説明

商品情報処理装置およびそのプログラム

【課題】複数の商品をまとめて買う場合に行なうセット販売の割引は、多くの店で同じようなサービスであり、他店との差別化ができない。
【解決手段】客が購入した商品情報を一取引毎に記憶する一取引情報記憶部と、複数の商品を組み合わせてセット販売するセット情報を記憶するセット情報記憶部と、そのセット情報について値下げ金額を記憶するセット値下げ金額記憶部と、一取引情報記憶部に記憶した商品情報がセット情報記憶部に記憶した商品の組み合わせを充足するか否かでセット販売が成立するか否かを判断するセット判断手段と、セット販売が成立したと判断した場合に、アトラクションを提示しその回答の入力を促すアトラクション手段と、その回答が正解か否かを判断する回答判断手段と、正解と判断したならば、一取引における商品の販売額からセット値下げ金額記憶部に記憶したセット情報に対応する値下げ金額を引いて販売する値下げ手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品情報処理装置およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどで商品を販売する場合に、ミックスアンドマッチやセット販売と呼ばれる形態で販売されることがある。このような販売形態は、単価がそれぞれ決められた商品の中で店側で決めた例えば3個の商品を客がまとめて買う場合には、それぞれ1つずつの商品の単価の合計よりも、値段を安くして販売するものである。このような販売形態をとることで、客がメリットを感じられるサービスを提供して、より多くの商品を買ってもらうようにするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−128333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような複数の商品を組み合わせたセット商品を購入する客に対してここの値段の合計よりも安く販売するセット販売は、客の集客につなげるための、新聞の折り込みチラシに大きな表示を行うことで宣伝効果を高めようとしている。しかしながら、最近では多くの店で同じようなセット販売を行なっているため、セット販売による値下げは、客への訴求力が小さくなっている。もちろん、値引き額を大きくすることで客への訴求力も大きくなるが、採算が合わない値引きを定常的に行なうことは困難であり、現実的でない。そこで、客への訴求力を高めるために、客に対して新たなサービスを提供する手段が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施例では、客が購入する商品について入力された商品情報を一取引毎に記憶する一取引情報記憶部と、店舗で販売する商品の中で複数の商品を組み合わせてセット販売するセット情報を記憶するセット情報記憶部と、前記セット情報記憶部に記憶したセット情報について値下げ金額を記憶するセット値下げ金額記憶部と、前記一取引情報記憶部に記憶した商品情報が前記セット情報記憶部に記憶した商品の組み合わせを充足するか否かでセット販売が成立するか否かを判断するセット判断手段と、前記セット判断手段でセット販売が成立したと判断した場合に、客に対しアトラクションを提示しその回答の入力を促すアトラクション手段と、前記アトラクション手段で促された回答が正解か否かを判断する回答判断手段と、前記回答判断手段で回答が正解と判断したならば、一取引における商品の販売額から前記セット値下げ金額記憶部に記憶したセット情報に対応する値下げ金額を引いて販売する値下げ手段とを備えた商品情報処理装置とした。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】チェックアウトカウンタに配置されたPOS装置を示す図。
【図2】客が並ぶから見たチェックアウトカウンタに配置されたPOS装置を示す図。
【図3】POS装置の電気的接続を示す図。
【図4】POS装置のRAMに設けられた記憶領域を示す図。
【図5】POS装置が実行する処理を示すフローチャート。
【図6】POS装置が実行する処理を示すフローチャート。
【図7】このPOS装置が実行するゲームの表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図1ないし図7を用いて、この実施の形態のチェックアウトカウンタに配置されたPOS装置を説明する。
【0008】
図1はチェックアウトカウンタに配置されたPOS装置を示す図、図2は客が並ぶ側から見たチェックアウトカウンタに配置されたPOS装置を示す図、図3はPOS装置の電気的接続を示す図、図4はPOS装置のRAMに設けられた記憶領域を示す図、図5はPOS装置が実行する処理を示すフローチャート、図6はPOS装置が実行する処理を示す図5のサブルーチンを示すフローチャート、図7はこのPOS装置が実行するゲームの表示画面を示す図である。
【0009】
この実施の形態のPOS装置1は、POS端末2とスキャナ部3とからなる。POS端末2は台4の上に載せられている。そして、正面に向けてキーボート5、第1表示器6およびレシート発行口7が配置される。レシート発行口7からは印字されたレシートが発行される。また、POS端末2の下部にはドロワ8が設けられている。ドロワ8には、客から受け取った商品の代金や、釣銭として使用される紙幣や硬貨が収納されている。
【0010】
PO端末2を載せる台4の横には、チェックアウトカウンタ9が配置される。このチェックアウトカウンタ9は、客が購入する商品が入ったかごを載置し、このかごから商品を一品ずつ取り出し商品のバーコードをスキャナ部2で読み取るために用いられる。チェックアウトカウンタ9の長手方向ほぼ中央の一側で台4から離れた側にスキャナ部3が配置される。スキャナ部3は、店員側に向けてバーコードを読み取るために設けられたスキャナ窓10と第2キーボード11、第2表示器12が設けられている。またスキャナ部3の客側には、タッチパネル13が設けられている。このタッチパネル13は、表示器の機能と入力手段としての機能を兼ね備える。つまり、このタッチパネル13は、客に対して商品の代金を表示するとともに、後述するゲームの表示および入力が行える。
【0011】
次にPOS装置1の電気的接続を説明する。電気的な接続においても、POS端末2とスキャナ部3に分けられるが、全体の制御はPOS端末2に設けられた1つのCPU(Central Processing Unit)21で制御される。POS端末2には、ROM(Read Only Memory)23、RAM(Random Access Memory)24、第1表示器6、第1キーボード5、ハードディスク25、通信部26が、バスライン22を介してCPU21に接続して設けられる。また、スキャナ部3にあるスキャナ27、第2表示器12、第2キーボード11、タッチパネル13が、上記バスライン22を介して、CPU21に接続される。また、通信部26は、LAN(Local Area Network)回線29を介して、店舗サーバ30に接続される。
【0012】
POS端末2の第1キーボード5や第1表示器は、主に金銭の授受を行なういわゆる決裁処理に際に用いられる。ハードディスク25はアプリケーションプログラムなどを記憶している。通信部26は、店舗サーバ29に記憶した商品に関する情報をPOS端末2に取り込むために用いられる。
【0013】
スキャナ部3のスキャナ27は、商品に付されたバーコードを読み取るために用いられる。スキャナ27は、スキャナ窓10から外部にレーザ光を照射し、その反射光をスキャナ27で読み取るものである。第2表示器は、例えばバーコードを読み取った商品について、店舗サーバ30に問い合わせた商品名や単価などを表示する。第2キーボード11は野菜などのバーコードが付されてない商品の情報を店舗サーバ30から呼び出すために商品コードを割り付けたワンタッチキーなどからなる。タッチパネル13は、読み取った商品の商品名、値段などを表示して客に情報を提供するとともに後述する処理で利用される。また、店舗サーバ30には、バーコードで読み取ったJAN(Japan Article Number)コードなどに対応付けられて、商品名、単価とこの商品の写真などの画像が記憶されている。
【0014】
RAM24には、ハードディスク25から取り込んだアプリケーションプログラムを展開して処理を行なう領域などのほかに、読み取ったバーコードの情報(JANコードなど)に基づいて店舗サーバ30に問合せて、商品情報を店舗サーバ30から取り込んで一取引の商品情報を記憶する商品情報記憶領域41、セット販売が成立したときのセット販売商品の最後に商品情報記憶領域に保存した商品情報を記憶する最終商品記憶領域42、セット販売の組み合わせを記憶するM&M(Mix and Match)セット記憶領域43およびセット販売が成立した場合に立てられるセット販売フラグ44が設けられている。ここで、一取引とは、1回の商品代金の支払いで商品を購入する場合の取引のことである。
【0015】
次に、このPOS装置1が実行する処理を説明する。この処理は、例えばスーパーマーケットで客が複数の商品を購入する場合に行なわれるものであり、商品の売上を計上(登録)するいわゆる登録モードでの処理である。
【0016】
まず、商品がスキャンされたか、つまり、商品に付されたバーコードがスキャナ27で読み取られたか否かを判断する(Act1)。スキャンされたなら、そのスキャンした商品情報を店舗サーバ30に通信部26を介して問合せ(Act2)、その問い合わせに対して受信した商品情報を商品情報記憶領域41に記憶する(Act3)。そして、スキャンした商品がセット販売商品であるか否かを判断し(Act4)、セット販売商品であれば後述するセット商品処理を行い(Act5)、Act1の商品スキャンに戻る。セット販売商品でなければ何もせずにAct1の商品スキャンに戻る。客が同じ商品を複数個購入する場合には、すべての商品のバーコードを読み取ることもできるし、一つ目の商品のバーコードをスキャンして、その後に第2キーボード11から複数個の購入であることを入力して、スキャンを省略することもできる。ここで、スキャンした商品がAct4のセット販売商品であるか否かは、M&Mセット記憶領域にこの商品がセット商品として設定されているか否かで判断する。
【0017】
Act1で商品スキャンでなければ、小計キーが押されたか否かを判断する(Act6)。小計キーが押されていなければAct1の商品スキャンに戻る。小計キーが押されたならば、商品情報記憶領域41に記憶した商品の値段の合計を計算する。客が購入するすべての商品のスキャンが終わったと判断し、セット販売が成立しているか否かを判断する(Act7)。セット販売が成立していなければ、客が購入する商品の合計金額を表示する小計表示を行い(Act8)、その後に客との金銭の授受などの決済処理が行なわれる(Act9)。
【0018】
Act7でセット販売が成立したと判断したならば、詳細は後述するゲームをタッチパネルに表示して(Act10)、客にゲームの入力を促し、客によるタッチパネル操作がゲームの正解であるか否かを判断し(Act11)、ゲームに正解していれば、商品代金からあらかじめ設定した金額を引いた値引き小計を表示して(Act12)、Act9の決済処理に進む。Act11でゲームに正解しなかったと判断されたならば、値引きをすることなくAct8の小計表示からの処理が行われる。
【0019】
前述したAct5のセット商品処理について説明する。この処理は、Act1でスキャンした商品がセット販売である場合に、セット販売が成立するか否かを判断する処理である。まず、今回スキャンされた商品が、すでに商品情報記憶領域41に記憶している情報か否かによって、このスキャンよりも前にスキャンされているか否かを判断し(Act21)、すでにスキャンされていたならばこの処理を抜ける。Act21で今回のスキャンよりも前にまだスキャンが行なわれていない商品と判断したなら、セット販売が成立したか否かを判断する(Act22)。セット販売が成立していなければこの処理を抜け、セット販売が成立したならば、セット販売フラグ44をオンして(Act23)、このスキャンした商品の情報を最終商品記憶領域42に記憶し(Act24)、この処理を抜ける。ここで、Act21のスキャン済商品か否かの判断は、スキャンした商品の商品情報が商品情報記憶領域41に記憶してあるか否かで判断できる。Act41のセット販売が成立したか否かは、すでに商品情報記憶領域41に記憶された商品情報と今回スキャンした商品情報とでM&Mセット記憶領域のセットと一致するか否かで判断する。
【0020】
商品が入ったかごを客がチェックアウトカウンタに載せると、店員はかごの中の商品を一つずつ取り出して、商品に形成されている、あるいは、貼り付けられたラベルのバーコードをスキャナ27でスキャンする。POS端末2は、読み取られたバーコードが表すJAN(Japan Article Number)コードあるいは店内で付されたコードで、店舗サーバ30に商品情報の問合せを行なう。そして、店舗サーバ30から商品名や単価などの商品情報を受け取り、商品情報記憶領域41に記憶する。また、この商品がM&Mセット記憶領域43にセット商品として設定されているか否かを判断して、セット販売商品であるならば、この商品情報が商品情報記憶領域41に記憶されているか否かを見る。記憶されていなければ、今回の読み取りでセット販売が成立したか否かを判断し、セット販売が成立すればセット販売フラグ44をオンして、ゲームに使用するために今回スキャンした商品の商品名、あるいは商品コードを、最終スキャン商品として最終商品記憶領域42に記憶する。
【0021】
以下、人が行なうこのPOS装置1の操作について簡単に説明する。複数の商品について、客が購入するすべての商品のスキャンが終わると、店員は小計キーを押す。小計キーが押されたときに、セット販売が成立していなければスキャンされた商品の値段の合計がタッチパネル13に表示されて、現金などで代金を支払う決済処理が行なわれる。また、小計キーが押されたときに、セット販売が成立していれば、後述するゲームが行なわれる。ゲームに不正解であった場合は、セット販売が成立しなかった場合と同じくスキャンされた商品の値段の合計が表示される。また、ゲームに正解していれば、購入する商品のセット販売で事前に決められた値引き額を小計額から引いた金額がタッチパネル13に表示され、この値引きされた代金で決済が行なわれる。
【0022】
ここで、ゲームについて説明する。このゲームは、客が購入した商品でセット販売が成立したときに、このセット販売の最後にスキャナ27でスキャンされた商品がどれであるかを当てるものである。まず、事前にセット販売となる商品を決めておく必要がある。これは、例えば店の開店前に本日販売する商品の中から、例えば3個の商品をランダムで選んで、また、そのランダムで選ばれた商品の値引き額を店長などの責任者が、店舗サーバ30に入力する。このセット販売する組み合わせは、その店舗の都合により、一組だけであってもいいし、多くの組み合わせがあってもかまわない。また、セット販売の組み合わせは、その値引き額を入力した店長などしかわからないようにしておく。この組み合わせの例として、あじ(魚)、クロワッサン(パン)、イチゴ(果物)がセット販売としての組み合わせとし、その値下げ額を50円とする。
【0023】
客が購入する商品が、スキャンされた順にウインナー、卵、あじ、なす、梨、クロワッサン、焼酎、レタス、イチゴ、コーラフロート、ハムの11品であった場合に、上記のあじ、クロワッサン、イチゴが含まれているので、セット販売が成立する。するとこのPOS端末2はゲームを開始するが、セット販売が成立したときには、セット販売の最後にスキャンされたイチゴが、最終商品記憶領域42にイチゴが記憶されている。このイチゴと、セット販売商品以外のウインナー、卵、なす、梨、焼酎、レタス、コーラフロート、ハム8品の中から2品が適宜選択されて、イチゴとともにタッチパネル13に表示される。図7では、ゲームの趣旨と商品選択を促すことを示す文字列と、タッチパネルでイチゴとレタス、コーラフロートの画像を表示したものである。この表示された画像は、店舗サーバ30が保存してあるもので、スキャナ27でバーコードをスキャンしたときあるいは、セット販売が成立してゲームを表示するときに、POS端末2に保存するようにする。なお、図7自体には、「イチゴの画像」「レタスの画像」、「コーラフローとの画像」と文字で書いてあるが、ここに写真あるいはイラストで画像が表示されるものである。
【0024】
図7の表示がなされた状態で、客が商品のどれかを選択すると、その選択された商品がセット販売の商品か否かを判断して、セット販売の商品であれば、商品を特別な値引きが無く買ったときの代金から値引き額を減算して、値引き後の小計がタッチパネル13に表示される。この例では、イチゴの画像がタッチパネル13で押されたときに、50円を値引いた小計額をタッチパネル13に表示する。
【0025】
このように、ランダムで選んだ商品によるセット販売が成立したときに、セット販売した商品の最後にスキャンした商品を当てさせるゲームを客に行なわせて、正解したときには値引きを行なうようにした。このように、今までにないサービスを客に提供することで、客に対して商品購入の意欲を出させるとともに、例えば新聞チラシなどでこのセット販売を宣伝することによって、客に店舗へ来させるきっかけとなる。また、いわゆるレジ待ちしている次の客がタッチパネル13の表示が見ることができるため、面白いサービスを店舗で提供している印象を与えることができ、次回来店のきっかけとなりうる。
【0026】
この実施の形態では、セット販売する商品を3つの商品でセットになるように設定したが、2つないし4つ以上の商品でセットとなるようにしても良い。
【0027】
この実施の形態では、ゲームを行なうときに、セット販売の最後にスキャンした商品と、セット販売に含まれない商品を表示するようにしたが、セット販売に含まれるか否かに限らずに、一取引でスキャンしたすべての商品の中から選択させる商品を表示させても良い。ゲームで当てる商品は、この例ではセット商品に含まれる最後にスキャンした商品を例にしたが、最初あるいは、2番目にスキャンした商品であっても良い。また、レジ待ちの次客に対して更なる商品の購買を促進するために、商品の読み取り中にセット販売が成立した場合に、そのセット販売が成立した商品をすべて表示器に表示するようにすることも可能である。
【0028】
ゲームは、セット販売される商品で最後にスキャンした商品を当てるものを例にしたが、例えば表示された商品の中から特定の商品を当てるなどのスキャンした順序とはまったく無関係なものであっても採用可能である。また、ゲームでなくとも来店客の注意を引き、次回の来店につなげるようなものであれば、どのようなものアトラクションでも採用可能である。
【0029】
この実施の形態では、スキャナ部3がPOS端末2と別体のもので説明したが、コンビニエンスストアに設置されているようなPOS端末のように、スキャナ部は手に持って使用するもので、POS端末2の客面側にタッチパネル表示器が取り付けられたものであっても適用可能である。
【0030】
この実施の形態では、ゲームの回答が合っているときに値下げを行なう例で説明したが、セット販売が成立した場合に、ゲームの回答が合っているときと間違っているときで値下げ金額を変えるようにすることも可能である。
【0031】
この実施の形態で、ゲームは上述したような客に回答を求めるようなクイズ形式のものばかりでなく、クイズ形式でなくても客とのコミュニケーションが取れる何らかの入力を伴うものであれば採用可能である。
【0032】
上記で説明したプログラムなどの情報は、記憶媒体に保存可能である。また、プログラムなどは電気通信回線を用いて配信することもできる。
【0033】
このように、上記の実施の形態例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、修正を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
1・・POS装置(商品情報処理装置)
2・・POS端末
3・・スキャナ部
13・・タッチパネル
41・・商品情報記憶領域
43・・M&Mセット記憶領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
客が購入する商品について入力された商品情報を一取引毎に記憶する一取引情報記憶部と、
店舗で販売する商品の中で複数の商品を組み合わせてセット販売するセット情報を記憶するセット情報記憶部と、
前記セット情報記憶部に記憶したセット情報について値下げ金額を記憶するセット値下げ金額記憶部と、
前記一取引情報記憶部に記憶した商品情報が前記セット情報記憶部に記憶した商品の組み合わせを充足するか否かでセット販売が成立するか否かを判断するセット判断手段と、
前記セット判断手段でセット販売が成立したと判断した場合に、客に対しアトラクションを提示しその回答の入力を促すアトラクション手段と、
前記アトラクション手段で促された回答が正解か否かを判断する回答判断手段と、
前記回答判断手段で回答が正解と判断したならば、一取引における商品の販売額から前記セット値下げ金額記憶部に記憶したセット情報に対応する値下げ金額を引いて販売する値下げ手段と
を備えた商品情報処理装置。
【請求項2】
前記一取引情報記憶部に記憶したセット販売の商品の中で最後に入力された商品情報を記憶する最終商品記憶部を設け、
前記セット判断手段は、セット販売が成立したか否かを商品情報が入力される毎に判断し、
前記アトラクション手段は、前記最終商品記憶部に記憶した商品情報と前記最終商品記憶部に記憶した商品情報以外の前記一取引情報記憶部に記憶した商品の商品情報とを客に提示し、
前記回答判断手段は、客の入力が前記最終商品記憶部に記憶した商品情報と一致すれば客の入力を正解と判断する
請求項1記載の商品情報処理装置。
【請求項3】
入力された商品情報を客に対して表示する表示器を設け、
前記アトラクション手段は、セット販売に含まれる一つの商品とセット販売に含まれない少なくとも一つ以上の商品の商品情報を前記表示器に表示し、
前記回答判断手段は、前記表示器に表示した商品情報の中で前記セット販売に含まれる商品情報が回答されたならば正解と判断する
請求項1記載の商品情報処理装置。
【請求項4】
前記セット情報記憶部は、セット販売する商品の組み合わせを複数記憶可能である
請求項1記載の商品情報処理装置。
【請求項5】
無作為に選択された複数の商品の組み合わせであるセット情報を記憶するセット情報記憶部と、
商品コード毎に商品情報を記憶した商品情報ファイルから入力された商品コードに基づいて呼び出した商品情報を一取引毎に記憶する一取引情報記憶手段と、
商品情報が呼び出される毎に前記一取引情報記憶手段に記憶した商品情報の商品の組み合わせでセット情報の組み合わせが成立するか否かを判断するセット成立判断手段と、
前記セット成立判断手段でセット販売が成立したと判断すると、前記セット販売が成立したと判断した際に最後に呼び出したセット販売に係る商品情報を含む複数の商品の商品情報を表示器で客に提示して、前記表示器に表示された複数の商品情報の中から一つの情報の入力を要求する要求手段と、
前記要求手段に対する入力が前記セット成立判断手段で成立したと判断した際の商品か否かを確認する確認手段と、
前記確認手段で前記入力された情報が前記セット成立判断手段で成立したと判断した際に最後に入力された商品と確認できれば、確認できなかった場合に比較して多い値下げ金額で商品を販売する精算手段と
を有する商品情報処理装置。
【請求項6】
客が購入する商品の情報を入力する入力部と、前記入力部で入力された一取引の商品情報を記憶する第1記憶部と、セット販売する商品の組み合わせであるセット情報を記憶する第2記憶部と、前記セット販売が成立した際に前記入力部で最後に入力されたセット販売の商品に関する情報を記憶する第3記憶部とを備えた商品情報処理装置に、
前記入力部で入力された商品の情報が前記第2記憶手段に記憶したセット販売商品か否かを判断する第1判断手段、
前記第1記憶部に記憶した商品情報が前記第2記憶手段に記憶したセット情報の組み合わせを有するか否かでセット販売が成立するか否かを判断する第2判断手段、
前記入力部で入力される毎にセット販売が成立するか否かを前記第2判断手段で判断すると、前記入力部でセット販売が成立した際に入力された商品の情報を前記第3記憶部に記憶させる最終商品書込手段、
第2判断手段でセット販売が成立したと判断すると、前記最終商品記憶手段で第3記憶部に記憶した最終商品を含む複数の商品情報を提示して、その中でセット販売に関する商品情報を選択させるアトラクションを提供するアトラクション手段、
前記アトラクション手段により提供されたアトラクションについて客が第3記憶部に記憶した最終商品を選択すると、前記第1記憶部記憶している商品の合計金額から値引きを実行する値引き手段
として機能させる商品情報処理装置のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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