説明

商品データ処理装置、商品データ処理方法及び制御プログラム

【課題】商品の選定をより効率的に行う。
【解決手段】実施の形態の商品データ処理装置の表示手段は、入力された画像データに基づいて物体を認識するオブジェクト認識の対象となる商品の画像を表示する。操作手段は、前記表示手段における前記商品の画像の表示エリアに対応づけて、当該商品の選択を確定するための操作領域を動的に配置可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品データ処理装置、商品データ処理方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を撮像した画像データから当該対象物の特徴量を抽出し、予め用意された照合用のデータ(特徴量)と比較することで、当該物品の種別等を認識(検出)する一般物体認識に係る技術が存在している。また、この一般物体認識に係る技術を、商品、飲食物等の種別判別に用いたシステムが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記従来の一般物体認識に係る技術では、対象物の候補となる商品が複数個認識される場合がある。このような場合、候補となった商品を操作者に選択させることとなるが、オブジェクト認識のための画像表示領域と、一覧から商品を選択させるための選択商品の表示領域と、が離れて配置されているような場合には、使い勝手が悪くなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施の形態の商品データ処理装置の表示手段は、入力された画像データに基づいて物体を認識するオブジェクト認識の対象となる商品の画像を表示する。
操作手段は、前記表示手段における前記商品の画像の表示エリアに対応づけて、当該商品の選択を確定するための操作領域を動的に配置可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、チェックアウトシステムの一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、POS端末11及び商品読取装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、PLUファイルのデータフォーマットの一例を示す図である。
【図4】図4は、商品読取装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、画面表示例の説明図である。
【図6】図6は、実施形態にかかるチェックアウトシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、商品登録処理の処理フローチャートである。
【図8】図8は、未登録商品の数量入力画面の一例の説明図である。
【図9】図9は、他の画面表示例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下では、チェックアウトシステムを例に本実施形態に係る、商品データ処理装置、商品データ処理方法及び制御プログラムについて、図面を参照して説明する。
商品データ処理装置は、一取引に係る商品の登録、精算を行うPOS端末を備えるチェックアウトシステム(POSシステム)等に適用可能である。本実施形態は、スーパーマーケット等の店舗に導入されたチェックアウトシステムへの適用例である。
【0007】
図1は、チェックアウトシステムの一例を示す斜視図である。
チェックアウトシステム1は、図1に示すように、一取引に係る商品の登録、精算を行うPOS端末11を備える。
【0008】
POS端末11は、チェックアウト台51上のドロワ21上面に載置されている。ドロワ21は、POS端末11によって開放動作の制御を受ける。POS端末11の上面には、オペレータ(店員)によって押下操作されるキーボード22が配置されている。キーボード22を操作するオペレータから見てキーボード22よりも奥側には、オペレータに向けて情報を表示する表示デバイス23が設けられている。表示デバイス23は、その表示面23aに情報を表示する。表示面23aには、タッチパネル26が積層されている。表示デバイス23よりもさらに奥側には、顧客用表示デバイス24が回転自在に立設されている。顧客用表示デバイス24は、その表示面24aに情報を表示する。なお、図1に示す顧客用表示デバイス24は、表示面24aを図1中手前側に向けているが、表示面24aが図1中奥側に向くように顧客用表示デバイス24を回転させることによって、顧客用表示デバイス24は顧客に向けて情報を表示する。
【0009】
POS端末11が載置されているチェックアウト台51とL字を形成するようにして、横長テーブル状のカウンタ台151が配置されている。カウンタ台151の上面には、荷受け面152が形成されている。荷受け面152には、商品Gを収納する買物カゴ153が載置される。買物カゴ153は、顧客によって持ち込まれる第1の買物カゴ153aと、第1の買物カゴ153aから商品読取装置101を挟んだ位置に載置される第2の買物カゴ153bとに分けて考えることができる。なお、買物カゴ153は、いわゆるカゴ形状のものに限るものではなく、トレー等であってもよい。また、買物カゴ153(第2の買物カゴ153b)は、いわゆるカゴ形状のものに限らず、箱状や袋状等であってもよい。
【0010】
カウンタ台151の荷受け面152には、POS端末11とデータ送受信可能に接続された商品読取装置101が設置されている。商品読取装置101は、薄型矩形形状のハウジング102を備える。ハウジング102の正面には読取窓103が配置されている。ハウジング102の上部には、表示・操作部104が取り付けられている。表示・操作部104には、タッチパネル105が表面に積層された表示デバイス106が設けられている。表示デバイス106の右隣にはキーボード107が配設されている。キーボード107の右隣には、図示しないカードリーダのカード読取溝108が設けられている。オペレータから見て表示・操作部104の裏面左奥側には、顧客に情報を提供するための顧客用表示デバイス109が設置されている。
【0011】
このような商品読取装置101は、商品読取部110(図2参照)を備えている。商品読取部110は、読取窓103の奥側に撮像部164(図2参照)を配置している。
【0012】
顧客によって持ち込まれた第1の買物カゴ153aには、一取引に係る商品Gが収納されている。第1の買物カゴ153a内の商品Gは、商品読取装置101を操作するオペレータにより第2の買物カゴ153bに移動される。この移動過程で、商品Gが商品読取装置101の読取窓103に向けられる。この際、読取窓103内に配置された撮像部164(図2参照)は商品Gを撮像する。
【0013】
商品読取装置101では、撮像部164により撮像された画像に含まれる商品Gが、後述するPLUファイルF1(図3参照)に登録されたどの商品に対応するかを指定させるための画面を表示・操作部104に表示し、指定された商品の商品IDをPOS端末11に通知する。POS端末11では、商品読取装置101から通知される商品IDに基づき、当該商品IDに対応する商品の商品分類、商品名、単価等の売上登録に係る情報を、売上マスタファイル(図示しない)等に記録して売上登録を行う。
【0014】
図2は、POS端末及び商品読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
POS端末11は、図2に示すように、情報処理を実行する情報処理部としてのマイクロコンピュータ60を備える。マイクロコンピュータ60は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU(Central Processing Unit)61に、ROM(Read Only Memory)62とRAM(Random Access Memory)63とがバス接続されて構成されている。
【0015】
POS端末11のCPU61には、前述したドロワ21、キーボード22、表示デバイス23、タッチパネル26、顧客用表示デバイス24がいずれも各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続されている。これらは、CPU61による制御を受ける。
【0016】
キーボード22は、「1」、「2」、「3」…等の数字や「×」という乗算の演算子等が上面に表示されているテンキー22d、仮締めキー22e、及び締めキー22fを含む。
【0017】
POS端末11のCPU61には、HDD(Hard Disk Drive)64が接続されている。HDD64には、プログラムや各種ファイルが記憶されている。HDD64に記憶されているプログラムや各種ファイルは、POS端末11の起動時に、その全部又は一部がRAM63にコピーされてCPU61により順次実行される。HDD64に記憶されているプログラムの一例は、商品販売データ処理用のプログラムPRである。HDD64に記憶されているファイルの一例は、ストアコンピュータSCから配信されて格納されているPLUファイルF1である。
【0018】
PLUファイルF1は、店舗に陳列して販売する商品Gの各々について、商品Gの売上登録にかかる情報と、その商品Gの撮像画像との関連付けが設定された商品ファイルである。
【0019】
図3は、PLUファイルのデータフォーマットの一例を示す図である。
PLUファイルF1は、図3に示すように、商品G毎に、商品Gを特定するためにユニークに割り当てられた商品IDを格納した商品IDデータD11、商品Gが属する商品分類を特定するための商品分類データD12、商品名を特定するための商品名データD13、単価等の商品に関する価格データD14と、商品Gを撮像画像から特定するためのオブジェクト認識用の特徴量データ(色合い、外形形状、表面の凹凸形状等に関するデータ)や商品Gに割り当てられたバーコード等のコードシンボルを特定するためのデータ等の商品識別データD15と、オブジェクト認識において、当該商品Gであると特定する場合の閾値の下限値を格納した類似度データD16と、を格納している。なお、PLUファイルF1は、後述する接続インターフェース65を介し、商品読取装置101が読み出し(参照)可能に構成されている。
【0020】
なお、PLUファイルF1のデータ構成は図3の例に限らず、例えば、商品識別データとして、典型的な商品画像を格納する形態としてもよい。
【0021】
図2に戻り、POS端末11のCPU61には、ストアコンピュータSCとデータ通信を実行するための通信インターフェース25が入出力回路(図示せず)を介して接続されている。ストアコンピュータSCは、店舗のバックヤード等に設置されている。ストアコンピュータSCのHDD(図示せず)には、POS端末11に配信されるPLUファイルF1が格納されている。
【0022】
さらに、POS端末11のCPU61には、商品読取装置101との間でデータ送受信を可能にする接続インターフェース65が接続されている。接続インターフェース65には、商品読取装置101が接続されている。また、POS端末11のCPU61には、レシート等に印字を行うプリンタ66が接続されている。POS端末11は、CPU61の制御の下、一取引の取引内容をレシートに印字する。
【0023】
商品読取装置101も、マイクロコンピュータ160を備える。マイクロコンピュータ160は、CPU161にROM162とRAM163とがバス接続されて構成されている。ROM162には、CPU161によって実行されるプログラムが記憶されている。CPU161には、撮像部164、音声出力部165が各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続されている。撮像部164、音声出力部165は、CPU161によって動作が制御される。表示・操作部104は接続インターフェース176を介して、商品読取部110及びPOS端末11に接続されている。表示・操作部104は、商品読取部110のCPU161、POS端末11のCPU61によって動作が制御される。
【0024】
撮像部164は、カラーCCDイメージセンサやカラーCOMSイメージセンサ等であり、CPU161の制御の下で読取窓103からの撮像を行う撮像手段である。例えば撮像部164では30fpsの動画像の撮像を行う。撮像部164が所定のフレームレートで順次撮像したフレーム画像(撮像画像)はRAM163に保存される。
【0025】
音声出力部165は、予め設定された警告音等を発生するための音声回路とスピーカ等である。音声出力部165は、CPU161の制御の下で警告音等の音声による報知を行う。
【0026】
さらに、CPU161には、POS端末11の接続インターフェース65に接続して、POS端末11との間でデータ送受信を可能にする接続インターフェース175が接続されている。また、CPU161は、接続インターフェース175を介して、表示・操作部104との間でデータ送受信を行う。
【0027】
次に、CPU161の機能構成について、図4を参照して説明する。
【0028】
図4は、商品読取装置のCPUの機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、商品読取装置101のCPU161は、プログラムを順次実行することにより、画像取込部1611、商品検出部1612、類似度算出部1613、商品候補提示部1614、コードシンボル検出部1615及び登録商品通知部1616としての機能を備える。
【0029】
画像取込部1611は、撮像部164に撮像オン信号を出力して撮像部164に撮像動作を開始させる。画像取込部1611は、撮像動作開始後に撮像部164が撮像してRAM163に保存されたフレーム画像を順次取り込む。画像取込部1611によるフレーム画像の取り込みは、RAM163に保存された順に行われる。
【0030】
商品検出部1612は、画像取込部1611により取り込まれたフレーム画像に含まれる商品Gの全部または一部を、パターンマッチング技術等を用いて検出する。具体的には、取り込まれたフレーム画像を2値化した画像から輪郭線等を抽出する。次いで、直近のフレーム画像から抽出された輪郭線と、今回のフレーム画像から抽出された輪郭線とを比較し、変更があった部分、すなわち、売上登録のために読取窓103に向けられた商品の写り込みを検出する。
【0031】
なお、商品を検出する別の方法としては、取り込まれたフレーム画像から肌色領域の有無を検出する。次いで、肌色領域が検出された場合、すなわち、店員の手の写り込みが検出された場合は、上述した輪郭線の検出を行うことで、店員の手が把持していると想定される商品の輪郭抽出を試みる。この時、手の形状を示す輪郭と、それ以外の輪郭とが検出された場合は、店員の手が商品を把持していることから、商品の写り込みを検出する。
【0032】
類似度算出部1613は、商品読取装置101の撮像部164により撮像された商品Gの全部または一部の画像から、商品Gの色合いや表面の凹凸状況等の表面の状態を特徴量として読み取る。なお、類似度算出部1613は、処理時間の短縮を図るため、商品Gの輪郭や大きさは考慮しないものとする。
【0033】
また、類似度算出部1613は、PLUファイルF1に登録された各商品(以下、登録商品という)の商品画像から、当該登録商品の色合いや表面の凹凸状況等の表面の状態を特徴量として読み取り、商品Gの特徴量とそれぞれ比較することで、商品GとPLUファイルF1に登録された商品との類似度を算出する。ここで、類似度は、PLUファイルF1に記憶されている各商品の商品画像を100%=「類似度:1.0」とした場合に、商品Gの全部または一部の画像がどの程度類似しているかを示すものである。上述したように、例えば色合いや表面の凹凸状況等の表面の状態に応じて類似度を算出する。なお、例えば、色合いと表面の凹凸状況とでは、重み付けを変えるようにしてもよい。
【0034】
また、類似度算出部1613は、登録商品の各々について算出した類似度が、当該商品に予め定められた閾値を超えたか否かを判定し、類似度がこの閾値を超えた登録商品を商品Gの候補(以下、商品候補という)として認識(判定)する。なお、PLUファイルF1に各商品画像の特徴量が対応付けて格納されている場合には、PLUファイルF1に格納された特徴量を用いて比較する形態としてもよい。
【0035】
このように画像中に含まれる物体を認識することは一般物体認識(generic object recognition)と呼ばれている。このような一般物体認識については、下記の文献において各種認識技術が解説されている。
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16 [平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf >
【0036】
また、画像をオブジェクトごとに領域分割することによって一般物体認識を行う技術が、下記の文献において解説されている。
Jamie Shottonら,“Semantic Texton Forests for Image Categorization and Segmentation”,[平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.145.3036&rep=rep1&type=pdf >
【0037】
なお、撮像された商品Gの画像と、PLUファイルF1に登録された登録商品の商品画像との類似度の算出方法は特に問わないものとする。例えば、撮像された商品Gの画像と、PLUファイルF1に登録された各登録商品との類似度を絶対評価として算出してもよいし、相対評価として算出してもよい。
【0038】
前者の算出方法を用いる場合、撮像された商品Gの画像と、PLUファイルF1に登録された各登録商品とを1対1で比較し、この比較の結果導出される類似度をそのまま採用すればよい。また、後者の算出方法を用いる場合、えば、PLUファイルF1に5つの登録商品(商品GA、GB、GC、GD、GE)が登録されていたとすると、撮像された商品Gは、商品GAに対して類似度が0.6、商品GBに対しては類似度が0.1、商品GCに対しては類似度が0.1、商品GDに対しては類似度が0.1、商品GEに対しては類似度が0.1等、各登録商品との類似度の総和が1.0(100%)となるよう算出する。
【0039】
ところで、類似度算出部1613での認識の結果、商品候補が複数個認識される場合がある。そこで、商品候補提示部1614は、類似度算出部1613の認識の結果に基づき、商品候補となる登録商品が複数存在する場合に、これら登録商品の商品画像をPLUファイルF1から読み出し、類似度算出部1613が算出した類似度の高いものから、所定の個数ずつ表示デバイス106に順次表示させる。なお、商品画像の表示に係る処理について後述する。
【0040】
また、商品候補提示部1614は、表示デバイス106に表示された商品画像の中から一の商品画像の選択を、タッチパネル105を介して受け付けると、この選択された商品画像の登録商品が、商品Gに対応すると判断する。そして、商品候補提示部1614は、この登録商品を指示する情報(例えば、商品IDや商品名、選択された商品画像の画像ファイル名等)を登録商品通知部1616に出力する。
【0041】
なお、本実施形態では商品候補が単一の登録商品である場合に、その登録商品が商品Gであるとして、当該登録商品の商品画像の表示を省略する形態とするが、これに限らず、商品画像を表示デバイス106に表示することで、オペレータへの確認を求める形態としてもよい。また、本実施形態では、商品候補提示部1614は、商品画像を表示デバイス106に表示する形態とするが、他の商品情報を表示してもよく、例えば商品名や商品価格等の文字情報のみを表示させてもよく、また、文字情報と商品画像とをあわせて表示させてもよい。
【0042】
コードシンボル検出部1615は、画像取込部1611により取り込まれたフレーム画像に含まれる商品Gに印刷あるいは貼着された一次元バーコードあるいは二次元バーコード(例えば、QRコード;登録商標)等のコードシンボルを、パターンマッチング技術等を用いて検出し、デコードしてコードシンボルに対応する情報を出力する。
【0043】
登録商品通知部1616は、商品候補提示部1614が指示した登録商品に対応する商品IDを、タッチパネル105又はキーボード107を介して別途入力された販売個数とともにPOS端末11に通知する。なお、商品IDの通知は、登録商品通知部1616がPLUファイルF1から読み出した商品IDデータD11を直接通知する形態としてもよいし、商品IDを特定することが可能な商品画像のファイル名や商品名に対応する商品名データD13を通知する形態としてもよいし、その商品IDの格納場所(PLUファイルF1での格納アドレス)をPOS端末11に通知する形態としてもよい。
【0044】
一方、CPU61は、売上登録部として機能し、登録商品通知部1616より通知された商品IDと販売個数とに基づいて、対応する商品の売上登録を行う。具体的に、CPU61は、PLUファイルF1を参照して、通知された商品ID及び当該商品IDに対応する商品分類、商品名、単価等を、販売個数とともに売上マスタファイル等に記録して売上登録を行う。
【0045】
図5は、画面表示例の説明図である。
表示画面200は、撮像部164による撮像画像(図5では、パプリカの画像)、オブジェクト認識処理におけるオブジェクト検出窓(図5では、オブジェクト検出窓W0)、商品名等の商品情報(図5では、商品名表示領域NP0に表示された商品情報としての商品名「パプリカ(黄)」)、オブジェクト認識処理終了後に認識結果に相当する商品イラスト画像、商品数量の入力画面等を表示する画像表示領域201と、オブジェクト認識処理結果あるいはコードシンボル認識結果処理結果としての商品名を表示する商品名表示領域202と、を備えている。
【0046】
さらに表示画面200は、オブジェクト認識処理結果あるいはコードシンボル認識結果処理結果に基づいて抽出した商品価格を表示する価格表示領域203と、オブジェクト認識処理時に商品候補の商品名のリスト(図5では、「パプリカ(黄)」、「レモン」、「スターフルーツ」)を表示する商品候補リスト表示領域204と、を備えている。初期状態において、商品名表示領域202、価格表示領域203及び商品候補リスト表示領域204は、表示すべき情報がないため、グレイアウト状態(情報非表示状態)となっている。ここでの、グレイアウト状態とは、情報を表示しない状態であって、商品名表示領域202や価格表示領域203の明度に比べて、商品候補リスト表示領域204の明度を暗くした状態である。
【0047】
上記構成において、長方形状を有するオブジェクト検出窓W0の大きさは可変となっている。実際に設定する場合には、例えば、直交する二辺の長さは独立して変更可能な長方形状のオブジェクト検出窓W0を設定する場合、例えば、その大きさは、商品を撮像していないときの撮像画像(いわゆる背景画像)と、商品を撮像したときの撮像画像と、の差画像において、所定の輝度を有する領域に接する長方形状となるようにすればよい。この結果、簡易な演算で、オブジェクト検出窓W0を設定することができる。
【0048】
次に、チェックアウトシステム1の動作について詳細に説明する。
図6は、実施形態にかかるチェックアウトシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【0049】
先ず、商品読取装置101側の動作について説明する。
図6に示すように、POS端末11による商品登録の開始等に応じて処理が開始されると、CPU161は、画像取込部1611として機能し、撮像部164に撮像オン信号を出力して撮像部164による撮像を開始する。そしてCPU161は、商品候補提示部1614として機能し、表示デバイス106の表示画面に初期画面を表示する(ステップS11)。
続いてCPU161は、商品検出部1612として機能し、撮像部164による撮像画像中に所定の輝度値よりも高い商品画像領域が存在するか否か、すなわち、商品が検出されたか否かを判別する(ステップS12)。
【0050】
ステップS12の判別において、未だ商品が検出されていない場合には(ステップS12;No)、CPU161は、待機状態となる。
ステップS12の判別において、商品が検出された場合には(ステップS12;Yes)、CPU161は、商品検出部1612として機能し、撮像画像に対するオブジェクト認識処理を行う(ステップS13)。
【0051】
オブジェクト認識処理は、以下の手順で行う。
まずCPU161は、画像取込部1611として機能し、撮像部164が撮像してRAM163に保存されたフレーム画像(撮像画像)を取り込む。次いで、CPU161は、商品検出部1612として機能し、画像取込部1611が取り込んだフレーム画像に含まれる商品Gの画像(全部または一部の画像)の検出を行う。続いて、CPU161は、類似度算出部1613として機能し、商品Gの画像から商品Gの特徴量を読み取り、PLUファイルF1に登録された各商品画像の特徴量と比較することで類似度を算出する。
【0052】
次いで、類似度算出部1613として機能するCPU161は、登録商品の各々について算出した類似度が、類似度データD16に基づいて、当該商品に予め定められた閾値を超えたか否かを判定し、類似度がこの閾値を超えた登録商品を商品Gの商品候補として抽出する。
【0053】
オブジェクト認識処理中においては、図5に示したように、表示画面200の画像表示領域201には、撮像部164による撮像画像として商品Gとしての「パプリカ(黄)」の撮像画像が表示されている。
【0054】
そして、商品候補リスト表示領域204には、オブジェクト認識処理時に商品候補の商品名のリストが表示されている。
具体的には、実際の商品Gが「パプリカ(黄)」である場合には、商品候補リスト表示領域204には、類似度の値が大きい順に、「パプリカ(黄)」、「レモン」「スターフルーツ」が表示されている。
【0055】
上述したように、商品候補リスト表示領域204に表示される商品名は、類似度データD16に基づいて、当該商品に予め定められた閾値を超えたか否かを判定し、類似度がこの閾値を超えた登録商品の商品名である。ここで、商品候補リスト表示領域204には、類似度の値が大きい登録商品ほど上部に表示されるようにされている。なお、類似度が類似度データD16に対応する閾値を超えるものがない場合には、商品候補リスト表示領域204中の「リストから選択」と表示されている領域を選択することにより、撮像部164による撮像画像として商品Gの撮像画像に重畳して、商品候補一覧が表示されるので、オペレータは、当該商品候補一覧から所望の商品を選択することとなる。
【0056】
このオブジェクト認識処理と並行して、CPU161は、オブジェクト認識対象の商品の類似度がオブジェクト、すなわち、商品を一意に確定可能なレベルとなっているか否かを判別する(ステップS14)。
【0057】
そして、ステップS14の判別において、オブジェクト認識対象の商品の類似度が商品を一意に確定可能なレベルとなっていない場合には(ステップS14;No)、図5で示したように、商品候補リスト表示領域204に複数の商品名を表示して、オペレータに選択を促すこととなる。
また、ステップS14の判別において、オブジェクト認識対象の商品の類似度が商品を一意に確定可能なレベルとなっている場合には(ステップS14;Yes)、図5に示したように、オブジェクト検出窓W0を表示し、オブジェクト検出窓W0の商品名表示領域NP0に表示された商品情報としての商品名「パプリカ(黄)」を表示する。
【0058】
次にCPU161は、タッチパネル105の画像表示領域201に対応する領域においてタッチ操作がなされたか否かを判別する(ステップS17)。
ステップS17の判別において、タッチパネル105の画像表示領域201に対応する領域においてタッチ操作がなされなかった場合には(ステップS17;No)、待機状態となる。なお、この待機状態においても、商品候補リスト表示領域204に表示される商品名をタッチ操作した場合には、当該商品名が選択されたとして処理を行うこととなっている。
【0059】
またステップS17の判別において、タッチパネル105の画像表示領域201に対応する領域においてタッチ操作がなされた場合には(ステップS17;Yes)、CPU161は、当該タッチ操作がオブジェクト検出窓W0内か否かを判別する(ステップS18)。
【0060】
ステップS18の判別において、当該タッチ操作がオブジェクト検出窓W0内である場合には(ステップS18;Yes)、タッチしたオブジェクト検出窓、図5では、オブジェクト検出窓W0に対応する商品、すなわち、パプリカ(黄)の商品登録処理を行う(ステップS19)。なお、図5の場合には、オブジェクト検出窓W0が一つしかないため、当該タッチ操作がオブジェクト検出窓W0外であっても、図6の処理フローチャートでは、オブジェクト検出窓W0に対応する商品、すなわち、パプリカ(黄)の商品登録処理を行うこととなるが(ステップS19)、オブジェクト検出窓外であれば、何も動作を行わないように構成することも可能である。
【0061】
ここで、商品登録処理について詳細に説明する。
図7は、商品登録処理の処理フローチャートである。
まず、CPU161は、商品登録対象の未登録商品の数量入力画面を表示する(ステップS21)。
【0062】
図8は、未登録商品の数量入力画面の一例の説明図である。
表示画面200の上部の数量入力領域205には、未登録商品であるニンジンのイラスト画像ILが表示される。さらに数量入力領域205には、0〜9までの10種類の数値を入力するための数字キー入力部206が配置されている。また数量入力領域205の右端部中央部には、入力した数量が表示される数量表示部207と、数量表示部207に表示されている数量で決定するための決定操作ボタン208と、を備えている。
【0063】
したがって、オペレータは、商品登録対象がニンジンであることをイラスト画像ILを参照して、商品を確認するとともに、顧客が買おうとしているニンジンの本数を数字キー入力部206のタッチ操作を行って、数量表示部207に所望の数量が表示されていることを確認する。
そして、所望の数量が表示されている場合には、決定操作ボタン208をタッチ操作して数量を確定する。すなわち、図8の場合、ニンジンの本数は2本として確定される。なお、数字キー入力部206をタッチ操作することで数量を入力して決定操作ボタン208をタッチ操作して数量を確定する方法の他に、イラスト画像ILを所定回数、タッチ操作することで数量を入力して決定操作ボタン208をタッチ操作して数量を確定することも可能である。
【0064】
これと並行して、CPU161は、入力が確定したか否かを判別する(ステップS23)。
ステップS23の判別において、決定操作ボタン208がタッチ操作されていない場合には(ステップS23;No)、再び処理をステップS22に移行して以下同様の処理を行う。
ステップS23の判別において、決定操作ボタン208がタッチ操作されている場合には、入力が確定したので(ステップS23;Yes)、商品登録を行う(ステップS24)。
【0065】
この結果、商品候補提示部1614として機能するCPU161は、登録商品通知部1616に出力し、登録商品通知部1616として機能するCPU161は、商品候補提示部1614から指示された登録商品に対応する商品IDを、タッチパネル105を介して入力された数量とともにPOS端末11に通知し、POS端末11のCPU61は、商品読取装置101から通知された商品の商品IDとその販売数量とを受信し、売上登録部として機能して、受信した商品ID及び販売数量に基づいて、PLUファイルF1から商品種別や単価等を読み出し、商品読取装置101で読み取られた商品Gの売上を登録する商品登録処理を行う(ステップS24)。
【0066】
また、POS端末11のCPU61は、キーボード22の操作指示による売上登録の終了等によって全未登録商品の商品登録処理が完了したか否かを判別する(ステップS25)。
ステップS25の判別において、商品登録処理を継続する場合(ステップS25;No)、商品読取装置101のCPU161は、処理を再びステップS21に移行して、以下、同様の処理を行う。
また、ステップS25の判別において、商品登録処理が完了した場合には、CPU161及びCPU61は、処理を終了する。
【0067】
図9は、他の画面表示例の説明図である。
図9においては、上述した図5と異なり、複数のオブジェクト検出窓W1、W2が表示されており、商品として複数の商品(図9の場合、ピーマンとニンジン)がオブジェクト認識の対象となっている。
【0068】
また、オブジェクト認識処理時に商品候補リスト表示領域204に表示される商品候補の商品名のリストとしては、図9の場合に、複数のオブジェクト検出窓W1、W2に対応するように、ピーマン、ニンジン、キュウリ、タマネギのように表示がなされる。
そして、図9に示したような状態において、ステップS17の判別において、タッチパネル105の画像表示領域201に対応する領域においてタッチ操作がなされた場合には(ステップS17;Yes)、CPU161は、当該タッチ操作がオブジェクト検出窓W1内又はオブジェクト検出窓W2内か否かを判別する(ステップS18)。
【0069】
ステップS18の判別において、当該タッチ操作がオブジェクト検出窓W1内あるいはオブジェクト検出窓W1内である場合には(ステップS18;Yes)、タッチしたオブジェクト検出窓、例えば、タッチ操作がオブジェクト検出窓W1内である場合には、オブジェクト検出窓W1に対応する商品、すなわち、ピーマンの商品登録処理を行うこととなる(ステップS19)。
【0070】
また、ステップS18の判別において、当該タッチ操作がオブジェクト検出窓W1及びオブジェクト検出窓W1の外である場合には(ステップS18;No)、全てのオブジェクト検出窓W1、W2に対応する商品、すなわち、ピーマン及びニンジンの商品登録処理を行うこととなる(ステップS19)。
【0071】
以上のように、実施形態のチェックアウトシステム1によれば、商品Gの商品登録を行うに際して、オブジェクト検出窓W0〜W2の商品名表示領域NP0〜NP2に商品名を表示して、オブジェクト認識処理が完了した旨をオペレータに通知し、オブジェクト検出窓W0〜W2内をタッチ操作することにより、直ちに商品登録処理に移行させることができ、商品登録処理の業務効率を向上させることができる。
【0072】
さらに複数のオブジェクト検出窓が表示されている場合には、複数のオブジェクト検出窓に対応する商品を一括して商品登録処理に移行させることができ、さらなる商品登録処理の業務効率を向上させることができる。
【0073】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0074】
例えば、上記実施形態では、商品読取装置101において、商品Gを一つずつ撮像する形態について説明したが、一度に撮像する商品Gの個数は特に限らず、複数であってもよい。一度に複数の商品Gを撮像するような場合には、撮像部164の撮影画像を表示デバイス106に表示することで、複数の商品Gから登録の対象とする一の商品Gを選択可能な構成とし、タッチパネル105を介して選択された一の商品Gの認識及び商品画像の表示を行う形態としてもよい。また、複数の商品Gの認識を一度に行い、この認識結果に基づいて類似度の高い商品名を商品候補リスト表示領域204に表示する形態としてもよい。なお、この形態の場合には、撮像された画像に含まれる一の商品Gを選択した後に商品名を選択する等の操作を行うことで、撮像された画像に含まれる商品Gと、選択した商品名とを対応付けるための構成が具備されているものとする。
【0075】
以上の説明においては、オブジェクト検出窓W0〜W2の商品名表示領域NP0〜NP2に商品名が表示されることにより、オペレータはオブジェクト認識が完了したことを把握するように構成していたが、これに加えて音声出力部165により商品名を読み上げる等の音声出力による通知を行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、POS端末11がPLUファイルF1を備える形態としたが、これに限らず、商品読取装置101がPLUファイルF1を備える形態としてもよいし、POS端末11及び商品読取装置101がアクセス可能な外部装置がPLUファイルF1を備える形態としてもよい。
【0076】
また、上記各実施形態では、POS端末11と商品読取装置101との2台構成としたが、これに限らず、POS端末11及び商品読取装置101の機能を備えた1台構成の装置としてもよい。
【0077】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0078】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 チェックアウトシステム
11 POS端末
21 ドロワ
22 キーボード
23 表示デバイス
24 顧客用表示デバイス
25 通信インターフェース
26 タッチパネル
60 マイクロコンピュータ
61 CPU
63 RAM
64 HDD
65 接続インターフェース
66 プリンタ
101 商品読取装置
160 マイクロコンピュータ
161 CPU
200 表示画面
201 画像表示領域
202 商品名表示領域
203 価格表示領域
204 商品候補リスト表示領域
205 数量入力領域
206 数字キー入力部
207 数量表示部
208 決定操作ボタン
1611 画像取込部
1612 商品検出部
1613 類似度算出部
1614 商品候補提示部
1615 コードシンボル検出部
1616 登録商品通知部
D11 商品IDデータ
D12 商品分類データ
D13 商品名データ
D14 価格データ
D15 商品識別データ
D16 類似度データ
F1 PLUファイル
G 商品
IL イラスト画像
NP0〜NP2 商品名表示領域
W0〜W2 オブジェクト検出窓
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2003−173369号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像データに基づいて物体を認識するオブジェクト認識の対象となる商品の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段における前記商品の画像の表示エリアに対応づけて、当該商品の選択を確定するための操作領域を動的に配置可能な操作手段と、
を備えた商品データ処理装置。
【請求項2】
前記商品の画像の表示エリアに対応づけてオブジェクト認識結果としての商品情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段、
を備えた請求項1記載の商品データ処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記商品の画像の表示エリアに対応づけてオブジェクト認識用のオブジェクト検出窓を表示し、
前記操作手段は、前記オブジェクト検出窓と一体的に前記操作領域を配置する、
請求項1または請求項2記載の商品データ処理装置。
【請求項4】
前記操作手段は、前記オブジェクト検出窓を表示可能な画像表示領域内であって、前記オブジェクト検出窓の表示領域内を操作対象とする操作を行った場合には、対応するオブジェクト検出窓に対応する商品の登録処理に移行し、前記オブジェクト検出窓の表示領域外を操作対象とする操作を行った場合には、表示されている全てのオブジェクト検出窓に対応する商品の登録処理に移行する、
請求項3記載の商品データ処理装置。
【請求項5】
表示手段及び操作手段を有し、商品データ処理装置において実行される商品データ処理方法であって、
入力された画像データに基づいて物体を認識するオブジェクト認識の対象となる商品の画像を前記表示手段に表示する表示過程と、
前記表示手段における前記商品の画像の表示エリアに対応づけて、当該商品の選択を確定するための操作領域を動的に配置可能として、操作を行わせる操作過程と、
を備えた商品データ処理方法。
【請求項6】
表示手段及び操作手段を有する商品データ処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
前記コンピュータを
入力された画像データに基づいて物体を認識するオブジェクト認識の対象となる商品の画像を前記表示手段に表示させる手段と、
前記表示手段における前記商品の画像の表示エリアに対応づけて、当該商品の選択を確定するための操作領域を動的に配置可能として、操作を行わせる操作手段と、
を備えた制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−89083(P2013−89083A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229943(P2011−229943)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】