説明

商品情報提供装置および商品情報提供システム

【課題】街で見かけた商品の情報をユーザに対して容易に提供できる商品情報提供装置を提供すること。
【解決手段】商品情報提供装置10は、ネットワークを介して接続されたユーザ端末に商品情報を提供するため、購入商品管理部12および商品情報送信部13を備える。購入商品管理部12は、ユーザIDおよびそのユーザが購入した商品の情報を商品データベース80に記憶する。商品情報送信部13は、ユーザ端末を所持するユーザの周囲にいる他のユーザを特定する他ユーザIDを取得し、商品データベース80から他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、ユーザ端末に送信する。このため、各ユーザは周辺にいる他のユーザが購入した商品情報をユーザ端末で見ることができる。従って、街で見かけた他人が所持しているアイテムの情報を、容易に入手できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他人が購入した商品の情報をユーザに提供する商品情報提供装置および商品情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
実店舗を訪れたユーザが、その店舗の商品の情報をWebサービスから入手するための商品情報提供システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この商品情報提供システムでは、ユーザは、商品に付された商品タグコードを、ユーザIDと共に携帯側ユーザ端末から店舗に設置された設備側装置に送信する。設備側装置は、送信された商品タグコードに対応する商品コードおよびサービスセンタのURLを含む電子タグを携帯側ユーザ端末に送信する。
サービスセンタは、前記URLでアクセスしてきた携帯側ユーザ端末から電子タグ中の商品コードを受け取り、その商品コードに対応する商品の情報を携帯側ユーザ端末に提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−283094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の商品情報提供システムでは、商品に商品タグコードが付されていることが前提となっている。このため、ユーザがタグコードを目視して取得するなど、洋服やバッグなどのアイテムを商品として取り扱う実際の店舗でしか商品情報を取得することができなかった。
【0005】
ところで、ユーザは、店舗において商品を見ている場合だけでなく、街ですれ違った人の洋服やバッグなどを見て興味を持った場合に、その商品情報が欲しいと考えることが多い。
しかしながら、このような街ですれ違った人のアイテムに関する情報は、取得することができなかった。仮にブランド名が分かった場合でも、商品コードなどは分からないため、そのブランドの商品を紹介するWebサービスにアクセスし、アイテムの種類や色などの情報のみで検索し、その結果を閲覧しなければならず、商品情報を得ることが難しかった。
【0006】
本発明の目的は、街で見かけた商品の情報をユーザに対して容易に提供できる商品情報提供装置および商品情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の商品情報提供装置は、ネットワークを介して接続されたユーザ端末に商品情報を提供する商品情報提供装置であって、ユーザを特定するユーザIDと、そのユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部と、前記ユーザ端末を所持するユーザの周囲にいる他のユーザを特定する他ユーザIDを取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明では、購入商品管理部は、各ユーザが購入した商品の情報をユーザIDとともに記憶手段に記憶する。商品情報送信部は、ユーザの周囲にいる他のユーザのユーザIDである他ユーザIDを取得し、前記記憶手段から、ユーザIDが他ユーザIDと一致する商品情報を入手する。そして、商品情報送信部は、この入手した商品情報を前記ユーザ端末に送信する。
これにより、各ユーザは周辺にいる他のユーザが購入した商品情報をユーザ端末で見ることができる。従って、街で見かけた他人が所持しているアイテムの情報を、商品タグコードなどを用いることなく、容易に入手することができる。
【0009】
本発明の商品情報提供装置において、前記他ユーザIDは、前記ユーザ端末がその周囲に位置する他のユーザ端末から受信して商品情報提供装置に送信したユーザIDであることが好ましい。
【0010】
ここで、他のユーザ端末との通信手段としては、Bluetooth(登録商標)や無線LANのアドホックモードのような各ユーザ端末間で直接通信できるシステムが利用できる。例えば、ユーザ端末を他のユーザ端末との通信を許可するモードに設定しておくことで、同様に設定された他のユーザ端末が、通信可能な距離(例えば10〜30m)内に近接すると、自動的にユーザ端末間で通信するようなシステムが利用できる。
この発明では、ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末から他ユーザIDを受信し、この他ユーザIDを商品情報提供装置に送信する。従って、商品情報送信部は、ユーザ端末から他ユーザIDを受信して取得しているので、商品情報提供装置側で他ユーザIDを取得する必要が無く、他ユーザIDを容易に取得できる。
【0011】
本発明の商品情報提供装置において、ユーザ端末の位置情報を取得するユーザ端末特定部と、前記ユーザ端末の位置情報に基づいて、そのユーザ端末の周囲に位置する他のユーザ端末を特定する周辺端末特定部と、を備え、前記商品情報送信部は、前記周辺端末特定部で特定された他のユーザ端末のユーザIDを他ユーザIDとして取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信することが好ましい。
【0012】
この発明では、ユーザ端末特定部がユーザ端末の位置情報を取得し、この位置情報に基づき、周辺端末特定部がユーザ端末の周囲に位置する他のユーザ端末を特定する。この端末特定時にその端末IDも取得できるので、端末IDにユーザIDを関連付けしておくことで、商品情報提供装置はユーザIDも取得できる。したがって、各ユーザ端末間でユーザIDを送受信する必要が無く、ユーザ端末間での通信手段を備えていない端末においても、他ユーザIDに対応する商品情報を入手できる。
さらに、ユーザ端末の位置を把握できるので、ユーザ端末が移動中であるか停止中であるか等のユーザ端末状況を把握できる。このため、周辺端末特定部は、状況に応じて適切な周辺端末を特定できる。
例えば、周辺端末特定部は、ユーザが歩行中であれば、進行方向から向かってくるユーザの端末のみを周辺端末として特定し、離れていくユーザの端末は排除できる。この場合、これからすれ違うユーザが購入した商品の情報のみをユーザ端末に提供でき、ユーザはその商品を容易に確認することができる。一方で、すれ違った後に商品を確認する場合には、ユーザの進行方向とは反対側のユーザ端末を周辺端末として特定してもよい。
【0013】
本発明の商品情報提供装置において、前記購入商品管理部は、記憶手段に記憶された各ユーザの購入商品の情報のなかで、他のユーザに情報を公開する商品を特定する公開商品情報特定部を備え、前記商品情報送信部は、前記公開商品情報特定部で公開する商品と特定された情報のみをユーザ端末に送信することが好ましい。
【0014】
この発明では、各ユーザは他のユーザに対して公開する商品を特定することができる。このため、各ユーザは、当日に身につけているアイテムのみを公開することもできる。この場合、他のユーザが実際に見て確認できるアイテムのみを公開することになるため、その商品を自らが広告塔になって効果的に宣伝でき、後述するアフィリエイトの報酬を得る際に有効である。
【0015】
本発明の商品情報提供装置において、前記ユーザ端末に送信された他ユーザIDに対応する商品情報に基づいて商品が購入された場合に、他ユーザIDのユーザに対して報酬を付与するアフィリエイト管理部を備え、前記アフィリエイト管理部は、前記購入された商品のIDと、その商品情報を提供した他ユーザIDを含む購入履歴を取得する購入履歴取得部と、前記購入履歴に含まれる他ユーザIDおよび商品IDに基づいてアフィリエイト情報を特定するアフィリエイト情報特定部と、前記アフィリエイト情報特定部で特定されたアフィリエイト情報に、商品の購入数に応じた報酬付与処理を行う報酬処理部と、を備えることが好ましい。
【0016】
この発明では、アフィリエイト管理部を備えているので、購入した商品の情報を公開したユーザは、他のユーザがその商品情報に基づいて商品を購入した場合に、その商品を販売するショップなどから報酬を得ることができる。このため、各ユーザに対して、自らが広告塔となるモチベーションを与えることができ、多くのユーザが購入した商品を紹介するようにできる。
【0017】
本発明の商品情報提供装置において、前記商品情報送信部は、ユーザ端末においてリスト形式で商品情報を表示するリスト表示用の商品情報、または、他のユーザ端末の位置情報に基づいてマップ形式で商品情報を表示するマップ表示用の商品情報を送信することが好ましい。
【0018】
この発明では、商品情報をリスト表示またはマップ表示することができる。ここで、リスト表示にすれば、商品情報を一覧で確認しやすい利点がある。一方、マップ形式で表示すれば、その商品を購入したユーザの位置を把握できるため、その商品を容易に直接確認することができる。
なお、リスト表示およびマップ表示は、切り替えて表示できるようにすればより好ましい。例えば、リスト表示された商品情報の一覧から、興味のある商品情報を選択すると、その商品情報を提供するユーザの場所がマップ表示されるようにすれば、利便性を向上できる。
【0019】
本発明の商品情報提供システムは、ユーザ端末と、このユーザ端末にネットワークを介して接続される商品情報提供装置と、を備えた商品情報提供システムであって、前記ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末からユーザIDを受信し、前記受信したユーザIDを他ユーザIDとして前記商品情報提供装置に送信し、前記商品情報提供装置は、ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部と、前記ユーザ端末から送信された他ユーザIDを取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末から他ユーザIDを受信し、この他ユーザIDを商品情報提供装置に送信する。従って、商品情報送信部は、ユーザ端末から他ユーザIDを受信して取得しているので、商品情報提供装置側で他ユーザIDを取得する必要が無く、他ユーザIDを容易に取得できる。
また、購入商品管理部は、各ユーザが購入した商品の情報をユーザIDとともに記憶手段に記憶し、商品情報送信部は、前記記憶手段から前記他ユーザIDのユーザが購入した商品情報を入手して前記ユーザ端末に送信する。
これにより、各ユーザは、街で見かけた他人が所持しているアイテムの情報を、その他人に近づいてユーザ端末間でユーザIDの送受信処理を行えば容易に確認することができる。
【0021】
本発明の商品情報提供システムは、ユーザ端末と、このユーザ端末にネットワークを介して接続される商品情報提供装置と、を備えた商品情報提供システムであって、前記商品情報提供装置は、ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部と、ユーザ端末の位置情報を取得するユーザ端末特定部と、前記商品情報が提供されるユーザ端末の位置情報に基づいて、そのユーザ端末の周囲に位置する他のユーザ端末を特定する周辺端末特定部と、前記周辺端末特定部で特定された他のユーザ端末のユーザIDを他ユーザIDとして取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
この発明では、ユーザ端末特定部は、各ユーザ端末の位置情報を取得しているので、あるユーザ端末の周囲に位置する他のユーザ端末を特定することができる。したがって、各ユーザ端末間でユーザIDを送受信する必要が無く、ユーザ端末間での通信手段を備えていない端末においても、他ユーザIDに対応する商品情報を入手できる。
さらに、各ユーザ端末の位置を把握できるので、ユーザ端末が移動中であるか停止中であるか等のユーザ端末状況を把握でき、状況に応じた適切な商品情報を提供できる。
また、購入商品管理部は、各ユーザが購入した商品の情報をユーザIDとともに記憶手段に記憶し、商品情報送信部は、前記記憶手段から前記他ユーザIDのユーザが購入した商品情報を入手して前記ユーザ端末に送信する。
これにより、各ユーザは、街で見かけた他人が所持しているアイテムの情報を、商品情報提供装置にアクセスすることで容易に確認することができる。
【0023】
本発明の商品情報提供システムは、ユーザ端末と、このユーザ端末にネットワークを介して接続される商品情報提供装置と、を備えた商品情報提供システムであって、前記ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末から、ユーザIDとそのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを受信し、前記商品情報提供装置は、ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部を備えたことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末からユーザIDおよび商品情報を受信する。従って、他のユーザ端末と通信できれば、商品情報提供装置にアクセスすることなく、他のユーザが購入した商品情報を入手できる。
これにより、各ユーザは、街で見かけた他人が所持しているアイテムの情報を、その他人に近づいてユーザ端末間で送受信処理を行えば容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる商品情報提供システムのネットワーク構成を示す概略図。
【図2】前記第1実施形態にかかる商品情報提供装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】前記第1実施形態にかかるユーザ端末の機能構成を示すブロック図。
【図4】前記第1実施形態にかかる商品情報提供装置の商品情報提供処理を示すフローチャート。
【図5】前記第1実施形態にかかる商品情報提供装置の購入履歴処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるユーザ端末の機能構成を示すブロック図。
【図7】前記第2実施形態にかかる商品情報提供装置の機能構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第3実施形態にかかる商品情報提供装置の機能構成を示すブロック図。
【図9】前記第3実施形態にかかる商品情報提供装置の商品情報提供処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0026】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
商品情報提供システム1は、図1に示すように、商品情報提供装置10と、ユーザ端末30と、がそれぞれインターネット2を介して接続された構成となっている。また、インターネット2には、オンラインショッピングサイト20も接続されている。
【0027】
以下、各構成について詳述する。
インターネット2はTCP/IPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネットである。各ユーザ端末30は、移動しながらインターネット2に接続可能であることが好ましい。このため、ユーザ端末30は、携帯電話網を介してインターネット2に接続したり、無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット2に接続する。
なお、ユーザ端末30を商品情報提供装置10に接続させるための構成は、インターネット2に限定されず、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、データを直接受信するための媒体となる無線媒体自体など、データを送受信させるいずれの構成も利用できる。
【0028】
商品情報提供装置10は、ハードウェア構成として、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の図示しない記憶手段と、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段と、を備えている。RAMはデータなどを一時的に記憶できる一時領域などを有しており、ROMはOS(Operating System:基本ソフトウェア)や各種サーバを制御するプログラム、各種アプリケーション、各種データ等が格納されている。CPUは、これらの記憶手段に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って各種処理を行う。
【0029】
商品情報提供装置10の記憶手段には、図2に示すように、商品データベース80と、アフィリエイトデータベース90が記憶されている。
【0030】
商品データベース80は、各ユーザが購入した商品の情報(購入履歴)を記憶している。例えば、以下の表1に示すように、購入履歴を管理するための購入履歴IDと、購入したユーザを特定するユーザIDと、購入した商品を特定する商品IDと、商品情報と、公開フラグとが関連付けられて1つのレコードとして記憶されたテーブル構造となっている。
【0031】
購入履歴IDは、各購入情報を識別するためのコードであり、商品データベース80に購入情報が記憶される際に付与される。
そして、各ユーザがオンラインショッピングサイト20や店舗で商品を購入すると、購入サイト20や店舗から購入履歴情報として、購入したユーザのIDと、購入した商品のIDとが商品情報提供装置10に送信され、これらのデータが商品データベース80に追加して記憶される。
商品情報は、商品に関する情報であり、後述するようにユーザ端末30に送信される。この商品情報には、例えば、オンラインショッピングサイト20に記載された商品の情報、商品の画像、映像、ブランド名、実店舗の場所、値段などの商品に関する各種の情報が記憶される。
また、公開フラグは、その購入履歴を他人に公開して良いか否かを設定するフラグであり、例えば、公開を許可する場合には「1」、公開を許可しない場合には「0」が記憶される。この公開フラグは、その商品を購入したユーザの指定により設定される。
【0032】
【表1】

【0033】
アフィリエイトデータベース90は、各ユーザに対するアフィリエイトの情報を記憶している。例えば、以下の表2に示すように、アフィリエイトIDと、ユーザIDと、商品IDと、ユーザID認証付URLと、報酬付与ユーザへの報酬率・ポイントと、購入数と、が関連付けられて1つのレコードとして記憶されたテーブル構造となっている。
アフィリエイトIDは、アフィリエイト情報を管理するコードであり、ユーザIDおよび商品IDの組み合わせ毎に設定されている。このため、前記商品データベース80の購入履歴IDと同じコードとされている。
ユーザIDは、報酬を付与するユーザを特定するものである。商品IDは、前記ユーザが購入している商品を特定するものである。
【0034】
ユーザID認証付URLは、前記商品IDの商品を購入するオンラインショッピングサイトのURLをユーザIDの認証付きで記載したものである。このURL(アクセス情報)を利用することで、どのユーザの購入情報を元に商品を購入したかを商品情報提供装置10で把握できるようになる。
報酬率・ポイントは、前記URLによってオンラインショッピングサイトにアクセスしたユーザがその商品を購入した際に、紹介ユーザに付与する報酬を設定したものである。報酬率は、例えば商品の販売価格に対して報酬を付与する割合を設定するものである。例えば、1万円の商品に対して報酬率が1%に設定されていれば、100円の報酬が付与されることになる。また、報酬としてはポイントとして設定される場合もある。ポイントは、例えば前記オンラインショッピングサイトにおける商品購入に利用できるポイントなどである。
購入数は、前記ユーザID認証付URLを利用してオンラインショッピングサイトにアクセスし、商品を購入した数量が記憶される。従って、各ユーザに付与される報酬は、前記報酬率・ポイントに購入数を掛けることで求められる。
【0035】
【表2】

【0036】
商品情報提供装置10は、制御手段の機能構成として、受付部11と、購入商品管理部12と、商品情報送信部13と、アフィリエイト管理部14と、を備えている。なお、商品情報提供装置10は、インターネット2を介して各種装置と各種データを送受信する図示しない送受信部を備えている。
【0037】
受付部11は、ユーザ端末30から送信されたユーザIDと、前記ユーザ端末30がすれ違い通信で受信した他のユーザ端末30のユーザIDである他ユーザID(以下、紹介ユーザIDとも言う)とを受け付ける。
【0038】
購入商品管理部12は、購入履歴取得部121と、公開商品情報特定部122とを備える。
購入履歴取得部121は、前記紹介ユーザIDで商品データベース80のユーザIDを検索し、該当するユーザIDの購入履歴情報を取得する。
公開商品情報特定部122は、購入履歴取得部121で取得した購入履歴情報の中で、公開フラグを参照し、公開して良い商品情報を特定する。
従って、購入商品管理部12は、紹介ユーザIDのユーザが購入した商品情報のうち、公開を許可した商品情報を抽出できる。
【0039】
商品情報送信部13は、購入商品管理部12において抽出された商品情報をユーザ端末30に対して送信する。この際、アフィリエイト管理部14を介してアフィリエイトデータベース90から前記紹介ユーザIDおよび商品IDに対応するユーザID認証付URLを取得し、商品情報とともに前記ユーザ端末30に送信する。
【0040】
アフィリエイト管理部14は、購入履歴取得部141と、アフィリエイト情報特定部142と、課金処理部143とを備える。
購入履歴取得部141は、商品情報送信部13で送信された商品情報およびユーザID認証付URLを受信したユーザがその情報に基づいて商品を購入した場合に、購入したオンラインショッピングサイト20や店舗からその購入履歴情報を取得する。
【0041】
アフィリエイト情報特定部142は、購入履歴取得部141で取得した購入履歴情報に基づき、どのアフィリエイトIDに該当するかを特定する。すなわち、前記ユーザID認証付URLによって、その商品を紹介した紹介ユーザIDおよび商品IDを特定できるので、これらのデータをアフィリエイトデータベース90で検索し、該当するデータがあればそのデータを特定し、該当するデータが無ければ新規データとして登録する。
課金処理部143は、アフィリエイト情報特定部142で特定されたアフィリエイトIDの購入数データに、今回購入した数を加算して更新する。
【0042】
オンラインショッピングサイト20は、商品情報提供装置10と同様に、ハードウェア構成として、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の図示しない記憶手段と、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段と、を備えている。記憶手段には、ユーザを識別するユーザIDを含むデータを記憶させたユーザデータベースや、商品を識別する商品IDを含むデータを記憶させた商品データベースが記憶されている。また、制御手段の機能構成としては、オンラインショッピングに関する一連の処理を実行する処理手段を備えている。
【0043】
ユーザ端末30としては、例えば、スマートフォン、携帯電話、モバイルコンピュータ、パーソナルコンピュータなどを使用することができ、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶手段と、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段と、を備えている。
【0044】
ユーザ端末30は、図3に示すように、インターネット2を介して商品情報提供装置10やオンラインショッピングサイト20にアクセス可能な第1通信手段31と、他のユーザ端末30と直接通信可能な第2通信手段32とを備えている。
第1通信手段31は、携帯電話の基地局に通信可能な手段や、無線LANのアクセスポイントに接続可能な手段など、公知の通信手段が利用できる。
【0045】
また、第2通信手段32は、Bluetooth(登録商標)など、機器同士で直接通信(すれ違い通信)が可能な各種の無線通信手段が利用できる。
そして、ユーザ端末30には、この第2通信手段32を用いて、周辺の他のユーザ端末30に対してユーザIDを発信するユーザID送信部33と、他のユーザ端末30が送信するユーザIDを紹介ユーザIDとして受信する紹介ユーザID受信部34とが設けられている。
【0046】
さらに、ユーザ端末30は、ユーザが入力可能なタッチパネルやキーなどの入力手段35と、第1通信手段31を介して商品情報提供装置10にアクセスし、商品情報を取得する商品情報取得部36と、取得した商品情報をユーザ端末30のディスプレイに表示する商品情報表示部37とを備えている。
【0047】
[商品情報提供システムの動作]
次に、商品情報提供システム1の処理に関し、説明する。特に、商品情報提供装置10の処理に関して、図4、5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0048】
[ユーザ端末の動作:紹介ユーザ端末の動作]
購入した商品を紹介するユーザは、ユーザ端末30においてユーザID送信部33を作動する。すると、ユーザ端末30は、第2通信手段32を用いてユーザIDを発信し続ける。商品情報提供システム1では、商品を紹介するユーザは、その情報を受信したユーザが商品を購入すればアフィリエイトにより報酬を受け取ることができる利点がある。従って、多くのユーザの参加が見込まれ、様々な場所でユーザIDを受信できる可能性が高い。
【0049】
なお、ユーザIDを発信するユーザは、事前にユーザ端末30から商品情報提供装置10の購入商品管理部12にアクセスし、商品データベース80の公開フラグを設定して、公開してよい商品を特定しておくことができる。
このため、外出時に実際に身につけている洋服、靴、バッグのみを公開商品とすることもできる。
【0050】
[ユーザ端末の動作:商品情報を受け取るユーザ端末の動作]
街で見かけた他人が着ている洋服やバッグなどの商品の情報を得ようとするユーザは、ユーザ端末30において、紹介ユーザID受信部34を作動する。すると、ユーザ端末30は、第2通信手段32を作動して、通信可能な一定範囲、例えば、自機を中心に半径10m程度の範囲内に位置する他のユーザ端末30が発信するユーザIDを紹介ユーザIDとして受信する。つまり、他のユーザ端末30と、いわゆるすれ違い通信を実行してユーザIDを受信する。
第2通信手段32は、ユーザ端末30のセンサー等を用いてユーザ端末30の向きを確認し、ユーザ端末30の向きに応じて自機を基準に所定方向に指向性を持った扇形の範囲内に位置する他のユーザ端末30が発信するユーザIDを紹介ユーザIDとして受信してもよい。つまり、ユーザは、街で見かけた他のユーザの方向に、ユーザ端末を向ける事により、所定方向の他のユーザ端末30のユーザIDを受信する。
【0051】
ユーザ端末30の商品情報取得部36は、他のユーザ端末30から紹介ユーザIDを受信すると、第1通信手段31を用いて、受信した紹介ユーザIDと、自らのユーザIDとを商品情報提供装置10に送信する。
【0052】
[商品情報提供装置の動作:商品情報提供処理]
受付部11は、ユーザ端末30から送信されるユーザIDおよび紹介ユーザIDを受け付ける(ステップS11)。
【0053】
次に、購入商品管理部12の購入履歴取得部121は、受付部11で受け付けた紹介ユーザIDを商品データベース80で検索し、そのユーザIDの購入履歴情報を取得する(ステップS12)。
また、公開商品情報特定部122は、購入履歴取得部121で取得した購入履歴情報のなかで公開する商品情報を特定する(ステップS13)。
【0054】
次に、商品情報送信部13は、公開商品情報特定部122で特定された商品情報をユーザ端末30に送信する(ステップS14)。この際、前述したように、商品情報送信部13は、アフィリエイト管理部14を介して、ユーザID認証付URLを取得し、商品情報と共にユーザ端末30に送信する。この際、複数の商品情報がある場合には、ユーザ端末30において商品情報がリスト形式で表示されるように情報を送信すればよい。
なお、ステップS12において購入履歴情報が無かった場合や、ステップS13において公開する商品情報が無かった場合には、商品情報送信部13は、表示する商品情報が無かった旨を送信する。
【0055】
[ユーザ端末の動作:商品情報表示処理]
商品情報提供装置10から商品情報が送信されたユーザ端末30は、商品情報取得部36によって商品情報を取得し、商品情報表示部37によってその情報をディスプレイに表示する。例えば、ディスプレイには、商品情報として、商品の画像、ブランド名、実店舗の場所、値段などが表示される。
このため、ユーザは、街で見かけた興味のある商品の情報を即座に入手することができる。
【0056】
[ユーザ端末の動作:商品購入処理]
商品情報を入手したユーザは、そのユーザ端末30を用いてオンラインショッピングサイト20で表示された商品を購入することができる。すなわち、各商品の情報には、前記ユーザID認証付URLが含まれており、このアクセス情報を利用することで、オンラインショッピングサイト20にアクセスしてその商品の購入処理を行うことができる。
なお、通常のオンラインショッピングでは、実物を確認できないため、特に、洋服やバッグのように機能だけでなくデザインも重視される商品を購入した場合、色合いや質感等が写真と実物とで相違し、購入ユーザが不満に思う可能性がある。これに対し、本実施形態では、ユーザは、街で商品の実物を見た上で情報を取得して購入できるので、オンラインショッピングでの購入であっても満足度を高めることができる。
【0057】
[商品情報提供装置の動作:購入履歴処理]
商品情報提供装置10から送信された商品情報に基づいてユーザが商品を購入した場合の処理について、図5のフローチャートに基づき説明する。
商品情報提供装置10は、オンラインショッピングサイト20でユーザが商品を購入すると、このサイト20から購入情報を受信する(ステップS21)。購入情報には、その商品を紹介した紹介ユーザIDと、購入者のユーザIDと、購入品の商品IDと、購入数とが含まれている。これらのデータは、前記ユーザID認証付URLを利用してオンラインショッピングサイト20で商品を購入することで、購入処理と同時に自動的に商品情報提供装置10に送信される。
なお、オンラインショッピングサイト20ではなく、実店舗で商品を購入した場合にも、POSシステムなどを利用することで、自動的に購入情報を商品情報提供装置10に送信してもよい。この際、POSシステム側でユーザ端末30から前記紹介ユーザID、購入者のユーザIDを受信するようにすれば、これらの情報も自動的に送信できる。
【0058】
次に、購入商品管理部12は、受け付けた購入情報、具体的には購入者のユーザIDと商品IDとを商品データベース80に登録する(ステップS22)。
また、アフィリエイト管理部14は、アフィリエイト情報、具体的には紹介ユーザID、商品ID、購入数をアフィリエイトデータベース90に登録する(ステップS23)。この際、ユーザIDおよび商品IDの組み合わせたデータが登録済みであれば、今回の購入数を加算してデータを更新する。
【0059】
以上により購入履歴処理が終了する。従って、商品情報提供装置10は、ユーザ端末30が商品情報取得部36によってアクセスしてきた場合には、図4の商品情報提供処理を実行し、オンラインショッピングサイト20等で商品が購入された場合には、図5の購入履歴処理を実行する。
【0060】
[第1実施形態の作用効果]
以上の第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
商品情報提供装置10は、商品データベース80に各ユーザが購入した商品の情報をユーザIDとともに記憶しており、商品情報送信部13は、ユーザの周囲にいる他のユーザが購入した商品情報を送信する。これにより、各ユーザは周辺にいる他のユーザが購入した商品情報をユーザ端末30で見ることができる。従って、街で見かけた他人が所持しているアイテムの情報を、商品タグコードなどを用いることなく、容易に入手することができる。
【0061】
さらに、周囲に位置する他のユーザ端末30から紹介ユーザIDを受信しているので、商品情報提供装置10側で周囲のユーザ端末30を把握する必要が無い。その上、紹介ユーザIDを受信したことは、そのユーザが購入した商品情報が存在することでもあるため、ユーザ端末30は商品情報提供装置10より確実に商品情報を取得でき、無駄な通信処理を行うことがない。
【0062】
商品を紹介したユーザは、その紹介情報に基づいて商品が購入されればアフィリエイトによる報酬を受け取ることができる。このため、各ユーザが積極的に広告塔として働くことが期待できる。このため、商品を販売するショップは、アフィリエイトの費用と、商品情報提供システム1の利用料を支払うだけで、大規模なマーケティングを行うことができる。特に、多数の消費者が商品の実物を用いて広告することになり、かつ、街内で商品を見かけた消費者に対して宣伝できるため、その商品やブランドを知らない潜在的なユーザに対しても効果的にアプローチでき、非常に有効かつ効率的なマーケティング活動を行うことができる。
【0063】
<第2実施形態>
第2実施形態は、ユーザ端末30Aに購入商品情報も記憶させ、紹介ユーザIDとともに購入商品情報も送信している点が前記第1実施形態と相違する。
このため、第2実施形態の商品情報提供装置10Aおよびユーザ端末30Aは一部の構成が前記第1実施形態と相違する。なお、商品情報提供装置10Aおよびユーザ端末30Aにおいて、前記第1実施形態と同じ機能を行う構成には同じ符号を付して説明を略す。
【0064】
本実施形態のユーザ端末30Aは、図6に示すように、そのユーザ端末30Aを所持しているユーザの過去の購入商品情報を記憶する購入履歴データベース39と、この購入履歴データベース39を更新する購入履歴更新部38を備えている。そして、ユーザ端末30AのユーザID送信部33Aは、ユーザIDだけでなく、前記購入履歴データベース39に記憶されている購入商品情報も、第2通信手段32を用いて発信する。
一方、紹介ユーザID受信部34Aは、前記ユーザIDだけでなく、購入商品情報も受信する。このように、第2実施形態のユーザ端末30Aは、他のユーザ端末30Aから商品情報を受信するため、商品情報提供装置10Aから商品情報を受信する必要がない。このため、ユーザ端末30Aには、前記第1実施形態の商品情報取得部36は設けられていない。
【0065】
ここで、前記購入履歴データベース39には、ユーザID、商品ID、ユーザID認証付URLが少なくとも記憶され、さらに、商品名や写真、店舗名などの商品情報が記憶されている。
この購入履歴データベース39は、購入履歴更新部38が商品情報提供装置10Aの購入商品管理部12Aにアクセスすることで更新される。
【0066】
商品情報提供装置10Aは、図7に示すように、受付部11と、購入商品管理部12Aと、アフィリエイト管理部14とを備えている。一方で、前記第1実施形態の商品情報送信部13は設けられていない。
受付部11は、ユーザ端末30Aからのアクセスを受け付ける点で前記第1実施形態と同様の構成である。
【0067】
購入商品管理部12Aは、ユーザが購入した商品の購入履歴を商品データベース80に記憶する購入履歴取得部121と、前記購入履歴データベース39を更新させるために、商品データベース80に記憶された購入履歴情報をユーザ端末30に送信する購入履歴送信部123とを備える。
【0068】
すなわち、ユーザが商品を購入する際に用いるのはユーザ端末30だけでなく、例えば、自宅のパソコンを用いてオンラインショッピングサイト20で購入したり、実店舗で購入することもある。購入商品管理部12Aは、これらの各ユーザの様々な購入履歴情報を商品データベース80に登録するとともに、ユーザ端末30の購入履歴更新部38から購入履歴データベース39の更新要求があった場合には、そのユーザIDの購入履歴を商品データベース80から抽出し、ユーザ端末30に送信する。
【0069】
アフィリエイト管理部14は、前記第1実施形態と同じ構成であるため、説明を省略する。
【0070】
第2実施形態では、ユーザ端末30Aから他のユーザ端末30Aに直接商品情報を送信しているので、商品情報提供装置10Aにおいて前記第1実施形態の商品情報送信処理は行われない。
一方で、各ユーザ端末30Aの購入履歴データベース39に、そのユーザの購入履歴を記憶するため、ユーザ端末30Aの購入履歴更新部38から購入履歴更新要求が送られてきた場合には、購入商品管理部12Aの購入履歴送信部123はそのユーザの購入履歴情報をユーザ端末30Aに送信する処理を行う。
また、商品購入時の購入履歴処理は前記第1実施形態と同様に実行される。
【0071】
[第2実施形態の作用効果]
以上の第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の構成によって得られる作用効果を奏するとともに、以下の作用効果を奏することができる。
他のユーザの購入商品情報を、他のユーザ端末30Aから直接受信できるので、商品情報提供装置10Aに接続できない環境、例えば、地下などにおいても、他のユーザの購入商品情報を取得できる。
また、商品情報を紹介するユーザも、自分のユーザ端末30A内に商品情報が記憶されているので、どの商品を公開するかを設定することも、商品情報提供装置10Aに接続せずに行うことができる。このため、例えば、外出時に身につけている商品のみを公開設定することも簡単に行うことができる。
【0072】
さらに、ユーザ端末30Aに購入履歴更新部38が設けられ、商品情報提供装置10Aに購入履歴送信部123が設けられているので、ユーザがパソコンなどの他の装置で購入した商品の情報もまとめて購入履歴データベース39を更新することができる。このため、各ユーザが購入履歴データベース39に購入商品を登録する作業を行う必要もなく、購入履歴データベース39を容易に更新できる。
【0073】
<第3実施形態>
第3実施形態は、ユーザ端末30間で通信することなく、他のユーザの購入商品情報を受信する点が前記第1、2実施形態と相違する。
このため、商品情報提供装置10Bは一部の構成が前記第1,2実施形態と相違する。なお、商品情報提供装置10Bにおいて、前記第1、2実施形態と同じ機能を行う構成には同じ符号を付して説明を略す。
【0074】
商品情報提供装置10Bの記憶手段には、図8に示すように、位置情報データベース70と、商品データベース80と、アフィリエイトデータベース90が記憶されている。
商品データベース80およびアフィリエイトデータベース90は、前記第1実施形態と同じ情報を記憶しているので、説明を省略する。
【0075】
位置情報データベース70は、例えば、以下の表3に示すように、ユーザIDと、各ユーザ端末30を特定する端末IDと、ユーザ端末30の位置情報とが関連付けられて1つのレコードとして記憶されたテーブル構造となっている。
【0076】
ここで、ユーザIDは、商品情報提供システム1を利用するためにユーザ登録を行った際に、一意に識別可能に付与されたものである。
端末IDは、ユーザ端末30に固有に付されたIDである。端末IDは、例えば、携帯電話機の個体識別番号でもよいし、各ユーザ端末30に設定されたIPアドレスでもよい。この端末IDは、ユーザ端末30が商品情報提供装置10にアクセスした際に、ユーザ端末30から送信されるなどで、商品情報提供装置10側で把握できるものである。
【0077】
位置情報は、ユーザ端末30の現在位置を表し、ユーザ端末30が商品情報提供装置10にアクセスする毎に更新される。位置情報は、例えば、緯度、経度のデータである。
本実施形態では、ユーザ端末30は、GPS信号を受信することで算出された位置情報を取得してもよいし、ユーザ端末30のIPアドレスから該IPアドレスに対応した位置情報を取得することとしてもよい。例えば、ユーザ端末30が無線LANのアクセスポイントに接続して通信する場合には、そのアクセスポイントの位置情報をアクセスポイントのIPアドレスと対応させておくことで確認できる。
また、位置情報は、ユーザ端末30と直接通信する基地局の所在地に基づいて取得することとしてもよい。
【0078】
【表3】

【0079】
商品情報提供装置10Bは、制御手段の機能構成として、受付部11と、購入商品管理部12と、商品情報送信部13と、アフィリエイト管理部14とのほか、ユーザ端末状況特定部16、対象範囲特定部17、周辺端末特定部18を備えている。
ここで、購入商品管理部12、商品情報送信部13、アフィリエイト管理部14は前記第1実施形態と同じ構成であるため説明を省略する。
【0080】
受付部11は、ユーザ端末30から送信された端末ID、位置情報を受け付け、端末IDおよび位置情報を位置情報データベース70に記憶させる。なお、端末IDおよび位置情報の記憶は、他のユーザの購入商品情報を取得したいユーザの端末だけでなく、他人に商品情報を公開するユーザの端末も行う。このため、位置情報データベース70には、商品情報提供システム1を利用するすべてのユーザ端末30の位置情報が記憶される。
【0081】
位置情報データベース70には、予めユーザ登録時に、ユーザIDと端末IDとが関連付けられて記憶されているので、送信された端末IDで位置情報データベース70を検索することでユーザIDも特定され、そのユーザIDおよび端末IDに対応する位置情報を受信したデータで更新する。なお、この位置情報は、ユーザ端末30から一定時間間隔(例えば5分毎)に送信される。
また、他のユーザの購入商品情報を取得したいユーザは、ユーザ端末30を操作して周辺端末情報要求を商品情報提供装置10に送信する。
【0082】
ユーザ端末状況特定部16は、ユーザ端末30から受信した位置情報の推移に基づいて、周辺端末情報要求を発信したユーザ端末30を持ったユーザが移動中であるか、停止中であるかの端末状況を特定する。
【0083】
対象範囲特定部17は、前記ユーザ端末状況特定部16で特定した端末状況に基づいて、周辺端末として検出する対象範囲を特定する。例えば、ユーザ端末30が所定時間(例えば30分)以上、停止中であれば、他人の商品を確認できる範囲も狭いため、検出対象範囲も狭い範囲(例えば5〜10m程度)に設定すればよい。一方で、ユーザ端末30が移動中であれば、停止中よりも広範囲に設定すればよい。
また、対象範囲は、ユーザ端末30を中心とした円形の範囲に限らない。例えば、ユーザ端末30が移動中であれば、その移動方向に応じて範囲を設定してもよい。例えば、ユーザが歩行している場合には、ユーザの移動方向からユーザ側に向かってくる他人の商品は確認しやすい。従って、ユーザの移動方向側の対象範囲を広くし、ユーザの後ろ側は範囲を狭くすることが効果的である。このように、対象範囲特定部17は、端末状況に応じて、他のユーザ端末30を検出する検出対象範囲の大きさや、位置を特定する。
【0084】
周辺端末特定部18は、前記位置情報データベース70を参照して、前記対象範囲特定部17で特定された範囲に位置する他のユーザ端末30を周辺端末として特定し、そのユーザ端末30のユーザIDを紹介ユーザIDとして購入商品管理部12に出力する。
【0085】
購入商品管理部12は、前記第1実施形態と同様に、入手した紹介ユーザIDに基づき、その紹介ユーザIDの購入履歴情報を購入履歴取得部121で取得し、公開商品情報特定部122で公開商品情報を特定し、商品情報送信部13に出力する。
【0086】
商品情報送信部13は、購入商品管理部12から取得した公開商品情報に、アフィリエイト管理部14を介してアフィリエイトデータベース90から前記周辺ユーザIDおよび商品情報に対応するユーザID認証付URLを取得し、商品情報とともに周辺端末情報要求を送信したユーザ端末30に送信する。
なお、アフィリエイト管理部14は、前記第1実施形態と同じ構成であるため、説明を省略する。
【0087】
ユーザ端末30は、第1実施形態と同様の構成を備えている。ただし、周辺の他のユーザ端末30と直接通信する必要がないため、第2通信手段32、ユーザID送信部33、紹介ユーザID受信部34を備えていない端末でもユーザ端末30として利用できる。
【0088】
[商品情報提供システムの動作]
次に、第3実施形態の処理に関し、説明する。特に、商品情報提供装置10Bの処理に関しては、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0089】
[ユーザ端末の動作]
各ユーザ端末30は、一定時間毎に端末IDおよび位置情報を商品情報提供装置10Bに送信する。
また、他のユーザに購入した商品を公開するユーザは、予めユーザ端末30から商品情報提供装置10Bの購入商品管理部12にアクセスし、商品データベース80の公開フラグを設定して、公開してよい商品を特定しておく。
さらに、他のユーザの購入商品情報を入手したいと考えるユーザは、ユーザ端末30から周辺端末情報要求を商品情報提供装置10Bに送信する。
【0090】
[商品情報提供装置の動作:商品情報提供処理]
受付部11は、ユーザ端末30から送信される端末ID、位置情報を受け付け、その端末IDおよび位置情報を位置情報データベース70に記憶させる(ステップS31)。
また、受付部11は、ユーザ端末30から周辺端末情報要求が出されたかを確認する(ステップS32)。
【0091】
受付部11は、周辺端末情報要求を受信していない場合(S32:No)には、ユーザ端末30の端末ID、位置情報の受付処理(S31)を繰り返す。
一方、受付部11が周辺端末情報要求を受信した場合(S32:Yes)には、ユーザ端末状況特定部16は、ユーザ端末30の状況を特定する(S33)。
【0092】
次に、対象範囲特定部17は、周辺端末を検出する対象範囲を特定する(ステップS34)。
そして、周辺端末特定部18は、特定された対象範囲内のユーザ端末30を、位置情報データベース70を参照して特定する(ステップS35)。
【0093】
次に、購入商品管理部12の購入履歴取得部121は、周辺端末特定部18で特定した周辺ユーザ端末30のユーザID(紹介ユーザID)を商品データベース80で検索し、そのユーザIDの購入履歴情報を取得する(ステップS36)。
また、公開商品情報特定部122は、購入履歴取得部121で取得した購入履歴情報のなかで公開する商品情報を特定する(ステップS37)。
【0094】
次に、商品情報送信部13は、公開商品情報特定部122で特定された商品情報をユーザ端末30に送信する(ステップS38)。
この際、前記第1実施形態と同様に、商品情報送信部13は、アフィリエイト管理部14を介して、ユーザID認証付URLを取得し、商品情報と共にユーザ端末30に送信する。この際、複数の商品情報がある場合には、ユーザ端末30において商品情報がリスト形式で表示されるように情報を送信すればよい。
なお、ステップS36において購入履歴情報が無かった場合や、ステップS37において公開する商品情報が無かった場合には、商品情報送信部13は、表示する商品情報が無かった旨を送信する。
【0095】
[ユーザ端末の動作:商品情報表示処理]
商品情報提供装置10Bから商品情報が送信されたユーザ端末30は、商品情報取得部36によって商品情報を取得し、商品情報表示部37によってその情報をディスプレイに表示する。例えば、ディスプレイには、商品情報として、商品の画像、ブランド名、実店舗の場所、値段などが表示される。
さらに、商品情報提供装置10Bは、周辺端末の位置情報を把握できているので、商品情報とともにそのユーザの位置情報も送信することで、各ユーザの商品情報を、そのユーザ端末30の位置情報に基づいてマップ上に表示することができる。
【0096】
[商品情報提供装置の動作:購入履歴処理]
商品情報提供装置10Bから送信された商品情報に基づいてユーザが商品を購入した場合の処理は、前記第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0097】
[第3実施形態の作用効果]
以上の第3実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の構成によって得られる作用効果を奏するとともに、以下の作用効果を奏することができる。
第3実施形態では、第1,2実施形態と異なり、ユーザ端末30間で情報を直接やり取りする必要がないため、このような端末間の直接通信手段を備えていないユーザ端末30を用いることもでき、利用できるユーザ端末30の種類を増やすことができる。
また、ユーザ端末30間の直接通信は、通信距離に制約があるため、その距離以上に離れた他のユーザ端末30とは通信できず、そのユーザの購入情報は取得できない。これに対し、第3実施形態では、端末間で直接通信する必要がないため、直接通信時の距離の制約を受けることがなく、より広い範囲のユーザ端末30を特定し、そのユーザの購入商品情報を受け取ることができる。
【0098】
また、ユーザ端末状況特定部16、対象範囲特定部17、周辺端末特定部18により、ユーザ端末30の状況に応じた対象範囲を設定して周辺端末を特定できる。このため、ユーザに近づいてくる他のユーザの商品情報のみを表示するなど、商品を直接確認しやすいユーザ端末30の情報を提供することができる。
さらに、周辺端末特定部18は、周辺端末の位置情報も把握できるので、商品情報とともに位置情報をユーザ端末30に送信することで、マップ上に商品情報を表示することもできる。従って、ユーザは、周囲の誰がその商品を持っているのかを確認しやすくなり、商品の実物を容易に確認できる。
【0099】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
例えば、上記各実施形態では、商品を購入したユーザのIDと、商品IDとが自動的にアフィリエイトデータベース90に登録され、商品を購入したユーザに自動的にアフィリエイト権が付与されていた。これに対し、ユーザが、購入した商品の中から、アフィリエイトデータベース90に登録する商品を選択し、このアフィリエイトデータベース90に登録された商品のみを他人に公開するようにしてもよい。
各ユーザが購入したすべての商品を公開対象とする場合には、提供する商品情報が多くなり、その情報を受け取ったユーザが目当ての商品情報を見つけにくい可能性がある。
これに対し、アフィリエイトデータベース90にユーザが登録した商品のみを公開すれば、そのユーザが他人に紹介したい厳選された商品のみを公開できる。このため、商品情報を受け取ったユーザにとって利用価値の高い情報のみを公開できる。
【0100】
また、前記各実施形態では、商品情報を他のユーザ端末30や商品情報提供装置10から提供していたが、商品にユーザ端末30と通信可能なICタグを装着しておき、このICタグの情報に基づいて、ユーザが身につけている洋服やバッグなどのアイテムの商品情報を入手するようにしてもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、商品情報提供装置10とオンラインショッピングサイト20とを別々の装置として構成したが、これに限られず、商品情報提供装置10の機能とオンラインショッピングサイト20の機能を兼ね備えた1つの装置として構成してもよい。
さらに、商品情報提供装置としては、前記第1〜3実施形態の商品情報提供装置10,10A,10Bのすべての機能を備え、アクセスしてきたユーザ端末30からの送信データの内容に応じて処理を選択するものでもよい。
また、上記実施形態では、アフィリエイトデータベース90は、各ユーザに対するアフィリエイトの情報を記憶しているが、これに限られず、アフィリエイトデータベース90は、アフィリエイトに参加した各ユーザに対するアフィリエイト情報を掲載したアフィリエイト紹介ウェブページを記憶していてもよい。アフィリエイト紹介ウェブページは、アフィリエイトに参加したユーザにより編集することを可能にすることにより、アフィリエイト紹介ウェブページを擬似的な個人店舗のようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、ユーザが外出先で見かけた商品の情報をそのユーザに対して提供できる商品情報提供装置および商品情報提供システムとして利用できる。
【符号の説明】
【0103】
1…商品情報提供システム、10,10A,10B…商品情報提供装置、11…受付部、12,12A…購入商品管理部、121…購入履歴取得部、122…公開商品情報特定部、123…購入履歴送信部、13…商品情報送信部、14…アフィリエイト管理部、141…購入履歴取得部、142…アフィリエイト情報特定部、143…課金処理部、16…ユーザ端末状況特定部、17…対象範囲特定部、18…周辺端末特定部、20…オンラインショッピングサイト、30,30A…ユーザ端末、31…第1通信手段、32…第2通信手段、33,33A…ユーザID送信部、34,34A…紹介ユーザID受信部、36…商品情報取得部、37…商品情報表示部、38…購入履歴更新部、39…購入履歴データベース、70…位置情報データベース、80…商品データベース、90…アフィリエイトデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたユーザ端末に商品情報を提供する商品情報提供装置であって、
ユーザを特定するユーザIDと、そのユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部と、
前記ユーザ端末を所持するユーザの周囲にいる他のユーザを特定する他ユーザIDを取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を備えた
ことを特徴とする商品情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の商品情報提供装置において、
前記他ユーザIDは、前記ユーザ端末がその周囲に位置する他のユーザ端末から受信して商品情報提供装置に送信したユーザIDである
ことを特徴とする商品情報提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載の商品情報提供装置において、
ユーザ端末の位置情報を取得するユーザ端末特定部と、
前記ユーザ端末の位置情報に基づいて、そのユーザ端末の周囲に位置する他のユーザ端末を特定する周辺端末特定部と、を備え、
前記商品情報送信部は、前記周辺端末特定部で特定された他のユーザ端末のユーザIDを他ユーザIDとして取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する
ことを特徴とする商品情報提供装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の商品情報提供装置において、
前記購入商品管理部は、記憶手段に記憶された各ユーザの購入商品の情報のなかで、他のユーザに情報を公開する商品を特定する公開商品情報特定部を備え、
前記商品情報送信部は、前記公開商品情報特定部で公開する商品と特定された情報のみをユーザ端末に送信する
ことを特徴とする商品情報提供装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の商品情報提供装置において、
前記ユーザ端末に送信された他ユーザIDに対応する商品情報に基づいて商品が購入された場合に、他ユーザIDのユーザに対して報酬を付与するアフィリエイト管理部を備え、
前記アフィリエイト管理部は、
前記購入された商品のIDと、その商品情報を提供した他ユーザIDを含む購入履歴を取得する購入履歴取得部と、
前記購入履歴に含まれる他ユーザIDおよび商品IDに基づいてアフィリエイト情報を特定するアフィリエイト情報特定部と、
前記アフィリエイト情報特定部で特定されたアフィリエイト情報に、商品の購入数に応じた報酬付与処理を行う報酬処理部と、を備える
ことを特徴とする商品情報提供装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の商品情報提供装置において、
前記商品情報送信部は、ユーザ端末においてリスト形式で商品情報を表示するリスト表示用の商品情報、または、他のユーザ端末の位置情報に基づいてマップ形式で商品情報を表示するマップ表示用の商品情報を送信する
ことを特徴とする商品情報提供装置。
【請求項7】
ユーザ端末と、このユーザ端末にネットワークを介して接続される商品情報提供装置と、を備えた商品情報提供システムであって、
前記ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末からユーザIDを受信し、前記受信したユーザIDを他ユーザIDとして前記商品情報提供装置に送信し、
前記商品情報提供装置は、
ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部と、
前記ユーザ端末から送信された他ユーザIDを取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を備えた
ことを特徴とする商品情報提供システム。
【請求項8】
ユーザ端末と、このユーザ端末にネットワークを介して接続される商品情報提供装置と、を備えた商品情報提供システムであって、
前記商品情報提供装置は、
ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部と、
ユーザ端末の位置情報を取得するユーザ端末特定部と、
前記商品情報が提供されるユーザ端末の位置情報に基づいて、そのユーザ端末の周囲に位置する他のユーザ端末を特定する周辺端末特定部と、
前記周辺端末特定部で特定された他のユーザ端末のユーザIDを他ユーザIDとして取得し、前記記憶手段から前記他ユーザIDに対応する商品の情報を入手して、前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を備えた
ことを特徴とする商品情報提供システム。
【請求項9】
ユーザ端末と、このユーザ端末にネットワークを介して接続される商品情報提供装置と、を備えた商品情報提供システムであって、
前記ユーザ端末は、周囲に位置する他のユーザ端末から、ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを受信し、
前記商品情報提供装置は、
ユーザIDと、そのユーザIDで特定されるユーザが購入した商品の情報とを記憶手段に記憶する購入商品管理部を備えた
ことを特徴とする商品情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−141811(P2012−141811A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294418(P2010−294418)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】