説明

呼吸用気体絶対湿度センサの精度を自動的に検査するシステム及び方法

【課題】先行技術の欠点を克服する絶対湿度検知装置の精度を自動的に検査を提供すること。
【解決手段】呼吸用の気体の絶対湿度検知装置の精度を自動的に検査するシステムで、相対湿度を表わす第1の信号を提供する湿度トランスデューサと、湿度トランスデューサに関連し湿度トランスデューサの一部分を加熱する加熱手段と、湿度トランスデューサの温度を表わす第2の信号を提供する温度検知手段と、湿度トランスデューサを加熱する加熱手段に電力を提供し、第1及び第2の信号を受信しそれに基づいて気体の絶対湿度の推定値を異なる較正温度で計算し、絶対湿度が温度にわたって一致しているかに基づき装置が正しく作動しているか否かを検出する制御手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に加熱式湿度センサの使用に関するが、患者の補助呼吸のための呼吸加湿器を伴う加熱式湿度センサの使用のみに関するわけではない。
【背景技術】
【0002】
周辺環境の温度より高い露点をもつ気体内の湿度の測定を可能にする加熱式湿度センサがここで記述されている。かかる気体流に付随する問題点としては、高い相対湿度でのセンサの精度の欠如、及びセンサ上に液体凝縮物が流れる可能性が含まれる。高い露点をもつ気体内での測定のもう1つの欠点は、センサが故障したり又は読取りを誤まる可能性があるという点にある。
【0003】
かかる湿度センサは、例えば、湿度制御された医療用加湿器の一部として使用可能である。こうして患者間の交差汚染を防ぐための殺菌可能性、頑丈さ、小さなサイズといったような設計上の制約がもたらされることになる。
【0004】
人工呼吸器と共に医療用加湿器が使用される場合、気体流及び絶対湿度は、周期的に急速に変化しうる。これらの変化は標準的に湿度センサの応答時間よりも速く起こり、これが周囲の湿度の「時間平均」を与える。このことはすなわち、フローサイクルの吸気部分の間の平均絶対湿度といったようないくつかの主要な湿度パラメータが測定不能である、ということを意味する。
【0005】
米国特許第4,143,177号では、容量性湿度センサならびに、周囲の気体の温度より高い温度で湿度センサの安定した温度制御を可能にするためいかにして湿度センサ内にヒータ及び温度センサを内蔵できるかについて記述されている。こうして湿度センサは高湿度の気体内での凝縮を回避することができる。ヒータは湿度センサのまわり又は下に作られていて良い。これはまた、温度を測定するためにヒータ要素をいかにして同時に使用できるかについても記述している。すなわち、ヒータ要素及び温度センサは1つの要素の形に組合わされているのである。こうしてセンサの製造はより容易になる。
【0006】
米国特許第5,777,206号はまた、加熱式容量性湿度センサについて記述している。この特許では、湿度センサ温度を気体温度よりも高く制御するため、単一の抵抗器が、ヒータ及び温度センサの両方として使用されている。米国特許第5,777,206号はまた、センサ温度の知識から絶対湿度又は相対湿度を計算することを記述している。さらなる開示としては、センサを通過した気体流量を決定するべく加熱式容量性センサに供給されている熱の量に基づいて気体流量を決定するための方法が含まれている。米国特許第5,777,206号は、センサの加熱及び温度測定を提供するために抵抗器を使用しているものの、米国特許第4,143,177号は、同じ機能を提供するのにP−N半導体ダイオード接合を使用している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、先行技術における前述の欠点を克服する方向に近づくか又は少なくとも有用な選択肢を業界に提供することになる加熱式湿度センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
呼吸用の気体の絶対湿度を検知するための絶対湿度検知装置の精度を自動的に検査するためのシステムであって、
前記気体の相対湿度を表わす第1の信号を提供する湿度トランスデューサと、
前記湿度トランスデューサに関連または実質的に熱接触し、供給される付勢電力に応じて前記湿度トランスデューサの少なくとも一部分を加熱するようにされた加熱手段と、
前記湿度トランスデューサに付随しているか又はそれと実質的に熱接触し、前記湿度トランスデューサの温度を表わす第2の信号を提供する温度検知手段と、
前記湿度トランスデューサを少なくとも2つの異なる較正温度まで加熱するため前記加熱手段に対して付勢電力を提供し、前記第1の信号及び前記第2の信号を受信し、それに基づいて前記気体の絶対湿度の推定値をそれぞれの異なる較正温度で計算して、前記絶対湿度が前記温度にわたって一致しているか否かに基づいて、この装置が正しく作動しているか否かを検出または決定するように構成された制御手段と、を備えている、
ことを特徴とするシステムが提供される。
【0009】
また、発明の他の態様によれば、
呼吸用の気体の絶対湿度センサの精度を自動的に検査する方法であって、
前記絶対湿度センサの少なくとも一部分を少なくとも2つの異なる較正温度まで加熱する段階と、
湿度センサを使用して、それぞれの温度における前記気体の相対湿度を検知する段階と、
前記相対湿度、前記温度に基づいて、それぞれの温度における前記気体の絶対湿度の推定値を計算する段階と、
前記絶対湿度が前記温度にわたって実質的に一定であるか否かに基づき装置が正しく作動しているか否かを検出又は決定する段階と、を備えている、
ことを特徴とする方法が提供される
【0010】
本発明の属する技術分野における当業者には、各請求項に規定されているような本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の数多くの構成上の変更及び広く異なる実施形態及び応用が示唆されることだろう。本明細書中の開示及び記述は単に例示を目的としており、いかなる形でも制限的意味をもつものではない。
【0011】
本発明は、前述のものから成り、かつ以下で例が示される構成をも考慮するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、以下の目的で設計された湿度センサに関する。
1.相対湿度が高い可能性がありかつ液体水が存在し得る高露点状態で作動すること。
2.センサの読取り間違い又は故障を検出すること。
3.強く、頑丈でかつ殺菌可能であること。
4.流れが周期的に急速に変化しているとき、気体流波形の知識と湿度センサからの読取りとを数学的に組み合わせることにより瞬間的絶対湿度波形の主要パラメータを検出すること。
【0013】
重合体吸収センサは、先行技術において既知のものであり、水−蒸気多孔質重合体母材と1組の電気的検知用電極という2つの部分から成る。重合体母材内に吸収される水蒸気量は、重合体母材と密に接触する気体の相対湿度によって決定される。電極は、重合体母材内の水蒸気量に関係づけられた電気的特性の測定を可能にする。通常は、含水量と共に母材の誘電率が変化するので、電極のキャパシタンスが測定される。代替的には、電気抵抗又はインピーダンスを測定することができる。
【0014】
図4に示されるように、本発明は、ヒータ2及び分離した温度センサ3と密な熱接触状態で取付けられ、アセンブリ11を形成する相対湿度センサ1から成る。測定回路4は、湿度センサ1に接続され、相対湿度における出力5を与える。ヒータ2には、調整可能な電源6が接続されている。測定回路7が温度センサ3に接続されて、その出力側に温度信号8を与える。制御システム9は、温度信号8を取り込み、所望の温度でこの温度信号8が一定にとどまるように制御信号10を生成する。このようにして、アセンブリ11の各要素の全てが一定の温度に保たれる。相対湿度センサ1は好ましくは、重合体吸収タイプのものである。好ましくは、検知機構は、電極12を用いて重合体母材13のキャパシタンスを測定するが、これは代替的には、重合体母材の抵抗又はインピーダンス測定を使用することもできる。
【0015】
相対湿度及び温度の両方がわかっている場合、気体の絶対湿度を計算することができる。この計算は周知の物理的原理に基づいている。その作動モードに起因して、重合体センサは、重合体母材13の温度での測定対象気体の相対湿度を測定する。従って、気体の絶対湿度は、センサ1によって測定された相対湿度及び温度センサ3によって測定されたセンサ1の温度から計算できる。
【0016】
重合体母材がヒータ2に熱を加えることによって加熱されたならば、測定される相対湿度は減少することになるが、気体の絶対湿度が変化していないことから、計算上の絶対湿度は一定にとどまることになる。センサからはなおも同じ絶対湿度読取り値が得られるが、センサを加熱することに由来するいくつかの利点が存在する。まず第1に、センサ上に凝縮物が形成するのを防止することができる。第2に、周囲の環境の温度より高い露点をもつ気体の湿度を測定することができる。最後に、センサを高温に保つことにより、大部分のセンサがより精確で線形に測定するような低い相対湿度の領域内でそれを作動させている。
【0017】
かかるセンサは、あらゆる気体の絶対湿度を測定するために使用可能である。しかしながら、好ましくは、このセンサは、医療用気体を測定するために使用すべきものである。好ましくは、この医療用気体はまた、患者の呼吸回路の中で見い出されるものといったような呼吸のための気体である。患者を流動気体供給源又は人工呼吸器のいずれかに連結するために呼吸回路を使用することができる。
【0018】
好ましくは、センサは、測定対象気体の温度より高い温度まで加熱されるが、これは任意の所望の温度まで加熱することができる。好ましくは、温度センサ3及びヒータ2は、アセンブリ11の一部を成すことにより共に熱的にリンクされた別々の構成要素である。US4,143,177及びUS5,777,206は両方共、温度検知及び加熱の機能が単一の構成要素の形で組合わされているシステムを記述している。
【0019】
ヒータをオフ状態にしたままで、検知用アセンブリ11が液体水を含む環境内にある場合が多くあるであろうから、湿度センサ1が耐水性センサであることが不可欠である。かかるセンサは、最近になってやっと入手可能になった。かかるセンサは、液体水との接触からすばやく回復し、このことにより、湿度較正に対し持続的な影響を及ぼすことは全くなくなる。
【0020】
記述したようなセンサは、いくつかの異なる方法で取付けることができる。1つの実施形態においては、図1に示されているように、内部の気体14の湿度を測定するため、管109内の穴18の中にプローブ110を挿入することができる。1つの代替的配置としては、管内部にセンサを常時取付けることが考えられる。いずれの配置の場合でも、管内で特定の方向に検知用要素を方向づけすることが望ましいであろう。例えば、水平方向に面する検知用要素1は、センサアセンブリ11上の液体水を検知用要素上ではなくむしろプローブから外に流出させることなる。管内にプローブタイプのセンサの明確な場所を与えるために、図1に示されているようなキー15及びキー溝16を使用することができる。
【0021】
液体水が湿度プローブ上に流れ出し湿度読取り値に影響を及ぼすことを防止するその他の方法も存在する。例えば、図3に示された装置を考慮する。気体供給源102、加湿器104、気体供給源102を加湿器104に連結する導管106、及び加湿器104を患者100に連結する導管108を含む、患者100に対し加湿された気体を送り出すための呼吸システムが示されている。図3に示された構成では、加湿器104から空気流を運ぶ導管108は、加湿器104にすぐ隣接する区分109の中で実質的に垂直であることが分かる。本発明の好ましい実施形態においては、湿度センサ110は、この垂直区分109内に位置設定されることになる。この要領で、この垂直区分109内で凝縮しようとしたあらゆる液体は導管108の側面を流下する可能性が高く、そのうちの一部分は次に湿度センサ110上に留まってしまうことになる。このような事態が発生しないようにするため、液体水が検知用アセンブリを避けてそのまわりを流れるよう偏向させるのに、湿度センサ110の上に位置設定された導管108内の突出した唇状部112を使用することができる。
【0022】
医療環境内では、湿度センサを殺菌できることが重要である。高圧蒸気殺菌といったような従来の方法は、湿度センサに対しては非常に過酷でありうる。好ましくはセンサアセンブリ11は、136℃で蒸気を用いた高圧蒸気殺菌に耐え得るものでなければならない。その他の一般的なプローブ殺菌方法は殺菌剤の中にプローブを浸漬させることである。好ましくはセンサアセンブリ11は、この処理に耐え得るものでなければならない。
【0023】
加熱式湿度センサを殺菌するもう1つの方法は、それを一般病原体(細菌又はウイルス)の低温殺菌温度より高い温度まで加熱することにある。最も強い細菌であるレジオネラ属は60℃の温度で殺菌できる。好ましくは、センサの温度は、一般病原体を殺菌するのに充分高いものである。代替的には、センサの温度は、病原体を殺菌するためオン切替え時点で高い温度まで上昇させられる。代替的には、センサは、病原体を殺菌するため高い温度まで周期的に加熱される。
【0024】
さほど望ましくないが、検知用アセンブリ11によってひき起こされる患者間の交差汚染を防止するもう1つの方法は、蒸気は通すが病原体は通さない膜の中にそれを封じ込めることである。湿度センサプローブのためには、半透膜は、プローブ全体にフィットしプローブに付着するキャップであって良く、そうでなければ代替的にそれを、湿度プローブがはめ込まれる管内の穴に付着させることもできる。
【0025】
交差汚染の可能性を低減させるさらなる方法は、殺菌性プラスチックからセンサアセンブリを作ることにある。
【0026】
湿度制御システムの一部として湿度センサが使用される場合、湿度センサが正しく機能しているか否かを検出できることが重要である。絶対湿度のレベルが過度になるとその結果患者が火傷を負う可能性があり、又このレベルが不適切であると身体組織の乾燥がひき起こされる可能性があることから、このことは、医療用加湿器を制御するのに湿度センサが使用される場合に特に重要である。
【0027】
記述された検知用アセンブリが正しくない読取り値を示しているか否かを検出する方法がいくつか存在する。1つの方法は、アセンブリ11の温度を降下させるべくヒータ2に対して供給されている電力を除去又は減少させることにある。相対湿度が100%に達した時点で、気体の露点温度にすでに達しているはずであり、これは温度センサ3を用いて測定できる。この露点に対応する絶対湿度が、正常な作動においてセンサが測定した絶対湿度と実質的に異なっている場合には、センサは故障している。
【0028】
水がセンサ1の表面を覆った場合、センサは相対湿度100%を読取ることになる。相対湿度100%が測定された場合、ヒータ2に対し供給される加熱量は、アセンブリ11の温度が上昇するように増大され得る。センサが充分高温まで加熱された後も相対湿度100%の読取り値がとどまっている場合には、センサが故障している(又は水で覆われている)と判断することができる。
【0029】
センサが故障していることがわかった場合には、ヒータ2に対する電力を中断することができ、気体の露点の推定値を得るのに、温度センサ3を使用することができる。これは、相対湿度100%を仮定して絶対湿度の数字へと変換できる。真の絶対湿度は、推定された絶対湿度以下でしかないため、この方法は、患者の火傷を防止するための湿度制御の上限を提供する。
【0030】
医療用加湿器が人工呼吸器と共に使用される場合、気体14の流量及び絶対湿度は、周期的に急速に変化しうる。これらの変化は標準的に、湿度センサ1の応答時間よりも速く起こり、これが周囲の湿度の「時間平均」を与える。しかしこれらの状況下では、フローサイクルの吸気部分の間の平均湿度又は湿度のピークレベルといったようないくつかのパラメータを知ることが往々にして望まれる。
【0031】
流量に関するいくつかのパラメータがわかっている場合には、瞬間的流量測定値又はその他のフローパラメータの知識のいずれかを通して、この知識を湿度センサからの読取り値と数学的に組み合わせることが可能である。こうしてフローサイクルの吸気部分の間の平均絶対湿度といったようないくつかの主要な湿度パラメータの推定が可能となる。必要とされるアルゴリズムは、必要とされるパラメータの値を推定するのに1つの等式を使用することもできるし、或いは又参照用テーブルを使用することもできる。
【0032】
流量は、流量センサを用いて、例えば加熱された本体からの熱損失を測定することによって、直接測定できる。記述されているような加熱式湿度センサは、このような加熱された本体であり、センサアセンブリを特定の温度に保つために必要とされる電力量は、気体流量の標示を与えることになる。代替的には、別の流量センサを使用することができ、又この情報を、人工呼吸器から電子的に得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】使用中の本発明の好ましい実施形態に従った導管の切り取り内部図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態に従った湿度センサの詳細側面図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態に従った患者に対し加湿された気体を送り出すためのシステムのダイアグラムである。
【図4】本発明の好ましい実施形態に従った制御システムのブロック図である。
【符号の説明】
【0034】
1…相対湿度センサ
2…ヒータ(加熱器)
3…温度センサ
4,7…測定回路
6…電源
9…制御システム
11…検知用アセンブリ
12…電極
13…重合体母材
14…内部の気体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸用の気体の絶対湿度を検知するための絶対湿度検知装置の精度を自動的に検査するためのシステムであって、
前記気体の相対湿度を表わす第1の信号を提供する湿度トランスデューサと、
前記湿度トランスデューサに関連または実質的に熱接触し、供給される付勢電力に応じて前記湿度トランスデューサの少なくとも一部分を加熱するようにされた加熱手段と、
前記湿度トランスデューサに付随しているか又はそれと実質的に熱接触し、前記湿度トランスデューサの温度を表わす第2の信号を提供する温度検知手段と、
前記湿度トランスデューサを少なくとも2つの異なる較正温度まで加熱するため前記加熱手段に対して付勢電力を提供し、前記第1の信号及び前記第2の信号を受信し、それに基づいて前記気体の絶対湿度の推定値をそれぞれの異なる較正温度で計算して、前記絶対湿度が前記温度にわたって一致しているか否かに基づいて、この装置が正しく作動しているか否かを検出または決定するように構成された制御手段と、を備えている、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記装置の前記正しい作動が、少なくとも、前記気体の絶対湿度の前記推定値が予め定められた限度内で正確であるか否かに関係する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記絶対湿度の前記精度が、前記湿度トランスデューサで液体水の存在を検出することにより、少なくとも1つの見地から監視される、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記液体水の検出が、
a) 正常な作動中の絶対湿度値を記憶する段階と、
b) 前記加熱手段に対し第3の前記付勢電力を提供して前記湿度トランスデューサを前記気体の露点(相対湿度がちょうど100%に達する)まで加熱する段階と、
c) 露点での絶対湿度読取り値を(段階(a)で記憶した)正常な作動中の値と比較し、実質的な差が存在する場合には、正しくない又は欠陥ある作動を表わす第4の信号を提供する段階と、を備えている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記液体水の検出には、
a) 前記第1の信号が100%の相対湿度を表わすか否かを決定する段階と、
b) 前記湿度トランスデューサを実質的にさらに高い温度まで加熱するべく前記加熱手段に対し第4の付勢電力を提供する段階と、
c) 相対湿度が100%から低下しない場合、正しくない又は欠陥ある作動を表わす第4の信号を提供する段階と、を備えている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記第4の信号が正しくない又は欠陥ある作動を表わした場合に、前記制御手段が、前記液体水を実質的に蒸発させるべく前記湿度トランスデューサを加熱するため前記加熱手段に対し第5の付勢電力を提供する、
請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第4の信号が正しくない又は欠陥ある作動を表わしている場合、前記制御手段が前記加熱手段に対する前記付勢電力を中断し、前記第2の信号を用いて前記気体流の絶対湿度についての上限を推定する、
請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項8】
呼吸用の気体の絶対湿度センサの精度を自動的に検査する方法であって、
前記絶対湿度センサの少なくとも一部分を少なくとも2つの異なる較正温度まで加熱する段階と、
湿度センサを使用して、それぞれの温度における前記気体の相対湿度を検知する段階と、
前記相対湿度、前記温度に基づいて、それぞれの温度における前記気体の絶対湿度の推定値を計算する段階と、
前記絶対湿度が前記温度にわたって実質的に一定であるか否かに基づき装置が正しく作動しているか否かを検出又は決定する段階と、を備えている、
ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−333750(P2007−333750A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−235125(P2007−235125)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【分割の表示】特願2001−321954(P2001−321954)の分割
【原出願日】平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願人】(504298349)フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド (41)
【Fターム(参考)】