説明

呼吸補助マスク

【課題】使用者によって異なる顔面の形状に対応し、使用者の鼻筋周りの気密性が高い呼吸補助マスクを提供すること。
【解決手段】マスクフレームと、マスクフレームの裏面に固定されていると共に、使用者の顔面に密接するマスクパッドとを有するマスク手段と、固定フレームと、額当てフレームとを備え、該固定フレームは、前記マスクフレームの前方に配置されている上、その下端部が前記マスクフレームの下端部に枢支され、全体が前記枢支を中心に前記マスクフレームの前面に対し接近したり離間したりするように回動することができるよう構成され、該額当てフレームは架橋部を介して前記固定フレームの上端部に固定された固定手段と、前記固定フレームと前記マスクフレームとの間に、前記固定フレームの前記マスクフレームに対する回動を調整的に止めることができるように構成された調整手段と、を備えた呼吸補助マスクを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、呼吸補助マスクに関し、特に、使用者の鼻筋周りの気密性が高い呼吸補助マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
図14では、給気手段と連結して給気を受けることによって、着用する使用者の呼吸を補助する従来の呼吸補助マスクの一例が示されている。図示されるように、該呼吸補助マスクは、接続口13を介して給気手段と連通すると共に、使用者の口及び鼻孔を遮蔽できるマスク本体部11と、マスク本体部11から架橋部14を介して上方へ延伸し使用者の額部10に当接できるようになっている額当てフレーム15と、マスク本体部11及び額当てフレーム15を使用者の顔面に締め付けることができる2本の締付バンド141とを備えている。
この呼吸補助マスクは、マスク本体部11及び額当てフレーム15の位置関係が一定であるため、図示されるように、着用する使用者の顔面構造によって、使用者の顔面にピッタリと貼り付けられるとは限らない。例えば、使用者の鼻筋の高さが比較的低い場合は、マスク本体部11の上端部が使用者の鼻筋に当接できなくなり、給気手段からの給気が漏れやすくなる。
また、図15は特許文献1により開示された顔面マスクのための前頭部支持体の断面図である。図示されるように、該前頭部支持体は、マスク本体部16と額当て17との間に回動機構18を増設しているので、額の高さの違いに対応することが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2003−502119号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の前頭部支持体は、額の高さの違いに対応することを重視するが、使用者の鼻筋の高さに対する対応性も同等に高いとは言えない。特に、鼻筋が一般的に高くない東アジア人に対し、鼻筋周りへの気密性はやはり問題になりやすい。
従って、本発明は使用者の鼻筋周りの気密性が高い呼吸補助マスクの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく、本発明は、マスク手段と、固定手段と、調整手段とを備えており、給気手段と連結して給気を受けることにより、着用している使用者の呼吸を補助する呼吸補助マスクであって、
前記マスク手段は、前記給気手段と連結して給気を導入することができるマスクフレームと、マスクフレームの裏面に固定されていると共に、使用者の顔面に密接することができるように構成されているマスクパッドとを有しており、
前記固定手段は、固定フレームと、額当てフレームとを備えており、該固定フレームは、前記マスクフレームの前方に配置されている上、その下端部が前記マスクフレームの下端部に枢支され、且つ、全体が前記枢支を中心に前記マスクフレームの前面に対し接近したり離間したりするように回動することができるように構成されており、該額当てフレームは、架橋部を介して前記固定フレームの上端部に固定されており、
前記調整手段は、前記固定フレームと前記マスクフレームとの間に、前記固定フレームの前記マスクフレームに対する回動を調整的に止めることができるように構成されており、
それにより、締付バンドで使用者の顔面にとりつけられると、前記固定フレームの前記マスクフレームの前面に対する回動角度を制限することによって該マスク手段の顔面に対する適応性を調整できることを特徴とする呼吸補助マスクを提供する。
【0006】
なお、上記呼吸補助マスクの締付バンド設置についての構成として、前記額当てフレームの裏側には、付勢手段の一端が固定され、更に、該付勢手段の他端に使用者の額に密接することができる額当てパッドが取り付けられており、前記固定フレームの下端近くの両側にそれぞれ第1の接続ラグが形成されており、前記額当てフレームの両側にそれぞれ第2の接続ラグが形成されており、また、該第1及び第2の接続ラグにより、前記固定フレーム及び前記額当てフレームにそれぞれ締付バンドが付設されている方式が挙げられる。
【0007】
更に、上記本発明の呼吸補助マスクにおいて、前記マスク手段には、給気手段と連結して給気を導入することができるコネクタを更に有し、前記固定フレーム中央近くに、前記コネクタが突出できる通孔が形成されており、前記調整手段は、前記マスクフレームから前方へ前記通孔を通過するように延伸している上、それぞれ一連の係止孔を有するように形成されている一対の可撓性タブと、該一対の可撓性タブにそれぞれ形成されている一連の係止孔に対応して嵌合することができるように、前記固定フレームにおける通孔周縁の両側に互いに向き合うように形成されている一対の係止突起とを備えるように構成することができる。
【0008】
また、上記本発明の呼吸補助マスクにおいて、前記マスク手段には、給気手段と連結して給気を導入することができるコネクタを更に有し、前記固定フレーム中央近くに、前記コネクタが突出できる通孔が形成されており、前記調整手段は、前記マスクフレームから前記通孔を通過するように延伸すると共に、延伸のルートにおいて前記通孔の上端縁に当接することができるように構成されている可撓性タブと、可撓性タブから上方に突出するように形成されている一連の係止突起とを備え、前記可撓性タブが前記通孔の上端縁に当接すると、前記係止突起は前記通孔の上端縁に係止して前記固定フレームの前記マスクフレームに対する回動を制限することが出来、また、前記可撓性タブを下方に曲げるように操作すると、前記可撓性タブの係止突起による制限が解除されるので、前記固定フレームはまた前記マスクフレームに対して回動可能になるように構成することもできる。
【0009】
更にまた、上記本発明の呼吸補助マスクにおいて、前記調整手段は、前記固定フレームに形成され、内周面に雌ねじが形成されているねじ孔と、前記ねじ孔に対応する雄ねじが形成されている調整棒と、前記マスクフレームに形成され、前記ねじ孔に挿し込まれている前記調整棒の先端が固定されている連結部とを備え、更に、前記連結部には収容孔が前記ねじ孔に対応して形成されており、前記調整棒には前記雄ねじより細く形成されている小径部と、前記小径部の先端に張り出すように形成されているフランジとを有し、前記小径部は前記収容孔に挿し込まれ、前記フランジは前記連結部の後方に当接するように構成することも可能である。
【発明の効果】
【0010】
上記構成により、本発明の呼吸補助マスクは、互いに回動可能な固定フレーム及びマスクフレームと、回動角度を調整する調整手段とを有することにより、使用者によって異なる顔面の形状に対応し、使用者の鼻や口の周りを確実に遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクの着用状態が示されている斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている分解図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクにおける調整手段の構成が示されている正面図である。(係止突起と係止孔が嵌合している場合)
【図4】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクにおける調整手段の構成が示されている正面図である。(係止突起と係止孔が嵌合してない場合)
【図5】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクの角度調整方法が示されている側面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクを鼻筋が比較的に低い使用者が着用する側面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクを鼻筋が比較的に高い使用者が着用する側面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施形態の呼吸補助マスクの構成が示されている断面図である。
【図14】従来の呼吸補助マスクの一例が示されている斜視図である。
【図15】特許文献1により開示された顔面マスクのための前頭部支持体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、各図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳しく説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の呼吸補助マスクの着用状態が示されている斜視図であり、図2はその構成が示されている分解図である。
図1及び図2に示されるように、本発明の呼吸補助マスクは、マスク手段4と、固定手段3と、調整手段6とを備えている。マスク手段4は、マスクフレーム41と、マスクフレーム41の裏面に固定されていると共に、使用者の顔面に密接することができるように構成されているマスクパッド42と、給気手段と連結して給気を導入することができるコネクタ43とを有するように構成され、給気手段から給気を受けることにより、着用している使用者の呼吸を補助することができる。
【0013】
固定手段3は、固定フレーム321と、架橋部32を介して固定フレーム321の上端部に固定されている額当てフレーム311とを有するように形成されている。固定フレーム321の下端部には着用者の左右方向に沿って延伸する回動軸51が設置されている。この回動軸51は、固定フレーム321がマスクフレーム41の前方にあるように、マスクフレーム41の下端部に形成された軸孔52に嵌合している。従って、固定フレーム321は回動軸51及び軸孔52によってマスクフレーム4の前方に枢支され、回動軸51を中心にマスクフレーム41の前面に対し接近したり離間したりするように回動することができる。
また、固定フレーム321の中央近くには、図2のように、通孔322が形成されている。図1のように、マスク手段4の、給気手段と連結して給気を導入することができるコネクタ43は、通孔322から突出している。
そして、調整手段6は、マスクフレーム41から前方へ通孔322を通過するように延伸している上、それぞれ一連の係止孔611を有するように形成されている一対の可撓性タブ61と、該一対の可撓性タブ61にそれぞれ形成されている一連の係止孔611に対応して嵌合することができるように、固定フレーム321における通孔322周縁の両側に互いに向き合うように形成されている一対の係止突起62と、からなっている。
【0014】
図3、図4には可撓性タブ61と係止突起62との対応関係が示されている。図3に示されるように、一対の係止突起62がそれぞれ可撓性タブ61に形成されている一対の係止孔611に嵌合しているので、固定フレーム321のマスクフレーム41に対する回動を制限することが出来、また、このような状態において、図4に示されるように、該一対の可撓性タブ61を互いに接近させるように操作すると、係止突起62が係止孔611から外れ、固定フレーム321がマスクフレーム41に対して回動自在になり、係止突起62を他の係止孔611に嵌合させることができる。
更に、図1及び図2に示されるように、額当てフレーム311の裏側には、付勢手段313の一端が固定され、更に、該付勢手段313の他端に使用者の額に密接することができる額当てパッド33が取り付けられており、固定フレーム321の下端近くの両側にそれぞれ締付バンドと接続することができる第1の接続ラグ323が形成され、額当てフレーム311の両側にもそれぞれ締付バンドと接続することができる第2の接続ラグ312が形成されている。
【0015】
図5に示されるように、係止突起62が可撓性タブ61における最もマスクフレーム41に近い係止孔611に嵌合している状態では、マスクパッド42が前へ寄っているので、鼻筋801が比較的低い着用者の顔面に密接することが出来ないため、調整する必要がある。このような場合、図6に示されるように、係止突起62が可撓性タブ61におけるより先端に近い係止孔611に嵌合するように調整手段6を調整すると、マスクパッド42は着用者の顔面に近付くので、固定フレーム321のマスクフレーム41に対する回動角度が変えられ、着用者の顔面形状に対応することができる。特に、第2の接続ラグ312に接続されている締付バンドからの、付勢手段313を介して、固定フレーム321を着用者の顔面に固定する力は、支点としての回動軸51を介して係止突起62や可撓性タブ61に伝わり、マスクフレーム41を一層強く着用者の顔面に押し付けることが出来、気密性を高めることができる。
また、図7に示されるように、鼻筋801が比較的高い使用者が着用する場合、係止突起62が可撓性タブ61における、よりマスクフレーム41に近い係止孔611に勘合するように調整手段6を調整すると、図6と同じように着用者の顔面に密接することが出来る。
【0016】
次いで、図8、図9を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
図8に示されるように、本発明の第2の実施形態は第1の実施形態と類似する構成になっているので、以下はその相違点、即ち調整手段6の構成を中心に説明する。図示のように、この実施形態における調整手段6は、マスクフレーム41から通孔322を通過するように延伸すると共に、延伸のルートにおいて通孔322の上端縁に当接することができるように構成されている可撓性タブ63と、可撓性タブ63から上方に突出するように形成されている一連の係止突起64とを備えている。図9の断面図に示されるように、可撓性タブ63が通孔322の上端縁に当接すると、係止突起64は通孔322の上端縁に係止して、固定フレーム321のマスクフレーム41に対する回動を制限することが出来る。そして可撓性タブ63を下方に曲げるように操作すると、可撓性タブ63の係止突起64による制限が解除されるので、固定フレーム321はまたマスクフレーム41に対して回動可能になる。
【0017】
次いで、図10、図11を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。
図10に示されるように、本発明の第3の実施形態も第1の実施形態と類似する構成になっているので、以下は調整手段6の構成を中心に説明する。図示のように、この第3の実施形態における調整手段6は、固定フレーム321に形成され、内周面に雌ねじが形成されているねじ孔65と、ねじ孔65に対応する雄ねじ671が形成されている調整棒67と、マスクフレーム41に形成され、ねじ孔65に挿し込まれる調整棒67の先端が固定されている連結部66とを備えている。連結部66には収容孔661がねじ孔65に対応して形成されている。調整棒67は、雄ねじ671より細く形成されている小径部673と、小径部673の先端に張り出すように形成されているフランジ672とを有している。小径部673は収容孔661に挿し込まれ、フランジ672は連結部66の後方に当接している。この構成により、固定フレーム321のマスクフレーム41に対する回動角度は、調整棒67を回すことによって、所定範囲内で自在に調整することができる。
【0018】
次いで、図12、図13を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。
図12に示されるように、本発明の第4の実施形態は、第2の実施形態と類似する構成になっている。図13の断面図に示されるように、この第4の実施形態では、マスクフレーム41の左右両方にそれぞれ延伸する2本の回動軸53が形成され、また、固定フレーム321には該2本の回動軸53がそれぞれ嵌合して回動することができるように対応するソケット54が形成されている。即ち、本発明において、固定フレーム321の下端部がマスクフレーム41の下端部に枢支され、その枢支を中心に固定フレーム321がマスクフレーム41の前面に対し接近したり離間したりするように回動することができていれば良く、回動軸や枢支孔の配置について、特に制限は無い。
【産業上の利用可能性】
【0019】
上記構成により、本発明の呼吸補助マスクは、互いに回動可能な固定フレーム及びマスクフレームと、回動角度を調整する調整手段とを有することにより、使用者によって異なる顔面の形状に対応し、使用者の鼻や口の周りを確実に遮蔽することができ、患者に酸素を提供する呼吸補助マスクに特に適用することができる。
【符号の説明】
【0020】
3 固定手段
311 額当てフレーム
312 第2の接続ラグ
313 付勢手段
32 架橋部
321 固定フレーム
321 固定フレーム
322 通孔
323 第1の接続ラグ
33 額当てパッド
4 マスク手段
41 マスクフレーム
42 マスクパッド
43 コネクタ
51 回動軸
52 軸孔
53 回動軸
54 ソケット
6 調整手段
61 可撓性タブ
611 係止孔
62 係止突起
63 可撓性タブ
64 係止突起
65 ねじ孔
66 連結部
661 収容孔
67 調整棒
671 雄ねじ
672 フランジ
673 小径部
801 鼻筋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク手段と、固定手段と、調整手段とを備えており、給気手段と連結して給気を受けることにより、着用している使用者の呼吸を補助する呼吸補助マスクであって、
前記マスク手段は、マスクフレームと、マスクフレームの裏面に固定されていると共に、使用者の顔面に密接することができるように構成されているマスクパッドとを有しており、
前記固定手段は、固定フレームと、額当てフレームとを備えており、該固定フレームは、前記マスクフレームの前方に配置されている上、その下端部が前記マスクフレームの下端部に枢支され、且つ、全体が前記枢支を中心に前記マスクフレームの前面に対し接近したり離間したりするように回動することができるように構成されており、該額当てフレームは、架橋部を介して前記固定フレームの上端部に固定されており、
前記調整手段は、前記固定フレームと前記マスクフレームとの間に、前記固定フレームの前記マスクフレームに対する回動を調整的に止めることができるように構成されており、
それにより、締付バンドで使用者の顔面にとりつけられると、前記固定フレームの前記マスクフレームの前面に対する回動角度を制限することによって該マスク手段の顔面に対する適応性を調整できることを特徴とする呼吸補助マスク。
【請求項2】
前記額当てフレームの裏側には、付勢手段の一端が固定され、更に、該付勢手段の他端には使用者の額に密接することができる額当てパッドが取り付けられており、
前記固定フレームの下端近くの両側にそれぞれ第1の接続ラグが形成されており、
前記額当てフレームの両側にそれぞれ第2の接続ラグが形成されており、
また、該第1及び第2の接続ラグにより、前記固定フレーム及び前記額当てフレームにそれぞれ締付バンドが付設されていることを特徴とする請求項1記載の呼吸補助マスク。
【請求項3】
前記マスク手段には、給気手段と連結して給気を導入することができるコネクタを更に有し、前記固定フレーム中央近くに、前記コネクタが突出できる通孔が形成されており、
前記調整手段は、前記マスクフレームから前方へ前記通孔を通過するように延伸している上、それぞれ一連の係止孔を有するように形成されている一対の可撓性タブと、該一対の可撓性タブにそれぞれ形成されている一連の係止孔に対応して嵌合することができるように、前記固定フレームにおける通孔周縁の両側に互いに向き合うように形成されている一対の係止突起とを備えていることを特徴とする請求項2記載の呼吸補助マスク。
【請求項4】
前記マスク手段には、給気手段と連結して給気を導入することができるコネクタを更に有し、前記固定フレーム中央近くに、前記コネクタが突出できる通孔が形成されており、
前記調整手段は、前記マスクフレームから前記通孔を通過するように延伸すると共に、延伸のルートにおいて前記通孔の上端縁に当接すことができるように構成されている可撓性タブと、可撓性タブから上方に突出するように形成されている一連の係止突起とを備え、前記可撓性タブが前記通孔の上端縁に当接すると、前記係止突起は前記通孔の上端縁に係止して前記固定フレームの前記マスクフレームに対する回動を制限することが出来、また、前記可撓性タブを下方に曲げるように操作すると、前記可撓性タブの係止突起による制限が解除されるので、前記固定フレームはまた前記マスクフレームに対して回動可能になることを特徴とする請求項2記載の呼吸補助マスク。
【請求項5】
前記調整手段は、前記固定フレームに形成され、内周面に雌ねじが形成されているねじ孔と、前記ねじ孔に対応する雄ねじが形成されている調整棒と、前記マスクフレームに形成され、前記ねじ孔に挿し込まれる前記調整棒の先端が固定されている連結部とを備え、
更に、前記連結部には収容孔が前記ねじ孔に対応して形成されており、
前記調整棒には前記雄ねじより細く形成されている小径部と、前記小径部の先端に張り出すように形成されているフランジとを有し、
前記小径部は前記収容孔に挿し込まれ、前記フランジは前記連結部の後方に当接していることを特徴とする請求項2記載の呼吸補助マスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−104096(P2011−104096A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261852(P2009−261852)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(509318376)新廣業股▲フン▼有限公司 (1)