説明

商品処理システム

【課題】 本発明の課題は、このような複数の商品処理装置から構成される商品処理システムにおいて操作者の操作負担を低減することができるようにすることにある。
【解決手段】 商品処理システム1は、計量装置2、包装装置3、検査装置4,5、1つの制御ボタン611A,611H,611I,611J,611K,611L,611M,617,618、および制御部62を備える。計量装置2は、商品を所定量はかり取って排出する。包装装置3は、所定量の商品を包装して包装商品Bを生成する。検査装置4,5は、包装商品Bを検査する。制御部62は、制御ボタン611A,611H,611I,611J,611K,611L,611M,617,618が押されると、計量装置2、包装装置3、および検査装置4,5に対して所定の順序で制御信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の商品処理装置(例えば、計量装置、包装装置、検査装置、および箱詰装置など)から構成される商品処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去に、計量装置および包装装置から主に構成される商品処理システムにおいて計量装置と包装装置と併せて制御することができる制御装置を設けてその制御装置により零点調整処理や全排出処理などの処理を自動で行わせるという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、零点調整処理や全排出処理などの処理における商品処理システムの操作者の操作負担を極めて低減することができる。
【特許文献1】特開2001−2013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、実際のところ、通常の商品処理システムには計量装置および包装装置のみならず検査装置や箱詰装置などが配備されていることが多く、このような商品処理システムの操作者にとっては、未だに負担の大きい操作が存在する。
本発明の課題は、このような複数の商品処理装置から構成される商品処理システムにおいて操作者の操作負担を低減することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1発明に係る商品処理システムは、計量装置、包装装置、検査装置、1つの制御ボタン、および制御部を備える。なお、ここにいう「制御ボタン」は、例えば、物理的なボタンであってもよいし、GUI(グラフィックユーザインターフェイス)を有する情報機器上のソフトウェアボタン(マウスやキーボードなどで押すことが可能なボタンやタッチパネルのボタン等)などであってもよい。計量装置は、商品を所定量はかり取って排出する。なお、ここにいう「量」には、重量および数量の両方が含まれる。包装装置は、所定量の商品を包装して包装商品を生成する。検査装置は、包装商品を検査する。制御部は、制御ボタンが押されると、計量装置、包装装置、および検査装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。
【0005】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、計量装置、包装装置、および検査装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、操作者が制御ボタンを押せば、あとは制御部が自動的に一連の処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。
第2発明に係る商品処理システムは、第1発明に係る商品処理システムであって、表示装置および装置特定情報表示手段をさらに備える。装置特定情報表示手段は、装置特定情報を表示装置に表示する。なお、ここにいう「装置特定情報」とは、各装置を特定する情報である。そして、装置特定情報表示手段は、動作中の装置に対応する装置特定情報を他の装置特定情報と異なる形態で表示する。なお、ここにいう「形態」とは、例えば、形状(例えば、浮き上がったように見える形状)、模様、色彩(図形の枠の色のみを変えることを含む)、点滅、あるいはこれらの結合である。
【0006】
この商品処理システムでは、装置特定情報表示手段が、装置特定情報を表示装置に表示する。そして、装置特定情報表示手段が、動作中の装置に対応する装置特定情報を他の装置特定情報と異なる形態で表示する。このため、この商品処理システムでは、操作者は、一連の自動処理の進捗状況を把握することができる。
第3発明に係る商品処理システムは、第2発明に係る商品処理システムであって、表示装置は、GUIを搭載する表示装置である。また、装置特定情報表示手段は、装置特定情報を図形として表示装置に表示する。
【0007】
この商品処理システムでは、装置特定情報表示手段が、装置特定情報を図形として表示装置に表示する。このため、この商品処理システムでは、操作者は、容易に一連の自動処理の進捗状況を把握することができる。
第4発明に係る商品処理システムは、第2発明または第3発明に商品処理システムであって、装置特定情報表示手段は、装置動作状態情報を、対応する装置特定情報と対にして表示装置に表示する。なお、ここにいう「装置動作状態情報」とは、各装置の動作状態の情報である。
【0008】
この商品処理システムでは、装置特定情報表示手段が、装置動作状態情報を、対応する装置特定情報と対にして表示装置に表示する。このため、この商品処理システムでは、操作者は、一連の自動処理の実行状態を監視することができる。
第5発明に係る商品処理システムは、第3発明に係る商品処理システムであって、装置特定情報表示手段は、装置動作状態情報を、対応する図形上に表示する。なお、ここにいう「装置動作状態情報」は、各装置の動作状態の情報である。
【0009】
この商品処理システムでは、装置特定情報表示手段が、装置動作状態情報を、対応する図形上に表示する。このため、この商品処理システムでは、操作者は、容易に一連の自動処理の実行状態を監視することができる。
第6発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、計量装置は、計量駆動部を有する。また、包装装置は、包装駆動部を有する。また、検査装置は、検査駆動部を有する。また、制御ボタンは、計量駆動部、包装駆動部、および検査駆動部の全てに電源を投入するためのボタンである。また、制御部は、制御ボタンが押されると、検査駆動部、包装駆動部、および計量駆動部の順に、電源投入信号を送信する。なお、ここにいう「電源投入信号」は、各駆動部に電源を投入するための信号である。
【0010】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、検査駆動部、包装駆動部、および計量駆動部の順に、電源投入信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、例えば、品種の切替時などにおいて検査装置や包装装置に包装商品が残存している場合には、それらの包装商品を処理した後に、新たな品種の商品処理を開始することができる。つまり、この商品処理システムでは、品種の切り分けをほぼ確実に行うことができる。
【0011】
第7発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、計量装置は、計量駆動部を有する。また、包装装置は、包装駆動部を有する。また、検査装置は、検査駆動部を有する。また、制御ボタンは、計量駆動部、包装駆動部、および検査駆動部の全ての電源を切断するためのボタンである。また、制御部は、制御ボタンが押されると、計量駆動部、包装駆動部、および検査駆動部の順に、電源切断信号を送信する。なお、ここにいう「電源切断信号」とは、各駆動部の電源を切断するための信号である。
【0012】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、計量駆動部、包装駆動部、および検査駆動部の順に、電源切断信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、(包装)商品処理流れ方向上流側から下流側の装置の駆動部が順次電源切断される。したがって、この商品処理システムでは、無難にシステムの稼働終了を行うことができる。
【0013】
第8発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、包装装置は、包装商品搬送ラインおよび切換機構を有する。包装商品搬送ラインは、包装商品を検査装置へ搬送するためのラインである。切換機構は、第1状態と第2状態とを切り換え可能である。第1状態では、包装商品が包装商品搬送ラインに移される。第2状態では、包装商品が系外に排出される。制御ボタンは、計量装置に投入された商品を全て排出するためのボタンである。制御部は、制御ボタンが押されると、包装装置に対して第2切換指示信号を送信し、また、包装装置に対して袋生成信号を送信し、その後に計量装置に対して全排出信号を送信する。なお、ここにいう「第2切換指示信号」とは、切換機構を第2状態にするための信号である。また、ここにいう「袋生成信号」とは、所定の袋を生成させるための信号である。また、ここにいう「全排出信号」とは、計量装置に投入された商品を全て排出するための信号である。
【0014】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、包装装置に対して第2切換指示信号を送信し、また、包装装置に対して袋生成信号を送信し、その後に計量装置に対して全排出信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、全排出した商品が自動的に系外に排出される。したがって、この商品処理システムでは、操作者の作業負担を低減することができる。
【0015】
第9発明に係る商品処理システムは、第8発明に係る商品処理システムであって、計量装置は、複数の計量ホッパを有し、複数の計量ホッパに投入された商品の量を基にした組合せ演算を行い、商品が許容範囲内の量となるように計量ホッパを選択して商品の排出を行う組合せ計量装置である。また、制御ボタンは、複数の計量ホッパに投入された商品を全て排出するためのボタンである。また、全排出信号は、複数の計量ホッパに投入された商品を全て排出するための信号である。
【0016】
この商品処理システムでは、全排出信号が、複数の計量ホッパに投入された商品を全て排出するための信号である。このため、この商品処理システムでは、組合せ計量装置において全排出した商品が自動的に系外に排出される。したがって、この商品処理システムでは、操作者の作業負担を低減することができる。
第10発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、検査装置は、計量部を有し、包装商品の重量検査処理を行う重量検査装置である。また、制御ボタンは、計量装置および計量部の零点を調整するためのボタンである。また、制御部は、制御ボタンが押されると、検査装置に対して計量部零点調整信号を送信し、その後に包装装置に対して袋生成信号を送信し、さらにその後に計量装置零点調整信号を送信する。なお、ここにいう「計量部零点調整信号」とは、計量部の零点を調整するための信号である。また、ここにいう「袋生成信号」とは、所定の袋を生成させるための信号である。また、ここにいう「計量装置零点調整信号」とは、計量装置の零点を調整するための信号である。
【0017】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、検査装置に対して計量部零点調整信号を送信し、その後に包装装置に対して袋生成信号を送信し、さらにその後に計量装置零点調整信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、操作者が制御ボタンを押せば、あとは制御部が自動的に検査装置の計量部の零点調整処理および計量装置の零点調整処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。また、この商品処理システムでは、計量装置よりも検査装置の計量部の方が先に零点調整処理が行われる。このため、この商品処理システムでは、例えば、計量装置の零点調整処理の前に全排出処理が行われた場合、検査装置の計量部によりほぼ確実に全排出処理において生成された包装商品が排除される。
【0018】
第11発明に係る商品処理システムは、第10発明に係る商品処理システムであって、包装装置は、包装商品搬送ラインおよび切換機構を有する。包装商品搬送ラインは、包装商品を検査装置へ搬送するためのラインである。切換機構は、第1状態と第2状態とを切り換え可能である。第1状態では、包装商品が包装商品搬送ラインに移される。第2状態では、包装商品が系外に排出される。制御部は、制御ボタンが押されると、計量部零点調整信号の送信後であって袋生成信号の送信前に、包装装置に対して第2切換指示信号を送信する。なお、ここにいう「第2切換指示信号」とは、切換機構を第2状態にするための信号である。
【0019】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、計量部零点調整信号の送信後であって袋生成信号の送信前に、包装装置に対して第2切換指示信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、例えば、計量装置の零点調整処理の前に全排出処理が行われた場合、全排出処理において生成された包装商品が、検査装置に頼ることなく、ほぼ確実に系外に排除される。
【0020】
第12発明に係る商品処理システムは、第10発明または第11発明に係る商品処理システムであって、計量装置は、複数の計量ホッパを有し、複数の計量ホッパに投入された商品の量を基にした組合せ演算を行い、商品が許容範囲内の量となるように計量ホッパを選択して商品の排出を行う組合せ計量装置である。また、制御ボタンは、複数の計量ホッパおよび計量部の零点を調整するためのボタンである。また、計量装置零点調整信号は、複数の計量ホッパの零点を調整するための信号である。
【0021】
この商品処理システムでは、計量装置零点調整信号が、複数の計量ホッパの零点を調整するための信号である。このため、この商品処理システムでは、操作者が制御ボタンを押せば、あとは制御部が自動的に組合せ計量装置の零点調整処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。
第13発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、制御ボタンは、計量装置、包装装置、および検査装置の全てを稼働させるためのボタンである。また、制御部は、制御ボタンが押されると、検査装置稼働信号を送信し、その後に計量装置稼働信号を送信し、さらにその後に包装装置稼働信号を送信する。なお、ここにいう「検査装置稼働信号」とは、検査装置を稼働させるための信号である。また、ここにいう「計量装置稼働信号」とは、計量装置を稼働させるための信号である。また、ここにいう「包装装置稼働信号」とは、包装装置を稼働させるための信号である。
【0022】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、検査装置稼働信号を送信し、その後に計量装置稼働信号を送信し、さらにその後に包装装置稼働信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、例えば、品種切替時などにおいて、システム内に残留している未検査の包装商品を検査してしまうことができる。また、この商品処理システムでは、例えば、計量装置に排出準備を先にさせた直後に包装装置に所定の袋を生成させるようにしておけば、包装商品の生産性を向上させることができる。
【0023】
第14発明に係る商品処理システムは、第13発明に係る商品処理システムであって、包装装置は、包装商品搬送ラインおよび切換機構を有する。包装商品搬送ラインは、包装商品を検査装置へ搬送するためのラインである。切換機構は、第1状態と第2状態とを切り換え可能である。第1状態では、包装商品が包装商品搬送ラインに移される。第2状態では、包装商品が系外に排出される。制御部は、制御ボタンが押されると、検査装置稼働信号を送信する前に、包装装置に対して第1切換指示信号を送信する。なお、ここにいう「第1切換指示信号」とは、切換機構を第1状態にするための信号である。
【0024】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、検査装置稼働信号を送信する前に、包装装置に対して第1切換指示信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、例えば、品種切替時において切換装置が第2状態にされている場合、操作者は、切換装置を自ら操作することなく、品種切替後において包装商品を検査装置に搬送することができる。
【0025】
第15発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、制御ボタンは、計量装置、包装装置、および検査装置の全てを停止させるためのボタンである。また、制御部は、制御ボタンが押されると、包装装置、計量装置、および検査装置の順に、停止信号を送信する。なお、ここにいう「停止信号」とは、各装置を停止させるための信号である。
【0026】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、包装装置、計量装置、および検査装置の順に、停止信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、品種切替時などにおいて最終の包装商品生成後に、計量装置に対して品種切替後の商品の排出準備をさせておくができる。また、この商品処理システムでは、品種切替前の未検査の包装商品がシステム内に残留することを防止することができる。このため、この商品処理システムでは、品種切替後のシステム稼働におけるトラブルを防止することができるとともに、品種切替後の包装商品の生産性を向上させることができる。
【0027】
第16発明に係る商品処理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る商品処理システムであって、計量装置は、複数の計量ホッパを有し、複数の計量ホッパに投入された商品の量を基にした組合せ演算を行い、商品が許容範囲内の量となるように計量ホッパを選択して商品の排出を行う組合せ計量装置である。また、包装装置は、包装商品搬送ラインおよび切換機構を有する。包装商品搬送ラインは、包装商品を検査装置へ搬送するためのラインである。切換機構は、第1状態と第2状態とを切り換え可能である。第1状態では、包装商品が包装商品搬送ラインに移される。第2状態では、包装商品が系外に排出される。また、制御ボタンは、計量ホッパの計量限界を超過する量の商品が計量ホッパに投入されることによって引き起こされた超過計量異常を解除するためのボタンである。また、制御部は、制御ボタンが押されると、検査装置稼働信号を送信し、その後に包装装置に対して第2切換指示信号を送信し、さらにその後に包装装置に対して袋生成信号を送信し、さらにその後に計量装置に対して全排出信号を送信し、さらにその後に計量装置零点調整信号を送信する。なお、ここにいう「検査装置稼働信号」とは、検査装置を稼働させるための信号である。また、ここにいう「第2切換指示信号」とは、切換機構を第2状態にするための信号である。また、ここにいう「袋生成信号」とは、所定の袋を生成させるための信号である。また、ここにいう「全排出信号」とは、複数の計量ホッパに投入された商品を全て排出するための信号である。また、ここにいう「計量装置零点調整信号」とは、計量装置の零点を調整するための信号である。
【0028】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、検査装置稼働信号を送信し、その後に包装装置に対して第2切換指示信号を送信し、さらにその後に包装装置に対して袋生成信号を送信し、さらにその後に計量装置に対して全排出信号を送信し、さらにその後に計量装置零点調整信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、操作者が制御ボタンを押せば、あとは制御部が自動的に超過計量異常の解除処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。
【0029】
第17発明に係る商品処理システムは、計量装置、包装装置、箱詰装置、1つの制御ボタン、および制御部を備える。なお、ここにいう「制御ボタン」は、例えば、物理的なボタンであってもよいし、GUI(グラフィックユーザインターフェイス)を有する情報機器上のソフトウェアボタン(マウスやキーボードなどで押すことが可能なボタンやタッチパネルのボタン等)などであってもよい。計量装置は、商品を所定量はかり取って排出する。なお、ここにいう「量」には、重量および数量の両方が含まれる。包装装置は、所定量の商品を包装して包装商品を生成する。箱詰装置は、包装商品を箱詰めする。制御部は、制御ボタンが押されると、計量装置、包装装置、および箱詰装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。
【0030】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、計量装置、包装装置、および箱詰装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、制御ボタンを押せば、制御部が、自動的に一連の処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。
第18発明に係る商品処理システムは、計量装置、包装装置、包装商品処理装置、1つの制御ボタン、および制御部を備える。なお、ここにいう「制御ボタン」は、例えば、物理的なボタンであってもよいし、GUI(グラフィックユーザインターフェイス)を有する情報機器上のソフトウェアボタン(マウスやキーボードなどで押すことが可能なボタンやタッチパネルのボタン等)などであってもよい。また、ここにいう「包装商品処理装置」とは、包装商品の検査処理を行う検査装置や包装商品の箱詰処理を行う箱詰装置などである。計量装置は、商品を所定量はかり取って排出する。なお、ここにいう「量」には、重量および数量の両方が含まれる。包装装置は、所定量の商品を包装して包装商品を生成する。包装商品処理装置は、包装商品を処理する。制御部は、制御ボタンが押されると、計量装置、包装装置、および包装商品処理装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。
【0031】
この商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、計量装置、包装装置、および包装商品処理装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、制御ボタンを押せば、制御部が、自動的に一連の処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る商品処理システムでは、制御ボタンが押されると、制御部が、計量装置、包装装置、および検査装置に対して所定の順序で制御信号を送信する。このため、この商品処理システムでは、制御ボタンを押せば、制御部が、自動的に一連の処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
〔商品処理システムの構成〕
本発明の実施の形態に係る商品処理システム1は、図1および図2に示されるように、主に、組合せ計量装置2、製袋包装装置3、シールチェッカ4、重量チェッカ5、第1操作盤6、および第2操作盤7から構成される。なお、ここで、図1は、商品処理システム1全体の斜視図である。また、図2は、カバー類などを脱着した状態の商品処理システム1の側面図である。以下、商品処理システム1の構成装置について詳述する。
【0034】
(1)組合せ計量装置
ここでは、図3、図4、および図5を用いて組合せ計量装置2について詳述する。なお、ここで、図3は、組合せ計量装置2の外観斜視図である。また、図4は、組合せ計量装置2のA−A断面図である。また、図5は、組合せ計量装置2の制御ブロック図である。
組合せ計量装置2は、主に、分散フィーダ22、放射フィーダ23、プールホッパ24、計量ホッパ25、集合排出シュート26、および計量制御部21(図5参照)から構成されている。なお、放射フィーダ23、プールホッパ24、計量ホッパ25は、それぞれ円形に配置されている。なお、以下、関連する放射フィーダ23、プールホッパ24および計量ホッパ25をまとめてヘッドと称する。
【0035】
分散フィーダ22は、扁平な円錐テーブル状の部材である。分散フィーダ22は、分散フィーダ22の上方に備えられる供給コンベア9から被計量物(例えば、ポテトチップススやあめ玉など)の供給を受ける。分散フィーダ22は、その下部に有する図示しない電磁石により振動し、上面に供給された被計量物を周方向に分散させながら径方向に搬送し、放射フィーダ23に被計量物を供給する。
【0036】
放射フィーダ23は、ステンレス鋼板を折り曲げて成形した板金製の部材であり、分散フィーダ22の周囲に配置されている。放射フィーダ23は、その下部に有する図示しない電磁石により振動し、被計量物を径方向に搬送し、同一のヘッドにあるプールホッパ24に被計量物を供給する。なお、各放射フィーダ23の搬送能力は、電磁石の振動振幅および振動時間により調整される。これにより、各プールホッパ24に保持される被計量物の重量が既定の範囲内になるように制御される。
【0037】
プールホッパ24は、各放射フィーダ23の先端部下方に配置されており、放射フィーダ23から供給された被計量物を一時的に貯め込む。プールホッパ24は、計量制御部21(後述)の指示により下部に設けられているゲート24aを開け、同一のヘッドにある計量ホッパ25に被計量物を供給する。
計量ホッパ25は、各プールホッパ24の直下に配置されており、プールホッパ24から供給された被計量物の重量をロードセル28(図5参照)により計量する。計量ホッパ25は、計量制御部21(後述)の指示により下部に設けられているゲート25aを開けることにより被計量物を集合排出シュート26に排出する。
【0038】
ロードセル28は、各計量ホッパ25に保持される被計量物を計量する重量計測器である。ロードセル28は、被計量物の計量結果である計量信号を計量制御部21(後述)へと送信する。
集合排出シュート26は、計量ホッパ25から排出される被計量物を下方に集合させて排出する部材である。
【0039】
計量制御部21は、組合せ計量装置2を制御する。計量制御部21は、主に、被計量物の組合せ計量を対象とした制御などを行う。この計量制御部21は、図5に示されるように、分散フィーダ22、放射フィーダ23、プールホッパ24、計量ホッパ25、ロードセル28、第1操作盤6、および第2操作盤7と接続されている。また、この計量制御部21は、図5に示されるように、CPU211、ROM(Read Only Memory)212、RAM(Random Access Memory)213、EEPROM(図示せず)、および通信回路(図示せず)等を備えている。そして、これらのデバイス211,212,213は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。ROM212には、各部22,23,24,25を制御するための制御プログラムが格納されている。CPU211は、ROM212に格納される制御プログラムを実行するとともに必要な制御データをRAM213から読み出して、各部22,23,24,25の制御を行う。また、このCPU211は、ロードセル28からRAM213に書き込まれる計量データを基準値と比較し、計量データが基準値を超過した場合、オーバースケールエラーが発生したと判断し、オーバースケールエラー識別信号を発信する。EEPROMは、一定の電圧を印加することにより書き換え可能になるROMであって、後述する予約番号等の各種設定値などを格納する。また、この計量制御部21は、各操作盤6,7のタッチパネル61,71において入力された設定値や上下限値などをRAM213やEEPROMに記憶したり、各部22,23,24,25,28から得られる情報を操作盤6,7に送信したりする。
【0040】
(2)製袋包装装置
ここでは、図2、図6〜図12を用いて製袋包装装置3について詳述する。なお、ここで、図6は、横シール機構の正面図である。また、図7は、横シール機構の平面図である。また、図8は、横方向駆動機構の外観斜視図である。また、図9は、横シール機構324、回転ブラシ機構33、シュートコンベア35の位置関係を示す図である。また、図10は、包装済みの被計量物(以下、包装商品という)Bを搬送する際におけるシュートコンベア35の状態を示す図である。また、図11は、非正常な包装商品B(ロングバッグB1(後述)など)を系外に排出する際におけるシュートコンベア35の状態を示す図である。また、図12は、製袋包装装置3の制御ブロック図である。
【0041】
製袋包装装置3は、主に、縦型の製袋包装部32、フィルム供給部33、回転ブラシ機構33、シュートコンベア35、搬送コンベア36、および包装制御部31から構成されている。以下、製袋包装装置3の構成要素について詳述する。
(2−1)製袋包装部
製袋包装部32は、図2に示されるように、主に、成形機構321、プルダウンベルト機構322、縦シール機構323、横シール機構324、および支持フレーム325から構成されており、組合せ計量装置2から排出された被計量物を袋詰めする役割を担う。
【0042】
成形機構321は、図2に示すように、チューブ321Aおよびフォーマー321Bを有しており、後述するフィルム供給部33からシート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形する。チューブ321Aは、円筒形状の部材であり、上下端が開口している。チューブ321Aは、平面的に天板38の中央近傍の開口部分に配置され、図示しないブラケットを介してフォーマー321Bと一体にされている。このチューブ321Aの上端の開口部には、組合せ計量装置2から計量された被計量物が投入される。フォーマー321Bは、チューブ321Aを取り囲むように配置されている。このフォーマー321Bの形状は、フィルム供給部33から送られてきたシート状のフィルムFがフォーマー321Bとチューブ321Aとの間を通るときに筒状に成形されるような形状とされている。このフォーマー321Bも、図示しない支持部材を介して支持フレーム325に固定されている。また、成形機構321のチューブ321Aやフォーマー321Bは、製造する袋の幅寸法に応じて取り替えることができるようにされている。そのために成形機構321は、支持フレーム325に対し着脱自在にされている。
【0043】
プルダウンベルト機構322と縦シール機構323とは、天板38から吊り下げられているレール39に支持されており、チューブ321Aを両側から挟むように配置されている。これらの機構322,323は、チューブ321Aが取り付けられるときに、レール39に沿って移動して位置合わせがされる。プルダウンベルト機構322は、チューブ321Aに巻き付いた筒状フィルムFを吸着して下方に搬送する機構であり、主として、駆動ローラ322Aおよび従動ローラ322Bと、吸着機能を有するベルト322Cとから構成されている。縦シール機構323は、チューブ321Aに巻き付いている筒状フィルムの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ321Aに押しつけながら加熱して、縦にシールする機構である。この縦シール機構323は、ヒータ323A(図12参照)や、ヒータにより加熱され筒状フィルムの重なり部分に接触するヒータベルト等を有している。
【0044】
横シール機構324は、成形機構321、プルダウンベルト機構322,および縦シール機構323の下方に配置され、支持フレーム325に支持されている。この横シール機構324は、図6および図7に示すように、左右のシールジョー移動ユニット324a,324bから構成される。これらのシールジョー移動ユニット324a,324bは、それぞれ、2つのシールジョー371,372をD字状に旋回させながら、筒状フィルムを横シールするときに両ユニット324a,324bの一対のシールジョー371又はシールジョー372を押しつけ合わせるためのユニットである。以下、図6および図7において、筒状フィルムFの左側に位置する方を第1シールジョー移動ユニット324a、右側に位置する方を第2シールジョー移動ユニット324bと呼ぶこととする。なお、筒状フィルムFは、両シールジョー移動ユニット324a,324bを区切る面C0に沿って、面C0が筒状フィルムFの幅方向中心となるような状態で下方に搬送される。
【0045】
シールジョー移動ユニット324a,324bは、ともにシールジョー371,372を有しているが、シールジョー371の駆動モータとシールジョー372の駆動モータとは異なっている。シールジョー371は、駆動モータ373によって軸C1,C2を中心に回転する。すなわち、第1シールジョー移動ユニット324aのシールジョー371は軸C1を中心として、第2シールジョー移動ユニット324bのシールジョー371は軸C2を中心として回転する。一方、シールジョー372は、駆動モータ374によって軸C1,C2を中心に回転する。すなわち、第1シールジョー移動ユニット324aのシールジョー372は軸C1を中心として、第2シールジョー移動ユニット324bのシールジョー372は軸C2を中心として回転する。
【0046】
駆動モータ373の回転により、ギア373b,373cが回転し、シュミットカップリング375を介してシールジョー移動ユニット324a,324bの旋回中心C1,C2と同軸の旋回軸94,96に回転が伝わる。そして、旋回軸94にはレバー373dの一端が、旋回軸96にはレバー373fの一端が固定されているため、各レバー373d,373fが旋回中心C1,C2の周りを回転することになる。
【0047】
一方、駆動モータ374の回転により、ギア374b,374cが回転し、シュミットカップリング376を介してシールジョー移動ユニット324a,324bの旋回中心C1,C2と同軸の旋回軸95,97に回転が伝わる。そして、旋回軸95にはレバー374dの一端が、旋回軸97にはレバー374fの一端が固定されているため、各レバー374d,374fが旋回中心C1,C2の周りを回転することになる。
【0048】
第1シールジョー移動ユニット324aのシールジョー371は、一端がレバー373dの先端に、他端がレバー373eの先端によって支持されている。レバー373eは、旋回中心C1を中心として回転する部材であり、旋回軸95に相対回転可能に支持されている。
第2シールジョー移動ユニット324bのシールジョー371は、一端がレバー373fの先端に、他端がレバー373gの先端によって支持されている。レバー373gは、旋回中心C2を中心として回転する部材であり、旋回軸97に相対回転可能に支持されている。
【0049】
第1シールジョー移動ユニット324aのシールジョー372は、一端がレバー374dの先端に、他端がレバー374eの先端によって支持されている。レバー374eは、旋回中心C1を中心として回転する部材であり、旋回軸94に相対回転可能に支持されている。
第2シールジョー移動ユニット324bのシールジョー372は、一端がレバー374fの先端に、他端がレバー374gの先端によって支持されている。レバー374gは、旋回中心C2を中心として回転する部材であり、旋回軸96に相対回転可能に支持されている。
【0050】
各シールジョー371,372は、図7の垂直方向に筒状フィルムFの寸法より長く延びて形成された部材であり、内部にヒータ324A,324B(図12参照)を有している。このヒータ324A,324Bによってシールジョー371,372のシール面が加熱され、左右のシールジョー371,372によって挟み込まれた筒状フィルムFの一部が熱シールされるようになっている。
【0051】
なお、シュミットカップリング375,376は、リンクにより結合されている3枚の円板から構成されており、入力軸の回転を出力軸に伝達する軸継手である。これらのシュミットカップリング375,376は、平面的に固定されている入力軸に対して出力軸が平面的に移動して両者の軸芯距離が変わった場合にも、入力軸の回転を出力軸に伝えることができるものである。
【0052】
また、旋回軸94,95,96,97は、それぞれ、水平移動板381a,382a,381b,382bに軸支されている。これらの水平移動板381a,382a,381b,382bは、図8等に示す横方向駆動機構385によって水平移動する。水平移動板381a,382aが互いに同じ動きをして、水平移動板381b,382bが互いに同じ動きをする。ここでは、水平移動板381a,381bを例にとって横方向駆動機構385の説明を行う。図8に示されるように、横方向駆動機構385は、水平移動板381a,381bを互いに近接又は離反させるための駆動機構75を有するとともに、水平移動板381a,381bを水平方向にスライド自在に支持するガイド部やガイドレールを有している。
【0053】
駆動機構75は、サーボモータ80(図6参照)によって回転するボールねじ80aと、ボールねじ80aに螺合する第1および第2ナット部材81,82と、ボールねじ80aと水平方向で直交するように設けられた第1および第2連結ロッド83,84と、移動方向に沿って設けられた1対の第3連結ロッド85と、第3連結ロッド85と平行に設けられた第4連結ロッド86とを有している。
【0054】
第1連結ロッド83は継手87を介して1対の第3連結ロッド85に連結されており、1対の第3連結ロッド85の先端は水平移動板381bの側端面に固定されている。なお、1対の第3連結ロッド85は、水平移動板381aをスライド自在に貫通している。また、第2連結ロッド84は継手88を介して第4連結ロッド86に連結されており、第4連結ロッド86の先端は水平移動板381aの側端面に固定されている。
【0055】
そして、ボールねじ80aにおいて、第1ナット部材81が螺合する部分と、第2ナット部材82が螺合する部分とは、互いに逆ねじになっている。
このような駆動機構75により、ボールねじ80aが回転することにより、水平移動板381a,381bを互いに近接させたり、離反させたりすることが可能となる。
(2−2)フィルム供給部
フィルム供給部33は、本実施形態では製袋包装部32に隣接して設けられており、製袋包装部32の成形機構321にシート状のフィルムFを供給する役割を担う。このフィルム供給部33にはフィルムFが巻かれたロールがセットされ、このロールからフィルムFが繰り出される。
【0056】
(2−3)回転ブラシ機構
回転ブラシ機構33は、横シール機構324における包装商品Bの排出位置の直下であって、横シール機構324とシュートコンベア35との間に配置されている。そして、この回転ブラシ機構33は、図9に示すように、ぞれぞれの回転軸を中心に回転する一対の回転ブラシ331a,331bと、回転ブラシ331a,331bを回転駆動させる駆動モータ332a,332bとを備えている。
【0057】
一対の回転ブラシ331a,331bは、図9に示すように、各回転軸が水平になるように配置されている。そして、一対の回転ブラシ331a,331bは、横シール機構324において上端のシール部分から吊り下げられた状態で送られてくる包装商品Bを両側から挟みこむように両回転ブラシ331a,331b間へ誘導し、シュートコンベア35の所定の位置へ落下させる。また、回転ブラシ331a,331bは、同じ大きさであって、そのブラシの先端部分が回転軸を中心として円軌道を描くように回転する。このため、包装商品Bが横シール機構324のシールジョー(図示せず)のいずれか一方にくっついて回転ブラシ331a,331bの間の中心部分に落下しない場合でも、回転ブラシ331a,331bの頭頂部近傍から内側の範囲内であればその間に巻き込むようにして包装商品Bを回転ブラシ331a,331bの間に誘導することができる。なお、一対の回転ブラシ331a,331bは、包装商品Bが回転ブラシ機構33において滞留することのないように、製袋包装部32における包装商品Bの製造速度と同等の速度、あるいはそれよりも若干速い速度で回転する。さらに、一対の回転ブラシ331a,331bは、その間の隙間が包装商品Bの厚みよりもやや狭くなるように配置されており、包装商品Bの厚みに応じて回転ブラシ331a,331b間の距離を調整するための調整機構333を有している。
【0058】
なお、回転ブラシ331a,331bは、実際には回転軸を中心とする半径方向に向かって伸びるブラシ部分を有しているが、各図では便宜上、単なる円として示している。このため、両回転ブラシ331a,331b間に挟まれるようにして搬送される包装商品Bは、このブラシ部分の弾性によって適度な圧力を両側から受けながらシュートコンベア35へ送られる。
【0059】
駆動モータ332a,332bは、回転ブラシ331a,331bをそれぞれ独立して回転駆動する。また、駆動モータ332a,332bは、包装制御部31に接続されており、包装制御部31によって製袋包装部32における運転速度に応じて回転速度が制御される。また、包装制御部31は、駆動モータ332a,332bを独立して制御することで、回転ブラシ331a,331bの個々の回転速度に差をつけて包装商品Bの搬送方向を調整することができる。
【0060】
(2−4)シュートコンベア
シュートコンベア35は、図2に示すように、横シール機構324における包装商品Bの排出位置および回転ブラシ機構33の下方に配置されており、搬送面の角度が約30度に設置された状態で落下してくる包装商品Bを受け止めて下流側へと搬送する。また、シュートコンベア35は、図9に示すように、開閉可能なコンベア(以下、開閉コンベアという)351(図中の2点鎖線矢印参照)と、回転ブラシ機構33から送り出される包装商品Bを搬送する無端状の平ベルト352、平ベルト352を内側から支持する駆動ローラ353、回転駆動力を発生させるモータ354等を備えている。そして、シュートコンベア35は、モータ354の回転駆動力がタイミングベルトを介して駆動ローラ353に伝達されて平ベルト352が回転することで、平ベルト352上に載置された包装商品Bを、所望の方向へ搬送する。
【0061】
開閉コンベア351は、図9〜図11に示す包装制御部31によって開閉状態を制御されており、閉状態では搬送コンベア36に対して包装商品Bを搬送し(図10参照)、開状態ではロングバッグB1(後述)等の非正常な包装商品Bをシステム系外に排出する(図11参照)。具体的には、包装制御部31は、通常運転中においては、図10に示すように、開閉コンベア351を閉状態としており、包装商品Bを搬送コンベア36に対して搬送する。一方、図11に示すように、包装商品Bよりも搬送方向における長さが大きい、いわゆるロングバッグB1が製袋包装部32の横シール機構324から排出される場合に、包装制御部31は、開閉コンベア351を開状態とする。
【0062】
(2−5)搬送コンベア
搬送コンベア36は、図2に示すように、シュートコンベア35に対して排出された包装商品Bをシールチェッカ4まで搬送するためのコンベアである。この搬送コンベア36は、図2に示すように、水平方向よりも斜め上方に向かって延びる搬送ラインであって、シールチェッカ4に対して包装商品Bを搬送する。
【0063】
(2−6)包装制御部
包装制御部31は、図12に示されるように、駆動ローラ322Aの駆動モータ322C、従動ローラ322Bの駆動モータ322D、吸着機能を有するベルト322Cの駆動モータ322E、縦シール機構323のヒータ323A、ヒータベルトの駆動モータ323B、駆動モータ373,374、シールジョー324a,324bの内部ヒータ324A,324B、サーボモータ80、回転ブラシ331a,331bの駆動モータ332a,332b、駆動ローラ353のモータ354、開閉コンベア351の開閉駆動部355、温度センサ(図示せず)、第1操作盤6、および第2操作盤7と接続されている。また、この包装制御部31は、図12に示されるように、CPU311、ROM312、RAM313、EEPROM(図示せず)、および通信回路(図示せず)等を備えている。そして、これらのデバイス311,312,313は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。ROM312には、各部80,322C,322D,322E,323A,323B,324A,324B,332a,332b,354,355,373,374を制御するための制御プログラムが格納されている。CPU311は、ROM312に格納される制御プログラムを実行するとともに必要な制御データをRAM313から読み出して、各部80,322C,322D,322E,323A,323B,324A,324B,332a,332b,354,355,373,374の制御(例えば、袋の生成スピードや包装商品Bの搬送スピード)を行う。また、このCPU311は、温度センサからRAM313に書き込まれる温度データに基づいてヒータ323A,324A,324Bの加熱温度を調節する。EEPROMは、一定の電圧を印加することにより書き換え可能になるROMであって、後述する予約番号等の各種設定値などを格納する。また、この包装制御部31は、各操作盤6,7のタッチパネル61,71において入力された設定値や上下限値などをRAM313やEEPROMに記憶したり、各部(温度センサ含む)80,322C,322D,322E,323A,323B,324A,324B,332a、332b、354,355,373,374から得られる情報を操作盤6,7に送信したりする。
【0064】
(3)シールチェッカ
ここでは、図2および図13を用いてシールチェッカ4について詳述する。なお、ここで、図13は、シールチェッカ4の制御ブロック図である。
シールチェッカ4は、袋のシール不良を検査する装置であって、包装商品Bを搬送する搬送ベルト45、包装商品Bを上から押さえる押え具42、押え具42を平行運動させる平行運動機構43、押え具42と平行運動機構43とを移動自在に接合するリンク44、リンク44の下端の回転中心に設けられる回転角検出器(例えば、ロータリーエンコーダ等)48(図13参照)、およびシールチェッカ制御部41を備える。
【0065】
搬送ベルト45は、駆動モータ47(図13参照)により回転駆動される回転駆動ロータ46により駆動される。
押え具42は、リンク44を介して平行運動機構43に、所定の角度の範囲内において回転自在に取り付けられており、包装商品Bが進入してくると、若干斜め上方に持ち上がり、その後、押え具42の自重によって、包装商品Bの袋を押さえ付ける。
【0066】
シールチェッカ制御部41は、図13に示されるように、駆動モータ47、平行運動機構43、および回転角検出器48と接続されている。また、このシールチェッカ制御部41は、図13に示されるように、CPU411、ROM412、RAM413、EEPROM(図示せず)、および通信回路(図示せず)等を備えている。そして、これらのデバイス411,412,413は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。ROM412には、各部43,47を制御するための制御プログラムが格納されている。CPU411は、ROM412に格納される制御プログラムを実行するとともに必要な制御データをRAM413から読み出して、各部43,47の制御を行う。また、このCPU411は、回転角検出器48からRAM413に書き込まれるリンク44の回転角データを基準回転角と比較し、回転角データが基準回転角よりも小さい場合、シール不良信号を発信する。EEPROMは、一定の電圧を印加することにより書き換え可能になるROMであって、後述する予約番号等の各種設定値などを格納する。また、このシールチェッカ制御部41は、各操作盤6,7のタッチパネル61,71において入力された設定値や上下限値などをRAM413やEEPROMに記憶したり、各部43,47,48から得られる情報を操作盤6,7に送信したりする。
【0067】
(4)重量チェッカ
ここでは、図2および図14を用いて重量チェッカ5について詳述する。なお、ここで、図14は、重量チェッカ5の制御ブロック図である。
重量チェッカ5は、包装商品Bの重量が規定値内に収まっているか否かを検査するための装置であって、主に、包装商品Bの重量を計量するロードセル58(図14参照)、ロードセル58の上部に支持される計量コンベヤ54、包装商品Bを搬送するための取込みコンベア52、包装商品Bに金属が混入されていないかを検査するための金属検出器59(図14参照)、非正常な包装商品Bを系外から排出するための振分レバー(図示せず)、および重量チェッカ制御部51を備えている。
【0068】
取込みコンベア52および計量コンベア54は、駆動モータ56,57により回転駆動される回転駆動ロータ53,55により駆動される。
振分レバーは、駆動モータ60によって駆動され、正常な包装商品Bを正規のルートに搬送するパラレル状態と、非正常な包装商品Bを系外に排出するクロス状態とに切り換わる。
【0069】
重量チェッカ制御部51は、図14に示されるように、駆動モータ56,57、ロードセル58、金属検出器59、駆動モータ60と接続されている。また、この重量チェッカ制御部51は、図14に示されるように、CPU511、ROM512、RAM513、EEPROM(図示せず)、および通信回路(図示せず)等を備えている。そして、これらのデバイス511,512,513は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。ROM512には、駆動モータ56,57を制御するための制御プログラムが格納されている。CPU511は、ROM512に格納される制御プログラムを実行するとともに必要な制御データをRAM513から読み出して、駆動モータ56,57,60の制御を行う。また、このCPU511は、ロードセル58からRAM513に書き込まれる計量データが所定の許容値内に収まっているか否かを判断し、計量データが所定の許容値内にない場合、重量不良信号を発信する。また、このCPU511は、金属検出器59からRAM513に書き込まれる金属検出データが所定の許容値内に収まっているか否かを判断し、金属検出データが所定の許容値内にない場合、金属混入通知信号を発信する。EEPROMは、一定の電圧を印加することにより書き換え可能になるROMであって、後述する予約番号等の各種設定値などを格納する。また、この重量チェッカ制御部51は、各操作盤6,7のタッチパネル61,71において入力された設定値や上下限値などをRAM513やEEPROMに記憶したり、各部56,57,58から得られる情報を操作盤6,7に送信したりする。
【0070】
(5)操作盤
本実施の形態に係る商品処理システム1では製袋包装装置3の位置に第1操作盤6が設けられ、重量チェッカ5の位置に第2操作盤7が設けられているが、これらの操作盤6,7は、全く同一のものである。したがって、ここでは、第1操作盤6についてのみ詳述することにする。なお、ここでは、図15を用いて説明を行う。ここで、図15は、第1操作盤の内部構造および外部接続状態を表す図である。
【0071】
(5−1)第1操作盤の構成
第1操作盤6は、図15に示されるように、計量制御部21、包装制御部31、シールチェッカ制御部41、および重量チェッカ制御部51とイーサーネット(登録商標)等のネットワーク回線を通じて通信接続される。また、この第1操作盤6は、CPU62、メインメモリとしてのRAM63、ハードディスク64、タッチパネル61、および通信インターフェイス65などを備えている。そして、これらのデバイス61,62,63,64は、バスライン等を介して相互に接続されている。ハードディスク64には、商品処理システム1を管理するための管理プログラム64aおよび予約設定データベース64b(後述)が格納されている。なお、ここで、管理プログラム64aは、Windows(登録商標)上で動作することが可能であり、主に、予約設定モジュール、予約選択モジュール、個別装置設定モジュール、情報加工モジュール、零点調整モジュール、全排出モジュール、チューブモジュール、ワンバッグモジュール、全スタートモジュール、全停止モジュール、電源投入モジュール、電源切断モジュール、品質管理モジュール、撮影モジュール、印刷モジュール、コピーモジュール、およびエラーログ表示モジュール等のモジュールから構成されている。CPU62は、管理プログラム64aを実行し、各制御部21,31,41,51を通じて商品処理システム1全体の制御を行ったり、各装置2,3,4,5の個別制御を行ったり、各装置2,3,4,5から送信されてくる種々のデータを加工してタッチパネル61に表示させたりする。RAM63は、ハードディスク64から管理プログラム64aや予約番号データベース64bを適宜読み込み、CPU62に供給する。タッチパネル61は、操作者に対して種々の設定画面や情報提供画面を表示するとともに、操作者が画面上に表示されるコマンドボタンなどを指などで押す又は触れる(以下、「選択する)という)ことによって種々の設定値などを入力することができる表示装置である。通信インターフェイス65は、各装置2,3,4,5の制御部21,31,41,51の通信回路とイーサーネット(登録商標)等のネットワーク回線を通じて接続されている。このため、第1制御盤6は、第1制御盤6において入力された設定値などを各制御部21,31,41,51に送信したり、逆に各制御部21,31,41,51から各種データを受信したりすることができる。
【0072】
(5−2)第1操作盤の表示画面
ここでは、図16〜図34を用いて第1操作盤6のタッチパネル61上に表示される各種画面について詳述する。ここで、図16は、Home Screen(ホーム画面)610のOverView Screen(オーバービュー画面)611を示す図である。また、図17は、Home Screen610のOverView Screen611(システム電源切断状態)を示す図である。また、図18は、Home Screen610のOverView Screen611(システム電源投入状態)を示す図である。また、図19は、Home Screen610のOverView Screen611(ホームボタンのプルアップ表示状態)を示す図である。また、図20は、Home Screen610のOverView Screen611(製袋包装装置3の原点サーチ状態)を示す図である。また、図21は、Home Screen610のOverView Screen611(シールチェッカ運転開始待機状態)を示す図である。また、図22は、Home Screen610のOverView Screen611(初期運転完了状態)を示す図である。また、図23は、シールチェッカエラーおよび重量チェッカエラー発生時のエラー表示を示す図である。また、図24は、重量チェッカ回線断エラー発生時のエラー表示を示す図である。また、図25は、シールチェッカエラーおよび重量チェッカエラー発生時および予約番号不一致エラー発生時のエラー表示を示す図である。また、図26は、Tuning Screen(チューニング画面)を示す図である。また、図27は、Report Screen(レポート画面)(Error Log Screen(エラーログ表示))を示す図である。また、図28は、Report Screen(レポート画面)(LinePerformance Screen(ライン稼働状況表示))を示す図である。また、図29は、Metal Detecter Screen(金属検出器画面)を示す図である。また、図30は、Setting Screen(予約設定画面)630(スクロールバー最上位)を示す図である。また、図31は、Setting Screen630(スクロールバー中位)を示す図である。また、図32は、Setting Screen630(スクロールバー最下位)を示す図である。また、図33は、表形式のPreset Select Screen(予約選択画面)を示す図である。また、図34は、アイコン表示形式のPreset Select Screenを示す図である。
【0073】
管理プログラム64aが起動されると、タッチパネル61には、先ず、Home Screen610が表示される。
(A)Home Screen
このHome Screen610は、図16に示されるように、3つのフレームに分割されており、以下、上から下に向かって第1フレーム610A、第2フレーム610B、および第3フレーム610Cと称する。
【0074】
第1フレーム610Aには、主に、画面名称表示ボックス619、日英表示切換ボタン620、およびヘルプボタン621等が表示される。画面名称表示ボックス619には、その時点で表示されている画面の名称が表示される。日英表示切換ボタン620は、表示が「日本語」のときに選択されると日本語表示を英語表示に変換し、表示が「English」のときに選択されると英語表示を日本語表示に変換する。ヘルプボタン621は、選択されるとヘルプ画面を表示する。
【0075】
第2フレーム610Bには、OverView Screen611、Tuning Screen612、Report Screen613、Metal Detecter Screen614、Setting Screen630(図30参照)、およびPreset Select Screen660(図33参照)の画面などが表示される。なお、各画面611,612,613,614は、対応するタブ611Z,612Z,613Z,614Zが選択されることにより切り替わって表示されるようになっている(各画面611,612,613,614については後に詳述する)。
【0076】
第3フレーム610Cには、Home(ホーム)ボタン615、メッセージボックス616、AllStop(全停止)ボタン617、およびAllStart(全スタート)ボタン618が表示される。Homeボタン615は、選択されると、図19に示されるように、プルアップメニュー615Aを表示する。このプルアップメニュー615Aは、全体メニュー、組合せ計量装置メニュー、製袋包装装置メニュー、重量チェッカメニュー、およびシールチェッカメニュー(上から順番)から構成されている。ここで、全体メニューが選択されると、商品処理システム1全体の操作画面(図19に示されている画面)が表示される。また、組合せ計量装置メニューが選択されると、組合せ計量装置2専用の操作画面が表示される。また、製袋包装装置メニューが選択されると、製袋包装装置3専用の操作画面が表示される。また、重量チェッカメニューが選択されると、重量チェッカ5専用の操作画面が表示される。また、シールチェッカメニューが選択されると、シールチェッカ4専用の操作画面が表示される。メッセージボックス616には、エラーメッセージ等が表示される。AllStopボタン617は、選択されると、商品処理システム1全体を停止する(全停止シーケンスについては後で詳述)。AllStartボタン618は、選択されると、商品処理システム1全体を稼働させる(初期運転シーケンスについては後に詳述)。
【0077】
(B)OverView Screen
OverView Screen611では、図16に示されるように、主に、組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611A、製袋包装装置3の状態情報表示ボックス611B、シールチェッカ4の状態情報表示ボックス611C、重量チェッカ5の状態情報表示ボックス611D、映像表示パネル611E、ヒータ温度表示パネル611F、予約設定表示ボックス611G、PowerOff(電源切断)ボタン611H、PowerOn(電源投入)ボタン611I、Drain(全排出)ボタン611J、Zero(全零点調整)ボタン611K、Tube(チューブ)ボタン611L、ならびにOneBag(ワンバッグ)ボタン611Mが表示される。
【0078】
組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aには、組合せ計量装置2の稼働状態が表示される。製袋包装装置3の状態情報表示ボックス611Bには、製袋包装装置3の稼働状態が表示される。シールチェッカ4の状態情報表示ボックス611Cには、シールチェッカ4の稼働状態が表示される。重量チェッカ5の状態情報表示ボックス611Dには、重量チェッカ5の稼働状態が表示される。なお、これらの状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dは、商品処理システム1の各装置2,3,4,5の各駆動部22,23,24,25,43,47,56,57,80,322C,322C,322E,323B,332a,332b、354,355,373,374の電源が切断されている状態、電源が投入されているだけの状態、運転初期の状態、あるいは正常運転されている状態などでは、図16、図17、図18、および図22に示されるように、各装置2,3,4,5の状態を文字で示すのみである。しかし、製袋包装装置3の原点サーチが行われたりシールチェッカ4が運転開始待機状態になったりオーバースケールエラー解除処理(後述)が行われていたりするとき等、商品処理システム1に一定の動作が生じている場合には、その動作している装置2,3,4,5に対応する状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dの枠が白色から青色に変化するようになっている(図20および図21参照)。また、商品処理システム1のいずれかの装置2,3,4,5にエラーが生じた場合、そのエラーが生じている装置2,3,4,5に対応する状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dの内部色が灰色から赤色に変化し、さらに点灯するようになっている(図23および図25参照)。特に、組合せ計量装置2にオーバースケールエラー(後述)が生じた場合には、組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aのボックス内が灰色から赤色に変化し点灯するだけでなく、組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aがボタン化されて操作者が選択可能な状態になる。そして、この状態で組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aが選択されると、操作盤6,7が各装置2,3,4,5に所定の順序で所定の制御信号を送信し、自動でオーバースケールエラー解除処理を行うようになっている(オーバースケールエラー解除処理シーケンスについては後で詳述)。また、商品処理システム1のいずれかの装置2,3,4,5と第1操作盤6との間の回線が断ち切られている場合には、その回線が断ち切られている装置2,3,4,5に対応する状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dの枠の色が白色から赤色に変化し、さらに点灯するようになっている(図24参照)。また、商品処理システム1が運転続行不能な状態ではないがそのまま放置すると商品処理システム1に不具合が生じるおそれがあると操作盤6,7により判断された場合(例えば、各装置2,3,4,5間で予約番号が異なる場合など)には、操作盤6,7が、画面上に、背景色が黄色のダイアログを表示し、その不具合の内容をダイアログ内に表示する(図25参照)。なお、このような表示は、各装置2,3,4,5から送信されてくるエラー識別信号や操作盤6,7の内部で生じるエラー識別信号などと上記のような表示形式とを1対1で対応づけておけば実現可能である。
【0079】
映像表示パネル611Eには、システム監視カメラ(図示せず)からのライブ映像が表示される。ヒータ温度表示パネル611Fには、製袋包装装置3の縦シール機構323および横シール機構324に配備される3つのヒータ323A,324A,324Bの温度が表示される。
予約設定表示ボックス611Gは、予約名称表示ラベル611P、予約設定内容表示ボックス611Q、Setting(予約設定画面呼び出し)ボタン611R、予約選択識別表示ボックス611T、およびPreset(予約選択画面呼び出し)ボタン611Sから構成されている。予約選択名称表示ラベル611Pには、予約選択名称が表示される。予約設定内容表示ボックス611Qには、予約設定内容が表示される。Settingボタン611Rは、選択されると、後述するSetting Screen630を第2フレーム610Bに表示する。予約選択識別表示ボックス611Tには、予約選択を識別するための番号や画像などが表示される。Presetボタン611Sは、選択されると、後述するPreset Select Screen660を第2フレーム610Bに表示する。
【0080】
PowerOffボタン611Hは、選択されると、各装置2,3,4,5の駆動部22,23,24,25,43,47,56,57,80,322C,322C,322E,323B,332a,332b、354,355,373,374の電源を切断する(電源切断シーケンスについては後に詳述)。PowerOnボタン611Iは、選択されると、各装置2,3,4,5の駆動部22,23,24,25,43,47,56,57,80,322C,322C,322E,323B,332a,332b、354,355,373,374に電源を投入する(電源投入シーケンスについては後に詳述)。Drainボタン611Jは、選択されると、全排出処理を実行する(全排出処理シーケンスについては後に詳述)。Zeroボタン611Kは、選択されると、重量チェッカ5および組合せ計量装置2のロードセル28,58の零点を調整する(全零点調整シーケンスについては後に詳述)。Tubeボタン611Lは、選択されると、製袋包装装置3によりチューブ(長い袋)を生成する(チューブ生成シーケンスについては後に詳述)。OneBagボタン611Mは、選択されると、製袋包装装置3により通常の袋を生成する(ワンバッグ生成シーケンスについては後に詳述)。
【0081】
(C)Tuning Screen
Tuning Screen612では、図26に示されるように、主に、Temperature(ヒータ温度設定)ボックス612A、DumpDelay(ダンプディレイ設定)ボックス612B、DatePrtDelay(印字機ディレイ設定)ボックス612C、RegMarkDelay(レジマークディレイ設定)ボックス612D、Feeder(フィーダ設定)ボックス612E、Speed(スピード設定)ボックス612F、およびTracking(トラッキング調整)ボックス612Gが表示される。Temperatureボックス612Aは、BackSeal(バックシール温度設定)ボックス612a、ReaJaw(リアジョー温度設定)ボックス612b、および
FrontJaw(フロントジョー温度設定)ボックス612cから構成されている。
【0082】
BackSealボックス612a,ReaJawボックス612b,およびFrontJawボックス612cは、測定温度表示ボックス(図中左上段)、設定温度表示ボックス(図中左下段)、上矢印ボタン(図中右上段)、および下矢印ボタン(図中右下段)から構成されている。測定温度表示ボックスおよび設定温度ボックスには、縦シール機構323に配備されるバックシールのヒータ323Aの測定温度および設定温度、横シール機構324に配備される第2シールジョー372のヒータ324Bの測定温度および設定温度、ならびに横シール機構324に配備される第1シールジョー371のヒータ324Bの測定温度および設定温度が表示される。上矢印ボタンは、選択されると、対応するヒータ323A,324Bの設定温度値を上げる。下矢印ボタンは、選択されると、対応するヒータ323A,324Bの設定温度値を下げる。
【0083】
DumpDelayボックス612B、DatePrtDelayボックス612C、およびRegMarkDelayボックス612Dは、それぞれ、設定値表示ボックス(図中左中央)、上矢印ボタン(図右上段)、および下矢印ボタン(図中右上段)から構成されている。設定値表示ボックスには、現在の設定値が表示される。上矢印ボタンは、選択されると、設定値を上げる。下矢印ボタンは、選択されると、設定値を下げる。
【0084】
Feederボックス612Eは、設定物理量表示ボックス(図中最上段)、プルダウンボタン(図中最上段右横)、設定値表示ボックス(図中上から二段目)、および設定値調節バー(図中上から三段目)、上矢印ボタン(図中右下上段)、および下矢印ボタン(図中右下下段)から構成されている。設定物理量表示ボックスには、設定された物理量の種類が表示される。プルダウンボタンは、選択されると、所定の物理量の名称をプルダウン表示する。このとき、操作者は、そのプルダウン表示の中から所望の物理量の名称を選択することができる。設定値表示ボックスには、設定値が表示される。設定値調節バーは、上矢印ボタンおよび下矢印ボタンにより調節可能となっている。
【0085】
Speedボックス612Fは、最大スピード表示ボックス(図中左上段)、設定スピード表示ボックス(図中左下段)、上矢印ボタン(図中右上段)、および下矢印ボタン(図中右下段)から構成されている。最大スピード表示ボックスには、現在の商品処理システム1において可能となる最大スピードが表示される。設定スピード表示ボックスには、設定スピードが表示される。上矢印ボタンは、選択されると、設定スピード値を上げる。下矢印ボタンは、選択されると、設定スピード値を下げる。
【0086】
Trackingボックスは、設定値表示ボックス(図中中央)、左矢印ボタン(図中左)、および右矢印ボタン(図中右)から構成されている。設定値表示ボックスには、現在の設定値が表示される。左矢印ボタンは、選択されると、設定値を上げる。右矢印ボタンは、選択されると、設定値を下げる。
(D)Report Screen
Report Screen613は、2つのフレームに分割されており、以下、上から下に向かって第1フレーム613Aおよび第2フレーム613Bと称する。
【0087】
第1フレーム613Aには、レポート対象表示ボックス613Cおよびプルダウンボタン613Dが表示される。レポート対象表示ボックス613Cには、レポートの対象となる項目が表示される。プルダウンボタン613Dは、選択されると、レポートの対象となる項目をプルダウン表示する。なお、操作者は、そのプルダウン表示の中から所望の項目を選択することができる。そして、ここで、「LinePerformance」の項目が選択されると、第2フレーム613Bには、図28に示されるような表示(以下、LinePerformance表示という)が行われる。また、ここで「Error Log」の項目が選択されると、第2フレーム613Bには、図27に示されるような表示(以下、Error Log表示という)が行われる。
【0088】
LinePerformance表示では、図28に示されるように、予約番号選択ボタン613E,613F、予約番号ラベル613G、ライン稼働開始日時表示ボックス613H、ライン停止日時表示ボックス613I、OEE(設備統合効率)表示ボックス613J、Good Bags(良品数)表示ボックス(OEE表示ボックス613Jの下、向かって左側のコラム(以下、第1コラムという)の上から1行目)、Filled Bags(製袋数)表示ボックス(第1コラム2行目)、Combination Count(組合せ計算数)表示ボックス(第1コラム3行目)、Operation Time(稼働時間)表示ボックス(第1コラム4行目)、Planned Product(稼働予定時間)表示ボックス(第1コラム5行目)、Planned Shut Down(計画停止時間)ボタン613K、Total Time(トータル時間)表示ボックス(Planned Shut Downボタン613Kの下)、Quality(良品率)表示ボックス(OEE表示ボックス613Jの下、向かって右側のコラム(以下、第2コラムという)の上から1行目)、Performance(正味稼働率)表示ボックス(第2コラム2行目)、Speed(スピード)表示ボックス(第2コラム3行目)、Availability(時間稼働率)表示ボックス(第2コラム4行目)、Law Product(供給不足時間)表示ボックス(第2コラム5行目)、Caser Down(下流停止時間)表示ボックス(第2コラム6行目)、IPS Down(システム停止時間)表示ボックス(第2コラム7行目)、Product Giveaway(重量ロス率)表示ボックス(OEE表示ボックス613Jの向かって右のコラム(以下、第3コラムという)の上から1行目)、Average Weight(平均重量)表示ボックス(第3コラムの2行目)、Output Product(出荷重量)表示ボックス(第3コラムの3行目)、Input Product(投入重量)表示ボックス(第3コラムの4行目)、Film Waste(フィルムロス率)表示ボックス(第3コラムの5行目)、Output Film(出荷フィルム長さ)表示ボックス(第3コラムの6行目)、Input Film(使用フィルム長さ)表示ボックス(第3コラムの7行目)、およびPrint(印字)ボタン613Lが表示される。予約番号選択ボタン613E,613Fは、選択されると、予約番号を切り換える。予約番号ラベルは、選択されている予約番号を表示する。ライン稼働開始日時表示ボックスには、ライン稼働開始日時が表示される。ライン停止日時表示ボックスには、ライン停止日時が表示される。OEE表示ボックス613Jには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの設備統合効率が表示される。Good Bags表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの良品数が表示される。Filled Bags表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの製袋数が表示される。Combination Count表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの組合せ計算数が表示される。Operation Time表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までのシステム稼働時間が表示される。Planned Product表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までのシステム稼働予定時間が表示される。Total Time表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの時間が表示される。Quality表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの良品率が表示される。Performance表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの正味稼働率が表示される。Speed表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの平均処理スピードが表示される。Availability表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの時間稼働率が表示される。Law Product表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの供給不足時間が表示される。Caser Down表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までに起きたシールチェッカ4や重量チェッカ5などの停止時間が表示される。IPS Down表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までのシステム停止時間が表示される。Product Giveaway表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの被計量物の重量ロス率が表示される。Average Weight表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの包装商品Bの平均重量が表示される。Output Product表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの包装商品Bの出荷重量が表示される。Input Product表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの被計量物の投入重量が表示される。Film Waste表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までのフィルムロス率が表示される。Output Film表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの出荷フィルム長さが表示される。Input Film表示ボックスには、ライン稼働開始日時からライン停止日時までの使用フィルム長さが表示される。Printボタンは、選択されると、上記情報を図示しないプリンタに出力する。なお、上記表示ボックスに表示される情報は、各制御部21,31,41,51から得られる各種データを操作盤6,7において演算加工して得られるものである。
【0089】
Error Log表示では、図27に示されるように、ログ番号613M、エラー発生日時613N、エラー内容613O、および補足情報613Pが表形式で表示される。なお、このエラーログ表示には、組合せ計量装置2、製袋包装装置3、シールチェッカ4、および重量チェッカ5で発生した全てのエラーが表示される。
(E)Metal Detecter Screen
Metal Detecter Screen614では、図29に示されるように、主に、許容値ゲージ614A、上矢印ボタン614B、下矢印ボタン614C、および決定ボタン614D等が表示される。許容値ゲージ614Aでは、スライダー614aをスライドさせることにより許容値の調節が行われる。なお、スライダー614aを、向かって左にスライドさせると許容値が大きくなる。逆に、スライダー614aを、向かって右にスライドさせると許容値が小さくなる。また、このスライダー614aは、上矢印ボタン614Bおよび下矢印ボタン614Cによりスライドされる。また、決定ボタン614Dは、選択されると、許容値を更新処理する。
【0090】
(F)Setting Screen
Home Screen610のOverView Screen611において第2フレーム610Bに表示される予約設定画面呼び出しボタン611Rが選択されると、Home Screen610の第2フレーム610Bに表示される画面が、図30に示されるようなSetting Screen630に切り換わる。なお、このとき、第1フレーム610Aの画面名称表示ボックス619には、「Setting Screen」と表示される。また、第3フレーム610Cにおいて、AllStartボタン617およびAllStopボタン618が選択不可能な状態となる。
【0091】
Setting Screen630は、3つのフレームに分割されており、以下、上から下に向かって第1フレーム630A、第2フレーム630B、および第3フレーム630Cと称する。
第1フレーム630Aには、予約設定呼び出しボタン631、上矢印ボタン632、下矢印ボタン633、名称表示ラベル634、温度表示切替ボタン635、および初期化ボタン636が表示される。予約設定呼び出しボタン631は、選択されると、予約番号入力画面を表示する。予約番号入力画面では、操作者により、所望の予約番号が入力され、決定されると、その予約番号に対応するSetting Screen630が表示される。上矢印ボタン632は、選択されると、1つ番号の大きな予約番号に対応するSetting Screen630を表示する。下矢印ボタン633は、選択されると、1つ番号の小さな予約番号に対応するSetting Screen630を表示する。名称表示ラベル634には、対応する予約番号に対応する商品の名称などが表示される。温度表示切替ボタン635は、選択されると、摂氏温度表示と華氏温度表示とを切り換える。初期化ボタン636は、選択されると、対応するSetting Screen630を初期化する(全ての項目を規定値に戻す)。
【0092】
第2フレーム630Bには、設定項目ボックス637、予約設定表示ボックス638、Camera(撮影設定画面呼び出し)ボタン639、Weigher(組合せ計量装置設定画面呼び出し)ボタン640、BagMaker(製袋包装装置設定画面呼び出し)ボタン641、SealChecker(シールチェッカ設定画面呼び出し)ボタン642、およびCheckWeigher(重量チェッカ設定画面呼び出し)ボタン643が表示される。
【0093】
設定項目ボックス637には後述する計20個の設定項目ボタンと2個の設定項目パネル637A〜637Vが配置されており(図30〜図32参照)、操作者は、右横のスクロールバー644を操作することにより全ての設定項目ボタンおよびパネルを閲覧することができる。具体的に、この設定項目ボックス637には、Product Name(商品名称)設定ボタン637A、Speed(スピード)設定ボタン637B、Target Weight(目標重量)設定ボタン637C、Upper Weight(上限値)設定ボタン637D、Bag Length(袋長)設定ボタン637E、Bag Width(袋幅)設定ボタン637F、Pressure(シール圧)設定ボタン637G、Seal Time(シール時間)設定ボタン637H、End Seal Temperature(横シール温度)設定ボタン637I、Back Seal Temperature(縦シール温度)設定ボタン637J、Strip Length(しごき長)設定ボタン637K、Strip Gap(しごき間隔)設定ボタン637L、Reg Mark(レジマーク検知)選択パネル637M、Reg Mark Delay(レジマークディレイ距離)設定ボタン637N、Date Printer(プリンタ)選択パネル637O、Date Printer Delay(プリンタディレイ距離)設定ボタン637P、Max Thickness(最大袋厚)設定ボタン637Q、Min Thickness(最小袋厚)設定ボタン637R、Max Leakage(エアー洩れ判定値)設定ボタン637S、Standby Height(待機高さ)設定ボタン637T、Tare Weight(風袋)設定ボタン637U、およびChecker Stop Delay(検査装置停止遅れ時間)設定ボタン637Vが配置されている。なお、これらの設定項目ボタンおよびパネル637A〜637Vは、設定項目ボックス637において整理されており、全ての装置2,3,4,5に共通する設定値を入力するための設定ボタン(ここでは、Product Name設定ボタン637AおよびSpeed設定ボタン637B)については左端にピンクのラベル645Aが表示されている。また、組合せ計量装置2用の設定値を入力するための設定ボタン(ここでは、Target Weight設定ボタン637CおよびUpper Weight設定ボタン637D)については左端に青色のラベル645Bが表示されている。また、製袋包装装置3用の設定値を入力するための設定ボタンおよびパネル(ここでは、Bag Length設定ボタン637E、Bag Width設定ボタン637F、Pressure設定ボタン637G、Seal Time設定ボタン637H、End Seal Temperature設定ボタン637I、Back Seal Temperature設定ボタン637J、Strip Length設定ボタン637K、Strip Gap設定ボタン637L、Reg Mark選択パネル637M、Reg Mark Delay設定ボタン637N、Date Printer選択パネル637O、およびDate Printer Delay設定ボタン637P)については左端に緑色のラベル645Cが表示されている。また、シールチェッカ4用の設定値を入力するための設定ボタン(ここでは、Max Thickness設定ボタン637Q、Min Thickness設定ボタン637R、Max Leakage設定ボタン637S、およびStandby Height設定ボタン637T)については左端に黄色のラベル645Dが表示されている。また、重量チェッカ5用の設定値を入力するための設定ボタン(ここでは、Tare Weight設定ボタン637UおよびChecker Stop Delay設定ボタン637V)については左端に水色のラベル637Eが表示されている。Product Name設定ボタン637Aは、選択されると、商品名称設定画面を表示する。商品名称設定画面では、操作者により、商品処理システム1で処理される商品の名称が設定される。Speed設定ボタン637Bは、選択されると、スピード設定画面を表示する。スピード設定画面では、操作者により、商品処理システム1全体の処理スピードが設定される。Target Weight設定ボタン637Cは、選択されると、目標重量設定画面を表示する。目標重量設定画面では、操作者により、袋詰めする商品の目標重量が設定される。Upper Weight設定ボタン637Dは、選択されると、上限値設定画面を表示する。上限値設定画面では、操作者により、計量ホッパ25の上限重量値が設定される。つまり、この上限値を超過する重量の商品が計量ホッパ25に投入された場合、オーバースケールエラーが生じることとなる。Bag Length設定ボタン637Eは、選択されると、袋長設定画面を表示する。袋長設定画面では、操作者により、製袋包装装置3において生成される袋の長さ(つまり、横シールの間隔)が設定される。Bag Width設定ボタン637Fは、選択されると、袋幅設定画面を表示する。袋幅設定画面では、操作者により、製袋包装装置3において生成される袋の幅が設定される。Pressure設定ボタン637Gは、選択されると、シール圧設定画面を表示する。シール圧設定画面では、操作者により、シールジョー371,372の押圧や縦シール機構323の押圧が設定される。Seal Time設定ボタン637Hは、選択されると、シール時間設定画面を表示する。シール時間設定画面では、操作者により、シール時間が設定される。End Seal Temperature設定ボタン637Iは、選択されると、横シール温度設定画面を表示する。横シール温度設定画面では、操作者により、シールジョー371,372の内部ヒータ324A,324Bの加熱温度が設定される。Back Seal Temperature設定ボタン637Jは、選択されると、縦シール温度設定画面を表示する。縦シール温度設定画面では、操作者により、縦シール機構323に配置されるヒータ323Aの加熱温度が設定される。Strip Length設定ボタン637Kは、選択されると、しごき長設定画面を表示する。しごき長設定画面では、操作者により、製袋包装装置3におけるしごき長さが設定される。Strip Gap設定ボタン637Lは、選択されると、しごき間隔設定画面を表示する。しごき間隔設定画面では、操作者により、製袋包装装置3におけるしごき間隔が設定される。Reg Mark選択パネル637Mには、OFFボタンBT1と、ONボタンBT2とが用意されており、OFFボタンBT1が選択されると製袋包装装置3においてレジマークが検知されなくなり、ONボタンBT2が選択されると製袋包装装置3においてレジマークが検知されるようになる。Reg Mark Delay設定ボタン637Nは、選択されると、レジマークディレイ距離設定画面を表示する。レジマークディレイ距離設定画面では、操作者により、レジマークディレイ距離が設定される。Date Printer選択パネル637Oには、OFFボタンBT3と、ONボタンBT4とが用意されており、OFFボタンBT3が選択されると製袋包装装置3においてプリンタ(図示せず)が動作しなくなり、ONボタンBT4が選択されると製袋包装装置3においてプリンタが動作するようになる。Date Printer Delay設定ボタン637Pは、選択されると、プリンタディレイ距離設定画面を表示する。プリンタディレイ距離設定画面では、操作者により、プリンタディレイ距離が設定される。Max Thickness設定ボタン637Qは、選択されると、最大袋厚設定画面を表示する。最大袋厚設定画面では、操作者により、包装商品Bの最大厚みが設定される。Min Thickness設定ボタン637Rは、選択されると、最小袋厚設定画面を表示する。最小袋厚設定画面では、操作者により、包装商品Bの最小厚みが設定される。Max Leakage設定ボタン637Sは、選択されると、エアー洩れ判定値設定画面を表示する。エアー洩れ判定値設定画面では、操作者により、エアー洩れ判定の基準値が設定される。Standby Height設定ボタン637Tは、選択されると、待機高さ設定画面を表示する。待機高さ設定画面では、操作者により、押え具42の待機時の高さが設定される。Tare Weight設定ボタン637Uは、選択されると、風袋設定画面を表示する。風袋設定画面では、操作者により、風袋の重量が設定される。Checker Stop Delay設定ボタン637Vは、選択されると、検査装置停止遅れ時間設定画面を表示する。検査装置停止遅れ時間設定画面では、操作者により、重量チェッカ5の停止遅れ時間が設定される。
【0094】
予約設定表示ボックス638は、予約設定識別表示ボックス638Aおよび予約設定切換ボタン638Bから構成されている。予約設定識別表示ボックス638Aには、予約設定を識別するための番号や画像などが表示される。予約設定切換ボタン638Bは、選択されると、Setting Screen630を他のSetting Screen630に切り換える。Cameraボタン639は、選択されると、撮影設定画面を表示する。撮影設定画面では、操作者により、監視カメラの設定が行われる。Weigherボタン640は、選択されると、組合せ計量装置2専用の予約設定画面を表示する。組合せ計量装置2専用の予約設定画面では、操作者により、組合せ計量装置2に対してのみ予約設定が行われる。BagMakerボタン641は、選択されると、製袋包装装置3専用の予約設定画面を表示する。製袋包装装置3専用の予約設定画面では、操作者により、製袋包装装置3に対してのみ予約設定が行われる。SealCheckerボタン642は、選択されると、シールチェッカ4専用の予約設定画面を表示する。シールチェッカ4専用の予約設定画面では、操作者により、シールチェッカ4に対してのみ予約設定が行われる。CheckWeigherボタン643は、選択されると、重量チェッカ5専用の予約設定画面を表示する。重量チェッカ5専用の予約設定画面では、操作者により、重量チェッカ5に対してのみ予約設定が行われる。
【0095】
第3フレーム630Cには、OK(確定)ボタン646、Cancel(中止)ボタン647、Copy(コピー)ボタン648、Print(印字)ボタン649、およびExit(戻る)ボタン650が表示される。OKボタン646は、選択されると、その予約設定の内容をハードディスク64の予約設定データベース64b(図15参照)に格納する。Cancelボタン647は、選択されると、その予約設定の内容を保存せずにSetting Screen630からHome Screen610に画面を切り換える。Copyボタン648は、選択されると、その予約設定の内容を他の予約設定にコピーする。Printボタン649は、選択されると、操作盤6,7に接続されるプリンタ(図示せず)に表示されている予約設定を出力する。Exitボタン650は、選択されると、Setting Screen630からHome Screen610に画面を切り換える。
【0096】
(G)Preset Select Screen
Home Screen610のOverView Screen611において第2フレーム610Bに表示されるPresetボタン611Sが選択されると、Home Screen610の第2フレーム610Bに表示される画面が、図33に示されるようなPreset Select Screen660に切り換わる。なお、このとき、第1フレーム610Aの画面名称表示ボックス619には、「Preset Select Screen」と表示される。また、第3フレーム610Cにおいて、AllStartボタン617およびAllStopボタン618が選択不可能な状態となる。
【0097】
Preset Select Screen660には、予約番号ラベル661、予約設定内容テーブル662、Preset No.(予約番号)ボタン663、Slct Dsply(表示切換)ボタン664、およびExit(戻る)ボタン665が表示される。
予約番号ラベル661には、予約設定内容テーブル662において選択されている予約番号ならびにその予約番号に対応する商品名および目標重量などが表示される。
【0098】
予約設定内容テーブル662は、予約番号コラム(向かって最左列)、商品名コラム(向かって左から2列目)、目標重量コラム(向かって左から3列目)、袋長コラム(向かって左から4列目)、およびスピードコラム(向かって最右列)から構成される。予約番号コラムには、予約番号が表示される。商品名コラムには、予約番号に対応する商品名が表示される。目標重量コラムには、予約番号に対応する目標重量が表示される。袋長コラムには、予約番号に対応する袋長が表示される。スピードコラムには、予約番号に対応するスピードが表示される。なお、この予約設定内容テーブル662はスクロールバー665,666に囲まれており、この予約設定内容テーブル662では予約番号17以降の行を表示することも可能になっている。
【0099】
Preset No.ボタン663は、予約設定内容テーブル662のいずれかの予約番号が選択された状態でタッチパネル61を介して押されると又は触れられるとその予約番号を商品処理システム1に反映する(後述の予約番号変更処理シーケンス参照)。つまり、このボタン663が選択されることにより、操作盤6,7から各装置2,3,4,5に対して、対応する予約番号に格納されている設定値がそのまま又は加工された後に送信され、各装置2,3,4,5はそれ以降、その設定値または加工値に従って運転される。ここで、図62および図63に、設定値および加工値の送信対象表を示す。図62および図63の表に示されるように、予約番号データ、商品名データ、およびスピード設定データは、そのままの状態で全ての装置2,3,4,5の制御部21,31,41,51に送信され、それぞれのRAM213,313,413,513およびEEPROMに格納される。なお、スピード設定データは、各装置2,3,4,5の駆動モータ等の回転速度などに反映される。目標重量設定データは、そのままの状態で計量制御部21に送信されるとともに加工処理を受けた後に重量チェッカ制御部51に送信され、それぞれのRAM213,513およびEEPROMに格納される。なお、ここにいう加工処理とは、具体的には、式(1)〜(3)に示される演算加工を意味する。つまり、重量チェッカ制御部51には、目標重量設定データそのものではなく、下記の重量チェッカ基準値データ、重量チェッカ上限値データ、および重量チェッカ下限値データが送信されることになる。袋長設定データは、基本的にそのままの状態で包装制御部31、シールチェッカ制御部41、および重量チェッカ制御部51に送信され、それぞれのRAM213,413,513およびEEPROMに格納される。しかし、袋長設定データがインチ単位で入力されている場合にはシールチェッカ4および重量チェッカ5に単位換算機能がないため、袋長設定データは、単位換算処理を受けた後にシールチェッカ制御部41および重量チェッカ制御部51に送信されることになる。なお、具体的な単位換算処理は式(4)に示されている。シール時間設データ、しごき長設定データ、袋幅設定データ、しごき間隔設定データ、シール圧設定データ、横シール温度設定データ、縦シール温度設定データ、レジマーク検知選択データ、レジマークディレイ距離設定データ、プリンタ選択データ、およびプリンタディレイ距離設定データは、そのままの状態で包装制御部31に送信され、RAM313およびEEPROMに格納される。最大袋厚設定データ、最小袋厚設定データ、エアー漏れ判定値設定データ、および待機高さ設定データは、そのままの状態でシールチェッカ制御部41に送信され、RAM413およびEEPROMに格納される。風袋設定データは、そのままの状態で重量チェッカ制御部51に送信され、RAM513およびEEPROMに格納される。検査装置遅れ時間設定データは、そのままの状態でシールチェッカ制御部41に送信されるとともに加工処理を受けた後に重量チェッカ制御部51に送信され、それぞれのRAM413,513およびEEPROMに格納される。なお、ここにいう加工処理とは、具体的には、式(5)に示される演算加工を意味する。つまり、重量チェッカ制御部51には、検査装置遅れ時間設定データそのものではなく、下記の重量チェッカ用検査装置遅れ時間設定データが送信されることになる。上限値データは、そのままの状態で計量制御部21に送信され、RAM213およびEEPROMに格納される。
【0100】
(目標重量設定データ)+(風袋データ)=(重量チェッカ基準値)・・・式(1)
(重量チェッカ基準値)x0.05=(重量チェッカ上限値)・・・式(2)
(重量チェッカ基準値)x−0.05=(重量チェッカ下限値)・・・式(3)
(袋長設定データ(inch))x25.4(mm/inch)=(袋長設定データ(mm))・・・式(4)
(検査装置遅れ時間設定データ)+2(sec)=(重量チェッカ用検査装置遅れ時間設定データ)・・・式(5)
Slct Dsplyボタン664は、選択されると、予約設定内容テーブル662の部分をアイコン形式で表示するようになる(図34参照)。なお、このとき、Slct Dsplyボタン664および横スクロールバー666は非表示となる。また、この状態において、Exitボタン665が選択されると、再度、予約設定内容テーブル662の部分がテーブル形式で表示される。Exitボタン665は、予約設定内容テーブル662の部分がテーブル形式で表示されている状態において、選択されると、Home Screen610を表示する。
【0101】
[商品処理システムの操作〕
(1)装置の起動とネットワーク構築のシーケンス
操作盤6,7が起動された状態で、各装置2,3,4,5の主電源が投入されると、図35に示されるフローチャートに従った情報が行われる。
図35において、ステップS1では、操作盤6,7が、ハードディスク64の中に、対応する装置2,3,4,5の予約番号があるかを確認する。ステップS1の操作盤6,7の確認の結果、ハードディスク64の中に、対応する装置2,3,4,5の予約番号がある場合、処理はステップS4に移る。ステップS1の操作盤6,7の確認の結果、ハードディスク64の中に、対応する装置2,3,4,5の予約番号がない場合、処理はステップS2に移る。ステップS2では、操作盤6,7が、装置の2,3,4,5の制御部21,31,41,51と通信し、制御部21,31,41,51に対して装置2,3,4,5の予約番号を要求する。ステップS3では、操作盤6,7が、制御部21,31,41,51から予約番号についての応答があったかを確認する。ステップS3の操作盤6,7の確認の結果、制御部21,31,41,51から予約番号についての応答があった場合、処理はステップS4に移る。ステップS3の操作盤6,7の確認の結果、制御部21,31,41,51から予約番号についての応答がなかった場合、処理はステップS2に戻る。ステップS4では、操作盤6,7が、装置2,3,4,5の制御部21,31,41,51と通信し、制御部21,31,41,51に対して共通データ(例えば、商品名データやスピード設定データ等)を要求する。ステップS5では、操作盤6,7が、制御部21,31,41,51から共通データについての応答があったかを確認する。ステップS5の操作盤6,7の確認の結果、制御部21,31,41,51から共通データについての応答があった場合、処理はステップS6に移る。ステップS5の操作盤6,7の確認の結果、制御部21,31,41,51から共通データについての応答がなかった場合、処理はステップS4に戻る。ステップS6では、操作盤6,7が、制御部21,31,41,51のRAM213,313,413,513に時刻データを書き込む。ステップS7では、操作盤6,7と装置2,3,4,5の制御部21,31,41,51とのネットワーク構築が完了する。
【0102】
(2)駆動部などへの電源投入のシーケンス
操作盤6,7および各装置2,3,4,5の主電源が投入された状態で、操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611において電源投入ボタン611Iを選択すると、図36〜図39に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
【0103】
図36〜図39において、ステップS41では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS42では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS41で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS42の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS41で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS43に移る。ステップS42の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS41で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS51に移る。ステップS43では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS43の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS44に移る。ステップS43の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS56に移る。ステップS44では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS41で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS44の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS41で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS45に移る。ステップS44の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS41で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS58に移る。ステップS45では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS45の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS46に移る。ステップS45の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS62に移る。ステップS46では、操作盤6,7が、包装制御部31と通信し、包装制御部31に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS41で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致するかを確認する。ステップS46の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS41で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致する場合、処理はステップS47に移る。ステップS46の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS41で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致しない場合、処理はステップS63に移る。ステップS47では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS47の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS48に移る。ステップS47の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS67に移る。ステップS48では、操作盤6,7が、計量制御部21と通信し、計量制御部21に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS41で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致するかを確認する。ステップS48の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS41で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致する場合、処理はステップS49に移る。ステップS48の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS41で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致しない場合、処理はステップS68に移る。ステップS49では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されているかを確認する。ステップS49の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されている場合、処理はステップS50に移る。ステップS49の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されていない場合、処理はステップS72に移る。ステップS50では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転停止信号を送信し、重量チェッカ5の運転を停止させる。ステップS51では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS51の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS52に移る。ステップS51の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS53に移る。ステップS52では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。ステップS53では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS41で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。ステップS54では、操作盤6,7が、操作者に対して、重量チェッカ5のロードセル58の零点調整を行うようにガイダンスする。これに対して、操作者が、零点調整を行って再度電源投入ボタン611Iを選択すると、ステップS55では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS55の処理終了後は、ステップS44の処理が行われる。ステップS56では、操作盤6,7が、操作者に対して、重量チェッカ5のロードセル58の零点調整を行うようにガイダンスする。これに対して、操作者が、零点調整を行って再度電源投入ボタン611Iを選択すると、ステップS57では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS57の処理終了後は、ステップS44の処理が行われる。ステップS58では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS58の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS59に移る。ステップS58の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS60に移る。ステップS59では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信してシールチェッカ4を停止させるとともに、駆動部等電源切断信号を送信して駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS60では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS41で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。ステップS61では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS61の処理終了後は、ステップS45の処理が行われる。ステップS62では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS62の処理終了後は、ステップS46の処理が行われる。ステップS63では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS63の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS64に移る。ステップS63の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS65に移る。ステップS64では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信して製袋包装装置3を停止させるとともに、駆動部等電源切断信号を送信して駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS65では、操作盤6,7が、包装制御部31のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS41で読み出した製袋包装装置3の予約番号に書き換える。ステップS66では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源投入信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源を投入する。なお、ステップS66の処理終了後は、ステップS47の処理が行われる。ステップS67では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源投入信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源を投入する。なお、ステップS67の処理終了後は、ステップS48の処理が行われる。ステップS68では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が動作中であるかを確認する。ステップS68の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作中である場合、処理はステップS69に移る。ステップS68の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作中でない場合、処理はステップS70に移る。ステップS69では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。ステップS70では、操作盤6,7が、計量制御部21のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS41で読み出した組合せ計量装置2の予約番号に書き換える。ステップS71では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して駆動部等電源投入信号を送信し、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源を投入する。なお、ステップS71の処理終了後は、ステップS49の処理が行われる。ステップS72では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して駆動部等電源投入信号を送信し、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源を投入する。なお、ステップS72の処理終了後は、ステップS50の処理が行われる。
【0104】
(3)初期運転シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610において全スタートボタン618を選択すると、図40〜図42に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図40〜図42において、ステップS81では、操作盤6,7が、メッセージボックス616に「しばらくお待ちください」というメッセージを表示する。ステップS82では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が待機状態にあるかを確認する。ステップS82の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が待機状態にある場合、処理はステップS83に移る。ステップS82の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が待機状態にない場合、処理はステップS97に移る。ステップS83では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS84では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS83で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS84の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS83で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS85に移る。ステップS84の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS83で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS98に移る。ステップS85では、操作盤6,7が、重量チェッカ5の振分レバーがパラレル状態にあるかを確認する。ステップS85の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがパラレル状態にある場合、処理はステップS86に移る。ステップS85の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがパラレル状態にない場合、処理はステップS100に移る。ステップS86では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS86の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS87に移る。ステップS86の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS101に移る。ステップS87では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS83で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS87の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS83で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS88に移る。ステップS87の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS83で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS102に移る。ステップS88では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS88の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS89に移る。ステップS88の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS105に移る。ステップS89では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の開閉コンベア351が閉状態にあるかを確認する。ステップS89の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が閉状態にある場合、処理はステップS90に移る。ステップS89の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が開状態にある場合、処理はステップS106に移る。ステップS90では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が運転中であるかを確認する。ステップS90の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS91に移る。ステップS90の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS107に移る。ステップS91では、操作盤6,7が、計量制御部21と通信し、計量制御部21に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS83で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致するかを確認する。ステップS91の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS83で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致する場合、処理はステップS92に移る。ステップS91の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS83で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致しない場合、処理はステップS108に移る。ステップS92では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されているかを確認する。ステップS92の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されている場合、処理はステップS93に移る。ステップS92の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されていない場合、処理はステップS110に移る。ステップS93では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が運転中であるかを確認する。ステップS93の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が運転中である場合、処理はステップS94に移る。ステップS93の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が運転中でない場合、処理はステップS111に移る。ステップS94では、操作盤6,7が、包装制御部31と通信し、包装制御部31に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS83で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致するかを確認する。ステップS94の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS83で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致する場合、処理はステップS95に移る。ステップS94の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS83で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致しない場合、処理はステップS114に移る。ステップS95では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS95の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS96に移る。ステップS95の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS117に移る。ステップS96では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が運転中であるかを確認する。ステップS96の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が運転中である場合、処理を終了する。ステップS96の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が運転中でない場合、処理はステップS118に移る。ステップS97では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。なお、ステップS97の処理終了後は、ステップS82の処理が行われる。ステップS98では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。ステップS99では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS83で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。なお、ステップS99の処理終了後は、ステップS84の処理が行われる。ステップS100では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御51に対して振分レバー操作信号を送信し、重量チェッカ5の振分レバーをパラレル状態にする。なお、ステップS100の処理終了後は、ステップS85の処理が行われる。ステップS101では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS101の処理終了後は、ステップS86の処理が行われる。ステップS102では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。ステップS103では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS104では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS83で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。なお、ステップS104の処理終了後は、ステップS87の処理が行われる。ステップS105では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS105の処理終了後は、ステップS88の処理が行われる。ステップS106では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してコンベア操作信号を送信し、製袋包装装置3の開閉コンベア351を閉状態にする。なお、ステップS106の処理終了後は、ステップS89の処理が行われる。ステップS107では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、シールチェッカ4を運転させる。なお、ステップS107の処理終了後は、ステップS90の処理が行われる。ステップS108では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。ステップS109では、操作盤6,7が、計量制御部21のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS83で読み出した組合せ計量装置2の予約番号に書き換える。なお、ステップS109の処理終了後は、ステップS91の処理が行われる。ステップS110では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して駆動部等電源投入信号を送信し、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源を投入する。なお、ステップS110の処理終了後は、ステップS92の処理が行われる。ステップS111では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が停止しているかを確認する。ステップS111の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止している場合、処理はステップS112に移る。ステップS111の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作している場合、処理はステップS113に移る。ステップS112では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して運転開始信号を送信し、組合せ計量装置2を運転させる。なお、ステップS112の処理終了後は、ステップS93の処理が行われる。ステップS113では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。なお、ステップS113の処理終了後は、ステップS112の処理が行われる。ステップS114では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。ステップS115では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源切断信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS116では、操作盤6,7が、包装制御部31のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS83で読み出した製袋包装装置3の予約番号に書き換える。なお、ステップS116の処理終了後は、ステップS94の処理が行われる。ステップS117では、操作盤6,7が、包装制御部
31に対して駆動部等電源投入信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源を投入する。なお、ステップS117の処理終了後は、ステップS95の処理が行われる。ステップS118では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して運転開始信号を送信し、製袋包装装置3を運転させる。なお、ステップS118の処理終了後は、ステップS96の処理が行われる。
【0105】
(4)通常運転
商品処理システム1の通常運転時では、まず、被計量物が、供給コンベア9、分散フィーダ22、および放射フィーダ23によりプールホッパ24に搬送される。各プールホッパ24の直下に設けられた計量ホッパ25のいずれかが空であるとき、計量制御部28は、空の計量ホッパ25と同一のヘッドにあるプールホッパ24のゲート24aを開ける信号を送り、プールホッパ24に保持される被計量物を計量ホッパ25に供給する。
【0106】
各計量ホッパ25に保持される被計量物は、各計量ホッパ25に備え付けられたロードセル28により計量される。各ロードセル28から出力された計量信号は、計量制御部21へと送られる。そして、ロードセル28の計量信号値を計量ホッパ25に保持される被計量物の重量としてRAM213に記憶させる。
計量制御部21は、RAM213に記憶されている組合せ演算プログラムに従って、各計量ホッパ25に保持される被計量物の重量値を元にして、既定の重量値になるように組合せ計算を行う。組合せ計算を行った結果、計量制御部21は、複数の計量ホッパ25を選択する。それにより、計量制御部21は、選択された計量ホッパ25のゲート25aを開ける信号を送り、計量ホッパ25に保持される被計量物を集合排出シュート26に排出する。
【0107】
一方、製袋包装装置3では、フィルム供給部33から成形機構321に送られたシート状のフィルムFが、フォーマー321Bからチューブ321Aに巻き付けられて筒状に成形され、そのままプルダウンベルト機構322によって下方に搬送される。そして、フィルムFはチューブ321Aに巻き付けられた状態において両端部が周面上で重ね合わせられた状態となり、その重ね合わせ部分が縦シール機構323によって縦にシールされる。
【0108】
縦にシールされて円筒形状となった筒状フィルムFは、チューブ321Aを抜けて横シール機構324へと降りていく。また、このときには筒状フィルムFの移動と同時に、組合せ計量装置2から排出された被計量物がチューブ321Aを通って落下してくる。そして、横シール機構324においては、筒状フィルムF内に被計量物が存在する状態で、その袋の上端および内容物が存在する袋の上部の袋の下端の部分が横に熱シールされ、包装商品Bが生成する。
【0109】
その後、包装商品Bは、横シール機構324から回転ブラシ機構33を介してシュートコンベア35に落下する。そして、シュートコンベア35によって搬送方向における下流側へ搬送され、搬送コンベア36を経てシールチェッカ4に送られる。
シールチェッカ4では、包装商品Bが進入してくると、押え具42が若干斜め上方に持ち上げられる。その後、包装商品Bは、押え具42の自重によって押さえ付けられる。このとき、シールチェッカ制御部41は、このときのリンク44の回転角データを基準回転角と比較することにより包装商品Bの袋のシール状態が正常であるか否かを判定する。なお、シール異常と判定された包装商品Bは、重量チェッカ5の振分レバーにより系外に排出される。
【0110】
重量チェッカ5では、シールチェッカ4を通過した包装商品Bを取込みコンベア52により機内に取り込む。その後、包装商品Bは、計量コンベアに受け渡され、そこでロードセル58により計量される。このとき、重量チェッカ制御部51は、計量データが許容値内にあるか否かを確認することにより包装商品Bの重量が正常であるか否かを判定する。なお、重量異常と判定された包装商品Bは、振分レバーにより系外に排出される。
【0111】
(5)予約番号変更処理シーケンス
操作者が操作盤6,7において予約番号を変更すると、図43〜図45に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図43〜図45において、ステップS131では、操作盤6,7が、ハードディスク64から変更後の各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS132では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が運転中であるかを確認する。ステップS132の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が運転中である場合、処理はステップS133に移る。ステップS132の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が運転中でない場合、処理はステップS134に移る。ステップS133では、操作盤6,7が、製袋包装装置3を停止させる。ステップS134では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS131で読み出した変更後の重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS134の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS131で読み出した変更後の重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS135に移る。ステップS134の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS131で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS138に移る。ステップS135では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS135の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS136に移る。ステップS135の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS137に移る。ステップS136では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。ステップS137では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS131で読み出した変更後の重量チェッカ5の予約番号に書き換える。ステップS138では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS131で読み出した変更後のシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS138の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS131で読み出した変更後のシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS142に移る。ステップS138の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS131で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS139に移る。ステップS139では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS139の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS140に移る。ステップS139の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS141に移る。ステップS140では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信してシールチェッカ4を停止させるとともに、駆動部等電源切断信号を送信してシールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS141では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS131で読み出した変更後のシールチェッカ4の予約番号に書き換える。ステップS142では、操作盤6,7が、包装制御部31と通信し、包装制御部31に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS131で読み出した変更後の製袋包装装置3の予約番号と一致するかを確認する。ステップS142の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS131で読み出した変更後の製袋包装装置3の予約番号と一致する場合、処理はステップS146に移る。ステップS142の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS131で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致しない場合、処理はステップS143に移る。ステップS143では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS143の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS144に移る。ステップS143の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS145に移る。ステップS144では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源切断信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS145では、操作盤6,7が、包装制御部31のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS131で読み出した変更後の製袋包装装置3の予約番号に書き換える。ステップS146では、操作盤6,7が、計量制御部21と通信し、計量制御部21に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS131で読み出した変更後の組合せ計量装置2の予約番号と一致するかを確認する。ステップS146の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS131で読み出した変更後の組合せ計量装置2の予約番号と一致する場合、処理はステップS150に移る。ステップS146の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS131で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致しない場合、処理はステップS147に移る。ステップS147では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が動作中であるかを確認する。ステップS147の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作中である場合、処理はステップS148に移る。ステップS147の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作中でない場合、処理はステップS149に移る。ステップS148では、操作盤6,7が、計量制御部51に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。ステップS149では、操作盤6,7が、計量制御部21のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS131で読み出した変更後の組合せ計量装置2の予約番号に書き換える。ステップS150では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が運転以外の動作中であるかを確認する。ステップS150の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が運転以外の動作中である場合、処理はステップS151に移る。ステップS151の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が運転以外の動作中でない場合、処理を終了する。
【0112】
(6)全零点調整処理シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611において全零点調整ボタン611Kを選択すると、図46〜図48に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図46〜図48において、ステップS161では、操作盤6,7が、メッセージボックス616に「しばらくお待ちください」というメッセージを表示する。ステップS162では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS163では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が停止中であるかを確認する。ステップS163の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止中である場合、処理はステップS164に移る。ステップS163の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止中でない場合、処理はステップS184に移る。ステップS164では、操作盤6,7が、計量制御部21と通信し、計量制御部21に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS162で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致するかを確認する。ステップS164の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS162で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致する場合、処理はステップS165に移る。ステップS164の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS162で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致しない場合、処理はステップS185に移る。ステップS165では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されているかを確認する。ステップS165の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されている場合、処理はステップS166に移る。ステップS165の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されていない場合、処理はステップS186に移る。ステップS166では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が停止中であるかを確認する。ステップS166の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中である場合、処理はステップS167に移る。ステップS166の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中でない場合、処理はステップS187に移る。ステップS167では、操作盤6,7が、包装制御部31と通信し、包装制御部31に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS162で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致するかを確認する。ステップS167の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS162で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致する場合、処理はステップS168に移る。ステップS167の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS162で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致しない場合、処理はステップS188に移る。ステップS168では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS168の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS169に移る。ステップS168の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS190に移る。ステップS169では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS169の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中である場合、処理はステップS170に移る。ステップS169の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が動作中である場合、処理はステップS191に移る。ステップS170では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS162で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS170の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS162で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS171に移る。ステップS170の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS162で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS192に移る。ステップS171では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS171の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS172に移る。ステップS171の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS194に移る。ステップS172では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が停止中であるかを確認する。ステップS172の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中である場合、処理はステップS173に移る。ステップS172の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中でない場合、処理はステップS195に移る。ステップS173では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS162で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS173の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS162で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS174に移る。ステップS173の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS162で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS196に移る。ステップS174では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して零点調整処理開始信号を送信し、重量チェッカ5に対してロードセル58の零点調整処理を開始させる。ステップS175では、操作盤6,7が、重量チェッカ5がロードセル58の零点調整処理を終了したかを確認する。ステップS175の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5がロードセル58の零点調整処理を終了した場合、処理はステップS176に移る。ステップS175の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5がロードセル58の零点調整処理を終了していない場合、処理はステップS175に戻る。ステップS176では、操作盤6,7が、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にあるかを確認する。ステップS176の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にある場合、処理はステップS177に移る。ステップS176の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にない場合、処理はステップS197に移る。ステップS177では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が運転中であるかを確認する。ステップS177の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS178に移る。ステップS177の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS198に移る。ステップS178では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の開閉コンベア351が開状態にあるかを確認する。ステップS178の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が開状態にある場合、処理はステップS179に移る。ステップS178の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が閉状態にある場合、処理はステップS199に移る。ステップS179では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してワンバッグ処理を行わせる。ステップS180では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してチューブ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してチューブ処理を行わせる。ステップS181では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して零点調整処理開始信号を送信し、組合せ計量装置2に対してロードセル28の零点調整処理を開始させる。ステップS182では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2がロードセル28の零点調整処理を終了したかを確認する。ステップS182の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2がロードセル28の零点調整処理を終了した場合、処理はステップS183に移る。ステップS182の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2がロードセル28の零点調整処理を終了していない場合、処理はステップS182に戻る。ステップS183では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してワンバッグ処理を行わせる。ステップS184では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。なお、ステップS184の処理終了後は、ステップS163の処理が行われる。ステップS185では、操作盤6,7が、計量制御部21のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS162で読み出した組合せ計量装置2の予約番号に書き換える。なお、ステップS185の処理終了後は、ステップS164の処理が行われる。ステップS186では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して駆動部等電源投入信号を送信し、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源を投入する。なお、ステップS186の処理終了後は、ステップS165の処理が行われる。ステップS187では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。なお、ステップS187の処理終了後は、ステップS166の処理が行われる。ステップS188では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源切断信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS189では、操作盤6,7が、包装制御部31のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS162で読み出した製袋包装装置3の予約番号に書き換える。なお、ステップS189の処理終了後は、ステップS167の処理が行われる。ステップS190では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源投入信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源を投入する。なお、ステップS190の処理終了後は、ステップS168の処理が行われる。ステップS191では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。なお、ステップS191の処理終了後は、ステップS169の処理が行われる。ステップS192では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS193では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS162で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。なお、ステップS193の処理終了後は、ステップS170の処理が行われる。ステップS194では、操作盤6,7が、シールチェ
ッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS194の処理終了後は、ステップS171の処理が行われる。ステップS195では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。なお、ステップS195の処理終了後は、ステップS172の処理が行われる。ステップS196では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS162で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。なお、ステップS196の処理終了後は、ステップS173の処理が行われる。ステップS197では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して振分レバー操作信号を送信し、重量チェッカ5の振分レバーをクロス状態にする。なお、ステップS197の処理終了後は、ステップS176の処理が行われる。ステップS198では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、シールチェッカ4を運転させる。なお、ステップS198の処理終了後は、ステップS177の処理が行われる。ステップS199では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信し、開閉コンベア351を開状態にする。なお、ステップS199の処理終了後は、ステップS178の処理が行われる。
【0113】
(7)全排出処理シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611において全排出ボタン611Jを選択すると、図49〜図51に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図49〜図51において、ステップS201では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS202では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が停止中であるかを確認する。ステップS202の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止中である場合、処理はステップS203に移る。ステップS202の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止中でない場合、処理はステップS219に移る。ステップS203では、操作盤6,7が、計量制御部21と通信し、計量制御部21に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS201で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致するかを確認する。ステップS203の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS201で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致する場合、処理はステップS204に移る。ステップS203の操作盤6,7の確認の結果、計量制御部21から取得した予約番号がステップS201で読み出した組合せ計量装置2の予約番号と一致しない場合、処理はステップS220に移る。ステップS204では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されているかを確認する。ステップS204の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されている場合、処理はステップS205に移る。ステップS204の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されていない場合、処理はステップS221に移る。ステップS205では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が停止中であるかを確認する。ステップS205の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中である場合、処理はステップS206に移る。ステップS205の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中でない場合、処理はステップS222に移る。ステップS206では、操作盤6,7が、包装制御部31と通信し、包装制御部31に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS201で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致するかを確認する。ステップS206の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS201で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致する場合、処理はステップS207に移る。ステップS206の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS201で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致しない場合、処理はステップS223に移る。処理はステップS207では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS207の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS208に移る。ステップS207の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS225に移る。ステップS208では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS208の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中である場合、処理はステップS209に移る。ステップS208の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中でない場合、処理はステップS226に移る。ステップS209では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS201で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS209の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS201で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS210に移る。ステップS209の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS201で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS227に移る。ステップS210では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS210の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS211に移る。ステップS210の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS229に移る。ステップS211では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が停止中であるかを確認する。ステップS211の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中である場合、処理はステップS212に移る。ステップS211の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中でない場合、処理はステップS230に移る。ステップS212では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS201で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS212の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS201で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS213に移る。ステップS212の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS201で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS231に移る。ステップS213では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS213の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS214に移る。ステップS213の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS232に移る。ステップS214では、操作盤6,7が、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にあるかを確認する。ステップS214の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にある場合、処理はステップS215に移る。ステップS214の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にない場合、処理はステップS233に移る。ステップS215では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が運転中であるかを確認する。ステップS215の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS216に移る。ステップS215の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS234に移る。ステップS216では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の開閉コンベア351が開状態にあるかを確認する。ステップS216の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が開状態にある場合、処理はステップS217に移る。ステップS216の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が閉状態にある場合、処理はステップS235に移る。ステップS217では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してチューブ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してチューブ処理を行わせる。ステップS218では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が全排出処理中であるかを確認する。ステップS218の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が全排出処理中である場合、処理は終了する。ステップS218の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が全排出処理中でない場合、処理はステップS236に移る。ステップS219では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。なお、ステップS219の処理終了後は、ステップS202の処理が行われる。ステップS220では、操作盤6,7が、計量制御部21のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS201で読み出した組合せ計量装置2の予約番号に書き換える。なお、ステップS220の処理終了後は、ステップS203の処理が行われる。ステップS221では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して駆動部等電源投入信号を送信し、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源を投入する。なお、ステップS221の処理終了後は、ステップS204の処理が行われる。ステップS222では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。なお、ステップS222の処理終了後は、ステップS205の処理が行われる。ステップS223では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源切断信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS224では、操作盤6,7が、包装制御部31のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS201で読み出した製袋包装装置3の予約番号に書き換える。なお、ステップS224の処理終了後は、ステップS206の処理が行われる。ステップS225では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源投入信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源を投入する。なお、ステップS225の処理終了後は、ステップS207の処理が行われる。ステップS226では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。なお、ステップS226の処理終了後は、ステップS208の処理が行われる。ステップS227では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS228では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS201で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。なお、ステップS228の処理終了後は、ステップS209の処理が行われる。ステップS229では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS229の処理終了後は、ステップS210の処理が行われる。ステップS230では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。なお、ステップS230の処理終了後は、ステップS211の処理が行われる。ステップS231では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS201で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。なお、ステップS231の処理終了後は、ステップS212の処理が行われる。ステップS232では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS232の処理終了後は、ステップS213の処理が行われる。ステップS233では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対
して振分レバー操作信号を送信し、重量チェッカ5の振分レバーをクロス状態にする。なお、ステップS233の処理終了後は、ステップS214の処理が行われる。ステップS234では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、シールチェッカ4を運転させる。なお、ステップS234の処理終了後は、ステップS215の処理が行われる。ステップS235では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信し、開閉コンベア351を開状態にする。なお、ステップS235の処理終了後は、ステップS216の処理が行われる。ステップS236では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して全排出処理開始信号を送信し、組合せ計量装置2に対して全排出処理を行わせる。
【0114】
(8)チューブ処理シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611においてチューブボタン611Lを選択すると、図52および図53に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図52および図53において、ステップS241では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS242では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS242の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中である場合、処理はステップS243に移る。ステップS242の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中でない場合、処理はステップS252に移る。ステップS243では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS241で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS243の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS241で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS244に移る。ステップS243の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS241で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS253に移る。ステップS244では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS244の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS245に移る。ステップS244の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS255に移る。ステップS245では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が停止中であるかを確認する。ステップS245の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中である場合、処理はステップS246に移る。ステップS245の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中でない場合、処理はステップS256に移る。ステップS246では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS241で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS246の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS241で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS247に移る。ステップS246の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS241で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS257に移る。ステップS247では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS247の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS248に移る。ステップS247の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS258に移る。ステップS248では、操作盤6,7が、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にあるかを確認する。ステップS248の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にある場合、処理はステップS249に移る。ステップS248の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にない場合、処理はステップS259に移る。ステップS249では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が運転中であるかを確認する。ステップS249の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS250に移る。ステップS249の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS260に移る。ステップS250では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の開閉コンベア351が開状態にあるかを確認する。ステップS250の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が開状態にある場合、処理はステップS251に移る。ステップS250の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が閉状態にある場合、処理はステップS261に移る。ステップS251では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してチューブ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してチューブ処理を行わせる。ステップS252では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。なお、ステップS252の処理終了後は、ステップS242の処理が行われる。ステップS253では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS254では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS241で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。なお、ステップS254の処理終了後は、ステップS243の処理が行われる。ステップS255では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS255の処理終了後は、ステップS244の処理が行われる。ステップS256では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。なお、ステップS256の処理終了後は、ステップS245の処理が行われる。ステップS257では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS241で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。なお、ステップS257の処理終了後は、ステップS246の処理が行われる。ステップS258では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS258の処理終了後は、ステップS247の処理が行われる。ステップS259では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して振分レバー操作信号を送信し、重量チェッカ5の振分レバーをクロス状態にする。なお、ステップS259の処理終了後は、ステップS248の処理が行われる。ステップS260では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、シールチェッカ4を運転させる。なお、ステップS260の処理終了後は、ステップS249の処理が行われる。ステップS261では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信し、開閉コンベア351を開状態にする。なお、ステップS261の処理終了後は、ステップS250の処理が行われる。
【0115】
(9)ワンバッグ処理シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611においてワンバッグボタン611Mを選択すると、図54および図55に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図54および図55において、ステップS271では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS272では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS272の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中である場合、処理はステップS273に移る。ステップS272の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中でない場合、処理はステップS282に移る。ステップS273では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS271で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS273の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS271で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS274に移る。ステップS273の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS241で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS283に移る。ステップS274では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS274の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS275に移る。ステップS274の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS285に移る。ステップS275では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が停止中であるかを確認する。ステップS275の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中である場合、処理はステップS276に移る。ステップS275の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中でない場合、処理はステップS286に移る。ステップS276では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS271で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS276の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS271で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS277に移る。ステップS276の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS271で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS287に移る。ステップS277では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS277の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS278に移る。ステップS277の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS288に移る。ステップS278では、操作盤6,7が、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にあるかを確認する。ステップS278の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にある場合、処理はステップS279に移る。ステップS278の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にない場合、処理はステップS289に移る。ステップS279では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が運転中であるかを確認する。ステップS279の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS280に移る。ステップS279の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS290に移る。ステップS280では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の開閉コンベア351が開状態にあるかを確認する。ステップS280の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が開状態にある場合、処理はステップS281に移る。ステップS280の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が閉状態にある場合、処理はステップS291に移る。ステップS281では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してワンバッグ処理を行わせる。ステップS282では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。なお、ステップS282の処理終了後は、ステップS272の処理が行われる。ステップS283では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS284では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS271で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。なお、ステップS284の処理終了後は、ステップS273の処理が行われる。ステップS285では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS285の処理終了後は、ステップS274の処理が行われる。ステップS286では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。なお、ステップS286の処理終了後は、ステップS275の処理が行われる。ステップS287では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS271で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。なお、ステップS287の処理終了後は、ステップS276の処理が行われる。ステップS288では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS288の処理終了後は、ステップS277の処理が行われる。ステップS289では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して振分レバー操作信号を送信し、重量チェッカ5の振分レバーをクロス状態にする。なお、ステップS289の処理終了後は、ステップS278の処理が行われる。ステップS290では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、シールチェッカ4を運転させる。なお、ステップS290の処理終了後は、ステップS279の処理が行われる。ステップS291では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信し、開閉コンベア351を開状態にする。なお、ステップS291の処理終了後は、ステップS280の処理が行われる。
【0116】
(10)オーバースケールエラー解除処理シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611において赤色表示されるとともにボタン化された組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aを選択すると、図56〜図58に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
【0117】
図56〜図58において、ステップS301では、操作盤6,7が、ハードディスク64から各装置2,3,4,5の予約番号を読み出す。ステップS302では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が停止中であるかを確認する。ステップS302の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中である場合、処理はステップS303に移る。ステップS302の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中でない場合、処理はステップS319に移る。ステップS303では、操作盤6,7が、包装制御部31と通信し、包装制御部31に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS301で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致するかを確認する。ステップS303の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS301で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致する場合、処理はステップS304に移る。ステップS303の操作盤6,7の確認の結果、包装制御部31から取得した予約番号がステップS301で読み出した製袋包装装置3の予約番号と一致しない場合、処理はステップS320に移る。ステップS304では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS304の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS305に移る。ステップS304の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS322に移る。ステップS305では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS305の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中である場合、処理はステップS306に移る。ステップS305の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中でない場合、処理はステップS323に移る。ステップS306では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41と通信し、シールチェッカ制御部41に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS301で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致するかを確認する。ステップS306の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS301で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致する場合、処理はステップS307に移る。ステップS306の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ制御部41から取得した予約番号がステップS301で読み出したシールチェッカ4の予約番号と一致しない場合、処理はステップS324に移る。ステップS307では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS307の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS308に移る。ステップS307の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS326に移る。ステップS308では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が停止中であるかを確認する。ステップS308の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中である場合、処理はステップS309に移る。ステップS308の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中でない場合、処理はステップS327に移る。ステップS309では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51と通信し、重量チェッカ制御部51に対して予約番号を要求して取得した後、その予約番号がステップS301で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致するかを確認する。ステップS309の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS301で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致する場合、処理はステップS310に移る。ステップS309の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ制御部51から取得した予約番号がステップS301で読み出した重量チェッカ5の予約番号と一致しない場合、処理はステップS328に移る。ステップS310では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS310の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS311に移る。ステップS310の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理はステップS329に移る。ステップS311では、操作盤6,7が、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にあるかを確認する。ステップS311の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にある場合、処理はステップS312に移る。ステップS311の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5の振分レバーがクロス状態にない場合、処理はステップS330に移る。ステップS312では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が運転中であるかを確認する。ステップS312の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS313に移る。ステップS312の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS331に移る。ステップS313では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の開閉コンベア351が開状態にあるかを確認する。ステップS313の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が開状態にある場合、処理はステップS314に移る。ステップS313の操作盤6,7の確認の結果、開閉コンベア351が閉状態にある場合、処理はステップS332に移る。ステップS314では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してワンバッグ処理を行わせる。ステップS315では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してチューブ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してチューブ処理を行わせる。ステップS316では、操作盤6,7が、計量制御部21に対してエラー解除処理開始信号を送信し、組合せ計量装置2に対してエラー解除処理を行わせる。なお、このエラー解除処理では、エラーの種別に応じて全排出処理や零点調整処理などが行われる。ステップS317では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2がエラー解除処理を終了したかを確認する。ステップS317の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2がエラー解除処理を終了した場合、処理はステップS318に移る。ステップS317の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2がエラー解除処理を終了していない場合、処理はステップS317に戻る。ステップS318では、操作盤6,7が、包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号を送信し、製袋包装装置3に対してワンバッグ処理を行わせる。ステップS319では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。なお、ステップS319の処理終了後は、ステップS302の処理が行われる。ステップS320では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源切断信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS321では、操作盤6,7が、包装制御部31のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS301で読み出した製袋包装装置3の予約番号に書き換える。なお、ステップS321の処理終了後は、ステップS303の処理が行われる。ステップS322では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源投入信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源を投入する。なお、ステップS322の処理終了後は、ステップS304の処理が行われる。ステップS323では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。なお、ステップS323の処理終了後は、ステップS305の処理が行われる。ステップS324では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS325では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS301で読み出したシールチェッカ4の予約番号に書き換える。なお、ステップS325の処理終了後は、ステップS306の処理が行われる。ステップS326では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源投入信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源を投入する。なお、ステップS326の処理終了後は、ステップS307の処理が行われる。ステップS327では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。なお、ステップS327の処理終了後は、ステップS308の処理が行われる。ステップS328では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51のEEPROMに記憶される予約番号を、ステップS301で読み出した重量チェッカ5の予約番号に書き換える。なお、ステップS328の処理終了後は、ステップS309の処理が行われる。ステップS329では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、重量チェッカ5を運転させる。なお、ステップS329の処理終了後は、ステップS310の処理が行われる。ステップS330では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して振分レバー操作信号を送信し、重量チェッカ5の振分レバーをクロス状態にする。なお、ステップS330の処理終了後は、ステップS311の処理が行われる。ステップS331では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、シールチェッカ4を運転させる。なお、ステップS331の処理終了後は、ステップS312の処理が行われる。ステップS332では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信し、開閉コンベア351を開状態にする。なお、ステップS332の処理終了後は、ステップS313の処理が行われる。
【0118】
(11)電源切断シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610のOverView Screen611において電源切断ボタン611Hを選択すると、図59および図60に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図59および図60において、ステップS341では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されているかを確認する。ステップS341の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されている場合、処理はステップS342に移る。ステップS341の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28に電源が投入されていない場合、処理はステップS345に移る。ステップS342では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が動作中であるかを確認する。ステップS342の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作中である場合、処理はステップS343に移る。ステップS342の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が動作中でない場合、処理はステップS344に移る。ステップS343では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。ステップS344では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して駆動部等電源切断信号を送信し、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28の電源を切断する。ステップS345では、操作盤6,7が、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されているかを確認する。ステップS345の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されている場合、処理はステップS346に移る。ステップS345の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bに電源が投入されていない場合、処理はステップS349に移る。ステップS346では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が動作中であるかを確認する。ステップS346の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が運転中である場合、処理はステップS347に移る。ステップS346の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が運転中でない場合、処理はステップS348に移る。ステップS347では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。ステップS348では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して駆動部等電源切断信号を送信し、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324Bの電源を切断する。ステップS349では、操作盤6,7が、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されているかを確認する。ステップS349の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されている場合、処理はステップS350に移る。ステップS349の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48に電源が投入されていない場合、処理はステップS353に移る。ステップS350では、操作盤6,7が、シールチェッカ350が運転中であるかを確認する。ステップS350の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中である場合、処理はステップS351に移る。ステップS350の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が運転中でない場合、処理はステップS352に移る。ステップS351では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。ステップS352では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して駆動部等電源切断信号を送信し、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の電源を切断する。ステップS353では、操作盤6,7が、重量チェッカ5が運転中であるかを確認する。ステップS353の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が運転中である場合、処理はステップS354に移る。ステップS353の確認の結果、重量チェッカ5が運転中でない場合、処理は終了する。ステップS354では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。
【0119】
(12)全停止シーケンス
操作者が操作盤6,7のHome Screen610において全停止ボタン617を選択すると、図61に示されるフローチャートに従った処理が行われる。
図61において、ステップS361では、操作盤6,7が、製袋包装装置3が停止中であるかを確認する。ステップS361の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中である場合、処理はステップS362に移る。ステップS361の操作盤6,7の確認の結果、製袋包装装置3が停止中でない場合、処理はステップS365に移る。ステップS362では、操作盤6,7が、組合せ計量装置2が停止中であるかを確認する。ステップS362の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止中である場合、処理はステップS363に移る。ステップS362の操作盤6,7の確認の結果、組合せ計量装置2が停止中でない場合、処理はステップS366に移る。ステップS363では、操作盤6,7が、シールチェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS363の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中である場合、処理はステップS364に移る。ステップS363の操作盤6,7の確認の結果、シールチェッカ4が停止中でない場合、処理はステップS367に移る。ステップS364では、操作盤6,7が、重量チェッカ4が停止中であるかを確認する。ステップS364の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中である場合、処理は終了する。ステップS364の操作盤6,7の確認の結果、重量チェッカ5が停止中でない場合、処理はステップS368に移る。ステップS365では、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を送信し、製袋包装装置3を停止させる。なお、ステップS365の処理終了後は、ステップS362の処理が行われる。ステップS366では、操作盤6,7が、計量制御部21に対して停止信号を送信し、組合せ計量装置2を停止させる。なお、ステップS366の処理終了後は、ステップS363の処理が行われる。ステップS367では、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して停止信号を送信し、シールチェッカ4を停止させる。なお、ステップS367の処理終了後は、ステップS364の処理が行われる。ステップS368では、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して停止信号を送信し、重量チェッカ5を停止させる。なお、ステップS368の処理終了後は、処理は終了する。
【0120】
なお、操作盤6,7は、包装制御部31に停止信号を送信した場合は、包装制御部31から停止通知信号が送信されてくるまで計量制御部21に停止信号を送信しないようになっている。
〔商品処理システムの特徴〕
(1)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、Preset Select Screen660において予約番号が選択された状態でPreset No.ボタン663が押される等されると、予約番号に対応するデータ群が所定の装置2,3,4,5の制御部21,31,41,51に送信され、RAM213,313,413,513に格納される。そして、このとき、情報加工モジュールにより、その予約番号に対応する目標重量設定データから重量チェッカ基準値、重量チェッカ上限値、重量チェッカ下限値が導出される。また、情報加工モジュールにより、袋長設定データについては単位換算処理が行われる。また、情報加工モジュールにより、検査装置遅れ時間設定データから重量チェッカ用検査装置遅れ時間設定データが導出される。このため、この商品処理システム1では、操作者は、従来、商品処理システム1を運転させるのに必要とされていた重量チェッカ基準値、重量チェッカ上限値、重量チェッカ下限値、重量チェッカ用検査装置遅れ時間設定データ、および単位換算した袋長設定データの入力を行う必要がない。したがって、この商品処理システム1では、操作者の入力の手間が省かれている。
【0121】
(2)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、予約設定データベース64bに、複数の予約番号と、それらの予約番号に関連付けられた各種設定値とが格納されている。つまりこの商品処理システム1では、各種設定値を複数のセットとして用意しておくことができる。したがって、この商品処理システム1では、品種切換時などにおいて簡易に設定値を変更すること等ができる。
【0122】
(3)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、Setting Screen630においてWeigherボタン640、BagMakerボタン641、SealCheckerボタン642、およびCheckWeigherボタン643が選択されると、各装置2,3,4,5専用の操作画面が表示され、装置別に設定値を調節することができる。このため、この商品処理システム1では、操作者は、走り回ることなく各装置2,3,4,5について又は装置間の微調節を行うことができる。
【0123】
(4)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、操作盤6,7が、オーバースケールエラーを検知すると(オーバースケールエラー識別信号を受信すると)、組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aがボタン化されて操作者が選択可能な状態になる。そして、この状態で組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aが選択されると、操作盤6,7が各装置2,3,4,5に制御信号を送信し、自動でオーバースケールエラー解除処理を行うようになっている。
【0124】
(5)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、装置2,3,4,5ごとに状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dが用意されており、その状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dに各装置2,3,4,5の状態が表示される。このため、この商品処理システム1では、操作者は、容易に各装置2,3,4,5の状態を把握することができる。
【0125】
(6)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、製袋包装装置3の原点サーチが行われたりシールチェッカ4が運転開始待機状態になったりオーバースケールエラー解除処理(後述)が行われていたりするとき等、商品処理システム1に一定の動作が生じる場合には、その動作している装置2,3,4,5に対応する状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dの枠が白色から青色に変化するようになっている。したがって、この商品処理システム1では、操作者は、商品処理システム1の状況を容易に把握することができる。
【0126】
(7)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、商品処理システム1のいずれかの装置2,3,4,5にエラーが生じた場合、そのエラーが生じている装置2,3,4,5に対応する状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dの内部色が灰色から赤色に変化し、さらに点灯するようになっている。このため、この商品処理システム1では、操作者は迅速にエラーを発見することができる。
【0127】
(8)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、商品処理システム1のいずれかの装置2,3,4,5と第1操作盤6あるいは第2操作盤との間の回線が断ち切られている場合には、その回線が断ち切られている装置2,3,4,5に対応する状態情報表示ボックス611A,611B,611C,611Dの枠の色が白色から赤色に変化し、さらに点灯ようになっている。このため、この商品処理システム1では、操作者は容易に回線断エラーを発見することができる。
【0128】
(9)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、商品処理システム1が運転続行不能な状態ではないがそのまま放置すると商品処理システム1に不具合が生じるおそれがあると操作盤6,7により判断された場合(例えば、各装置2,3,4,5間で予約番号が異なる場合など)には、背景色が黄色のダイアログが画面上に表示されるとともにその内容がダイアログ内に表示される。このため、この商品処理システム1では、操作者は前もって迅速に商品処理システムの不具合を取り除くことができる。
【0129】
(10)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、全ての装置2,3,4,5の駆動部などに電源が全く投入されていない状態においてPowerOnボタン611Iが選択されると、操作盤6,7が、重量チェッカ5を運転された後、シールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324B、および組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28の順に、電源投入信号を送信する。このため、この商品処理システム1では、例えば、品種の切替時などにおいて重量チェッカ5、シールチェッカ4、あるいは製袋包装装置3に包装商品Bが残存している場合には、それらの包装商品Bを処理した後に、新たな品種の商品処理を開始することができる。つまり、この商品処理システム1では、品種の切り分けをほぼ確実に行うことができる。
【0130】
(11)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、全ての装置2,3,4,5の駆動部などに電源が投入されている状態においてPowerOffボタン611Hが選択されると、操作盤6,7が、組合せ計量装置2の駆動部22,23,24,25およびロードセル28、製袋包装装置3の駆動部80,322C,322D,322E,323B,332a,332b,354,355,373,374およびヒータ323A,324A,324B、およびシールチェッカ4の駆動部43,47および回転角検出器48の順に、電源切断信号を送信し、最後に重量チェッカ5を停止する。このため、この商品処理システム1では、(包装)商品処理流れ方向上流側から下流側の装置の駆動部が順次電源切断される。したがって、この商品処理システム1では、無難にシステムの稼働終了を行うことができる。
【0131】
(12)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、Drainボタン611Jが選択されると、操作盤6,7が、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信し(開閉コンベアを開状態にする)、その後に包装制御部31に対してチューブ処理開始信号を送信し、さらにその後に計量制御部21に対して全排出処理開始信号を送信する。このため、この商品処理システム1では、全排出した商品が自動的に系外に排出される。したがって、この商品処理システム1では、操作者の作業負担を低減することができる。
【0132】
(13)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、Zeroボタン611Kが選択されると、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して零点調整処理開始信号を送信し、その後に包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号ならびにチューブ処理開始信号を送信し、さらにその後に零点調整処理開始信号を送信する。このため、この商品処理システム1では、操作者がZeroボタン611Kを押せば、あとは操作盤6,7が自動的に重量チェッカ5のロードセル58および計量ホッパ25のロードセル28の零点調整処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システムでは、操作者の操作負担が低減される。また、この商品処理システム1では、計量ホッパ25のロードセル28よりも重量チェッカ5のロードセル58の方が先に零点調整処理が行われる。このため、この商品処理システム1では、例えば、計量ホッパ25のロードセル28の零点調整処理の前に全排出処理が行われた場合、重量チェッカ5によりほぼ確実に全排出処理において生成された包装商品が排除される。
【0133】
(14)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、零点調整処理において、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対する零点調整処理開始信号送信後であってワンバッグ処理開始信号の送信前に、包装制御部31に対して開閉コンベア操作信号を送信する(開閉コンベアを開状態にする)。このため、この商品処理システム1では、例えば、計量ホッパ25のロードセル28の零点調整処理の前に全排出処理が行われた場合、全排出処理において生成された包装商品BやロングバッグB1等が、重量チェッカ5に頼ることなく、ほぼ確実に系外に排除される。
【0134】
(15)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、全停止されている状態においてAllStartボタン618が選択されると、操作盤6,7が、重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号を送信し、その後にシールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、さらにその後に計量制御部21に対して運転開始信号を送信し、さらにその後に包装制御部31に対して運転開始信号を送信する。このため、この商品処理システム1では、例えば、品種切替時などにおいて、システム1内に残留している未検査の包装商品Bを検査してしまうことができる。また、この商品処理システム1では、例えば、組合せ計量装置2に排出準備を先にさせた直後に製袋包装装置3に所定の袋を生成させるようにしておけば、包装商品Bの生産性を向上させることができる。
【0135】
(16)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、初期運転状態において、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信する前に、包装制御部31に対してコンベア操作信号を送信する(開閉コンベアを閉状態にする)。このため、この商品処理システム1では、例えば、品種切替時において開閉コンベア351が開状態にされている場合、操作者は、開閉コンベア351を自ら操作することなく、品種切替後において包装商品Bをシールチェッカ4および重量チェッカ5に搬送することができる。
【0136】
(17)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、オーバースケールエラーの発生により全装置2,3,4,5が停止されている状態においてボタン化された状態情報表示ボックス611Aが選択されると、操作盤6,7が、シールチェッカ制御部41に対して運転開始信号を送信し、その後に重量チェッカ制御部51に対して運転開始信号送信し、さらにその後に包装制御部31に対してコンベア操作信号を送信し(開閉コンベアを開状態にする)、さらにその後に包装制御部31に対してワンバッグ処理開始信号ならびにチューブ処理開始信号を送信し、さらにその後に計量制御部21に対して全排出処理開始信号を送信し、さらにその後に計量制御部21に対して零点調整処理開始信号を送信する。このため、この商品処理システム1では、操作者がボタン化された状態情報表示ボックス611Aを押せば、あとは操作盤6,7が自動的にオーバースケールエラーの解除処理を行ってくれる。したがって、この商品処理システム1では、操作者の操作負担が低減される。
【0137】
(18)
本実施の形態に係る商品処理システム1では、全ての装置2,3,4,5が運転している状態においてAllStopボタン617が選択されると、操作盤6,7が、包装制御部31に対して停止信号を発信し、包装制御部31から停止通知信号を受信した後に計量制御部21に対して停止信号を発信し、さらにその後にシールチェッカ制御部41に対して停止信号を発信し、さらにその後に重量チェッカ51に対して停止信号を発信する。このため、この商品処理システム1では、AllStopボタン617が押されると、先ず、品種の切り替え時において操作者の出入りが最も頻繁となる製袋包装装置3が完全に停止される。したがって、この商品処理システム1では、操作者が停止音を確認したときには、その時点で操作者の安全が確保されており、製袋包装装置3周りに二重三重に安全装置を設ける必要がない。
【0138】
(19)
本実施の形態に係る製袋包装装置3では、製袋包装部32の直下にシュートコンベア35を設けた構成であっても、シュートコンベア35が有しているコンベア351を開状態に切り換えることで、ロングバッグB1のような異常に長い袋を容易にシステム系外に排出することができる。
【0139】
〔他の実施形態〕
(A)
先の実施の形態では、商品処理システム1は組合せ計量装置2、製袋包装装置3、シールチェッカ4、および重量チェッカ5から構成されていたが、重量チェッカ5の商品搬送方向下流側に箱詰装置が配置されてもよい。
【0140】
(B)
先の実施の形態では、商品処理システム1は組合せ計量装置2、製袋包装装置3、シールチェッカ4、および重量チェッカ5から構成されていたが、商品処理システムが組合せ計量装置2、製袋包装装置3、および箱詰装置から構成されてもよい。
(C)
先の実施の形態に係る商品処理システム1では操作盤6,7が2台設けられていたが、操作盤は1台にまとめられてもよい。また、逆に3台以上設けてもかまわない。
【0141】
(D)
先の実施の形態に係る製袋包装装置3では、開閉コンベア351が開状態になっている場合、操作者が開閉コンベア351の下に移動してロングバッグB1等を引き出さなければならなかったが、開閉コンベア351の下直方向に第2の搬送コンベアを設けて自動的にロングバッグB41が引き出されるようにしてもよい。
【0142】
(E)
先の実施の形態に係る商品処理システム1では、オーバースケールエラー発生時において操作者が状態情報表示ボックス611Aを選択すると、操作盤6,7が自動的にエラー解除処理を行ったが、これに代えて、以下のようなエラーガイダンスを操作者に対して提供することも考えられる。
【0143】
先ず、オーバースケールエラーが発生すると、組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aが赤色表示されるとともにボタン化されて操作者が選択可能な状態になる。そして、操作者がこのボタン化された状態情報表示ボックス611Aを選択する。この後、製袋包装装置3が運転していた場合には(オーバースケールエラー解除シーケンス参照)、製袋包装装置3の状態情報表示ボックス611Bが赤色表示されるとともにボタン化される。なお、このとき、状態情報表示ボックス611Bには「製袋包装装置3を停止してください」というメッセージが表示される。また、状態情報表示ボックス611Aは、状態情報表示ボックス611Bがボタン化されると同時に通常表示に戻る。すると、操作者が製袋包装装置3を止める。その後、操作者がボタン化された状態情報表示ボックス611Bを選択する。この後、例えば、包装制御部31の予約番号と操作盤6,7の予約番号が一致しており、製袋包装装置の電源が切断されていた場合には、状態情報表示ボックス611Bはボタン化されたままで、先のメッセージ内容が「製袋包装装置の駆動系に電源を投入してください」というメッセージに変更される。このようにして、操作盤6,7が段階的に操作者にエラー解除の手順をガイダンスする。このようなエラーガイダンス機能は、未熟な操作者の教育などに役立てることができる。
【0144】
(F)
先の実施の形態に係る商品処理システム1では、情報加工モジュール(目標重量設定データや検査装置遅れ時間設定データ等のデータの加工モジュール)が操作盤6の管理プログラム64aに設けられていたが、この情報加工モジュールをシールチェッカ制御部41および重量チェッカ制御部51の制御プログラムに移植してもよい。このようにすれば、データの加工は、シールチェッカ制御部41および重量チェッカ制御部51で行われることになる。
【0145】
(G)
先の実施の形態に係る商品処理システム1では、組合せ計量装置1にオーバースケールエラーが生じると、組合せ計量装置2の状態情報表示ボックス611Aがボタン化されて操作者が選択可能な状態になっていた。しかし、組合せ計量装置1にオーバースケールエラーが生じ、操作盤6,7がエラー識別信号を受信したら直ちにオーバースケールエラー解除処理が行われるようにしてもよい。
【0146】
(H)
先の実施の形態では、特に言及していなかったが、AllStopボタン617を押しても製袋包装装置3はすぐには停止せず、最後の包装商品Bがシールチェッカ4に移るのに必要な時間経過後に製袋包装装置3が停止するようにしてもよい。このようにすれば、最後の包装商品Bの処理が完了した後にシールチェッカ4および重量チェッカ5を停止させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明に係る商品処理システムは、未熟な操作者であっても複雑な異常解除処理を迅速に行うことができるという特徴を有し、例えば食品包装などの分野に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】商品処理システム全体の斜視図。
【図2】カバー類などを脱着した状態の商品処理システムの側面図。
【図3】組合せ計量装置の斜視図。
【図4】組合せ計量装置のA−A’断面図。
【図5】組合せ計量装置の制御ブロック図。
【図6】横シール機構の正面図。
【図7】横シール機構の平面図。
【図8】横方向駆動機構の外観斜視図。
【図9】横シール機構、回転ブラシ機構、シュートコンベアの位置関係を示す図。
【図10】包装商品を搬送する際におけるシュートコンベアの状態を示す図。
【図11】非正常な袋を系外に排出する際におけるシュートコンベアの状態を示す図。
【図12】製袋包装装置の制御ブロック図。
【図13】シールチェッカの制御ブロック図。
【図14】重量チェッカの制御ブロック図。
【図15】第1操作盤の内部構造および外部接続状態を表す図。
【図16】Home ScreenのOverView Screen(電源切断状態)を示す図(1)。
【図17】Home ScreenのOverView Screen(電源切断状態)を示す図(2)。
【図18】Home ScreenのOverView Screen(電源投入状態)を示す図。
【図19】Home ScreenのOverView Screen(ホームボタンのプルアップ表示状態)を示す図。
【図20】Home ScreenのOverView Screen(製袋包装装置の原点サーチ状態)を示す図。
【図21】Home ScreenのOverView Screen(シールチェッカ運転開始待機状態)を示す図。
【図22】Home ScreenのOverView Screen(初期運転完了状態)を示す図。
【図23】シールチェッカエラーおよび重量チェッカエラー発生時のエラー表示を示す図。
【図24】重量チェッカ回線断エラー発生時のエラー表示を示す図。
【図25】シールチェッカエラーおよび重量チェッカエラー発生時ならびに予約番号不一致エラー発生時のエラー表示を示す図。
【図26】Home ScreenのTuning Screenを示す図。
【図27】Home ScreenのReport Screen(エラーログ表示)を示す図。
【図28】Home ScreenのReport Screen(ライン稼働状況表示)を示す図。
【図29】Home ScreenのMetal Detecter Screenを示す図。
【図30】Setting Screen(スクロールバー最上位)を示す図。
【図31】Setting Screen(スクロールバー中位)を示す図。
【図32】Setting Screen(スクロールバー最下位)を示す図。
【図33】テーブル形式のPreset Select Screenを示す図。
【図34】アイコン形式のPreset Select Screenを示す図。
【図35】装置の起動とネットワーク構築のシーケンスを表すフローチャート。
【図36】駆動部などへの電源投入のシーケンスを表すフローチャート(1)。
【図37】駆動部などへの電源投入のシーケンスを表すフローチャート(2)。
【図38】駆動部などへの電源投入のシーケンスを表すフローチャート(3)。
【図39】駆動部などへの電源投入のシーケンスを表すフローチャート(4)。
【図40】初期運転シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図41】初期運転シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図42】初期運転シーケンスを表すフローチャート(3)。
【図43】予約番号変更処理シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図44】予約番号変更処理シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図45】予約番号変更処理シーケンスを表すフローチャート(3)。
【図46】全零点調整処理シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図47】全零点調整処理シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図48】全零点調整処理シーケンスを表すフローチャート(3)。
【図49】全排出処理シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図50】全排出処理シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図51】全排出処理シーケンスを表すフローチャート(3)。
【図52】チューブ処理シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図53】チューブ処理シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図54】ワンバッグ処理シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図55】ワンバッグ処理シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図56】オーバースケールエラー解除処理シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図57】オーバースケールエラー解除処理シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図58】オーバースケールエラー解除処理シーケンスを表すフローチャート(3)。
【図59】電源切断シーケンスを表すフローチャート(1)。
【図60】電源切断シーケンスを表すフローチャート(2)。
【図61】全停止シーケンスを表すフローチャート。
【図62】設定値および加工値の送信対象表(1)。
【図63】設定値および加工値の送信対象表(2)。
【符号の説明】
【0149】
1 商品処理システム
2 組合せ計量装置
3 製袋包装装置
4 シールチェッカ
5 重量チェッカ
6 第1操作盤
7 第2操作盤
21 計量制御部
25 計量ホッパ
28 ロードセル
31 包装制御部
41 シールチェッカ制御部
51 重量チェッカ制御部
58 ロードセル
351 開閉コンベア
611A 組合せ計量装置の状態情報表示ボックス
611B 製袋包装装置の状態情報表示ボックス
611C シールチェッカの状態情報表示ボックス
611D 重量チェッカの状態情報表示ボックス
611H PowerOffボタン
611I PowerOnボタン
611J Drainボタン
611K Zeroボタン
611L Tubeボタン
611M OneBagボタン
617 AllStopボタン
618 AllStartボタン
B 包装商品
B1 ロングバッグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を所定量はかり取って排出する計量装置と、
前記所定量の商品を包装して包装商品を生成する包装装置と、
前記包装商品を検査する検査装置と、
1つの制御ボタンと、
前記制御ボタンが押されると、前記計量装置、前記包装装置、および前記検査装置に対して所定の順序で制御信号を送信する制御部と、
を備える、商品処理システム。
【請求項2】
表示装置と、
各装置を特定する情報である装置特定情報を前記表示装置に表示する装置特定情報表示手段と、
をさらに備え、
前記装置特定情報表示手段は、動作中の装置に対応する前記装置特定情報を他の前記装置特定情報と異なる形態で表示する、
請求項1に記載の商品処理システム。
【請求項3】
前記表示装置は、GUIを搭載する表示装置であり、
前記装置特定情報表示手段は、前記装置特定情報を図形として前記表示装置に表示する、請求項2に記載の商品処理システム。
【請求項4】
前記装置特定情報表示手段は、前記各装置の動作状態の情報である装置動作状態情報を、対応する装置特定情報と対にして前記表示装置に表示する、
請求項2または3に記載の商品処理システム。
【請求項5】
前記装置特定情報表示手段は、各装置の動作状態の情報である装置動作状態情報を、対応する前記図形上に表示する、
請求項3に記載の商品処理システム。
【請求項6】
前記計量装置は、計量駆動部を有し、
前記包装装置は、包装駆動部を有し、
前記検査装置は、検査駆動部を有し、
前記制御ボタンは、前記計量駆動部、前記包装駆動部、および前記検査駆動部の全てに電源を投入するためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記検査駆動部、前記包装駆動部、および前記計量駆動部の順に、各駆動部に電源を投入するための信号である電源投入信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項7】
前記計量装置は、計量駆動部を有し、
前記包装装置は、包装駆動部を有し、
前記検査装置は、検査駆動部を有し、
前記制御ボタンは、前記計量駆動部、前記包装駆動部、および前記検査駆動部の全ての電源を切断するためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記包装駆動部、前記計量駆動部、および前記検査駆動部の順に、各駆動部の電源を切断するための信号である電源切断信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項8】
前記包装装置は、前記包装商品を前記検査装置へ搬送するための包装商品搬送ラインと、前記包装商品を前記包装商品搬送ラインに移す第1状態と前記包装商品を系外に排出する第2状態とを切り換え可能である切換機構とを有し、
前記制御ボタンは、前記計量装置に投入された前記商品を全て排出するためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記包装装置に対して前記切換機構を前記第2状態にするための信号である第2切換指示信号を送信し、また、前記包装装置に対して所定の袋を生成させるための信号である袋生成信号を送信し、その後に前記計量装置に対して前記計量装置に投入された前記商品を全て排出するための信号である全排出信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項9】
前記計量装置は、複数の計量ホッパを有し、前記複数の計量ホッパに投入された前記商品の量を基にした組合せ演算を行い、前記商品が許容範囲内の量となるように前記計量ホッパを選択して前記商品の排出を行う組合せ計量装置であり、
前記制御ボタンは、前記複数の計量ホッパに投入された前記商品を全て排出するためのボタンであり、
前記全排出信号は、前記複数の計量ホッパに投入された前記商品を全て排出するための信号である、
請求項8に記載の商品処理システム。
【請求項10】
前記検査装置は、計量部を有し、前記包装商品の重量検査処理を行う重量検査装置であり、
前記制御ボタンは、前記計量装置および前記計量部の零点を調整するためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記検査装置に対して前記計量部の零点を調整するための信号である計量部零点調整信号を送信し、その後に前記包装装置に対して所定の袋を生成させるための信号である袋生成信号を送信し、さらにその後に前記計量装置の零点を調整するための信号である計量装置零点調整信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項11】
前記包装装置は、前記包装商品を前記検査装置へ搬送するための包装商品搬送ラインと、前記包装商品を前記包装商品搬送ラインに移す第1状態と前記包装商品を系外に排出する第2状態とを切り換え可能である切換機構とを有し、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記計量部零点調整信号の送信後であって前記袋生成信号の送信前に、前記包装装置に対して前記切換機構を前記第2状態にするための信号である第2切換指示信号を送信する、
請求項10に記載の商品処理システム。
【請求項12】
前記計量装置は、複数の計量ホッパを有し、前記複数の計量ホッパに投入された前記商品の量を基にした組合せ演算を行い、前記商品が許容範囲内の量となるように前記計量ホッパを選択して前記商品の排出を行う組合せ計量装置であり、
前記制御ボタンは、前記複数の計量ホッパおよび前記計量部の零点を調整するためのボタンであり、
前記計量装置零点調整信号は、前記複数の計量ホッパの零点を調整するための信号である、
請求項10または11に記載の商品処理システム。
【請求項13】
前記制御ボタンは、前記計量装置、前記包装装置、および前記検査装置の全てを稼働させるためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記検査装置を稼働させるための信号である検査装置稼働信号を送信し、その後に前記計量装置を稼働させるための信号である計量装置稼働信号を送信し、さらにその後に前記包装装置を稼働させるための信号である包装装置稼働信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項14】
前記包装装置は、前記包装商品を前記検査装置へ搬送するための包装商品搬送ラインと、前記包装商品を前記包装商品搬送ラインに移す第1状態と前記包装商品を系外に排出する第2状態とを切り換え可能である切換機構とを有し、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記検査装置稼働信号を送信する前に、前記包装装置に対して前記切換機構を前記第1状態にするための信号である第1切換指示信号を送信する、
請求項13に記載の商品処理システム。
【請求項15】
前記制御ボタンは、前記計量装置、前記包装装置、および前記検査装置の全てを停止させるためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記包装装置、前記計量装置、および前記検査装置の順に、各装置を停止させるための信号である停止信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項16】
前記計量装置は、複数の計量ホッパを有し、前記複数の計量ホッパに投入された前記商品の量を基にした組合せ演算を行い、前記商品が許容範囲内の量となるように前記計量ホッパを選択して前記商品の排出を行う組合せ計量装置であり、
前記包装装置は、前記包装商品を前記検査装置へ搬送するための包装商品搬送ラインと、前記包装商品を前記包装商品搬送ラインに移す第1状態と前記包装商品を系外に排出する第2状態とを切り換え可能である切換機構とを有し、
前記制御ボタンは、前記計量ホッパの計量限界を超過する量の前記商品が前記計量ホッパに投入されることによって引き起こされた超過計量異常を解除するためのボタンであり、
前記制御部は、前記制御ボタンが押されると、前記検査装置を稼働させるための信号である検査装置稼働信号を送信し、その後に前記包装装置に対して前記切換機構を前記第2状態にするための信号である第2切換指示信号を送信し、さらにその後に前記包装装置に対して所定の袋を生成させるための信号である袋生成信号を送信し、さらにその後に前記計量装置に対して前記複数の計量ホッパに投入された前記商品を全て排出するための信号である全排出信号を送信し、さらにその後に前記計量装置の零点を調整するための信号である計量装置零点調整信号を送信する、
請求項1から5のいずれかに記載の商品処理システム。
【請求項17】
商品を所定量はかり取って排出する計量装置と、
前記所定量の商品を包装して包装商品を生成する包装装置と、
前記包装商品を箱詰めする箱詰装置と、
1つの制御ボタンと、
前記制御ボタンが押されると、前記計量装置、前記包装装置、および前記箱詰装置に対して所定の順序で制御信号を送信する制御部と、
を備える、商品処理システム。
【請求項18】
商品を所定量はかり取って排出する計量装置と、
前記所定量の商品を包装して包装商品を生成する包装装置と、
前記包装商品を処理する包装商品処理装置と、
1つの制御ボタンと、
前記制御ボタンが押されると、前記計量装置、前記包装装置、および前記包装商品処理装置に対して所定の順序で制御信号を送信する制御部と、
を備える、商品処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate


【公開番号】特開2006−131267(P2006−131267A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−323024(P2004−323024)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】