク質が少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項3】
前記リンタンパク質が少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項4】
前記リンタンパク質が、172位、174位、175位、および176位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの変異アミノ酸残基を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項5】
前記リンタンパク質が、172位、174位、175位、および176位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項4に記載の組換えRSV。
【請求項6】
前記リンタンパク質が、172位(G172S)でグリシンからセリンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質が、かかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項7】
前記リンタンパク質が、174位(R174A)でアルギニンからアラニンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項8】
前記リンタンパク質が、175位(E175A)でグルタミン酸からアラニンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項9】
前記リンタンパク質が、176位(E176G)でグルタミン酸からグリシンへの置換、176位(E176A)でのグルタミン酸からアラニンへの置換、176位(E176D)でのグルタミン酸からアスパラギン酸への置換、176位(E176C)でのグルタミン酸からシステインへの置換、または176位(E176S)でのグルタミン酸からセリンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項10】
前記リンタンパク質が、172位および176位で置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項11】
前記リンタンパク質が複数の置換アミノ酸残基を含んで成り、前記残基が残基172−176から選択される、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項12】
前記リンタンパク質が、174位(R174A)でアルギニンからアラニンへの置換、175位(E175A)でグルタミン酸からアラニンへの置換、および176位(E176A)でグルタミン酸からアラニンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項11に記載の組換えRSV。
【請求項13】
前記リンタンパク質が、残基172−176から選択される複数のアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項14】
前記リンタンパク質が、アミノ酸残基172−176の欠失を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項13に記載の組換えRSV。
【請求項15】
前記リンタンパク質が、アミノ酸残基161−180の欠失を含んで成り、前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項13に記載の組換えRSV。
【請求項16】
前記リンタンパク質が残基236−241から選択される複数のアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項17】
前記リンタンパク質がアミノ酸残基236−241の欠失を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項16に記載の組換えRSV。
【請求項18】
前記少なくとも1つの変異アミノ酸残基がリン酸化部位を除去する、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項19】
前記リンタンパク質が少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成り、前記置換アミノ酸残基がリン酸化部位を除去する、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項20】
前記少なくとも1つの置換アミノ酸残基がセリンを置換する、請求項19に記載の組換えRSV。
【請求項21】
前記少なくとも1つの置換アミノ酸残基が、116位、117位、119位、232位、および237位より成る群から選択される1つもしくはそれ以上の位置でセリンを置換する、請求項19に記載の組換えRSV。
【請求項22】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S116D、アミノ酸置換S116A、またはアミノ酸置換S116Lを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項23】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S117D、アミノ酸置換S117A、またはアミノ酸置換S117Rを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項24】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S119D、アミノ酸置換S119A、またはアミノ酸置換S119Lを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項25】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S232Aまたはアミノ酸置換S232Dを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項26】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S237Aまたはアミノ酸置換S237Dを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項27】
置換アミノ酸残基が、117位および119位でセリンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項28】
前記リンタンパク質が、S117A、S117D、およびS117Rより成る群から選択されるアミノ酸置換、およびS119A、S119D、およびS119Lより成る群から選択されるアミノ酸置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項27に記載の組換えRSV。
【請求項29】
置換アミノ酸残基が、116位、117位、および119位でセリンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項30】
前記116位での置換アミノ酸残基がアラニン(S116A)、アスパラギン酸(S116D)、およびロイシン(S116L)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項31】
前記117位での置換アミノ酸残基がアラニン(S117A)、アスパラギン酸(S117D)、およびアルギニン(S117R)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項32】
前記119位での置換アミノ酸残基が、アラニン(S119A)、アスパラギン酸(S119D)、およびロイシン(S119L)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項33】
前記リンタンパク質が、S116L、S116A、およびS116Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S117R、S117A、およびS117Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S119L、S119A、およびS119Dより成る群から選択されるアミノ酸置換とを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項34】
前記置換アミノ酸残基が、232位および237位でセリンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項35】
前記232位での置換アミノ酸残基がアラニン(S232A)およびアスパラギン酸(S232D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項34に記載の組換えRSV。
【請求項36】
前記237位での置換アミノ酸残基がアラニン(S237A)およびアスパラギン酸(S237D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項34に記載の組換えRSV。
【請求項37】
前記リンタンパク質が、S232AおよびS232Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S237AおよびS237Dより成る群から選択されるアミノ酸置換とを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項34に記載の組換えRSV。
【請求項38】
置換アミノ酸残基が、116位、117位、119位、232位、および237位でセ
リンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項39】
前記116位での置換アミノ酸残基がロイシン(S116L)、アラニン(S116A)、およびアスパラギン酸(S116D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項40】
前記117位での置換アミノ酸残基がアルギニン(S117R)、アラニン(S117A)、およびアスパラギン酸(S117D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項41】
前記119位での置換アミノ酸残基がロイシン(S119L)、アラニン(S119A)、およびアスパラギン酸(S119D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項42】
前記232位での置換アミノ酸残基がアラニン(S232A)およびアスパラギン酸(S232D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項43】
前記237位での置換アミノ酸残基がアラニン(S237A)およびアスパラギン酸(S237D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項44】
前記リンタンパク質が、S116L、S116A、およびS116Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S117R、S117A、およびS117Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S119L、S119A、およびS119Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S232AおよびS232Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S237AおよびS237Dより成る群から選択されるアミノ酸置換とを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項45】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項46】
請求項1に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項47】
前記核酸がDNAである、請求項46に記載の核酸。
【請求項48】
前記DNAがcDNAである、請求項47に記載の核酸。
【請求項49】
前記核酸がRNAである、請求項46に記載の核酸。
【請求項50】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項46に記載の核酸。
【請求項51】
請求項46に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項52】
プラスミドを含んで成る、請求項51に記載のベクター。
【請求項53】
請求項1に記載のリンタンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項54】
請求項53に記載のリンタンパク質をコードする核酸。
【請求項55】
免疫学的に有効量の請求項1に記載の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項56】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項55に記載のワクチン。
【請求項57】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項55に記載のワクチン。
【請求項58】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を生成するための方法であって、生理学的に許容できるキャリアで請求項1に記載の組換えRSVを前記個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項59】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記組換えRSVが、スプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
別のタンパク質との変化した相互作用を有するリンタンパク質またはヌクレオプロテインを同定する方法であって、
複数のタンパク質変異体を提供し、各タンパク質変異体が第1のRSVタンパク質の少なくとも一部分を含んで成り、その第1のRSVタンパク質が、RSVリンタンパク質およびRSVヌクレオプロテインより成る群から選択され、かつそのRSVタンパク質の一部分が少なくとも1つの人為突然変異を含んで成るステップと、
第2のRSVタンパク質またはその一部分との変化した相互作用を有する少なくとも1つの候補のタンパク質変異体を同定するステップと
を含んで成る方法。
【請求項64】
前記第1のRSVタンパク質がRSVリンタンパク質であり、かつ前記第2のRSVタンパク質がRSVヌクレオプロテインである、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記第1のRSVタンパク質がRSVヌクレオプロテインであり、かつ前記第2のRSVタンパク質がRSVリンタンパク質である、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
第2のRSVタンパク質と変化した相互作用を有する少なくとも1つの候補の変異体を同定するステップが、インビボアッセイを実行するステップを含んで成る、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
第2のRSVタンパク質との変化した相互作用を有する少なくとも1つの候補のタンパク質変異体を同定するステップが、インビトロアッセイを実行するステップを含んで成る、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記変化した相互作用が減少した相互作用である、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記相互作用が温度依存的に変化する、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
前記候補のタンパク質変異体の少なくとも1つを含んで成る前記第1のRSVタンパク質の一部分における少なくとも1つの突然変異の性質を判定するステップをさらに含んで成る、請求項63に記載の方法。
【請求項71】
少なくとも1つの組換えRSVを製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが、前記候補のタンパク質変異体の少なくとも1つを含んで成る前記第1のRSVタンパク質の一部分における少なくとも1つの突然変異を含んで成るリンタンパク質またはヌクレオプロテインをコードする、請求項63に記載の方法。
【請求項72】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップをさらに含んで成る、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
複製が少なくとも10分の1に減少している、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
複製が少なくとも100分の1に減少している、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、培養細胞における複製を評価するステップを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項76】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、動物における複製を評価するステップを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項77】
前記動物が齧歯類または霊長類であり、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、ヒトにおける複製を評価するステップを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項79】
弱毒化表現型を有し、M2−1タンパク質を含んで成り、そのM2−1タンパク質が、3位、12位、14位、16位、17位、および20位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項80】
前記M2−1タンパク質が、3位、12位、14位、16位、17位、および20位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの置換されたアミノ酸残基を含んで成る、請求項79に記載の組換えRSV。
【請求項81】
前記M2−1タンパク質が、3位(R3V)でアルギニンからバリンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項82】
前記M2−1タンパク質が、12位(R12Q)でアルギニンからグルタミンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項83】
前記M2−1タンパク質が、14位(H14F)でヒスチジンからフェニルアラニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項84】
前記M2−1タンパク質が、16位(L16S)でロイシンからセリンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項85】
前記M2−1タンパク質が、17位(N17R)でアスパラギンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項86】
前記M2−1タンパク質が、20位(R20N)でアルギニンからアスパラギンへの置換を含んで成り、またはM2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項87】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸置換L16SおよびN17Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項88】
前記M2−1タンパク質が、アミノ酸置換R12QおよびH14Fを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項89】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸置換R12QおよびR20Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項90】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸置換H14FおよびR20Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項91】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸R12Q、H14F、およびR20Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項92】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項79に記載の組換えRSV。
【請求項93】
請求項79に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項94】
前記核酸がDNAである、請求項93に記載の核酸。
【請求項95】
前記DNAがcDNAである、請求項94に記載の核酸。
【請求項96】
前記核酸がRNAである、請求項93に記載の核酸。
【請求項97】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項93に記載の核酸。
【請求項98】
請求項93に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項99】
プラスミドを含んで成る、請求項98に記載のベクター。
【請求項100】
請求項79に記載のM2−1タンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項101】
請求項100に記載のM2−1タンパク質をコードする核酸。
【請求項102】
免疫学的に有効量の請求項79に記載の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項103】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項102に記載のワクチン。
【請求項104】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項102に記載のワクチン。
【請求項105】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を生成するための方法であって、生理学的に許容できるキャリアで請求項79に記載の組換えRSVを前記個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項106】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記組換えRSVが、スプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項105に記載の方法。
【請求項110】
弱毒化表現型を有し、キメラM2−1タンパク質を含んで成り、そのキメラM2−1タンパク質がRSV M2−1タンパク質からの複数の残基、およびマウス(PVM)M2−1タンパク質の肺炎ウイルスからの複数の残基を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項111】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記RSV M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、および前記PVM M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項110に記載の組換えRSV。
【請求項112】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記RSV M2−1タンパク質のN末端30残基、および前記PVM M2−1タンパク質のC末端148残基を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項111に記載の組換えRSV。
【請求項113】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記PVM M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、および前記RSV M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項110に記載の組換えRSV。
【請求項114】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記PVM M2−1タンパク質のN末端29残基、および前記RSV M2−1タンパク質のC末端164残基を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項113に記載の組換えRSV。
【請求項115】
前記キメラM2−1タンパク質が、3位、11位、13位、15位、16位、19位、および25位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの置換アミノ酸残基をさらに含んで成る、請求項114に記載の組換えRSV。
【請求項116】
前記キメラM2−1タンパク質が、3位(V3R)でバリンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項117】
前記キメラM2−1タンパク質が、11位(Q11R)でグルタミンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項118】
前記キメラM2−1タンパク質が、15位(S15L)でセリンからロイシンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115記載の組換えRSV。
【請求項119】
前記キメラM2−1タンパク質が、16位(R16N)でアルギニンからアスパラギンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項120】
前記キメラM2−1タンパク質が、19位(N19R)でアスパラギンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項121】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換S15LおよびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項122】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11RおよびF13Hを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項123】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、F13H、およびN19Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項124】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換V3R、S15L、およびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項125】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、S15L、およびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項126】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換S15L、R16N、およびN19Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項127】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、F13H、S15L、およびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項128】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、F13H、S15L、R16N、およびN19Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の
人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項129】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項110に記載の組換えRSV。
【請求項130】
請求項110に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項131】
前記核酸がDNAである、請求項130に記載の核酸。
【請求項132】
前記DNAがcDNAである、請求項131に記載の核酸。
【請求項133】
前記核酸がRNAである、請求項130に記載の核酸。
【請求項134】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項130に記載の核酸。
【請求項135】
請求項130に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項136】
プラスミドを含んで成る、請求項135に記載のベクター。
【請求項137】
請求項110に記載のM2−1タンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項138】
請求項137に記載のM2−1タンパク質をコードする核酸。
【請求項139】
免疫学的に有効量の請求項110に記載の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項140】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項139に記載のワクチン。
【請求項141】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項139に記載のワクチン。
【請求項142】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を生成するための方法であって、生理学的に許容できるキャリアで請求項110に記載の組換えRSVを前記個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項143】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項142に記載の方法。
【請求項145】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
前記組換えRSVが、スプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項142に記載の方法。
【請求項147】
変化した活性を有するM2−1タンパク質を同定する方法であって、前記方法が、
1つもしくはそれ以上のキメラM2−1タンパク質を提供し、そのキメラM2−1タンパク質の各々が第1のウイルスの株からのRSV M2−1タンパク質かの複数の残基、および第2のウイルスの株からのM2−1タンパク質からの複数の残基を含んで成るステップと、
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップと
を含んで成る方法。
【請求項148】
前記第1および第2のウイルスの株が異なる種のRSVである、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記第1および第2のウイルスの株が異なる種のウイルスである、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
前記キメラM2−1タンパク質の少なくとも1つが、RSV M2−1タンパク質からの複数の残基、およびマウス(PVM)M2−1タンパク質の肺炎ウイルスからの複数の残基を含んで成る、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
前記キメラM2−1タンパク質が、RSV M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、およびPVM M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記キメラM2−1タンパク質が、PVM M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、およびRSV M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項150に記載の方法。
【請求項153】
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップが、M2−1依存伸長性を評価するステップを含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項154】
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップが、前記候補のキメラM2−1タンパク質によってRNA結合を評価するステップを含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項155】
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップが、前記候補のキメラM2−1タンパク質によってヌクレオプロテイン結合を評価するステップを含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項156】
少なくとも1つの組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質をコードする、請求項147に記載の方法。
【請求項157】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップをさらに含んで成る、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
複製が少なくとも10分の1に減少している、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
複製が少なくとも100分の1に減少している、請求項157に記載の方法。
【請求項160】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、培養細胞における複製を評価するステップを含んで成る、請求項157に記載の方法。
【請求項161】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、動物における複製を評価するステップを含んで成る、請求項157に記載の方法。
【請求項162】
前記動物が齧歯類または霊長類であり、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、ヒトにおける複製を評価するステップを含んで成る、請求項157に記載の方法。
【請求項164】
1つもしくはそれ以上の突然変異を前記候補のキメラM2−1タンパク質の少なくとも1つへ導入するステップと、前記変化した活性がさらに変化している少なくとも1つの変異した候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップをさらに含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項165】
少なくとも1つの組換え呼吸器合胞体ウイルスを製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが少なくとも1つの変異した候補のキメラM2−1タンパク質をコードする、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
1つもしくはそれ以上の突然変異を少なくとも1つのRSV M2−1タンパク質へ導入するステップと、変化した活性を有する少なくとも1つの変異した候補のRSV M2−1タンパク質を同定するステップをさらに含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項167】
少なくとも1つの組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが少なくとも1つの候補の変異RSV M2−1タンパク質をコードする、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
弱毒化表現型を有し、M2−2タンパク質を含んで成り、そのM2−2タンパク質が少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項169】
前記M2−2タンパク質が少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項170】
前記M2−2タンパク質が少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項171】
前記M2−2タンパク質が、1位、3位、および7位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項172】
前記M2−2タンパク質が、アミノ酸残基1−2の欠失を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項173】
前記M2−2タンパク質が、アミノ酸残基1−6の欠失を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項174】
前記M2−2タンパク質が、N末端6アミノ酸残基の欠失、N末端8アミノ酸残基の欠失、N末端10アミノ酸残基の欠失、C末端1アミノ酸残基の欠失、C末端2アミノ酸残基の欠失、C末端4アミノ酸残基の欠失、C末端8アミノ酸残基の欠失、およびC末端18アミノ酸残基の欠失より成る群から選択される欠失を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項175】
前記M2−2タンパク質が、2位、4位、5位、6位、11位、12位、15位、25位、27位、34位、47位、56位、58位、66位、75位、80位、および81位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項176】
前記M2−2タンパク質が、T2A、P4A、K5A、I6A、I6K、D11A、K12A、C15A、R25A、R27A、K34A、H47A、E56A、H58A、D66A、H75A、E80A、およびD81Aよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項177】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項178】
請求項168に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項179】
前記核酸がDNAである、請求項178に記載の核酸。
【請求項180】
前記DNAがcDNAである、請求項179に記載の核酸。
【請求項181】
前記核酸がRNAである、請求項178に記載の核酸。
【請求項182】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項178に記載の核酸。
【請求項183】
請求項178に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項184】
プラスミドを含んで成る、請求項183に記載のベクター。
【請求項185】
請求項168に記載のM2−2タンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項186】
請求項185に記載のM2−2タンパク質をコードする核酸。
【請求項187】
請求項168に記載の免疫学的に有効量の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項188】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項187に記載のワクチン。
【請求項189】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項187に記載のワクチン。
【請求項190】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を起こす方法であって、前記方法が請求項168に記載の組換えRSVを生理学的に許容できるキャリアで個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項191】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項190に記載の方法。
【請求項193】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記組換えRSVがスプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項1
90に記載の方法。
【請求項195】
抗体価を測定する方法であって、前記方法が、
その組換えウイルスのゲノムまたはアンチゲノムがマーカーを含んで成るパラミクソウイルス科の組換えウイルス、および1つもしくはそれ以上の抗体を含んで成る試料を、前記ウイルスが複製しうる細胞の存在下に接触させるステップと、
前記ウイルスの複製を可能にするステップと、
前記マーカーを検出するステップと
を含んで成る方法。
【請求項196】
前記組換えウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記呼吸器合胞体ウイルスが、亜群A、亜群Bのヒト呼吸器合胞体ウイルス、またはそのキメラを含んで成る、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
前記組換えウイルスがA−lacZである、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記組換えウイルスが亜群AのヒトRSVを含んで成り、ここでG糖タンパク質およびF糖タンパク質より成る群から選択される1つもしくはそれ以上のタンパク質が、亜群BのヒトRSVの1つもしくはそれ以上の相同タンパク質によって置換される、請求項197に記載の方法。
【請求項200】
前記組換えウイルスがB−lacZである、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記組換ウイルスが、メタニューモウイルス、センダイウイルス、パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、ニューカッスル病ウイルス、麻疹ウイルス、イヌジステンパーウイルス、または牛疫ウイルスを含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項202】
前記マーカーが、光学的に検出可能なマーカータンパク質をコードするマーカー、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、緑色蛍光タンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、クロラムフェニコールトランスフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしくはそれ以上を含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項203】
1つもしくはそれ以上の抗体を含んで成る前記試料が、血清、気管支洗浄、または鼻洗浄を含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項204】
前記血清が末梢血由来血清である、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
細胞の存在下に組換えウイルスおよび試料を接触させるステップが、ウイルスおよび試料を結合し、次いで結合ウイルスおよび試料を細胞と結合するステップを含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項206】
前記ウイルスおよび前記試料が、1つもしくはそれ以上の補体因子の存在下に接触される、請求項195に記載の方法。
【請求項207】
前記マーカーを検出するステップがマーカーの発現を検出するステップを含んで成る、
請求項195に記載の方法。
【請求項208】
前記マーカーの発現を検出するステップが、前記マーカーの発現を定量化するステップを含んで成る、請求項207に記載の方法。
【請求項209】
前記マーカーの発現を検出するステップの前に細胞を洗浄し、溶解するステップをさらに含んで成る、請求項207に記載の方法。
【請求項210】
組成物であって、
そのゲノムまたはアンチゲノムがマーカーを含んで成るパラミクソウイルス科の組換えウイルスと、
1つもしくはそれ以上の抗体と
を含んで成る組成物。
【請求項211】
前記組換えウイルスが呼吸器合胞体ウイルスを含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項212】
前記呼吸器合胞体ウイルスが、亜群A、亜群Bのヒト呼吸器合胞体ウイルス、またはそのキメラを含んで成る、請求項211に記載の組成物。
【請求項213】
前記組換えウイルスがA−lacZである、請求項212に記載の組成物。
【請求項214】
前記組換えウイルスが亜群AのヒトRSVを含んで成り、ここでG糖タンパク質およびF糖タンパク質より成る群から選択される1つもしくはそれ以上のタンパク質が、亜群BのヒトRSVの1つもしくはそれ以上の相同タンパク質によって置換される、請求項212に記載の組成物。
【請求項215】
前記組換えウイルスがB−lacZである、請求項214に記載の組成物。
【請求項216】
前記組換ウイルスが、メタニューモウイルス、センダイウイルス、パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、ニューカッスル病ウイルス、麻疹ウイルス、イヌジステンパーウイルス、または牛疫ウイルスを含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項217】
前記マーカーが、光学的に検出可能なマーカータンパク質をコードするマーカー、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、緑色蛍光タンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、クロラムフェニコールトランスフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしくはそれ以上を含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項218】
前記ウイルスが複製することができる細胞をさらに含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項219】
1つもしくはそれ以上の補体因子をさらに含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項220】
マーカー含んで成るゲノムまたはアンチゲノムを含んで成り、そのマーカーが、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしく
はそれ以上を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項221】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項220に記載のウイルス。
【請求項222】
前記組換えウイルスがA−lacZである、請求項221に記載のウイルス。
【請求項223】
前記組換えウイルスが亜群AのヒトRSVを含んで成り、ここでG糖タンパク質およびF糖タンパク質より成る群から選択される1つもしくはそれ以上のタンパク質が、亜群BのヒトRSVの1つもしくはそれ以上の相同タンパク質によって置換される、請求項221に記載のウイルス。
【請求項224】
前記組換えウイルスがB−lacZである、請求項223に記載のウイルス。
【請求項225】
請求項220に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項226】
前記核酸がDNAである、請求項225に記載の核酸。
【請求項227】
前記DNAがcDNAである、請求項226に記載の核酸。
【請求項228】
前記核酸がRNAである、請求項225に記載の核酸。
【請求項229】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項225に記載の核酸。
【請求項230】
請求項225に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項231】
プラスミドを含んで成る、請求項230に記載のベクター。
【請求項232】
その組換ウイルスがマーカーを含んで成るゲノムまたはアンチゲノムを含んで成り、その組換えウイルスがメタニューモウイルス、センダイウイルス、パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、またはイヌジステンパーウイルスを含んで成るパラミクソウイルス科の組換えウイルス。
【請求項233】
前記マーカーが、光学的に検出可能なマーカータンパク質をコードするマーカー、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、緑色蛍光タンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、クロラムフェニコールトランスフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしくはそれ以上を含んで成る、請求項232に記載のウイルス。
【請求項234】
請求項232に記載のウイルスをコードする核酸。
【請求項235】
前記核酸がDNAである、請求項234に記載の核酸。
【請求項236】
前記DNAがcDNAである、請求項235に記載の核酸。
【請求項237】
前記核酸がRNAである、請求項234に記載の核酸。
【請求項238】
前記核酸がウイルスゲノムまたはアンチゲノムである、請求項234に記載の核酸。
【請求項239】
請求項234に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項240】
プラスミドを含んで成る、請求項239に記載のベクター。
【請求項1】
弱毒化表現型を有し、かつリンタンパク質(P)を含んで成り、前記リンタンパク質が少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項2】
前記リンタンパク質が少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項3】
前記リンタンパク質が少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項4】
前記リンタンパク質が、172位、174位、175位、および176位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの変異アミノ酸残基を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項5】
前記リンタンパク質が、172位、174位、175位、および176位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項4に記載の組換えRSV。
【請求項6】
前記リンタンパク質が、172位(G172S)でグリシンからセリンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質が、かかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項7】
前記リンタンパク質が、174位(R174A)でアルギニンからアラニンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項8】
前記リンタンパク質が、175位(E175A)でグルタミン酸からアラニンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項9】
前記リンタンパク質が、176位(E176G)でグルタミン酸からグリシンへの置換、176位(E176A)でのグルタミン酸からアラニンへの置換、176位(E176D)でのグルタミン酸からアスパラギン酸への置換、176位(E176C)でのグルタミン酸からシステインへの置換、または176位(E176S)でのグルタミン酸からセリンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項10】
前記リンタンパク質が、172位および176位で置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項5に記載の組換えRSV。
【請求項11】
前記リンタンパク質が複数の置換アミノ酸残基を含んで成り、前記残基が残基172−176から選択される、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項12】
前記リンタンパク質が、174位(R174A)でアルギニンからアラニンへの置換、175位(E175A)でグルタミン酸からアラニンへの置換、および176位(E176A)でグルタミン酸からアラニンへの置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項11に記載の組換えRSV。
【請求項13】
前記リンタンパク質が、残基172−176から選択される複数のアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項14】
前記リンタンパク質が、アミノ酸残基172−176の欠失を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項13に記載の組換えRSV。
【請求項15】
前記リンタンパク質が、アミノ酸残基161−180の欠失を含んで成り、前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項13に記載の組換えRSV。
【請求項16】
前記リンタンパク質が残基236−241から選択される複数のアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項17】
前記リンタンパク質がアミノ酸残基236−241の欠失を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項16に記載の組換えRSV。
【請求項18】
前記少なくとも1つの変異アミノ酸残基がリン酸化部位を除去する、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項19】
前記リンタンパク質が少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成り、前記置換アミノ酸残基がリン酸化部位を除去する、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項20】
前記少なくとも1つの置換アミノ酸残基がセリンを置換する、請求項19に記載の組換えRSV。
【請求項21】
前記少なくとも1つの置換アミノ酸残基が、116位、117位、119位、232位、および237位より成る群から選択される1つもしくはそれ以上の位置でセリンを置換する、請求項19に記載の組換えRSV。
【請求項22】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S116D、アミノ酸置換S116A、またはアミノ酸置換S116Lを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項23】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S117D、アミノ酸置換S117A、またはアミノ酸置換S117Rを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項24】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S119D、アミノ酸置換S119A、またはアミノ酸置換S119Lを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項25】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S232Aまたはアミノ酸置換S232Dを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項26】
前記リンタンパク質がアミノ酸置換S237Aまたはアミノ酸置換S237Dを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項27】
置換アミノ酸残基が、117位および119位でセリンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項28】
前記リンタンパク質が、S117A、S117D、およびS117Rより成る群から選択されるアミノ酸置換、およびS119A、S119D、およびS119Lより成る群から選択されるアミノ酸置換を含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項27に記載の組換えRSV。
【請求項29】
置換アミノ酸残基が、116位、117位、および119位でセリンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項30】
前記116位での置換アミノ酸残基がアラニン(S116A)、アスパラギン酸(S116D)、およびロイシン(S116L)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項31】
前記117位での置換アミノ酸残基がアラニン(S117A)、アスパラギン酸(S117D)、およびアルギニン(S117R)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項32】
前記119位での置換アミノ酸残基が、アラニン(S119A)、アスパラギン酸(S119D)、およびロイシン(S119L)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項33】
前記リンタンパク質が、S116L、S116A、およびS116Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S117R、S117A、およびS117Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S119L、S119A、およびS119Dより成る群から選択されるアミノ酸置換とを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項29に記載の組換えRSV。
【請求項34】
前記置換アミノ酸残基が、232位および237位でセリンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項35】
前記232位での置換アミノ酸残基がアラニン(S232A)およびアスパラギン酸(S232D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項34に記載の組換えRSV。
【請求項36】
前記237位での置換アミノ酸残基がアラニン(S237A)およびアスパラギン酸(S237D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項34に記載の組換えRSV。
【請求項37】
前記リンタンパク質が、S232AおよびS232Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S237AおよびS237Dより成る群から選択されるアミノ酸置換とを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項34に記載の組換えRSV。
【請求項38】
置換アミノ酸残基が、116位、117位、119位、232位、および237位でセ
リンを置換する、請求項21に記載の組換えRSV。
【請求項39】
前記116位での置換アミノ酸残基がロイシン(S116L)、アラニン(S116A)、およびアスパラギン酸(S116D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項40】
前記117位での置換アミノ酸残基がアルギニン(S117R)、アラニン(S117A)、およびアスパラギン酸(S117D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項41】
前記119位での置換アミノ酸残基がロイシン(S119L)、アラニン(S119A)、およびアスパラギン酸(S119D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項42】
前記232位での置換アミノ酸残基がアラニン(S232A)およびアスパラギン酸(S232D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項43】
前記237位での置換アミノ酸残基がアラニン(S237A)およびアスパラギン酸(S237D)より成る群から選択され、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項44】
前記リンタンパク質が、S116L、S116A、およびS116Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S117R、S117A、およびS117Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S119L、S119A、およびS119Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S232AおよびS232Dより成る群から選択されるアミノ酸置換と、S237AおよびS237Dより成る群から選択されるアミノ酸置換とを含んで成り、または前記リンタンパク質がかかるリンタンパク質の人為的保存性変形物である、請求項38に記載の組換えRSV。
【請求項45】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項1に記載の組換えRSV。
【請求項46】
請求項1に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項47】
前記核酸がDNAである、請求項46に記載の核酸。
【請求項48】
前記DNAがcDNAである、請求項47に記載の核酸。
【請求項49】
前記核酸がRNAである、請求項46に記載の核酸。
【請求項50】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項46に記載の核酸。
【請求項51】
請求項46に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項52】
プラスミドを含んで成る、請求項51に記載のベクター。
【請求項53】
請求項1に記載のリンタンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項54】
請求項53に記載のリンタンパク質をコードする核酸。
【請求項55】
免疫学的に有効量の請求項1に記載の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項56】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項55に記載のワクチン。
【請求項57】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項55に記載のワクチン。
【請求項58】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を生成するための方法であって、生理学的に許容できるキャリアで請求項1に記載の組換えRSVを前記個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項59】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記組換えRSVが、スプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
別のタンパク質との変化した相互作用を有するリンタンパク質またはヌクレオプロテインを同定する方法であって、
複数のタンパク質変異体を提供し、各タンパク質変異体が第1のRSVタンパク質の少なくとも一部分を含んで成り、その第1のRSVタンパク質が、RSVリンタンパク質およびRSVヌクレオプロテインより成る群から選択され、かつそのRSVタンパク質の一部分が少なくとも1つの人為突然変異を含んで成るステップと、
第2のRSVタンパク質またはその一部分との変化した相互作用を有する少なくとも1つの候補のタンパク質変異体を同定するステップと
を含んで成る方法。
【請求項64】
前記第1のRSVタンパク質がRSVリンタンパク質であり、かつ前記第2のRSVタンパク質がRSVヌクレオプロテインである、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記第1のRSVタンパク質がRSVヌクレオプロテインであり、かつ前記第2のRSVタンパク質がRSVリンタンパク質である、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
第2のRSVタンパク質と変化した相互作用を有する少なくとも1つの候補の変異体を同定するステップが、インビボアッセイを実行するステップを含んで成る、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
第2のRSVタンパク質との変化した相互作用を有する少なくとも1つの候補のタンパク質変異体を同定するステップが、インビトロアッセイを実行するステップを含んで成る、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記変化した相互作用が減少した相互作用である、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記相互作用が温度依存的に変化する、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
前記候補のタンパク質変異体の少なくとも1つを含んで成る前記第1のRSVタンパク質の一部分における少なくとも1つの突然変異の性質を判定するステップをさらに含んで成る、請求項63に記載の方法。
【請求項71】
少なくとも1つの組換えRSVを製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが、前記候補のタンパク質変異体の少なくとも1つを含んで成る前記第1のRSVタンパク質の一部分における少なくとも1つの突然変異を含んで成るリンタンパク質またはヌクレオプロテインをコードする、請求項63に記載の方法。
【請求項72】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップをさらに含んで成る、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
複製が少なくとも10分の1に減少している、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
複製が少なくとも100分の1に減少している、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、培養細胞における複製を評価するステップを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項76】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、動物における複製を評価するステップを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項77】
前記動物が齧歯類または霊長類であり、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、ヒトにおける複製を評価するステップを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項79】
弱毒化表現型を有し、M2−1タンパク質を含んで成り、そのM2−1タンパク質が、3位、12位、14位、16位、17位、および20位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項80】
前記M2−1タンパク質が、3位、12位、14位、16位、17位、および20位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの置換されたアミノ酸残基を含んで成る、請求項79に記載の組換えRSV。
【請求項81】
前記M2−1タンパク質が、3位(R3V)でアルギニンからバリンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項82】
前記M2−1タンパク質が、12位(R12Q)でアルギニンからグルタミンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項83】
前記M2−1タンパク質が、14位(H14F)でヒスチジンからフェニルアラニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項84】
前記M2−1タンパク質が、16位(L16S)でロイシンからセリンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項85】
前記M2−1タンパク質が、17位(N17R)でアスパラギンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項86】
前記M2−1タンパク質が、20位(R20N)でアルギニンからアスパラギンへの置換を含んで成り、またはM2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項87】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸置換L16SおよびN17Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項88】
前記M2−1タンパク質が、アミノ酸置換R12QおよびH14Fを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項89】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸置換R12QおよびR20Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項90】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸置換H14FおよびR20Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項91】
前記M2−1タンパク質がアミノ酸R12Q、H14F、およびR20Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項80に記載の組換えRSV。
【請求項92】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項79に記載の組換えRSV。
【請求項93】
請求項79に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項94】
前記核酸がDNAである、請求項93に記載の核酸。
【請求項95】
前記DNAがcDNAである、請求項94に記載の核酸。
【請求項96】
前記核酸がRNAである、請求項93に記載の核酸。
【請求項97】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項93に記載の核酸。
【請求項98】
請求項93に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項99】
プラスミドを含んで成る、請求項98に記載のベクター。
【請求項100】
請求項79に記載のM2−1タンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項101】
請求項100に記載のM2−1タンパク質をコードする核酸。
【請求項102】
免疫学的に有効量の請求項79に記載の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項103】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項102に記載のワクチン。
【請求項104】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項102に記載のワクチン。
【請求項105】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を生成するための方法であって、生理学的に許容できるキャリアで請求項79に記載の組換えRSVを前記個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項106】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記組換えRSVが、スプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項105に記載の方法。
【請求項110】
弱毒化表現型を有し、キメラM2−1タンパク質を含んで成り、そのキメラM2−1タンパク質がRSV M2−1タンパク質からの複数の残基、およびマウス(PVM)M2−1タンパク質の肺炎ウイルスからの複数の残基を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項111】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記RSV M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、および前記PVM M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項110に記載の組換えRSV。
【請求項112】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記RSV M2−1タンパク質のN末端30残基、および前記PVM M2−1タンパク質のC末端148残基を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項111に記載の組換えRSV。
【請求項113】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記PVM M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、および前記RSV M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項110に記載の組換えRSV。
【請求項114】
前記キメラM2−1タンパク質が、前記PVM M2−1タンパク質のN末端29残基、および前記RSV M2−1タンパク質のC末端164残基を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項113に記載の組換えRSV。
【請求項115】
前記キメラM2−1タンパク質が、3位、11位、13位、15位、16位、19位、および25位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの置換アミノ酸残基をさらに含んで成る、請求項114に記載の組換えRSV。
【請求項116】
前記キメラM2−1タンパク質が、3位(V3R)でバリンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項117】
前記キメラM2−1タンパク質が、11位(Q11R)でグルタミンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項118】
前記キメラM2−1タンパク質が、15位(S15L)でセリンからロイシンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115記載の組換えRSV。
【請求項119】
前記キメラM2−1タンパク質が、16位(R16N)でアルギニンからアスパラギンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項120】
前記キメラM2−1タンパク質が、19位(N19R)でアスパラギンからアルギニンへの置換を含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項121】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換S15LおよびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項122】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11RおよびF13Hを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項123】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、F13H、およびN19Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項124】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換V3R、S15L、およびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項125】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、S15L、およびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項126】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換S15L、R16N、およびN19Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項127】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、F13H、S15L、およびR16Nを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項128】
前記キメラM2−1タンパク質が、アミノ酸置換Q11R、F13H、S15L、R16N、およびN19Rを含んで成り、または前記M2−1がかかるM2−1タンパク質の
人為的保存性変形物である、請求項115に記載の組換えRSV。
【請求項129】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項110に記載の組換えRSV。
【請求項130】
請求項110に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項131】
前記核酸がDNAである、請求項130に記載の核酸。
【請求項132】
前記DNAがcDNAである、請求項131に記載の核酸。
【請求項133】
前記核酸がRNAである、請求項130に記載の核酸。
【請求項134】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項130に記載の核酸。
【請求項135】
請求項130に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項136】
プラスミドを含んで成る、請求項135に記載のベクター。
【請求項137】
請求項110に記載のM2−1タンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項138】
請求項137に記載のM2−1タンパク質をコードする核酸。
【請求項139】
免疫学的に有効量の請求項110に記載の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項140】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項139に記載のワクチン。
【請求項141】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項139に記載のワクチン。
【請求項142】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を生成するための方法であって、生理学的に許容できるキャリアで請求項110に記載の組換えRSVを前記個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項143】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項142に記載の方法。
【請求項145】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
前記組換えRSVが、スプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項142に記載の方法。
【請求項147】
変化した活性を有するM2−1タンパク質を同定する方法であって、前記方法が、
1つもしくはそれ以上のキメラM2−1タンパク質を提供し、そのキメラM2−1タンパク質の各々が第1のウイルスの株からのRSV M2−1タンパク質かの複数の残基、および第2のウイルスの株からのM2−1タンパク質からの複数の残基を含んで成るステップと、
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップと
を含んで成る方法。
【請求項148】
前記第1および第2のウイルスの株が異なる種のRSVである、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記第1および第2のウイルスの株が異なる種のウイルスである、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
前記キメラM2−1タンパク質の少なくとも1つが、RSV M2−1タンパク質からの複数の残基、およびマウス(PVM)M2−1タンパク質の肺炎ウイルスからの複数の残基を含んで成る、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
前記キメラM2−1タンパク質が、RSV M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、およびPVM M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記キメラM2−1タンパク質が、PVM M2−1タンパク質のN末端領域からの複数の残基、およびRSV M2−1タンパク質のC末端領域からの複数の残基を含んで成る、請求項150に記載の方法。
【請求項153】
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップが、M2−1依存伸長性を評価するステップを含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項154】
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップが、前記候補のキメラM2−1タンパク質によってRNA結合を評価するステップを含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項155】
変化した活性を有する少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップが、前記候補のキメラM2−1タンパク質によってヌクレオプロテイン結合を評価するステップを含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項156】
少なくとも1つの組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが少なくとも1つの候補のキメラM2−1タンパク質をコードする、請求項147に記載の方法。
【請求項157】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップをさらに含んで成る、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
複製が少なくとも10分の1に減少している、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
複製が少なくとも100分の1に減少している、請求項157に記載の方法。
【請求項160】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、培養細胞における複製を評価するステップを含んで成る、請求項157に記載の方法。
【請求項161】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、動物における複製を評価するステップを含んで成る、請求項157に記載の方法。
【請求項162】
前記動物が齧歯類または霊長類であり、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
減少したレベルの複製を有する少なくとも1つの組換えRSVを同定するステップが、ヒトにおける複製を評価するステップを含んで成る、請求項157に記載の方法。
【請求項164】
1つもしくはそれ以上の突然変異を前記候補のキメラM2−1タンパク質の少なくとも1つへ導入するステップと、前記変化した活性がさらに変化している少なくとも1つの変異した候補のキメラM2−1タンパク質を同定するステップをさらに含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項165】
少なくとも1つの組換え呼吸器合胞体ウイルスを製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが少なくとも1つの変異した候補のキメラM2−1タンパク質をコードする、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
1つもしくはそれ以上の突然変異を少なくとも1つのRSV M2−1タンパク質へ導入するステップと、変化した活性を有する少なくとも1つの変異した候補のRSV M2−1タンパク質を同定するステップをさらに含んで成る、請求項147に記載の方法。
【請求項167】
少なくとも1つの組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を製造するステップをさらに含んで成り、そのゲノムまたはアンチゲノムが少なくとも1つの候補の変異RSV M2−1タンパク質をコードする、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
弱毒化表現型を有し、M2−2タンパク質を含んで成り、そのM2−2タンパク質が少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項169】
前記M2−2タンパク質が少なくとも1つの置換アミノ酸残基を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項170】
前記M2−2タンパク質が少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項171】
前記M2−2タンパク質が、1位、3位、および7位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項172】
前記M2−2タンパク質が、アミノ酸残基1−2の欠失を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項173】
前記M2−2タンパク質が、アミノ酸残基1−6の欠失を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項174】
前記M2−2タンパク質が、N末端6アミノ酸残基の欠失、N末端8アミノ酸残基の欠失、N末端10アミノ酸残基の欠失、C末端1アミノ酸残基の欠失、C末端2アミノ酸残基の欠失、C末端4アミノ酸残基の欠失、C末端8アミノ酸残基の欠失、およびC末端18アミノ酸残基の欠失より成る群から選択される欠失を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項175】
前記M2−2タンパク質が、2位、4位、5位、6位、11位、12位、15位、25位、27位、34位、47位、56位、58位、66位、75位、80位、および81位より成る群から選択される位置で少なくとも1つの人為的に変異させたアミノ酸残基を含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項176】
前記M2−2タンパク質が、T2A、P4A、K5A、I6A、I6K、D11A、K12A、C15A、R25A、R27A、K34A、H47A、E56A、H58A、D66A、H75A、E80A、およびD81Aよりなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換を含んで成り、または前記M2−2タンパク質がかかるM2−2タンパク質の人為的保存性変形物である、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項177】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項168に記載の組換えRSV。
【請求項178】
請求項168に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項179】
前記核酸がDNAである、請求項178に記載の核酸。
【請求項180】
前記DNAがcDNAである、請求項179に記載の核酸。
【請求項181】
前記核酸がRNAである、請求項178に記載の核酸。
【請求項182】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項178に記載の核酸。
【請求項183】
請求項178に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項184】
プラスミドを含んで成る、請求項183に記載のベクター。
【請求項185】
請求項168に記載のM2−2タンパク質、またはその人為的保存性変形物。
【請求項186】
請求項185に記載のM2−2タンパク質をコードする核酸。
【請求項187】
請求項168に記載の免疫学的に有効量の組換えRSVを含んで成る生きた弱毒化呼吸器合胞体ウイルスワクチン。
【請求項188】
生理学的に許容できるキャリアをさらに含んで成る、請求項187に記載のワクチン。
【請求項189】
アジュバントをさらに含んで成る、請求項187に記載のワクチン。
【請求項190】
個人の免疫系を刺激し、RSVに対する免疫反応を起こす方法であって、前記方法が請求項168に記載の組換えRSVを生理学的に許容できるキャリアで個人に投与するステップを含んで成る方法。
【請求項191】
前記免疫反応が防御免疫反応である、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
前記組換えRSVが前記個人の上気道に投与される、請求項190に記載の方法。
【請求項193】
前記組換えRSVが鼻咽頭に投与される、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記組換えRSVがスプレー、液滴、またはエアロゾルによって投与される、請求項1
90に記載の方法。
【請求項195】
抗体価を測定する方法であって、前記方法が、
その組換えウイルスのゲノムまたはアンチゲノムがマーカーを含んで成るパラミクソウイルス科の組換えウイルス、および1つもしくはそれ以上の抗体を含んで成る試料を、前記ウイルスが複製しうる細胞の存在下に接触させるステップと、
前記ウイルスの複製を可能にするステップと、
前記マーカーを検出するステップと
を含んで成る方法。
【請求項196】
前記組換えウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記呼吸器合胞体ウイルスが、亜群A、亜群Bのヒト呼吸器合胞体ウイルス、またはそのキメラを含んで成る、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
前記組換えウイルスがA−lacZである、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記組換えウイルスが亜群AのヒトRSVを含んで成り、ここでG糖タンパク質およびF糖タンパク質より成る群から選択される1つもしくはそれ以上のタンパク質が、亜群BのヒトRSVの1つもしくはそれ以上の相同タンパク質によって置換される、請求項197に記載の方法。
【請求項200】
前記組換えウイルスがB−lacZである、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記組換ウイルスが、メタニューモウイルス、センダイウイルス、パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、ニューカッスル病ウイルス、麻疹ウイルス、イヌジステンパーウイルス、または牛疫ウイルスを含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項202】
前記マーカーが、光学的に検出可能なマーカータンパク質をコードするマーカー、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、緑色蛍光タンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、クロラムフェニコールトランスフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしくはそれ以上を含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項203】
1つもしくはそれ以上の抗体を含んで成る前記試料が、血清、気管支洗浄、または鼻洗浄を含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項204】
前記血清が末梢血由来血清である、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
細胞の存在下に組換えウイルスおよび試料を接触させるステップが、ウイルスおよび試料を結合し、次いで結合ウイルスおよび試料を細胞と結合するステップを含んで成る、請求項195に記載の方法。
【請求項206】
前記ウイルスおよび前記試料が、1つもしくはそれ以上の補体因子の存在下に接触される、請求項195に記載の方法。
【請求項207】
前記マーカーを検出するステップがマーカーの発現を検出するステップを含んで成る、
請求項195に記載の方法。
【請求項208】
前記マーカーの発現を検出するステップが、前記マーカーの発現を定量化するステップを含んで成る、請求項207に記載の方法。
【請求項209】
前記マーカーの発現を検出するステップの前に細胞を洗浄し、溶解するステップをさらに含んで成る、請求項207に記載の方法。
【請求項210】
組成物であって、
そのゲノムまたはアンチゲノムがマーカーを含んで成るパラミクソウイルス科の組換えウイルスと、
1つもしくはそれ以上の抗体と
を含んで成る組成物。
【請求項211】
前記組換えウイルスが呼吸器合胞体ウイルスを含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項212】
前記呼吸器合胞体ウイルスが、亜群A、亜群Bのヒト呼吸器合胞体ウイルス、またはそのキメラを含んで成る、請求項211に記載の組成物。
【請求項213】
前記組換えウイルスがA−lacZである、請求項212に記載の組成物。
【請求項214】
前記組換えウイルスが亜群AのヒトRSVを含んで成り、ここでG糖タンパク質およびF糖タンパク質より成る群から選択される1つもしくはそれ以上のタンパク質が、亜群BのヒトRSVの1つもしくはそれ以上の相同タンパク質によって置換される、請求項212に記載の組成物。
【請求項215】
前記組換えウイルスがB−lacZである、請求項214に記載の組成物。
【請求項216】
前記組換ウイルスが、メタニューモウイルス、センダイウイルス、パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、ニューカッスル病ウイルス、麻疹ウイルス、イヌジステンパーウイルス、または牛疫ウイルスを含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項217】
前記マーカーが、光学的に検出可能なマーカータンパク質をコードするマーカー、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、緑色蛍光タンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、クロラムフェニコールトランスフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしくはそれ以上を含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項218】
前記ウイルスが複製することができる細胞をさらに含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項219】
1つもしくはそれ以上の補体因子をさらに含んで成る、請求項210に記載の組成物。
【請求項220】
マーカー含んで成るゲノムまたはアンチゲノムを含んで成り、そのマーカーが、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしく
はそれ以上を含んで成る、組換え呼吸器合胞体ウイルス(RSV)。
【請求項221】
前記組換えRSVが、亜群A、亜群BのヒトRSV、またはそのキメラを含んで成る、請求項220に記載のウイルス。
【請求項222】
前記組換えウイルスがA−lacZである、請求項221に記載のウイルス。
【請求項223】
前記組換えウイルスが亜群AのヒトRSVを含んで成り、ここでG糖タンパク質およびF糖タンパク質より成る群から選択される1つもしくはそれ以上のタンパク質が、亜群BのヒトRSVの1つもしくはそれ以上の相同タンパク質によって置換される、請求項221に記載のウイルス。
【請求項224】
前記組換えウイルスがB−lacZである、請求項223に記載のウイルス。
【請求項225】
請求項220に記載の組換えRSVをコードする核酸。
【請求項226】
前記核酸がDNAである、請求項225に記載の核酸。
【請求項227】
前記DNAがcDNAである、請求項226に記載の核酸。
【請求項228】
前記核酸がRNAである、請求項225に記載の核酸。
【請求項229】
前記核酸がRSVゲノムまたはアンチゲノムである、請求項225に記載の核酸。
【請求項230】
請求項225に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項231】
プラスミドを含んで成る、請求項230に記載のベクター。
【請求項232】
その組換ウイルスがマーカーを含んで成るゲノムまたはアンチゲノムを含んで成り、その組換えウイルスがメタニューモウイルス、センダイウイルス、パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、またはイヌジステンパーウイルスを含んで成るパラミクソウイルス科の組換えウイルス。
【請求項233】
前記マーカーが、光学的に検出可能なマーカータンパク質をコードするマーカー、ベータガラクトシダーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、緑色蛍光タンパク質をコードするマーカー核酸、ルシフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、クロラムフェニコールトランスフェラーゼタンパク質をコードするマーカー核酸、選択可能なマーカータンパク質をコードするマーカー核酸、抗生物質に細胞抵抗を与える遺伝子、またはネオマイシンに抵抗を与える遺伝子の1つもしくはそれ以上を含んで成る、請求項232に記載のウイルス。
【請求項234】
請求項232に記載のウイルスをコードする核酸。
【請求項235】
前記核酸がDNAである、請求項234に記載の核酸。
【請求項236】
前記DNAがcDNAである、請求項235に記載の核酸。
【請求項237】
前記核酸がRNAである、請求項234に記載の核酸。
【請求項238】
前記核酸がウイルスゲノムまたはアンチゲノムである、請求項234に記載の核酸。
【請求項239】
請求項234に記載の核酸を含んで成るベクター。
【請求項240】
プラスミドを含んで成る、請求項239に記載のベクター。
【図1】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【図20】
【図21】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2007−531491(P2007−531491A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−540268(P2004−540268)
【出願日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2003/030734
【国際公開番号】WO2004/028478
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(504380714)メディミューン・ヴァクシンズ・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2003/030734
【国際公開番号】WO2004/028478
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(504380714)メディミューン・ヴァクシンズ・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】
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