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呼気捕集容器
説明

呼気捕集容器

【課題】構成の簡素化を図った上で、収容室内に吹き込まれた呼気の流出を容易、かつ確実に防ぐことができる。
【解決手段】収容凹部11、及び収容凹部11の開口縁から外方に向けて延びるフランジ部23を有するトレー体12と、フランジ部23に貼着され、収容凹部11を閉塞して収容凹部11との間に収容室を形成するフィルム材14と、を備え、フランジ部23には、フィルム材14との間を通して収容室13の内部と外部とを連通させる通路32が形成されるとともに、通路32を収容室13の内部と外部とに分断させるように折り曲げ可能な折り曲げ部34が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼気捕集容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば病気や、飲酒等の呼気検査において、対象者から吹き込まれる呼気を捕集するための呼気捕集容器として、例えば、下記特許文献1に示されるように、吹き込まれた呼気を収容(捕集)する袋体と、この袋体に形成された口部に気密に取り付けられるとともに、袋体内に呼気を吹き込むための剛性の管状口部と、管状口部に着脱可能に装着されるキャップと、を備える構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−215675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の呼気捕集容器では、構成を簡素化した上で、吹き込まれた呼気の流出を容易、かつ確実に防ぐことについて改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、構成の簡素化を図った上で、収容室内に吹き込まれた呼気の流出を容易、かつ確実に防ぐことができる呼気捕集容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る呼気捕集容器は、収容凹部、及び該収容凹部の開口縁から外方に向けて延びるフランジ部を有するトレー体と、前記フランジ部に貼着され、前記収容凹部を閉塞して該収容凹部との間に収容室を形成するフィルム材と、を備え、前記フランジ部には、前記フィルム材との間を通して前記収容室の内部と外部とを連通させる通路が形成されるとともに、該通路を前記収容室の内部と外部とに分断させるように折り曲げ可能な折り曲げ部が形成されていることを特徴としている。
【0007】
このような特徴により、折り曲げ部を起点に通路を折り曲げることで、収容室の内部と外部とを分断させることができるので、キャップ等の別体の封止手段を用いることがない。そのため、構成を簡素化した上で、吹き込まれた呼気の流出を容易、かつ確実に防ぐことができる。
【0008】
また、上記本発明の呼気捕集容器において、前記フランジ部は、前記折り曲げ部を折り曲げて前記通路を分断させた状態に保持する係合部を有していることを特徴としている。
【0009】
この場合には、係合部により通路を分断させた状態に保持することで、収容室の内部の密封状態を確実に維持することができる。
【0010】
また、上記本発明の呼気捕集容器において、前記収容凹部は、底壁部、及び該底壁部の外周縁から立設された周壁部を備え、前記底壁部は、前記周壁部との接続部分を起点にして、前記周壁部の内側と外側との間で反転変形可能に構成されていることを特徴としている。
【0011】
この場合には、通路を通って収容室内に呼気が捕集されると、収容室内の圧力が増加して底壁部が外側へ押圧される。すると、底壁部が、周壁部との接続部分を起点にして周壁部の内側から外側に向けて反転変形することになる。これにより、収容室内の容積を増大して、収容室内により多くの呼気を捕集できる。そして、底壁部を反転変形可能に構成することで、使用前後を一目で速やかに判断できる。
しかも、呼気捕集容器の未使用時においては、底壁部が周壁部の内側に位置するため、使用時に比べて深さ方向での薄型化を図ることができる。そのため、コンパクトに保管できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る呼気捕集容器によれば、構成の簡素化を図った上で、収容室内に吹き込まれた呼気の流出を容易、かつ確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態における呼気捕集容器の平面図である。
【図2】呼気捕集容器の側面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2に相当する側面図であって、呼気捕集容器の作用を説明するための図である。
【図5】呼気捕集容器の他の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係るボトルを説明する。
本実施形態に係る呼気捕集容器1は、図1〜図3に示すように、平面視長方形状のものであり、吹き込まれる呼気を収容可能な収容凹部11を有するトレー体12と、収容凹部11を閉塞して、収容凹部11との間に収容室13を形成するフィルム材14と、が厚さ方向に貼着されて構成されている。以下、トレー体12及びフィルム材14の厚さ方向に沿うトレー体12側を下側、フィルム材14側を上側といい、呼気捕集容器1の平面視において長辺方向を長手方向、長手方向に直交する短辺方向を短手方向という。
【0015】
トレー体12は、シート成形や射出成形等により形成されており、長手方向及び短手方向のほぼ全域に亘って厚さが一様に形成されている。トレー体12は、底壁部21、及び底壁部21を全周に亘って取り囲むように立設された角筒状の周壁部22を有する上述した収容凹部11と、収容凹部11の開口縁(上端縁)から外方に向けて延びるフランジ部23と、を備えている。
【0016】
底壁部21は、長辺部分が周壁部22の下端縁から短手方向の内側に向かうに従い、上方に向けて延び、かつ短辺部分が周壁部22の下端縁から長手方向の内側に向かうに従い、上方に向けて延びる縦断面視台形状に形成されている。具体的に、底壁部21は、周壁部22の下端縁から長手方向及び短手方向の内側に向かうに従い、上方に向けて傾斜する傾斜部25と、傾斜部25の内周縁に連設された平坦部24と、を備えている。
【0017】
平坦部24は、長手方向及び短手方向に沿う断面視形状がともに平坦面に形成され、周壁部22の内側でフィルム材14に対向している。
傾斜部25は、平坦部24の外周縁と周壁部22の下端縁とを接続している。傾斜部25は平坦部24を下方に向けて移動させるように、傾斜部25と周壁部22との接続部分を中心に回動可能となっている。なお、前記接続部分を薄肉部に形成してもよい。すなわち、傾斜部25は、平坦部24が周壁部22の下端縁よりも上方に位置する未使用位置(図3中実線)と、周壁部22の下端縁よりも下方に位置する使用位置(図3中鎖線)と、の間で底壁部21を反転変形させるようになっている。
【0018】
フィルム材14は、フランジ部23の上面に貼着されて収容凹部11を閉塞する部材であり、平面視の外形がトレー体12と同形同大に形成されている。そして、フィルム材14と収容凹部11とで囲まれた空間が上述した収容室13を構成している。
【0019】
上述したフランジ部23は、平面視矩形枠状に形成されており、収容凹部11に対して長手方向の一端側は、他端側に比べて長く形成されている。フランジ部23における長手方向の一端側には、下方に向けて窪む凹部31が形成されている。この凹部31は、短手方向に沿う縦断面視において、厚さ方向の長さに比べて短手方向の長さの方が長い扁平形状になっている。また、凹部31は、長手方向において、一端側がフランジ部23における長手方向の一端側の端縁まで延び、他端側が収容凹部11内に連通している。
【0020】
そして、トレー体12における凹部31と、フィルム材14との間は、両者間を通して上述した収容室13の内部と外部とを連通させる通路32を構成している。この場合、通路32における長手方向の一端側の開口部は、収容室13内に呼気を吹き込むための吹き込み口部32aを構成し、長手方向の他端側の開口部は通路32内を流通する呼気を収容室13内に導入させる導入口部32bを構成している。なお、フランジ部23(及びフィルム材14)における長手方向の一端側を、短手方向の両側から内側に向けて押圧することで、凹部31及びフィルム材14がそれぞれの短手方向の中央部を起点にして互いに離間する方向に屈曲変形するようになっている。
なお、前記凹部31を設けずに、フランジ部23とフィルム材14との非接着部を、一端側がフランジ部23における長手方向の一端側の端縁まで延び、他端側が収容凹部11内に連通するように形成し、呼気を吹き込んだ際や上述のようにフランジ部23を短手方向の両側から内側に向けて押圧した際等に、前記通路32が形成されるように構成してもよい。この場合、不使用状態においてはフィルム材14がフランジ部23に密着して前記通路32を閉塞しているため、より密封性を高めることができる。
【0021】
また、フランジ部23(及びフィルム材14)における長手方向の一端側、具体的に通路32の長手方向の中央部に相当する位置には、通路32を収容室13の内部と外部とに分断させるように折り曲げ可能な折り曲げ部34が形成されている。この折り曲げ部34は、フランジ部23(及びフィルム材14)における通路32の長手方向の中央部に相当する位置において、短手方向の幅が両側から縮小するように形成されたくびれ部33と、くびれ部33に形成され、フランジ部23の折り曲げ動作を許容する図示しない折れ線部と、を有している。
【0022】
そして、フランジ部23(及びフィルム材14)は、くびれ部33(折れ線部)を起点にして短手方向に沿って折り曲げ可能に構成されている。この場合、フランジ部23におけるくびれ部33に対して長手方向の一端側が、長手方向の他端側に厚さ方向で重なるようにフランジ部23を折り曲げることで、上述した通路32が封止されるようになっている(折り曲げ状態)。
【0023】
また、フランジ部23(及びフィルム材14)におけるくびれ部33に対して長手方向の一端側には、一対の係合凸部(係合部)41が形成されている。これら係合凸部41は、通路32を間に挟んで短手方向の両側に配置されており、上方に向けて突出している。
一方、フランジ部23におけるくびれ部33に対して長手方向の他端側には、上述した一対の係合凸部41に係合可能な一対の係合凹部(係合部)42が形成されている。これら係合凹部42は、通路32を間に挟んで短手方向の両側に配置されており、下方に向けて突出している。各係合凹部42は、くびれ部33を間に挟んで係合凸部41と反対側に配置されるとともに、その内面形状が係合凸部41の外面形状と同等に形成されている。そのため、フランジ部23の折り曲げ状態で、係合凸部41が係合凹部42内に嵌まり込んで係合されることで、フランジ部23の折り曲げ状態が保持されるようになっている。
【0024】
次に、上述した呼気捕集容器1の使用方法について説明する。
図1〜図3に示すように、まず対象者は、フランジ部23(及びフィルム材14)における長手方向の一端側を、短手方向の両側から内側に向けて押圧する。すると、凹部31及びフィルム材14がそれぞれの短手方向の中央部を起点にして互いに離間する方向に屈曲変形する。これにより、通路32における厚さ方向の長さが拡大されるため、呼気が吹き込み易くなる。
【0025】
この状態で、吹き込み口部32aから収容室13内に向けて呼気を吹き込むと、吹き込まれた呼気は通路32内を流通し、導入口部32bから収容室13内に流入する。そして、収容室13内に流入した呼気により収容室13内の圧力が増加すると、底壁部21が下方に向けて押圧されることになる。すると、底壁部21における傾斜部25が、周壁部22との接続部分を起点にして下方に向けて回動することで、底壁部21が反転変形する(図2,3中の二点鎖線)。すなわち、収容室13内の圧力増加に伴って、底壁部21の平坦部24が周壁部22の下端縁よりも下方に位置する使用位置まで移動することになる。これにより、収容室13内の容積を増大させ、収容室13内により多くの呼気を捕集できる。
【0026】
図4に示すように、呼気を吹き込んだ後、フランジ部23におけるくびれ部33に対して長手方向の一端側を、折り曲げ部34を起点にして折り返す(図4中矢印参照)。すると、通路32が厚さ方向に沿って潰れるように変形することで、フィルム材14と凹部31の下面とが接触し、収容室13の内部と外部とに分断される。この際、フランジ部23におけるくびれ部33に対して長手方向の一端側を、長手方向の他端側に厚さ方向で重なるように折り曲げ、係合凸部41を係合凹部42内に嵌め込むことで、フランジ部23の折り曲げ状態を保持できるようになっている。
【0027】
したがって、本実施形態によれば、フランジ部23におけるくびれ部33に対して長手方向の一端側を、くびれ部33(折り曲げ部34)を起点にして折り返すだけで、通路32を封止できるため、キャップ等の別体の封止手段を用いることがない。そのため、構成の簡素化を図った上で、収容室13内に吹き込まれた呼気の流出を容易、かつ確実に防ぐことができる。
また、係合凸部41を係合凹部42に係合させることで、フランジ部23の折り曲げ状態を保持できるため、収容室13の内部の密封状態を確実に維持することができる。さらに、これら係合凸部41及び係合凹部42は、フランジ部23に一体的に形成されているため、構成の複雑化を抑制できる。
【0028】
さらに、本実施形態では、収容室13内の圧力増加に伴って、底壁部21が反転変形可能に構成されているため、呼気捕集容器1の使用前後を一目で速やかに判断できる。さらに、呼気捕集容器1の未使用時においては、底壁部21が周壁部22の内側に位置するため、使用時に比べて薄型化を図ることができる。そのため、コンパクトに保管できる。
【0029】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0030】
また、上述した実施形態では、くびれ部33を起点にしてフランジ部23を一回折り返す場合について説明したが、複数回折り返す構成にしても構わない。例えば、図5に示すように、上述した実施形態において係合凸部41が形成されたフランジ部23(及びフィルム材14)の長手方向の一端側から、折り曲げ部51を介して長手方向の一端側へ吹き込み部52を延設してもよい。吹き込み部52は、折り返し部51に対して長手方向の他端側に比べて短手方向の長さが狭く形成されており、使用者が吹き込み部52をくわえ込み易くなっている。また、吹き込み部52及び折り曲げ部51における長手方向の長さは、折り曲げ部34,51間の長さと等しくなっており、2つの折り曲げ部34,51を介して巻き込むように通路32を折り畳むことができるようになっている。そのため、より確実な封止が可能となる。
また、くびれ部33は設けなくても構わない。
【0031】
また、上述した実施形態では、平坦部24を平坦面、傾斜部25を傾斜面に形成する場合について説明したが、これに限らず、平坦部24や傾斜部25を湾曲面に形成する等してもよい。
また、収容凹部11は一つに限らず、複数設けても構わない。
【0032】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0033】
1…呼気捕集容器
11…収容凹部
12…トレー体
13…収容室
14…フィルム材
21…底壁部
22…周壁部
23…フランジ部
32…通路
34…折り曲げ部
41…係合凸部(係合部)
42…係合凹部(係合部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容凹部、及び該収容凹部の開口縁から外方に向けて延びるフランジ部を有するトレー体と、
前記フランジ部に貼着され、前記収容凹部を閉塞して該収容凹部との間に収容室を形成するフィルム材と、を備え、
前記フランジ部には、前記フィルム材との間を通して前記収容室の内部と外部とを連通させる通路が形成されるとともに、該通路を前記収容室の内部と外部とに分断させるように折り曲げ可能な折り曲げ部が形成されていることを特徴とする呼気捕集容器。
【請求項2】
前記フランジ部は、前記折り曲げ部を折り曲げて前記通路を分断させた状態に保持する係合部を有していることを特徴とする請求項1記載の呼気捕集容器。
【請求項3】
前記収容凹部は、底壁部、及び該底壁部の外周縁から立設された周壁部を備え、
前記底壁部は、前記周壁部との接続部分を起点にして、前記周壁部の内側と外側との間で反転変形可能に構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の呼気捕集容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−152442(P2012−152442A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15075(P2011−15075)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】