説明

商品パッケージ及び自動販売機の商品補充装置

【課題】商品の容器形状にかかわず所定数の商品の安定した包装状態を維持可能な商品パッケージ及び前記商品パッケージにより包装された商品を用いた自動販売機の商品補充装置を提供する。
【解決手段】缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル入り飲料,紙パック入り飲料などの各種商品を所定数ごとに纏めて包装する商品パッケージに係り、様々な容器形状(商品の容器形状が底部と飲み口とで異なる形状、底部に対して飲み口が萎んだ先細り形状、胴部に凹凸を有する凹凸形状)にかかわらず所定数ごとに包装可能とするため、容器形状が異なる各種商品も一端(例えば底部側)の形状は略円筒に形成されていることから、一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル入り飲料,紙パック入り飲料などの各種商品を所定数ごとに纏めて包装する商品パッケージ及び缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル入り飲料,紙パック入り飲料などを販売する自動販売機に前記商品パッケージを用いて補充する商品補充装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機は前面が開口した箱形の断熱筐体としてなる本体キャビネットと、該本体キャビネットの前面開口を閉塞する外扉と、前記本体キャビネットの庫内前面を閉塞する断熱内扉を備え、前記本体キャビネットの庫内に、商品収納ラック,商品搬出シュータおよび冷却/加熱ユニットが上下方向に収設されている。前記商品収納ラックには缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル入り飲料,紙パック入り飲料などの商品が横倒し姿勢で上下方向に積み重ねて収容され、商品収納ラックの下端には商品選択ボタンの操作により商品を搬出する商品払出機構を備えている。前記商品収納ラックは本体キャビネットの庫内に着脱自在に固定されたもの(例えば、サーペンタイン式商品収納ラック)や本体キャビネットの庫内に引出し自在に格納されたもの(直積み式商品収納ラック)などがある。これらの商品収納ラックへの商品の補充は、サーペンタイン式商品収納ラックの場合には外扉を開放することにより庫内の前面に現れる商品投入口から投入され、直積み式商品収納ラックの場合には、外扉および内扉を開放した後、庫内から商品収納ラックを引き出して商品収納コラムのコラム扉を開放することにより補充される。
【0003】
ところで、自動販売機への商品の補充は作業員が一個ずつ手にもって商品投入口に投入したり、引き出された商品収納ラック(商品収納コラム)に商品を順次積み重ねて補充するのが一般的である。このように作業員が一個ずつ補充するのは手間がかかることから複数の商品を一括して投入するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に開示された自動販売機においては、紐または帯状体などの解体容易な連結部材により所定数の商品を連鎖状に連結しておき、商品収納ラックに投入した後に連結部材を解体するように構成されている。
【特許文献1】実開平04−111682号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1に記載された自動販売機においては連結された所定数の商品を一括して補充できる点において商品を一個ずつ補充するものに対して優れている。ところで、自動販売機において取扱う商品の容器形状は缶入り飲料に代表される円柱形の形状に限らず、底部に対して飲み口が萎んだ先細り形状、或いは胴部に凹凸を有する凹凸形状のような異形形状のものもある。例えば、容器形状が先細り形状の商品を前記連結部材で連結しようとした場合、連結部材により所定数の商品を連鎖状に連結することが困難で、運搬中に荷崩れを起すおそれがあり、安定した包装状態を維持することが困難であるという課題を有する。
【0005】
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、商品の容器形状にかかわず所定数の商品の安定した包装状態を維持可能な商品パッケージ及び前記商品パッケージにより包装された商品を用いて商品の補充を行う自動販売機の商品補充装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためにこの発明の請求項1にかかる商品パッケージは、一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなる商品パッケージであって、商品の容器形状が底部と飲み口とで異なる形状である場合には底部側を一端とすることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2にかかる自動販売機の商品補充装置は、前面が開口した本体キャビネットと、前記本体キャビネットにヒンジ機構により開閉自在に取付けられた外扉と、前記本体キャビネットの庫内に配設され、商品を積み重ねて収容する商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックへの商品の補充の際、一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなる商品パッケージごと投入し、商品パッケージの包装部材を切り離すようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
商品の容器形状には缶入り飲料に代表される円柱形のもの、底部に対して飲み口が萎んだ先細り形状、或いは胴部に凹凸を有する凹凸形状の異形形状のものというように様々な種類があるが、本発明の請求項1にかかる商品パッケージによれば、一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなる商品パッケージであって、商品の容器形状が底部と飲み口とで異なる形状である場合には底部側を一端とすることにより、容器形状が異なる各種商品も一端、例えば底部側の形状は略円筒に形成されて包装に適していることから、容器形状にかかわず缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル入り飲料,紙パック入り飲料などの各種商品を所定数ごとに一括して包装できるという効果を有する。
【0009】
また、本発明の請求項2にかかる自動販売機の商品補充装置によれば、前面が開口した本体キャビネットと、前記本体キャビネットにヒンジ機構により開閉自在に取付けられた外扉と、前記本体キャビネットの庫内に配設され、商品を積み重ねて収容する商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックへの商品の補充の際、一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなる商品パッケージごと投入し、商品パッケージの包装部材を剥脱するようにしたことにより、自動販売機の商品収納ラックへの商品の投入を商品パッケージごと行うことができるので、商品収納ラックへの商品の補充作業が容易となり、また、その補充時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態を示す商品パッケージを示し、(a)(b)はそれぞれ容器形状の異なる商品の包装状態の斜視図である。
【図2】本発明の異なる実施の形態の商品パッケージを示し、円筒形容器からなる商品の包装状態の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の商品パッケージにより商品補充が行われるサーペンタイン式商品収納ラックを備えた自動販売機を示し、外扉と断熱内扉を開けた状態の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の商品パッケージにより商品補充が行われる直積み式商品収納ラックを備えた自動販売機を示し、外扉と断熱内扉を開けて商品収納ラックを引き出した状態の斜視図である。
【図5】図4の商品収納ラックの構造を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の商品パッケージ及び自動販売機の商品補充装置の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における商品パッケージを示し、(a)(b)はそれぞれ異なる容器形状の商品を包装した状態の斜視図である。
図において、1、2はそれぞれ商品を示し、この例では商品1が円柱形の形状の缶入り飲料の商品であり、商品2が底部に対して飲み口が萎んだ先細り形状をなす異形形状の瓶入り飲料の商品である。3は透明な合成樹脂の成形品からなる包装部材であり、この包装部材3が商品パッケージを形成してなる。この包装部材3は長円をなす底辺部3aと帯状をなす周辺部3bからなり、底辺部3aおよび周辺部3bに跨ってミシン目3cが形成されている。前記包装部材3は、図1の(a)に示すような円柱形の形状の缶入り飲料の商品1の場合には、その飲み口側(一端側)を揃えて並べた状態の商品の飲み口側(一端側)を包装するものであり、図1の(b)に示すような底部に対して飲み口が萎んだ先細りの異形形状である瓶入り飲料の商品2の場合には、その底部(一端)を揃えて所定数(この例では4個)並べた状態の商品の底部側(一端側)を包装する。このように円柱形状の商品1や異形形状の商品2の一端を包装部材3で包装することにより、円柱形状の商品1は勿論のこと異形形状の商品2も包装状態を安定して維持することができる。
【0013】
前記包装部材(商品パッケージ)3による商品の包装は瓶入り飲料や缶入り飲料などを生産する工場において行われる。すなわち、瓶入り飲料や缶入り飲料などを生産する工場の生産ラインにおける箱詰機の前段工程に包装部材3が投入され、飲料を詰めた瓶や缶などの商品を、その底部を揃えた状態で所定数ずつ包装部材3により包装して通い箱に箱詰めされ、製品の種類ごとに配送センターに運ばれる。配送センターからは小売店などからの注文に応じて通い箱に箱詰めされた商品を小売店などに配送する。小売店では通い箱から包装された商品を取出し、包装部材3のミシン目に沿って包装部材3を剥脱して小売り供する。剥脱された包装部材3は通い箱とともに工場に返送され、リサイクルにより再び包装部材3として再生される。
【0014】
なお、前記実施の形態1では包装部材3が底辺部3aおよび周辺部3bからなるものについて説明したが、底辺部3aは必ずしも必要なものではなく、容器の傷つきや衛生状態に問題がない場合には底辺部3aを削除することもできる。
【0015】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2である商品パッケージを示す斜視図である。この実施の形態2における商品パッケージが実施の形態1の商品パッケージと異なる点は、包装部材4が商品2の飲み口(一端)の容器形状に一致するカップ部4aと補強用のフランジ部4bからなる点である。この包装部材4においてはカップ部4aにより商品2を鷲掴みするように包装することによって安定した包装状態が得られ、さらにフランジ部4bによって安定した包装状態を維持することができる。この商品パッケージの包装部材4の剥脱はフランジ部4bに手を掛けてカップ部4aを商品2から引き剥がすことにより行うことができる。なお、図2では円柱形の形状の缶入り飲料の商品2を包装する例を示しているが、底部に対して飲み口が萎んだ先細り形状をなす異形形状の瓶入り飲料の商品2(図1参照)についてもその底部を揃えて包装部材4により包装することができるものである。
【0016】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態であるサーペンタイン式商品収納ラックを備えた自動販売機を示す斜視図である。図において、10は前面が開口した箱形の断熱筐体として形成された本体キャビネットであり、本体キャビネット10の左側縁部には不図示のヒンジにより本体キャビネット10に支持された外扉11が開閉可能に設けられている。本体キャビネット10の庫内前面を閉塞する断熱内扉12は上下に分割されている。上部の断熱内扉12は前記外扉11の左側縁部にヒンジにより開閉可能に支持されるとともに常時は外扉11と一体的に開閉するようその自由端が当該外扉11に係止されている。一方、下部の断熱内扉12は本体キャビネット10の左側縁部にヒンジにより開閉可能に支持されるとともに常時は庫内前面を閉塞するようその自由端が本体キャビネット10に係止されている。13はディスプレイ扉であり、前記外扉11の前面に設けた不図示の透明パネルとの間に商品見本を展示するためのディスプレイ室を形成するものである。なお、外扉11の前面には選択ボタン装置、硬貨投入口、紙幣挿入口、商品取出口、硬貨返却口、扉ロック機構のハンドルなどが配設してある。
【0017】
本体キャビネット10の内側は底板14によって商品収容室15(庫内)と機械室16とに分割されている。前記商品収容室15は、左右方向に二つの断熱仕切板17によって三つの商品収容庫15a,15b,15cに画成されている。これら三つの商品収容庫15a,15b,15cは、本体キャビネット10の幅方向に並設される。図の例では商品収容庫15a,15cには左右方向に二列の商品収納ラック18が収容され、商品収容庫15bには一列の商品収納ラック18が収容されている。商品収納ラック18は良く知られているように湾曲したセグメントを上下方向に連接したセグメント列を前後に対向して配設して上下方向に蛇行した商品収納通路が画成され、この商品収納通路の上端に連係して庫内前面に開口した商品投入口19から投入された商品を当該商品収納通路に導くトップトレイ20が配設され、また、商品収納通路の下端には収納した商品を一つずつ搬出する商品搬出機構が配設されている。前記トップトレイ20は商品投入口19から商品収納通路に向かって漸次低くなるように傾斜している。
【0018】
また、図に示すように、商品収納ラック18の下方には商品収納ラック18(商品搬出機構)から搬出された商品を外扉11の商品取出口11aに搬出する商品搬出シュータ21が配設されている。なお、下部の断熱内扉12には商品搬出シュータ21と商品取出口11aとを連係するフラッパ付きの商品搬出口12aが設けられている。前記フラッパは商品搬出口12aの上端に開閉可能に軸支され、常時は商品搬出口12aを閉塞して庫内の冷気や暖気が流出するのを防止し、商品搬出シュータ21を転動又は滑走する商品により押し開かれるように構成されている。各商品搬出シュータ21の下部にはそれぞれの商品収容庫15a,15b,15cを冷却若しくは加熱する冷却/加熱ユニットが設置されている。また、機械室16には前記商品収容庫15a,15b,15cの冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する凝縮器,圧縮機などが収納されている。
【0019】
次に、図3に示す自動販売機に商品を補充する動作について説明する。ここでは図1に示した包装部材3により包装した商品群を商品パッケージ100として説明する。この商品パッケージ100は自動販売機の設置位置までは直立した姿勢で運搬され、自動販売機の商品投入口19に投入する際に横倒し姿勢で水平方向におかれる。外扉11を開放して露出された商品投入口19に対して横倒し姿勢で水平方向におかれた商品パッケージ100の先端を位置させた後、商品パッケージ100のミシン目3c(図1参照)に沿って包装部材3を剥脱しつつ商品パッケージ100を押し込むことにより包装から解かれた商品がトップトレイ20上を転動して商品収納通路に導かれる。なお、商品パッケージ100の包装部材3の剥脱は商品投入口19からトップトレイ20の上に商品パッケージ100を押し込んだ後、ミシン目3cを破るようにすることもでき、この場合には先端側のミシン目3cの間の剥脱部位を延長して形成し、それを手前に折り返しておけばよく、包装部材の剥脱方法は実施例の手段に限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態である直積み式商品収納ラックを備えた自動販売機を示す斜視図であり、図5は直積み式商品収納ラックの斜視図である。
図において、30は前面が開口した箱形の断熱筐体としてなる本体キャビネットであり、該本体キャビネット30にはその前面開口を閉塞する片開き式の外扉31が取付けられている。この外扉31は本体キャビネット30の上面に固着されたヒンジ金具32に取付けられたヒンジピン33および本体キャビネット30の基台30aに取付けられたヒンジピン(不図示)により開閉自在に支持されている。前記本体キャビネット30の内側は底板30bにより商品収容室34(庫内)と機械室38とに分割されている。商品収容室34(庫内)は断熱仕切板30cにより左右に並ぶ複数の商品収容室(この例では2室)に仕切られており、各商品収容室ごとに商品収納ラック35、商品搬出シュータ36および冷却/加熱ユニット(不図示)が上下方向に収設されている。37は庫内前面を閉塞する断熱内扉であり、本体キャビネット30に開閉自在に軸支されている。前記断熱内扉37には前記商品搬出シュータ36と外扉31の商品取出口31aを連係して開口されたフラッパ付きの商品搬出口37aを有している。機械室38には商品収納室内の冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する凝縮器,圧縮機などが収納されている。なお、前記外扉31の前面には不図示の商品見本のディスプレイ室,硬貨投入口,紙幣投入口,金銭返却レバー,釣銭返却口,商品取出口,ロック付きハンドルなどが設けられている。
【0021】
前記商品収納ラック35は庫内天井面に固着されたレール機構により庫内より引き出し自在であり、常時は庫内に格納されている。前記商品収納ラック35の構成を図5に示し、図5は商品収納ラック35を左斜め上面より見た斜視図である。商品収納ラック35は、一側面(自動販売機の前面から見て右側面)および底面を開放した箱型のラックケース35aの内部に隔壁351を挟んで前後に商品収納コラム352を画成し、隔壁351の下部にベンド機構353を組付けて構成され、各商品収納コラム352の開放面には積み重ねて収容された商品の脱落を防止する扉体(不図示)を備えている。前記ベンド機構353は周知のように下部フラッパ353aおよび上部フラッパ353bを備え、下部フラッパ353aの上に商品を積み重ねて収容する。前記ベンド機構353は隔壁351に内蔵されたベンドモータ(不図示)により下部フラッパ353aおよび上部フラッパ353bを選択的に制御して各商品収納コラム352に収納された商品を個別に搬出するように構成されている。なお、354は商品の高さサイズに応じて上部フラッパ353bを上下方向に移動させて上部フラッパ353bの高さ位置を設定する高さ調節機構である。
【0022】
次に、図4および図5に示す自動販売機に商品を補充する動作について説明する。ここでは図1に示した包装部材3により包装した商品群を商品パッケージ200として説明する。この商品パッケージ200は自動販売機の設置位置までは直立した姿勢で運搬され、商品収納ラック35の商品収納コラム352に装填する際に横倒し姿勢で鉛直方向におかれる。まず、外扉31および断熱内扉37を開いて庫内から商品収納ラック35を引き出し、商品収納コラム352の開放面に配設した扉体(不図示)を開ける。そして、開放された商品収納コラム352に横倒し姿勢で鉛直方向におかれた商品パッケージ200を包装部材3(図1参照)が手前になるように商品パッケージごと装填した後、商品パッケージ200のミシン目3c(図1参照)に沿って包装部材3を剥脱する。これにより包装から解かれた商品が商品収納コラム352内に積み重ねて収納される。
【0023】
前述したとおり本発明の商品パッケージによれば、一端を揃えて並べた所定数の商品1,2の一端側を剥脱自在な包装部材3で包装してなる商品パッケージであって、商品の容器形状が底部と飲み口とで異なる形状である場合には底部側を一端とする包装するようにしたことにより、容器形状にかかわず缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル入り飲料,紙パック入り飲料などの各種商品を所定数ごとに一括して包装できるという効果を有する。
【0024】
また、本発明の自動販売機の商品補充装置によれば、前面が開口した本体キャビネット10(30)と、前記本体キャビネット10(30)にヒンジ機構により開閉自在に取付けられた外扉11(31)と、前記本体キャビネット10(30)の庫内に配設され、商品を積み重ねて収容する商品収納ラック18(35)とを備えた自動販売機において、前記商品収納ラック18(35)への商品の補充の際、一端を揃えて並べた所定数の商品1,2の一端側を剥脱自在な包装部材3で包装してなる商品パッケージ100(200)ごと投入し、商品パッケージの包装部材3を剥脱するようにしたことにより、自動販売機の商品収納ラック18(35)への商品の投入を商品パッケージごと行うことができるので、商品収納ラック18(35)への商品の補充作業が容易となり、また、その補充時間を短縮することができる。
【0025】
なお、前述した実施の形態における商品パッケージは小売店に配送してショーケースに陳列して販売に供するものにも適用することができる。
【符号の説明】
【0026】
1、2 (異なる容器形状の)商品
3、4 包装部材
3c ミシン目
10、30 本体キャビネット
11、31 外扉
12、37 内扉
17、35 商品収納ラック
18 商品投入口
19 トップトレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなる商品パッケージであって、商品の容器形状が底部と飲み口とで異なる形状である場合には底部側を一端とすることを特徴とする商品パッケージ。
【請求項2】
前面が開口した本体キャビネットと、前記本体キャビネットにヒンジ機構により開閉自在に取付けられた外扉と、前記本体キャビネットの庫内に配設され、商品を積み重ねて収容する商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックへの商品の補充の際、一端を揃えて並べた所定数の商品の一端側を剥脱自在な包装部材で包装してなる商品パッケージごと投入し、商品パッケージの包装部材を切り離すようにしたことを特徴とする自動販売機の商品補充装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−238345(P2012−238345A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−200608(P2012−200608)
【出願日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【分割の表示】特願2007−301355(P2007−301355)の分割
【原出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】