説明

商品情報処理システムおよびそれを用いた商品情報提供方法

【課題】 リアルタイム性と顧客選別性のある広告を実施できる商品情報処理システムを提供する。
【解決手段】 商品データの設定登録が可能な商品情報処理システムに、商品および顧客のデータベースと電子メール作成・送信機能を持たせる。広告対象商品のデータをデータベースから抽出し、電子メール広告を作成・送信する。設定登録後ただちに広告が作成・実施できるうえ、送信先携帯電話とすることで、リアルタイム性のある広告が可能となる。また、顧客ごとの送信希望条件をデータベースに取り込むことで、送信先を絞り込んだ効果的な広告が可能である。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケットや小売店などにおいて、商品の秤量および値付、あるいは顧客管理に用いられる商品情報処理システムの、情報送信機能に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットや小売店は、消費者に対して特売情報を告知するために、新聞の折り込みチラシやテレビ、ラジオのCM、最近ではインターネット上のウェブサイトや仮想店舗やといった広告媒体を利用している。新聞の折り込みチラシの場合、新聞販売店舗単位で配布地域を選定できるので、比較的小規模な小売店であっても、近隣に限定した広告が行え、テレビ・ラジオのCMよりは安価である、という特徴を有している。テレビ、ラジオのCMの場合は、放送エリアごとに広告を行うことになるので、多くの系列店を有するスーパーマーケットなどに主として用いられ、販売情報の告知のみならず、企業のイメージアップにも用いられる。インターネット上のウェブサイトや仮想店舗は、小規模な店舗であっても、安価に情報を発信でき、情報の受け取り手も制限されない。また、リアルタイムな情報の発信および更新も可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そうした従来の広告方法には、それぞれに短所があった。折り込みチラシやCMは、作成に時間を要するため、特売を行おうとする販売者は、あらかじめ特売内容を決定してから、折り込みチラシやCMを発注せねばならなかった。よって、営業を開始した後、緊急に当日特売を実施することを決定した様な場合には、折り込みチラシやCMは、広告媒体として機能することはできなかった。
【0004】インターネットのウェブサイトや仮想店舗は、情報発信のリアルタイム性では優れているものの、消費者が自らアクセスし、情報を取得しようと意図しない限り、発信された情報が伝達されないため、情報を受け取る側がリアルタイム性を有しているとは、必ずしもいえない。また、ウェブサイトや仮想店舗により情報を発信する場合、小規模な小売店では特に、必ずしも店舗にコンピュータが配置されているとは限らないことや、人員が限られるため、情報更新作業が繁雑であると、販売の傍らで情報更新を行うことが困難となることも多い。
【0005】また上記の広告方法は全て、主として不特定多数の消費者を対象に行うものであり、商品の種別や、購買が期待される顧客層を絞り込んで広告を行うことは困難であった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、リアルタイム性と顧客選別性を有する広告を、簡便に行える商品情報処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、商品の販売にあたって商品情報を処理するシステムであって、a)商品に関する販売情報と、顧客の電子メールアドレスを含む顧客情報とを、それぞれデータベースとして記憶する記憶手段と、b)前記記憶手段から所定の条件に合致する商品の情報を読出して所定の定型文と組み合わせることにより広告形式の電子メールを作成するメール作成手段と、c)前記電子メールを前記電子メールアドレスに送信するメール送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のシステムであって、前記メール作成手段は、前記条件として特売商品を選択可能であることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のシステムであって、前記顧客情報は顧客の分類情報を含んでおり、前記メール作成手段は、b-1)特定の顧客分類の指定を行う顧客分類指定手段と、b-2)指定された顧客分類に合致する顧客の電子メールアドレスを前記顧客情報から抽出し、当該抽出された電子メールアドレスに選択的に前記電子メールを送信する選択的送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシステムであって、前記条件の選択が前記商品の計量値付装置において可能とされており、前記電子メールの送信が、前記商品の計量値付処理に関連して行われることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の商品情報処理システムを用いて商品の販売広告を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態><値付ハカリの概要>図1は、本発明に係る商品情報処理システムとして機能する、値付ハカリ1の斜視図である。本実施形態における値付ハカリ1は、スーパーマーケットや小売店における販売において、個々独立して使用することを想定されたものである。値付ハカリ1は、主として計量部10と、操作パネル20と、ラベル発行部30とを備えている。
【0013】計量部10は、その上面に載せられた商品の重量を、図示を省略するロードセルによって計量し、その計量値を後述する制御部へ出力する。
【0014】操作パネル20は、テンキー群21およびタッチパネルとしての機能を有する液晶の表示パネル22によって構成されている。作業者は、表示パネル22に表示された内容を確認しつつ、必要なデータおよびコマンドをテンキー群21やタッチパネルとしての表示パネル22を介して値付ハカリ1に入力することができる。
【0015】ラベル発行部30は、値付ハカリ1の内部に設けられており、ラベル発行口31、印字部32、搬送部33、およびラベル収納部34とを備えている。ラベル収納部34には、複数のラベル用紙が連続貼付されたラベル台紙がロール状に巻き取られて収納されている。搬送部33は、図示を省略するモータや複数の送給ロールによって構成されており、ラベル収納部34に収納されているラベル台紙をラベル発行口31まで搬送する。印字部32は、搬送部33によってラベル発行口31までの搬送途中にあるラベル用紙(厳密にはラベル台紙に貼り付けられたラベル用紙)に必要な内容を印字する。ラベル発行口31からは搬送部33によって搬送されたラベル台紙が装置外部に送り出され、作業者はその送り出されたラベル台紙から印字済みの商品ラベルを剥がして使用することができる。
【0016】また、値付ハカリ1は、その内部に装置全体を制御するための制御部40を備えている。図2は、値付ハカリ1の制御部40の概略構成を示す機能ブロック図である。値付ハカリ1の制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、不揮発性メモリ45を備えており、それらはバスライン49を介して電気的に接続されている。また、計量部10、印字部32、およびハードディスク(HDD)50、通信部60なども電気的に接続されており、これらは全て制御部40の制御下にて動作する。
【0017】制御部40は、不揮発性メモリ45内に備わる処理用プログラム45pに基づき、操作パネル20からの入力に応答して、計量部10における秤量とそれに基づく販売金額の算出、印字部32におけるラベルの発行制御、商品データベースDBS、顧客データベースDBC、およびメールデータベースDBMの更新と編集、電子メール広告の作成と保存、通信部60を介した電子メール広告の送信、および処理結果あるいは経過についての表示パネル22への表示など、種々の処理を行う。また、不揮発性メモリ45には、合計ラベルに印字するための印字フォーマットと、商品情報を電子メール広告として送信するための電子メールフォーマットとが記憶されている。
【0018】HDD50には、商品名と、その価格や消費期限等とを関連付けた商品データベースDBSと、顧客の氏名、年齢層、電子メールアドレスなどを備える顧客データベースDBCと、作成した電子メール広告の内容が保存されるメールデータベースDBMとが記憶されている。
【0019】通信部60は、値付ハカリ1の外部との通信を担っている。本実施形態の場合、通信部60は、インターネットへの接続形態に応じて種々の構成が選択可能である。例えば電話回線を利用するダイヤルアップ接続やADSL接続の場合、通信部60はモデムを備える。専用線接続の場合は、通信部60はLANボードあるいはLANカードを備える。また、図示を省略する通信回線ケーブルは、それぞれの接続形態に応じたものを選択する。なお、本実施形態の場合、1度に多量の電子メール広告を送信するために、大きな送信速度が確保できる構成を採用することが望ましい。
【0020】<秤量、値付およびラベル発行>精肉、駄菓子、一部の惣菜など、重量単位ごとに商品の値段を設定する、いわゆる「量り売り」を行う商品の販売に、値付ハカリ1を用いる場合、顧客が購入を希望する商品の種類および量を店員に告げると、店員が逐次その場で値付ハカリ1により秤量する。後述する商品データベースDBSにあらかじめ記憶されている商品の単位量(単価設定単位)当たりの売価(単価)と、秤量結果とから、商品の販売金額が算出される。さらに、店員の操作によって、算出された販売金額、品名、単価、消費期限などが印字された商品ラベルが値付ハカリ1によって発行される。ラベルへの印字項目は、必要に応じて商品データベースDBSから抽出される。商品ラベルは、台紙から剥がされた後に、商品を包装した包装紙に貼付される。
【0021】調理した直後の天ぷら、フライ等の惣菜やパンなど、1個単位で単価が設定される商品(以下「個数売り」の商品という)の販売に値付ハカリ1を利用する場合は、秤量は不要であるので、商品データベースDBSにあらかじめ記憶されている商品の1個当たりの売価(単価)と、購入希望個数とから、販売金額が決定される。ラベルの発行については上述の場合と同様である。
【0022】<商品データの設定>図3は商品のデータを設定するモードにおける処理の流れを示す図である。以下、これに即して説明を行う。
【0023】商品のデータを設定する際は、表示パネル22のメニューキーKMにより、商品設定モードを呼び出す(ステップS1(図3))。商品設定モードでは、新規商品についての情報登録と、既存登録商品の情報についての更新が可能である(ステップS2)。これらの処理は、商品データベースDBSを更新・変更する処理に相当する。図4が商品データベースDBSを示す図である。商品データベースDBSは、各行(レコード)が1つ1つの商品に相当し、各商品ごとに、呼出No.C1、商品名C2、単価設定単位C3、単価C4、特売価格C5、限定数量C6、加工日C7、消費期限C8、原材料C9、特記事項C10の10項目を商品データとして備える。なお、呼出No.C1は、上述のキー配置を決定することにより、一義的に与えられる。
【0024】新規商品の登録の場合はまず、図示を省略するキー割付画面による当該新規商品のキー配置の設定と、商品名C2の登録とを行う(ステップS3)。図5は表示パネル22に表示された、商品設定モードにおける商品名登録画面DSP1を示す図である。表示された入力キー群KE1を用いて、登録したい新規商品の商品名C2を入力し、登録を行う。なお、入力された商品名C2は商品名表示部P11に表示される。
【0025】既存商品についての情報を更新する場合は、所定の操作により既存商品の商品名C2を呼び出す(ステップS4)。呼び出された商品名C2は、商品名表示部P11に表示され、入力キー群KE1による登録名変更も可能である。
【0026】商品名の登録・変更が終了すると、次に価格設定に移行する(ステップS5)。価格設定においては、商品を選択した後、単価C4の設定を行う。同時に、必要ならば特売価格C5の設定を行う。図6が、表示パネル22に表示された価格設定画面DSP2を示す図である。図6の価格設定画面DSP2は、大分類として「サラダ」類が選択されている状態を示しており、サラダキーK21の色表示が変更されている。商品として「ポテトサラダ」が選択されている状態を示しており、選択商品表示部P21には「ポテトサラダ」と表示され、呼出No.表示部P35には「ポテトサラダ」の呼出No.である「001001」が表示されている。また、単価C4として「178円」が設定されている状態を示しており、単価表示部P22には「178円」と表示されている。特売価格C5として「120円」が設定されている状態を示しており、特売価格表示部P24には「120円」と表示されている。単価C4および特売価格C5は、テンキー群21などにより入力・変更可能である。単価設定単位C3は所定のキー操作により「100g」あるいは「1ヶ」などから選択可能であり、設定状態が単位表示部P23に示される。なお、特売価格C5の設定は必須ではなく、設定が行われた商品は、キーの色表示が設定されていない場合とは変更され、識別しやすくなっている。DSP2の場合、上述の「ポテトサラダ」と「春雨サラダ」に特売価格設定がなされており、それぞれに対応するキーK22およびK23の色表示が他の商品のキーと異なっている。また、特売を行う数量を限定する様な場合には、設定したい限定数量C6の値を所定の操作により入力し、限定数量表示部P25に表示させる。
【0027】価格設定が終了すると、次にラベル情報の設定を行う(ステップS6)。ラベル情報とは、販売時に商品の包装に貼付するラベルに記載される情報であり、商品データベースDBSの項目のうち、加工日C7、消費期限C8、原材料C9、および特記事項C10のことをいう。
【0028】ラベル情報の設定をもって、1つの商品の商品データの設定が終了する。すなわち、商品データベースDBSの1レコードが完成することになる。引き続き他の商品の登録・設定を行う場合にはステップS2から繰り返す(ステップS7)。商品データの設定を終了した後、直ちに電子メール広告作成を行う場合はメール作成モード(ステップS11(図7))に移行し、作成を行わない場合には、そのまま商品設定モードを終了する(ステップS8,S9)。
【0029】<電子メール広告の作成・送信>図7は電子メール広告を作成・送信するモードにおける処理の流れを示す図である。以下、これに即して説明を行う。
【0030】電子メール広告の作成と送信を行う場合、表示パネル22のメニューキーKMにより、メール作成モードを呼び出す(ステップS11)。メール作成モードでは、電子メール広告の新規作成と、既に作成した電子メール広告の内容の修正・編集とが行える(ステップS12)。これらの処理は、メールデータベースDBMを更新・変更する処理に相当する。図8がメールデータベースDBMを示す図である。メールデータベースDBMは、各行(レコード)が作成した電子メール広告に相当し、電子メール広告ごとに、保存名C11、送信日時C12、送信先条件C13、広告対象商品C14、開始日時C15、コメントC16の6項目を電子メール広告データとして備える。送信先条件C13および広告対象商品C14はそれぞれ、あらかじめ定めた最大値を限度に、複数のデータを入力できる。図8のメールデータベースDBMでは、送信先条件C13が最大3条件(C131、C132、C133)、広告対象商品が最大5条件(C141、C142、C143、C144、C145)設定できる例が示されている。
【0031】新規に電子メール広告ML1を作成する場合、まず、広告対象となる商品を選択する(ステップS13)。図9が表示パネル22に表示された商品選択画面DSP3を示す図である。図9の商品選択画面DSP3では、サラダキーK31、ポテトサラダキーK32、春雨サラダキーK33の色表示が変更されているが、これは「サラダ」類において「ポテトサラダ」と「春雨サラダ」とに対し、特売価格が設定されていることを示している。商品選択画面DSP3では、商品名を表示したキー群K3Gおよび選択キーK3C、解除キーK3Dとを用いて、広告する商品を選択・解除する。その際、特売価格が設定されていない商品も選択可能である。図9の商品選択画面DSP3では、選択商品表示部P31、単価表示部P32、特売価格表示部P34、呼出No.表示部P35には、「ポテトサラダ」に関する商品データがそれぞれ表示されており、広告する商品として「ポテトサラダ」を選択していることを示している。選択された商品の数は、選択数表示部P36に表示される。また、選択された商品の呼出No.C1が、商品データベースDBSから抽出され、メールデータベースDBMの広告対象商品C14として格納される。なお、本実施形態では、電子メール広告ML1の広告対象商品として、「ポテトサラダ」「春雨サラダ」「筑前煮」「かにクリームコロッケ」「さば塩焼」を選択するものとする。
【0032】広告する商品の選択が終了すると、次に電子メール広告ML1に添える付加的な情報の入力を行う(ステップS14)。付加情報としては、広告が有効となる日時を示す開始日時C15と、特記事項を自由文で入力するコメントC16とが設定できる。商品選択画面DSP3の付加キーK3Aを押すと、付加情報の入力が可能になる。なお、このステップは不要ならば省略してもよいし、商品選択の前、あるいは商品選択の途中で実行してもよい。付加情報の設定が終了すると、設定内容はメールデータベースDBMの開始日時C15およびコメントC16として格納される。そして、表示パネル22の表示は、商品選択画面DSP3に戻る。
【0033】次に、電子メール広告ML1の送信条件を設定する。送信条件には、送信先と、送信日時(送信予約日時)とがある。商品選択画面DSP3において、送信キーK3Sを押すことにより、表示パネル22の表示が、送信設定画面DSP4に代わる。図10が、送信設定画面DSP4を示す図である。図10の送信設定画面では、選択商品表示部P41に広告対象商品として選択された商品の情報(呼出No.C1、商品名C2、単価設定単位C3、単価C4、特売価格C5、限定数量C6)が表示される。選択された商品の数が、P41で1度に表示可能な数を上回る場合は、上方向キーK4Uおよび下方向キーK4Dを随意押すことにより、上下方向にスクロールして表示が可能となる。また、送信条件表示部P42に、以下で設定される送信条件と、上述の付加情報である開始日時C15とコメントC16とが表示される。開始日時C15は開始日時表示部P424に、コメントC16はコメント表示部P425に表示される。
【0034】送信設定画面DSP4では、まず送信先を選択する(ステップS15)。送信先は、後述する顧客データベースDBC(図13)の項目に基づき割り付けられる送信先キー群K4CGから、電子メール広告ML1を送信したい送信対象に該当するキーを押して選択する。顧客データベースDBCに登録されている全ての顧客に一斉に送信を行いたい場合は、一斉キーK41を押す。送信対象を限定する場合、例えば送信対象が、平日夕方に電子メール広告の送信を希望する顧客である場合には平日夕方キーK42を押して、単身者向けの電子メール広告の送信を希望する顧客である場合には、単身者キーK43を押して、小家族向けの電子メール広告の送信を希望する顧客である場合には、小家族キーK44を押して、それぞれを送信対象として選択する。複数の送信対象の選択が可能であり、その際、複数項目に該当する顧客に対する二重送信を行わないように、処理がなされる。図10の送信設定画面DSP4では、送信先として「平日夕方」「単身者」「小家族」の各送信先条件に該当する顧客に電子メール広告ML1が送信される場合を示しており、送信条件表示部P421に選択された条件が表示されている。また、選択した送信先条件に該当する顧客の数が、該当件数表示部P422に表示されている。決定された送信先条件は、メールデータベースDBMに送信先条件C13として格納される。
【0035】送信先を決定した後、送信日時を設定する(ステップS16)。日時キーK4Tを押すと図示を省略する送信日時設定画面が表示されるので、テンキー群21により送信を実行させる日時を入力する。入力された送信日時は、送信日時表示部P423に表示される。また、メールデータベースDBMに送信日時C12として格納される。なお、送信日時の設定は省略可能であり、省略した場合は、送信実行が指示されると、直ちに電子メール広告ML1の送信が実行されることになる。
【0036】送信設定が終了すると、再び送信設定画面DSP4が表示される。直ちに送信処理を行う場合は、送信キーK4Sを押し、送信処理を行う。いったん作成した電子メール広告ML1を保存するとき保存キーK4Kを押し、保存処理を行う(ステップS22)。
【0037】送信キーK4Sを押し送信処理を選択すると、表示パネル22に、図示を省略する電子メール広告ML1の保存名C11の入力画面が表示される(ステップS23)。入力後、送信実行画面DSP4aが表示される。図11が送信実行画面DSP4aを示す図である。送信実行画面DSP4aの表示内容は送信設定画面DSP4とほぼ同じであるが、保存名表示部P426に入力した保存名C11が表示されるのに加えて、送信を確認するメッセージが、送信確認表示部P427に表示される点で異なっている。送信実行画面DSP4aに表示された内容で送信を実行してもよいのであれば、送信キーK4Sを押すと、設定した条件で、設定した内容と定型文とを組み合わせた電子メール広告ML1の送信が行われる。修正が必要であれば、戻るキーK4Bで送信設定画面DSP4に戻り、種々の修正を行うことができる。定型文を含めた電子メール広告ML1の文面構成については後述する。
【0038】保存キーK4Kを押し保存処理を選択すると、上述の保存名C11の入力と電子メール広告ML1の保存のみが行われる(ステップS24)。送信処理の場合も保存処理の場合も、保存の実行をもって、メールデータベースDBMの1レコードの設定が終了する。
【0039】一方、作成済みの電子メール広告を呼び出すときは、メール作成モードを選択し商品選択画面DSP3が表示された状態で、呼出キーK3Lを押す(ステップS17)。呼出キーK3Lが押されると、送信設定画面DSP4に移行し、最近に保存された電子メール広告の内容が表示される。上方向キーK4Uおよび下方向キーK4Dを随意押すことにより、別の電子メール広告の表示が行える。呼び出す電子メール広告が決定すると、呼出キーK4Lを押すことにより、当該電子メール広告の商品選択画面DSP3が表示されるので、上述の新規作成の処理に準じて、修正や送信などの必要な処理を行う(ステップS18〜S21)。
【0040】送信処理あるいは保存処理後、続けて処理を繰り返すかどうかを選択する(ステップS25)。繰り返す必要がなければ、メール作成モードを終了する(ステップS26)。
【0041】<電子メール広告の文面構成>図12が上述のメール作成モードで作成され、送信される電子メール広告ML1の文面ML1aを示す図である。文面ML1aは、ヘッダー領域MH、本文領域MM、フッター領域MFとから構成され、構成フォーマットは、不揮発性メモリ45に保存される。ヘッダー領域MHおよびフッター領域MFは、電子メール広告の送信の都度、変更する必要がほとんどない、定型文を表示する領域である。図示を省略する定型文入力モードでそれぞれ自由文として入力可能である。ヘッダー領域MHには、電子メール広告ML1を送信する店舗名や電子メール広告ML1の内容を端的に表現する文章を入力するのが望ましい。また、開始日時C15など、更新可能な情報をヘッダー領域MHやフッター領域MFに埋め込むことも可能である。また、電子メールを受信する端末の種類によっては、このヘッダー領域MHから件名を抽出する場合もあり得る。フッター領域には、定常的に表示するべき内容の文章を入力するのが望ましい。本文領域MMは、メール作成モードで選択した広告対象商品C14の情報を表示する商品表示領域C14Mと、コメントC16を表示するコメント表示領域C16Mとを備える。個々の商品について、商品表示領域C14Mで表示される情報は、商品名C2、単価設定単位C3、単価C4、特売価格C5、限定数量C6である。
【0042】本実施形態の場合、電子メールを受信できる機能があれば、電子メール広告を受信する端末についての制限はないが、情報伝達のリアルタイム性を重視しているので、電子メール機能を持つ携帯電話(以下、PHSを含むものとする)を、電子メール広告の主たる受信端末として想定している。顧客の保有する携帯電話の機種は様々であり、受信可能文字数の制限も機種により異なるが、概して、コンピュータの電子メールソフトウェアに比べ受信可能文字数が少ないことから、文字数を絞り込んで送信するのが望ましい。また、一斉に多くの顧客に対して電子メール広告を送信するという観点からも、文字数を絞り込み、データ量を小さくすることが望ましい。
【0043】<顧客データベースの作成>電子メール広告の送信先は、上述のように、顧客の情報を格納した顧客データベースDBCの内容に基づいて決定される。以下、顧客データベースDBCについて説明する。
【0044】図13が顧客データベースDBCを示す図である。図13の顧客データベースDBCは、各行が1人の顧客のデータ(レコード)に相当し、顧客ごとに、顧客No.C21、氏名C22、メールアドレスC23、住所C24、電話番号C25、年齢C26、送信希望日時C27、家族構成C28、地域C29の9項目をデータとして備える。また、本実施形態の場合、送信希望日時C27を細分し、平日昼間C271、平日夕方C272、土日昼間C273、土日夕方C274の4項目から構成している。
【0045】本実施形態の場合、電子メール広告の送信を希望する顧客に、所定の申込用紙や店舗のウェブサイトの申込フォームなどを記入させることにより、顧客データベースのDBCの各項目に関するデータを取得する。得られた顧客のデータを、図示を省略する顧客登録画面において入力を行い、顧客データベースDBCのレコードとして格納する。電子メール広告の送信先アドレスとなるメールアドレスC23は、上述したように、携帯電話のメールアドレスであることが望ましいが、コンピュータなど他の受信端末で受信がなされるメールアドレスであってもよい。電話番号C25は、電子メール広告が受信される携帯電話の番号であることが望ましいが、固定電話の番号であってもよい。
【0046】送信希望日時C27、家族構成C28、地域C29はいずれも、送信先条件に係る情報である。送信希望日時C27は、項目C271〜C274のうち、送信を希望する日時に該当する項目を顧客が選択することにより定まる。複数の選択が可能である。顧客が選択を行わない場合、一斉送信がなされる場合のみ、その顧客が送信先に含まれることになる。家族構成C28は、「単身者」「小家族」「大家族」から顧客が選択する。地域C29は、顧客の住所C24に応じて、あらかじめ定めた分類に基づき定める。
【0047】なお、送信先条件を設定する基準となるデータは、送信希望日時C27、家族構成C28および地域C29には限定されない。例えば、顧客の年齢C26に基づいて設定してもよいし、顧客データベースDBCに適宜項目を追加・設定し、この項目に基づいて送信先条件を設定してもよい。このように複数の顧客分類中から特定の顧客分類を選択指定することなどにより、適切な送信先条件を定めることで、商品の購買が期待できる顧客層に絞り込んだ電子メール広告の送信が行えるようになる。
【0048】以上、説明したように、第1の実施形態においては、電子メール機能およびデータベース機能を備えた値付ハカリ1を用いることで、商品の価格設定と連動して、特売情報などを記載した電子メール広告の送信が行える。これにより、1台の値付ハカリ1のみで商品の価格を設定・管理するような小売店や、計量販売がなされるような商品を販売する店舗などは、販売当日の売れ行き状況に応じて緊急に実施する特売・値下げなどの情報を顧客に告知でき、リアルタイム性の高い広告が行える。また、必要に応じて電子メール広告の送信対象を絞り込むことで、より効果的に広告を実施することが可能となる。
【0049】<第2の実施の形態><商品情報処理システムの概要>次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、単体の値付ハカリ1が電子メール機能とデータベース機能を持つ商品情報処理システムとして機能していたが、本発明は、これに限定されない。第2の実施形態では、複数の値付ハカリ1と、ホストコンピュータとがネットワークで結合されて商品情報処理システムを構成する場合について説明する。
【0050】図14が、第2の実施形態に係る商品情報処理システム2の概要を示す図である。図14においては、コンピュータ90に3台の値付ハカリ1(1a、1b、1c)がネットワークを介して接続されている例を示している。本実施形態の場合、主として、値付ハカリ1は、スーパーマーケットや小売店の店頭で使用され、コンピュータ90はそれらスーパーマーケットや小売店の事務管理部門において使用されることが想定される。なお、本実施形態において、値付ハカリ1の台数は3台に限定されない。また、値付ハカリ1は、同一の売場で同時に複数台使用されてもよいし、チェーン店など、地理的に離れた複数の店舗で分散して使用してもよい。
【0051】図15は、図14の商品情報処理システム2のより詳細な構成を示す機能ブロック図である。コンピュータ90は、本体部93に表示部91と入力部92とを接続して構成されている。本体部93は、その内部にCPU94と、ROM95と、RAM96と、制御用プログラムやデータなどを記憶しておくハードディスク(HDD)97と、値付ハカリ1を含む外部機器あるいはインターネットなどとの接続のための通信部98とを備えている。CPU94とHDD97や通信部98等はバスライン99を介して電気的に接続されている。また、本体部93のバスライン99には、表示部91および入力部92も電気的に接続されている。
【0052】入力部92は、キーボードやマウスを用いて構成されており、作業者がコンピュータ90に対してコマンドやデータを入力するためのものである。表示部91は、ディスプレイによって構成されており、本体部93における作業内容等を表示する。作業者は、表示部91の表示内容を確認しつつ、入力部92から必要なコマンド等を入力する。
【0053】CPU94、ROM95、RAM96、およびHDD97は、HDD97に備わるプログラム97pに基づき、互いに連携しつつ、種々の制御を実行する。具体的には、入力部92からの入力に応答して、商品データベースDBS0、顧客データベースDBC0およびメールデータベースDBM0の更新と編集、電子メール広告の作成と保存、通信部98を介した値付ハカリ1とのコマンドやデータの送受信およびインターネットへの接続とデータの送受信、売り上げ集計および分析、および、処理結果あるいは経過についての表示部91への表示などが実行される。
【0054】HDD97には、商品データベースDBS0と、顧客データベースDBC0と、メールデータベースDBM0とが記憶されている。これらのデータベース類は、市販のデータベースソフトウェアによって作成・更新・編集が可能であり、値付ハカリ1のそれぞれにおいて作成される商品データベースDBS、顧客データベースDBC、メールデータベースDBMのデータと、コンピュータ90において独自に入力されたデータとを統合したものである。
【0055】通信部98は、コンピュータ90と値付ハカリ1との接続、およびコンピュータ90とインターネットINとの接続を担っている。ただし、値付ハカリ1との接続においても、インターネットINを介してもよい。本店に配置されたコンピュータ90と、支店の値付ハカリ1とを接続する場合などがこれに相当する。なお、第1の嫉視形態と同様に通信部90は、インターネットへINおよび値付ハカリ1への接続形態に応じて種々の構成が選択可能である。
【0056】<商品データの設定>本実施形態における商品データの設定は、第1の実施形態と同じく、値付ハカリ1において行われてもよいし、コンピュータ90において商品データベースDBS0を更新・編集し、これをそれぞれの値付ハカリ1の商品データベースDBSにデータ転送することにより行ってもよい。複数の店舗を有し、かつ各店舗が独自に販売価格等を設定する場合であれば、前者のような構成が適しており、各店舗で同一価格を設定する場合や同一店舗で複数の値付ハカリ1を用いるような場合は、後者のような構成が適している。いずれの場合も、コンピュータ90の商品データベースDBS0と、値付ハカリ1の商品データベースDBSとを常に同期させることが望ましい。
【0057】<電子メール広告の作成・送信>本実施形態における電子メール広告の作成・送信は、第1の実施形態と同じく、値付ハカリ1において行われてもよいし、コンピュータ90において行われてもよい。コンピュータ90による電子メール広告の作成・送信は、市販の電子メールソフトウェアによって行える、という利点を備える。例えば、地理的に分散した店舗に値付ハカリ1が離散して配置される場合のように、それぞれの店舗の商圏の事情にあわせ、地元に密着した電子メール広告の作成を行う必要がある場合は、それぞれの値付ハカリ1において作成・送信する方が、より効果的な広告を行うことができる。一方、1つの店舗で複数の値付ハカリ1を用いるような場合や、複数店舗で一斉に同一内容の広告を実施するような場合であれば、コンピュータ90によって電子メール広告を作成・送信を行う方が効率的である。あるいは、定型文や共通要素をコンピュータ90において作成し、店舗ごとの独自の付加要素を、値付ハカリ1で付け加えて送信する構成も可能である。また、それぞれの値付ハカリ1では電子メール広告の作成および送信条件の設定のみを行い、送信はコンピュータ90により実行する構成であってもよい。いずれの場合も、コンピュータ90のメールデータベースDBM0と、値付ハカリ1のメールデータベースDBMとを常に同期させることが望ましい。
【0058】<顧客データベース>本実施形態の場合、コンピュータ90に備わる顧客データベースDBC0が、商品情報処理システム2を有するスーパーマーケットや小売店の全ての顧客情報を含むことになる。よって、全ての顧客情報は、顧客データベースDBC0に最新の状態で記憶されることが望ましい。それゆえ、顧客情報の登録は、個々の値付ハカリ1において顧客データベースDBCにいったん登録したのち、コンピュータ90の顧客データベースDBC0に転送してすることにより実行されてもよいし、全ての顧客情報をコンピュータ90に集めたのち、コンピュータ90において一括登録する方法で実行されてもよい。前者の場合は、値付ハカリ1があたかも顧客情報登録端末として機能することになる。
【0059】また、電子メール広告の送信を、値付ハカリ1によって行う場合は、顧客データベースDBC0に備わる顧客情報を、あらかじめ値付ハカリ1の顧客データベースDBCに転送させておくことが望ましい。
【0060】以上、説明したように、第2の実施形態においては、コンピュータ90と複数の値付ハカリ1からなる商品情報処理システム2を構成することにより、コンピュータ90によって各種データベースの一元管理を行いつつ、複数の店舗に配置された値付ハカリ1において独自に電子メール広告の作成・送信を行うことができる。これにより、複数の店舗を通じて収集された顧客情報をコンピュータ90において一元管理することにより、各店舗において顧客情報が共有化できる。そのうえ、それぞれの店舗が、店舗ごとの商圏や顧客層の個別状況、あるいは販売状況などに応じて、独自かつ効果的な電子メール広告を作成・送信できる。また、商品データの設定および電子メール広告の作成のみを値付ハカリ1において行い、送信をコンピュータ90により行うことも可能である。これにより、各店舗は、値付ハカリ1によって広告対象商品とその価格など電子メール広告の主内容のみを作成し、コンピュータ90が、あらかじめ作成された電子メール広告の共通要素を付加して送信するなど、店舗における広告作成処理を必要最小限に抑制し、作業時間の短縮を図ることができる。
【0061】<変形例>◎値付ハカリ1にノートブックコンピュータや携帯情報端末を接続し、当該ノートブックコンピュータおよび携帯情報端末によって、商品データや顧客データの登録を行う構成であってもよい。
【0062】◎上述の実施形態で示した値付ハカリ1におけるキー配置や表示パネルにおける表示レイアウトは、必須のものではなく、適宜変更されてよい。
【0063】◎第2の実施形態においては、値付ハカリ1がそれぞれに各種データベースを備える構成をとっているが、同一店舗内などにおいてコンピュータ90と値付ハカリ1との間でLANを構成する場合など、値付ハカリ1からコンピュータ90へのアクセスが容易な構成をとる場合、値付ハカリ1はデータベースを備えず、種々の処理をコンピュータ90の各種データベースにアクセスして行う構成でもよい。
【0064】◎電子メール広告の文面内に、広告を実施するスーパーマーケットや小売店のウェブサイトのURLアドレスを記載し、当該ウェブサイトへのアクセスを可能してもよい。電子メール広告では、送信データ量の抑制のため、情報を絞り込む必要があるが、ウェブサイトにはより多くの情報を提示できるので、さほど重要度が高くない広告の実施も可能である。また、例えば商品画像の提示なども容易に行える。
【0065】◎上述の実施形態においては、値付ハカリ1により電子メール広告の作成・送信を行っているが、商品名や価格などの商品情報を作成・登録する機能、および商品への値付機能を備える装置であれば、他の装置であっても本発明は実施可能である。
【0066】図16は、電子メール広告の作成・送信機能を備える計量値付装置101の斜視図である。図16の計量値付装置101は、トレイ上に載置されパックされた状態の商品を直線的に搬送しながら、当該商品の計量を行い、計量値に応じた価格等を含む情報を印字したラベル貼付する機能を有する装置である。計量値付装置101は、上面に商品取り込みコンベア130、商品計量コンベア140、ラベル貼付150を備える本体部102と、ラベル印字部160と、ラベル貼付部170と、コンソール部110とを備えている。
【0067】コンソール部110は、操作パネル111、キー群114、本体部120を備える。操作パネル111は、タッチパネルとして機能する表示パネル113を有している。本体部120の内部は図示を省略するが、制御部を構成するCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリを備えるほか、通信部、ハードディスクなどを備える。計量値付装置101においても、値付ハカリ1と同様に、表示パネル113およびキー群114に対し所定のキー操作を実行することで、制御部の機能として各種データベースの更新・編集、電子メール広告の作成などが行える。また通信部を介して電子メール広告の送信が行える。
【0068】また、計量・値付機能に加え、包装機能を備える計量包装値付装置などによっても、本発明の実施は可能である。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1ないし請求項4の発明によれば、商品の販売情報をリアルタイムでフレキシブルに顧客に提供できる。
【0070】また、請求項2の発明によれば、リアルタイム性が特に有効な特売商品について、メールでの広告を行うことができる。
【0071】また、請求項3の発明によれば、当該商品の需要者として特に期待できる顧客に集中的に広告が可能である。
【0072】また、請求項4の発明によれば、計量値付をして売場に提供される商品についてリアルタイムの広告が可能である。
【0073】また、請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4のそれぞれのシステムの利点に応じた広告が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における値付ハカリ1の斜視図である。
【図2】値付ハカリ1の機能ブロック図である。
【図3】商品設定モードの処理の流れを示す図である。
【図4】商品データベースDBSを示す図である。
【図5】商品名登録画面DSP1を示す図である。
【図6】価格設定画面DSP2を示す図である。
【図7】メール作成モードの処理の流れを示す図である。
【図8】メールデータベースDBMを示す図である。
【図9】商品選択画面DSP3を示す図である。
【図10】送信設定画面DSP4を示す図である。
【図11】送信実行画面DSP4aを示す図である。
【図12】電子メール広告の文面ML1aを示す図である。
【図13】顧客データベースDBCを示す図である。
【図14】第2の実施形態の商品情報処理システム2の概要を示す図である。
【図15】商品情報処理システム2の機能ブロック図である。
【図16】計量値付装置101の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 値付ハカリ
2 商品情報処理システム
40 制御部
C14M 商品表示領域
C16M コメント表示領域
DBC、DBC0 顧客データベース
DBM、DBM0 メールデータベース
DBS、DBS0 商品データベース
DSP1 商品名登録画面
DSP2 価格設定画面
DSP3 商品選択画面
DSP4 送信設定画面
DSP4a 送信実行画面
MF フッター領域
MH ヘッダー領域
ML1a 文面
MM 本文領域
P11 商品名表示部
P21 選択商品表示部
P22 単価表示部
P23 単位表示部
P24 特売価格表示部
P25 限定数量表示部
P31 選択商品表示部
P32 単価表示部
P34 特売価格表示部
P35 呼出No.表示部
P36 選択数表示部
P41 選択商品表示部
P42 送信条件表示部
S1〜S26 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 商品の販売にあたって商品情報を処理するシステムであって、a) 商品に関する販売情報と、顧客の電子メールアドレスを含む顧客情報とを、それぞれデータベースとして記憶する記憶手段と、b) 前記記憶手段から所定の条件に合致する商品の情報を読出して所定の定型文と組み合わせることにより広告形式の電子メールを作成するメール作成手段と、c) 前記電子メールを前記電子メールアドレスに送信するメール送信手段と、を備えることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項2】 請求項1に記載のシステムであって、前記メール作成手段は、前記条件として特売商品を選択可能であることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のシステムであって、前記顧客情報は顧客の分類情報を含んでおり、前記メール作成手段は、b-1) 特定の顧客分類の指定を行う顧客分類指定手段と、b-2) 指定された顧客分類に合致する顧客の電子メールアドレスを前記顧客情報から抽出し、当該抽出された電子メールアドレスに選択的に前記電子メールを送信する選択的送信手段と、を備えることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシステムであって、前記条件の選択が前記商品の計量値付装置において可能とされており、前記電子メールの送信が、前記商品の計量値付処理に関連して行われることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の商品情報処理システムを用いて商品の販売広告を行うことを特徴とする商品情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2003−44744(P2003−44744A)
【公開日】平成15年2月14日(2003.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−233147(P2001−233147)
【出願日】平成13年8月1日(2001.8.1)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)