説明

呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法

【課題】ウイルス、細菌および有害粉塵を有効に濾過する呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法を提供する。
【解決手段】呼吸用ナノレベルフィルタ構造は、複数の頂部開口112を有するトップゲート110と、トップゲート110に対して平行に配置され、複数の底部開口122を有し、底部開口122と頂部開口112とは位置がずれるように設けられているボトムゲート120と、トップゲート110とボトムゲート120との間で、頂部開口112および底部開口122に隣接するように設けられ、トップゲート110およびボトムゲート120に対して平行に設けられた複数の濾過格子142をそれぞれ有し、複数の濾過チャネルが形成された複数の側壁ゲート140と、トップゲート110とボトムゲート120との間に設けられ、2つの側壁ゲート140が交差する箇所に設けられた複数の支持体130とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ構造およびその製造方法に関し、特に、呼吸時に空気を濾過するナノレベルフィルタ構造およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
経済の急速な発展に伴い、都市の人口が急激に増え、人々の経済活動により発生する空気汚染は徐々に悪化している。近年、自動車、オートバイなどから排出される排気ガスや、石化燃料の大量使用による汚染物質により空気が汚染され、人々の健康に悪影響を与えている。そのため、人々は空気の汚染に対して敏感である。
【0003】
さらに、人々は健康に直接影響を与える空気に含まれるウイルス、細菌および有害粉塵に関しても関心を寄せている。従来、人々はフィルタ材料を用いてウイルスおよび細菌を除去することにより、人体の呼吸系に浸入することを防いでいた。従来のフィルタは、繊維を積層した濾過材料からなるものが大部分であった。例えば、ポリプロピレン(polypropylene:PP)を基材として製造した積層フィルタを、マスク、フェイスマスク、鼻用フィルタ(nose filter)または呼吸器のフィルタ部品として利用していた。
【0004】
一般にマスクは、防塵マスク、活性炭マスクおよび米国労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health:NIOSH)が認可した医療用マスクであるN95マスクに分けられる。N95マスクは、繊維構造の緊密度が高いため、0.3μmの微粒子を95%以上除去でき、防塵マスクおよび活性炭マスクよりも防護機能が高い。
【0005】
表1に示すように、一般に細菌は、直径が0.3μm以上であるため、N95マスクを利用すると容易に除去することができるが、ウイルスの直径は、細菌のミクロンレベルよりもはるかに小さいナノレベルである。例えば、重症急性呼吸器感染症候群(SARS)ウイルスの直径は僅か100〜120nmであるため、N95マスクではウイルスを有効に除去することができなかった。
【0006】
【表1】

【0007】
従来の繊維の積層構造からなるフィルタ構造は、ミクロンレベルの防護効果しかなかったため、ナノレベルのウイルスに対する防護効果がほとんど無かった。
【0008】
そのため、通過する粒子サイズを小さくするために、フィルタ構造を精細化したフィルタ構造もあったが、その場合、ユーザは使用する時に息苦しくなる虞があった。即ち、フィルタの開口率が小さい場合、通気性が低いため、ユーザは、フィルタを通した呼吸を正常に行うことが困難であった。
【0009】
そのため、上述した従来技術の問題点を解決することができる呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の第1の目的は、ウイルス、細菌および有害粉塵を有効に濾過する呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
本発明の第2の目的は、開口率を高める呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法を提供することにある。
【0012】
本発明の第3の目的は、フィルタ構造の使用寿命を延ばす呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、複数の頂部開口を有するトップゲートと、前記トップゲートに対して平行に配置され、複数の底部開口を有し、前記底部開口と前記頂部開口とは位置がずれるように設けられているボトムゲートと、前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間で、前記頂部開口および前記底部開口に隣接するように設けられ、前記トップゲートおよび前記ボトムゲートに対して平行に設けられた複数の濾過格子をそれぞれ有し、複数の濾過チャネルが形成された複数の側壁ゲートと、前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間に設けられ、2つの前記側壁ゲートが交差する箇所に設けられた複数の支持体と、を備え、前記濾過チャネルのチャネル高さは300nm以下であることを特徴とする呼吸用ナノレベルフィルタ構造が提供される。
【0014】
また、前記頂部開口および前記底部開口の辺長はミクロンレベルであることが好ましい。
【0015】
また、前記側壁ゲートは、前記頂部開口および前記底部開口に周設されることが好ましい。
【0016】
また、前記トップゲートの頂面には、有機物を分解する薄膜が設けられていることが好ましい。
【0017】
また、前記支持体のそれぞれは、充填体を有することが好ましい。
【0018】
また、前記充填体は、ポリマーからなることが好ましい。
【0019】
本発明の第2の形態によれば、ナノレベルフィルタ構造は、複数の頂部開口エリアと、複数の底部開口エリアと、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアにそれぞれ隣接された複数の側壁ゲートエリアと、2つの前記側壁ゲートエリアが交差する箇所に設けられた複数の支持体エリアと、を備え、(A1)基板上にリフト膜をパターン形成するステップと、(A2)前記リフト膜の一部および前記基板の一部の上には、第1の支持体層がパターン形成されるが、前記底部開口エリアの上には、前記第1の支持体層を形成させないステップと、(A3)前記底部開口エリアの前記リフト膜の上と、前記頂部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアの前記第1の支持体層の上と、に第1の犠牲層をパターン形成するステップと、(A4)前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第2の支持体層をパターン形成するステップと、(A5)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアに、第2の犠牲層をパターン形成するステップと、(A6)前記底部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアの最上層である前記犠牲層の上と、前記支持体エリアの最上層である前記支持体層の上と、にトップゲート層を形成するステップと、(A7)前記リフト膜および前記犠牲層の全てを除去するステップと、(A8)前記基板を除去するステップと、を含み、前記犠牲層それぞれの厚さは300nm以下であることを特徴とする呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法が提供される。
【0020】
また、ステップA2において、前記第1の支持体層をパターン形成すると、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアの辺長はミクロンレベルとなることが好ましい。
【0021】
また、ステップA4において、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアに、前記側壁ゲートエリアを周設させることが好ましい。
【0022】
また、ステップA5を行った後に、ステップA4およびステップA5を順次繰り返し、前記支持体層および前記犠牲層を複数層に形成するステップA5−1をさらに行うことが好ましい。
【0023】
また、ステップA6を行った後に、前記トップゲート層の上に、有機物を分解する薄膜を形成するステップA6−1をさらに行うことが好ましい。
【0024】
本発明の第3の形態によれば、ナノレベルフィルタ構造は、複数の頂部開口エリアと、複数の底部開口エリアと、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアにそれぞれ隣接された複数の側壁ゲートエリアと、2つの前記側壁ゲートエリアが交差する箇所に設けられた複数の支持体エリアと、を備え、(B1)基板上にリフト膜をパターン形成するステップと、(B2)前記リフト膜の一部および前記基板の一部の上に、第1の支持体層をパターン形成し、前記底部開口エリアに前記第1の支持体層を設けないステップと、(B3)前記底部開口エリア、前記頂部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアに、第1の犠牲層をパターン形成するステップと、(B4)前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第2の支持体層をパターン形成するステップと、(B5)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第2の犠牲層を形成するステップと、(B6)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第3の支持体層を形成するステップと、(B7)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、保護層を形成するステップと、(B8)前記支持体エリアに対してエッチングを行い、前記第3の支持体層を除去し、支持体凹部をそれぞれ形成するステップと、(B9)前記支持体凹部の中でサイドエッチングを行い、前記犠牲層の一部を除去し、複数の支持体ウイング凹部を形成するステップと、(B10)前記支持体凹部および前記支持体ウイング凹部の中に、複数の充填体を充填させるステップと、(B11)前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアに対してエッチングを行い、前記第3の支持体層を除去するステップと、(B12)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアの一部をパターニングし、第1のチャネル犠牲層を形成するステップと、(B13)前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、トップゲート層を形成するステップと、(B14)前記リフト膜および前記犠牲層の全てを除去するステップと、(B15)前記基板を除去するステップと、を含み、前記犠牲層それぞれの厚さは300nm以下であることを特徴とする呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法が提供される。
【0025】
また、ステップB2において、前記第1の支持体層をパターン形成すると、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアの辺長はミクロンレベルとなることが好ましい。
【0026】
また、ステップB4において、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアに、前記側壁ゲートエリアを周設させることが好ましい。
【0027】
また、ステップB6を行った後に、ステップB5およびステップB6を順次繰り返し、前記支持体層および前記犠牲層を複数層に形成するステップB6−1をさらに行うことが好ましい。
【0028】
また、ステップB6−1において、前記犠牲層を最後に形成することが好ましい。
【0029】
また、ステップB12を行った後に、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第1のチャネル支持体層をパターン形成するステップB12−1と、ステップB12およびステップB12−1を順次繰り返し、前記チャネル支持体層および前記チャネル犠牲層を複数層に形成し、前記チャネル犠牲層を最後に形成するステップB12−2と、をさらに行うことが好ましい。
【0030】
また、ステップB13を行った後に、前記トップゲート層上に、有機物を分解する薄膜を形成するステップB13−1をさらに行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0031】
本発明の呼吸用ナノレベルフィルタ構造およびその製造方法は、半導体製造工程技術を利用してナノレベルフィルタ構造を製造することにより、ナノレベルの濾過格子を簡易に製造し、ナノレベル濾過構造を迅速に製造することができる。マイクロレベルのトップゲートおよびボトムゲートのうちの1つを利用し、空気流に対してマイクロレベルの初期濾過を行うため、フィルタの寿命を延ばすことができる。さらに、多層積層の濾過格子を利用してフィルタの開口率を大きくするため、ユーザはフィルタを用いても楽に呼吸することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態によるナノレベル濾過チャネルを示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態によるナノレベル濾過チャネルを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるナノレベルフィルタ構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態によるナノレベルフィルタ構造を示す斜視図である。
【図5】図3および図4のナノレベルフィルタ構造を示す平面図である。
【図6A】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図6B】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図6C】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図7A】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図7B】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図7C】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図8A】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図8B】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図8C】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図9A】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図9B】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図9C】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図10A】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図10B】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図10C】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図11A】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図11B】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図11C】本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図12A】本発明の一実施形態による濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。
【図12B】本発明の一実施形態による濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。
【図12C】本発明の一実施形態による濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。
【図13A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図13B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図13C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図14A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図14B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図14C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図15A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図15B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図15C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図16A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図16B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図16C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図17A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図17B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図17C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図18A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図18B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図18C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図19A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図19B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図19C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図20A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図20B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図20C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図21A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図21B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図21C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図22A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図22B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図22C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図23A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図23B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図23C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図24A】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図24B】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図24C】本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。
【図25A】本発明の一実施形態による濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。
【図25B】本発明の一実施形態による濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。
【図25C】本発明の一実施形態による濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。
【図26A】本発明の第2実施形態による底部開口エリアの側部に設けられたチャネル幅を広げるステップを示す断面図である。
【図26B】本発明の第2実施形態による底部開口エリアの側部に設けられたチャネル幅を広げるステップを示す断面図である。
【図26C】本発明の第2実施形態による底部開口エリアの側部に設けられたチャネル幅を広げるステップを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
【0034】
半導体製造工程技術およびパネル製造工程技術を利用すると、薄膜の厚さを正確に制御し、ナノレベルの厚さに容易に製造することができる。そのため、本発明は、非毒性材料を利用し、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術でよく用いられる薄膜堆積工程(例えば、スパッタリング、物理気相成長または化学気相成長)を利用し、厚さがナノレベルの薄膜を形成してから、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術でよく用いられるエッチング技術(例えば、ドライエッチング、ウェットエッチングまたはガスエッチング)を利用し、エッチング率が異なる選択性エッチングを行う。このように、エッチング比率が異なる材料に、エッチング方式とを組み合わせることにより、互いに隣接した材料により様々な積層構造を構成してエッチングを行い、格子状のチャネル構造を形成する。本発明では、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術を利用しているため、積層構造の厚さを正確に制御することができる上、ナノレベルのフィルタ構造を迅速に製造することもできる。さらに、空気流の導入量および排気量を増やすために、積層の層数を増やしてフィルタ構造の開口率を高めている。
【0035】
まず、図1を参照する。図1は、本発明の一実施形態によるナノレベル濾過チャネルを示す断面図である。このナノレベルフィルタ構造は、トップゲート110、ボトムゲート120および複数の支持体130を含む。空気流AFは、トップゲート110の頂部開口112から導入され、支持体130の間隔d1により形成された濾過チャネルを通り、ボトムゲート120の底部開口122から排出される。支持体130の厚さを調整すると、濾過チャネルの濾過レベルを変えることができる。本実施形態は、上述した構成により、ナノサイズで開口率が高いフィルタ構造を製造する。
【0036】
図2を参照する。図2は、本発明の他の実施形態によるナノレベル濾過チャネルを示す断面図である。フィルタの開口率を高めるために、製造工程で支持体130の積層の数または厚さを増大させ、トップゲート110とボトムゲート120との間隔d2を大きくし、濾過チャネルの箇所に、複数層の側壁ゲート140を形成させる。この側壁ゲート140は、複数の濾過格子(filter grating)142により形成されている。図2に示すように、本実施形態では濾過チャネルが2つ設けられており、濾過格子142は、トップゲート110またはボトムゲート120との間隔がd1である(図1に示す)。支持体130の積層数を増やしたり、厚さを大きくしたりすると、トップゲート110とボトムゲート120との間隔をd2のように大きくすることができ、側壁ゲート140の中により多くの濾過チャネルを設けることができる。前述の間隔d1,d2は、工程(例えば、スパッタリング、物理気相成長、化学気相成長またはその他等価工程)で調整し、高さを変えることができる。図2の実施形態は、図1の実施形態よりも濾過チャネルが1つ多い(即ち、空気流AFがフローするルートが1つ多い)ため、濾過チャネルの開口率を有効に高めることができる。さらに、トップゲート110の頂部開口112およびボトムゲート120の底部開口122の開口の間隔w2は、フォトマスクおよびフォトリソグラフィの工程で調整し、ミクロンレベルに開口を形成することにより、導入される空気流AF(ミクロンレベルの粒子)に対し初期濾過を行う。
【0037】
図3を参照する。図3は、本発明の一実施形態によるナノレベルフィルタ構造を示す斜視図である。図3は、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術により、図2の構造が製造されている。図3に示すように、トップゲート110には、8つの頂部開口112が設けられている。トップゲート110の反対側(即ち、底部側)には、それぞれ8つの底部開口122が設けられ、頂部開口112の反対側(即ち、底部側)には、ボトムゲート120が設けられている。フィルタ構造の面積および開口数は、図3に示す態様に限定されるわけではなく、実際の必要に応じて変えてもよい。
【0038】
図4を参照する。図4は、本発明の他の実施形態によるナノレベルフィルタ構造を示す斜視図である。図4に示すように、他の実施形態によるナノレベルフィルタ構造の周囲には側壁ゲート140が設けられている。図3および図4に示す他の実施形態の構造は、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術により製造されている。
【0039】
図5を参照する。図5は、図3および図4のナノレベルフィルタ構造を示す平面図である。以下、ボトムゲートの線A−A’、トップゲートのB−B’および側壁ゲートのC−C’に沿った断面図により、頂部開口エリア、底部開口エリア、側壁ゲートエリアおよび支持体エリアの製造工程を説明する。本実施形態の頂部開口112、トップゲート110、支持体130および側壁ゲート140の形状は、単なる一例であり、本発明のフィルタ構造を構成することができる限り他の形状(例えば、円形状)からなってもよい。さらに、頂部開口エリア、底部開口エリア、側壁ゲートエリアおよび支持体エリアの製造工程を詳しく説明するために、図5の側壁ゲートの線C−C’の断面図は、ボトムゲートの線A−A’およびトップゲートの線B−B’の断面図と略同じ大きさに拡大されている。
【0040】
(第1実施形態)
図6A〜図11Cを参照する。図6A〜図11Cは、本発明の第1実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。図6A、図7A、図8A、図9A、図10Aおよび図11Aは、図5のボトムゲートの線A−A’に沿った断面図である。図6B、図7B、図8B、図9B、図10Bおよび図11Bは、図5のトップゲートの線B−B’に沿った断面図である。図6C、図7C、図8C、図9C、図10Cおよび図11Cは、図5の側壁ゲートの線C−C’に沿った断面図である。第1実施形態では、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術を利用し、ナノレベルの濾過構造を製造する。製造工程で各層を形成する方法には、スパッタリング(sputter)、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)またはその他等価方法が含まれる。ここでパターン形成とは、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術でよく用いるリソグラフィ(lithography)およびエッチング(etching)技術を指す。このエッチング技術には、ドライエッチング、ウェットエッチング、ガスエッチングまたはその他等価エッチング方法が含まれる。
【0041】
図6A〜Cに示すように、本発明の第1実施形態によるナノレベル濾過構造は、支持体エリア200、頂部開口エリア300、底部開口エリア400および側壁ゲートエリア500を含む。まず、ステップA1において、ガラス(glass)基板、ウェーハ(wafer)基板、プラスチック(plastic)基板またはその他等価の基板である基板601を準備し、基板601上にリフト膜(lifter film)603をパターン形成する。次に、ステップA2において、リフト膜603の一部および基板601の一部の上に、第1の支持体層605aをパターン形成する。即ち、支持体エリア200、頂部開口エリア300および側壁ゲートエリア500のリフト膜603の上には、第1の支持体層605aが形成されているが、底部開口エリア400には、第1の支持体層605aが形成されていない。
【0042】
図7A〜Cに示すように、ステップA3において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用し、底部開口エリア400のリフト膜603の上と、頂部開口エリア300および側壁ゲートエリア500の第1の支持体層605aの上と、に第1の犠牲層(first sacrificial layer)607aを形成させる。最終的に除去されるこの犠牲層は、厚さを調整することにより、濾過チャネルの濾過レベルを変えることができる。半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術を利用すると、膜層の厚さを非常に簡単かつ正確に変えることができる。本実施形態の犠牲層の厚さ(または高さ)は、濾過チャネルをウイルスが濾過できるように300nm以下である。
【0043】
図8A〜Cに示すように、ステップA4において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用し、側壁ゲートエリア500の第1の犠牲層607aの上と、支持体エリア200の第1の支持体層605aの上と、に第2の支持体層605bを形成させる。図8Cに示すように、支持体エリア200および側壁ゲートエリア500の第2の支持体層605bは、連続した層状構造であり、側壁ゲートエリア500の中の支持体層は、図2〜4の濾過格子142のように形成される。図8A〜Cの支持体エリア200、頂部開口エリア300および側壁ゲートエリア500の第1の支持体層605aは、図2〜4のボトムゲート120のように形成される。
【0044】
図9A〜Cに示すように、ステップA5において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用し、頂部開口エリア300および底部開口エリア400の第1の犠牲層607aの上と、側壁ゲートエリア500の第2の支持体層605bの上と、に第2の犠牲層607bを形成させる。
【0045】
図10A〜Cに示すように、ステップA6において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用し、底部開口エリア400および側壁ゲートエリア500の最上層である犠牲層(即ち、第2の犠牲層607b)の上と、支持体エリア200の最上層である支持体層(即ち、第2の支持体層605b)の上とに、トップゲート層(top gate layer)610を形成させる。図10Bに示すように、底部開口エリア400のトップゲート層610は、図2〜4のトップゲート110のように形成されている。
【0046】
図11A〜Cに示すように、ステップA7において、エッチング技術(例えば、ドライエッチング、ウェットエッチング、ガスエッチングまたはその他等価方法)により最後のエッチング(final etching)を行い、リフト膜603および全ての犠牲層607a,607bを除去する。最後に、ステップA8において、基板601を除去し、図3または図4に示すようなナノレベルフィルタ構造を形成する。基板601を除去する方法は、スクライブ(scribe)またはその他等価の切断技術でもよい。さらに、半導体製造工程技術またはパネル製造工程技術の当業者に知られているように、図3および図4に示すような側部に設けられる様々な構造は、フォトマスクを用いる製造工程において形成することができる。最後に、ナノレベル濾過構造は、他の固定部材と組み合わせることにより、フェイスマスクで使用するキャニスタ、マスクの中に設ける濾過層、鼻用フィルタなどの濾過装置として使用してもよい。
【0047】
図12A〜Cは、濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。図12A〜Cのw1、w2、d2は、図1および図2のw1、w2、d2にそれぞれ対応する。図12A〜Cに示すように、第1〜第5の支持体層は、605a〜eにそれぞれ対応し、第1〜第5の犠牲層はすでに除去されているため図示されていない。図6A〜図11Cは、濾過チャネルが2つであるナノレベルフィルタ構造を示す製造方法を示す断面図であるが、濾過チャネルの数をさらに増やして開口率を高めてもよい。そのため、前述の方法に基づき、ステップA5を行った後にステップA5−1を行い、図8A〜図9Cに示すステップA4およびステップA5を繰り返して濾過チャネルの数を増やしてもよい。即ち、支持体層と犠牲層とを交互に積層し、濾過チャネルの数を増やしてもよい。図12のチャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造は、空気流が頂部開口エリア300から導入され、側壁ゲートエリア500によりナノレベルの濾過を行ってから、底部開口エリア400から排出される。反対に、空気流が底部開口エリア400から導入されると、側壁ゲートエリア500を通って頂部開口エリア300から排出される。当該技術の当業者に知られているように、呼吸を行って空気流が側壁ゲートエリア500を通る限り、吸気された空気流は、頂部開口エリア300からでなく、底部開口エリア400から導入されてもよい。即ち、ナノレベルフィルタ構造は、使用する方向が特に限定されているわけではなく、上面または底面をガス導入面として用いてもよい。
【0048】
本発明の第1実施形態では、ステップA6を行った後に、リフト膜603および全ての犠牲層607a,707bを除去する前に、ステップA6−1を行ってもよい。このステップA6−1では、有機物を分解するために用いる薄膜612をトップゲート層610上に形成する(図12A〜Cに示す)。この薄膜612は、抗ウイルス性、抗細菌性またはウイルス、細菌を殺すことが可能な材料である、チタン(Ti)、二酸化チタン(TiO)、白金(Pt)などの触媒材料を用い、フィルタ構造上の有機物を分解することができる。薄膜612は、物理気相成長、化学気相成長、スパッタリングまたはこれらと等価な工程により形成してもよい。
【0049】
第1実施形態では、リフト膜603、支持体層605a〜e、犠牲層607a〜eおよびトップゲート層610は、リフト膜603および犠牲層607a〜eがエッチングされたときに、支持体層605a〜eおよびトップゲート層610が残存される材料からなる。表2〜7は、本発明の第1実施形態による材料と、各膜層を形成するときのエッチング方式と、最後のエッチングを行う(リフト膜および全ての犠牲層を除去する)ときのエッチング方式とを示している。当該技術の当業者に知られているように、本発明の態様は本実施形態の材料およびエッチング方式だけに限定されるわけではなく、ナノレベルフィルタ構造を形成することができる限り、他の材料およびエッチング方式を利用してもよい。PANウェットエッチングの成分は(リン酸+酢酸+硝酸)水溶液であり、BOEウェットエッチングの成分は(HF+NHF)水溶液である。
【0050】
【表2】

【0051】
【表3】

【0052】
【表4】

【0053】
【表5】

【0054】
【表6】

【0055】
【表7】

【0056】
(第2実施形態)
図13A〜図24Cを参照する。図13A〜図24Cは、本発明の第2実施形態によるナノレベルフィルタ構造の製造工程を示す断面図である。図13A、図14A、図15A、図16A、図17A、図18A、図19A、図20A、図21A、図22A、図23Aおよび図24Aは、図5のボトムゲートの線A−A’に沿った断面図である。図13B、図14B、図15B、図16B、図17B、図18B、図19B、図20B、図21B、図22B、図23Bおよび図24Bは、図5のトップゲートの線B−B’に沿った断面図である。図13C、図14C、図15C、図16C、図17C、図18C、図19C、図20C、図21C、図22C、図23Cおよび図24Cは、図5の側壁ゲートの線C−C’に沿った断面図である。本発明の第2実施形態は、第1実施形態と同様に、積層構造に形成し、エッチング方式で各濾過チャネルを製造する。しかし、第2実施形態の濾過チャネルを積層構造に形成する際、一括的に形成してもよく、以下、図13A〜図24Cにより製造工程の各ステップを説明する。
【0057】
図13A〜Cに示すように、本発明の第2実施形態によるナノレベル濾過構造は、支持体エリア200、頂部開口エリア300、底部開口エリア400および側壁ゲートエリア500を含む。まず、ステップB1において、ガラス(glass)基板、ウェーハ(wafer)基板、プラスチック(plastic)基板またはその他等価の基板である基板701を準備し、その基板701の上に、リフト膜703をパターン形成する。次に、ステップB2において、リフト膜703の一部および基板701の一部に、第1の支持体層705aをパターン形成する。即ち、支持体エリア200、頂部開口エリア300および側壁ゲートエリア500のリフト膜703の上には、第1の支持体層705aが形成されているが、底部開口エリア400の上には、第1の支持体層705aが形成されていない。
【0058】
図14A〜Cに示すように、ステップB3において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用し、底部開口エリア400のリフト膜703の上と、頂部開口エリア300および側壁ゲートエリア500の第1の支持体層705aの上と、に第1の犠牲層(first sacrificial layer)707aを形成させる。この犠牲層の厚さ(または高さ)は、300nm以下である。
【0059】
図15A〜Cに示すように、ステップB4において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用し、側壁ゲートエリア500の第1の犠牲層707aの上と、支持体エリア200の第1の支持体層705aの上と、に第2の支持体層705bを形成させる。図15Cに示すように、支持体エリア200および側壁ゲートエリア500に設けられた第2の支持体層705bは、連続した層状構造であり、側壁ゲートエリア500の中の支持体層は、図2〜4の濾過格子142のように形成される。図15A〜Cの支持体エリア200、頂部開口エリア300および側壁ゲートエリア500の第1の支持体層705aは、図2〜4のボトムゲート120のように形成される。
【0060】
図16A〜Cに示すように、ステップB5において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法を利用し、頂部開口エリア300、底部開口エリア400、側壁ゲートエリア500および支持体エリア200に、第2の犠牲層707bを形成する。
【0061】
図17A〜Cに示すように、ステップB6において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法を利用し、頂部開口エリア300、底部開口エリア400、側壁ゲートエリア500および支持体エリア200に、第3の支持体層705cを形成する。ステップB7において、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法を利用し、頂部開口エリア300、底部開口エリア400、側壁ゲートエリア500および支持体エリア200に、保護層709を形成する。
【0062】
図18A〜Cに示すように、ステップB8において、支持体エリア200に対してエッチングを行って第3の支持体層705cを除去し、各支持体エリア200の中に支持体凹部210をそれぞれ形成する。支持体凹部210の形成には、高パワーの異方性エッチング製造工程を利用する。そのため、パターン形成されたレジスト層720は、高パワーの異方性エッチングを行うと、開口縁部に設けられたレジストが除去され、レジスト層720下に形成された膜層がエッチングされる虞があり、線幅を均一に形成されるように制御することが困難であった。特に、濾過チャネルの数が多い場合、高パワーの異方性エッチングの作用時間も長くなり、レジスト層720の開口縁部が除去される可能性が高まった。そのため、保護層709を設けると、その下に形成された膜層を高パワーの異方性エッチングから保護することができる。この保護層709は、高パワーのエッチングを遮断することが可能な材料からなる。例えば、高パワーの異方性エッチングはドライエッチング技術であり、保護層709は、ウェットエッチングに対する反応が大きいため、まず、保護層709に対してウェットエッチングを行って開口を形成してから、高パワーのドライエッチングを利用して支持体凹部210を形成し、レジスト層720と保護層709との組み合わせにより、下に形成した膜層が損傷することを防ぐ。
【0063】
さらに、ステップB8において、第3の支持体層705cを除去し、エッチング終点検出器(End Point Detector:EPD)を利用したり、当該技術の当業者に知られた同様のエッチング効果を有するその他制御技術を利用したりすることにより、エッチング深さを制御する。
【0064】
図19A〜Cを参照する。図19A〜Cに示すように、ステップB9において、支持体凹部210の中でサイドエッチングを行って犠牲層の一部を除去し、支持体エリア200の中に複数の支持体ウイング凹部212を形成した後、レジスト層720を除去する。
【0065】
図20A〜Cを参照する。図20A〜Cに示すように、ステップB10において、支持体凹部210および支持体ウイング凹部212の中には、複数の充填体211が充填されている。図20A〜Cに示すように、充填体211は、支持体エリア200の中で支柱として用いられ、支持体ウイング凹部212を延設させることにより、全体構造の強度を向上させることができる。充填体の材料には、可撓性の材料(例えば、ポリマー(polymer))を用い、フィルタ構造本体の可撓性を高め、構造の安定性を高めることができる。ポリマーは、まず、支持体凹部210および支持体ウイング凹部212の中にポリマーを充填してから、加熱炉によりポリマーを加熱して硬化させる。
【0066】
図21A〜Cを参照する。図21A〜Cに示すように、ステップB11において、頂部開口エリア300および底部開口エリア400に対してエッチングを行い、第3の支持体層705cを除去する。ステップB8と同様に、レジスト層720と、様々なエッチング技術とを組み合わせることにより、保護膜に対してエッチングを行って開口を形成した後、高パワーの異方性エッチングを行う。さらに、エッチング終点検出器により、同様にエッチング深さの調整と、第3の支持体層705cの除去とを行い、エッチングが完了した後にレジスト層720を除去する。
【0067】
図22A〜Cを参照する。図22A〜Cに示すように、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用してステップB12を行い、頂部開口エリア300、底部開口エリア400、側壁ゲートエリア500および一部の支持体エリア200に、第1のチャネル犠牲層710aをパターン形成する。
【0068】
図23A〜Cを参照する。図23A〜Cに示すように、スパッタリング、化学気相成長、物理気相成長またはその他等価方法、並びにリソグラフィおよびエッチング技術を利用してステップB13を行い、底部開口エリア400、側壁ゲートエリア500および支持体エリア200に、トップゲート層713を形成する。図23Bに示すように、底部開口エリア400のトップゲート層713は、図2〜4のトップゲート110のように形成する。
【0069】
図24A〜Cを参照する。図24A〜Cに示すように、ステップB14において、エッチング技術(例えば、ドライエッチング、ウェットエッチング、ガスエッチングまたはその他等価方法)により最後のエッチングを行い、リフト膜703および全ての犠牲層707a,707b,710aを除去する。最後に、ステップB15において、基板701を除去し、図3または図4に示すようなナノレベルフィルタ構造を形成する。基板701を除去する方法としては、スクライブ(scribe)またはその他等価の切断技術を利用してもよい。
【0070】
図25A〜Cを参照する。図25A〜Cは、濾過チャネル数が5つのナノレベルフィルタ構造を示す部分断面図である。図25A〜Cのw1、w2、d2は、図1および図2のw1、w2、d2にそれぞれ対応する。第1〜第5の支持体層は、705a〜eにそれぞれ対応する。上述したように、図13A〜図24Cでは、濾過チャネルが3つのナノレベルフィルタ構造の製造方法が説明されているが、開口率を上げるために、濾過チャネルの数を4つ以上にしてもよい。そのため、前述の方法に基づき、ステップB6を行った後にステップB6−1を行い、製造工程B5,B6を繰り返して濾過チャネルの数を増設してもよい。即ち、支持体層と犠牲層とを交互に積層し、濾過チャネルの数を増設してもよい。さらに、ステップB6−1において、最後のステップとしてステップB5を行い、最後に形成する層を犠牲層に形成してもよい。この際、保護層709を支持体層として用い、濾過チャネルの数を増やしてもよい。
【0071】
図26A〜Cを参照する。図26A〜Cに示すように、本発明の第2実施形態では、ステップB12を行った後に、側壁ゲートエリア500および支持体エリア200をパターン形成し、第1のチャネル支持体層712aを形成するステップ(ステップB12−1)と、ステップB12およびステップB12−1を順次繰り返し、複数層のチャネル支持体層712a,712bおよび複数層のチャネル犠牲層を形成し、最後に形成される層をチャネル犠牲層にするステップ(ステップB12−2)と、をさらに行ってもよい。これらステップB12−1およびステップB12−2を行うと、底部開口エリア400の側部のチャネル幅を広げることができる(図26Bに示す)。ステップB6−1で形成する濾過チャネルの数が多いほど、底部開口エリア400の側部に設けられるチャネル幅を広げることができる。例えば、3層〜4層のチャネル犠牲層を用いた場合、底部開口エリア400の側部に設けられたチャネル幅を広げることができる。図26A〜Cの実施形態では、チャネル犠牲層が3層形成されているが(図26BのX部分に示す)、ステップB6−1、B12−2およびB12−2では、積層の数を実際の必要に応じて変えてもよい。
【0072】
本発明の第2実施形態では、ステップA13を行った後に、リフト膜703および全ての犠牲層707a,707b,710aを除去する前に、ステップB13−1を行い、有機物を分解するために用いる薄膜714をトップゲート層713上に形成してもよい(図25A〜Cまたは図26A〜Cに示す)。この薄膜714は、抗ウイルス性、抗細菌性またはウイルス、細菌を殺すことが可能な、チタン(Ti)、二酸化チタン(TiO)、白金(Pt)などを触媒材料として用い、フィルタ構造上の有機物を分解することができる。薄膜714は、物理気相成長、化学気相成長、スパッタリングまたはこれらと等価な工程により形成してもよい。
【0073】
表8〜13を参照する。表8〜13は、本発明の第2実施形態による材料と、各膜層を形成するときのエッチング方式と、最後のエッチングを行う(リフト膜および全ての犠牲層を除去する)ときのエッチング方式を示している。当該技術の当業者に知られているように、材料およびエッチング方式は本実施形態だけに限定されるわけではなく、ナノレベルフィルタ構造を形成することができる他の材料およびエッチング方式でもよい。PANウェットエッチングの成分は(リン酸+酢酸+硝酸)水溶液であり、BOEウェットエッチングの成分は(HF+NHF)水溶液である。
【0074】
【表8】

【0075】
【表9】

【0076】
【表10】

【0077】
【表11】

【0078】
【表12】

【0079】
【表13】

【0080】
本発明の第1実施形態および第2実施形態による製造方法では、底部開口エリア400により図2〜4のトップゲート110を形成し、頂部開口エリア300により図2〜4のボトムゲート120を形成し、側壁ゲートエリア500により図2〜4の側壁ゲート140を形成し、支持体エリア200により図2〜4の支持体130を形成する。支持体エリア200は、側壁ゲートエリア500の交差する箇所に設けられている。
【0081】
さらに、本発明は、半導体製造工程技術によりナノサイズの濾過格子を製造し、ナノレベルフィルタ構造を迅速に製造することができる。さらに、各膜層の厚さを有効に制御し、実際の必要に応じて各膜層の厚さを調整することができる上、犠牲層の厚さを制御することにより、フィルタ構造の濾過レベルを決めることもできる。さらに、ミクロンサイズのトップゲートおよびボトムゲートのうちの1つを用い、導入された空気流に対してミクロンレベルの初期濾過を行うため、フィルタの寿命を延ばすことができる。また、多重積層の濾過格子により、フィルタの開口率を高めることができる上、フィルタを介した呼吸も容易に行うことができる。フィルタ構造の表面には、抗ウイルス性、抗細菌性またはウイルス、細菌を殺すことが可能な材料からなり、有機物を分解することが可能な薄膜が形成されている。
【0082】
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0083】
110 トップゲート
112 頂部開口
120 ボトムゲート
122 底部開口
130 支持体
140 側壁ゲート
142 濾過格子
200 支持体エリア
210 支持体凹部
211 充填体
212 支持体ウイング凹部
300 頂部開口エリア
400 底部開口エリア
500 側壁ゲートエリア
601 基板
603 リフト膜
605a 第1の支持体層
605b 第2の支持体層
605c 第3の支持体層
605d 第4の支持体層
605e 第5の支持体層
607a 第1の犠牲層
607b 第2の犠牲層
610 トップゲート層
612 薄膜
701 基板
703 リフト膜
705a 第1の支持体層
705b 第2の支持体層
705c 第3の支持体層
705d 第4の支持体層
705e 第5の支持体層
707a 第1の犠牲層
707b 第2の犠牲層
709 保護層
710a 第1のチャネル犠牲層
712a 第1のチャネル支持体層
712b 第2のチャネル支持体層
712c 第3のチャネル支持体層
712d 第4のチャネル支持体層
713 トップゲート層
714 薄膜
720 レジスト層
d1 間隔
d2 間隔
w1 間隔
w2 間隔
AF 空気流
AA’ ボトムゲートの断面線
BB’ トップゲートの断面線
CC’ 側壁ゲートの断面線
X X部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の頂部開口を有するトップゲートと、
前記トップゲートに対して平行に配置され、複数の底部開口を有し、前記底部開口と前記頂部開口とは位置がずれるように設けられているボトムゲートと、
前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間で、前記頂部開口および前記底部開口に隣接するように設けられ、前記トップゲートおよび前記ボトムゲートに対して平行に設けられた複数の濾過格子をそれぞれ有し、複数の濾過チャネルが形成された複数の側壁ゲートと、
前記トップゲートと前記ボトムゲートとの間に設けられ、2つの前記側壁ゲートが交差する箇所に設けられた複数の支持体と、を備え、
前記濾過チャネルのチャネル高さは300nm以下であることを特徴とする呼吸用ナノレベルフィルタ構造。
【請求項2】
前記頂部開口および前記底部開口の辺長はミクロンレベルであることを特徴とする請求項1に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造。
【請求項3】
前記側壁ゲートは、前記頂部開口および前記底部開口に周設されることを特徴とする請求項1に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造。
【請求項4】
前記トップゲートの頂面には、有機物を分解する薄膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造。
【請求項5】
前記支持体のそれぞれは、充填体を有することを特徴とする請求項1に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造。
【請求項6】
前記充填体は、ポリマーからなることを特徴とする請求項5に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造。
【請求項7】
ナノレベルフィルタ構造は、複数の頂部開口エリアと、複数の底部開口エリアと、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアにそれぞれ隣接された複数の側壁ゲートエリアと、2つの前記側壁ゲートエリアが交差する箇所に設けられた複数の支持体エリアと、を備え、
(A1)基板上にリフト膜をパターン形成するステップと、
(A2)前記リフト膜の一部および前記基板の一部の上には、第1の支持体層がパターン形成されるが、前記底部開口エリアの上には、前記第1の支持体層を形成させないステップと、
(A3)前記底部開口エリアの前記リフト膜の上と、前記頂部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアの前記第1の支持体層の上と、に第1の犠牲層をパターン形成するステップと、
(A4)前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第2の支持体層をパターン形成するステップと、
(A5)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアに、第2の犠牲層をパターン形成するステップと、
(A6)前記底部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアの最上層である前記犠牲層の上と、前記支持体エリアの最上層である前記支持体層の上と、にトップゲート層を形成するステップと、
(A7)前記リフト膜および前記犠牲層の全てを除去するステップと、
(A8)前記基板を除去するステップと、を含み、
前記犠牲層それぞれの厚さは300nm以下であることを特徴とする呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項8】
ステップA2において、前記第1の支持体層をパターン形成すると、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアの辺長はミクロンレベルとなることを特徴とする請求項7に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項9】
ステップA4において、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアに、前記側壁ゲートエリアを周設させることを特徴とする請求項7に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項10】
ステップA5を行った後に、ステップA4およびステップA5を順次繰り返し、前記支持体層および前記犠牲層を複数層に形成するステップA5−1をさらに行うことを特徴とする請求項7に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項11】
ステップA6を行った後に、前記トップゲート層の上に、有機物を分解する薄膜を形成するステップA6−1をさらに行うことを特徴とする請求項7に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項12】
ナノレベルフィルタ構造は、複数の頂部開口エリアと、複数の底部開口エリアと、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアにそれぞれ隣接された複数の側壁ゲートエリアと、2つの前記側壁ゲートエリアが交差する箇所に設けられた複数の支持体エリアと、を備え、
(B1)基板上にリフト膜をパターン形成するステップと、
(B2)前記リフト膜の一部および前記基板の一部の上に、第1の支持体層をパターン形成し、前記底部開口エリアに前記第1の支持体層を設けないステップと、
(B3)前記底部開口エリア、前記頂部開口エリアおよび前記側壁ゲートエリアに、第1の犠牲層をパターン形成するステップと、
(B4)前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第2の支持体層をパターン形成するステップと、
(B5)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第2の犠牲層を形成するステップと、
(B6)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第3の支持体層を形成するステップと、
(B7)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、保護層を形成するステップと、
(B8)前記支持体エリアに対してエッチングを行い、前記第3の支持体層を除去し、支持体凹部をそれぞれ形成するステップと、
(B9)前記支持体凹部の中でサイドエッチングを行い、前記犠牲層の一部を除去し、複数の支持体ウイング凹部を形成するステップと、
(B10)前記支持体凹部および前記支持体ウイング凹部の中に、複数の充填体を充填させるステップと、
(B11)前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアに対してエッチングを行い、前記第3の支持体層を除去するステップと、
(B12)前記頂部開口エリア、前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアの一部をパターニングし、第1のチャネル犠牲層を形成するステップと、
(B13)前記底部開口エリア、前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、トップゲート層を形成するステップと、
(B14)前記リフト膜および前記犠牲層の全てを除去するステップと、
(B15)前記基板を除去するステップと、を含み、
前記犠牲層それぞれの厚さは300nm以下であることを特徴とする呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項13】
ステップB2において、前記第1の支持体層をパターン形成すると、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアの辺長はミクロンレベルとなることを特徴とする請求項12に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項14】
ステップB4において、前記頂部開口エリアおよび前記底部開口エリアに、前記側壁ゲートエリアを周設させることを特徴とする請求項12に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項15】
ステップB6を行った後に、ステップB5およびステップB6を順次繰り返し、前記支持体層および前記犠牲層を複数層に形成するステップB6−1をさらに行うことを特徴とする請求項12に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項16】
ステップB6−1において、前記犠牲層を最後に形成することを特徴とする請求項15に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項17】
ステップB12を行った後に、
前記側壁ゲートエリアおよび前記支持体エリアに、第1のチャネル支持体層をパターン形成するステップB12−1と、
ステップB12およびステップB12−1を順次繰り返し、前記チャネル支持体層および前記チャネル犠牲層を複数層に形成し、前記チャネル犠牲層を最後に形成するステップB12−2と、をさらに行うことを特徴とする請求項12に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。
【請求項18】
ステップB13を行った後に、前記トップゲート層上に、有機物を分解する薄膜を形成するステップB13−1をさらに行うことを特徴とする請求項12に記載の呼吸用ナノレベルフィルタ構造の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【公開番号】特開2011−78481(P2011−78481A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−231401(P2009−231401)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【出願人】(509277464)
【氏名又は名称原語表記】CHUANG,SHU−YUAN
【住所又は居所原語表記】No.36,Ln.487,Xinyi Rd.,Toufen Township,Miaoli County 351,Taiwan
【Fターム(参考)】