説明

商品管理装置、自動販売機、自動販売機システム、商品管理方法及びコンピュータプログラム

【課題】消費者の希望する商品が自動販売機において販売されていないことを避けること。
【解決手段】商品管理装置であって、自動販売機から、自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報(履歴情報)と、を受信する受信部と、受信部において受信された各情報に基づいて、商品毎に販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に関連した技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リクエスト機能を有する自動販売機が提案されている。特許文献1に開示された技術は以下のとおりである。まず、自動販売機は、電子マネーカードから読み込んだカード情報を認識し、リクエスト可能な商品の一覧を表示して商品リクエストを受け付ける。商品がリクエストされた場合、自動販売機は、その商品のリクエスト件数を計数する。リクエスト件数が一定の件数となると、自動販売機は、その商品リクエストを管理センタのセンタ装置へと送信する。センタ装置は、その商品の販売有無や販売開始時期等の情報を自動販売機に送信し、自動販売機はその情報を掲示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−265879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、自動販売機の商品種類や配列は、販売会社によって決められている。自動販売機には搭載容量制限があるため、自動販売機は販売会社によって決められた商品のみを販売している。そのため、消費者が欲する商品が販売されていない場合もある。その場合、消費者は、自動販売機で提供されている商品の中から自身が望むものの代替品を選択して購入していた。また、消費者によっては、購入を控えることもあった。
上記事情に鑑み、本発明は、消費者の希望する商品が自動販売機において販売されていないことを避けるための技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、商品管理装置であって、自動販売機から、前記自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、前記自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報と、を受信する受信部と、前記情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定部と、を備える。
【0006】
本発明の一態様は、自動販売機であって、取り扱っている商品の中から、購入する商品を選択するために操作される第一入力部と、取り扱っていない商品の中から、取扱いを希望する商品を選択するために操作される第二入力部と、商品を購入者が取得すための商品取出口と、前記第一入力部に対する操作に応じて、購入された商品を前記商品取出口へ送り出し、購入された商品の識別情報及びその個数を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する商品制御部と、前記第二入力部に対する操作に応じて、取扱いを希望された商品の識別情報を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する希望情報制御部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様は、自動販売機と商品管理装置とを備える自動販売機システムであって、前記自動販売機は、取り扱っている商品の中から、購入する商品を選択するために操作される第一入力部と、取り扱っていない商品の中から、取扱いを希望する商品を選択するために操作される第二入力部と、商品を購入者が取得すための商品取出口と、前記第一入力部に対する操作に応じて、購入された商品を前記商品取出口へ送り出し、購入された商品の識別情報及びその個数を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する商品制御部と、前記第二入力部に対する操作に応じて、取扱いを希望された商品の識別情報を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する希望情報制御部と、を備え、前記商品管理装置は、前記自動販売機から、前記履歴情報を受信する受信部と、前記履歴情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定部と、を備える、自動販売機システム。
【0008】
本発明の一態様は、自動販売機と通信可能な商品管理装置が行う商品管理方法であって、前記自動販売機から、前記自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、前記自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報と、を受信する受信ステップと、前記商品管理装置が、前記情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定ステップと、を有する。
【0009】
本発明の一態様は、自動販売機と通信可能なコンピュータに対し、前記自動販売機から、前記自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、前記自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報と、を受信する受信ステップと、前記情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、消費者の希望する商品が自動販売機において販売されていないことを減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】自動販売機システムのシステム構成を表すシステム構成図である。
【図2】自動販売機の外観を表す図である。
【図3】自動販売機に備えられる制御装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
【図4】自販機情報の具体例を表す図である。
【図5】自動販売機から商品管理装置へ送信される履歴情報のデータ構成を表す図である。
【図6】商品管理装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
【図7】履歴情報記憶部が記憶するデータの具体例を表す図である。
【図8】判定部によって出力される集計表の具体例を表す図である。
【図9】端末装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
【図10】自動販売機の動作の流れを表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、自動販売機システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。自動販売機システム1は、複数台の自動販売機10と、商品管理装置20と、端末装置30と、ネットワーク40とを備える。自動販売機10と、商品管理装置20と、端末装置30とは互いにネットワーク40を介して通信できる。また、自動販売機10と端末装置30とは、ネットワーク40を介さなくとも、近距離無線通信やケーブル接続通信などによって通信できる。なお、図1では、自動販売機システム1が備える自動販売機10の台数は複数となっているが、1台のみであっても良い。また、図1では、自動販売機システム1が備える商品管理装置20及び端末装置30の台数は1台となっているが、それぞれ複数台であっても良い。以下、自動販売機システム1が備える各装置について説明する。
【0013】
図2は、自動販売機10の外観を表す図である。自動販売機10は、取扱商品用領域101、複数の取扱商品表示部102、複数の第一入力部103、料金投入部104、料金返却部105、商品取出口106、切替入力部107、非取扱商品用領域108、複数の非取扱商品表示部109、複数の第二入力部110を備える。また、自動販売機10は、その内部に制御装置11を備える。
【0014】
取扱商品用領域101は、複数の取扱商品表示部102及び複数の第一入力部103が配置される領域である。
取扱商品表示部102は、自装置(自動販売機10)において販売している商品(以下、「取扱商品」という。)の外観を表示する。取扱商品表示部102は、取扱商品そのものを展示するように構成されても良いし、取扱商品のモックアップ(mock-up)を展示するように構成されても良い。また、取扱商品表示部102は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を用いて構成され、取扱商品の外観を表示するように構成されても良い。
【0015】
第一入力部103は、消費者が購入しようとする取扱商品を指定し購入する意思表示を自動販売機10に入力するための入力装置である。第一入力部103は、取扱商品毎に対応付けられたボタンとして構成されても良いし、取扱商品に割り振られた番号を入力するためのボタンとして構成されても良いし、既存の他の構成であっても良い。また、取扱商品表示部102と第一入力部103とは、タッチパネルを用いて一体に構成されても良い。
【0016】
料金投入部104は、紙幣の投入口、硬貨の投入口、ICカードとの無線通信部などを備える。料金投入部104は、消費者による料金支払に関する処理を行う。料金返却部105は、消費者による料金支払いにおいて釣り銭が発生した場合に、釣り銭となる硬貨や紙幣を排出する。なお、釣り銭となる紙幣は、料金返却部105ではなく、料金投入部104の紙幣の投入口から排出されても良い。商品取出口106は、消費者によって購入された取扱商品が排出される部位である。
【0017】
消費者が商品を購入する際の動作の一例は以下のとおりとなる。まず、消費者は、料金投入部104に料金を投入する。次に、消費者は、第一入力部103を操作することによって、所望の取扱商品を指定する。この指定に応じて、自動販売機10は、指定された取扱商品を商品取出口106に排出する。消費者は、商品取出口106に排出された取扱商品を取り出すことによって、所望の商品を入手できる。
【0018】
次に、残る構成について説明する。切替入力部107は、自動販売機10の動作モードを変更する際に用いられる。切替入力部107が消費者によって押下されると、自動販売機10の動作モードが切り替わる。自動販売機10の動作モードには、通常モードと希望選択モードとがある。切替入力部107が押下される度に、通常モードから希望選択モードへ、希望選択モードから通常モードへ、動作モードが切り替わる。通常モードでは、販売商品用領域101、料金投入部104、料金返却部105、商品取出口106、切替入力部107が動作する。具体的には、通常モードの自動販売機10は、消費者が取扱商品を購入するために必要となる動作を行う。一方、希望選択モードでは、非取扱商品用領域108が動作する。具体的には、希望選択モードの自動販売機10は、消費者が希望商品を選択するために必要となる動作を行う。
【0019】
非取扱商品用領域108は、複数の非取扱商品表示部109及び複数の第二入力部110が配置される領域である。
非取扱商品表示部109は、自装置(自動販売機10)において販売されていない商品(以下、「非取扱商品」という。)の外観を表示する。非取扱商品表示部109は、非取扱商品の写真を展示するように構成されても良いし、非取扱商品のモックアップ(mock-up)を展示するように構成されても良い。また、非取扱商品表示部109は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を用いて構成され、非取扱商品の外観を表示するように構成されても良い。
【0020】
第二入力部110は、消費者がこの自動販売機10での取扱いを希望する非取扱商品を指定し、取扱希望の意思を自動販売機10に入力するための入力装置である。第二入力部110は、非取扱商品毎に対応付けられたボタンとして構成されても良いし、非取扱商品に割り振られた番号を入力するためのボタンとして構成されても良いし、他の構成であっても良い。また、非取扱商品表示部109と第二入力部110とは、タッチパネルを用いて一体に構成されても良い。
【0021】
次に、自動販売機10に備えられる制御装置11の構成について説明する。図3は、自動販売機10に備えられる制御装置11の機能構成を表す概略ブロック図である。制御装置11は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。制御装置11は、自動販売機制御プログラムを実行することによって、通信部111、第一入力制御部112、商品制御部113、第二入力制御部114、希望情報制御部115、計時部116、記憶部117、入力部118、出力部119を備える装置として機能する。なお、制御装置11の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。また、制御装置11は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された自動販売機用制御プログラムを、コンピュータが読み取って実行することによって実現されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
【0022】
通信部111は、ネットワーク40を介して他の装置とデータの送受信を行う。
第一入力制御部112は、消費者が第一入力部103に対して行った操作を判定し、判定結果を商品制御部113に通知する。例えば、消費者によっていずれかの第一入力部103が押下された場合には、第一入力制御部112は、押下された第一入力部103を検知する。そして、第一入力制御部112は、押下された第一入力部103に割り当てられている識別番号を、判定結果として商品制御部113に通知する。
【0023】
商品制御部113は、料金投入部104に投入された金額と、第一入力制御部112から通知された判定結果とに基づいて、自動販売機10に蓄積されている取扱商品を制御する。例えば、商品制御部113は、押下された第一入力部103に割り当てられている識別番号に応じて、消費者が購入しようとしている取扱商品を判定する。次に、商品制御部113は、料金投入部104に投入された金額が、消費者が購入しようとしている取扱商品の価格以上であるか否か判定する。そして、商品制御部113は、投入された金額が価格以上である場合には、判定された取扱商品を商品取出口106に排出する。また、商品制御部113は、消費者によって購入された取扱商品に関する情報を履歴情報として商品管理装置20へ送信する。
【0024】
第二入力制御部114は、消費者が切替入力部107及び第二入力部110に対して行った操作を判定し、判定結果を希望情報制御部115に通知する。例えば、消費者によって切替入力部107が押下された場合には、第二入力制御部114は、切替入力部107が押下されたことを判定結果として希望情報制御部115に通知する。また、消費者によっていずれかの第二入力部110が押下された場合には、第二入力制御部114は、押下された第二入力部110を検知する。そして、第二入力制御部114は、押下された第二入力部110に割り当てられている識別番号を、判定結果として希望情報制御部115に通知する。
【0025】
希望情報制御部115は、切替入力部107が消費者によって押下された場合に、動作モードを通常モードから希望選択モードに変更する処理を行う。具体的には、希望情報制御部115は、第一入力部103の状態を変更するように第一入力制御部112に指示し、第二入力部110の状態を変更するように第二入力制御部114に指示する。例えば、希望情報制御部115は、第一入力部103を消灯させるように第一入力制御部112に指示し、第二入力部110を点灯させるように第二入力制御部114に指示しても良い。このような状態の変更によって、消費者は希望選択モードになったことを認識できる。
【0026】
また、希望情報制御部115は、動作モードが希望選択モードである場合には以下のように動作する。まず、希望情報制御部115は、押下された第二入力部110に割り当てられている識別番号に応じて、消費者が希望している非取扱商品を判定する。次に、希望情報制御部115は、消費者によって選択された非取扱商品に関する情報を履歴情報として商品管理装置20へ送信する。
【0027】
計時部116は、時間をカウントし、カウント結果を商品制御部113及び希望情報制御部115に通知する。
記憶部117は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部117は、自装置に関する自販機情報を記憶する。自販機情報は、例えば自装置が販売している取扱商品や、自装置が処理の対象としている非取扱商品に関する情報などを含む情報である。図4は、自販機情報の具体例を表す図である。自販機情報は、地区ID、自販機ID、巡回員コード、消費カウント数、各取扱商品の商品コード、各非取扱商品の商品コードを含む。地区IDは、自動販売機10が設置されている地区を表す識別情報である。自販機IDは、自動販売機10を表す識別情報である。巡回員コードは、自動販売機10を担当している巡回員を表す識別情報である。巡回員とは、商品の補充や入れ替えを行う担当者である。消費カウント数は、自動販売機10によって販売された取扱商品の総数を表す。商品コードは、取扱商品又は非取扱商品を表す識別情報である。フラグは、対応する商品コードが、取扱商品に関する商品コードであるか、非取扱商品に関する商品コードであるかを示す。例えば、“0”というフラグの値は、この商品コードが取扱商品に関する情報であることを表す。また、“1”というフラグの値は、この商品コードが非取扱商品に関する情報であることを表す。記憶部117が記憶する情報は、入力部118を介して入力される情報によって更新されても良いし、通信部111によって商品管理装置20又は端末装置30から受信される情報によって更新されても良い。
【0028】
入力部118は、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置である。自動販売機10の巡回員は、入力部118を操作することによって、自販機情報の各項目の値を入力する。入力部118に入力された各値は、記憶部117によって記憶される。出力部119は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。出力部119は、例えば入力部118に入力された指示に応じて、入力された情報や、記憶部117に記憶されている自販機情報の各値を表示する。なお、入力部118は、近距離無線通信の通信装置、又は、ケーブル接続通信のコネクタとして構成されても良い。この場合、入力部118は、端末装置30から通信によって受信される情報を入力し、記憶部117に記憶させる。
【0029】
図5は、自動販売機10から商品管理装置20へ送信される履歴情報のデータ構成を表す図である。履歴情報は、地区ID、自販機ID、販売日付、商品コード、カウント数、巡回員コード、フラグの各値を有する。地区IDは、履歴情報の送信元となる自動販売機10が設置されている地区を表す識別情報である。自販機IDは、履歴情報の送信元となる自動販売機10を表す識別情報である。販売日付は、取扱商品が販売された日付又は非取扱商品が選択された日付を表す。なお、販売日付は、時刻の情報を更に含んでも良い。商品コードは、販売された取扱商品又は選択された非取扱商品を表す識別情報である。カウント数は、販売された商品の個数又は非取扱商品が選択された回数を表す。巡回員コードは、履歴情報の送信元となる自動販売機10を担当している巡回員を表す識別情報である。フラグは、この履歴情報が取扱商品に関する情報であるか、非取扱商品に関する情報であるかを示す。例えば、“0”というフラグの値は、この履歴情報が取扱商品に関する情報であることを表す。また、“1”というフラグの値は、この履歴情報が非取扱商品に関する情報であることを表す。履歴情報に含まれる各情報は、記憶部117に登録されている自販機情報に基づいて決定される。
【0030】
次に、商品管理装置20の構成について説明する。図6は、商品管理装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。商品管理装置20は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。商品管理装置20は、商品管理プログラムを実行することによって、通信部201、地域情報記憶部202、自動販売機情報記憶部203、商品情報記憶部204、巡回員情報記憶部205、履歴情報記憶部206、履歴情報制御部207、判定部208を備える装置として機能する。なお、商品管理装置20の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。また、商品管理装置20は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された自動販売機用制御プログラムを、コンピュータが読み取って実行することによって実現されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
【0031】
通信部201は、ネットワーク40を介して他の装置とデータの送受信を行う。
地域情報記憶部202、自動販売機情報記憶部203、商品情報記憶部204、巡回員情報記憶部205、履歴情報記憶部206は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。地域情報記憶部202は、地区IDと、その地区の名称やその地区に関する情報とを対応付けて記憶する。自動販売機情報記憶部203は、自販機IDと、自動販売機に関する情報(機種名、設置場所、設置日時、取扱商品の数など)とを対応付けて記憶する。商品情報記憶部204は、商品コードと、商品に関する情報(商品名、発売日時、小売価格など)とを対応付けて記憶する。巡回員情報記憶部205は、巡回員コードと、巡回員に関する情報(巡回員の氏名、担当する自販機IDなど)とを対応付けて記憶する。
【0032】
履歴情報記憶部206は、自動販売機10から受信した履歴情報を記憶する。図7は、履歴情報記憶部206が記憶するデータの具体例を表す図である。履歴情報記憶部206は、図7に示されるように、受信した履歴情報一つ一つを蓄積しても良い。
図6に戻って商品管理装置20の説明を続ける。履歴情報制御部207は、通信部201によって各自動販売機10から受信された履歴情報を、履歴情報記憶部206に書き込む。判定部208は、所定のタイミングで、履歴情報記憶部206に記憶される複数の履歴情報に基づいて判定処理を行う。所定のタイミングとは、一定の期間毎(例えば1日毎、1週間毎、10日間毎、1ヶ月毎、3ヶ月毎など)のタイミングであっても良いし、管理者によって判定処理の実行が命令されたタイミングであっても良いし、巡回員によって端末装置30を介して判定処理の実行が命令されたタイミングであっても良いし、他のタイミングであっても良い。
【0033】
次に、判定処理について説明する。判定部208は、所定の期間の間に蓄積された履歴情報に基づいて判定処理を行う。所定の期間とは、例えば10日間であっても良いし、1ヶ月間であっても良いし、判定処理の度に管理者や巡回員などによって指定される期間であっても良い。判定部208は、所定の期間の間に蓄積された履歴情報に基づいて、自動販売機毎(自販機ID毎)に各商品コードのカウント数の集計を行う。そして、判定部208は、自動販売機毎に集計結果を集計表として出力する。判定部208の出力は、例えば商品管理装置20に接続されたプリンターによる印刷として行われても良いし、ネットワーク40を介した端末装置30に対するデータ送信として行われても良いし、他の形態によって行われても良い。
【0034】
図8は、判定部208によって出力される集計表の具体例を表す図である。図示されるように、判定部208は、商品コード毎にカウント数の累計値を算出し、カウント数の多い順に順位を判定する。そして、判定部208は、商品コードと、カウント数の累計値と、フラグとを含むレコードを、順位に従ってソートし、集計結果として出力する。判定部208は、この処理を自動販売機10毎に行う。したがって、自動販売機毎に集計結果が出力される。図8に示される集計結果は、20種類の取扱商品を販売する自動販売機の集計結果である。判定部208は、自動販売機が販売する取扱商品の数と同数の順位のレコードの下に、他の罫線とは異なる罫線を用いて集計結果を出力しても良い。図8の場合、20位と21位との間の罫線は、他の罫線(1本線)とは異なる2本線の罫線である。このように出力されることによって、自動販売機が販売する取扱商品の数と同数の順位に入っている商品と、その順位に入っていない商品とを容易に区別することが可能となる。
【0035】
判定処理の具体例について説明する。例えば、巡回員コード“J0001”が使用する端末装置10から、自販機ID“M0001”、販売期間“20xx/01/01”〜“20xx/01/10”について判定の要求が受信された場合、判定部208は以下のように動作する。まず、判定部208は、履歴情報記憶部206を参照し、自販機ID“M0001”及び販売日付“20xx/01/01”〜“20xx/01/10”の条件を満たす履歴情報を検索する。次に、判定部208は、検索された履歴情報に基づいて、商品コード毎にカウント数を累計する。判定部208は、商品コード、カウント数の累計値、フラグの値の組を一つのレコードとして記録し、レコードをカウント数の大小に応じて並べ替える。次に、判定部208は、各レコードに、並び順に応じた番号(順位)を割り当てる。このようにして、判定部208は集計結果を生成する。また、判定部208は、集計結果を図8に示されるような表の形式にまとめることによって、集計表を生成する。
【0036】
さらに、判定部208は、さらに以下のような処理を行っても良い。まず、判定部208は、自動販売機情報記憶部203を参照し、処理の対象となっている自動販売機10の取扱商品の数を読み出す。次に、判定部208は、集計結果のカウント数が大きい方から順に、取扱商品の数と同数の順位まで、非取扱商品のレコードを抽出する。次に、判定部208は、抽出された非取扱商品のレコードの数を抽出レコード数として計数する。次に、判定部208は、取扱商品の数に1を加算した数の順位から、カウント数が小さい方へ向けて、取扱商品のレコードを検索する。そして、判定部208は、抽出レコード数と同数分だけ、取扱商品のレコードを抽出する。判定部208は、抽出された非取扱商品のレコードを、今後取り扱うべき商品のレコードとして出力する。また、判定部208は、抽出された取扱商品のレコードを、今後取り扱いを控えるべき商品のレコードとして出力する。
【0037】
次に、端末装置30について説明する。端末装置30は、巡回員によって使用される情報処理装置である。端末装置30は、商品管理装置20に対して情報閲覧のリクエストを送信し、商品管理装置20に蓄積されている情報や判定部208の出力結果を受信し表示する。そのため、巡回員は、端末装置30を操作することによって、商品管理装置20に蓄積されている情報や判定部208の出力結果を閲覧することができる。また、端末装置30は、巡回員によって入力された情報を、巡回員の指示に応じて商品管理装置20に送信する。また、端末装置30は、自動販売機10に対して情報閲覧のリクエストを送信し、自動販売機10の記憶部117に蓄積されている情報を受信し表示する。そのため、巡回員は、端末装置30を操作することによって、自動販売機10の記憶部117に蓄積されている情報を閲覧することができる。また、端末装置30は、巡回員によって入力された情報を、巡回員の指示に応じて自動販売機10に送信する。
【0038】
図9は、端末装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。端末装置30は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。端末装置30は、端末用プログラムを実行することによって、通信部301、入力部302、表示部303、制御部304、記憶部305を備える装置として機能する。なお、端末装置30の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。また、端末装置30は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された端末用プログラムを、コンピュータが読み取って実行することによって実現されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
【0039】
通信部301は、ネットワーク40を介して他の装置とデータの送受信を行う。また、通信部301は、近距離無線通信やケーブル接続通信などによって自動販売機10と通信しても良い。入力部302は、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置である。表示部303は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置である。表示部303は、例えば入力部302の操作により入力された情報や、他の装置から受信した情報などを表示する。制御部304は、端末装置30の各機能部を制御する。記憶部305は、巡回員コードなどの情報を記憶する。
【0040】
図10は、自動販売機10の動作の流れを表すフローチャートである。まず、消費者が自動販売機10に対して何も操作を行っていない状態(初期状態)の場合(ステップS101−NO、ステップS104−NO)、自動販売機10の第一入力制御部112は、第一入力部103を消灯させておく。また、初期状態において、自動販売機10の第二入力制御部114は切替入力部107を点灯させておき、第二入力部110を消灯させておく。
【0041】
消費者が料金投入部104へ料金を投入すると、商品制御部113は、投入された料金に応じた取扱商品を判定し、第一入力制御部112に判定結果を通知する。第一入力制御部112は、判定された取扱商品に対応する第一入力部103を点灯する。次に、消費者によって第一入力部103が押下されると、第一入力制御部112は押下された第一入力部103を商品制御部113に通知する。商品制御部113は、料金投入部104に投入された金額が、押下された第一入力部103に対応する取扱商品の価格以上であるか否か判定する。そして、商品制御部113は、投入された金額が価格以上である場合には(ステップS101−YES)、消費者によって選択された取扱商品を商品取出口106に排出する(ステップS102)。また、商品制御部113は、消費者によって購入された取扱商品に関する情報を履歴情報として商品管理装置20へ送信する(ステップS103)。
【0042】
一方、消費者は、取扱商品表示部102に表示されている取扱商品を見て、その中に購入したい商品が無い場合には、非取扱商品用領域108に表示されている非取扱商品を見る。そして、消費者は、非取扱商品の中に購入したい商品がある場合には、切替入力部107を押下する。切替入力部107が押下されると(ステップS101−NO、ステップS104−YES)、第二入力制御部114がこれを検知し、希望情報制御部115に通知する。希望情報制御部115は、動作モードを希望選択モードに変更する。また、希望情報制御部115は、第二入力部110を点灯させるように第二入力制御部114に指示する。第二入力制御部114は、この指示に応じて、第二入力部110を点灯させる(ステップS105)。また、計時部116は計時を開始する(ステップS106)。
【0043】
動作モードが希望選択モードになると、希望情報制御部115は第二入力部110の押下があるまで、所定時間が経過したか否かを判定しながら待機する(ステップS107−NO、ステップS108−NO)。第二入力部110が押下されることなく所定時間が経過すると(ステップS107−NO、ステップS108−YES)、希望情報制御部115は、第二入力部110を消灯させるように第二入力制御部114に指示する。第二入力制御部114は、この指示に応じて、第二入力部110を消灯させる。そして、希望情報制御部115は動作モードを希望選択モードから通常モードに変更し、自動販売機10は初期状態に戻る(ステップS113)。
【0044】
一方、所定時間経過前に第二入力部110が押下された場合(ステップS107−YES)、希望情報制御部115は、押下された第二入力部110に割り当てられている識別番号に応じて、消費者が希望している非取扱商品を判定する。そして、希望情報制御部115は、消費者によって選択された非取扱商品に関する情報を履歴情報として商品管理装置20へ送信する(ステップS109)。また、希望情報制御部115は、第二入力部110を消灯させるように第二入力制御部114に指示し、計時部116に計時を開始させる。第二入力制御部114は、この指示に応じて、第二入力部110を消灯させる(ステップS110)。また、計時部116は、この指示に応じて計時を開始する(ステップS111)。希望情報制御部115は所定時間が経過したか否かを判定しながら待機する(ステップS112−NO)。この間は、希望情報制御部115は、切替入力部107及び第二入力部110に対する消費者の操作を受け付けない。所定時間が経過すると(ステップS112−YES)、自動販売機10は初期状態に戻る(ステップS113)。
【0045】
このように、構成された自動販売機システム1では、自動販売機10によって、消費者が取扱いを希望する非取扱商品がどの商品であるかについて、情報が収集される。そして、商品管理装置20が、収集された情報を集計する。そのため、集計結果に応じて巡回員が取扱商品を変更することによって、自動販売機10毎に消費者の希望する商品を提供することが可能となる。また、商品管理装置20は、カウント数の順位に従った集計表を出力する。そのため、自動販売機10毎に、消費者からの希望が多かった商品を適確に選択して販売することが可能となる。以上のことから、自動販売機10の商品配列を、各地域やその場所の客層などに合わせ、商品の消費率の向上を図ることが出来る。
【0046】
また、消費者は、料金投入部104に料金を投入しなくても、第二入力部110を押下することができる。そのため、消費者は、購入有無にかかわらず気軽に第二入力部110を押下することができる。そのため、今後この自動販売機10に取り扱って欲しいと消費者が希望する商品がどの商品であるかという情報を、より多く収集することが可能となる。
【0047】
また、消費者は、遭遇した自動販売機10において、最低2回の操作(切替入力部107及び第二入力部110の押下)によって、希望する非取扱商品を入力することができる。そのため、操作に要する時間が短く、時間に余裕の無い方にとっても操作を行う動機付けを与えることができる。したがって、希望する非取扱商品に関する情報の回収率を上げることが可能となる。
【0048】
また、従来のリクエスト機能を有する自動販売機は、単に購入商品に関するアンケートや購入者の情報を収集しているだけに過ぎなかった。さらに、実際に商品を購入した消費者の情報しか入手できず、地域や場所、客層、季節によっても異なる様々な潜在的購入希望者の情報がアンケートに反映されない問題もあった。本自動販売機システム1では、このような問題が上記のように解決される。
【0049】
<変形例>
商品管理装置20は、自販機ID及び商品コードの組み合わせ毎にカウントの累積数を対応付けて記憶する商品数記憶部をさらに備えるように構成されても良い。この場合、履歴情報制御部207は、履歴情報が受信される度に、自販機ID及び商品コードの組み合わせに対応するカウント数の累計値を、履歴情報のカウント値分増加しても良い。
【0050】
判定部208は、自販機ID毎にカウント数の集計を行うのではなく、地域ID毎にカウント数の集計を行っても良い。このように構成されることによって、自動販売機10毎ではなく、地域毎に希望される商品の傾向を判断することが可能となる。
【0051】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1…自動販売機システム, 10…自動販売機, 20…商品管理装置, 30…端末装置, 40…ネットワーク, 101…取扱商品用領域, 102…取扱商品表示部, 103…第一入力部, 104…料金投入部, 105…料金返却部, 106…商品取出口, 107…切替入力部, 108…非取扱商品用領域, 109…非取扱商品表示部, 110…第二入力部, 111…通信部, 112…第一入力制御部, 113…商品制御部, 114…第二入力制御部, 115…希望情報制御部, 116…計時部, 117…記憶部, 118…入力部, 119…出力部, 201…通信部(受信部), 202…地域情報記憶部, 203…自動販売機情報記憶部, 204…商品情報記憶部, 205…巡回員情報記憶部, 206…履歴情報記憶部, 207…履歴情報制御部, 208…判定部, 301…通信部, 302…入力部, 303…表示部, 304…制御部, 305…記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動販売機から、前記自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、前記自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報と、を受信する受信部と、
前記情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定部と、
を備える商品管理装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記累積値の大きさに基づいて商品毎に順位付けを行う請求項1に記載の商品管理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記累積値が大きい方から順に順位付けを行い、前記順位の値が、前記自動販売機が取り扱う商品数と同じ又は前記商品数よりも小さい商品と、前記順位の値が前記商品数よりも大きい商品とを区別して出力する、請求項2に記載の商品管理装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記順位の値が前記商品数と同じ又は前記商品数よりも小さい商品の中から、前記自動販売機が取り扱っていない商品を抽出し出力する、請求項3に記載の商品管理装置。
【請求項5】
前記判定部は、抽出された前記自動販売機が取り扱っていない商品の数と同じ数だけ、前記順位の値が前記商品よりも大きい商品の中から、前記自動販売機が取り扱っている商品を抽出し出力する、請求項4に記載の商品管理装置。
【請求項6】
取り扱っている商品の中から、購入する商品を選択するために操作される第一入力部と、
取り扱っていない商品の中から、取扱いを希望する商品を選択するために操作される第二入力部と、
商品を購入者が取得すための商品取出口と、
前記第一入力部に対する操作に応じて、購入された商品を前記商品取出口へ送り出し、購入された商品の識別情報及びその個数を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する商品制御部と、
前記第二入力部に対する操作に応じて、取扱いを希望された商品の識別情報を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する希望情報制御部と、
を備える自動販売機。
【請求項7】
自動販売機と商品管理装置とを備える自動販売機システムであって、
前記自動販売機は、
取り扱っている商品の中から、購入する商品を選択するために操作される第一入力部と、
取り扱っていない商品の中から、取扱いを希望する商品を選択するために操作される第二入力部と、
商品を購入者が取得すための商品取出口と、
前記第一入力部に対する操作に応じて、購入された商品を前記商品取出口へ送り出し、購入された商品の識別情報及びその個数を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する商品制御部と、
前記第二入力部に対する操作に応じて、取扱いを希望された商品の識別情報を含む履歴情報を商品管理装置へ通知する希望情報制御部と、を備え、
前記商品管理装置は、
前記自動販売機から、前記履歴情報を受信する受信部と、
前記履歴情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定部と、を備える、自動販売機システム。
【請求項8】
自動販売機と通信可能な商品管理装置が行う商品管理方法であって、
前記自動販売機から、前記自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、前記自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報と、を受信する受信ステップと、
前記商品管理装置が、前記情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定ステップと、
を有する商品管理方法。
【請求項9】
自動販売機と通信可能なコンピュータに対し、
前記自動販売機から、前記自動販売機が取り扱っている各商品の販売個数に関する情報と、前記自動販売機が取り扱っていない各商品に対して取扱いが希望されたことを表す情報と、を受信する受信ステップと、
前記情報に基づいて、商品毎に前記販売個数又は希望された回数を累積し、累積値を商品毎に出力する判定ステップと、
を実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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